JPH1013434A - パケット中継装置 - Google Patents

パケット中継装置

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JPH1013434A
JPH1013434A JP16463996A JP16463996A JPH1013434A JP H1013434 A JPH1013434 A JP H1013434A JP 16463996 A JP16463996 A JP 16463996A JP 16463996 A JP16463996 A JP 16463996A JP H1013434 A JPH1013434 A JP H1013434A
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JP
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packet
line
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JP16463996A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Fujii
哲郎 藤井
Hiroyuki Tanaka
裕之 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 さまざまな属性を有するパケットが混在する
通信網では、属性に適した回線を設けて通信効率を図り
たいが、属性によりパケットを分別していないため、回
線を特化できない。 【解決手段】 プロトコルによるヘッダ構造の差異によ
り属性を分別したり、ヘッダ情報に含まれるサービス種
別によって属性を分別する。 【効果】 属性に最適な回線を設定できるため、通信品
質を改善できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパケットを用いた通
信に利用する。本発明はATM(Asynchronous Transfer
Mode:非同期転送モード) に利用するに適する。本発明
はデータの属性に適した中継回線を選択する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のパケット中継装置では、複数のア
プリケーションのパケットを中継配送するとき、ヘッダ
情報に含まれる宛先情報のみを参照して配送先の中継回
線を決定している。
【0003】一方で、パケット通信を利用して提供され
るアプリケーションが中継回線に期待する伝送属性は、
アプリケーションによって異なる。例えば、リアルタイ
ム動画像/音声通信などのように一定の配送周期で継続
して長時間データを伝送し続けるアプリケーションがあ
る一方で、ファイル転送のように短期間で多量のデータ
を配送することが望ましいアプリケーションが存在す
る。このような複数のアプリケーションのパケットが混
在して伝送される通信回線を収容してパケットを中継す
るとき、パケットの伝送にアプリケーションが要求する
伝送属性を考慮して中継回線を選択することが望まし
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のパケッ
ト中継装置では、パケット中の宛先情報のみで配送先の
中継回線を決定するため、選択可能な複数の中継回線の
中にアプリケーションの要求する伝送品質を満たす中継
回線が存在したとしても、中継配送に該当中継回線が使
用されるとは必ずしも限らない。
【0005】また、従来のパケット中継装置では同一中
継回線内に異なる属性のパケットを通過させるため、特
定のアプリケーションに特化した中継回線を用意したと
しても効率よく中継回線を利用できず、その結果十分な
性能が発揮できない。
【0006】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、パケットの属性に適合した中継回線を選択す
ることができるパケット中継装置を提供することを目的
とする。本発明は、あらかじめパケットの使用目的に適
合した中継回線を用意することができるパケット中継装
置を提供することを目的とする。本発明は、通信品質を
改善することができるパケット中継装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はパケット中継装
置であって、それぞれ属性が異なるパケットが混在して
伝送される通信網に備えられ、到来するパケットの宛先
情報にしたがって複数の中継回線のうちの一つを選択す
る手段を備えたパケット中継装置である。本発明の特徴
とするところは、前記複数の中継回線を前記属性別に割
当て、到来するパケットの属性情報を抽出する手段と、
この手段により抽出されたパケットの属性情報を前記宛
先情報より優先させてその属性に適合する中継回線を選
択する手段とを備えたところにある。
【0008】これにより、パケットの属性に適合した環
境の中継回線を属性毎に設けることが可能になり、通信
品質の改善を図ることができる。このように、パケット
の属性に適合した中継回線を経由して着側の通信端末に
近い所まで到達したパケットは、そこで宛先情報にした
がって振り分けられる。
【0009】前記抽出する手段は、ネットワーク層プロ
トコルのヘッダ構造の相違を解析しそのパケットの属性
を判定する手段を含むことが望ましい。
【0010】ネットワーク層のプロトコルを有するパケ
ットについては、そのヘッダ構造を解析することによっ
てプロトコルの種類が判別できる。プロトコルの種別に
より属性を判定し、その属性に適合した中継回線を選択
する。
【0011】前記抽出する手段は、トランスポート層プ
ロトコルのヘッダ構造の相違を解析しそのパケットの属
性を判定する手段を含む構成とすることもできる。
【0012】トランスポート層のプロトコルを有するパ
ケットについては、そのヘッダ構造を解析することによ
ってプロトコルの種類が判別できる。プロトコルの種別
により属性を判定し、その属性に適合した中継回線を選
択する。
【0013】前記抽出する手段は、ヘッダ情報に含まれ
るパケットの用途に関する情報を解析しそのパケットの
属性を判定する手段を含む構成とすることもできる。
【0014】ネットワーク層プロトコルまたはトランス
ポート層プロトコルによるヘッダ部の中には、そのパケ
ットのサービスの種類を示す情報またはデータの種類を
示す識別子が含まれている。これらの情報または識別子
を解析することによってもパケットの属性を判定するこ
とができる。
【0015】前記抽出する手段は、ヘッダ情報に含まれ
るポート番号を解析しそのパケットの属性を判定する手
段を含む構成とすることもできる。例えば、TCP/I
P(Transmission Control Protocol/Internet Protoco
l) のトランスポート層プロトコルであるTCP(Transm
ission Control Protocol) またはUDP(User Datagra
m Protocol)は、アプリケーションによって固有のポー
ト番号を使用する。したがって、ヘッダ情報に含まれる
このポート番号を解析することによっても、そのパケッ
トの属性を判定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
【0017】
【実施例】
(第一実施例)本発明第一実施例の構成を図1を参照し
て説明する。図1は本発明第一実施例装置のブロック構
成図である。
【0018】本発明はパケット中継装置であって、それ
ぞれ属性が異なるパケットが混在して伝送される通信網
に備えられ、到来するパケットの宛先情報にしたがって
複数の中継回線L1 〜Ln のうちの一つを選択する手段
としての中継回線選択器Sを備えたパケット中継装置で
ある。
【0019】ここで、本発明の特徴とするところは、中
継回線L1 〜Ln を前記属性別に割当て、到来するパケ
ットの属性情報を抽出する手段としてのヘッダ解析器H
と、このヘッダ解析器Hにより抽出されたパケットの属
性情報を前記宛先情報より優先させてその属性に適合す
る中継回線L1 〜Ln を選択する手段としてのネットワ
ーク選択器Nとを備えたところにある。
【0020】収容回線インタフェースIは、収容回線か
ら配送されて来たパケットを受信して中継回線選択器S
の入力に適合するように変換して出力する。また、受信
パケット選択器Rからの出力を収容回線に適合するよう
に変換してパケットを収容回線に送信する。
【0021】ヘッダ解析器Hは、収容回線インタフェー
スIが受信したパケットの内容を解析して、パケットを
使用しているアプリケーションおよびアプリケーション
が使用しているプロトコルおよびパケットの宛先などの
パケットの属性を判断する。
【0022】ネットワーク選択器Nは、ヘッダ解析器H
の解析結果をもとにパケットを送り出す中継回線L1
n を決定する。
【0023】このように中継モジュールM1 〜Mm は、
各パケットを中継回線選択器Sが決定した送り先の中継
回線に対応するネットワークインタフェースA1 〜An
に対して出力する。
【0024】すなわち、本発明のパケット中継装置で
は、収容回線より入力されたパケットは、収容回線イン
タフェースIによってヘッダ解析器Hおよびネットワー
ク選択器Nが利用可能な形式に変換する。
【0025】ヘッダ解析器Hではパケットの構造を解析
することによって、パケットの宛先およびパケットを利
用しているアプリケーションの種類など、パケットの属
性に関する情報をネットワーク選択器Nに伝達する。
【0026】ネットワーク選択器Nは、ネットワークイ
ンタフェースA1 〜An に収容している中継回線L1
n の接続先とその伝送品質に関する情報を保持してい
る。ネットワーク選択器Nは、これら中継回線L1 〜L
n の情報とヘッダ解析器Hからの宛先やアプリケーショ
ンなど、パケットの属性と照合して配送先を決定する。
このようにして、中継回線選択器Sは、ネットワーク選
択器Nが決定した配送先にしたがって、中継回線L1
n を収容したネットワークインタフェースA1 〜An
にパケットを送り出す。ネットワークインタフェースA
1 〜An は、中継回線選択器Sから受け取ったパケット
を中継回線L1 〜Ln に出力可能な形式に変換して出力
する。
【0027】これら一連の動作において、ネットワーク
選択器Nで決定された配送先はパケットの宛先だけでは
なく伝送属性をも考慮されることから、アプリケーショ
ンに要求される属性に見合った伝送品質の中継回線L1
〜Ln を選択することが可能になる。したがって、一つ
の中継回線L1 、L2 、…、Ln 内に伝送属性の類似し
たパケットのみを集約して配送することが可能になるの
で、従来よりも効率よく中継回線を利用することができ
る。
【0028】なお、これら一連の動作はパケット中継装
置内で実現されるものであることから従来のアプリケー
ションも、パケット中継装置の機能を意識せずに従来と
同様の設定のまま利用するだけでパケット中継装置の機
能を利用することが可能である。
【0029】本発明第一実施例として、パケットの使用
しているネットワーク層プロトコルによって中継回線L
1 〜Ln を選択するパケット中継装置の処理の流れを示
す。図1のようにパケット中継装置は、複数の中継モジ
ュールM1 〜Mm と、複数の中継回線L1 〜Ln に1対
1に対応するネットワークインタフェースA1 〜An
から構成される。
【0030】中継モジュールM1 〜Mm は通信回線を1
回線収容してパケット中継処理を行う装置で、通信回線
を収容する収容回線インタフェースIと中継回線選択器
Sと受信パケット選択器Rから構成される。
【0031】中継回線選択器Sは、収容回線から通信端
末にパケットを中継する際に使用する中継回線L1 〜L
n を選択する装置で、ヘッダ解析器Hとネットワーク選
択器Nにより構成される。ヘッダ解析器Hは、パケット
が運ぶ情報から宛先および内容などの情報が記されたヘ
ッダ部を抽出して解析する装置である。ネットワーク選
択器Nは、ヘッダ解析結果に基づいて中継回線L1 〜L
n を選択する装置である。
【0032】受信パケット選択器Rは、複数の中継回線
1 〜Ln からのパケットを収容して収容回線に送り出
す装置で、従来のパケット中継装置が持つ受信パケット
選択器Rと同一である。
【0033】収容回線からパケットを送信するとき、パ
ケットは収容回線インタフェースIを経由して中継回線
選択器Sに渡される。中継回線選択器Sでは、まず、ヘ
ッダ解析器Hによってパケットが使用しているネットワ
ーク層プロトコルの判別を行う。ネットワーク選択器N
は、ヘッダ解析器Hによって判別したプロトコル種別に
応じて送信パケットを送り出す中継回線L1 〜Ln を選
択する。
【0034】ネットワーク層のプロトコル判別は、各種
ネットワーク層プロトコルのヘッダ部の構造の違いや、
データリンク層のパケットに付随するパケットの用途に
関する情報を参照することにより可能である。図2はI
P(Internet Protocol) パケットのヘッダ構造を示す図
である。図3はIPXパケットのヘッダ構造を示す図で
ある。図4はST−IIパケットのヘッダ構造を示す図で
ある。例えば、図2〜図4のように、プロトコルが異な
るとヘッダ構造も異なるので、ヘッダ構造を解析するこ
とによってプロトコルを判別することができる。したが
って、本装置によって、収容回線から入力されたパケッ
トがネットワーク層プロトコルの種類に応じて異なる中
継回線L1 〜Ln に送り出すことが可能であることがわ
かる。
【0035】一方、複数の中継回線L1 〜Ln から収容
回線に向かって送られて来たパケットは、パケット中継
モジュールM1 〜Mm 内の受信パケット選択器Rによっ
て受信される。受信パケット選択器Rでは、従来のパケ
ット中継装置と同様に収容回線に受信パケットを選別し
て送り出す。
【0036】本発明第一実施例で示した装置を使えば、
従来、同じ中継回線L1 〜Ln で中継していたネットワ
ーク層プロトコルのパケットをそれぞれの伝送属性に適
した中継回線L1 〜Ln に振り分けられるという効果が
ある。例えば、中継回線LiとしてATMのCBR回線
(Constant Bit Rate: 伝送帯域幅一定) とVBR回線(V
ariable Bit Rate: 伝送帯域幅可変) の2種類の選択肢
を選べる場合に、ビデオや音声の情報を送るために主に
使用されるプロトコルであるST−IIをCBR回線に、
それ以外のプロトコルをVBR回線に振り分けるように
ネットワーク選択器Nで指定する。これによって、ST
−IIを利用しているリアルタイム動画像/音声通信アプ
リケーションが必要とする帯域をCBR回線にて提供す
る一方で、IPやIPXのパケットはVBRの多重化効
果によって効率的に回線利用ができるという効果を得る
ことができる。
【0037】(第二実施例)本発明第一実施例におい
て、中継回線選択器Sのヘッダ解析器Hにおけるネット
ワーク層プロトコルの判別に加えて、ネットワーク層プ
ロトコルのヘッダ情報の解析を行い、その情報に基づい
て中継回線L1 〜Ln の選択を行うパケット中継装置を
本発明第二実施例として示す。
【0038】ネットワーク層のプロトコルには、パケッ
トを利用しているアプリケーションの種類や属性に関す
る情報をヘッダ情報の中に含んでいるものがある。例え
ば、図2のIPパケットでは「サービスの種類(TO
S)」というフィールドによってアプリケーションの属
性を知ることが可能である。
【0039】そこで、本発明第一実施例のヘッダ解析器
H内のヘッダ解析処理においてこれらの情報を解析し、
中継回線選択のための情報に利用することができる。
【0040】本発明第二実施例で示した装置を使えば、
従来、同じ中継回線で中継していたネットワーク層プロ
トコルのパケットをそれぞれの伝送属性に適した中継回
線Li に振り分けることができる。例えば、IPパケッ
トの中継回線として高いスループットを提供する特殊V
BR回線と一般のVBR回線の2種類が選べる場合に本
発明第二実施例で示した装置を使用すれば、TOSフィ
ールドにて高スループットが指定されているIPパケッ
トを特殊VBR回線に、それ以外のIPパケットを一般
VBR回線に振り分けるようにネットワーク選択器Nで
指定することができる。これによって、高スループット
が要求されるIPパケットのスループットを維持できる
一方で、通常のIPパケットも高スループットを要求し
たパケットに妨げられずに効率よく伝送できる。
【0041】(第三実施例)本発明第二実施例におい
て、ヘッダ部に含まれるサービス属性情報ではなくヘッ
ダ部のオプションのフィールド中にアプリケーションの
属性に関する情報を特に付加して判別に利用することも
可能である。この場合も、本発明第二実施例と同様の実
施手法で実現可能であり、また、同様の効果を得ること
ができる。
【0042】(第四実施例)本発明第一実施例におい
て、中継回線選択器Sのヘッダ解析器Hにおけるネット
ワーク層プロトコルの判別処理にてトランスポート層プ
ロトコルの種類をも判別し、その情報に基づいて中継回
線L1 〜Ln の選択を行うパケット中継装置を本発明第
四実施例として示す。
【0043】本発明第四実施例は、本発明第一実施例で
示した中継回線選択器Sのヘッダ解析器Hにて、ネット
ワーク層およびトランスポート層プロトコルのヘッダ解
析を行うことによって実現できる。図5はTCPパケッ
トのヘッダ構造を示す図である。図6はUDPパケット
のヘッダ構造を示す図である。例えば、TCP/IPプ
ロトコルスタックを例にすると、IP上に実装されるT
CP/UDPのヘッダ構造は、図5および図6のように
異なっており、これを解析することによってトラスンポ
ート層プロトコルを確定することが可能である。また、
TCP/IPのようにネットワーク層のパケットにトラ
ンスポート層のプロトコル情報を含むような場合は、そ
の情報も利用できる。
【0044】本発明第四実施例で示した装置を使えば、
従来、同じ中継回線L1 〜Ln で中継していたトランス
ポート層プロトコルのパケットをそれぞれの伝送属性に
適した中継回線Li に振り分けられるという効果があ
る。例えば、TCP/UDPパケットの中継回線とし
て、CBR回線とVBR回線の2種類の回線を選択でき
る場合に本発明装置を使用すれば、コネクション指向の
信頼性の高い通信を求められる場合の多いTCPパケッ
トは一定伝送帯域が補償されるCBR回線に、UDPパ
ケットはVBR回線にそれぞれ振り分けて送り出すよう
にネットワーク選択器Nで指定することが可能である。
これによって、TCPパケット伝送の信頼性を確保でき
る一方で、VBR回線を利用した多重化効果による効率
のよいUDPパケット伝送が実現されるという効果を得
ることができる。
【0045】(第五実施例)本発明第四実施例におい
て、中継回線選択器Sのヘッダ解析器Hにおけるトラン
スポート層プロトコルの判別処理に加えて、トランスポ
ート層プロトコルのヘッダ情報の解析を行い、その情報
に基づいて中継回線L1 〜Ln の選択を行うパケット中
継装置を本発明第五実施例として示す。
【0046】トランスポート層のプロトコルには、パケ
ットを利用しているアプリケーションの種類や特徴に関
する情報をヘッダ情報の中に所持しているものがある。
本発明第四実施例と同様にTCP/IPプロトコルスタ
ックを例にあげて説明する。TCP/IPのトランスポ
ート層プロトコルであるTCP、UDPは、それぞれ図
5および図6のような構造を持つ。これらの図からもわ
かるように、TCPやUDPにはポート番号に関する情
報が含まれている。このポート番号はアプリケーション
によって固有の番号を使用するためポート番号からTC
PやUDPを使用したアプリケーションを判別可能であ
る。例えば、ファイル転送を行うアプリケーション“f
tp(file transfer protocol)”では、TCPのポート
20番が使用されている。したがって、逆にポート20
番という情報から該当TCPパケットがファイル転送に
使用されていることが判別できる。
【0047】以上より、本発明第五実施例のヘッダ解析
器H内のヘッダ解析処理においてこれらトランスポート
層プロトコルのヘッダ情報を解析すれば、中継回線選択
のための情報に反映させることが可能である。
【0048】本発明第五実施例で示した装置を使えば、
従来、同じ中継回線で中継していたトランスポート層プ
ロトコルのパケットをそれぞれの伝送属性に適した中継
回線L1 〜Ln に振り分けられる。例えば、中継回線L
1 〜Ln として高いスループットを提供する特殊VBR
回線と一般のVBR回線、およびCBR回線の3種類が
選べる場合に本発明第五実施例で示した装置を使用すれ
ば、ftpのデータ転送パケットを特殊VBR回線に、
映像/音声会議システムのデータ転送パケットをCBR
回線に、それ以外のパケットを一般VBR回線に振り分
けるようにネットワーク選択器Nで指定することができ
る。これによって、ftpのデータ転送を高スループッ
トの回線で高速に実行する一方で、映像/音声会議シス
テムが要求する一定帯域の通信容量を持ち、ftpによ
るバースト転送に影響されない回線を提供することがで
きる。また、その他の通信を一般VBR回線に振り分け
ることによってftpや映像/音声会議システムとその
他の通信の影響を受けることなく効率的な回線の多重化
効果を得られるという効果がある。
【0049】(第六実施例)本発明第一〜第五実施例に
ついて、中継モジュールM1 〜Mm を複数の通信回線を
収容できるような形式にしたものを本発明第六実施例と
して示す。図7に本発明第六実施例におけるパケット中
継装置の構成を示す。本発明第六実施例では、中継モジ
ュールM1 〜Mm を複数の通信回線を収容できるように
したもので、通信回線を収容する収容回線インタフェー
スI1 〜Ik と中継回線選択器S、受信パケット選択器
R、収容した通信回線の送信パケットを集約して中継回
線選択器Sに渡すネットワーク集約器NC、および受信
パケット選択器Rから出力されたパケットを収容回線に
選択して送り出す収容回線選択器Pから構成される。
【0050】本発明第六実施例は、図1の本発明第一実
施例が収容回線毎に中継回線選択器Sが必要なのに対し
て、ネットワーク集約器NCを使用して複数収容回線か
ら来るパケットを集約して中継回線選択器Sでまとめて
処理する構成となっている。同様に、受信パケット選択
器Rからの受信パケットは収容回線選択器Pを使って該
当する収容回線に送り出されるようになっている。本発
明第六実施例では、図1では収容回線毎に必要であった
中継回線選択器Sと、受信パケット選択器Rを複数収容
回線で共用できることから、図1のよりもより安価なシ
ステムで本発明第一〜第五実施例と同様な効果を得るこ
とができる。
【0051】(応用例)本発明応用例を図8を参照して
説明する。図8は本発明応用例の全体構成図である。図
8に示すように、本発明応用例のパケット中継装置は、
本発明第一〜第六実施例で示したネットワークインタフ
ェースA1 〜An と中継モジュールM1〜Mm との間に
プロトコル変換器C1 〜Cn が介挿された構成である。
プロトコル変換器C1 〜Cn は、中継モジュールM1
m からの出力情報を中継回線L1 〜Ln のプロトコル
にしたがって変更して出力する。また、中継回線L1
n からの受信情報を中継モジュールM1 〜Mm のプロ
トコルにしたがって変更して出力する。
【0052】本発明応用例によって、例えば、中継回線
1 がTCP/IPプロトコルを使用する一方で、中継
回線L2 がIPXプロトコルを使用する場合でも、プロ
トコル変換器C1 およびC2 により各中継回線L1 およ
びL2 のプロトコルに合わせて入出力を行うことによっ
て、中継回線L1 およびL2 をプロトコルの種類によら
ず使用することができる。
【0053】すなわち、本発明は属性により特化された
中継回線L1 〜Ln を用い、パケットを属性に基づいて
最適な中継回線L1 〜Ln に振り分けることを特徴とす
るが、収容回線から到来するパケットが特定の属性に偏
り、特定の中継回線Li のトラヒックのみが輻輳すると
いった状況が発生することも起こり得る。このような状
況が発生すると、中継回線Li 以外の中継回線が空いて
いるにもかかわらず、通信網のスループットが低下して
しまう。この場合には、本発明応用例のプロトコル変換
器C1 〜Cn を用いてプロトコルを変換し、中継回線L
1 〜Ln のトラヒックを均等に制御することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パケットの属性に適合した中継回線を選択することがで
きるため、あらかじめパケットの使用目的に適合した中
継回線を用意することができる。したがって、通信品質
を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図2】IPパケットのヘッダ構造を示す図。
【図3】IPXパケットのヘッダ構造を示す図。
【図4】ST−IIパケットのヘッダ構造を示す図。
【図5】TCPパケットのヘッダ構造を示す図。
【図6】UDPパケットのヘッダ構造を示す図。
【図7】本発明第六実施例におけるパケット中継装置の
構成を示す図。
【図8】本発明応用例の全体構成図。
【符号の説明】
1 〜An ネットワークインタフェース C1 〜Cn プロトコル変換器 H ヘッダ解析器 I、I1 〜Ik 収容回線インタフェース L1 〜Ln 中継回線 M1 〜Mm 中継モジュール N ネットワーク選択器 P 収容回線選択器 R 受信パケット選択器 S 中継回線選択器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ属性が異なるパケットが混在し
    て伝送される通信網に備えられ、到来するパケットの宛
    先情報にしたがって複数の中継回線のうちの一つを選択
    する手段を備えたパケット中継装置において、 前記複数の中継回線を前記属性別に割当て、到来するパ
    ケットの属性情報を抽出する手段と、この手段により抽
    出されたパケットの属性情報を前記宛先情報より優先さ
    せてその属性に適合する中継回線を選択する手段とを備
    えたことを特徴とするパケット中継装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出する手段は、ネットワーク層プ
    ロトコルのヘッダ構造の相違を解析しそのパケットの属
    性を判定する手段を含む請求項1記載のパケット中継装
    置。
  3. 【請求項3】 前記抽出する手段は、トランスポート層
    プロトコルのヘッダ構造の相違を解析しそのパケットの
    属性を判定する手段を含む請求項1記載のパケット中継
    装置。
  4. 【請求項4】 前記抽出する手段は、ヘッダ情報に含ま
    れるパケットの用途に関する情報を解析しそのパケット
    の属性を判定する手段を含む請求項1記載のパケット中
    継装置。
  5. 【請求項5】 前記抽出する手段は、ヘッダ情報に含ま
    れるポート番号を解析しそのパケットの属性を判定する
    手段を含む請求項1記載のパケット中継装置。
JP16463996A 1996-06-25 1996-06-25 パケット中継装置 Pending JPH1013434A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16463996A JPH1013434A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 パケット中継装置

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