JP3898535B2 - データ転送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はフレーム転送方法に関し、特に、仮想的な閉域網(VPN:Virtual Private Network)を実現するVPNサービスにおけるフレーム転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
同一企業の物理的に離れたサイトを接続し、該企業の仮想的な閉域網(VPN)を実現するVPNサービスが提供されている。最近では、Ethernet(登録商標)のデータリンクレイヤのアドレスであるMACアドレスに基づいてフレームを転送するVPNサービスが提供され始めている。このネットワークは、ある一都市内のネットワークといった比較的小さなネットワークでありMAN(Metropolitan Area Network)と呼ばれている。
【0003】
このMANを複数結合し、広域で大規模なネットワークを実現する技術として例えば、MPLS(Multi Protocol Label Switching)技術を応用した技術が提案されている。このような技術は、従来技術1として IETF Draft"Encapsulation Methods for Transport of Layer 2 Frames Over IP and MPLS Networks", draft-martini-l2circuit-encap-mpls-04.txt、従来技術2として IETF Draft"Transport of Layer 2 Frames Over MPLS", draft-martini-l2circuit-trans-mpls-08.txtがある。これらの従来技術1、2では、複数のMANを接続するバックボーンネットワーク内に予めトンネルLSP(Label Switching Path)と呼ばれる経路と、この経路内に複数のVC LSPと呼ばれる経路とを設定する。MANを結合するバックボーンネットワークの入口のノードはこれらのLSPの識別子であるトンネルラベルとVCラベルを付加し、バックボーンネットワーク内のノードはトンネルラベルに基づきフレームを転送し、出口のノードはVCラベルに基づいた処理を実行する。
【0004】
図2は、従来のフレーム転送方法が適用されるネットワークの構成図である。
【0005】
従来技術1、2について図2のネットワーク構成図を用いて説明する。図2に示すネットワークでは、企業Aのサイト:LAN−A1とLAN−A2とが、MAN−1、MAN−3及びこれらのMANを結合するバックボーンネットワークによって接続されている。バックボーンネットワークはエッジに位置するPE(Provider Edge Node)1〜3とPC(Provider Core Node)1〜3から構成され、PE1→PC2→PC3→PE3とフレームを転送するためのトンネルLSP(T−LSP2)と、その逆方向のトンネルLSP(T−LSP4)とが設定されている。T−LSP2内にはLAN−A1からLAN−A2へ転送するフレーム用のVC−LSP−A1が、T−LSP4内にはLAN−A2からLAN−A1へ転送するフレーム用のVC−LSP−A2が設定されている。このほかに、企業Bのサイト間及び企業Cのサイト間の通信を行うためのLSPも設定されているが、図示を省略する。
【0006】
バックボーンネットワークのPE1は、LAN−A1からのフレームを受信すると、T−LSP2の識別子であるトンネルラベルと、VC−LSP−A1の識別子であるVCラベルとを該フレームに付加してPC2に送信する。PC2及びPC3はトンネルラベルを参照してフレームをPE3に送信し、PE3はVCラベルを参照して、MAN−3に至る回線にフレームを転送する。これらの転送処理によりMAN−1とMAN−3とが接続され、企業AのVPNサービスが実現される。
【0007】
従来技術1、2の問題点を図2と同一のネットワークであり企業B間のLSPのみが記載された図1のネットワークを用いて説明する。
【0008】
図1に示すネットワークは、企業Bのサイト:LAN−B1〜B4が、MAN−1〜MAN−4及び、これらのMANを結合するバックボーンネットワークによって接続されている。バックボーンネットワークにはPE1→PC1→PE2と転送するためのトンネルLSP(T−LSP1)と、その逆方向のT−LSP3が設定されている。また、PE1→PC2→PC3→PE3と転送するためのトンネルLSP(T−LSP2)と、その逆方向のT−LSP4が設定されている。T−LSP1内にはLAN−B1からLAN−B2へ転送するフレーム用のVC−LSP−B1が設定され、T−LSP3内にはその逆方向のVC−LSP−B3が設定される。T−LSP2内にはLAN−B1からLAN−B3、B4へ転送するフレーム用のVC−LSP−B2が設定され、T−LSP4内にはその逆方向のVC−LSP−B4が設定される。このほかに、企業Aのサイト間及び企業Cのサイト間、及びPE2、PE3間の通信を行うためのLSPも設定されているが、図示を省略する。
【0009】
この様な構成のネットワークにおいて、PE1はLAN−B1からのフレームを受信した際に、LAN−B2、B3及びB4のうちいずれにフレームを送信すべきか判断できない。すなわち、T−LSP1内のVC−LSP−B1及びT−LSP2内のVC−LSP−B2のうち、いずれのトンネルLSP内のVC LSPによりフレームを転送すべきか判断できない。また、PE3もMAN−3及びMAN−4に至る回線のうち、いずれの回線にフレームを転送すべきか判断できない。このため、従来技術1、2は、3拠点以上のMANにまたがるサイトを接続することができない。
【0010】
3拠点以上のMANにまたがるサイトを接続する技術として、PEがMACアドレスに対応して出力回線番号やトンネルLSPやVC LSPを学習する技術も提案されている。このような技術は、従来技術3として IETF Draft "Virtual Private Switched Network Services over an MPLS Network", draft-vkompella-ppvpn-vpsn-mpls-00.txt、従来技術4として IETF Draft "Transparent VLAN Services over MPLS" draft-lasserre-vkompella-ppvpn-tls-00.txtが知られている。PEがバックボーンネットワークのPCからフレームを受信すると、該フレーム内の送信元MACアドレスと対応して該フレームが入力した回線の回線番号とトンネルLSPとVC LSPを転送情報として記憶し、MANのノードからフレームを受信すると該フレーム内の送信元MACアドレスと対応して該フレームが入力した回線の回線番号を転送情報として記憶する。記憶したMACアドレス宛てのフレームを受信すると、対応づけた転送情報を用いてフレームを転送する。
【0011】
図1を用いて従来技術3の詳細を説明する。PE1がLAN−B3の端末T7からのフレームを受信した場合、PC2に至る回線の回線番号とVC−LSP−B2とT−LSP2を端末T7のMACアドレスと対応づけて記憶する。PE1が端末T7宛てのフレームをMAN−1から受信すると、記憶した回線番号とVC−LSP−B2とT−LSP2とを用いてフレームを転送する。また、PE3が端末T7からのフレームを受信した場合、該フレームが入力した回線番号と端末T7のMACアドレスを対応づけて記憶する。PE3が端末T7宛てのフレームをPC3から受信すると、記憶した回線番号に対応する回線にフレームを転送する。
【0012】
このように、上述した従来技術3、4によると、ある一つのMANからフレームを受信した場合、残りの2拠点以上のMANのうち、いずれにフレームを送信するか判断することができるので、3拠点以上のMANにまたがるサイトを接続することができ、従来技術1、2の問題が解決される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術1〜4には、複数のMANを接続して多くの企業(契約者)を収容する大規模ネットワークを構築する上で以下に示す課題がある。
従来技術1、2を適用したネットワークには、前述した様に3拠点以上のMANにまたがるサイトを接続できないといった課題がある。
【0014】
また、従来技術3、4を適用したネットワークには、ノードが備える転送情報格納用のテーブルが不足するといった課題がある。すなわち、従来技術3、4のPEは、該PEが収容する全企業の全MACアドレスと対応づけて、出力回線番号やトンネルLSPやVC LSPなどの転送情報を学習する必要がある。例えば、図1のPE1は企業A〜Cの全端末T1〜T11のMACアドレスと対応づけて転送情報を学習する必要がある。PEが備えている本転送情報を記憶するテーブルの容量は有限であり、従来技術3、4を適用したネットワークはこのテーブルの容量がネックとなり多くの企業(契約者)を収容できなくなる場合がある。
【0015】
本発明の目的は、フレームの転送に用いる情報を宛先アドレスに対応して記憶するノードをネットワークのエッジ側に設けることにより、より多くのVPN(企業)を収容可能なネットワークを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るフレーム転送方法は、互いに回線で結ばれた複数のノードと端末とを有するネットワークで用いられ、フレームを転送する転送経路が前記ネットワーク内のノード間に設定されており、前記ノードが、他のノードから受信したフレームに、前記転送経路を識別する転送経路識別子を書き込んで、フレームを送信するフレーム転送方法であって、フレームを送信する端末又は前記転送経路外のノードが、前記転送経路を経由して転送されるべきフレームを送信する際に、該フレーム内のフレーム転送先の情報から、前記転送経路に関する転送経路選択情報と前記転送経路の終端のノードにおける出力回線に関する出力回線情報とをフレームに書き込んで、フレームを送信し、前記転送経路の起端のノードは、該フレーム内の前記転送経路選択情報に基づいて転送に使用する転送経路を判定し、該転送経路に対してフレームを送信し、前記転送経路の終端のノードは、該フレーム内の前記出力回線情報に基づいて該ノードからフレームを出力する出力回線を判定し、該出力回線に対してフレームを送信することを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るフレーム転送方法は、前記転送経路内に前記ネットワーク内の論理的ネットワーク毎に仮想回線(例えば、VCパス)が設定されており、フレームを送信する端末又は前記転送経路外のノードが、前記論理ネットワークを識別する論理ネットワーク識別子をフレームに書き込んで、フレームを送信し、前記転送経路の起端のノードは、該フレーム内の前記論理ネットワーク識別子及び前記転送経路選択情報に基づいて、前記仮想回線(仮想回線及び該仮想回線に至る出力回線)を判定し、前記転送経路の終端のノードは、該フレーム内の前記論理ネットワーク識別子及び前記出力回線選択情報に基づいて、該ノードからフレームを出力する出力回線を判定し、該出力回線に対してフレームを送信することを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係るフレーム転送方法は、前記転送経路内に前記ネットワーク内の論理的ネットワーク毎に仮想回線(例えば、VCパス)が設定されており、フレームを送信する端末又は前記転送経路外のノードが、前記論理ネットワークを識別する論理ネットワーク識別子をフレームに書き込んで、フレームを送信し、前記転送経路の起端のノードは、該フレーム内の前記論理ネットワーク識別子及び前記転送経路選択情報に基づいて、前記仮想回線(仮想回線及び該仮想回線に至る出力回線)を判定し、前記仮想回線を識別する仮想回線識別情報(例えば、VCラベル)をフレームに書き込んで、フレームを送信し、前記転送経路の終端のノードは、該フレーム内の前記仮想回線識別情報及び出力回線選択情報に基づいて、該ノードからフレームを出力する出力回線を判定し、該出力回線に対してフレームを送信することを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るフレーム転送装置は、複数の入力回線と複数の出力回線とを備え、前記入力回線から入力するフレームを前記出力回線に出力するフレーム転送装置において、該フレームのヘッダ内の宛先アドレス情報及びネットワーク識別子のうち少なくとも一つ以上の情報をフレーム情報として送信するフレーム情報送信部と、前記宛先アドレス情報により特定される端末に至る経路上の該フレーム転送装置より下流に位置するフレーム転送装置がフレームの転送先を決定する際に使用するパス選択情報及び出力回線選択情報のうち少なくとも1つの情報と出力回線番号とから構成される宛先情報を設定する転送エントリを複数格納する転送テーブルと、前記フレーム情報を受信すると、前記転送テーブルを検索し、該フレームのヘッダ内の前記宛先アドレス情報に対応する出力回線番号と宛先情報とを判定するヘッダ処理部と、前記出力回線番号に対応する回線に該フレームを転送するフレーム中継手段と、前記宛先情報を該フレームに書き込む宛先情報書き込み手段とから構成されることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係るフレーム転送装置は、複数の入力回線と複数の出力回線とを備え、前記入力回線から入力するフレームを前記出力回線に出力するフレーム転送装置において、該フレーム転送装置より上流に位置するフレーム転送装置が書き込んだ宛先アドレス情報に対応するパス選択情報及びネットワーク識別子をフレーム情報として送信するフレーム情報送信部と、前記フレーム情報に対応した出力回線番号及びパス情報から構成される転送エントリを複数格納する転送テーブルと、前記フレーム情報を受信すると、前記転送テーブルを検索し、出力回線番号とパス情報を判定するヘッダ処理部と、前記出力回線番号に対応する回線に該フレームを転送するフレーム中継手段と、前記パス情報を該フレームに書き込む宛先情報書き込み手段とから構成されることを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係るフレーム転送装置は、複数の入力回線と複数の出力回線とを備え、前記入力回線から入力するフレームを前記出力回線に出力するフレーム転送装置において、ネットワーク識別子、該フレームが入力した入力回線の識別子である入力回線番号及び該フレームの転送に使用されたパスの識別子であるパス情報のうち少なくとも一つ以上の情報と、該フレーム転送装置より上流に位置するフレーム転送装置が書き込んだ宛先アドレス情報に対応する出力回線選択情報とをフレーム情報として送信するフレーム情報送信部と、前記フレーム情報に対応した出力回線番号から構成される転送エントリを複数格納する転送テーブルと、前記フレーム情報を受信すると、前記転送テーブルを検索し、出力回線番号を判定するヘッダ処理部と、前記出力回線番号に対応する回線に該フレームを転送するフレーム中継手段とから構成されることを特徴とする。
【0022】
【発明の作用及び効果】
上記課題を解決するために、本発明に係るフレーム転送方法は、互いに回線で結ばれた複数のノードと端末とを有するネットワークで用いられ、フレームを転送する転送経路が前記ネットワーク内のノード間に設定されており、前記ノードが、他のノードから受信したフレームに、前記転送経路を識別する転送経路識別子を書き込んで、フレームを送信するフレーム転送方法であって、フレームを送信する端末又は前記転送経路外のノードが、前記転送経路を経由して転送されるべきフレームを送信する際に、該フレーム内のフレーム転送先の情報から、前記転送経路に関する転送経路選択情報と前記転送経路の終端のノードにおける出力回線に関する出力回線情報とをフレームに書き込んで、フレームを送信し、前記転送経路の起端のノードは、該フレーム内の前記転送経路選択情報に基づいて転送に使用する転送経路を判定し、該転送経路に対してフレームを送信し、前記転送経路の終端のノードは、該フレーム内の前記出力回線情報に基づいて該ノードからフレームを出力する出力回線を判定し、該出力回線に対してフレームを送信することを特徴とする。
【0023】
すなわち、本発明のフレーム転送方法を適用したネットワークでは、多くの企業(契約者)を収容する大規模ネットワークを構築するために、以下に示す制御が行われる。バックボーンネットワークのPEがMACアドレスに対応した出力回線番号、トンネルLSP、VC LSPなどの転送情報の学習を行わず、PEの上流に位置するノードがこの転送情報と同等の情報をフレームに付加して送信する。この付加情報はバックボーンネットワークの入口に位置するPEが転送する回線とトンネルLSPとVC LSPの情報と、バックボーンの出口に位置するPEが転送する回線の情報とから構成される。そして、各PEはこの情報に基づいてフレームを転送する。
【0024】
例えば、LAN−B1の端末T2からLAN−B3の端末T7に至るフレームを転送する場合について考える。PE1とPE3の上流に位置するME2はフレームを受信すると、PE1がPC2に至る回線内のT−LSP2とVC−LSP2を用いて転送することを指示する情報と、PE3がMAN−3に至る回線を用いて転送することを指示する情報を該フレームに書き込んで送信する。
【0025】
MACアドレスに対応した情報を記憶すべきノードはネットワークのエッジ(縁)側に位置することとなるため、収容する企業(契約者)の数が少ない。ノードは少ない収容企業内の端末のMACアドレスに対応して情報を記憶すればよい。上述の例ではME2は企業Bだけを収容しているため、端末(T2、5、6、7、8、11)のMACアドレスに対応して記憶することとなる。このため、本情報を記憶するテーブルの容量が収容契約者数拡大のネックとなりにくく、本発明を適用したネットワークはより多くの企業(契約者)を収容することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
図1は、本発明のフレーム転送方法を適用可能なネットワークの構成図である。
【0028】
図1に示すネットワークでは、バックボーンネットワーク及びMAN(Metropolitan Area Network)−1〜6により、企業A〜Cの仮想閉域網VPN(Virtual Private Network)を実現するVPNサービスにおけるVPN−A〜Cを実現したネットワークである。VPN−AはサイトLAN(Local Area Network)−A1、A2から、VPN−BはサイトLAN−B1〜B4から、VPN−CはサイトLAN−C1、C2から各々構成される。それぞれのLANはMANに接続するCE(Customer Edge Node)と、一つ以上の端末T(Terminal)とから構成される。LANとバックボーンネットワーク間のフレーム転送を行うMANはエッジに位置するME(MAN Edge Node)とコアに位置するMC(MAN Core Node)から構成され、MANを接続するバックボーンネットワークはエッジに位置するPE(Provider Edge Node)1〜3と、コアに位置するPC(Provider Core Node)1〜3とから構成されている。
【0029】
また、バックボーンネットワーク内には複数のトンネルLSP(Label Switching Path)が設定されている。このトンネルLSPには、PE1→PC1→PE2とフレームを転送するためのT−LSP1と、その逆方向のT−LSP3と、PE1→PC2→PC3→PE3とフレームを転送するためのT−LSP2と、その逆方向のT−LSP4とが設定されている。T−LSP1内にはLAN−B1からLAN−B2へ転送するフレーム用の仮想回線であるVC−LSP−B1と、その逆方向のVC−LSP−B3が設定されている。また、T−LSP2内にはLAN−B1からLAN−B3、B4へ転送するフレーム用のVC−LSP−B2と、、その逆方向のVC−LSP−B4が設定されている。このほかに、企業Aのサイト間及び企業Cのサイト間、及びPE2、PE3間の通信を行うためのLSPも設定されているが、本実施例では図示を省略する。
【0030】
前述した従来技術3、4をバックボーンネットワークに適用した場合には、PE1は端末T4〜T11のMACアドレスに対応して回線番号、トンネルラベル、VCラベルを、また、端末T1〜T3のMACアドレスと対応して回線番号を記憶する必要がある。すなわち、バックボーンネットワークのPE1は、全企業の端末T1〜T11のMACアドレスと対応して、トンネルラベル、VCラベルあるいは回線番号といった転送情報を学習し記憶しておく必要がある。PE内が備えている本転送情報を記憶するテーブルの容量は有限であり、従来技術3、4を適用したネットワークはこのテーブル容量がネックとなり多くの企業(契約者)を収容できなくなる場合がある。
【0031】
一方、本発明のフレーム転送方法を適用したネットワークでは、バックボーンネットワークのPEがMACアドレスに対応した出力回線番号、トンネルLSP、VC LSPなどの転送情報を学習することなく、PEの上流に位置するノードがこの転送情報と同等の情報をフレームに付加して送信する。この付加情報は、バックボーンネットワークの入口に位置するPEが転送する回線、トンネルLSP及びVC LSPの情報と、バックボーンの出口に位置するPEが転送する回線の情報を収容したフレームから構成される。そして、各PEはこの情報に基づいてフレームを転送する。
【0032】
本発明のフレーム転送方法では、MACアドレスに対応した情報を記憶すべきノードはネットワークのエッジ(縁)側に位置することとなるため、収容する企業(契約者)の数が少ない。ノードは収容企業内の少ない端末のMACアドレスに対応して情報を記憶すればよく、本情報を記憶するテーブルの容量が収容契約者数拡大のネックとなりにくい。
【0033】
すなわち、ME2がLAN−B1からLAN−B3の端末T7にフレームを転送する場合には、ME2がPE1に対してPE1からPC1に至る回線とVC−LSP−B2とT−LSP2とを指示する。また、PE3に対してはMAN−3に至る回線を指示する。ME2は企業Bの端末(T2、T5、T6、T7、T8、T11)に関する転送情報として、LSP選択情報と出力回線選択情報とを記憶すればよく、企業A、Cの端末に関する転送情報を記憶する必要はない。
【0034】
次に、本発明のフレーム転送方法において、LAN−B1の端末T2がLAN−B3の端末T7宛てのフレームを送信するための各ノードの動作について説明する。
【0035】
図3は、端末T2が送信するDIX EthernetIIのフレームのフォーマットを示す図である。
【0036】
このDIX EthernetIIのフレームのフォーマットはヘッダ部410、データ部420及びFCS部430より構成される。
【0037】
ヘッダ部は、プリアンブル411、SFD(Start of Frame Delimiter)412、送信元MACアドレス(SMAC:Source MAC)413、宛先MACアドレス(DMAC:Destination MAC)414、タイプ415から構成される。プリアンブル411はフレームを受信した装置がフレームの先頭を見つけるための情報を、SFD412はフレームの先頭を示し、それぞれ16進数で「01010101」、「AB」である。SMAC413は送信元のアドレス、DMAC414は宛先のアドレスを表す。タイプ415はデータ部420に格納されるネットワーク層のプロトコルを示す。例えば、16進数で「0800」はTCP/IPフレームであることを示し、「8137」はNovell NetWareフレームであることを示す。データ部420はデータ421とパディング422とから構成される。データ421は、0から1500Byteの可変なデータで、パディング422はフレームの全データ長を最低でも64Byteとするために挿入される。FCS部430はFCS431から構成される。フレームを受信した装置はFCS431を確認し、フレームの有効・無効を判断する。
【0038】
端末T2が送信した端末T7宛てのフレームをME2が受信すると、該フレームを受信した回線番号(以下、入力回線番号)から企業Bのフレームであることを識別する。この企業の識別は、例えば、ME2に、入力回線番号毎に企業の識別子であるVLAN IDを格納するテーブル1500(図4参照)備え、入力回線番号に応じてVLAN ID1501−iを読み出すことによって実現される。
【0039】
そして、DMAC414から該フレームを出力する回線番号(以下、出力回線番号)と、宛先サイト情報とを判定する。この出力回線番号及び宛先サイト情報の判定は、MACアドレスに対応して、出力回線番号と宛先サイト情報とが設定されているテーブル1000(図5参照)を検索することで実現される。
【0040】
すなわち、テーブル1000に複数設定されたエントリ1010−iを1つずつ読み出し、ヘッダ部410内のDMAC414とテーブル1000内のMACアドレス1002−iとを比較し、MACアドレスが一致したエントリ1010−i内の回線番号1001−iを出力回線番号とし、宛先サイト情報1003−iを宛先サイト情報とする。この宛先サイト情報(2bit)はバックボーンネットワークの入口のPE1にて転送すべきLSPを判定する際に使用される1bitのLSP選択情報1013−iと、バックボーンネットワークの出口のPE3にて出力回線を判定する際に使用される1bitの出力回線選択情報1023−1)とから構成される。
【0041】
そして、ME2は、判定した企業の情報(VLAN ID)と宛先サイト情報1003−iとを書き込んだ宛先サイト情報1003−iが有効であることを示す宛先サイト情報有効ビットを書き込んだヘッダを付加して、フレームをMC(MAN Core)へ送信する。このヘッダとしては、例えば、IEEE 802.1Qに記載のVLANTagを用いる。
【0042】
図6に、ME2が送信する、VLAN Tagを挿入した後の、MAN−1におけるフレームフォーマットを示す。図6に示すフレームフォーマットでは、図3に示すフレームフォーマットのヘッダ部SMAC413とタイプ415の間にVLAN Tag416が挿入される。
【0043】
VLAN Tag416内のTPID(Tag Protocol Identifier)501はToken Ring、FDDI等で使われるがEthernet(登録商標)の場合は16進数で「8100」となる。CFI(Canonical Format Indicator)503はToken Ringの通信の際に使用される1bitの情報で、また、UP(User Priority)502は転送優先度を表す3bitの情報である。本実施の形態では、このUP502を、LSP選択情報を格納するLSP選択情報505(1bit)と、出力回線選択情報を格納する出力回線選択情報506(1bit)と、LSP選択情報505と出力回線選択情報506(1bit)の有効・無効を設定する宛先サイト情報有効ビット507として使用する。VLAN ID504はVLAN(Virtual LAN)の識別子を表す。本実施例では企業(VPN)の識別子となる。PE1はUP502のLSP選択情報505と出力回線選択情報506と宛先サイト情報有効ビット507とにLSP選択情報1013−iと出力回線選択情報1023−iと有効であることを表す「1」の値を、VLAN ID504に企業Bに対応するVLAN ID1501を書き込む。
【0044】
なお、端末T2乃至CE2が企業Bの情報をVLAN Tag416内のVLAN ID504に書き込んで送信するように構成してもよい。この場合、ME2は企業の識別やVLAN Tag416を付加しない。
【0045】
MAN−1内のMCがこのフレームを受信すると、DMAC414から出力回線番号を判定して転送する。ME3も同様の転送を行う。MCまたはME3の出力回線判定処理は、例えば、回線番号1101−iとMACアドレス1102−iとを格納するエントリ1010−iを複数設定したテーブル1100(図7参照)を検索することによって実現される。テーブル1100からエントリ1110−iを1つずつ読み出し、ヘッダ部510内のDMAC414とMACアドレス1102−iとを順次比較し、一致したエントリ1110−i内の回線番号1101−iを出力回線番号と判定する。
【0046】
MC及びME3を経由したPE1が該フレームを受信すると、まず、ヘッダ部510内のVLAN ID504からフレームの属する企業を識別して、企業Bであることを判定する。そして、送信すべき一つ以上の出力回線番号とVC LSPとトンネルLSPとの組を判定する。さらに、ヘッダ部510のUP502内のLSP選択情報505に基づいて一つの組を選択する。本実施例の場合、VLAN ID504により、PC2に至る回線番号とVC−LSP−B2とT−LSP2の組1と、PC1に至る回線番号とVC−LSP−B1とT−LSP1の組2とを選択し、LSP選択情報505に基づいて組1を該フレームの転送に使用すべきと判定する。
【0047】
この判定は、例えば、エントリ1210−iが複数設定されたテーブル1200(図8参照)を検索することで実現される。テーブル1200のエントリ1210−iを1つずつ読み出し、ヘッダ部510内のVLAN ID504とVLAN ID1201−iとを比較し、ヘッダ部510内LSP選択情報505とLSP選択情報1202−iとを比較する。一致したエントリ1210−i内の回線番号1204−iを転送に使用する出力回線番号と判定し、トンネルラベル1205−iを転送に使用するトンネルラベルと判定し、VCラベル1206−iを転送に使用するVCラベルと判定する。
【0048】
そして、PE1は、トンネルラベル1205−i、VCラベル1206−iの値をフレームに付加して、フレームをバックボーンネットワーク内へ送信する。
【0049】
図9に、トンネルラベル、VCラベルに関するヘッダ情報を付加した後の、PE1が送信する、バックボーンネットワークにおけるフレームフォーマットを示す。
【0050】
図9に示すフレームフォーマットでは、図6に示すフレームフォーマットにカプセルヘッダ部740が加わり、ヘッダ部510内のプリアンブル411とSFD412が削除されて新たなヘッダ部710となる。カプセルヘッダ部740はヘッダ部510(図6参照)の411〜415のフィールドと同一の441〜445と、トンネルshimヘッダ446とVC shimヘッダ447から構成される。
【0051】
図10は、RFC3032記載のフォーマットを適用したときのトンネルshimヘッダ446を、図11は、RFC3032記載のフォーマット適用時のVC shimヘッダ447を示す。
【0052】
トンネルshimヘッダ446はトンネルラベル801、実験用のトンネルEXP802、トンネルSビット803及びトンネルTTL(Time to Live)804から構成される。
【0053】
同様にVC shimヘッダ446はVCラベル901、3bitのVC EXP902、VC Sビット903及びVC TTL904から構成される。本実施例ではVC EXP902の下位1bitを出力回線選択情報905として、上位2bit目を905の有効・無効を設定するVC EXP有効ビット906として使用する。また最上位bitの907は使用していない。PE1は判定したトンネルラベル1205−iとVCラベル1206−iの情報をそれぞれトンネルラベル801とVCラベル901に格納する。
【0054】
最後に、PE1は出力回線選択情報をPE3に通知するため、UP502内の出力回線選択情報506(1bit)の値をVC EXP902内の出力回線選択情報905に書き込み、VC EXP有効ビット906に有効を表す「1」を書き込んだ後、回線番号1204−iに対応する回線にフレームを送信する。
【0055】
PC2はトンネルラベル801に基づきフレームをPC3に転送し、新たなトンネルラベル801に変更する。PC3も同様にトンネルラベル801に基づきフレームをPC3に転送する。PC3はトンネルshimヘッダ446を削除してもよい。このようにすると、不必要な情報を転送することがなくネットワーク帯域を有効に利用できる。
【0056】
PE3は、このフレームを受信すると、入力回線番号とVCラベル901からフレームの属する企業を識別して、送信すべき一つ以上の回線番号(本実施の形態ではMAN−3に至る回線とMAN−4に至る回線)を判定する。さらに、VC EXP902内の出力回線選択情報905に基づいて、MAN−3に至る回線の回線番号を出力回線番号と判定する。
【0057】
PE3の出力回線判定処理は、例えば、入力回線番号2401−i、VCラベル2402−i、VC EXP2403−i、出力回線番号2404−iを格納するエントリ2410−iを複数設定したテーブル2400(図12参照)を検索することによって実現される。すなわち、テーブル2400からエントリ2410−iを1つずつ読み出し、入力回線番号とエントリ2410−i内の入力回線番号2401−iとを比較し、カプセルヘッダ部740内のVCラベル901とVCラベル2402−iとを比較し、VC EXP902内の出力回線選択情報905とVC EXP2403−i内の出力回線選択情報2406−iとを比較して、一致したエントリ内の出力回線番号2404−iを出力回線番号と判定する。
【0058】
3bitのVC EXP2403−iは出力回線選択情報2406−i(1bit)とVC EXP2403−iの有効・無効を記載するVC EXP有効ビット2407−i(1bit)と使用されていない2408−i(1bit)とから構成される。このVC EXP有効ビット2407−iは常に「1」である。
【0059】
その後、PE3はカプセルヘッダ部740(図9参照)を削除し、プリアンブル411とSFD412をヘッダ部に付加して、図6に示すフォーマットに変換した後、該出力回線番号2404−iに対応する回線にフレームを送信する。
【0060】
MAN−3内のノードはMAN−1のMCと同様に、ヘッダ510部内のDMAC414から出力回線番号を判定してLAN−B3まで転送する。
【0061】
以上に説明したように、PE1とPE3は端末のMACアドレスに対応した情報を記憶する必要がないため、この情報を蓄積するテーブルがネットワークの大規模化のネックとなることがない。
【0062】
今まで説明してきたMACアドレスに対応した情報を蓄積するテーブル1000、1100の設定に関しては、各ノードに接続した管理端末から設定してもよい。また、端末Tの数が多かったり、端末Tの追加削除が頻繁に発生する場合には、自動的にテーブル1000、1100が設定される方が望ましい。この自動設定は各ノードがフラッディング動作、通知動作及び学習動作を行うことにより実現される。以下、この3動作について説明する。
【0063】
[フラッディング動作]
T2からME2に送信されてきたフレーム中のDMAC414に対応する、ME2内のテーブル1000(図5参照)内のエントリ1010−iないしはMC中のテーブル1100(図7参照)内のエントリ1110−iが設定されていない場合、ネットワーク内の各ノードは同一契約者(本実施例では同一VLANが割り当てられる企業)内の全端末Tにフレームが到達するようにフレームを送信する。
【0064】
MAN内の各ノードは、VLAN IDに対応してフレームを送信すべき一つ以上の出力回線番号を判定する。ここで、MAN−1のMCを考える。MAN−1にはLAN−A1及びLAN−B1しか接続されていないために、MCは企業A及びBのフレームを転送すればよく、企業Cのフレームを転送する必要はない。企業Aのフレームを転送するために、企業AのVLAN IDに対応して、LAN−A1に転送するためのME1に至る回線番号と、LAN−A2に転送するためのME3に至る回線番号を設定する。同様に企業Bのフレームを転送するために、企業BのVLAN IDに対応して、LAN−B1に転送するためのME2に至る回線番号と、LAN−B2、LAN−B3に転送するためのME3に至る回線番号を設定する。このような動作を実現するために、テーブル1300(図13参照)を用いる。テーブル1300はフラッディング動作に用いられ、VLAN ID毎にビットマップ1310−iを備える。ビットマップ1310−i内の出力回線VLDj 130j−iには出力回線jに対するフレーム出力の有無を設定する。
【0065】
まず、ME2のフラッディング動作について説明する。ME2が端末T2から送信されたフレームを受信すると、前述の様にテーブル1500(入力回線番号に対応して、企業の識別子であるVLAN IDが設定されているテーブル:図4参照)を検索してVLAN IDを判定した後、テーブル1000(MACアドレスに対応して、出力回線番号と宛先サイト情報とが設定されているテーブル:図5参照)を検索する。該フレームのDMAC414に対応するエントリ1010−iが設定されていないと、フラッディング動作のためにVLAN IDに対応するテーブル1300のビットマップ1310−iを読み出す。このビットマップ1310−iには、企業BのVLAN IDに対して、MCに至る回線とCE2に至る回線とにフレームを出力するように設定されているが、入力した回線にはフレームを送信する必要がないため、MCに至る回線の番号だけを出力回線番号と判定する。また、宛先サイト情報が得られないため、UP502の宛先サイト情報有効ビット507に無効を表す「0」を書き込み、フレームをMCに送信する。
【0066】
次に、MCのフラッディング動作について説明する。MCが端末T2から送信されたフレームを受信すると、前述の様にテーブル1100(回線番号に対応して、MACアドレスが設定されているテーブル:図7参照)を検索する。該フレームのDMAC414に対応するエントリ1110−iが設定されていないと、フラッディング動作のためにVLAN ID504に対応するビットマップ1310−iを読みだす。ME1及びME4の先には企業Bの端末が接続されていないため、このビットマップ1310−iには、企業BのVLAN IDに対して、ME3へ至る回線とME2に至る回線とにフレームを出力するように設定されている。入力した回線にフレームを送信する必要がないため、ME3へ至る回線の番号だけを出力回線番号と判定して、フレームをME3に送信する。
【0067】
ME3が端末T2から送信されたフレームを受信すると、ME3も同様のフラッディング動作を行う。
【0068】
次に、PE1のフラッディング動作について説明する。PE1は端末T2から送信されたフレームを受信し、UP502内の宛先サイト情報有効ビット507が無効を表す「0」であることを識別すると、フラッディング動作を行う。このフラッディング動作では、特定の企業(本例では企業B)のサイトに繋がる全出力回線及びLSPにフレームを複製(コピー)して転送する。この全出力回線及びLSPの判定には、例えば、テーブル1200(回線番号、トンネルラベル、VCラベルを含むエントリが複数設定されたテーブル:図8参照)を、LSP選択情報1202−iをマスクして(LSP選択情報1202−iの一致不一致を問わず)検索することで実現される。テーブル1200のエントリ1210−iを1つずつ読み出し、ヘッダ部510内のVLAN ID504を、VLAN ID1201−iと比較する。PE1は、VLAN IDが一致した全てのエントリ1210−i内の回線番号1204−I及びトンネルラベル1205−i、VCラベル1206−iの組が指定する出力回線とLSPとにフレームを転送するように判定して、該判定された回線にフレームを転送する。この時、PE1は、VC EXP902のVC EXP有効ビット906に無効を表す「0」を書き込む。
【0069】
次に、PE3のフラッディング動作について説明する。PE3はVC EXP902のVC EXP有効ビット906が「0」のフレームを受信すると、フラッディング動作を行う。このフラッディング動作では、該フレームの入力回線番号とVCラベル901からフレームの属する企業を識別して、送信すべき一つ以上の出力回線番号を判定し、この出力回線番号に対応する全ての回線にフレームを複製(コピー)して送信する。
【0070】
例えば、この出力回線番号の判定処理は、前述のテーブル2400(出力回線番号を含むエントリが複数設定されたテーブル:図12参照)を、VC EXP2403−iをマスクして(VC EXP2403−iの一致不一致を問わず)検索することによって実現される。テーブル2400からエントリ2410−iを1つずつ読み出し、入力回線番号とカプセルヘッダ部740内のVCラベル901を、エントリ2410−i内の入力回線番号2401−iとVCラベル2402−iと比較する。VCラベルが一致した全エントリ2401−i内の出力回線番号2404−i(本実施例では、MAN−3とMAN−4とに至る回線の回線番号)を出力回線番号と判定して、該判定された回線にフレームを転送する。
【0071】
[通知動作]
次に、宛先サイト情報を通知する通知動作について説明する。
【0072】
PE3は、端末T7宛てのフレーム転送時に使用する出力回線選択情報を、端末T7から端末T2に転送されるフレームに書き込んで送信する。この出力回線選択情報は、後述するME2の学習動作にて端末T7のMACアドレスに対応して記憶される。
【0073】
例えば、この出力回線選択情報の判定処理は、前述のテーブル2400(出力回線番号を含むエントリが複数設定されたテーブル:図12参照)を検索することによって実現される。テーブル2400からエントリ2410−iを1つずつ読み出し、入力回線番号と入力回線番号2401−iとを比較し、転送にて使用するVC−LSP−B4とは逆方向のVC−LSP−B2に対応するVCラベルと、VCラベル2402−iとを比較し、転送に使用する出力回線番号とエントリ2410−i内の出力回線番号2404−iとを比較して、これらが一致したエントリ2410−i内の出力回線選択情報2406−iをUP502の出力回線選択情報506に書き込む。
【0074】
一方、PE1は、端末T7宛てのフレーム転送の際に使用するLSP選択情報(本実施例では、PC2に至る回線番号、及び、T−LSP2並びにVC−LSP−B2に対応するLSP選択情報)を、端末T7から端末T2に転送されるフレームに書き込んで送信する。このLSP選択情報は、後述するME2の学習動作にて、端末T7のMACアドレスに対応して記憶される。
【0075】
例えば、このLSP選択情報の判定処理は、前述のテーブル2400(出力回線番号を含むエントリが複数設定されたテーブル:図12参照)を検索することによって実現される。テーブル2400からエントリ2410−iを1つずつ読み出し、入力回線番号とエントリ2410−i内の入力回線番号2401−iとを比較し、VC−LSP−B4に対応するVCラベルを、VCラベル2402−iと比較して、入力回線番号及びVCラベルが一致したエントリ2410−i内のLSP選択情報2405−i(1bit)をLSP選択情報506に書き込む。
【0076】
[学習動作]
フレームを出力する出力回線番号が決まらない時に、常にフラッディングを行うのは回線の帯域の有効利用の観点からは好ましくない。そのため、MCは入力したフレームのMACアドレスと対応する回線番号を記憶する学習動作を行う。また、MEは回線番号と前述の通知動作によって通知された宛先サイト情報を記憶する学習動作を行う。
【0077】
MCがフレームを受信すると、テーブル1100(回線番号に対応して、MACアドレスが設定されているテーブル:図7参照)内のエントリ1110−iを1つずつ読み出して、回線番号1101−iと該フレームの入力回線番号とを比較し、MACアドレス1102−iとフレーム内のSMAC413とを比較する。その結果、一致するエントリ1110−iがない場合、入力回線番号とSMAC414を、それぞれエントリ1110−iの1101−i、1102−iとしてテーブル1100に設定する。
【0078】
同様にME2がMCからフレームを受信する場合、テーブル1000(MACアドレスに対応して、出力回線番号と宛先サイト情報とが設定されているテーブル:図5参照)のエントリ1010−iを1つずつ読み出して、回線番号1001−iとPE3が書き込んだ出力回線選択情報506とを比較し、MACアドレス1002−iと該フレームの入力回線番号とフレーム内のSMAC413とを比較し、宛先サイト情報1003−iとPE1が書き込んだLSP選択情報505とを比較する。その結果、一致するエントリ1010−iがない場合には、それぞれを回線番号1001−i、MACアドレス1002−i、出力回線選択情報1023−i、LSP選択情報1013−iとしたエントリ1010−iをテーブル1000に設定する。なお、バックボーンネットワーク内のPEはDMAC414に基づいてフレームを転送する必要がないので、この様な学習動作を行う必要はない。
【0079】
これまで、ME2がUP502に宛先サイト情報を、PE1がVC EXP902に出力回線選択情報を設定(マッピング)する場合を説明したが、UP502及びVC EXP902は3bitと少なく、ある企業のサイトが多くのMANにまたがる場合には、宛先サイト情報や出力回線選択情報をマッピングするフィールドが不足する場合も考えられる。この場合には、ME2がVLAN Tagをさらにもう一つ付加し、この中のVLAN ID604(12bit)に宛先サイト情報(LSP選択情報及び出力回線選択情報)を書き込むようにすればよい。ME2が送信するフレームのフォーマットを図14に示す。図14においては図6に示すフレームフォーマットと異なり、複数のVLAN Tag416、417が挿入されている。図14において、VLAN Tag417がさらに付加されたVLAN Tagである。
【0080】
また同様に、PE1がshimヘッダをさらにもう一つ付加し、出力回線選択情報を書き込むようにする。PE1が送信するフレームのフォーマットを図15に示す。図15においては図9に示すフレームフォーマットと異なり、Shimヘッダが3つ付加されている。すなわち、拡張用shimヘッダ448がさらに付加されたshimヘッダである。
【0081】
そして、ネットワーク内の各ノードはこれに対応した動作を行う。
【0082】
[ノード:ME]
次に、本発明が適用されるネットワークにおいて用いられるME2の動作を図16、図17を用いて説明する。図16は、ME2の主要な構成を示すブロック図であり、図17は、ヘッダ処理部1700の構成を示すブロック図である。
【0083】
以下に説明する実施例では、LAN−B1の端末T2が、LAN−B3の端末T7宛に送信するフレームの転送動作、フラッディング動作及びこのフレーム転送動作を実行するための学習動作について説明する。
【0084】
図16に示すように、ME2は、フレームが入力される複数の入力回線1601−j(j=1〜M)に対応して備えられた受信側フレーム処理部1602−jと、フレームが出力される複数の出力回線1605−j(j=1〜M)に対応して備えられた送信側フレーム処理部1604−jと、入力されたフレームのヘッダ部を処理するヘッダ処理部1700と、フレームをスイッチングするフレーム中継処理手段1603とから構成される。このヘッダ処理部1700は、フレームのヘッダを解析して、入力した企業(VLAN ID)、出力回線番号及び宛先サイト情報を判定する。また、フレーム中継処理手段1603は、ヘッダ処理部1700によって判定された出力回線番号に基づいてフレームをスイッチングする。
【0085】
[ME2転送動作及びフラッディング動作]
まず、LAN−B1のCE2からフレームを受信し、MCにフレームを送信する場合について説明する。
【0086】
この場合、ME2内のフレームフォーマットを図18に示す。ME2内のフレームフォーマットは、ME2が受信したフレームフォーマット(図3参照)と異なり、内部ヘッダ部1840が加わる。また、ヘッダ部は、ヘッダ部410からプリアンブル411とSFD412を削除した、新たなヘッダ部1810となる。この内部ヘッダ部1840は、入力回線番号1841と、出力回線回線番号1842と、宛先サイト情報1843(LSP選択情報1846と出力回線選択情報1847とから成る)と、1843の有効・無効を記載した宛先サイト情報有効ビット1845と、VLAN ID1844とから構成される。
【0087】
フレームが入力回線1601−jより入力すると、受信側フレーム処理部1602−jはプリアンブル411とSFD412を削除し、内部ヘッダ部1840を付加し、該フレームが入力した入力回線1601−jの識別子「j」を入力回線番号1841に書き込む。さらに、該フレームを一旦蓄積して、内部ヘッダ部1840とヘッダ部1810とから構成されるフレームヘッダ情報FH−jをヘッダ処理部1700に送信する。なお、ヘッダ処理部1700に送信されるフレームヘッダ情報FH−jのうち、出力回線回線番号1842、宛先サイト情報1843、宛先サイト情報有効ビット1845及びVLAN ID1844は無意味な値となっている。
【0088】
ヘッダ処理部1700はフレームを送信した企業(VLAN ID)、出力回線番号、宛先サイト情報(LSP選択情報と出力回線選択情報との2bit)と宛先サイト情報有効ビット(1bit)とを、テーブル1500及びテーブル1000(図4、図5参照)を検索することによって判定し、宛先情報DI−jとして受信側フレーム処理部1602−jに送信する。このヘッダ処理部1700の詳細な動作は後述する。
【0089】
宛先情報DI−jを受信した受信側フレーム処理部1602−jは、ヘッダ処理部1700にて判定された情報を内部ヘッダ部1840に書き込む。すなわち、宛先情報DI−j内のVLAN IDを内部ヘッダ部1840のVLAN ID1844に、出力回線番号を出力回線回線番号1842に、宛先サイト情報を宛先サイト情報1843に、宛先サイト情報有効ビットを宛先サイト情報有効ビット1845にそれぞれ書き込む。そして、フレームをフレーム中継処理手段1603に送信する。なお、受信側フレーム処理部1602−jは、一つのフレームに対して複数の宛先情報DI−jが送信されてきた場合には、受信側フレーム処理部1602−jは該フレームを複製(コピー)し、内部ヘッダ部1840のVLAN ID1844、出力回線回線番号1842及び宛先サイト情報1843の少なくとも一つが異なるフレームをフレーム中継処理手段1603に送信する。
【0090】
フレーム中継処理手段1603は、出力回線番号1842に対応する送信側フレーム処理部1604−jにフレームを送信する。送信側フレーム処理部1604−jは内部ヘッダ部1840を削除し、プリアンブル411、SFD412及びVLAN Tag416を付加し、図6に示すフォーマットのフレームにする。すなわち、VLAN Tag416のVLAN ID504にVLAN ID1844の値を、UP502のLSP選択情報505に宛先サイト情報1843内のLSP選択情報1846を、UP502の出力回線選択情報506に宛先サイト情報1843内の出力回線選択情報1847を、宛先サイト情報有効ビット507に宛先サイト情報有効ビット1845を書き込んで、フレームのフォーマットを変更する。そして、フレームをMCに送信する。
【0091】
次に、ヘッダ処理部1700の動作について図17を用いて説明する。
【0092】
ヘッダ処理部1700は、受信側フレーム処理部1602−jよりフレームヘッダ情報FH−jを受信すると、多重回路1740が複数のFH−jを多重したフレームヘッダ情報FHをフレームヘッダ情報蓄積手段1760に送信し、フレームヘッダ情報蓄積手段1760はこの情報を蓄積する。
【0093】
VLAN ID判定部1720のテーブルアクセス手段1721は、テーブル1500(図4参照)から、フレームヘッダ情報蓄積手段1760内に蓄積された入力回線番号1841に対応するエントリ1501−iを読み出し、VLANID情報を判定して、判定結果VIを結果出力部1750とテーブルアクセス手段1713とに送信する。
【0094】
宛先情報判定部1710は、テーブル1000(図5参照)を検索し、DMAC414に対応する出力回線番号と、宛先サイト情報(LSP選択情報と出力回線選択情報)とを判定して、判定結果である宛先情報DIを結果出力部1750に送信する。
【0095】
より具体的には、宛先情報判定部1710のテーブルアクセス手段1711は、フレームヘッダ情報蓄積手段1760にフレームヘッダ情報FHが蓄積されると、テーブル1000よりエントリ1010−iを読み出し、読み出したエントリ1010−iを比較回路1712に送信する。比較回路1712はフレームヘッダ情報蓄積手段1760内に蓄積されたDMAC414とエントリ1010−i内のMACアドレス1002−iとを比較し、比較結果をテーブルアクセス手段1711に送信する。テーブル1000内の全エントリ1010−iの一致比較が終了するまで本動作は繰り返される。比較結果が“一致“となる都度、“一致“を表す情報と、一致と判定したエントリ1010−i内の回線番号1001−iと宛先サイト情報1003−iとを宛先情報判定回路1714に送信する。一方、テーブルアクセス手段1713はVLAN ID判定部1720が判定したVLAN ID情報VIに対応するテーブル1300(図13参照)内のフラッディング動作用のビットマップ1310−iを読み出し、宛先情報判定回路1714に送信する。
【0096】
宛先情報判定回路1714は、テーブルアクセス手段1711が送信する比較結果が“一致“を表す情報を受信する度に、回線番号1001−i、宛先サイト情報1003−i及び宛先サイト情報有効ビットを「1」とした宛先情報DIを結果出力部1750に送信する。一方、比較結果が“一致“の情報を1回も受信しなかった場合、テーブルアクセス手段1713が送信したフラッディング動作用のビットマップ1310−iを符号化(エンコード)した出力回線番号と、宛先サイト情報「00」と、宛先サイト情報有効ビット「0」とを含む宛先情報DIを結果出力部1750に送信する。なお、この時、フレームヘッダ情報蓄積手段1760内に蓄積された入力回線番号1841に対応するビットに関しては宛先情報DIを送信しない。また、ビットマップ1310−iに複数の出力回線1605−jにフレームを送信するように記載されていた場合には、複数の宛先情報DIを送信する。
【0097】
結果出力部1750は、宛先情報DIを受信する都度、宛先情報DIとVLAN ID情報VIの値とを、宛先情報DI−jとして、フレームヘッダ情報蓄積手段1760内に蓄積された入力回線番号1841に対応する受信側フレーム処理部1602−jに対して送信する。なお、VLAN ID情報VIの値は入力回線番号によって判定されるため、複数の宛先情報DI−j内のVLAN IDは常に同一の値となる。
【0098】
なお、これまでME2が企業Bを認識し、この情報をVLAN ID504に書き込む場合について説明したが、端末T2やCE2が企業Bの情報をVLANID504に書き込んで送信してもよい。この場合には、ME2内のフレームフォーマットは図19に示すようになる。この時、VLAN ID判定部1720はVLAN ID情報VIの判定を行わず、テーブルアクセス手段1713はフレームヘッダ情報蓄積手段1760内に蓄積されたVLAN ID504に対応するビットマップ1310−iを読み出し、宛先情報判定回路1714に送信する。また、送信側フレーム処理部1604−jはVLAN ID1844の情報をVLAN ID504に上書きしない。
【0099】
[ME2学習動作]
次に、ME2が、MCから、図6に示すフォーマットのフレームを受信し、学習処理を行う場合の動作について説明する。この場合、ME2内のフレームフォーマットは、ME2が受信したフレームフォーマット(図6参照)と異なり、内部ヘッダ部1840が加わる。また、ヘッダ部は、ヘッダ部510からプリアンブル411とSFD412を削除した、新たなヘッダ部1910となる(図19)。
【0100】
まず、ヘッダ処理部1700の動作を説明する。ヘッダ処理部1700は、受信側フレーム処理部1602−jより、内部ヘッダ部1840とヘッダ部1910から成るフレームヘッダ情報FH−jを受信すると、多重回路1740が多重したフレームヘッダ情報FHをフレームヘッダ情報蓄積手段1760に送信し、フレームヘッダ情報蓄積手段1760にフレームヘッダ情報FH−jを蓄積する。
【0101】
宛先情報判定部1710はテーブル1000(図5参照)を検索し、SMAC413に対応するエントリ1010−iの有無を判定し、存在しない場合には、SMAC413に対応する入力回線番号1841、UP502内のLSP選択情報505及び出力回線選択情報506とを学習する。
【0102】
より具体的には、テーブルアクセス手段1711はテーブル1000よりエントリ1010−iを読み出し、読み出したエントリ1010−iを比較回路1712に送信する。比較回路1712は、フレームヘッダ情報蓄積手段1760内に蓄積されたSMAC413とエントリ1010−i内のMACアドレス1002−iとを比較し、比較結果をテーブルアクセス手段1711に送信する。テーブルアクセス手段1711と比較回路1712とは、テーブル1000内の全エントリ1010−iの一致比較が終了するまで本動作を繰り返す。
【0103】
比較結果が“一致“となるエントリ1010−iが存在する場合、テーブルアクセス手段1711は、既にSMAC413に対応する回線番号と宛先サイト情報とがテーブル1000に記憶されていると判断し、学習動作を終了する。また、比較結果が“一致“となるエントリ1010−iが存在しない場合、入力回線番号1841を回線番号1001−iとし、フレームヘッダ情報蓄積手段1760内に蓄積されたSMAC413をMACアドレス1002−iとし、UP502内のLSP選択情報505を宛先サイト情報1003−i内のLSP選択情報1013−iとし、UP502内の出力回線選択情報506を宛先サイト情報1003−i内の出力回線選択情報1023−iとしたエントリ1010−iをテーブル1000に登録する。
【0104】
[ノード:PE1]
次に、本発明が適用されるネットワークにおいて用いられるPE1、PE3の動作を図1、図21、図20及び図15を用いて説明する。図20は、PE1、PE3の主要な構成を示すブロック図であり、図21は、ヘッダ処理部2300の構成を示すブロック図である(なお、PE1の構成とPE3の構成とは同一である)。
【0105】
以下に説明する実施例では、LAN−B1の端末T2が、LAN−B3の端末T7宛に送信するフレームの転送動作(フラッディング動作含む)と、ME2が学習動作を実行するための通知動作について説明する。
【0106】
図20に示すように、PE1は、フレームが入力される複数の入力回線2001−k(k=1〜L)に対応して備えられた受信側フレーム処理部2002−kと、フレームが出力される複数の出力回線2005−kに対応して備えられた送信側フレーム処理部2004−kと、入力されたフレームのヘッダ部を処理するヘッダ処理部1700と、フレームをスイッチングするフレーム中継処理手段1603とから構成される。このヘッダ処理部2300は、フレームのヘッダを解析して、出力回線番号やLSPを判定する。また、フレーム中継処理手段2003は、ヘッダ処理部1700によって判定された出力回線番号に基づいてフレームをスイッチングする。
【0107】
[PE1転送動作及びフラッディング動作]
次に、PE1がME3よりフレームを受信した際の転送動作について説明する。この場合のPE1内のフレームフォーマットは、PE1が受信したフレームフォーマット(図6参照)と異なり、内部ヘッダ部2140が加わる。また、ヘッダ部は、ヘッダ部510からプリアンブル411とSFD412を削除した、新たなヘッダ部2110となる(図22)。この内部ヘッダ部2140は、入力回線番号2141、出力回線番号2142、トンネルラベル情報2143、VCラベル情報2144及び3bitのVC EXP情報2145から構成される。このVC EXP情報2145は、出力回線選択情報2147、2147の有効・無効を設定するVC EXP有効ビット2146及び使用しない2148から構成される。
【0108】
フレームが入力回線2001−kより入力すると、受信側フレーム処理部2002−kは、プリアンブル411とSFD412を削除し、内部ヘッダ部2140を付加して、前記フレームが入力した入力回線2001−kの識別子を入力回線番号2141に書き込む。さらに、前記フレームを一旦蓄積して、内部ヘッダ部2140とヘッダ部2110とから構成されるフレームヘッダ情報FH−kをヘッダ処理部2300に送信する。なお、ヘッダ処理部2300に送信されるフレームヘッダ情報FH−kにおいて、出力回線番号2142、トンネルラベル情報2143、VCラベル情報2144及びVC EXP情報2145は無意味な値となっている。
【0109】
ヘッダ処理部2300は、フレームヘッダ情報FH−k内のUP502のVLAN ID504から出力回線番号、トンネルラベル情報、VCラベル情報、VC EXP情報とを、テーブル1200又はテーブル2400(図8、図12参照)を検索することによって判定し、宛先情報DI−kとして受信側フレーム処理部2002−kに送信する。このヘッダ処理部2300の詳細な動作は後述する。
【0110】
宛先情報DI−kを受信した受信側フレーム処理部2002−kは、ヘッダ処理部2300にて判定された情報を内部ヘッダ部2140に書き込む。すなわち、宛先情報DI−k内の出力回線番号を内部ヘッダ部2140の出力回線番号2142に、トンネルラベル情報をトンネルラベル情報2143に、VCラベル情報をVCラベル情報2144に、VC EXP情報をVC EXP情報2145にそれぞれ書き込む。そして、フレームをフレーム中継処理手段2003に送信する。
【0111】
フレーム中継処理手段2003は、出力回線番号2142に対応する送信側フレーム処理部2004−kにフレームを送信する。送信側フレーム処理部2004−kは内部ヘッダ部2140を削除し、カプセルヘッダ部740を付加し、図9に示すフォーマットのフレームにする。すなわち、トンネルshimヘッダ446のトンネルラベル801にトンネルラベル情報2143の値を、VC shimヘッダ447のVCラベル901にVCラベル情報2144の値を、VC EXP902にVC EXP情報2145の値を書き込んで、フレームのフォーマットを変更する。そして、フレームを次のノードに送信する。
【0112】
次に、ヘッダ処理部2300の動作について図21を用いて説明する。
【0113】
ヘッダ処理部2300は、受信側フレーム処理部2002−kよりフレームヘッダ情報FH−kを受信すると、多重回路2340が複数のFH−kを多重したフレームヘッダ情報FHをフレームヘッダ情報蓄積手段2360に送信し、フレームヘッダ情報蓄積手段2360は本情報を蓄積する。
【0114】
宛先情報判定部2310は、テーブル1200(図8参照)を検索し、ME2が学習処理を完了し、UP502が意味のある値(すなわち、UP502内の宛先サイト情報有効ビット507=「1」)である場合には、VLAN ID504及びUP502に対応する出力回線番号とトンネルラベル情報とVCラベル情報とVC EXP情報とを宛先判定回路2314に送信する。一方、ME2の学習処理が完了しておらず、P502が無意味の値(すなわち、UP502内の宛先サイト情報有効ビット507=「0」)である場合には、VLAN ID504に対応する一つ以上の出力回線番号とトンネルラベル情報とVCラベル情報とVC EXP情報の組を宛先情報判定回路2314に送信する。
【0115】
より具体的には、宛先情報判定部2310のテーブルアクセス手段2311は、フレームヘッダ情報蓄積手段2360にフレームヘッダ情報FHが蓄積されると、テーブル1200よりエントリ1210−iを読み出し、読み出したエントリ1210−iを比較回路2312に送信する。比較回路2312は、宛先サイト情報有効ビット507=「1」の場合には、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積されたVLAN ID501をエントリ1210−i内のVLANID1201−iと比較し、LSP選択情報505をエントリ1210−i内のLSP選択情報1202−iと比較する。一方、宛先サイト情報有効ビット507=「0」の場合には、LSP選択情報1202−iをマスクして(LSP選択情報の一致不一致を問わず)、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積されたVLAN ID501とエントリ1210−i内のVLAN ID1201−iとを比較し、比較結果をテーブルアクセス手段2311に送信する。テーブル1200内の全エントリ1210−iに対する一致比較が終了するまで、本動作は繰り返される。
【0116】
そして、比較結果が“一致“となる都度、宛先情報判定回路2314に“一致“を表す情報と、一致したエントリ1210−i内の回線番号1204−iとトンネルラベル1205−iとVCラベル1206−iとを送信する。さらに、3bitの情報であるVC EXP情報を、宛先サイト情報有効ビット507=「1」の場合には、UP502内の出力回線選択情報506の下位1bitとし、上位2bit目をVC EXP情報が有効であることを示す「1」とする。また、宛先サイト情報有効ビット507=「0」の場合には上位2bit目をVC EXP情報が無効を表す「0」とし、宛先情報判定回路2314に送信する。宛先サイト情報有効ビット507=「1」の場合には、比較回路2312は、PC2に至る回線内のVC LSP−B2、T−LSP2に送信するためのエントリ1210−iだけを一致と判定するが、宛先サイト情報有効ビット507=「0」の場合には、PC1に至る回線内のVC LSP−B1、T−LSP1に送信するためのエントリ1210−iも一致と判定する。
【0117】
宛先情報判定回路2314は、テーブルアクセス手段2311が送信する比較結果が“一致“の情報を受信する都度、回線番号1201−iとトンネルラベル1205−iとVCラベル1206−iとVC EXP情報とを宛先情報DIとして送信する。
【0118】
結果出力部2350は、一つ以上の宛先情報DIを、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積された入力回線番号2141に対応する受信側フレーム処理部2002−kに宛先情報DI−kとして送信する。
【0119】
[PE3通知動作]
次に、PE3の通知動作について説明する。
【0120】
PE3は、PE1と同一の構成(図20参照)を有する。PE3は、LAN−B3の端末T7からLAN−B1の端末T2宛に送信されるフレームをMAN−3より受信すると、上述のPE1の転送動作に加えて、PE3が端末T7宛てのフレームを送信するときに使用する出力回線選択情報を判定し、該フレームに書き込むことで、ME2に本出力回線選択情報を通知する通知動作を行う。
【0121】
このために、ヘッダ処理部2300は、MAN−3に至る回線を選択するための出力回線選択情報を判定し、前述の宛先情報DI−kに出力回線選択情報を加えて、受信側フレーム処理部2002−kに送信する。より具体的には、PE3は、前述の転送動作にて、エントリ1210−i1に対して”一致”と判定する度に、テーブルアクセス手段2311はこのエントリ1210−i1と対をなすエントリ1210−i2を読み出し、エントリ1210−i2内のVCラベル1206−i2をVCラベル1と判定し、エントリ1210−i2内の回線番号1204−i2を出力回線番号1と判定して、この判定結果を比較回路2317に通知する。
【0122】
対をなすエントリを読み出すためには、例えば、エントリ1210−i1とエントリ1210−i2のアドレスを連続する整数(2n及び2n+1)とし、アドレスが2nのエントリ1210−iに”一致”と判定した場合にはアドレス2n+1のエントリ1210−(i+1)を読み出し、アドレスが2n+1のエントリ1210−iに”一致”と判定した場合にはアドレス2nのエントリ1210−(i−1)を読み出せばよい。さらに、テーブルアクセス手段2316は、テーブル2400よりエントリ2410−iを読み出し、読み出したエントリ2410−iを比較回路2317に送信する。
【0123】
比較回路2317は、エントリ2410−i内の入力回線番号2401−iとフレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積された入力回線番号2141とを比較し、エントリ2410−i内のVCラベル2403−iとVCラベル1とを比較し、エントリ2410−i内の出力回線番号2404−iとテーブルアクセス手段2311から通知された出力回線番号1とを比較し、この比較結果をテーブルアクセス手段2316に送信する。テーブルアクセス手段2316と比較回路2317とは、全エントリ2410−iの一致比較が終了するまで本動作を繰り返す。
【0124】
テーブルアクセス手段2316は、一致と判定されたエントリ2410−iのVC EXP2403−i内の出力回線選択情報2406−iを出力回線選択情報LNSIとして結果出力部2350に送信する。結果出力部2350は、PE1の転送動作の時に送信した宛先情報DI−kに、これらの情報を付加して受信側フレーム処理部2002−kに送信する。
【0125】
受信側フレーム処理部2002−kはフレーム中継処理手段1603に送信する全てのフレームのUP502内の出力回線選択情報506に、この出力回線選択情報を書き込み、フレームを転送する。
【0126】
[PE3転送動作及びフラッディング動作]
次に、PE3がPC3よりフレームを受信した場合の転送動作について説明する。
【0127】
この場合のPE1内のフレームフォーマットは、PE1が受信したフレームフォーマット(図9参照)と異なり、内部ヘッダ部2140が加わる。また、ヘッダは、カプセルヘッダ部740からプリアンブル411とSFD412を削除したヘッダ部2240となる(図23)。
【0128】
フレームが入力回線2001−kより入力すると、受信側フレーム処理部2002−kは内部ヘッダ部2140を付加し、プリアンブル411とSFD412を削除して、前記フレームが入力した入力回線2001−kの識別子を入力回線番号2141に書き込んで、フレームを図23のフォーマットに変更する。さらに、前記フレームを一旦蓄積して、内部ヘッダ部2140とカプセルヘッダ部2240とヘッダ部2210とから構成されるフレームヘッダ情報FH−kをヘッダ処理部2300に送信する。ヘッダ処理部2300は、フレームヘッダ情報FH−kより出力回線番号を判定し、宛先情報DI−kとして受信側フレーム処理部2002−kに送信する。このヘッダ処理部2300の詳細な動作は後述する。
【0129】
受信側フレーム処理部2002−kは、宛先情報DI−k内の出力回線番号を内部ヘッダ部2140の出力回線番号2142に書き込み、フレームをフレーム中継処理手段2003に送信する。フレーム中継処理手段2003は、出力回線番号2142に対応する送信側フレーム処理部2004−kにフレームを送信する。送信側フレーム処理部2004−kは、内部ヘッダ部2140とカプセルヘッダ部2240とを削除し、プリアンブル411とSFD412とを付加して図6のフォーマットでフレームを次のノードへ送信する。
【0130】
次に、ヘッダ処理部2300の動作について図21を用いて説明する。
【0131】
ヘッダ処理部2300は、受信側フレーム処理部2002−kより複数のフレームヘッダ情報FH−kを受信すると、多重回路2340が多重したフレームヘッダ情報FHをフレームヘッダ情報蓄積手段2360に送信する。また、フレームヘッダ情報蓄積手段2360はフレームヘッダ情報を蓄積する。
【0132】
宛先情報判定部2310は、テーブル2400(図12参照)を検索して出力回線番号を判定する。より具体的には、テーブルアクセス手段2316はテーブル2400よりエントリ2410−iを読み出し、読み出したエントリ2410−iを比較回路2317に送信する。比較回路2317は、VC EXP902内のVC EXP有効ビット906=「1」の場合には、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積された入力回線番号2141とエントリ2410−i内の入力回線番号2401−iとを比較し、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積されたVCラベル901とエントリ2410−i内のVCラベル2402−iとを比較し、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積されたVC EXP902内の出力回線選択情報905とエントリ2410−i内のVC EXP2403−i内の出力回線選択情報2406−iとを比較する。
【0133】
一方、VC EXP有効ビット906=「0」の場合には、出力回線選択情報をマスクをして(出力回線選択情報の一致不一致を問わず)比較を行う。すなわち、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積された入力回線番号2141をエントリ2410−i内の入力回線番号2401−iと比較し、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積されたVCラベル901をエントリ2410−i内のVCラベル2402−iと比較する。
【0134】
比較回路2317は、この比較結果をテーブルアクセス手段2316に送信する。テーブルアクセス手段2316と比較回路2317とは、全エントリ2410−iの一致比較が終了するまで本動作を繰り返す。
【0135】
エントリ2410−iの比較結果が“一致“となる都度、“一致“を表す情報とエントリ2410−i内の出力回線番号2404−iを宛先情報判定回路2314に送信する。なお、ME2が学習処理を完了し、VC EXP902が意味のある値(すなわち、VC EXP有効ビット906=「1」)である場合には、PE3はMAN−3に送信するためのエントリ2410−iだけ一致と判定するが、ME2の学習処理が完了しておらず、VC EXP902が無意味の値(すなわち、VC EXP有効ビット906=「0」)である場合には、MAN−4に送信するためのエントリ1210−iにも一致と判定する。
【0136】
宛先情報判定回路2314は、テーブルアクセス手段2316が送信する一つ以上の回線番号2404−iを宛先情報DIとして、結果出力部2350に送信する。結果出力部2350は、宛先情報DIを受信する度、この情報をそのまま宛先情報DI−kとして、フレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積された入力回線番号2141に対応する受信側フレーム処理部2002−kに送信する。
【0137】
[PE1通知動作]
次に、PE1の通知動作について説明する。
【0138】
PE1は、PC2より、端末T7から送信された端末T2宛のフレームを受信すると、上述のPE3の転送動作に加えて、端末T7宛てフレームを受信するときに使用するLSP選択情報を判定し、該フレームに書き込むことでME2に本LSP選択情報を通知する通知動作を行う。
【0139】
このために、ヘッダ処理部2300は、LSP選択情報を判定し、前述のPE3の転送動作時に送信した宛先情報DI−kに本情報を付加して受信側フレーム処理部2002−kに送信する。より具体的には、テーブルアクセス手段2311は、テーブル2400(図12参照)よりエントリ2410−iを読み出し、読み出したエントリ2410−iを比較回路2312に送信する。比較回路2312は、エントリ2410−i内の入力回線番号2401−iとフレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積された入力回線番号2141とを比較し、エントリ2410−i内のVCラベル2402−iとフレームヘッダ情報蓄積手段2360内に蓄積されたVCラベル901とを比較する。そして、比較結果をテーブルアクセス手段2311に送信する。テーブルアクセス手段2311と比較回路2312とは、全エントリ2410−iの一致比較が終了するまで本動作を繰り返す。
【0140】
テーブルアクセス手段2311は、一致と判定されたエントリ2410−iのLSP選択情報2405−iをLSP選択情報LSPSIとして結果出力部2350に送信する。このとき、VC EXP2403−iがマスクされているため、VC EXP2の値が異なる複数のエントリ2410−iと一致するが、LSP選択情報2405−iは同一の値となっているため、どのエントリ2410−i内の情報を送信してもよい。
【0141】
結果出力部2350は、PE3の転送動作時に送信した宛先情報DI−kにLSP選択情報LSPSIを付加して、受信側フレーム処理部2002−kに送信する。また、出力回線番号が異なる複数の宛先情報DI−kを送信する必要がある場合に、LSP選択情報の値は同一の値となる。
【0142】
受信側フレーム処理部2002−kは、フレーム中継処理手段1603に送信する全フレームのLSP選択情報505に宛先情報DI−k内のLSP選択情報を書き込みME2に転送する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレーム転送方法が適用されるネットワークの構成図である。
【図2】従来のフレーム転送方法が適用されるネットワークの構成図である。
【図3】端末T2が送信するDIX EthernetIIのフレームのフォーマット図である。
【図4】ノードME2が備えるテーブル1500の説明図である。
【図5】ノードME2が備えるテーブル1000の説明図である。
【図6】MANにおけるフレームのフォーマット図である。
【図7】ノードMCが備えるテーブル1100の説明図である。
【図8】ノードPE1が備えるテーブル1200の説明図である。
【図9】バックボーンネットワークにおけるフレームのフォーマット図である。
【図10】トンネルshimヘッダ446のフォーマット図である。
【図11】VC shimヘッダ447のフォーマット図である。
【図12】ノードPE3が備えるテーブル2400の説明図である。
【図13】ノードMC、ME2が備えるテーブル1300の説明図である。
【図14】MANにおけるフレームのフォーマット図である。
【図15】バックボーンネットワークにおけるフレームのフォーマット図である。
【図16】ノードME2の主要な構成を示すブロック図である。
【図17】ME2が備えるヘッダ処理部1700のブロック図である。
【図18】ノードME2内のフレームのフォーマット図である。
【図19】ノードME2内のフレームのフォーマット図である。
【図20】ノードPE1、PE3の主要な構成を示すブロック図である。
【図21】PE1が備えるヘッダ処理部2300のブロック図である。
【図22】ノードPE1、PE3内のフレームのフォーマット図である。
【図23】ノードPE1、PE3内のフレームのフォーマット図である。
【符号の説明】
LAN Local Area Network
MAN Metropolitan Area Network
T1〜T11 端末
CE1〜CE8 Customer Edge Node(ルータ)
ME1〜ME3 MAN Edge Node(ルータ)
MC MAN Core Node(ルータ)
PE1〜PE3 Provider Edge Node(ルータ)
PC1〜PC3 Provider Core Node(ルータ)
1601−n 入力回線
1602−n 受信側フレーム処理部
1603 フレーム中継手段
1604−n 送信側フレーム処理部
1605−n 出力回線
1700 ヘッダ処理部
DI 宛先情報(Destination Information)
FH フレームヘッダ情報(Frame Header Information)
VI VLAN ID情報(VLAN ID Information)
2001−n 入力回線
2002−n 受信側フレーム処理部
2003 フレーム中継手段
2004−n 送信側フレーム処理部
2005−n 出力回線
2300 ヘッダ処理部
LNSI 出力回線番号選択情報(Line Number Select Information)
LSPSI LSP選択情報(LSP Select Information)
DS 宛先サイト情報(Destination Site Information)

Claims (12)

  1. データの送信元端末と転送経路の始端との間に接続され、さらにネットワークを介して上記転送経路の終端のノードと接続されたデータ転送装置であって、
    上記送信元端末からデータを受信する送受信部と、
    上記データの宛先情報に基づいて、上記データの転送に用いる転送経路を特定する転送経路選択情報と、上記転送経路選択情報に基づいて特定される転送経路の終端のノードにおける出力回線を特定する出力回線情報とを上記データに付加する制御部を有し、
    上記送受信部は、上記転送経路選択情報及び上記出力回線情報が付加されたデータを上記転送経路の始端のノードに送信することを特徴とするデータ転送装置。
  2. 請求項1記載のデータ転送装置であって、
    上記転送経路はトンネルパスによって構成されており、
    上記転送経路選択情報は、上記トンネルパスのパス選択情報であることを特徴とするデータ転送装置。
  3. 請求項1記載のデータ転送装置であって、
    上記転送経路は論理ネットワーク毎に設定された論理的な仮想回線によって構成されており、
    上記制御部は、上記データの宛先情報に基づいて決定され、上記データの転送に使用する論理ネットワークを特定する論理ネットワーク識別子を、上記データにさらに付加し、
    上記送受信部は、上記転送経路選択情報と、上記出力回線情報と、上記論理ネットワーク識別子とを付加したデータを上記転送経路の始端のノードに送信することを特徴とするデータ転送装置。
  4. 請求項3記載のデータ転送装置であって、
    上記仮想回線はVLANであり、
    上記論理ネットワーク識別子はVLAN IDヘッダに書き込まれることを特徴とするデータ転送装置。
  5. 複数の転送経路の終端のノードと、データの転送元端末とにネットワークを介して接続された上記転送経路の始端のデータ転送装置であって、
    上記転送元端末から送信されたデータを受信する送受信部と、
    上記データに含まれ、上記データの宛先と対応付けて設定された、上記データの転送に用いる転送経路を特定する転送経路選択情報に基づいて、上記データの転送に使用する転送経路を決定する制御部とを有し、
    上記送受信部は、上記決定された転送経路の終端のノードに、上記データを送信することを特徴とするデータ転送装置。
  6. 請求項5記載のデータ転送装置であって、
    上記転送経路はトンネルパスによって構成されており、
    上記転送経路選択情報は、上記トンネルパスのパス選択情報であり、
    上記制御部は、上記パス選択情報に基づいて上記データの転送に使用するトンネルパスを決定して、上記決定されたトンネルパスを特定するトンネルラベルを上記データに付加し、
    上記送受信部は、上記トンネルラベルが付加されたデータを上記転送経路の終端のノードに送信することを特徴とするデータ転送装置。
  7. 請求項5記載のデータ転送装置であって、
    上記転送経路は論理ネットワーク毎に設定された論理的な仮想回線によって構成されており、
    さらに、上記制御部は、上記データに含まれ、上記データの転送に使用する論理ネットワークを特定する論理ネットワーク識別子にも基づいて上記データの転送に使用する転送経路を決定することを特徴とするデータ転送装置。
  8. 請求項7記載のデータ転送装置であって、
    上記制御部は、上記論理ネットワーク識別子に基づいて上記データの転送に使用する仮想回線を判定して、該仮想回線に対応する仮想回線識別子を上記データに付加し、
    上記送受信部は、上記仮想回線識別子が付加されたデータを、上記転送経路の終端のノードに送信することを特徴とするデータ転送装置。
  9. 請求項7記載のデータ転送装置であって、
    上記仮想回線はVLANであり、
    上記論理ネットワーク識別子はVLAN IDヘッダに書き込まれることを特徴とするデータ転送装置。
  10. 請求項8記載のデータ転送装置であって、
    上記仮想回線はVLANであって、
    上記仮想回線識別子はVLAN IDであることを特徴とするデータ転送装置。
  11. 請求項5記載のデータ転送装置であって、
    上記制御部は、上記決定された転送経路を特定する転送経路識別子を上記データのshimヘッダに書き込み、
    上記送受信部は、上記shimヘッダに上記転送経路識別子が書き込まれた上記データを上記転送経路の終端のノードに送信することを特徴とするデータ転送装置。
  12. 転送経路の始端のノードと、データの転送元端末及び宛先端末とにネットワークを介して接続された上記転送経路の終端のデータ転送装置であって、
    上記転送元端末から上記転送経路の始端のノードを経由して送信されたデータを受信する送受信部と、
    上記データに含まれ、上記データの宛先と対応付けて設定された、上記データの出力回線を特定する出力回線情報に基づいて、上記データの転送に使用する転送経路を決定する制御部とを有し、
    上記送受信部は、上記決定された出力回線から、上記データを上記宛先端末に送信することを特徴とするデータ転送装置。
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