JP2000136144A - 抗プラスミン剤 - Google Patents

抗プラスミン剤

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JP2000136144A JP10311714A JP31171498A JP2000136144A JP 2000136144 A JP2000136144 A JP 2000136144A JP 10311714 A JP10311714 A JP 10311714A JP 31171498 A JP31171498 A JP 31171498A JP 2000136144 A JP2000136144 A JP 2000136144A
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Eriko Kawai
江理子 河合
Yuzo Yoshida
雄三 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患部においてプラスミンまたはプラスミノー
ゲンアクチベーター(Plasminogen activator)の活性
変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常性天疱瘡、
先天性水疱瘡等の種々の皮膚疾患の他、乾燥や洗浄剤等
によって惹起される肌荒れ、荒れ性に対して改善、予防
効果を有する抗プラスミン剤を提供する。 【解決手段】 フウロソウ科(Geraniaceae)フウロソ
ウ属(Geranium)ゲンノショウコ(Geranium thunbergi
i Siebold et Zuccarini)の抽出物を有効成分として配
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗プラスミン剤に関
し、さらに詳しくは、患部においてプラスミンまたはプ
ラスミノーゲンアクチベーター(Plasminogen activato
r)の活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常
性天疱瘡、先天性水疱瘡等の種々の皮膚疾患の他、乾燥
や洗浄剤等によって惹起される肌荒れ、荒れ性に対して
改善、予防効果を有する抗プラスミン剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、皮膚疾患や肌荒れに対して改
善・予防効果を有するものとして種々の治療薬、皮膚外
用剤、化粧料等が知られている。これらの薬剤や化粧料
等における有効成分としては、抗炎症作用を有する、あ
るいは保湿効果の高いアミノ酸や多糖、脂質、動植物の
抽出エキス等が、皮膚の炎症や角質層の水分の消失を防
ぐ能力に優れているために用いられてきた。しかしなが
らいずれにおいてもその肌荒れ改善・予防効果は必ずし
も十分ではなく、より優れた薬効剤の開発が期待されて
いた。
【0003】一方、皮膚の正常な角化過程においては、
表皮細胞内のタンパク分解酵素(プロテアーゼ)が重要
な役割を果たしていると考えられているが(Ogawa H.,Y
oshiike T.:Int.J.Dermatol;23,1984)、近年種々の皮
膚疾患の病像形成には、特にプラスミンやプラスミノー
ゲンアクチベーター(PA)といったプロテアーゼの活
性変化が深く関与していることが明らかにされつつあ
る。例えば炎症性異常角化性疾患の代表である乾癬で
は、その患部表皮の錯角化部位に強いPA活性が存在す
ること(Haustein:Arch.Klin.Exp.Dermatol;234,1969)
や、乾癬鱗屑から高濃度の塩溶液を用いてPAを抽出し
たという報告(Fraki, Hopsu-Havu:Arch.Dermatol.Res;2
56,1976)がなされている。PAはプラスミンの前駆体で
あるプラスミノーゲンに特異的に働いて、それを活性な
プラスミンに変換するプロテアーゼである。また、尋常
性天疱瘡においては表皮細胞内で多量に産生されたPA
が、細胞外に存在するプラスミノーゲンをプラスミンに
転換し、このプラスミンが細胞間結合物質を消化するこ
とにより細胞間に組織液が貯留して表皮内水疱が形成さ
れることが、in vitroの実験系において明らかにされて
いる(Morioka S.:J.Invest.Dermatol;76,1981)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような現況に鑑
み、本発明者らはプラスミンまたはプラスミノーゲンア
クチベーターの活性変化に起因する種々の皮膚疾患、肌
荒れ、荒れ性等の改善・予防には抗プラスミン剤が有効
であると考え、広く種々の物質について抗プラスミン活
性を調べた結果、フウロソウ科(Geraniaceae)フウロ
ソウ属(Geranium)ゲンノショウコ(Geranium thunber
gii Siebold et Zuccarini)の抽出物が優れた抗プラス
ミン活性を有していることを見い出し、これに基づき本
発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、フウ
ロソウ科(Geraniaceae)フウロソウ属(Geranium)ゲ
ンノショウコ(Geranium thunbergii Siebold et Zucca
rini)の抽出物を有効成分として含有することを特徴と
する抗プラスミン剤である。
【0006】本発明者らが知る限りにおいて、当該植物
抽出物の抗プラスミン活性についての報告はこれまでに
ない。
【0007】以下、本発明について詳述する。本発明に
用いられるフウロソウ科(Geraniaceae)フウロソウ属
(Geranium)ゲンノショウコ(Geranium thunbergii Si
ebold et Zuccarini)は、北海道から九州にかけて広く
自生する多年生植物である。本発明の抗プラスミン剤
は、上記ゲンノショウコの葉、茎、花部のいずれか、ま
たは混合物から得ることができる。
【0008】抽出法としては、上記植物を抽出溶媒と共
に浸漬または加熱還流した後、濾過し、濃縮して得るこ
とができる。抽出溶媒としては、通常抽出に用いられる
溶媒であれば任意に用いることができ、例えば、メタノ
ール、エタノール等のアルコール類、含水アルコール、
アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒を、単独あ
るいは組み合わせて用いることができる。また、抽出物
を上記の溶媒を用い、分配あるいはクロマトグラフィー
のごとき精製等の処理を加えて得られたものを用いるこ
ともできる。
【0009】本発明の抗プラスミン剤は主として外用剤
として用いられ、その場合の抽出物の配合量は、外用剤
全量中、乾燥物として0.005〜20.0重量%、好
ましくは0.01〜10.0重量%である。0.005
重量%未満であると、本発明でいう効果が十分に発揮さ
れず、20.0重量%を越えると製剤化が難しいので好
ましくない。また、10.0重量%以上配合してもさほ
ど大きな効果の向上はみられない。
【0010】本発明の抗プラスミン剤には、上記必須成
分以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いら
れる成分、例えば、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫
外線吸収剤、乳化剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール
類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等
を必要に応じて適宜配合することができる。
【0011】その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘
の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、
グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬
剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、
アスコルビン酸グルコシド等の美白剤、グルコース、フ
ルクトース、キシリトール、マンノース、ショ糖、トレ
ハロース等の糖類なども適宜配合することができる。
【0012】本発明の抗プラスミン剤とは、例えば軟
膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤等、
従来皮膚外用剤に用いるものであればいずれの形で適用
することもでき、剤型は特に問わない。
【0013】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本発明はこれにより限定されるもので
はない。配合量は重量%である。実施例に先立ち、本発
明の植物抽出物の抗プラスミン活性及び肌改善作用(実
使用試験)に関する試験方法及びその評価基準について
説明する。
【0014】1.抗プラスミン活性試験 (1) 試料の調製 ゲンノショウコ(Geranium thunbergii Siebold et Zuc
carini)の地上部50g(湿重量)を室温で1週間、5
倍量のエタノールに浸漬し、抽出液を濃縮乾固した。こ
の固形物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解
し、3%溶液を作製した。これを用いて以下の実験を行
った。
【0015】(2)抗プラスミン活性の測定 フィブリン平板法にて阻害率%を求めた。すなわち1.
0%のプラスミノーゲン除去フィブリノーゲンを含むベ
ロナール緩衝液(0.125mol/l−NaOHを含
む25mmol/lバルビタール酸ナトリウム水溶液,
pH7.4)6mlを9cmφシャーレに注ぎ、そこに
1.0mol/l−CaCl2を0.2mlと25U/
mlのトロンビン0.1mlを加えて静かに混和し、1
時間放置した。フィブリノーゲンがフィブリンに変化す
ることによって形成された平板上に、5U/mlのプラ
スミンと被験物質を29:1の割合で混合した混合物
を、37℃で10分間保温した後20μl添加し、さら
に37℃で18時間放置した。対照として被験試料の代
わりにDMSOを用いて同様の操作を行い、その後、フ
ィブリンが溶解して形成された溶解円の面積を測定し、
下記の数式(1)によりプラスミン阻害率を求めた。結
果を表1に示す。
【0016】
【数1】 阻害率(%)={1−(被験試料の溶解円面積/対照の溶解円面積)}×100 …(1)
【0017】また、参考例として、抗炎症、収斂作用を
有するとされ、すでに肌荒れに対する適用が知られてい
る植物であるオオバク(Phellodendron amurense Rupre
cht)のエタノール抽出物についても上記と同様の試験
を行った。その結果を併せて表1に示す。
【0018】
【表1】 ――――――――――――――――――――――――――――― 試料添加濃度(%) 阻害率(%) ――――――――――――――――――――――――――――― ゲンノショウコ抽出物 0.1 68.2 0.01 24.3 オオバク抽出物 0.1 17.6 0.01 5.9 ―――――――――――――――――――――――――――――
【0019】表1から、ゲンノショウコ抽出物は、オオ
バク抽出物に比べ、格段に優れた抗プラスミン活性を有
することが分かる。
【0020】2.実使用試験 (1)カミソリ負けに対する改善効果試験 本発明に係る外用剤の外皮適用による効果を、カミソリ
負けに対する改善率、ならびに皮膚刺激性から評価し
た。その結果を表2に示す。なお試料としては、表2に
示すように、本発明品としてゲンノショウコ(Geranium
thunbergii Siebold et Zuccarini)の地上部の50%
エタノール抽出物の濃度を変えたローションを2種、比
較品として、すでに肌荒れに対する適用が知られている
オオバクの50%エタノール抽出物を配合したローショ
ンと、ゲンノショウコ抽出物及びオオバク抽出物を除い
たローションを用いた。
【0021】カミソリ負けに対する改善効果 カミソリ負けする男性パネル40名を10名ずつ4群に
分け、ひげ剃り直後に表2に示す本発明品もしくは比較
品を塗布し、カミソリ負けに対する改善効果を判定し
た。判定基準及び評価は以下の通りとした。
【0022】(カミソリ負けに対する改善効果の判定基
準) 著効:カミソリ負けの消失したもの。 有効:カミソリ負けの弱くなったもの。 やや有効:カミソリ負けがやや弱くなったもの。 無効:カミソリ負けに変化を認めないもの。
【0023】(カミソリ負けに対する改善効果の評価) ◎:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が80%以上。 ○:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が50%以上〜80%未満。 △:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%以上〜50%未満。 ×:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%未満。
【0024】皮膚刺激性 上記のカミソリ負けに対する改善効果の判定に際し、本
発明品と比較品の皮膚刺激性について判定、評価した。
評価基準は以下の通りとした。
【0025】(皮膚刺激性の評価) ◎:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が0%。 ○:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が5%未満。 △:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%未
満。 ×:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%以
上。
【0026】
【表2】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 本発明品 比較品 試料 ――――― ――――― 1 2 1 2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ゲンノショウコ50%エタノール抽出物 2.0 1.0 − − オオバク50%エタノール抽出物 − − 1.0 − グリセリン 1.0 1.0 1.0 1.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 4.0 4.0 4.0 エタノール 7.0 7.0 7.0 7.0 ポリオキシエチレン(20モル) オレイルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 精製水 残余 残余 残余 残余 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― カミソリ負け改善効果 ◎ ○ △ × 皮膚刺激性 ◎ ◎ ◎ ◎ ――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0027】表2から明らかなように、ゲンノショウコ
抽出物を1重量%以上配合した本発明品のローション
は、比較品のローションよりもカミソリ負けに対して優
れた改善効果を示し、さらに皮膚刺激性も認められなか
った。
【0028】(2)レプリカ法による実使用試験 本発明品1,2と比較品1,2のローションを用いて、
人体パネルで肌荒れ改善効果試験を行った。即ち、女性
健常人(顔面)の肌のレプリカをレプリカ剤を用いて取
り、皮膚表面形態を顕微鏡(17倍)にて観察した。皮
紋の状態及び角層の剥離状態から以下に示す判定基準に
基づいて肌荒れ評価1、2と判断されたもの(肌荒れパ
ネル)20名を用い、顔面左右半々に、本発明品1,2
と比較品1,2のローションを1日1回、2週間塗布し
た。2週間後、再び上述のレプリカ法にしたがって肌の
状態を観察し、判定基準にしたがって評価した。その結
果を表3に示す。
【0029】(レプリカ判定基準) 1:皮溝、皮丘の消失、広範囲の角層のめくれが認めら
れる。 2:皮溝、皮丘が不鮮明、角層のめくれが認められる。 3:皮溝、皮丘は認められるが、平坦。 4:皮溝、皮丘が鮮明。 5:皮溝、皮丘が鮮明で整っている。
【0030】
【表3】 ―――――――――――――――――――――――――――――― レプリカ評価 本発明品1 本発明品2 比較品1 比較品2 ―――――――――――――――――――――――――――――― 1 0名 0名 0名 3名 2 2 3 5 7 3 6 9 9 8 4 9 6 6 2 5 3 2 0 0 ――――――――――――――――――――――――――――――
【0031】表3から分かるように、本発明品のローシ
ョンは比較品のローションと比較し、顕著な肌荒れ改善
効果が認められた。
【0032】実施例1 クリーム (処方) 重量% ステアリン酸 5.0 ステアリルアルコール 4.0 イソプロピルミリステート 18.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 プロピレングリコール 10.0 ゲンノショウコエタノール抽出物 0.05 苛性カリ 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールとゲンノ
ショウコエタノール抽出物と苛性カリを加え溶解し、加
熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融
解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加
え、全部加え終わってからしばらくその温度に保ち反応
を起こさせる。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、
よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0033】 実施例2 クリーム (処方) 重量% ステアリン酸 2.0 ステアリルアルコール 7.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 ゲンノショウコメタノール抽出物 0.05 トラネキサム酸 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
【0034】 実施例3 クリーム (処方) 重量% 固形パラフィン 5.0 ミツロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノラウリル酸エステル 2.0 石けん粉末 0.1 硼砂 0.2 ゲンノショウコ70%メタノール抽出物 0.1 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に石けん粉末と硼砂を加え、加熱
して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解
して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜなが
ら徐々に加え反応を行う。その後、ホモミキサーで均一
に乳化し、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0035】 実施例4 乳液 (処方) 重量% ステアリン酸 2.5 セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル) モノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical company) ゲンノショウコ酢酸エチル抽出物 0.02 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマ
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解した70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一に
乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却す
る。
【0036】 実施例5 乳液 (処方) 重量% マイクロクリスタリンワックス 1.0 ミツロウ 2.0 ラノリン 20.0 流動パラフィン 10.0 スクワラン 5.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 7.0 ゲンノショウコ30%ブタノール抽出物 2.0 トラネキサム酸 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながら
水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化した後、
よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0037】 実施例6 ゼリー (処方) 重量% 95%エチルアルコール 10.0 ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(50モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 苛性ソーダ 0.15 L−アルギニン 0.1 ゲンノショウコ30%エタノール抽出物 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカーボポール940を均一に溶
解し、一方、95%エタノールにゲンノショウコ抽出
物、ポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコー
ルエーテルを溶解し、水相に添加する。次いで、その他
の成分を加えた後苛性ソーダ、L−アルギニンで中和さ
せ増粘する。
【0038】 実施例7 パック (処方) 重量% (A相) ジプロピレングリコール 5.0 ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 (C相) 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール 13.0 (けん化度90、重合度2,000) エチルアルコール 7.0 ゲンノショウコ50%1,3−BG抽出物 1.0 精製水 残余 (製法)A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB
相を加えて可溶化する。次いでゲンノショウコ抽出物を
分散させたC相をこれに加えた後充填を行う。
【0039】 実施例8 固形ファンデーション (処方) 重量% タルク 43.5 カオリン 15.0 セリサイト 10.0 亜鉛華 7.0 二酸化チタン 3.8 黄色酸化鉄 2.9 黒色酸化鉄 0.2 スクワラン 8.0 イソステアリン酸 4.0 モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 オクタン酸イソセチル 2.0 ゲンノショウコ30%エタノール抽出物 0.01 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)タルク〜黒色酸化鉄の粉末成分をブレンダーで
十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチル
の油性成分、ゲンノショウコ抽出物、防腐剤、香料を加
え良く混錬した後、容器に充填、成型する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プラスミンまたはプラスミノーゲンアクチベーターの活
性変化に起因する種々の皮膚疾患、健常人の肌荒れ、荒
れ性等の改善・予防に優れた効果を有する抗プラスミン
剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/06 A61K 31/00 617E 43/00 643D Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AB212 AB232 AB242 AB272 AB352 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC092 AC122 AC182 AC242 AC352 AC392 AC432 AC442 AC482 AC542 AC582 AC622 AD042 AD092 AD112 AD512 AD662 CC07 CC12 CC21 DD21 DD31 DD41 EE12 EE13 FF01 4C088 AB55 AC03 AC05 BA08 MA02 NA14 ZA53 ZA54 ZA89 ZC20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フウロソウ科(Geraniaceae)フウロソ
    ウ属(Geranium)ゲンノショウコ(Geranium thunbergi
    i Siebold et Zuccarini)の抽出物を有効成分として含
    有することを特徴とする抗プラスミン剤。
  2. 【請求項2】 フウロソウ科(Geraniaceae)フウロソ
    ウ属(Geranium)ゲンノショウコ(Geranium thunbergi
    i Siebold et Zuccarini)の抽出物の配合量が0.00
    5〜20.0重量%である請求項1記載の抗プラスミン
    剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002193731A (ja) * 2000-12-27 2002-07-10 Kanebo Ltd 化粧料
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