JPH10138168A - 釘打機におけるフロア材止着用アタッチメント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】釘打ち込み作業時の摩耗を有効に防止すること
ができるフロア材止着用アタッチメントの提供 【解決手段】釘打機の釘打ち出し部５の先端に着脱自在
に設けられてフロア材１５を釘止めするアタッチメント
７であって、上記釘打ち出し部５の周囲に着脱されるゴ
ム製のアタッチメント本体７ａと、このアタッチメント
本体７ａの先端側に取り付けられて上記釘打ち出し部の
開口部を覆う金属製のカバー材７ｂとからなり、このカ
バー材７ｂには打ち出された釘が通過する孔１４を形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は釘打機の釘打ち出し
部の先端に着脱自在に設けられてフロア材を釘で止着す
るためのアタッチメントに関する。

【０００２】

【従来技術】一般に、フロア張りには、図４に示される
ように、一側の端面に凹部２０、他側の端面に凸部２１
を形成した複数のフロア材２２を、互いの凹部２０と凸
部２１を嵌合させて張設するものであるが、さらに各フ
ロア材２２は凸部２１の段差を利用して下地材２３に斜
めに釘止めされる。その際、釘２４を正確に打ち込める
ように釘打機の釘打ち出し部の先端には先端が尖った特
殊な構造のゴム製アタッチメント２５を取り付けてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、釘は次
々に打込まなければならないので、釘打機をフロア材の
表面に沿って引きずりながら釘打ち込み作業をすること
になり、このため、ゴム製のアタッチメント２５は摩耗
しやすく、消耗が激しいので、頻繁に交換しなければな
らなかった。

【０００４】本発明は上記欠点を解消し、釘打ち込み作
業時の摩耗を有効に防止することができるフロア材止着
用アタッチメントを提供することをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るフロア材止着用アタッチメントは、釘
打機の釘打ち出し部の先端に着脱自在に設けられてフロ
ア材を釘止めするアタッチメントであって、上記釘打ち
出し部の周囲に着脱されるゴム製のアタッチメント本体
と、このアタッチメント本体の先端側に取り付けられて
上記釘打ち出し部の開口部を覆う金属製のカバー材とか
らなり、このカバー材には打ち出された釘が通過する孔
を形成したことを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は釘打機の要部を示すもの
で、図示しない打撃機構によりドライバ１を打撃してマ
ガジン２からノーズ部３に供給された釘ａを釘打ち出し
部の先端から打ち出すものである。

【０００７】釘打ち出し部はノーズ部３の先端に釘打ち
込み方向に沿って摺動自在に配置されたコンタクトアー
ム４の筒状先端部５によって構成されている。このコン
タクトアーム４の他端部４ａは起動操作用トリガ６の近
傍に位置し、先端部５は常時ノーズ部３よりも先に突出
するように付勢され、先端部５を被打込み材に押し付け
ることによって押し込まれて上記トリガ６の引き操作を
有効にして打撃機構を作動させるものである。

【０００８】図２に示されるように、上記コンタクトア
ーム４の先端部５の周囲には環状溝１９が形成され、こ
の環状溝１９にはアタッチメント７が着脱自在に設けら
れている。このアタッチメント７は釘打ち出し部の周囲
に着脱されるアタッチメント本体７ａと、このアタッチ
メント本体７ａの先端側に取り付けられて釘打ち出し部
の開口部を覆う金属製のカバー材７ｂとから構成されて
いる。

【０００９】アタッチメント本体７ａは硬質ゴム製で、
その内径はコンタクトアーム４の先端部の外径よりもわ
ずかに小さく、また内周面には上記環状溝１９に対応す
る環状突部９が形成され、外周面には環状の取付溝１０
が形成されている。

【００１０】カバー材７ｂは金属製で、図３に示される
ように、上記アタッチメント本体７ａの取付溝１０の下
方に設けられた覆い部１１の先端部に角部１２を形成し
たもので、覆い部１１にはアタッチメント７の取付溝１
０に係止する係止片１３が内側に屈曲形成され、また角
部１２の角度は９０度未満であるのが好ましく、角部１
２の中央にはドライバ１と釘が通過するための孔１４が
開いている。

【００１１】次に、上記構成のアタッチメント７の使用
態様について説明すると、釘でフロア材１５を下地材１
６に止着するときは、予め釘打機のコンタクトアーム４
の先端部５にアタッチメント７を装着する。この場合、
アタッチメント本体７ａを嵌め、上記先端部の環状溝１
９にアタッチメント本体７ａの環状突部９を係止させれ
ばよい。次に、図２のようにフロア材１５の凸部１７と
段差１８とによって形成された角隅部にアタッチメント
７のカバー材７ｂの先端角部１２を入れ込んで押し付
け、コンタクトアーム４が押し込まれてトリガ７の引き
操作が有効に行なわれ、打撃機構が作動して釘が打ち込
まれる。釘打ち込みが終了した後、次の打ち込み位置に
釘打機をずらしながら移動させるとき、フロア材１５に
当たるのはアタッチメント７の金属製カバー材７ｂであ
るから、釘打機を引きずっても摩耗しにくい。

【００１２】上記釘打機をフロア材１５の止着用に使用
しないときは、アタッチメント７を取り外せばよい。

【００１３】上述のように、釘打機を被打込み材（１
５）に沿って引きずりながら移動させて釘打ち込みする
とき、被打込み材に当たるのはアタッチメント７の金属
製カバー材７ｂであり、摩耗しにくいので耐久性が向上
する。

【００１４】また、アタッチメント本体７ａはゴム製で
あるから、全体を金属にした場合に比べて軽い。

【００１５】さらに、釘打機の釘打ち出し部にアタッチ
メント７を着脱する場合、直接的にはゴム製のアタッチ
メント本体７ａを釘打ち出し部に着脱することになるの
で、着脱作業が容易である。

【００１６】釘打ち込み作業をする場合、被打込み材の
打ち込み部（５）に直接当たる部分は金属のカバー材７
ｂであるから、被打込み材に形成された凹部や角隅部に
先端が合致したことを手の感覚によって把握しやすい。
これに対し、カバー材７ｂがゴムの場合、アタッチメン
ト７の先端が所定の位置に当たったかどうかは手の感覚
では把握しにくく、いちいち視覚で確認しなければなら
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る釘打機の要部の断面図

【図２】アタッチメント部分の拡大図

【図３】アタッチメントの斜視図

【図４】フロア材に対する釘止め態様説明図

【符号の説明】

５ コンタクトアームの先端部（釘打ち出し部） ７ アタッチメント ７ａ アタッチメント本体 ７ｂ カバー材 １４ 孔 １５ フロア材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 釘打機の釘打ち出し部の先端に着脱自在
   に設けられてフロア材を釘止めするアタッチメントであ
   って、上記釘打ち出し部の周囲に着脱されるゴム製のア
   タッチメント本体と、このアタッチメント本体の先端側
   に取り付けられて上記釘打ち出し部の開口部を覆う金属
   製のカバー材とからなり、このカバー材には打ち出され
   た釘が通過する孔を形成したことを特徴とする釘打機に
   おけるフロア材止着用アタッチメント。