JP3503360B2 - 球発射装置 - Google Patents

球発射装置

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JP3503360B2
JP3503360B2 JP25612196A JP25612196A JP3503360B2 JP 3503360 B2 JP3503360 B2 JP 3503360B2 JP 25612196 A JP25612196 A JP 25612196A JP 25612196 A JP25612196 A JP 25612196A JP 3503360 B2 JP3503360 B2 JP 3503360B2
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博樹 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等に使
用する球発射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機は、図5に示すように
パチンコ台1の前面にゲージ盤2が設けられ、ゲージ盤
2に球を導くためのレール3が設けられている。また、
球発射装置4が前記ゲージ盤2の下方に設けられ、この
球発射装置4から発射された球は、レール3を経てゲー
ジ盤2に導かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、球が前記レール3から球発射装置
4へ戻ってくることがある。このように複数個連なった
状態で発射すると、球はレール3から飛び出さず、ゲー
ムが中断されるためゲージ盤2上の役物5への入賞の機
会を逸するという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するも
のでゲームを中断することなく続行することのできる球
発射装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の球発射装置は、空隙を有するヨークと、この
空隙の両側にそれぞれ装着されるとともに樹脂成形され
た第1のボビンおよび第2のボビンと、この第1のボビ
ンおよび第2のボビンに巻きつけられたコイルと、この
コイルに電流を供給する制御部と、前記ヨークの空隙内
を貫通して設けられた球発射路と、この球発射路の奥部
に設けられた球の待機部と、この待機部に球が待機して
いるときに、つづいて球供給路から供給される球を排除
する球排除路とを設けた球発射装置において、前記待機
部は、前記第1のボビンの上面に装着された球発射路
と、前記第2のボビンの下面に連結して設けられた球位
置決め部を有し、前記球位置決め部は、第2のボビンの
下面に植設された球の係止部と、この第2のボビンの下
面に回動可能に設けられたL字型レバーの先端に設けら
れた当接部とで形成された構成としたものである。
【0006】これにより、ゲームを中断することなく続
行することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、空隙を有するヨークと、この空隙の両側にそれぞれ
装着されるとともに樹脂成形された第1のボビンおよび
第2のボビンと、この第1のボビンおよび第2のボビン
に巻きつけられたコイルと、このコイルに電流を供給す
る制御部と、前記ヨークの空隙内を貫通して設けられた
球発射路と、この球発射路の奥部に設けられた球の待機
と、この待機部に球が待機しているときに、つづいて
球供給路から供給される球を排除する球排除路とを設け
た球発射装置において、前記待機部は、前記第1のボビ
ンの上面に装着された球発射路と、前記第2のボビンの
下面に連結して設けられた球位置決め部を有し、前記球
位置決め部は、第2のボビンの下面に植設された球の係
止部と、この第2のボビンの下面に回動可能に設けられ
たL字型レバーの先端に設けられた当接部とで形成され
球発射装置であり、この排除路を有するため待機部に
球が連なることがなく、常に球が発射可能となり、ゲー
ムを中断することなく続行することができる。また、樹
脂成形された第1のボビンおよび第2のボビンの対向面
で待機部を形成しているので、この待機部の寸法精度は
向上する。さらに、回動可能なレバーに当接部が連結し
ているので、レバー位置を可変することにより、球の発
射方向を自由に設定することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、球発射路を平面
にするとともに、待機部を底として上方に向かって傾斜
させ、球供給路と待機部との間に排除路を形成した請求
項1に記載の球発射装置であり、待機部に待機された球
以外の球を確実に排除することができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、供給された球を
待機部に導く案内板を、第1のボビンと一体成形した請
求項1に記載の球発射装置であり、一体成形をすること
により、寸法精度向上や構造の簡素化さらには低価格化
を実現することができる。
【0010】
【0011】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図4を用いて説明する。図1は、球発射装置の概念図を
示している。図1において、11は鉄板が積層されたヨ
ークであり、この鉄板11にコイルを巻きつけたボビン
を装着するため、ヨーク11は11a,11bと2分割
されている。この2分割されたヨーク11aおよび11
bを鉄板で積層されるとともに、その両側面は鉄板でで
きた連結板40で連結し、図示するようにC字形状とし
ている。すなわち、その一部に空隙12を有している。
ヨーク11の空隙12の両側のヨーク11aおよび11
bには、それぞれ第1のボビン13が下側であるヨーク
11a側に第2のボビン14が上側であるヨーク11b
側に夫々装着されている。また、このボビン13および
14には、夫々コイル15,16が巻き付けられてい
る。そして、このコイル15,16は、制御部17から
の電流で制御されている。制御部17から供給される電
流は、操作部18の操作量に応じて可変させることがで
きる。19は、ヨーク11の空隙12内を貫通して設け
られた球発射路であり、この球発射路19の奥部(上流
側)には、球の待機部20が設けられている。この球の
待機部20に待機している球は、前記制御部17によっ
てコイル15,16が励磁されると、この磁力によって
吸引されA方向に向かって発射される。こうして発射さ
れた球はレールを通ってパチンコ台のゲージ盤へ導かれ
るものである。
【0012】次に球発射路19について図2を用いて説
明する。球発射路19はステンレスや樹脂等の非磁性体
で製作された平板であり、第1のボビン13にねじ21
により4ヶ所締結されている。球は、この球発射路19
上をガイド面として、発射されるため、球発射路19の
表面の平面度は高いほうが望ましい。また、ねじ締結箇
所としては、球発射路19の長手方向両端部を選択する
のがよい。
【0013】球は、球発射路19の側面22の近傍に、
第1のボビン13上に一体的に植設された第1の案内板
23があり、球供給路から供給された球は案内板23上
を転がり、待機部20へと向かうこととなる。この第1
の案内板23と球発射路19の側面22は、球の転がり
軌跡が不連続になると球が跳ねて、球の安定供給に支障
が発生するため、その接続部に段差がないようになめら
かに連結している。
【0014】図3は、第2のボビン14を下面側から見
た図である。図3において、24は第2のボビン14の
下面にボビン14と一体成形された第2の案内板であ
り、第1の案内板23との組合せで、球発射路19の上
流である奥部へ向かって球を連続的に案内する。
【0015】球の待機部20は、球の係止部26と第2
のボビン14の下面に支軸27の回りに回動可能に設け
られたL字型レバー28の先端の当接部29とで形成さ
れている。
【0016】ここに、球発射路19は、前記当接部29
に向かって下方に傾斜しているため、球は前記球の係止
部26と前記当接部29とで位置決めされ、発射待機さ
れることになる。球発射路19の下方への傾斜角度は、
待機部20での球の安定性と待機部20への球送りミス
防止の観点から略5度が適切である。
【0017】また、前記球の係止部26は、ボビン14
と一体成形されているので前記第2の案内板24と共に
個々の寸法精度および相対的な位置精度も高く確実な球
案内と球待機が実現できる。
【0018】次に、球排除路36について同じく図3を
用いて説明する。L字型レバー28の回動の中心、すな
わち支軸27の近傍に第2のボビン14と一体成形され
た球排除壁30を設け、球が前記球の係止部26と前記
L字型レバー28先端の当接部29に待機している場
合、球と前記球排除壁30との距離Bを球の直径である
11mmより若干大きく設定している。また、球発射路1
9は球排除路36方向へ傾斜しているので、たとえ、球
発射路19上に複数の球が供給されたとしても、確実に
排除される。
【0019】図4は、球案内部と球の待機部20とを待
機部20側から見た図である。前記L字型レバー28に
一体成形された凸部41は、第2のボビン14にねじ4
2で固定されたレバー調整板32の凹部33にばね34
により球排除方向へ付勢されており、前記レバー調整板
32にはめ合わされた調整ねじ35を回すことにより、
L字型レバー28を回動させることができる。すなわ
ち、調整ねじ35を回せば、L字型レバー28先端の当
接部29が動くので、球待機位置も変わり、これにより
球発射方向を自由に設定することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、球発射路
に球供給路から供給された球を発射待機させる待機部を
有し、この待機部に球が待機しているときに、つづいて
供給される球を排除する球排除路を設けるとともに、第
2のボビンの下面に植設された球の係止部と、この第2
のボビンの下面に回動可能に設けられたL字型レバーの
先端に設けられた当接部とで形成された球位置決め部を
有しているので、球が待機部に連なることがなくなり、
ゲームを中断することなく続行することができる。
た、回動可能なレバーに当接部が連結しているので、レ
バー位置を可変することにより、球の発射方向を自由に
設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による球発射装置の概念
【図2】同、球発射装置の球発射路と、その近傍の平面
【図3】同、球発射装置の第2のボビン近傍を下から見
た平面図
【図4】同、球発射装置の側面図
【図5】従来の球発射装置を有するパチンコ機の一部切
欠正面図
【符号の説明】
11 ヨーク 13 第1のボビン 14 第2のボビン 15 コイル 16 コイル 17 制御部 19 球発射路 20 待機部 36 球排除路 37 球
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−117398(JP,A) 特開 平7−112058(JP,A) 特開 平6−225555(JP,A) 特開 平8−10393(JP,A) 特開 平7−328186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 306 A63F 7/02 308 A63F 7/02 309

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空隙を有するヨークと、この空隙の両側
    にそれぞれ装着されるとともに樹脂成形された第1のボ
    ビンおよび第2のボビンと、この第1のボビンおよび第
    2のボビンに巻きつけられたコイルと、このコイルに電
    流を供給する制御部と、前記ヨークの空隙内を貫通して
    設けられた球発射路と、この球発射路の奥部に設けられ
    た球の待機部と、この待機部に球が待機しているとき
    に、つづいて球供給路から供給される球を排除する球排
    除路とを設けた球発射装置において、前記待機部は、前
    記第1のボビンの上面に装着された球発射路と、前記第
    2のボビンの下面に連結して設けられた球位置決め部を
    有し、前記球位置決め部は、第2のボビンの下面に植設
    された球の係止部と、この第2のボビンの下面に回動可
    能に設けられたL字型レバーの先端に設けられた当接部
    とで形成された球発射装置。
  2. 【請求項2】 球発射路は、平面にするとともに、待機
    部を底として上方に向かって傾斜させ、球供給路と待機
    部との間に排除路を形成した請求項1に記載の球発射装
    置。
  3. 【請求項3】 供給された球を待機部に導く案内板を、
    第1のボビンと一体成形した請求項1に記載の球発射装
    置。
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