JP2003506301A - ゼオライトitq−10 - Google Patents

ゼオライトitq−10

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JP2003506301A
JP2003506301A JP2001514244A JP2001514244A JP2003506301A JP 2003506301 A JP2003506301 A JP 2003506301A JP 2001514244 A JP2001514244 A JP 2001514244A JP 2001514244 A JP2001514244 A JP 2001514244A JP 2003506301 A JP2003506301 A JP 2003506301A
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synthesizing
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ミゲル・アンヘル・カムブロル・フェルナンデス
マリア・ホセ・ディアス・カバニャス
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Abstract

(57)【要約】 本発明はITO−10と命名されているゼオライト性の微孔性結晶性物質、その製造方法および有機化合物の分離とトランスホーメーションの方法におけるITQ−10の使用に関する。焼成無水状態で、ITQ−10物質は、実験式x(M1/nXO):yYO:SiO(式中、xは0.1より小さく0であってもよい;yは0.1より小さく0であってもよい;MはHまたは電荷+nの無機カチオン;Xは酸化状態+3を有する化学元素(例えば、Al,Ga,B,Cr)およびYは酸化状態+4を有する化学元素(例えば、Ti,Ge,V))に対応している。x=0およびy=0のとき、ITQ−10物質は、微孔性の特徴を有するシリカの新規な多形形態として記述できる。本発明のゼオライト物質は、また特徴的なX−線回折パターンとその微孔特性により特徴付けられている。製造方法は、加熱手段により結晶化される反応混合物に1つまたは数個の添加剤を使用することによって特徴付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は結晶性微孔質材料(crystalline microporous materials)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
ゼオライトは、種々の組成を有する結晶性微孔質材料であって、TiO(式
中、Tは形式酸化状態が+3または+4の原子、例えば、Si、Ti、Al、Ge
、BまたはGa等を示す)の四面体の結晶性網状構造によって特徴付けられる。
該四面体はそれらの全ての頂点を共有することによって、分子次元の溝および/
または空洞を有する三次元構造を形成する。T原子の一部が+4よりも低い酸化
状態で存在すると、形成される結晶性網状構造は負の電荷を帯びるようになり、
該電荷は、溝または空洞内の有機カチオンまたは無機カチオンの存在によって補
償される。該溝内には有機分子およびHOが収容されるので、一般的には、ゼ
オライトの化学組成は次の実験式によって表示される: x(M1/nXO):yYO:zR:wHO (式中、Mは1または数種の+nの有機カチオンまたは無機カチオンを示し、X
は1または数種の三価元素を示し、Yは1または数種の四価元素(一般的には、
Si)を示し、Rは1または数種の有機物質を示す。M、X、YおよびRの特性
並びにx、y、zおよびwの値は、一般的には、合成後の後処理によって変化さ
せてもよいが、合成後またはか焼(calcination)後のゼオライトの化学組成は
各々のゼオライトとその調製法に対して特徴的な範囲を有する。
【0003】 一方、ゼオライトは、溝と空洞系を規定する結晶性構造であって、固有のX線
回折図形を与える結晶性構造によってさらに特徴付けられる。このように、ゼオ
ライトは、化学組成の範囲とX線回折図形の点で相互に相違する。両方の特徴、
即ち、結晶性構造と化学組成によって、各々のゼオライトの物理化学的特性とそ
の異なる工業的プロセスにおける用途が決定される。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ゼオライト特性を有する結晶性微孔質材料(ITQ−10)、該材
料の製造法、および該材料の用途に関する。 このような材料は、その化学組成とX線回折図形によって特徴付けられる。該
材料の無水か焼形態においては、ITQ−10の組成は次の実験式によって表さ
れる: x(M1/nXO):yYO:SiO (式中、xは0.1よりも小さい数(ゼロであってもよい)を示し、yは0.1
よりも小さい数(ゼロであってもよい)を示し、MはH+または+n価の無機カチ
オンを示し、Xは酸化状態が+3の化学元素(例えば、Al、Ga、BまたはC
r)を示し、Yは酸化状態が+4の化学元素(例えば、Ti、GeまたはV)を
示す)
【0005】
【発明の実施の形態】
x=0で、y=0のときには、該材料は、微孔質特性によって特徴付けられる
新規な多形形態のシリカ(SiO)によって表される。本発明の好ましい態様
においては、か焼後の無水状態のITQ−10は次の組成を有する: x(HXO):SiO (式中、Xは三価元素を示し、xは0.1よりも小さい数(ゼロであってもよい
)を示す) x=0のときには、該材料はSiOで表される。
【0006】 しかしながら、合成法および合成物のか焼または後処理に応じて、Si−OH
基(シラノール)の存在下であらわれる結晶性網状構造中に欠陥が存在する可能
性がある。このような欠陥は、従来の実験式には含まれていなかった。本発明の
好ましい態様においては、ITQ−10は、この種の欠陥を非常に低い濃度で含
有する(シラノール濃度はSi原子の全量に対して15%よりも低濃度、好まし
くは6%よりも低濃度である:この濃度は29Si核磁気共鳴スペクトロスコピ
ーを用いてマジック角において測定した値である)。
【0007】 調整末広スプリットを用いる粉末法によって合成されたITQ−10のX線回
折図形は、面間隔(d)と相対強度(I/I)に関する以下の表1に示す数値
によって特徴付けられる:
【0008】 表1 d(Å) I/I(%) 12.26 20 11.58 25 9.14 10 5.35 5 4.65 10 4.35 20 4.16 20 4.01 40 3.91 100 3.78 25 3.66 15 3.51 5 3.39 10 3.24 15 3.10 20 2.94 10 2.82 10 2.62 5 2.49 5 2.35 <5
【0009】 ピークの位置、幅および相対強度は材料の化学組成によってある程度左右され
る(表1に示す回折図形は、網状構造が専ら酸化珪素SiOから成る材料であ
って、構造指向剤(structure directing agent)として四級アンモニウムカチ
オンを用いて合成した材料に関するものである)。さらに、このX線回折図形は
か焼処理によって大きく変化するが、これは、合成中のゼオライトの孔内に保持
された有機化合物の脱離に起因するものである。組成がSiOであるか焼処理
されたITQ−10の回折図形も以下の表2に示す。図1には、組成がSiO であるか焼処理したITQ−10の回折図形を示す。
【0010】 表2 d(Å) I/I(%) 12.38 70 11.79 90 10.34 30 9.21 20 6.19 15 4.70 5 4.44 10 3.92 100 3.80 25 3.66 15 3.53 10 3.40 15 3.25 15 3.10 20 2.94 5 2.84 5 2.63 5 2.48 5 2.35 <5
【0011】 化学組成の観点からは、ITQ−10は、10よりも大きな(Si+Y)/X比
(式中、元素Xは専らAlから構成されていてもよい)を有することによって特
徴付けられ、これはその低い連結欠陥濃度(<15%、好ましくは、<6%)に
起因する。さらに、ITQ−10は、Alまたは酸化状態が+3のその他の元素
を用いないで合成してもよく、この場合には、ITQ−10は、微孔質特性を有
する新規な多形形態のシリカが得られる。
【0012】 本発明は、またITQ-10の製造法に関する。この製造法はSiO供給源
(例えば、テトラエチルオルトシリケート、コロイダルシリカ、非晶質シリカ等
)、水酸化物の形の有機カチオン、好ましくは1,4-ジキヌクリジニウムブタン
ジヒドロキシド(I)、
【化1】 フッ化水素酸および水を含む反応混合物を80〜200℃、好ましくは130〜
200℃で行なう熱処理を含む。あるいは、これに代わるものとして、有機カチ
オンを塩の形(例えば、ハロゲン化物、好ましくは塩化物または臭化物として)
で用いること、およびフッ化水素酸をフッ素塩、好ましくはNHFで置換する
ことも可能である。反応混合物は、その比較的低いpH、即ちpH<12、好ま
しくは<10によって特徴づけられ、したがって中性またはわずかに酸性であっ
てもよい。
【0013】 必要であれば、他の4価元素Yおよび/または3価元素X、好ましくはTiま
たはAl、の供給源を添加することも可能である。この元素の添加は反応混合物
の加熱前に行なってもよいしまたは加熱の途中に行ってもよい。場合によっては
、調製の何らかの段階でITQ-10結晶(無機酸全体に対して0.10〜15重
量%、好ましくは0.05〜5重量%)を結晶化促進剤(種結晶)として更に導
入することも好ましいかもしれない。反応混合物の組成は次の一般的な実験式に
相当する: rR(OH):aHF:xX:yYO:SiO:wHO ここで、Xは1種または数種の3価元素、好ましくはAl;Xは1種または数種
の4価元素;Rは有機カチオン、好ましくは1,4-ジキヌクリジニウムブタン;
および数値r、a、x、yおよびwは r=R(OH)/SiO=0.01〜1.0、好ましくは0.1〜1.0 a=HF/SiO=0.01〜1.0、好ましくは0.1〜1.0 x=X/SiO=0〜0.05 y=YO/SiO=0〜0.1 w=HO/SiO=0〜100、好ましくは1〜50、より好ましくは1
〜15 の範囲にある。
【0014】 反応混合物の熱処理は静的に行ってもよいし、混合物を撹拌しながら行っても
よい。結晶化が終了したら固体生成物を分離および乾燥する。それに続いて、4
00〜650℃、好ましくは450〜600℃で焼成を行うことにより、ゼオラ
イトに含まれる有機残基を分解し、有機残基およびフッ化物アニオンを除去する
。それによってゼオライトの細管が使用可能な状態で残される。
【0015】 ゼオライトITQ-10の本合成方法は、アルカリカチオンを反応混合物中に
導入することを必要としないという独自性がある。そのため、ゼオライトがその
結晶網目構造内に3価元素を含有する場合に、Rが網目構造の電荷を補償する唯
一のカチオンである。したがって、有機カチオンを分解する簡単な焼成によって
、カチオン交換工程に依存する必要なしにゼオライトを酸の形で残すことができ
る。したがって、焼成後、物質は次の一般式に相当する: x(HXO):yYO:SiO ここで、xは0.1より低い値を持ち、ゼロに等しくてもよく;yは0.1より低
い値を持ち、やはりゼロに等しくてもよく;Xは+3の酸化状態の元素であり、
Yは+4の酸化状態の元素である。
【0016】 (発明を実施するための最良の形態)
【実施例】実施例 1 この実施例は1,4-ジキヌクリジニウムブタンの製造を説明している。 17.30gの1,4-ジブロモブタン、99%のアルドリッチ(Aldrich)およ
び100gのエタノールを250mlのフラスコ中で混合する。そのあと、20
gのキヌクリジン、97%のアルドリッチを添加し、3日間撹拌を続ける。この
時間が経過したのち、ロータリーエバポレーター中で真空濃縮してエタノールを
除去する。得られる固体を酢酸エチル、その後、ジエチルエーテルで洗浄するこ
とにより、収率95%で36.14gが得られる。重水中での核磁気共鳴スペク
トルは、それが目的とする生成物、即ち有機カチオン1,4-ジキヌクリジニウム
ブタンの臭化物であることを示している。固体の元素分析の結果は次の通りであ
る: 5.93% N、45.55% C、8.08% H。
【0017】 構造誘導剤の水酸化物形はアニオン交換によって得られ、それによって予め蒸
留水によってpH=7まで洗浄されているダウエックス(DoWex)1(シグマ)が
得られる。41.3gの水中に入れた前者の生成物16.3gの溶液に、80.5
gの樹脂を加え、約12時間撹拌下に置いた。樹脂を濾過した後、溶液をフェノ
ールフタレインを指示薬として塩酸(水溶液)で滴定したところ、交換効率は9
2.8%である。この溶液は、モレキュラーシーブの合成に使用するために、ロ
ータリーエバポレーター中で、例えば1Nの濃度に濃縮してもよい。
【0018】実施例 2 この実施例は、1,4-ジキヌクリジニウムブタンカチオンを使用するITQ-
10の調製を説明している。 1000g中に1.044の水酸基当量を含む1,4-ジキヌクリジニウムブタ
ンヒドロキシド溶液68.79gに22.92のテトラエチルオルトシリケート(
TEOS)を加える。最終組成が示されたものとなるように、TEOSの加水分
解に由来するエタノールおよび必要な水の量が完全に除去されるまで蒸発を続け
る。水に溶解した2.79gのHF(46.9重量%)を加え、混合物を均一化す
る。得られたペーストを、ポリテトラフルオロエチレン製の内部スリーブを備え
たオートクレーブに入れ、175℃に加熱している状態でオートクレーブを4日
間回転(60rpm)しつづける。それからオートクレーブを冷却し、内容物を
濾過し、固体を水で洗浄し、100℃で乾燥する(100gのゲル当たり固体4
7.2g)。X線回折図は、固体が純粋のITQ-10であることを示している。
空気中で580℃で3時間焼成することにより吸蔵されていたものを除去するこ
とができる。 ゲルの組成は次の通りである: SiO:0.25R(OH):0.50HF:3.75H
【0019】実施例 3 この実施例では、カチオン1,4-ジキヌクリジニウムブタンを用いて、比Si
/Al=50のAl-ITQ-10の調製を説明する。 1000g当たり1.12当量の濃度の1,4-ジキヌクリジニウムジヒドロキ
シド溶液33.43g中で15.60gのTEOSと0.31gのアルミニウムイ
ソプロポキシドを加水分解し、エタノールの全量と水の一部が除去されるまで撹
拌しつつ蒸発を続ける。ゲルの14.18が残存している時に、1.42のHF(
46.9重量%)を添加し、均一化するように手で撹拌する。175℃で11日
間加熱することにより、比Si/Al=53のAl-ITQ-10が、100gゲ
ル当たり26.27gの収率で得られる。ゲルの組成は次の通りである: SiO:0.01Al:0.25R(OH):0.50HF:3.75H
【0020】実施例 4 この実施例では、カチオン1,4-ジキヌクリジニウムブタンを用いて、比Si
/Al=25のAl-ITQ-10の調製を説明する。 1000g中に0.90水酸基当量を含有する1,4-ジキヌクリジニウムジブ
タンヒドロキシド溶液41.60g上に、15.60gのテトラエチルオルトシリ
ケート(TEOS)と0.61gのアルミニウムイソプロポキシドを添加する。
最終組成が示されたものとなるように、TEOSの加水分解に由来するエタノー
ルおよび必要な水の量が完全に除去されるまで撹拌しながら蒸発する。水に溶解
したHF(49.8重量%)の溶液1.50gを加え、混合物を均一化する。得ら
れたペーストを、ポリテトラフルオロエチレン製の内部スリーブを内張りしたオ
ートクレーブに入れ、175℃に加熱している状態でオートクレーブを8日間回
転(60rpm)しつづける。それからオートクレーブを冷却し、内容物を濾過
し、固体を水で洗浄し、100℃で乾燥する。収率は、100gのゲル当たり固
体28.8gである。X線回折図は、固体が純粋のITQ-10であることを示し
ている。空気中で580℃で3時間焼成することにより吸蔵されていたものを除
去することができる。 ゲルの組成は次の通りである: SiO:0.02Al:0.25R(OH):0.50HF:3.75H
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミゲル・アンヘル・カムブロル・フェルナ ンデス スペイン、エ−46022バレンシア、ナラン ホス、ウニベルシダッド・ポリテクニカ・ デ・バレンシア、コンセホ・スペリオー ル・デ・インベスティガシオネス・シエン ティフィカス、インスティトゥト・デ・テ クノロジア・キミカ (72)発明者 マリア・ホセ・ディアス・カバニャス スペイン、エ−46022バレンシア、ナラン ホス、ウニベルシダッド・ポリテクニカ・ デ・バレンシア、コンセホ・スペリオー ル・デ・インベスティガシオネス・シエン ティフィカス、インスティトゥト・デ・テ クノロジア・キミカ Fターム(参考) 4G073 BA16 BA20 BA24 BA28 BA56 BA57 BA58 BA64 BB44 BB70 CZ10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ、合成焼成後の材料に対する表IおよびIIで確証
    されたX線回折パターンに一致するX線回折パターンを有し、そして以下の実験式
    で表される焼成無水状態の化学組成 x(M1/nXO):yYO:SiO (式中、xは0.1より小さく0であってもよい;yは0.1より小さく0であ
    ってもよい;MはHまたは電荷+nの無機カチオン;Xは酸化状態+3を有す
    る化学元素(例えば、Al,Ga,B,Cr)およびYは酸化状態+4を有する
    化学元素(例えば、Ti,Ge,V))を有する、 ゼオライト性の微孔性結晶性物質。
  2. 【請求項2】 焼成無水状態の化学組成が、 x(HXO):yYO:SiO (式中、Xは三価元素(Al,B,Ga,Cr・・・)、YはSi以外の四価元
    素(Ti,Ge,V・・・)、xは0.1より小さく0であってもよい;yは0
    .1より小さく0であってもよい) である、請求項1のゼオライト。
  3. 【請求項3】 焼成無水状態の化学組成が、SiOである、請求項1のゼ
    オライト。
  4. 【請求項4】 SiO源、1,4−ジキヌクリジニウム(diquinuclidiniu
    m)ブタン、フッ素F源、Si以外の1または数個の四価元素Y源、1または数個
    の三価元素X源および水を含有する反応混合物を、結晶化を達成するまで、80
    と200℃間の温度、好ましくは130と200℃間の温度に攪拌しながらまた
    は攪拌せずに加熱し、そして反応混合物が、モル酸化物比で表して、 R(OH)/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 HF/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 X/SiO=0−0.05 YO/SiO=0−0.1 HO/SiO=0−100、好ましくは1−50、より好ましくは1−15 の範囲の間にある組成を有している、 ゼオライトを合成する方法。
  5. 【請求項5】 SiO源、1,4−ジキヌクリジニウム(diquinuclidiniu
    m)ブタン有機カチオン、フッ化物アニオン源、1または数個の三価元素X源およ
    び水を含有する反応混合物を、結晶化を達成するまで、80と200℃間の温度
    、好ましくは130と200℃間の温度に攪拌しながらまたは攪拌せずに加熱し
    、そして反応混合物が、モル酸化物比で表して、 R(OH)/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 F/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 X/SiO=0−0.05 HO/SiO=0−100、好ましくは1−50、より好ましくは1−15 の範囲の間にある組成を有している、 先の請求項のゼオライトを合成する方法。
  6. 【請求項6】 SiO源、1,4−ジキヌクリジニウム(diquinuclidiniu
    m)ブタン有機カチオン、フッ化物アニオン源、Al源および水を含有する反応混
    合物を、結晶化を達成するまで、80と200℃間の温度、好ましくは130と
    200℃間の温度に攪拌しながらまたは攪拌せずに加熱し、そして反応混合物が
    、モル酸化物比で表して、 R(OH)/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 F/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 Al/SiO=0−0.05 HO/SiO=0−100、好ましくは1−50、より好ましくは1−15 の範囲の間にある組成を有している、 請求項1および2のゼオライトを合成する方法。
  7. 【請求項7】 SiO源、1,4−ジキヌクリジニウム(diquinuclidiniu
    m)ブタン有機カチオン、フッ化物アニオン源および水を含有する反応混合物を、
    結晶化を達成するまで、80と200℃間の温度、好ましくは130と200℃
    間の温度に攪拌しながらまたは攪拌せずに加熱し、そして反応混合物が、モル酸
    化物比で表して、 R(OH)/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 F/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 HO/SiO=0−100、好ましくは1−50、より好ましくは1−15 の範囲の間にある組成を有している、 請求項1および3のゼオライトを合成する方法。
  8. 【請求項8】 SiO源、1,4−ジキヌクリジニウム(diquinuclidiniu
    m)ブタン、フッ化物アニオン源、Si以外の1または数個の四価元素Y源および
    水を含有する反応混合物を、結晶化を達成するまで、80と200℃間の温度、
    好ましくは130と200℃間の温度に攪拌しながらまたは攪拌せずに加熱し、
    そして反応混合物が、モル酸化物比で表して、 R(OH)/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 HF/SiO=0.01−1.0、好ましくは0.1−1.0 YO/SiO=0−0.1 HO/SiO=0−100、好ましくは1−50、より好ましくは1−15 の範囲の間にある組成を有している、 請求項1および請求項2のゼオライトを合成する方法。
  9. 【請求項9】 混合物のpHが、12以下、好ましくは11以下であり、中性ま
    たはわずかに酸性であるような方法で、1,4−ジキヌクリジニウム(diquinucl
    idinium)ブタン有機カチオンが水酸化物形態で、または水酸化物ともうひとつの
    塩、好ましくはハロゲン化物の混合物の形態で添加され、フッ化物アニオンがフ
    ッ化水素酸の形態で、または塩、好ましくはフッ化アンモニウムの形態で添加さ
    れる、請求項1および3のゼオライトの合成であって、請求項4―8記載の微孔
    性結晶性物質を合成する方法。
  10. 【請求項10】 結晶性物質が、それぞれ、合成焼成後の材料に対する表I
    およびIIで確証されたX線回折パターンに実質的に一致するX線回折パターンを
    有し、そして以下の実験式で表される焼成無水状態の化学組成 x(M1/nXO):yYO:zR:HO (式中、xは0.1より小さく0であってもよい;yは0.1より小さく0であ
    ってもよい;MはHまたは電荷+nの無機カチオン;Xは酸化状態+3を有す
    る化学元素(例えば、Al,Ga,B,Cr)およびYは酸化状態+4を有する
    化学元素(例えば、Ti,Ge,V))を有する、 請求項9および先の請求項記載の微孔性結晶性物質を合成する方法。
  11. 【請求項11】 結晶性物質(好ましくは請求項1−4および11の物質の
    特徴を有する)が結晶化促進剤として添加される量が、添加されたシリカの全量
    について0.01ないし15重量%、好ましくは0.05ないし5重量%の範囲
    である、請求項4−9および11の方法に従って、請求項1−3および10に記
    載のゼオライトを合成する方法。
  12. 【請求項12】 アルカリ性カチオンが反応混合物に添加されない、請求項
    4−9の方法に従って、請求項1−3および10に記載のゼオライトを合成する
    方法。
  13. 【請求項13】 Si以外の四価元素源、または三価元素源が、反応混合物
    を加熱している間の中間工程で添加される、請求項4、5,6、8、9および1
    1の方法に従って、請求項1、2および10に記載のゼオライトを合成する方法
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