JPH10139432A - 結晶性チタニウムシリケートおよびその製造方法 - Google Patents

結晶性チタニウムシリケートおよびその製造方法

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JPH10139432A
JPH10139432A JP31307796A JP31307796A JPH10139432A JP H10139432 A JPH10139432 A JP H10139432A JP 31307796 A JP31307796 A JP 31307796A JP 31307796 A JP31307796 A JP 31307796A JP H10139432 A JPH10139432 A JP H10139432A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)高いイオン交換能発現係数を有し、
(2)骨格外のTiO2が実質的に存在せず、(3)チ
タン含有量の高い、結晶性チタニウムシリケート及びそ
の製造方法の提供。 【解決手段】1.下式(1)で表わされるイオン交換能
発現係数Zが0.75〜1.0であることを特徴とする
結晶性チタニウムシリケート。 【数1】 2.実測のイオン交換容量(y)が0.25〜3.0ミ
リ等量/gである結晶性チタニウムシリケート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン交換能を有する
結晶性チタニウムシリケートおよびその製造方法に関
し、更に詳しくは高いイオン交換能発現係数を有しイオ
ン交換剤、触媒、触媒担体、吸着剤等として有用な結晶
性チタニウムシリケートおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリカとチタニアからなる無定型のシリ
カ−チタニア複合酸化物は強い固体酸性質を有する固体
酸物質であることが「金属酸化物と複合酸化物 田部浩
三編講談社 295頁」に記載されている。一方結晶性
チタニウムシリケートに関しては、結晶性アルミノシリ
ケートゼオライト或いは前述の無定型シリカ−チタニア
のような固体酸性質、イオン交換特性について明らかに
されていない。固体酸性質、イオン交換能の発現する機
構について、結晶性アルミノシリケートゼオライトの場
合には次のように考えられている。三価のアルミニウム
原子に4個の互いに共有された酸素原子が配位した四面
体構造は負の電荷を有し、これを電気的に中和する形で
カチオンが配位し、このカチオンは他のカチオンと交換
する性質即ちイオン交換性を有し、更にこのカチオンが
プロトンや多価カチオンで交換された場合にブレンステ
ッド酸型の固体酸性質が発現する。しかし結晶性チタニ
ウムシリケートの場合には、チタンが四価であるため結
晶骨格の中でチタン原子に4個の互いに共有された酸素
原子が配位した四面体構造は電気的に中性となるため基
本的にはイオン交換能も固体酸性質も持たないと考えら
れており、「ZEOLITES AND MICROP
OROUS CRYSTALS.P57. KODAN
SHA. 1994」には、三価の金属元素がシリケー
ト中に存在する場合は固体酸性質を発現するが、四価の
金属元素がシリケート中に存在しても固体酸性質を持た
ないことが記載されている。
【0003】結晶性チタニウムシリケートは、例えばS
i(OC254、Ti(OC254、n−(C37
4NOHと水を原料とし、オートクレーブ中で水熱合成
によって得られることが「Zeolite Synth
esis. ACS Symposium Serie
s Vol.398 P.346」に記載されている。
しかしこれらの原料を混合した場合、Ti(OC25
4はSi(OC254より加水分解し易いために水酸化
チタンのゲルが先に生成し次いでシリカヒドロゲルが生
成するためチタニアヒドロゲルとシリカヒドロゲルの不
均一な混合物となり、均一な混合物或いは均一なチタニ
ウムシリケートヒドロゲルを調合することが困難で、こ
のため一部のチタン原子は、結晶化して得られる結晶性
チタニウムシリケート骨格に組み込まれず、骨格外Ti
2としてルチル、アナターゼといった酸化チタンが生
成するという問題がある。また使用する原料中にNa、
Kが存在する場合も骨格外のTiO2が生成し易いとい
う問題があることが知られている。更にこのため従来の
方法では骨格中のチタンの含有量を高くすることが出来
ないと言った問題があった。
【0004】USP−4410501には、オルトチタ
ン酸テトラエチル(OTTE)或いはOTTEに過酸化
水素を反応させたものにオルト珪酸テトラエチル(OS
TE)と鋳型剤(テンプレート)としてヒドロキシテト
ラプロピルアンモニウム(HTPA)を混合して得たヒ
ドロゲルスラリーの水熱合成によって得られる結晶性チ
タニウムシリケートに含まれるチタンの量が酸化物とし
て約5wt%のものが記載されている。また、特開昭6
4−65013号公報には、他の従来技術で得られる結
晶系内のチタンは四面体型(四配位)よりむしろ八面体
型(六配位)であって、構造内でのチタンによる珪素の
置換は非常に困難であることが記載されている。また本
文献には、シリカヒドロゲル及びチタニアヒドロゲルを
三級アルキルアミン、四級アルキルアンモニウムおよび
アルキル燐酸塩等のテンプレートと混合し、更に弗化水
素酸、弗化アルミニウム、弗化チタン等のフッソ化合物
を混合して得たpHが10.5〜1.5のシリカチタニ
アヒドロゲルスラリーの水熱合成によって得られる結晶
性チタニウムシリケートに含まれるチタンの量が酸化物
として約8wt%のものが記載されている。しかし、チ
タンがゲル化したチタニアヒドロゲルを含むようなシリ
カチタニアヒドロゲル合成用水性混合物を結晶化する従
来の方法では骨格外のチタン、例えばルチル、アナター
ゼといった酸化チタンを生成することなく結晶性チタニ
ウムシリケートに含まれるチタンの含有量を酸化物とし
て約8wt%を越えて高くすることが出来なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、(1)高い
イオン交換能発現係数を有し、(2)骨格外のTiO2
が実質的に存在せず、(3)チタン含有量の高い、結晶
性チタニウムシリケート及びその製造方法を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、骨格外Ti
2を実質的に持たない結晶性チタニウムシリケートの
製造方法を種々検討した結果、オルトチタン酸アルキル
(以下、OTAとも言う)およびオルト珪酸アルキル
(以下、OSAとも言う)を、それぞれ別個に鋳型剤
(テンプレート)と水酸化アンモニウム水溶液と混合
し、得られた混合溶液が透明性を有する範囲内で、OT
AまたはOSAが加水分解してチタンまたはシリカが重
合した溶液〔以下、OTAの加水分解溶液を溶液
(A)、OSAの加水分解溶液を溶液(B)とも言う〕
を混合して得た水性混合溶液〔以下、溶液(C)とも言
う〕を結晶性チタニウムシリケートが結晶化するに充分
な温度および時間で加熱することによって、チタン含有
量が高く、アナターゼ、ルチルがX線回折で検出されな
いと言う意味に於いて骨格外TiO2が極めて少なく、
併せて従来実質的に持たないと言われていたイオン交換
能を発現し、この時のイオン交換能発現係数が高く、且
つ高いイオン交換容量を有する新規な結晶性チタニウム
シリケートが得られることを見いだし、前記従来技術の
課題を解決することができた。
【0007】本発明の前記結晶性チタニウムシリケート
は、下式(1)で表わされるイオン交換能発現係数Zが
0.75〜1.0であることを特徴とする。
【数3】 但し、計算上のイオン交換容量(Y)は次式(2)によ
り計算された値
【数4】 X:結晶性チタニウムシリケート1g中のTiO2含有
量(グラム) 80:二酸化チタンの分子量 1000:等量をミリ等量に換算するための係数 すなわち、本発明の結晶性チタニウムシリケートは、チ
タン原子一個がイオン交換点一個を形成すると仮定して
チタンの含有量から計算されるイオン交換容量(Y)の
0.75〜1.0倍のイオン交換量を有し、実測される
イオン交換容量(y)と含有するチタンの量が比例関係
にある。本発明の結晶性チタニウムシリケートのイオン
交換点の形成機構については明かではないが、結晶性ア
ルミノシリケートにおけるイオン交換点のように骨格内
のアルミニウム原子に対応してイオン交換点が存在する
とした場合、チタン原子の少なくとも75%は骨格に組
み込まれ、かつイオン交換点の形成に関与していると推
定される。
【0008】前記結晶性チタニウムシリケートのイオン
交換容量(y)は、イオン交換樹脂あるいは結晶性アル
ミノシリケート等のイオン交換体と同様にミリ等量/グ
ラムで表すことができ、また、該イオン交換容量(y)
は、前記イオン交換体のイオン交換容量の測定法に使用
される一般的な方法で求めることが可能であるが、本発
明では以下のような測定法を採用した。
【0009】先ず結晶性チタニウムシリケートに残存す
る有機窒素化合物を550℃で2時間焼成して除去す
る。ついで焼成した結晶性チタニウムシリケート5g
を、該結晶性チタニウムシリケートのチタンの含有量か
ら計算される計算上のイオン交換容量に対して4倍のア
ンモニウムイオンを含有する硫酸アンモニウムを水10
0ccに溶かした水溶液中に懸濁し、70℃で2時間撹
拌しながらアンモニウムイオン交換し、濾過分離し、洗
浄して余分の硫酸アンモニウムを除去する。ついで計算
上のイオン交換容量に対して4倍のナトリウムイオンを
含有する塩化ナトリウムを水100ccに溶かした水溶
液中に懸濁し、70℃で2時間撹拌しながらナトリウム
イオン交換し、濾過分離し、洗浄して余分の塩化ナトリ
ウムを除去する。ナトリウムイオン交換後の結晶性チタ
ニウムシリケート中のナトリウム量を分析し、ナトリウ
ムを除いた結晶性チタニウムシリケート1g当たりにイ
オン交換によって導入されたナトリウム等量数をイオン
交換容量(y)として求めた。
【0010】本発明の結晶性チタニウムシリケートは、
前記イオン交換容量(Y)が0.25ミリ等量/g未満
ではイオン交換剤としての有用性が低く、プロトン型の
固体酸に変換しても触媒活性点が少なく、触媒としての
有用性も低いので好ましくない。イオン交換容量が3.
0ミリ等量/gを越えて高い結晶性チタニウムシリケー
トは、チタン含有量を増加させても一方で結晶性が低下
することがあり、イオン交換能発現係数が低下すること
があるので得ることが困難である。イオン交換容量
(y)のさらに好ましい範囲は、1.0〜2.5ミリ当
量/gである。
【0011】本発明の第2は、下記(a)〜(f)の工
程を少なくとも含む結晶性チタニウムシリケートの製造
方法に関する。 (a):鋳型剤(テンプレート)と水酸化アンモニウム
と水とOTAを混合する工程。 (b):工程(a)で得た混合物から、水の一部および
混合時に生成するアルコールを除去して透明性を有する
溶液(A)を得る工程。 (c):鋳型剤(テンプレート)と水酸化アンモニウム
と水とOSAを混合する工程。 (d):工程(c)で得た混合物から、水の一部および
混合時に生成するアルコールを除去して透明性を有する
溶液(B)を得る工程。 (e):溶液(A)、溶液(B)および必要に応じて水
を混合して合成用水性混合溶液(C)を調製する工程。 (f):水性混合溶液(C)を結晶性チタニウムシリケ
ートが結晶化するに充分な温度及び時間で加熱する工
程。 前記(e)工程で次に溶液(A)と溶液(B)を混合し
て得た水溶液(C)は、ゲルが生成せず安定な透明性を
有する水性混合溶液であり、更に該水性混合溶液を減圧
濃縮によってアルコールと水の一部を除去しても、長期
間放置してもゲルが生成せず安定であった。本発明は、
前記のような特性を有する混合水溶液(C)を使用する
ことによって初めて、前記のような優れた性状を有する
新規な結晶性チタニウムシリケートを得ることができ
た。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。 1.溶液(A)の調製 鋳型剤(テンプレート:以下式中ではTemplate
と表す)と水酸化アンモニウム水溶液を混合した後これ
にOTAを加え、OTAを1モルとして次式で表される
ような混合溶液を調製する。 a(Template)・b(NH4OH)・(OT
A)・c(H2O) (0.5≦a≦1.5、0.75≦b≦2.25、30
≦c≦200) 鋳型剤としては各種アルキルアミン、各種アルキルアン
モニウムが使用できるが、第三アルキルアミン、第四級
アルキルアンモニウムが好ましく、更に好ましい第三ア
ルキルアミンはアルキル基がプロピル基またはブチル基
であるものが好ましく、また更に好ましい第四級アルキ
ルアンモニウムはアルキル基がプロピル基またはブチル
基であるものが好ましく、特にヒドロキシテトラプロピ
ルアンモニウム、ヒドロキシテトラブチルアンモニウム
等が好ましいが、ヒドロキシテトラプロピルアンモニウ
ムが特に好ましい。OTAとしては、例えばオルトチタ
ン酸テトラメチル、オルトチタン酸テトラエチル、オル
トチタン酸テトラプロピル、オルトチタン酸テトラブチ
ル等が好ましいが、オルトチタン酸テトラエチルが特に
好ましい。
【0013】このときの鋳型剤の混合モル比aはOTA
のモル数を1として0.5〜1.5の範囲が好ましく、
更に好ましい範囲は0.75〜1.25である。0.5
未満では結晶性の高い結晶性チタニウムシリケートが得
られないことがあり、1.50を越えて高い場合は所望
の有用な結晶性チタニウムシリケートが得られないこと
があるので好ましくない。ここで言う有用な結晶性チタ
ニウムシリケートとしてはMFI型、BETA型等に属
するものが代表的である。また水酸化アンモニウムの混
合モル比bは0.75〜2.25の範囲が好ましく、更
に好ましい範囲は1.0〜2.0である。0.75未満
の場合は透明性を有する安定な溶液(A)が得られない
ことがあり、このため骨格外のチタンが副生し、骨格内
のチタン含有量の高い結晶性チタニウムシリケートが得
られない場合があり、2.25を越えて高い場合は溶液
(A)の安定性を付与するに必要なアンモニア以外の過
剰のアンモニアが存在することになり所望の結晶性チタ
ニウムシリケートが得られないことがあるので好ましく
ない。
【0014】また水のモル比cは30〜200の範囲が
好ましい。更に好ましくは50〜100の範囲である。
30未満では、溶液(A)の調製時にOTAが加水分解
して生成するアルコールを除去した後の水のモル比が2
0未満となることがあり、この場合濃度が高すぎて溶液
(B)と混合する際にゲルが生成することがあり、また
200を越えて高い場合はアルコール除去の際に水も多
量に除去することになり効率が低下するので好ましくな
い。次いでこの溶液(A)を加熱減圧下で、例えばロー
タリーエバポレーター等によりアルコールを除去して、
TiO2を1モルとしOTTAが加水分解して生成した
アルコールをArOHで表して、次式で示される透明性
を有する溶液(A)を得る。 d(Template)・e(NH4OH)・TiO2・f
(ArOH)・g(H2O) (0.5≦d≦1.5、0.75≦e≦2.25、0≦
f≦2.0、20≦g≦60)
【0015】dおよびeは調合時のaおよびbと同じで
ある。アルコールのモル比fは0〜2.0の範囲が好ま
しい。アルコールは出来るだけ少ない方が好ましく、即
ちアルコールの除去率としては50%以上であることが
好ましい。2.0を越えて高い場合は(アルコールの除
去率が50%未満では)、アルコールが充分除去されて
ないために油状物が生成したり、結晶化しないことがあ
るので好ましくない。水のモル比gは20〜60の範囲
であることが好ましい。20未満では濃度が高すぎて、
溶液(A)と溶液(B)を混合する際にゲルが生成する
ことがあり、骨格外にアナターゼ、ルチル等の二酸化チ
タンが副生することがあり、骨格内のチタン含有量が高
くイオン交換能発現係数の高い結晶性チタニウムシリケ
ートが得られないことがあり、また60を越えて高い場
合は溶液(A)と溶液(B)を混合した後の水のモル比
が3660を越えて高くなることがあり、結晶化時間が
長くなったり、時には結晶化しないことがあるので好ま
しくない。また上記した好適な範囲のアルコールおよび
水のモル比とするため、水及びアルコールの除去は溶液
(A)中のチタンの濃度がTiO2として5〜15wt
%、更に好ましくは5〜10wt%となるまで行うこと
が好ましい。
【0016】2.溶液(B)の調製 鋳型剤と水酸化アンモニウム水溶液を混合した後これに
OSAを加え、OSAを1モルとして次式で表されるよ
うな混合溶液を調製する。 h(Template)・i(NH4OH)・(OS
A)・j(H2O) (0.5≦h≦1.5、0.75≦i≦2.25、30
≦j≦200) 鋳型剤としては各種アルキルアミン、各種アルキルアン
モニウムが使用できるが、第三アルキルアミン、第四級
アルキルアンモニウムが好ましく、更に好ましい第三ア
ルキルアミンはアルキル基がプロピル基またはブチル基
であるものが好ましく、また更に好ましい第四級アルキ
ルアンモニウムはアルキル基がプロピル基またはブチル
基であるものが好ましく、特にヒドロキシテトラプロピ
ルアンモニウム、ヒドロキシテトラブチルアンモニウム
等が好ましいが、ヒドロキシテトラプロピルアンモニウ
ムが特に好ましい。OSAとしては、例えばオルト珪酸
テトラメチル、オルト珪酸テトラエチル、オルト珪酸テ
トラプロピル、オルト珪酸テトラブチル等が好ましい
が、オルト珪酸テトラエチルが特に好ましい。
【0017】この時の鋳型剤のモル比hはOSAのモル
数を1として0.5〜1.5、好ましくは0.75〜
1.25の範囲である。0.5未満では結晶性の高い結
晶性チタニウムシリケートが得られず、1.50を越え
て高い場合は所望の有用な結晶性チタニウムシリケート
が得られないので好ましくない。また水酸化アンモニウ
ムの混合モル比iは0.75〜2.25、好ましくは
1.0〜2.0の範囲である。0.75未満の場合は透
明性を有する安定な溶液(B)が得られず、骨格外のチ
タンが生成し骨格内のチタン含有量の高い結晶性チタニ
ウムシリケートが得られず、2.25を越えて高い場合
は溶液(B)の安定性を付与するに必要なアンモニア以
外の過剰のアンモニアが存在することになり所望の結晶
性チタニウムシリケートが得られないことがあるので好
ましくない。
【0018】また水のモル比jは30〜200の範囲が
好ましい。更に好ましい範囲は50〜100である。3
0未満では、溶液(B)の調製時にOSAが加水分解し
て生成するアルコールを除去した後の水のモル比が20
未満となることがあり、この場合濃度が高すぎて溶液
(A)と混合する際にゲルが生成することがあり、20
0を越えて高い場合はアルコール除去の際に水も多量に
除去することになり効率が低下するので好ましくない。
次いでこの溶液(B)を、溶液(A)の場合と同様加熱
減圧下で水の一部とアルコールを除去して、SiO2
1モルとしOSAが加水分解して生成したアルコールを
ArOHで表して、次式で示される透明性を有する溶液
(B)を得る。 k(Template)・l(NH4OH)・SiO2・m
(ArOH)・n(H2O) (0.5≦k≦1.5、0.75≦l≦2.25、0≦
m≦2.0、20≦n≦60)
【0019】kおよびlは調合時のhおよびiと同じで
ある。アルコールのモル比mは0〜2.0の範囲が好ま
しい。アルコールは出来るだけ少ない方が好ましく、即
ちアルコールの除去率としては50%以上であることが
好ましい。2.0を越えて高い場合は(アルコールの除
去率が50%未満では)、アルコールが充分除去されて
ないために油状物が生成したり、結晶化しないことがあ
るので好ましくない。水のモル比nは20〜60の範囲
であることが好ましい。20未満では濃度が高すぎて、
溶液(A)と溶液(B)を混合する際にゲルが生成する
ことがあり、骨格外にアナターゼ、ルチル等の二酸化チ
タンが生成することがあり、骨格内のチタン含有量が高
くイオン交換能発現係数の高い結晶性チタニウムシリケ
ートが得られないことがあり、60を越えて高い場合は
溶液(A)と溶液(B)を混合した後の水のモル比が3
660を越えて高くなることがあり、結晶化時間が長く
なったり、時には結晶化しないことがあるので好ましく
ない。また上記の好適な範囲のアルコールおよび水のモ
ル比とするため、水及びアルコールの除去は溶液(B)
中のシリコンの濃度がSiO2として5〜15wt%、
更に好ましくは5〜10wt%となるまで行うことが好
ましい。
【0020】3.合成用水性混合物の調製前記溶液
(A)と溶液(B)を混合し、必要に応じてさらに水を
加え、酸化物として表して、TiO2を1モルとして次
式で表される合成用水性混合物を調製する。p(Tem
plate)2O・q(NH42O・TiO2・rSiO
2・s(ArOH)・tH2O(1≦p≦46、1.5≦
q≦69、3≦r≦60、0≦s≦122、80≦t≦
3660)このときの鋳型剤を酸化物の形(Templ
ate)2Oで表したときのモル比pは1〜46の範囲
が好ましい。更に好ましい範囲は2〜38である。1未
満では結晶性チタニウムシリケートの結晶性の高いもの
が得られないことがあり、46を越えて高い場合は所望
の有用な結晶性チタニウムシリケートが得られないこと
があり、さらに結晶化中に異常高圧力を呈することもあ
るので好ましくない。また水酸化アンモニウムを酸化物
の形(NH42Oで表したときのモル比qは1.5〜6
9の範囲が好ましい。更に好ましい範囲は3.5〜61
である。1.5未満の場合は溶液(A)と溶液(B)の
混合時にゲルが生成することがあり、骨格外にアナター
ゼ、ルチル等の二酸化チタンが生成することがあり、骨
格内のチタン含有量が高くイオン交換能発現係数の高い
結晶性チタニウムシリケートが得られないことがあり、
69を越えて高い場合は合成用水性混合液の安定性を付
与するに必要なアンモニア以外の過剰のアンモニアが存
在することになり所望の結晶性チタニウムシリケートが
得られないことがあるので好ましくない。
【0021】またOSAに由来するSiO2のモル比r
は3〜60の範囲が好ましい。更に好ましい範囲は5〜
50である。3未満ではTiO2の比率が高くなり溶液
(A)と溶液(B)の混合時にゲルが生成することがあ
り、骨格外の二酸化チタンが副生することがあり、結晶
度の高い所望の結晶性チタニウムシリケートが得られな
いことがあり、60を越えて高い場合は生成する結晶性
チタニウムシリケート中のチタン含有量が概ね2wt%
以下となりイオン交換容量が0.25ミル等量/グラム
未満となることがあるので好ましくない。
【0022】アルコールのモル比sは出来るだけ小さい
方が好ましいが、概ね0〜122の範囲が好ましい。更
に好ましい範囲は0〜100である。122を越えて高
い場合はアルコールが充分除去されてないために油状物
が生成したり、結晶化しないことがあるので好ましくな
い。水のモル比tは80〜3660の範囲が好ましい。
更に好ましくは100〜200の範囲である。80未満
の場合は濃度が高すぎて結晶度の高い所望の結晶性チタ
ニウムシリケートが得られないことがあり、3660を
越えて高い場合は濃度が低すぎて結晶化に要する時間が
長くなるだけでなく結晶化しないこともあるので好まし
くない。
【0023】次に合成用水性混合物を結晶性チタニウム
シリケートが結晶化するに充分な温度及び時間で加熱す
るが、この時の温度は125〜225℃の範囲が好まし
い。更に好ましい範囲は150〜200℃である。12
5℃未満の場合は結晶化に極めて長時間を要するか、結
晶が得られない場合があり好ましくない。225℃を越
えて高い場合は所望の結晶度の高い純粋な結晶性チタニ
ウムシリケートが得られないことがあるので好ましくな
い。また結晶化時間は12時間〜300時間の範囲が好
ましい。更に好ましい範囲は15〜100時間である。
12時間未満では結晶化が不充分な場合があり、300
時間を越えて結晶化を行っても更に結晶化が進行するこ
とはなく結晶性チタニウムシリケート以外のアナター
ゼ、ルチル等の結晶が生成することがありイオン交換能
発現係数も低下することがあるので好ましくない。
【0024】また結晶化後得られた結晶性チタニウムシ
リケートを別途調製した合成用水性混合物に核種(シー
ド)として加えて結晶化することは、結晶化時間を短く
できたり、結晶性の高い結晶性チタニウムシリケートが
得られることがあるので好ましい。次いで得られた結晶
性チタニウムシリケートは濾過洗浄し乾燥して使用する
ことができ、必要に応じてイオン交換あるいは含浸など
によって金属を担持して使用することができる。更に焼
成、スチーミング等を施して使用することもできる。ま
たペレット、球状粒子等に成型して使用することも可能
である。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を例示するが、
本発明はこれにより限定されるものではない。
【0026】実施例1 濃度20wt%のヒドロキシテトラプロピルアンモニウ
ム(HTPA)1016.9gと濃度15wt%の水酸
化アンモニウム水溶液340.6gとを混合した後、こ
れに濃度98wt%のオルトチタン酸テトラエチル(O
TTE)232.8gを添加し30分間撹拌した。OT
TEを添加した際一次的に白濁してゲル生成が認められ
たが撹拌中に透明となった。この時の混合組成比は下記
の通りである。 1.0(HTPA)・1.46(NH4OH)・1.0
(OTTE)・60.8(H2O)次いでこの溶液をエバ
ポレーターに移し、減圧下70℃に加温しながらOTT
Eが加水分解して生じたエタノールの除去を目的にチタ
ニアとしての濃度が10wt%になるまで濃縮を行な
い、透明性を有する溶液798.8gを得た。この溶液
をA−1とする。この時の組成比は下記の通りであった
(アルコール除去率=75%とした)。 1.0(HTPA)・1.46(NH4OH)・TiO2
・1.0(C25OH)・24.6(H2O)
【0027】次に、濃度20wt%のヒドロキシテトラ
プロピルアンモニウム1016.9gと濃度15wt%
の水酸化アンモニウム水溶液340.6gとを混合した
後、これに濃度98wt%のオルト珪酸テトラエチル
(OSTE)212.6gを添加し30分間撹拌した。
この時の混合組成比は下記の通りである。 1.0(HTPA)・1.46(NH4OH)・1.0
(OSTE)・60.7(H2O) 次いでこの溶液をエバポレーターに移し、減圧下70℃
に加温しながらOSTEが加水分解して生じたエタノー
ルの除去を目的にシリカとしての濃度が10wt%にな
るまで濃縮を行ない、透明性を有する溶液600.9g
を得た。この溶液をB−1とする。この時の組成比は下
記の通りであった(アルコール除去率=75%)。 1.0(HTPA)・1.46(NH4OH)・SiO2
・1.0(C25OH)・14.6(H2O)
【0028】次いで溶液A−1を8.0gと溶液B−1
を180.0gとを混合し、これに純水474.0gを
加えてチタニウムシリケート合成用水性混合物を調製し
た。この混合物も透明性を有する溶液であった。またこ
の合成用水性混合物の組成は酸化物モル比で次のとおり
である。 15.5(TPA)2O・22.7(NH42O・Ti
2・30.0SiO2・31.0(C25OH)・30
95H2O なお、前記(TPA)2OはHTPAを酸化物の形で表
したもので、HTPA2分子から水1分子が脱水した形
で表したものである。この水性混合物を耐圧結晶化容器
(オートクレーブ)に封入し、100rpmの速度で撹
拌しながら、175℃で25時間加熱結晶化を行った。
次いで濾過分離し、洗浄乾燥した後550℃で2時間焼
成して結晶性チタニウムシリケートCTS−1を13.
2g得た。
【0029】性状は表1に示した。またX線回折結果を
図1に示した。得られた結晶性チタニウムシリケートは
結晶度の高いMFI型に属するものであり、SiO2
TiO2モル比は29.0であった。次に、CTS−1
のイオン交換容量の測定を行った。純水100ccに硫
酸アンモニウム0.73gを加え、これにCTS−1を
5g懸濁し、70℃で2時間撹拌してアンモニウムイオ
ン交換し、ついで濾過洗浄した。次に純水100ccに
塩化ナトリウム0.64gを加えこれにアンモニウムイ
オン交換したCTS−1を懸濁し、70℃で2時間撹拌
してナトリウムイオン交換し、ついで濾過洗浄した後、
化学分析によってNa2OとTiO2の含有量を求め、N
a/Ti原子比と、チタニウムシリケート結晶(TiO
2+SiO2)1g当たりのイオン交換容量を求めた。こ
の結果を表2に示した。イオン交換容量は0.53ミリ
等量/グラムで、イオン交換能発現係数は0.96と高
く含有するチタンが効率的にイオン交換点を形成してい
る。
【0030】実施例2 実施例1で調製した溶液A−1を16.0gと溶液B−
1を180.0gとを混合し、これに純水487.0g
を加えてチタニウムシリケート合成用水性混合物を調製
した。この混合物も透明性を有する溶液であった。また
この合成用水性混合物の組成は酸化物モル比で次のとお
りである。 8.0(TPA)2O・11.7(NH42O・TiO2
・15.0SiO2・16.0(C25OH)・159
6H2O この水性混合物を耐圧結晶化容器(オートクレーブ)に
封入し、100rpmの速度で撹拌しながら、175℃
で50時間加熱結晶化を行った。次いで濾過分離し、洗
浄乾燥した後550℃で2時間焼成して結晶性チタニウ
ムシリケートCTS−2を14.2g得た。性状は表1
に示した。またX線回折結果を図2に示した。得られた
結晶性チタニウムシリケートは結晶度の高いMFI型に
属するものであり、SiO2/TiO2モル比は13.5
であった。次に、CTS−2のイオン交換容量の測定を
行った。硫酸アンモニウム1.49gおよび塩化ナトリ
ウム1.32を使用した以外は実施例1のCTS−1の
イオン交換容量の測定と同様にして行い、Na/Ti原
子比とイオン交換容量を求めた。この結果を表2に示し
た。イオン交換容量は1.01ミリ等量/グラムで、イ
オン交換能発現係数は0.90と高く含有するチタンが
効率的にイオン交換点を形成している。
【0031】実施例3 実施例1で調製した溶液A−1を40.0gと溶液B−
1を150.0gとを混合し、これに純水451.0g
を加えてチタニウムシリケート合成用水性混合物を調製
した。この混合物も透明性を有する溶液であった。また
この合成用水性混合物の組成は酸化物モル比で次のとお
りである。 3.0(TPA)2O・4.4(NH42O・TiO2
5.0SiO2・6.0(C25OH)・598H2O この水性混合物を耐圧結晶化容器(オートクレーブ)に
封入し、100rpmの速度で撹拌しながら、175℃
で75時間加熱結晶化を行った。次いで濾過分離し、洗
浄乾燥した後550℃で2時間焼成して結晶性チタニウ
ムシリケートCTS−3を15.4g得た。性状は表1
に示した。またX線回折結果を図3に示した。得られた
結晶性チタニウムシリケートはアナターゼ、ルチルは認
められずMFI型に属するものであり、SiO2/Ti
2モル比は3.9であった。次に、CTS−3のイオ
ン交換容量の測定を行った。硫酸アンモニウム4.18
gおよび塩化ナトリウム3.70を使用した以外は実施
例1のCTS−1のイオン交換容量の測定と同様にして
行い、Na/Ti原子比とイオン交換容量を求めた。こ
の結果を表2に示した。イオン交換容量は2.41ミリ
等量/グラムで、イオン交換能発現係数は0.76と高
く、チタン含有が25.3wt%と高いにも係わらずチ
タンが効率的にイオン交換点を形成している。
【0032】比較例1 濃度20wt%のヒドロキシテトラプロピルアンモニウ
ム1016.9gに濃度98wt%のオルトチタン酸テ
トラエチル(OTTE)232.8gを添加し30分間
撹拌した。この時ゲルが生成しこれをチタニアヒドロゲ
ルAとした。またこの時の組成は下記の通りであった。 1.0(HTPA)・1.0(OTTE)・44.0
(H2O) 次に、濃度20wt%のヒドロキシテトラプロピルアン
モニウム1016.9gに濃度98wt%のオルト珪酸
テトラエチル(OSTE)212.6gを添加し30分
間撹拌した。この時ゲルが生成しこれをシリカヒドロゲ
ルBとした。またこの時の組成は下記の通りであった。 1.0(HTPA)・1.0(OSTE)・44.0
(H2O)
【0033】次いでチタニアヒドロゲルAを12.5g
とシリカヒドロゲルBを368.2gとを混合してチタ
ニウムシリケート合成用水性混合物を調製した。即ち実
施例1に於ける水酸化アンモニウムを使用せず、また減
圧下で加熱濃縮すること無く合成用水性混合物を調製し
た。またこの合成用水性混合物の組成は酸化物モル比で
次のとおりである。 15.5(TPA)2O・1.0TiO2・30.0Si
2・124(C25OH)・1360H2O 次いでこの水性混合物を耐圧結晶化容器(オートクレー
ブ)に封入し、100rpmの速度で撹拌しながら、1
75℃で25時間加熱結晶化を行った。結晶化後、濾過
分離し、洗浄乾燥した後550℃で2時間焼成して結晶
性チタニウムシリケートCTS−4を13.0g得た。
【0034】性状は表1に示した。またX線回折結果を
図4に示した。MFI型に属する結晶性チタニウムシリ
ケートとアナターゼ型二酸化チタンの生成が認められ、
結晶性チタニウムシリケートの結晶性は低いものであっ
た。また得られた混合物のSiO2/TiO2モル比は2
7.0であった。次に、CTS−4のイオン交換容量の
測定を行った。実施例1に於けるCTS−1と全く同様
にしてアンモニウムイオン交換およびナトリウムイオン
交換を行い、Na/Ti原子比とイオン交換容量を求め
た。この結果を表2に示した。チタン含有がほぼ同じC
TS−1と比較してイオン交換容量は0.24ミリ等量
/グラムと低く、イオン交換能発現係数も0.41と低
いものであった。
【0035】〔イオン交換容量の測定結果について〕表
1〜2に示したように、実施例および比較例で得た結晶
性チタニウムシリケートは何れもイオン交換能を有して
いるが、ほぼ同じTiO2含有量を有するCTS−1と
CTS−4の比較から本発明の結晶性チタニウムシリケ
ートは高いイオン交換容量と特に高いイオン交換能発現
係数を有していることが明かである。またCTS−2、
CTS−3のようにチタン含有量の増加とともにイオン
交換容量も増加し、チタン含有量が高い場合でも高いイ
オン交換能発現係数を有する結晶性チタニウムシリケー
トが得られることも明かである。またCTS−1、CT
S−2、CTS−3はイオン交換能発現係数が1に近い
値を示し、このことは本発明による結晶性チタニウムシ
リケートが含有するチタン原子の殆どはイオン交換点の
形成に関与しており、さらにこのことからチタン原子の
殆どは骨格に組み込まれたものであることが明かであ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の結晶性チタニウムシリケートは
結晶性が高く、チタン含有量が高い場合に於いてもチタ
ン原子の大部分が骨格に存在して高いイオン交換容量を
有し、イオン交換剤、触媒、触媒担体、吸着剤等として
有用な組成物である。また本発明の方法によりチタン含
有量が高く、アナターゼ、ルチル等の二酸化チタンを含
まない有用な結晶性チタニウムシリケートを製造するこ
とが出来る。
【0037】
【表1】 1)モービル社ZSM−5と比較した相対値
【0038】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の結晶性チタニウムシリケートのX線
回折パターンである。
【図2】実施例2の結晶性チタニウムシリケートのX線
回折パターンである。
【図3】実施例3の結晶性チタニウムシリケートのX線
回折パターンである。
【図4】比較例1の結晶性チタニウムシリケートのX線
回折パターンである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式(1)で表されるイオン交換能発現
    係数Zが0.75〜1.0であることを特徴とする結晶
    性チタニウムシリケート。 【数1】 但し、計算上のイオン交換容量(Y)は次式(2)によ
    り計算された値 【数2】 X:結晶性チタニウムシリケート1g中のTiO2含有
    量(グラム) 80:二酸化チタンの分子量 1000:等量をミリ等量に換算するための係数
  2. 【請求項2】 実測のイオン交換容量(y)が0.25
    〜3.0ミリ等量/gである請求項1記載の結晶性チタ
    ニウムシリケート。
  3. 【請求項3】 下記(a)〜(f)の工程を少なくとも
    含むチタニウムシリケートの製造方法。 (a):鋳型剤(テンプレート)と水酸化アンモニウム
    と水とオルトチタン酸アルキルを混合する工程。 (b):工程(a)で得た混合物から、水の一部および
    混合時に生成するアルコールを除去して透明性を有する
    溶液(A)を得る工程。 (c):鋳型剤(テンプレート)と水酸化アンモニウム
    と水とオルト珪酸アルキルを混合する工程。 (d):工程(c)で得た混合物から、水の一部および
    混合時に生成するアルコールを除去して透明性を有する
    溶液(B)を得る工程。 (e):溶液(A)、溶液(B)および必要に応じて水
    を混合して合成用水性混合溶液(C)を調製する工程。 (f):水性混合溶液(C)を結晶性チタニウムシリケ
    ートが結晶化するに充分な温度及び時間で加熱する工
    程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005162596A (ja) * 2003-06-17 2005-06-23 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ナノポーラス体及びその製造方法
JP2006206436A (ja) * 1999-12-24 2006-08-10 China Petro Chem Corp チタンシリカライトモレキュラーシーブおよびその製造方法
CN115869974A (zh) * 2022-12-19 2023-03-31 济南诚渡生物科技有限公司 一种磷酸二氧化钛化合物及其制备方法和应用

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