JPH10135288A - 部品検査システム - Google Patents

部品検査システム

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JPH10135288A
JPH10135288A JP8307104A JP30710496A JPH10135288A JP H10135288 A JPH10135288 A JP H10135288A JP 8307104 A JP8307104 A JP 8307104A JP 30710496 A JP30710496 A JP 30710496A JP H10135288 A JPH10135288 A JP H10135288A
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 部品検査システムにおけるオペレータの操
作量を減少させること。 【解決手段】 予備検査された検査部品を特定可能な部
品検索情報と、検査部品に存在する欠陥の位置情報およ
びサイズ情報を有する予備検査情報と、前記検査部品に
対する詳細検査用のレビュー装置を用いた詳細検査であ
るレビューにより得られたレビュー情報とを記憶する検
査部品情報データベースと、検査部品保持部材にセット
される検査部品の種類判別情報入力手段および前記種類
判別情報入力手段により入力された種類判別情報に対応
する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報データ
ベースから読み込む予備検査情報読込手段を有し、読み
込まれた予備検査情報に含まれる欠陥の中から選択され
たレビューすべき欠陥に関するレビューにより得られた
レビュー情報を前記検査部品情報データベースに記憶さ
せるレビュー情報登録手段とを備えた部品検査システ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンウエハー
等の検査部品の欠陥(異物付着またはパターン欠陥等)
の有無を検査したり、前記検査した部品を特定する情報
および欠陥情報を蓄積管理して、前記蓄積した部品情報
および欠陥情報を、その後で検査する部品の欠陥検出作
業に利用することができる部品検査システムに関し、特
に電子顕微鏡等で精密な検査を行う部品の検査システム
に関する。なお、本明細書において、単に「欠陥」と記
載した場合の「欠陥」は、原則として検査部品の品質を
低下させる異物付着、パターン欠陥等のあらゆる欠陥を
含む意味で使用されるが、「異物」と「欠陥」を対で使
用する場合の「異物」および「欠陥」は、それぞれ「異
物付着による欠陥」および「異物付着以外の欠陥」の意
味で使用される。また、本明細書において「パターン欠
陥」は検査部品上に形成されたパターンの欠陥を意味
し、異物の付着等の欠陥を含まない意味で使用される。
【0002】
【従来の技術】この種の部品検査システムとして、従
来、下記(J01)の技術が知られている。 (J01)予備検査で得た情報に基づいて詳細検査を行う
部品検査システム(図72〜図76で説明する技術) この部品検査システムは、市販の光学式の部品検査装置
を用いて予備検出した部品の欠陥位置、大きさ等の予備
検査情報を記憶し、前記予備検査情報を参考にして、レ
ビュー装置によりレビュー(詳細検査)を行うシステム
である。前記レビュー装置としては電子顕微鏡を用いた
レビューSEM(Scan Electoron Manuscript、走査
電子顕微鏡)や光学顕微鏡を用いた光学式レビュー装置
等が使用される。なお、本明細書において、「検査対象
物の詳細検査を行って、欠陥(異物を含む)の具体的位
置、形状、または分布状況等を知る」ことを「レビュー
(Review)する」ということにする。
【0003】前記電子顕微鏡を用いた「レビューSE
M」はレビューSEM本体とこれに通信ケーブルで接続
された「EWS」により構成されている。また、レビュ
ーSEMのコントローラ(SEMControler、以下「S
EMC」という)およびEWSは通信ケーブルで接続さ
れており、同一のケースに収納されている。なお、前記
SEMCに接続されたEWSを以下「SEMEWS」と
いうことにする。前記SEMEWSのディスプレイDE
とSEMC(SEMControler)のディスプレイDとは
前記同一のケースに支持されている。
【0004】図72は前記種類の部品検査システムの従
来例の概略説明図である。図72において、光学式の異
物検査装置01、光学式の欠陥検査装置02、情報蓄積
用のDIFS(DefectImageFilingSystem)サーバ0
3、およびEWS(EnginearingWorkStation、エンジニ
アリングワークステーション)等はネットワーク(例え
ば、Ethernet)Nで接続されている。前記光学式の異物
検査装置01および光学式の欠陥検査装置02が検出す
るデータは、検査部品の異物および欠陥の位置および大
きさに関するデータであり、データの形式はほぼ同様で
ある。したがって、以下、前記異物検査装置01および
欠陥検査装置02を総称して「予備検査装置(01,0
2)」とも記載することにする。
【0005】前記光学式の異物検査装置01は、検査部
品(ベアウエハーすなわち、パターンの形成されていな
いウエハー)を所定の検査位置にセットすると、異物の
付着位置、異物の大きさ等を自動的に検出する機能を有
している。このような異物検査装置としては、TENCOR社
製のSurfscan6600、Surfscan7700が市販されて
いる。前記異物検査装置01の検査結果として、異物の
位置、大きさ等を記憶した異物情報ファイルが出力され
る。また、前記光学式の欠陥検査装置02は、検査部品
(パターンが形成されたウエハー)を所定の検査位置に
セットすると、欠陥(付着異物、パターン欠陥、傷、
等)の大きさおよび位置を自動的に検出する機能を有し
ている。このような欠陥検査装置02としては、KLA
社製の21XXが市販されている。前記欠陥検査装置0
2の検査結果として欠陥の位置大きさ等を記憶した欠陥
情報ファイルが出力される。前記異物検査装置01およ
び欠陥検査装置02等の予備検査装置(01,02)に
より得られる異物情報ファイルおよび欠陥情報ファイル
を以下「予備検査情報ファイル」ともいう。
【0006】前記異物検査装置01および欠陥検査装置
02によって得られた前記予備検査情報ファイル(異物
情報ファイルおよび欠陥情報ファイル)は、それぞれ異
物検査装置01および欠陥検査装置02の付属のコンピ
ュータまたは前記DIFSサーバ03に記憶される。前
記予備検査情報ファイルには、製品番号、ロット、ウエ
ハーID、工程、製造装置、日付、等の他に、異物や欠
陥の個数、ウエハー上の位置、およびサイズなどが記憶
される。前記予備検査情報ファイルに記憶された予備検
査情報は、例えば、図73に示すように表示可能であ
る。
【0007】図73は予備検査情報の表示例を示す図で
あり、図73Aは検査部品であるウエハーの外形および
検査部品上の異物位置または欠陥位置を示す図、図73
Bは異物番号または欠陥番号とその位置、大きさ等の情
報を表形式で示す図である。前記予備検査情報により、
検査部品の製造工程の欠陥発生状況や傾向を把握するこ
とが可能である。このため、歩留管理システムでは、異
物情報ファイルや欠陥情報ファイル等の予備検査情報フ
ァイルが必要不可欠となっている。すなわち、例えば1
枚のベアウエハーに200〜300個の半導体を形成す
る半導体製造工程において、予備検査結果により精密検
査の必要があると判断されるものに対しては、検査部品
(ベアウエハー、半導体チップ形成過程のウエハー等)
を精密に検査し、精密検査により得られた異物または欠
陥が前記検査部品の品質を基準以下に低下させると考え
られる場合には、その欠陥が発生した原因をつきとめ、
原因を取り除く必要がある。
【0008】前記予備検査情報により、製造工程に異常
があると推測できる場合、具体的な異物・欠陥の形状や
発生状況を知る(レビューする)ためにレビューSEM
が使用される。前記予備検査情報に含まれる異物・欠陥
の位置、大きさ等の情報を使用することによりレビュー
SEMで迅速にレビューすることができる。レビューS
EMとしては、走査型電子顕微鏡を用いたレビューSE
Mや、光学式のレビューSEMを使用することが可能で
ある。前記レビューSEMを用いて検査部品をレビュー
する際、レビューSEMの試料ステージ(図示せず)に
検査部品をセットし、レビューSEMの最初の観察倍率
を例えば3000倍にセットする。そして、予め前記光
学式の異物検査装置01または欠陥検査装置02により
得られた異物または欠陥の位置情報およびサイズ情報
(以下、「光学式検査情報」という)をSEMEWSに
読み込む。このとき、前記SEMEWSに接続されたデ
ィスプレイDEには前記図73A、図73Bに示す画像
が表示される。オペレータは前記図73A、図73Bの
画像を見て、検査部品の品質に悪影響を与えそうな異物
番号、または欠陥番号をリストアップし、レビューした
い異物番号または欠陥番号を手動入力で指定する。
【0009】レビューSEMの試料ステージを、指定さ
れた異物番号または欠陥番号の位置情報に応じて移動
し、指定された異物または欠陥のSEM画像(SEMに
より撮像された画像)が前記ディスプレイDの中央に表
示されるように、検査部品の位置を移動させる。そし
て、レビューSEMにより指定された異物または欠陥の
電子顕微鏡画像を前記ディスプレイD上に表示する。そ
の際、光学顕微鏡による予備検査で得られた検査部品上
の異物または欠陥の位置情報と、レビューSEMの試料
ステージにセットされた検査部品上の異物または欠陥の
座標と一致していれば、前記指定された異物または欠陥
はディスプレイDの中央に表示されることになる。前記
予備検査で得られた検査部品上の異物または欠陥の位置
情報と、レビューSEMの試料ステージにセットされた
検査部品上の異物または欠陥の座標とが不一致の場合に
はレビューSEMの試料ステージ上の試料のXY座標を
補正する必要が生じる。
【0010】一般には光学顕微鏡による予備検査で得ら
れた検査部品上の異物または欠陥の位置情報と、SEM
の試料ステージにセットされた検査部品上の異物または
欠陥の座標とがずれている。このため、最初は、前記指
定された異物または欠陥はディスプレイDの中央には表
示されない。一般には、図74Aのように、ディスプレ
イDの中央からずれた位置に異物または欠陥が表示され
ることになる。この図74Aの画像は異物または欠陥
の、例えば3000倍の画像であるが、この様に異物ま
たは欠陥が中央からずれた状態で、例えば10000
倍、30000倍に拡大すると、異物または欠陥画像が
視野の外に出て観察不可能となる。したがって、異物ま
たは欠陥を高倍率で観察するために拡大する場合は、異
物または欠陥はディスプレイDの中心位置に表示してお
く必要がある。
【0011】図74はオペレータが指定した異物または
欠陥のディスプレイD上のSEM画像の説明図で、図7
4Aはオペレータが指定した後の最初のディスプレイD
上の異物または欠陥表示画像、図74Bは図74Aの異
物または欠陥をディスプレイD中央に表示した画像、図
74Cは図74Bの拡大画像を示している。オペレータ
は、図74Aの画像が表示された場合、異物または欠陥
と共に表示されている十字状のカーソルDkの中心をマ
ウスにより異物または欠陥画像の中心点に移動させて左
クリックを行う。そうすると、前記カーソルDkの移動
量に応じて試料ステージ(図示せず)が移動して、図7
4Bに示すように、異物または欠陥はディスプレイDの
中心に移動する。前記図74Bの状態で異物または欠陥
画像の拡大を行うと図74Cに示すようになる。この図
74Cの状態でオペレータは、異物または欠陥の観察を
することにより、検査部品の異物または欠陥の発生原
因、種類等をレビューすることができ、欠陥の原因を特
定したり、それが致命的な欠陥であるか否かなどを判断
することができる。
【0012】前記図74で説明した検査部品の平面の観
察だけでは検査部品の異物または欠陥の判断が正確に行
えない場合には、検査部品を鉛直軸周りに回転、または
水平軸周りに傾斜させて異物または欠陥の観察を行うこ
とがある。 (回転像の観察)図75は前記図74Cの異物または欠
陥画像を鉛直軸(前記レビューSEMの電子ビームに平
行な軸)周りに60°傾斜させた状態で観察する場合の
説明図であり、図75Aは回転角度θ=0°の状態(前
記図74Cの状態)を示す図、図75Bは前記図75A
の状態から10°回転させたθ=10°の状態を示す
図、図75Cは前記図75Bの状態で検査部品保持部材
を平行移動させて異物または欠陥をディスプレイDの中
心位置に移動させた状態を示す図、図75Dは前記図7
5Cの状態から10°回転させたθ=20°の状態を示
す図、図75Eは前記図75Dの状態で検査部品保持部
材を平行移動させて異物または欠陥をディスプレイDの
中心位置に移動させた状態を示す図、である。図75A
に示す異物または欠陥画像をθ=60°回転させて観察
したい場合、前記図75Aの異物または欠陥が回転中心
に配置されている場合には、図75Aの状態からいきな
りθ=60°回転させても、異物または欠陥は視野の外
に出ることはない。しかしながら、図75Aの異物また
は欠陥が回転中心からずれて配置されている場合には、
いきなりθ=60°回転させると、視野の外に出てしま
い、観察不可能となる。
【0013】そこで、図75に示すように、検査部品保
持部材を先ず10°だけ回転させたとき図75Aに示す
異物または欠陥が視野の中心からずれて図75Bの状態
になった場合、前記検査部品保持部材を平行移動させて
異物または欠陥を図75Cに示すように、視野の中心位
置に移動させる。次に検査部品保持部材をさらに10°
だけ回転させてθ=20°にしたとき、前記図75Cに
示す異物または欠陥が視野の中心からずれて図75Dの
状態になった場合、前記検査部品保持部材を平行移動さ
せて異物または欠陥を図75Eに示すように、視野の中
心位置に移動させる。このような操作をオペレータが繰
り返し実行することにより、最終的に60°回転した画
像を観察することができる。この状態で検査部品の異物
または欠陥の発生原因、種類等をレビューすることがで
きる。
【0014】(傾斜像の観察)図76は前記図74Cの
異物または欠陥画像を水平軸(レビューSEMの電子ビ
ームに垂直な軸)周りに45°傾斜させた状態で観察す
る場合の説明図であり、図76Aは傾斜角度ψ=0°の
状態(前記図74C、図75Aの状態)を示す図、図7
6Bは前記図76Aの状態から5°傾斜させたψ=5°
の状態を示す図、図76Cは前記図76Bの状態で検査
部品保持部材を平行移動させて異物または欠陥をディス
プレイDの中心位置に移動させた状態を示す図、図76
Dは前記図76Cの状態から更に5°傾斜させたψ=1
0°の状態を示す図、図76Eは前記図76Dの状態で
検査部品保持部材を平行移動させて異物または欠陥をデ
ィスプレイDの中心位置に移動させた状態を示す図、で
ある。前記図76Aに示す異物または欠陥画像をψ=4
5°傾斜させて観察したい場合、前記図75で説明した
場合と同様の理由により、いきなりψ=45°傾斜させ
ずに、傾斜角度ψを一定角度づつ、例えば前記5°づつ
増加させては異物または欠陥を視野の中心に移動させる
操作を繰り返し行うことにより、ψ=45°傾斜した異
物または欠陥画像を観察することができる。なお、前記
図76に示すように検査部品を傾斜させる場合には、検
査部品保持部材上の検査部品の異物または欠陥の位置が
検査部品保持部材の傾斜軸からの距離が大きい程、一定
の傾斜角度に対応する異物または欠陥の位置ずれ量が大
きくなるので、前記距離に応じて、傾斜角度のψの増加
量を小さくする必要がある。
【0015】オペレータは、レビューSEMを用いて、
前記図73〜図76等に示す方法により得られたレビュ
ー結果により、異物や欠陥を様々な観点(たとえば、異
物・欠陥の原因別、形状別、状態別等の観点)から分類
する。この分類結果は歩留管理システムで重要な情報と
して利用される。
【0016】また、従来の部品検査システムにおいて、
次の技術(J02)が知られている。 (J02)測長SEMにより測定された検査部品のパター
ンの寸法を検査する技術 この(J02)の技術においては、検査部品である半導体
ウエハーの製造工程のリソ工程やエッチング工程での加
工状況をモニタするために、測長SEMが使用されてい
る。測長SEMを使用し、ウエハー上の特定の測定点の
線幅や穴径等をモニタすることにより、プロセスの異常
を検出することが可能である。測長結果として、測長デ
ータが出力されるが、測長データは、製品番号、ロッ
ト、ウエハーID、工程、製造装置、日付等の他に、測
定した点数、各測定点の位置と線幅等から構成される。
測長データにより、製造プロセスの状況や傾向を把握す
ることができるため、生産管理システムでは、測長デー
タが必要不可欠となっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
(前記(J01)の問題点)前記(J01)の技術では次の
問題点がある。 (a)レビューSEMでレビューするために、オペレー
タが欠陥箇所を一々リストアップし、レビューする箇所
を指定する必要があり、必ずオペレータの関与が必要で
ある。 (b)観察結果に基づき異物または欠陥を特定、分類す
る場合、オペレータの関与が必要である。オペレータに
は個人差があり、分類にばらつきが生じる。 (c)観察するに当って、ステージの回転、傾斜が必要
になるがこれらの操作を行うと、視野が逃げるので、オ
ペレータがセンタリング操作をする必要がある。 (d)また、観察するに当って、適切な倍率の変更を行
う必要があり、オペレータの操作が必要である。 (e)レビュー(詳細検査)の結果を分類してDIFS
サーバに記憶させる場合、オペレータによる知識の差や
能力差があり、また、主観的な判断によるところも多い
ので、分類にバラツキが生じ、結果として分類の信頼性
が低くなる傾向にある。 (前記(J02)の問題点) (f)測長SEMでは、検査部品を傾斜することができ
ないので、真上から見た線幅や穴径等の平面的な測定に
限定され、加工における段差や高さ、深さ、膜厚等が測
定できない。
【0018】本発明は前述の事情(及び検討結果)に鑑
み、下記(O01)〜(O013)の記載内容を課題とす
る。 (O01)部品検査システムにおけるオペレータの操作量
を減少させること。 (O02)レビューSEMにおいて検査部品の予備検査情
報を前記検査部品情報データベースから自動的に読み込
めるようにすること。 (O03)レビューSEMにおいて、予備検査情報の中か
らレビューの必要がある欠陥を自動的に選択し、前記選
択した欠陥のみをレビューすることによりレビュー時間
を短縮すること。 (O05)レビューSEMにおいて、レビューする欠陥の
前記予備検査情報に含まれる位置情報に基づいて、前記
選択された欠陥をレビュー位置に自動的に移動させるこ
とができるようにすること。 (O06)レビューSEMにおいて、検査部品に設定され
た観察位置に自動的に移動させることができるようにす
ること。 (O07)検査部品の厚さ方向測長部分の寸法を自動的に
算出できるようにすること。 (O08)レビュー位置に移動した欠陥の中心位置のずれ
を測定し、前記欠陥を顕微鏡画像の中心位置に自動的に
移動させることができるようにすること。 (O09)顕微鏡画像から欠陥が外れることなく、顕微鏡
画像を指定回転角度だけ自動的に回転させることができ
るようにすること。 (O010)顕微鏡画像から欠陥が外れることなく、顕微
鏡画像を指定傾斜角度だけ自動的に傾斜させることがで
きるようにすること。 (O011)顕微鏡画像上に表示される欠陥を自動的に適
切な大きさで表示できるようにすること。 (O012)レビューした欠陥の分類を容易に行うことが
できるようにすること。 (O013)前記(O08)〜(O011)を観察点について実
行し、レビューした画像の異常を検出し、異常形状の分
類を容易に行うことができるようにすること。
【0019】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0020】(第1発明)前記課題を解決するために、
本出願の第1発明の部品検査システムは、下記の構成要
件を備えたことを特徴とする。 (A01)予備検査された検査部品(W)を特定するのに
役立つ部品検索情報および検査部品(W)に存在する欠
陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検査情報を記
憶する予備検査情報データベースと、前記検査部品
(W)を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
査部品(W)に対する詳細検査用の顕微鏡により構成さ
れるレビュー装置を用いた詳細検査であるレビューによ
り得られたレビュー情報を記憶するレビュー情報データ
ベースとを有する検査部品情報データベース、 (A02)真空検査室(6)と、前記真空検査室(6)内
に配置された検査部品保持部材(65)を直交するX軸
およびY軸方向に移動させて前記検査部品保持部材(6
5)に保持された検査部品(W)の所定の検査箇所をレ
ビュー位置に移動させるXYテーブル(56+63)
と、画像倍率決定手段が決定した画像倍率に応じた顕微
鏡画像を作成する顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記
レビュー装置、 (A03)前記検査部品保持部材(65)にセットされる
検査部品(W)の部品検索情報を入力する部品検索情報
入力手段(C41)と、前記部品検索情報入力手段(C4
1)により入力された部品検索情報を記憶する部品検索
情報記憶手段と、前記部品検索情報に対応する検査部品
(W)の予備検査情報を前記検査部品情報データベース
から読み込む予備検査情報読込手段と、を有する前記レ
ビュー装置、 (A04)前記予備検査情報読込手段により読み込まれた
前記予備検査情報に含まれる欠陥の中から選択されたレ
ビューすべき欠陥をレビューして得られたレビュー情報
を前記検査部品情報データベースに記憶させるレビュー
情報登録手段、 (A05)前記検査部品保持部材(65)に保持された検
査部品(W)がXY平面上の目標座標位置に移動するよ
うに前記XYテーブル(56+63)を移動させる検査
部品移動手段、 (A06)前記検査部品(W)の予備検査装置で検出され
た部品位置基準点の前記予備検査装置上のxy座標位置
と、前記検査部品保持部材(65)にセットされたとき
の前記部品位置基準点のレビュー装置上のXY座標位置
との位置ずれ量を検出するセット時座標位置ずれ量検出
手段と、前記検出された位置ずれ量だけ前記検査部品
(W)をXY座標上で移動および回転させて前記部品位
置基準点のxy座標位置とXY座標位置とを一致させる
基準点一致用移動手段とを有するアライメント補正手
段。
【0021】(第1発明の作用)前述の構成を備えた本
出願の第1発明の部品検査システムでは、検査部品情報
データベースは、予備検査された検査部品(W)の部品
検索情報、検査部品(W)に存在する欠陥の位置情報お
よびサイズ情報を有する予備検査情報と、前記検査部品
(W)に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
れたレビュー情報とを記憶する。前記レビュー装置の真
空検査室(6)内に配置されたXYテーブル(56+6
3)は、検査部品保持部材(65)を直交するX軸およ
びY軸方向に移動させて前記検査部品保持部材(65)
に保持された検査部品(W)の所定の検査箇所をレビュ
ー位置に移動させる。詳細検査用の顕微鏡の顕微鏡画像
撮影手段は、は、顕微鏡画像倍率決定手段が決定した顕
微鏡画像倍率に応じた顕微鏡画像を撮影(デジタルデー
タとして記憶)する。
【0022】前記検査部品保持部材(65)にセットさ
れる検査部品(W)部品検索情報は、前記レビュー装置
の部品検索情報入力手段(C41)により入力される。前
記部品検索情報入力手段(C41)は、マニュアル入力手
段、または自動入力手段により構成することが可能であ
る。前記部品検索情報入力手段(C41)は、マニュアル
入力手段により構成する場合には、例えば、ディスプレ
イ、前記ディスプレイに部品検索情報入力画面を表示す
る手段、キーボード、およびキーボードからの入力を記
憶する手段により構成することができる。また、前記部
品検索情報入力手段(C41)は、自動入力手段により構
成する場合には例えば、検査部品(W)が収納されたカ
セット(13)に付けられたバーコード情報を読取る手
段(16)により構成することができる。
【0023】レビュー装置の予備検査情報読込手段(C
42)は、前記部品検索情報入力手段(C41)により入力
された部品検索情報に対応する検査部品(W)の予備検
査情報を前記検査部品情報データベースから読み込む。
したがって、レビュー装置により検査部品(W)の詳細
検査であるレビューを行う際、検査部品(W)の予備検
査情報(例えば、検査部品(W)のサイズ、欠陥のサイ
ズ、位置情報等)を用いることができる。前記レビュー
装置の前記予備検査情報読込手段(C42)により読み込
まれた前記予備検査情報に含まれる欠陥の中から選択さ
れたレビューすべき欠陥に関するレビューを行うことが
できる。レビュー情報登録手段(C43)は、前記レビュ
ーにより得られたレビュー情報を前記検査部品情報デー
タベースに記憶させる。したがって、前記検査部品情報
データベースに記憶されたレビュー情報は、検査部品情
報データベースに接続可能なコンピュータから利用する
ことが可能である。
【0024】検査部品移動手段は、前記検査部品保持部
材(65)に保持された検査部品(W)がXY平面上の
目標座標位置に移動するように前記XYテーブル(56
+63)を移動させる。アライメント補正手段は、セッ
ト時座標位置ずれ量検出手段および基準点一致用移動手
段を有する。前記セット時座標位置ずれ量検出手段は、
前記検査部品(W)の予備検査装置で検出された部品位
置基準点の前記予備検査装置上のxy座標位置と、前記
検査部品保持部材(65)にセットされたときの前記部
品位置基準点のレビュー装置上のXY座標位置との位置
ずれ量を検出する。前記基準点一致用移動手段は、前記
検出された位置ずれ量だけ前記検査部品(W)をXY座
標上で移動させて前記部品位置基準点のxy座標位置と
XY座標位置とを一致させる。したがって、検査部品
(W)の所定の検査箇所(予備検査で検出された検査部
品(W)上の欠陥、異物)のxy座標位置と、前記検査
部品保持部材(65)にセットされたときの前記検査箇
所のXY座標位置とがずれていた場合でも、前記検査箇
所をレビュー位置に正確に移動させることができる。
【0025】(第1発明の実施の形態1)第1発明の部
品検査システムの実施の形態1は、前記第1発明におい
て下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A07)詳細検査用の走査型電子顕微鏡により構成され
る前記レビュー装置、(A08)走査画像倍率決定手段が
決定した走査画像倍率に応じた走査範囲の前記検査箇所
を電子ビームにより走査する電子ビーム走査装置(F1
〜F4+F6〜F8+E1〜E4+E6〜E8)と、前記電子
ビーム走査装置で走査された前記検査部品(W)表面か
ら放出される放出粒子を検出する放出粒子検出装置(8
8)と、前記電子ビームの走査位置および前記走査位置
に対応した前記放出粒子の検出値により電子ビームの走
査面内の走査画像を作成する走査画像撮影手段(画像を
デジタル化して記憶する手段)と、を有する前記レビュ
ー装置。
【0026】(第1発明の実施の形態1の作用)第1発
明の部品検査システムの実施の形態1では、詳細検査用
のレビュー装置は、走査型電子顕微鏡により構成され
る。電子ビーム走査装置(F1〜F4+F6〜F8+E1〜
E4+E6〜E8)は、顕微鏡画像倍率決定手段が決定し
た顕微鏡画像倍率に応じた走査範囲の前記検査箇所を電
子ビームにより走査する。放出粒子検出装置(88)
は、前記電子ビーム走査装置(F1〜F4+F6〜F8+E
1〜E4+E6〜E8)で走査された前記検査部品(W)表
面から放出される放出粒子を検出する。顕微鏡画像撮影
手段は、前記電子ビームの走査位置および前記走査位置
に対応した前記放出粒子の検出値により電子ビームの走
査面内の走査画像(電子顕微鏡画像)をデジタル化して
記憶する。
【0027】(第1発明の実施の形態2)第1発明の部
品検査システムの実施の形態2は、前記第1発明におい
て下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A09)詳細検査用の光学顕微鏡により構成される前記
レビュー装置、 (A010)前記所定の検査箇所の光学画像を撮影する光
学画像撮影手段を有する前記レビュー装置。
【0028】(第1発明の実施の形態2の作用)第1発
明の部品検査システムの実施の形態2では、詳細検査用
の前記レビュー装置は、光学顕微鏡により構成される。
前記レビュー装置の光学画像撮影手段は、前記所定の検
査箇所の光学画像を撮影する。
【0029】(第1発明の実施の形態3)第1発明の部
品検査システムの実施の形態3は、前記第1発明または
第1発明の実施の形態1または2において下記の構成要
件を備えたことを特徴とする。 (A011)前記検査部品(W)が円弧状の外側縁を有し
前記円弧の中心点に前記部品位置基準点が設定されたパ
ターンが形成されていないベアウエハーである場合に、
前記検査部品(W)の円弧上の複数の部品位置検出点の
XY座標から前記部品位置基準点のXY座標を算出する
基準点座標算出手段を有する前記アライメント補正手
段。
【0030】(第1発明の実施の形態3の作用)第1発
明の部品検査システムの実施の形態3では、前記検査部
品(W)が円弧状の外側縁を有し前記円弧の中心点に前
記部品位置基準点が設定されたパターンが形成されてい
ないベアウエハーである場合に、前記アライメント補正
手段の基準点座標算出手段は、前記検査部品(W)の円
弧上の複数の部品位置検出点のXY座標から前記部品位
置基準点のXY座標を算出する。前記アライメント補正
手段の前記セット時座標位置ずれ量検出手段は前記ベア
ウエハーが部品保持部材にセットされたときに、前記検
査部品(W)の予備検査装置で検出された部品位置基準
点の前記予備検査装置上のxy座標位置と、前記算出さ
れた部品位置基準点のレビュー装置上のXY座標位置と
の位置ずれ量を検出する。前記基準点一致用移動手段
は、前記検出された位置ずれ量だけ前記検査部品(W)
をXY座標上で移動させて前記部品位置基準点のxy座
標位置とXY座標位置とを一致させる。したがって、ベ
アウエハー(W)の所定の検査箇所の座標(予備検査で
検出された検査部品(W)上の欠陥、異物の位置の座
標)と、レビュー装置にセットされた検査部品(W)上
の検査箇所の座標とがずれている場合でも、前記検査箇
所をレビュー位置に正確に移動させることができる。
【0031】(第1発明の実施の形態4)第1発明の部
品検査システムの実施の形態4は、前記第1発明または
第1発明の実施の形態1または2のいずれかにおいて下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A012)前記検査部品(W)がパターンを有し前記パ
ターン上の特定のパターン上に前記部品位置基準点が設
定されたウエハーである場合に、前記検査部品(W)の
部品位置基準点のxy座標位置とXY座標位置とを一致
させる前記アライメント補正手段。
【0032】(第1発明の実施の形態4の作用)第1発
明の部品検査システムの実施の形態4では、前記検査部
品(W)がパターンを有し前記パターン上の特定のパタ
ーン上に前記部品位置基準点が設定されたウエハーであ
る場合に、前記アライメント補正手段は、前記検査部品
(W)の部品位置基準点のxy座標位置とXY座標位置
とを一致させる。
【0033】(第1発明の実施の形態5)第1発明の部
品検査システムの実施の形態5は、前記第1発明の実施
の形態4において下記の構成要件を備えたことを特徴と
する。 (A013)前記検査部品(W)が複数の同一のチップパ
ターンを有し前記各チップパターン上の特定のパターン
にそれぞれ部品位置基準点が設定されているウエハーで
ある場合に、前記検査部品(W)の部品位置基準点のx
y座標位置とXY座標位置とを一致させる前記アライメ
ント補正手段。
【0034】(第1発明の実施の形態5の作用)第1発
明の部品検査システムの実施の形態5では、前記検査部
品(W)が複数の同一のチップパターンを有し前記各チ
ップパターン上の特定のパターンにそれぞれ部品位置基
準点が設定されているウエハーである場合に、前記アラ
イメント補正手段は、前記検査部品(W)の部品位置基
準点のxy座標位置とXY座標位置とを一致させる。
【0035】(第1発明の実施の形態6)第1発明の部
品検査システムの実施の形態6は、前記第1発明におい
て下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A014)前記部品位置基準点が前記検査部品(W)の
予備検査装置で検出された欠陥上に設定された前記アラ
イメント補正手段。
【0036】(第1発明の実施の形態6の作用)第1発
明の部品検査システムの実施の形態6では、前記部品位
置基準点が前記検査部品(W)の予備検査装置で検出さ
れた欠陥上に設定される。前記アライメント補正手段
は、前記検査部品(W)の欠陥上に設定された部品位置
基準点のxy座標位置とXY座標位置とを一致させる。
したがって、前記予備検査装置で検出された欠陥のxy
座標位置を用いて、前記欠陥をレビュー装置のレビュー
位置に正確に移動させることができる。
【0037】(第2発明)また、本出願の第2発明の部
品検査システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)お
よび下記の構成要件を備えたことを特徴とする。(A0
5)前記検査部品保持部材(65)に保持された検査部
品(W)がXY平面上の目標座標位置に移動するように
前記XYテーブル(56+63)を移動させる検査部品
移動手段、 (A015)前記検査部品(W)の予備検査装置で検出さ
れた部品位置基準点の前記予備検査装置上のxy座標位
置と、前記検査部品保持部材(65)にセットされたと
きの前記部品位置基準点のレビュー装置上のXY座標位
置との位置ずれ量を検出するセット時座標位置ずれ量検
出手段および、前記検査部品位置ずれ量に応じて前記検
査部品移動時の前記部品位置基準点の移動後の目標座標
位置を補正する目標座標位置補正手段。
【0038】(第2発明の作用)また、本出願の第2発
明の部品検査システムでは、セット時座標位置ずれ量検
出手段は、前記検査部品(W)の予備検査装置で検出さ
れた部品位置基準点の前記予備検査装置上のxy座標位
置と、前記検査部品保持部材(65)にセットされたと
きの前記部品位置基準点のレビュー装置上のXY座標位
置との位置ずれ量を検出する。目標座標位置補正手段
は、前記検査部品位置ずれ量に応じて前記検査部品移動
時の前記部品位置基準点の移動後の目標座標位置を補正
する。検査部品移動手段は、前記検査部品保持部材(6
5)に保持された検査部品(W)がXY平面上の目標座
標位置に移動するように前記XYテーブル(56+6
3)を移動させる。したがって、検査部品(W)の所定
の検査箇所の座標(予備検査で検出された検査部品
(W)上の欠陥、異物の位置の座標)と、レビュー装置
にセットされたときの検査部品(W)上の検査箇所の座
標とがずれていた場合でも、前記検査箇所をレビュー位
置に正確に移動させることができる。
【0039】(第2発明の実施の形態1)第2発明の部
品検査システムの実施の形態1は、前記第2発明におい
て下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A016)前記検査部品(W)が円弧状の外側縁を有し
前記円弧の中心点に前記部品位置基準点が設定されたパ
ターンが形成されていないベアウエハーである場合に、
前記検査部品(W)の円弧上の複数の部品位置検出点の
XY座標から前記部品位置基準点のXY座標を算出する
前記基準点座標算出手段。
【0040】(第2発明の実施の形態1の作用)第2発
明の部品検査システムの実施の形態1では、前記検査部
品(W)が円弧状の外側縁を有し前記円弧の中心点に前
記部品位置基準点が設定されたパターンが形成されてい
ないベアウエハーである場合に、前記基準点座標算出手
段は、前記検査部品(W)の円弧上の複数の部品位置検
出点のXY座標から前記部品位置基準点のXY座標を算
出する。前記検査部品移動手段は、前記検査部品保持部
材(65)に保持された検査部品(W)であるベアウエ
ハーの前記円弧の中心点がXY平面上の目標座標位置に
移動するように前記XYテーブル(56+63)を移動
させる。すなわち、前記円弧の中心点を部品位置基準点
として目標座標位置に移動させることにより、検査箇所
(異物)をレビュー位置(目標とする座標位置)に移動
させることができる。
【0041】(第2発明の実施の形態2)第2発明の部
品検査システムの実施の形態2は、前記第2発明におい
て下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A017)前記検査部品(W)がパターンを有し前記パ
ターン上の特定のパターン上に前記部品位置基準点が設
定されたウエハーである場合に、前記検査部品(W)の
前記特定のパターンの前記xy座標位置およびXY座標
位置の位置ずれ量を検出する前記位置ずれ量検出手段。
【0042】(第2発明の実施の形態2の作用)第2発
明の部品検査システムの実施の形態2では、前記検査部
品(W)がパターンを有し前記パターン上の特定のパタ
ーン上に前記部品位置基準点が設定されたウエハーであ
る場合に、前記位置ずれ量検出手段は、前記検査部品
(W)の前記特定のパターンの前記xy座標位置および
XY座標位置の位置ずれ量を検出する。目標座標位置補
正手段は、前記検査部品位置ずれ量に応じて前記検査部
品移動時の前記部品位置基準点の移動後の目標座標位置
を補正する。前記検査部品移動手段は、前記検査部品
(W)をXY平面上で移動させる際、前記特定のパター
ンが、XY平面上の目標座標位置に移動するように前記
XYテーブル(56+63)を移動させる。
【0043】(第2発明の実施の形態3)第2発明の部
品検査システムの実施の形態3は、前記第2発明の実施
の形態2において下記の構成要件を備えたことを特徴と
する。 (A018)前記検査部品(W)が複数の同一のチップパ
ターンを有し前記各チップパターン上の特定のパターン
にそれぞれ部品位置基準点が設定されているウエハーで
ある場合に、前記検査部品(W)の前記各チップパター
ン上の特定のパターンの前記xy座標位置およびXY座
標位置の位置ずれ量を検出する前記位置ずれ量検出手
段。
【0044】(第2発明の実施の形態3の作用)第2発
明の部品検査システムの実施の形態3では、前記検査部
品(W)が複数の同一のチップパターンを有し前記各チ
ップパターン上の特定のパターンにそれぞれ部品位置基
準点が設定されているウエハーである場合に、前記位置
ずれ量検出手段は、前記検査部品(W)の前記各チップ
パターン上の特定のパターンの前記xy座標位置および
XY座標位置の位置ずれ量を検出する。
【0045】(第2発明の実施の形態4)第2発明の部
品検査システムの実施の形態4は、前記第2発明におい
て下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A019)前記部品位置基準点が前記検査部品(W)の
予備検査装置で検出された欠陥上に設定され、前記予備
検査装置上の前記欠陥のxy座標位置と、前記検査部品
保持部材(65)にセットされたときの前記欠陥のレビ
ュー装置上のXY座標位置との位置ずれ量を検出する前
記セット時座標位置ずれ量検出手段。
【0046】(第2発明の実施の形態4の作用)第2発
明の部品検査システムの実施の形態4では、前記部品位
置基準点が前記検査部品(W)の予備検査装置で検出さ
れた欠陥上に設定される。前記セット時座標位置ずれ量
検出手段は、前記予備検査装置上の前記欠陥のxy座標
位置と、前記検査部品保持部材(65)にセットされた
ときの前記欠陥のレビュー装置上のXY座標位置との位
置ずれ量を検出する。目標座標位置補正手段は、前記検
査部品位置ずれ量に応じて前記検査部品移動時の前記欠
陥(部品位置基準点)の移動後の目標座標位置を補正す
る。前記検査部品移動手段は、前記検査部品(W)をX
Y平面上で移動させる際、前記部品位置基準点に設定さ
れた欠陥が、XY平面上の目標座標位置に移動するよう
に前記XYテーブル(56+63)を移動させる。した
がって、検査部品(W)の所定の検査箇所の座標(予備
検査で検出された検査部品(W)上の欠陥、異物の位置
の座標)と、レビュー装置にセットされたときの検査部
品(W)上の検査箇所の座標とがずれていた場合でも、
前記検査箇所をレビュー位置に正確に移動させることが
できる。
【0047】(第3発明)また、本出願の第3発明の部
品検査システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)お
よび下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A020)前記X軸およびY軸に垂直な回転軸周りの前
記検査部品保持部材(65)の回転位置を調節可能な回
転テーブル(64)、 (A021)前記回転テーブル(64)の回転角度を指定
する回転角度指定手段、 (A022)前記検査部品保持部材(65)に保持された
検査部品(W)が、XY座標面内で前記回転角度指定手
段により指定された回転角度である指定回転角度に対応
する目標回転位置に回転するように前記回転テーブル
(64)を回転させる回転制御手段、 (A023)前記検査部品保持部材(65)にセットされ
た検査部品(W)のセット時のXY座標面内の回転位置
を検出するセット時回転位置検出手段、 (A024)前記予備検査装置で検出された前記予備検査
装置上のxy座標面内の前記検査部品(W)の回転位置
と前記XY座標面内のセット時回転位置との回転位置ず
れ量を検出する回転位置ずれ量検出手段と、前記検出さ
れた回転位置ずれ量だけ前記回転テーブルを回転させて
前記検査部品(W)の前記xy座標面内での回転位置と
XY座標面内でのセット時回転位置とを一致させる回転
位置一致用回転手段とを有するアライメント補正手段。
【0048】(第3発明の作用)本出願の第3発明の部
品検査システムでは、回転角度指定手段は、前記X軸お
よびY軸に垂直な回転軸周りの前記検査部品保持部材
(65)の回転位置を調節可能な回転テーブル(64)
の回転角度を指定する。回転制御手段は、前記検査部品
保持部材(65)に保持された検査部品(W)が、XY
座標面内で前記回転角度指定手段により指定された回転
角度である指定回転角度に対応する目標回転位置に回転
するように前記回転テーブル(64)を回転させる。セ
ット時回転位置検出手段は、前記検査部品保持部材(6
5)にセットされた検査部品(W)のセット時のXY座
標面内の回転位置を検出する。アライメント補正手段
は、回転位置ずれ量検出手段および回転位置一致用回転
手段を有している。前記回転位置ずれ量検出手段は、前
記予備検査装置で検出されたxy座標面内の前記検査部
品(W)の回転位置と前記XY座標面内の前記セット時
回転位置との回転位置ずれ量を検出する。回転位置一致
用回転手段は、前記検出された回転位置ずれ量だけ前記
回転テーブルを回転させて前記検査部品(W)の前記x
y座標面内での回転位置とXY座標面内でのセット時回
転位置とを一致させる。したがって、検査部品(W)の
所定の検査箇所(予備検査で検出された検査部品(W)
上の欠陥、異物)のxy座標面内の回転位置と前記XY
座標面内の前記セット時回転位置とがずれていた場合で
も、前記検査箇所をレビュー位置に正確に回転移動させ
ることができる。
【0049】(第3発明の実施の形態1)第3発明の実
施の形態1は、前記第3発明の部品検査システムにおい
て、下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A025)前記検査部品(W)が円弧状の外側縁を有し
前記円弧の中心点に前記部品位置基準点が設定され且つ
前記円弧上に部品回転位置検出点であることを示す目印
が形成されたパターンが形成されていないベアウエハー
である場合に、前記検査部品(W)の円弧上の複数の部
品位置検出点のXY座標から前記部品位置基準点のXY
座標を算出する基準点座標算出手段、前記部品回転位置
検出点のXY座標を検出する回転位置検出点座標検出手
段および、前記部品位置基準点および前記部品回転位置
検出点のXY座標から前記検査部品保持部材(65)に
セットされた検査部品(W)のセット時のXY座標面内
の回転位置を検出するセット時回転位置検出手段。前記
円弧上に形成された部品回転位置検出点であることを示
す目印としては、オリフラ、ノッチ等の切除部を使用す
ることができる。
【0050】(第3発明の実施の形態1の作用)前記第
3発明の実施の形態1では、前記検査部品(W)が円弧
状の外側縁を有し前記円弧の中心点に前記部品位置基準
点が設定され且つ前記円弧上に部品回転位置検出点であ
ることを示す目印が形成されたパターンが形成されてい
ないベアウエハーである場合に、基準点座標算出手段
は、前記検査部品(W)の円弧上の複数の部品位置検出
点のXY座標から前記部品位置基準点のXY座標を算出
する。部品回転位置検出点座標検出手段は、前記部品回
転位置検出点のXY座標を検出する。セット時回転位置
検出手段は、前記部品位置基準点および前記部品回転位
置検出点のXY座標から前記検査部品保持部材(65)
にセットされたベアウエハー(W)のセット時のXY座
標面内の回転位置を検出する。例えば、前記検査部品
(W)が円周および円周上の部品回転位置検出点を示す
切除部(ノッチ、オリフラ等)を有するベアウエハーの
場合、ベアウエハーの円弧上の複数の部品位置検出点の
座標を検出し、検出した複数の座標からベアウエハーの
中心座標(部品位置基準点座標を算出することができ
る。また、ベアウエハーに形成された前記部品回転位置
検出点(すなわち、オリフラ、ノッチ等の切除部)の座
標を検出することによりベアウエハーのセット時の回転
位置を検出することができる。前記アライメント補正手
段は、回転位置ずれ量検出手段および回転位置一致用回
転手段を有している。前記回転位置ずれ量検出手段は、
前記予備検査装置で検出されたxy座標面内の前記検査
部品(W)の回転位置と前記XY座標面内の前記セット
時回転位置との回転位置ずれ量を検出する。回転位置一
致用回転手段は、前記検出された回転位置ずれ量だけ前
記回転テーブルを回転させて前記検査部品(W)の前記
xy座標面内での回転位置とXY座標面内でのセット時
回転位置とを一致させる。したがって、検査部品(W)
の所定の検査箇所(予備検査で検出された検査部品
(W)上の異物)のxy座標面内の回転位置と前記XY
座標面内の前記セット時回転位置とがずれていた場合で
も、前記検査箇所をレビュー位置に正確に回転移動させ
ることができる。
【0051】(第3発明の実施の形態2)第3発明の実
施の形態2は、前記第3発明の部品検査システムにおい
て、下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A026)前記検査部品(W)がパターンの形成された
ウエハーである場合、前記検査部品(W)が前記検査部
品保持部材(65)にセットされたときに、前記検査部
品(W)上に設定された複数の部品位置検出点のXY座
標を検出し、検出した前記XY座標から前記ウエハーの
回転位置を検出する前記セット時回転位置検出手段。
【0052】(第3発明の実施の形態2の作用)第3発
明の実施の形態2では、前記検査部品(W)は、パター
ンの形成されたウエハーである。前記セット時回転位置
検出手段は、前記ウエハー上に設定された複数の部品位
置基準点のXY座標を検出し、検出した前記XY座標か
ら前記ウエハーの回転位置を検出する。
【0053】(第4発明)また、本出願の第4発明の部
品検査システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)お
よび下記の構成要件を備えたことを特徴とする。(A02
0)前記X軸およびY軸に垂直な回転軸周りの前記検査
部品保持部材(65)の回転位置を調節可能な回転テー
ブル(64)、(A021)前記回転テーブル(64)の
回転角度を指定する回転角度指定手段、(A022)前記
検査部品保持部材(65)に保持された検査部品(W)
が、XY座標面内で前記回転角度指定手段により指定さ
れた回転角度である指定回転角度に対応する目標回転位
置に回転するように前記回転テーブル(64)を回転さ
せる回転制御手段、(A023)前記検査部品保持部材
(65)にセットされた検査部品(W)のセット時のX
Y座標面内の回転位置を検出するセット時回転位置検出
手段、 (A027)前記予備検査装置で検出された前記予備検査
装置上のxy座標面内の前記検査部品(W)の回転位置
と前記XY座標面内のセット時回転位置との回転位置ず
れ量を検出する回転位置ずれ量検出手段および、前記回
転位置ずれ量に応じて前記検査部品(W)回転時の検査
部品(W)の目標回転位置を補正する目標座標位置補正
手段。
【0054】(第4発明の作用)本出願の第4発明の部
品検査システムでは、回転角度指定手段は、前記X軸お
よびY軸に垂直な回転軸周りの前記検査部品保持部材
(65)の回転位置を調節可能な回転テーブル(64)
の回転角度を指定する。回転制御手段は、前記検査部品
保持部材(65)に保持された検査部品(W)が、XY
座標面内で前記回転角度指定手段により指定された回転
角度である指定回転角度に対応する目標回転位置に回転
するように前記回転テーブル(64)を回転させる。セ
ット時回転位置検出手段は、前記検査部品保持部材(6
5)にセットされた検査部品(W)のセット時のXY座
標面内の回転位置を検出する。前記回転位置ずれ量検出
手段は、前記予備検査装置で検出されたxy座標面内の
前記検査部品(W)の回転位置と前記XY座標面内の前
記セット時回転位置との回転位置ずれ量を検出する。目
標座標位置補正手段は、前記回転位置ずれ量に応じて前
記検査部品(W)回転時の検査部品(W)の目標回転位
置を補正する。前記回転制御手段は、前記検査部品保持
部材(65)に保持された検査部品(W)が前記補正さ
れた目標座標位置に回転移動するように前記回転テーブ
ルを回転移動させる。したがって、前記予備検査装置で
検出されたxy座標面内の前記検査部品(W)の回転位
置と前記XY座標面内の前記セット時回転位置とがずれ
ていた場合でも、前記回転位置ずれ量に応じて前記検査
部品回転時の検査部品(W)の目標回転位置を補正して
いるので、前記検査箇所を所定の回転位置に正確に回転
移動させることができる。
【0055】(第5発明)本出願の第5発明の部品検査
システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)および下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A028)検査部品(W)に設定された観察位置の位置
情報、その位置における正常な顕微鏡画像である参照画
像、その倍率情報および画像の特徴を数値化した値とし
て定義される特徴量を有する観察情報を記憶した前記検
査部品情報データベース、 (A029)前記検査部品(W)に設定された観察位置の
実際の顕微鏡画像の特徴量に応じて定まる評価値と前記
参照画像の特徴量に応じて定まる評価値とを比較して、
前記各画像の前記評価値が設定値以上異なる場合は異常
と判断する自動形状モニタ手段。
【0056】(第5発明の作用)本出願の第5発明の部
品検査システムでは、検査部品情報データベースは、検
査部品(W)に設定された観察位置の位置情報、その位
置における正常な顕微鏡画像である参照画像、その倍率
情報および画像の特徴を数値化した値として定義される
特徴量を有する観察情報を記憶する。自動形状モニタ手
段(C5)は、前記検査部品(W)に設定された観察位
置の実際の顕微鏡画像の特徴量に応じて定まる評価値と
前記参照画像の特徴量に応じて定まる評価値とを比較し
て、画像の前記評価値が設定値以上異なる場合は異常と
判断する。前記異常と判断された顕微鏡画像は、異常で
あることを示す分類コードを付けて記憶させることがで
きる。また、前記参照画像については、前記倍率情報の
他に、参照画像傾斜情報(前記参照画像を撮影したとき
の傾斜角度)、および参照画像回転情報(前記参照画像
を撮影したときの検査部品の回転角度)等を記憶させて
おくことが可能である。
【0057】(第5発明の実施の形態1)本出願の第5
発明の実施の形態1は、前記第5発明の部品検査システ
ムにおいて、下記の構成要件を備えたことを特徴とす
る。 (A030)前記参照画像の倍率情報に応じて、前記実際
の顕微鏡画像を前記参照画像の倍率と同一の倍率で自動
的に表示する自動追尾手段を有する前記自動形状モニタ
手段(C5)。
【0058】(第5発明の実施の形態1の作用)本出願
の第5発明の部品検査システムの実施の形態1では、前
記自動形状モニタ手段(C5)の自動追尾手段は、前記
参照画像の倍率情報に応じて、前記実際の顕微鏡画像を
前記参照画像の倍率と同一の倍率で自動的に表示する。
なお、前記参照画像について、参照画像傾斜情報、およ
び参照画像回転情報を記憶させた場合には、前記自動形
状モニタ手段(C5)の自動追尾手段は、前記参照画像
の傾斜情報および回転情報に応じて、前記実際の顕微鏡
画像を前記参照画像の傾斜角度および回転角度と同一の
角度で自動的に表示するように構成することが可能であ
る。
【0059】(第5発明の実施の形態2)本出願の第5
発明の実施の形態2は、前記第5発明の部品検査システ
ムにおいて、下記の構成要件を備えたことを特徴とす
る。 (A031)異常形状モニタ画像データベースを有する前
記検査部品情報データベース、 (A032)前記異常と判断された実際の顕微鏡画像に異
常であることを示す分類コードを付けて前記異常形状モ
ニタ画像データベースに登録する異常画像分類登録手
段。
【0060】(第5発明の実施の形態2の作用)本出願
の第5発明の部品検査システムの実施の形態2では、前
記検査部品情報データベースは、異常形状モニタ画像デ
ータベースを有する。異常画像分類登録手段は、前記異
常と判断された実際の顕微鏡画像に異常であることを示
す分類コードを付けて前記異常形状モニタ画像データベ
ースに登録する。
【0061】(第6発明)本出願の第6発明の部品検査
システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)および下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A033)寸法を測定する部分である測長部分を特定す
る測長部分特定情報を有する観察情報、 (A034)前記検査部品(W)に設定された観察位置の
実際の顕微鏡画像上で、前記測長部分特定情報により特
定される部分の寸法を測定する自動測長手段。
【0062】(第6発明の作用)本出願の第6発明の部
品検査システムでは、前記観察情報は、寸法を測定する
部分である測長部分を特定する測長部分特定情報を有す
る。自動測長手段(C54)は、前記検査部品(W)に設
定された観察位置の実際の顕微鏡画像上で、前記測長部
分特定情報により特定される部分の寸法を測定する。
【0063】(第6発明の実施の形態1)本出願の第6
発明の部品検査システムの実施の形態1は、前記第6発
明において下記の要件を備えたことを特徴とする。 (A035)前記顕微鏡の光軸に垂直な傾斜用軸線周りの
前記検査部品保持部材(65)の傾斜位置を調節可能な
傾斜台(37)、 (A036)前記傾斜台(37)の傾斜角度を指定する傾
斜角度指定手段、 (A037)前記傾斜角度指定手段により指定された傾斜
角度である指定傾斜角度に応じて前記傾斜台(37)を
傾斜させる傾斜制御手段、 (A038)電子ビームの走査面に垂直な方向の寸法を測
定する部分である厚さ方向測長部分を特定する測長部分
特定情報を有する観察情報、 (A039)前記検査部品(W)に設定された観察位置の
実際の顕微鏡画像上で、前記厚さ方向測長部分の一端を
含む一端面および他端を含む他端面にそれぞれ設定した
一端面側測定点および他端面側測定点の、前記傾斜台
(37)を傾斜させたときの顕微鏡画像上の移動量の測
定値に基づいて前記厚さ方向測長部分の寸法を算出する
自動測長手段(C54)。
【0064】(第6発明の実施の形態1の作用)本出願
の第6発明の部品検査システムの実施の形態1では、傾
斜台(37)は、前記顕微鏡の光軸に垂直な傾斜用軸線
周りの前記検査部品保持部材(65)の傾斜位置を調節
可能である。傾斜角度指定手段は、前記傾斜台(37)
の傾斜角度を指定する。傾斜制御手段は、前記傾斜角度
指定手段により指定された傾斜角度である指定傾斜角度
に応じて前記傾斜台(37)を傾斜させる。測長部分特
定情報を有する前記観察情報により、電子ビームの走査
面に垂直な方向の寸法を測定する部分である厚さ方向測
長部分が特定される。自動測長手段(C54)は、前記検
査部品(W)に設定された観察位置の実際の顕微鏡画像
上で、前記厚さ方向測長部分の一端を含む一端面および
他端を含む他端面にそれぞれ設定した一端面側測定点お
よび他端面側測定点の、前記傾斜台(37)を傾斜させ
たときの顕微鏡画像上の移動量の測定値に基づいて前記
厚さ方向測長部分の寸法を算出する。
【0065】(第7発明)本出願の第7発明の部品検査
システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)および下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A040)前記選択された欠陥の前記予備検査情報に含
まれる位置情報に基づいて、前記XYテーブル(56+
63)を移動させて前記選択された欠陥を前記レビュー
位置に移動させる欠陥点自動移動手段(C22)。
【0066】(第7発明の作用)本出願の第7発明の部
品検査システムでは、欠陥点自動移動手段(C22)は、
前記選択された欠陥の前記予備検査情報に含まれる位置
情報に基づいて、前記XYテーブル(56+63)を移
動させて前記選択された欠陥を前記レビュー位置に自動
的に移動させる。したがって、レビュー装置の操作を行
う作業者の作業量が減少される。
【0067】(第8発明)本出願の第8発明の部品検査
システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)および下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A041)前記レビュー位置に移動した欠陥の顕微鏡画
像上で、顕微鏡画像の中心位置に対する前記欠陥の中心
位置の位置ずれ量を測定する欠陥中心位置ずれ量測定手
段と、前記欠陥を前記測定した欠陥中心位置ずれ量だけ
顕微鏡画像の中心位置に移動させる欠陥中心位置移動手
段とを有する自動センタリング手段(C11)。
【0068】(第8発明の作用)本出願の第8発明の部
品検査システムでは、自動センタリング手段(C11)は
欠陥中心位置ずれ量測定手段および欠陥中心位置移動手
段を有する。前記欠陥中心位置ずれ量測定手段は、レビ
ュー位置に移動した欠陥の顕微鏡画像上で、顕微鏡画像
の中心位置に対する前記欠陥の中心位置のずれを測定す
る。前記欠陥中心位置移動手段は、前記欠陥を前記測定
した欠陥中心位置ずれ量だけ顕微鏡画像の中心位置に移
動させる。したがって、前記自動センタリング手段によ
り欠陥画像は常に顕微鏡画像の中心位置に表示されるこ
とになるので、欠陥の観察を行い易い。
【0069】(第8発明の実施の形態1)本出願の第8
発明の部品検査システムの実施の形態1は、前記第8発
明において下記の要件を備えたことを特徴とする。(A
020)前記X軸およびY軸に垂直な回転軸周りの前記検
査部品保持部材(65)の回転位置を調節可能な回転テ
ーブル(64)、(A021)前記回転テーブル(64)
の回転角度を指定する回転角度指定手段、 (A042)前記回転角度指定手段により指定された回転
角度である指定回転角度だけ前記回転テーブル(64)
を回転させる際、単位回転角度以下の傾斜を繰り返して
最終的に前記回転台を前記指定回転角度だけ回転させる
回転制御手段と、前記単位回転角度を決定する単位回転
角度決定手段と、前記回転テーブル(64)が前記単位
回転角度回転する度に前記自動センタリング手段(C1
1)を作動させる回転時センタリング作動手段とから構
成される回転像追尾手段(C13)。
【0070】(第8発明の実施の形態1の作用)本出願
の第8発明の部品検査システムの実施の形態で1は、回
転テーブル(64)は、前記X軸およびY軸に垂直な回
転軸周りの前記検査部品保持部材(65)の回転位置を
調節可能である。回転角度指定手段は、前記回転テーブ
ル(64)の回転角度を指定する。前記回転角度指定手
段により指定された回転角度である指定回転角度だけ前
記回転テーブル(64)を回転させる際、回転制御手段
は、単位回転角度決定手段が決定する単位回転角度以下
の傾斜を繰り返して最終的に前記回転台を前記指定回転
角度だけ回転させる。回転像追尾手段(C13)を構成す
る回転時センタリング作動手段(C11)は、前記回転テ
ーブル(64)が前記単位回転角度回転する度に前記自
動センタリング手段(C11)を作動させる。したがっ
て、回転像追尾手段(C13)により、顕微鏡画像から欠
陥が外れることなく、回転テーブル(64)を前記指定
回転角度だけ回転させることができる。
【0071】(第8発明の実施の形態2)本出願の第8
発明の部品検査システムの実施の形態2は、前記第8発
明において下記の要件を備えたことを特徴とする。(A
035)前記顕微鏡の光軸に垂直な傾斜用軸線周りの前記
検査部品保持部材(65)の傾斜位置を調節可能な傾斜
台(37)、(A036)前記傾斜台(37)の傾斜角度
を指定する傾斜角度指定手段、 (A043)前記傾斜角度指定手段により指定された傾斜
角度である指定傾斜角度だけ前記傾斜台(37)を傾斜
させる際、単位傾斜角度以下の傾斜を繰り返して最終的
に前記傾斜台(37)を前記指定傾斜角度だけ傾斜させ
る傾斜制御手段と、前記単位傾斜角度を決定する単位傾
斜角度決定手段と、前記傾斜台(37)が前記単位傾斜
角度傾斜する度に前記自動センタリング手段(C11)を
作動させる傾斜時センタリング作動手段とから構成され
る傾斜像追尾手段(C12)。
【0072】(第8発明の実施の形態2の作用)本出願
の第8発明の部品検査システムの実施の形態2では、傾
斜台(37)は、前記顕微鏡の光軸に垂直な傾斜用軸線
周りの前記検査部品保持部材(65)の傾斜位置を調節
可能である。傾斜角度指定手段は、前記傾斜台(37)
の傾斜角度を指定する。前記傾斜角度指定手段により指
定された傾斜角度である指定傾斜角度だけ前記傾斜台
(37)を傾斜させる際、傾斜制御手段は、単位傾斜角
度決定手段が決定する単位傾斜角度以下の傾斜を繰り返
して最終的に前記傾斜台(37)を前記指定傾斜角度だ
け傾斜させる。傾斜像追尾手段(C12)を構成する傾斜
時センタリング作動手段は、前記傾斜台(37)が前記
単位傾斜角度傾斜する度に前記自動センタリング手段
(C11)を作動させる。したがって、傾斜像追尾手段
(C12)は、顕微鏡画像から欠陥が外れることなく、傾
斜台(37)を前記指定傾斜角度だけ回転させることが
できる。
【0073】(第9発明)本出願の第9発明の部品検査
システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)および下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A044)前記顕微鏡画像上に表示される欠陥を適切な
大きさとする自動視野調節を指示する自動視野調節指示
手段と、前記自動視野調節が指示された場合に前記顕微
鏡画像上の欠陥のサイズに応じて前記顕微鏡画像倍率を
調節する前記顕微鏡画像倍率決定手段とから構成された
自動視野調整手段(C14)。前記顕微鏡画像倍率決定手
段による前記倍率の決定は、例えば、顕微鏡画像の表示
画面の縦の寸法V、横の寸法Hとした場合、欠陥画像の
縦の寸法v、横の寸法hのうちのいずれかが一方がv=
V/2またはh=H/2の大きさで表示され且つ、他方
がv≦V/2またはh≦H/2の大きさで表示される倍
率に決定することが可能である。
【0074】(第9発明の作用)本出願の第9発明の部
品検査システムでは、自動視野調整手段(C14)は、前
記自動視野調節指示手段により自動視野調節が指示され
た場合、前記顕微鏡画像倍率決定手段により、前記顕微
鏡画像上の欠陥のサイズに応じて前記顕微鏡画像倍率を
予め設定された適切な値に調節する。
【0075】(第10発明)本出願の第10発明の部品
検査システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)およ
び下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A045)前記検査部品(W)に生じる欠陥の顕微鏡画
像を欠陥の種類に応じた分類コードを付けて記憶した欠
陥画像分類データベースを有する前記検査部品情報デー
タベース、 (A046)前記欠陥の大きさおよび形状に関連する複数
の数値を欠陥の特徴量として記憶した前記欠陥画像分類
データベース。
【0076】(第10発明の作用)本出願の第10発明
の部品検査システムでは、前記検査部品情報データベー
スは、前記検査部品(W)に生じる欠陥の顕微鏡画像を
欠陥の種類に応じた分類コードを付けて記憶した欠陥画
像分類データベースを有する。前記欠陥画像分類データ
ベースは、前記欠陥の大きさおよび形状に関連する複数
の数値を欠陥の特徴量として記憶する。したがって、欠
陥画像分類データベースには、欠陥毎に分類コードおよ
び特徴量が記憶されているので、検査部品(W)の欠陥
に分類コードを付ける際、前記欠陥の特徴量を算出する
ことにより、その算出した特徴量に対応する分類コード
を自動的に付与することができる。
【0077】(第10発明の実施の形態1)本出願の第
10発明の部品検査システムの実施の形態1は、前記第
10発明において下記の要件を備えたことを特徴とす
る。 (A047)前記欠陥の輝度に関連する数値を欠陥の特徴
量として記憶した前記欠陥画像分類データベース。
【0078】(第10発明の実施の形態1の作用)本出
願の第10発明の部品検査システムの実施の形態1で
は、欠陥画像分類データベースは、前記欠陥の輝度に関
連する数値を欠陥の特徴量として記憶する。したがっ
て、前記欠陥の大きさおよび形状に関連する複数の数値
(特徴量)に加えて、欠陥の輝度に関連する数値も欠陥
の特徴量としているため、欠陥の分類をより高精度に行
うことが可能となる。
【0079】(第10発明の実施の形態2)本出願の第
10発明の部品検査システムの実施の形態2は、前記第
10発明または第10発明の実施の形態1において下記
の要件を備えたことを特徴とする。 (A048)検査部品(W)の分類コード付与前の欠陥の
顕微鏡画像の前記特徴量から前記特徴量に応じて定まる
評価値を算出する評価値算出手段、 (A049)前記欠陥画像分類データベースに記憶された
分類コード付欠陥の顕微鏡画像の評価値と前記検査部品
(W)の分類コード付与前の欠陥の顕微鏡画像の評価値
との差が小さい分類コード付欠陥と同じ分類コードを前
記分類コード付与前の欠陥に付与する欠陥分類手段(C
1)。
【0080】(第10発明の実施の形態2の作用)本出
願の第10発明の部品検査システムの実施の形態2で
は、評価値算出手段は、検査部品(W)の分類コード付
与前の欠陥の顕微鏡画像の前記特徴量から前記特徴量に
応じて定まる評価値を算出する。なお、前記分類コード
付欠陥の顕微鏡画像の評価値は、欠陥画像分類データベ
ースに記憶されている場合は、欠陥画像分類データベー
スから読み込むことにより得られるが、記憶されていな
い場合には前記評価値算出手段により算出する。欠陥分
類手段(C1)は、前記算出された評価値と前記欠陥画
像分類データベースに記憶された分類コード付欠陥の顕
微鏡画像の評価値の差が小さい分類コード付欠陥と同じ
分類コードを前記分類コード付与前の欠陥に付与する。
【0081】(第10発明の実施の形態3)本出願の第
10発明の部品検査システムの実施の形態3は、前記第
10発明または第10発明の実施の形態1において下記
の要件を備えたことを特徴とする。(A048)検査部品
(W)の分類コード付与前の欠陥の顕微鏡画像の前記特
徴量から前記特徴量に応じて定まる評価値を算出する評
価値算出手段、 (A050)前記欠陥画像分類データベースに登録された
画像であって前記分類コード付与前の欠陥の顕微鏡画像
の評価値との差が所定範囲の評価値を有する画像を前記
欠陥画像分類データベースから検索して表示する類似画
像検索手段。
【0082】(第10発明の実施の形態3の作用)本出
願の第10発明の部品検査システムの実施の形態3で
は、評価値算出手段は、検査部品(W)の分類コード付
与前の欠陥の顕微鏡画像の前記特徴量から前記特徴量に
応じて定まる評価値を算出する。類似画像検索手段は、
前記欠陥画像分類データベースに登録された画像であっ
て前記分類コード付与前の欠陥の顕微鏡画像の評価値と
の差が所定範囲の評価値を有する画像を前記欠陥画像分
類データベースから検索して表示する。前記分類コード
付与前の欠陥の顕微鏡画像は、前記検索されて表示され
た画像と比較することにより容易に分類を付与すること
ができる。
【0083】(第11発明)本出願の第11発明の部品
検査システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)およ
び下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A051)前記予備検査情報の中からレビューの必要が
ある欠陥を自動的に選択する欠陥情報インテリジェント
処理手段(C21)を備えた前記レビュー装置。
【0084】(第11発明の作用)本出願の第11発明
の部品検査システムでは、前記レビュー装置が備えた欠
陥情報インテリジェント処理手段(C21)は、前記予備
検査情報の中からレビューの必要がある欠陥を自動的に
選択する。したがって、レビュー装置の操作を行う作業
者の作業を軽減することができ、作業の効率を高めるこ
とができる。
【0085】(第11発明の実施の形態1)本出願の第
11発明の部品検査システムの実施の形態1は、前記第
11発明において下記の構成要件を備えたことを特徴と
する。 (A052)前記予備検査情報が示す欠陥が所定の条件を
満たすか否かを判断する条件適合判断手段と、前記所定
の条件を満たす欠陥をレビューすべき欠陥として選択す
るレビュー欠陥選択手段とを有する前記欠陥情報インテ
リジェント処理手段。
【0086】(第11発明の実施の形態1の作用)本出
願の第11発明の部品検査システムの実施の形態1で
は、欠陥情報インテリジェント処理手段は、条件適合判
断手段およびレビュー欠陥選択手段を有する。前記条件
適合判断手段は、前記予備検査情報が示す欠陥が所定の
条件を満たすか否かを判断する。レビュー欠陥選択手段
は、前記所定の条件を満たす欠陥をレビューすべき欠陥
として選択する。したがって、レビューすべき欠陥の数
が減少するので、レビュー作業を時間を短縮することが
できる。
【0087】(第11発明の実施の形態2)本出願の第
11発明の部品検査システムの実施の形態2は、前記第
11発明において下記の構成要件を備えたことを特徴と
する。 (A053)前記予備検査情報が示す欠陥のサイズが所定
サイズ以上の欠陥をレビューの必要がある欠陥として選
択する前記欠陥情報インテリジェント処理手段。なお、
前記欠陥情報インテリジェント処理手段は、前記欠陥の
サイズの他、欠陥の分布密度、分布形状に応じてレビュ
ーの必要のある欠陥をを選択することができる。
【0088】(第11発明の実施の形態1の作用)本出
願の第11発明の部品検査システムの実施の形態1で
は、所定サイズ以上の欠陥のみをレビューすることがで
きる。この場合には、レビューすべき欠陥の数を減少さ
せることができるので、レビュー作業を時間を短縮する
ことができる。なお、所定サイズ以下の欠陥は問題の発
生する確率が低いので、レビューしても無駄な作業とな
る場合が多い。
【0089】(第12発明)本出願の第12発明の部品
検査システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)およ
び下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A054)前記真空検査室(6)に隣接して設けられた
カセット載置部と、前記カセット載置部に載置されたカ
セット(13)内の検査部品(W)を取出して前記検査
部品保持部材(65)に搬送するとともに検査が終了し
た検査部品(W)を前記検査部品保持部材(65)から
前記カセット(13)に搬送する検査部品搬送装置(1
9〜28+D3〜D6+M3〜M6)と、を有する前記レビ
ュー装置、 (A055)前記カセット(13)内の検査部品(W)に
関する予備検査情報を検索可能な検索情報が検出可能に
設けられたカセット(13)が前記カセット載置部に載
置された場合に、前記検索情報を検出する検索情報検出
装置(16)を有する前記検査部品(W)の前記部品検
索情報入力手段(C41)。
【0090】前記検索情報検出装置としては、前記カセ
ット(13)に貼られたバーコードを読み取る光学式の
バーコードリーダや、磁気カード読取装置、ICメモリ
カード読取装置、等の従来公知の種々のり情報読取装置
を使用することができる。
【0091】(第12発明の作用)本出願の第12発明
の部品検査システムでは、前記レビュー装置の前記真空
検査室(6)に隣接して設けられたカセット載置部に検
査部品(W)を収納したカセット(13)が載置され
る。検査部品搬送装置(19〜28+D3〜D6+M3〜
M6)は、前記カセット載置部に載置されたカセット
(13)内の検査部品(W)を取出して前記検査部品保
持部材(65)に搬送するとともに検査が終了した検査
部品(W)を前記検査部品保持部材(65)から前記カ
セット(13)に搬送する。前記カセット(13)内の
検査部品(W)に関する予備検査情報を検索可能な検索
情報が検出可能に設けられたカセット(13)が前記カ
セット載置部に載置された場合、検索情報検出装置(1
6)を有する前記検査部品(W)の部品検索情報入力手
段(C41)は、前記検索情報を検出する。レビュー装置
の予備検査情報読込手段(C42)は、前記部品検索情報
入力手段(C41)により検出された検索情報により、前
記検査部品情報データベースから検査部品(W)の予備
検査情報を読み込む。
【0092】(第12発明の実施の形態1)本出願の第
12発明の部品検査システムの実施の形態1は、前記第
12発明において下記の構成要件を備えたことを特徴と
する。 (A056)前記カセット(13)外面に貼られたラベル
に印刷された前記検索情報を表すバーコードを読取るバ
ーコードリーダにより構成された前記検索情報検出装置
(16)。
【0093】(第12発明の実施の形態1の作用)第1
2発明の実施の形態1の部品検査システムでは、バーコ
ードリーダにより構成された前記検索情報検出装置(1
6)を有する部品検索情報入力手段(C41)は、前記カ
セット(13)外面に貼られたラベルに印刷された前記
検索情報を表すバーコードを読取る。
【0094】(第13発明)本出願の第13発明の部品
検査システムは、前記構成要件(A01)〜(A04)およ
び下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A057)前記レビュー位置の検査部品に対するX線分
析を行うX線分析装置を有する前記レビュー装置、 (A058)X線分析の実行が指定されているか否かを判
断するX線分析実行判別手段、 (A059)X線分析の実行が指定されている場合にX線
分析を自動的に実行するX線分析自動実行手段。
【0095】(第13発明の作用)本出願の第13発明
の部品検査システムでは、前記レビュー装置は、前記レ
ビュー位置の検査部品に対するX線分析を行うX線分析
装置を有する。X線分析実行判別手段は、X線分析の実
行が指定されているか否かを判断する。X線分析自動実
行手段は、X線分析の実行が指定されている場合にX線
分析を自動的に実行する。
【0096】
【実施の形態】次に、前記「課題を解決するための手
段」の欄で説明した前記第1〜第13発明の実施の形態
以外の、本発明の実施の形態について説明する。 (本発明の実施の形態1)本発明の部品検査システムの
実施の形態1は、前記第1〜第13発明において下記の
構成要件を備えたことを特徴とする。 (A001)前記検査部品情報データベースを有し、前記
レビュー装置にネットワークを介して接続されたDIF
Sサーバ、 (A002)前記レビュー情報をDIFSサーバに送信す
るレビュー情報送信手段を備えた前記レビュー装置。
【0097】(本発明の実施の形態1の作用)本発明の
部品検査システムの実施の形態1では、前記レビュー装
置にネットワークを介して接続されたDIFSサーバが
前記検査部品情報データベースを有している。レビュー
情報送信手段を備えた前記レビュー装置は、前記レビュ
ー情報をDIFSサーバに送信する。
【0098】(本発明の実施の形態2)本発明の部品検
査システムの実施の形態2は、前記第1〜第12発明に
おいて下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A003)検査部品(W)の部品検索情報を検出する部
品検索情報検出手段と、前記検査部品(W)を予備検査
して前記検査部品(W)に存在する欠陥の位置情報およ
びサイズ情報等の予備検査情報を出力する予備検査情報
出力手段と、前記部品検索情報および予備検査情報を検
査部品情報データベースに送信する送信手段とを有する
予備検査装置(1,2)、 (A004)前記予備検査装置(1,2)から送信された
予備検査情報を記憶する前記検査部品情報データベー
ス。
【0099】(本発明の実施の形態2の作用)本発明の
部品検査システムの実施の形態で2は、予備検査装置
(1,2)の部品検索情報検出手段は、検査部品(W)
の部品検索情報を検出する。予備検査情報出力手段は、
前記検査部品(W)を予備検査して前記検査部品(W)
に存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報等の予備検
査情報を出力する。送信手段を有する予備検査装置
(1,2)は、前記部品検索情報および予備検査情報を
検査部品情報データベースに送信する。前記検査部品情
報データベースは、前記予備検査装置(1,2)から送
信された予備検査情報を記憶する。
【0100】(本発明の実施の形態3)本発明の部品検
査システムの実施の形態3は、前記本発明の実施の形態
2において、下記の構成要件を備えたことを特徴とす
る。 (A005)光学顕微鏡により構成された前記予備検査装
置(1,2)。
【0101】(本発明の実施の形態3の作用)本発明の
部品検査システムの実施の形態3では、前記予備検査装
置(1,2)が光学顕微鏡により構成されているので、
電子顕微鏡を用いたレビュー装置を使用する場合に比較
して拡大倍率は低くなるが、予備検査の作業時間が短縮
される。
【0102】(本発明の実施の形態4)本発明の部品検
査システムの実施の形態4は、前記本発明の実施の形態
2ないし4のいずれかの部品検査システムにおいて、下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A006)前記レビューSEMにより構成された前記予
備検査装置(1,2)。
【0103】(本発明の実施の形態4の作用)本発明の
部品検査システムの実施の形態4では、前記予備検査装
置(1,2)が前記レビューSEMにより構成されてい
るので、レビューSEM以外に別途予備検査装置(1,
2)をそろえる必要がない。
【0104】(本発明の実施の形態5)本発明の部品検
査システムの実施の形態5は、前記本発明の実施の形態
2ないし4のいずれかの部品検査システムにおいて、下
記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A007)予備検査を行う前記検査部品(W)を複数の
検査部品(W)が収納された検査部品収納カセット(1
3)から順次取り出して検査位置にセットする検査部品
取出手段、前記検査部品収納カセット(13)から取り
出す検査部品(W)が収納されていた位置を検出する取
出位置検出手段、および前記検査部品収納カセット(1
3)に表示された前記検査部品収納カセット(13)内
の検査部品(W)の部品検索情報を読み取る光学式読取
手段により構成された前記部品検索情報検出手段。
【0105】(本発明の実施の形態5の作用)本発明の
部品検査システムの実施の形態5では、検査部品取出手
段は、予備検査を行う前記検査部品(W)を複数の検査
部品(W)が収納された検査部品収納カセット(13)
から順次取り出して検査位置にセットする。取出位置検
出手段は、前記検査部品収納カセット(13)から取り
出す検査部品(W)が収納されていた位置を検出する。
光学式読取手段により構成された前記部品検索情報検出
手段は、前記検査部品収納カセット(13)に表示され
た前記検査部品収納カセット(13)内の検査部品
(W)の部品検索情報を読み取る。
【0106】(本発明の実施の形態6)本発明の部品検
査システムの実施の形態6は、前記本発明の実施の形態
5記載の部品検査システムにおいて、下記の構成要件を
備えたことを特徴とする。 (A008)前記カセットIDに対応する検査部品収納カ
セット(13)内に収納され検査部品(W)の部品検索
情報を有する前記検査部品情報データベース、 (A009)前記取出位置検出手段の検出位置に応じた部
品検索情報を前記検査部品情報データベースから読出す
カセット内検査部品情報読出手段により構成された前記
部品検索情報検出手段。
【0107】(本発明の実施の形態6の作用)本発明の
部品検査システムの実施の形態6では、前記検査部品情
報データベースは、前記カセットIDに対応する検査部
品収納カセット(13)内に収納され検査部品(W)の
部品検索情報を有する。カセット内検査部品情報読出手
段により構成された前記部品検索情報検出手段は、前記
取出位置検出手段の検出位置に応じた部品検索情報を前
記検査部品情報データベースから読出す。
【0108】(本発明の実施の形態7)本発明の部品検
査システムの実施の形態7は、前記第1〜第12発明ま
たは本発明の実施の形態2〜6記載の部品検査システム
において、下記の構成要件を備えたことを特徴とする。 (A0010)前記検査部品情報データベースに接続可能な
クライアント、 (A0011)前記クライアントからの情報要求信号に応じ
てデータベースに記憶した情報を前記クライアントに送
信する前記検査部品情報データベース。
【0109】(本発明の実施の形態7の作用)本発明の
部品検査システムの実施の形態7では、クライアント
は、前記検査部品情報データベースに接続可能である。
前記検査部品情報データベースは、前記クライアントか
らの情報要求信号に応じてデータベースに記憶した情報
を前記クライアントに送信する。したがって、クライア
ントは、検査部品情報データベースに蓄積された情報を
利用することが可能である。
【0110】(実施例)図1は本発明の部品検査システ
ムの実施例1の全体説明図である。図1において、光学
式の異物検査装置1、光学式の欠陥検査装置2、情報蓄
積用のDIFS(DefectImageFilingSystem)サーバ
3、およびEWS(Enginearing WorkStation)等はネ
ットワーク(例えば、Ethernet)Nで接続されている。
前記光学式の異物検査装置1、光学式の欠陥検査装置2
は、前記図72で説明した従来のものと同じ市販の装置
であり、本実施例では予備検査装置(1,2)として使
用されている。予備検査装置(1,2)は、詳細な検査
を行う前に、あらかじめ、検査部品の異物、欠陥等の位
置、サイズを検出するのに使用する装置である。本実施
例では前記予備検査装置(1,2)の検査結果得られた
情報を「予備検査情報」ということにする。前記各装置
の機能は次のとおりである。 (1)異物検査装置1:異物検査装置1は、ウエハー上
の異物(塵など)を自動的に検出し、異物の位置および
サイズをファイルする機能(整理して記憶する機能)お
よび前記ファイルされた結果、すなわち予備検査情報を
DIFSサーバ3に送信する機能を有している。 (2)欠陥検査装置2:欠陥検査装置2は、ウエハー上
の異物あるいはパターン欠陥を自動的に検出し、欠陥の
立置およびサイズをファイルする機能および前記ファイ
ルされた結果、すなわち予備検査情報をDIFSサーバ
3に送信する機能を有している。
【0111】(3)DIFSサーバ3:DIFSサーバ
3は、前記予備検査装置(1,2)から送信された予備
検査情報を分類して記憶する機能、およびレビューSE
Mから送信される、欠陥画像、欠陥に関する種々の情
報、欠陥の分類情報等のレビュー情報(詳細検査結果、
レビューSEMに装着されたEDSによるX線分析結果
等を含む)を記憶する。また、DIFSサーバ3は、他
の装置から送信されたデータ(テスタによるテスト結
果、すなわち、抵抗値等)や、CVD装置やエッチング
装置などの製造設備から得られるプロセス情報(反応炉
温度、製造プロセスで使用したガスの種類、ガス流量
等)を分類した状態で記憶する機能を有している。ま
た、DIFSサーバ3は、他の装置からのデータ要求信
号に応じて要求されたデータを送信する機能を有する。
DIFSサーバで予備検査情報を管理することにより、
各検査装置毎に予備検査情報を保存する必要がなくな
り、予備検査情報管理(バックアップや整理、削除な
ど)が容易になり、レビューSEMで必要とする予備検
査情報を個別の検査装置ごとに探さなくても、DIFS
データベース(検査部品情報データベース)の検索によ
り容易に取り出すことができる。
【0112】(4)レビューSEM:本実施例の詳細検査
装置であるレビュー装置はSEM(Scan Electoron M
anuscript、走査電子顕微鏡)を使用したレビューSE
Mにより構成されている。本実施例のレビューSEMは
レビューSEM本体、SEMC(SEM Controler、レ
ビューSEMのコントローラ)およびEWSにより構成
されている。前記EWSは、レビューSEMおよびネッ
トワークNに接続されており、前記レビューSEM、お
よび前記ネットワークNに接続された異物検査装置1、
欠陥検査装置2、DIFSサーバ3、その他の端末(ク
ライアント)との間で情報の送受信を行う機能を有しい
てる。前記SEMCは、通信ケーブルでEWSに接続さ
れており、同一のケースに収納されている。EWSのデ
ィスプレイDEとSEMCのディスプレイDとは前記同
一のケースに支持されている。前記レビューSEMには
EDS(EnergyDispersiveX-raySpectrometer、エネル
ギー分散X線分光装置)が装着されている。EDSは、
試料から発生する特性X線を検出し、微小領域中に含ま
れている元素の定性、定量分析を行う装置である。ま
た、前記SEMC(SEMControler)にはVIP(Vid
eoImageProcessor)が内部に組み込まれている。SEM
CのVIPでは、様々な装置から出力される画像を入力
する他、自動欠陥分類に必要な画像処理を行う機能およ
び各装置との通信を行う機能を有している。
【0113】前記レビューSEMは、ウエハー等の検査
部品の詳細な欠陥検査を行う際には、検査するウエハー
の予備検査情報(前記異物検査装置1および欠陥検査装
置2で検査して得られた情報)を前記EWSを介して前
記DIFSサーバ3から読み込んで、各異物や欠陥を選
択し、ステージを予備検査情報に記載されている位置へ
移動し、観察する。この時、本システムでは、オペレー
タが介在するマニュァルモードとオペレータが介在しな
い自動モードがある。各モードで、画像の撮影と欠陥の
分類を行うことができる。前記DIFSサーバ3で予備
検査情報を管理することにより、予備検査情報が作成さ
れた検査部品をレビューSEMでレビューする(詳細検
査する)際、レビューに必要な予備検査情報を、DIF
Sサーバから読み込むことができる。したがって、たと
えば予めセットしたウエハーカセットのデバイス名称、
ロット番号、またはカセットIDを入力するだけで、自
動的にレビューSEMに必要な予備検査情報を読み込む
ことができる。このため、セットしたウエハーカセット
のデバイス名称、ロット番号をカセットに貼り付けたラ
ベルのバーコードから自動的に読み取る読み取り装置を
設けることにより無人でのレビュー、自動欠陥分類等を
行うことが可能になる。レビューSEMのVIPによ
り、自動欠陥分類が行われたら、取り込んだ画像(欠陥
画像)、欠陥情報と共に分類情報をDIFS(Defectlm
ageFilingSystem)サーバ3へ、ネットワークNを通じ
て転送する。転送された情報はDIFSサーバ3で記憶
され、管理される。
【0114】(6)VIP:前記ネットワークNには複
数のVIP(VideoImageProcessor)が接続されてい
る。VIPは、様々な装置から出力される画像を入力す
る他、自動欠陥分類に必要な画像処理を行う機能および
各装置との通信を行う機能を有している。前記各VIP
には、光学レビュー装置4や、FIB(Focused Ion Be
am)装置5が接続されている。なお、ネットワークNに
接続されたVIPには、測長SEM、SEM、TEMな
ど画像を出力する装置など様々な装置が接続できる。
【0115】(7)光学レビュー装置4:前記VIPを
介してネットワークNに接続された光学レビュー装置4
は、レビューSEMでレビューする前に使用されること
が多い。光学レビュー装置4では、予備検査情報を読み
込み、各欠陥個所を予め観察し、レビューSEMでレビ
ューする必要があるか否かを判断する。判断結果は、た
とえば「SEMによる再レビューが必要」というフラグ
情報として予備検査情報に記録することができる。その
場合、レビューSEMでは、予備検査情報を読み込んだ
後、フラグ情報のある欠陥個所のみを観察する。一般
に、光学レビュー装置の方が、レビューSEM(JWS
75XX、日本電子(株)社製)より高速にレビューで
きるため、光学レビュー装置を使用することにより、分
類のスループットを改善できる。
【0116】(8)FIB:前記VIPを介してネット
ワークNに接続されたFIB(Focused Ion Beam、フォ
ーカストイオンビーム)装置5は、ウエハーの断面の観
察の必要のある箇所をFIBにより加工する際に使用さ
れる装置である。前記DIFSサーバに格納されている
データは、必要に応じて、ネットワークNに接続してい
る様々な装置に出力することができる。たとえばFIB
装置5に、欠陥分類情報が記録された予備検査情報を出
力することにより、FIB装置5で断面を観察する必要
のある個所を迅速に検索し、ウエハーを保持するステー
ジを位置付け、ウエハーを加工することが可能となる。
【0117】(9)前記ネットワークNに接続された端
末コンピュータであるDIFSクライアントでは、予備
検査情報、欠陥画像、欠陥情報、X線分析情報、テスト
情報その他の検査装置から得られるデータ、プロセス情
報に対し、様々な検索を行い、その内容および集計結果
を表、グラフ、画像、ウエハーマップなどで表示するこ
とができる。また、各情報間の相関や統計処理、画像処
理などを行うことができ、その結果も表、グラフ、画
像、ウエハーマップなどで表示することができる。前記
DIFSクライアントの出力結果は、コメントの入力、
大きさの変更など適切な処理を施した後、プリンタに印
刷することができる。図1では、ネットワークNに接続
されたプリンタを使用しているが、DIFSサーバに直
接接続したり、クライアントに直接接続しても構わな
い。ネットワークNのようなネットワークN上に接続す
ることにより、多くのクライアントから出力できるばか
りでなく、別のシステムからも出力できるようになり、
プリンタへの投資効率、利用効率、省エネルギーなどに
貢献できる。なお、図1に示すように、DIFSサー
バ、クライアント、プリンタなどは、ネットワークNで
接続することにより、クリーンルーム外へ設置できる。
クリーンルーム内に設置する装置を削減できるため、高
価なスペースの節約と塵の搬入を押さえることができ
る。また、クリーンルーム内のウエハー搬送を自動化す
ることにより、工場の無人化が可能となる。
【0118】(レビューSEMの構成)次に前記図1に
示したレビューSEMの構成を図2〜図12により説明
する。図2は前記図1に示すレビューSEMの構成の説
明図で、図2AはレビューSEM本体の試料交換室に対
してウエハーを出入するためウエハー搬送装置およびレ
ビューSEM本体の斜視図、図2Bはカセット位置決め
装置の説明図である。図3は前記図2に示すレビューS
EMの平断面図である。図4は前記図2に示すウエハー
カセットとレビューSEM本体の試料交換室との間でウ
エハーを搬送するウエハー搬送装置の説明図である。図
5は前記図1に示すレビューSEMの要部の正断面図で
ある。図6は前記図5に示す冷却板の電子ビーム通過孔
の説明図で、図6Aは前記図5のVIA−VIA線から見
た端面図、図6Bは前記図6AのVIB−VIB線断面が
水平な場合と傾斜した場合と電子ビーム通過孔の有効径
が変化することを示す図である。図7は前記図1のレビ
ューSEMの側断面図である。図8は前記図5のVIII
−VIII線断面図である。図9は同実施例の試料ステー
ジの載置テーブルへのウエハーWの受渡し方法の説明図
である。図10はSEMCと、このSEMCに接続され
た構成要素のブロック線図である。図11、図12はS
EMCと、このSEMCに接続された構成要素のブロッ
ク線図である。
【0119】なお、以後の説明の理解を容易にするため
に、図面において互いに直交する座標軸X軸、Y軸、Z
軸を定義し、矢印X方向を前方、矢印Y方向を左方、矢
印Z方向を上方とする。この場合、X方向と逆向き(−
X方向)は後方、Y方向と逆向き(−Y方向)は右方、
Z方向と逆向き(−Z方向)は下方となる。また、X方
向及び−X方向を含めて前後方向又はX軸方向といい、
Y方向及び−Y方向を含めて左右方向又はY軸方向とい
い、Z方向及び−Z方向を含めて上下方向又はZ軸方向
ということにする。さらに図中、「○」の中に「・」が
記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味
し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表か
ら裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0120】図2、図3において、レビューSEMは、
ウエハー(シリコンウエハー)等の試料に対する観察、
検査、測長等または描画等の作業を真空中で行う真空検
査室(真空作業室)6の後左側面(−X側の側面)に隣
接して試料交換室(予備排気室)7が設けられている。
前記試料交換室7の上面には、カセット載置凹部7aが
形成されており、また、カセットセンサ8が設けられて
いる。前記カセット載置凹部7aの上方には、カセット
搬送装置9の搬送用レール10が設置されている。搬送
用レール10により支持される自走式車輪(図示せず)
によって移動するカセット支持部材11は、ロッド支持
部材11aによって昇降可能に支持された昇降ロッド1
1bを有している。昇降ロッド11bにはピニオン(図示
せず)と噛み合うラックが形成されており、前記ピニオ
ンが昇降ロッド駆動モータMa(図11参照)により回
転されたときに前記昇降ロッド11bは昇降するように
構成されいてる。図11において、昇降ロッド駆動モー
タMaは、SEMCにより制御される昇降モータ駆動回
路Daにより作動する。
【0121】昇降ロッド11bの下端にはチャック12
が設けられている。前記チャック12は、カセット13
の上面に設けた被把持部13a(図4参照)を着脱自在
に把持する機能を備えている。このような機能を備えた
チャック12としては、従来公知の機械式チャック、真
空吸着式チャック、または磁力吸着式チャックを使用す
ることができる。図11において、チャック12は、機
械式チャックであり、チャック作動モータMbにより作
動するように構成されている。チャク作動モータMb
は、SEMCにより制御されるチャック作動モータ駆動
回路Dbにより作動する。前記符号10〜12、Ma,M
bで示された要素から前記カセット搬送装置9が構成さ
れている。SEMCは前記カセット搬送装置9を制御し
て所定位置からカセット13をセット位置(図1に示す
カセット載置凹部7a)に搬送し、レビューの終了した
ウエハーを収納したカセット13を別の所定位置に搬送
する。前記カセットセンサ8は、前記カセット載置部7
aに載置されているか否かのカセット有無信号をSEM
Cに入力している。
【0122】前記カセット13は、複数のウエハーWを
多段式に収納し、ウエハー出入用開口13aを有してい
る。このカセット13は、前記カセット搬送装置9によ
り搬送されて、前記カセット載置凹部7aに載置され
る。図2Bに示すように、前記試料交換室7上面には、
X軸方向位置決め用シリンダ14およびY軸方向位置決
め用シリンダ15が支持されている。前記各位置決め用
シリンダ14,15は、前記カセット載置凹部7aに載
置されたカセット13を、X、Y方向に押圧してカセッ
ト載置凹部7aの前端7x且つ左端7yに位置決めする機
能を有している。図11において、前記位置決め用シリ
ンダ14,15は、X軸方向エア供給回路Dc、Y軸方
向エア供給回路Ddにより作動する。そして、前記X軸
方向エア供給回路Dc、Y軸方向エア供給回路Ddは、S
EMCにより制御される。
【0123】カセット13の側面にはカセットIDがバ
ーコードBCによりを印字したラベルが付けられてい
る。そして、前記カセットIDに対向する位置には、バ
ーコードリーダまたはCCD等のカセットID読取装置
16が配置されている。カセットID読取装置16は、
SEMCの制御信号により作動し、読み取った信号は図
10、図12に示すように、SEMC(レビューSEM
コントローラ)に入力されている。図10において、カ
セットIDに収容されたウエハーの情報がDIFSサー
バ3に記憶されている場合には、カセットID読取装置
16が読み取ったバーコードBCが示す前記カセットI
Dのカセットに収容されたウエハーの情報EWSにより
読出して、SEMCで利用することが可能である。した
がって、例えばあるカセットIDのカセット内のウエハ
ーを前記図1に示す異物検査装置1または欠陥検査装置
2により検査して、そのファイル結果に前記カセットI
D、カセットが有する複数段の棚番号、各棚に収容され
たウエハーの欠陥検査情報が記憶されている場合には、
レビューSEMは、DIFSサーバ3から読出した前記
予備検査情報をもとにして、レビューを行うことができ
る。
【0124】前記真空検査室6および試料交換室7の間
には内部仕切弁17(図2、図3参照)が設けられてい
る。前記内部仕切弁17により真空検査室6および試料
交換室7は連通したり、または気密に遮断されるように
構成されている。図10において、内部仕切弁17は、
内部仕切弁開閉モータM1により開閉される。内部仕切
弁開閉モータM1は、SEMC(レビューSEMコント
ローラ)が制御する外部仕切弁開閉モータ駆動回路D1
により作動される。また、前記真空検査室6および試料
交換室7はそれぞれ真空ポンプ(図示せず)により真空
にされるようになっている。
【0125】前記試料交換室7の左側面(Y側面)には
外部仕切弁18(図2,図3参照)が設けられている。
前記外部仕切弁18は、前記試料交換室7のウエハー搬
入、搬出用のウエハー搬入、搬出用開口を気密に閉塞可
能な弁である。図10において、外部仕切弁18は、外
部仕切弁開閉モータM2により開閉される。外部仕切弁
開閉モータM2は、SEMC(レビューSEMコントロ
ーラ)が制御する外部仕切弁開閉モータ駆動回路D2に
より作動される。
【0126】図2において前記試料交換室7の外部仕切
弁18に対向する位置には、鉛直な中空の角筒19が配
置されている。前記角筒19は、その下端部がモータケ
ース20に支持されている。前記角筒19内部には正逆
回転可能なスクリューシャフト21、およびこのスクリ
ューシャフト21の回転により上下動するナット22が
配置されている。前記角筒19の右側面には前記上下動
ナット22に連動して上下動するエレベータ23が設け
られている。なお、前記上下動ナット22の一部は角筒
19の右側壁に形成された上下に延びるスリット19a
を貫通して前記エレベータ23に連結されている。図1
0において、前記エレベータ23および上下動ナット2
2は、昇降モータM3により昇降する。昇降モータM3
は、SEMC(レビューSEMコントローラ)により制
御される昇降モータ駆動回路D3により作動される。
【0127】前記エレベータ23上面には、ガイド溝2
4が図3で左右方向(Y軸方向)に延びて形成されてお
り、このガイド溝24に沿ってスライド自在に支持され
たスライダ25の上面には外部移動アーム26が支持さ
れている。図10において、前記外部移動アーム26お
よびスライダ25はスライダ作動モータM4により移動
する。スライダ作動モータM4は、SEMC(レビュー
SEMコントローラ)により制御されるスライダ駆動回
路D4により作動される。外部移動アーム26はその先
端部に、ウエハーWを載置して搬送する部材であり、そ
の先端には二股状試料載置部26a,26aが設けられて
いる。なお、前記外部移動アーム26を移動させる装置
は、従来周知の種々の構造のものを採用することが可能
である。
【0128】図4において、前記カセット13に収容さ
れた試料Wの位置は、図4ではW1で示されている。こ
の収容位置W1の試料Wは前記外部移動アーム26によ
りカセット13から取り出されて、外部移動アーム26
の収縮により、図4の左方(Y方向)に移動する。次に
エレベータ23とともにウエハーWが下降して前記外部
仕切り弁17に対向する位置に移動する。次に外部移動
アーム26を前進させると試料Wは前記外部仕切弁18
から試料交換室7内に移動する。試料交換室7内部には
上下動可能な昇降ロッド27および内部移動アーム28
が配置されている。内部移動アーム28はその先端部
に、ウエハーWを載置して、試料交換室7と真空検査室
6との間で搬送する部材であり、その先端には二股状試
料載置部28a,28aが設けられている。また、前記昇
降ロッド27は、前記二股状試料載置部28a,28aの
間を通って昇降可能な部材であり、また、前記外部移動
アーム26の二股状試料載置部26a,26aの間も上下
に通過可能である。図10において、前記昇降ロッド2
7は、ロッド昇降モータM5により昇降する。ロッド昇
降モータM5は、SEMC(レビューSEMコントロー
ラ)により制御される昇降ロッド駆動回路D5により作
動される。図10において、前記内部移動アーム28は
内部移動アーム作動モータM6により、図3においてX
軸方向に移動する。内部移動アーム作動モータM6は、
SEMC(レビューSEMコントローラ)により制御さ
れる内部移動アーム駆動回路D6により作動される。前
記符号19〜28,D3〜D6,M3〜M6で示された要素
により、前記カセット13と後述の検査部品保持部材と
の間で検査部品(ウエハー)を搬送する検査部品搬送装
置(19〜28+D3〜D6+M3〜M6)が構成されてい
る。
【0129】前記外部移動アーム26により試料交換室
7内に搬入された試料WはW2の位置において前記昇降
ロッド27に持ち上げられる。この状態で外部移動アー
ム26は外部に後退する。次に昇降ロッド27が下降す
ると試料Wも下降し、前記内部移動アーム28上に載置
されることになる。このときの試料Wの位置W3は前記
W2の下方位置である。
【0130】次に前記外部仕切弁18が閉塞されて試料
交換室7内部は真空にされる。次に前記内部仕切弁17
を開にして図3に示す前記内部移動アーム28を前方
(X方向)に前進させて真空検査室(真空作業室)1内
に試料Wを搬入する。このときの試料Wの位置(真空室
内試料交換位置)はW4で示されている。この位置W4に
おいて真空検査室6内の試料テーブルの試料支持部材
(後述)に試料Wを渡した後、内部移動アーム28は前
記試料交換室7に戻る。試料Wは真空検査室6内の位置
W5に移動してレビューSEMによるレビュー作業(詳
細な欠陥検査作業)が行われる。レビュー作業が終了す
ると、前記位置W5から位置W4に移動した検査済の試料
は前記内部移動アーム28に渡される。内部移動アーム
28は渡された検査済試料Wを、前記位置W4から前記
位置W3に移動させる。次に昇降ロッド27により試料
Wを持ち上げて、位置W2を経て、位置W2の上方に移動
させるとともに、内部仕切弁17を閉塞する。次に試料
交換室7をリークして大気にし、外部仕切弁18を開い
て、前記外部移動アーム26を試料交換室7内に進入さ
せる。そして、前記昇降ロッド27を下降させて位置W
2において試料Wを外部移動アーム26上に載置させ
る。次に前記外部移動アーム26を移動させて、試料W
を、位置W2から前記カセット13に戻す。次に、カセ
ット13の未検査ウエハーWを、前述と同様にして真空
検査室6内に搬入し測長を行い、前述と同様にしてカセ
ット13に戻す。
【0131】図5において、レビューSEMの前記真空
検査室6は、床(図示せず)上に支持された底壁部材3
1を有している。底壁部材31上には枠状の側壁部材3
2が支持されており、側壁部材32上端にはベースプレ
ート33が支持されている。すなわち、前記真空検査室
6は、前記底壁部材31、側壁部材32、およびベース
プレート33により形成されている。前記ベースプレー
ト33には、電子線照射装置としてのSEM(ScaningE
lectronMicroscope、走査型電子顕微鏡)本体34が支
持されている。前記SEM本体34は鏡筒36およびそ
の内部に設けられた電子銃および電子レンズ等(これら
については、図10により後述する)により構成されて
いる。
【0132】前記鏡筒36下端部は前記真空検査室6内
に配置されており、下方に行くに従って先細りの形状を
有している。前記真空検査室6を形成する側壁部材32
には、前記鏡筒36の最下端の電子線出射部の下方位置
に、ウエハーW(図5参照)を保持するための傾斜台3
7が傾斜可能に支持されている。図5において、傾斜台
37は、左右に配置されたL字型の左側傾斜部材38お
よび右側傾斜部材39とそれらの下端部を連結する底部
材40とにより構成されている。
【0133】傾斜台37の左側傾斜部材38は筒状の内
側軸部材41に連結されており、内側軸部材41の外端
部は外側軸部材42に連結されている。前記内側軸部材
41は、軸受43により左側の側壁部材32に回転自在
に支持されている。前記軸受43は側壁部材32に固定
された内側リング状プレート44により、所定位置に保
持されている。また、前記内側軸部材41の外端は外側
リング状プレート45により位置決めされている。前記
外側軸部材42にはギヤ42aが設けられており、この
ギヤ42aは傾斜モータM7の出力軸に装着されたウォー
ム47によって回転駆動されるように構成されている。
【0134】傾斜台37の前記右側傾斜部材39は筒状
の内側軸部材51に連結されており、内側軸部材51の
外端部は外側軸部材52に連結されている。前記内側軸
部材51は、軸受53により右側の側壁部材32に回転
自在に支持されている。前記軸受53は側壁部材32に
固定されたリング状プレート54により、所定位置に保
持されている。また、前記内側軸部材51の外端は前記
リング状プレート54により位置決めされている。前述
のように、前記左側の外側軸部材42、内側軸部材4
1、傾斜台37、右側の内側軸部材51および外側軸部
材52等は、一体的に連結されており、それらは軸受4
3,53により回転自在(傾斜可能)に支持されてい
る。したがって、前記傾斜モータM7により前記左側の
外側軸部材42を回転させると、前記軸受43,53の
中心線(すなわち、傾斜用軸線)T周りに傾斜台37が
傾斜するように構成されている。図11において、前記
傾斜台37を傾斜させる傾斜モータM7は、SEMC
(レビューSEMコントローラ)により制御される傾斜
モータ駆動回路D7により作動される。
【0135】前述傾斜台37の底部材40上面には左右
(Y軸方向)に移動するY軸移動テーブル56が支持さ
れている。Y軸移動テーブル56は下面に突出するナッ
ト部分57を有しており、そのナット部分57は傾斜台
37の左右の傾斜部材38および39により回転自在に
支持されたスクリューシャフト58に螺合している。前
記スクリューシャフト58の右端部にはギヤ59が装着
されている。ギヤ59はY軸移動モータM8により駆動
されるギヤ62に噛み合っている。したがって、Y軸移
動モータM8によりギヤ62および59を介してスクリ
ューシャフト58を回転させると、Y軸移動テーブル5
6は左右(Y軸方向)に移動するように構成されてい
る。
【0136】図11において、前記Y軸移動テーブル5
6を駆動するY軸移動モータM8は、SEMC(レビュ
ーSEMコントローラ)により制御されるY軸移動モー
タ駆動回路D8により作動される。前記Y軸移動テーブ
ル56上には前後方向(X軸方向)に移動可能なX軸移
動テーブル63が支持されている。図11において、前
記X軸移動テーブル63はX軸移動モータM9により駆
動される。X軸移動モータM9は、SEMC(レビュー
SEMコントローラ)により制御されるX軸移動モータ
駆動回路D9により作動される。前記Y軸移動テーブル
56およびX軸移動テーブル63によりXYテーブル
(56+63)が構成されている。
【0137】前記X軸移動テーブル63上には、円筒上
の回転テーブル64がY軸移動テーブル56およびX軸
移動テーブル63の各移動方向に垂直な軸周りに回転可
能に支持されている。前記回転テーブル64の上端には
リング状の検査部品保持部材65が固定されている。図
11において、回転テーブル64は回転テーブル駆動モ
ータM10により回転される。回転テーブル駆動モータM
10は、SEMCにより制御される回転テーブル駆動回路
D10により作動される。
【0138】また、前記X軸移動テーブル63上には、
前記円筒状の回転テーブル64およびリング状の検査部
品保持部材65を貫通する昇降テーブル66が上昇位置
と下降位置との間で昇降可能に支持されている。昇降テ
ーブル66上面は下降位置においては検査部品保持部材
65の上面と面一となる。図11において、昇降テーブ
ル66は昇降テーブル駆動モータM11により昇降され
る。昇降テーブル駆動モータM11は、SEMCにより制
御される昇降テーブル駆動回路D11により作動される。
【0139】前記検査部品保持部材65上には、図8
(平面図)に示すように外周部に位置決め用固定部材6
7および半径方向に移動可能な2個の位置決め用可動ピ
ン68が配置されている。前記検査部品保持部材65上
に載置されるウエハーWは、円周の一部を削って被位置
決め用の直線部分を有する略円形の平板部材である。そ
して、前記位置決め用固定部材67は検査部品保持部材
65上に載置されるウエハーW外周の前記被位置決め用
の直線部分が当接される位置決め用の直線部分67aを
有している。
【0140】前記位置決め用可動ピン68は図示しない
ばねにより常時半径方向内方に付勢されているが、位置
決め用ソレノイドSL(図11参照)がONのときには
半径方向外方位置に保持されるように構成されている。
図11において前記位置決め用可動ピン68を作動させ
る位置決め用ソレノイドSLは、SEMC(レビューS
EMコントローラ)により制御されるソレノイド駆動回
路D12により作動される。前記位置決め用ソレノイドS
L(図11参照)をONにして位置決め用可動ピン68
を外方位置に保持した状態で、検査部品保持部材65上
にウエハーWを載置し、その後、位置決め用ソレノイド
SLをOFFにして位置決め用可動ピン68を内方に移
動させることにより、ウエハーWを検査部品保持部材6
5上の所定位置に位置決め保持できるようになってい
る。前記符号37〜68で示された要素により、ウエハ
ー支持用のステージS(図5、図7、図8参照)が構成
されている。
【0141】次に図9により前記検査部品保持部材65
上にウエハーWを載置する方法について説明する。前記
Y軸移動テーブル56およびX軸移動テーブル63を移
動させて、検査部品保持部材65を図8の2点鎖線で示
す位置(試料受渡し位置)に移動させる。その状態で
は、昇降テーブル66は下降位置に保持しておく。前記
試料受渡し位置の昇降テーブル66の上方に、内部移動
アーム28(図3参照)の二股状試料載置部28a,2
8a(図3、図9参照)に載置したウエハーWを搬送す
る。前記二股状試料載置部28a,28aの間隔は、前記
昇降テーブル66が前記間隔を通って昇降可能な大きさ
に形成されている。
【0142】前記内部移動アーム28上に載置されたウ
エハーWが前記試料受渡し位置に搬送された状態(図9
A参照)で、前記昇降テーブル66を上昇させてウエハ
ーを持ち上げ(図9B参照)、その後、前記内部移動ア
ーム28を退避させる(図9C参照)。次に前記位置決
め用ソレノイドSL(図11参照)をONにして位置決
め用可動ピン68を外方位置に保持した状態で昇降テー
ブル66を下降させると、昇降テーブル66上面に支持
されたウエハーWは検査部品保持部材65上に載置され
る(図9D参照)。次に位置決め用ソレノイドSLをO
FFにして位置決め用可動ピン68を内方に移動させる
とウエハーWは検査部品保持部材65上に位置決め保持
される(図9E参照)。検査部品保持部材65は、その
上にウエハーWが位置決め保持されたとき、ウエハーW
が前記傾斜用軸線Tを含む面内に配置されるように構成
されている。
【0143】前記傾斜台37の左側傾斜部材38および
右側傾斜部材39の側面図での形状は図7から分かるよ
うに、略5角形をしており、それらの上端の水平部分に
は、冷却板サポート部材71の左右方向両端の固定部7
2,72が固定されている。冷却板サポート部材71は
前記左右両端の固定部72,72とこの固定部72,7
2から下方に延びる垂直部73,73とこれらの垂直部
73,73の下端を接続する冷却板支持部74とを有し
ている。前記冷却板サポート部材71の冷却板支持部7
4は、その中央部に円弧状切除部74a(図8参照)が
形成されている。前記円弧状切除部74a外周部の下面
には断熱材76を介して冷却板77が固着されている。
この冷却板77は、前記検査部品保持部材65上に保持
されたウエハーWの上面に近接して配置されている。す
なわち、図5においては、前記傾斜用軸線T(傾斜台3
7の傾斜時の回転軸線)を含む面よりわずかに上方に配
置されている。真空検査室6内のガス等の不純物は低温
の冷却板77に吸着されるので、ウエハーWに不純物が
付着するのを防止している。
【0144】図8において、冷却板77は略円形の高伝
熱率の金属板(例えば、銅板)により構成されている。
冷却板77の外周部には円弧状の切除部78(図8参
照)が形成されている。この切除部78が形成されてい
る理由を次に説明する。すなわち、検査部品保持部材6
5が図8に示す試料受渡し位置において、検査部品保持
部材65上方に搬送されたウエハーWを昇降テーブル6
6の上昇により持ち上げた後、降下によりウエハーWを
検査部品保持部材65上に載置する際、前記ウエハーW
は、前記冷却板77の上方から下方に移動する。
【0145】図8に示す試料受渡し位置の検査部品保持
部材65上のウエハーWと冷却板77とは、冷却板77
が円形の場合には平面図で一部重なるように構成されて
いる。したがって、前記冷却板77に切除部78が形成
されていない場合には、ウエハーWは冷却板77の上方
位置と下方位置との間で上下移動できなくなる。そこ
で、冷却板77に前記円弧状の切除部78を形成するこ
とによりウエハーWの冷却板77上方位置から下方への
移動を可能にしているのである。このように、冷却板7
7に円弧状の切除部78を形成することにより、装置全
体を小型に構成することが可能となる。
【0146】前記冷却板77には、その中央部に電子線
通過孔79が形成されており、その電子線通過孔79
は、前記ウエハーW上の傾斜用軸線Tと電子線とが交差
する位置(交点)のわずかに上方位置に配置されてい
る。図6において、前記電子線通過孔79は、前記傾斜
用軸線T(傾斜台37の回転軸線)に垂直な方向に延び
る長径L=6mm、それに垂直な方向の短径D=3mm
の長孔に形成されている。前記傾斜台37が傾斜したと
き、電子線通過孔79がその長手方向に垂直な傾斜用軸
線T周りに傾斜する。図3に示すように、冷却板77を
角度θ傾斜させた状態で電子線の進行方向からみた場合
には、冷却板77の厚さを無視すれば、Lcosθ(図3
C参照)となり短くなる。θ=60°傾斜した状態で電
子線の進行方向から見た電子線通過孔79が必要な内径
を有するように、L=6mmに設定している。すなわ
ち、θ=60°のときのLcosθ=6×(1/2)=3
mmとなるように構成されている。
【0147】図7において、ベースプレート33には、
液体窒素が収容された冷媒容器81が支持されている。
冷媒容器81と前記冷却板77との間は高伝熱率の熱伝
導部材により連結されて、冷却板77は低温に保持され
るようになっている。図5において、ベースプレート3
3には、ベースプレート33を貫通するセンサ保持部材
86が支持されている。センサ保持部材86の先端部に
は、2次電子検出87が保持されている。前記センサ保
持部材86、2次電子検出87、図示しない2次電子増
幅回路等から2次電子検出装置(すなわち、放出粒子検
出装置)88(図5、図10等参照)が構成されてい
る。また図5において、前記鏡筒36の左方には前記E
DS(Energy DispersiveX-ray Spectrometer、エネル
ギー分散X線分光装置、図10参照))が装着されてい
る。EDSは、図10、図12に示すように、SEMC
に接続されており、SEMCの制御信号により作動し、
その検出信号は、SEMCに入力されている。
【0148】SEMC(レビューSEMコントローラ)
および、前記SEMCに接続されたSEM本体34(図
5、図7参照)を構成する要素を示す図10において、
SEM本体34は、鏡筒36、電子銃カソードF1、電
子銃引出電極F2、収束レンズF3、ブランキングコイル
F4、照明用の光源F5、電子ビームをX軸、Y軸方向に
それぞれ走査させるためのX偏向コイルF6、Y偏向コ
イルF7、および電子ビームをウエハーW上に収束させ
る対物レンズF8等を有している。前記符号F1〜F8で
示された要素はそれぞれ、カソード用電源回路E1、電
子線引出用電源回路E2、収束レンズ駆動回路E3、ブラ
ンキングコイル駆動回路E4、照明用電源回路E5、X偏
向コイル駆動回路E6、Y偏向コイル駆動回路E7、対物
レンズ駆動回路E8により作動する。前記符号E1〜E8
で示された回路は前記SEMCが出力する制御信号によ
り作動する。前記符号F1〜F4,F6〜F8,E1〜E4,
E6〜E8で示された要素かにより電子ビーム走査装置
(F1〜F4+F6〜F8+E1〜E4+E6〜E8)が構成さ
れている。
【0149】図10において、前記Y偏向コイルF7の
下方にはカセグレン鏡91が配置され、その上方にはミ
ラー92が配置されている。前記光源F5から出射して
レンズ系93でコリメートされた照明光は、ハーフミラ
ー94で反射し、前記ミラー92およびカセグレン鏡9
1を通ってウエハーWを照射する。ウエハーWの反射光
は、前記カセグレン鏡91、ミラー92、ハーフミラー
94を通ってCCD等を有する光学像撮影装置95で撮
影される。撮影光学像は、ディスプレイ96に表示され
るとともに、デジタルデータに変換されてSEMCに入
力される。
【0150】(図1の部品検査装置の回路説明図)図1
3は前記図1の制御部分のブロック図である。図13に
おいて、前記SEMCは、CPU、ROM、RAM、I
/O等を有するコンピュータにより構成され、SEMC
にはディスプレイD、メモリMe、キーボードK等が接
続されている。また、SEMCには前記図11、図12
に示す要素により構成されるカセット13、ウエハー等
の搬送装置、およびレビューセム本体を構成する要素等
が接続されている。前記SEMCおよびSEMCに接続
されたEWSは、入力される信号に応じて、メモリに記
憶されたプログラムにより種々の処理を行うことによ
り、前記図11、図12に示す各手段が有する機能を実
現している。また、前記図13において、EWS、異物
検査装置1、欠陥検査装置2、およびDIFSサーバ3
等も、ディスプレイD、メモリMe、キーボードK等が
接続されたコンピュータにより構成され、コンピュータ
のメモリに記憶されたプログラムにより種々の処理を行
うように構成されている。
【0151】(A)予備検査装置(1,2)の機能:前
記予備検査装置(1,2)は市販の装置を使用している
が、前記レビューSEMと同様のカセット搬送装置(図
示せず)、カセット載置部(図示せず)、カセット13
側面のラベルにBC(バーコード)により印字したカセ
ットIDを読み取るカセットID読取装置(図示せ
ず)、およびカセット13と予備検査装置(1,2)と
の間でウエハーを搬送する(ウエハー交換装置)等が付
加されている。そして、前記図示しないカセット搬送装
置、カセットID読取装置、ウエハー交換装置等は、予
備検査装置(1,2)のコントローラ(図13参照)の
制御信号により作動し、カセットID読取装置で読み取
った信号は前記予備検査装置(1,2)のコントローラ
に入力されている。
【0152】また、前記予備検査装置(1,2)には下
記の各手段A1〜A4(図示せず)が付加されており、各
手段A1〜A4の機能は、そのコントローラ(図13参
照)のROMまたはコントローラに接続された記憶手段
Meに記憶されたプログラムにより実現されている。 (A1)ウエハー情報入力モード選択画面表示手段A1:
この手段A1は、検査するウエハーのウエハー情報を全
自動入力モードで入力するかそうでないかを選択する画
面を表示する機能を有する。予備検査装置(1,2)
は、選択されたウエハー情報入力モードに応じて作動
し、全自動入力モードが選択されなかった場合には、ウ
エハー情報のマニュアル入力画面が表示される。 (A2)ウエハー情報自動入力手段A2:この手段A2
は、ウエハー情報全自動入力モードが選択された場合
に、カセットID読取装置により読み取ったカセットI
DをCIM(Conputer IntegratedManufacturing、製造
装置制御用のホストコンピュータ)に送信して処理依頼
票を読み込み、処理依頼票からウエハー情報を読み込む
機能を有している。 (A3)自動検査手段A3:この手段A3は、前記カセッ
ト載置部(図示せず)に載置されたカセット13と予備
検査装置(1,2)の検査位置との間でウエハーの交換
を自動的に行い、前記処理依頼票のウエハー情報、また
はマニュアル入力されたウエハー情報に基づいて、検査
位置に搬送されたウエハーを順次自動的に検査する機能
を有している。 (A4)検査結果自動送信手段A4:この手段A4は、前
記自動検査手段A3の検査結果を自動的にDIFSサー
バ3に送信する機能を有している。
【0153】(B)DIFSクライアント、CIM(ホ
ストコンピュータ)の等の機能:ネットワークNに接続
されたDIFSクライアント、その他のホストコンピュ
ータは、処理依頼票作成手段B1(図示せず)を有して
いる。処理依頼票作成手段B1の機能は次のとおりであ
る。 (B1)処理依頼票作成手段B1:この処理依頼票作成手
段B1は、カセットID、前記カセットIDのカセット
13に収容されたウエハーの情報、検査内容を定めるレ
シピ、その他の情報を入力する画面を表示する機能、お
よび表示され画面で入力されたデータを登録(デジタル
データとして記憶)する機能を有する。
【0154】(C)レビューSEMおよびEWSの機
能:SEMCは、前記図11、図12に示す各手段C1
〜C25の機能を備え、EWSは、前記図11、図12に
示す各手段C3〜C82の機能を備えている。前記各手段
C1〜C25の機能はSEMCに接続されたメモリに記憶
されたプログラムにより実現され、前記各手段C3〜C6
2の機能はEWSに接続されたメモリに記憶されたプロ
グラムにより実現されている。なお、前記各手段C1〜
C82の機能を実現するプログラムは、EWSまたはSE
MCに接続されたメモリのどちらかに記憶しておけば良
い。また、前記各手段C1〜C82の機能を実現するプロ
グラムは、全てSEMCに接続されたメモリに記憶させ
ることも可能であり、その場合、EWSを省略すること
も可能である。
【0155】レビューSEMで欠陥に対するレビューを
行う場合、予備検査装置(1,2)で検出した欠陥の予
備検査装置上のxy座標位置を用いて、前記欠陥をレビ
ュー位置に移動させる必要がある。予備検査装置で検出
された欠陥をレビューSEM上のレビュー位置に移動さ
せるには、例えば、次の2つの方法のいずれかを採用す
ることができる。 (a)検査部品WのレビューSEM上のXY座標位置が
予備検査装置(1,2)上のxy座標位置に一致するよ
うに、予め検査部品の位置を補正(アライメント補正)
してから、移動させる方法。 (b)xy座標位置をXY座標位置に変換しながら移動
させる方法 この(b)方法は次の順序で処理される。 (1)予備検査装置(1,2)上のxy座標位置が既知の
検査部品上の2以上の部品位置検出箇所P1,P2,…の
XY座標位置を検出して、前記xy座標位置および検出
したXY座標位置から、XY座標の原点位置に対するx
y座標の原点の位置(X0,Y0)と、XY座標位置に対
するxy座標位置の回転角度θとを算出する。 (2)予備検査装置で検出された欠陥をレビューSEMの
レビュー位置に移動させる際には、前記欠陥の予備検査
装置上のxy座標位置から、前記X0,Y0,およびθの
値を用いて前記欠陥のレビューSEM上のXY座標を算
出する。 (3)前記欠陥がレビュー位置に移動するように、検査部
品を移動させる。 前記(a),(b)の方法を実行する際、前記xy座標と
XY座標との座標変換を行う必要がある。次に座標変換
を行う際に必要な座標変換パラメータの算出方法につい
て説明する。
【0156】(座標変換パラメータ算出方法1)図14
は検査部品の予備検査装置上のxy座標とレビューSE
M(詳細検査装置)上のXY座標とが異なる場合、予備
検査で検出された欠陥のxy座標位置を、XY座標位置
に変換する方法および座標変換パラメータの算出方法の
1例の説明図である。図14において、予備検査装置の
xy座標上で測定された検査部品上に設定された部品位
置検出箇所P1,P2,P3のxy座標位置は、P1(x
1,y1)、P2(x2,y2)、P3(x3,y3)で示され
ている。また、前記部品位置検出箇所P1,P2のXY座
標位置は、P1(X1,Y1)、P2(X2,Y2)、P3
(X3,Y3)で示されている。XY座標の原点Oは、x
y座標の原点に対してX0,Y0だけずれており、且つX
Y座標は、xy座標に対して角度θだけ回転しているも
のとする。仮に、X0,Y0およびθが全て0であるなら
ば、予備検査装置上で測定された検査部品上に設定され
た部品位置検出箇所P1,P2,P3のxy座標とXY座
標とは同一となる。この場合、(xi,yi)=(Xi,
Yi)であるので、予備検査装置上で測定された座標位
置(xi,yi)の欠陥をレビューSEM上でレビュー位
置に移動させる際、前記座標位置(xi,yi)の数値
を、検査部品の欠陥の移動後の目標座標位置としてその
まま使用することが可能である。
【0157】しかしながら、前記X0,Y0、およびθは
一般的には0ではない。このため、予備検査装置で測定
された検査部品上の欠陥点のXY座標位置(xi,yi)
を、レビューSEMの座標位置(Xi,Yi)に変換する
必要がある。前記P1,P2のXY座標位置(X1,Y
1)、(X2,Y2)を実際に検出して測定値を得た場
合、前記図14に示すように、式(1),(2),
(3)が成り立つ。前記図14の式(1),(2),
(3)において、X1,Y1,X2,Y2,x1,y1,x
2,y2,およびα1,α2は既知であるので、未知数はX
0,Y0,およびθである。未知数3に対して、前記式
(1),(2),(3)が3であるので、前記式
(1),(2),(3)から前記X0,Y0,およびθが
求まる。前記X0,Y0,およびθが求まれば、前記式
(1),(2),(3)より、点P3のXY座標位置
(X3,Y3)は測定せずに求めることができる。すなわ
ち、X3,Y3は、図14の式(4),(5)で求めるこ
とができる。そして、前記X0,Y0,およびθが求まっ
た場合、xy座標位置(xi,yi)を有する点Piのレ
ビューSEM上のXY座標位置(Xi,Yi)は、図14
の式(6),(7)で求まる。また、前記XY座標上で
検査部品Wを前記X0,Y0だけ移動させて、角度θだけ
回転させることにより、XY座標位置とxy座標位置と
を一致させることができる。その場合、予備検査装置上
で測定された座標位置(xi,yi)の欠陥をレビューS
EM上でレビュー位置に移動させる際、前記座標位置
(xi,yi)の数値を、検査部品の欠陥の移動後の目標
座標位置としてそのまま使用することが可能となる。
【0158】(座標変換パラメータ算出方法2)図15
は検査部品の予備検査装置上のxy座標座標とレビュー
SEM(詳細検査装置)上のXY座標とが異なる場合、
予備検査で検出された欠陥のxy座標位置を、XY座標
位置に変換する方法の第2の例の説明図である。図15
において、予備検査装置のxy座標上で測定された検査
部品上に設定された部品位置検出箇所P1のxy座標位
置は、P1(x1,y1)で示されている。また、前記部
品位置検出箇所P1のXY座標位置は、P1(X1,Y1)
で示されている。XY座標の原点Oは、xy座標の原点
に対してX0,Y0だけずれており、且つXY座標は、x
y座標に対して角度θだけ回転しているものとする。前
記図14で説明したように、前記X0,Y0,およびθが
求まった場合、xy座標位置(xi,yi)を有する点P
iのレビューSEM上のXY座標位置(Xi,Yi)は、
図14の式(6),(7)で求まる。
【0159】次に前記X0,Y0,およびθ(すなわち、
座標変換パラメータ)の算出方法であって、前記図14
とは異なる方法を説明する。図15において、式
(1),(2)が成り立つ。図15において、検査部品
をレビューSEMのXY座標上で角度γ回転させたと
き、xy座標軸の原点P0がP0′に回転移動し、点P1
(X1,Y1)が点P2(X2,Y2)に回転移動したとす
る。この場合図15の式(3)が成り立つ。ここで、前
記(X1,Y1),(X2,Y2)はレビューSEMで測定
することにより既知となる。前記図15の3個の式
(1),(2),(3)により前記3つの未知数X0,
Y0,およびθが定まる。そして、前記X0,Y0,およ
びθが求まった場合、xy座標位置(xi,yi)を有す
る点PiのレビューSEM上のXY座標位置(Xi,Y
i)は、図14の式(6),(7)で求まる。したがっ
て、前記図14で説明したように、レビューSEMのX
Y座標上で、検査部品を移動させて、前記xy座標位置
(xi,yi)を有する点Pi(すなわち、欠陥)をレビ
ュー位置に移動させることができる。前記図14の部品
位置検出箇所(P1),(P2)、および図15の部品位
置検出箇所(P1)としては、予備検査装置で検出され
た欠陥または異物の位置を採用することが可能である。
【0160】次にレビューSEMの各手段C1〜C25が
有する機能を説明する。 (C1)共通使用機能実現手段C1:共通使用機能実現手
段C1は、下記の手段C11〜C15を有しており、マニュ
アル操作モードで作動中(マニュアル欠陥像レビュー実
行手段の作動中)においては、ユーザが各手段C11〜C
15の機能を選択するボタンを押すかまたは機能選択画面
に表示されたアイコンを選択すると、前記各手段C11〜
C15の機能が作動し、自動モードで作動中(自動アライ
メント補正手段、自動形状モニタ手段、自動欠陥像レビ
ュー実行手段、等の作動中)は、プログラムに従って自
動的に作動するようになっている。
【0161】(C11)自動センタリング手段C11:(図
16、図65参照) この自動センタリング手段C11は、指定した欠陥位置を
検査位置(電子ビーム走査位置)に移動させる機能を有
する。マニュアル操作においては、ユーザが複数の欠陥
の中からレビューする欠陥を選択するだけで、自動的に
欠陥画像へセンタリングし、適切な観察像を表示する機
能を有している。前記欠陥点の自動センタリングは、微
調整は電子ビームの偏向コイルF6,F7への駆動電圧を
調整することにより行い、微調整では調整できない場合
には前記XYテーブルを用いて行う。図16は、自動セ
ンタリング手段C11の機能の説明図で、図16Aは欠陥
点を検査位置(電子ビームの走査位置)に移動した画
像、図16Bは電子ビームの走査位置中心からの欠陥点
の中心位置のずれを示す図、図16Cは欠陥点が中心位
置となるように図10に示すX,Y偏向コイルF6,F7
の駆動回路E6,E7を調整した状態を示す図である。
【0162】予備検査装置(1,2)での検出精度やス
テージ精度、および、レビューSEMのステージ精度等
のために、予備検査装置(1,2)上での欠陥のXY座
標位置とレビューSEM上でのXY座標位置とがずれて
いる場合には、欠陥個所が画面の中心になるように移動
できるとは限らない。例えば、図16において、欠陥像
が視野の中心からずれている場合、この自動センタリン
グ手段C11は、欠陥個所を画面の中心になるように移動
させる機能を有する。
【0163】その場合の処理フロー例を以下に説明す
る。 (a) 自動輝度調整/自動コントラスト調整/自動フ
ォーカス調整を行い、欠陥点画像を取り込む。前記自動
輝度調整は、レビューSEMの2次電子検出器の出力電
圧のオフセットを変更することにより、撮像画像の平均
輝度(明度)を一定の範囲にする調整である。また前記
自動フォーカス調整は、対物レンズの印加電流(電圧)
を変更することにより、対物レンズの焦点距離を変更
し、対象とする物体の表面に焦点を結ぶようにする調整
である。また前記自動コントラスト調整は、2次電子検
出器の感度およびアンプの増幅率を変更することによ
り、撮影画像のダイナミックレンジ(白レベルと黒レベ
ル)がA/D変換器によりオーバフローまたはアンダー
フローしないように忠実に再現できるようにする調整で
ある。 (b) 取り込んだ欠陥点画像に対し画像処理を行い欠
陥点を認識し、欠陥点の中心座標を求める。 (c) ステージ移動またはビーム移動により前記求め
た欠陥点の中心座標が視野の中心となるように移動(以
下、これをセンタリングと呼ぶ)する。 (d) 再度自動輝度調整/自動フォーカス調整を行い
欠陥点画像を取り込む。
【0164】(C12)傾斜像追尾手段C12:(図17、
図18、図69参照) この傾斜像追尾手段C12は、検査部品保持部材65を傾
斜させて欠陥像を観察する場合、傾斜するにつれて像が
移動するので、指定された傾斜角度になるまで、一定角
度傾斜するごとに画像処理による欠陥像認識を行い自動
センタリングを行う機能を有している。図17は検査部
品保持部材65を傾斜用軸線T(図5、図8参照)回り
に傾斜させた場合に欠陥点が検査位置(電子ビームの走
査中心)からずれる様子を示す図で、図17Aは傾斜角
度が0°のときに電子ビームが欠陥点の中央にフォーカ
スされている状態を示す図、図17Bは欠陥点が傾斜用
軸線Tからずれている状態で検査部品保持部材65を単
純に傾斜させた場合に欠陥部が前記走査中心から移動す
ることを示す図、図17Cは欠陥点が走査中心となるよ
うにX,Y偏向コイルF6,F7の駆動回路E6,E7、お
よび収束レンズF3、対物レンズF8の駆動回路E3、E8
を調整した状態を示す図である。
【0165】図18は検査部品保持部材65を傾斜用軸
線T(図5、図8参照)回りに傾斜させた場合に欠陥点
が検査位置(電子ビームの走査中心)からずれる様子を
示す図で、図18Aは傾斜角度が0°のときに電子ビー
ムが欠陥点の中央にフォーカスされている状態の画像、
図18Bは欠陥点が傾斜用軸線Tからずれている状態で
検査部品保持部材65を単純に傾斜させた場合に欠陥部
が前記走査中心から移動した状態の画像、図18Cは欠
陥点が走査中心となるようにX,Y偏向コイルF6,F7
の駆動回路E6,E7、および収束レンズF3、対物レン
ズF8の駆動回路E3、E8を調整した状態の画像であ
る。また、前記傾斜像追尾手段C12は、自動輝度調整/
自動フォーカス調整がONの場合、自動センタリング終
了時に自動輝度調整/自動フォーカス調整を行う機能を
有している。検査部品保持部材65を傾斜させる場合
に、傾斜像追尾手段C12を作動させた場合の欠陥像は次
のように変化する。 (a) 傾斜用軸線T(図5、図8参照)周りの検査部
品保持部材65の傾斜0°の場合の欠陥点画像は、図1
7A、図18Aに示されている。図18Aら分かるよう
に、欠陥点画像は画面の中心にある。 (b) 前記図17A、図18Aの状態から、検査部品
保持部材65をα°傾斜させると、欠陥点画像は画面の
中心からズレる。この場合の状態は図17B(実線参
照)、図18Bに示されている。 (c) 図17Cに示すように、電子ビームの走査中心
を移動させると、図18Cに示すように、欠陥点画像が
画面の中心に移動する。 (d) 最終傾斜角度になるまで、(b),(c)を繰り
返す。
【0166】一般的には、検査部品保持部材65を傾斜
しても像が逃げないように計算して制御することが行わ
れる。しかし、現実的には、ウエハーWの厚さが計算上
の値と違っていたり、ウエハーにたわみがあり、計算と
違ってしまい、結果として像が逃げてしまうことにな
る。傾斜像追尾手段C12は、α°の傾斜による像の移動
量から逆算してウエハー表面の高さ(厚さ)を求め、計
算による誤差が最小になるように、補正している。この
ように補正することにより、それ以降α°傾斜しても像
が大きく逃げないように制御することが可能となる。な
お、そのような補正を行っても、ステージの精度や計算
精度およびウエハーのたわみの違いにより、実際は欠陥
像が移動するので、上記センタリングを行う。また、前
記図17から分かるように、ステージS(図5、図7、
図8参照)を傾斜すると高さ方向の位置もズレるため、
焦点が合わなくなってしまう。本機能により、高さを補
正できるため、焦点が外れないように制御することが可
能となる。
【0167】(C13)回転像追尾手段C13:(図19、
図68参照) この手段C13は、欠陥個所を回転して観察したい場合、
ステージが回転するに連れて像が移動するので、指定さ
れた回転角度になるまで、一定角度づつ回転するごとに
画像処理による欠陥像認識を行い自動センタリングを行
う機能を有している。自動輝度調整/自動フォーカス調
整がONの場合には、自動センタリング終了時に自動輝
度調整/自動フォーカス調整を行う機能を有している。
図19は検査部品保持部材65を回転テーブル64(図
5、図8参照)とともに回転させた場合に欠陥点が検査
位置(電子ビームの走査中心)からずれる様子を示す図
で、図19Aは検査部品保持部材65の回転前に電子ビ
ームが欠陥点の中央にフォーカスされている状態の画
像、図19Bは欠陥点が回転中心からずれている状態で
検査部品保持部材65をβ°回転させた場合に欠陥部が
前記走査中心から移動した状態の画像、図17Cは欠陥
点が走査中心となるようにX,Y偏向コイルF6,F7の
駆動回路E6,E7を調整した状態の画像である。
【0168】ステージSを回転させる場合に、回転像追
尾手段C13を作動させた場合の欠陥像は次のように変化
する。 (a) 図19Aにおいて、ステージSを回転する前の
欠陥点画像は画面の中心にある。 (b) 図19Aの状態から、ステージをβ°回転する
と、図19Bに示すように、欠陥点画像は画面の中心か
らズレる。 (c) 図19Cにおいて、自動センタリングを行い、
欠陥点画像を画面の中心へ移動する。 (d) 最終回転角度になるまで、(b),(c)を繰り
返す。
【0169】(C14)自動視野調整手段C14(図67参
照):この手段C14は、取り込んだ画像を画像処理し
て、得られた欠陥の大きさから視野に入る適切な倍率へ
変更し、自動輝度調整、自動コントラスト調整、自動フ
ォーカス調整、自動センタリングを行う機能を有してい
る。この自動視野調整手段C14の機能により一々画面を
見ながら倍率を変更したり、輝度やフォーカスを調整す
る必要がなくなる。この自動視野調整手段C14は、マニ
アルレビューモードでは、オペレータが「自動視野調
整」ボタンを押すと作動し、自動レビューモードでは自
動的に実行される。例えば、前記倍率の決定は顕微鏡画
像の表示画面の縦の寸法V、横の寸法Hとした場合、欠
陥画像の縦の寸法v、横の寸法hのうちのいずれかが一
方がv=V/2またはh=H/2の大きさで表示され且
つ、他方がv≦V/2またはh≦H/2の大きさで表示
される倍率に決定することが可能である。
【0170】(C15)欠陥像撮影手段C15(図64参
照):この手段C15は、レビューSEMのディスプレイ
Dに表示されている欠陥画像を撮影する機能(デジタル
データとして記憶する機能)を有している。欠陥像撮影
手段C15は、マニアルレビューモードでは、オペレータ
が「撮影」ボタンを押すと作動し、自動レビューモード
ではプログラムに従って自動的に実行される。撮影した
画像は、自動的に前述の「欠陥分類手段」により分類し
て、分類結果と共にDIFSサーバ3へ送信される。D
IFSサーバ3は、受信したデータをDIFSデータベ
ースへ登録する。
【0171】(C16)欠陥像部測定手段C16:この手段
C16は、レビューSEMのディスプレイDに表示されて
いる欠陥画像(レビュー画像)の各種サイズ(X方向の
長さ、Y方向の長さ、面積、欠陥部の高さ、等)を測定
する機能である。マニュアルモードでは、レビュー画像
の表示画面上でマウスによりXY座標面内の測定箇所を
指定して、測定ボタンを押すことにより自動的に測定箇
所のX方向の長さ、Y方向の長さ、面積等の測定が行わ
れる。また、段差のある部分の低い面および高い面を指
定して高さ測定ボタンを押すと、前記両面間の高さ測定
が自動的に行われる。前記高さ測定は、ステージをわず
かに傾斜させて前記観察点の自動測長手段C54の処理と
同様の処理により行われる。但し、測定に当たって、指
定する面の大きさは、小さくすることも、複数指定する
ことも可能であり、それらの指定した面の最大高さもあ
わせて求めることができる。また、欠陥部周辺の高さ
(基板の高さ)も求めることができ、欠陥部の高さから
基板の高さを差し引くことで、欠陥部の基板からの凹凸
を測定することもできる。
【0172】(C2)自動アライメン補正手段C2:この
自動アライメント補正手段C2は下記の手段C21〜C25
を有しており、自動でウエハーをロード/アンロード
し、アライメントの補正を行う機能を有する。以下に各
手段C21〜C25の機能を説明する。
【0173】(C21)自動ウエハーロード/アンロード
手段C21(後述のフローチャートのステップST114,
ST127,ST147等参照):この自動ウエハーロード/
アンロード手段C21は、所定位置(カセット載置凹部7
a)にセットされたカセット13から検査部品保持部材
65にウエハーを搬送(ロード)したり、逆方向に搬送
(アンロード)したりする機能を有している。また、自
動ウエハーロード/アンロード手段C21は、カセット1
3に付けられたラベルに印刷されたバーコードをカセッ
トID読取装置16で読み取って、読み取ったカセット
IDをDIFSサーバ3に送信し、DIFSデータベー
スからカセット13内のウエハーに関する欠陥情報を取
り出す機能を有している。すなわち、自動ウエハーロー
ド/アンロード手段C21は次の処理を順次実行する。 (1)ウエハーカセット13をセットすると、バーコード
リーダによりデバイス番号、ロット番号を読み出す。 (2)データベースから、デバイス番号、ロット番号によ
って検索し、カセット13内のウエハーWに関する欠陥
情報を取り出す。 (3)ウエハーのロードが完了(検査位置にセット)する
と、そのウエハーに該当する欠陥情報を確定する。な
お、ウエハーのロードに当たっては、アライナー装置に
より、ウエハーのオリフラもしくはノッチが検出され
て、それが一定の方向になり、ウエハーの原点とシステ
ムの原点とが、ある一定の精度で合致するように調整さ
れる。
【0174】(C22)パターン付きウエハーのアライメ
ント補正手段C22(図20、図49参照、後述のフロー
チャートのステップST168参照):このアライメント
補正手段C22は、前記(C21)の自動ウエハーロード/
アンロード手段C21により所定位置にセットされたウエ
ハーの位置を精度良く補正する手段である。すなわち、
ウエハーをロードしたら、ウエハーの原点位置および回
転を正確に決定するために、ステージSを複数(2点以
上)のアライメントのレファレンス点位置へ移動し、正
確にレファレンス点のオフセット(設定位置からの偏位
量)を求める機能を有する。前記レファレンス点のオフ
セットは、前記観察点の自動撮影手段C52と同じ要領で
アライメント画像を撮影し、レファレンスとして保存し
ているアライメント画像(これをアライメントマークと
呼ぶことにする)とパターン比較し、そのアライメント
画像のずれから計算して求められる。このオフセットを
「アライメント補正値1」ということにする。図20
は、前記パターン付きウエハーのアライメント補正手段
C22が算出するアライメント補正値1の説明図であり、
図20Aは+で示す位置にアライメント位置が設定され
たパターン付きウエハーWの平面図、図20Bはアライ
メント位置の画像WaおよびDIFSサーバ3のDIF
Sデータベースに記憶されたアライメント参照画像W
a′を示す図、図20Cはアライメント画像の中心位置
の設定位置ao′と検出されたアライメント画像の中心
位置aoとのずれを示す図である。前記aoとao′のず
れからそのときの画像の拡大倍率を考慮してオフセット
(アライメント補正値1)を計算して求めることができ
る。
【0175】(C23)パターンなしウエハー(ベアウエ
ハー)のアライメント補正手段C23(図21、図49参
照、後述のフローチャートのステップST163参照):
このアライメント補正手段C23は、ベアウエハーでパタ
ーンが無い場合に、ウエハーのエッジを観察し、ウエハ
ーエッジの円弧上の点が、ある円上の点に最も合致する
ように円の半径と中心座標を求める機能を有する。この
計算に、例えば最小二乗法を使用する。また、前記アラ
イメント補正手段C23は、前述のようにして求めた円の
中心座標が、観察上のウエハー中心あるいは原点(ウエ
ハー中心を原点とする)となるように補正する機能を有
する。また、ウエハーのオリフラ、ノッチを観察し、ウ
エハーの回転位置を補正する。図21は前記パターン無
しウエハーのアライメント補正手段C23が算出するアラ
イメント補正方法の説明図である。次に図21により、
アライメント補正方法を説明する。 (a)ウエハーWの撮影したいWa〜Wcの箇所の画像を
処理し、ウエハーWのエッジを検出し、それぞれの円弧
上の点を抽出する。 (b)最少二乗法によりWa〜Wcの円弧上の点が円を構
成するように、半径Rと中心の座標を求める。 なお、撮影する箇所は、ウエハーのエッジが精度よく検
出できれば、1箇所でもよい。撮影場所もその数も任意
でよい。
【0176】(C24)欠陥点による高精度アライメント
補正手段C24(図22、図49参照、ステップST164
〜ST017参照):ベアウエハーのアライメント補正機
能は、ウエハーのエッジからウエハーの中心座標(原点
座標)を精度よく求めることができる。しかし、同機能
のみでは、実際には欠陥情報における欠陥部の座標の誤
差、およびレビューSEMのステージ誤差のために正確
に欠陥部へ位置づけることができないことがある。前記
高精度アライメント補正手段C24は、前記問題を解決す
るため、欠陥情報の中の欠陥点の座標と観察した欠陥点
の座標がー致するように補正する機能を有する。
【0177】すなわち、前記高精度アライメント補正手
段C24は、以下の処理を自動的に実行する機能を有す
る。なお、図22は前記高精度アライメント補正手段C
24の機能の説明図で、図22AはX方向のサイズが1
0.0〜25.0で検索し、大きい順に並べた欠陥の図
表、図22Bは前記図22Aの欠陥をウエハーW上にマ
ップした図である。 (a) ウエハーWに対応する欠陥情報(図22A参
照)から、指定されたサイズ範囲内の欠陥点を検索す
る。その中から、最も距離が離れている数点Wa,Wb
(図22B参照)を抽出し、それらの点Wa,Wbへ移動
し、認識した欠陥のセンターを求め、そのズレの平均値
を補正量に反映する。[アライメント補正値2] (b) 但し、欠陥点が指定されたサイズ範囲内で検索
できなかった場合は、サイズ範囲を大きくして再度試行
する。
【0178】(c) また、欠陥部を撮影するため「自
動センタリング」を行う際、欠陥点のセンターを求めて
いるので、そのズレを使用してウエハー上の補正量の地
図を作成していく。地図の上で補正値が未知な座標は補
完して求めることにより、ウエハー全面の補正を行うこ
とができる。[アライメント補正値3] (d) 欠陥点が検出できなかった場合、アライメント
補正値3からアライメント補正値2、アライメント補正
値1へ切り替えて試行する。 なお、前記高精度アライメント補正手段C24は、パター
ン付きウエハーにも適用できる。また、次の「チップア
ライメント補正」を行った後にも、チップ単位での欠陥
点に対して同様のことを行うことにより、高精度アライ
メントを行うことができる。
【0179】(C25)パターン付きウエハーのチップア
ライメント補正手段C25(、図49のテップST170参
照):前記チップアライメント補正手段C25は、パター
ン付きウエハーのアライメント機能で位置精度が十分で
ない場合、観察するチップ毎に自動的にアライメントを
行い、位置精度を高める機能を有する。その機能の詳細
を以下に説明する。 (a)予め、チップ内部あるいは外部でアライメントを
行うための特定のパターン(これをアライメントマーク
と呼ぶことにする)とチップ原点からの相対座標を記憶
しておく。 (b)チップを観察する前に、アライメントマーク位置
へ視野を移動し、アライメントマーク画像を撮影し、記
憶しておいたアライメントマークとパターン比較させ
る。 (c)比較して求めた座標のズレを補正する。 以上の操作により、チップ内の座標の位置精度を高める
ことができる。
【0180】次にEWSの各手段C3〜C81が有する機
能を説明する。 (C3)作動モード設定手段C3(図44のST101、S
T102、図45のST111、図47のST125等参照):
この作動モード設定手段C3は、SEMCの作動モード
を設定する機能を有している。
【0181】(C31)ウエハー情報入力モード選択画面
表示手段C31(図44のST101参照):この手段C31
は、レビューするウエハーのウエハー情報を全自動入力
モードで入力するかそうでないかを選択する画面を表示
する機能を有する。SEMCは、選択されたウエハー情
報入力モードに応じて作動し、全自動入力モードが選択
されなかった場合には、ウエハー情報マニュアル入力画
面を表示する機能を有する。 (C32)モード選択画面表示手段C32(図44のST10
1参照):この手段C32は、ウエハー情報自動読込モー
ドか手動入力モードかの選択、異物・欠陥観察モードか
形状モニタモードかの選択、および、自動レビューモー
ドかマニュアルモードかの選択を行うモード選択画面を
表示する機能を有する。
【0182】(C4)入出力実行手段C4(図44のST
103、図45のST112等参照):この入出力実行手段C
4は、レビューSEMとネットワークNを介して接続さ
れた予備検査装置(1,2)およびDIFSサーバ3と
の入出力を実行する機能を有している。 (C41)部品検索情報入力手段C41(図44のST103
参照):この部品検索情報入力手段C41は、レビューS
EMが検査部品の予備検査情報をDIFSサーバから検
索して読み込むために必要な部品検索情報を入力する機
能を有している。この部品検索情報入力手段C41は、マ
ニュアル入力手段、または自動入力手段により構成する
ことが可能である。前記部品検索情報入力手段C41は、
マニュアル入力手段により構成する場合には、例えば、
ディスプレイD、前記ディスプレイDに部品検索情報入
力画面を表示する手段、キーボード、およびキーボード
からの入力を記憶する手段等により構成することができ
る。また、前記部品検索情報入力手段は、自動入力手段
により構成する場合には例えば、検査部品(W)が収納
されたカセット13に付けられたバーコード情報を読取
る手段16により構成することができる。
【0183】(C42)予備検査情報読込手段C42(図4
5のST112、図47のST124、ST126等参照):こ
の予備検査情報読込手段C42は、前記部品検索情報入力
手段C41により入力された部品検索情報に対応する検査
部品Wの予備検査情報を前記検査部品情報データベース
から読み込む機能を有している。したがって、レビュー
SEMにより検査部品(W)の詳細検査であるレビュー
を行う際、検査部品(W)の予備検査情報(例えば、検
査部品(W)のサイズ、欠陥のサイズ、位置情報等)を
用いることができる。前記レビューSEMの前記予備検
査情報読込手段C42により読み込まれた前記予備検査情
報に含まれる欠陥の中から選択されたレビューすべき欠
陥に関するレビューを行うことができる。
【0184】(C43)レビュー情報登録手段C43(図5
1のST206、ST208等参照):レビュー情報登録手段
C43は、前記レビューにより得られたレビュー情報を前
記DIFSデータベース(すなわち、検査部品情報デー
タベース)に記憶させる。したがって、前記DIFSデ
ータベースに記憶されたレビュー情報は、検査部品情報
データベースに接続可能なコンピュータから利用するこ
とが可能である。
【0185】(C5)自動形状モニタ手段C5(図23、
図50参照):自動形状モニタ手段C5は、基本的にパ
ターンのあるウエハーの形状モニタを行うが、パターン
が無いウエハーの形状モニタを行うこともできる。図2
3は自動形状モニタ手段C5の主な機能の説明図であ
り、図23AはウエハーWの予め決められた形状モニタ
を行う箇所Wa〜Wdを示す図、図23Bは前記Waの正
常なパターン画像(参照画像として記憶されている画
像)、図23Cは穴が異常な場合の前記Waのパターン
画像の例である。自動形状モニタ手段C5の主な機能
は、図23に示すように、正常なウエハーWの画像を参
照画像として記憶しておき、別ウエハーWの形状モニタ
の際には同じ箇所の画像の特徴量を比較し、特徴量が設
定値以上異なる場合は異常と判定する機能である。前記
自動形状モニタ手段C5は、図23に示すように、ウエ
ハーW上に加工されたパターンの特定の場所に異常があ
るかないかを検出する機能の他に、下記の手段C51〜C
54を有することにより、他の機能も有している。以下に
前記各手段C51〜C52の機能を説明する。
【0186】(C51)観察点情報登録管理手段C51(図
24、図56、図58参照):観察点情報登録管理手段
C51は、DIFSデータベースに、観察した点の位置情
報と観察した点の撮影情報(電子ビームの加速電圧、倍
率、試料の傾斜、試料の回転、輝度、コントラスト、
等)および画像情報を検索、登録する機能(図50のS
T182,ST183,図58のST252参照)を有してい
る。観察したい点の位置情報と観察した点の撮影情報お
よび画像情報を、それぞれ観察点位置情報、撮影情報、
観察点参照画像情報とよび、合わせて観察点情報と呼ぶ
ことにする。図24は観察点情報登録管理手段C51の機
能の説明図で、図24Aは3000倍での追尾画像、図
24Bは10000倍での追尾画像、図24Cは300
00倍での追尾画像であり、図24Dは傾斜した形状モ
ニタ画像、図24Eは回転した形状モニタ画像、図24
Fは回転傾斜した形状モニタ画像である。前記観察点情
報をDIFSデータベースに登録するためには、レビュ
ーSEMで観察像登録画面を呼び出し、撮影する(図5
6、図58参照)。観察像登録画面では、1点ごとに倍
率や傾斜/回転の異なる画像を登録でき、同一点に対し
視点を変えた(即ち、傾斜角/回転/倍率/位置を変え
た)複数の観察点情報を登録できる(図24D、図24
E、図24F参照)。なお、DIFSサーバ3の代わり
に、CIM、クライアント等のローカルのデータベース
に登録された観察点情報(レシピ等)を使用して形状を
モニタし、得られた観察像をDIFSサーバ3に登録す
ることが可能である。
【0187】また、観察点情報を登録するに当っては、
形状をモニタする個所のみでなく、追尾に必要な観察点
情報も登録することができる。即ち、例えば、いきなり
30,000倍で観察しようとしても、ステージ精度な
どの理由から視野内に観察点をロケーションできないの
で、まず3000倍程度の傾斜や回転の無い画像、次に
10,000倍程度の傾斜や回転の無い画像、そして3
0,000倍の傾斜や回転の無い画像を登録し、必要に
応じて回転や傾斜がある観察像を撮影する。これらの観
察点情報は、形状モニタする個所を見つけ出すための追
尾情報として使用する(図24A、図24B、図24C
参照)。観察点情報は、製品番号、ロット、ウエハーI
D、工程、観察点情報名称で検索することができ、観察
点の自動撮影を行う前にデータベースから取り出され
る。自動形状モニタ機能を実行するに先立ち、レビュー
SEM側のレシピを作成する際に、ウエハー毎に観察点
情報を確定しておく。
【0188】(C52)観察点の自動撮影手段C52(図5
0参照):観察点の自動撮影手段C52は、次の機能を有
している。 (a)ウエハー毎に確定している観察点情報をデータベ
ースから取り出し、観察点の位置情報を用いて、ステー
ジSを移動する。 (b)観察点情報に記録されている、前記図24A、図
24B、図24Cのような追尾画像の観察条件(加速電
圧、倍率/傾斜/回転/輝度/コントラスト、等)をS
EMへ設定し、画像を取り込み、追尾画像とパターン比
較を行い追尾画像と中心が合致するようにセンタリング
を行う。前記図24A、図24B、図24Cというよう
な順で、倍率の異なる追尾情報を元に順次形状をモニタ
する画像に近い画像が得られるまで追尾する。 (c)最後に図24D、図24E、図24Fそれぞれの
観察点の参照画像とパターン比較を行い、センタリング
して撮影する。センタリングする毎に、自動輝度調整、
自動フォーカス調整、を行う。撮影した画像データは、
自動的にデータベースへ登録する。 以上を、観察点情報に登録されているすべての観察点に
対して繰り返す。
【0189】(C53)観察像の比較分類手段C53(図5
5参照):観察像比較分類手段は、「観察点の自動撮影
手段C52」によって画像の撮影が行われた際、後述の
「形状モニタ画像分類手段C82」によって、撮影画像と
予め登録しておいた参照画像との間で比較し、最も類似
性の高い参照画像と同じ分類を付ける機能を有する。参
照画像には比較するための矩形領域を設定できる。設定
した比較領域でのみ、両画像を比較する。参照画像とし
て、正常な形状や異常な形状を登録しておくことによ
り、撮影した画像に対し、正常な形状か異常な形状かを
判断することができる。また撮影した画像が分類できな
い場合も異常形状とすることができる。形状分類結果お
よび分類に必要な情報もデータベースへ登録する。本機
能によって、穴の形状や、パターンの形状などの異常を
検出することができる。なお、この観察像の比較分類手
段C53の分類方法は、後述の欠陥分類手段C8の分類方
法と同様であるので、ここでの説明は省略し、後述の欠
陥分類手段C8の説明の欄において詳述する。
【0190】(C54)観察点の自動測長手段C54(図2
5、図52参照):図25は観察点の自動測長手段C54
の機能の説明図で、図25Aは傾斜角0°における測定
画面、図25Bは傾斜角度α°における測定画面、図2
5Cは膜厚および穴の深さの測定方法の説明図である。
観察点の自動測長手段C54は、次の機能を有している。 (a)「観察点の自動撮影手段C52」によって画像の撮
影が行われた際、X−Y方向の距離(例えば、図25A
のような線幅やホール径)の測定を行う機能。 なお、1画像に対して側長する個所は前記観察点情報登
録管理手段C51の観察像登録画面で、複数設定できる。 (b)Z方向の距離(例えば、図25Bのような線の厚
さ、ホールの深さ)を測定する機能。 (c)上記で得られた測長データを、DIFSデータベ
ースへ登録する機能。 登録した測長データは、品質管理や検査結果などとの相
関に利用することができる。
【0191】前記Z方向の距離測定に対しては、図25
Cのように、パターン(例えば、線状パターン)の上面
(面Z1,面Z3)と基盤の上面(面Z2,面Z4)な
ど2面の矩形平面を高さ測定領域として指定する。なお
指定する平面の高さ測定領域の形状は矩形の代わりに
円、楕円等を採用することが可能である。膜厚や深さ
は、指定した夫々の面の平均Z座標(夫々z1,z2,z
3,z4)を求め、差し引く事によって求める。即ち、膜
厚=z1−z2,深さ=z3−z4である。また、面の平均
Z座標を求めるには、画像処理により、撮影した画像の
面Z内の小さな加工ムラや傷、ごみ等の特徴ある点を際
立たせる。次にステージを傾斜させて画像を撮影する。
この撮影画像も同一画像処理を行い、面Zと最も相関度
の高い面Z′を検出する。面Zが面Z′へ傾斜方向に移
動した量により、平均Z軸座標z1を求める。
【0192】図26は観察点の自動測長手段C54の機能
の説明図で、膜厚および穴の深さの測定で実行する計算
例の説明図である。図26において例えば、 So:Y軸回りの傾斜角0°のステージSに支持された
ウエハーW表面上の平面、 K:平面So上の指定した高さ測定領域または欠陥、 z1:平面SoのZ軸上の座標、 So′:Y軸回りの傾斜角が0°からα°になったとき
の前記平面Soの位置、 K′:平面Soがα°傾斜したときの前記平面So上の指
定した高さ測定領域または欠陥Kの位置、 r:指定した高さ測定領域または欠陥KのY軸からの距
離、 φ:図26に示す線分YKとX軸とのなす角度、 α:ステージSのY軸回りの傾斜角度 δ:ステージSがY軸回りに傾斜角度0°からα°傾斜
した場合の指定した高さ測定領域または欠陥KのX軸方
向の移動距離、とする。この場合、次の式が成立する。
【0193】z1=rsinφ δ=rcosφ−rcos(φ+α) =2rsin(φ+α/2)sin(α/2) したがって、 z1=rsinφ =δsinφ/{2sin(φ+α/2)sin(α/2)} ここで、ほぼφ=π/2である場合には、z1は、次式
で近似される。 z1=δ/sinα したがって、測定したい平面(指定した高さ測定領域ま
たは欠陥Kの表面)のZ座標であるz1は、傾斜角度を
0°からα°に変化させたときの前記指定した高さ測定
領域または欠陥Kの移動量δから求めることができる。
【0194】(C6)マニュアル欠陥像レビュー実行手
段C6(図60参照):この手段C6は、マニュアル操作
により、ユーザが複数の欠陥の中からレビューする欠陥
を選択するだけで、自動的に前記共通使用機能実現手段
C1の自動センタリング手段C11(図16参照)の機能
が作動し、欠陥画像へセンタリングし、適切な観察像を
表示する機能を有している。このマニュアル欠陥像レビ
ュー実行手段C6が作動中は、ユーザは、後述の共通使
用機能実現手段C1の各手段C11〜C15の機能を選択し
ながらマニュアル欠陥像レビューを行うことができる。
【0195】(C7)自動欠陥像レビュー実行手段C7
(図62参照):自動欠陥像レビュー実行手段C7は下
記の手段C71〜C76を有しており、自動的にウエハーを
ロード/アンロードし、自動的に重要な欠陥点へ移動
し、適切な倍率/輝度/フォーカス(/傾斜/回転)で
撮影し、データベースへ登録する機能を有している。
【0196】(C71)欠陥情報インテリジェント処理手
段C71(図27、図62参照):この欠陥情報インテリ
ジェント処理手段C71は、DIFSサーバ3から読み込
んだ異物情報や欠陥情報に基づき、異物や欠陥の分布を
認識する機能を有する。異物や欠陥の分布状態(位置、
形状、密度)により、その原因(引っ掻き傷やごみの落
下など)を推定できる。その推定した原因によって、優
先度をつけることが可能となり・重要な点のみ後述の
(11)以降の処理をするように制御できる。図27は異
物や欠陥の分布の例を示す図である。図27の例では、
欠陥がウエハーのエツジから直線的に分布しているがこ
のような場合は、引っ掻き傷が多く、この分布に属する
欠陥をすべてレビューしてもあまり有益な情報は得られ
ないことが多い。したがって、通常はこの分布の内の1
点程度をレビューし、引っ掻き傷であるか否かを判断す
る。このような分布の密度や形状による判断を行うこと
により、レビューすべき点の数を大幅に削減することが
可能である。
【0197】このようなインテリジェント処理を行うた
めに、ルールベース推論が行われる。ルールベース推論
では、ルールに記述した内容に条件が合致した場合に、
適切な処理を行えるようにすることが可能である。例え
ば、この例の場合、以下のようなルールを作成すること
ができる。
【0198】(ルールの例1)ウエハーWの表面が何か
にこすられて引っ掻き傷が形成される場合がある。この
ような場合の欠陥(引っ掻き傷)は、ウエハーWの周縁
に接し細長い形状の領域内に分布することが多い。この
ような場合の欠陥点のレビュー処理のルールは例えば以
下のように記述することができる。 ルール: 「もし (大きさがXX以上の欠陥、かつ、 平均密度がYYで分布、かつ、分布形状 の長径と短径の比が10より大きく、かつ 分布の一部がウエハーの円周に接し ている) ならば { (R1)平均密度がYYで分布している領域内の欠陥を大きさ順にソートする。 (R2)ソート結果の内上位2点について以下を実行する。 (R21)傾斜0°、回転0°、倍率5000で自動撮影を行う。 (R22)傾斜0°、回転0°、倍率20000で自動撮影を行う。 (R21)傾斜45°、回転0°、倍率20000で自動撮影を行う。」 }」
【0199】(ルールの例2)ウエハーWの特定領域例
えばウエハーWの加工時のエア排気口下方に配置された
領域には、吸い集められたゴミがエア排気口から落下し
て付着し、欠陥が発生することがある。このような欠陥
の場合は全ての欠陥を観察しても有益な情報が得られな
い場合が多い。したがって、念のため、欠陥分布の中の
1点のみを観察すれば良いと考えられる。この処理を行
うためのルールは例えば以下のように記述することがで
きる。 前処理: ウエハーWの欠陥の密度がd0以上の領域を対象領域とする。 対象領域の中心座標P(x0,y0)を求める。 対象領域の面積Sを求める。 Pに最も近い欠陥点Pdを探す。 ルール: 「もし (S≧s0、かつ、x1<x0<x2、かつ、y1<y0<y2) ならば { (R1)Pd点について以下を実行する。 (R11)傾斜0°、回転0°、倍率5000で自動撮影を行う。 (R12)傾斜0°、回転0°、倍率20000で自動撮影を行う。 (R13)傾斜30°、回転0°、倍率20000で自動撮影を行う。 }」 但し、x1<x<x2、かつ、y1<y<y2の矩形領域
は、排気口近辺の領域を表す。d0、s0は、ユーザが実
験や経験に基づいて設定するパラメータである。
【0200】(ルールの例3)例えばウエット処理中の
引き上げの工程でゴミが付着した場合には、ウエハーW
上に、欠陥が短冊状(ある一定密度で分布した帯状の領
域の繰り返し状)に分布することがある。このような欠
陥の場合、全ての欠陥を観察しても有益な情報が得られ
ないことが多い。したがって念のため、短冊状に分布し
た欠陥分布の中の任意の1点のみを観察すれば良いと考
えられる。この処理を行うための、ルールは例えば以下
のように記述することができる。 前処理: ウエハーWの欠陥の密度がd1以上の領域を対象領域Sとする。 Sの2次元フーリエ変換を行いそのデータをSfとする。 Sf上で最大値を持つ点Pとその値Vfを求める。 Sf上で点Pを中心とする半径r1の円内にある点の集合Sfcを求める。 Sfcを2次元逆フーリエ変換し、Smを求める。 ウエハーW上のSm領域内の任意の欠陥点Pdを探す。 「ルール: もし (Vf>vf1) ならば { (R1)Pd点について以下を実行する。 (R11)傾斜0°、回転0°、倍率5000で自動撮影を行う。 (R12)傾斜0°、回転0°、倍率25000で自動撮影を行う。 (R13)傾斜30°、回転0°、倍率25000で自動撮影を行う。 (R14)傾斜30°、回転90°、倍率25000で自動撮影を行う。 }」 但し、d1、r1、Vf1は、ユーザが実験や経験に基づい
て設定するパラメータである。
【0201】(C72)欠陥点の自動移動手段C72(図6
4のST321、ST322参照):欠陥点の自動移動手段C
72は、レビューすべき欠陥の欠陥位置情報を用いて、欠
陥を自動的にレビュー位置(電子ビームを照射する検査
位置)に自動的に移動する機能を有している。ステージ
精度にもよるが、例えば、5000倍程度の倍率で自動
輝度調整/自動フォーカス調整を行い、欠陥点への「自
動センタリング機能」を実行する。前記欠陥点の自動移
動は、前記XYテーブルを用いて行い、自動センタリン
グは電子ビームの偏向コイルF6,F7への駆動電圧を調
整することにより行う。
【0202】(C73)自動異物・欠陥像撮影手段C73
(図70参照):自動異物・欠陥像撮影手段C73は、欠
陥点自動移動手段C72でレビュー位置に移動した画像を
画像処理して得られた欠陥の大きさから、「視野調整手
段」により視野に入る適切な画像を取り込み、再度自動
センタリングを行い撮影する機能を有する。撮影した像
は、後述の「欠陥分類手段」により分類して、分類結果
と共に自動的にDIFSサーバ3に送信される。DIF
Sサーバ3は、送信された撮影像の情報をDIFSデー
タベースへ登録する。なお、分類結果によって、撮影す
る必要がない欠陥(よく有る欠陥で、欠陥の種類が分か
っている欠陥)の場合は、データベースへ登録しないよ
うにすることもできる。
【0203】(C74)自動X線分析手段C74(図64の
ST330、ST331参照):自動X線分析手段C74は、欠
陥画像の撮影に続いて、認識した欠陥個所およびその周
辺部をEDSにより自動的にX線分析し、分析結果をD
IFSサーバ3に送信する機能を有する。
【0204】(C75)傾斜像自動撮影手段C75(図64
参照):傾斜像自動撮影手段C75は、ステージの傾斜を
0°にして欠陥点を検出した後、ステージを徐々に傾斜
させながら欠陥像を追尾し、所要の傾斜になったら撮影
する機能を有する。前記傾斜像の追尾は、「傾斜像追尾
手段」の機能を使用する。ベアウエハーでは、予めステ
ージを傾斜したままで撮影できると思われるが、パター
ンが描画されたウエハーでは、自動的に欠陥点を検出す
ることが容易でないことがある。この場合、前記傾斜像
自動撮影手段C75により傾斜像の自動撮影を行うことが
できる。
【0205】(C76)回転像自動撮影手段C76(図64
参照):回転像自動撮影手段C76は、欠陥個所を様々な
方向から撮影したい場合に、検査部品保持部材65を傾
斜させ且つ回転させた状態で撮影する機能である。検査
部品保持部材65の回転は、一旦傾斜を0°に戻し欠陥
点を認識した後、ステージを回転させて画像のセンタリ
ングを行い、再びステージを傾斜させて撮影(傾斜像の
撮影機能)する。なお、傾斜角が小さい場合、欠陥画像
に段差が無い場合等のように、傾斜したまま回転させて
も、欠陥が見えなくなるおそれが無い場合は、傾斜した
まま回転させることが可能である。
【0206】(C77)欠陥部自動測定手段C77(図70
参照):欠陥部自動測定手段C77は、認識した欠陥部の
サイズ(例えば、X方向の長さ、Y方向の長さ、欠陥部
の面積、段差のある平面の高さの差、等)を自動的に測
定する。高さの測定は、自動的にステージをわずかに傾
斜させて、前記観察点の自動測長手段C54における高さ
測定と同様の処理により測定する。測定に当たって指定
する面(複数)の大きさおよび位置は、事前に設定して
おく。それらの指定した面の高さも自動的に求められ
る。また、欠陥部周辺の高さ(基板の高さ)も自動的に
求めることができる。欠陥部の高さから基板の高さを差
し引き、欠陥部の基板からの凹凸を測定することもでき
る。
【0207】(C8)欠陥分類手段C8(図28、図2
9、図30、図71参照):欠陥分類手段C8は、「マ
ニュアル欠陥レビュー手段」、「自動欠陥レビュー手
段」の作動時において撮影した画像を分類したり、「自
動形状モニタ手段C5」作動時において撮影した画像を
分類し正常な形状であるか否かを判定する機能を有す
る。欠陥分類手段C8は欠陥画像分類手段C81および形
状モニタ画像分類手段C82により構成されている。以下
に機能を説明する。図28は欠陥分類処理の説明図であ
る。図28において、丸いゴミの特徴量(後述)および
評価値(後述)を求め、丸いゴミの特徴量および評価値
をDIFSサーバ3の画像(欠陥画像または形状モニタ
画像)データベースにあらかじめ記憶させておく。ま
た、繊維状のゴミの特徴量(後述)および評価値(後
述)を求め、繊維状のゴミの特徴量および評価値をDI
FSサーバ3の画像(欠陥画像または形状モニタ画像)
データベースにあらかじめ記憶させておく。前記特徴量
および評価値のDIFSサーバ3への記憶は、後述のD
IFSサーバ3の教示手段により行う。
【0208】欠陥分類手段C8は、次の機能を有してい
る。 (a)検査している画像の欠陥部あるいは形状モニタ部
を検出し、対象部の各種の画像特徴量を求める。 (b)画像特徴量から、DIFSサーバ3で実行する後
述の「教示機能」で教示された複数の欠陥画像もしくは
形状モニタ画像との類似度を数値化した値である評価値
を算出する。前記評価値は、前記特徴量に後述する適切
な演算(例えば2乗和)を行って算出する。 (c)教示された欠陥画像との間で一番近い評価値を持
つ教示画像のクラスを分類候補とする。すなわち、欠陥
部の分類では、画像の拡大率と評価値をキーワードと
し、形状分類では画像の中心座標もキーワードとして、
それぞれDIFSサーバ3の欠陥分類データベース、形
状分類データベースから対象となる分類データを検索す
る。但し、中心座標での検索ではステージの誤差がある
ので、一定の範囲を検索対象とする。
【0209】次に、検索でヒットしたデータの内、前記
(a)で求めた画像との類似度を計算する。類似度の計
算には適切な評価関数を用いる。例えば、前記(a)で
求めた各種の画像特徴量と分類候補の対応する画像特徴
量との間で、各特徴量の差の2乗和を求める評価関数を
使用する。次に前記(a)の検査画像に、評価関数によ
り類似度が最も高いと評価された分類候補の有する分類
コードを付与する。例えば、前記特徴量の差の2乗和が
最少になる分類候補の分類コードを付与する。 (d)形状モニタ画像の分類手段においては、その分類
手段結果が正常形状でなかった場合、異常の警告を出
す。なお後述の形状分類教示手段により異常形状を教示
しておくことにより、異常形状を認識して、異常形状の
分類を行うように構成することが可能である。 なお、DIFSサーバへ欠陥画像や形状モニタ画像を登
録する場合は、上記で求めた各種の画像特徴量もー緒に
登録する。DIFSサーバでは、それらの特徴量を用い
て類似画像の検索を行うことができる。
【0210】(欠陥分類処理の特徴量および評価値の求
め方)図29は欠陥分類手段の処理における、丸いゴミ
(または傷)の特徴量および評価値の説明図である。図
30は欠陥分類手段の処理における、繊維状のゴミ(ま
たは傷)の特徴量および評価値の説明図である。図2
9、図30において、特徴量および評価値は次のように
して求める。 (1)特徴量を求める対象領域(抽出した欠陥部の領域、
あるいは評価領域)を決定する。 (2)対象領域について、画像処理を行い正規化した特徴
量xi(i=1,2,3,…)を計算する。例えば欠陥
の分類の場合、以下の特徴量の計算をする。どのような
特徴量xiをとるかは実験、経験等により定める。 (2-1)x1=欠陥部の面積/欠陥部に外接する矩形の面積 (2-2)x2=平均輝度/(最大輝度−最少輝度) (2-3)x3=√{Σ(点Pnの輝度−平均輝度)\t2\t}/
(平均輝度*√N) (nは1,2,3,…,N、Nは欠陥部内の全てのピク
セル数) (2-4)x1=欠陥部を楕円で近似した時、離心率=√(1
−b\t2\t/a\t2\t) (但し、aは長軸の1/2の長さ、bは短軸の1/2の
長さを示す。) (2-5)x5=楕円の円周長/欠陥部の周囲長 (2-6)x6=… (3)評価値=Σxi\t2\t (i=1,2,3,…,N、
但し、Nは求めるべき特徴量の数である。)
【0211】(G)DIFサーバ3の機能 DIFSサーバ3は、欠陥情報管理手段G1(図11参
照)、分類教示手段G2、形状分類教示手段G21、欠陥
分類教示手段G22、および類似画像検索手段G3等を有
している。前記各手段G1〜G3は、DIFSサーバ3の
コントローラのROMまたはコントローラ接続された記
憶手段Meに記憶されたプログラムより実現された構成
要件であり、次の機能を有している。 (G1)欠陥情報管理手段G1(図37参照):欠陥情報
管理手段G1は、レビューSEMから得られるレビュー
情報の他に、異物検査装置1や欠陥検査装置2から得ら
れた予備検査情報をDIFSデータベースに保管する機
能を有している。また、DIFSデータベースに保管さ
れている予備検査情報を、ネットワークNで接続されて
いるコンピュータからの依頼に応じて、色々な属性(例
えば、製品番号、ロット、ウエハーID、欠陥クラス、
サイズ、日時、欠陥情報名称など)で検索し、検索結果
を依頼してきたコンピュータに送信する機能を有してい
る。したがって、例えばレビューSEMは、レビューに
必要となる予備検査情報をDIFSサーバから検索して
読み込むことができる。
【0212】(G2)分類教示手段G2(図38〜図40
参照):分類教示手段G2は、「マニュアル欠陥レビュ
ー手段」、「自動欠陥レビュー手段」の作動時において
撮影した画像を分類したり、「自動形状モニタ手段C
5」作動時において撮影した画像を分類し正常な形状で
あるか否かを判定したりする際に必要な分類情報をDI
FSサーバ3のデータベースに記憶させる機能(すなわ
ち教示機能、または分類機能)を有する。DIFSサー
バ3の分類教示手段G2は、DIFSサーバ3に記憶さ
れている画像を使用し、分類したい内容に合致する画像
のみを取り出す。取り出した画像の集合に対して1つの
分類を付与するとともに各画像の特徴量を算出して記憶
する。このようなデータをDIFSサーバ3のデータベ
ースに蓄積する。そして、レビューSEMの検査で得ら
れた欠陥画像は、その特徴量を算出し、算出した特徴量
を有する欠陥画像がデータベースのどの分類に属するか
知ることにより、容易に分類付けを行うことができるよ
うになる。分類教示手段G2は、形状分類教示手段G21
および欠陥分類教示手段G22を有している。以下にそれ
らの機能を説明する。
【0213】(G21)形状分類教示手段G21(図38、
図39参照):形状分類教示手段G21は、前記「自動形
状モニタ手段C5」で使用する形状分類情報を記憶させ
る(教示または学習させる)機能を有する。教示に当た
っては、デフォルトで画像全面を対象とするが、そのー
部の矩形領域を対象とすることもできる。 (G22)欠陥分類教示手段G22(図40参照):分類教
示手段G11は、DIFSサーバへ取り込んでいる画像を
使用して、画像に対する特徴量および分類コードを記憶
する機能を有する。すなわち、分類教示は、分類したい
内容に合致する画像のみをDIFSサーバから取り出
し、取り出した画像の集合に対して付与される分類コー
ドを記憶させることで行う。例えば、“丸い欠陥”と確
実に判断される欠陥画像のみを取り出し、その集合に対
して学習させればよい。同様に、様々な形状を教示させ
ることができる。
【0214】次に、前記形状分類教示手段G21および欠
陥分類教示手段G22の機能を説明する。 (a)DIFSサーバ3の画像データベースから任意の
検索キーワードで検索もしくは目視で検索し、同一の欠
陥原因による欠陥画像もしくは同一形状画像を取り出し
て集合を作成し、この集合に、分類コードをつける。 (b)集合から1つづつ画像を取り出し、以下の処理を
集合の全メンバーについて行う。 (c)欠陥の教示の場合は、取り出した画像に対し、欠
陥部を抽出する。形状教示の場合は、形状を評価する領
域を抽出する。 (d)抽出した画像に対して画像処理を行い、正規化し
た画像特徴量(複数)を計算する。欠陥教示の場合と形
状教示の場合で求める画像特徴量は異なってかまわな
い。 (e)画像特徴量に適切な演算(例えば2乗和)を行
い、評価値とする。 (f)DIFSサーバ3による類似画像検索機能を実現
するため、抽出した領域を示すデータと欠陥部の評価
値、各画像特徴量および欠陥分類コードをDIFSサー
バ3の画像データベースへ記録する。 (g)欠陥分類機能と形状分類機能を実現するため、求
めた評価値、画像特徴量、分類コードおよび画像の拡大
率を、それぞれDIFSサーバ3の欠陥分類データベー
スと形状分類データベースに登録する。また、形状分類
データベースには、画像の中心座標も登録する。
【0215】(G3)類似画像検索手段G3(図41、図
42参照):類似画像検索手段G31は、与えられた欠陥
画像に類似した欠陥画像をデータベースより検索し表示
する欠陥画像の類似画像検索手段G31と、与えられた形
状モニタ画像に類似した画像をデータベースより検索し
表示する形状モニタ画像の類似画像検索手段G32とを有
している。それぞれの検索は、以下の要領で行われる。
【0216】(G31)欠陥画像の類似画像検索手段G31
(図41参照):欠陥画像の類似画像検索手段G31は、
取り込んだ欠陥部のSEM画像(=欠陥画像)に類似し
た画像をデータベースから検索し表示する機能を有し、
その機能の詳細は次のとおりである。 (a)取り込んだSEM画像に対し、欠陥部を抽出す
る。 (b)抽出した欠陥部の画像に対して画像処理を行い、
欠陥分類に必要な正規化した各種の画像特徴量を計算す
る。 (c)各画像特徴量に適切な演算(例えば2乗和、教示
で使用した演算と同一演算)を行い、評価値とする。 (d)取り込んだSEM画像の拡大率と求めた評価値を
キーワードとし、同一画像の拡大率と許容範囲内の評価
値を持つ欠陥画像データをDIFSサーバの画像データ
ベースから検索する。 (e)検索した結果、ヒットしたデータがある場合は、
以下を実行する。ヒットしたデータが無い場合は、欠陥
画像の類似画像検索を終了する。 (f)前記(b)で求めた各種の画像特徴量とヒットした
画像データの属性から得られる各種の画像特徴量との間
で類似度を計算し、類似度が一定値以上高い画像データ
全てをディスプレイに表示する。類似度の計算には、適
切な評価関数を用いる。例えば、前記(b)で求めた各
種の画像特徴量とヒットした画像データの対応する画像
特徴量との間で、各特徴量の差の2乗和を求める評価関
数を使用する。
【0217】(G32)形状モニタ画像の類似画像検索手
段G32(図42参照):形状モニタ画像の類似画像検索
手段G32は、取り込んだ形状をモニタしている箇所のS
EM画像(=形状モニタ画像)に類似した画像をデータ
ベースから検索し表示する機能を有し、その機能の詳細
は次のとおりである。 (a)画像の拡大率、画像の中心座標をキーワードと
し、同一画像の拡大率を持ち、中心座標が許容範囲(一
般にはステージ誤差範囲)内にある形状画像データをD
IFSサーバ3の画像データベースから検索する。この
検索結果をリストS(リストSは候補となるデータの並
び)へ入れる。 (b)Sにメンバーがあれば、以下を実行する。メンバ
ーがなければ、検索対象が無いので、類似画像検索を終
了する。 (c)Sのメンバーの画像を1つ取り出し、評価領域情
報(登録時にレビューSEMの画像視野中で設定した評
価領域すなわち前記メンバーの画像の対角座標、図43
参照)を得る。 (d)評価領域が既に計算したことのある領域の場合、
その領域については既に検索が行われているので、前記
(b)に戻る。初めて計算する領域の場合、以下の処理
を継続する。 (e)取り込んだSEM画像に対して、前記(c)で得ら
れた評価領域で画像処理を行い、形状モニタ画像の類似
検索に必要な各種の正規化した画像特徴量を計算する。 (f)各画像特徴量に適切な演算(例えば2乗和、教示
で使用した演算と同一演算)を行い、評価値とする。 (g)画像の拡大率、画像の中心座標と評価値をキーワ
ードとし、同一画像の拡大率を持ち、中心座標が許容範
囲内にあり、(求めた評価値±許容範囲)内の評価値を
持つ形状分類データをSから検索する。 (h)検索でヒットしたデータが有る場合以下の処理を
継続し、無い場合は類似画像検索を終了する。 (i)前記(e)でで求めた各種の画像特徴量とヒットし
た画像データの属性から得られる各種の画像特徴量との
間で類似度を計算し、類似度が一定値以上高い画像デー
タ全てをディスプレイに表示する。類似度の計算には、
適切な評価関数を用いる。例えば、前記(e)で求めた
各種の画像特徴量とヒットした画像データの対応する画
像特徴量との間で、各特徴量の差の2乗和を求める評価
関数を使用する。
【0218】(実施例の作用)次に、前述の構成を備え
た本発明の一実施例の作用を説明する。 (1)レビューSEMによる欠陥のレビュー(詳細検
査)を行う前に、光学式の欠陥検査装置を用いて次の処
理を行う。すなわち、欠陥検査装置へウエハーカセット
13をセットし、欠陥検査を開始する。欠陥検査装置で
ウエハーの欠陥検査処理が終わり次第、結果ファイル
(欠陥情報)は、自動的に製品番号、ロット番号、スロ
ット番号などの情報とともにDIFSサーバへ登録され
る。
【0219】(2)次に、前記欠陥検査装置で欠陥検査
を終えたウエハーカセット13を、レビューSEMへセ
ットする。すなわち図2において、複数のウエハーを多
段式に収納するカセット13は、搬送レール10に沿っ
て移動するカセット支持部11によりカセット載置凹部
7aに載置される。このカセット13は、X軸方向位置
決め用シリンダ14およびY軸方向位置決め用シリンダ
15によりカセット載置凹部7aの前端7xおよび左端7
yに押圧され位置決めされる。カセットセンサ8は、前
記カセット13の有無信号をSEMCに出力する。これ
によりSEMCは、カセット13がセットされているか
否かを判別することができる。前記カセット13の側面
に貼り付けられたバーコードラベルに印刷されたカセッ
トIDを示すBC(バーコード)は、カセットID読取
装置16によりスキャンされ、SEMCに入力される。
SEMCは、入力されたカセットIDをCIMへ送信
し、CIMから得られた処理依頼票に従い、各ウエハー
の製品番号、ロット番号などをDIFSサーバ3に送信
し、DIFSサーバ3からカセット13に多段に収納さ
れた各ウエハーに関する予備検査情報を受け取る。な
お、前記カセット13の側面に貼り付けられた前記バー
コードラベルに、カセットIDのみを印刷する代わり
に、カセット13に収容されたウエハー(検査部品)の
製品番号とロット番号を印刷しておけば、前記製品番号
およびロット番号を直接読み取ることが可能となる。
【0220】(4)レビューSEMは、読み出した製品
番号とロット番号から、DIFSサーバを検索し、登録
してある結果ファイル(欠陥情報)を取り出す。
【0221】(5)次に、レビューSEMにウエハー
(検査部品)を装着したり、レビュー位置に搬送したり
する、レビューSEMの機械的構成部分の作用について
説明する。図2〜図4において、カセット13内のウエ
ハーは図4のW1(図4参照)の位置から外部移動アー
ム26により取り出されて、外部仕切弁18から試料交
換室7内のW2の位置に搬送される。試料交換室7内に
搬送されたウエハーは昇降ロッド27により一旦持ちあ
げられ、外部移動アーム26が外部に移動した後に図4
のW3で示す位置に下降して内部移動アーム28上に載
置される。内部移動アーム28はウエハーを真空検査室
6内に搬送し、図8の2点鎖線で示す位置に移動した検
査部品保持部材65に渡す。
【0222】検査部品保持部材65を前記図8に2点鎖
線で示す試料受渡し位置に移動させた状態で、前記図9
示したようにして、ウエハーWは内部移動アーム28の
二股状試料載置部28a,28aから昇降テーブル66を
介して検査部品保持部材65上に載置され、位置決め用
可動ピン68等により位置決め保持される。次に、Y軸
移動テーブル56およびX軸移動テーブル63を移動さ
せて、前記検査部品保持部材65を冷却板77下方の作
業位置(観察位置)に移動させる。その観察位置におい
て前記ウエハーWに、SEM本体34の鏡筒36下端か
ら電子線を照射する。
【0223】このとき、前記電子線は前記冷却板77の
電子線通過孔79を通ってウエハーWに入射する。冷却
板77の熱量は前記図7に示す熱伝導網線85、熱伝導
棒84、および内筒83を伝導して冷媒容器81内の冷
媒(液体窒素)に吸収されるので、冷却板77は低温に
保持されている。したがって、ウエハーW周囲の有機ガ
ス等は冷却板77に吸着され、ウエハーWへのコンタミ
付着が防止できる。ウエハーWから放射される2次電子
は前記電子線通過孔79を通過して図5に示す前記セン
サ保持部材86の先端部に収容された2次電子検出器8
7により検出される。この検出信号は図示しない伝送ケ
ーブルにより外部の2次電子検出装置88の測定装置
(図示せず)に伝送され、電子ビームによる走査画像
(電子顕微鏡画像)がディスプレイDに表示される。
【0224】前記Y軸移動テーブル56およびX軸移動
テーブル63を移動させてウエハーWの検査箇所を前記
電子線通過孔79の下方に移動させる。そして、電子線
を図10に示すX偏向コイルF6、Y偏向コイルF7によ
りウエハーWの検査箇所を走査させて検査を行う。な
お、ウエハーWの移動中は、前記図10に示すブランキ
ングコイルF4により電子線を所定のブランキング位置
に照射させて、ウエハーWには照射されないようにす
る。ウエハーWの表面を走査して得られる走査画像信号
は、前記2次電子検出装置88からSEMCに入力さ
れ、ディスプレイDに表示される。これにより、ウエハ
ーW表面の観察、検査等を行うことができる。また、前
記2次電子検出装置88からの入力出信号は、SEMC
に記憶される。
【0225】図7において前記傾斜台37を傾斜させた
状態で電子線をウエハーWに照射する場合、ウエハーW
上の傾斜用軸線T(図8参照)と電子線との交点よりわ
ずかに上に有る冷却板77の電子線通過孔79は傾斜台
37の傾斜用軸線Tを中心に回転して傾斜する。このと
き図7から分かるように、冷却板77の約半分の面は上
方に傾斜(移動)し、残りの約半分は下方に傾斜(移
動)する。前記上方に傾斜(移動)する前記冷却板77
の約半分すなわち、冷却板77の上方傾斜部分は、傾斜
用軸線Tの上方に配置されたSEM本体34の下端部に
接近して行く。しかし、前記SEM本体34の鏡筒36
の下端部は下方に行くに従って先細り形状に形成されて
いること、および、試料面と冷却板上面とが2mm以下
にしてあることにより、SEM本体34と前記冷却板7
7の位置とが接近して配置されても、前記冷却板77の
上方傾斜部分は前記SEM本体34下端部に接触するこ
となく、SEM本体34下端部の先細り形状部分の側面
に沿って配置されることになる。
【0226】(6)前述のレビューSEMの機械的構成
部分の作用を利用して、レビューSEMは、手動モー
ド、自動モード等で検査部品に対するレビュー(詳細検
査)およびレビュー結果からレビューした欠陥の分類を
行う。また、前記DIFSサーバ3では、分類教示、類
似画像検索等を行うことができる。次にフローチャート
に従って、本発明の部品検査装置の作用を詳細に説明す
る。
【0227】(フローチャートによる作用の説明)図3
1は異物検査装置1、欠陥検査装置2が行う処理のフロ
ーチャートである。図32は前記図31のステップST
3の表示画面の説明図である。図33は前記図31の続
きのフローチャートである。異物検査装置1および欠陥
検査装置2の検査フローはほぼ同様であるので、以下、
それらのフローを「異物・欠陥検査フロー」といい、
「異物・欠陥検査フロー」を実行する異物検査装置1お
よび欠陥検査装置2を総称して「異物・欠陥検査装置」
ということにする。図31において、異物・欠陥検査装
置は、電源がオン(ON)されると、異物・欠陥検査フ
ローを開始する。ステップST1において、検査部品の
情報(ウエハー情報)が登録された処理依頼票が有りの
処理か否かを選択する処理選択画面が表示される。次に
ステップST2において、全自動入力の処理が選択され
たか否かを判断する。NO(ノー)の場合は、ステップ
ST3に移る。ステップST3において、異物・欠陥検査
装置のウエハー情報入力画面(図32参照)を表示し、
入力があれば入力データを記憶するとともに表示する。
すなわち、ウエハーWの製品番号、製造ロット番号、ウ
エハーID(ウエハー識別番号)、工程(ウエハーWの
加工工程)、検査レシピ、等をスロットへ割付ける。前
記「割り付ける」の意味は、カセット13のスロットに
収容されたウエハーWの情報を各スロット毎に記憶させ
ることを意味する。前記検査レシピには、異物・欠陥検
査装置が処理を実行するに当たって必要なパラメータが
記述されている。例えば、検出器の検査モード、検査感
度や検査領域等である。
【0228】次にステップST4において入力データに
基づいて検査を開始するか否か判断する。この判断は前
記ステップST3のウエハー情報入力画面(図32参
照)で「開始」が選択されたか否かにより判断する。N
O(ノー)の場合はステップST5に移る。YES(イ
エス)の場合は、ステップST6に移る。ステップST5
において、終了か否か判断する。この判断は前記ステッ
プST3のウエハー情報入力画面(図32参照)で「終
了」が選択されたか否かにより判断する。NO(ノー)
の場合は前記ステップST3に戻る。YES(イエス)
の場合は異物・欠陥検査を終了する。ステップST6に
おいて、カセット13がセットされているか否か判断す
る。NO(ノー)の場合はステップST7に移り、YE
S(イエス)の場合はステップST8に移る。ステップ
ST7において、検査部品搬送装置(19〜28+D3〜
D6+M3〜M6)により、ウエハーWの入ったカセット
13を異物・欠陥検査装置にセットする。次にステップ
ST8に移る。ステップST8において、カセット13か
らウエハーを一枚取り出し、異物・欠陥を検出し、異物
・欠陥検査結果データをDIFSサーバ3へ送信し、ウ
エハーWをカセット13へ戻す。異物検査結果には、ウ
エハー情報の他、異物の位置、X/Y方向の異物の大き
さ、異物の面積、異物の特徴等が記録されている。欠陥
検査結果には、ウエハー情報の他、欠陥チップ、欠陥の
位置、X/Y方向の欠陥の大きさ、欠陥の面積、欠陥の
特徴等が記録されている。
【0229】次にステップST9において、割り付けら
れた全ウエハーの異物・欠陥検査が終了したか否か判断
する。NO(ノー)の場合は前記ステップST8に戻
る。YES(イエス)の場合はステップST10に移る。
ステップST10において、検査部品搬送装置によりカセ
ット13を異物・欠陥検査装置から取り出して所定位置
に移動させる。そして、異物・欠陥検査を終了する。
【0230】前記ステップST2においてYES(イエ
ス)の場合は、図33のステップST11に移る。ステッ
プST11において、カセット13が所定位置にセットさ
れているか否か判断する。NO(ノー)の場合はステッ
プST12に移り、YES(イエス)の場合はステップS
T13に移る。ステップST12において、検査部品搬送装
置により、ウエハーWの入ったカセット13を異物・欠
陥検査装置にセットする。次にステップST13に移る。
ステップST13において、異物・欠陥検査装置は、カセ
ット13のバーコードラベルのIDを読み取り、CIM
へ問い合わせ処理依頼票を受け取る。次にステップST
14において、処理依頼票に従って、カセット13からウ
エハーWを1枚取り出し、指定されたレシピで異物・欠
陥を検出し、検査結果データをDIFSサーバ3へ送信
する。そして、ウエハーWをカセット13へ戻す。次に
ステップST15において、割り付けられた全ウエハーの
異物・欠陥検査が終了したか否か判断する。NO(ノ
ー)の場合は前記ステップST14に戻る。YES(イエ
ス)の場合はステップST16に移る。ステップST16に
おいて、検査部品搬送装置によりカセット13を異物・
欠陥検査装置から取り出して所定位置に移動させる。そ
して、異物・欠陥検査を終了する。
【0231】図34は、CIMのメモリに記憶されたプ
ログラムにより実行される処理依頼票作成フローであ
る。図35は処理依頼票作成画面の説明図である。図3
6はCIMのメモリに記憶された処理依頼票発行フロー
である。図34において、処理依頼票作成フローがスタ
ートすると、ステップST21において、ホスト端末のウ
エハー情報入力画面(図32参照)を表示し、入力があ
れば入力データを記憶するとともに表示する。すなわ
ち、ウエハーWの種類、製造ロット番号、ウエハーID
(ウエハー識別番号)、工程(ウエハーWの加工工
程)、検査レシピ、等をスロットへ割付ける。次にステ
ップST22において入力を登録するか否か判断する。こ
の判断は前記ステップST21のウエハー情報入力画面
(図35参照)で「登録」が選択されたか否かにより判
断する。YES(イエス)の場合は、ステップST23に
移る。NO(ノー)の場合はステップST24に移る。ス
テップST23において、入力データとともに処理依頼票
をCIMのコンピュータのデータベース(あるいはメモ
リ)に登録してから、処理依頼票作成フローを終了す
る。ステップST24において、終了か否か判断する。こ
の判断は前記ステップST21のウエハー情報入力画面
(図35参照)で「終了」が選択されたか否かにより判
断する。NO(ノー)の場合は前記ステップST21に戻
る。YES(イエス)の場合は処理依頼票作成フローを
終了する。
【0232】図36において、処理依頼票発行フローが
スタートすると、ステップST26において検索要求が有
るか否か判断する。NO(ノー)の場合はステップST
26を繰り返し実行する。例えばレビューSEMにおいて
カセットIDを読み取り、そのIDを読み取ったカセッ
ト内のウエハーWに関する処理依頼票の転送要求がレビ
ューSEMからCIMに送信された場合、前記ステップ
ST26でYES(イエス)となる。ステップST26でY
ES(イエス)の場合は、ステップST27において、処
理依頼票のデータベースをカセットIDで検索し、該当
する処理依頼票を取り出し、要求元へ転送する。ステッ
プST27ガ終了するとステップST26に戻る。
【0233】図37は、DIFSサーバ3のメモリに記
憶されたプログラムにより実行されるDIFSサーバの
欠陥情報管理手段G1の情報管理フローである。前記D
IFSサーバ3の情報管理フローは、DIFSサーバ3
の電源がオンしたときにスタートする。ステップST31
において、ネットワークN(図1、図13参照)に接続
された異物検査装置1、欠陥検査装置2、またはレビュ
ーSEM等からの検査結果データ登録要求有りか否かを
判断する。NO(ノー)の場合はステップST32に移
る。ステップST32においてデータ送信要求有りか否か
判断する。NO(ノー)の場合は前記ステップST31に
戻る。YES(イエス)の場合はステップST33におい
て要求に応じたデータベースを指定された種類、LO
T、ウエハーID、工程、日付などで検索し、ヒットし
たデータを要求元(レビューSEM、クライアント、ホ
ストコンピュータ等)に送信してから、前記ステップS
T31に戻る。前記ステップST31においてYES(イエ
ス)の場合はステップST34に移る。ステップST34に
おいて、登録要求されたデータは予備検査情報データか
否か判断する。YES(イエス)の場合はステップST
35において予備検査結果データを受け取り、DIFSサ
ーバ3の予備検査情報データベースに登録する。
【0234】ステップST34においてNO(ノー)の場
合はステップST36に移る。ステップST36においてレ
ビュー情報有りか否か判断する。YES(イエス)の場
合はステップST37においてレビュー情報データを受け
取り、DIFSサーバ3のレビュー情報データベースに
登録する。前記ステップST36においてNO(ノー)の
場合はステップST38に移る。ステップST38において
形状モニタ情報か否か判断する。YES(イエス)の場
合はステップST39において形状モニタ情報データを受
け取り、DIFSサーバ3の形状モニタ情報データベー
スに登録してから、前記ステップST31に戻る。前記ス
テップST38においてNO(ノー)の場合は前記ステッ
プST40に移る。ステップST40において測長データ
(長さ、高さ、面積など)か否か判断する。YES(イ
エス)の場合はステップST41においてデータを受信し
て測長データベースに登録してから、前記ステップST
31に戻る。
【0235】前記ステップST40においてNO(ノー)
の場合はステップST42に移る。ステップST42におい
て形状分類データか否か判断する。YES(イエス)の
場合はステップST43においてデータを受信して形状分
類データベースに登録してから前記ステップST31に戻
る。NO(ノー)の場合はステップST44に移る。ステ
ップST44において欠陥分類データか否か判断する。N
O(ノー)の場合は前記ステップST31に戻る。YES
(イエス)の場合はステップST45においてデータを受
信し、欠陥分類データベースに登録してから前記ステッ
プST31に移る。
【0236】図38〜図42に示す処理はDIFSサー
バ3の処理であり、前記図37の処理と一緒にマルチタ
スクで実行される処理である。図38はDIFSサーバ
3の処理選択および形状分類教示処理のフローチャート
である。図39は前記図38のステップST55で表示さ
れる画面の説明図である。図40は前記図38の続きに
行う欠陥分類教示処理のフローチャートである。図41
は前記図38の続きに行う類似画像検索処理のフローチ
ャートである。図42は前記図41の続きに行う類似画
像検索処理のフローチャートである。DIFSサーバ3
の電源がONされると、図38の処理がスタートする。
次のステップST51〜ST59においては次の処理が実行
される。すなわち、 (1)DIFSサーバ3の画像データベース(レビュー情
報データベース)から任意の検索キーワードで検索もし
くは目視で検索し、同一に分類される形状画像の集合を
作成する。 (2)この集合に形状分類コードを付ける。 これらの処理は次のとおりである。ステップST51にお
いて、処理選択画面が表示される。この処理選択画面で
は形状分類教示処理、欠陥分類教示処理、または類似画
像検索処理のいずれかを選択可能である。ステップST
52において形状分類教示処理が選択されたか否か判断す
る。YES(イエス)の場合はステップST53に移る。
【0237】ステップST53において検索キーワード入
力画面を表示する。そして、入力されたキーワードを記
憶する。次にステップST54において検索開始か否か判
断する。NO(ノー)の場合は前記ステップST53に戻
る。YES(イエス)の場合はステップST55に移る。
ステップST55においてDIFSサーバ3の画像データ
ベース(レビュー情報データベース)を検索し、ヒット
したものの全画像を選択欄を付けて表示する。この場合
の表示方法は図39に示されている。図39において、
表示された全画像中の類似した画像の選択または選択の
キャンセルはマウスにより終了アイコンまたはキャンセ
ルアイコンを選択することにより行われる。次にステッ
プST56において選択終了か否か判断する。NO(ノ
ー)の場合はステップST57において選択がキャンセル
されたか否か判断する。ステップST57においてNO
(ノー)の場合は前記ステップST55に戻り、YES
(イエス)の場合は前記ステップST51に戻る。
【0238】前記ステップST56においてYES(イエ
ス)の場合はステップST58に移る。ステップST58に
おいて形状分類コード付与画面を表示し、入力されたコ
ードを各画像の分類コードとして記憶する。次にステッ
プST59においてコード付与終了か否か判断する。NO
(ノー)の場合はステップST58に戻る。YES(イエ
ス)の場合は次のステップST60に移る。
【0239】次にステップST60において次の処理を実
行する。 (1)集合から1つの画像を取り出す。 (2)取り出した画像の画像全面もしくは指定された評価
領域に対して画像処理を行い、形状分類用の正規化した
画像特徴量(複数)を計算する。 (3)各画像特徴量に適切な演算(例えば二乗和)を行
い、評価値とする。 (4)求めた評価値と画像特徴量および形状分類コードを
DIFSサーバ3の画像データベース(レビュー情報デ
ータベース)へ登録する。 (5)求めた評価値、画像特徴量と形状分類コードおよび
画像の拡大率、画像の中心座標をDIFSサーバ3の形
状分類データベースへ登録する。
【0240】次にステップST61において集合の全画像
について処理したか否か判断する。NO(ノー)の場合
は前記ステップST60に戻る。YES(イエス)の場合
は形状分類教示処理を終了する。前記ステップST52に
おいてNO(ノー)の場合はステップST62に移る。ス
テップST62において欠陥教示分類処理か否か判断す
る。YES(イエス)の場合はステップST63において
欠陥分類教示処理(図40に示す処理)を実行してから
前記ステップST51に戻る。NO(ノー)の場合はステ
ップST64に移る。ステップST64において類似画像検
索処理か否か判断する。NO(ノー)の場合は直接前記
ステップST51に戻る。YES(イエス)の場合は類似
画像検索処理(図41、図42に示す処理)を実行して
から前記ステップST51に戻る。
【0241】図40は前記図38のステップST63の欠
陥分類教示処理のサブルーチンである。図40のステッ
プST71〜ST77において前記図38のステップST53
〜ST59と同様の処理により、次の処理が実行される。 (1)DIFSサーバ3の画像データベースから任意の検
索キーワードで検索もしくは目視で検索し、同一の欠陥
原因による欠陥画像の集合を作成する。 (2)この集合に欠陥分類コードを付ける。
【0242】次にステップST78において次の処理を実
行する。 (1)集合から1つの画像を取り出す。 (2)取り出した画像に対し、欠陥部を抽出する。 (3)抽出した欠陥部の画像に対して画像処理を行い、欠
陥分類用の正規化した画像特徴量(複数)を計算する。 (4)各画像特徴量に適切な演算(例えば二乗和)を行
い、評価値とする。 (5)抽出した領域を示すデータと欠陥部の評価値、各画
像特徴量および欠陥分類コードをDIFSサーバ3の画
像データベースに登録する。 (6)欠陥部の評価値、画像特徴量、欠陥分類コードおよ
び画像の拡大率をDIFSサーバ3の欠陥分類データベ
ースへ登録する。
【0243】次にステップST79において集合の全画像
について処理したか否か判断する。NO(ノー)の場合
は前記ステップST78に戻る。YES(イエス)の場合
は欠陥分類教示処理を終了する。
【0244】図41は前記図38のステップST65の類
似画像検索処理のサブルーチンである。図42は前記図
41の続きに行う類似画像検索処理のフローチャートで
ある。図43はレビューSEMの画像の視野と評価領域
の説明図である。図41のステップST81において欠陥
画像検索か否か判断する。YES(イエス)の場合はス
テップST82に移り、次の処理を実行する。 (1)レビューSEMにより取り込んだSEM画像の欠陥
部を抽出する。 (2)抽出した欠陥部の画像に対して画像処理を行い、欠
陥分類用の正規化した画像特徴量(複数)を計算する。 (3)各画像特徴量に適切な演算(例えば二乗和、教示で
使用した演算と同一の演算)を行い、評価値とする。 (4)画像の拡大率と評価値をキーワードとし、同一画像
の拡大率と(求めた評価値±許容範囲)内の評価値を持
つ欠陥画像データをDIFSサーバ3の画像データベー
スから検索する。
【0245】次にステップST83において、検索でヒッ
トしたデータが有るか否か判断する。NO(ノー)の場
合はステップST85に移り、YES(イエス)の場合は
ステップST84に移る。ステップST84において次の処
理を実行する。 (1)ヒットした画像データの内、類似度を計算し、類似
度が一定値以上高い画像データ全てを表示装置へ表示す
る。 前記ステップST84の処理を終了してからステップST
85に移る。ステップST85において類似画像検索処理終
了か否か判断する。NO(ノー)の場合はステップST
85を繰り返し実行する。YES(イエス)の場合は類似
画像検索処理終了する。
【0246】前記ステップST81においてNO(ノー)
の場合はステップST86に移り、次の処理を実行する。 (1)画像の拡大率、画像の中心座標をキーワードとし、
同一画像の拡大率を持ち、中心座標が許容範囲内に有る
形状画像データをDIFSサーバ3の画像データベース
から検索する。 (2)この検索結果をリスト(あるいは、サブ集合)Sへ
入れる(すなわち、検索結果をサブ集合とする操作を行
う)。 次にステップST87においてリストSにメンバーが有る
か否か判断する。NO(ノー)の場合はステップST85
に移る。YES(イエス)の場合はステップST88に移
る。ステップST88においてリストSのメンバーの画像
データを1つ取り出し、評価領域情報(図43参照)を
得る。
【0247】次にステップST89において既に計算した
ことのある評価領域か否か判断する。YES(イエス)
の場合は前記ステップST87に戻り、NO(ノー)の場
合は次のステップST90に移り、次の処理を実行する。 (1)取り込んだSEM画像に対して指定された評価領域
の画像処理を行い、形状分類用の正規化した画像特徴量
(複数)を計算する。 (2)各画像特徴量に適切な演算(例えば二乗和、教示で
使用した演算と同一の演算)を行い、評価値とする。 (3)画像の拡大率、画像の中心座標と評価値をキーワー
ドとし、同一画像の拡大率を持ち、中心座標が許容範囲
内に有り、(求めた評価値±許容範囲)内の評価値を持
つ形状分類データをSから検索する。
【0248】次にステップST91において検索でヒット
した画像データが有るか否か判断する。NO(ノー)の
場合は前記ステップST87に戻り、YES(イエス)の
場合はステップST92に移る。ステップST92において
ヒットした画像データの内、類似度を計算し、類似度が
一定値以上高い画像データ全てを表示装置へ表示する。
次に前記ステップST87に戻る。
【0249】図44は、レビューSEMの処理のフロー
チャートで、EWSのメモリまたはSEMCのメモリに
記憶されたプログラムにより実行される処理のフローチ
ャートである。図45は前記図44の続きのフローチャ
ートである。図46は前記図44のステップST103の
ウエハー情報入力画面の説明図である。図47は前記図
44の続きのフローチャートである。図44のレビュー
SEMの処理は、レビューSEMの電源がオンされたと
きに開始される。ステップST101において、ウエハー
情報自動読込モードか手動入力モードかの選択、異物・
欠陥観察モードか形状モニタモードかの選択、および、
自動レビューモードかマニュアルレビューモードかの選
択を行うモード選択画面が表示される。なお、各前記モ
ードの意味は次のとおりである。 (1a)ウエハー情報自動読込モード:検査するウエハ
ーを収納したカセット13の側面に付けられたラベルの
バーコードBC(図2参照)をカセットID読取装置1
6により読取って、読取ったカセットIDをCIMコン
ピュータに問い合わせ、得られた製品番号、ロット番号
等によりカセット13に収容されたウエハー情報をDI
FSサーバ3から読み込むモード。 (1b)ウエハー情報手動入力モード:カセットIDか
らウエハー情報を読み込めない場合に、ウエハー情報を
読み込むのに必要なウエハー情報(製品番号、ロット番
号等)をウエハー情報入力画面(図46参照)で入力す
るモード。 (2a)異物・欠陥観察モード:DIFSサーバ3から
読み込んだ異物・欠陥検査情報を基にレビュー(詳細な
検査)を行うモード。 (2b)形状モニタモード:指定された観察点の画像を
指定された条件で、自動的に撮影、測長するモード。 (2c)形状モニタ画像登録モード:マニュアル操作に
より、形状モニタする観察点画像と条件を登録するモー
ド。 (3a)自動モード:レビューを自動で行うモード (3b)マニュアルモード:レビューをマュアル(手
動)で行うモード
【0250】次にステップST102において、自動読込
モードが選択されたか否かを判断する。NO(ノー)の
場合は、ステップST103に移る。ステップST103にお
いて、レビューSEMのウエハー情報入力画面(図46
参照)を表示し、入力があれば入力データを記憶すると
ともに表示する。すなわち、ウエハーWの製品番号、製
造ロット番号、ウエハーID(ウエハー識別番号)、工
程(ウエハーWの加工工程)、検査レシピ、等をスロッ
トへ割付ける。なお、このステップST103の処理は前
記ステップ ST3の処理とほぼ同様であり、図46に
示すウエハー情報入力画面は前記図32と同様である。
【0251】次にステップST104において入力データ
に基づいて検査を開始するか否か判断する。この判断は
前記ステップST103のウエハー情報入力画面(図46
参照)で「開始」が選択されたか否かにより判断する。
NO(ノー)の場合はステップST105に移る。YES
(イエス)の場合は、ステップST106に移る。ステッ
プST105において、終了か否か判断する。この判断は
前記ステップST103のウエハー情報入力画面(図46
参照)で「終了」が選択されたか否かにより判断する。
NO(ノー)の場合は前記ステップST103に戻る。Y
ES(イエス)の場合はレビューを終了する。ステップ
ST106において、カセットがセットされているか否か
判断する。NO(ノー)の場合はステップST107に移
り、YES(イエス)の場合は図45のステップST11
1に移る。ステップST107において、カセット搬送装置
9(図2参照)により、ウエハーWの入ったカセット1
3をレビューSEMのカセット載置凹部7aに載置し、
図2Bに示すX軸方向位置決め用シリンダ14およびY
軸方向位置決め用シリンダ15によりカセット載置凹部
7aに載置されたカセット13を、X、Y方向に押圧し
てカセット載置凹部7aの前端7x且つ左端7yに位置決
めする。
【0252】次に図45のステップST111において、
異物・欠陥観察か否か判断する。この判断は前記ステッ
プST101のモード選択画面で異物・欠陥観察モードま
たは形状モニタモードのうちの異物・欠陥観察モードが
選択されたか否かにより判断する。YES(イエス)の
場合はステップST112に移り、NO(ノー)の場合は
ステップST114に移る。ステップST112において、ス
ロット単位で、検査結果データ要求をDIFSサーバ3
へ送信し、ヒットした検査結果データを受け取り、ウエ
ハーに割り付ける。2個以上ヒットした場合には、同じ
部品を2回以上検査したためデータが重複していること
を意味するので、オペレータが選択し、ウエハーに割り
付ける。次にステップST113において、使用する全ス
ロットに検査結果データを割り付けたたか否か判断す
る。NO(ノー)の場合は前記ステップST112に戻
る。YES(イエス)の場合はステップST114に移
る。
【0253】ステップST114において、カセット13
のスロットからウエハーを1枚取り出し、レビューSE
Mの検査部品保持部材65(図5、図7〜図9等参照)
にセットする。次にステップST115において、レビュ
ー処理を行う。このレビュー処理のフローは図48に示
されており、後述する。次にステップST116におい
て、割り付けられた全スロットのレビュー終了か否か判
断する。NO(ノー)の場合は前記ステップST114に
戻る。YES(イエス)の場合はステップST117に移
る。ステップST117において、図2に示すカセット搬
送装置9等によりカセット13をカセット載置凹部7a
から取り出し、所定位置に移動させる。そして、レビュ
ー処理を終了する。
【0254】前記ステップST102において、YES
(イエス)の場合は図47のステップST121に移る。
ステップST121において、カセットがセットされてい
るか否か判断する。NO(ノー)の場合はステップST
122に移り、YES(イエス)の場合はステップST123
に移る。ステップST122において、カセット搬送装置
9(図2参照)により、ウエハーWの入ったカセット1
3をレビューSEMのカセット載置凹部7aに載置し、
カセット載置凹部7aの前端7x且つ左端7yに位置決め
する。ステップST123において、カセットのBC(バ
ーコード、図2参照)からカセットIDを読み込む。次
にステップST124において、カセットIDでCIMへ
問い合わせ、全スロットに対するウエハーの製品番号、
LOT、ウエハーID、工程、レシピ名情報を受信し、
スロットへ割り付ける。次にステップST125におい
て、異物・欠陥観察か否か判断する。この判断は前記ス
テップST101のモード選択画面で異物・欠陥観察モー
ドまたは形状モニタモードのうちの異物・欠陥観察モー
ドが選択されたか否かにより判断する。YES(イエ
ス)の場合はステップST126に移り、NO(ノー)の
場合はステップST127に移る。ステップST126におい
て、スロット単位で、検査結果データ要求(ウエハーW
の製品番号、ロット、ウエハーID、工程、などの情報
を含む)をDIFSサーバ3へ送信し、ヒットした検査
結果データを受け取り、ウエハーに割り付ける。2個以
上ヒットした場合には、同じ部品を2回以上検査したた
めデータが重複していることを意味するので、時間的最
後のデータを採用する(自動の場合)。次のステップS
T127〜ST130の処理は、前記ステップST114〜ST1
17と同様である。
【0255】図48は前記ステップST115、ST128の
レビュー処理のサブルーチンである。レビュー処理が開
始されると、ステップST141において、スロットに割
り付けられたレシピの内容を読み込む。次にレシピに従
い、加速電圧、プローブ電流などのSEM撮影ができる
環境を整える。次にステップST142において、形状モ
ニタを行うか否かを判断する。この判断は、前記ステッ
プST101のモード選択画面で異物・欠陥観察モードま
たは形状モニタモードのうちの形状モニタモードが選択
されたか否かにより判断する。YES(イエス)の場合
はステップST143に移る。ステップST143において、
ウエハーアライメント処理を行う。この処理は、図49
に示すウエハーアライメント処理のサブルーチンに示さ
れている。次にステップST144において、モニタ画像
登録か否か判断する。この判断は前記ステップST101
のモード選択画面で形状モニタ画像登録モードが選択さ
れたか否かにより行う。NO(ノー)の場合はステップ
ST145に移り、YES(イエス)の場合はステップS
T146移る。ステップST145において、レシピに従って
自動形状モニタ処理を行う。この処理は、図50に示す
自動形状モニタ処理のサブルーチンに示されている。前
記ステップST146において、モニタ画像の登録処理を
行う。この処理は、図56に示すモニタ画像登録処理の
サブルーチンに示されている。次にステップST147に
おいて、ウエハーをレビューSEMから取り出してカセ
ット13に戻す。
【0256】前記ステップST142において、NO(ノ
ー)の場合はステップST148に移る。ステップST148
において、前記ステップST112もしくはST126でスロ
ットに割り付けられた異物・欠陥検査データのファイル
情報を異物・欠陥位置情報テーブルへ読み込む。
【0257】次にステップST149においてウエハーア
ライメント処理を行う。この処理は、前記ステップST
143と同じ処理であり、図49に示すウエハーアライメ
ント処理のサブルーチンに示されている。次に、ステッ
プST150において、マニュアルモードか否か判断す
る。この判断は、前記ステップST101のモード選択画
面で自動モードまたはマニュアルモードのうちのマニュ
アルモードが選択されたか否かにより判断する。YES
(イエス)の場合はステップST151に移る。ステップ
ST151において、マニュアル欠陥像レビュー処理を行
う。この処理は、図60に示すマニュアル欠陥像レビュ
ー処理のサブルーチンに示されている。前記ステップS
T150においてNO(ノー)の場合はステップST152に
移る。ステップST152において、自動欠陥像レビュー
処理を行う。この処理は、図62に示す自動欠陥像レビ
ュー処理のサブルーチンに示されている。前記ステップ
ST151、ST152の次に前記ステップST147の処理を
行ってからレビューを終了する。
【0258】図49は前記ステップST143のウエハー
アライメント処理のサブルーチンである。ステップST
161において、検査部品保持部材65によりウエハーW
を位置決め保持する。次にすステップST162において
ベアウエハーか否か判断する。この判断は、レシピ記載
事項または予備検査情報により行う。YES(イエス)
の場合はステップST163に移る。ステップST163にお
いて、ウエハー外周の複数のエッジを観察する。そし
て、複数のエッジの円弧よりウエハーの中心を求め、中
心のずれを補正する。次にウエハーに形成されたオリフ
ラあるいはノッチを検出しウエハーの回転を補正する。
次にステップST164において、異物データ情報から指
定されたサイズの範囲内の異物を検索する。サイズの範
囲はレシピもしくはシステムのパラメータにより設定す
る。次にステップST165において、ある距離以上離れ
た2つの異物が検索できたか否か判断する。NO(ノ
ー)の場合はステップST166において検索するサイズ
範囲を広くしてから前記ステップST164に戻る。前記
ステップST165においてYES(イエス)の場合はス
テップST167に移る。ステップST167において、最も
離れた数点の異物を選定する。そして異物の存在する各
点へ視野を移動する。そして、各異物の中心座標を求
め、位置のずれが最少になるようにアライメントを補正
する。次にウエハーアライメント処理を終了する。
【0259】前記ステップST162においてNO(ノ
ー)の場合はステップST168に移る。ステップST168
においては次の処理を行う。 (1)観察視野をウエハーW上のアライメントマーク位
置へ移動する。 (2)アライメント画像とパターンマッチを行い、その
ずれ量を記憶する。 (3)複数のアライメントレファレンス点に対して前記
(1),(2)を行い、全ずれ量が最少となるようにウエ
ハー原点のずれ、ウエハーの回転位置を補正する。 次にステップST169において、チップアライメントを
行うか否か判断する。この判断はレシピの記載事項によ
り行う。NO(ノー)の場合はウエハーアライメント処
理を終了する。YES(イエス)の場合はステップST
170に移る。ステップST170においては、次の処理を行
う。 (1)チップ内のアライメント・マーク位置に移動す
る。 (2)アライメント・マーク画像とパターンマッチを行
い、そのずれを記憶する。 (3)複数のアライメント・マーク点(通常2点)に対
して(1)、(2)を行い、全ずれ量が最少となるように
ウエハー原点のずれ、ウエハーの回転位置を補正する。 そして、アライメント処理を終了する。
【0260】図50は前記ステップST145の自動形状
モニタ処理のサブルーチンである。自動形状モニタ処理
が開始されると、ステップST181において、レシピに
よる形状モニタか否か判断する。YES(イエス)の場
合はステップST182においてレシピにより撮影フラ
グ、観察点情報、測長情報を得る。NO(ノー)の場合
はステップST183においてDIFSサーバ3を、製品
番号、ロット、ウエハーID、工程、観察点情報名称等
により検索し、撮影フラグ、観察点情報、測長情報を得
る。次にステップST184において、ウエハーの最初の
観察点情報を取り出す。次にステップST185におい
て、観察点位置情報を用いてステージを移動する。次に
ステップST186において、次の処理を順次実行する。 (1)撮影情報に基づき、加速電圧、倍率、試料の傾斜、
試料の回転、輝度コントラスト、フォーカス等を設定す
る。 (2)フォーカスを調整し、SEM画像を撮影し、観察画
像として取り込む。 (3)観察画像と観察点参照画像とが一致するように、セ
ンタリング処理を行う。
【0261】次にステップST187において、形状評価
処理を行う。このステップST187のサブルーチンは図
51に示されている。次にステップST188において、
1点の観察終了か否か判断する。この判断はにより行
う。NO(ノー)の場合は前記ステップST186に戻
り、YES(イエス)の場合は次のステップST189に
移る。ステップST189において、ウエハーの全ての観
察点の形状を撮影したか否か判断する。NO(ノー)の
場合はステップST190に移る。ステップST190におい
て、次の観察点情報を取り出して、前記ステップST18
5に戻る。前記ステップST189においてYES(イエ
ス)の場合は自動形状モニタ処理を終了する。
【0262】図51は、前記図50のステップST187
の形状評価処理のサブルーチンである。図51のステッ
プST201においてSEM画像を取り込む。次にステッ
プST202において測長情報が有るか否か判断する。Y
ES(イエス)の場合はステップST203で自動測長処
理を実行ししてからステップST204に移る。NO(ノ
ー)の場合は直接ステップST204に移る。ステップS
T204において撮影フラグがオン(ON)かオフ(OF
F)か判断する。OFFの場合はステップST205に移
る。ステップST205において、測長結果が有るか否か
判断する。NO(ノー)の場合は形状評価処理を終了す
る。YES(イエス)の場合はステップST206におい
て次の処理を行う。 (1)DIFSサーバ3へ測長結果を登録する。 (2)登録の際、製品番号、ロット、ウエハーID、工程
等をキーワードとして設定する。 前記ステップST206の処理を終了したら形状評価処理
を終了する。
【0263】前記ステップST204においてオン(O
N)場合はステップST207に移る。ステップST207に
おいて形状分類処理を行う。このステップST207のサ
ブルーチンは図55に示されている。次にステップST
208において次の処理を実行する。 (1)DIFSサーバ3へ、測長結果もしくは形状分類処
理結果と取り込んだSEM画像を登録する。 (2)登録の際、製品番号、ロット、ウエハーID、工程
等をキーワードとして設定する。 前記ステップST208の処理が終了したら形状評価処理
を終了する。
【0264】図52は前記ステップST203の自動測長
処理のサブルーチンである。図53は前記図52のフロ
ーチャートの処理の説明図である。図54は前記図52
のフローチャートの処理の説明図である。図52のステ
ップST211において、測長情報を取得する。次にステ
ップST212においてXY平面での距離測定か否か判断
する。この判断はレシピにより行う。YES(イエス)
の場合はステップST213に移る。ステップST213にお
いて次の処理を実行する。 (1)測長情報から、線分の両端の位置座標と測長方法を
取り出す。 (2)線分の両端の位置座標を参考に、測長方法に指定さ
れた方法で測定対象のエッジを検出する。 (3)検出した線分の両端のエッジから、線分の長さを求
める。 (4)測長方法で平均化が指定されている場合は、指定さ
れた領域について(2),(3)を繰り返し、平均化処
理を行い、線分の測長結果とする。 次にステップST214において、全ての測長情報につい
て処理したか否か判断する。NO(ノー)の場合は前記
ステップST211に戻る。
【0265】前記ステップST212においてNO(ノ
ー)の場合はステップST215に移る。ステップST215
において、次の処理を実行する。 (1)測長情報から高さ測定面S1とS2の領域(図53A
参照)を取り出す。 (2)指定された高さ測定面S1の中から、平面の測定に使
用する微小な特異点(傷、ゴミ、ムラ等)を探し、特異
点の座標を、P1配列に入れる(図53B参照)。 (3)同様に、指定された高さ測定面S2の中から、平面の
測定に使用する微小な特異点を探し、特異点の座標を、
P2配列に入れる(図53C参照)。 次にステップST216に移る。ステップST216において
ステージをα°傾斜ささせる。次にステップST217に
おいてSEM画像を取り込む。
【0266】次にステップST218において次の処理を
実行する。 (1)指定された高さ測定面S1の中からP1配列に記憶し
た特異点に相当する点を探す。見つかった特異点をP3
配列に入れる(図54A参照)。 (2)同様に、指定された高さ測定面S2の中からP2配列
に記憶した特異点に相当する点を探す。見つかった特異
点をP4配列に入れる(図54B参照)。 (3)S1内もしくはS2内に1つも該当する点が見つから
なかったら、測定不能と判断する。
【0267】次にステップST219に移る。ステップS
T219において次の処理を実行する。 (1)全てのP3配列内の点について、対応する点をP1配
列から取り出し、それらのペアの位置情報から、Z方向
の高さを計算し、Z1配列に入れる(図54C参照)。 (2)同様に、全てのP4配列内の点について、対応する点
をP2配列から取り出し、それらのペアの位置情報か
ら、Z方向の高さを計算し、Z2配列に入れる(図54
D参照)。 (3)(Z1配列の平均)ー(Z2配列の平均)={(Z11
+Z13)/2}−{(Z22+Z23)/2} を高さの測長結果とする。前記ステップST219の処理
が終了したら前記ステップST214に移る。前記ステッ
プST214においてYES(イエス)の場合はステップ
ST220において、DIFSサーバ3に測長結果を送信
してDIFSサーバ3の測長データベースに登録する。
そして、自動測長処理を終了する。
【0268】図55は前記図51のステップST207の
形状分類処理のサブルーチンである。図55のステップ
ST231において次の処理を実行する。 (1)前記ステップST201で取り込んだSEM画像に対
し、画像の全面もしくは指定された評価領域に対して画
像処理を行い、形状分類用の正規化した画像特徴量(複
数)を計算する。 (2)各画像特徴量に適切な演算(例えば二乗和、教示で
使用した演算と同一の演算)を行い、評価値とする。 (3)画像の拡大率、画像の中心座標と評価値をキーワー
ドとし、同一画像の拡大率を持ち、中心座標が許容範囲
内に有り、(求めた評価値±許容範囲)内の評価値を持
つ形状分類データをDIFSサーバ3の形状分類データ
ベースから検索する。 前記ステップST231の処理が終了したらステップST2
32に移る。
【0269】ステップST232において、検索でヒット
したデータが有るか否か判断する。YES(イエス)の
場合はステップST233に移る。ステップST233におい
て次の処理を実行する。 (1)ヒットした形状分類データの内、類似度を計算し、
最も類似度が高い形状分類データを選択する。 (2)選択した形状分類データの分類コードを取り出し、
分類結果とする。 前記ステップST232においてNO(ノー)の場合はス
テップST234に移る。ステップST234において異常形
状画像という分類コード(例えば、ABNORMALFORM)を分
類結果とする。前記ステップST233またはST234が終
了したら形状分類処理を終了する。
【0270】図56は前記図48のモニタ画像登録処理
のサブルーチンの前半部分を示す図である。図57は前
記図56のステップST244で表示される登録入力画面
の一例を示す図である。図58は前記図56の続きのフ
ローを示す図である。図56のステップST241におい
て形状をモニタする観察点位置へステージを移動する。
次にステップST242において次の処理を実行する。 (1)視野、フォーカス、加速電圧、倍率、試料の傾斜、
試料の回転、輝度、コントラスト等を設定し、形状をC
RT画面で確認する。 (2)SEM画像を撮影し、観察画像として取り込む。 次にステップST243において登録入力画面(図57参
照)を表示する。次にステップST244において観察画
像を登録するか否か判断する。この判断は登録入力画面
(図57参照)で「OK」アイコンが選択されたか否か
により行う。NO(ノー)の場合は前記ステップST24
2に戻る。YES(イエス)の場合はステップST245に
移る。
【0271】ステップST245において形状撮影画像か
否か判断する。YES(イエス)の場合はステップST
246に移る。ステップST246において撮影フラグをオン
(ON)にする。次にステップST247において必要に
応じて分類評価領域を設定する。デフォルトの分類評価
領域は画面全体である。前記ステップST247の次はス
テップST251に移る。
【0272】前記ステップST245においてNO(ノ
ー)の場合はステップST248に移る。ステップST248
において撮影フラグをオフ(OFF)にする。次にステ
ップST249において測長情報登録か否か判断する。こ
の判断は前記登録入力画面(図57参照)で測長情報登
録が選択されたか否かにより行う。ステップST249に
おいてYES(イエス)の場合はステップST250にお
いて測長情報を作成してからステップST251に移り、
NO(ノー)の場合は直接ステップST251に移る。
【0273】図58のステップST251においてDIF
Sサーバ3に登録するか否か判断する。この判断は前記
登録入力画面(図57参照)でDIFSサーバへの登録
が選択されたか否かにより行う。YES(イエス)の場
合はステップST252において次の処理を実行する。 (1)撮影フラグ、分類評価領域、測長情報、観察点情報
をDIFSサーバ3に登録する。 (2)登録の際、製品番号、ロット、ウエハーID、工
程、観察点情報、名称等をキーワードとして設定する。 前記ステップST251おいてNO(ノー)の場合はステ
ップST253に移る。ステップST253において撮影フラ
グ、分類評価領域、測長情報、観察点情報をレシピに追
加する。レシピは、前記図11のEWSのメモリ(ディ
スク)へ保存される。
【0274】前記ステップST252またはST253の処理
が終了したらステップST254に移る。ステップST254
において1点の観察が終了したか否か判断する。NO
(ノー)の場合は前記ステップST255において次の撮
影情報を取り出してから前記ステップST242に戻る。
ステップST254においてYES(イエス)の場合は次
のステップST256に移る。ステップST256においてウ
エハーの全てのモニタ点の形状を撮影したか(登録した
か)否か判断する。NO(ノー)の場合はステップST
257において次の観察点を取り出してから前記ステップ
ST241に戻る。前記ステップST256においてYES
(イエス)の場合はモニタ画像登録処理を終了する。
【0275】図62は前記図56のステップST250の
測長情報作成処理のサブルーチンである。図62のステ
ップST260において、測長モード、すなわちXY平面
での距離測長か高さの測長か選択する画面が表示され
る。ステップST261において、XY平面での距離測長
か否か判断する。YES(イエス)の場合はステップS
T262に移る。ステップST262において、測定位置入力
画面を表示して、ステップST263に移る。次に、ステ
ップST263において、入力が終了したか否か判断す
る。この判断は、たとえばマウスで測定点の両端の位置
が指定されたか否かで判断する。NO(ノー)の場合は
ステップST262に戻り、YES(イエス)の場合はス
テップST264に移る。ステップST264において、測長
方法選択画面を表示して、ステップST265に移る。ス
テップST265において、選択が終了したか否か判断す
る。NO(ノー)の場合は、ステップST264に戻る。Y
ES(イエス)の場合は、ステップST266に移る。次
にステップST266において線分両端の座標と測長方法
を測長情報へ追加する。次にステップST267において
測長する点全てを処理したか否か判断する。NO(ノ
ー)の場合は前記ステップST260に戻る。
【0276】前記ステップST261においてNO(ノ
ー)の場合はステップST268に移る。ステップST268
において、高さを測定する平面S1、S2の入力画面およ
び入力データを表示する。そして、これらのデータを記
憶する。なお、S1、S2には矩形、楕円、任意形状等が
指定される。次にステップST269において、入力終了
か否か判断する。この判断は、前記S1、S2が入力終了
時に操作されるキー、またはアイコン選択がなされたか
否かにより判断される。NO(ノー)の場合は、ステッ
プST268に戻り、YES(イエス)の場合にはステッ
プST270に移る。次にステップST270において平面S
1と平面S2の情報を測長情報へ追加する。次に前記ステ
ップST267に移る。ステップST267おいてYES(イ
エス)の場合は測長情報作成処理を終了する。
【0277】図60は前記ステップST151のマニュア
ル欠陥像レビュー処理のサブルーチンである。図61は
前記図60の続きのフローである。ステップST271に
おいて欠陥点選択画面を表示する。欠陥点選択画面は、
前記ステップST148で読み込んだ異物・欠陥点検査デ
ータの中から検査する欠陥点を選択する画面である。次
にステップST272において、選択された欠陥点を検査
位置へ移動する。次にステップST273において自動セ
ンタリング処理を行う。この処理は、図65に示す自動
センタリング処理のサブルーチンに示されている。次に
ステップST274において、傾斜、回転、キャンセル選
択画面を表示する。次にステップST275において傾斜
が選択されたか否か判断する。YES(イエス)の場合
はステップST276に移る。ステップST276において傾
斜角度入力画面を表示する。この傾斜角度入力画面では
傾斜角度(傾斜台37(図5、図7参照)を傾斜させる
角度)の入力欄と、入力終了を選択するアイコンが表示
されるとともに、入力データ(入力傾斜角度)も表示さ
れる。次にステップST277で傾斜角度が入力されたか
否か判断する。この判断は入力終了アイコンが選択され
たか否かで判断する。NO(ノー)の場合(入力終了が
選択されない場合)は前記ステップST276に戻る。Y
ES(イエス)の場合はステップST278に移る。
【0278】ステップST278において、傾斜像の自動
追尾処理を行う。この処理は、図69に示す傾斜像の自
動追尾処理のサブルーチンに示されている。次にステッ
プST279において傾斜処理終了か否か判断する。この
判断は傾斜処理の終了選択アイコンおよび続行選択アイ
コンを画面に表示し、終了選択アイコンが選択されたか
否かにより判断する。NO(ノー)の場合は前記ステッ
プST276に戻る。YES(イエス)の場合はステップ
ST280に移る。
【0279】前記ステップST275においてNO(ノ
ー)の場合(傾斜が選択されない場合)はステップST
281において回転か否か判断する。この判断は前記ステ
ップST274の傾斜、回転、キャンセル選択画面で回転
が選択されたか否かにより判断する。前記ステップST
274でキャンセルが選択された場合には、ステップST2
81でNO(ノー)となり、前記ステップST280に移
る。ステップST281でYES(イエス)の場合は次の
ステップST282に移る。ステップST282において回転
角度入力画面を表示する。この回転角度入力画面では回
転角度(回転テーブル64(図5、図7参照)を回転さ
せる角度)の入力欄と、入力終了を選択するアイコンが
表示されるとともに、入力データ(入力回転角度)も表
示される。次にステップST283で回転角度が入力され
たか否か判断する。この判断は入力終了アイコンが選択
されたか否かで判断する。NO(ノー)の場合(入力終
了が選択されない場合)は前記ステップST282に戻
る。YES(イエス)の場合はステップST284に移
る。
【0280】ステップST284において、回転像の自動
追尾処理を行う。この処理は、図68に示す回転像の自
動追尾処理のサブルーチンに示されている。次にステッ
プST285において回転処理終了か否か判断する。この
判断は回転処理の終了選択アイコンおよび続行選択アイ
コンを画面に表示し、終了選択アイコンが選択されたか
否かにより判断する。NO(ノー)の場合は前記ステッ
プST282に戻る。YES(イエス)の場合は前記ステ
ップST280に移る。ステップST280において、傾斜・
回転処理が終了したか否か判断する。ノー(N)の場合
は前記ステップST274に戻る。イエス(Y)の場合は
図61のステップST291に移る。
【0281】図61のステップST291において、自動
視野調整処理を実行するか否かを選択する自動視野調整
処理実行選択画面を表示する。次にステップST292に
おいて、自動視野調整処理の実行が選択されたか否かを
判断する。イエス(Y)の場合はステップST293に移
る。ノー(N)の場合はステップST294に移る。ステ
ップST293において、自動視野調整処理を実行する。
この処理は図67に示す自動視野調整処理のサブルーチ
ンに示されている。
【0282】次にステップST294において欠陥像の撮
影を実行するか否かを選択する欠陥像撮影処理実行選択
画面を表示する。次にステップST295において欠陥像
の撮影の実行が選択されたか否かを判断する。ノー
(N)の場合はステップST297に移る。イエス(Y)
の場合はステップST296で欠陥像撮影処理を実行す
る。この処理は図70に示す異物・欠陥像撮影処理のサ
ブルーチンに示されている。
【0283】ステップST297において、EDS分析を
実行するか否かを選択するEDS分析実行選択画面を表
示する。次にステップST298においてEDSの分析処
理の実行が選択されたか否かを判断する。ノー(N)の
場合はステップST300に移る。イエス(Y)の場合は
ステップST299において次の処理によりEDS分析を
実行する。 (1)異物、欠陥の中心部と異物、欠陥の外側の組成を分
析する。 (2)必要に応じて中心部のスペクトルから外側のスペク
トルを差し引き、異物、欠陥部のみのスペクトルを求
め、異物、欠陥のみの組成を分析する。 次にステップST300において、レビューが終了したか
否か判断する。この判断は前記図45のステップST11
3で検査結果データを割り付けた全スロットのレビュー
が終了したか否かにより判断する。ノー(N)の場合は
前記ステップST271に戻る。イエス(Y)の場合はマ
ニュアル欠陥像レビュー処理を終了する。
【0284】図62は前記図48のステップST152の
自動欠陥像レビュー処理のサブルーチンである。図63
はウエハーW上の欠陥の塊の分布形状パラメータの説明
図である。自動欠陥像レビュー処理が開始されると、ス
テップST311において、異物・欠陥の塊を抽出し、各
塊の特徴パラメータを求める。前記塊の特徴パラメータ
を次に示す。 (1)平均欠陥密度(半径r内の欠陥数Nを面積πr\t2
\tで割った値N/πr\t2\t (2)分布形状パラメータ(長径、短径、面積、周囲長
等) 例えば、分布形状パラメータの長径は、平均欠陥密度が
平均値より大きい領域を、楕円で近似したときの長い方
の径(図63参照)である。 (3)孤立した異物・欠陥(半径R内に1個しかない場
合の異物・欠陥 (4)その他 次にステップST312において、定義したルールベース
の内、仮説部が求めた特徴パラメータを代入すると真と
なるルールを探す。前記ルールベースについては、前記
「(C71)欠陥情報インテリジェント処理手段C71(図
27参照):」の欄の説明参照。
【0285】次にステップST313において、真となっ
たルールの実行文を実行し、塊の内から撮影すべき点を
絞り込む。次にステップST314において、自動異物・
欠陥撮影処理を実行する。この処理は、図64の自動異
物・欠陥像撮影処理のサブルーチンに示されている。次
にステップST315において、絞り込んだ点全てを撮影
したか否か判断する。NO(ノー)の場合は前記ステッ
プST314に戻る。YES(イエス)の場合は自動欠陥
像レビュー処理を終了する。
【0286】図64は前記図62のステップST314の
自動異物・欠陥撮影処理のサブルーチンである。図64
において自動異物・欠陥撮影処理が開始されると、ステ
ップST321において、異物・欠陥点を検査位置に移動
する。次にステップST322において、自動センタリン
グ処理を行う。この処理は、図65に示す自動センタリ
ング処理のサブルーチンに示されている。次にステップ
ST323において、自動視野調整処理を実行する。この
処理は図67に示す自動視野調整処理のサブルーチンに
示されている。次にステップST324において、ルール
ベースの実行文に定義されている撮影条件(傾斜角、回
転角、拡大率など)から傾斜台37の傾斜角度および回
転テーブル64の回転角度を読み込む。次にステップS
T325において、定義されている回転角度=0°か否か
判断する。YES(イエス)の場合はステップST327
に移る。NO(ノー)の場合はステップST326におい
て回転像の自動追尾処理を行う。この処理は、図68に
示す回転像の自動追尾処理のサブルーチンに示されてい
る。次にステップST327に移る。
【0287】ステップST327において、レシピの傾斜
角度=0°か否か判断する。YES(イエス)の場合は
ステップST329に移る。NO(ノー)の場合はステッ
プST328において、傾斜像の自動追尾処理を行う。こ
の処理は、図69に示す傾斜像の自動追尾処理のサブル
ーチンに示されている。次にステップST329に移る。
ステップST329において、異物・欠陥像撮影処理を実
行する。この処理は図70に示す異物・欠陥像撮影処理
のサブルーチンに示されている。
【0288】次にステップST330において、EDS分
析するか否か判断する。この判断はルールベースの実行
文でEDS分析が指定されているか否かにより判断す
る。NO(ノー)の場合は自動異物・欠陥撮影処理を終
了する。YES(イエス)の場合はステップST331に
おいて次の処理により自動EDS分析を実行する。 (1)画像処理にて、異物、欠陥の領域を認識する。 (2)異物、欠陥の中心部と異物、欠陥の外側の組成を分
析する。 (3)必要に応じて中心部のスペクトルから外側のスペク
トルを差し引き、異物欠陥部のみのスペクトルを求め、
異物、欠陥のみの組成を分析する。 (4)分析結果はDIFSサーバへ登録する。 前記ステップST331の処理が終了したら、ステップS
T332で結果をDIFSサーバ3へ登録してから、自動
異物・欠陥撮影処理を終了する。
【0289】図65は前記図60のステップST273、
図64のステップST322の自動センタリング処理のサ
ブルーチンである。また、この自動センタリング処理
は、後述のステップST363、ST372、ST382におい
ても実行される。図65の自動センタリング処理が開始
されると、ステップST341において、SEM画像画質
調整処理が実行される。この処理は図66に示すSEM
画像画質調整処理のサブルーチンに示されている。次に
ステップST342において、次の処理を行う。 (1)SEM画像を取り込む(デジタル画像データを記
憶する。 (2)画像処理により異物・欠陥部の中心座標を求め
る。 (3)異物・欠陥の中心が画面の中央に来るように電子
ビームまたはステージを移動する。この電子ビームの移
動は前記X偏向コイルF6、Y偏向コイルF7によりウエ
ハーWの検査箇所を走査中心点を移動させることにより
行う。 次にステップST343においてSEM画像画質調整処理
を行う。この処理は図66に示すSEM画像画質調整処
理のサブルーチンに示されている。これで自動センタリ
ング処理を終了する。
【0290】図66は前記図65のステップST341、
ST343のSEM画像画質調整処理のサブルーチンであ
る。また、このSEM画像画質調整処理は、後述のステ
ップST361においても実行される。図66のSEM画
像画質調整処理が開始されると、ステップST351にお
いて、次の処理を順次実行する。 (1)自動コントラスト調整と自動輝度調整を行う。 (2)自動フォーカス調整を行う。 なお、フォーカスが十分でない場合、(1),(2)を繰
り返し実行させるようにすることが可能である。前記ス
テップST351を終了したらSEM画像画質調整処理を
終了する。
【0291】図67は前記図61のステップST293お
よび図64のステップST323の自動視野調整処理のサ
ブルーチンである。自動視野調整処理が開始されると、
ステップST361において、SEM画像画質調整処理を
実行する。この処理は前記図66で説明した処理であ
る。次にステップST362において、次の処理を順次実
行する。 (1)SEM画像を取り込む。 (2)画像処理により、異物・欠陥部の大きさを求め
る。 (3)異物・欠陥が画面の適切な大きさになるように倍
率を調整する。 次にステップST363において、自動センタリング処理
を行う。この処理は、前記図65に示す処理である。前
記ステップST363を終了したら自動視野調整処理を終
了する。
【0292】図68は前記図60のステップST284お
よび図64のステップST326の回転像の自動追尾処理
のサブルーチンである。回転像の自動追尾処理が開始さ
れると、ステップST371において、回転テーブル64
を一定角度回転させる。前記回転させる一定角度はレシ
ピに記録された角度であり、例えば5°である。なお、
回転させる角度は、微小な角度(例えば0.1°)の回
転時の像の移動量から、次の回転角度を定める方法を採
用することが可能である。次にステップST372におい
て、自動センタリング処理を実行する。この処理は、前
記図65に示す処理である。次にステップST373にお
いて、目的とする回転角になったか否か判断する。前記
目的とする回転角はレシピに指定された回転角度であ
る。ステップST373においてNO(ノー)の場合はス
テップST371に戻る。YES(イエス)の場合は、回
転像の自動追尾処理を終了する。
【0293】図69は前記図60のステップST278お
よび図64のステップST328の傾斜像の自動追尾処理
のサブルーチンである。傾斜像の自動追尾処理が開始さ
れると、ステップST381において、傾斜台37を一定
角度傾斜させる。前記傾斜させる一定角度はレシピに記
録された角度であり、例えば5°である。次にステップ
ST382において、自動センタリング処理を実行する。
この処理は、前記図65に示す処理である。次にステッ
プST383において、センタリングの補正量から試料の
厚さを補正する。前記図26により、高さ(厚さ方向の
寸法)はz=δ/sinαで求められる。δはステップS
T382の自動センタリングで移動した距離であり、αは
ステップST381で傾斜させた角度である。次にステッ
プST384において、目的とする傾斜角になったか否か
判断する。前記目的とする傾斜角はレシピに指定された
傾斜角度である。ステップST384においてNO(ノ
ー)の場合はステップST381に戻る。YES(イエ
ス)の場合は、傾斜像の自動追尾処理を終了する。
【0294】図70は前記図61のステップST296お
よび図64のステップST329の異物・欠陥像撮影処理
のサブルーチンである。自動異物・欠陥像撮影処理が開
始されると、ステップST391において、SEM画像を
取り込む。次にステップST392において、欠陥分類処
理を実行する。この処理は、図71に示す自動(異物・
欠陥)分類処理のサブルーチンに示されている。次にス
テップST393において、画像情報および欠陥分類結果
をDIFSデータベースに登録するためDIFSサーバ
へ転送する。次にステップST394において欠陥サイズ
を測定するか否か判断する。NO(ノー)の場合は自動
異物・欠陥像撮影処理を終了する。YES(イエス)の
場合は次のステップST395に移る。ステップST395に
おいて欠陥分類で求めた特徴量からXY平面上でのサイ
ズ(X方向長さ、Y方向長さ、面積など)を求めDIF
Sサーバ3へ転送する。次にステップST396において
欠陥部の高さ測定を行う。次に高さ測定の結果をDIF
Sサーバ3へ転送する。そして、自動異物・欠陥像撮影
処理を終了する。
【0295】図71は前記図70のステップST392の
欠陥分類処理のサブルーチンである。図71のステップ
ST401において、次の処理を実行する。 (1)取り込んだSEM画像に対し、欠陥部を抽出する。 (2)抽出した欠陥部の画像に対して画像処理を行い、欠
陥分類用の正規化した画像特徴量(複数)を計算する。 (3)各画像特徴量に適切な演算(例えば二乗和、教示で
使用した演算と同一の演算)を行い、評価値とする。 (4)画像の拡大率と評価値をキーワードとし、同一画像
の拡大率と(求めた評価値±許容範囲)内の評価値を持
つ欠陥分類データをDIFSサーバ3の欠陥分類データ
ベースから検索する。
【0296】次にステップST402において、検索でヒ
ットしたデータが有るか否か判断する。YES(イエ
ス)の場合はステップST403に移る。ステップST403
において次の処理を実行する。 (1)ヒットした欠陥分類データの内、類似度を計算し、
最も類似度が高い欠陥分類データを選択する。なお、類
似度を計算するためには、適切な評価関数を使用する。
例えば評価関数として各特徴量の差の二乗和を使用し、
その値が最少になる分類データが最も類似度が高いデー
タとする。なお、類似度の計算については、前記「(C
8)欠陥分類手段C8(図28、図29、図30参
照):」の欄の説明参照。 (2)選択した欠陥分類データの分類コードを取り出し、
分類結果とする。 前記ステップST402においてNO(ノー)の場合はス
テップST404に移る。ステップST404において分類で
きない画像という分類コード(例えば、UNKNOWN DEFEC
T)を分類結果とする。前記ステップST403またはST
404が終了したら欠陥分類処理を終了する。
【0297】(変更例)以上、本発明の部品検査システ
ムの実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定
されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発
明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能であ
る。本発明の変更実施例を下記に例示する。 (H01)カセット13に付けられたラベルには、カセッ
トID以外にデバイス番号、ロット番号等をバーコード
により印刷することが可能である。この場合、カセット
ID読取装置16により読み取ったデバイス番号、ロッ
ト番号によって、ウエハー情報をDIFSデータベース
から検索し、読み込むことが可能である。 (H02)本発明の部品検査システムにおいて、予備検査
装置(1,2)は省略することが可能である。 (H03)本発明の部品検査システムにおいて、レビュー
SEMで得られた欠陥情報は、レビューSEMに組み込
んだデータベースに蓄積することが可能である。その場
合、DIFSサーバは省略することが可能である。 (H04)カセット13のバーコードラベルを読み取るた
めのカセットID読取装置は省略可能である。但し省略
した場合は、手作業で、必要な情報を入力する必要があ
る。 (H05)前記実施例のレビューSEMの代わりに、共焦
点型レーザ顕微鏡等の光学式レビュー装置を使用するこ
とが可能である。 (H06)本発明の部品検査システムは、予備検査装置
(1,2)、光学レビュー装置、およびレビューSEM
により構成することが可能である。
【0298】
【発明の効果】前述の本発明の部品検査システムは、下
記の効果を奏する。 (E01)部品検査システムにおけるオペレータの操作量
を減少させることができる。 (E02)部品検索情報入力手段を、検査部品が収納され
たカセットに付けられたカセットIDを読取る手段によ
り構成した場合には、予備検査情報読込手段により検査
部品の予備検査情報を前記検査部品情報データベースか
ら自動的に読み込むことができる。 (E03)レビュー情報登録手段により検査部品情報デー
タベースに記憶させたレビュー情報は、検査部品情報デ
ータベースに接続可能なコンピュータから利用すること
が可能である。 (E04)予備検査情報の中からレビューの必要がある欠
陥を欠陥情報インテリジェント処理手段により自動的に
選択することができるので、レビューSEMの操作を行
う作業者の作業を軽減することができ、作業の効率を高
めることができる。 (E05)アライメント補正手段により、検査部品の部品
位置基準点の予備検査装置上のxy座標位置と、前記検
査部品の部品位置基準点のレビューSEM上のXY座標
位置とを同一にすることができるので、検査部品の欠陥
のXY座標位置とxy座標位置とは同一になる。その場
合、前記欠陥をレビューSEMのXY座標上のレビュー
位置に移動の際、前記xy座標位置の値をそのまま使用
することができる。また、検査部品が円弧を有するベア
ウエハーの場合、パターン無しウエハーのアライメント
補正手段により、ベアウエハーの円弧上の複数の座標を
検出し、検出した複数の座標からベアウエハーの中心座
標を算出して中心のずれを補正することができる。オリ
フラやノッチの位置を検出することにより、ウエハーの
回転を補正することができる。 (E06)欠陥点自動移動手段により、選択された欠陥の
前記予備検査情報に含まれる位置情報に基づいて、前記
XYテーブル(56+63)を移動させて前記選択され
た欠陥を前記レビュー位置に自動的に移動させることが
できるので、レビューSEMの操作を行う作業者の作業
量を減少させることができる。 (E07)検査部品情報データベースは、検査部品に設定
された観察位置の位置情報、その位置における正常な走
査画像である参照画像、およびその倍率情報を有する観
察情報を記憶しているので、自動形状モニタ手段により
検査部品に設定された観察位置の実際の走査画像と前記
参照画像とを比較して、前記走査画像上の欠陥の有無を
容易に判別することができる。また、欠陥を分類するこ
ともできる。 (E08)観察情報が寸法を測定する部分である測長部分
を特定する測長部分特定情報を有するので、自動測長手
段により、検査部品に設定された観察位置の実際の走査
画像上で、前記測長部分特定情報により特定される部分
の寸法を自動的に測定することができる。また、検査部
品に設定された観察位置の実際の走査画像上で、前記厚
さ方向測長部分の一端を含む一端面および他端を含む他
端面に対して、前記傾斜台を傾斜させたときの走査画像
上の移動量の測定値に基づいてそれぞれの厚さ方向の位
置を求め、前記厚さ方向測長部分の寸法を自動的に算出
することができる。 (E09)自動センタリング手段により、前記レビュー位
置に移動した欠陥の走査画像上で、走査画像の中心位置
に対する前記欠陥の中心位置のずれを測定し、前記欠陥
を走査画像の中心位置に自動的に移動させることができ
る。 (E010)回転時センタリング作動手段により前記回転
テーブルが前記単位回転角度傾斜する度に前記自動セン
タリング手段を作動させて欠陥を走査画像の中心に移動
させるので、走査画像から欠陥が外れることなく、回転
テーブルを前記指定回転角度だけ回転させることができ
る。 (E011)傾斜時センタリング作動手段により前記傾斜
台が前記単位傾斜角度傾斜する度に前記自動センタリン
グ手段を作動させて欠陥を走査画像の中心に移動させる
ので、走査画像から欠陥が外れることなく、傾斜台を前
記指定傾斜角度だけ傾斜させることができる。 (E012)走査画像倍率決定手段は、前記自動視野調節
が指示された場合に前記走査画像上の欠陥のサイズに応
じて前記走査画像倍率を自動的に調節するので、走査画
像上に表示される欠陥を適切な大きさとすることができ
る。 (E013)欠陥画像分類データベースを有する前記検査
部品情報データベースは、前記検査部品に生じる欠陥の
走査画像を欠陥の種類に応じて分類して記憶している。
このため、欠陥分類手段は、検査部品の欠陥の実際の走
査画像を前記欠陥画像分類データベースに記憶された欠
陥の走査画像と比較して、前記検査部品の欠陥が前記欠
陥画像分類データベースのどの分類に属するかを判定す
ることができる。したがって、欠陥の分類を容易に行う
ことができる。また、類似画像検索手段は、前記欠陥画
像分類データベースに登録された画像であって前記分類
コード付与前の欠陥の顕微鏡画像の評価値との差が所定
範囲の評価値を有する画像を前記欠陥画像分類データベ
ースから検索して表示することができるの。したがっ
て、分類コード付与前の欠陥の顕微鏡画像は、前記検索
されて表示された画像と比較することにより容易に分類
を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の部品検査システムの実施例1
の全体説明図である。
【図2】 図2は前記図1に示すレビューSEMの構成
の説明図で、図2AはレビューSEM本体の試料交換室
に対してウエハーを出入するためウエハー搬送装置およ
びレビューSEM本体の斜視図、図2Bはカセット位置
決め装置の説明図である。
【図3】 図3は前記図2に示すレビューSEMの平断
面図である。
【図4】 図4は前記図2に示すウエハーカセットとレ
ビューSEM本体の試料交換室との間でウエハーを搬送
するウエハー搬送装置の説明図である。
【図5】 図5は前記図1に示すレビューSEMの要部
の正断面図である。
【図6】 図6は前記図5に示す冷却板の電子ビーム通
過孔の説明図で、図6Aは前記図5のVIA−VIA線か
ら見た端面図、図6Bは前記図6AのVIB−VIB線断
面が水平な場合と傾斜した場合と電子ビーム通過孔の有
効径が変化することを示す図である。
【図7】 図7は前記図1のレビューSEMの側断面図
である。
【図8】 図8は前記図5のVIII−VIII線断面図であ
る。
【図9】 図9は同実施例の試料ステージの載置テーブ
ルへのウエハーWの受渡し方法の説明図である。
【図10】 図10はSEMCと、このSEMCに接続
された構成要素のブロック線図である。
【図11】 図11はSEMCと、このSEMCに接続
された構成要素のブロック線図である。
【図12】 図12はSEMCと、このSEMCに接続
された構成要素のブロック線図で、前記図11の続きの
部分を示す図である。
【図13】 図13は前記図1の制御部分のブロック図
である。
【図14】 図14は検査部品の予備検査装置上のxy
座標座標とレビューSEM(詳細検査装置)上のXY座
標とが異なる場合、予備検査で検出された欠陥のxy座
標位置を、XY座標位置に変換する方法の1例の説明図
である。
【図15】 図15は検査部品の予備検査装置上のxy
座標座標とレビューSEM(詳細検査装置)上のXY座
標とが異なる場合、予備検査で検出された欠陥のxy座
標位置を、XY座標位置に変換する方法の第2の例の説
明図である。
【図16】 図16は、自動センタリング手段C11の機
能の説明図で、図16Aは欠陥点を検査位置(電子ビー
ムの走査位置)に移動した画像、図16Bは電子ビーム
の走査位置中心からの欠陥点の中心位置のずれを示す
図、図16Cは欠陥点が中心位置となるようにX,Y偏
向コイルF6,F7の駆動回路E6,E7を調整した状態を
示す図である。
【図17】 図17は、検査部品保持部材65を傾斜用
軸線T(図5、図8参照)回りに傾斜させた場合に欠陥
点が検査位置(電子ビームの走査中心)からずれる様子
を示す図で、図17Aは傾斜角度が0°のときに電子ビ
ームが欠陥点の中央にフォーカスされている状態を示す
図、図17Bは欠陥点が傾斜用軸線Tからずれている状
態で検査部品保持部材65を単純に傾斜させた場合に欠
陥部が前記走査中心から移動することを示す図、図17
Cは欠陥点が走査中心となるようにX,Y偏向コイルF
6,F7の駆動回路E6,E7、および収束レンズF3、対
物レンズF8の駆動回路E3、E8を調整した状態を示す
図である。
【図18】 図18は検査部品保持部材65を傾斜用軸
線T(図5、図8参照)回りに傾斜させた場合に欠陥点
が検査位置(電子ビームの走査中心)からずれる様子を
示す図で、図17Aは傾斜角度が0°のときに電子ビー
ムが欠陥点の中央にフォーカスされている状態の画像、
図17Bは欠陥点が傾斜用軸線Tからずれている状態で
検査部品保持部材65を単純に傾斜させた場合に欠陥部
が前記走査中心から移動した状態の画像、図17Cは欠
陥点が走査中心となるようにX,Y偏向コイルF6,F7
の駆動回路E6,E7、および収束レンズF3、対物レン
ズF8の駆動回路E3、E8を調整した状態の画像であ
る。
【図19】 図19は検査部品保持部材65を回転テー
ブル64(図5、図8参照)とともに回転させた場合に
欠陥点が検査位置(電子ビームの走査中心)からずれる
様子を示す図で、図19Aは検査部品保持部材65の回
転前に電子ビームが欠陥点の中央にフォーカスされてい
る状態の画像、図19Bは欠陥点が回転中心からずれて
いる状態で検査部品保持部材65をβ°回転させた場合
に欠陥部が前記走査中心から移動した状態の画像、図1
7Cは欠陥点が走査中心となるようにX,Y偏向コイル
F6,F7の駆動回路E6,E7を調整した状態の画像であ
る。
【図20】 図20は、パターン付きウエハーの前記ア
ライメント補正手段C22が算出するアライメント補正値
1の説明図であり、図20Aは+で示す位置にアライメ
ント位置が設定されたパターン付きウエハーWの平面
図、図20Bはアライメント位置の画像WaおよびDI
FSサーバ3のDIFSデータベースに記憶されたアラ
イメント参照画像Wa′を示す図、図20Cはアライメ
ント画像の中心位置の設定位置ao′と検出されたアラ
イメント画像の中心位置aoとのずれを示す図である。
【図21】 図21は、パターン無しウエハーのアライ
メント補正手段C23が算出するアライメント補正方法の
説明図である。
【図22】 図22は前記高精度アライメント補正手段
C24の機能の説明図で、図22AはX方向のサイズが1
0.0〜25.0で検索し、大きい順に並べた欠陥の図
表、図22Bは前記図22Aの欠陥をウエハーW上にマ
ップした図である。
【図23】 図23は自動形状モニタ手段C5の主な機
能の説明図であり、図23AはウエハーWの予め決めら
れた形状モニタする箇所Wa〜Wdを示す図、図23Bは
前記Waの正常なパターン画像(参照画像として記憶さ
れている画像)、図23Cは穴が以上な場合の前記Wa
のパターン画像の例である。
【図24】 図24は観察点情報登録管理手段C51の機
能の説明図で、図24Aは3000倍での追尾画像、図
24Bは10000倍での追尾画像、図24Cは300
00倍での追尾画像であり、図24Dは傾斜した形状モ
ニタ画像、図24Eは回転した形状モニタ画像、図24
Fは回転傾斜した形状モニタ画像である。
【図25】 図25は観察点の自動測長手段C54の機能
の説明図で、図25Aは傾斜角0°における測定画面、
図25Bは傾斜角度α°における測定画面、図25Cは
膜厚および穴の深さの測定方法の説明図である。
【図26】 図26は観察点の自動測長手段C54の機能
の説明図で、膜厚および穴の深さの測定で実行する計算
例の説明図である。
【図27】 図27は異物や欠陥の分布の例を示す図で
ある。
【図28】 図28は欠陥分類処理の説明図である。
【図29】 図29は欠陥分類処理の説明図で、円形の
欠陥を示す図である。
【図30】 図30は欠陥分類処理の説明図で、線状の
欠陥を示す図である。
【図31】 図31は異物検査装置1、欠陥検査装置2
が行う処理のフローチャートである。
【図32】 図32は前記図31のステップST3の表
示画面の説明図である。
【図33】 図33は前記図31の続きのフローチャー
トである。
【図34】 図34は、CIMのメモリに記憶されたプ
ログラムにより実行される処理依頼票作成フローであ
る。
【図35】 図35は処理依頼票作成画面の説明図であ
る。
【図36】 図36はCIMのメモリに記憶された処理
依頼票発行フローである。
【図37】 図37はDIFSサーバ3のメモリに記憶
されたプログラムにより実行されるDIFSサーバの欠
陥情報管理手段G1の情報管理フローである。
【図38】 図38はDIFSサーバ3の処理選択およ
び形状分類教示処理のフローチャートである。
【図39】 図39は前記図38のステップST55で表
示される画面の説明図である。
【図40】 図40は前記図38の続きに行う欠陥分類
教示処理のフローチャートである。
【図41】 図41は前記図38の続きに行う類似画像
検索処理のフローチャートである。
【図42】 図42は前記図41の続きに行う類似画像
検索処理のフローチャートである。
【図43】 図43はレビューSEMの画像の視野と評
価領域の説明図である。
【図44】 図44は、レビューSEMの処理のフロー
チャートで、SEMCのメモリに記憶されたプログラム
により実行される処理のフローチャートである。
【図45】 図45は前記図44の続きのフローチャー
トである。
【図46】 図46は前記図44のステップST103の
ウエハー情報入力画面の説明図である。
【図47】 図47は前記図44の続きのフローチャー
トである。
【図48】 図48は前記ステップST115、ST128の
レビュー処理のサブルーチンである。
【図49】 図49は前記ステップST143、ST149の
ウエハーアライメント処理のサブルーチンである。
【図50】 図50は前記ステップST145の自動形状
モニタ処理のサブルーチンである。
【図51】 図51は前記図50のステップST187の
形状評価処理のサブルーチンである。
【図52】 図52は前記ステップST203の自動測長
処理のサブルーチンである。
【図53】 図53は前記図52のフローチャートの処
理の説明図である。
【図54】 図54は前記図52のフローチャートの処
理の説明図である。
【図55】 図55は前記図51のステップST207の
形状分類処理のサブルーチンである。
【図56】 図56は前記図48のモニタ画像登録処理
のサブルーチンの前半部分を示す図である。
【図57】 図57は前記図56のステップST244で
表示される登録入力画面の一例を示す図である。
【図58】 図58は前記図56の続きのフローを示す
図である。
【図59】 図59は前記図56のステップST250の
測長情報作成処理のサブルーチンである。
【図60】 図60は前記ステップST151のマニュア
ル欠陥像レビュー処理のサブルーチンである。
【図61】 図61は前記図60の続きのフローであ
る。
【図62】 図62は前記図48のステップST152の
自動欠陥像レビュー処理のサブルーチンである。
【図63】 図63は欠陥の塊の分布形状パラメータの
説明図である。
【図64】 図64は前記図62のステップST314の
自動異物・欠陥撮影処理のサブルーチンである。
【図65】 図65は前記図60のステップST314、
図64のステップST322の自動センタリング処理のサ
ブルーチンであり、またステップST363、ST372、S
T382においても実行されるサブルーチンである。
【図66】 図66は前記図65のステップST341、
ST343のSEM画像画質調整処理のサブルーチンであ
り、また、ステップST361においても実行されるサブ
ルーチンである。
【図67】 図67は前記図61のステップST293お
よび図64のステップST323の自動視野調整処理のサ
ブルーチンである。
【図68】 図68は前記図60のステップST284お
よび図64のステップST326の回転像の自動追尾処理
のサブルーチンである。
【図69】 図69は前記図60のステップST278お
よび図64のステップST328の傾斜像の自動追尾処理
のサブルーチンである。
【図70】 図70は前記図61のステップST296、
および図64のステップST329の異物・欠陥像撮影処
理のサブルーチンである。
【図71】 図71は前記図70のステップST392の
自動異物・欠陥分類処理のサブルーチンである。
【図72】 図72は部品検査システムの従来例の概略
説明図である。
【図73】 図73は検査情報の表示例を示す図であ
り、図73Aは検査部品の外形および検査部品上の異物
位置または欠陥位置を示す図、図73Bは異物番号また
は欠陥番号とその位置、大きさを表形式で示す図であ
る。
【図74】 図74はオペレータが指定した異物または
欠陥のディスプレイD1上のSEM画像の説明図で、図
74Aはオペレータが指定した後の最初のディスプレイ
D1上の異物または欠陥表示画像、図74Bは図74A
の異物または欠陥をディスプレイD1中央に表示した画
像、図74Cは図74Bの拡大画像を示す図である。
【図75】 図75は前記図74Cの異物または欠陥画
像を鉛直軸(前記レビューSEMの電子ビームに平行な
軸)周りに60°傾斜させた状態で観察する場合の説明
図であり、図75Aは回転角度θ=0°の状態(前記図
74Cの状態と同じ状態)を示す図、図75Bは前記図
75Aの状態から10°回転させたθ=10°の状態を
示す図、図75Cは前記図75Bの状態で試料テーブル
を平行移動させて異物または欠陥をディスプレイD1の
中心位置に移動させた状態を示す図、図75Dは前記図
75Cの状態から10°回転させたθ=20°の状態を
示す図、図75Eは前記図75Dの状態で試料テーブル
を平行移動させて異物または欠陥をディスプレイD1の
中心位置に移動させた状態を示す図、である。
【図76】 図76は前記図74Cの異物または欠陥画
像を水平軸(レビューSEMの電子ビームに垂直な軸)
周りに45°回転させた状態で観察する場合の説明図で
あり、図76Aは傾斜角度ψ=0°の状態(前記図74
C、図75Aの状態)を示す図、図76Bは前記図76
Aの状態から5°傾斜させたψ=5°の状態を示す図、
図76Cは前記図76Bの状態で試料テーブルを平行移
動させて異物または欠陥をディスプレイD1の中心位置
に移動させた状態を示す図、図76Dは前記図76Cの
状態から更に5°傾斜させたψ=10°の状態を示す
図、図76Eは前記図76Dの状態で試料テーブルを平
行移動させて異物または欠陥をディスプレイD1の中心
位置に移動させた状態を示す図、である。
【符号の説明】
W…検査部品(ウエハー)、C11…自動センタリング手
段、C12…傾斜像追尾手段、C13…回転像追尾手段、C
14…自動視野調整手段、C21…欠陥情報インテリジェン
ト処理手段、C22…欠陥点自動移動手段、C23…パター
ン無しウエハーのアライメント補正手段、C41…部品検
索情報入力手段、C42…予備検査情報読込手段、C43…
レビュー情報登録手段、C5…自動形状モニタ手段、C5
4…自動測長手段、G1…分類教示手段、6…真空検査
室、13…カセット、16…バーコード情報読取手段
(検索情報検出装置)、37…傾斜台、64…回転テー
ブル、65…検査部品保持部材、88…放出粒子検出装
置、(1,2)…予備検査装置、(56+63)…XY
テーブル、(19〜28+D3〜D6+M3〜M6)…検査
部品搬送装置、(F1〜F4+F6〜F8+E1〜E4+E6
〜E8)…電子ビーム走査装置、
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図16】
【図21】
【図4】
【図5】
【図18】
【図19】
【図27】
【図32】
【図35】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図57】
【図63】
【図10】
【図14】
【図15】
【図17】
【図74】
【図11】
【図12】
【図13】
【図20】
【図22】
【図23】
【図24】
【図39】
【図43】
【図46】
【図25】
【図26】
【図28】
【図29】
【図30】
【図34】
【図53】
【図66】
【図31】
【図62】
【図33】
【図72】
【図73】
【図36】
【図44】
【図37】
【図38】
【図67】
【図69】
【図40】
【図41】
【図54】
【図65】
【図42】
【図68】
【図75】
【図45】
【図70】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図76】
【図52】
【図55】
【図56】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図64】
【図71】

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る部品検査システム、(A01)予備検査された検査部品
    を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に存
    在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検査
    情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検査
    部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検査
    部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレビ
    ュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得られ
    たレビュー情報を記憶するレビュー情報データベースと
    を有する検査部品情報データベース、(A02)真空検査
    室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部材
    を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査部
    品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所をレ
    ビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決定
    手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成する
    顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A05)前記
    検査部品保持部材に保持された検査部品がXY平面上の
    目標座標位置に移動するように前記XYテーブルを移動
    させる検査部品移動手段、(A06)前記検査部品(W)
    の予備検査装置で検出された部品位置基準点の前記予備
    検査装置上のxy座標位置と、前記検査部品保持部材に
    セットされたときの前記部品位置基準点のレビュー装置
    上のXY座標位置との位置ずれ量を検出するセット時座
    標位置ずれ量検出手段と、前記検出された位置ずれ量だ
    け前記検査部品(W)をXY座標上で移動させて前記部
    品位置基準点のxy座標位置とXY座標位置とを一致さ
    せる基準点一致用移動手段とを有するアライメント補正
    手段。
  2. 【請求項2】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の部品検査システム、(A07)詳細検査
    用の走査型電子顕微鏡により構成される前記レビュー装
    置、(A08)走査画像倍率決定手段が決定した走査画像
    倍率に応じた走査範囲の前記検査箇所を電子ビームによ
    り走査する電子ビーム走査装置と、前記電子ビーム走査
    装置で走査された前記検査部品表面から放出される放出
    粒子を検出する放出粒子検出装置と、前記電子ビームの
    走査位置および前記走査位置に対応した前記放出粒子の
    検出値により電子ビームの走査面内の走査画像を作成す
    る走査画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
  3. 【請求項3】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の部品検査システム、(A09)詳細検査
    用の光学顕微鏡により構成される前記レビュー装置、
    (A010)前記所定の検査箇所の光学画像を撮影する光
    学画像撮影手段を有する前記レビュー装置。
  4. 【請求項4】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか記載の部品検査システ
    ム、(A011)前記検査部品が円弧状の外側縁を有し前
    記円弧の中心点に前記部品位置基準点が設定されたパタ
    ーンが形成されていないベアウエハーである場合に、前
    記検査部品の円弧上の複数の部品位置検出点のXY座標
    から前記部品位置基準点のXY座標を算出する基準点座
    標算出手段を有する前記アライメント補正手段。
  5. 【請求項5】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか記載の部品検査システ
    ム、(A012)前記検査部品がパターンを有し前記パタ
    ーン上の特定のパターン上に前記部品位置基準点が設定
    されたウエハーである場合に、前記検査部品の部品位置
    基準点のxy座標位置とXY座標位置とを一致させる前
    記アライメント補正手段。
  6. 【請求項6】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る請求項5記載の部品検査システム、(A013)前記検
    査部品が複数の同一のチップパターンを有し前記各チッ
    プパターン上の特定のパターンにそれぞれ部品位置基準
    点が設定されているウエハーである場合に、前記検査部
    品の部品位置基準点のxy座標位置とXY座標位置とを
    一致させる前記アライメント補正手段。
  7. 【請求項7】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の部品検査システム、(A014)前記部
    品位置基準点が前記検査部品の予備検査装置で検出され
    た欠陥上に設定された前記アライメント補正手段。
  8. 【請求項8】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る部品検査システム、(A01)予備検査された検査部品
    を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に存
    在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検査
    情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検査
    部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検査
    部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレビ
    ュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得られ
    たレビュー情報を記憶するレビュー情報データベースと
    を有する検査部品情報データベース、(A02)真空検査
    室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部材
    を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査部
    品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所をレ
    ビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決定
    手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成する
    顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A05)前記
    検査部品保持部材に保持された検査部品がXY平面上の
    目標座標位置に移動するように前記XYテーブルを移動
    させる検査部品移動手段、(A015)前記検査部品の予
    備検査装置で検出された部品位置基準点の前記予備検査
    装置上のxy座標位置と、前記検査部品保持部材にセッ
    トされたときの前記部品位置基準点のレビュー装置上の
    XY座標位置との位置ずれ量を検出するセット時座標位
    置ずれ量検出手段および、前記検査部品位置ずれ量に応
    じて前記検査部品移動時の前記部品位置基準点の移動後
    の目標座標位置を補正する目標座標位置補正手段。
  9. 【請求項9】 下記の構成要件を備えたことを特徴とす
    る請求項8記載の部品検査システム、(A016)前記検
    査部品が円弧状の外側縁を有し前記円弧の中心点に前記
    部品位置基準点が設定されたパターンが形成されていな
    いベアウエハーである場合に、前記検査部品の円弧上の
    複数の部品位置検出点のXY座標から前記部品位置基準
    点のXY座標を算出する前記基準点座標算出手段。
  10. 【請求項10】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項8記載の部品検査システム、(A017)前記
    検査部品がパターンを有し前記パターン上の特定のパタ
    ーン上に前記部品位置基準点が設定されたウエハーであ
    る場合に、前記検査部品の前記特定のパターンの前記x
    y座標位置およびXY座標位置の位置ずれ量を検出する
    前記位置ずれ量検出手段。
  11. 【請求項11】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項10記載の部品検査システム、(A018)前
    記検査部品が複数の同一のチップパターンを有し前記各
    チップパターン上の特定のパターンにそれぞれ部品位置
    基準点が設定されているウエハーである場合に、前記検
    査部品の前記各チップパターン上の特定のパターンの前
    記xy座標位置およびXY座標位置の位置ずれ量を検出
    する前記位置ずれ量検出手段。
  12. 【請求項12】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項8記載の部品検査システム、(A019)前記
    部品位置基準点が前記検査部品の予備検査装置で検出さ
    れた欠陥上に設定され、前記予備検査装置上の前記欠陥
    のxy座標位置と、前記検査部品保持部材にセットされ
    たときの前記欠陥のレビュー装置上のXY座標位置との
    位置ずれ量を検出する前記セット時座標位置ずれ量検出
    手段。
  13. 【請求項13】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A020)前
    記X軸およびY軸に垂直な回転軸周りの前記検査部品保
    持部材(65)の回転位置を調節可能な回転テーブル
    (64)、(A021)前記回転テーブル(64)の回転
    角度を指定する回転角度指定手段、(A022)前記検査
    部品保持部材(65)に保持された検査部品(W)が、
    XY座標面内で前記回転角度指定手段により指定された
    回転角度である指定回転角度に対応する目標回転位置に
    回転するように前記回転テーブル(64)を回転させる
    回転制御手段、(A023)前記検査部品保持部材にセッ
    トされた検査部品(W)のセット時のXY座標面内の回
    転位置を検出するセット時回転位置検出手段、(A02
    4)前記予備検査装置で検出された前記予備検査装置上
    のxy座標面内の前記検査部品(W)の回転位置と前記
    XY座標面内のセット時回転位置との回転位置ずれ量を
    検出する回転位置ずれ量検出手段と、前記検出された回
    転位置ずれ量だけ前記回転テーブルを回転させて前記検
    査部品の前記xy座標面内での回転位置とXY座標面内
    でのセット時回転位置とを一致させる回転位置一致用回
    転手段とを有するアライメント補正手段。
  14. 【請求項14】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項13記載の部品検査システム、(A025)前
    記検査部品が円弧状の外側縁を有し前記円弧の中心点に
    前記部品位置基準点が設定され且つ前記円弧上に部品回
    転位置検出点であることを示す目印が形成されたパター
    ンが形成されていないベアウエハーである場合に、前記
    検査部品の円弧上の複数の部品位置検出点のXY座標か
    ら前記部品位置基準点のXY座標を算出する基準点座標
    算出手段、前記部品回転位置検出点のXY座標を検出す
    る回転位置検出点座標検出手段および、前記部品位置基
    準点および前記部品回転位置検出点のXY座標から前記
    検査部品保持部材にセットされた検査部品(W)のセッ
    ト時のXY座標面内の回転位置を検出するセット時回転
    位置検出手段。
  15. 【請求項15】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項13記載の部品検査システム、(A026)前
    記検査部品がパターンの形成されたウエハーである場
    合、前記検査部品が前記検査部品保持部材にセットされ
    たときに、前記検査部品上に設定された複数の部品位置
    検出点のXY座標を検出し、検出した前記XY座標から
    前記ウエハーの回転位置を検出する前記セット時回転位
    置検出手段。
  16. 【請求項16】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A020)前
    記X軸およびY軸に垂直な回転軸周りの前記検査部品保
    持部材(65)の回転位置を調節可能な回転テーブル
    (64)、(A021)前記回転テーブル(64)の回転
    角度を指定する回転角度指定手段、(A022)前記検査
    部品保持部材(65)に保持された検査部品(W)が、
    XY座標面内で前記回転角度指定手段により指定された
    回転角度である指定回転角度に対応する目標回転位置に
    回転するように前記回転テーブル(64)を回転させる
    回転制御手段、(A023)前記検査部品保持部材にセッ
    トされた検査部品(W)のセット時のXY座標面内の回
    転位置を検出するセット時回転位置検出手段、(A02
    7)前記予備検査装置で検出された前記予備検査装置上
    のxy座標面内の前記検査部品(W)の回転位置と前記
    XY座標面内のセット時回転位置との回転位置ずれ量を
    検出する回転位置ずれ量検出手段および、前記回転位置
    ずれ量に応じて前記検査部品回転時の検査部品の目標回
    転位置を補正する目標座標位置補正手段。
  17. 【請求項17】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A028)検
    査部品に設定された観察位置の位置情報、その位置にお
    ける正常な顕微鏡画像である参照画像、その倍率情報お
    よび画像の特徴を数値化した値として定義される特徴量
    を有する観察情報を記憶した前記検査部品情報データベ
    ース、(A029)前記検査部品に設定された観察位置の
    実際の顕微鏡画像の特徴量に応じて定まる評価値と前記
    参照画像の特徴量に応じて定まる評価値とを比較して、
    前記各画像の前記評価値が設定値以上異なる場合は異常
    と判断する自動形状モニタ手段。
  18. 【請求項18】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項17記載の部品検査システム、(A030)前
    記参照画像の倍率情報に応じて、前記実際の顕微鏡画像
    を前記参照画像の倍率と同一の倍率で自動的に表示する
    自動追尾手段を有する前記自動形状モニタ手段。
  19. 【請求項19】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項17または18記載の部品検査システム、
    (A031)異常形状モニタ画像データベースを有する前
    記検査部品情報データベース、(A032)前記異常と判
    断された実際の顕微鏡画像に異常であることを示す分類
    コードを付けて前記異常形状モニタ画像データベースに
    登録する異常画像分類登録手段。
  20. 【請求項20】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A033)寸
    法を測定する部分である測長部分を特定する測長部分特
    定情報を有する観察情報、(A034)前記検査部品に設
    定された観察位置の実際の顕微鏡画像上で、前記測長部
    分特定情報により特定される部分の寸法を測定する自動
    測長手段。
  21. 【請求項21】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項20記載の部品検査システム、(A035)前
    記顕微鏡の光軸に垂直な傾斜用軸線周りの前記検査部品
    保持部材の傾斜位置を調節可能な傾斜台、(A036)前
    記傾斜台の傾斜角度を指定する傾斜角度指定手段、(A
    037)前記傾斜角度指定手段により指定された傾斜角度
    である指定傾斜角度に応じて前記傾斜台を傾斜させる傾
    斜制御手段、(A038)電子ビームの走査面に垂直な方
    向の寸法を測定する部分である厚さ方向測長部分を特定
    する測長部分特定情報を有する前記観察情報、(A03
    9)前記検査部品に設定された観察位置の実際の顕微鏡
    画像上で、前記厚さ方向測長部分の一端を含む一端面お
    よび他端を含む他端面にそれぞれ設定した一端面側測定
    点および他端面側測定点が前記傾斜台を傾斜させたとき
    の顕微鏡画像上の移動量の測定値に基づいて前記厚さ方
    向測長部分の寸法を算出する自動測長手段。
  22. 【請求項22】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A040)前
    記選択された欠陥の前記予備検査情報に含まれる位置情
    報に基づいて、前記XYテーブルを移動させて前記選択
    された欠陥を前記レビュー位置に移動させる欠陥点自動
    移動手段。
  23. 【請求項23】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A041)前
    記レビュー位置に移動した欠陥の顕微鏡画像上で、顕微
    鏡画像の中心位置に対する前記欠陥の中心位置の位置ず
    れ量を測定する欠陥中心位置ずれ量測定手段と、前記欠
    陥を前記測定した欠陥中心位置ずれ量だけ顕微鏡画像の
    中心位置に移動させる欠陥中心位置移動手段とを有する
    自動センタリング手段。
  24. 【請求項24】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項23記載の部品検査システム、(A020)前
    記X軸およびY軸に垂直な回転軸周りの前記検査部品保
    持部材(65)の回転位置を調節可能な回転テーブル
    (64)、(A021)前記回転テーブル(64)の回転
    角度を指定する回転角度指定手段、(A042)前記回転
    角度指定手段により指定された回転角度である指定回転
    角度だけ前記回転テーブルを回転させる際、単位回転角
    度以下の傾斜を繰り返して最終的に前記回転台を前記指
    定回転角度だけ回転させる回転制御手段と、前記単位回
    転角度を決定する単位回転角度決定手段と、前記回転テ
    ーブルが前記単位回転角度回転する度に前記自動センタ
    リング手段を作動させる回転時センタリング作動手段と
    から構成される回転像追尾手段。
  25. 【請求項25】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項23記載の部品検査システム、(A035)前
    記顕微鏡の光軸に垂直な傾斜用軸線周りの前記検査部品
    保持部材の傾斜位置を調節可能な傾斜台、(A036)前
    記傾斜台の傾斜角度を指定する傾斜角度指定手段、(A
    043)前記傾斜角度指定手段により指定された傾斜角度
    である指定傾斜角度だけ前記傾斜台を傾斜させる際、単
    位傾斜角度以下の傾斜を繰り返して最終的に前記傾斜台
    を前記指定傾斜角度だけ傾斜させる傾斜制御手段と、前
    記単位傾斜角度を決定する単位傾斜角度決定手段と、前
    記傾斜台が前記単位傾斜角度傾斜する度に前記自動セン
    タリング手段を作動させる傾斜時センタリング作動手段
    とから構成される傾斜像追尾手段。
  26. 【請求項26】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A044)前
    記顕微鏡画像上に表示される欠陥を適切な大きさとする
    自動視野調節を指示する自動視野調節指示手段と、前記
    自動視野調節が指示された場合に前記顕微鏡画像上の欠
    陥のサイズに応じて前記顕微鏡画像倍率を調節する前記
    顕微鏡画像倍率決定手段とから構成された自動視野調整
    手段。
  27. 【請求項27】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A045)前
    記検査部品に生じる欠陥の顕微鏡画像を欠陥の種類に応
    じた分類コードを付けて記憶した欠陥画像分類データベ
    ースを有する前記検査部品情報データベース、(A04
    6)前記欠陥の大きさおよび形状に関連する複数の数値
    を欠陥の特徴量として記憶した前記欠陥画像分類データ
    ベース。
  28. 【請求項28】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項27記載の部品検査システム、(A047)前
    記欠陥の輝度に関連する数値を欠陥の特徴量として記憶
    した前記欠陥画像分類データベース。
  29. 【請求項29】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項27または28記載の部品検査システム、
    (A048)検査部品(W)の分類コード付与前の欠陥の
    顕微鏡画像の前記特徴量から前記特徴量に応じて定まる
    評価値を算出する評価値算出手段、(A049)前記欠陥
    画像分類データベースに記憶された分類コード付欠陥の
    顕微鏡画像の評価値と前記検査部品(W)の分類コード
    付与前の欠陥の顕微鏡画像の評価値との差が小さい分類
    コード付欠陥と同じ分類コードを前記分類コード付与前
    の欠陥に付与する欠陥分類手段(C1)。
  30. 【請求項30】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項27または28記載の部品検査システム、
    (A048)検査部品(W)の分類コード付与前の欠陥の
    顕微鏡画像の前記特徴量から前記特徴量に応じて定まる
    評価値を算出する評価値算出手段、(A050)前記欠陥
    画像分類データベースに登録された画像であって前記分
    類コード付与前の欠陥の顕微鏡画像の評価値との差が所
    定範囲の評価値を有する画像を前記欠陥画像分類データ
    ベースから検索して表示する類似画像検索手段。
  31. 【請求項31】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A051)前
    記予備検査情報の中からレビューの必要がある欠陥を自
    動的に選択する欠陥情報インテリジェント処理手段を備
    えた前記レビュー装置。
  32. 【請求項32】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項31記載の部品検査システム、(A052)前
    記予備検査情報が示す欠陥が所定の条件を満たすか否か
    を判断する条件適合判断手段と、前記所定の条件を満た
    す欠陥をレビューすべき欠陥として選択するレビュー欠
    陥選択手段とを有する前記欠陥情報インテリジェント処
    理手段。
  33. 【請求項33】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項31記載の部品検査システム、(A053)前
    記予備検査情報が示す欠陥のサイズが所定サイズ以上の
    欠陥をレビューの必要がある欠陥として選択する前記欠
    陥情報インテリジェント処理手段。
  34. 【請求項34】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A054)前
    記真空検査室に隣接して設けられたカセット載置部と、
    前記カセット載置部に載置されたカセット内の検査部品
    を取出して前記検査部品保持部材に搬送するとともに検
    査が終了した検査部品を前記検査部品保持部材から前記
    カセットに搬送する検査部品搬送装置と、を有する前記
    レビュー装置、(A055)前記カセット内の検査部品に
    関する予備検査情報を検索可能な検索情報が検出可能に
    設けられたカセットが前記カセット載置部に載置された
    場合に、前記検索情報を検出する検索情報検出装置を有
    する前記検査部品の部品検索情報入力手段。
  35. 【請求項35】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する請求項34記載の部品検査システム、(A056)前
    記カセット外面に貼られたラベルに印刷された前記検索
    情報を表すバーコードを読取るバーコードリーダにより
    構成された前記検索情報検出装置。
  36. 【請求項36】 下記の構成要件を備えたことを特徴と
    する部品検査システム、(A01)予備検査された検査部
    品を特定するのに役立つ部品検索情報および検査部品に
    存在する欠陥の位置情報およびサイズ情報を含む予備検
    査情報を記憶する予備検査情報データベースと、前記検
    査部品を特定するのに役立つ部品検索情報および前記検
    査部品に対する詳細検査用の顕微鏡により構成されるレ
    ビュー装置を用いた詳細検査であるレビューにより得ら
    れたレビュー情報を記憶するレビュー情報データベース
    とを有する検査部品情報データベース、(A02)真空検
    査室と、前記真空検査室内に配置された検査部品保持部
    材を直交するX軸およびY軸方向に移動させて前記検査
    部品保持部材に保持された検査部品の所定の検査箇所を
    レビュー位置に移動させるXYテーブルと、画像倍率決
    定手段が決定した画像倍率に応じた顕微鏡画像を作成す
    る顕微鏡画像撮影手段と、を有する前記レビュー装置、
    (A03)前記検査部品保持部材にセットされる検査部品
    の部品検索情報を入力する部品検索情報入力手段と、前
    記部品検索情報入力手段により入力された部品検索情報
    を記憶する部品検索情報記憶手段と、前記部品検索情報
    に対応する検査部品の予備検査情報を前記検査部品情報
    データベースから読み込む予備検査情報読込手段と、を
    有する前記レビュー装置、(A04)前記予備検査情報読
    込手段により読み込まれた前記予備検査情報に含まれる
    欠陥の中から選択されたレビューすべき欠陥をレビュー
    して得られたレビュー情報を前記検査部品情報データベ
    ースに記憶させるレビュー情報登録手段、(A057)前
    記レビュー位置の検査部品に対するX線分析を行うX線
    分析装置を有する前記レビュー装置、(A058)X線分
    析の実行が指定されているか否かを判断するX線分析実
    行判別手段、(A059)X線分析の実行が指定されてい
    る場合にX線分析を自動的に実行するX線分析自動実行
    手段。
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