JPH10139395A - 産業車輌の荷役動作用オイルタンク - Google Patents

産業車輌の荷役動作用オイルタンク

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JPH10139395A
JPH10139395A JP30058496A JP30058496A JPH10139395A JP H10139395 A JPH10139395 A JP H10139395A JP 30058496 A JP30058496 A JP 30058496A JP 30058496 A JP30058496 A JP 30058496A JP H10139395 A JPH10139395 A JP H10139395A
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JP
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supply pipe
bracket
filter cover
filter
oil tank
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JP30058496A
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Nobuyasu Itou
暢康 伊藤
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内に導入された供給パイプの先端に装
備され、上部をフィルタカバーで覆われたフィルタの脱
着操作を容易にする。 【解決手段】 フィルタカバー4の側壁に、開口下面か
ら、供給パイプ2の半径に相当する深さの供給パイプ導
入口4aを切り込み形成し、その供給パイプ導入口4a
に、ブラケット7を前記供給パイプ導入口4aの内縁に
連続して外方へ突設し、更に、前記ブラケット7には、
ブラケット曲部7bの両下端部に水平板部7a,7aを
連設する。一方供給パイプ2には、両側から水平に突出
するよう取り付け座9,9を固着し、その取り付け座9
と前記水平板部7aとを重ねてボルト12にて締着す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業車輌の荷役動
作用オイルタンク(以下単にオイルタンクという)に関
する。
【0002】
【従来の技術】産業車輌、例えばフォークリフトにあっ
ては、荷役動作する機器に供給する作動油を貯溜してお
くためのオイルタンクが必要である。このオイルタンク
には、通例、側壁の下部からタンク内に導入された供給
パイプの先端にフィルタを装着することにより、供給さ
れる作動油内への異物混入防止が図られている。又、オ
イルタンクの容量に余裕がなかったり、オイル漏れによ
ってオイルの容量が不足すると、供給口側が高くなるよ
うオイルタンクが傾斜したときなどは、図6の(a)に
示すように、供給口18が油面Lから顔を出し、空気を
吸い込んでしまって肝心な作動油を供給できなくなって
しまうので、図6の(b)に示すように、フィルタ3を
含む供給口18の上部をフィルタカバー4で覆い、油面
Lがフィルタカバー4より下まで下がらない限り、空気
が供給口18内に流入することを阻止し、限られた量の
作動油を有効に利用する試みがなされている。そして前
記フィルタカバー4は、従来、図7に示すように、ボル
トにより脱着可能に設けられた盲蓋6に貫通することで
タンク内に導入された供給パイプ2の先端部外周に溶接
手段で一体に固着されていて、フィルタ3は、供給パイ
プ2の先端開口に対してねじ込み装着した構造となって
いた。尚、前記フィルタ3は、使用状況に応じて適宜清
掃、交換などのメンテナンスを必要とする。そのために
は、まずタンク内のオイルを抜いてからフィルタカバー
4、フィルタ3、供給パイプ2、及び盲蓋6とを一体で
外した後、フィルタ3を供給パイプ2から外していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
タ3を供給パイプ2から外す際には、フィルタカバー4
が邪魔になって工具を自由に操れず、作業性が悪かっ
た。フィルタにフィルタカバーを固着したカバー付きフ
ィルタとすることもできるが、清掃の場合はフィルタカ
バー4が邪魔になるし、交換の場合はカバーごととなる
のでコストアップに繋がる。更に、ねじ込み装着した場
合、フィルタカバーが傾いた状態であると、横から空気
が入って充分な機能が発揮されない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、メンテナンス
の作業性向上を目的としたオイルタンクであって、その
構成は、フィルタカバーが、前記供給パイプの先端部に
対して脱着自在に取り付けられることにある。そして前
記フィルタカバーは、側壁に開口下面から切り込まれた
供給パイプ導入口に、その供給パイプ導入口の内縁に連
続して外方へ突設されたブラケット曲部を備えたブラケ
ットを有し、そのブラケット内面の少なくとも一部が前
記供給パイプの外周に密着した状態で取り付けられるよ
うにでき、又、前記ブラケットが、前記ブラケット曲部
とそのブラケット曲部の両下端部に連設された水平板部
とからなり、その水平板部を、供給パイプの両側から水
平に突出するよう固着された取り付け座にボルトにて固
定することにより前記フィルタカバーが前記供給パイプ
の先端に取り付けられるようにもでき、更に、前記ブラ
ケットが、前記ブラケット曲部とそのブラケット曲部に
連設された水平板部とからなり、その水平板部と、供給
パイプを挟んだ下方に位置する挟持板との間をボルト締
めすることにより前記フィルタカバーが前記供給パイプ
の先端部に取り付けられるようにできる。そして前記ブ
ラケットと供給パイプとの密着面には、シール材を介在
させることが望ましい。
【0005】
【作用】フィルタカバーを供給パイプに対して脱着自在
とすることで、フィルタカバーを外し、フィルタカバー
がない状態でフィルタの脱着操作を行える。又、側壁に
切り込み形成された供給パイプ導入口に連続して外方に
突設されたブラケットの内面を供給パイプの外周に密着
することで、カバー内への空気流入がシャットアウトさ
れる。更に、ブラケットに水平板部を連設し、その水平
板部を供給パイプに固着された取り付け座へボルトにて
固定、或いは前記水平板部と、供給パイプを挟んだ下方
に位置する挟持板との間をボルト締めすることにより前
記フィルタカバーを前記供給パイプの先端部に取り付け
するようにすれば、フィルタカバーを容易に脱着でき
る。そしてブラケットと供給パイプとの密着面にシール
材を介在すれば、シール性が高くなる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係るオイルタンクの一実
施の態様を、図面に基づいて説明する。図1及び図2は
オイルタンクの供給パイプ取り付け部分を示したもの
で、1はオイルタンク、2は供給パイプ、3はフィル
タ、4はフィルタカバーである。前記オイルタンク1の
側壁1aには、供給パイプ取り付け位置となる下方部位
にオイル供給窓5が切り抜き形成されていて、そのオイ
ル供給窓5は、パッキン5aを介してボルト6a,6a
・・にて盲蓋6により閉塞されている。前記盲蓋6に
は、前記供給パイプ2が先端部をタンク内に頭出した状
態にて貫通され、貫通部分の外周は盲蓋6へ溶接によっ
てオイル漏れしないよう固着されている。前記フィルタ
3は、盲蓋6を貫通することによりタンク内に導入され
た供給パイプ2の先端に脱着可能、例えばねじ込み装着
され、フィルタカバー4がそのフィルタ3の上方を覆う
ように後述する構成で取り付けられる。
【0007】前記フィルタカバー4は下面開口で、一方
の側壁には、前記開口から供給パイプ2の半径よりやや
深くまで供給パイプ導入口4aが切り込み形成され、そ
のパイプ導入口4aには、パイプ導入方向に長く、外面
が前記パイプ導入口4aの内縁に合致した湾曲プレート
状のブラケット曲部7bが、前記パイプ導入口4aの内
縁に連続して外方に突設するよう固着されていて、その
ブラケット曲部7bには、両下端部に水平板部7a,7
aが連設され、その水平板部7a,7aにはボルト挿通
孔8,8が穿設されている。即ち、ブラケット曲部7b
と水平板部7a,7aとでブラケット7が構成されてい
る。
【0008】一方供給パイプ2の先端部には、下面から
左右へ水平に突出した取り付け座9,9が固着されてお
り、その取り付け座9,9にはそれぞれボルト挿通孔1
0,10が穿設され、下面には、ナット11,11が前
記ボルト挿通孔10,10と同軸配置にて固着されてい
る。尚、ナット11,11を設けずに、ボルト挿通孔1
0,10の内面に螺旋を切ってナットの代用としても良
い。
【0009】このように形成されたオイルタンクにあっ
ては、供給パイプ2の先端にフィルタ3をねじ込み装着
した後、フィルタカバー4をフィルタ3に覆せるよう上
方から近ずけ、前記ブラケット曲部7bを供給パイプ2
のタンク内部側に装着し、ブラケット7の水平板部7a
を、取り付け座9に対してボルト挿通孔8,10同士が
重なるように密着し、ボルト12を前記ボルト挿通孔
8,10とへ連続して挿通し、ナット11に螺合させ、
締着することにより組み付けられる。 尚、前記ブラケ
ット7と供給パイプ2との密着面には、シール材として
液状ガスケットやゴム製のパッキン13などを必要に応
じて介在させる(図3参照)。但し、十分な密着性が得
られれば省略しても差し支えない。
【0010】フィルタの清掃や交換に際しては、ボルト
12による締着を解除すれば容易にフィルタカバー4を
外すことができるので、フィルタ3の脱着操作中、工具
の動きがフィルタカバーに邪魔されることはない。又、
オイルタンク内が作業可能な広さを有していれば、オイ
ルを抜いた後、盲蓋6を外すことなく、タンク内から直
接フィルタカバー4を外し、それに続いてフィルタ3を
容易に外せるので、更に作業性が向上する。そしてこの
場合は、盲蓋6を省略できる。
【0011】前記実施の態様では、供給パイプの先端部
に、ナット付きの取り付け座を固着したものとなってい
るので、 ボルト締め操作は簡単であるが、図4の
(a)に例示するように、別体の挟持板14を供給パイ
プ2の下から当てがって、ブラケット7の水平板部7a
とでボルト12及びナット11とで固定するようにした
り、水平板部を省略し、図4の(b)に例示するよう
に、締着バンド15を利用することもできる。但し、こ
の場合のブラケット7’は、ほぼ半円に湾曲した形状と
なる。この他、フィルタカバー4を供給パイプ2に脱着
可能なその他の手段に置き換えることが可能である。又
実施例では、フィルタ3側を雄螺旋、供給パイプ側を雌
螺旋で構成しているが、逆にフィルタ3側を雌螺旋、供
給パイプ側を雄螺旋で構成しても良いし、或いは、螺旋
締結以外の他の脱着可能な固定手段に置き換えることも
勿論可能である。図5に例示するように、ブラケット1
6は、絞り形成時にフィルタカバー17と一体に成形す
ることもでき、カバーの開口下面は、ブラケットを介し
て密着結合させる構造にあっては、少なくともブラケッ
トが供給パイプに密着可能な最下位置である供給パイプ
の中心を通る水平位置まで達するようにするのが望まし
い。
【0012】そして本発明のオイルタンクは、フォーク
リフト以外の他の産業車輌に適用でき、フィルタカバー
の取り付け構造は前記実施の態様に示した構造に限定さ
れるものでなく、供給パイプに対して脱着自在な構造で
あれば適宜変更できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、フィルタカバーを外す
ことによって、工具の動きを制限されることなく容易に
脱着作業ができる。又、ブラケットを利用した取り付け
構造を採用すると、ブラケットを供給パイプに密着結合
するだけで、フィルタカバーと供給パイプとのシール処
理も実行される。更に、水平板部を取り付け座へボルト
にて固定、或いは前記水平板部と、供給パイプを挟んだ
下方に位置する挟持板との間をボルト締めするようにす
れば、フィルタカバーを簡単に脱着できる。そしてブラ
ケットと供給パイプとの密着面にシール材を介在すれ
ば、シール機能は完璧となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオイルタンクの実施の態様におけ
る供給パイプ導入部分を分解して示した説明図である。
【図2】本発明に係るオイルタンクの実施の態様におけ
る供給パイプ導入部分の組み付け状態を示した説明図で
ある。
【図3】供給パイプとフィルタカバーとの結合部分を示
した説明図である。
【図4】(a),(b)は供給パイプとフィルタカバー
との結合部の変更例を示した説明図である。
【図5】ブラケットの変更例を示す説明図である。
【図6】フィルタカバーの必要性を理解するための説明
図である。
【図7】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1・・オイルタンク、1a・・側壁、2・・供給パイ
プ、3・・フィルタ、4・・フィルタカバー、4a・・
供給パイプ導入口、5・・オイル供給窓、5a・・パッ
キン、6・・盲蓋、6a・・ボルト、7,7’・・ブラ
ケット、7a・・水平板部、7b・・ブラケット曲部、
8・・ボルト挿通孔、9・・取り付け座、10・・ボル
ト挿通孔、11・・ナット、12・・ボルト、13・・
パッキン、14・・挟持板、15・・締着バンド、16
・・ブラケット、17・・フィルタカバー、18・・供
給口。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内の下部に側壁より供給パイプの
    先端部を導入し、その導入された供給パイプの先端にフ
    ィルタを脱着可能に装着し、そのフィルターの上方を下
    面開口のフィルタカバーで覆って成るオイルタンクにあ
    って、前記フィルタカバーが、前記供給パイプの先端部
    に対して脱着自在に取り付けられる産業車輌の荷役動作
    用オイルタンク。
  2. 【請求項2】 前記フィルタカバーが、側壁に開口下面
    から切り込まれた供給パイプ導入口に、その供給パイプ
    導入口の内縁に連続して外方へ突設されたブラケット曲
    部を備えたブラケットを有し、そのブラケット内面の少
    なくとも一部が前記供給パイプの外周に密着した状態で
    取り付けられる請求項1に記載した産業車輌の荷役動作
    用オイルタンク。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットが、前記ブラケット曲部
    とそのブラケット曲部の両下端部に連設された水平板部
    とからなり、その水平板部を、供給パイプの両側から水
    平に突出するよう固着された取り付け座にボルトにて固
    定することにより前記フィルタカバーが前記供給パイプ
    の先端に取り付けられる請求項2に記載した産業車輌の
    荷役動作用オイルタンク。
  4. 【請求項4】 前記ブラケットが、前記ブラケット曲部
    とそのブラケット曲部に連設された水平板部とからな
    り、その水平板部と、供給パイプを挟んだ下方に位置す
    る挟持板との間をボルト締めすることにより前記フィル
    タカバーが前記供給パイプの先端部に取り付けられる請
    求項2に記載した産業車輌の荷役動作用オイルタンク。
  5. 【請求項5】 前記ブラケットと供給パイプとの密着面
    にシール材を介在させた請求項1乃至4のいずれかに記
    載した産業車輌の荷役動作用オイルタンク。
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