JP2724407B2 - 新規mtt構造型のゼオライトおよびその合成方法 - Google Patents
新規mtt構造型のゼオライトおよびその合成方法Info
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- C01B39/02—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
- C01B39/46—Other types characterised by their X-ray diffraction pattern and their defined composition
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- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
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- C01B33/113—Silicon oxides; Hydrates thereof
- C01B33/12—Silica; Hydrates thereof, e.g. lepidoic silicic acid
- C01B33/18—Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof
- C01B33/181—Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof by a dry process
- C01B33/185—Preparation of finely divided silica neither in sol nor in gel form; After-treatment thereof by a dry process of crystalline silica-polymorphs having molecular sieve properties, e.g. silicalites
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、MTT型のゼオライトの新規合成方法および
この方法によって得られた生成物に関する。
この方法によって得られた生成物に関する。
[従来技術およびその問題点] ゼオライトは結晶化テクトケイ酸塩である。それらの
3次元構造は、それらの頂点を共通にする四面体TO4の
集合によって構成されている。2つの異なる四面体は、
1つの酸素しか共有しない。最も普通のアルミノケイ酸
塩型のゼオライトにおいて、Tは四価のケイ素ならびに
三価のアルミニウムを表わす。アルミノケイ酸塩骨格の
分子の大きさの空洞および孔路は、四面体内の三価のア
ルミニウムの存在と関連した電荷不足を補うカチオンを
受け入れる。
3次元構造は、それらの頂点を共通にする四面体TO4の
集合によって構成されている。2つの異なる四面体は、
1つの酸素しか共有しない。最も普通のアルミノケイ酸
塩型のゼオライトにおいて、Tは四価のケイ素ならびに
三価のアルミニウムを表わす。アルミノケイ酸塩骨格の
分子の大きさの空洞および孔路は、四面体内の三価のア
ルミニウムの存在と関連した電荷不足を補うカチオンを
受け入れる。
それらの骨格の中にAlおよびSi元素を含むゼオライト
の化学組成は、およそ下記の式によって表わすことがで
きる: M2/nO,Al2O3,xSiO2 (式中、Mは原子価nのカチオン、例えばアルカリ、
アルカリ土または有機カチオンである;xは構造に従って
2〜無限の様々なものである。この場合、ゼオライトは
微孔質シリカである。) ゼオライトの各型は、異なる多孔質構造を有する。あ
る型から別の型への大きさと形状の変化は、吸着性およ
び触媒特性の変化を引起こす。ある大きさおよび形状の
分子のみが、特別なゼオライトの細孔内に入ることがで
きる。特にイオン交換しうる補償カチオンの性質を有す
る化学組成もまた、これらの物質の吸着の選択性、特に
触媒特性に介在する重要な要因である。
の化学組成は、およそ下記の式によって表わすことがで
きる: M2/nO,Al2O3,xSiO2 (式中、Mは原子価nのカチオン、例えばアルカリ、
アルカリ土または有機カチオンである;xは構造に従って
2〜無限の様々なものである。この場合、ゼオライトは
微孔質シリカである。) ゼオライトの各型は、異なる多孔質構造を有する。あ
る型から別の型への大きさと形状の変化は、吸着性およ
び触媒特性の変化を引起こす。ある大きさおよび形状の
分子のみが、特別なゼオライトの細孔内に入ることがで
きる。特にイオン交換しうる補償カチオンの性質を有す
る化学組成もまた、これらの物質の吸着の選択性、特に
触媒特性に介在する重要な要因である。
それらの幾何学的選択性およびカチオン交換性によっ
て、ゼオライトは、触媒作用(接触クラッキング、水素
化クラッキング、異性化等)と同様、吸着作用(ガス乾
燥、芳香族化合物の分離等)においても、工業的に大き
な規模で使用される。
て、ゼオライトは、触媒作用(接触クラッキング、水素
化クラッキング、異性化等)と同様、吸着作用(ガス乾
燥、芳香族化合物の分離等)においても、工業的に大き
な規模で使用される。
アルミノケイ酸塩型の多くのゼオライトが天然に存在
するが、新規特性を有する物質の研究が、近年、ゼオラ
イト構造を有する、非常に様々なこれらのアルミノケイ
酸塩の合成法を生じた。最近合成が成功した新規構造の
うちで、同様に研究者達に下記のように呼ばれるMTT構
造のゼオライトが見られる: Eu−1 (欧州特許E.P.42226) Eu−4 (欧州特許E.P.63436) Eu−13 (欧州特許E.P.108486) ISI−4 (欧州特許E.P.102497) ZSM−23(米国特許U.S.P.4076842 U.S.P.4104151 U.S.P.4490342 KZ−1 (出版物:ゼオライト3巻(1983年)8)。
するが、新規特性を有する物質の研究が、近年、ゼオラ
イト構造を有する、非常に様々なこれらのアルミノケイ
酸塩の合成法を生じた。最近合成が成功した新規構造の
うちで、同様に研究者達に下記のように呼ばれるMTT構
造のゼオライトが見られる: Eu−1 (欧州特許E.P.42226) Eu−4 (欧州特許E.P.63436) Eu−13 (欧州特許E.P.108486) ISI−4 (欧州特許E.P.102497) ZSM−23(米国特許U.S.P.4076842 U.S.P.4104151 U.S.P.4490342 KZ−1 (出版物:ゼオライト3巻(1983年)8)。
同じMTT構造型に対応するこれらのゼオライトはすべ
て、従来の媒質と呼ばれる合成媒質、すなわち一般にpH
9以上のアルカリ媒質中で得られた。
て、従来の媒質と呼ばれる合成媒質、すなわち一般にpH
9以上のアルカリ媒質中で得られた。
フッ化物媒質中で実施される合成に対して、従来のア
ルカリ媒質(OH-)中で実施される合成は、いくつかの
不都合を有する。
ルカリ媒質(OH-)中で実施される合成は、いくつかの
不都合を有する。
実際に、塩基性媒質中において、合成ゼオライトの大
部分は準安定であり、合成の間、より安定な固体相が出
現するおそれがあり、望まれない相沈澱のおそれもあ
る。この難点は、製造量が増す時、すなわち研究所の試
験から工業的段階に変わる時に増すばかりである。さら
に塩基性反応媒質中において、準安定なこれらのゼオラ
イトは、媒質中の活性種の強力な過飽和によってしか得
られない。これは急速は核形成を生じ、その結果小さい
サイズのゼオライト結晶を生じ、これらの結晶の平均の
大きさは、マイクロメーターの範囲内にある。従って最
も大きなサイズの結晶を作るのは難しい。ところで、イ
オン交換、吸着または触媒作用のいくつかの適用におい
て、大きなサイズの結晶を用いて操作しうることは有利
であろう。これにより、例えばこれが含むあらゆる不都
合を有する。凝集によるゼオライトのコンディショニン
グを避けることができるであろう。
部分は準安定であり、合成の間、より安定な固体相が出
現するおそれがあり、望まれない相沈澱のおそれもあ
る。この難点は、製造量が増す時、すなわち研究所の試
験から工業的段階に変わる時に増すばかりである。さら
に塩基性反応媒質中において、準安定なこれらのゼオラ
イトは、媒質中の活性種の強力な過飽和によってしか得
られない。これは急速は核形成を生じ、その結果小さい
サイズのゼオライト結晶を生じ、これらの結晶の平均の
大きさは、マイクロメーターの範囲内にある。従って最
も大きなサイズの結晶を作るのは難しい。ところで、イ
オン交換、吸着または触媒作用のいくつかの適用におい
て、大きなサイズの結晶を用いて操作しうることは有利
であろう。これにより、例えばこれが含むあらゆる不都
合を有する。凝集によるゼオライトのコンディショニン
グを避けることができるであろう。
特に酸性触媒作用における多くの適用法には、合成の
時に導入されたそれらのアルカリまたはアルカリ土補償
カチオンが完全に除去された、プロトン形態のゼオライ
トが必要である。カチオンNH4 +との、何度も繰返す、時
間がかかるイオン交換法、ついでそれらをカチオンH+に
分解する焼成法によってそれを得ることができる。合成
の時に、カチオンNH4 +によってアルカリまたはアルカリ
土カチオンを完全に置換することができれば、このイオ
ン交換工程は省いてもよい。あるいはこれは、pHが実質
的に10を越える時には可能ではない。NH4 +は、これらの
条件下でNH3に転換される。その他に、カチオンNH4 +が
安定であるようなpHで実施される合成は、これらの低い
pHでのシリカ源の低溶解性のために難しく、かつ長い時
間を要する。
時に導入されたそれらのアルカリまたはアルカリ土補償
カチオンが完全に除去された、プロトン形態のゼオライ
トが必要である。カチオンNH4 +との、何度も繰返す、時
間がかかるイオン交換法、ついでそれらをカチオンH+に
分解する焼成法によってそれを得ることができる。合成
の時に、カチオンNH4 +によってアルカリまたはアルカリ
土カチオンを完全に置換することができれば、このイオ
ン交換工程は省いてもよい。あるいはこれは、pHが実質
的に10を越える時には可能ではない。NH4 +は、これらの
条件下でNH3に転換される。その他に、カチオンNH4 +が
安定であるようなpHで実施される合成は、これらの低い
pHでのシリカ源の低溶解性のために難しく、かつ長い時
間を要する。
従来の合成に対して、フッ化物媒質中で実施される合
成のその他の利点は、異なる性質の酸性特性およびイオ
ン交換特性を有する固体を生じることである。フッ化物
媒質中で得られる固体から調製される酸性触媒は、改良
された触媒特性を有する。固体の結晶構造は、この固体
の特性、より詳しくは、触媒作用において極めて重要な
役割を果たす酸性特性を完全に画定するには十分ではな
いことに注目することが、この段階で非常に重要であ
る。
成のその他の利点は、異なる性質の酸性特性およびイオ
ン交換特性を有する固体を生じることである。フッ化物
媒質中で得られる固体から調製される酸性触媒は、改良
された触媒特性を有する。固体の結晶構造は、この固体
の特性、より詳しくは、触媒作用において極めて重要な
役割を果たす酸性特性を完全に画定するには十分ではな
いことに注目することが、この段階で非常に重要であ
る。
先行技術に従って合成されたそれらの同族体とは反対
に、本発明によって製造されたMTT構造のゼオライト
は、合成工程後、および合成の間に導入された有機化合
物の除去工程後にもフッ素を含む。後でわかるように、
フッ素は、本発明によるMTT構造のゼオライトに、全く
特別な酸性特性およびイオン交換性を与える。
に、本発明によって製造されたMTT構造のゼオライト
は、合成工程後、および合成の間に導入された有機化合
物の除去工程後にもフッ素を含む。後でわかるように、
フッ素は、本発明によるMTT構造のゼオライトに、全く
特別な酸性特性およびイオン交換性を与える。
従って本発明は、MTT型の新規合成ゼオライト、前記
不都合が避けられかつ本発明によるゼオライトに、特
性、特に改良された酸性特性を与える、この構造の新規
合成方法を対象とする。本発明はまたこの新規型の固体
の触媒作用および吸着における適用をも目的とする。
不都合が避けられかつ本発明によるゼオライトに、特
性、特に改良された酸性特性を与える、この構造の新規
合成方法を対象とする。本発明はまたこの新規型の固体
の触媒作用および吸着における適用をも目的とする。
[問題点の解決手段] 本発明による新規ゼオライトは、下記を特徴とする: (a)近似化学式: M2/nO,Al2O3,xSiO2 (式中、Mは、カチオン、例えば、単独でまたは混合
して合成媒質中に存在する、NH4 +またはジプロピルアン
モニウム、イソプロピルアンモニウム、ピロリジニウ
ム、および/または反応媒質から出たものである(また
は出たものでない)非分解性金属のカチオン、例えばア
ルカリおよび/またはアルカリ土カチオン、または下記
に明記されるその他の金属のカチオンの熱分解の結果生
じるプロトンを表わし、 nは前記カチオンの原子価であり、 xは50〜40000の数である); (b)明細書の表1に示されたX線回折図表; (c)下記有機化合物の除去工程後に測定された、0.01
〜2重量%のフッ素含量。
して合成媒質中に存在する、NH4 +またはジプロピルアン
モニウム、イソプロピルアンモニウム、ピロリジニウ
ム、および/または反応媒質から出たものである(また
は出たものでない)非分解性金属のカチオン、例えばア
ルカリおよび/またはアルカリ土カチオン、または下記
に明記されるその他の金属のカチオンの熱分解の結果生
じるプロトンを表わし、 nは前記カチオンの原子価であり、 xは50〜40000の数である); (b)明細書の表1に示されたX線回折図表; (c)下記有機化合物の除去工程後に測定された、0.01
〜2重量%のフッ素含量。
本発明によるMTT構造の新規ゼオライトは、一般に結
晶サイズ0.1〜250μm(マイクロメーター)、好ましく
は2〜130μmであってもよい。
晶サイズ0.1〜250μm(マイクロメーター)、好ましく
は2〜130μmであってもよい。
有機化合物の除去工程後(下記に明記される条件)、
本発明によるMTT構造のゼオライト中における、好まし
くは0.02〜1.0重量%の含量でのフッ素の存在は酸性特
性および固体のイオン交換特性の変化を引起こす。その
際、これらは先行技術において知られたMTT構造のゼオ
ライトとは全く異なる。本発明による固体は、3800〜35
00cm-1の範囲内の赤外線振動スペクトルを特徴とする。
これは、比Si/Al付近の従来のMTT構造のゼオライトのも
のに対して、ほとんど強度を有さず、さらにはとるにた
らない構造基Si−OH(3730〜3750cm-1帯域)および構造
基Al−OH(3580〜3640cm-1帯域)に、従来帰属されるバ
ンドを表わす。
本発明によるMTT構造のゼオライト中における、好まし
くは0.02〜1.0重量%の含量でのフッ素の存在は酸性特
性および固体のイオン交換特性の変化を引起こす。その
際、これらは先行技術において知られたMTT構造のゼオ
ライトとは全く異なる。本発明による固体は、3800〜35
00cm-1の範囲内の赤外線振動スペクトルを特徴とする。
これは、比Si/Al付近の従来のMTT構造のゼオライトのも
のに対して、ほとんど強度を有さず、さらにはとるにた
らない構造基Si−OH(3730〜3750cm-1帯域)および構造
基Al−OH(3580〜3640cm-1帯域)に、従来帰属されるバ
ンドを表わす。
本発明によるゼオライトにおける構造基Al−OHの不存
在またはほぼ不存在は、これらの固体のイオン交換容量
によって確認される。実際に、カチオン例えばNa+、
K+、Ga3+、Pt(NH3)4 2+等についてのイオン交換容量
は、結晶骨格のアルミニウム含量から計算されうる総イ
オン交換容量より非常に小さい。
在またはほぼ不存在は、これらの固体のイオン交換容量
によって確認される。実際に、カチオン例えばNa+、
K+、Ga3+、Pt(NH3)4 2+等についてのイオン交換容量
は、結晶骨格のアルミニウム含量から計算されうる総イ
オン交換容量より非常に小さい。
構造ヒドロキシルを全くまたはほとんど有さず、かつ
減少したイオン交換容量を有するこれらの固体は、驚く
べきことに顕著な酸性特性を有する。従って固体の全体
の酸性度(酸性部位の種々の型の数および強度)を考慮
に入れることができるアンモニアの熱脱着は、本発明に
よる固体が非常に酸性であることをはっきりと示す脱着
スペクトルを生じる。アンモニアの熱脱着スペクトル
は、従来のMTT構造のゼオライトを用いて得られるもの
と匹敵しうる。しかしながら本発明による固体の酸性度
が、異なる性質を有することは明らかである。
減少したイオン交換容量を有するこれらの固体は、驚く
べきことに顕著な酸性特性を有する。従って固体の全体
の酸性度(酸性部位の種々の型の数および強度)を考慮
に入れることができるアンモニアの熱脱着は、本発明に
よる固体が非常に酸性であることをはっきりと示す脱着
スペクトルを生じる。アンモニアの熱脱着スペクトル
は、従来のMTT構造のゼオライトを用いて得られるもの
と匹敵しうる。しかしながら本発明による固体の酸性度
が、異なる性質を有することは明らかである。
特別な理論に結び付けるわではないが、例えば本発明
による固体は、従来の骨格の の部位の代わりに、下記型: の部位を有すると考えられる。
による固体は、従来の骨格の の部位の代わりに、下記型: の部位を有すると考えられる。
本発明によるMTT構造の固体中に存在する酸性部位の
正確な性質は、まだ明確にされていない。しかしなが
ら、これらの部位が大部分フッ素の存在と関連してお
り、それらの性質によって、従来のMTT構造のゼオライ
トの酸性部位と異なることは明らかである。
正確な性質は、まだ明確にされていない。しかしなが
ら、これらの部位が大部分フッ素の存在と関連してお
り、それらの性質によって、従来のMTT構造のゼオライ
トの酸性部位と異なることは明らかである。
特別な処理によって、それらの結晶度を変えずに本発
明による固体中い含まれるフッ素を、一部または全部除
去することができる。
明による固体中い含まれるフッ素を、一部または全部除
去することができる。
固体を脱フッ素するために使用されうる技術は、例え
ば周囲温度〜150℃の温度で、NH4OH溶液中での処理(加
圧下の処理)を実施することから成る。
ば周囲温度〜150℃の温度で、NH4OH溶液中での処理(加
圧下の処理)を実施することから成る。
フッ素の一部または完全な除去は、下記のものを生じ
る: ・一方で、科学文献において認められた割当て(attrib
ution)によれば、各々末端シラノール基およびAl−OH
構造基に対応する、約3740〜3608cm-1に位置する、2つ
のバンドのIRスペクトル中への出現、および ・他方で、固体の骨格のアルミニウム含量から計算しう
るようなイオン交換容量の回復。
る: ・一方で、科学文献において認められた割当て(attrib
ution)によれば、各々末端シラノール基およびAl−OH
構造基に対応する、約3740〜3608cm-1に位置する、2つ
のバンドのIRスペクトル中への出現、および ・他方で、固体の骨格のアルミニウム含量から計算しう
るようなイオン交換容量の回復。
従って脱フッ素処理に応じて、骨格の同じSi/Al比に
ついて、ある量の基Al−OHおよびSi−OH、並びに様々な
イオン交換容量を含む固体を得ることができる。従って
一部脱フッ素された固体は、イオン交換部位の役割を果
たしうるAl−OH型の酸性部位の他に、その正確な性質が
まだ完全には解明されているわけではないが、合成の時
に固体へのフッ素の導入から生じることが否定できない
特別な酸性部位を含む。
ついて、ある量の基Al−OHおよびSi−OH、並びに様々な
イオン交換容量を含む固体を得ることができる。従って
一部脱フッ素された固体は、イオン交換部位の役割を果
たしうるAl−OH型の酸性部位の他に、その正確な性質が
まだ完全には解明されているわけではないが、合成の時
に固体へのフッ素の導入から生じることが否定できない
特別な酸性部位を含む。
本発明はまた、その特性のいくつかを上に記載したMT
T構造のゼオライトの合成方法にも関する。その合成方
法は、下記から成る: (a)水、少なくとも1つのシリカ源、場合によっては
アルミニウム塩源、フッ化物イオン(F-)を含む少なく
とも1つの動態化剤(agent mobilisateur)源、および
有機カチオン、例えばジプロピルアンモニウムカチオン
(DIPA+)、イソプロピルアンモニウムカチオン(ISOPA
+)、ピロリジニウムカチオン(PYROL+)を供給しうる
少なくとも1つの構造化剤(agent structurant)源か
ら成る、pH10以下の反応混合物を形成する。前記混合物
は、下記のモル比における組成を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも約250℃の
加熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を、350℃以上の温度、好ましくは450
℃以上の温度で酸素含有媒質中で焼成すること。
T構造のゼオライトの合成方法にも関する。その合成方
法は、下記から成る: (a)水、少なくとも1つのシリカ源、場合によっては
アルミニウム塩源、フッ化物イオン(F-)を含む少なく
とも1つの動態化剤(agent mobilisateur)源、および
有機カチオン、例えばジプロピルアンモニウムカチオン
(DIPA+)、イソプロピルアンモニウムカチオン(ISOPA
+)、ピロリジニウムカチオン(PYROL+)を供給しうる
少なくとも1つの構造化剤(agent structurant)源か
ら成る、pH10以下の反応混合物を形成する。前記混合物
は、下記のモル比における組成を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも約250℃の
加熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を、350℃以上の温度、好ましくは450
℃以上の温度で酸素含有媒質中で焼成すること。
有利には、内部がポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)で被覆されたオートクレープで、約60〜210℃、好ま
しくは70〜190℃で、反応温度によって24〜1300時間の
様々なものであってもよい時間の間、結晶化固体が得ら
れるまで反応混合物を加熱してもよい。この固体を、濾
過によって母液から分離し、これをついで蒸留水で洗浄
する。
E)で被覆されたオートクレープで、約60〜210℃、好ま
しくは70〜190℃で、反応温度によって24〜1300時間の
様々なものであってもよい時間の間、結晶化固体が得ら
れるまで反応混合物を加熱してもよい。この固体を、濾
過によって母液から分離し、これをついで蒸留水で洗浄
する。
有利には、pH4〜10、好ましくはpH6〜9で、反応混合
物を調製してもよい。
物を調製してもよい。
好ましい調製方法によれば、反応混合物の成分のモル
比は、下記(モル比として表わして)範囲のものであっ
てもよい: SiO2/Al2O3 ≧100 F-/SiO2 1〜5 有機構造化剤/SiO2 1〜5 H2O/SiO2 15〜80 前記反応混合物に、少なくとも1つの補足塩を、一般
に約0.1〜4、好ましくは0.2〜0.5の補足塩/SiO2モル
比で、および/または本発明によって形成されたゼオラ
イトの少なくとも1つの結晶核を、一般に0.01〜0.1、
好ましくは約0.02〜0.03の結晶/SiO2重量比で、結晶の
形態、サイズならびに結晶化反応の動力学が有利には調
節されうるように、添加してもよい。
比は、下記(モル比として表わして)範囲のものであっ
てもよい: SiO2/Al2O3 ≧100 F-/SiO2 1〜5 有機構造化剤/SiO2 1〜5 H2O/SiO2 15〜80 前記反応混合物に、少なくとも1つの補足塩を、一般
に約0.1〜4、好ましくは0.2〜0.5の補足塩/SiO2モル
比で、および/または本発明によって形成されたゼオラ
イトの少なくとも1つの結晶核を、一般に0.01〜0.1、
好ましくは約0.02〜0.03の結晶/SiO2重量比で、結晶の
形態、サイズならびに結晶化反応の動力学が有利には調
節されうるように、添加してもよい。
有利には、ゼオライト結晶を、温度約520〜800℃で、
乾燥ガス、例えば空気または不活性ガス雰囲気下に焼成
して、ゼオライトの細孔内に存在する構造化剤を分解す
るようにする。
乾燥ガス、例えば空気または不活性ガス雰囲気下に焼成
して、ゼオライトの細孔内に存在する構造化剤を分解す
るようにする。
有利には攪拌媒質中で操作を行なってもよい。これに
よって反応時間をかなり短縮することができる。
よって反応時間をかなり短縮することができる。
反応媒質の10以下のpHは、使用される1つまたは複数
の反応体から直接、あるいは酸、塩基酸性塩、塩基性
塩、または補足緩衝混合物の添加によって得られうる。
の反応体から直接、あるいは酸、塩基酸性塩、塩基性
塩、または補足緩衝混合物の添加によって得られうる。
多くのシリカ源を使用することができる。ヒドロゲ
ル、エーロゲル、コロイド懸濁液の形態のシリカ、並び
に可溶性ケイ酸塩溶液の沈澱またはケイ酸エステル、例
えばオルトケイ酸のテトラエチルエステルSi(OC
2H5)4、または錯体例えばフッケイ酸ナトリウムNa2SiF
6またはフッケイ酸アンモニウム(NH4)2SiF6の加水分
解の結果生じるシリカを挙げることができる。
ル、エーロゲル、コロイド懸濁液の形態のシリカ、並び
に可溶性ケイ酸塩溶液の沈澱またはケイ酸エステル、例
えばオルトケイ酸のテトラエチルエステルSi(OC
2H5)4、または錯体例えばフッケイ酸ナトリウムNa2SiF
6またはフッケイ酸アンモニウム(NH4)2SiF6の加水分
解の結果生じるシリカを挙げることができる。
使用されるアンモニウム塩のうち、好ましくは水和塩
化アルミニウム:AlCl3・6H2O、九水和硝散アルミニウ
ムAl(NO3)3・9H2O、16個の水分子を有する硫酸アルミ
ニウム、または三水和フッ化アルミニウムAlF3・3H2Oを
選ぶものとする。その他に、シリカおよびアルミニウム
塩から分離された源から出発する代わりに、例えば新た
に沈澱したアルミノケイ酸塩ゲルのように、2つの元素
が組合わされた源を用いてもよい。
化アルミニウム:AlCl3・6H2O、九水和硝散アルミニウ
ムAl(NO3)3・9H2O、16個の水分子を有する硫酸アルミ
ニウム、または三水和フッ化アルミニウムAlF3・3H2Oを
選ぶものとする。その他に、シリカおよびアルミニウム
塩から分離された源から出発する代わりに、例えば新た
に沈澱したアルミノケイ酸塩ゲルのように、2つの元素
が組合わされた源を用いてもよい。
フッ化物アニオンF-は、一般に前記構造化剤またはア
ンモニウムまたはアルカリ金属の塩、例えばNaF、NH
4F、NH4HF2、ISOPA−F、DIPA−F、PYROL−Fの形態
で、または水中に、フッ化物アニオン、例えばフッ化ケ
イ素SiF4またはフッケイ酸アンモニウム(NH4)2SiF6ま
たはフッケイ酸ナトリウムNa2SiF6を放出しうる、加水
分解しうる化合物の形態で導入されてもよい。
ンモニウムまたはアルカリ金属の塩、例えばNaF、NH
4F、NH4HF2、ISOPA−F、DIPA−F、PYROL−Fの形態
で、または水中に、フッ化物アニオン、例えばフッ化ケ
イ素SiF4またはフッケイ酸アンモニウム(NH4)2SiF6ま
たはフッケイ酸ナトリウムNa2SiF6を放出しうる、加水
分解しうる化合物の形態で導入されてもよい。
構造化剤であるカチオンISOPA+、DIPA+、PYROL+を、
好ましくは対応アミンの形態で、または例えばフッ化水
素酸によるこれらの塩形成後、添加する。媒質のpHを所
望の値にするために、場合によっては補足のために添加
される酸または酸性塩、塩基または塩基性塩は、通常の
酸、例えHF、HCl、HNO3、H2SO4、CH3COOH、あるいは酸
性塩、例えばNH4HF2、KHF2、NaHSO4、通常の塩基、例え
ばNaHCO3、Na2CO3、CH3COONa、Na2S、NaHSまたは緩衝混
合物、例えば(CH3COOH、CH3COONa)または(NH4OH、NH
4Cl)から選ばれてもよい。
好ましくは対応アミンの形態で、または例えばフッ化水
素酸によるこれらの塩形成後、添加する。媒質のpHを所
望の値にするために、場合によっては補足のために添加
される酸または酸性塩、塩基または塩基性塩は、通常の
酸、例えHF、HCl、HNO3、H2SO4、CH3COOH、あるいは酸
性塩、例えばNH4HF2、KHF2、NaHSO4、通常の塩基、例え
ばNaHCO3、Na2CO3、CH3COONa、Na2S、NaHSまたは緩衝混
合物、例えば(CH3COOH、CH3COONa)または(NH4OH、NH
4Cl)から選ばれてもよい。
有機カチオンの除去工程、および場合によっては一部
または全部の脱フッ素工程後、本発明によるMTT構造の
ゼオライト中に、従来技術においてよく知られたイオン
交換技術によって、元素周期率表の少なくとも1つの元
素を導入してもよい。これのカチオンは、水性媒質中で
調製されてもよく、元素周期率表の第IIA、IIIA、IVA,I
B、IIB、IIIB、IVBおよびVIIIA族から成る群から選ばれ
てもよい。例えばアルカリカチオン、アルカリ土カチオ
ン、稀土類カチオン、FeII、FeIII、CoII、CoIII、N
iII、CuII、ZnII、AgI、PtII等が挙げられる。
または全部の脱フッ素工程後、本発明によるMTT構造の
ゼオライト中に、従来技術においてよく知られたイオン
交換技術によって、元素周期率表の少なくとも1つの元
素を導入してもよい。これのカチオンは、水性媒質中で
調製されてもよく、元素周期率表の第IIA、IIIA、IVA,I
B、IIB、IIIB、IVBおよびVIIIA族から成る群から選ばれ
てもよい。例えばアルカリカチオン、アルカリ土カチオ
ン、稀土類カチオン、FeII、FeIII、CoII、CoIII、N
iII、CuII、ZnII、AgI、PtII等が挙げられる。
この方法によって得られるMTT構造のゼオライトの同
定は、普通の方法で、それらのX線回折図表から行なわ
れる。この回折図表は、銅のアルファK線を用いた従来
の粉末方法を用いて、回折計によって得られることがで
きる。内部スタンダートによって、回折ピークと組合わ
された角度の値2θを正確に決定することができる。試
料の特徴を示す網状間の種々の距離Dhklが、ブラッグの
関係式から計算される。ブラッグの関係式によって、2
θの測定に与えられる絶対誤差(2θ)に従って、Dhkl
に対する測定誤差デルタ(Dhkl)の推定値が計算され
る。内部スタンダードの存在で、この誤差は最少にさ
れ、通常±0.05°とされる。Dhklの各値に与えられる相
対強度I/Ioは、対応する回折ピークの高さから評価され
る。この高さは、デバイ・シェラー室(chambre)のネ
ガ写真フィルムから決定してもよい。多くの場合、この
強度の特徴を示すために記号による尺度を用いる:FF=
非常に強い、F=強い、mF=中〜強、m=中、mf=中〜
弱、f=弱、ff=非常に弱い、fff=極端に弱い(trs
trs faible)。
定は、普通の方法で、それらのX線回折図表から行なわ
れる。この回折図表は、銅のアルファK線を用いた従来
の粉末方法を用いて、回折計によって得られることがで
きる。内部スタンダートによって、回折ピークと組合わ
された角度の値2θを正確に決定することができる。試
料の特徴を示す網状間の種々の距離Dhklが、ブラッグの
関係式から計算される。ブラッグの関係式によって、2
θの測定に与えられる絶対誤差(2θ)に従って、Dhkl
に対する測定誤差デルタ(Dhkl)の推定値が計算され
る。内部スタンダードの存在で、この誤差は最少にさ
れ、通常±0.05°とされる。Dhklの各値に与えられる相
対強度I/Ioは、対応する回折ピークの高さから評価され
る。この高さは、デバイ・シェラー室(chambre)のネ
ガ写真フィルムから決定してもよい。多くの場合、この
強度の特徴を示すために記号による尺度を用いる:FF=
非常に強い、F=強い、mF=中〜強、m=中、mf=中〜
弱、f=弱、ff=非常に弱い、fff=極端に弱い(trs
trs faible)。
下記表1は、焼成前に本発明によって得られたMTT構
造のゼオライトに特徴的なX線の回折図表を示す。Dhkl
の欄において、種々の網状等距離Dhklが取りうる極値を
示した。これらの値の各々に、測定誤差デルタ(Dhkl)
が与えられなければならない。これは一般に、2θの値
によって±0.07〜±0.002である。
造のゼオライトに特徴的なX線の回折図表を示す。Dhkl
の欄において、種々の網状等距離Dhklが取りうる極値を
示した。これらの値の各々に、測定誤差デルタ(Dhkl)
が与えられなければならない。これは一般に、2θの値
によって±0.07〜±0.002である。
本発明によるMTT構造のゼオライトは、純粋状態で、
あるいは別の化合物と組合わされて触媒作用に使用され
うる。この場合触媒は本発明によるゼオライトMTTを少
なくとも約0.1%、好ましくは少なくとも20%含む。100
%になるまでの残りは、別のゼオライトまたはアルミ
ナ、シリカ、マグネシア、ジルコニア、酸化チタン、酸
化ホウ素、粘土および前記化合物の少なくとも2つのあ
らゆる他の組合わせから成る群から選ばれる化合物を含
むマトリックスから成る。場合によっては触媒は、好ま
しくは第IA族およびVIIIA族から選ばれる少なくとも1
つの金属によってもたらされる、または第VIA族およびV
IIIA族から選ばれる硫化金属によってもたらされる、少
なくとも1つの水素化官能基または脱水素官能基を含ん
でいてもよい。
あるいは別の化合物と組合わされて触媒作用に使用され
うる。この場合触媒は本発明によるゼオライトMTTを少
なくとも約0.1%、好ましくは少なくとも20%含む。100
%になるまでの残りは、別のゼオライトまたはアルミ
ナ、シリカ、マグネシア、ジルコニア、酸化チタン、酸
化ホウ素、粘土および前記化合物の少なくとも2つのあ
らゆる他の組合わせから成る群から選ばれる化合物を含
むマトリックスから成る。場合によっては触媒は、好ま
しくは第IA族およびVIIIA族から選ばれる少なくとも1
つの金属によってもたらされる、または第VIA族およびV
IIIA族から選ばれる硫化金属によってもたらされる、少
なくとも1つの水素化官能基または脱水素官能基を含ん
でいてもよい。
本発明によるMTT構造のゼオライトの触媒作用におけ
る適用として、例えば下記のものを挙げることができ
る。アルキル化、不均化および芳香族のトランスアルキ
ル化、オレフィンのオリゴマー化、アルコール例えばメ
タノールの炭化水素への転換、プロペンの芳香族の含量
が高い炭化水素への転換、ガスオイルの耐寒性の改良お
よび接触クラッキングがある。
る適用として、例えば下記のものを挙げることができ
る。アルキル化、不均化および芳香族のトランスアルキ
ル化、オレフィンのオリゴマー化、アルコール例えばメ
タノールの炭化水素への転換、プロペンの芳香族の含量
が高い炭化水素への転換、ガスオイルの耐寒性の改良お
よび接触クラッキングがある。
[実施例] 下記の実施例は、本発明を例証するためのものである
が、その範囲を制限するものではない。
が、その範囲を制限するものではない。
実施例1 SiO2/Al2O3比34000以上のゼオライトMTTの製造。
フッ化水素酸を用いて、対応するアミンの塩形成によ
って、式(C3H7)2NH2 +、F-なるジプロピルアミン塩を
調製する。このように形成された塩に、蒸溜水30cm3を
添加する。DEGUSSA社から“AEROSIL"という名称で販売
されている、四塩化ケイ素の熱加水分解によって得られ
た微粉砕シリカ3.34gに、得られた溶液を混合する。こ
れは水約3重量%を含み、アルミニウム重量含量は0.00
3%以下である。
って、式(C3H7)2NH2 +、F-なるジプロピルアミン塩を
調製する。このように形成された塩に、蒸溜水30cm3を
添加する。DEGUSSA社から“AEROSIL"という名称で販売
されている、四塩化ケイ素の熱加水分解によって得られ
た微粉砕シリカ3.34gに、得られた溶液を混合する。こ
れは水約3重量%を含み、アルミニウム重量含量は0.00
3%以下である。
反応混合物のモル組成は、この場合下記のとおりであ
る: 1SiO2;5ジプロピルアミン、5HF;30H2O:導入されたモ
ルフラクション:5.59%。
る: 1SiO2;5ジプロピルアミン、5HF;30H2O:導入されたモ
ルフラクション:5.59%。
混合物(pH=6〜7)を、45日間170℃で、ポリテト
ラフルオロエチレン120cm3のフラスコを含むオートクレ
ーブ中で加熱する。最終溶液は、各々最も濃い相につい
てはpH7、油相についてはPH5.7の2つの相から成る。得
られた固体を超音波タンクに入れ、残留ゲルのあらゆる
痕跡を分離するようにする。ゼオライトMTT1.6gを回収
する。
ラフルオロエチレン120cm3のフラスコを含むオートクレ
ーブ中で加熱する。最終溶液は、各々最も濃い相につい
てはpH7、油相についてはPH5.7の2つの相から成る。得
られた固体を超音波タンクに入れ、残留ゲルのあらゆる
痕跡を分離するようにする。ゼオライトMTT1.6gを回収
する。
得られた固体の化学分析は下記のとおりである: 92%のSiO2%(AEROSIL)6.5%(C3H7)2NH2 +水和物
0.92%F-。
0.92%F-。
X線回折図表は、表1のゼオライトMTTのものと全く
類似である。
類似である。
空気下5時間650℃での焼成後、観察された重量損失
は7.4%であり、有意の構造的変化は見られない。その
時フッ素元素含量は0.1重量%である。
は7.4%であり、有意の構造的変化は見られない。その
時フッ素元素含量は0.1重量%である。
得られた結晶は針状であり、それらの最も大きなサイ
ズは、10〜130μmである。
ズは、10〜130μmである。
実施例2 実施例1で用いられたものとは別のフッ化物イオン源
からの本発明によるゼオライトMTTの構造。
からの本発明によるゼオライトMTTの構造。
この製造において、フッ化物源として、フッ化水素酸
の代わりに、ジヒドロゲノフッ化アンモニウムNH4HF2を
用いる。
の代わりに、ジヒドロゲノフッ化アンモニウムNH4HF2を
用いる。
その他に、シリカおよびアミン源は、実施例1のもの
と同じである。
と同じである。
混合物のモル組成は下記のとおりである: 1SiO2;5(C3H7)2NH;2.5NH4HF2;30H2O。モル割合の
5.0%を導入する。
5.0%を導入する。
先行実施例と同じ型のオートクレーブに入れられた反
応混合物を、46日間170℃の温度にする。当初pHは=8.5
である。
応混合物を、46日間170℃の温度にする。当初pHは=8.5
である。
反応後、固体を、連続的に音波処理し、蒸溜水で洗浄
し、ミリポアフィルターで濾過し、ついで乾燥器で、80
℃で24時間乾燥する。
し、ミリポアフィルターで濾過し、ついで乾燥器で、80
℃で24時間乾燥する。
生成物1.5gが得られる。結晶は(120×2)マイクロ
メーター付近の大きさを有する。
メーター付近の大きさを有する。
SiO2/Al2O3比は、25000以上である。
この生成物のX線回折図表は、表1のゼオライトMTT
のものに対応する。実施例1と同じ条件下で650℃で焼
成された生成物は、7.1重量%を失い、有意の構造的変
化は全く見られない。
のものに対応する。実施例1と同じ条件下で650℃で焼
成された生成物は、7.1重量%を失い、有意の構造的変
化は全く見られない。
実施例3 この実施例は、実施例1とは別のシリカ源を使用し、
かつ攪拌媒質中で操作を行なう可能性を例証する。これ
によって合成時間をかなり短縮することができる。
かつ攪拌媒質中で操作を行なう可能性を例証する。これ
によって合成時間をかなり短縮することができる。
この場合オルトケイ酸Si(OC2H5)4のテトラエチルエ
ステルの加水分解によってケイ酸塩ゲルを調製する。
ステルの加水分解によってケイ酸塩ゲルを調製する。
25cm3のSi(OC2H5)4および50cm3の水を、3時間還流
に付し、ケイ酸塩ゲルの沈澱後、これを80℃で2日間乾
燥し、ついで細かく粉砕する。ケイ素の重量割合は39%
である。
に付し、ケイ酸塩ゲルの沈澱後、これを80℃で2日間乾
燥し、ついで細かく粉砕する。ケイ素の重量割合は39%
である。
ついで下記モル組成の混合物をつくる: 1Si;2HF;2(C3H7)2NH;3OH2O;モルフラクション5
%。
%。
アミンを予めフッ化水素酸によって塩形成する。P.T.
F.E.のライナーで被覆された120cm3のステンレス製オー
トクレーブに配置された全体を、攪拌装置を備えた乾燥
器で、195℃の温度にする。
F.E.のライナーで被覆された120cm3のステンレス製オー
トクレーブに配置された全体を、攪拌装置を備えた乾燥
器で、195℃の温度にする。
10日間の合成後、最も大きなサイズが3〜4マイクロ
メーター程度である針状結晶1.2gを得る。
メーター程度である針状結晶1.2gを得る。
このゼオライトのX線回折図表は、表1のゼオライト
MTTのものに対応する。
MTTのものに対応する。
SiO2/Al2O3モル比は、30000以上である。
焼成されたゼオライトは、7.3重量%を失い、そのフ
ッ素含量は0.08%であり、X線回折図表は、合成粗生成
物のものに対して何の変化も生じない。
ッ素含量は0.08%であり、X線回折図表は、合成粗生成
物のものに対して何の変化も生じない。
水蒸気相対圧P/Po=0.8下の給湿器に入れられたこの
ゼオライトは、依然として疎水性のままである。
ゼオライトは、依然として疎水性のままである。
実施例4 この実施例は、結晶核の存在下においてゼオライトMT
Tを合成する可能性を例証する。
Tを合成する可能性を例証する。
下記モル組成の混合物をつくる: 1SiO2(AEROSIL)2(C3H7)2HN,2HF;40H2O;モルフ
ラクション=11%。
ラクション=11%。
使用されたシリカ源は、実施例1のものと同じであ
る。
る。
同様に、反応混合物は、実施例2と同じ方法によって
得られた、細かく粉砕れたゼオライトMTTの結晶を、導
入されたシリカの量に対して1.40重量%含む。
得られた、細かく粉砕れたゼオライトMTTの結晶を、導
入されたシリカの量に対して1.40重量%含む。
混合物の当初pHは8.5である。先行実施例と同じ型の
オートクレーブに配置された全体を、170℃の温度にす
る。オートクレーブは、13日間、回転運動によって動か
される。最終pHは8.5である。
オートクレーブに配置された全体を、170℃の温度にす
る。オートクレーブは、13日間、回転運動によって動か
される。最終pHは8.5である。
洗浄および濾過後、表1のものに合致するX線回折図
表のゼオライトMTT5.8gが得られる。ついで固体を、実
施例1と同じ条件下に650℃で焼成する。
表のゼオライトMTT5.8gが得られる。ついで固体を、実
施例1と同じ条件下に650℃で焼成する。
化学分析によると、SiO2/Al2O3比25000以上、フッ素
含量0.120重量%を生じる。
含量0.120重量%を生じる。
実施例5 SiO2/Al2O3比120のゼオライトMTTの製造 この実施例のために、塩化アルミニウムの水溶液AlCl
3,6H2Oと共に、オルトケイ酸Si(OC2H5)4のテトラエ
チルエステルの強力な攪拌下および還流加熱によって、
アルミノケイ酸(alusilicate)キセロゲルを調製す
る。沈澱後、アルミノケイ酸(alusilicate)ゲルを、
蒸溜による加水分解の間に形成されたエタノールから分
離する。ついでこれを乾燥器で90℃で乾燥し、ついで細
かく粉砕する。その際ゲルの重量組成は下記のとおりで
ある: Si% 38 Al% 0.7 ついで下記モル組成お混合物をつくる: 1Si;0.019Al;2(C3H7)2NH;2HF;40H2O;導入されたモ
ルフラクション=0.11。
3,6H2Oと共に、オルトケイ酸Si(OC2H5)4のテトラエ
チルエステルの強力な攪拌下および還流加熱によって、
アルミノケイ酸(alusilicate)キセロゲルを調製す
る。沈澱後、アルミノケイ酸(alusilicate)ゲルを、
蒸溜による加水分解の間に形成されたエタノールから分
離する。ついでこれを乾燥器で90℃で乾燥し、ついで細
かく粉砕する。その際ゲルの重量組成は下記のとおりで
ある: Si% 38 Al% 0.7 ついで下記モル組成お混合物をつくる: 1Si;0.019Al;2(C3H7)2NH;2HF;40H2O;導入されたモ
ルフラクション=0.11。
予めアミンをフッ化水素酸によって塩形成する。この
ように形成された混合物に、前の合成の時に得られた同
じ組成のゼオライトMTTの結晶核2%を添加する。
ように形成された混合物に、前の合成の時に得られた同
じ組成のゼオライトMTTの結晶核2%を添加する。
反応混合物を、先行実施例と同じ型のオートクレープ
に配置し、ついで攪拌装置を備えた乾燥器で170℃の温
度にする。
に配置し、ついで攪拌装置を備えた乾燥器で170℃の温
度にする。
14日間の合成後、生成物を音波処理(sonication)に
よって、残留ゲルのあらゆる痕跡から分離する。その時
4.1gの凝結体が回収される。光学顕微鏡でのこれらの観
察の結果、実際に長さ60μm(マイクロメーター)の小
繊維のグループから成ることがわかる。
よって、残留ゲルのあらゆる痕跡から分離する。その時
4.1gの凝結体が回収される。光学顕微鏡でのこれらの観
察の結果、実際に長さ60μm(マイクロメーター)の小
繊維のグループから成ることがわかる。
得られた生成物の回折図表は、本発明の表1のゼオラ
イトMTTのものに対応する。しかしながらいくつかの回
折線の強度における変化が観察される。
イトMTTのものに対応する。しかしながらいくつかの回
折線の強度における変化が観察される。
このような変化は、優先的な配向現象のためであると
される。これは、記録がデバイ・シェラー室で実施され
る時には、これらの変化が観察されないからである。
される。これは、記録がデバイ・シェラー室で実施され
る時には、これらの変化が観察されないからである。
空気下700℃で5時間、合成粗生成物の焼成による有
機構造化剤の除去後、重量割合で表示された固体の組成
は下記のとおりである: SiO297%、Al2O31.3%、F-%0.06%、H2O1.5%。
機構造化剤の除去後、重量割合で表示された固体の組成
は下記のとおりである: SiO297%、Al2O31.3%、F-%0.06%、H2O1.5%。
ゼオライトMTTのSi/Alモル比は、60付近である。
実施例6 この実施例は、実施例1と同じシリカ源を用いて、Si
/Al比50付近のゼオライトMTTを製造する可能性を例証す
る。
/Al比50付近のゼオライトMTTを製造する可能性を例証す
る。
フッ化水素酸を用いた対応するアミンの塩形成によっ
て、(C3H7)2NH+、F-の式のジプロピルアミン塩を調製
する。
て、(C3H7)2NH+、F-の式のジプロピルアミン塩を調製
する。
その他に、AEROSILシリカ6.67%を含む塩化アルミニ
ウム溶液を強攪拌下に混合する。
ウム溶液を強攪拌下に混合する。
ついで2つの調製物を、ポリテトラフルオロエチレン
製のライナーに同時に入れる。混合物のモル組成は、下
記のとおりである: 0.11SiO2;0.0022AlO3;6H2O、0.22HF;0.22(C3H7)2N
H、2.75H2O;Si/Alモル比=60のゼオライトMTTの結晶核
0.14gでの植え付け(ensemencement);当初pH=8。
製のライナーに同時に入れる。混合物のモル組成は、下
記のとおりである: 0.11SiO2;0.0022AlO3;6H2O、0.22HF;0.22(C3H7)2N
H、2.75H2O;Si/Alモル比=60のゼオライトMTTの結晶核
0.14gでの植え付け(ensemencement);当初pH=8。
調製物を、攪拌装置を備えた乾燥器で、170℃の温度
にする。
にする。
合成後、反応混合物のpHは8.5である。得られた固体
を洗浄し、音波処理し(soniqu)、ついで濾過し、こ
のようにして、70マイクロメーター程度の針状結晶サイ
ズを有する4.2gのゼオライトMTTを回収する。
を洗浄し、音波処理し(soniqu)、ついで濾過し、こ
のようにして、70マイクロメーター程度の針状結晶サイ
ズを有する4.2gのゼオライトMTTを回収する。
X線回折図表は、実施例5において製造されたゼオラ
イトMTTと完全に類似である。700℃で空気下の焼成後、
Si/Alモル比は60である。
イトMTTと完全に類似である。700℃で空気下の焼成後、
Si/Alモル比は60である。
実施例7 先行実施例において使用されたものとは別の構造化剤
からの本発明によるゼオライトMTTの製造 この実施例は、構造化剤としてイソプロピルアミンを
使用する可能性を例証する。
からの本発明によるゼオライトMTTの製造 この実施例は、構造化剤としてイソプロピルアミンを
使用する可能性を例証する。
シリカおよびフッ化物源は、実施例1のものと同じで
ある。
ある。
その際混合物のモル組成は下記のとおりである: 1SiO2;5イソプロピルアミン、5HF、50H2O;導入され
たモルフラクション4%。反応には、実施例4によって
製造された0.05gのゼオライトMTTでの植え付け(enseme
ncement)が行なわれる。
たモルフラクション4%。反応には、実施例4によって
製造された0.05gのゼオライトMTTでの植え付け(enseme
ncement)が行なわれる。
アミンを、予めフッ化水素酸によって塩形成する。反
応媒質のpHは、7.5である。
応媒質のpHは、7.5である。
混合物を、先行実施例と同じ型のオートクレーブに配
置し、ついで攪拌装置を備えた乾燥器で3日間、170℃
の温度にする(回転速度4t.min-1)。
置し、ついで攪拌装置を備えた乾燥器で3日間、170℃
の温度にする(回転速度4t.min-1)。
反応後(最終pH=8)、0.9gのゼオライトMTTを回収
する。非晶質ゲルの痕跡を、超音波処理(ultra sonica
tion)によって除去する。得られた結晶は20μm程度の
大きさである。
する。非晶質ゲルの痕跡を、超音波処理(ultra sonica
tion)によって除去する。得られた結晶は20μm程度の
大きさである。
合成粗生成物のX線回折図表は、明細書のもの(表
1)と完全に類似である。
1)と完全に類似である。
ゼオライトMTTのSi/Alモル比は、18000以上である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンヌ・カトリーヌ・フォー フランス国ミュールーズ(68200)・リ ュ・ドゥ・ブルゴーニュ 23番地 (72)発明者 ジャン・ルイ・ギィト フランス国ミュールーズ(68200)・リ ュ・ベルヴュ・ブリュスタ 59番地 (72)発明者 フランシス・ラア フランス国アシェール(78260)・ア レ・ジャック・プレヴェール 10番地
Claims (10)
- 【請求項1】(a)下記近似化学式: M2/nO,Al2O3,xSiO2 (式中Mはプロトンおよび/または金属カチオンを表わ
し、nは前記カチオンの原子価であり、xは50〜40000
の数である) (b)下記X線回折図表、 および (c)0.01〜2重量%のフッ素含量 を特徴とする、MTT型の合成結晶ゼオライト。 - 【請求項2】大きさが少なくとも0.1〜250マイクロメー
ターである結晶を含むことを特徴とする、請求項1によ
るゼオライト。 - 【請求項3】SiO2/Al2O3モル比が100〜40000であるこ
とを特徴とする、請求項1および2のうちの1つによる
ゼオライト。 - 【請求項4】(a)水、少なくとも1つのシリカ源、少
なくとも1つのアルミニウム塩源、フッ化物イオンを含
む少なくとも1つの動態化剤源、および/または有機カ
チオンを供給しうる少なくとも1つの構造化剤源から成
る、pH9以下の反応混合物を形成し、前記混合物が、下
記の値の範囲内のモル比における組成を有すること: SiO2/Al2O3 ≧20 F-/SiO2 0.1〜6 有機カチオン/SiO2 0.1〜6 H2O/SiO2 6〜200 (b)結晶化合物が得られるまで、高くとも250℃の加
熱温度に、前記混合物を維持すること、および (c)前記化合物を350℃以上の温度で焼成すること、 を特徴とする、請求項1〜3のうちの1つによる結晶合
成ゼオライトの製造方法。 - 【請求項5】構造化剤源が、イソアルキルアンモニウム
カチオンおよびジアルキルアンモニウムカチオンから選
ばれる有機カチオンを供給しうる源である、請求項4に
よる方法。 - 【請求項6】構造化剤源が、イソプロピルアンモニウム
カチオン、ジプロピルアンモニウムカチオンおよびピロ
リジニムカチオンから選ばれる有機カチオンを供給しう
る源である、請求項4による方法。 - 【請求項7】下記の値の範囲内のpHおよびモル比におけ
る組成を用いて前記混合物を製造する、請求項4〜6の
うちの1つによる方法: pH:6〜9、 SiO2/Al2O3 ≧100 F-/SiO2 1〜5 有機構造化剤/SiO2 1〜5 H2O/SiO2 15〜80。 - 【請求項8】前記混合物に、少なくとも1つの補足塩
を、決定された濃度で、補足塩のシリカに対するモル比
0.1〜4で、および/または請求項4および5のうちの
1つによって製造されたゼオライトの少なくとも1つの
結晶核を、結晶/シリカ重量比0.01〜0.1で添加する、
請求項4〜7のうちの1つによる方法。 - 【請求項9】反応混合物の加熱温度を、60〜210℃に、2
4〜1300時間の間維持する、請求項4〜8のうちの1つ
による方法。 - 【請求項10】反応媒質が、攪拌装置を備えた乾燥器で
加熱され、反応時間を短縮するようにしてもよい。請求
項4〜9のうちの1つによる方法。
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-
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