JPH10139514A - ポリマーセメント組成物 - Google Patents

ポリマーセメント組成物

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JPH10139514A
JPH10139514A JP31423296A JP31423296A JPH10139514A JP H10139514 A JPH10139514 A JP H10139514A JP 31423296 A JP31423296 A JP 31423296A JP 31423296 A JP31423296 A JP 31423296A JP H10139514 A JPH10139514 A JP H10139514A
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JP
Japan
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group
cement
anionic
reactive emulsifier
cement composition
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JP31423296A
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Katsuaki Endo
克秋 遠藤
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Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical BASF Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/16Sulfur-containing compounds
    • C04B24/161Macromolecular compounds comprising sulfonate or sulfate groups
    • C04B24/163Macromolecular compounds comprising sulfonate or sulfate groups obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/40Surface-active agents, dispersants
    • C04B2103/408Dispersants

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】流動性や粘度の経時的変化が小さいため可使時
間が長くて作業性に優れたポリマーセメント組成物を提
供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表される反応性乳化
剤の存在下に不飽和単量体を乳化重合して得られた樹脂
水性分散液とセメントから構成されるポリマーセメント
組成物。 【化1】 (上記式中、Xは、水素原子、ノニオン、アニオン、カ
チオン又は両イオン系の親水基、Yはラジカル重合性二
重結合基を有する官能基、Aは炭素数2〜4のアルキレ
ン基、R0 は、炭素数8〜24の炭化水素基またはアシ
ル基を示し、mは0〜50の整数を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマーセメント
組成物に関し、詳しくは、作業性に優れたポリマーセメ
ント組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】セメントに樹脂水性分散液や骨材を配合
したモルタル組成物、所謂ポリマーセメント組成物は、
建造物や水槽などの防水材、仕上げ材、下地調製材とし
て使用され、シームレス状の塗膜が得られること、小面
積部分や入り組んだ複雑な個所および立面部への施工が
簡単であること、加熱および火気を必要としないこと、
溶剤を使用しないこと等の利点を有する。ポリマーセメ
ント組成物は、耐侯性や耐水性を有する硬化物を形成し
得るが、セメントと樹脂水性分散液を混合した後の流動
性や粘度の経時的変化が大きいため、可使時間が短くて
作業性が悪いという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、流動性や粘度の
経時的変化が小さいため可使時間が長くて作業性に優れ
たポリマーセメント組成物を提供することにある。
【0004】
【問題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、下記一般式(I)で表される反応性乳化剤の存在下
に不飽和単量体を乳化重合して得られた樹脂水性分散液
とセメントから構成されることを特徴とするポリマーセ
メント組成物に存する。
【0005】
【化2】
【0006】上記式中、Xは、水素原子、ノニオン、ア
ニオン、カチオン又は両イオン系の親水基、Yはラジカ
ル重合性二重結合基を有する官能基、Aは炭素数2〜4
のアルキレン基、R0 は、炭素数8〜24の炭化水素基
またはアシル基を示し、mは0〜50の整数を示す。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリマーセメント組成物は、樹脂水性分散液と
セメントから構成されるが、本発明においては、樹脂水
性分散液として、上記の一般式(I)で表される反応性
乳化剤の存在下に不飽和単量体(以下、単量体と略称す
る)を乳化重合して得られた樹脂水性分散液を使用す
る。
【0008】上記の単量体としては、各種の単量体が挙
げられるが、得られるポリマーセメント硬化物の物性や
耐久性などの点から、通常、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−
ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オ
クチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸トリデシル、
アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル等のアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ヒドロキ
シエチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸トリデ
シル等のメタクリル酸アルキルエステル、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸などの不飽和カ
ルボン酸、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸の無
水物などが使用される。
【0009】また、上記の単量体と同様に使用し得る他
の単量体としては、エチレン、イソブチレン、塩化ビニ
リデン、ブタジエン、スチレン、α−メチルスチレン、
塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、分岐脂
肪酸ビニル(バーサチック酸ビニル)、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリル
アミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロー
ルメタクリルアミド、N−フェニルマレイミド、N−
(メチル)フェニルマレイミド、N−(ヒドロキシ)フ
ェニルマレイミド、N−(メトキシ)フェニルマレイミ
ド、N−安息香酸マレイミド、N−メチルマレイミド、
N−エチルマレイミド、N−n−プロピルマレイミド、
N−イソプロピルマレイミド、N−n−ブチルマレイミ
ド、N−イソブチルマレイミド、N−t−ブチルマレイ
ミド等のラジカル重合性不飽和基を有するものが挙げら
れる。上記の各単量体は、2種類以上を併用してもよ
い。
【0010】反応性乳化剤を表す上記の一般式(I)に
おいて、Xは、水素原子、ノニオン、アニオン、カチオ
ン又は両イオン系の親水基であり、親水基の中では、ノ
ニオン系の親水基またはアニオン系の親水基が好まし
い。ノニオン系の親水基としては、エチレンオキシド
基、プロピレンオキシド基、ブチレンオキシド基などが
挙げられ、アニオン系の親水基としては、スルホン酸塩
基、リン酸塩基などが挙げられる。特に好ましい親水基
は、ノニオン系親水基であり、エチレンオキシド基がよ
り好ましい。
【0011】一般式(I)において、Yはラジカル重合
性二重結合基を有する官能基を示すが、その具体例とし
ては、下記の一般式(II)〜(IV)で表される基が挙
げられる。
【0012】
【化3】
【0013】上記一般式(II)〜(IV)中、R1 は、
水素原子またはメチル基を示し、R2 及びR3 は、水素
原子または炭素数1〜4の炭化水素基を示す。R2 及び
3は同一でも異なってもよい。一般式(I)におい
て、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を示し、その具体
例としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基な
どが挙げられる。
【0014】一般式(I)において、R0 は、炭素数8
〜24の炭化水素基またはアシル基を示す。炭化水素基
としては、アルキル基、アルケニル基、フェニル基、ト
リル基、キシリル基、シクロヘキシル基、アルキルフェ
ニル基などが挙げられ、アシル基としては、ブチルカル
ボニル基、ノニルカルボニル基、フェニルカルボニル基
(ベンゾイル基)等が挙げられる。好ましいR0 は、ノ
ニルフェニル基などのアルキルフェニル基である。一般
式(I)において、mは0〜50の整数を示し、好まし
いmは0である。
【0015】上記の反応性乳化剤の使用量は、単量体1
00重量部に対し、通常0.2〜15重量部、好ましく
は0.5〜10重量部の割合とされる。反応性乳化剤の
使用量が0.2重量未満の場合は、可使時間が短くなる
傾向にある。また、反応性乳化剤の使用量が15重量を
超える場合は、樹脂の強度、耐水性などが著しく低下す
る傾向にある。
【0016】上記の反応性乳化剤は、アニオン性界面活
性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、
保護コロイドを併用することが出来る。これらの界面活
性剤としては、乳化重合に常用される公知の界面活性剤
を使用することが出来る。また、保護コロイドとして
は、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリエチレンオキサイドプロピレンオキサイドブロ
ックポリマー、不飽和カルボン酸共重合体のアルカリ可
溶物などが挙げられる。
【0017】上記の界面活性剤の中では、アニオン性界
面活性剤またはカチオン性界面活性剤が好ましく、アニ
オン性界面活性剤が特に好ましい。アニオン性界面活性
剤の具体例としては、ジアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウム、アルキルスルホン酸のアルカリ塩、オキシアルキ
ル化されたアルコール又はアルキルフェノールのアルカ
リ金属塩、脂肪酸のアルカリ塩などが挙げられる。
【0018】反応性乳化剤を含めた乳化剤の使用量は、
単量体100重量部に対し、通常0.2〜30重量部の
割合とされる。反応性乳化剤の使用量が0.2重量部未
満の場合は、可使時間が短いだけでなく、樹脂水性分散
液の安定性が悪くなる傾向にある。反応性乳化剤を含め
た乳化剤の使用量が30重量部を超える場合は、樹脂の
強度、耐水性などが著しく低下する傾向にある。
【0019】樹脂水性分散液の乳化重合は、周知の方法
により行うことが出来る。具体的例としては、上記の反
応性乳化剤を含む水中に単量体を加え、重合開始剤の存
在下、50〜95℃に加熱することにより乳化重合する
方法が挙げられる。この方法によれば、通常、固形分3
0〜70重量%の樹脂水性分散液が得られる。
【0020】乳化重合における単量体の供給方法は、種
々の方法を使用することが出来る。例えば、一括仕込
法、モノマー添加法、エマルジョン添加法などである。
また、添加する単量体の組成物を逐次および/または段
階的に変化させるシード重合法、パワーフィード重合法
なども使用することが出来る。
【0021】重合開始剤としては、通常、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水
素などの無機過酸化物が挙げられる。その他の重合開始
剤としては、ベンゾビスイソブチロニトリル、アゾビス
バレロニトリル等のアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キサイド等の有機過酸化物系開始剤が挙げられる。ま
た、これらの開始剤に、ロンガリット、L−アスコルビ
ン酸、有機アミン、金属塩などの還元剤を併用し、レド
ックス開始剤として使用してもよい。
【0022】乳化重合で得られる樹脂水性分散液中の樹
脂のガラス転移点は、硬化後のセメント組成物の用途に
応じて調製するのが好ましい。例えば、伸度や弾性を必
要とする用途において、ガラス転移点は、通常20℃以
下、好ましくは10℃以下、さらに好ましくは0〜−5
0℃の範囲とされる。樹脂のガラス転移点が20℃を超
える場合は、硬化物の剛性は高いが柔軟性や伸展性がな
くなり脆くなる傾向にある。
【0023】また、強度や剛性を必要とする用途におい
て、樹脂のガラス転移点は、通常−10℃以上、好まし
くは0℃以上、さらに好ましくは5〜50℃の範囲とさ
れる。樹脂のガラス転移点が−10℃未満の場合は、硬
化物の柔軟性は高いが強度や剛性が低下する傾向にあ
る。なお、使用する目的に合わせて樹脂は、多官能性化
合物により分子間を架橋することも出来る。
【0024】本発明のポリマーセメント組成物は、上記
の樹脂水性分散液とセメントから主として構成される。
前記のセメントとしては、水硬性または気硬性セメント
が挙げられる。例えば、普通ポルトランドセメント、早
強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント、白色ポルトランドセ
メント等のポルトランドセメント、水硬性石灰、ローマ
ンセメント、天然セメント、アルミナセメント、高炉セ
メント、シリカセメント、ポゾランセメント、フライア
ッシュセメント、特殊セメント等の水硬性セメントや消
石灰・ドロマイトプラスター、焼き石膏、無水石膏、半
水石膏、マグネシアセメント等の気硬性セメントが挙げ
られる。これらのセメントは、2種類以上を混合して使
用してもよい。
【0025】ポリマーセメント組成物における樹脂水性
分散液の使用量は、セメント100重量部に対し、樹脂
固形分として、通常3〜400重量部、好ましくは5〜
300重量部の割合とされる。樹脂固形分が3重量部未
満の場合は、樹脂による改質効果が減少する傾向にあ
る。樹脂固形分が400重量部を超える場合は、硬化物
の伸度は十分ではあるが硬化物の強度、耐水性などが低
下する傾向にある。
【0026】ポリマーセメント組成物には、珪砂、微粒
子シリカ、タルク、マイカ、ケイ藻土、カオリン、石
英、鉄粉、フライアッシュ、ウルトラホワイト、酸化チ
タン、炭酸カルシウム、石綿粉、ホワイトカーボン、ジ
ルコニア、カーボンブラック、パーライト、ベントナイ
ト、酸化亜鉛、発泡樹脂粒子、パーライト粒子、ガラス
球粒子などを骨材として配合することが出来る。
【0027】上記の骨材使用量は、セメント100重量
部に対し、通常400重量部以下、好ましくは300重
量部以下の割合とされる。骨材の使用量が400重量部
を超える場合は、ポリマーセメント組成物が脆くなる傾
向にある。
【0028】さらに、ポリマーセメント組成物には、得
られる硬化物の性能を損なわない範囲内において、分散
剤、減水剤、遅延剤、硬化促進剤、湿潤剤、消泡剤、溶
剤、可塑剤、造膜助剤、凍結防止剤、増粘剤などの各種
添加剤を適宜配合することが出来る。
【0029】本発明のポリマーセメント組成物は、可使
時間が長くて作業性に優れているため、コンクリート、
モルタル、スレート、アスファルト、鉄、アルミ、ファ
イバー、ガラス、木、布および塩化ビニル、ポリエチレ
ン等のプラスチック類の表面に、鏝塗り、ハケ塗り、ロ
ーラー塗装、スプレーガン吹付け、押出し、抄造、型枠
に流し込む等の方法で、数十ミクロンオーダーから数m
の厚さの硬化物を容易に形成することが出来る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されない。なお、実施例中の部および%は特
に例記しない限り重量部および重量%である。
【0031】製造例1〜4(実施例用樹脂水性分散液の
製造) いかり型撹拌機、温度計および還流冷却機を装着した3
リットルの4つ口丸底フラスコに水200部を投入して
90℃に加熱し、表1に示す単量体混合物300部、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アニオン性界面
活性剤)を1部、下記の式(V)で表される反応性乳化
剤を1部、過硫酸カリウム1部およびイオン交換水10
0部の混合物を添加して90℃で4.5時間乳化重合し
て、固形分濃度が50%、平均粒径0.3ミクロンの樹
脂水性分散液を得た。この樹脂水性分散液を乾燥して得
た樹脂のガラス転移点は、示差走査熱量計(DSC)
(デュポン社製商品名「デュポン910」)を使用して
測定した。単量体組成、ガラス転移点を表1に示す。
【0032】
【化4】
【0033】
【表1】 ───────────────────────────── 製造例 1 2 3 4 ───────────────────────────── <単量体組成 (%) > アクリル酸n−ブチル 79 70 51 52 メタクリル酸メチル 19 − 47 − スチレン − 30 − 47 アクリルアミド 2 − 1.5 1 アクリル酸 − − 0.5 −1 <ガラス転移点 (℃) > −21 −10 15 22 ─────────────────────────────
【0034】製造例5〜8(比較例用樹脂水性分散液の
製造) 製造例1〜4において、反応性乳化剤の代わりにそれぞ
れのポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(非反
応性界面活性剤)を使用した以外は、製造例1〜4と同
じ組成を使用して同様に重合を行ない比較用製造例5〜
8の樹脂水性分散液を得てガラス転移点を測定した。単
量体組成、非反応性界面活性剤、ガラス転移点を表2に
示す。
【0035】
【表2】 ───────────────────────────── 製造例 5 6 7 8 ───────────────────────────── <単量体組成(%)> アクリル酸n−ブチル 79 70 51 52 メタクリル酸メチル 19 − 47 − スチレン − 30 − 47 アクリルアミド 2 − 1.5 1 アクリル酸 − − 0.5 − <非反応性界面活性剤> A B C A <ガラス転移点(℃)> −21 −10 15 22 ─────────────────────────────
【0036】
【表3】 A:非反応性界面活性剤(花王(株)社製商品「エマル
ゲン920」) B:非反応性界面活性剤(花王(株)社製商品「エマル
ゲン930」) C:非反応性界面活性剤(花王(株)社製商品「エマル
ゲン950」)
【0037】実施例1 製造例1で得られた樹脂水性分散液の樹脂固形分30部
に対し、ポルトランドセメント100部、珪砂200
部、全水量65部を配合してポリマーセメント組成物を
調製した。得られた組成物の配合直後の粘度と1時間経
過後の粘度をB型粘度計を使用してそれぞれ6rpm の時
と6rpm の時の粘度を測定し、その変化から流動性の経
時的安定性を確認し、可使時間の目安とした。配合直後
の粘度と1時間経過後の粘度の変化が少ない程、流動性
は経時的に安定であり、可使時間は長いと考えられる。
粘度の測定結果を表4に示す。
【0038】実施例2〜4及び比較例1〜4 実施例1において、樹脂水性分散液の種類を表4〜5に
示す様に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリマ
ーセメント組成物を調製して評価した。粘度の測定結果
を表4、表5に示す。
【0039】
【表4】 ──────────────────────────────────── 実施例 1 2 3 4 ──────────────────────────────────── <樹脂水性分散液> 製造例1 製造例2 製造例3 製造例4 <組成物の粘度> (6rpm/60rpm ) 配合直後 (dPa ・s ) 19/11 18/11 16/9.5 13/7.5 1時間後(dPa ・s ) 48/23 46/22 38/17 25/12 粘度変化 2.5/2.1 2.6/2.0 2.4/1.8 1.9/1.6 ────────────────────────────────────
【0040】
【表5】 ──────────────────────────────────── 比較例 1 2 3 4 ──────────────────────────────────── <樹脂水性分散液> 製造例5 製造例6 製造例7 製造例8 <組成物の粘度> (6rpm/60rpm ) 配合直後 (dPa ・s ) 48/22 45/20 41/20 36/20 1時間後 (dPa ・s ) 489/96 427/94 397/91 376/86 粘度変化 10/4.3 9.5/4.7 9.7/4.6 10/4.3 ────────────────────────────────────
【0041】実施例5 実施例1において、製造例1で使用した反応性乳化剤量
を5部に変更した以外は、実施例1と同様にしてポリマ
ーセメント組成物を調製して評価した。評価結果を表6
に示す。
【0042】実施例6 実施例1において、製造例1にて使用した反応性乳化剤
を下記式(VI)で表される反応性乳化剤に変更した以
外は製造例1と同様に乳化重合して得られた樹脂水性分
散液を使用し、実施例1と同様にポリマーセメント組成
物を調製して評価した。評価結果を表6に示す。
【0043】
【化5】
【0044】実施例7 実施例1において、製造例1に使用した反応性乳化剤を
下記(VII) 式で表される反応性乳化剤に変更した以外
は製造例1と同様に乳化重合して得られた樹脂水性分散
液を使用し、実施例1と同様にポリマーセメント組成物
を調製して評価した。評価結果を表6に示す。
【0045】
【化6】
【0046】比較例5 実施例1において、反応性乳化剤をアルケニルスルホコ
ハク酸アンモニウム塩(他の反応性乳化剤)に変更した
以外は製造例1と同様に乳化重合して得られた樹脂水性
分散液を使用し、実施例1と同様にポリマーセメント組
成物を調製して評価した。評価結果を表6に示す。
【0047】
【表6】 ──────────────────────────────────── 実施例および比較例 実施例5 実施例6 実施例7 比較例5 ──────────────────────────────────── <組成物の粘度> (6rpm/60rpm) 配合直後(dPa ・s ) 25/16 21/13 17/8.7 25/16 1時間後(dPa ・s ) 37/20 46/18 46/17 325/88 粘度変化 1.5/1.3 2.2/1.4 2.7/2.0 13/5.5 ────────────────────────────────────
【0048】
【発明の効果】本発明のポリマーセメント組成物は、流
動性の経時的変化が小さく安定しているため、可使時間
が長くして作業性に優れたものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 103:32 103:40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される反応性乳化
    剤の存在下に不飽和単量体を乳化重合して得られた樹脂
    水性分散液とセメントから構成されることを特徴とする
    ポリマーセメント組成物。 【化1】 (上記式中、Xは、水素原子、ノニオン、アニオン、カ
    チオン又は両イオン系の親水基、Yはラジカル重合性二
    重結合基を有する官能基、Aは炭素数2〜4のアルキレ
    ン基、R0 は、炭素数8〜24の炭化水素基またはアシ
    ル基を示し、mは0〜50の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 一般式(I)におけるXが水素原子また
    はノニオン系の親水基である反応性乳化剤とアニオン性
    またはカチオン性界面活性剤の存在下に不飽和単量体を
    乳化重合して得られた樹脂水性分散液を使用する請求項
    1記載のポリマーセメント組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)におけるXが水素原子また
    はノニオン系の親水基である反応性乳化剤とアニオン性
    界面活性剤の存在下に不飽和単量体を乳化重合して得ら
    れた樹脂水性分散液を使用する請求項1記載のポリマー
    セメント組成物。
JP31423296A 1996-11-11 1996-11-11 ポリマーセメント組成物 Pending JPH10139514A (ja)

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