JPH10135414A - 半導体記憶装置ならびにその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置ならびにその製造方法

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JPH10135414A
JPH10135414A JP8283691A JP28369196A JPH10135414A JP H10135414 A JPH10135414 A JP H10135414A JP 8283691 A JP8283691 A JP 8283691A JP 28369196 A JP28369196 A JP 28369196A JP H10135414 A JPH10135414 A JP H10135414A
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利之 峰
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智之 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、小面積で高集積化に適した
単一電子素子、及び半導体記憶装置を、高い歩留まりで
提供することである。 【解決手段】 絶縁膜を介し平面的に重複するように、
ソース領域とドレイン領域を上下に設け、チャネルを上
下方向に走らせることによりセル面積の縮小を図る。こ
の際、チャネル領域、及びゲート電極の加工を容易にす
るため、埋め込み絶縁膜に孔パターンを作製し、その中
に素子を形成するようにする。 【効果】 本発明により高集積化、低消費電力の単一電
子素子、ならびに半導体記憶装置が高い歩留まりで実現
でき、システムの低消費電力化、小型化に顕著な効果が
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置お
よびその製造方法に係り、特に半導体記憶装置を用いた
単一電子メモリの構造、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子1一つでも動作する単一電子素子
は、究極の電子素子として期待されているが、数多くの
研究が行われてきたにもかかわらず極低温でしか動作し
ないという大きな障害があった。1993年、日立の矢
野等は、世界に先駆け超薄膜多結晶Siトランジスタを
用いた単一電子素子(単一電子メモリも含め)の室温動作
に成功した(IEEE International Electron Devices Mee
ting 1993, 541 (1993))。以下、図を用いて矢野等が開
発した単一電子メモリの構造とその製造方法を説明す
る。
【0003】図24に超薄膜多結晶Siトランジスタの
平面図(a)、及びA-A’断面図(b),(c)を示す。先ず最初
に、単結晶Si基板601を熱酸化して500nmのSiO2
膜602を形成した後、減圧化学気相成長法(以下LP-C
VD法という)により、50nmのSiO2膜603を堆積す
る。続いて、モノシラン(SiH4)とフォスフィン(P
3)を用いたLP-CVD法により、リンを含んだ多結
晶Si膜604を50nm堆積した後、周知のリソグラフィ
ー及びドライエッチング技術により、上記リンドープ多
結晶Si膜604を所望の形状に加工してソース604(a)、ド
レイン配線604(b)を形成する。
【0004】続いて、約500℃の温度でモノシランの
熱分解を用いたLP-CVD法によりチャネル層605とな
る非晶質Si膜を約4nm堆積した後、SiO2膜606を約
10nm連続して堆積する。ここで、非晶質Si膜はSi
2膜606を堆積する温度(750℃)において多結晶Si
膜605に変換される。上記SiO2膜606は、ゲート絶縁膜
の一部として作用するが、後にチャネル層605を加工す
る際の保護膜としての役割も担っている。
【0005】超薄膜多結晶Siをチャネル層とする単一
電子メモリの特性、すなわち、しきい値シフト量、及び
電荷保持時間は、上記チャネル多結晶Si膜605の膜厚が
薄いほど望ましく、具体的には5nm以下であることが
好ましい。次に、電子線(EB)リソグラフィー及びドラ
イエッチング法により、上記超薄膜多結晶Si膜605、及
びSiO2膜606を所望の形状に加工してチャネル層605を
形成する(図24(b))。
【0006】次にCVD法により、ゲート絶縁膜607と
なる約30nmのSiO2膜607を堆積した後、リンを含
んだ多結晶Si膜608を約100m堆積する。最後に、リ
ソグラフィー及びドライエッチング法により、上記リン
ドープ多結晶Si膜608を所望の形状に加工してゲート電
極配線608(ワード線608)とする(図24(c))。
【0007】超薄膜多結晶Si膜を用いた単一電子メモ
リは、1つのトランジスタで記憶素子が構成されるた
め、セル面積を非常に小さくできる。図24(a)は、単
一電子メモリのメモリアレーの平面図に示したものであ
る。隣接するトランジスタのソース配線604(a)を共通と
した、共通ソース線レイアウトを用いている。本図にお
いては、各メモリセルのデータ線(ドレイン配線)をD1
〜D5で、共通ソース線(ソース配線)をS1〜S4で、ま
た、ワード線(ゲート電極)をW1,W2で示している。図
に示すように、最小化工寸法0.2μmのデザインルー
ルでメモリセルを試作した場合、4ビットで0.96μ
2(2.4×0.4μm)の投影面積、すなわち0.24μ
2で1ビットを実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現状の単一電子メモリ
は、動作速度に関してはSRAMやDRAMに比べ2〜
3桁程度遅いものの、不揮発性であること、メモリセル
構造が簡素で従来プロセスがそのまま適用できること、
及び極限まで微細化しても動作可能である等、従来の半
導体メモリに比べ大きな利点を有する。従って、将来の
半導体メモリの中でも、最も高集積化に適した半導体メ
モリといえる。
【0009】しかし、現状のメモリセル構造は平面構
造、すなわちにソース、ドレイン配線を同層で形成する
プロセスであるため、セルサイズはDRAM等と同様に
最小加工寸法で律速される。つまり、現状の構造では、
DRAMの3〜4倍程度の集積度が限界(同じデザイン
ルールを用いた場合)であり、極限まで微細化しても動
作可能という単一電子メモリの特徴を十分に活かすこと
ができない。
【0010】一方、EBリソグラフィーを適用すれば更
なる微細化、具体的には0.05〜0.1μmの加工も可
能であるが、EBリソグラフィーの多数回使用は量産性
の面で実現性に欠ける。従って、単一電子メモリを現状
の平面セル構造で大量生産する際には、エキシマレーザ
リソグラフィーで実現可能な最小加工寸法(約0.15μ
m)が高集積化を阻む一つの障壁になると予想される。
【0011】すなわち、量産性の高い光リソグラフィー
を用いて如何にセル面積を縮少するかが、単一電子メモ
リを汎用メモリとして用いる際の重要課題の一つとな
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題はセル構造の立
体化、すなわち絶縁膜を介してソース、ドレインのレイ
アウトを平面的に重複させることによって達成できる。
また、その立体セル構造において、平面的に重複した隣
接するソース、ドレイン積層配線間を絶縁膜で埋め込み
平坦化した後、ソース、ドレイン配線側壁部が露出する
孔パターンを形成し、その中にメモリセルを形成するこ
とで、高段差上でのチャネル層、及びゲート電極の加工
を容易にすることが可能となる。
【0013】具体的には、チャネル長に相当する厚さの
絶縁膜を介して平面的に重複するソース、ドレイン積層
配線を形成する工程と、隣接する積層配線間を絶縁膜で
埋め込む工程と、上記平面的に重複したソース、ドレイ
ン積層配線の側壁部が露出する孔パターンを形成する工
程と、チャネル層及び保護絶縁膜を堆積した後、異方性
全面ドライエッチングにより、自己整合的に孔パターン
側壁部のみにチャネル層を残す工程と、ゲート絶縁膜及
びゲート電極を形成する工程により、孔パターン内だけ
にメモリセルを形成することが可能となる。
【0014】また、孔パターン内のソース配線とドレイ
ン配線を絶縁分離している絶縁膜、すなわちチャネル層
の下地となる絶縁膜の側壁部を、ソース、ドレイン配線
側壁部エッジより、所望の長さだけ後退させた後、チャ
ネル層の堆積及び異方性全面ドライエッチングを行うこ
とでソース、ドレイン間のみにチャネル層を形成するこ
とが可能となる。
【0015】以上記述したように、メモリセル構造を立
体化することで、データ線(ドレイン配線)とワード線
(ゲート配線)の交点にメモリセルを形成することが可能
となり、従来の平面構造に比べ約70%にセル面積を縮
少できる。また、データ線とワード線の交点に2つのメ
モリセルを形成する構造、すなわち縦方向に、ドレイン
配線1/共通ソース配線/ドレイン配線2構造にするこ
とにより、セル面積を平面構造の約35%に縮少でき
る。
【0016】しかし、単純にセル構造を縦型にすると、
高段差上でのチャネル層、及びゲート電極配線の加工に
問題が生じる。その具体的例を図25を用いて説明す
る。図25(a)、(b)は、レジスト708をマスクとしてチ
ャネル層707(多結晶Si)をエッチングしたときの理想的
な図を示したものである。ソース配線703とドレイン配
線705が、チャネル長に相当する厚さの絶縁膜704を介し
て平面的に重複するように配置され、その積層配線の片
側の側壁部にチャネル多結晶Si膜707を形成すれば、セ
ル面積を大幅に減少できる。しかし、このような形状に
おいてはチャネル多結晶Si膜707の加工が非常に困難と
なる。通常Si膜の加工に用いられている異方性ドライ
エッチングは横方向のエッチングが殆ど進行しないた
め、チャネルSi707を完全に除去するには、段差の高さ
に対応するだけのオーバエッチングが必要となる。しか
し、オーバエッチングを行なっても、薄い多結晶Si膜
の垂直段差上の加工は非常に困難で、同図(c)に示した
ようにエッチング残りが生じる。 一方、横方向のエッ
チングも進行する等方性ドライエッチング方によれば、
チャネル多結晶Si膜707と同じ材料で形成されているソ
ース703、ドレイン配線705が大幅にエッチングされる不
良が生じる(図25(c))。更に、チャネル加工後に行な
うゲート電極配線形成においても、高段差上の加工は非
常に困難で、エッチ残り等は、ゲート間短絡等の致命傷
となる。
【0017】本発明によればチャネル層の全面ドライエ
ッチングにより、自己整合的に孔パターンの側壁部だけ
にチャネルを形成できるので、上記したチャネル層形成
に伴う問題は生じない。また、ゲート電極配線の加工に
おいても、高段差上での加工を回避できるので、エッチ
残りなどの問題は生じない。
【0018】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の第1の実施例を図1〜図7を用い
て説明する。先ず図2(a)において、最初にP型、(100)
単結晶Si基板101を1000℃の水蒸気雰囲気中で熱酸化し
て、厚さ500nmのSiO2膜102を形成した後、化学
気相成長法(以後CVD法という)により、厚さ50nm
のリン(P)を高濃度に含んだリンドープ多結晶Si膜10
3、150nmのSiO2膜104、80nmのリンドープ多
結晶Si膜105、及び100nmのSiO2膜106を順次堆
積する。上記リンドープ多結晶Si膜103,105のリン濃度
は、3×1020/cm3とした。また、堆積には原料ガス
としてモノシラン(SiH4)とフォスフィン(PH3)を用
い、620℃の温度で堆積を行った。またSiO2膜104,
106は、モノシラン(SiH4)と亜酸化窒素(N2O)を原料
ガスとして用い、750℃の温度で堆積を行った。
【0019】次にクリプトンフロライド(KrF)エキシ
マレーザリソグラフィー及びドライエッチング法を用い
て、上記SiO2膜106/リンドープ多結晶Si膜105/Si
2膜104/リンドープ多結晶Si膜103からなる積層膜の
パターンニングを行い、幅0.2μm、間隔0.3μmの
ライン/スペースを形成する(図2(a))。ここで、最下
層のリンドープ多結晶Si配線103は単一電子メモリのソ
ース配線103、またSiO2膜104を介して形成された上層
のリンドープ多結晶Si配線105はドレイン配線105とな
る。ここでは、下層をソース配線、上層をドレイン配線
としたが、ソース、ドレイン配線は上下逆であっても特
に問題は無い。以後、上記ソース/ドレイン積層膜の配
線を積層配線110と記す。
【0020】次にCVD法により、厚さ250nmのS
i34膜107を堆積する(図2(b))。Si34膜107の堆積
は、ジクロルシラン(SiH2Cl2)とアンモニア(NH3)
を原料ガスとして用い、770℃の温度で堆積を行っ
た。
【0021】次にドライエッチング法により、積層配線
110最上層のSiO2膜106表面が露出するまで上記Si3
4膜107の全面エッチバックを行い、積層配線110間をSi
34膜107で埋め込み表面を平坦化する(図2(c))。本実
施例では、上記埋め込み絶縁膜107のエッチングにドラ
イエッチング法を適用したが、化学機械研磨(CMP)法
を用いた場合、更に良好な平坦性が得られた。
【0022】次に、図3(a)平面図に示したように、積
層配線110の片方の側面が露出するように、長方形のレ
ジスト孔パターン108を形成した後、ドライエッチング
法によりSi34膜107のエッチングを行う(図3(b))。
本実施例では、上記レジスト孔パターン108を電子線(E
B)リソグラフィーを用いて形成し、長辺長を0.25μ
m、短辺長を0.1μmとした。図3(b)に示したよう
に、積層配線110の最上層にはSi34膜107エッチング
のマスクとなるSiO2膜106が存在するため、実際には
Si34膜107だけがエッチングされ、孔パターン109の
側壁部には、ソース103、ドレイン配線105、及びSiO2
104膜の側壁部が露出する構造になる。
【0023】次に、上記レジストパターン108の除去、
及び基板表面の洗浄を行った後、CVD法によりチャネ
ル層111となる3nmの非晶質Si膜、チャネル保護膜と
なる10nmのSiO2膜112を順次堆積する。本実施例
においては、上記非晶質Si膜の堆積にモノシラン(Si
4)ガスを用い、480℃、80Paの条件で堆積を行
った。なお、上記非晶質Si膜は保護膜となるSiO2膜1
12を堆積する温度(750℃)において、多結晶Si膜111
に変換される(図3(c))。ここで重要なことはチャネル
多結晶Si膜111の膜厚であり、十分なしきい値シフトを
得るには、膜厚は薄いほど好ましく、我々の検討によれ
ば5nm以下の領域で良好な特性が得られた。
【0024】次に異方性ドライエッチング法により、上
記SiO2膜112及びチャネル多結晶Si膜111を順次エッ
チングする。異方性ドライエッチングによれば横方向の
エッチングは殆ど進行しないため、図4(a)及び図4(b)
に示したように、孔パターン109の側壁部だけにチャネ
ル多結晶Si膜111とSiO2膜112が残る構造となる。チ
ャネル多結晶Si膜111は図4(b)に示したように、絶縁
膜104(本図ではSiO2膜104)を介してソース配線103側
壁部とドレイン配線105側壁部に接続される。
【0025】次にゲート絶縁膜113となる15nmのSi
2膜113をCVD法により堆積する図4(c)。本実施例
では、チャネル多結晶Si膜111の保護膜として形成した
SiO2膜112もゲート絶縁膜の一部となるが、ゲート絶
縁膜113形成前に、希フッ酸水溶液により、上記SiO2
膜112を除去してもかまわない。
【0026】次にゲート電極114となる、150nmの
リンドープ多結晶Si膜114をCVD法により堆積した
後、KrFエキシマレーザリソグラフィー及びドライエ
ッチング法により上記リンドープ多結晶Si膜114を所定
の形状に加工してゲート電極配線線114とする(図1(a),
(b))。
【0027】本実施例においては、ゲート電極配線配線
114としてリンを高濃度に含んだリンドープ多結晶Si膜
114を用いたが、その上にタングステン(W)やチタン(T
i)等を形成した積層膜やそれらのシリサイド膜、また
は、4塩化チタン(TiCl4)とアンモニア(NH3)を原料
がスとする、CVD法で形成したチタンナイトライド
(TiN)を用いた場合、更なる低抵抗化が図れた。
【0028】本発明におけるゲート電極配線配線114の
加工は、図1(a)、図1(b)に示したように、孔パターン
109を覆い平坦部上で行うため、エッチング残り等の不
良が殆ど生じることがない。また、この後の工程におい
ても、ゲート電極配線の膜厚程度の段差しかないので、
ワード線、データ線等の配線形成工程における短絡等の
不良も防止することができる。
【0029】図1(c)は、平面図である図1(a)のA部を
拡大して示した図である。メモリセルは孔パターン内10
9の側壁部に形成されることになるが、チャネルはソー
ス配線103とドレイン配線104の距離が最も短い部分、す
なわち積層配線110とチャネル多結晶Si膜111が接触す
る領域に形成される(図1(c)の実効チャネル幅と記載し
た部分)。
【0030】次に、単一電子メモリセルのソース/ドレ
イン配線と周辺回路を接続する方法について記述する。
図5(a)は、上述した方法で形成した2つのメモリセル
の平面図を、図5(b)は断面図を示したものである。図
5(b)の断面図は、ゲート電極配線114形成後、CVD法
により100nmのSiO2膜115を堆積した断面図を示
している。従って、メモリセルの両端(図5(a)のb-b'、
c-c')は図5(c)、図5(d)に示したように、積層配線の
上に、上記SiO2膜115を堆積した構造となる。先ず、
エキシマレーザリソグラフィー法によりソース配線103
を取り出すための孔パターン116を形成した後、ドライ
エッチング法によりSiO2膜115/SiO2膜106/リンド
ープ多結晶Si膜105/SiO2膜104を順次エッチング
し、ソース配線103表面を露出させる(図6(c))。続い
て、レジストパターンを除去した後、ドレイン配線105
を取り出すための孔パターン117を形成する。次に、ド
ライエッチング法によりSiO2膜115/SiO2膜106をエ
ッチングし、ドレイン配線105表面を露出させる(図6
(d))。本実施例においては、上記孔パターンの直径を
0.35μmとした。
【0031】次にCVD法により80nmのSiO2膜11
8を堆積した後、異方性ドライエッチング法により上記
SiO2膜118をエッチングして、孔パターン116,117側壁
部にSiO2膜118のサイドウォールを形成する。このエ
ッチングにより、再びソース配線103、及びドレイン配
線105表面を露出させる。次に、希フッ酸水溶液で、ソ
ース103/ドレイン配線105表面の自然酸化膜を除去した
後、CVD法によりリンを高濃度に含んだリンドープ多
結晶Si膜119を150nm堆積する。最後に、上記リン
ドープ多結晶Si膜を所定の形状に加工して、ソース線1
19(a)、及びデータ線119(b)とする(図7)。
【0032】本実施例においては、メモリセルに接続す
るソース線119(a)やデータ線119(b)としてリンを高濃度
に含んだリンドープ多結晶Si膜119を用いたが、その上
にタングステン(W)やチタン(Ti)等を形成した積層膜
やそれらのシリサイド膜、または、4塩化チタン(TiCl
4)とアンモニア(NH3)を原料がスとする、CVD法で
形成したチタンナイトライド(TiN)を用いても同様の
結果が得られた。
【0033】また、本実施例では図示していないが、ド
レイン配線105に直行するゲート電極配線114に接続する
コンタクト孔を形成すれば、ソース線(a)、データ線119
(b)と同時にワード線も一括して形成することができ
る。
【0034】(実施例2)次に、図8、図9を用いて本
発明の第2の実施例を説明する。単結晶Si基板201を熱
酸化して500nmのSiO2膜202を形成した後、実施
例1に示した方法で、SiO2膜206/ドレイン配線205/
SiO2膜204/ソース配線203からなる積層配線210、埋
め込み絶縁膜207、及び孔パターン209を形成する。次
に、CVD法により5nmの非晶質Si膜、及び5nm
のSiO2膜212を順次堆積する。非晶質Si膜の堆積に
は、窒素で20%に希釈したSiH4を用い、温度480
℃、圧力、80Paの条件で形成を行なった。なお、上
記非晶質Si膜は、SiO2膜212を堆積する温度(750
℃)において、多結晶Si膜211に変換される。
【0035】次に、異方性ドライエッチング法により上
記SiO2膜212/多結晶Si膜211を、各膜厚分だけ全面
エッチングして、孔パターン209の側壁部だけにSiO2
膜212/多結晶Si膜211を残す(図8(b))。続いて、希フ
ッ酸水溶液により、チャネル多結晶Si膜211上のSiO2
膜212を、2nmエッチングして3nmに薄膜化する(図
8(b))。
【0036】次に、CVD法により微小なSi粒213を全
面に堆積する。ここでは、ヘリウム(He)で10%に希
釈したSiH4を用い、温度580℃、圧力、20Paの
条件で形成を行なった。SiH4による多結晶Si膜の堆
積は、下地表面に形成されるSiの核を中心に成長が始
まる。この核生成密度は、堆積温度、堆積圧力と相関が
あり、薄い連続を得るには低温、高圧力の条件が好まし
い。これに対し、微小なSi粒を得るには核生成密度を
小さくする条件、すなわち高温、低圧力で堆積すれば連
続膜にならず、微小なSiの粒が形成される。また、Ge
4を少量添加することにより、より核生成密度は小さ
くなり、微小なSiGeの粒を形成することが可能となる
(図8(c))。
【0037】次にCVD法によりゲート絶縁膜214とな
る、20nmのSiO2膜214、及びゲート電極215となる
リンドープ多結晶Si膜215を順次堆積した後、上記リン
ドープ多結晶Si膜215を所定の形状に加工して、ゲート
電極配線215とする(図9(b))。 (図9(c))に、(図9
(b))断面図B部の拡大図を示す。チャネル多結晶Si膜2
11は、ソース配線203とドレイン配線205を縦方向に絶縁
分離している絶縁膜204の側壁部に形成され、ソース20
3、ドレイン配線205の側壁部に接続される。また、微粒
Si213は、トンネル絶縁膜212となる3nmのSiO2膜2
12上に形成され、さらにゲート絶縁膜214となるSiO2
膜214で覆われている。
【0038】本実施例で作製した単一電子素子において
は、ゲート電極215に電圧を印加していくと微細幅のチ
ャネルがチャネル多結晶Si膜211内に形成される。更に
電圧を印加していくと、チャネルから電子がはじき出さ
れ、微粒Si213内に捕獲される。即ち、微粒Si213は、
キャリア閉じ込め領域として作用する。電子が微粒Si2
13に捕獲されると、クーロン反発力によりチャネルに電
流が流れなくなる。従って、微粒Si213内のキャリアの
有無により情報を記憶することが可能となる。
【0039】本発明で重要なことは、微粒Si213とチャ
ネル多結晶Si膜211を分離しているトンネル絶縁膜212
の膜厚、微粒Si213の直径、及び微粒Si213の間隔(面
密度)である。トンネル絶縁膜212が厚くなるとキャリア
の注入時間の増大、及びしきい値シフト量の減少を招
く。本実施例では、上記トンネル絶縁膜212の膜厚が、
5nm以下の領域で良好な結果を得た。
【0040】一方、微粒Si213の直径は、電荷保持時間
の面から小さいほど好ましい。また、微粒Si213の間隔
もキャリア注入時間のバラツキを抑制する上で小さいほ
ど好ましい。本実施例では、上記微粒Si213の直径、及
びその間隔が10nm以下の領域で良好な特性を示し
た。
【0041】(実施例3)次に、図10〜図12を用い
て本発明の第3の実施例を説明する。実施例1と同様
に、P型、(100)単結晶Si基板301を水蒸気雰囲気中で
熱酸化して500nmのSiO2膜302を形成した後、C
VD法により共通ソースプレート303となる80nmの
リンドープ多結晶Si膜303を堆積する。次に、リソグラ
フィーとドライエッチング法により上記リンドープ多結
晶Si膜303を所定の形状にパターンニングする。続い
て、CVD法により150nmのSiO2膜304、ドレイ
ン配線305となる50nmのリンドープ多結晶Si膜30
5、及び50nmのSi34膜306を順次堆積する。次
に、上記Si34膜306、及びリンドープ多結晶Si膜305
を周知の方法で所定形状にパターンニングしてドレイン
配線305を形成した後、CVD法により30nmのSiO
2膜307の堆積を行う。本実施例においては、複数のメモ
リセルがソース線303を共用する構造、すなわち共通ソ
ース線構造とするために、ソース線303をプレート状に
加工している(図10(a),(b))。
【0042】次に、図10(a)平面図に示したように、
ドレイン配線305の片側だけが露出するように、長方形
のレジスト孔パターン308を形成した後、ドライエッチ
ング法によりSiO2膜304、及び共通ソースプレート303
のエッチングを行う。本実施例では、上記レジスト孔パ
ターン308を電子線(EB)リソグラフィーを用いて形成
し、長辺長を0.2μm、短辺長を0.1μmとした(図
10(c))。
【0043】次に、実施例1に示した方法で、チャネル
多結晶Si膜311、及び保護膜312となるSiO2膜312を形
成する(図11(b))。本実施例においては、上記チャネ
ル多結晶Si膜311の膜厚を2.5nm、SiO2膜312を7
nmとした。続いて、異方性ドライエッチング法によ
り、上記SiO2膜312、及び多結晶Si膜311のエッチン
グを行い、孔パターン309の側壁部のみにチャネル多結
晶Si膜311を形成する(図11(a),(c))。
【0044】次に、CVD法によりゲート絶縁膜313と
なる15nmのSiO2膜313、及びゲート電極314となる
100nmのリンドープ多結晶Si膜314を堆積した後、
上記リンドープ多結晶膜314を所定の形状に加工してゲ
ート電極配線314とする(図12(a),(b))。この後、実施
例1に示した方法で、ソース線、データ線、及びワード
線の形成を行なう。
【0045】本実施例によれば、ソースプレート303を
用いて複数のメモリセルのソースを共通化しているの
で、ソース線の数を大幅に減少できる。また、共通ソー
スプレート構造にすることで埋込絶縁膜形成工程が不用
となるので、メモリセル間の平坦化工程を大幅に簡略化
できる。
【0046】(実施例4)次に図13〜図16を用いて
本発明の第4の実施例の説明を行う。実施例1では、ド
レイン配線とゲート電極配線の交点に位置する1つの孔
パターン内に1つのメモリセルを配置する構造を形成し
たが、本実施例は1つの孔パターン内に2つのメモリセ
ルを配置するものである。すなわち、中間に共通ソース
線を、その上下に絶縁膜を介して独立した2つのドレイ
ン配線を配置したものである。従って、2つドレイン配
線と1つのソース配線が平面的に重複した構造となり、
実施例1に示した構造の半分のセル面積を実現できる。
【0047】先ず、P型、(100)単結晶Si基板401を熱
酸化して、500nmのSiO2膜402を形成した後、C
VD法により50nmのリンドープ多結晶Si膜403、1
00nmのSiO2膜404、50nmのリンドープ多結晶
Si膜405、100nmのSiO2膜406、80nmのリン
ドープ多結晶Si膜407、及び70nmのSiO2膜408を
順次堆積する。次に、KrFエキシマレーザリソグラフ
ィー及びドライエッチング法により、上記CVD法で堆
積した積層膜403,404,405,406,407,408を所定の形状に
加工する。図13(a)に示したように、中間に位置する
リンドープ多結晶Si膜405が共通ソース配線405とな
り、その上下に絶縁膜404,406(本図ではSiO2膜404,40
6)を介して配置されたリンドープ多結晶Si膜403,407が
それぞれ2つの独立したデータ線403,407(ドレイン配線
403,407)となる。以後、上記積層膜を積層配線410と呼
ぶ。
【0048】次に、CVD法により積層配線410間を埋
め込むためのSi34膜409を250nm堆積する(図1
3(b))。続いてドライエッチング法により、積層配線41
0最上層のSiO2膜408表面が露出するまで上記Si34
膜409を全面エッチバックし、表面の平坦化を行う(図1
3(c))。
【0049】次に、実施例1で示したように積層配線41
0の片側の側壁部が露出するように、孔レジストパター
ン411を形成した後、埋込絶縁膜であるSi34膜409の
エッチングを行う(図14(a))。続いて、レジストパタ
ーン411を除去した後、CVD法により2.5nmのチャ
ネル多結晶Si膜413、及び7nmのSiO2保護膜414を
堆積する。この後、異方性ドライエッチング法により上
記SiO2膜414/チャネル多結晶Si膜413のエッチング
を行い、孔パターン412側壁部のみにチャネル多結晶Si
膜413を形成する(図14(c))。
【0050】次に、CVD法によりゲート絶縁膜415と
なる15nmのSiO2膜415、及び100nmのリンド
ープ多結晶Si膜416を堆積した後、リンドープ多結晶S
i膜416を所定の形状に加工してゲート電極配線416を形
成する。続いて、CVD法により80nmのSiO2膜41
7を堆積した後、実施例1に示した方法でソース配線405
と2つのドレイン配線403,407の取り出しを行う。但
し、本実施例では1本の積層配線410について、共通ソ
ース線4051本とドレイン配線403,407が2本あるため、
3つコンタクト孔418,419,420が必要になる(図15)。
【0051】図15(a)はソース、ドレイン配線形成後
の平面図を、図15(b)はメモリセル部の断面図を示し
たものである。また、図16(a),(b),(c)は、図15(a)
平面図のb-b'、c-c'、d-d'の断面をそれぞれ示した図で
ある。図16(b)は、一方のドレイン配線403(最下層の
ドレイン配線403)、図16(d)は、もう一方のドレイン
配線407(最上層のドレイン配線407)、また図16(c)
は、共通ソース配線405(中間層)の取り出し部を示して
いる。実施例1に示したように、各配線403,405,407は
側壁絶縁膜421であるSiO2膜421により、それぞれ絶縁
分離されている。また、各配線403,405,407の取り出し
には、CVD法で形成したリンドープ多結晶Si膜422を
用い、所定の形状にパターンニングして、それぞれ共通
ソース線422(b)、及びデータ線422(a),(c)を形成してい
る。
【0052】本実施例においては、ゲート電極配線416
とワード線の接続に関して図示していないが、実施例1
に示したように、コンタクト孔を一つ増加するだけで、
ソース線、データ線と同一工程でワード線を形成でき
る。
【0053】(実施例5)次に、図17〜図23を用い
て本発明の第5の実施例の説明を行う。単結晶Si基板5
01を熱酸化して500nmのSiO2膜502を形成した
後、CVD法により50nmのリンドープ多結晶Si膜5
03、100nmのSiO2膜504、50nmのリンドープ
多結晶Si膜505、50nmのSi34膜506、及び50n
mの多結晶Si膜507を順次堆積する。次に、位相シフト
を併用したKrFエキシマレーザリソグラフィー技術、
及びドライエッチング法により、上記CVD法で形成し
た積層膜510(503〜507)をパターンニングして、線幅0.
15μm、間隔0.15μmのラインスペースパターン
を形成する(図17(a),(b))。次に、CVD法により2
00nmのSi34膜508を堆積した後、積層配510線最
上層の多結晶Si膜507表面が露出するまで上記Si34
膜508のエッチバックを行い、表面を平坦化する(図17
(a),(c))。
【0054】次に、図18(a)に示したように、隣接す
る積層配線510のどちらか一方との中央部に孔レジスト
パターン509を形成する。この際、各積層配線510の片側
の側壁部だけが露出する位置にレジストパターン509を
形成することが重要となる。本実施例では、上記レジス
トパターン509の形成にEBリソグラフィー技術を適用
し、短辺の長さ0.1μm、長辺の長さ0.2μmの孔パ
ターン509を形成した。
【0055】次に、上記孔レジストパターン509をマス
クとして、Si34膜508のエッチングを行う。積層配線
510最上層の多結晶Si膜507は、Si34膜508エッチン
グ時のマスクとなるので、孔パターン511は隣接する積
層配線510間のSi34膜508だけがエッチングされ、積
層配線側壁部が露出する(図18)。
【0056】次に、レジストパターン509を除去した
後、2.5%の希フッ酸水溶液により、積層配線側壁部
のSiO2膜504をエッチングして、側壁部エッジ511より
SiO2膜504側壁表面を約30nm後退させる。Si34
膜506,508や多結晶Si膜503,505,507は、希フッ酸水溶
液によりほとんどエッチングされないため、孔パターン
511側壁部は、SiO2膜504だけがエッチングされ、図1
9に示したようにオーバハング形状となる。
【0057】次に、CVD法によりチャネル層512とな
る2.5nmの非晶質Si膜を堆積する。本実施例におい
ては、非晶質Si膜512の堆積にモノシラン(SiH4)を用
い、480℃の温度で堆積を行った。モノシランの熱分
解で堆積したSi膜の段差被覆性は非常に良好で、本実
施例のような、オーバハング形状の下地においても均一
な膜が形成できる(図20)。
【0058】次に、異方性ドライエッチング法によりS
i膜512、507の全面エッチングを行い、積層配線510最上
層の多結晶Si507、及び孔パターン側壁部の非晶質Si
膜512を除去する。異方性ドライエッチングでは、横方
向のエッチングがほとんど進行しないため、孔パターン
側壁部の非晶質Si膜512が除去されるまでオーバエッチ
ングを行った(図21)。
【0059】図23は、図21断面図C部を拡大した図
である。積層配線510最上層の多結晶Si膜507、及び孔
パターン側壁部の非晶質Si膜512は、上記オーバエッチ
ングにより除去されるが、積層配線510エッジよりフッ
酸エッチングで後退させたSiO2膜504の側壁部にある
非晶質Si膜512は、ドレイン配線505となる多結晶Si膜
505がエッチングのひさしとなるためエッチングされな
い。従って、自己整合的にソース503、ドレイン505間に
チャネルSi膜512が形成されることになる。同図に示し
たように、異方性ドライエッチングのイオン種は、ウェ
ーハの垂直面に対し2〜5°の角度で入射される。従っ
て、絶縁膜504(本図ではSiO2膜504)の膜厚をd、イオ
ンの入射角度をθとした場合、側壁エッジ部からの横方
向のエッチング量ΔXは、ΔX=d・tanθとなる。すな
わち、絶縁膜の後退長さXを、X≫ΔXとすれば、自己
整合的にチャネル膜を形成することが可能となる。
【0060】本実施例ではSiO2膜504の膜厚がd=1
00nmであるので、ΔX=8.75nm(θ=5°)とな
る。従って、約10nm以上パターンエッジより後退さ
せれば、オーバエッチングを行ってもチャネルSi膜512
がエッチングされることはない(本実施例ではX≒30
nm)。
【0061】次に、CVD法によりゲート絶縁膜513と
なる15nmのSiO2膜513、及びゲート電極514となる
100nmのリンドープ多結晶Si膜514を堆積する。非
晶質Si膜512は、上記SiO2膜513堆積の際に多結晶Si
膜512となる。最後に、位相シフトによるKrFエキシマ
レーザリソグラフィー、及びドライエッチング法により
上記リンドープ多結晶Si膜514を所定の形状に加工して
ゲート配線とする(図22)。
【0062】この後、実施例1に示した方法で、ソース
線、データ線、及びワード線を接続し、単一電子素子の
形成を終了する。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、小面積で高集積化に適
した単一電子素子、及び半導体記憶装置を高い歩留まり
で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す平面図と断面図。
【図2】本発明の第1の実施例を示す断面図。
【図3】本発明の第1の実施例を示す平面図と断面図。
【図4】本発明の第1の実施例を示す平面図と断面図。
【図5】本発明の第1の実施例を示す平面図と断面図。
【図6】本発明の第1の実施例を示す平面図と断面図。
【図7】本発明の第1の実施例を示す平面図と断面図。
【図8】本発明の第2の実施例を示す平面図と断面図。
【図9】本発明の第2の実施例を示す平面図と断面図。
【図10】本発明の第3の実施例を示す平面図と断面
図。
【図11】本発明の第3の実施例を示す平面図と断面
図。
【図12】本発明の第3の実施例を示す平面図と断面
図。
【図13】本発明の第4の実施例を示す断面図。
【図14】本発明の第4の実施例を示す平面図と断面
図。
【図15】本発明の第4の実施例を示す平面図と断面
図。
【図16】本発明の第4の実施例を示す平面図と断面
図。
【図17】本発明の第5の実施例を示す平面図と断面
図。
【図18】本発明の第5の実施例を示す平面図と断面
図。
【図19】本発明の第5の実施例を示す平面図と断面
図。
【図20】本発明の第5の実施例を示す平面図と断面
図。
【図21】本発明の第5の実施例を示す平面図と断面
図。
【図22】本発明の第5の実施例を示す平面図と断面
図。
【図23】本発明の第5の実施例を示す断面図。
【図24】従来の構造を示す平面図と断面図。
【図25】高段差上でのチャネル層形成の問題点を示す
図。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601-------------------単結晶S
i基板 102,202,302,402,502,602-------------------SiO2
(Si熱酸化膜) 103,203,303,405,503,604(a)----------------ソース領
域(ソース配線) 105,205,305,403,407,505,604(b)------------ドレイン
領域(ドレイン配線) 111,211,311,413,512,605-------------------チャネル
多結晶Si膜 112,113,214,312,313,414,415,513,606,607---ゲート絶
縁膜 114,215,314,416,514,608-------------------ゲート電
極 213--------微小Si粒 214-------------トンネル
絶縁膜。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース配線領域とドレイン配線領域に接続
    された薄い多結晶シリコン膜からなるチャネル領域を設
    け、該チャネル領域近傍にキャリア閉じ込め領域を有
    し、上記キャリア閉じ込め領域にキャリアを保持するこ
    とにより、しきい電圧を変化させ記憶を行なう絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタとしての半導体記憶装置にお
    いて、上記ドレイン配線領域がチャネルの長さに相当す
    る厚さの絶縁膜を介してソース配線領域の上あるいは下
    に配置され、該両配線の少なくとも一部が平面的に重複
    するドレイン配線/絶縁膜/ソース配線構造、あるいは
    ソース配線/絶縁膜/ドレイン配線構造有し、かつ上記
    チャネル領域の少なくとも一部がソース、ドレイン配線
    領域を縦方向に絶縁分離している絶縁膜の側壁部に形成
    されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体記憶装置のソース配
    線が、隣接するドレイン配線に接続された半導体記憶装
    置の共通ソース配線として用いられていることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】ソース配線領域とドレイン配線領域に接続
    された薄い多結晶シリコン膜からなるチャネル領域を設
    け、該チャネル領域近傍にキャリア閉じ込め領域を有
    し、上記キャリア閉じ込め領域にキャリアを保持するこ
    とにより、しきい電圧を変化させ記憶を行なう絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタとしての半導体記憶装置にお
    いて、2つのドレイン配線領域が、チャネルの長さに相
    当する厚さの絶縁膜を介してソース配線領域の上下に配
    置され、該ドレイン配線/絶縁膜/ソース配線/絶縁膜
    /ドレイン配線の少なくとも一部が平面的に重複する構
    造を有し、かつ上記チャネル領域の少なくとも一部がソ
    ース配線領域と、2つのドレイン配線領域を縦方向に絶
    縁分離している絶縁膜の側壁部に形成されていることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の半導体記憶装置において、
    ソース配線の上下に位置する絶縁膜の膜厚が、同じ膜厚
    であることを特長とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】請求項1、3及び4記載の半導体記憶装置
    において、ドレイン配線/絶縁膜/ソース配線、又はド
    レイン配線/絶縁膜/ソース配線/絶縁膜/ドレイン配
    線からなる積層配線を、同一のレジストパターンで加工
    することを特長とする半導体記憶装置の形成方法。
  6. 【請求項6】請求項2記載の半導体記憶装置において、
    ドレイン配線とソース配線を異なるレジストパターンで
    加工することを特長とする半導体記憶装置の形成方法。
  7. 【請求項7】請求項1から4記載の半導体記憶装置にお
    いて、隣接するドレイン配線/絶縁膜/ソース配線から
    なる積層配線間、あるいはドレイン配線/絶縁膜/ソー
    ス配線/絶縁膜/ドレイン配線からなる積層配線間が絶
    縁膜で埋め込まれ、該絶縁膜の一部の側壁部と積層配線
    短辺の片側のソースおよびドレイン配線の側壁部が露出
    する孔パターンが設けられ、該孔パターン内の側壁部だ
    けにチャネル多結晶Si膜が形成されていることを特徴
    とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の半導体記憶装置において、
    化学気相成長法により積層配線上に絶縁膜を形成した
    後、該絶縁膜をエッチングして積層配線間に絶縁膜を埋
    め込む工程と、上記絶縁膜にソース、ドレイン配線の片
    方の側壁部が露出するような孔パターンを形成する工程
    と、化学気相成長法により5nm以下の膜厚の非晶質S
    i膜を形成した後、該非晶質Si膜を熱処理して多結晶
    Si膜に変換させる工程と、上記多結晶Si膜上に化学気
    相成長法によりSiO2膜を形成する工程と、全面異方性
    ドライエッチングにより、上記SiO2膜と多結晶Si膜
    をエッチングして、孔パターンの側壁部だけにSiO2
    と多結晶Si膜を残す工程を少なくとも含むことを特長
    とする半導体記憶装置の形成方法。
  9. 【請求項9】請求項1から4記載の半導体記憶装置にお
    いて、隣接するドレイン配線/絶縁膜/ソース配線から
    なる積層配線間、あるいはドレイン配線/絶縁膜/ソー
    ス配線/絶縁膜/ドレイン配線からなる積層配線間が絶
    縁膜で埋め込まれ、該埋め込み絶縁膜、及び互いに隣接
    する積層配線短辺の片側のソースおよびドレイン配線の
    側壁部が露出する孔パターンが設けられ、該孔パターン
    内のドレイン配線とソース配線を絶縁分離している絶縁
    膜の側壁部だけにチャネル多結晶Si膜が形成されてい
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の半導体記憶装置におい
    て、ドレイン配線とソース配線を絶縁分離している絶縁
    膜の側壁部が、該絶縁膜の上部に位置するドレイン配線
    ないしソース配線側壁部より、配線の内側の方向に後退
    していることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の半導体記憶装置におい
    て、ドレイン配線とソース配線を絶縁分離している絶縁
    膜の側壁部と該絶縁の上部に位置するドレイン配線ない
    しソース配線側壁部との距離をΔX、絶縁膜の膜厚をd
    とした場合、 ΔX>0.0875・d なる構造を有することを特徴
    とする半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】請求項9から11記載の半導体記憶装置
    において、化学気相成長法により積層配線上に絶縁膜を
    形成した後、該絶縁膜をエッチングして積層配線間に絶
    縁膜を埋め込む工程と、該埋め込み絶縁膜、及び互いに
    隣接する積層配線短辺の片側のソースおよびドレイン配
    線の側壁部が露出する孔パターンを形成する工程と、ウ
    ェットエッチング法により、ソース配線とドレイン配線
    を絶縁分離している絶縁膜をエッチングして、積層配線
    パターンエッジから該絶縁膜の側壁部を後退させる工程
    と、化学気相成長法により5nm以下の膜厚の非晶質S
    i膜を形成した後、該非晶質Si膜を熱処理して多結晶S
    i膜に変換させる工程と、全面異方性ドライエッチング
    法により上記多結晶Si膜をエッチングして、ソース配
    線とドレイン配線を絶縁分離している絶縁膜側壁部だけ
    に多結晶Si膜を残す工程を少なくとも含むことを特長
    とする半導体記憶装置の形成方法。
  13. 【請求項13】請求項8及び12記載の半導体記憶装置
    の形成方法において、積層配線上に絶縁膜を形成した
    後、該絶縁膜をエッチングして積層配線間に絶縁膜を埋
    め込む際、上記埋め込み絶縁膜のエッチングを化学機械
    研磨法により行なうことを特長とする半導体記憶装置の
    形成方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜7、9〜11記載の半導体記
    憶装置において、チャネル多結晶Si膜の直上に薄いト
    ンネル絶縁膜が形成されており、該トンネル絶縁膜上に
    Si微粒子又は、SiGe微粒子が形成されており、該Si
    微粒子ないしSiGe微粒子はゲート絶縁膜で覆われてお
    り、上記微粒子をキャリア閉じ込め領域として用いてい
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載の半導体記憶装置におい
    て、キャリア閉じ込め領域となる微粒子の径、及び微粒
    子間の距離が10nm以下、且つトンネル絶縁膜の膜厚
    が5nm以下であることを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】請求項1〜7、9〜11、13〜15記
    載の半導体記憶装置において、ドレイン配線とゲート電
    極配線の交点に、1つ、ないし2つの素子が形成されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】請求項記載の1〜7、9〜11、13〜
    16半導体記憶装置を複数個配置し、該半導体記憶装置
    のゲート電極配線をワード線に、ドレイン配線をデータ
    線に、及びソース配線をソース線に接続し、上記半導体
    記憶装置の個々の動作をワード線とデータ線によって制
    御することを特長とする半導体記憶素子。
  18. 【請求項18】請求項17記載のワード線、データ線、
    及びソース線が所定の形状に加工された、同一導電膜で
    あることを特長とする半導体記憶素子。
  19. 【請求項19】請求項17及び18記載の半導体記憶装
    置において、複数個配置された半導体記憶装置のゲート
    電極配線形成後、該ゲート電極配線上に絶縁膜を形成す
    る工程と、積層配線のソース、ドレイン配線に対応する
    配線表面、及びゲート電極配線表面が、それぞれ露出す
    る孔パターンを形成する工程と、化学気相成長法により
    絶縁膜を堆積した後、異方性ドライエッチング法によ
    り、該絶縁膜の膜厚に相当する厚さのエッチングを行な
    い、孔パターンの側壁部だけに絶縁膜を残し、孔底面表
    面を露出させる工程と、化学気相成長法により導電膜を
    形成する工程と、該導電膜を所定の形状に加工し、ワー
    ド線、データ線、及びソース線を一括して形成する工程
    を少なくとも含んでいることを特長とする半導体記憶装
    置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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