JPH10135035A - 電磁ソレノイド - Google Patents

電磁ソレノイド

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JPH10135035A
JPH10135035A JP28451996A JP28451996A JPH10135035A JP H10135035 A JPH10135035 A JP H10135035A JP 28451996 A JP28451996 A JP 28451996A JP 28451996 A JP28451996 A JP 28451996A JP H10135035 A JPH10135035 A JP H10135035A
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movable permanent
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Yoshitaka Ichii
義孝 一井
Yoshio Mitsutake
義雄 光武
Katsuhiro Hirata
勝弘 平田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静音化をはかる。 【解決手段】 外ヨーク11と、外ヨーク内に設けたコ
イル12を巻回したボビン13と、ボビンの一方の端部
側に設けた固定子14と、固定子に対して対向配置した
前記ボビンの内壁を案内とする磁性体から成る可動子1
5と、可動子を負荷力Fに逆らって固定子側に付勢する
弾性体16と、を備える電磁ソレノイド1において、可
動子が固定子に近づいたときに可動子の勢いを磁力によ
り弱める制動手段20,21を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマッサージ器やバイ
ブレータ等に用いる電磁ソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電磁ソレノイドを示す説明
図であり、図5(a)は電磁ソレノイドの励磁電流を遮
断している状態を示す断面側面図、図5(b)は電磁ソ
レノイドに励磁電流を通電している状態を示す断面側面
図である。
【0003】図5に示すように、従来の電磁ソレノイド
1は、非磁性体の円盤状のプレート10と、外ヨーク1
1と、コイル12と、コイル12を巻装するボビン13
と、ボビン13の一方の端部側に固着する固定子14
と、固定子14に対して対向配置されるとともに前記ボ
ビン13の内壁を案内とする磁性体から成る可動子15
と、可動子15を負荷力Fに逆らって固定子14側に付
勢する弾性体に相当するコイルバネ16と、衝突を緩衝
するダンパ17と、可動子15の先端に固定される非磁
性体の棒状の軸18とを備える。
【0004】外ヨーク11は、珪素鋼などの磁性金属に
て形成した中空の略円柱状のものであり、適宜手段でプ
レート10に固着する。コイル12は、絶縁性合成樹脂
から成るボビン13に巻装され、ボビン13とともに外
ヨーク11の中空部に納める。固定子14は、磁性金属
から成る円筒状のものであり、ボビン13の中心軸に沿
って形成された断面円形の貫通孔13a の一端側に固着
する。また、固定子14の中空部の一端側は、円錐面状
に形成してある。可動子15は、ボビン13の中心軸に
一致する貫通中空部の内壁を案内として可動する、固定
子14側を円錐台形に形成した円柱状の磁性金属製のも
ので、反対側にはリング状の鍔部15aを形成してあ
る。
【0005】非磁性体の棒状の軸18は、可動子15の
円錐台形部15b の先端部中央に立設しており、プレー
ト10を貫通して成り、軸18の先端には円盤状のバネ
受19が固着する。コイルバネ16は、軸18に貫通さ
れるとともに、プレート10とバネ受19との間に介在
している。ダンパ17は、ゴム等の弾性樹脂やフェルト
等にて形成されるドーナツ盤状のもので、外周縁近傍に
沿ってリブ部17a を備え、外ヨーク11の平面部に貼
着してある。
【0006】上述のような電磁ソレノイド1にあって
は、ダンパ17のリブ部17a は、固定子14がコイル
12に通電されることによって磁化されて可動子15を
吸引したときに、可動子15の円錐台形部15b の円錐
面が固定子14の円錐面に当接する手前で、可動子15
の鍔部15a をダンパ17のリブ部17a に当てること
によって、可動子15の衝突エネルギーをダンパ17に
て吸収して、可動子15の発生する衝撃音を緩和でき
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁ソレノイド1にあっては、負荷力Fが大きくてコイ
ルバネ16が充分圧縮されるような場合、可動子15を
振動させるために、コイル12に断続する電流を通電し
た際、可動子15の鍔部15a がダンパ17のリブ部1
a に当接したとしてもそれほど強く当らないのでさほ
ど強い衝撃音は発生しないものの、負荷力Fが弱くてコ
イルバネ16がさほど圧縮しないような場合、可動子1
5の鍔部15a がダンパ17のリブ部17a に勢いよく
当るので、ダンパ17を介在していてもかなり激しい衝
撃音(騒音)を生じるという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、衝撃音(騒
音)を更に弱めて静音化を図った電磁ソレノイドを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、外ヨー
クと、外ヨーク内に設けたコイルを巻回したボビンと、
ボビンの一方の端部側に設けた固定子と、固定子に対し
て対向配置した前記ボビンの内壁を案内とする磁性体か
ら成る可動子と、可動子を負荷力に逆らって固定子側に
付勢する弾性体と、を備える電磁ソレノイドにおいて、
前記可動子が前記固定子に近づいたときに可動子の勢い
を磁力により弱める制動手段を設けたことを特徴とす
る。
【0010】請求項2記載の発明にあっては、前記制動
手段は、可動子とともに移動する可動永久磁石と、可動
子が固定子に近づいたときに前記可動永久磁石に制動力
を及ぼして可動子を制動する制動力作用部と、を備えて
成ることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明にあっては、前記可動
永久磁石は前記可動子に固定された軸に取着して成り、
前記制動力作用部は前記軸を貫通する軸孔を備えて成る
ことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明にあっては、前記可動
永久磁石は前記可動子に固定された軸に埋め込まれて成
ることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明にあっては、前記制動
力作用部は前記可動永久磁石に斥力を及ぼす固定永久磁
石を備えて成ることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明にあっては、前記制動
力作用部は、可動子が固定子に所定距離以上に近づいた
ことを検出する位置センサと、可動子とともに移動する
可動永久磁石に斥力を与えて固定子に近づく可動子を制
動する励磁コイルと、前記位置センサからの検出信号に
応じて前記励磁コイルに供給する電流を制御する電流制
御部と、を備えて成ることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明にあっては、前記制動
力作用部は、可動子が固定子に近づくときに前記可動永
久磁石に制動力を及ぼして可動子を制動する短絡コイル
を、備えて成ることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電磁ソレノイ
ドの第1の実施の形態を図1に基づいて、第2の実施の
形態を図2に基づいて、第3の実施の形態を図3に基づ
いて、第4の実施の形態を図4に基づいて、それぞれ詳
細に説明する。
【0017】〔第1の実施の形態〕図1は電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。なお、図1において、図5
を用いて説明した従来の電磁ソレノイドと同等の箇所に
は同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説明は省略す
る。
【0018】この図1に示す電磁ソレノイド1が従来の
ものと異なり特徴となるのは、次の構成である。すなわ
ち、軸18とともに(可動子15とともに)運動するド
ーナツ盤状の可動永久磁石20を軸18の中程に固着す
るとともに、可動永久磁石20に対向して固定永久磁石
21を配設した構成である。可動永久磁石20と固定永
久磁石21とは、それぞれ厚さ方向に磁化されて成り、
斥力が作用するようにそれぞれ対向する面を同極にして
ある。
【0019】固定永久磁石21は、プレート10から立
設したL字状に屈曲する4本の支柱22によって、四方
から強固に保持される。固定永久磁石21は、中央に軸
孔に相当する貫通孔21a を備える。貫通孔21a は、
軸18がスムーズに貫通可能な大きさにされている。可
動永久磁石20と固定永久磁石21との間隔Lは、可動
子15が最も固定子14側に吸引されて、可動子15の
鍔部15a がダンパ17のリブ部17a に当接したとき
に、ほんの僅かな間隙(0.5〜1mm程度)を生じるよ
う設定する。
【0020】従って、上述のような電磁ソレノイド1に
あっては、次のように動作する。すなわち、可動子15
を振動するために、ボビン13に巻装したコイル12に
間欠的に電流を供給する。すると、コイル12に電流が
流れている期間のみ、固定子14と可動子15とは磁化
されて、固定子14の方向への吸引力が可動子15に作
用し、可動子15は負荷力Fに逆らって固定子14の方
向に移動する。このとき、固定子14から可動子15に
作用する吸引力は、固定子14と可動子15との距離の
2乗に略反比例して増大し、固定子14と可動子15と
の距離が短くなればなるほど可動子15の運動エネルギ
ーは急速に増大する。
【0021】ところが、固定子14と可動子15との距
離が短くなるということは、可動永久磁石20と固定永
久磁石21との間隔Lが短くなることであり、可動永久
磁石20と固定永久磁石21との距離の2乗に反比例し
て増大する斥力が固定永久磁石21から可動永久磁石2
0に対して作用する。この斥力は、固定子14から可動
子15に作用する吸引力を打ち消すように作用する。す
なわち、固定子14の方向へ移動する可動子15を制動
するように作用する。
【0022】つまり、可動永久磁石20と固定永久磁石
21とは、可動子15の鍔部15aがダンパ17のリブ
部17a に当接するときの衝撃力を緩和して、衝撃音
(騒音)を弱めるように作用する。しかも、負荷力Fが
弱くてコイルバネ16がさほど圧縮しないような場合で
あっても、すなわち、固定子14と可動子15との距離
が負荷力Fとコイルバネ16の圧縮力との平衡状態にお
いて比較的短い場合であっても、固定永久磁石21から
可動永久磁石20に対して作用する斥力は確実に作用す
る。
【0023】その結果として、可動子15の鍔部15a
がダンパ17のリブ部17a に勢いよく衝突することを
防止できることになり、従来のものよりも衝撃音(騒
音)を更に弱めて静音化を図った電磁ソレノイドにする
ことができる。また、固定永久磁石21に貫通孔21a
を設け、貫通孔21a から軸18を突出させるよう構成
しているので、マッサージのために押し当てられる例え
ば足裏あるいは肩などからの負荷力Fに対して、直接的
に軸18によって押し返すことが可能で、マッサージ器
やバイブレータ等に用いて好適な電磁ソレノイドを提供
できる。
【0024】〔第2の実施の形態〕図2は電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。なお、図2において、図1
を用いて説明した第1の実施の形態の電磁ソレノイドと
同等の箇所には同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説
明は省略する。
【0025】図2に示す電磁ソレノイド1が第1の実施
の形態の電磁ソレノイドと異なり特徴となるのは、第1
の実施の形態の電磁ソレノイドにおける可動永久磁石2
0を小さなものと成し、小さな可動永久磁石20を軸1
8の内部に埋め込んだ構成である。
【0026】上述のような電磁ソレノイド1にあって
は、可動永久磁石20を軸18の内部に埋め込んである
ので、第1の実施の形態の電磁ソレノイドと同様の作用
で静音化を図ることができて、しかも可動子15を含め
た可動部全体を軽量化できて、マッサージ器やバイブレ
ータ等に用いて好適で且つエネルギー効率の良い電磁ソ
レノイドを提供できる。
【0027】〔第3の実施の形態〕図3は電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。なお、図3において、図1
を用いて説明した第1の実施の形態の電磁ソレノイドと
同等の箇所には同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説
明は省略する。
【0028】この図3に示す電磁ソレノイド1が第1の
実施の形態の電磁ソレノイドと異なり特徴となるのは次
の構成である。すなわち、第1の実施の形態の電磁ソレ
ノイドにおける固定永久磁石21を、短絡コイル30に
置換した構成である。短絡コイル30は、巻回したコイ
ルの両端を短絡接続したコイル31を絶縁性樹脂32に
て被覆するとともに、中央に軸孔に相当する貫通孔30
a を設けて、ドーナツ盤状に成形したものである。この
短絡コイル30は、プレート10から立設したL字状に
屈曲する4本の支柱22によって、四方から強固に保持
される。貫通孔30a は、軸18がスムーズに貫通可能
な大きさにされる。また、短絡コイル30と可動永久磁
石20との間隔Lは、可動子15が最も固定子14側に
吸引されて、可動子15の鍔部15a がダンパ17のリ
ブ部17a に当接したときに、ほんの僅かな間隙(0.
5〜1mm程度)を生じるよう設定する。
【0029】従って、上述のような電磁ソレノイド1に
あっては、次のような動作をする。すなわち、可動子1
5を振動するために、ボビン13に巻装したコイル12
に間欠的に電流を供給する。すると、コイル12に電流
が流れている期間のみ、固定子14と可動子15とは磁
化されて、固定子14の方向への吸引力が可動子15に
作用し、可動子15は負荷力Fに逆らって固定子14の
方向に移動する。このとき、固定子14から可動子15
に作用する吸引力は、固定子14と可動子15との距離
の2乗に略反比例して増大し、固定子14と可動子15
との距離が短くなればなるほど可動子15の運動エネル
ギーは急速に増大する。
【0030】ところが、固定子14と可動子15との距
離が短くなるということは、可動永久磁石20と短絡コ
イル30との間隔Lが短くなることであり、可動永久磁
石20の発生する磁束が短絡コイル30の閉ループ内を
通過する、量が増加する。すると、短絡コイル30は、
短絡コイル30の閉ループ内を通過する磁束を変化させ
ない方向の起電力を発生し、この起電力による電流がコ
イル31に流れる。この電流は、可動永久磁石20の動
きを抑制する(制動する)方向の磁界を周囲に形成す
る。従って、固定子14の方向へ移動する可動子15
は、制動される。
【0031】つまり、可動永久磁石20と短絡コイル3
0とは、可動子15の鍔部15a がダンパ17のリブ部
17a に当接するときの衝撃力を緩和して、衝撃音(騒
音)を弱めるように作用する。しかも、負荷力Fが弱く
てコイルバネ16がさほど圧縮しないような場合であっ
ても、すなわち、固定子14と可動子15との距離が負
荷力Fとコイルバネ16の圧縮力との平衡状態において
比較的短い場合であっても、短絡コイル30は可動永久
磁石20の動きを確実に抑制する。しかも、可動永久磁
石20の動き(速度)が速ければ速いほど、大きな制動
力が得られる特徴がある。
【0032】その結果として、可動子15の鍔部15a
がダンパ17のリブ部17a に勢いよく衝突することを
防止できることになり、従来のものよりも衝撃音(騒
音)を更に弱めて静音化を図った電磁ソレノイドにする
ことができる。また、短絡コイル30に貫通孔30a
設け、貫通孔30a から軸18を突出させるよう構成し
ているので、マッサージのために押し当てられる例えば
足裏あるいは肩などからの負荷力Fに対して、直接的に
軸18によって押し返すことが可能で、マッサージ器や
バイブレータ等に用いて好適な電磁ソレノイドを提供で
きる。
【0033】なお、上述のような、制動のための短絡コ
イル30を設けた電磁ソレノイド1にあっては、可動子
15が固定子14に対して近づきつつあるときのみコイ
ル31の両端を短絡せしめ、可動子15が固定子14か
ら遠ざかりつつあるときにはコイル31の両端を開放せ
しめるスイッチイング回路(図示せず)を設けることに
よって、可動子15が固定子14から遠ざかるときには
制動力が作用しないようにすることが好ましい。
【0034】〔第4の実施の形態〕図4は電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。なお、図4において、図1
を用いて説明した第1の実施の形態の電磁ソレノイドと
同等の箇所には同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説
明は省略する。
【0035】この図4に示す電磁ソレノイド1が第1の
実施の形態の電磁ソレノイドと異なり特徴となるのは次
の構成である。すなわち、可動子15が固定子14に所
定距離以上に近づいたことを検出する位置センサ40
と、可動子15とともに移動して近づいてくる可動永久
磁石20に斥力を与えて、固定子14に近づく可動子1
5を制動する励磁コイル50と、位置センサ40からの
検出信号に応じて励磁コイル50に供給する電流を制御
する電流制御部に相当するトランジスタTrと、電源と
しての電池Eとを設けた構成である。
【0036】励磁コイル50は、巻回したコイル51を
絶縁性樹脂52にて被覆して、中央に軸孔に相当する貫
通孔50a を設けて、ドーナツ盤状に成形したものであ
る。この励磁コイル50は、プレート10から立設した
L字状に屈曲する4本の支柱22によって、四方から強
固に保持されている。貫通孔50a は、軸18がスムー
ズに貫通可能な大きさにされている。また、励磁コイル
50と可動永久磁石20との間隔Lは、可動子15が最
も固定子14側に吸引されて、可動子15の鍔部15a
がダンパ17のリブ部17a に当接したときに、ほんの
僅かな間隙(0.5〜1mm程度)を生じるよう設定す
る。
【0037】位置センサ40は、支柱22に取着されて
おり、可動永久磁石20の位置が励磁コイル50に所定
距離以上に接近すると、検出信号を送出してトランジス
タTrをオンする。電池Eは、励磁コイル50が可動永
久磁石20に対して斥力を与える方向の電流を、励磁コ
イル50に対して供給する。
【0038】上述のような電磁ソレノイド1にあって
は、次のような動作をする。すなわち、可動子15を振
動するために、ボビン13に巻装したコイル12に間欠
的に電流を供給する。すると、コイル12に電流が流れ
ている期間のみ、固定子14と可動子15とは磁化され
て、固定子14の方向への吸引力が可動子15に作用し
て、可動子15は負荷力Fに逆らって固定子14の方向
に移動する。このとき、固定子14から可動子15に作
用する吸引力は、固定子14と可動子15との距離の2
乗に略反比例して増大し、固定子14と可動子15との
距離が短くなればなるほど可動子15の運動エネルギー
は急速に増大する。
【0039】ところが、固定子14と可動子15との距
離が短くなって、可動永久磁石20と励磁コイル50と
の間隔Lが所定距離以下になると、位置センサ40は検
出信号を出力してトランジスタTrをオンする。する
と、電池Eから励磁コイル50に電流が供給されて、励
磁コイル50は可動永久磁石20を制動する方向の磁界
を発生するので、可動永久磁石20すなわち可動子15
は制動する。
【0040】つまり、可動子15の鍔部15a がダンパ
17のリブ部17a に当接する手前で、可動子15の勢
いを抑制して衝撃力を緩和し、衝撃音(騒音)を弱め
る。しかも、負荷力Fが弱くてコイルバネ16がさほど
圧縮しないような場合であっても、すなわち、固定子1
4と可動子15との距離が負荷力Fとコイルバネ16の
圧縮力との平衡状態において比較的短い場合であって
も、励磁コイル50は可動永久磁石20の動きを抑制す
る(制動する)方向の磁界を確実に発生する。
【0041】その結果として、可動子15の鍔部15a
がダンパ17のリブ部17a に勢いよく衝突することを
防止できることになり、従来のものよりも衝撃音(騒
音)を更に弱めて静音化を図った電磁ソレノイドにする
ことができる。また、励磁コイル50に貫通孔50a
設け、貫通孔50a から軸18を突出させるよう構成し
ているので、マッサージのために押し当てられる例えば
足裏あるいは肩などからの負荷力Fに対して、直接的に
軸18によって押し返すことができ、マッサージ器やバ
イブレータ等に用いて好適な電磁ソレノイドを提供でき
る。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、衝撃音
(騒音)の低い静音化の図られた、優れた電磁ソレノイ
ドを提供できるという効果を奏する。
【0043】請求項2記載の発明によれば、永久磁石を
用いて電磁気力の制動作用を利用して静音化を図る構成
であるので、簡単な構造で安価でありながら、衝撃音
(騒音)の低い静音化の図られた、優れた電磁ソレノイ
ドを提供できるという効果を奏する。
【0044】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の効果に加えて更に、例えばマッサージのため
に押し当てられる負荷力に対して、直接的に軸によって
押し返すことが可能で、マッサージ器やバイブレータ等
に用いて好適な、優れた電磁ソレノイドを提供できると
いう効果を奏する。
【0045】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の効果に加えて更に、可動部の軽量化が可能
で、マッサージ器やバイブレータ等に用いて好適でエネ
ルギー効率の高い、優れた電磁ソレノイドを提供できる
という効果を奏する。
【0046】請求項5記載の発明によれば、制動力作用
部にも永久磁石を用いるので、前記請求項2乃至4記載
の発明の効果に加えて更に、簡単な構造で安価な、マッ
サージ器やバイブレータ等に用いて好適な、優れた電磁
ソレノイドを提供できるという効果を奏する。
【0047】請求項6記載の発明によれば、前記請求項
2乃至4記載の発明の効果と同様の効果を得ることので
きる、優れた電磁ソレノイドを提供できるという効果を
奏する。
【0048】請求項7記載の発明によれば、可動子の動
き(速度)が速ければ速いほど大きな制動力が得られる
ので、前記請求項2乃至4記載の発明の効果に加えて更
に、静音化の図られる、優れた電磁ソレノイドを提供で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態の電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態の電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態の電磁ソレノイ
ドを示す断面側面図である。
【図5】従来の電磁ソレノイドを示す断面側面図であ
る。
【符号の説明】
1 電磁ソレノイド 11 外ヨーク 13 ボビン 13a ボビンの内壁 14 固定子 15 可動子 16 弾性体 20 可動永久磁石 21 固定永久磁石(制動力作用部) 21a 軸孔 30 短絡コイル(制動力作用部) 30a 軸孔 40 位置センサ 50 励磁コイル(制動力作用部) 50a 軸孔 F 負荷力 Tr 電流制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ヨークと、外ヨーク内に設けたコイル
    を巻回したボビンと、ボビンの一方の端部側に設けた固
    定子と、固定子に対して対向配置した前記ボビンの内壁
    を案内とする磁性体から成る可動子と、可動子を負荷力
    に逆らって固定子側に付勢する弾性体と、を備える電磁
    ソレノイドにおいて、前記可動子が前記固定子に近づい
    たときに可動子の勢いを磁力により弱める制動手段を設
    けたことを特徴とする電磁ソレノイド。
  2. 【請求項2】 前記制動手段は、可動子とともに移動す
    る可動永久磁石と、可動子が固定子に近づいたときに前
    記可動永久磁石に制動力を及ぼして可動子を制動する制
    動力作用部と、を備えて成ることを特徴とする請求項1
    記載の電磁ソレノイド。
  3. 【請求項3】 前記可動永久磁石は前記可動子に固定さ
    れた軸に取着して成り、前記制動力作用部は前記軸を貫
    通する軸孔を備えて成ることを特徴とする請求項2記載
    の電磁ソレノイド。
  4. 【請求項4】 前記可動永久磁石は前記可動子に固定さ
    れた軸に埋め込まれて成ることを特徴とする請求項3記
    載の電磁ソレノイド。
  5. 【請求項5】 前記制動力作用部は前記可動永久磁石に
    斥力を及ぼす固定永久磁石を備えて成ることを特徴とす
    る請求項2乃至4記載の電磁ソレノイド。
  6. 【請求項6】 前記制動力作用部は、可動子が固定子に
    所定距離以上に近づいたことを検出する位置センサと、
    可動子とともに移動する可動永久磁石に斥力を与えて固
    定子に近づく可動子を制動する励磁コイルと、前記位置
    センサからの検出信号に応じて前記励磁コイルに供給す
    る電流を制御する電流制御部と、を備えて成ることを特
    徴とする請求項2乃至4記載の電磁ソレノイド。
  7. 【請求項7】 前記制動力作用部は、可動子が固定子に
    近づくときに前記可動永久磁石に制動力を及ぼして可動
    子を制動する短絡コイルを、備えて成ることを特徴とす
    る請求項2乃至4記載の電磁ソレノイド。
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