JPH10136928A - ポテトスナックの製造方法 - Google Patents
ポテトスナックの製造方法Info
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- JPH10136928A JPH10136928A JP8314285A JP31428596A JPH10136928A JP H10136928 A JPH10136928 A JP H10136928A JP 8314285 A JP8314285 A JP 8314285A JP 31428596 A JP31428596 A JP 31428596A JP H10136928 A JPH10136928 A JP H10136928A
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Abstract
し、しかもフライ処理によらないで焼成して、生地の色
調がいわゆるキツネ色で食感がパリパリとしたポテトス
ナックの製造方法を提供する。 【解決手段】 皮付きの原料ポテトを厚さ1.5〜2.
0mmの薄片にし、この薄片を65〜75℃の温水にて
2分前後浸漬撹拌し、次いで1〜10%濃度のトレハロ
ース水溶液に5分間以上浸漬した後、熱風オーブンによ
り約250℃にて生地水分を36%前後まで脱水、膨化
させてからマイクロ波を照射して生地水分を2%前後に
まで除去することを特徴とするポテトスナックの製造方
法である。
Description
した薄片状のスナック菓子に関するものであり、特にフ
ライ処理を行なわないで加熱することによって、食感が
パリパリとしたポテトの風味が強いポテトスナックの製
造方法に関する。
は、ポテトを薄切りしてフライ処理によってポテトチッ
プを得ており、同様にフレンチポテトも柱状に切ったポ
テトをフライ処理している。
スナックは、含油量が30%前後となって、食味が油に
よってしつこく感じられ、また、高カロリーであるとし
て敬遠され、油分のないヘルシーなものが望まれてい
た。
ナックの製造方法として、特開昭52ー72848号公
報、特公平3ー60473号公報、特公平5ー8661
号公報による技術が提案されている。
生のポテト片をブランチング処理した後、蒸煮、脱水、
不十分に膨張させることでインスタント化ポテト製品を
得るものである。
製品は、約93℃(華氏200度)の熱湯に浸して再水
和してポテト・フライ、ポテト・サラダ、スカラップ・
ポテトに使用するものである。
ポテト製品は含有水分が10%以下好ましくは5乃至8
重量%にするため、このまま食べるとやや湿気た感じで
柔らかい。また、不十分な膨張処理の1方法例としてバ
ッチ式膨張ガンで圧力を除去させて脱水させる方法を採
っているため、製品内部は気泡の多いポーラス状になっ
ており、水和するのに容易な構造になってそのまま食べ
るには、食感がぼろぼろとしたものでスナック菓子とし
て好ましいものではない。
ポテトを約1mm前後にスライスして水に浸透させ、蒸
煮乃至湯通しし、ついでこれを蒸煮し、90〜95℃の
温度で加熱乾燥した後焼成させるポテトスナックの製造
法である。
は、フライ処理なしでも歯ざわりが良く、小さな泡径
(ブク)をもった均一な膨化状態の生地が得られるが、
生地厚を1mmより厚くしようとすると生地内部の水分
が十分蒸散せず、生地表面が焦げやすくなってしまう等
の不都合があった。
テトをスライスして湯煮してから表面の水分を除去して
油を塗布して凍結後焼成することでポテトチップの風味
を大幅に向上させることができるというものである。
菓子は、いったん凍結した生地を150〜300℃の高
温で焼成させることで生地組織に油を浸透させるため、
フライ処理品より含油量が少なく、付着量の調整も可能
である。また、油の加熱劣化が少ないので、油の風味が
良いという点もある。この方法はフライ処理しない製造
方法であるが、油を使用しない新規の食感のポテトスナ
ックを得ることはできなかった。
厚さは1mmより厚く、しかもポテト片をフライ処理を
行なわないで焼成して、生地の色調がいわゆるキツネ色
で食感がパリパリとしたポテトスナックについて鋭意研
究した結果本発明を完成したものである。以下その詳細
について説明する。
の製造方法は、皮付きの原料ポテトを厚さ1.5〜2.
0mmの薄片にし、この薄片を65〜75℃の温水にて
2分前後浸漬撹拌し、次いで1〜10%濃度のトレハロ
ース水溶液に5分間以上浸漬した後、熱風オーブンによ
り約250℃にて生地水分を36%前後まで脱水、膨化
させてからマイクロ波を照射して生地水分を2%前後に
まで除去することを特徴とするポテトスナックの製造方
法である。
て用いる原料たるポテトは、生のポテトを皮付きのまま
洗浄後、1.5〜2.0mmの厚さにスライスして薄片
とする。
た薄片を65〜75℃の温水にて浸漬撹拌し、原料ポテ
トのスライスした薄片の生地表面に付着している可溶性
の糖、タンパク質を除去する。
片は、65〜75℃の温水中に振動しながら浸漬し、そ
の浸漬時間はポテトの澱粉が糊化に要するため2分前後
が必要である。
いで、トレハロース水溶液に浸漬する。このトレハロー
ス水溶液は、濃度1〜10%の範囲が好適であり、か
つ、原料ポテトの薄片は、このトレハロース水溶液中に
5分間以上継続して浸漬する。
テトの薄片は、水切り後、ポテト生地表面の水滴を除去
する。生地表面に水滴など余分な水分があると生地同士
が重なり合うとか、熱風オーブンのパン(受け皿)の周
壁に付着して焦げが発生する等の不都合が生じるので、
生地表面に温風(70℃)にて15分間乾燥させる等の
方法により生地表面の水滴を除去する。
熱風を吹き付けながら脱水し、かつ、膨化せしめる。こ
の熱風オーブンによる温度範囲は、200℃〜300℃
であり、この熱風をポテト生地に直接あてて生地を加熱
することによりポテト薄片の生地表面に小さな泡径(ブ
ク)が生じたら加熱を終了する。
ポテト薄片の表面を乾燥させたものに、更に、生地内部
の水分を除去させカリッと仕上げるためにマイクロ波を
照射させて、生地含有水分を約2.0%前後まで除去さ
せてポテトスナック生地を得る。
有水分は大体36%前後となり、生地の周縁の含有水分
は低く、生地中心部の含有水分は高い水分分布を示すの
で、生地含有水分を除去させるためにマイクロ波を照射
して生地水分を2.0%前後に仕上げる。
製造方法においては、原料の生ポテトを皮付きのまま洗
浄後、1.5〜2.0mmの厚さにスライスして薄片と
する。
とするのは、ポテトの皮を除去した薄片で焼成すると焼
成生地が湾曲し平らな生地が得られにくいためである。
テトの薄片を、65〜75℃の温水にて浸漬撹拌するこ
とにより、ポテト薄片に含有された可溶性の糖、タンパ
ク質を除去する。
テトの澱粉が糊化せずポテト薄片表面が透明に透き通る
状態にならず、また、75℃より高いとポテトの風味が
失われて好ましくない。
ポテトの澱粉が糊化に要するため2分前後が必要であ
る。すなわち、65〜75℃の温水への浸漬撹拌時間
は、これを短くして2分間より余り短時間にするとポテ
トの澱粉が糊化せず、ポテト薄片表面が透明の透き通っ
た状態にならず、そのため、ポテト薄片を熱風オーブン
にて脱水・膨化させると熱風オーブンのパン(受け皿)
の周壁にポテト生地が付着してしまうという問題が生
じ、また逆に温水への浸漬撹拌時間を長くして2分間を
越えて余り長時間に渡ると、ポテトの組織が脆くなっ
て、放冷時にポテト生地のコワレが発生してしまう。
溶液に5分間以上浸漬する。このトレハロース水溶液へ
の浸漬時間は、これを短くして5分間より短時間にする
とポテト生地内部にトレハロースが十分に浸透せず、そ
のため熱風オーブンによる脱水・膨化を行うときに生地
水分の抜けが悪く、焼成によって得られる製品の食感が
カリッと仕上がらなくなり、ポテトの風味がでないとい
う問題がある。
りが決定される。即ち、この水溶液に浸漬することによ
って焼成ポテト生地のノビ、ウキ、水分抜け、食感が良
くなり、更にポテトの風味が残り、焼き色が好ましいキ
ツネ色となるものである。
ース水溶液に替えて、例えばこの種の製造方法に一般に
用いられる食塩水によるときは焼成生地の焼き色は良い
がポテト生地のノビ、ウキが良くないものであり、浸漬
液としてはトレハロース水溶液を用いることが必要であ
る。
ロース水溶液濃度は1%より低いと十分な効果がでな
い。
濃い水溶液ではトレハロースが非還元性の2糖類である
ことから焼成後の生地に甘味が残り、褐変反応より生地
が緑っぽくなり、場合によっては焦げやすく、好ましく
ない。
浸漬、水切り後ポテト生地表面の水滴を除去する。生地
表面に余分な水滴があると熱風オーブンでの焼成時に生
地同士が重なり合うとか、熱風オーブンのパン(受け
皿)の周壁に付着して焦げが発生する等の不都合が生じ
るので、生地表面に温風(70℃)を15分間あてて乾
燥させる方法により生地表面の水滴を除去する。
地薄片の含有水分は約82%前後である。
ポテト生地薄片を、熱風オーブンにて温度約250℃の
熱風をポテト薄片に直接あてて、生地を浮遊状態にしな
がら加熱することでポテト薄片は生地表面に小さな泡径
(ブク)を生じさせ、生地表面の周縁がいわゆるキツネ
色を呈してきたら加熱を終了する。
の周縁を焦げさせるため、更にポテト生地をカリッと焼
成するためにマイクロ波を照射させて、生地含有水分を
約2.0%前後まで除去させてポテトスナック生地を得
る。
ら下に向かったチューブとその下に生地をのせたコンベ
アー、あるいは、振動コンベアーで構成されているもの
で中空のチューブから200℃〜300℃の熱風をコン
ベアー上のポテトスナック生地に向けてあてる。
で生地表面の擦れ傷や生地欠けが殆ど発生しない。この
場合、加熱条件は本発明では250℃前後で所望の製品
が得られる。200〜220℃ではポテト生地のノビ、
ウキがなく膨化力も少なく食感は堅くなる。
表面が生地の膨化に至る前に生地の周縁から焦げてしま
うので本発明の加熱方法の条件としては不適である。
地含有水分は、大体36%前後であるが生地の周縁の含
有水分は低く生地中心部の含有水分は高い水分分布を示
す。
%以下まで熱風オーブンで加熱しようとすると生地表面
を焦がしてしまうので、生地内部の水分を除去させるた
めにはマイクロ波を照射して生地水分を2.0%前後に
仕上げる。
除去せしめるのは、生地含有水分が高いと食べたときカ
リッとした食感がなくなる為で、よって、2.0%前後
の含有水分にしなければならない。
75℃の温水に浸漬撹拌した後、更に1〜10%濃度の
トレハロース水溶液に5分間以上浸漬するのは、トレハ
ロースには保水効果、組織の安定化、鮮度保持の効果が
あり、この水溶液を浸漬液として使用することでポテト
薄片エージング時の乾燥及び褐変を防ぐことができるこ
とにある。
熱風オーブンでの焼成時に、熱風オーブンのパン(受け
皿)にスライス片が付着したり、スライス片同士がくっ
ついて離れず、水分抜けが悪くなる。反対にトレハロー
ス水溶液の濃度が高いと焼成したスライス片の水分抜け
は良いが、トレハロースの甘味がスライス片に残ってし
まい、トレハロース水溶液の濃度は、1〜10%の範囲
が好適であり、水分抜けが良く、生地のノビ、ウキ、食
感が最も良くなる。
ス水溶液を浸漬液として使用する理由は次の通りであ
る。
化、鮮度保持の効果があり、この水溶液を浸漬液として
使用することでポテト薄片エージング時の乾燥及び褐変
を防ぐことができる。
前後浸漬撹拌し、さらに0.5%、1%、3%、5%、
10%濃度のトレハロース水溶液に5分間以上浸漬さ
せ、熱風オーブンにて温度200℃〜300℃で2分間
脱水、膨化させた。
前後浸漬撹拌後、0.5%濃度トレハロース水溶液に浸
漬させ、熱風オーブンで脱水、膨化させた場合の生地含
有水分は、39%、1%濃度トレハロース水溶液では3
8%、3%濃度トレハロース水溶液では36%、5%濃
度トレハロース水溶液では31%、10%濃度トレハロ
ース水溶液では28%となった。つまり同条件で脱水、
膨化させた場合、トレハロース濃度が高いほど水分抜け
が良い結果となった。
風オーブンでの焼成時に、熱風オーブンのパン(受け
皿)にスライス片が付着したり、スライス片同士がくっ
ついて離れず、水分抜けが悪かった。
は水分抜けが良く、生地のノビ、ウキ、食感が最も良か
った。
けは非常に良いが、トレハロースの甘味が生地に残って
しまい、ポテトの風味が消されてしまった。この結果、
トレハロース水溶液の濃度は、1〜10%の範囲のもの
が浸漬液として使用できることが明らかとなった。
ることにより、ポテト生地に焼成変化が発生することは
表1より明らかである。
程度の水分を除去し、その後マイクロ波を照射すること
によって生地水分を除去した。熱風オーブンとマイクロ
波オーブンの操作を繰り返し行なった。
ま1.5〜2.0mm厚にスライス後、表面に付着した
澱粉粒子を良く洗い流し、65〜75℃の温水にて2分
前後浸漬撹拌した後、0.5%、1%、3%、5%、1
0%濃度トレハロース水溶液に5分間浸漬した。水切り
後、スライス片表面の水滴を充分に拭き取り、熱風オー
ブンにて焼成温度250℃、風速38m/secの条件
下で2分間脱水・膨化させた。外観は泡径(ブク)を持
った均一な膨化状態を有しキツネ色を呈しているが、生
地に触るとシナシナとした状態であった。次いでマイク
ロ波オーブンにてマイクロ波を生地に照射し生地含有水
分を2%とした。
後、熱風オーブンにて脱水・膨化させた場合の生地含有
水分は39%、1%濃度トレハロース水溶液の場合は3
8%、3%濃度トレハロース水溶液の場合は36%、5
%濃度トレハロース水溶液の場合は31%、10%濃度
トレハロース水溶液の場合は28%となり、トレハロー
ス濃度が高くなるにつれ水分抜けが良かった。
効果が得られず、熱風オーブンでスライス片を脱水・膨
化させる際に、熱風オーブンのパン(受け皿)にスライ
ス片が付着したり、スライス片同士がくっついて離れ
ず、水分抜けが悪かった。
は水分抜けが良く、生地のノビ、ウキ食感が最も良かっ
た。
けは非常によいが、トレハロースの甘味が生地に残り、
ポテトの風味を消してしまった。
トチップの形状を有しているが、油を含まない均一な泡
径(ブク)を持つポテトスナック生地が得られた。
ま1.5〜2.0mm厚にスライス後、表面に付着した
澱粉粒子をよく洗い流し、65〜75℃の温水にて2分
前後浸漬撹拌した後、3%トレハロース溶液に5分間浸
漬した。水切り後、スライス片表面の水滴を充分に拭き
取り、以下の表に示すように熱風オーブンとマイクロ波
オーブンの操作を繰返し行なって、生地含有水分を2%
とした。
て生地のノビ、ウキ、食感が悪く、第1熱風オーブンで
はの生地含有水分は62%、の生地含有水分は50
%となった。この生地を水分2%の最終製品にもってい
くために、熱風オーブンとマイクロ波オーブンにより再
度繰返し脱水した。しかし、表面硬化が起こり周縁から
焦げが発生し、食感がガツガツと堅くなってしまった。
そこで、の条件を実施した。その結果、熱風オーブン
で焼成温度250℃、風速38m/sec、焼成時間1
20secの条件が必要と判断した。その結果、熱風オ
ーブン焼成時の生地含有水分は36%となり、マイクロ
波120sec照射後の生地のノビ、ウキ、食感、焼き
色共に良好な品質となった。
ライ処理したポテトスナック生地に似ているが生地状態
が比較的平らで油を含有しないヘルシーポテト菓子とな
る。
に変化をもたせようとしたいときには、焼成生地に油を
スプレー等の手段により付着させることができる。ま
た、焼成後に油を付着させるので新鮮な油をそのまま使
用できるという効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 皮付きの原料ポテトを厚さ1.5〜2.
0mmの薄片にし、この薄片を65〜75℃の温水にて
2分前後浸漬撹拌し、次いで1〜10%濃度のトレハロ
ース水溶液に5分間以上浸漬した後、熱風オーブンによ
り約250℃にて生地水分を36%前後まで脱水、膨化
させてからマイクロ波を照射して生地水分を2%前後に
まで除去することを特徴とするポテトスナックの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31428596A JP3645050B2 (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | ポテトスナックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31428596A JP3645050B2 (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | ポテトスナックの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10136928A true JPH10136928A (ja) | 1998-05-26 |
JP3645050B2 JP3645050B2 (ja) | 2005-05-11 |
Family
ID=18051530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31428596A Expired - Fee Related JP3645050B2 (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | ポテトスナックの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3645050B2 (ja) |
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-
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- 1996-11-11 JP JP31428596A patent/JP3645050B2/ja not_active Expired - Fee Related
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