JPH10138435A - 耐候性改良ポリカーボネート積層シート - Google Patents

耐候性改良ポリカーボネート積層シート

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JPH10138435A
JPH10138435A JP29668996A JP29668996A JPH10138435A JP H10138435 A JPH10138435 A JP H10138435A JP 29668996 A JP29668996 A JP 29668996A JP 29668996 A JP29668996 A JP 29668996A JP H10138435 A JPH10138435 A JP H10138435A
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JP
Japan
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polycarbonate
weather resistance
alkyl group
group
sheet
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JP29668996A
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English (en)
Inventor
Masahiro Miyauchi
雅弘 宮内
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリカーボネートシートの耐候性を改良する
とともに、表面光沢性に優れ、熱安定性を改良し初期着
色を防ぎ、かつ長期間屋外で使用しても紫外線吸収剤が
析出しないポリカーボネートシートを提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート基板の片面又は両面
が、特定の化合物三種もしくは四種を特定量組み合わせ
て配合したポリカーボネート組成物よりなる厚み10〜
100μmの被覆層で、被覆されてなるポリカーボネー
ト積層シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐候性、表面光沢
性、熱安定性に優れ初期着色が少なく、かつ紫外線吸収
剤の析出を防止したポリカーボネート積層シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートシートは耐衝撃性、透
明性、耐熱性、耐燃性などに優れ、窓材、カーポート屋
根材、ベランダの腰板等に代表される建築資材や、透明
防音板などの道路資材、鉄道車輌資材等様々な分野で用
いられており、今後も用途の拡大が予想されている。
【0003】しかしながらポリカーボネートシートには
耐候性が悪いという欠点があり、特に屋外等紫外線に晒
されると黄変や透失といった光学性能の低下や、引張強
度、耐衝撃性等の機械的性質の低下がおこり問題であっ
た。ポリカーボネートシートの耐候性を改良する方法と
しては、紫外線吸収剤が大量に配合された樹脂層でシー
ト表面を被覆する方法、例えば特開昭55−59929
号公報、特公平3−54626号公報、特公平6−41
162号公報などが提案されているこれらの方法によれ
ば耐候変色や紫外線劣化による強度低下は確かに解決さ
れる。しかしながら、これらの方法では表層に紫外線吸
収剤を大量に配合するため、ポリカーボネートシートの
外観上の優れた特徴である表面光沢性が劣るとともに、
屋外で長期間使用すると、配合してある紫外線吸収剤が
シート表面に大量に析出してくる等の問題があった。ま
た、熱安定性に欠けるためシート成形等による初期着色
が大きい等の問題も抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリカーボ
ネートシートの耐候性を改良すると共に、表面光沢性に
優れ、熱安定性を改良し初期着色を防ぎ、かつ長期間屋
外で使用しても紫外線吸収剤が析出しないポリカーボネ
ートシートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明者らは鋭意検討の結果、少なくとも特定の化合物
三種もしくは四種を特定量組み合わせて配合したポリカ
ーボネート組成物でポリカーボネート表面を被覆するこ
とによって、前記課題が全て解決できることを見いだし
本発明を完成するに至った。
【0006】即ち本発明は、 ポリカーボネート基板の
片面又は両面が、(A)一般式(1)で示されるアルキ
リデンビス(ベンゾトリアゾール)0.1〜30重量
%、(B)一般式(2)及び/又は一般式(3)で示さ
れるフェノール系化合物0.001〜1重量%及び
(C)一般式(4)で示されるリン系化合物0.001
〜1重量%を含有するポリカーボネート組成物よりなる
厚み10〜100μmの被覆層で、被覆されてなるポリ
カーボネート積層シートである。
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 は水素原子またはアルキル
基、R2 はアルキル基またはアラルキル基、Xは水素原
子、ハロゲン、アルキル基、アリール基、アラルキル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基またはアラルキル
オキシ基。)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1 およびR2 は炭素数1〜4の
アルキル基、R3 は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R1 およびR2 は炭素数1〜4の
アルキル基、R3 は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1 、R2 は炭素数1〜4のアル
キル基またはいずれかが水素。)以下、本発明を詳細に
説明する。本発明の基板ポリカーボネート及び被覆層ポ
リカーボネート組成物に用いられるポリカーボネート
は、下記一般式で表される繰り返し単位からなる主鎖を
有する。
【0015】
【化9】
【0016】(式中、Arは二価の芳香族残基であり、
例えばフェニレン、ナフチレン、ビフィニレン、ピリジ
レンや、下記一般式(5)で表されるものが挙げられ
る。)
【0017】
【化10】
【0018】(式中Ar1 及びAr2 はそれぞれアリレ
ーン基である。例えばフェニレン、ナフチレン、ビフェ
ニレン、ピリジレン等の基を表し、Yは下記一般式より
選ばれるアルキレン基または置換アルキレン基、−O
−、−CO−、−S−、−SO2−、−CO2 −、−C
ON(R1 )−、(R1 は前記と同様)、芳香族残基等
の二価の基である。)
【0019】
【化11】
【0020】(式中R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞ
れ水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基であって、場合によりハロゲン原
子、アルコシ基で置換されていてもよく、kは3〜11
の整数であり、水素原子は、炭素数1〜4のアルキル
基、アリール基、ハロゲン等で置換されてもよい。)一
般式(5)の二価の芳香族残基の例としては、下記で表
されるもの等が挙げられる。
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】(式中R5 及びR6 はそれぞれ水素、ハロ
ゲン、C1 〜C10アルキル基、C1 〜C10アルコキシ
基、C1 〜C10シクロアルキル基またはフェニル基であ
る。m及びnは1〜4の整数で、mが2〜4の場合には
各R5 はそれぞれ同一でも異なるものであってもよい
し、nが2〜4の場合は各R6 はそれぞれ同一でも異な
るものであってもよい。) 中でも、下記一般式(6)で表されるものが好ましい。
特に、一般式(6)をArとする繰り返しユニットを8
5モル%以上含むものが好ましい。
【0024】
【化14】
【0025】また、該ポリカーボネートは、三価以上の
芳香族残基を共重合成分として含有していてもよいし、
脂肪族または芳香族のエステル成分を共重合成分として
含有してもよい。ポリマー末端の分子構造としては、ヒ
ドロキシ基、アリールカーボネート基、アルキルカーボ
ネート基から選ばれた1種以上が挙げられる。アリール
カーボネート末端基は、下記一般式(7)で表される。
【0026】
【化15】
【0027】(式中Ar3 は一価の芳香族残基、炭素数
1〜20の直鎖もしくは分岐アルキル残基であり、芳香
環は置換されていてもよい。) 一般式(7)の具体例としては、下記の基が挙げられ
る。
【0028】
【化16】
【0029】
【化17】
【0030】これらの中で、フェニルカーボネート基、
p−t−ブチルフェニルカーボネート基、p−クミルフ
ェニルカーボネート基等が好ましく用いられる。またヒ
ドロキシ基末端と他の末端との比率は1/100以上で
あることが好ましく、更に好ましくは1/40以上であ
る。本発明におけるポリカーボネートの重量分子量は2
万〜4万が好ましく、更には、2.5万〜3.5万が好
ましい。
【0031】また本発明におけるポリカーボネートに含
有される加水分解可能な塩素は1ppm以下が好まし
く、更に0.5ppm以下であることが好ましい。1p
pmを超える量の塩素がポリカーボネート樹脂中に含有
されていると、成形加工時等長時間高温下にさらされる
ことによって着色してしまいポリカーボネートの特徴で
ある透明感が失われてしまう。
【0032】また本発明におけるポリカーボネートとし
ては、芳香族ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体
とを反応せしめる、例えば芳香族ジヒドロキシ化合物と
ホスゲンを水酸化ナトリウム水溶液及び塩化メチレン溶
媒の存在下に反応させる界面重合法(ホスゲン法)、芳
香族ジヒドロキシ化合物とジフェニルカーボネートを反
応させるエステル交換法(溶融法)、結晶化カーボネー
トプレポリマーを固相重合する方法(特開平1−158
033、特開平1−271426、特開平3−6862
7号公報等)が挙げられる。
【0033】本発明における基板にもちいられるポリカ
ーボネートには必要に応じて各種添加剤を配合してよ
く、例えば耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸
収剤、離型剤、滑剤、帯電防止剤、可塑剤、他樹脂やゴ
ム等の重合体、顔料、染料、充填剤、強化剤、難燃剤等
を挙げることができる。また被覆層ポリカーボネート組
成物に、必要に応じて耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候
剤、紫外線吸収剤が配合されてもよい。これらの添加量
は合計で2重量%以下、好ましくは1重量%以下であ
る。
【0034】また被覆層ポリカーボネート組成物、必要
に応じて上記の配合剤の他、各種添加剤を配合してよ
く、例えば離型剤、滑剤、帯電防止剤、可塑剤、他樹脂
やゴム等の重合体、顔料、染料、充填剤、強化剤、難燃
剤等を挙げることができる。これら添加剤等は、重合終
了後のポリカーボネートが溶融状態の間に添加してもよ
く、ポリカーボネートを一旦ペレタイズした後、添加剤
を添加再溶融混練してもよく、シート成形時にポリカー
ボネートと同時にもしくは成形の途中で添加してもよ
い。
【0035】本発明で用いる(A)アルキリデンビス
(ベンゾトリアゾール)としては、特開昭62−146
951号公報、ドイツ国特許公開公報1670951号
などに記載されたものが挙げられ、一般式(1)で示さ
れる。式中、R1 で示されるアルキル基としては、例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
アミル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル等が挙げられ、R2 で示されるアルキル基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、第2ブチル、第3ブチル、アミ
ル、第3アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソ
オクチル、2−エチルヘキシル、1,1,3,3−テト
ラメチルブチル、ノニル、デシル、イソデシル、ドデシ
ル、オクタデシル等が挙げられ、アラルキル基として
は、例えばベンジル、α−メチルベンジル、クミル等が
挙げられる。
【0036】式中Xで示されるハロゲンとしては、塩
素、臭素、沃素、フッ素等が挙げられ、アルキル基及び
アラルキル基としてはR2 で示されるものと同一のもの
が挙げられ、アルコキシ基及びアラルキルオキシ基とし
ては、これらのアルキル基及びアラルキル基からのアル
コキシ基及びアラルキルオキシ基等が挙げられ、アリー
ル基としてはフェニル等が挙げられ、アリールオキシ基
としてはフェノキシ等が挙げられる。
【0037】具体的には、2,2’−メチレンビス(4
−メチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、2,
2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメ
チルブチル)−6−ベンゾトリアゾリルフェノール]、
2,2’−メチレンビス(4−クミル−6−ベンゾトリ
アゾリルフェノール)、2,2’−オクチリデンビス
(4−メチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、
2,2’−オクチリデンビス[4−メチル−6−(5’
−クロロベンゾトリアゾリル)フェノール]等が挙げら
れる。このうち高温下での揮発性が低い2,2’−メチ
レンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)−6−ベンゾトリアゾリルフェノール]がより好ま
しい。
【0038】アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)
は、本発明の被覆層ポリカーボネート組成物において、
0.1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%、更に
好ましくは1〜5重量%である。配合量が0.1重量%
未満の場合、紫外線を吸収しきれず、基板ポリカーボネ
ートが紫外線にさらされることになり、着色や透失、強
度低下等が発生しいわゆる耐候性が悪い。また、逆に3
0重量%を越えて配合すると、ほぼ完全に紫外線を吸収
することはできるため耐候性は改良されるが、被覆層自
体が該化合物によって着色されてしまい、積層シートと
して見たときの初期着色が大きいだけでなく、表層に大
量の該化合物が存在するためシート表面の表面光沢性が
悪くなり、いわゆる光沢がなくなった状態になってしま
う等外観上きわめて重大な問題が発生する。また屋外で
長期間使用すると、配合してある紫外線吸収剤がシート
表面に大量に析出してくる等の問題も発生する。
【0039】本発明で用いられる(B)フェノール系化
合物としては、例えばトリエチレングリコール−ビス
[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオー
ル−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n
−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペ
ンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’
ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジ
エチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン等が挙げられ、一種または二種以上用
いることができる。特にシート成形時の熱安定性や熱に
よる着色防止効果に優れた一般式(2)及び/又は一般
式(3)で示される化合物、すなわち、オクタデシル−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート又は、もしくはかつ、ペンタエリス
リチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好まし
い。
【0040】(B)フェノール系化合物は、被覆層ポリ
カーボネート組成物において、0.001〜1重量%、
好ましくは0.01〜0.5重量%、更に0.01〜
0.1重量%が好ましい。配合量が0.001重量%未
満の場合、シート化の際の熱安定性が不十分で初期着色
が大きい等の問題が発生するだけでなく、長期間屋外で
使用すると、紫外線吸収剤がシート表面に析出してしま
い、表面の光沢がなくなってしまう等外観上きわめて重
大な問題が発生する。1重量%を越えてと、被覆層自体
が該化合物によって着色されてしまい、積層シートとし
て見たときの初期着色が大きいだけでなく、表層に大量
の該化合物が存在するためシート表面の表面光沢性が悪
くなり、いわゆる光沢がなくなった状態になってしまう
等外観上きわめて重大な問題が発生する。また、該化合
物は耐候性に劣るため、屋外で長期間使用すると、着色
してくるなど耐候性が悪いだけでなく、該化合物がシー
ト表面に析出してくる等の問題も発生する。
【0041】本発明で用いられる(C)リン系化合物と
しては、例えばトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスファイ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリフェ
ニルホスファイト、トリス(エチルフェニル)ホスファ
イト、トリス(ブチルフェニル)ホスファイト、トリス
(ヒドロキシフェニル)ホスファイト等が挙げられ、一
種または二種以上用いることができる。特にシート成形
時の熱安定性や熱による着色防止効果に優れた一般式
(4)で示される化合物、すなわち、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトが好ましい。
【0042】(C)リン系化合物は、被覆層ポリカーボ
ネート組成物において、0.001〜1重量%、好まし
くは0.001〜0.5重量%、更に0.001〜0.
1重量%が好ましい。該化合物の配合量が0.001重
量%未満の場合、シート化の際の熱安定性が不十分で初
期着色が大きい等の問題が発生するだけでなく、長期間
屋外で使用すると、紫外線吸収剤がシート表面に析出し
てしまい、表面の光沢がなくなってしまう等外観上きわ
めて重大な問題が発生する。1重量%を越えてと、被覆
層自体が該化合物によって着色されてしまい、積層シー
トとして見たときの初期着色が大きいだけでなく、表層
に大量の該化合物が存在するためシート表面の表面光沢
性が悪くなり、いわゆる光沢がなくなった状態になって
しまう等外観上きわめて重大な問題が発生する。また、
該化合物は耐候性に劣るため、屋外で長期間使用する
と、着色してくるなど耐候性が悪いだけでなく、該化合
物がシート表面に析出してくる等の問題も発生する。
【0043】本発明では、被覆層ポリカーボネート組成
物中に、(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾー
ル)0.1〜30重量%、(B)フェノール系化合物
0.001〜1重量%、(C)リン系化合物0.001
〜1重量%である。これら配合を満足しない、本発明の
課題を全て満足させることはできない。ポリカーボネー
トと(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)及
び(B)フェノール系化合物、(C)リン系化合物を配
合し、被覆層ポリカーボネート組成物(II)にする時
期ならびに配合する方法については特に制限はない。例
えば重合終了後のポリカーボネートが溶融状態の間に添
加してもよく、ポリカーボネートを一旦ペレタイズした
後、添加剤を添加再溶融混練してもよいし、シート成形
時にポリカーボネートと同時にもしくは成形の途中で添
加してもよい。
【0044】ポリカーボネート積層シートの成形方法と
しては、例えば基板ポリカーボネートと被覆層ポリカー
ボネート組成物を同時に溶融押出してシートダイ内で積
層しシート化する共押出法や、シート押出成形された基
板ポリカーボネートに被覆層ポリカーボネート組成物を
Tダイより溶融押出してラミネートして積層にする方
法、あらかじめフイルム状に成形された被覆層ポリカー
ボネート組成物を基板ポリカーボネートのシート製造工
程途中で加熱ロール等を用い該シート表面に連続的にラ
ミネートして積層する方法、シート状に成形された基板
ポリカーボネートとフイルム状に成形された被覆層ポリ
カーボネート組成物をプレスで熱圧着して積層する方法
などを挙げることができる。
【0045】被覆層ポリカーボネート組成物は基板ポリ
カーボネートの片面、もしくは両面に被覆され、その被
覆厚みは10〜100μmが好ましく、更に好ましくは
20〜50μmである。被覆厚みが10μm未満では、
耐候性改良効果が不十分で、逆に100μmを越える
と、被覆層の着色が目立ち、積層シートとして見たとき
の初期着色が大きくなり問題である。
【0046】本発明のポリカーボネート積層シートの厚
みには特に制限はなく、好ましくは0.5〜20mm、
更に好ましくは2〜15mmである。本発明のポリカー
ボネート積層シートは、加工することによって様々な形
に成形できる。例えば、切断、穴あけ、切削、研磨等の
機械加工や、突き上げ成形、フリー成形、ヒーター曲
げ、真空成形、圧空成形等の熱成形、せん断打ち抜きや
冷間折り曲げ加工等の冷間加工、溶接や接着、印刷や塗
装などを挙げることができ、これらの加工は積層シート
の成形中や成形後、いずれの工程でも施すことができ
る。本発明の積層シートは平板の形状でも、平板から成
形された波板の形状になっていてもよい。波状の形状は
積層シート成形中もしくは成形後に、波型の形状を持っ
たロール等でプレスすることで成形される。
【0047】また本発明の積層シート表面を後加工によ
って処理することについても特に制限はない。例えば、
表面の硬度を上げるために施すシリコン系やアクリル系
のハードコート、撥水性樹脂の塗布、帯電防止剤の塗
布、光拡散性材料の塗布などを挙げることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】各項目の評価は以下の方法で測定
した。 (1)耐候性は、スガ試験機製のサンシャインウエザー
メーターでサンシャインスーパーロングライフカーボン
を使用し、温度63℃一定下、降雨無し2時間と降雨1
8分のサイクルを繰り返す条件で試験片を3000時間
暴露した。
【0049】評価としては暴露前後の黄色度及びヘイズ
(曇価)の変化をJISK 7103に準拠して測定し
た。 黄変度(ΔYI)=(暴露前の黄色度)−(暴露前の黄
色度) 黄変度の値が大きいと初期値に比べて、黄色味が濃くな
った(着色した)ことを意味し、黄変度が4超えると、
着色が目視で明らかにわかる。
【0050】ヘイズ差(ΔH%)=(暴露後のヘイズ)
−(暴露前のヘイズ) ΔH%の値が大きいと初期値に比べて、曇りが大きくな
ったことを意味し、このΔH%が4以上で、透明感の喪
失が目視で明らかにわかる。黄変度が4未満でかつΔH
%が2未満、つまり黄変も曇りもしものを耐候性◎、黄
変度が4以上もしくはΔH%が2以上、つまり黄変する
または曇る場合を耐候性×とした。
【0051】(2)表面光沢性は、屈折率1.567の
基準ガラス表面とシート表面の光沢の度合いを目視で比
較した。基準ガラスと比べてシート表面の艶がある、も
しくは同等もの◎、劣るものを×とした。また、積層シ
ート製造直後は◎でも、耐候性試験によってシート表面
の光沢がなくなってくる場合を△とした。 (3)初期着色は、積層シート成形直後の黄色度をJI
SK7105に準拠して測定した。黄色度が4を超える
と、着色が目視で明らかにわかる。
【0052】黄色度が4未満の場合を初期着色◎、つま
り初期着色が小さいとし、逆に黄色度が4以上の場合を
初期着色×、つまり初期着色が大きいとした。 (4)紫外線吸収剤の析出は、耐候性試験後のサンプル
表面に付着した微粉を粘着テープによって採取し、採取
された微粉中に含まれる紫外線吸収剤を高速液体クロマ
トグラフ(島津製作所製、LC−6A)によって分析を
行った。
【0053】耐候性試験前に同様の評価を行うと、紫外
線吸収剤は確認されないため、耐候性試験後に紫外線吸
収剤のピークが確認された場合、耐候性試験によって紫
外線吸収剤が析出したと結論づけられる。紫外線吸収剤
のピークが確認できないもの◎、紫外線吸収剤のピーク
が確認されたもの×した。
【0054】
【実施例1】ポリカーボネート(帝人化成製 商品名
パンライト)に対して、2,2’−メチレンビス[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾ
トリアゾリルフェノール]からなる(A)アルキリデン
ビス(ベンゾトリアゾール)化合物3重量%、オクタデ
シル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネートからなる(B)フェノール系
化合物0.05重量%、トリス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)ホスファイトからなる(C)リン系化合物
0.01重量%を混合し、ベント付き30mm二軸押出
機内で押出温度280℃で溶融混練しペレット状に押出
すことによって、被覆層ポリカーボネート組成物を得
た。
【0055】このようにして得られた被覆層ポリカーボ
ネート組成物を東芝機械製、直径50mm、L/D=3
2の押出機を用い、また同時に基材ポリカーボネート
(I)(帝人化成製 商品名 パンライト)を東芝機械
製、直径100mm、L/D=32の押出機を用い共押
出によって基材部ポリカーボネート(I)の両面に被覆
層ポリカーボネート組成物が被覆された2種3層のポリ
カーボネート積層シートを得た。共押出ダイはフィード
ブロック方式を用い、ダイ設定温度は270℃、押出機
シリンダー温度はいずれも290℃で実施した。被覆層
ポリカーボネート組成物の厚みは片面30μmずつにな
るよう両押出機の吐出量とダイの流量調整ボルトを調整
することによって調整を行った。またダイから吐出され
た積層溶融樹脂は120℃に温調された艶付けロールに
よって板厚5mmに調整し、外観上良好なポリカーボネ
ート積層シートを得た。
【0056】評価結果は、耐候性に優れ(黄変度=3、
ヘイズ差=1%)、表面光沢性にも優れ、初期着色も少
なく(黄色度=1)、かつ耐候性試験による紫外線吸収
剤の析出もないことが確認された。結果を表1に示す。
【0057】
【実施例2】被覆層ポリカーボネート組成物に配合する
化合物の内、(B)フェノール系化合物としてオクタデ
シル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート0.04重量%とペンタエリ
スリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]0.03
重量%の計0.07重量%を用いた以外は実施例1と同
様に行い、ポリカーボネート積層シートを得た。
【0058】実施例1同様に耐候性に優れ(黄変度=
3、ヘイズ差=1%)、表面光沢性にも優れ、初期着色
も少なく(黄色度=1)、かつ耐候性試験による紫外線
吸収剤の析出もないことが確認された。結果を表1に示
す。
【0059】
【比較例1】被覆層ポリカーボネート組成物の配合内、
(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)を配合
しなかった以外は実施例1と同様に行い、ポリカーボネ
ート積層シートを得た。耐候性が悪く(黄変度=15、
ヘイズ差=20%)、耐候性試験後は表面光沢がなくな
った。結果を表1に示す。
【0060】
【比較例2】被覆層ポリカーボネート組成物の配合内、
(B)フェノール系化合物を配合しなかった以外は実施
例1と同様に行い、ポリカーボネート積層シートを得
た。耐候性(黄変度=3、ヘイズ差=1%)は良いもの
の熱安定性が悪く、積層シート成形時に被覆層ポリカー
ボネート組成物が着色してしまい、初期着色が大きいこ
と(黄色度=5)がわかった。また耐候性試験によって
表面光沢がなくなり、かつシート表面に紫外線吸収剤が
析出しているのが確認された。
【0061】結果を表1に示す。
【0062】
【比較例3】被覆層ポリカーボネート組成物の配合内、
(C)リン系化合物を配合しなかった以外は実施例1と
同様に行い、ポリカーボネート積層シートを得た。比較
例2と同様に耐候性(黄変度=3、ヘイズ差=1%)は
良いものの熱安定性が悪く、積層シート成形時に被覆層
ポリカーボネート組成物(II)が着色してしまい、初
期着色が大きいこと(黄色度=5)がわかった。
【0063】また比較例2同様、耐候性試験によって表
面光沢がなくなり、かつシート表面に紫外線吸収剤が析
出しているのが確認された。結果を表1に示す。
【0064】
【比較例4】積層シート押出機の吐出量を調整すること
によって、被覆層ポリカーボネート組成物の被覆厚みを
薄くして5μmにした以外は実施例1と同様に行い、ポ
リカーボネート積層シートを得た。初期着色(黄色度=
1)は良かったが耐候性が悪く(黄変度=10、ヘイズ
差=10%)、かつ耐候性試験によってシート表面の光
沢がなくなるばかりではなく、紫外線吸収剤の析出も確
認された。結果を表1に示す。
【0065】
【比較例5】積層シート押出機の吐出量を調整すること
によって、被覆層ポリカーボネート組成物の被覆厚みを
厚くして150μmにした以外は実施例1と同様に行
い、ポリカーボネート積層シートを得た。耐候性(黄変
度=3、ヘイズ差=1%)や表面光沢は良く、耐候性試
験後も表面光沢性の低下や紫外線吸収剤の析出は無いも
のの、初期着色が目立ち(黄色度=7)問題である。結
果を表1に示す。
【0066】
【比較例6】被覆層ポリカーボネート組成物の配合内、
(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)化合物
の配合量を減らし0.05重量%とした以外は実施例1
と同様に行い、ポリカーボネート積層シートを得た。初
期着色(黄色度=1)は良かったが耐候性が悪く(黄変
度=12、ヘイズ差=15%)、かつ耐候性試験によっ
てシート表面の光沢がなくなるばかりではなく、紫外線
吸収剤の析出も確認された。結果を表1に示す。
【0067】
【比較例7】被覆層ポリカーボネート組成物の配合内、
(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)化合物
の配合量を増やし40重量%とした以外は実施例1と同
様に行い、ポリカーボネート積層シートを得た。耐候性
は非常に良かったが(黄変度=1、ヘイズ差=0.5
%)、被覆層ポリカーボネート組成物が大量の(A)ヒ
ドロキシフェニルトリアジン系化合物によって着色さ
れ、積層シートとしての初期着色が大きくなり(黄色度
=4)、しかも表層に大量の該化合物があるため表面光
沢性が悪くなり、かつ耐候性試験によって紫外線吸収剤
の析出がみとめられた。結果を表1に示す。
【0068】
【比較例8】被覆層ポリカーボネート組成物の配合内、
(B)フェノール系化合物の配合量を減らし0.000
5重量%とした以外は実施例1と同様に行い、ポリカー
ボネート積層シートを得た。耐候性は良好であったが
(黄変度=3、ヘイズ差=1%)、熱安定性が悪く、積
層シート成形時に被覆層ポリカーボネート組成物(I
I)が着色してしまい、初期着色が大きいこと(黄色度
=5)がわかった。
【0069】また耐候性試験によって表面光沢がなくな
り、かつシート表面に紫外線吸収剤が析出しているのが
確認された。結果を表1に示す。
【0070】
【比較例9】被覆層ポリカーボネート組成物の配合内、
(B)フェノール系化合物の配合量を増やし1.5重量
%とした以外は実施例1と同様に行い、ポリカーボネー
ト積層シートを得た。耐候性が悪く(黄変度=7、ヘイ
ズ差=2%)、被覆層ポリカーボネート組成物(II)
が大量の(B)フェノール系化合物によって着色され、
積層シートとしての初期着色が大きくなり(黄色度=
4)、しかも表層に大量の該化合物があるため表面光沢
性が悪くなる。結果を表1に示す。
【0071】
【比較例10】被覆層ポリカーボネート組成物の配合
内、(C)リン系化合物の配合量を減らし0.0005
重量%とした以外は実施例1と同様に行い、ポリカーボ
ネート積層シートを得た。耐候性は良好であったが(黄
変度=3、ヘイズ差=1%)、熱安定性が悪く、積層シ
ート成形時に被覆層ポリカーボネート組成物が着色して
しまい、初期着色が大きいこと(黄色度=5)がわかっ
た。
【0072】また耐候性試験によって表面光沢がなくな
り、かつシート表面に紫外線吸収剤が析出しているのが
確認された。結果を表1に示す。
【0073】
【比較例11】被覆層ポリカーボネート組成物の配合
内、(C)リン系化合物の配合量を増やし1.5重量%
とした以外は実施例1と同様に行い、ポリカーボネート
積層シートを得た。耐候性が悪く(黄変度=7、ヘイズ
差=2%)、被覆層ポリカーボネート組成物(II)が
大量の(C)リン系化合物によって着色され、積層シー
トとしての初期着色が大きくなり(黄色度=4)、しか
も表層に大量の該化合物があるため表面光沢性が悪くな
る。結果を表1に示す。
【0074】
【比較例12】被覆層ポリカーボネート組成物の配合
内、(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)を
2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノンか
らなるベンゾフェノン系化合物3重量%に変更した以外
は実施例1と同様に行い、ポリカーボネート積層シート
を得た。
【0075】耐候性が悪く(黄変度=8、ヘイズ差=4
%)、かつ耐候性試験によってシート表面の光沢がなく
なるばかりではなく、紫外線吸収剤の析出も確認され
た。結果をに表1に示す。
【0076】
【比較例13】被覆層ポリカーボネート組成物の配合
内、(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)を
2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノンか
らなるベンゾフェノン系化合物5重量%に変更した以外
は実施例1と同様に行い、ポリカーボネート積層シート
を得た。
【0077】耐候性は良いものの(黄変度=4、ヘイズ
差=2%)、初期着色が大きくなり(黄色度=4)、か
つ耐候性試験によってシート表面の光沢がなくなるばか
りではなく、紫外線吸収剤の析出も確認された。結果を
に表1に示す。
【0078】
【比較例14】被覆層ポリカーボネート組成物の配合
内、(A)アルキリデンビス(ベンゾトリアゾール)化
合物を2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェ
ノンからなるベンゾフェノン系化合物10重量%に変更
した以外は実施例1と同様に行い、ポリカーボネート積
層シートを得た。
【0079】耐候性は良い(黄変度=3、ヘイズ差=1
%)が、表面光沢が悪く、初期着色も大きく(黄色度=
8)、かつ耐候性試験によってシート表面の光沢がなく
なるばかりではなく、紫外線吸収剤の析出も確認され
た。結果をに表1に示す。
【0080】
【表1】
【0081】
【発明の効果】本発明によって、ポリカーボネートシー
トの耐候性を改良するとともに、表面光沢性に優れ、熱
安定性を改良し初期着色を防ぎ、かつ長期間屋外で使用
しても紫外線吸収剤が析出しないポリカーボネートシー
トを提供することができ、今後更に屋外でのポリカーボ
ネートシートの用途の拡大が期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 69/00 C08L 69/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート基板の片面又は両面
    が、(A)一般式(1)で示されるアルキリデンビス
    (ベンゾトリアゾール)0.1〜30重量%、(B)一
    般式(2)及び/又は一般式(3)で示されるフェノー
    ル系化合物0.001〜1重量%及び(C)一般式
    (4)で示されるリン系化合物0.001〜1重量%を
    含有するポリカーボネート組成物よりなる厚み10〜1
    00μmの被覆層で、被覆されてなるポリカーボネート
    積層シート。 【化1】 (式中、R1 は水素原子またはアルキル基、R2 はアル
    キル基またはアラルキル基、Xは水素原子、ハロゲン、
    アルキル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ
    基、アリールオキシ基またはアラルキルオキシ基。) 【化2】 (式中、R1 およびR2 は炭素数1〜4のアルキル基、
    R3 は炭素数1〜30のアルキル基、nは1〜10。) 【化3】 (式中、R1 およびR2 は炭素数1〜4のアルキル基、
    R3 は炭素数1〜30のアルキル基、nは1〜10。) 【化4】 (式中、R1 、R2 は炭素数1〜4のアルキル基または
    いずれかが水素。)
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