JPH10135450A - 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタ及びその製造方法

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JPH10135450A
JPH10135450A JP30737596A JP30737596A JPH10135450A JP H10135450 A JPH10135450 A JP H10135450A JP 30737596 A JP30737596 A JP 30737596A JP 30737596 A JP30737596 A JP 30737596A JP H10135450 A JPH10135450 A JP H10135450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
gate oxide
effect transistor
charge density
cvd
Prior art date
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Pending
Application number
JP30737596A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Yamamoto
一弘 山本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート酸化膜にHTO−CVD膜を用いると
熱酸化膜を用いた場合よりも耐圧特性は良くなるが、し
きい値電圧Vthの面内バラツキが大きくなってしまう。 【解決手段】 ゲート酸化膜10をCVD膜から構成
し、かつゲート酸化膜10内の電荷密度を2×1011
-2以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果型トランジ
スタ及びその製造方法に関し、より詳細には特にDRA
Mセル等によく用いられる、金属/酸化膜/半導体電界
効果型トランジスタ(MOSFET)及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のMOSFETの構造を示し
た模式的断面図である。図4に示したように、シリコン
基板1の上部所定箇所には酸化膜からなる素子分離領域
2が形成され、素子分離領域2内の略中央部にはゲート
酸化膜3を介してポリシリコンからなるゲート電極4が
形成され、ゲート電極4の両側方シリコン基板1上部は
イオン注入により形成されたソース5、ドレイン6拡散
領域となっている。ゲート電極4はCVD酸化膜7によ
り被覆されている。
【0003】通常、ゲート酸化膜3は熱酸化により形成
されており、熱酸化法ではシリコン基板1上に酸素を供
給してシリコン基板1を約1000℃程度に加熱し、酸
素とシリコン基板1とを反応させてゲート酸化膜3を形
成する。近年のLSIの高集積化に伴い、ゲート酸化膜
3の薄膜化が要求されてきており、膜厚が200Å以下
であることが望まれている。
【0004】しかしながら上記した熱酸化法による場
合、ゲート酸化膜3の膜厚が200Å以下になると安定
した耐圧分布を得ることができず、また、ウエハの大口
径化に伴い、高温熱処理によるウエハの反りの問題も生
じてきている。
【0005】そこで、これらの課題に対処するため、8
50℃程度の比較的低い温度で酸化膜を形成することが
できるHTO−CVD(High Temperature Oxide Chemi
calVapor Deposition)法を用い、ゲート酸化膜をCV
Dシリコン酸化膜で構成する方法が特開昭63−283
168号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報開示の方法に
よれば、ゲート酸化膜の膜厚を薄くしても耐圧分布が良
くなり、信頼性が向上し、また、ウエハの反りの問題に
も対処することができるといった利点が記載されてい
る。
【0007】しかし、ゲート酸化膜にCVD膜を用いる
と熱酸化膜を用いた場合より、トランジスタのしきい値
電圧Vthのウエハ面内におけるバラツキが大きくなると
いう課題があった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、ゲート酸化膜がCVD膜からなっていてもしきい
値電圧Vthのウエハ面内におけるバラツキを低減するこ
とができる電界効果型トランジスタ及びその製造方法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る電界効果型トランジスタは、半導体基板
とゲート電極との間にゲート酸化膜を有する電界効果型
トランジスタにおいて、ゲート酸化膜がCVD膜で構成
され、かつ該ゲート酸化膜内の電荷密度が2×1011
-2以下に設定されていることを特徴としている。
【0010】しきい値電圧Vthのウエハ面内におけるバ
ラツキとゲート酸化膜内の電荷密度とは密接な関係があ
り、該電荷密度を2×1011cm-2以下にすることによ
り、酸化膜中電荷密度のウエハ面内におけるバラツキを
1.2×1010cm-2以下と十分小さな値にすることが
できる。
【0011】また、本発明に係る電界効果型トランジス
タの製造方法は、半導体基板とゲート電極との間にゲー
ト酸化膜を有する電界効果型トランジスタの製造方法に
おいて、CVD酸化膜を形成した後、ウエハを取り出す
際のCVD装置内温度を600℃以下とすることを特徴
としている。
【0012】CVD法によるゲート酸化膜形成後のウエ
ハ取り出し温度をCVD温度(850℃)よりも低温化
し、600℃以下とすることにより、ゲート酸化膜内の
電荷密度が2×1011cm-2以下になり、ゲート酸化膜
における固定電荷密度の面内バラツキが1.2×1010
cm-2以下に低減され、結果としてトランジスタのしき
い値電圧Vthの面内バラツキを0.01V以下に低減す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電界効果型ト
ランジスタ及びその製造方法の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0014】図1は実施の形態に係る電界効果型トラン
ジスタの製造工程を示す模式的断面図であり、図中1は
シリコン基板を示している。まず、シリコン基板1上の
所定箇所にLOCOS法により、素子分離領域2を形成
し(図1(a))、次にHTO−CVD法によりゲート
酸化膜10をシリコン基板1上及び素子分離領域2上に
形成する(図1(b))。ゲート酸化膜10の形成に
は、シランガス(SiH4 )、(例えば純度99.99
99%、流量65sccm)等とN2 Oガス、(例えば
純度99.99%、流量3250sccm)等とを用
い、熱分解させてSiO2 膜を堆積させる。この際のC
VD装置内の圧力を10〜100Pa、温度を800〜
900℃、ゲート酸化膜10の成長速度を10〜30Å
/min程度に設定し、膜厚の制御性を高める。
【0015】ゲート酸化膜10の上にはゲート電極4を
形成するが、ゲート電極4の形成はゲート酸化膜10の
形成とは異なる装置で行われるため、ゲート酸化膜10
の形成が終了するとシリコン基板1をHTO−CVD装
置から取り出す必要がある。該CVD装置からの取り出
しを以下の条件で行う。シリコン基板1の取り出し時に
は装置内を通常窒素雰囲気とし、取り出し温度を600
℃以下にする。取り出し時の温度はできるだけ低く、室
温程度まで下げることが望ましいが、スループットも考
慮する必要があり、600℃以下にすれば電荷密度のウ
エア面内のバラツキ制御の点からは十分な効果を得るこ
とができる。このときの降温速度もできるだけ遅い方が
望ましいが、スループットを考慮すると2〜5℃/mi
n程度が適切である。シリコン基板1は石英ボートにの
せた状態で装置内からゆっくりと取り出されるが、従来
は装置内の温度は850℃程度に維持されていた。85
0℃程度の温度であれば、取り出し時の大気の巻き込み
により、固定電荷量の大きい低温酸化膜がゲート酸化膜
10内に不均一に形成されてしまうが、取り出し温度を
下げることにより、固定電荷量の大きい酸化膜の成長を
抑制することができる。
【0016】一般に、酸化膜中における電荷密度の低減
方法として、HTO−CVD膜を不活性ガス中でアニー
ルする方法が知られているが、アニールするためには、
アニール用の別の炉を用意する必要があり、またトラン
ジスタ作製の工程数も増えることとなり、コスト高とな
る問題が生じる。
【0017】実施の形態に係る電界効果型トランジスタ
の製造方法では、ゲート酸化膜10形成後のシリコン基
板1のCVD装置からの取り出し温度を調整するだけの
簡単な操作で電荷密度を制御することができ、コスト高
を招くこともない。
【0018】ゲート酸化膜10の形成後、上記条件でシ
リコン基板1をCVD装置から取り出し、ゲート電極4
形成のためのポリシリコン層4aをCVD法により形成
し(図1(c))、その後ポリシリコン層4aにパター
ニング処理を施し、ゲート電極4を形成する(図1
(d))。次にゲート電極4の両側部分のシリコン基板
1上部にイオン注入を行い、ソース5、ドレイン6の拡
散領域を形成する。その後、全面をCVD酸化膜で被覆
し、コンタクトホールを形成し、金属配線を形成する
(図示せず)。
【0019】実施の形態に係る電界効果型トランジスタ
の製造方法によれば、ゲート酸化膜10形成後のシリコ
ン基板1の取り出し温度を600℃以下にするという簡
単な操作でゲート酸化膜10内の電荷密度を2×1011
cm-2以下に設定することができる。電荷密度が2×1
11cm-2以下になれば、固定電荷のゲート酸化膜10
における面内バラツキも減少し、結果としてトランジス
タのしきい値電圧Vthのシリコン基板1面内におけるバ
ラツキも減少し、トランジスタの動作安定性、歩留り向
上、性能均一化を達成することができる。
【0020】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る電界効果型ト
ランジスタ及びその製造方法の実施例及び比較例を説明
する。
【0021】P型シリコン基板上にHTO−CVD法に
よりゲート酸化膜を下記の条件で厚さ16nm形成し
た。
【0022】 温 度:850℃ 圧 力:47Pa 原料ガス:SiH4 、N2 O CVD装置からの取り出し温度を500℃〜850℃の
範囲で変化させ、ゲート酸化膜中の電荷密度への影響を
調査した。ゲート酸化膜中の電荷密度の測定はエアギャ
ップCV測定器(CV−8000:大日本スクリーン製
造社製)を用いて行った。図2にゲート酸化膜中におけ
る電荷の平均値及び最大値と最小値とを、図3に標準偏
差σを示した。ゲート酸化膜中の電荷密度はCVD装置
からの取り出し温度が低くなるに従い小さくなった。そ
れと共に、面内バラツキも小さくなった。ゲート酸化膜
中の電荷密度を2×1011cm-2より小さくできれば、
従来の850℃での取り出しを行ったときより、ゲート
酸化膜中の電荷密度の面内バラツキを小さくすることが
できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るMOSFETの各製
造工程を示す模式的断面図である。
【図2】ゲート酸化膜中の電荷密度の平均値及び最大値
と最小値とCVD装置からの取り出し温度との関係を示
すグラフである。
【図3】ゲート酸化膜中の電荷密度の標準偏差σとCV
D装置からの取り出し温度との関係を示すグラフであ
る。
【図4】従来のMOSFETを示す模式的断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリコン基板 10 ゲート酸化膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板とゲート電極との間にゲート
    酸化膜を有する電界効果型トランジスタにおいて、ゲー
    ト酸化膜がCVD膜で構成され、かつ該ゲート酸化膜内
    の電荷密度が2×1011cm-2以下に設定されているこ
    とを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 半導体基板とゲート電極との間にゲート
    酸化膜を有する電界効果型トランジスタの製造方法にお
    いて、CVD酸化膜を形成した後、ウエハを取り出す際
    のCVD装置内温度を600℃以下とすることを特徴と
    する請求項1記載の電界効果型トランジスタの製造方
    法。
JP30737596A 1996-10-31 1996-10-31 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 Pending JPH10135450A (ja)

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JP30737596A Pending JPH10135450A (ja) 1996-10-31 1996-10-31 電界効果型トランジスタ及びその製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010538496A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 二重ゲート酸化物素子の集積化

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010538496A (ja) * 2007-09-07 2010-12-09 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 二重ゲート酸化物素子の集積化

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