JPH06166789A - 紫外線耐性グルタルイミド - Google Patents
紫外線耐性グルタルイミドInfo
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- JPH06166789A JPH06166789A JP5155971A JP15597193A JPH06166789A JP H06166789 A JPH06166789 A JP H06166789A JP 5155971 A JP5155971 A JP 5155971A JP 15597193 A JP15597193 A JP 15597193A JP H06166789 A JPH06166789 A JP H06166789A
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- polymer
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/16—Nitrogen-containing compounds
- C08K5/34—Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
- C08K5/3442—Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having two nitrogen atoms in the ring
- C08K5/3462—Six-membered rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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- C08L79/04—Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
- C08L79/08—Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08K5/3477—Six-membered rings
- C08K5/3492—Triazines
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 (N−低級アルキル)ジメチルグルタルイミ
ドまたは(N−水素)ジメチルグルタルイミドポリマー
の紫外光または可視光および熱の暴露の際の分子量の劣
化と黄変とに対する耐性を付与することに関する。 【構成】 上記ポリマーにヒンダードピペラジノン安定
剤を含有させることからなる。
ドまたは(N−水素)ジメチルグルタルイミドポリマー
の紫外光または可視光および熱の暴露の際の分子量の劣
化と黄変とに対する耐性を付与することに関する。 【構成】 上記ポリマーにヒンダードピペラジノン安定
剤を含有させることからなる。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、安定化されたN−(水素)グルタ
ルイミドまたはN−(低級アルキル)グルタルイミドポ
リマーを含有する、紫外線耐性組成物に関するものであ
る。この安定化されたグルタルイミドポリマーにより、
太陽光またはその他の紫外線源あるいは可視光源に暴露
されると、特に組成物が同時に熱にさらされる場合に生
ずる表面のひび割れ(cracking)または亀裂(crazin
g)、および着色の生成に関連する分子量のロスが低減
されるかあるいはとり除かれる。本発明はさらにここで
ヒンダードピペラジノン安定剤と呼ぶ、特定の種類のヒ
ンダードアミン安定剤を使用する、このグルタルイミド
ポリマーの安定化に関するものである。
ルイミドまたはN−(低級アルキル)グルタルイミドポ
リマーを含有する、紫外線耐性組成物に関するものであ
る。この安定化されたグルタルイミドポリマーにより、
太陽光またはその他の紫外線源あるいは可視光源に暴露
されると、特に組成物が同時に熱にさらされる場合に生
ずる表面のひび割れ(cracking)または亀裂(crazin
g)、および着色の生成に関連する分子量のロスが低減
されるかあるいはとり除かれる。本発明はさらにここで
ヒンダードピペラジノン安定剤と呼ぶ、特定の種類のヒ
ンダードアミン安定剤を使用する、このグルタルイミド
ポリマーの安定化に関するものである。
【0002】本発明はさらに、ベンゾチアゾールのよう
な熱のない普通の安定化に有用な紫外線吸収剤を含む他
の種類の光安定剤、およびポリマーの処理に良好な色調
を保持するのに有用なオルガノホスファイトまたはオル
ガノホスホナイトのような熱酸化安定剤などを含有す
る、安定化されたポリマーにも関連する。本発明はさら
にこの安定化されたポリマーの保護用被覆、たとえば紫
外線を放出しまた熱を発生する高輝度の放電ランプの使
用にも関するものである。
な熱のない普通の安定化に有用な紫外線吸収剤を含む他
の種類の光安定剤、およびポリマーの処理に良好な色調
を保持するのに有用なオルガノホスファイトまたはオル
ガノホスホナイトのような熱酸化安定剤などを含有す
る、安定化されたポリマーにも関連する。本発明はさら
にこの安定化されたポリマーの保護用被覆、たとえば紫
外線を放出しまた熱を発生する高輝度の放電ランプの使
用にも関するものである。
【0003】
【背景技術】米国特許第4,246,374号は透明な保
護用または上塗り用材料として有用であり、そして他の
透明な熱可塑性樹脂よりも使用温度が高く有用な耐衝撃
およびモジュラス特性を有する、耐熱性ポリグルタルイ
ミドポリマーを開示している。米国特許第4,727,1
17号では耐水性、混和性、および溶融流動性などを含
む化学的抵抗性が改善されたポリグルタルイミドを開示
している。
護用または上塗り用材料として有用であり、そして他の
透明な熱可塑性樹脂よりも使用温度が高く有用な耐衝撃
およびモジュラス特性を有する、耐熱性ポリグルタルイ
ミドポリマーを開示している。米国特許第4,727,1
17号では耐水性、混和性、および溶融流動性などを含
む化学的抵抗性が改善されたポリグルタルイミドを開示
している。
【0004】ポリ(グルタルイミド)は耐候性が最良の
可塑性樹脂の一つである。しかしながら、これらは太陽
または人工光源からの紫外線(UV)放射に暴露すると
表面劣化を示し、ポリマー表面のひび割れないしは亀裂
を生じ、終局的には外観、透明性および耐衝撃性などに
悪影響を与える。障害を与える紫外線放射線のスペクト
ル域(およそ波長300nm)を吸収する通常の紫外(U
V)安定剤は、ポリマー試料内部の安定化を含めて、高
温に暴露されなかった試料の安定化に効果的であること
を示した。
可塑性樹脂の一つである。しかしながら、これらは太陽
または人工光源からの紫外線(UV)放射に暴露すると
表面劣化を示し、ポリマー表面のひび割れないしは亀裂
を生じ、終局的には外観、透明性および耐衝撃性などに
悪影響を与える。障害を与える紫外線放射線のスペクト
ル域(およそ波長300nm)を吸収する通常の紫外(U
V)安定剤は、ポリマー試料内部の安定化を含めて、高
温に暴露されなかった試料の安定化に効果的であること
を示した。
【0005】ポリグルタルイミドは、たとえば街燈、自
動車用燈火などに用いられる高輝度放電ランプの保護に
使用されている。このようなランプは大量の熱を発生
し、またその放射光の一部をUVスペクトル中に放射す
る。できる限り小さなランプハウスを用いることがしば
しば望まれるので、このランプ用のプラスチック保護ユ
ニットは、プラスチックのモジュラスと形状とを維持で
きる限りの高温で作動できるように設計されている。ポ
リ(メチルメタクリレート)は安定性と透明性について
は良好な選択となるが、作動温度が余りにも低いため具
合が悪く、また適切な作動温度をもつポリカーボネート
は、UV光に対して容易に安定化することができないた
め具合が悪い。
動車用燈火などに用いられる高輝度放電ランプの保護に
使用されている。このようなランプは大量の熱を発生
し、またその放射光の一部をUVスペクトル中に放射す
る。できる限り小さなランプハウスを用いることがしば
しば望まれるので、このランプ用のプラスチック保護ユ
ニットは、プラスチックのモジュラスと形状とを維持で
きる限りの高温で作動できるように設計されている。ポ
リ(メチルメタクリレート)は安定性と透明性について
は良好な選択となるが、作動温度が余りにも低いため具
合が悪く、また適切な作動温度をもつポリカーボネート
は、UV光に対して容易に安定化することができないた
め具合が悪い。
【0006】ポリグルタルイミド類、特に高い割合の
(N−メチル)ジメチルグルタルイミドのマーをもつも
のは、少なくともガラス転移温度の約15℃以下まで適
切な耐熱性を示す。コストを下げかつ取り替えまでの期
間を長くするため、特に街燈などのように、取り付けの
ため近づくのが困難な多くの用途では、紫外光暴露に対
するそれらの安定性を高めることが望ましい。
(N−メチル)ジメチルグルタルイミドのマーをもつも
のは、少なくともガラス転移温度の約15℃以下まで適
切な耐熱性を示す。コストを下げかつ取り替えまでの期
間を長くするため、特に街燈などのように、取り付けの
ため近づくのが困難な多くの用途では、紫外光暴露に対
するそれらの安定性を高めることが望ましい。
【0007】このようなきびしい条件に対するポリグル
タルイミドの安定化は、ベンゾトリアゾールのような普
通のUV安定剤により達成されるが、しばしば1重量%
を超える量を必要とし、さらにコストが追加される。日
光浴の際の紫外線ランプ用の保護カバーをつくる、メチ
ルメタクリレートポリマーを日焼けの波長を吸収しない
ヒンダードアミン安定剤によって安定化することは知ら
れている。欧州特許出願第90/3045557号はポ
リグルタルイミドに、UV劣化、特に熱応力条件下に効
果的なものとして、ある種のヒンダードアミン安定剤、
およびベンゾトリアゾール、およびリン抗酸化剤などの
使用を開示している。米国特許第5,013,774号は
ポリグルタルイミド中で、ベンゾトリアゾールUV光吸
収剤と組み合わせたピペリジンヒンダードアミン光安定
剤の使用を開示している。
タルイミドの安定化は、ベンゾトリアゾールのような普
通のUV安定剤により達成されるが、しばしば1重量%
を超える量を必要とし、さらにコストが追加される。日
光浴の際の紫外線ランプ用の保護カバーをつくる、メチ
ルメタクリレートポリマーを日焼けの波長を吸収しない
ヒンダードアミン安定剤によって安定化することは知ら
れている。欧州特許出願第90/3045557号はポ
リグルタルイミドに、UV劣化、特に熱応力条件下に効
果的なものとして、ある種のヒンダードアミン安定剤、
およびベンゾトリアゾール、およびリン抗酸化剤などの
使用を開示している。米国特許第5,013,774号は
ポリグルタルイミド中で、ベンゾトリアゾールUV光吸
収剤と組み合わせたピペリジンヒンダードアミン光安定
剤の使用を開示している。
【0008】本発明のグルタルイミドポリマー中のヒン
ダードピペラジノン安定剤により付与される安定化効
果、特に比較的高い使用温度での効果を教示する文献な
なく、またヒンダードピペラジノン安定剤をグルタルイ
ミドポリマー中で単独の安定剤として用い得ることにつ
いては何も教示していない。
ダードピペラジノン安定剤により付与される安定化効
果、特に比較的高い使用温度での効果を教示する文献な
なく、またヒンダードピペラジノン安定剤をグルタルイ
ミドポリマー中で単独の安定剤として用い得ることにつ
いては何も教示していない。
【0009】安定化されたポリマー組成物を提供するこ
とが本発明の一つの目的であり、この組成物は紫外線ま
たは可視光源に暴露すると、特にポリマーのガラス転移
温度付近の温度で表面のひび割れを招く表面分子量低下
が減少されている。この他の目的は、この安定化された
ポリマーの風化による着色の生成を著るしく低減し;
雨、あられ、みぞれ、および雪などのような風化条件に
さらされても安定化されたポリマー中で安定であり;靭
性のような分子量に関連するポリマー特性の損失がな
く;そして比較的廉価で経済的面で有用である安定剤を
提供することである。いま一つの目的は、ランプの保護
ハウジングの製作に有用な、ポリ(N−低級アルキル)
ジメチルグルタルイミドまたはポリ(N−水素)ジメチ
ルグルタルイミドポリマーの安定化された組成物を提供
することである。さらに別の目的は、すぐれた耐熱性と
低い揮発性とをもつ安定剤を提供することであり、この
二つの性質はグルタルイミドポリマーを用いる高温での
改善された応用の際の効果的な安定化に重要である。
とが本発明の一つの目的であり、この組成物は紫外線ま
たは可視光源に暴露すると、特にポリマーのガラス転移
温度付近の温度で表面のひび割れを招く表面分子量低下
が減少されている。この他の目的は、この安定化された
ポリマーの風化による着色の生成を著るしく低減し;
雨、あられ、みぞれ、および雪などのような風化条件に
さらされても安定化されたポリマー中で安定であり;靭
性のような分子量に関連するポリマー特性の損失がな
く;そして比較的廉価で経済的面で有用である安定剤を
提供することである。いま一つの目的は、ランプの保護
ハウジングの製作に有用な、ポリ(N−低級アルキル)
ジメチルグルタルイミドまたはポリ(N−水素)ジメチ
ルグルタルイミドポリマーの安定化された組成物を提供
することである。さらに別の目的は、すぐれた耐熱性と
低い揮発性とをもつ安定剤を提供することであり、この
二つの性質はグルタルイミドポリマーを用いる高温での
改善された応用の際の効果的な安定化に重要である。
【0010】
以下の式の構造I
【化2】 (式中、R1、R2、R3およびR4は同一または異なる低
級アルキル基、たとえばメチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチ
ル、n−アミル、i−アミル、ヘキシルとその他の異性
体などのようなC1〜C6の低級アルキル基であり;X1
はH、低級アルキル、エトキシ低級アルキル、ここで、
低級アルキルは前に定義したとおりであり、または→O
で表わされる酸素基である)を有する官能基の1個また
はそれ以上を含有するヒンダードピペラジノン安定剤が
見出された。
級アルキル基、たとえばメチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチ
ル、n−アミル、i−アミル、ヘキシルとその他の異性
体などのようなC1〜C6の低級アルキル基であり;X1
はH、低級アルキル、エトキシ低級アルキル、ここで、
低級アルキルは前に定義したとおりであり、または→O
で表わされる酸素基である)を有する官能基の1個また
はそれ以上を含有するヒンダードピペラジノン安定剤が
見出された。
【0011】この安定剤は紫外線と約130℃までの
熱、またはポリ(N−低級アルキル)ジメチルグルタル
イミドおよびポリ(N−水素)ジメチルグルタルイミド
のガラス転移温度(Tg)の15℃以下までのようなよ
り高い熱との複合作用に対して、分子量ロスの低減と促
進風化テストの際の着色の減少により示されるような優
れた安定性を付与する。
熱、またはポリ(N−低級アルキル)ジメチルグルタル
イミドおよびポリ(N−水素)ジメチルグルタルイミド
のガラス転移温度(Tg)の15℃以下までのようなよ
り高い熱との複合作用に対して、分子量ロスの低減と促
進風化テストの際の着色の減少により示されるような優
れた安定性を付与する。
【0012】従って、(N−低級アルキル)ジメチル−
グルタルイミドのマー(単量体単位)または(N−水
素)ジメチルグルタルイミドのマーを含むグルタルイミ
ドポリマーと、構造Iの式(ここで、R1、R2、R3お
よびR4は同一または異なる低級アルキル基であり、X1
はH、低級アルキル、エトキシ低級アルキルまたは→O
であり、ここで低級アルキルはC1〜C6である)、の基
の1個またはそれ以上を含む、ヒンダードピペラジノン
安定剤約0.01〜約2.0重量%とからなる、紫外線耐
性組成物が提供される。
グルタルイミドのマー(単量体単位)または(N−水
素)ジメチルグルタルイミドのマーを含むグルタルイミ
ドポリマーと、構造Iの式(ここで、R1、R2、R3お
よびR4は同一または異なる低級アルキル基であり、X1
はH、低級アルキル、エトキシ低級アルキルまたは→O
であり、ここで低級アルキルはC1〜C6である)、の基
の1個またはそれ以上を含む、ヒンダードピペラジノン
安定剤約0.01〜約2.0重量%とからなる、紫外線耐
性組成物が提供される。
【0013】さらに、前述のヒンダードピペラジノン安
定剤(以後“HPS”という)を含むこのグルタルイミ
ドポリマーは、有機リン化合物、たとえばオルガノホス
ファイトまたはオルガノホスホナイトのような熱安定剤
の補足的添加により、ポリマーの製造中の着色に対して
さらに安定化することができる。いま一つの発見は、前
記HPSとベンゾトリアゾール安定剤との組み合わせ
が、戸外での風化性を予測するための目安である促進風
化試験の下で、分子量ロスと変色とに対するポリマーの
安定性を維持するのに特に効果的なことである。
定剤(以後“HPS”という)を含むこのグルタルイミ
ドポリマーは、有機リン化合物、たとえばオルガノホス
ファイトまたはオルガノホスホナイトのような熱安定剤
の補足的添加により、ポリマーの製造中の着色に対して
さらに安定化することができる。いま一つの発見は、前
記HPSとベンゾトリアゾール安定剤との組み合わせ
が、戸外での風化性を予測するための目安である促進風
化試験の下で、分子量ロスと変色とに対するポリマーの
安定性を維持するのに特に効果的なことである。
【0014】〔具体的説明〕グルタルイミドポリマーは
N(低級アルキル)ジメチルグルタルイミドのマー、特
に次の式のマーを含むポリマーを意味する:
N(低級アルキル)ジメチルグルタルイミドのマー、特
に次の式のマーを含むポリマーを意味する:
【化3】 ここで、R5はメチルであり、またR6は水素あるいはC
1〜C6の低級アルキル基、たとえばメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびシクロヘキ
シルそしてこれらの異性体である。グルタルイミドポリ
マーはまたN(水素)ジメチルグルタルイミドのマーを
含むポリマーも意味し、この場合R5はメチルそしてR6
は水素である。
1〜C6の低級アルキル基、たとえばメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびシクロヘキ
シルそしてこれらの異性体である。グルタルイミドポリ
マーはまたN(水素)ジメチルグルタルイミドのマーを
含むポリマーも意味し、この場合R5はメチルそしてR6
は水素である。
【0015】高い使用温度のため好ましいポリマーは、
このグルタルイミドのマー、特にN−低級アルキルマー
の重量%が組成物の約50〜約95%のものである。こ
のようなポリマーは少なくとも約140℃、170℃ま
でのガラス転移温度またはビカット軟化温度を有してい
る。とくに好ましいのはN−低級アルキルがN−メチル
のグルタルイミドポリマーである。この他のマーも存在
させることができ、好ましいマーはメタアクリル酸、ア
クリル酸、マレイン酸、フマル酸およびその他;これら
酸のエステル、例えば低級アルキルエステル;これら酸
の環状無水物;これら酸のアミド、とくにN(低級アル
キル)アミド;スチレン;α−メチルスチレン;および
アルキルスチレンなどから導かれるものである。さらに
好ましいのはメチルメタクリレート、あるいはメチルま
たはエチルアクリレートのような、低級アルキルメタク
リレート、あるいは低級アルキルアクリレートから選ば
れたマーである。とくに好ましいのはメチルメタクリレ
ートのマーである。
このグルタルイミドのマー、特にN−低級アルキルマー
の重量%が組成物の約50〜約95%のものである。こ
のようなポリマーは少なくとも約140℃、170℃ま
でのガラス転移温度またはビカット軟化温度を有してい
る。とくに好ましいのはN−低級アルキルがN−メチル
のグルタルイミドポリマーである。この他のマーも存在
させることができ、好ましいマーはメタアクリル酸、ア
クリル酸、マレイン酸、フマル酸およびその他;これら
酸のエステル、例えば低級アルキルエステル;これら酸
の環状無水物;これら酸のアミド、とくにN(低級アル
キル)アミド;スチレン;α−メチルスチレン;および
アルキルスチレンなどから導かれるものである。さらに
好ましいのはメチルメタクリレート、あるいはメチルま
たはエチルアクリレートのような、低級アルキルメタク
リレート、あるいは低級アルキルアクリレートから選ば
れたマーである。とくに好ましいのはメチルメタクリレ
ートのマーである。
【0016】グルタルイミドポリマーを記載したもの
は、たとえば米国特許第4,246,374号と同第4,
727,117号から分かるように周知である。酸−減
少化および酸−非減少化グルタルイミドポリマーのいず
れもが、ここで教示された安定剤により風化に対しある
いは光と熱との複合作用に対して安定化することができ
る。
は、たとえば米国特許第4,246,374号と同第4,
727,117号から分かるように周知である。酸−減
少化および酸−非減少化グルタルイミドポリマーのいず
れもが、ここで教示された安定剤により風化に対しある
いは光と熱との複合作用に対して安定化することができ
る。
【0017】ヒンダードピペラジノン(また、2−ケト
−1,4−ジアザシクロアルカンとも呼ばれる)安定剤
は、たとえば米国特許第4,167,512号で知られて
いる。2−ケト−1,4−ジアザシクロアルカン(ピペ
ラジノン)基にさらに結合する置換基は、縮合反応また
は当業者に知られたその他の反応のような追加的な工程
により、適切な前駆置換体によってピペラジノンに共有
結合され、以下に例示するような“多官能性”ヒンダー
ドピペラジノンが得られる。
−1,4−ジアザシクロアルカンとも呼ばれる)安定剤
は、たとえば米国特許第4,167,512号で知られて
いる。2−ケト−1,4−ジアザシクロアルカン(ピペ
ラジノン)基にさらに結合する置換基は、縮合反応また
は当業者に知られたその他の反応のような追加的な工程
により、適切な前駆置換体によってピペラジノンに共有
結合され、以下に例示するような“多官能性”ヒンダー
ドピペラジノンが得られる。
【0018】HPSはグルタルイミドポリマーの未安定
化の粉末またはペレットと添加物とを後−配合するか、
あるいはイミド化または酸−減少化工程に先立って、も
しくはその間に添加することにより、グルタルイミドポ
リマーに配合することができる。好ましい1つの方法は
ペレット、ストランド、シートまたはフィルムに押し出
す前に、溶融したグルタルイミドポリマーまたは酸−減
少化グルタルイミドポリマーにHPSをトナー、着色
材、抗酸化剤、その他の安定剤、などのような他の添加
剤とともに加えることである。この方法はすでに押し出
されたポリマーの再処理よりも、ポリマーと添加剤とを
熱に当てることが少なくなる。
化の粉末またはペレットと添加物とを後−配合するか、
あるいはイミド化または酸−減少化工程に先立って、も
しくはその間に添加することにより、グルタルイミドポ
リマーに配合することができる。好ましい1つの方法は
ペレット、ストランド、シートまたはフィルムに押し出
す前に、溶融したグルタルイミドポリマーまたは酸−減
少化グルタルイミドポリマーにHPSをトナー、着色
材、抗酸化剤、その他の安定剤、などのような他の添加
剤とともに加えることである。この方法はすでに押し出
されたポリマーの再処理よりも、ポリマーと添加剤とを
熱に当てることが少なくなる。
【0019】好ましいのは、R1、R2、R3およびR4が
メチルであり、そしてX1がHまたはメチルである構造
Iのヒンダードピペラジノン安定剤である。一般に、構
造Iで約300以上の分子量をもつピペラジノンが、本
発明のポリグルタルイミド中で好都合に用いられる。構
造Iを含む有用なピペラジノンの例は以下のジ−ピペラ
ジノンで、ここでヒンダードアルキル基はメチルであ
り、そしてこの構造中のX1はHまたはメチルである:
メチルであり、そしてX1がHまたはメチルである構造
Iのヒンダードピペラジノン安定剤である。一般に、構
造Iで約300以上の分子量をもつピペラジノンが、本
発明のポリグルタルイミド中で好都合に用いられる。構
造Iを含む有用なピペラジノンの例は以下のジ−ピペラ
ジノンで、ここでヒンダードアルキル基はメチルであ
り、そしてこの構造中のX1はHまたはメチルである:
【化4】
【0020】しかしながら、HPSの分子量は処理中の
ピペラジノンの揮発性を低下させるため少なくとも50
0以上であることが好ましい。低揮発性と相容性の理由
でとくに好ましいものは、適切な結合性置換基により結
合されたいくつかの構造Iを有するHPSである。
ピペラジノンの揮発性を低下させるため少なくとも50
0以上であることが好ましい。低揮発性と相容性の理由
でとくに好ましいものは、適切な結合性置換基により結
合されたいくつかの構造Iを有するHPSである。
【0021】500位上の分子量を有する好ましい本発
明の安定剤は以下の各構造により示される:
明の安定剤は以下の各構造により示される:
【化5】 ここで、Rは
【化6】 R′は
【化7】 X1は構造Iで定義したとおりであり、またX2はすでに
定義したR1、R2、R3およびR4のいずれか一つであっ
て、C1〜C6のアルキル基である。
定義したR1、R2、R3およびR4のいずれか一つであっ
て、C1〜C6のアルキル基である。
【0022】上に例示した構造の、約500以上の分子
量をもつ好ましいHPSは、構造Iのアミド窒素を通じ
て(構造I中で未結合の結合基で示した)、脂肪族エス
テル、芳香族エステルのような置換基、メラミン、脂肪
族系トリアジン基、その他のような異項環炭素−窒素基
と結合した構造Iのピペラジノン基をもっており、当業
者に良く知られた方法により調製される。
量をもつ好ましいHPSは、構造Iのアミド窒素を通じ
て(構造I中で未結合の結合基で示した)、脂肪族エス
テル、芳香族エステルのような置換基、メラミン、脂肪
族系トリアジン基、その他のような異項環炭素−窒素基
と結合した構造Iのピペラジノン基をもっており、当業
者に良く知られた方法により調製される。
【0023】好ましいHPSの別の例は以下の構造を有
するもので、ここでX1は構造Iで定義したとおりであ
る。
するもので、ここでX1は構造Iで定義したとおりであ
る。
【0024】
【化8】 特に好ましいのはX1がHである構造IIのものである。
【0025】HPSの使用量は、利用コストと安定性の
バランスのもっとも効果的な点で、グルタルイミドポリ
マーの重量を基準に約0.01〜約2.0重量%の範囲で
ある。より多量のHPSを有害な作用なしに使用するこ
ともできる。好ましいHPSの使用量は約0.05〜約
1.0重量%の範囲で、特に好ましい使用量は約0.2〜
約0.8重量%の範囲である。
バランスのもっとも効果的な点で、グルタルイミドポリ
マーの重量を基準に約0.01〜約2.0重量%の範囲で
ある。より多量のHPSを有害な作用なしに使用するこ
ともできる。好ましいHPSの使用量は約0.05〜約
1.0重量%の範囲で、特に好ましい使用量は約0.2〜
約0.8重量%の範囲である。
【0026】安定化された組成物のUV安定性を損じる
ことなく組成物としたグルタルイミドを成型し処理する
ために、有機リン熱安定剤の効果量を存在させることも
できる。好ましい熱安定剤は、トリス(アリール)−ま
たはトリス(アルキルアリール)−あるいはトリス(ア
ルキル)−ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホ
スファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトール
ホスファイトなどのようなオルガノホスファイトであ
る。別の好ましいものはトリスアリール、トリスアルカ
リール−またはアリールジアルカリール−ホスホナイ
ト、アリール−ジ(アルキルフェニル)ホスホナイトの
ようなオルガノホスホナイトである。とくに好ましいも
のは、トリス(2,4−t−ブチルフェニル)ホスファ
イトまたはテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)4,4′−ビフェニレンジホスホナイトである。有
機リン熱安定剤の効果量は、一般にグルタルイミドポリ
マーの重量を基準に約0.01〜約1重量%の範囲であ
る。
ことなく組成物としたグルタルイミドを成型し処理する
ために、有機リン熱安定剤の効果量を存在させることも
できる。好ましい熱安定剤は、トリス(アリール)−ま
たはトリス(アルキルアリール)−あるいはトリス(ア
ルキル)−ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホ
スファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトール
ホスファイトなどのようなオルガノホスファイトであ
る。別の好ましいものはトリスアリール、トリスアルカ
リール−またはアリールジアルカリール−ホスホナイ
ト、アリール−ジ(アルキルフェニル)ホスホナイトの
ようなオルガノホスホナイトである。とくに好ましいも
のは、トリス(2,4−t−ブチルフェニル)ホスファ
イトまたはテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)4,4′−ビフェニレンジホスホナイトである。有
機リン熱安定剤の効果量は、一般にグルタルイミドポリ
マーの重量を基準に約0.01〜約1重量%の範囲であ
る。
【0027】ベンゾトリアゾール安定剤はUVスペクト
ルの有害域の吸収剤としての作用により、グルタルイミ
ドおよびその他のポリマーの保護に有用であり、本発明
のヒンダードピペラジノン安定剤とともに特に有用であ
ることが見出された。有用なベンゾトリアゾールの例
は:2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−ブチルフェニル)5−クロロベンゾトリ
アゾール;2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル
−5′−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾー
ル;2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール;および2−(2′−ヒドロキシ−3′−n−ドデ
シル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなど
であり、このうち2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾールと2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ルとが好ましい。必要とされる安定化されるプラスチッ
ク中のUV−吸収安定剤と熱的安定剤の有用な量は同じ
ではない。ベンゾトリアゾールUV安定剤の有効量は一
般的に約0.01〜約2%の範囲である。ベンゾトリア
ゾール安定剤の好ましい範囲はグルタルイミドポリマー
の重量を基準に約0.10〜約0.5%であり、オルガノ
ホスファイトまたはオルガノホスホナイトは約0.05
〜約0.30%の範囲である。
ルの有害域の吸収剤としての作用により、グルタルイミ
ドおよびその他のポリマーの保護に有用であり、本発明
のヒンダードピペラジノン安定剤とともに特に有用であ
ることが見出された。有用なベンゾトリアゾールの例
は:2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−ブチルフェニル)5−クロロベンゾトリ
アゾール;2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル
−5′−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾー
ル;2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール;および2−(2′−ヒドロキシ−3′−n−ドデ
シル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなど
であり、このうち2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾールと2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ルとが好ましい。必要とされる安定化されるプラスチッ
ク中のUV−吸収安定剤と熱的安定剤の有用な量は同じ
ではない。ベンゾトリアゾールUV安定剤の有効量は一
般的に約0.01〜約2%の範囲である。ベンゾトリア
ゾール安定剤の好ましい範囲はグルタルイミドポリマー
の重量を基準に約0.10〜約0.5%であり、オルガノ
ホスファイトまたはオルガノホスホナイトは約0.05
〜約0.30%の範囲である。
【0028】得られるポリマーブレンドはグルタルイミ
ドポリマーに好適な約230℃〜約340℃までの温度
で成型することができる。ポリマーはフィルムに押し出
し、パリソンを作り、吹き込み成形するか、あるいは有
用な物品に圧縮または射出成型することができる。
ドポリマーに好適な約230℃〜約340℃までの温度
で成型することができる。ポリマーはフィルムに押し出
し、パリソンを作り、吹き込み成形するか、あるいは有
用な物品に圧縮または射出成型することができる。
【0029】光と熱とに対し安定化することが望まれる
物品は、熱放出光源用のウインドウ、保護用シールド、
ハウジング、その他であり、特に紫外線を放出する光源
用、あるいは使用中にこれらに直接さらされるようなも
のである。このようなものには、自動車、トラック、航
空機、バス、その他などの光源、とくにヘッドライトま
たはテールライト用のランプハウス、金属蒸気、水銀蒸
気、ナトリウム蒸気などの高輝度放電ランプ、自動車、
バス、ボートなどのサンルーフなどが含まれる。
物品は、熱放出光源用のウインドウ、保護用シールド、
ハウジング、その他であり、特に紫外線を放出する光源
用、あるいは使用中にこれらに直接さらされるようなも
のである。このようなものには、自動車、トラック、航
空機、バス、その他などの光源、とくにヘッドライトま
たはテールライト用のランプハウス、金属蒸気、水銀蒸
気、ナトリウム蒸気などの高輝度放電ランプ、自動車、
バス、ボートなどのサンルーフなどが含まれる。
【0030】本発明の安定化されたポリグルタルイミド
組成物はまた、高い清澄性または可視光の透過性を必要
としないシート、フィルム、成型物品、または押し出し
物品のような応用にも有用である。このような用途の一
つは黄、赤、オレンジなどに着色したテールライトのよ
うな、自動車の外部照明用顔料で着色したまたはその他
で着色した物品である。用途の第二は反射性を低下し、
他の表面との接触性を変化させるマット仕上げをした表
面加工物品である。さらに、物品は不透明な添加物また
はタルク、ケイ灰石、酸化チタンなどのような顔料の高
添加により完全に不透明なものにすることもできる。こ
の不透明化処方はまた非相容性プラスチックとの混合、
また好ましくは不透明な添加物を含んだ相容性プラスチ
ックとの混合で行うこともできる。たとえば、安定化し
たグルタルイミドとポリ(ビニルクロライド)との混合
物(この混合物はまたアクリル系の耐衝撃性改良剤と酸
化チタンのような顔料とを含む)は不透明であり、戸外
用の特に暗色の押し出しサイジング板として有用であ
る。
組成物はまた、高い清澄性または可視光の透過性を必要
としないシート、フィルム、成型物品、または押し出し
物品のような応用にも有用である。このような用途の一
つは黄、赤、オレンジなどに着色したテールライトのよ
うな、自動車の外部照明用顔料で着色したまたはその他
で着色した物品である。用途の第二は反射性を低下し、
他の表面との接触性を変化させるマット仕上げをした表
面加工物品である。さらに、物品は不透明な添加物また
はタルク、ケイ灰石、酸化チタンなどのような顔料の高
添加により完全に不透明なものにすることもできる。こ
の不透明化処方はまた非相容性プラスチックとの混合、
また好ましくは不透明な添加物を含んだ相容性プラスチ
ックとの混合で行うこともできる。たとえば、安定化し
たグルタルイミドとポリ(ビニルクロライド)との混合
物(この混合物はまたアクリル系の耐衝撃性改良剤と酸
化チタンのような顔料とを含む)は不透明であり、戸外
用の特に暗色の押し出しサイジング板として有用であ
る。
【0031】前記の物品は、安定化していないグルタル
イミドポリマーについて知られている類似のコーティン
グ材の使用により、クリーナー、保管、ほこり、その他
による摩耗から保護されまたはコーティングすることが
できる。適切なコーティング材は好ましくは多官能性ア
クリル系モノマーによるものもしくはシロキサンによる
ものである。この耐摩耗コーティングはコロイド状シリ
カ分散物を含むこともできる。耐摩耗コーティングは、
このコーティングと安定化したポリ(グルタルイミド)
基体との間のより良い接着性と柔軟性とを付与する結合
層に、例えばアクリル系ポリマーまたはポリシロキサン
液を用いて適用することができる。この耐摩耗トップコ
ートおよび/または結合層は紫外線の作用に対する適切
な安定剤を含むこともできる。
イミドポリマーについて知られている類似のコーティン
グ材の使用により、クリーナー、保管、ほこり、その他
による摩耗から保護されまたはコーティングすることが
できる。適切なコーティング材は好ましくは多官能性ア
クリル系モノマーによるものもしくはシロキサンによる
ものである。この耐摩耗コーティングはコロイド状シリ
カ分散物を含むこともできる。耐摩耗コーティングは、
このコーティングと安定化したポリ(グルタルイミド)
基体との間のより良い接着性と柔軟性とを付与する結合
層に、例えばアクリル系ポリマーまたはポリシロキサン
液を用いて適用することができる。この耐摩耗トップコ
ートおよび/または結合層は紫外線の作用に対する適切
な安定剤を含むこともできる。
【0032】ポリ−グルタルイミド基体上にこのような
コーティングを保持するのは、恐らくこの界面における
機能不良に原因すると思われるが困難であった。本発明
のグルタルイミドポリマーを含む組成物はこのような劣
化は受けにくい。接着性を改善するための付加的手段に
は、コーティングの付与に先立つ物理的なあるいは適切
な溶剤のいずれかによる表面エッチングが含まれ、耐摩
耗塗膜と基体間の接着性結合膜の使用および/または表
面における劣化を防ぐための塗膜中の紫外線安定剤の利
用である。
コーティングを保持するのは、恐らくこの界面における
機能不良に原因すると思われるが困難であった。本発明
のグルタルイミドポリマーを含む組成物はこのような劣
化は受けにくい。接着性を改善するための付加的手段に
は、コーティングの付与に先立つ物理的なあるいは適切
な溶剤のいずれかによる表面エッチングが含まれ、耐摩
耗塗膜と基体間の接着性結合膜の使用および/または表
面における劣化を防ぐための塗膜中の紫外線安定剤の利
用である。
【0033】本発明のようにして安定化したポリグルタ
ルイミドのフィルムまたはシートを、ラミネートまたは
オーバーレイを形成することにより、安定化されていな
いグルタルイミド、ポリカーボネート、およびその他の
ような別のポリマーの1種またはそれ以上を保護するた
めに使用することもできる。この複合構成体は各層の同
時押し出しにより、前もって形成したフィルムまたはシ
ートの各層を互いにラミネートすることにより、あるい
は当業者にとって容易に明らかなラミネート構造を作る
ためのその他の技術などにより形成することができる。
ルイミドのフィルムまたはシートを、ラミネートまたは
オーバーレイを形成することにより、安定化されていな
いグルタルイミド、ポリカーボネート、およびその他の
ような別のポリマーの1種またはそれ以上を保護するた
めに使用することもできる。この複合構成体は各層の同
時押し出しにより、前もって形成したフィルムまたはシ
ートの各層を互いにラミネートすることにより、あるい
は当業者にとって容易に明らかなラミネート構造を作る
ためのその他の技術などにより形成することができる。
【0034】この構成体の各層は、同時に押し出すこと
により、適当な種類の接着剤によって互いに接着される
ことにより、あるいはその他の接着方法により互いに接
着している。接着剤およびその他の接着法は当業者にと
って容易に選定することができる。構成体の各層は好ま
しくは連続層であり、そして均一な厚さをもつことがさ
らに好ましい。すなわち、これらは不連続性、孔、曇り
きずなどがあってはならない。安定化されたポリグルタ
ルイミドのガスバリアー層およびさらにガス透過性層の
両方の好ましい厚さは約0.02mm〜約10mmで、各層
は同じ厚さでも異なっていても良い。接着剤が用いられ
た場合は、約0.02〜約10mmの厚さの連続層を形成
しないかぎり、通常一つの層とは見做さないが、これは
ガスバリア一層よりもさらに透過性である。
により、適当な種類の接着剤によって互いに接着される
ことにより、あるいはその他の接着方法により互いに接
着している。接着剤およびその他の接着法は当業者にと
って容易に選定することができる。構成体の各層は好ま
しくは連続層であり、そして均一な厚さをもつことがさ
らに好ましい。すなわち、これらは不連続性、孔、曇り
きずなどがあってはならない。安定化されたポリグルタ
ルイミドのガスバリアー層およびさらにガス透過性層の
両方の好ましい厚さは約0.02mm〜約10mmで、各層
は同じ厚さでも異なっていても良い。接着剤が用いられ
た場合は、約0.02〜約10mmの厚さの連続層を形成
しないかぎり、通常一つの層とは見做さないが、これは
ガスバリア一層よりもさらに透過性である。
【0035】この複合構成体は二軸延伸、一軸延伸また
は未延伸とすることができる。このような複合構成体は
多方面で用いることができる。フィルムは肉類、スナッ
ク菓子のような各種食品、冷凍野菜のようなボイルイン
バッグ商品などの包装に使用することができる。コー
ラ、ジンジャエール、フルーツジュースのような炭酸飲
料または酸素に敏感な飲料の包装に適した容器を製造す
ることもできる。熱時−充填または殺菌に適した容器は
適当な射出成型または押し出しパリソンから成型するこ
とができる。このような容器またはびんは香辛料、ケチ
ャップ、メープルシロップなどのパッケージに使用する
ことができる。これらはまた静脈注射液などのような加
熱殺菌のための容器に用いることができる。
は未延伸とすることができる。このような複合構成体は
多方面で用いることができる。フィルムは肉類、スナッ
ク菓子のような各種食品、冷凍野菜のようなボイルイン
バッグ商品などの包装に使用することができる。コー
ラ、ジンジャエール、フルーツジュースのような炭酸飲
料または酸素に敏感な飲料の包装に適した容器を製造す
ることもできる。熱時−充填または殺菌に適した容器は
適当な射出成型または押し出しパリソンから成型するこ
とができる。このような容器またはびんは香辛料、ケチ
ャップ、メープルシロップなどのパッケージに使用する
ことができる。これらはまた静脈注射液などのような加
熱殺菌のための容器に用いることができる。
【0036】本発明の安定化された組成物はガラス繊
維、重合体繊維、ガラスビーズ、酸化チタン、タルク、
マイカ、粘土などのような強化材料または充填材料と組
み合わせて使用することができる。これらはまた相容性
である他のポリマーと組み合わせて(すなわち、ポリ
(ビニルクロライド)のようなものと混合して)用いる
こともでき、あるいは適当な相容性のポリマーまたはコ
ポリマーにより相容性にする。これらはまたポリカーボ
ネート、ポリエステルなどのような他のポリマーと組み
合わせて用いることもできる。安定化されていないポリ
(グルタルイミド)を使用するこのような混合物につい
て確立されている多くのものは、戸外または紫外線にさ
らされることになるが、この場合本発明の熱および紫外
線に耐性の組成物は改善された安定性を示す筈である。
維、重合体繊維、ガラスビーズ、酸化チタン、タルク、
マイカ、粘土などのような強化材料または充填材料と組
み合わせて使用することができる。これらはまた相容性
である他のポリマーと組み合わせて(すなわち、ポリ
(ビニルクロライド)のようなものと混合して)用いる
こともでき、あるいは適当な相容性のポリマーまたはコ
ポリマーにより相容性にする。これらはまたポリカーボ
ネート、ポリエステルなどのような他のポリマーと組み
合わせて用いることもできる。安定化されていないポリ
(グルタルイミド)を使用するこのような混合物につい
て確立されている多くのものは、戸外または紫外線にさ
らされることになるが、この場合本発明の熱および紫外
線に耐性の組成物は改善された安定性を示す筈である。
【0037】
【実施例】以下の各実施例は本発明を例示することだけ
を意図するもので、これを限定するものではない。パー
セントは特に記載しないかぎりすべて重量によるもので
ある。促進テストはすべての試料の暴露耐性を測定する
ために使用した。ある促進テストにおいては、表面分子
量低下の測定をパネル面変質の程度の定量化に使用し;
この測定は実際の風化条件の下での亀裂のはじまりを予
想するのに有用であることが認められた。
を意図するもので、これを限定するものではない。パー
セントは特に記載しないかぎりすべて重量によるもので
ある。促進テストはすべての試料の暴露耐性を測定する
ために使用した。ある促進テストにおいては、表面分子
量低下の測定をパネル面変質の程度の定量化に使用し;
この測定は実際の風化条件の下での亀裂のはじまりを予
想するのに有用であることが認められた。
【0038】着色耐性のテストは高輝度放電ランプ(H
ID)によって行った。このような放電ランプによるア
クリル系プラスチック使用についての論説は、Journal
of I.E.S., 第224〜232頁, 1977年7月のW.C. Burkhardt
氏の論文中で見ることができる。この論文で用いたテス
ト装置は、HIDランプのまわりを回転する円筒で、試
験片の中心が光源の中心から約152mmであると説明し
ている。光源はGTEシルバニアメタルアークM 40
0/Uの金属ハロゲンランプである。試験片は回転シリ
ンダーによって、ランプのまわりを絶えず回転しながら
輝いているランプに暴露する。周囲の空気の温度は送風
機により調整され、テスト中約125℃とした。
ID)によって行った。このような放電ランプによるア
クリル系プラスチック使用についての論説は、Journal
of I.E.S., 第224〜232頁, 1977年7月のW.C. Burkhardt
氏の論文中で見ることができる。この論文で用いたテス
ト装置は、HIDランプのまわりを回転する円筒で、試
験片の中心が光源の中心から約152mmであると説明し
ている。光源はGTEシルバニアメタルアークM 40
0/Uの金属ハロゲンランプである。試験片は回転シリ
ンダーによって、ランプのまわりを絶えず回転しながら
輝いているランプに暴露する。周囲の空気の温度は送風
機により調整され、テスト中約125℃とした。
【0039】〔測定〕分子量の測定はゲル浸透クロマト
グラフ(GPC)により、補正済みの標準ポリメチルメ
タクリレートを使用して行った。重量平均の分子量(M
w)は比較のための分子量測定である。テスト試料につ
いての分子量測定のため、厚さ2〜3ミル(0.05〜
0.07mm)のフィルムを前述のようにメタルハロゲン
ランプで暴露した。試料をそれぞれ特定の時期に採取し
GPCにより解析した。Mwの保持率(%)は以下のよ
うにして未露光の対照から算出した。 分子量保持率(%)= 照射後の分子量 × 100/暴
露前の分子量
グラフ(GPC)により、補正済みの標準ポリメチルメ
タクリレートを使用して行った。重量平均の分子量(M
w)は比較のための分子量測定である。テスト試料につ
いての分子量測定のため、厚さ2〜3ミル(0.05〜
0.07mm)のフィルムを前述のようにメタルハロゲン
ランプで暴露した。試料をそれぞれ特定の時期に採取し
GPCにより解析した。Mwの保持率(%)は以下のよ
うにして未露光の対照から算出した。 分子量保持率(%)= 照射後の分子量 × 100/暴
露前の分子量
【0040】黄変度(YI)はASTM D 1925法
を用いてハンター社の比色計で測定した。YIの差(△
YI)は所定時間暴露して測定をしたYI値と、同じ試
料について時間ゼロで測定したYIとの間の差から算出
した。光透過率(LT)はASTM D 1003法に従
って同じ試料板について測定した。LTの変化(△L
T)は記載した暴露時間の前後のLTの差を測定するこ
とにより決定した。
を用いてハンター社の比色計で測定した。YIの差(△
YI)は所定時間暴露して測定をしたYI値と、同じ試
料について時間ゼロで測定したYIとの間の差から算出
した。光透過率(LT)はASTM D 1003法に従
って同じ試料板について測定した。LTの変化(△L
T)は記載した暴露時間の前後のLTの差を測定するこ
とにより決定した。
【0041】〔ポリグルタルイミドの調製〕本発明のグ
ルタルイミドポリマーを、モノメチルアミンと重量平均
分子量、Mw約150,000のポリ(メチルメタクリ
レート)ホモポリマーとを、吸蔵2軸スクリュー反応器
中で反応させて既知方法で生成する。酸/無水物含有量
が減少したグルタルイミドポリマーを、酸−減少化され
ていないポリグルタルイミドと酸/無水物の減少化剤、
ジメチルカーボネート(DMC)との反応による既知の
方法で調製する。グルタルイミドポリマーをストランド
化、冷却およびペレット化により単離する。
ルタルイミドポリマーを、モノメチルアミンと重量平均
分子量、Mw約150,000のポリ(メチルメタクリ
レート)ホモポリマーとを、吸蔵2軸スクリュー反応器
中で反応させて既知方法で生成する。酸/無水物含有量
が減少したグルタルイミドポリマーを、酸−減少化され
ていないポリグルタルイミドと酸/無水物の減少化剤、
ジメチルカーボネート(DMC)との反応による既知の
方法で調製する。グルタルイミドポリマーをストランド
化、冷却およびペレット化により単離する。
【0042】添加物を含まない、酸−減少化されていな
いポリグルタルイミド試料(PGINo.1とする)を
5.1cmのエクストルーダー中でイミド化レベル75%
に調製した。PGI No.1は150℃のバイカット軟
化温度(ASTM D−1525、1kgの負荷を使用し
毎分2℃の割合で)を有していた。
いポリグルタルイミド試料(PGINo.1とする)を
5.1cmのエクストルーダー中でイミド化レベル75%
に調製した。PGI No.1は150℃のバイカット軟
化温度(ASTM D−1525、1kgの負荷を使用し
毎分2℃の割合で)を有していた。
【0043】添加物を同様に含まない、酸−減少化ポリ
グルタルイミド試料(PGI No.2とする)をエクス
トルーダー中のDMCとPGI No.1とを慣用の処理
により調製した。得られるPGI No.2は145℃の
バイカット軟化温度(ASTM D−1525、負荷と
割合とは前記と同様である)を有していた。
グルタルイミド試料(PGI No.2とする)をエクス
トルーダー中のDMCとPGI No.1とを慣用の処理
により調製した。得られるPGI No.2は145℃の
バイカット軟化温度(ASTM D−1525、負荷と
割合とは前記と同様である)を有していた。
【0044】〔実施例1〜4〕 PGI No.2による
テスト試料の調製 PGI No.2のポリグルタルイミド試料に、以下の安
定剤をグルタルイミドポリマーの重量基準で記載した重
量%で配合した: 実施例1:安定剤の添加なし(未安定化対照) 実施例2:構造IIのヒンダードピペラジノン安定剤、
(X1がHのもの)1.4% 実施例3:ベンゾトリアゾール安定剤、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール(HOB)1.5% 実施例4:構造IIのHPS(X1=H)1.4%とHOB
0.10% 配合は秤量した各安定剤とPGI No.2のペレットと
を混合し、一軸スクリューのキリオンエクストルーダー
の直径2.54cmのホッパーに混合物を入れ、そして2
30〜260℃の溶融温度で混合物をペレット状に押し
出しして行った。
テスト試料の調製 PGI No.2のポリグルタルイミド試料に、以下の安
定剤をグルタルイミドポリマーの重量基準で記載した重
量%で配合した: 実施例1:安定剤の添加なし(未安定化対照) 実施例2:構造IIのヒンダードピペラジノン安定剤、
(X1がHのもの)1.4% 実施例3:ベンゾトリアゾール安定剤、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール(HOB)1.5% 実施例4:構造IIのHPS(X1=H)1.4%とHOB
0.10% 配合は秤量した各安定剤とPGI No.2のペレットと
を混合し、一軸スクリューのキリオンエクストルーダー
の直径2.54cmのホッパーに混合物を入れ、そして2
30〜260℃の溶融温度で混合物をペレット状に押し
出しして行った。
【0045】各試料は10×10cmの形のフィルム状
に、適切な厚さのスペーサーをもったカルバー(Carve
r)プレス機中で2〜3ミル(0.05〜0073mm)の
厚さのフィルムに圧縮成型した。あらかじめ乾燥したペ
レットを秤量して、3分間予備加熱し、ついで248℃
で7分間圧力をかけた。用いた圧力は172MPa(25,
000psi, 1757.7kg/cm2)である。得られたフ
ィルムをとり出し、水冷プレス中で13.8MPa(200
0psi,140.6kg/cm2)において2分間冷却した後
とり出し、室温に冷却してテストに使用した。
に、適切な厚さのスペーサーをもったカルバー(Carve
r)プレス機中で2〜3ミル(0.05〜0073mm)の
厚さのフィルムに圧縮成型した。あらかじめ乾燥したペ
レットを秤量して、3分間予備加熱し、ついで248℃
で7分間圧力をかけた。用いた圧力は172MPa(25,
000psi, 1757.7kg/cm2)である。得られたフ
ィルムをとり出し、水冷プレス中で13.8MPa(200
0psi,140.6kg/cm2)において2分間冷却した後
とり出し、室温に冷却してテストに使用した。
【0046】試料はまた5.0×7.6×0.32cmの小
片となるように射出成型した。射出成型は28.5×1
03kg(28トン)の容量をもつアーブルグ(Arburg)
成型機のポリトロニカ型221E/17で行った。アー
ブルグでの射出成型条件は:ノズルと三つの帯域の温度
280℃;射出圧力4.5MPa;保持圧力と背圧3.8MP
a;スクリュー速度400rpm;成型温度93〜95℃で
あった。射出成型後、小片はテストするまで室温に保持
した。
片となるように射出成型した。射出成型は28.5×1
03kg(28トン)の容量をもつアーブルグ(Arburg)
成型機のポリトロニカ型221E/17で行った。アー
ブルグでの射出成型条件は:ノズルと三つの帯域の温度
280℃;射出圧力4.5MPa;保持圧力と背圧3.8MP
a;スクリュー速度400rpm;成型温度93〜95℃で
あった。射出成型後、小片はテストするまで室温に保持
した。
【0047】〔実施例5〕 実施例1〜4の促進テスト この実施例は実施例1〜4の各試料の分子量の比較保持
率、照射の際の変色(△YI)と光透過性に対する抵抗
を示すものである。各データを表1に要約する。
率、照射の際の変色(△YI)と光透過性に対する抵抗
を示すものである。各データを表1に要約する。
【0048】
【表1】 注: (1) 各実施例は前述のように配合した安定剤を含有
する酸−低含有ポリグルタルイミド、PGI No.2か
ら調製した。 (2) 前述のように調製されかつ暴露されたフィルム
中に保持された重量平均分子量(Mw)の%。 (3) 前述のように調製されかつ暴露され、そしてA
STM D 1925で測定した黄変度の変化(△Y
I)。 (4) ASTM D−1003で測定した光透過率
(LT);ここでのデータは暴露ゼロ週の各同一試料か
ら測定したLTの変化。
する酸−低含有ポリグルタルイミド、PGI No.2か
ら調製した。 (2) 前述のように調製されかつ暴露されたフィルム
中に保持された重量平均分子量(Mw)の%。 (3) 前述のように調製されかつ暴露され、そしてA
STM D 1925で測定した黄変度の変化(△Y
I)。 (4) ASTM D−1003で測定した光透過率
(LT);ここでのデータは暴露ゼロ週の各同一試料か
ら測定したLTの変化。
【0049】約125℃で1000時間のメタルハロイ
ドランプの放射に対する暴露に際し、酸−低含有PG
I、PGI No.2の未安定化の対照ポリマーである実
施例1は、55%以上の重量平均分子量の損失を生じ
た。記載したピペラジノン(構造IIのHPS)の1.4w
t%を含むこと以外実施例1と同じポリマーである実施
例2は、同じ暴露の後でそのMwの80%以上を保持し
ていた。高レベル(1.5%)のベンゾトリアゾールH
OBを含有するポリマーの実施例3も高いレベルのMw
(77%)を保持し、HPS IIの1.4%と低いレベル
(0.1%)のHOBを含むポリマーである実施例4も
同じである。
ドランプの放射に対する暴露に際し、酸−低含有PG
I、PGI No.2の未安定化の対照ポリマーである実
施例1は、55%以上の重量平均分子量の損失を生じ
た。記載したピペラジノン(構造IIのHPS)の1.4w
t%を含むこと以外実施例1と同じポリマーである実施
例2は、同じ暴露の後でそのMwの80%以上を保持し
ていた。高レベル(1.5%)のベンゾトリアゾールH
OBを含有するポリマーの実施例3も高いレベルのMw
(77%)を保持し、HPS IIの1.4%と低いレベル
(0.1%)のHOBを含むポリマーである実施例4も
同じである。
【0050】表1のデータはまた12および23週間の
暴露後の色の変化を示している。予想どおり、記載した
メタルハライドランプの暴露後に、安定化されていない
実施例1では大きな色の変化が生じた(23週間で△Y
Iが16)。記載したピペラジノンの1.4wt%を含む
実施例2は、23週間後にわずか5.8の変化を示し
た。23週間の終りにおいて、実施例2と3とはほぼ同
じ量の黄変を示したが、対照の実施例1よりもずっと小
さい。ピペラジノンとベンゾトリアゾールの両方を含む
実施例4は、23週間の暴露においてもまだ黄変しはじ
めず(負の△YIは黄変がないことを示している)、従
って安定剤組み合わせのすぐれた予想外の効果を示し
た。
暴露後の色の変化を示している。予想どおり、記載した
メタルハライドランプの暴露後に、安定化されていない
実施例1では大きな色の変化が生じた(23週間で△Y
Iが16)。記載したピペラジノンの1.4wt%を含む
実施例2は、23週間後にわずか5.8の変化を示し
た。23週間の終りにおいて、実施例2と3とはほぼ同
じ量の黄変を示したが、対照の実施例1よりもずっと小
さい。ピペラジノンとベンゾトリアゾールの両方を含む
実施例4は、23週間の暴露においてもまだ黄変しはじ
めず(負の△YIは黄変がないことを示している)、従
って安定剤組み合わせのすぐれた予想外の効果を示し
た。
【0051】表1のデータはまた安定化した各試料によ
る光透過率の保持を示しており、特にピペラジノンとベ
ンゾトリアゾールとを含有する実施例4は、メタルハラ
イドランプ暴露の23週間後も甚だ良好であった。
る光透過率の保持を示しており、特にピペラジノンとベ
ンゾトリアゾールとを含有する実施例4は、メタルハラ
イドランプ暴露の23週間後も甚だ良好であった。
【0052】〔実施例6〜9〕 PGI No.1による
比較テスト試料の調製 PGI No.1のポリグルタルイミド試料を、以下の各
安定剤をグルタルイミドポリマーの重量を基準に記載し
た重量%で配合して調製した: 実施例1:安定剤添加なし(未安定化対照) 実施例2:構造IIのヒンダードピペラジノン安定剤HP
S、(X1=H)1.4% 実施例3:ベンゾトリアゾール安定剤、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール(HOB)1.5% 実施例4:構造IIのHPS(X1=H)1.4%とHOB
0.10% 実施例6〜9は、実施例1〜4について述べたようにし
てフィルムと小片状にプレスしまた射出成型した。
比較テスト試料の調製 PGI No.1のポリグルタルイミド試料を、以下の各
安定剤をグルタルイミドポリマーの重量を基準に記載し
た重量%で配合して調製した: 実施例1:安定剤添加なし(未安定化対照) 実施例2:構造IIのヒンダードピペラジノン安定剤HP
S、(X1=H)1.4% 実施例3:ベンゾトリアゾール安定剤、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール(HOB)1.5% 実施例4:構造IIのHPS(X1=H)1.4%とHOB
0.10% 実施例6〜9は、実施例1〜4について述べたようにし
てフィルムと小片状にプレスしまた射出成型した。
【0053】〔実施例10〕 実施例6〜9の促進テス
ト この実施例は、実施例6〜9の各試料の照射に際しての
分子量の保持と色変化に対する耐性(△YI)とを示し
ている。各データを以下の表2に要約する。
ト この実施例は、実施例6〜9の各試料の照射に際しての
分子量の保持と色変化に対する耐性(△YI)とを示し
ている。各データを以下の表2に要約する。
【0054】約125℃で1000時間のメタルハライ
ドランプの光に対する暴露に際し、ポリグルタルイミド
ポリマーPGI No.1の未安定化対照ポリマーである
実施例6は、酸−低含有未安定化PGIの実施例1と同
様に55%以上の重量平均分子量の損失を示した。1.
4wt.%の記載した構造IIのピペラジノンを含むことの
ほかは実施例6と同じポリマーである、実施例7は同じ
暴露後もそのMwの77%を保持している。高いレベル
(1.5%)のベンゾトリアゾールHOBを含有する同
じポリマーの実施例8はそのMwの65%を保持してい
る。1.4%のピペラジノンと低いレベル(0.1%)の
HOBを含んだ同じポリマーの実施例9はそのMwの7
1%を保持している。
ドランプの光に対する暴露に際し、ポリグルタルイミド
ポリマーPGI No.1の未安定化対照ポリマーである
実施例6は、酸−低含有未安定化PGIの実施例1と同
様に55%以上の重量平均分子量の損失を示した。1.
4wt.%の記載した構造IIのピペラジノンを含むことの
ほかは実施例6と同じポリマーである、実施例7は同じ
暴露後もそのMwの77%を保持している。高いレベル
(1.5%)のベンゾトリアゾールHOBを含有する同
じポリマーの実施例8はそのMwの65%を保持してい
る。1.4%のピペラジノンと低いレベル(0.1%)の
HOBを含んだ同じポリマーの実施例9はそのMwの7
1%を保持している。
【0055】表2はまた12と23週間の暴露後の黄変
のデータを示しており、未安定化の実施例6の23週間
で、予想した比較的大きな色の変化(△YI、21)が
生じたことを示している。1.4wt.%のピペラジノンを
含む実施例7は23週間でわずか11の色の変化を示し
ている。1.5wt.%のレベルでベンゾトリアゾール(H
OB)のみを含む実施例8は、23週間で比較的大きな
55の色の変化を示した。ピペラジノンと低レベルのH
OBの両方を含む実施例9は色の変化においてすぐれて
おり、23週間の暴露後黄変度でわずか2の変化を示し
ている。
のデータを示しており、未安定化の実施例6の23週間
で、予想した比較的大きな色の変化(△YI、21)が
生じたことを示している。1.4wt.%のピペラジノンを
含む実施例7は23週間でわずか11の色の変化を示し
ている。1.5wt.%のレベルでベンゾトリアゾール(H
OB)のみを含む実施例8は、23週間で比較的大きな
55の色の変化を示した。ピペラジノンと低レベルのH
OBの両方を含む実施例9は色の変化においてすぐれて
おり、23週間の暴露後黄変度でわずか2の変化を示し
ている。
【0056】表2はまた、ピペラジノン安定化およびピ
ペラジノン/ベンゾトリアゾール安定化の両試料が、2
3週間のメタルハライドランプ暴露後に非常に良好であ
ったことを示している。ベンゾトリアゾールだけではL
Tにおける保護は不良である(実施例8)が、ピペラジ
ノンとともに含有したときはすぐれた結果を与えている
(実施例9)。
ペラジノン/ベンゾトリアゾール安定化の両試料が、2
3週間のメタルハライドランプ暴露後に非常に良好であ
ったことを示している。ベンゾトリアゾールだけではL
Tにおける保護は不良である(実施例8)が、ピペラジ
ノンとともに含有したときはすぐれた結果を与えている
(実施例9)。
【0057】
【表2】 注: (1) 各実施例は前述のように配合した安定剤を含有
するポリグルタルイミド、PGI No.1から調製し
た。 (2) 前述のように調製されかつ暴露されたフィルム
中に保持された重量平均分子量(Mw)の%。 (3) 前述のように調製されかつ暴露され、そしてA
STM D 1925で測定した黄変度の変化(△Y
I)。 (4) ASTM D−1003で測定した光透過率
(LT);ここでのデータは暴露ゼロ週の各同一試料か
ら測ったLTの変化。
するポリグルタルイミド、PGI No.1から調製し
た。 (2) 前述のように調製されかつ暴露されたフィルム
中に保持された重量平均分子量(Mw)の%。 (3) 前述のように調製されかつ暴露され、そしてA
STM D 1925で測定した黄変度の変化(△Y
I)。 (4) ASTM D−1003で測定した光透過率
(LT);ここでのデータは暴露ゼロ週の各同一試料か
ら測ったLTの変化。
【0058】〔実施例11〜14〕 PGI No.2に
よる追加テスト試料の調製 ポリグルタルイミド試料PGI No.2を、グルタルイ
ミドポリマーの重量基準で以下の重量%の各安定剤と配
合した: 実施例11:安定剤添加なし(未安定化対照)。 実施例12:構造II(X1=H)のピペラジノンの0.4
2%。 実施例13:ベンゾトリアゾール安定剤、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール(HOB)0.42%。 実施例14:ピペラジノンII(X1=H)0.32%とH
OB 0.10%。 実施例11〜14は、実施例1〜4で述べたのと同様に
してフィルムと小片にプレスおよび射出成型した。
よる追加テスト試料の調製 ポリグルタルイミド試料PGI No.2を、グルタルイ
ミドポリマーの重量基準で以下の重量%の各安定剤と配
合した: 実施例11:安定剤添加なし(未安定化対照)。 実施例12:構造II(X1=H)のピペラジノンの0.4
2%。 実施例13:ベンゾトリアゾール安定剤、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール(HOB)0.42%。 実施例14:ピペラジノンII(X1=H)0.32%とH
OB 0.10%。 実施例11〜14は、実施例1〜4で述べたのと同様に
してフィルムと小片にプレスおよび射出成型した。
【0059】〔実施例15〕 実施例11〜14の促進
テスト この実施例は実施例11〜14の各試料の色変化耐性
(△YI)を示すものである。データは表3に要約す
る。
テスト この実施例は実施例11〜14の各試料の色変化耐性
(△YI)を示すものである。データは表3に要約す
る。
【表3】 注: (1) 各実施例は前述のように配合した安定剤を含有
する酸−低含有ポリグルタルイミド、PGI No.2か
ら調製した。 (2) 前述のように調製されかつ暴露され、そしてA
STM D 1925で測定した黄変度の変化(△Y
I)。
する酸−低含有ポリグルタルイミド、PGI No.2か
ら調製した。 (2) 前述のように調製されかつ暴露され、そしてA
STM D 1925で測定した黄変度の変化(△Y
I)。
【0060】表3のデータは未安定化の実施例11にお
いて、メタルハライドランプの暴露6週間後に比較的大
きい色の変化(△YI 14)が生じたことを示してい
る。0.42wt.%のピペラジノンを含む実施例12はわ
ずか4.2の色変化を示している。0.42wt.%レベル
でベンゾトリアゾール(HOB)だけを含む実施例13
も、この比較的短い暴露期間中良好な色変化耐性を示し
ている。ピペラジノンと低レベルのHOBの両方を含む
実施例14はPGI No.2中最も優れており、−1.
2の負の△YI値で黄変がなく最小の色変化を示した。
いて、メタルハライドランプの暴露6週間後に比較的大
きい色の変化(△YI 14)が生じたことを示してい
る。0.42wt.%のピペラジノンを含む実施例12はわ
ずか4.2の色変化を示している。0.42wt.%レベル
でベンゾトリアゾール(HOB)だけを含む実施例13
も、この比較的短い暴露期間中良好な色変化耐性を示し
ている。ピペラジノンと低レベルのHOBの両方を含む
実施例14はPGI No.2中最も優れており、−1.
2の負の△YI値で黄変がなく最小の色変化を示した。
【0061】このように、ヒンダードピペラジノン安定
剤は(とくにベンゾトリアゾールとの組み合わせで)、
ポリグルタルイミドの両方のタイプ(酸不含−減少化の
PGI No.1、または酸−減少化のPGI No.2)
について、ベンゾトリアゾール(HOB)単独よりも大
きな分子量安定性を与える。その上、この2種の安定剤
の組み合わせは、PGI No.1とPGI No.2各試
料の両方でベンゾトリアゾールだけのものよりも優れた
結果を与えた。PGIの両タイプにおいて、単独のピペ
ラジノンは分子量の損失と黄変度の変化の抑制および良
好な光透過特性の保持に効果的であった。
剤は(とくにベンゾトリアゾールとの組み合わせで)、
ポリグルタルイミドの両方のタイプ(酸不含−減少化の
PGI No.1、または酸−減少化のPGI No.2)
について、ベンゾトリアゾール(HOB)単独よりも大
きな分子量安定性を与える。その上、この2種の安定剤
の組み合わせは、PGI No.1とPGI No.2各試
料の両方でベンゾトリアゾールだけのものよりも優れた
結果を与えた。PGIの両タイプにおいて、単独のピペ
ラジノンは分子量の損失と黄変度の変化の抑制および良
好な光透過特性の保持に効果的であった。
【0062】以上、本発明を詳細に説明したが、本発明
はさらに次の実施態様によってこれを要約して示すこと
ができる。 1) (N−低級アルキル)ジメチルグルタルイミドの
マーまたは(N−水素)ジメチルグルタルイミドのマー
を含むグルタルイミドポリマーと、以下の式を有する基
の1種またはそれ以上を含むヒンダードピペラジノン安
定剤約0.01〜約2.0重量%とからなる、紫外線耐性
組成物。
はさらに次の実施態様によってこれを要約して示すこと
ができる。 1) (N−低級アルキル)ジメチルグルタルイミドの
マーまたは(N−水素)ジメチルグルタルイミドのマー
を含むグルタルイミドポリマーと、以下の式を有する基
の1種またはそれ以上を含むヒンダードピペラジノン安
定剤約0.01〜約2.0重量%とからなる、紫外線耐性
組成物。
【化9】 ここで、R1、R2、R3およびR4は同一または異なる低
級アルキル基であり、そしてX1はH、低級アルキル、
エトキシ低級アルキルまたは→Oである。
級アルキル基であり、そしてX1はH、低級アルキル、
エトキシ低級アルキルまたは→Oである。
【0063】2) グルタルイミドポリマーがポリ(N
−低級アルキル)ジメチルグルタルイミドのマーを50
〜95%含む、前項1に記載の組成物。 3) グルタルイミドポリマーがポリ(N−メチル)ジ
メチルグルタルイミドである、前項1に記載の組成物。 4) グルタルイミドポリマーがメチルメタクリレート
のマーを含む、前項1に記載の組成物。 5) グルタルイミドポリマーが酸−減少化ポリ(N−
低級アルキル)ジメチルグルタルイミドである、前項1
に記載の組成物。 6) XがHまたはCH3である、前項1に記載の組成
物。
−低級アルキル)ジメチルグルタルイミドのマーを50
〜95%含む、前項1に記載の組成物。 3) グルタルイミドポリマーがポリ(N−メチル)ジ
メチルグルタルイミドである、前項1に記載の組成物。 4) グルタルイミドポリマーがメチルメタクリレート
のマーを含む、前項1に記載の組成物。 5) グルタルイミドポリマーが酸−減少化ポリ(N−
低級アルキル)ジメチルグルタルイミドである、前項1
に記載の組成物。 6) XがHまたはCH3である、前項1に記載の組成
物。
【0064】7) ヒンダードピペラジノン安定剤が次
の式を有する、前項6に記載の組成物。
の式を有する、前項6に記載の組成物。
【化10】
【0065】8) ヒンダードピペラジノン安定剤が、
以下の式を有する1種またはそれ以上から選ばれる、前
項1に記載の組成物。
以下の式を有する1種またはそれ以上から選ばれる、前
項1に記載の組成物。
【0066】
【化11】
【0067】ここで、Rは
【化12】 R′は
【化13】 X1はH、低級アルキル、エトキシ低級アルキル、また
は→Oであり、そしてX2は低級アルキルである。
は→Oであり、そしてX2は低級アルキルである。
【0068】9) 構造(C)のヒンダードピペラジノ
ン安定剤においてX1が水素である、前項8に記載の組
成物。 10) ヒンダードピペラジノン安定剤約0.05〜約
1.0重量%を含む、前項1に記載の組成物。 11) ベンゾトリアゾール安定剤約0.01〜約2.0
重量%を含む、前項1に記載の組成物。
ン安定剤においてX1が水素である、前項8に記載の組
成物。 10) ヒンダードピペラジノン安定剤約0.05〜約
1.0重量%を含む、前項1に記載の組成物。 11) ベンゾトリアゾール安定剤約0.01〜約2.0
重量%を含む、前項1に記載の組成物。
【0069】12) ベンゾトリアゾールが、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−t−ブチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾー
ル;2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′
−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール;2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ
−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール;2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ
−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;
または2−(2′−ヒドロキシ−3′−n−ドデシル−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールから選ばれ
る、前項11に記載の組成物。
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
−t−ブチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾー
ル;2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′
−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール;2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ
−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール;2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ
−5′−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;
または2−(2′−ヒドロキシ−3′−n−ドデシル−
5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールから選ばれ
る、前項11に記載の組成物。
【0070】13) 有機リン熱安定剤約0.01〜約
1重量%を含む、前項1に記載の組成物。 14) 熱安定剤が、トリス(アルキル)ホスファイ
ト、トリス(アルキルアリール)ホスファイト、または
アリールジ(アルカリール)ホスフォナイトから選ばれ
る、前項13に記載の組成物。 15) 熱安定剤が、トリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイト、またはジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイトである、前項14に記載の組成物。
1重量%を含む、前項1に記載の組成物。 14) 熱安定剤が、トリス(アルキル)ホスファイ
ト、トリス(アルキルアリール)ホスファイト、または
アリールジ(アルカリール)ホスフォナイトから選ばれ
る、前項13に記載の組成物。 15) 熱安定剤が、トリス(ノニルフェニル)ホスフ
ァイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホ
スファイト、またはジステアリルペンタエリスリトール
ジホスファイトである、前項14に記載の組成物。
【0071】16) シート、フィルム、または成型物
品の形態に前項1の組成物からつくられた物品。 17) シート、フィルム、または成型物品が、1種ま
たはそれ以上の別のポリマーに積層されている、前項1
6に記載の物品。 18) シート、フィルム、または成型物品が耐摩耗塗
膜を有する、前項16に記載の物品。
品の形態に前項1の組成物からつくられた物品。 17) シート、フィルム、または成型物品が、1種ま
たはそれ以上の別のポリマーに積層されている、前項1
6に記載の物品。 18) シート、フィルム、または成型物品が耐摩耗塗
膜を有する、前項16に記載の物品。
Claims (5)
- 【請求項1】 (N−低級アルキル)ジメチルグルタル
イミドのマーまたは(N−水素)ジメチルグルタルイミ
ドのマーを含むグルタルイミドポリマーと、以下の式を
有する基の1種またはそれ以上を含むヒンダードピペラ
ジノン安定剤約0.01〜約2.0重量%とからなる、紫
外線耐性組成物。 【化1】 ここで、R1、R2、R3およびR4は同一または異なる低
級アルキル基であり、そしてX1はH、低級アルキル、
エトキシ低級アルキルまたは→Oである。 - 【請求項2】 グルタルイミドポリマーが酸−減少化ポ
リ(N−低級アルキル)ジメチルグルタルイミドであ
る、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】 ベンゾトリアゾール安定剤約0.01〜
約2.0重量%を含む、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項4】 有機リン熱安定剤約0.01〜約1重量
%を含む、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項5】 シート、フィルム、または成型物品の形
態に請求項1の組成物からつくられた物品。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/905,943 US5324456A (en) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | Ultraviolet resistant glutarimide |
US905943 | 1992-06-29 |
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---|---|
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MX9303560A (es) | 1994-01-31 |
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