JPH10136016A - パケット転送制御方法及びノード装置 - Google Patents

パケット転送制御方法及びノード装置

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JPH10136016A
JPH10136016A JP28706496A JP28706496A JPH10136016A JP H10136016 A JPH10136016 A JP H10136016A JP 28706496 A JP28706496 A JP 28706496A JP 28706496 A JP28706496 A JP 28706496A JP H10136016 A JPH10136016 A JP H10136016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルータが特定のエンドエンドフローに対して
専用のカットスルーパスを提供する際のカットスルーパ
スが完成するまでの時間を短縮する。 【解決手段】 予め、より抽象的な条件により規定され
るパケットフロー専用に、ルータ202からこれとは隣
接しないルータ204まで第1のカットスルーパスが設
定されている状態で、より詳細な条件により規定される
パケットフローを転送するための第2のカットスルーパ
スを設定する必要が生じると、ルータ202は、第1の
カットスルーパスの終点204との間で第2のカットス
ルー設定のための制御メッセージの交換を行い、第1の
カットスルーパスを利用して第2のカットスルーを設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある論理ネットワ
ークから異なる論理ネットワークへパケットを転送する
ノード装置(パケットを中継するルータ装置を含む)及
びそのノード装置におけるパケット転送制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インタネットプロトコルに代表されるネ
ットワーク層のパケットを転送するパケット通信ネット
ワークでは、論理ネットワークが定義されている。同一
の論理ネットワーク内においては、その論理ネットワー
クを構成するデータリンク層のプロトコル(イーサネッ
ト、ポイントーポイントリンク、ATM、フレームリレ
ーなど)に基づいて所定のフレーム形式でパケット転送
が行なわれる。
【0003】一方、異なる論理ネットワークへパケット
を転送する場合には、論理ネットワークの境界のルータ
においてパケットのアドレス情報などを解析し、所定の
論理ネットワークへ向けてパケットを中継転送する。し
たがって、論理ネットワークの境界を通過する回数だけ
ルータでのアドレス解析によるパケット中継転送処理が
行なわれることになる。
【0004】個々の論理ネットワークを構成するデータ
リンクネットワークが高速化されるにつれ、そうしたル
ータでのアドレス解析による中継転送処理が全体の転送
性能におけるボトルネックになるという問題点がある。
そうした問題点を解決するために、電子情報通信学会交
換システム/情報ネットワーク研究会「セルスイッチル
ータ 基本コンセプトとマイグレーションシナリオ」
(96年3月)およびIETFのRFC1953、19
54に記載されたようなルータにおいてパケット毎のア
ドレス解析処理を行なわないカットスルー転送を行なう
ことで、ルータの処理性能を大幅に向上させる方法が考
案されている。
【0005】このカットスルー転送方式を行なうルータ
では、最初の1つあるいは少数のパケットのアドレスや
上位プロトコルなどの情報は解析するが、解析したパケ
ットフローの経路上の隣接ルータ(同一の論理ネットワ
ークに属する前段あるいは次段ルータ)との間で所定の
制御メッセージの交換を行なうことで、解析したパケッ
トフローに関する情報を、高速処理可能なヘッダ値(A
TMの場合はセルヘッダのVPI(バーチャルパス識別
子)/VCI値(バーチャルチャネル識別子))にマッ
ピングさせて記憶する。
【0006】そして、上記パケットフローに属する以降
のパケットは、記憶した高速処理可能なヘッダ値をもと
に転送処理を行なうものである。パケットフローの経路
上の各々のルータにおいて上記処理を行なうことで、最
初の少数のパケット以外は高速転送(以降、カットスル
ー転送と呼ぶ)処理を行なうことが可能になる。また、
エンドホストから通信品質の要求を伝えることにより、
エンドエンドフローに対して所定の通信品質要求を満た
すカットスルーパスを提供することも可能となる。
【0007】上述したパケット転送制御方法は、例えば
特定の送信ホスト/受信ホスト間の通信毎にカットスル
ー転送パスを設定するために、ルータの管理すべきカッ
トスルーパスの数が多くなる可能性があること、またカ
ットスルー転送パスが完成するまでの間は従来のルータ
と同じようにパケット毎のアドレス解析処理を行なう必
要があるために、ルータによってはパケット毎の解析処
理のボトルネックが生じる可能性があることが課題とし
て考えられる。
【0008】そこで、特定のルータ間のカットスルー転
送パスを、特定のエンドエンドパケットフローの検出時
にそのフロー専用に設定するのではなく、ネットワーク
の立ち上げ時などに事前に設定する方法も提案されてい
る。その場合のカットスルー転送パスとは、考えられる
すべてのエンドエンドフローに対して専用に設定するの
は現実的に考えられないため、より汎用的に使用可能な
ように設定することになる(例えば、あるルータから特
定の論理ネットワーク宛のすべてのパケットが使用する
など)。したがって、あるルータから他の論理ネットワ
ークの他のルータまで形成されたカットスルー転送パス
を種々のエンドエンドパケットフローが共用することに
なる。
【0009】この方法の場合には、前述した方法のよう
なカットスルー転送パス形成までの通常のアドレス解析
処理のボトルネックの可能性は回避することが可能であ
る。しかしながら、ネットワークの規模が大きくなる
と、あらかじめ設定すべきカットスルーパスの数が多く
なるため、ある程度限定した数(トラヒック量の多い特
定の宛先論理ネットワーク宛など)のカットスルーパス
を設定する方が望ましい。その場合には、あるエンドエ
ンドパケットフローが発生した場合に、その経路上にカ
ットスルーパスが設定されていないと、経路上のルータ
では従来のパケット毎のアドレス解析に基づく転送処理
をすることになるため、性能ボトルネックの問題が再び
生じることになる。
【0010】また、このある程度汎用的なカットスルー
パスを設定する方法の場合には、特定のエンドエンドフ
ローに対して所定の通信品質要求を満たすような専用の
カットスルーパスを提供するようなことはできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような事情を鑑
み、本発明は、特定のエンドエンドフローに対して専用
のカットスルーパスを提供可能としつつ、カットスルー
パスが完成するまでの時間を短縮でき、ルータのアドレ
ス解析処理の負担を軽減することのできるパケット転送
制御方法及びノード装置の実現を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパケット転
送制御方法は、第1の条件により規定されるパケットフ
ローを転送するための、自ノードから自ノードとは異な
る論理ネットワークに属するノードまでネットワーク層
処理を施さずにパケットを転送可能な、第1の専用仮想
パスが存在することを記憶し、前記第1の条件に加えて
第2の条件により規定されるパケットフローを転送する
ための第2の専用仮想パスを、前記第1の専用仮想パス
の終点ノードもしくはそのさらに下流のノードまで、前
記第1の専用仮想パスを利用して設定するために、前記
終点ノードとの間で前記第2の専用仮想パスを特定する
情報及びこの第2の専用仮想パスにより転送されるべき
前記パケットフローを規定する条件を示す情報を通信す
ることを特徴とする。
【0013】本発明が対象とするネットワークのデータ
リンク層は、イーサネット、ポイントーポイントリン
ク、ATM、フレームリレー等のいずれであっても良
い。ネットワーク層のプロトコルも、IP、IPX等の
いずれであっても良い。
【0014】本発明によれば、予め、第1の条件により
規定されるパケットフロー用に、自ノードから、自ノー
ドとは隣接しないあるノードまで、その間の経由ノード
ではネットワーク層処理を施さずに該パケットフローに
属するパケットを転送可能なように、第1の専用仮想パ
ス(カットスルーパス)が設定されている。
【0015】この第1の専用仮想パスは、例えばATM
であれば、VP(この中に複数のVC(仮想コネクショ
ン)が内包されている)のカットスルーであっても、複
数のPVC(パーマネント仮想コネクション)のカット
スルーであっても良い。また、例えばイーサネットであ
れば、MACフレームの特定領域に第1の専用仮想パス
を示す値を書き込んで転送し、この特定領域を後述する
別の特定領域よりも優先的に参照・書換してネットワー
ク層処理せずにルーティングすることにより実現される
カットスルーとすれば良い。
【0016】そして、第1の条件に加えて第2の条件に
より規定されるパケットフローを転送するための第2の
専用仮想パスを設定する必要が生じると、第1の専用仮
想パスの終点ノードとの間で第2の専用仮想パスを特定
する情報及びこの第2の専用仮想パスにより転送される
べきパケットフローを規定する条件を示す情報を通信す
ることにより、自ノードと前記終点ノードの双方が、第
1に加えて第2の条件により規定されるパケットフロー
用の第2の専用仮想パスを認識する。
【0017】この第2の専用仮想パスにより転送される
べきパケットフローを規定する条件は、前記第1の条件
をより詳細にしたものとなる。例えば、第1の条件が、
特定の論理ネットワークA宛であれば、第2の条件とし
ては、宛先論理ネットワークAに属する特定のノードB
宛である、該ノードBの特定アプリケーション(ポー
ト)を宛先とする、もしくは特定のノードCを送信元と
し該ノードBを宛先とする、等がある。
【0018】この第2の専用仮想パスは、第1の専用仮
想パスに含まれる複数の仮想パスのうちの一つとするこ
とができ、例えば、VPに内包されるVCの一つ、複数
のPVCのうちの一つを選択すればよい。イーサネット
の場合は、前記別の特定領域に第2の専用仮想パスを示
す値の書き込まれたMACフレームを転送することで、
第2の専用仮想パスを使用する。
【0019】なお、上記発明における第1の専用仮想パ
スの終点ノードと自ノードの間の通信は、必要な情報を
自ノードが前記終点ノードへ通知するのでも、前記終点
ノードが自ノードへ通知するのでも、自ノードが前記終
点ノードへ必要な情報を要求し前記終点ノードがこれに
応えて自ノードへ通知するのでも良い。
【0020】自ノードは、この通信の後、第1及び第2
の条件の双方を満たすパケットは第2の専用仮想パスで
転送し、第1の条件を満たすが第2の条件は満たさない
パケットは第2の専用仮想パス以外の第1の専用仮想パ
スで転送する。
【0021】そして、第2の専用仮想パス(カットスル
ーパス)は、前記第1の専用仮想パスの設定された区間
よりも上流や下流に延ばすことができる。上流に延ばす
場合は、自ノードが、第2の専用仮想パスにより転送さ
れるべきパケットフローに対し専用に割り当てられた仮
想パスが自ノードの上流に存在するならば、この仮想パ
スと第2の専用仮想パスとの対応関係を記憶し、この記
憶された対応関係に基づいて、受信した前記パケットフ
ローに属するパケットをネットワーク層処理を施さずに
前記第2の専用仮想パスへ転送すれば良い。
【0022】下流に延ばす場合は、前記終点ノードが、
第2の専用仮想パスにより転送されるべきパケットフロ
ーに対し専用に割り当てられた仮想パスが自ノードの下
流に存在するならば、この仮想パスと第2の専用仮想パ
スとの対応関係を記憶し、この記憶された対応関係に基
づいて、受信した前記パケットフローに属するパケット
をネットワーク層処理を施さずに下流の前記仮想パスへ
転送すれば良い。
【0023】本発明はまた、上述した動作を行うノード
装置の発明としても把握される。このように、本発明に
よれば、予め設定された第1の専用仮想パスを利用し
て、これよりも詳細な条件で規定されたパケットフロー
専用の第2の専用仮想パスの設定が行えるため、特定の
エンドエンドフローに対して専用のカットスルーパス
を、短い設定時間にて提供可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1は、カットスルー転送処
理が可能なルータの一構成例を示したものである。この
例はルータに接続されたデータリンクがATMの場合を
示しており、カットスルーによる高速転送処理のために
ATMスイッチ102を利用する。
【0025】入力インタフェース103、出力インタフ
ェース104はATMセルの送受信を行なうインタフェ
ースであり、その先にはATM交換ノードやATMルー
タやATMホストなどが接続されている。
【0026】コントローラ101では、ATM入力イン
タフェース103から受信したセルをATMスイッチ1
02を介して受信し、パケットへの組み立てを行ない、
従来のルータと同様にパケットの宛先(および送信元)
アドレス等の解析を行ない、次段の転送先ノード(ルー
タまたはホスト)やセルに付与すべきVPI/VCI値
を決定する。そして再びパケットからセルへの分割を行
なった後に決定したインタフェースへ向けてセルを送出
する。
【0027】以上のような通常のルータが行なう転送方
法に加えて、隣接ノードとのメッセージ交換により特定
のパケットフローに対して専用に割り当てたVPI/V
CI値を記憶しており、これにより、受信セルをコント
ローラ101でパケットに組み立ててパケットに記載さ
れたフロー情報(ネットワーク層のアドレス情報等)の
解析を行なうことなく、受信セルのVPI/VCI値か
ら転送すべき次段ノードや出力時に付与するべきVPI
/VCI値を決定することができる。
【0028】したがって、その場合にはコントローラで
の解析処理をすることなくATMスイッチのみにより受
信セルの次段ノードへの中継転送を行なうことができ、
ATMスイッチの持つ高速、高スループットの転送処理
を実現することができる。
【0029】こうしたカットスルー転送パスを利用する
特定のパケットフローを規定する条件として、様々なレ
ベルが考えられる。条件を広く規定すればそれだけその
カットスルーパスを利用するフローが多くなり、一方条
件をよりスペシフィックに規定すればそれだけそのカッ
トスルーパスを利用するフローが限定される。
【0030】ここでは以下の2種類の場合を例にして説
明する。 (1)特定のエンドエンドのパケットフローあるいは特
定のエンドエンドの特定のアプリケーションのパケット
フローに専用に提供する場合。 (2)パケットの送信元は限定せず、また宛先ホストア
ドレスも限定せず、ある宛先論理ネットワーク行きの種
々のエンドエンドパケットフローで共用できるものとし
て提供する場合。
【0031】前者の場合の運用方法としては、ルータは
通常はATMインタフェースから受信したセルをコント
ローラでパケットに組み立て、フロー情報の解析処理結
果に基づき次段ノードへパケットを転送しており、特定
のエンドエンドフロー(の特定のアプリケーション)を
コントローラが検出した場合にのみ、所定の制御メッセ
ージを隣接ノードとの間で交換してそのエンドエンドフ
ロー専用のVCを前段および次段との間に確立できた時
点で、そのフローをATMスイッチによるカットスルー
転送に変更する。
【0032】一方後者の場合の運用方法としては、あら
かじめ特定の宛先論理ネットワーク専用のカットスルー
パスをネットワーク立ち上げ時などに構築しておくこと
が考えられ、そのパスが構築された宛先行きのエンドエ
ンドフローは最初のパケットから高速転送される。ただ
しそのパスが構築されていない宛先行きのエンドエンド
フローは従来のコントローラでのパケット解析による転
送が最初から最後まで行なわれることになる。
【0033】以下では、上述したような2種類のカット
スルーパスを有効に組み合わせることで、各々の利点を
有効に生かした拡張性が高く、かつ性能がより向上され
たルータネットワークを構築する方法について説明す
る。
【0034】なお、ネットワーク層プロトコルがIP
(Internet Protocol)の場合につい
て説明する。よって論理ネットワークはサブネットと呼
ぶことにする。
【0035】図2は、送信ホスト211が5台のルータ
201〜205を介して受信ホスト221、222へパ
ケット転送する場合の、ルータ202〜204間のAT
Mコネクションの構成例を示したものである。
【0036】送信ホスト211はサブネットaに、ルー
タ201はサブネットaとbに、ルータ202はサブネ
ットbとcに、ルータ203はサブネットcとdに、ル
ータ204はサブネットdとeに、ルータ205はサブ
ネットeとfに、受信ホスト221、222はサブネッ
トfに属している。サブネットa、fはイーサネット、
それ以外のサブネットはATMにより構成されているも
のとする。
【0037】ルータ202から203を経由して204
までATMカットスルーパスがあらかじめ設定されてお
り、このATMカットスルーパスはルータ202を通過
して宛先サブネットアドレスがfのパケットすべてが利
用できるものである。
【0038】ルータ202のサブネットcに対するAT
Mインタフェース(インタフェース番号2とする)で
は、このカットスルーパスはVPI値0で識別される。
すなわち、あらかじめ設定される、宛先サブネットがf
である種々のエンドエンドパケットフローで共用される
ATMカットスルーパスは、ルータ202から203ま
で設定されたVP(バーチャルパス)とルータ203か
ら204まで設定されたVPをルータ203においてA
TMレベルで接続することにより構成されたものであ
る。
【0039】ルータ203では入力されたセルのVPI
値を参照するのみで、次段ルータ204に対してセルを
パケットに組み立てることなく転送している。このよう
にVPをつなぎ合わせて構成されているルータ202か
ら204へのカットスルーパス(以下ではVPカットス
ルーと呼ぶ)には、宛先サブネットがfである種々のエ
ンドエンドパケットフローが流れているが、その中に、
さらに特定のエンドエンドパケットフロー専用(あるい
は特定のエンドエンドの特定のアプリケーションのパケ
ットフロー専用)のカットスルーパスを必要に応じて構
築する方法について以下に説明する。
【0040】図2では、送信ホスト211から受信ホス
ト222へのパケットフロー専用のカットスルーパスを
ルータ201からルータ205まで設定している。この
カットスルーパスは、ルータ201から202まで設定
されたVC(送信ホスト211から受信ホスト222へ
のパケットフロー専用)とルータ202から204まで
設定されたVC(送信ホスト211から受信ホスト22
2へのパケットフロー専用)とをルータ202において
ATMレベルで接続し、同様にルータ202から204
まで設定された上記VCとルータ204から205まで
設定されたVC(送信ホスト211から受信ホスト22
2へのパケットフロー専用)とをルータ204において
ATMレベルで接続することにより構成することができ
る。
【0041】このように、VCをつなぎ合わせて構成さ
れているカットスルーパスをVCカットスルーと呼ぶこ
とにする。ルータ202および204では、入力された
セルのVPI/VCI値を参照するのみで、セルをパケ
ットに組み立てることなく所定のVPI/VCI値を付
与して次段ルータへ向けて転送している。ルータ203
では、VPI値のみをもとに転送処理が可能な点は前述
したとおりである。
【0042】この例では、送信ホスト211〜受信ホス
ト222間のパケットフロー専用のVCカットスルーを
ルータ201から205まで構成する際に、すでにルー
タ202〜204間に構成されているサブネットf行き
のパケットフロー専用のVPカットスルー(上記VCカ
ットスルーで運ばれるパケットフローを規定する条件を
包含した、より広い条件で規定されたパケットフローを
運ぶ)を利用することにより、VCカットスルーを生成
する際に、ルータ202の次段隣接ノードがルータ20
4であるかのようにして制御プロトコルを動作させるこ
とができる。
【0043】これにより、経路上のすべてのルータでV
Cカットスルーの生成手順を行なった場合に比べて、V
Cカットスルー生成に要する時間を短縮することがで
き、各ルータでのパケット処理負荷の軽減につながる。
【0044】図4は、図2に示したルータ202内のコ
ントローラにおいて保持しているIP経路表の一例を示
している。図5は、ルータ202内のコントローラにお
いて保持しているVPカットスルー内の空きVCI管理
表の一例を示している。図6は、ルータ202内のAT
Mスイッチが参照するATMセル経路表の一例を示して
いる。
【0045】以下に、図2および図4〜図6を参照しな
がら、ルータ202でのセル/パケット転送処理手順に
ついて説明する。ルータ202と204の間にはあらか
じめ設定されたVPカットスルー(宛先サブネットアド
レスのみで利用できるパケットフローの条件が規定され
た)が存在しているが、それ以外にはVPカットスルー
は存在していないものとする。
【0046】ルータ202がサブネットbに属する隣接
ルータ201からセルを受信すると、まず受信したセル
のVPI/VCI値をキーにして図6のATMセル経路
表を参照する。ATMセル経路表には、図2に示す送信
ホスト211〜受信ホスト222間のパケットフロー専
用のVCカットスルーに対応したエントリとして、入力
インタフェース=1、入力VPI/VCI=1/501
に対する出力インタフェース=2、出力VPI/VCI
=0/301が記入されている。
【0047】図2には記載されていないが、もしルータ
202でVPカットスルーの中継を行なっている場合に
は、やはり対応するATMセル経路表のエントリが存在
し、その場合入力VPI値と出力VPI値の対応のみが
記入されている(VP中継をしているルータにおいては
入出力VCI値については関与しない)。
【0048】受信したセルのVPI/VCI値に対する
出力エントリが存在しない(あるいは出力インタフェー
スとしてコントローラが示されている)場合には、受信
セルはコントローラへ転送されパケットに組み立てられ
る。組み立てられたパケットの送信元IPアドレス及び
宛先IPアドレス(及び宛先ポート番号も参照する場合
も考えられる)をキーに図4のIP経路表が参照され、
その結果として出力インタフェース、出力時に付与する
VPI/VCI値、そして仮想次段ノードアドレスが得
られる。
【0049】仮想次段ノードとは、出力VPI値に相当
するVPがVPカットスルーを構成している場合にはそ
のVPカットスルーの終端点のノード(図2ではルータ
204)、VPカットスルーを構成していない場合には
サブネットをはさんだ実際の次段ノードを示す。
【0050】この仮想次段ノードアドレスとしてVPカ
ットスルーの終端点のノードのアドレスを記入する動作
は、VPカットスルーが形成されたときに行われてい
る。図4に示すように、宛先サブネットアドレスがfで
あるパケットは、出力インタフェース2からVPI/V
CI=0/100を付与したセルとして出力され、VP
カットスルーによりルータ204まではATM転送され
ることが仮想次段ノードフィールドよりわかる。
【0051】さらに図4では、宛先サブネットアドレス
fで規定されたパケットフロー以外に、送信元アドレス
a. 211、宛先アドレスf. 221で規定されたパケ
ットフローに対して出力インタフェース2、出力VPI
/VCI=0/300がIP経路表情報として記載され
ている。
【0052】この2つのエントリは宛先サブネットアド
レスがfという意味では同じものであるが、後者の方が
よりスペシフィックな(詳細な)条件で規定されたパケ
ットフローであり、テーブル参照の際にはいちばん詳細
な条件で一致したエントリの内容に従うようにする(ベ
ストマッチ)。
【0053】図4の例では、送信元アドレスa. 21
1、宛先アドレスf. 221以外の宛先サブネットfの
パケットはすべてVPI/VCI=0/100で送出さ
れ、仮想次段ルータ204(アドレスd. 204)で終
端されIP処理される。VPI/VCI=0/100が
いわばサブネットf行きのパケットのデフォルトのVC
であると言える。
【0054】送信元アドレスa. 211、宛先アドレス
f. 221のパケットフローはVPI/VCI=0/3
00で送出され、このVCは図2の例ではルータ204
〜205間に張られた同じ送信元/宛先IPアドレスの
フロー専用のVCとルータ204で相互接続され、ルー
タ205までVCカットスルーとしてIP処理されずに
転送されている。
【0055】なお、図2の例では、送信元アドレスa.
211、宛先アドレスf. 221のフロー専用のVCが
ルータ201〜202間にも設定されれば、ルータ20
2においてもパケットに組み立てることなく、VPI/
VCI=0/300で出力されるVCと接続されてカッ
トスルー転送を行なうことが可能になる。
【0056】ルータ202のコントローラにおいて受信
したパケットのフロー情報解析の結果、解析したパケッ
トの属するエンドエンドフロー専用のVCカットスルー
は存在せず(次段ルータ203へのデフォルト転送用V
Cか、仮想次段ルータ204へのVPカットスルー内の
デフォルト転送用VCのみが存在する)、かつエンドエ
ンドフロー専用のVCカットスルーを設定した方が望ま
しいとルータ202において判断した場合には、以下に
示すVCカットスルーの設定の手順を開始する。なお、
受信したパケット自体は上記いづれかのデフォルト転送
用VC(図2の例ではVPI/VCI=0/100)で
転送することが望ましい。
【0057】VCカットスルーを設定しようとしている
エンドエンドフローの宛先IPアドレスのネットワーク
アドレス部分をキーにIP経路表を参照し、仮想次段ノ
ードのフィールドが示しているノードとの間にそのエン
ドエンドフロー専用のVCを確保し、所定の制御メッセ
ージをそのノードとの間でやりとりする。
【0058】例えば、図2の送信ホスト211からサブ
ネットfに属する図示されていない受信ホスト223に
送られるエンドエンドパケットフロー専用のVCカット
スルーを設定しようとする場合、ルータ202では宛先
サブネットf行きのデフォルト経路の仮想次段ノードが
ルータ204であることがわかり、すなわちVPカット
スルーがルータ202から204まで設定されているこ
とがわかる。従って、ルータ202では次段隣接ノード
が204であると考えて、VCカットスルー設定手順を
行なう。
【0059】ルータ202におけるVCカットスルー設
定手順の例を以下に示す。まずルータ202が、ルータ
204に張られているカットスルーVP内の空きVCI
値管理表(図5)を宛先ネットワークアドレスをキーに
参照し、そこに記載されたVCI値(302)とエンド
エンドフロー(ここでは、送信元アドレスa. 211、
宛先アドレスd. 223)との対応関係をルータ204
に対して制御メッセージとして伝える。この制御メッセ
ージの送信にはデフォルト転送用VC(VPI/VCI
=0/100)を用いる。
【0060】そして、ルータ204からの応答を待ち、
対応関係を設定することに対する許諾のメッセージをル
ータ204から受け取れば、ルータ202は少なくとも
仮想次段ルータ204との間に送信ホスト211〜受信
ホスト223間のエンドエンドフロー専用のVCが確保
できたと解釈し、そのフローのパケットを確保した専用
VC(VPI/VCI=0/302)に流すことができ
る。
【0061】送信ホスト211〜受信ホスト223間の
エンドエンドフロー専用のVCカットスルーの設定手順
がルータ202〜204間で完了し、同様の手順がルー
タ204〜205間、ルータ201〜202間でも完了
すると、ルータ201〜205までのVCカットスルー
が設定可能となる。
【0062】なお、上記例では、上流ノード(ルータ2
02)が下流ノード(ルータ204)に対してカットス
ルーの設定を起動する場合について説明したが、下流側
のノードが上流側のノードに対してカットスルーの設定
を起動する方法をとっても構わない。この場合は、下流
側のノードがルータ202〜204間のVPカットスル
ー内の空きVCI値を管理する。
【0063】以上述べたように、新たなVCカットスル
ーを、すでに設定されているVPカットスルーの中を通
す(利用する)かたちで設定しようとする場合、そのV
Pカットスルーの始点になっているルータでは、VPカ
ットスルーの終点ルータのアドレスを認識し、そのルー
タを仮想的な隣接ノードとして、VCカットスルー設定
のための制御メッセージの交換を行なう。そのために
は、設定されているVPカットスルーの終点ルータのア
ドレスを常に始点ルータで記憶していることが必要とな
る。
【0064】その方法としては、VPカットスルー設定
のためのプロトコルが常に終点ノードのアドレスを始点
ノードに対して通知するようにするか、あるいはVPカ
ットスルーの中のデフォルトVCに終点アドレスをチェ
ックするためのメッセージを定義するか、あるいはAT
MのOAM情報を使うかのいづれかが考えられる。
【0065】なお、下流側のノードが上流側のノードに
対してカットスルーの設定を起動する方法を採る場合に
は、VPカットスルーの終点になっているルータが、V
Pカットスルーの始点ルータのアドレスを認識し、その
ルータを仮想的な隣接ノードとして動作することにな
る。
【0066】以上述べた実施の形態では、宛先ネットワ
ークアドレスなどの比較的抽象的な(緩やかな)条件で
規定されたパケットフローのためにあらかじめ設定して
おくカットスルーとしてVPをつなぎ合わせたVPカッ
トスルーを用いることを想定した。
【0067】VPの中のあるVCI値をデフォルトのパ
ケット転送や制御メッセージ転送用のコネクションとし
て使用し、送信元/宛先アドレス対(および宛先ポート
番号)などのよりスペシフィック(詳細)な条件で規定
されたパケットフローのためのカットスルーを生成する
ために、上記デフォルトのVCI値以外の空きVCI値
を上記パケットフロー専用のVCとして随時確保する方
法を説明した。
【0068】同様なことを実現する他の実施形態とし
て、比較的抽象的な条件で規定されたパケットフローの
ためのあらかじめ設定するカットスルーとして、VPで
なくVCをつなぎ合わせたVCカットスルーを用いるこ
とも可能である。
【0069】その場合には、あらかじめ設定しておく比
較的抽象的な条件で規定されたデフォルトフローの転送
に用いるVCカットスルーの設定とともに、後に設定が
要求されるかもしれない、よりスペシフィックな条件で
規定されたパケットフロー用のVCカットスルーのため
のパーツとなるVCカットスルーを準備しておく。この
準備されたVCカットスルーの集合が、上記比較的抽象
的な条件で規定されたパケットフローのための専用仮想
パスとなる。
【0070】例えば、図7に示すように、ルータ202
〜203〜204までの宛先ネットワークfのデフォル
トフローを転送するためのVCカットスルー(VPI/
VCI=0/100)を設定するとともに、ルータ20
2〜203〜204間に同様のVCカットスルーのプー
ル(VPI/VCI=0/301、他の未使用カットス
ルー)を設定して維持しておく。
【0071】後に、例えば送信ホスト211、受信ホス
ト223(アドレスf. 223)で規定されたVCカッ
トスルーをルータ201〜205間に設定する際に、上
記プールしてあるルータ202〜204間の未使用のV
Cカットスルーをそのパーツとして利用することができ
る。
【0072】この方法は、VPを用いる場合とは異な
り、ルータ203でもVC単位のスイッチングを行なう
必要があるが、詳細に規定されたエンドエンドのフロー
のためのVCカットスルーの設定の際の制御手順にルー
タ203は関与する必要はなく、あらかじめ準備された
VCカットスルーの端点であるルータ202とルータ2
04の間で制御メッセージの交換を行なえば良い。
【0073】なお、この方法の場合は、ルータ203で
VC単位のスイッチングを行うため、一つのVCカット
スルーのVCI値がルータ202とルータ204とでは
異なるのが通常である(図7に示すVPI/VCIはル
ータ202にて認識される値であり、ルータ204では
これとは異なる値で同じVCカットスルーが認識されて
いる)。したがって、あらかじめルータ202と204
間でプールしてあるVCカットスルーのそれぞれにつ
き、これを一意に認識できるよう、VCカットスルーI
Dのネゴシエーションを行っておく。
【0074】すなわち、例えばルータ202が、あるI
D値を選択し、「このVCカットスルーID値を使って
ルータ202〜204間のVCカットスルー設定を行い
たい」旨をルータ204にメッセージとして伝え、ルー
タ204から許諾のメッセージを受信すると言う動作
を、ルータ203でルータ202からのVCとルータ2
04へのVCをATMレベルで接続するための設定を行
った後に実行することにより、この同一のVCカットス
ルーID値でルータ202と204の双方が一つのVC
カットスルーを認識できるようになる。
【0075】そして、ルータ202はこの各VCカット
スルーIDを記憶しており、詳細に規定されたエンドエ
ンドのフローのためのVCカットスルーの設定の際にル
ータ204と通信する制御メッセージには、VPを用い
る場合のVCI値の代わりに、VCカットスルーID値
を、未使用のVCカットスルーから選択したVCカット
スルーを特定する情報として含ませればよい。
【0076】同様なことを実現するさらに別の実施形態
としては、VPとVCという階層構造を用いてカットス
ルーの階層化を行なうのではなく、VPI/VCIフィ
ールドの任意の部分を境界にしてカットスルーの階層化
を行なう方法も考えられる。その場合には、境界を2つ
以上定義することで3段階以上の階層化を行なうことも
可能である。ただしその場合には、カットスルー設定時
に各々のカットスルーはセルヘッダ領域のどのビットま
での値で識別されるものであるかを示す情報をやりとり
することが必要である。
【0077】以上述べてきた実施形態の説明は図2に示
すネットワーク構成を例にして行なってきたが、図3に
示すようなネットワーク構成においても全く同様の方法
が適用可能である。
【0078】図3は、ルータ203がルートサーバ機能
も持っており、NHRP(NextHop Resol
ution Protocol)等の手順によりルータ
202、204間に宛先ネットワークアドレスfのパケ
ットフロー専用のVPあるいはVCを設定している。そ
の後、よりスペシフィックな条件(送信元アドレスa.
211、宛先アドレスf. 222)で規定されたフロー
のためのVCカットスルーを設定する際に、ルータ20
2と204の間で隣接ノードとして制御メッセージの交
換を行ない、結果としてルータ202〜204間のVC
をパーツとして持ったルータ201〜205間のVCカ
ットスルーを構成することができる。
【0079】本発明の他の実施形態として、ATMでな
くイーサネットなどの他の通信ネットワークにおけるカ
ットスルー制御手順について説明する。上記ATMにお
ける実施形態で用いたVPIの代わりに、MACフレー
ム中に、宛先ネットワークアドレス等で規定する「比較
的抽象度の高いある特定フローの転送専用の仮想的なデ
ータリンク識別子(以下ではDVLIーAと呼ぶ)」を
記入する第1の特定のフィールドを設ける。さらにAT
Mにおける実施形態で用いたVCIの代わりに、MAC
フレーム中に送信元/宛先IPアドレス対等で規定する
「より詳細に条件が規定された特定フローの転送専用の
仮想的なデータリンク識別子(以下ではDVLIーBと
呼ぶ)」を記入する第2の特定のフィールドを設ける。
【0080】図2で、すべてのサブネットがイーサネッ
トであるとして、ルータ202からルータ204まで予
めカットスルー(ここではIP等のネットワーク層レベ
ルの処理をせず、MACヘッダなどのデータリンクフレ
ームのヘッダ情報を用いてルータで転送処理することを
示す)が設定されているとする。このカットスルーは宛
先ネットワークアドレス等で規定された比較的抽象度の
高い特定フローが転送されるためのものである。
【0081】この状態では、図10に示すように、ルー
タ203にはサブネットcでルータ202との間で合意
された仮想的なデータリンク識別子DVLIーAの値
(A1とする)と、サブネットdでルータ204との間
で合意された仮想的なデータリンク識別子DVLIーA
の値(A2とする)の対応関係が記憶されている。
【0082】ルータ203は、第1の特定のフィールド
に記入されている仮想的なデータリンク識別子A1に基
づいてこのテーブルを引くことにより、ネットワーク層
のフロー解析処理を施さずに所定の出力インタフェース
へ転送するとともに仮想的なデータリンク識別子の値を
あらかじめルータ204との間で決定されたものに書き
換える。
【0083】ここで、ルータ202が送信ホスト211
から受信ホスト222へのデータパケットを受信し、こ
の送受信対のパケットフロー専用の(よりスペシフィッ
クな)カットスルーを設定すべきと判断したとする。ル
ータ202は、ルータ204との間で前述した第2の特
定のフィールドに記入すべき仮想的なデータリンク識別
子の値の合意をとるために制御メッセージの交換を行う
(ここで決まった値をDVLIーB=B301とす
る)。
【0084】なお、ルータ203では、第1の特定のフ
ィールドDVLIーAに仮想的データリンク識別子が記
入されているフレームについては、第2の特定のフィー
ルドDVLIーBの仮想的データリンク識別子の値は書
き換えずに、上述したカットスルー転送を行う。
【0085】ルータ202は、前記エンドエンドフロー
に属するパケットのフレームの第1及び第2の特定のフ
ィールドにそれぞれ、A1及びB301を記入して転送
することになる。
【0086】図11に示すように、ルータ202は入力
側の第1および第2の特定のフィールドに記載された仮
想データリンク識別子(と必要ならインタフェース番
号)と、出力側の第1および第2の特定のフィールドに
記載された仮想データリンク識別子(と必要ならインタ
フェース番号、さらに必要なら送受信MACアドレスな
どのその他のデータリンクヘッダ情報)の対応表を持っ
ている。
【0087】そして、ルータ201とルータ202の間
に、上記エンドエンドフロー専用の仮想的データリンク
識別子が合意され記憶されている(図11ではA0/B
501)なら、ルータ202はその情報に基づいて上記
対応表を引き(出力側はA1/B301)、ネットワー
ク層処理をすること無しに必要なデータリンクヘッダの
書き換えをして、上記フローのパケットを転送できる。
【0088】なお、図8は、ATMの場合の実施形態と
同様に、ルータ202でIP処理を行なった場合の出力
時に付与する仮想データリンク識別子情報が記憶された
テーブル、図9は、ルータ202から新たにカットスル
ーを生成する際の仮想的な隣接ルータ204との間の空
きDVLI値を管理するテーブル(制御メッセージの交
換時に参照される)を示したものである。
【0089】このように、イーサネットにおいても、予
め存在する抽象度の高いある条件で規定されたカットス
ルーを利用して、前記条件を満たしかつより詳細な条件
で規定されたパケットフローに対し任意にカットスルー
を設定することができる。その他、本発明はその趣旨を
逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
より詳細な条件で規定されるパケットフローに対して新
たな専用仮想パスを生成する場合に、すでに設定されて
いるより抽象的な条件で規定されるパケットフロー用の
専用仮想パスを利用するかたちで設定することができる
ため、経路上のすべてのルータで新たな専用仮想パスの
生成手順を行なった場合に比べて、その生成に要する時
間を短縮することができ、各ルータでのパケット処理負
荷の軽減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るルータの構成例を示
す図。
【図2】 本発明の実施形態に係る第1のネットワーク
構成例を示す図。
【図3】 本発明の実施形態に係る第2のネットワーク
構成例を示す図。
【図4】 本実施形態のATM接続されたルータで用い
るIP経路表の一例を示す図。
【図5】 本実施形態のATM接続されたルータで用い
る空きVC管理表の一例を示す図。
【図6】 本実施形態のATM接続されたルータで用い
るATMセル経路表の一例を示す図。
【図7】 本発明の他の実施形態に係る第1のネットワ
ーク構成例を示す図。
【図8】 本実施形態のイーサネット接続されたルータ
で用いるIP経路表の一例を示す図。
【図9】 本実施形態のイーサネット接続されたルータ
で用いる空き仮想データリンク管理表の一例を示す図。
【図10】 本実施形態のイーサネット接続されたルー
タで用いる仮想データリンクヘッダ変換表の一例を示す
図。
【図11】 本実施形態のイーサネット接続されたルー
タで用いる仮想データリンクヘッダ変換表の他の例を示
す図。
【符号の説明】
101…コントローラ 102…ATMスイッチ 103…入力インタフェース 104…出力インタフェース

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の条件により規定されるパケットフロ
    ーを転送するための、自ノードから自ノードとは異なる
    論理ネットワークに属するノードまでネットワーク層処
    理を施さずにパケットを転送可能な、第1の専用仮想パ
    スが存在することを記憶し、 前記第1の条件に加えて第2の条件により規定されるパ
    ケットフローを転送するための第2の専用仮想パスを、
    前記第1の専用仮想パスの終点ノードもしくはそのさら
    に下流のノードまで、前記第1の専用仮想パスを利用し
    て設定するために、前記終点ノードとの間で前記第2の
    専用仮想パスを特定する情報及びこの第2の専用仮想パ
    スにより転送されるべき前記パケットフローを規定する
    条件を示す情報を通信することを特徴とするパケット転
    送制御方法。
  2. 【請求項2】前記第1の専用仮想パスは複数の仮想パス
    を含み、前記第2の専用仮想パスは、この複数の仮想パ
    スのうちの一つであることを特徴とする請求項1記載の
    パケット転送制御方法。
  3. 【請求項3】前記通信後、前記第1及び第2の条件の双
    方を満たすパケットは前記第2の専用仮想パスで転送
    し、前記第1の条件を満たすが前記第2の条件は満たさ
    ないパケットは前記第2の専用仮想パス以外の第1の専
    用仮想パスで転送することを特徴とする請求項1記載の
    パケット転送制御方法。
  4. 【請求項4】前記通信後、前記第2の専用仮想パスによ
    り転送されるべきパケットフローに対し専用に割り当て
    られた仮想パスが自ノードの上流に存在するならば、こ
    の仮想パスと前記第2の専用仮想パスとの対応関係を記
    憶し、 この記憶された対応関係に基づいて、受信した前記パケ
    ットフローに属するパケットをネットワーク層処理を施
    さずに前記第2の専用仮想パスへ転送することを特徴と
    する請求項1記載のパケット転送制御方法。
  5. 【請求項5】前記終点ノードは、前記通信後、前記第2
    の専用仮想パスにより転送されるべきパケットフローに
    対し専用に割り当てられた仮想パスが自ノードの下流に
    存在するならば、この仮想パスと前記第2の専用仮想パ
    スとの対応関係を記憶し、 この記憶された対応関係に基づいて、受信した前記パケ
    ットフローに属するパケットをネットワーク層処理を施
    さずに下流の前記仮想パスへ転送することを特徴とする
    請求項1記載のパケット転送制御方法。
  6. 【請求項6】第1の条件により規定されるパケットフロ
    ーを転送するための、自ノードから自ノードとは異なる
    論理ネットワークに属するノードまでネットワーク層処
    理を施さずにパケットを転送可能な、第1の専用仮想パ
    スが存在することを記憶する記憶手段と、 前記第1の条件に加えて第2の条件により規定されるパ
    ケットフローを転送するための第2の専用仮想パスを、
    前記第1の専用仮想パスの終点ノードもしくはそのさら
    に下流のノードまで、前記第1の専用仮想パスを利用し
    て設定するために、前記記憶手段により記憶された内容
    を参照して、前記終点ノードとの間で前記第2の専用仮
    想パスを特定する情報及びこの第2の専用仮想パスによ
    り転送されるべき前記パケットフローを規定する条件を
    示す情報を通信する手段とを具備したことを特徴とする
    ノード装置。
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