JP5407454B2 - 帯電防止性ポリカーボネート樹脂ペレットの製造方法 - Google Patents
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また、別法として、スルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤を加熱して流動性を高め、これを定量性のあるギアポンプやプランジャーポンプを使用して押出機に供給し、押出機内で樹脂や他の成分と溶融混練してペレット化する方法があり、この方法によれば帯電防止剤の押出機内での滞留時間が短くなり、得られる樹脂組成物の変色を比較的低く抑えることができる。
すなわち、本発明の要旨は、押出機にポリカーボネート樹脂(A)を供給すると共に、加熱タンクで加熱して流動状態としたスルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤(B)を定量性ポンプを介して供給し、溶融混練して帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを製造するに際し、加熱タンクと溶融した帯電防止剤を押出機に供給する配管の内表面が、大気中での酸化開始温度が450℃以上の抗酸化皮膜で形成され、加熱タンクから押出機までの装置の隙間や接合部が密閉されている装置を使用し、且つ加熱タンク内に不活性ガスを供給して加熱タンク内の酸素濃度を2000ppm以下に維持することを特徴とする帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造方法に存する。
ポリカーボネート樹脂(A)
本発明ではポリカーボネート樹脂としては、芳香族ポリカーボネート、脂肪族ポリカーボネート、芳香族−脂肪族ポリカーボネートのいずれもを用いることができるが、芳香族ポリカーボネートを用いるのが好ましい。芳香族ポリカーボネート樹脂は、周知のように、芳香族ジヒドロキシ化合物又はこれに少量のポリヒドロキシ化合物を配合したものを、ホスゲンと反応させる界面重合法(ホスゲン法)、又は炭酸ジエステルと反応させる溶融法(エステル交換法)により、大量に製造されている樹脂であり、直鎖状又は分岐状の熱可塑性の重合体又は共重合体である。なお溶融法で製造されたものは、末端封止剤を反応させて末端のOH基量が調整されていることもある。
本発明では、通常はビスフェノールAから誘導されるポリカーボネート樹脂、又はビスフェノールAと他の芳香族ジヒドロキシ化合物との混合物から誘導される芳香族ポリカーボネート共重合体を用いる。また2種以上のポリカーボネート樹脂を混合して用いてもよい。
ポリカーボネート樹脂(A)の粘度平均分子量は、溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度25℃で測定された溶液粘度より換算した値で、通常は13000〜40000である。なかでも14000〜30000、特に15000〜29000のものを用いるのが好ましい。粘度平均分子量が13000未満であると、得られる樹脂組成物の衝撃強度等の機械的強度が不足し、40000を越えると流動性が低下する傾向がある。
スルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤は公知であり、本発明ではこれら公知の何れの帯電防止剤も用いることができる。なかでも下記一般式(1)で表されるものを用いるのが好ましい。
なかでもR1は、透明性や耐熱性、ポリカーボネート樹脂への相溶性の観点からアリール基であるのが好ましく、炭素数1〜34、好ましくは5〜20、特に、10〜15のアルキル基で置換されたフェニル基又はナフチル基であるのが好ましい。また、R2〜R5はアルキル基であるのが好ましく、炭素数2〜8、更には3〜6のアルキル基であるのが好ましい。特に好ましいのはブチル基である。
芳香族ポリカーボネートオリゴマー(C)
ポリカーボネート樹脂組成物には、上記のスルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤に加えて、粘度平均分子量が1000〜10000の芳香族ポリカーボネートオリゴマーを配合するのが好ましい。芳香族ポリカーボネートオリゴマーの配合により、成形時の流動性がよくなり、かつ透明性に優れ、着色が少なく、耐熱性、機械的強度、帯電防止性等、総合的なバランスがさらに改良された、良好な性能を有する成形品を得ることができる。オリゴマーの粘度平均分子量が1,000未満であると成形時にブリードアウトが発生し易く、粘度平均分子量が10,000を越えると流動性が低下する傾向がある。 得られる成形品の耐衝撃性や透明性などの物性バランスを維持しながら流動性改良効果をよりよく発現させるためには、粘度平均分子量は、1,500〜9,000、特に2,000〜8,000であるのが好ましい。なお粘度平均分子量は、溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度25℃での溶液粘度よりの換算値である。
ポリカーボネート樹脂組成物には、更にカプロラクトン系重合体を特定量配合するのが好ましい。カプロラクトン系重合体の配合は、成形品の着色を防止する効果がある。カプロラクトン系重合体とは、重合体中にε−カプロラクトン由来の構成単位を、70質量%以上含有する重合体又は共重合体である。ε―カプロラクトン由来の構成単位の含有量は75質量%以上、更には80質量%以上であるのが好ましい。ε−カプロラクトンと共重合するモノマーとしては、β−プロピオラクトン、ピバロラクトン、ブチロラクトンなどのラクトンモノマー、エチレンオキシド、1,2−プロピオンオキシド、1,3−プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキシド、スチレン、メチルメタクリレート、ブタジエン等の不飽和モノマー及びテレフタル酸ジメチル、ジフェニルカーボネート等のカップリング剤等が挙げられる。
ポリカーボネート樹脂組成物には、熱安定性を改良するため、更にリン系安定剤を配合するのが好ましい。リン系安定剤としては、亜リン酸、リン酸、亜リン酸エステル、リン酸エステル等が挙げられ、中でも変色抑制効果を発現しやすい点で、3価のリン化合物であるホスファイト、ホスホナイト等の亜リン酸エステルが好ましい。
ホスファイトとしては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ジラウリルハイドロジェンホスファイト、トリエチルホスファイト、トリデシルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイト、モノフェニルジデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスファイト、テトラフェニルテトラキス(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、
リン系安定剤は、2種類以上を混合して配合してもよい。リン系安定剤の配合量は、通常はポリカーボネート樹脂100質量部に対して0.01〜1.0質量部であるが、0.03〜0.5質量部、さらには0.05〜0.2質量部であるのが好ましい。0.01質量部未満では安定剤としての効果が不十分であり、成形時の分子量の低下や色相悪化が起こりやすく、また1.0質量部を越えると、過剰量となりシルバーの発生や、色相悪化が起こりやすくなる傾向がある。
ポリカーボネート樹脂組成物には、更にフェノール系酸化防止剤を配合するのが、ポリカーボネート樹脂組成物から得られる成形品の機械的強度、透明性及び色相の悪化を防止する改良効果を有するという点で好ましい。フェノール系酸化防止剤の中でも、下記一般式(2)で示される特定の構造を分子内に有するフェノール系酸化防止剤を使用するのが、樹脂組成物の流動性を確保し、且つ樹脂組成物から得られる成形品の透明性、帯電防止性を維持しつつ、色相の悪化を防止し、機械的強度を改良できるという点で好ましい。
フェノール系酸化防止剤と、前述したリン系安定剤と併用すると、樹脂組成物から得られる成形品の機械的強度、透明性、色相などの改良に効果がある。
本発明で得られる帯電防止性樹脂組成物には、更に耐候性改良剤を特定量配合することが好ましい。耐候性改良剤としては、一般に、紫外線吸収剤や光安定剤として知られている化合物を使用でき、その作用としては、可視光線や紫外線の光エネルギーを吸収し熱エネルギー等に変換することにより無害化する機構、光化学作用により発生する前駆体を無害化する機構などが提唱されている。
耐候性改良剤としては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸エステル系、ベンゾエート系、トリアジン系、ヒンダードアミン系、シンナミル系など様々な種類の化合物が知られているが、これらのいずれをも用いることができる。耐候性改良剤は、単独で使用しても二種以上を併用してもよい。
ベンゾエート系化合物としては、例えば、2,4−ジ−t−ブチルフェニル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
トリアジン系化合物としては、例えば、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヘキシロキシフェノール等が挙げられる。
その他の耐候性改良剤としては、例えば、2−エトキシ−2'−エチルーオキサリック酸ビスアニリド、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
なかでも、より効果的に着色を抑制するため、ブルーイング剤、例えば三菱化学社製DAIRESIN BLUE G、Bayer社製MACROLEX BLUE RR、MACROLEX BLUE 3R、MACROLEX VIOLET 3R等のアントラキノン系のブルーイング剤を配合するのが好ましい。
抗酸化皮膜を構成する材料としては、Pt、Au、Cr、Ni、CrNi、TiAlN、TiSiN、AlCrN、CrSiN、TiBN、AlCrSiN、AlZrSiN、CrN、CrBNなどが挙げられる。流動性となった帯電防止剤が接触する壁面が、大気中での酸化開始温度が低い皮膜で形成されている装置を用いると、ポリカーボネート樹脂組成物の黄変を促進させるので好ましくない。通常は流動状態の帯電防止剤が接触する全壁面の少なくとも50%が上記の抗酸化被膜で形成されている装置を用いる。好ましくは全壁面の70%以上、更には90%以上が上記の抗酸化被膜で形成されている装置を用いる。
抗酸化皮膜を形成する方法としては、真空蒸着法やスパッタ法、イオンプレーティング法、イオンビーム接着法、IVD法(イオン・ベーパー・デポジション法)等の物理的気相成長法(PVD法)を用いることができる。特に好ましいのは、イオンプレーティング法である。抗酸化皮膜の厚さは、1〜30μmが好ましい。また、皮膜の表面粗さ(Ra)は1.0μm以下が好ましい。このように表面粗さを小さくすることにより、溶融樹脂との接触面積を低減させることができる。
即ち、Ptからなる薄板基材(10×5×0.1mm)上に膜厚約2μmの厚さに皮膜を成膜し、この皮膜が形成されたPt基材を大気中で10℃/分の昇温速度で熱重量天秤を用いて加熱し、昇温過程における重量変化を測定する。そして、重量が増加し始めた温度を酸化開始温度とする。
不活性ガスとしては、高圧ガス保安法の一般高圧ガス保安規則第二条に規定されている不活性ガスである、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、ラドン、窒素等を用いる。通常は最も安価な窒素を用いる。
不活性ガスの供給は所一箇所からでも複数箇所からでもよい。不活性ガスを供給して酸素濃度を2000ppm以下とすることにより、樹脂組成物ペレットから得られる成形品の変色が抑制されるのは、酸素濃度が低くなることにより、帯電防止剤の酸化反応が抑制されるためであると考えられる。装置内の酸素濃度は低いほど好ましく、1000ppm以下、さらには100ppm以下であるのが好ましい。
三菱エンジニアリングプラスチックス社製;商品名ユーピロンS−2000(ユーピ
ロンは登録商標);粘度平均分子量:23,000。
(B)スルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤:
竹本油脂社製;商品名MEC−100;ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホ
スホニウム塩。
(C)芳香族ポリカーボネートオリゴマー:
三菱エンジニアリングプラスチックス社製;商品名PCオリゴマーAL071;粘度
平均分子量:5,000。
ダイセル化学社製;商品名プラクセルH1P;数平均分子量10,000。
(E)リン系安定剤:
旭電化工業社製;商品名アデカスタブ2112;トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト。
(F)フェノール系酸化防止剤:
旭電化工業社製;商品名アデカスタブAO−80;3,9−ビス[2−{3−(3−
tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−
1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウン
デカン。
シプロ化成社製;商品名SEESORB709; 2−(2−ヒドロキシ−5−t−
オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール。
(H)ブルーイング剤:
全ての樹脂組成物に、ポリカーボネート樹脂100質量部に対し、ブルーイング剤と
して、ランクセス社製;商品名マクロレックス ブルーRRを0.00005
質量部と、マクロレックス バイオレット3Rを0.00005質量部配合した。
<ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造>;
ポリカーボネート樹脂100部に対して、芳香族ポリカーボネートオリゴマー、カプロラクトン系重合体、リン系安定剤、酸化防止剤及び耐候性改良剤(紫外線吸収剤)を、ブルーイング剤と共に、表1に示す配合量で配合し、ブレンダーにて混合した。この混合物をベント式二軸押出機のホッパーから押出機に連続的に供給し、同時に予め加熱タンクで120℃に加熱溶融した帯電防止剤をプランジャーポンプを使用して押出機に供給し、押出機内で溶融混合した後、水中にストランド状に押出し、切断してポリカーボネート樹脂組成物のペレットを得た。
加温タンクと溶融した帯電防止剤を押出機に供給する配管には、内表面に抗酸化被膜としてCrNi層又はTiSiN層を有する鋼管を用いた。これらの抗酸化被膜の酸化開始温度は約1100℃である。溶融した帯電防止剤が押出機に供給されるまでに接触する壁面の90%以上はこの被膜で形成されている。加熱タンクから押出機までの装置の隙間や接合部はOリングやシーラントで密閉し、外気が流入しないようにした。加熱タンクには酸素計を取り付け、且つタンク内に窒素ガスを供給した。タンク内の酸素濃度の測定値を表1に示す。
原材料の配合を表2の通りとし、かつ加熱タンクに供給する窒素ガスを減らした以外は実施例1〜6と同様にして、ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを得た。タンク内の酸素濃度の測定値を表2に示す
原材料の配合を表3の通りとし、かつ加熱タンク及び加熱タンクから押出機までの配管を通常の鋼管(抗酸化皮膜なし)とした以外は、実施例1〜6と同様にして、ポリカーボネート樹脂のペレットを得た。タンク内の酸素濃度の測定値を表3に示す。なお、鋼管の大気中の酸化開始温度は450℃未満である。
実施例及び比較例で得られたポリカーボネート樹脂組成物ペレットを、120℃で5時間、熱風循環式乾燥機にて乾燥した後、これを用いて100x100x2mmの角板を射出成形した。
射出成形機:ソディックプラステック社製プリプラ式射出成形機 TR100−EH(形締力:1000kN)
成形条件:樹脂温度 300℃、金型温度 80℃、成形サイクル 60秒、最大せん断速度 8000(1/sec)、射出圧力:80MPa
ゲート厚み:0.5mm
ゲート幅:30mm
上記で得られた試験片につき、表面抵抗値及び黄変度を下記により測定した。
(1)表面抵抗値:ASTM−D257に準じて表面抵抗値を測定した。
測定機器 ;ADVENTEST R8340 Ulyra High
Resistance Meter
(2)黄変度:通常成形サイクルで成形された初期成形品の黄色度(YI)を測定した。
測定機器 ;日本電色工業社製 分光式色彩計 SE−2000型
測定条件 ;C光源 2度視野
結果を表1〜3に示す。
Claims (9)
- 押出機にポリカーボネート樹脂(A)を供給すると共に、加熱タンクで加熱して流動状態としたスルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤(B)を定量性ポンプを介して供給し、溶融混練して帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物のペレットを製造するに際し、加熱タンクと溶融した帯電防止剤を押出機に供給する配管の内表面が、大気中での酸化開始温度が450℃以上の抗酸化皮膜で形成され、加熱タンクから押出機までの装置の隙間や接合部が密閉されている装置を使用し、且つ加熱タンク内に不活性ガスを供給して加熱タンク内の酸素濃度を2000ppm以下に維持することを特徴とする帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造方法。
- 加熱タンクと溶融した帯電防止剤を押出機に供給する配管の内表面が、Pt、Au、Cr、Ni、CrNi、TiAlN、TiSiN、AlCrN、CrSiN、TiBN、AlCrSiN、AlZrN、AlZrSiN、CrN、及びCrBNよりなる群から選択された1種以上の抗酸化被膜で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造方法。
- 一般式(1)のスルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤において、R1が炭素数5〜20のアルキル置換基を有するフェニル基又はナフチル基であり、R2〜R5はそれぞれ独立して、炭素数2〜8のアルキル基であることを特徴とする請求項3記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造方法。
- 押出機に供給するポリカーボネート樹脂(A)とスルホン酸ホスホニウム系帯電防止剤(B)との比率が、前者100質量部に対し後者が0.1〜5.0質量部であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造方法。
- ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、粘度平均分子量1000〜10000のポリカーボネートオリゴマー(C)0.1〜10質量部を押出機に供給することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造方法。
- ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、ε―カプロラクトン由来の構成単位を70質量%以上含有するカプロラクトン系重合体(D)0.01〜8質量部を押出機に供給することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂組成物ペレットの製造方法。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の製造方法で得られた帯電防止性ポリカーボネート樹脂ペレット。
- 請求項8に記載の帯電防止性ポリカーボネート樹脂ペレットを樹脂温度260〜320℃で射出成形することを特徴とする樹脂成形体の製造方法。
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