JPH1044358A - 表面硬化積層シート - Google Patents

表面硬化積層シート

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JPH1044358A
JPH1044358A JP20494296A JP20494296A JPH1044358A JP H1044358 A JPH1044358 A JP H1044358A JP 20494296 A JP20494296 A JP 20494296A JP 20494296 A JP20494296 A JP 20494296A JP H1044358 A JPH1044358 A JP H1044358A
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JP
Japan
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polycarbonate
resin layer
laminated sheet
cured
sheet
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JP20494296A
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Inventor
Masahiro Miyauchi
雅弘 宮内
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1044358A publication Critical patent/JPH1044358A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面硬化処理を施すポリカーボネートシート
にあらかじめ優れた耐候性を付与し、かつ耐候処方によ
るポリカーボネートシートの熱劣化を防止し初期着色を
小さくするとともに、長期間使用しても表面硬化樹脂層
との密着性を維持した表面硬化ポリカーボネート積層シ
ートを提供する。 【解決手段】 表面硬化処理を施すポリカーボネートシ
ートとして、3種ないし4種の特定の化合物を特定量組
み合わせて配合したポリカーボネート組成物であらかじ
め被覆したポリカーボネート積層シートを用い、このポ
リカーボネート積層シートに表面硬化樹脂層を積層す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面硬化処理を施し
たポリカーボネートシートに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートシートは透明性、耐衝
撃性、耐熱性、難燃性などに優れ道路資材や建築資材な
どに広く用いられており今後も用途の拡大が期待されて
いる。しかしながら金属やガラスなどに比べると表面硬
度や耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性等各種表面特性に劣
るところからその用途が制限され、ポリカーボネートシ
ートの表面特性を改良することが強く要望されている。
【0003】この表面特性改良の方法としてポリカーボ
ネートシート表面を表面処理剤で被覆する方法があり、
例えば紫外線硬化型アクリル系化合物や熱硬化型メラミ
ン樹脂、あるいは熱硬化型オルガノポリシロキサン系樹
脂で表面硬化樹脂層を形成したりするなどの方法が数多
く提案されている。これらの提案のうちで特に優れた表
面硬度、耐薬品性を得られるものは、熱硬化型オルガノ
ポリシロキサン系樹脂でポリカーボネートシート表面に
表面硬化樹脂層を形成する方法である。これは例えばオ
ルガノトリアルコキシシラン単独の部分加水分解縮合物
あるいはテトラアルコキシシランとオルガノトリアルコ
キシシランの部分加水分解縮合物あるいはコロイド状シ
リカ充填オルガノトリアルコキシシランの部分加水分解
縮合物を塗布、硬化することにより表面硬度の優れたポ
リカーボネートシートを得るものである。
【0004】しかし、これらの塗料はポリカーボネート
シートに対しては密着性に問題があり、表面硬化樹脂層
の剥がれなど満足できるものではなかった。この密着性
を改良する方法としてポリカーボネートシート表面を前
処理しプライマー樹脂層を形成する方法が提案されてい
る。(例えば特公昭63−5155号公報、特公昭63
−52668号公報などがある。) これらの方法により表面硬化樹脂層の密着性は確かに改
良されるが、ポリカーボネートシートは一般に耐候性に
欠点があり、特に紫外線にさらされることによってポリ
カーボネートシートの表面が劣化したり、着色してしま
うといった別の問題発生していた。つまり表面硬化樹脂
層もプライマー樹脂層も紫外線を吸収することができ
ず、透過してしまった紫外線によってポリカーボネート
シート表面を劣化させてしまうため、改良したはずの密
着性が時間と共に悪化したり、着色や強度低下等を発生
させてしまうという問題である。
【0005】そこでポリカーボネートシートを劣化させ
る紫外線をポリカーボネートシート表面に到達させない
ための方法として、プライマー樹脂層や表面硬化樹脂層
に紫外線吸収剤を添加し、これらの層で紫外線を吸収し
てしまう提案がなされている。(例えば特公昭60−5
3701号公報、特公平2−37938号公報などがあ
る。) また添加した紫外線吸収剤によってこれら表面硬化樹脂
層やプライマー樹脂層そのものの耐溶剤性などが劣化す
るのを防止し、更に密着性を向上させるため、表面硬化
樹脂層やプライマー樹脂層の組成を改良した方法も多数
提案されている。(例えば、特公平1−7582号公
報、特公平1−32246号公報、特公平1−1894
4号公報、特公平2−37938号公報などがある。) これらの方法により、ようやくポリカーボネートシート
表面の紫外線による劣化は防止され密着性も満足できる
ようになった。
【0006】しかしながら表面硬化樹脂層やプライマー
樹脂層で紫外線を完全に遮断するためには紫外線吸収剤
をこれらの層に多量に添加する必要がある。そのため表
面硬化樹脂層やプライマー樹脂層そのものが着色したり
濁ったりしてしまい、その結果、表面硬化シート全体で
見たときポリカーボネートシートの特徴である透明性が
損なわれたり着色が目立つ等の問題があった。
【0007】また紫外線吸収剤自体硬度の高いものでは
ないため紫外線吸収剤を多量に添加することによって表
面硬化樹脂層のもつ優れた表面硬度が低下してしまうと
いった問題も生じている。つまり紫外線吸収剤を添加し
なければポリカーボネートシート表面が紫外線によって
劣化され表面硬化樹脂層の密着性が悪くなり、逆に紫外
線吸収剤を添加すると着色や表面硬度が低下するという
相反する課題が生じていたのである。
【0008】前記課題を解決する方法として、本発明者
は特願平7−351139号公報でポリカーボネートシ
ートの紫外線による劣化防止を、表面硬化層やプライマ
ー層で得るのではなく、ポリカーボネートシートそのも
のを改良する、つまり紫外線吸収剤を大量に配合したポ
リカーボネート組成物であらかじめポリカーボネートシ
ート表面を被覆する方法を提案した。
【0009】この方法によれば、前記課題はほぼ解決で
きたが、残念ながら被覆するポリカーボネート組成物の
熱安定性が悪く、シート成形時に該組成物が着色するだ
けでなく熱劣化を起こしてしまうため、長期間使用する
と表面硬化樹脂層との密着性が悪くなるなどの問題が発
生してしまうため、更なる改良が求められていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、表面
硬化されたポリカーボネートシートに関し、表面硬化処
理を施すポリカーボネートシートにあらかじめ優れた耐
候性を付与し、かつ耐候処方によるポリカーボネートシ
ートの熱劣化を防止し初期着色を小さくするとともに、
長期間使用しても表面硬化樹脂層との密着性を維持した
表面硬化ポリカーボネート積層シートを得ることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明者らは鋭意検討の結果、表面硬化処理を施すポリ
カーボネートシートとして、3種ないし4種の特定の化
合物を特定量組み合わせて配合したポリカーボネート組
成物であらかじめ被覆したポリカーボネート積層シート
を用い、このポリカーボネート積層シートに表面硬化樹
脂層を施すことによって、上記課題を全てに解決できる
ことを見出し本発明を完成するに至った。
【0012】即ち本発明は、(1)ポリカーボネート
(I)を基材とし、少なくとも(A)下記化5で示され
るヒドロキシフェニルトリアジン系化合物0.1〜5重
量%、(B)下記化6又は、もしくはかつ、化7で示さ
れるフェノール系化合物0.001〜1重量%、(C)
下記化8で示されるリン系化合物0.001〜1重量%
を含有するポリカーボネート組成物(II)によって、
10〜100μmの厚みで被覆されたポリカーボネート
積層シートの表面に、1〜100μmの厚みで表面硬化
樹脂層が積層された表面硬化積層シートである。
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R1は水素または炭素数1〜18
のアルキル基または炭素数1〜12のアルコキシ基もし
くはハロゲンで置換された炭素数2〜6のアルキル基ま
たはベンジル基、R2は水素またはメチル基。)
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0017】
【化7】
【0018】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0019】
【化8】
【0020】(式中、R1、R2は炭素数1〜4のアル
キル基またはいずれかが水素。) また(2)表面硬化樹脂層がシリコン系樹脂である前述
(1)記載の表面硬化積層シート、(3)表面硬化樹脂
層がアクリル系樹脂である前述(1)記載の表面硬化積
層シートである。また(4)表面硬化樹脂層がプライマ
ー樹脂層を介してポリカーボネート積層シート表面に積
層された前述(1)、(2)、(3)記載の表面硬化積
層シートである。
【0021】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
基材部ポリカーボネート(I)、及び被覆層ポリカーボ
ネート組成物(II)に用いられるポリカーボネート
は、下記化9で表される繰り返し単位からなる主鎖を有
する。
【0022】
【化9】
【0023】(式中、Arは二価の芳香族残基であり、
例えばフェニレン、ナフチレン、ビフィニレン、ピリジ
レンや、化10で表されるものが挙げられる。)
【0024】
【化10】
【0025】(式中Ar1 及びAr2 はそれぞれアリレ
ーン基である。例えばフェニレン、ナフチレン、ビフェ
ニレン、ピリジレン等の基を表し、Yは化11及び化1
2で表されるアルキレン基または置換アルキレン基であ
る。)
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】(式中R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞ
れ水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基であって、場合によりハロゲン原
子、アルコシ基で置換されていてもよく、kは3〜11
の整数であり、化12の水素原子は、低級アルキル基、
アリール基、ハロゲン等で置換されてもよい。) また化13で示される二価の芳香族残基を共重合体成分
として含有していてもよい。
【0029】
【化13】
【0030】(式中Ar1 、Ar2 は化2と同じ。Zは
単なる結合、または、−O−、−CO−、−S−、−S
2 −、−CO2 −、−CON(R1 )−、(R1 は前
記と同様)等の二価の基である。) これら二価の芳香族残基の例としては、下記化14及び
化15で表されるもの等が挙げられる。
【0031】
【化14】
【0032】
【化15】
【0033】(式中R5 及びR6 はそれぞれ水素、ハロ
ゲン、C1 〜C10アルキル基、C1 〜C10アルコキシ
基、C1 〜C10シクロアルキル基またはフェニル基であ
る。m及びnは1〜4の整数で、mが2〜4の場合には
各R5 はそれぞれ同一でも異なるものであってもよい
し、nが2〜4の場合は各R6 はそれぞれ同一でも異な
るものであってもよい。) 中でも、下記化16で表されるものが好ましい一例であ
る。特に、上記化16をArとする繰り返しユニットを
85モル%以上含むものが好ましい。
【0034】
【化16】
【0035】また、該ポリカーボネートは、三価以上の
芳香族残基を共重合成分として含有していてもよいし、
脂肪族または芳香族のエステル成分を共重合成分として
含有してもよい。ポリマー末端の分子構造は特に限定さ
れないが、ヒドロキシ基、アリールカーボネート基、ア
ルキルカーボネート基から選ばれた1種以上の末端基を
結合することができる。アリールカーボネート末端基
は、下記化17で表され、具体例としては例えば化18
が挙げられる。
【0036】
【化17】
【0037】(式中Ar3 は一価の芳香族残基であり、
芳香環は置換されていてもよい。)
【0038】
【化18】
【0039】アルキルカーボネート末端基は、下記化1
9で表され、具体例としては例えば下記化20等が挙げ
られる。
【0040】
【化19】
【0041】(式中R7 は炭素数1〜20の直鎖もしく
は分岐アルキル基)
【0042】
【化20】
【0043】これらの中で、フェニルカーボネート基、
p−t−ブチルフェニルカーボネート基、p−クミルフ
ェニルカーボネート基等が好ましく用いられる。またヒ
ドロキシ基末端と他の末端との比率は1:100以上で
あることが好ましく、更に好ましくは1:40以上であ
る。これらポリカーボネートの分子量は特に限定されな
い。また該ポリカーボネートに含有される加水分解可能
な塩素は1ppm以下、更に好ましくは0.5ppm以
下であることが好ましい。1ppmを超える量の塩素が
ポリカーボネート樹脂中に含有されていると、成形加工
時等長時間高温下にさらされることによって着色してし
まいポリカーボネートの特徴である透明感が失われてし
まう。
【0044】また該ポリカーボネートは公知の方法で製
造できる。具体的には、芳香族ジヒドロキシ化合物とカ
ーボネート前駆体とを反応せしめる公知の方法、例えば
芳香族ジヒドロキシ化合物とホスゲンを水酸化ナトリウ
ム水溶液及び塩化メチレン溶媒の存在下に反応させる界
面重合法(ホスゲン法)、芳香族ジヒドロキシ化合物と
ジフェニルカーボネートを反応させるエステル交換法
(溶融法)、結晶化カーボネートプレポリマーを固相重
合する方法(特開平1−158033、特開平1−27
1426、特開平3−68627)等の方法により製造
できる。
【0045】該基材部ポリカーボネート(I)には必要
に応じて各種添加剤を配合してよく、例えば耐熱安定
剤、酸化防止剤、耐候剤、紫外線吸収剤、離型剤、滑
剤、帯電防止剤、可塑剤、他樹脂やゴム等の重合体、顔
料、染料、充填剤、強化剤、難燃剤等を挙げることがで
きる。また被覆層ポリカーボネート組成物(II)に用
いられるポリカーボネートには、本発明で必須の3種ま
たは4種の化合物以外の耐熱安定剤、酸化防止剤、耐候
剤、紫外線吸収剤が配合されてもよいが、これらの添加
量は合計で2重量%以下、好ましくは1重量%以下にし
なければならない。
【0046】また被覆層ポリカーボネート組成物(I
I)に用いられるポリカーボネートにも、必要に応じて
各種添加剤を配合してよく、例えば離型剤、滑剤、帯電
防止剤、可塑剤、他樹脂やゴム等の重合体、顔料、染
料、充填剤、強化剤、難燃剤等を挙げることができる。
これら添加剤等は、重合終了後のポリカーボネートが溶
融状態の間に添加してもよく、ポリカーボネートを一旦
ペレタイズした後、添加剤を添加再溶融混練してもよい
し、シート成形時にポリカーボネートと同時にもしくは
成形の途中で添加してもよい。
【0047】本発明で用いる(A)ヒドロキシフェニル
トリアジン系化合物としては、下記化21で示され、例
えば2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−
メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4
−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニ
ル−6−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−
(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−1,3,
5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒド
ロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−1,3,5−
トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−
4−ドデシルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−
ベンジルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−(2
−ブトキシエトキシ)フェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキ
シ−4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ
−4−エトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4
−プロポキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4
−ブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,
4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4−ヘ
キシルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ−4
−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキシ
−4−ドデシルオキシフェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロキ
シ−4−ベンジルオキシフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2,4−ジ−p−トルイル−6−(2−ヒドロ
キシ−4−(2−ヘキシルオキシエトキシ)フェニル)
−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。このうち特
に紫外線吸収効果に優れた2,4−ジフェニル−6−
(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−
1,3,5−トリアジンが更に好ましい。
【0048】
【化21】
【0049】(式中、R1は水素または炭素数1〜18
のアルキル基または炭素数1〜12のアルコキシ基もし
くはハロゲンで置換された炭素数2〜6のアルキル基ま
たはベンジル基、R2は水素またはメチル基。) 上記ヒドロキシフェニルトリアジン系化合物は、本発明
の被覆層ポリカーボネート組成物(II)において、
0.1〜5重量%、好ましくは1〜5重量%、更に好ま
しくは1〜3重量%配合されることが好ましい。該化合
物の配合量が0.1重量%未満の場合、被覆層ポリカー
ボネート組成物(II)層によって紫外線を吸収しきれ
ず、基材部ポリカーボネート(I)が紫外線にさらされ
ることになり、着色や透失、強度低下等が発生しいわゆ
る耐候性が悪く、長期間使用すると表面硬化樹脂層やプ
ライマー樹脂層との密着性が悪くなる。また、逆に5重
量%を越えて配合すると、ほぼ完全に紫外線を吸収する
ことはできるため耐候性は改良されるが、被覆層ポリカ
ーボネート組成物(II)にそれだけ大量の該化合物を
配合することになるため、被覆層ポリカーボネート組成
物(II)自体の熱安定性が悪くなり、シート成形時に
着色され、積層シートとして見たときの初期着色が大き
いだけでなく、被覆層ポリカーボネート組成物(II)
が熱劣化を起こしてしまうため、表面硬化樹脂層やプラ
イマー樹脂層との密着性が悪くなり、また長期間使用す
ると更に密着性が悪くなる等きわめて重大な問題が発生
する。
【0050】本発明で用いられる(B)フェノール系化
合物としては、例えばトリエチレングリコール−ビス
[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオー
ル−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n
−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペ
ンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’
ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジ
エチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン等が挙げられ、一種または二種以上用
いることができる。特にシート成形時の熱安定性や熱に
よる着色防止効果に優れた下記化22及び/又は、化2
3で示される化合物、すなわち、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート又は、もしくはかつ、ペンタエリスリチ
ル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好ましい。
【0051】
【化22】
【0052】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。)
【0053】
【化23】
【0054】(式中、R1およびR2は炭素数1〜4の
アルキル基、R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは
1〜10。) 上記フェノール系化合物は、本発明の被覆層ポリカーボ
ネート組成物(II)において、0.001〜1重量
%、好ましくは0.01〜0.5重量%、更に好ましく
は0.01〜0.1重量%配合されることが好ましい。
該化合物の配合量が0.001重量%未満の場合、シー
ト化の際の被覆層ポリカーボネート組成物(II)の熱
安定性が不十分で初期着色が大きい等の問題が発生する
だけでなく、被覆層ポリカーボネート組成物(II)そ
のものが熱劣化してしまい表面硬化樹脂層やプライマー
樹脂層との密着性が悪くなり、また長期間使用すると更
に密着性が悪くなる等きわめて重大な問題が発生する。
逆に1重量%を越えて配合すると、被覆層ポリカーボネ
ート組成物(II)にそれだけ大量に該化合物を配合す
ることになるため、被覆層ポリカーボネート組成物(I
I)自体が該化合物によって着色されてしまい、積層シ
ートとして見たときの初期着色が大きいだけでなく、表
面硬化樹脂層との密着性が悪くなる等きわめて重大な問
題が発生する。また、該化合物は耐候性に劣るため、長
期間使用すると、着色してきたり表面硬化樹脂層やプラ
イマー樹脂層との密着性が悪くなるなどの問題も発生す
る。
【0055】本発明で用いられる(C)リン系化合物と
しては、例えばトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスファイ
ト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリフェ
ニルホスファイト、トリス(エチルフェニル)ホスファ
イト、トリス(ブチルフェニル)ホスファイト、トリス
(ヒドロキシフェニル)ホスファイト等が挙げられ、一
種または二種以上用いることができる。特にシート成形
時の熱安定性や熱による着色防止効果に優れた下記化2
4で示される化合物、すなわち、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイトが好ましい。
【0056】
【化24】
【0057】(式中、R1、R2は炭素数1〜4のアル
キル基またはいずれかが水素。) 上記リン系化合物は、本発明の被覆層ポリカーボネート
組成物(II)において、0.001〜1重量%、好ま
しくは0.001〜0.5重量%、更に好ましくは0.
001〜0.1重量%配合されることが好ましい。該化
合物の配合量が0.001重量%未満の場合、シート化
の際の被覆層ポリカーボネート組成物(II)の熱安定
性が不十分で初期着色が大きい等の問題が発生するだけ
でなく、被覆層ポリカーボネート組成物(II)そのも
のが熱劣化してしまい表面硬化樹脂層やプライマー樹脂
層との密着性が悪くなり、また長期間使用すると更に密
着性が悪くなる等きわめて重大な問題が発生する。逆に
1重量%を越えて配合すると、被覆層ポリカーボネート
組成物(II)にそれだけ大量に該化合物を配合するこ
とになるため、被覆層ポリカーボネート組成物(II)
自体が該化合物によって着色されてしまい、積層シート
として見たときの初期着色が大きいだけでなく、表面硬
化樹脂層との密着性が悪くなる等きわめて重大な問題が
発生する。また、該化合物は耐候性に劣るため、長期間
使用すると、着色してきたり表面硬化樹脂層やプライマ
ー樹脂層との密着性が悪くなるなどの問題も発生する。
【0058】本発明では、被覆層ポリカーボネート組成
物(II)の中に、少なくとも前述(A)ヒドロキシフ
ェニルトリアジン系化合物0.1〜5重量部、(B)フ
ェノール系化合物0.001〜1重量部、(C)リン系
化合物0.001〜1重量部が組み合わせられて配合さ
れていることが重要である。これら(A)、(B)、
(C)の化合物うち、いずれか一種でも配合されない場
合や、配合量が少ない場合、逆に多い場合は本発明の課
題を全て満足させることはできない。
【0059】ポリカーボネートと(A)ヒドロキシフェ
ニルトリアジン系化合物及び(B)フェノール系化合
物、(C)リン系化合物を配合し、被覆層ポリカーボネ
ート組成物(II)にする時期ならびに配合する方法に
ついては特に制限はない。例えば重合終了後のポリカー
ボネートが溶融状態の間に添加してもよく、ポリカーボ
ネートを一旦ペレタイズした後、添加剤を添加再溶融混
練してもよいし、シート成形時にポリカーボネートと同
時にもしくは成形の途中で添加してもよい。
【0060】ポリカーボネート積層シートの成形方法に
ついては特に制限はなく、例えば基材部ポリカーボネー
ト(I)と被覆層ポリカーボネート組成物(II)を同
時に溶融押出してシートダイ内で積層しシート化する共
押出法や、シート押出成形された基材部ポリカーボネー
ト(I)に被覆層ポリカーボネート組成物(II)をT
ダイより溶融押出してラミネートして積層にする方法、
あらかじめフイルム状に成形された被覆層ポリカーボネ
ート組成物(II)を基材部ポリカーボネート(I)の
シート製造工程途中で加熱ロール等を用い該シート表面
に連続的にラミネートして積層する方法、シート状に成
形された基材部ポリカーボネート(I)とフイルム状に
成形された被覆層ポリカーボネート組成物(II)をプ
レスで熱圧着して積層する方法などを挙げることができ
る。
【0061】被覆層ポリカーボネート組成物(II)は
基材部ポリカーボネート(I)の片面、もしくは両面に
被覆され、その被覆厚みは10〜100μmが好まし
く、更に好ましくは20〜50μmである。被覆厚みが
10μm未満では、耐候性改良効果が不十分で、逆に1
00μmを越えると、被覆層の着色が目立ち、積層シー
トとして見たときの初期着色が大きくなり問題である。
【0062】本発明のポリカーボネート積層シートの厚
みには特に制限はなく、好ましくは0.5〜20mm、
更に好ましくは2〜15mmである。本発明でポリカー
ボネート積層シート表面に被覆される表面硬化樹脂層と
しては、シリコン系樹脂層やアクリル系樹脂層が好まし
く、シリコン系樹脂としては分子中にシロキサン結合を
有するもので、例えばトリアルコキシシラン及びテトラ
アルコキシシランまたはそれらのアルキル化物の部分加
水分解物、メチルトリアルコキシシラン及びフェニルト
リアルコキシシランの混合物を加水分解したもの、コロ
イド状シリカ充填オルガノトリアルコキシシランの部分
加水分解縮合物などが挙げられる。これらは縮合反応時
に発生するアルコールが含まれているが、更に必要に応
じて任意の有機溶剤、水、あるいはこれらの混合物に溶
解ないしは分散させてもよく、この有機溶剤としては低
級脂肪酸アルコール類、多価アルコールとそのエーテ
ル、エステル類などが挙げられる。なお、表面硬化層に
は平滑な表面状態を得るため各種界面活性剤、例えばシ
ロキサン系、フッ化アルキル系界面活性剤を添加しても
よい。
【0063】またアクリル系樹脂としては、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレートなどのポリオール
アクリレートや、α,ω−テトラアクリル・ビストリメ
チロールプロパンテトラヒドロフタレート、α,ω−ジ
メタクリル・ビスジエチレングリコールフタレートなど
のポリエステルアクリレートや、ウレタンアクリレー
ト、エポキシアクリレートなどを挙げることができる。
【0064】本発明の表面硬化樹脂層は、ポリカーボネ
ート積層シートの片面もしくは両面に1〜100μmの
厚みで積層され、好ましくは、1〜50μm、更に好ま
しくは1〜30μmである。該表面硬化樹脂層の厚みが
1μm未満の場合、十分な表面硬度が得られず、逆に1
00μmを越える場合、表面硬化樹脂層そのものの着色
が目立つため、表面硬化積層シートとして見たとき、着
色して見えてしまう。
【0065】本発明ではポリカーボネート積層シートと
表面硬化樹脂層の密着性を向上させるため、接着層、接
合層、中間層等といわれるプライマー樹脂層を両者の間
に介することが好ましい。プライマー樹脂層としては特
に制限はなく、シリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、も
しくはそれらの混合系などが挙げられる。表面硬化樹脂
層やプライマープライマー樹脂層をポリカーボネート積
層シートに積層する方法は公知の手段によって行われ
る。すなわちポリカーボネート積層シートの表面に浸
漬、スプレー、ロールコーティング等の方法でプライマ
ー樹脂用塗料を塗布し、風乾ののち硬化させる。次いで
プライマー樹脂層の上に前述のシリコン系樹脂を含有し
た塗料を浸漬、スプレー、ロールコーティング等で塗布
し、加熱することによってシリコン系樹脂表面硬化層を
形成させる方法や、ポリカーボネート積層シートの表面
に浸漬、スプレー、ロールコーティング等の方法で前述
のアクリル系樹脂を含有した塗料を浸漬、スプレー、ロ
ールコーティング等で塗布し、紫外線や電子線などの活
性エネルギー線を照射、硬化させることによってアクリ
ル系樹脂表面硬化層を形成させる方法等を挙げることが
できる。
【0066】本発明の表面硬化樹脂層やプライマー樹脂
層には、必要に応じて各種添加剤を配合することがで
き、例えば、紫外線吸収剤や帯電防止剤、酸化防止剤、
熱安定剤、レベリング剤、難燃剤、老化防止剤、焼け防
止剤、光安定剤、光拡散剤などを挙げることができる。
本発明の表面硬化ポリカーボネート積層シートは、加工
することによって様々な形に成形できる。例えば、切
断、穴あけ、切削、研磨等の機械加工や、突き上げ成
形、フリー成形、ヒーター曲げ、真空成形、圧空成形等
の熱成形、せん断打ち抜きや冷間折り曲げ加工等の冷間
加工、溶接や接着、印刷や塗装などを挙げることがで
き、これらの加工はシート成形中や成形後、いずれの工
程でも施すことができる。本発明の表面硬化処理を施す
ポリカーボネート積層シートは平板の形状でも、平板か
ら成形された波板の形状になっていてもよい。波状の形
状はポリカーボネート積層シート成形中もしくは成形後
に、波型の形状を持ったロール等でプレスすることで成
形される。
【0067】
【発明の実施の形態】以下に実施例、比較例を用いて本
発明の効果をさらに具体的に説明する。なお各項目の評
価は以下の方法で測定した。 (1)表面硬度 表面硬化ポリカーボネート積層シートの表面ををJIS
K 7204に準拠し摩耗する。
【0068】このとき試験荷重は500gf、試験回数
は500回で行った。本評価では表面硬化ポリカーボネ
ート積層シート表面のの摩耗した部分のヘイズ(曇価)
をJIS K 7105に準拠して測定し、下記の判定
に従って表面硬度として示した。 ◎(充分な表面硬度がある):ヘイズ 10%以下 △(やや傷がつきやすい ):ヘイズ 10〜20% ×(すぐ傷がつく ):ヘイズ 20%以上 (2)初期着色 表面硬化処理直後の表面硬化ポリカーボネート積層シー
トの黄色度をJIS K 7105に準拠して測定し
た。黄色度が4を超えると着色していることが目視で明
らかにわかる。
【0069】本評価では、黄色度が4未満の場合を初期
着色◎、つまり初期着色が小さいとし、逆に黄色度が4
以上の場合を初期着色×、つまり初期着色が大きいとし
て評価した。 (3)密着性 表面硬化ポリカーボネート積層シート表面を100個の
ゴバン目(1mm2 )に切り、ゴバン目部分にセロファ
ンテープを密着させ、次いで密着したセロファンテープ
を直角にかつ急激に剥離する。
【0070】本評価では、このとき剥離せずに残ったゴ
バン目の目数を数え、全目数100に対し何個残ったか
で密着性として示した。 ◎(塗膜密着性良好):残り目数100個 (全部残っ
ている) ×(密着力が弱い ):残り目数99個以下(部分的に
剥離) (4)耐候性 スガ試験機製のサンシャインウエザーメーターでサンシ
ャインスーパーロングライフカーボンを使用し、温度6
3℃一定下、降雨無し2時間と降雨18分のサイクルを
繰り返す条件で試験片を3000時間暴露した。
【0071】評価としては暴露前後の黄色度及びヘイズ
(曇価)の変化をJISK 7103に準拠して測定し
た。 黄変度(ΔYI)=(暴露前の黄色度)−(暴露前の黄
色度) 黄変度(ΔYI)の値が大きいと初期値に比べて耐候性
試験の結果黄色味が濃くなった(着色した)ことを意味
し、この黄変度が4を超えると着色したことが目視で明
らかにわかる。
【0072】ヘイズ差(ΔH%)=(暴露後のヘイズ)
−(暴露前のヘイズ) ヘイズ差(ΔH%)の値が大きいと初期値に比べて耐候
性試験の結果曇りが大きくなったことを意味し、このヘ
イズ差(ΔH%)が2を超えると透明感の喪失が目視で
明らかにわかる。本評価では、黄変度(ΔYI)が4未
満でかつヘイズ差(ΔH%)が2未満、つまり黄変も曇
りもしない場合を光学性能◎とし、黄変度(ΔYI)が
4以上もしくはヘイズ差(ΔH%)が2以上の場合、
つまり黄変するまたは曇る場合を光学性能×
として評価した。
【0073】
【実施例1】 (1)表面硬化処理前のポリカーボネート積層シートの
作製。 ポリカーボネート(帝人化成製 商品名 パンライト)
に対して、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ
−4−ヘキシルオキシフェニル)−1,3,5−トリア
ジンからなる(A)ヒドロキシフェニルトリアジン系化
合物3重量%、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートから
なる(B)フェノール系化合物0.05重量%、トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトから
なる(C)リン系化合物0.01重量%を混合し、ベン
ト付き30mm二軸押出機内で押出温度280℃で溶融
混練しペレット状に押出すことによって、被覆層ポリカ
ーボネート組成物(II)を得た。
【0074】このようにして得られた被覆層ポリカーボ
ネート組成物(II)を東芝機械製、直径50mm、L
/D=32の押出機を用い、また同時に基材ポリカーボ
ネート(I)(帝人化成製 商品名 パンライト)を東
芝機械製、直径100mm、L/D=32の押出機を用
い共押出によって基材部ポリカーボネート(I)の両面
に被覆層ポリカーボネート組成物(II)が被覆された
2種3層のポリカーボネート積層シートを得た。共押出
ダイはフィードブロック方式を用い、ダイ設定温度は2
70℃、押出機シリンダー温度はいずれも290℃で実
施した。被覆層ポリカーボネート組成物(II)の厚み
は片面30μmずつになるよう両押出機の吐出量とダイ
の流量調整ボルトを調整することによって調整を行っ
た。またダイから吐出された積層溶融樹脂は120℃に
温調された艶付けロールによって板厚5mmに調整し、
外観上良好なポリカーボネート積層シートを得た。 (2)プライマー樹脂層用アクリル系混合物の作製。
【0075】160重量部のブトキシエタノール中に2
0重量部のメチルメタクリレート、20重量部のエチル
メタクリレート、0.6重量部のメタクリル酸及び0.
1重量部の2,2’−アゾビスイソブチロニトリルの溶
液を窒素雰囲気下100℃で36時間撹拌した。上記溶
液40重量部とヘキサメトキシメチルメラミン0.5重
量部、トルエンスルホン酸0.03重量部及びブトキシ
エタノール160重量部を混合してプライマー樹脂層用
アクリル系混合物を作製した。 (3)表面硬化樹脂層用溶液の作製。
【0076】メチルトリメトキシシラン500gに水分
散系コロイド状シリカ(SiO2 分31重量%)600
gを撹拌下で徐々に滴下し、滴下終了後さらに4時間撹
拌を続行する。このときの液のpHは3〜6に調整する
必要がある。この液をイソプロパノール1000gで希
釈して表面硬化樹脂層用溶液とした。 (4)ポリカーボネート積層シート表面の表面硬化処
理。
【0077】上記(1)の方法にて作製したポリカーボ
ネート積層シート表面をエチルアルコールで洗浄後、上
記(2)の方法にて作製したプライマー樹脂層用アクリ
ル系混合物を浸漬法によりポリカーボネート積層シート
表面に塗布し、風乾後120℃で30分間熱処理を行っ
た。次いで、プライマー樹脂層を施したポリカーボネー
ト積層シートの表面に、上記(3)の方法で作製した表
面硬化樹脂層用溶液を浸漬法によって塗布し、風乾後1
00℃で1時間の熱硬化を行い外観良好な表面硬化ポリ
カーボネート積層シートを得た。この時の表面硬化樹脂
層の厚みを光学顕微鏡で観察した結果、約5μmであっ
た。
【0078】得られた表面硬化ポリカーボネート積層シ
ートを前述の評価方法に従って評価した結果、十分な表
面硬度があり、初期着色も小さく(黄色度=1)、密着
性も良好で、かつ耐候性に優れていることが確認され
た。(黄変度=2、ヘイズ差=0.5%、耐候性試験後
の密着性も良好。) 結果を表1に示す。
【0079】
【実施例2】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物として
オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート0.04重量%とペ
ンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
0.03重量%の計0.07重量%を用いた以外は実施
例1と同様に行い、外観良好な表面硬化ポリカーボネー
ト積層シートを得た。この時の表面硬化樹脂層の厚みを
光学顕微鏡で観察した結果、約5μmであった。
【0080】得られた表面硬化ポリカーボネート積層シ
ートを前述の評価方法に従って評価した結果、実施例1
同様に十分な表面硬度があり、初期着色も小さく(黄色
度=1)、密着性も良好で、かつ耐候性に優れているこ
とが確認された。(黄変度=2、ヘイズ差=0.5%、
耐候性試験後の密着性も良好。) 結果を実施例1とともに表1に示す。
【0081】
【実施例3】実施例1同様に表面硬化処理を施すポリカ
ーボネート積層シートを作製し、該ポリカーボネート積
層シート表面をエチルアルコールで洗浄後、ウレタンア
クリレート系樹脂が配合されてなる、アクリル系表面硬
化溶液を浸漬法によりポリカーボネート積層シート表面
に塗布し、60℃のオーブン中に5分間放置し予備乾燥
を行ったあと、80W/cmの集光型高圧水銀灯下で2
0秒間紫外線を照射することによって該溶液を硬化させ
表面硬化樹脂層を形成し、外観良好な表面硬化ポリカー
ボネート積層シートを得た。この時の表面硬化樹脂層の
厚みを光学顕微鏡で観察した結果、約5μmであった。
【0082】得られた表面硬化ポリカーボネート積層シ
ートを前述の評価方法に従って評価した結果、実施例1
同様に十分な表面硬度があり、初期着色も小さく(黄色
度=1)、密着性も良好で、かつ耐候性に優れているこ
とが確認された。(黄変度=2、ヘイズ差=0.5%、
耐候性試験後の密着性も良好。) 結果を実施例1とともに表1に示す。
【0083】
【比較例1】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリア
ジン系化合物を配合しなかった以外は実施例1と同様に
行い、表面硬化ポリカーボネート積層シートを得た。得
られた表面硬化ポリカーボネート積層シートを前述の評
価方法に従って評価した結果、実施例1と比較して耐候
性が悪く、(黄変度=15、ヘイズ差=20%)かつ耐
候性試験後の表面硬化樹脂層の密着性も悪いことがわか
った。
【0084】結果を実施例とともに表1に示す。
【0085】
【比較例2】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物を配合
しなかった以外は実施例1と同様に行い、表面硬化ポリ
カーボネート積層シートを得た。得られた表面硬化ポリ
カーボネート積層シートを前述の評価方法に従って評価
した結果、被覆層ポリカーボネート組成物(II)の熱
安定性が悪く、積層シート成形時に着色してしまい、表
面硬化積層シート全体として見たときの初期着色が大き
い(黄色度=5)だけでなく、表面硬化樹脂層との密着
性も悪い。
【0086】また耐候性試験によって表面硬化樹脂層と
の密着性が更に悪くなることも確認された。結果を実施
例とともに表1に示す。
【0087】
【比較例3】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(C)リン系化合物を配合しなか
った以外は実施例1と同様に行い、表面硬化ポリカーボ
ネート積層シートを得た。得られた表面硬化ポリカーボ
ネート積層シートを前述の評価方法に従って評価した結
果、比較例2同様に被覆層ポリカーボネート組成物(I
I)の熱安定性が悪く、積層シート成形時に着色してし
まい、表面硬化積層シート全体として見たときの初期着
色が大きい(黄色度=5)だけでなく、表面硬化樹脂層
との密着性が悪い。
【0088】また比較例2と同様、耐候性試験によって
表面硬化樹脂層との密着性が更に悪くなることも確認さ
れた。結果を実施例とともに表1に示す。
【0089】
【比較例4】積層シート押出機の吐出量を調整すること
によって、被覆層ポリカーボネート組成物(II)の被
覆厚みを薄くして5μmにした以外は実施例1と同様に
行い、表面硬化ポリカーボネート積層シートを得た。得
られた表面硬化ポリカーボネート積層シートを前述の評
価方法に従って評価した結果、実施例1と比較して耐候
性が悪く(黄変度=8、ヘイズ差=8%)、かつ耐候性
試験によって表面硬化樹脂層の密着性が悪くなることが
確認された。
【0090】結果を実施例とともに表1に示す。
【0091】
【比較例5】積層シート押出機の吐出量を調整すること
によって、被覆層ポリカーボネート組成物(II)の被
覆厚みを厚くして150μmにした以外は実施例1と同
様に行い、表面硬化ポリカーボネート積層シートを得
た。得られた表面硬化ポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、比較例4と比較し
て耐候性は良くなったが(黄変度=2、ヘイズ差=0.
5%)、初期着色が目立ち(黄色度=4)問題である。
【0092】結果を実施例とともに表1に示す。
【0093】
【比較例6】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリア
ジン系化合物の配合量を減らし0.05重量%とした以
外は実施例1と同様に行い、表面硬化ポリカーボネート
積層シートを得た。得られた表面硬化ポリカーボネート
積層シートを前述の評価方法に従って評価した結果、実
施例1と比較して耐候性が悪く(黄変度=10、ヘイズ
差=10%)、かつ耐候性試験によって表面硬化樹脂層
の密着性が悪くなることが確認された。
【0094】結果を実施例とともに表1に示す。
【0095】
【比較例7】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(A)ヒドロキシフェニルトリア
ジン系化合物の配合量を増やし10重量%とした以外は
実施例1と同様に行い、表面硬化ポリカーボネート積層
シートを得た。得られた表面硬化ポリカーボネート積層
シートを前述の評価方法に従って評価した結果、実施例
1と比べて耐候性は非常に良いが(黄変度=1、ヘイズ
差=0.2%)、被覆層ポリカーボネート組成物(I
I)が大量の(A)ヒドロキシフェニルトリアジン系化
合物によって着色され、表面硬化積層シートとして見た
ときの初期着色が大きくなり(黄色度=4)、しかも表
層に大量の該化合物があるため表面硬化樹脂層の密着性
が悪くなり、かつ耐候性試験によって更に表面硬化樹脂
層の密着性が悪くなることが確認された。
【0096】結果を実施例とともに表1に示す。
【0097】
【比較例8】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物の配合
量を減らし0.0005重量%とした以外は実施例1と
同様に行い、表面硬化ポリカーボネート積層シートを得
た。得られた表面硬化ポリカーボネート積層シートを前
述の評価方法に従って評価した結果、耐候性は良好であ
ったが(黄変度=2、ヘイズ差=0.5%)、被覆層ポ
リカーボネート組成物(II)の熱安定性が悪く、シー
ト成形時に該組成物がが着色してしまい、表面硬化積層
シート全体で見たときの初期着色が大きい(黄色度=
5)だけでなく、表面硬化樹脂層との密着性が悪くな
る。また耐候性試験によって表面硬化樹脂層の密着性が
更に悪くなることも確認された。
【0098】結果を実施例とともに表1に示す。
【0099】
【比較例9】被覆層ポリカーボネート組成物(II)に
配合する化合物の内、(B)フェノール系化合物の配合
量を増やし1.5重量%とした以外は実施例1と同様に
行い、表面硬化ポリカーボネート積層シートを得た。得
られた表面硬化ポリカーボネート積層シートを前述の評
価方法に従って評価した結果、耐候性が悪く(黄変度=
5、ヘイズ差=1.5%)、被覆層ポリカーボネート組
成物(II)が大量の(B)フェノール系化合物によっ
て着色され、表面硬化積層シート全体として見たときの
初期着色が大きくなり(黄色度=4)、しかも該被覆層
ポリカーボネート組成物(II)に大量の該化合物があ
るため、表面硬化樹脂層の密着性が悪くなるばかりでな
く、耐候性試験によって更に密着性が悪くなることが確
認された。
【0100】結果を実施例とともに表1に示す。
【0101】
【比較例10】被覆層ポリカーボネート組成物(II)
に配合する化合物の内、(C)リン系化合物の配合量を
減らし0.0005重量%とした以外は実施例1と同様
に行い、表面硬化ポリカーボネート積層シートを得た。
得られた表面硬化ポリカーボネート積層シートを前述の
評価方法に従って評価した結果、耐候性は良好であった
が(黄変度=2、ヘイズ差=0.5%)、被覆層ポリカ
ーボネート組成物(II)の熱安定性が悪く、シート成
形時に該組成物がが着色してしまい、表面硬化積層シー
ト全体で見たときの初期着色が大きい(黄色度=5)だ
けでなく、表面硬化樹脂層との密着性が悪くなる。また
耐候性試験によって表面硬化樹脂層の密着性が更に悪く
なることも確認された。
【0102】結果を実施例とともに表1に示す。
【0103】
【比較例11】被覆層ポリカーボネート組成物(II)
に配合する化合物の内、(C)リン系化合物の配合量を
増やし1.5重量%とした以外は実施例1と同様に行
い、表面硬化ポリカーボネート積層シートを得た。得ら
れた表面硬化ポリカーボネート積層シートを前述の評価
方法に従って評価した結果、耐候性が悪く(黄変度=
5、ヘイズ差=1.5%)、被覆層ポリカーボネート組
成物(II)が大量の(B)フェノール系化合物によっ
て着色され、表面硬化積層シート全体として見たときの
初期着色が大きくなり(黄色度=4)、しかも該被覆層
ポリカーボネート組成物(II)に大量の該化合物があ
るため、表面硬化樹脂層の密着性が悪くなるばかりでな
く、耐候性試験によって更に密着性が悪くなることが確
認された。
【0104】結果を実施例とともに表1に示す。
【0105】
【比較例12】表面硬化樹脂層用溶液の塗布量を調整す
ることによって、表面硬化樹脂層の厚みを0.5μmに
した以外は実施例1と同様に行い、外観良好な表面硬化
ポリカーボネート積層シートを得た。得られた表面硬化
ポリカーボネート積層シートを前述の評価方法に従って
評価した結果、実施例1と比べて表面硬度が悪い、つま
り表面が柔らかいことが確認された。
【0106】結果を実施例とともに表1に示す。
【0107】
【比較例13】表面硬化樹脂層用溶液の塗布量を調整す
ることによって、表面硬化樹脂層の厚みを150μmに
した以外は実施例1と同様に行い、外観良好な表面硬化
ポリカーボネート積層シートを得た。得られた表面硬化
ポリカーボネート積層シートを前述の評価方法に従って
評価した結果、実施例1と比べて表面硬化樹脂層の着色
が目立ち、表面硬化積層シート全体として見たときの初
期着色が大きいことが確認された。
【0108】結果を実施例とともに表1に示す。
【0109】
【比較例14】表面硬化処理を施す前のポリカーボネー
ト積層シートそのものを前述の評価方法に従って評価し
た結果、実施例1と比べて表面硬度が悪い、つまり表面
が柔らかいことが確認された。結果を実施例とともに表
1に示す。
【0110】
【比較例15】被覆層が積層されていない市販のポリカ
ーボネートシートそのものに、実施例1同様の表面硬化
処理を行い、外観良好な表面硬化ポリカーボネートシー
トを得た。得られた表面硬化ポリカーボネートシートを
前述の評価方法に従って評価した結果、比較例1同様に
耐候性が悪く(黄変度=15、ヘイズ差=20%)、か
つ耐候性試験によって表面硬化樹脂層の密着性が悪くな
ることが確認された。
【0111】結果を実施例とともに表1に示す。
【0112】
【表1】
【0113】
【発明の効果】本発明によって、表面硬化処理を施すポ
リカーボネートシートにあらかじめ優れた耐候性を付与
し、かつ耐候処方によるポリカーボネートシートの熱劣
化を防止し初期着色を小さくするとともに、長期間使用
しても表面硬化樹脂層との密着性を維持した表面硬化ポ
リカーボネート積層シートを提供することができ、今後
更にポリカーボネートシートの用途の拡大が期待でき
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69/00 C08L 69/00 // C08L 83/04 LRM 83/04 LRM

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート(I)を基材とし、少
    なくとも (A)下記化1で示されるヒドロキシフェニルトリアジ
    ン系化合物0.1〜5重量%、 (B)下記化2又は、もしくはかつ、化3で示されるフ
    ェノール系化合物0.001〜1重量%、 (C)下記化4で示されるリン系化合物0.001〜1
    重量%、を含有するポリカーボネート組成物(II)
    が、10〜100μmの厚みで被覆されたポリカーボネ
    ート積層シートの表面に、1〜100μmの厚みで表面
    硬化樹脂層が積層された表面硬化積層シート。 【化1】 (式中、R1は水素または炭素数1〜18のアルキル基
    または炭素数1〜12のアルコキシ基もしくはハロゲン
    で置換された炭素数2〜6のアルキル基またはベンジル
    基、R2は水素またはメチル基。) 【化2】 (式中、R1およびR2は炭素数1〜4のアルキル基、
    R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは1〜10。) 【化3】 (式中、R1およびR2は炭素数1〜4のアルキル基、
    R3は炭素数1〜30のアルキル基、nは1〜10。) 【化4】 (式中、R1、R2は炭素数1〜4のアルキル基または
    いずれかが水素。)
  2. 【請求項2】 表面硬化樹脂層がシリコン系樹脂である
    請求項1記載の表面硬化積層シート。
  3. 【請求項3】 表面硬化樹脂層がアクリル系樹脂である
    請求項1記載の表面硬化積層シート。
  4. 【請求項4】 表面硬化樹脂層がプライマー樹脂層を介
    してポリカーボネート積層シート表面に積層された請求
    項1、2、3記載の表面硬化積層シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6441071B1 (en) 1999-09-01 2002-08-27 Dow Global Technologies Inc. Polycarbonate resin compositions comprising cyanacrylic acid ester stabilizer compounds
WO2010081625A2 (en) 2009-01-19 2010-07-22 Basf Se Organic black pigments and their preparation
WO2011108594A1 (ja) * 2010-03-03 2011-09-09 三菱化学株式会社 積層体
WO2011120686A1 (en) 2010-03-31 2011-10-06 Styron Europe Gmbh Thermally oxidatively stable carbonate phosphite copolymer

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