JPH10135179A - スピン処理装置 - Google Patents
スピン処理装置Info
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- JPH10135179A JPH10135179A JP28996596A JP28996596A JPH10135179A JP H10135179 A JPH10135179 A JP H10135179A JP 28996596 A JP28996596 A JP 28996596A JP 28996596 A JP28996596 A JP 28996596A JP H10135179 A JPH10135179 A JP H10135179A
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Abstract
散の少ないスピン処理装置を提供すること。 【解決手段】 基板4を保持する回転体5と、この回転
体5を回転駆動させる駆動手段と、この回転体5を収納
するカップ体8とを有するスピン処理装置1において、
上記カップ体8は、金属より形成された下カップ9と、
金属より形成された下カップ9の上端部に設けられた上
カップ10と、合成樹脂で形成され上記下カップ9と上
カップ10とが形成する空間部内に上記回転体5の外周
を覆うように設けられた中カップ11と、を具備したこ
とを特徴としている。
Description
スピン処理装置に関する。
おいては、一般に基板(半導体ウエハや液晶用ガラス基
板)の製造工程でこの基板の洗浄・乾燥等に、スピン処
理装置が用いられている。
させて、この基板を回転体とともに回転させ、この回転
によって生じる遠心力を利用して上記基板の洗浄や乾燥
などの処理を行うものである。
て説明する。上記スピン処理装置はベースを有してお
り、このベースの上部側にカップ体が設けられている。
このカップ体には、回転体が収容されており、この回転
体の上面に基板を保持する保持手段が設けられている。
この回転体は、回転軸の上端に一体的に取り付けられて
いる。
転軸を挿通させる挿通孔が形成され、この挿通孔の上部
側で上記回転軸に上記回転体が連結されている。このカ
ップ体は、上方側が上カップ、下方側が下カップとなっ
ており、この上カップと下カップが係合保持されてカッ
プ体を構成している。またこのカップ体の内部空間には
中カップが設けられており、この中カップは上記基板の
洗浄の際、処理液が再び基板に跳ね返って付着したりす
るのを防止している。さらに上記中カップは、基板等が
破損した場合にこの破損片が上カップや下カップに衝突
するのを防いだり、あるいは衝突の際の衝撃を吸収する
ような構成になっている。
プ体には、例えばフッ酸などの薬液に対して耐薬品性を
持たせるため、材質を合成樹脂として形成したものがあ
った。このようなスピン処理装置では、合成樹脂は金属
と比較して強度的に弱く、回転駆動時に基板が破損して
破損片が発生すると、この破損片が上記カップ体に衝突
してこのカップ体を破損する虞がある。
るため、上記カップ体の材質をすべて金属とした構成も
存在する。この場合は、金属表面に電解研磨加工を施し
て表面を滑らかに形成し、この金属表面から飛散する金
属微粒子などのパーティクルを少ないものとしている。
しかしながら、処理液に例えばフッ酸などの薬液を用い
る場合には、この金属表面が腐食され、そのためこのカ
ップ体の寿命が短いものとなっている。
るために、このカップ体の表面をフッ素レイデント処理
(金属表面をタフラム処理した後にフッ素化合物を化学
定着させる処理)する構成も用いられているが、例えば
ガラス製の基板が破損した場合には、この基板の破損に
よって発生する破損片が上記カップ体の中カップの内面
の処理膜を損傷することがあり、この損傷部分に薬液が
付着したり、あるいはこの損傷部分が酸化されることに
よって、この中カップ表面の腐食が進行することもあ
る。また、その場合には上記中カップを交換しなければ
ならないが、フッ素レイデント処理された中カップは高
価であるため、その交換にコストが掛かるという欠点を
有している。
されている場合、基板破損時にこの破損片が遠心力によ
りこの金属製の中カップに衝突したときに、この破損片
が跳ね返ったり、あるいはさらに破損して拡散するなど
の不具合が発生する。
ので、その目的とするところは、安価でかつ基板の破損
片の跳ね返りによる飛散の少ないスピン処理装置を提供
しようとするものである。
基板を保持する回転体と、この回転体を回転駆動させる
駆動手段と、この回転体を収納するカップ体とを有する
スピン処理装置において、上記カップ体は、金属より形
成された下カップと、金属より形成された下カップの上
端部に設けられた上カップと、合成樹脂で形成され上記
下カップと上カップとが形成する空間部内に上記回転体
の外周を覆うように設けられた中カップと、を具備した
ことを特徴としている。
び下カップはこの表面をフッ素レイデント処理されてい
ることを特徴とする請求項1記載のスピン処理装置であ
る。請求項3記載の発明は、上記上カップは上記下カッ
プに着脱自在に設けられ、上記上カップの内面周辺部に
は上記中カップの周辺部を着脱自在に係合保持する係合
部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のス
ピン処理装置である。
合成樹脂によって形成され、かつ係合保持されているた
め、上記基板の破損片がこの中カップに衝突しても衝撃
を吸収してこの破損片が跳ね返りによって拡散されるの
を防止することが可能となる。
でも、この中カップを貫通することによって破損片の衝
突速度が削減されるので、破損片が上カップおよび下カ
ップに衝突しても、これらを損傷させることが少なくな
る。
形成されているため、この中カップが損傷した場合でも
容易に交換でき、金属を材質とする場合に比較してこの
中カップを安価に作成することが可能となる。
よび下カップはこの表面がフッ素レイデント処理されて
いるため、この表面に薬液などが付着しても腐食が進行
し難く、かつ金属イオンが生じ難いものとなっている。
上記下カップに着脱自在に設けられ、上記上カップの内
面周辺部には上記中カップの周辺部を着脱自在に係合保
持する係合部が設けられているため、上記中カップが損
傷した場合に、この交換を容易に行うことが可能とな
る。
いて、図1に基づいて説明する。スピン処理装置1は、
図示されないベースなどに固定された駆動源であるモー
タ2を有している。このモータ2の駆動軸2aには、上
方に向かう回転軸3が取り付けられ、回転駆動力を伝達
可能な構成としている。
るための回転体5が取り付けられている。この回転体5
は金属を材質として形成されており、またこの表面がフ
ッ素レイデント処理されて、腐食され難いものとなって
いる。この回転体5は、例えばその形状を円板状として
おり、この回転体5の上面には基板4を載置する受けピ
ン6と、この受けピン6より回転体5の外方側に、この
受けピン6よりも高く形成された保持ピン7とがそれぞ
れ複数個ずつ設けられた構成となっている。
に載置させた場合に、この基板4の外周を係止して、こ
の基板4を高速回転させても回転体5上で摺動させない
ようにしている。
れている。カップ体8は、例えばステンレスなどの金属
からなる下カップ9に、同じく例えばステンレスなどの
金属からなる上カップ10を載置した構成であり、また
この下カップ9と上カップ10とで形成する内部空間に
は、合成樹脂製の中カップ11が設けられている。
成され、また底部13の周辺部には、周方向に所定間隔
で複数の排出路14が設けられている。この下カップ9
は、排出路14よりも径方向内側が上方に向かい傾斜し
た受け部15となっており、またこの受け部15の上端
側、すなわち上記下カップ9の中心部分には上記回転軸
3を挿通させる挿通孔16が形成されている。この下カ
ップ9の挿通孔16の周辺部分には、上方へ向かい折れ
曲がったフランジ17が形成されており、上記回転体5
の下面とでラビリンス構造を形成して上記基板4を処理
する際の処理液が、上記挿通孔16へ侵入し難くしてい
る。
例えばゴムのような弾性部材18が周方向に全長にわた
って取り付けられており、この弾性部材18の上部に上
カップ10が周辺部下面を接合させて載置されている。
このため、上記上カップ10は、下カップ9に対して着
脱自在の構成となって設けられている。
おり、またこの周辺部は水平部19となっている。この
水平部19の外周端部は下方に向かって折れ曲がったフ
ランジ部20に形成されており、上記上カップ10がず
れても上記周壁12にこのフランジ部20が引っ掛かる
ために、この上カップ10が外れ難いものとなってい
る。
8の内部側に向かってL字形の断面を有する係合部材2
1が、例えばねじなどによって取り付けられている。こ
の係合部材21は、L字形の水平部分21aに上記中カ
ップ11の周辺部が係合載置される。
と外面とのうち、少なくとも内面はフッ素レイデント処
理されている。そのため、この下カップ9および上カッ
プ10にフッ酸などの処理液が付着しても、この内面が
腐食されずに、寿命を長くすることが可能となってお
り、また金属イオンも生じ難いものとなっている。なお
本実施の形態では、このフッ素レイデント処理は、回転
体5、下カップ9および上カップ10に限らずに、例え
ばこのスピン処理装置1の外方に設けられた回転軸3や
基板4を搬送する搬送ローラやシャフト部材等金属製の
部材の表面などに施しても良い。
される中カップ11は、例えばPP(ポリプロピレン)
やPVC(ポリ塩化ビニル)などの耐薬品性に優れた合
成樹脂を材質として形成されており、その形状はリング
状で、周壁は外方に向かって凸状に湾曲した曲面11a
に形成されている。また、この中カップ11の下端には
径方向外方に向かって水平に突出した係止部22が形成
され、この係止部22が上記水平部分21aに着脱自在
に係合載置されている。
部分が、上記回転体5に保持されている基板4よりも上
方に位置する状態で上記回転体5の外周を覆っている。
それによって上記回転体5を高速回転させた場合に基板
4に付着している処理液を上記中カップ11で受け止め
ることができるようになっている。また、この中カップ
11の周壁は、外方に向かって凸状となる曲面11aで
あるから、上記基板4を載置して高速回転させた場合
に、上記曲面11aの内面に当たった処理液は再び基板
4側に跳ね返らず下方にガイドされるようになってい
る。
1の作用について、以下に説明する。上記基板4を回転
体5に設けられた受けピン6および保持ピン7に保持さ
せて、この基板4に図示しないノズルから処理液を噴射
して所定の処理を行う。この回転駆動中に基板4が破損
すると、その破損片は上記回転体5の遠心力により、周
囲に飛散されることとなる。
の破損片を受け止める中カップ11が設けられているた
め、破損片が生じてもこの破損片が中カップ11よりも
外方側へ飛散するのが防止される。つまり、中カップ1
1によって下カップ9や上カップ10が損傷されるのが
防止される。また、上記中カップ11は合成樹脂により
形成されているため、破損片の衝撃の吸収ができるとと
もに、周辺部のフランジ部22が係合部材21に係合さ
れているため移動可能であるから、破損片が衝突しても
この移動により衝撃を吸収する。それによって、中カッ
プ11そのものも破損片が衝突しても損傷されにくい。
も、上記上カップ10は上記下カップ9に着脱自在に設
けられているため、この中カップ11を上カップ10と
ともに下カップ9から取り外し、この中カップ11の交
換を容易に行うことができる。
成されているため、上記基板4を処理する処理液がフッ
酸などの薬液の場合、この処理液が回転駆動される基板
4から飛散してこの中カップ11に付着しても、この中
カップ11が腐食されることがない。
0、回転体5等の金属部材の表面は、フッ素レイデント
処理を施しているため、この表面にフッ酸などの薬液が
付着しても腐食され難くなっており、そのためこの寿命
を延長することが可能となっている。
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態では、下
カップ9および上カップ10、回転体5等の金属部材の
表面がレイデント処理されたものとなっているが、上記
スピン処理装置1が基板4に対して水などで洗浄のみを
行う場合には、単にこの表面を電解研磨加工したもので
あっても構わない。また、中カップ11の周壁は曲面1
1aとしたが、同等の役割をするのであれば曲面11a
に限定されるものではない。
明によると、中カップは合成樹脂によって形成されたた
め、基板の破損片がこの中カップに衝突しても衝撃を吸
収してこの破損片が跳ね返りによって拡散されるのを防
止することができる。
成されているため、この中カップが損傷した場合でも容
易に交換でき、さらに金属を材質とする場合に比較して
この中カップを安価に作成することができる。
から、中カップを損傷した破損片が上記下カップや上カ
ップを破損させて外部に飛散することがない。請求項2
記載の発明によると、上記上カップおよび下カップはこ
の表面をフッ素レイデント処理しているため、この表面
に薬液などが付着しても腐食され難く、かつ金属イオン
も生じ難い。
プは上記下カップに着脱自在に設けられ、上記上カップ
の内面周辺部には上記中カップの周辺部を着脱自在に係
合保持する係合部が設けられているため、上記中カップ
が損傷した場合に、この交換を容易に行うことができ
る。
の構成を示す側断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板を保持する回転体と、この回転体を
回転駆動させる駆動手段と、この回転体を収納するカッ
プ体とを有するスピン処理装置において、 上記カップ体は、 金属より形成された下カップと、 金属より形成された下カップの上端部に設けられた上カ
ップと、 合成樹脂で形成され上記下カップと上カップとが形成す
る空間部内に上記回転体の外周を覆うように設けられた
中カップと、 を具備したことを特徴とするスピン処理装置。 - 【請求項2】 上記上カップおよび下カップはこの表面
をフッ素レイデント処理されていることを特徴とする請
求項1記載のスピン処理装置。 - 【請求項3】 上記上カップは上記下カップに着脱自在
に設けられ、上記上カップの内面周辺部には上記中カッ
プの周辺部を着脱自在に係合保持する係合部が設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載のスピン処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28996596A JP4287507B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | スピン処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28996596A JP4287507B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | スピン処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10135179A true JPH10135179A (ja) | 1998-05-22 |
JP4287507B2 JP4287507B2 (ja) | 2009-07-01 |
Family
ID=17750027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28996596A Expired - Lifetime JP4287507B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | スピン処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4287507B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011181588A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Takata Corp | 半導体基板の処理装置 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP28996596A patent/JP4287507B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011181588A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Takata Corp | 半導体基板の処理装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4287507B2 (ja) | 2009-07-01 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051020 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060117 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060320 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061024 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061225 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
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