JP2959396B2 - 遊戯機の球発射装置 - Google Patents

遊戯機の球発射装置

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JP2959396B2 JP12775494A JP12775494A JP2959396B2 JP 2959396 B2 JP2959396 B2 JP 2959396B2 JP 12775494 A JP12775494 A JP 12775494A JP 12775494 A JP12775494 A JP 12775494A JP 2959396 B2 JP2959396 B2 JP 2959396B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパチンコ機等の遊戯機の
球発射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は従来の遊戯機の球発射装置を示
す。図22に示すごとく口の字形のヨーク1の両側に第
1,第2のコイル2,3を巻付け、対向する磁極4,5
間に球6を案内し、磁極4,5間に発生する磁力により
球6を発射するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来例では、第
1のコイル2とヨーク1により形成された第1の電極石
Aと、第2のコイル3とヨーク1により形成された第2
の電磁石Bとが、例えば磁極4をN極に、磁極5をS極
にすべく構成されていたので、十分な発射力が得られな
くなるという問題があった。すなわち、図22に示すご
とく第1,第2の電磁石A,Bは磁極4,5に対して並
列に設けられ、本来であればこれらの第1,第2の電磁
石A,Bの夫々で発生させた磁束は磁極4,5で合成さ
れることになるのであるが、実際には図22に示すごと
く第1,第2の電磁石A,B夫々のN極からS極へと漏
れ磁束が発生し、その結果として第1,第2の磁極4,
5間の磁力が低下し、球6の十分な発射力が得られなく
なるのであった。
【0004】そこで本発明は球の十分な発射力が得られ
るようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、夫々異なる極性の磁極を所定間隔を
おいて対向させて配置した第1,第2の電磁石と、これ
らの第1,第2の電磁石に夫々巻き付けられた第1,第
2のコイルの少なくとも一方への通電電流値、または通
電時間値を可変する可変手段と、前記第1,第2の電磁
石の前記磁極間部分に球を導く案内手段とを備えた構成
としたものである。
【0006】
【作用】以上の構成とすれば可変手段により第1、また
は第2のコイルの少なくとも一方への通電電流値、また
は通電時間値を可変すると、第1,第2の電磁石の対向
する磁極間に発生する磁力が可変されることとなり、そ
の磁力の大きさに応じて案内手段でこの対向する磁極間
に導かれた球はその発射強度が決定されることとなる。
【0007】また本発明においては第1,第2の磁石
は、異なる極性の磁極を所定間隔をおいて対向させたも
のであるので、この対向する磁極間においては漏れ磁束
が実質的に発生せず、この結果としてこの対向する磁極
間において強力な磁力が得られ、球の十分なる発射力が
得られることとなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1,図2
を用いて説明する。図1,図2において、7は磁性体か
らなるパチンコ球などの球である。8,9は磁力を発生
させるための第1,第2の電磁石で、夫々第1,第2の
コイル8a,9aを有し、これらの第1,第2のコイル
8a,9aへの通電電流値は制御器10を介して制御さ
れる。11は磁性体からなるヨークで、第1,第2の電
磁石8,9の磁路を形成している。
【0009】また第1,第2の電磁石8,9の対向する
磁極8bはS極、9bはN極と異なるようになってい
る。12は非磁性からなるレールで、球7を円滑に定め
られた方向に打ち出すべく、上記対向する磁極8b,9
b間に設けられている。13は遊戯者が操作するハンド
ルで、機械的に連動された角度センサ14によりその回
転角を制御器10に伝え、その回転角が大きければ第
1,第2のコイル8a,9aへの通電電流値を増加させ
るようになっている。
【0010】つまり、このような構成でハンドル13を
介して角度センサ14を遊戯者(操作者)が所定角度回
転させると、その回転角度に応じた信号が制御器10に
伝達され、その信号に基づいて制御器10から第1,第
2のコイル8a,9aへの通電電流値が決められる。こ
の通電によって第1,第2の電磁石8,9に磁力が発生
し、これにより第2の電磁石9の磁極9bから第1の電
磁石8の磁極8bに磁束が流れ、これにより図1の
(b)のごとく磁界が発生する。これによりレール12
に1個ずつ供給された球7には図1の(c)のごとく磁
力が働く。この結果球7はレール12を磁極8b,9b
間に向けて走行し、球7が磁極8b,9bの中心部まで
きたときに第1,第2のコイル8a,9aへの通電を制
御器10で遮断する。すると球7は慣性でレール6上を
図1(a)の左方へ走行し、発射されることになる。な
お図1の(d)は球速、(e)は第1,第2のコイル8
a,9aへの通電電流を示す。
【0011】図3は第1,第2のコイル8a,9aに通
電したときの第1,第2のコイル8a,9aの軸上(ヨ
ーク対向磁極間の中心を通る直線)の磁界分布を示すた
めに用いたもので、レール12は除いている。図3のご
とく磁界分布は、磁極8b,9bの対向する部分で最大
となり、対向領域では分布はフラットな曲線を描き、端
部では磁極8b,9b中心から遠ざかるに従い磁界強度
が減少する。
【0012】磁界がこのような分布をするとき、この磁
界Hに影響を受ける領域にある磁性体である球7には磁
極8b,9bの中心に向って(数1)のような力Fを受
ける。
【0013】
【数1】
【0014】この結果を図3(c)に示すような力Fが
球7に働く。つまり第1,第2のコイル8a,9aに直
流電流を流した状態では、球7は初期位置から磁極8
b,9bの中心部に移動し、中心部と球7の中心が一致
する位置で釣り合おうとするが、球の慣性が大きい場合
は、中心を通り過ぎるとき電磁制動を受け乍ら減衰振動
をくり返しつつ、最終は中心部に停止する。
【0015】上記球7の動きの半サイクルを解析する
と、球7の得る運動エネルギーと、磁界Hが球7に及ぼ
す力Fがなす仕事量が等しいことから、力学によれば球
7のもつ速度は位置の関数となり(数2)のようにな
る。
【0016】
【数2】
【0017】この関係を図1に示す。図示するように球
7は磁極8b,9bの中心部で最大となるため、この時
点に球7がきたときに電流の供給を遮断すれば、球7は
与えられるエネルギーを最大限に吸収して最大速度で磁
極8b,9bから遠ざかり、飛び出して行く。その電流
の遮断タイミングを図1(e)に示す。
【0018】その遮断タイミングをとるための実施例と
しては、図1(a)に示すように磁極中心部に球7がき
たときにその位置を検知するセンサ15を設置し、この
センサ出力を制御器10に伝達して動作させる。
【0019】またセンサ15としてはフォトカプラーで
構成したり光ファイバーとフォトカプラーで構成した
り、検知コイルで構成したり、磁石とホール素子又は磁
気抵抗素子で構成したり、また第1,第2のコイル8
a,9aに交流信号を重畳させてそのインダクタンス変
化を取出す構成にしてもよい。或いは、ヨーク11の一
部に適当な磁気飽和を用いて、球7が磁極8b,9bの
中心にきたとき、エアギャップが最小になるので、磁気
飽和を検知して遮断のタイミングを知る手段としてもよ
い。
【0020】遮断タイミングを知る上記の手段において
は、球7の大きさ、センサ15のレスポンス、第1,第
2のコイル8a,9aに流れる電流のフライホィール効
果、スイッチング用トランジスタのホール蓄積効果等に
よるタイミングずれを補正するために、センサ15の位
置を磁極8b,9bの中心より図1(a)の右方向に予
め修正しておく方が良い。
【0021】次に制御器10の駆動部は、図4,図6に
示すようにダイオード16を第1,第2のコイル8a,
9aの直列体に並列接続し、それに駆動用トランジスタ
17のコレクタを接続し、この駆動用トランジスタ17
のベースには抵抗18を介して角度センサ14により制
御される図6の回路に接続される端子19を接続し同じ
く駆動用トランジスタ17のベースに増幅用トランジス
タ20のコレクタを接続し、この増幅用トランジスタ2
0のベースにセンサ15の信号を受ける端子21を接続
した構成となっている。なお22は駆動電源用端子であ
る。
【0022】また図6の23は充放電コンデンサ、24
は充電制御回路、25はタイミング回路、26はタイミ
ング設定回路である。
【0023】このような構成で駆動用トランジスタ17
が角度センサ14の信号によってオンされると第1,第
2のコイル8a,9aには駆動電源から電力が端子22
を介して供給され、第1,第2のコイル8a,9aは磁
界を発生する。この第1,第2のコイル8a,9aの磁
界発生によって磁極8b,9b間に設置されたレール1
2上に供給された球7はレール12に沿って磁極8b,
9b中心部方向に移動する。磁極8b,9b中心部を球
7が通過するとセンサ15に出力が発生し、その出力信
号は制御器10の端子21に印加され、増幅用トランジ
スタ20でその信号は増幅され、駆動用トランジスタ1
7のベースに印加され、駆動用トランジスタ17をオフ
にし、第1,第2のコイル8a,9aへの電力供給を遮
断する。
【0024】このときの第1,第2のコイル8a,9a
の電流Ic、トランジスタ17,20のベース電流は図
5(a),(b),(c)のようになる。
【0025】上記実施例では、制御器10としてトラン
ジスタを用いる例について説明したがサイリスタを用い
て構成することもできる。
【0026】以上が本発明の基本構成並びにその原理的
動作であるが以下に実用化するに当ってのエネルギーの
強化およびエネルギーの制御構成について説明する。
【0027】上記図4で示したように第1,第2のコイ
ル8a,9aにダイオード16を並列に接続した構成を
示したが、これは第1,第2のコイル8a,9aへの電
流の供給を遮断するとき、第1,第2のコイル8a,9
aの両端に発生する逆起電力によるトランジスタ17や
充放電コンデンサ23の電圧破壊を防止すべく、フライ
ホィール電流を吸収するためのものである。この場合駆
動用トランジスタ17に図7に示すようにベース電流が
流れると第1,第2のコイル8a,9aに流れる電流i
は電流遮断にtdの遅れが発生する。このため球7には
電磁制動が働くため遅れtdに相当する分だけ遮断タイ
ミングを早める必要が生じる。
【0028】すなわち、遮断タイミングを早めるには、
遮断時間を早めるか、球7の検出位置を前にずらせばよ
い。
【0029】この遮断時間を早める場合には駆動用トラ
ンジスタ17のベースに加える電流の通電時間、すなわ
ち図8に示すようにパルス幅をtdだけ予め短く設定し
ておけば容易に補正できる。また球7の検出位置を前に
ずらす場合はセンサ15の位置をΔx=v・tdだけ球
7の進行と逆の向きにずらせて設置すればよい。
【0030】次に他の実施例について図9,図10を用
いて説明する。すなわち第3,第4の電磁石27,28
をレール12の球7の走行方向に並べ、同図に示す駆動
電流i1,i2を制御器10aから発生させ、第1,第2
および第3,第4のコイル8a,9a,27a,28a
に流す。すると図10(c)に示すように球7が進むに
つれて加速して行き球7に大きな速度が与えられるよう
になる。
【0031】この動作について図11を用いて説明す
る。図11(b),(c)においてi 1は第1,第2の
コイル8a,9aに印加される電流波形、i2は第3,
第4のコイル27a,28aに印加される電流波形であ
り、2対のコイル8a,9a、および27a,28aを
順次通電−遮断させて効率的に球7の速度を上げようと
するものである。
【0032】更に図12では第5,第6の電磁石29,
30を用いたものであり、3対の第1,第2と第3,第
4と第5,第6の電磁石8,9と27,28と29,3
0とは等距離に配置している。制御すべき電流波形のタ
イミングは、球7の進行につれて球速が速くなるので、
対応して早くなる。従って回路制御上各電流の制御を容
易にしたり、精度を上げたりする都合でほぼ近い値に制
御する必要が生じた場合、つまり
【0033】
【外1】
【0034】にする場合は、球7の進行につれて電磁石
8,9と27,28と29,30との間隔を広げて行く
ようにすればよい。つまり x6−x5>x4−x3>x2−x15−x4>x3−x2 の条件で設定すれば上記の目的が達せられる。
【0035】次に、前述の原理で球7を発射させると
き、球7は軟磁性体であるにも拘わらず、いくばくかの
残留磁気を帯びる。よく知られているように、B−Hカ
ーブあるいはヒステリシス環線と呼ばれるもので、図1
3(a)に示す。消磁あるいは減磁は、このヒステリシ
ス環線に沿って磁界を印加して順次減少させていくと
(H1→H2→H3)、それに応じて残留磁気も減少し
(Br1→Br2→Br3)、遂には原点に収斂して消磁
される(図13(b))。通常の方法は図14に示す方
法で、磁性体からなる球7を図中の消磁コイル31のギ
ャップ部31aに置くか又は、交番磁界の中を通過させ
て順次遠ざけ、同様の消磁効果を得る。
【0036】更に球発射装置自体に消磁機能をもたせる
方法について図15〜17で説明する。原理は図15に
示す如く、球7が初期位置x0にあるとき、駆動磁界を
加えると、磁力により球7はx1に移動する。球7がx1
の位置を過ぎるとき、球7に同図(b)に示す減衰する
交番磁界を印加すると、前述の消磁効果が得られる。こ
のとき球速に対して交番磁界の周波数を大きくとれば球
7は静止状態とみなせるので、球7が磁極の中を移動し
ている間に消磁できる。
【0037】上記の動作を実現する一例が図17の回路
である。即ち、コイル電流をトランジスタ17で遮断す
るときコイル8a,9aに発生する逆起電力及び共振コ
ンデンサ31に充電された電荷により、共振電流が流れ
る(図16)。
【0038】このときの条件は、コイル8a,9aのイ
ンダクタンスをL、コンデンサ31の容量をC、回路の
抵抗損失をRとすると、(数3)のようになる。
【0039】
【数3】
【0040】このときコイル8a,9aに貯えられた磁
気エネルギーの余りが逆起電力となり、トランジスタ1
7のコレクタに印加されるので、図17に示す例の如
く、ツェナーダイオード32あるいは他のエネルギー吸
収素子や、33,34のCRで構成するスナバー回路等
で保護する。
【0041】次に駆動電流の立上り波形の改善について
説明する。球7の発射エネルギーは、駆動電流が充分立
上ってから球7がスタートするのが望ましいが、実際に
は球7が動き出さぬ様、一定の力で押えておくのは困難
であるから、駆動電流の波形はできるだけ急峻な立上り
が望まれる。一方、球7の打ち出しに必要な磁界はアン
ペア・ターンで決まるので、強く打ち出すためには、電
流か巻数を増やさねばならない。電流は使用するコイル
8a,9aの銅線の太さやトランジスタ17のコレクタ
損失に限界があるので、ある程度巻数を増やして所定の
アンペア・ターンを得る。
【0042】このとき、当然巻数の増加によりコイル8
a,9aのインダクタンスが増加するので、駆動電流の
立上りは時定数により鈍ってくる。これを改善するため
に、図18の構成によりコイル8a,9aに印加する電
圧を上げると、立上り電流iは下記の(数4)から明ら
かに急峻となる。
【0043】
【数4】
【0044】ここでコンデンサ23の充電電圧を上げる
ために、図18に示す倍電圧整流回路35を用いる。こ
うすれば、例えば入力電圧がAC24Vであってもコン
デンサ23の充電電圧を下記の(数5)のように高める
ことができる。
【0045】
【数5】
【0046】このようにして図18の電流波形の立上り
部は、斜線部分だけ改善される。当然このままではコイ
ル電流が大きくなり、定常状態に達したときにコイル8
a,9aが焼損するので、所定電流値以上に流れないよ
うにする必要がある。このために、図18の例に示すツ
ェナーダイオード36、トランジスタ17のエミッタ抵
抗37を同図の構成にする。尚図中38はトランジスタ
17の耐電圧以下にするための、アバランシェ電圧を有
する保護素子であり、例えばツェナーダイオードやバリ
スタ等である。39は過電流防止用インピーダンス素子
である。
【0047】次に充電制御回路24について、図19,
20を用いて説明する。球7に安定した飛びを与えるた
めには、コイル8a,9aに安定なパルス電流を流す必
要がある。しかるに入力電源は、交流を整流して同図
(b)の電圧波形でコンデンサ23を充電しているが、
トランジスタ17がオンになると、コンデンサ23から
の電流i3と整流回路からの電流i2の和の電流i1がコ
イルに流れる(i1=i2+i3)。
【0048】このとき、i2はトランジスタ17のオン
のタイミングによって(図19(b)のt1,t2
3)バラツキが出る。これを改善するために、トラン
ジスタ17のオン期間中は整流回路からの流入電流i2
を遮断する機能を充電制御回路24にもたせると、図1
9(c)のように安定した駆動電流i1が得られる。
【0049】その具体的な回路例を図20に示す。同図
の入力パルスにより、トランジスタ17をオンにすると
同時に、トランジスタ40をオンにすると、トランジス
タ17がオフとなり電流i2は遮断され、目的が達せら
れる。
【0050】次に、遊戯場に設置した場合を想定した対
策を述べる。遊戯機を多数台同一の配電盤から接続して
一斉に電源をオンしたとき、図21に示すようにコンデ
ンサ23への充電電流が突入電流として流れる。一旦充
電されてしまえば、トランジスタ17のオンによって消
費される電荷量はコンデンサ23に充電されている電荷
量の一部を使うだけであるから、AC電源側からの充電
電流は小さくなる。従って最初の電源オンのときのみ、
時定数回路41を接続して、同図の充電制御回路24に
時定数をもたせてやれば、同図(b)に示したように、
ゆるやかな充電電流となり、配電盤のヒューズが飛ぶな
どの事故は防げる。
【0051】
【発明の効果】以上のごとく本発明は、夫々異なる極性
の磁極を所定間隔をおいて対向させて配置した第1,第
2の電磁石と、これらの第1,第2の電磁石に夫々巻き
付けられた第1,第2のコイルの少なくとも一方への通
電電流値、または通電時間値を可変する可変手段と、前
記第1,第2の電磁石の前記磁極間部分に球を導く案内
手段とを備えたものである。
【0052】以上の構成とすれば可変手段により第1、
または第2のコイルの少なくとも一方への通電電流値、
または通電時間値を可変すると、第1,第2の電磁石の
対向する磁極間に発生する磁力が可変されることとな
り、その磁力の大きさに応じて案内手段でこの対向する
磁極間に導かれた球はその発射強度が決定されることと
なる。
【0053】また本発明においては第1,第2の磁石
は、異なる極性の磁極を所定間隔をおいて対向させたも
のであるので、この対向する磁極間においては漏れ磁束
が実質的に発生せず、この結果としてこの対向する磁極
間において強力な磁力が得られ、球の十分なる発射力が
得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊戯機の球発射装置の一実施例を説明
するための図
【図2】本発明の一実施例における遊戯機の球発射装置
の側面断面図
【図3】同コイルによる磁界分布と球に働く力を説明す
るための図
【図4】同制御回路図
【図5】(a)は同波形図 (b)は同波形図 (c)は同波形図
【図6】本発明の球発射の基本制御機能を実現する回路
【図7】図6の回路動作を説明する信号波形図
【図8】図6の回路動作を説明する信号波形図
【図9】球駆動部の他の例を示す正面断面図
【図10】図9の動作を示す波形図
【図11】(a)は球駆動部の更に他の例を示す正面断
面図 (b)は波形図 (c)は波形図
【図12】(a)は球駆動部の他の例を示す正面断面図 (b)は波形図 (c)は波形図
【図13】(a)は磁性体のヒステリシス環線と消磁原
理を示す説明図 (b)は磁性体のヒステリシス環線と消磁原理を示す説
明図
【図14】球の消磁の実施例を示す断面図
【図15】(a)は球の消磁の他の方法を示す動作説明
図 (b)は球の消磁の他の方法を示す動作説明図
【図16】(a)は図15の方法の動作を示す電流波形
図 (b)は図15の方法の動作を示す電流波形図
【図17】図15の原理を実現する回路図
【図18】(a)は本発明の装置のエネルギー効率を上
げるための実施例を示す回路図 (b)は特性図
【図19】本発明の装置の球の飛びを高精度に安定化す
るための回路の実施例を説明するための図
【図20】図19のより詳細な回路図
【図21】(a)は図19の概念を更に改善した実施例
の回路図 (b)は特性図
【図22】従来例の断面図
【符号の説明】
8 第1の電磁石 8a 第1のコイル 8b 磁極 9 第2の電磁石 9a 第2のコイル 9b 磁極 10 制御器 12 レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−11575(JP,A) 実開 平1−176477(JP,U) 実開 平5−13487(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々異なる極性の磁極を所定間隔をおい
    て対向させて配置した第1、第2の電磁石と、これらの
    第1、第2の電磁石に夫々巻き付けられた第1、第2の
    コイルの少なくとも一方への通電電流値、または通電時
    間値を可変する可変手段と、前記第1、第2の電磁石の
    磁極間部分に球を導く非磁性体からなる案内手段とを
    え、前記磁極間部分において前記球に対する進行方向へ
    の磁力が零になる領域に前記球が移動した時、前記第
    1、第2のコイルへの通電を遮断するとともに減衰する
    交番磁界を前記球に与える遊戯機の球発射装置。
  2. 【請求項2】 球に対する進行方向への磁力が零になる
    位置に検知センサを設けた請求項1記載の遊戯機の球発
    射装置。
  3. 【請求項3】 第1、第2のコイルと並列に容量性素子
    を接続し、前記第1、第2のコイルへの通電を遮断した
    時に蓄えられているエネルギーを前記コイルと前記容量
    性素子よりなる共振回路で交番磁界を発生させ、回路の
    持つ抵抗損失で減衰振動をさせる請求項1記載の遊戯機
    の球発射装置。
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