JPH10134276A - 防災システム - Google Patents

防災システム

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JPH10134276A
JPH10134276A JP29188996A JP29188996A JPH10134276A JP H10134276 A JPH10134276 A JP H10134276A JP 29188996 A JP29188996 A JP 29188996A JP 29188996 A JP29188996 A JP 29188996A JP H10134276 A JPH10134276 A JP H10134276A
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Masahiko Nobukuni
昌彦 信国
Tetsuya Maki
徹也 牧
Yasuo Ishikawa
康生 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、火災の感知に連動させて
複数の防排煙機器を制御する防災システムにおいて、そ
の連動状態を個別に非連動に設定することを可能とし、
システムの調整時などに都合の良い防災システムを提供
することである。 【解決手段】 火災を感知する複数の火災感知器S1,
S2…と、火や煙の広がりを防ぐ複数の防排煙機器ER
1,ER2…とを備え、前記火災信号に基づいて予め定
められた防排煙機器ER1,ER2…を連動制御する防
災システム1である。そして、操作入力により、前記火
災信号に基づく防排煙機器ER1,ER2…の連動制御
を、全ての防排煙機器ER1,ER2…について一括し
て非連動状態に設定する一括非連動設定手段SW1と、
所定の防排煙機器ER1,ER2について個別に非連動
状態に設定する個別非連動設定手段501〜516とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、火災の感知を示
す火災信号に連動させて防排煙機器を制御する防災シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、火災報知機(火災感知器や発
信機等を含む)による火災の感知に連動させて複数の防
排煙機器等を制御する防災システムがある。このような
防災システムでは、一般に、連動関係にある火災感知器
と防排煙機器の制御端末器とを示した連動データを記憶
装置に格納し、火災感知器から火災信号が入力された時
に、上記連動データに基づいて対応した制御端末器に制
御信号を出力して防排煙機器を制御している。また、こ
のような防災システムでは、システム立ち上げ時や保守
点検時等に火災感知器から火災信号が出力されても防排
煙機器が起動しないように一括して非連動にする一括非
連動スイッチが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の一括非連動スイ
ッチは、全ての防排煙機器を一括して非連動に設定でき
るので、誤動作による過った防排煙機器の制御を防止で
きるが、システムの立ち上げ時等のシステム調整時には
防排煙機器を個別に非連動状態に設定した方が良いこと
がある。上記従来の防災システムでは、動作した(火災
現象を検出した)火災感知器に対応して制御される防排
煙機器、例えば、防火ダンパ、防火シャッター、防火扉
等を、地区別や種類別に非連動に設定することはできな
かった。また、消火栓非連動、移信停止、といった種類
の非連動スイッチは設けられているが、これらについて
も、個別に非連動状態に設定することは出来なかった。
【0004】この発明は、火災の感知に連動させて複数
の防排煙機器を制御する防災システムにおいて、その連
動状態を個別に非連動に設定することを可能とし、シス
テムの調整時などに都合の良い防災システムを提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、火災を感知して火災信号を
出力する複数の火災感知器と、火や煙の広がりを防ぐた
めの複数の防排煙機器と、前記火災感知器から信号を受
信すると共に前記防排煙機器側に信号を送信可能な受信
機とを備え、前記火災感知器の火災信号に連動させて予
め定められた防排煙機器を作動制御する防災システムに
おいて、操作入力により、前記火災信号に基づく防排煙
機器の作動制御を、全ての防排煙機器について一括して
非連動状態に設定する一括非連動設定手段と、操作入力
により、前記火災信号に基づく防排煙機器の作動制御
を、所定の防排煙機器について個別に非連動状態に設定
する個別非連動設定手段とを具備した構成とした。
【0006】この請求項1記載の発明によれば、一括非
連動設定手段により、全ての防排煙機器の火災信号に基
づく作動制御を一括して連動させない状態に設定できる
ので、システムの立ち上げ時やシステムの調整時など
に、火災感知器の誤動作(火災でないのに火災信号が出
力される等)による防排煙機器の制御を未然に防ぐこと
が出来る。更に、システムの立ち上げ時やシステムの調
整時などに、所定の防排煙機器の制御についてのみ火災
信号に連動させない状態にする方が良い場合には、個別
非連動設定手段により細かい設定が出来る。
【0007】ここで、防排煙機器には、例えば、排煙ダ
ンパ、排煙ファン、垂れ壁、防火ダンパ、防火シャッタ
ー、防火扉などが含まれる。個別に非連動状態に設定可
能な所定の防排煙機器は、1つの防排煙機器である必要
はなく、複数の防排煙機器が一まとまり(1設定単位)
となって個別に設定可能としても良い。そのまとまり
(設定単位)の例としては、複数の防排煙機器のうち、
所定の区域に設けられているものを一まとまり(1設定
単位)としたり、所定の種類の防排煙機器を一まとまり
(1設定単位)とするなど、どのような範疇、条件でく
くられたものでも良く、又、この個別に設定可能なまと
まり(設定単位)の数は、1通りである必要はなく、複
数通りあっても良い。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の防
災システムにおいて、前記複数の防排煙機器が複数の区
域に設けられ、前記個別非連動設定手段が、前記火災信
号に基づく防排煙機器の作動制御を防排煙機器の設けら
れた区域毎に非連動状態に設定可能である構成とした。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、防排煙
機器の火災信号に基づく連動/非連動の設定を、防排煙
機器の設けられている区域毎に行うことが出来るので、
例えば、区域毎にシステムの調整を行う際などに都合が
良い。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の防災システムにおいて、前記防排煙機器が複数種
類あり、前記個別非連動設定手段が、前記火災信号に基
づく防排煙機器の作動制御を防排煙機器の種類毎に非連
動状態に設定可能である構成とした。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、防排煙
機器の火災信号に基づく連動/非連動の設定を、防排煙
機器の種類毎に行うことが出来るので、例えば、システ
ムの調整時、特に、特定の種類の防排煙機器の調整を行
う際などに都合が良い。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の防災システムにおいて、前記火災信
号に基づく防排煙機器の作動制御の内、任意の防排煙機
器の作動制御が、前記一括非連動設定手段および前記個
別非連動設定手段の双方により非連動状態に設定可能で
あり、前記一括非連動設定手段および前記個別非連動設
定手段のどちらか一方で非連動状態の設定が行われてい
るときには前記任意の防排煙機器についての作動制御が
行われないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
項に記載の防災システム。
【0013】この請求項4記載の発明によれば、任意の
防排煙機器についての非連動状態の設定が、一括非連動
設定手段と個別非連動設定手段との双方から行えるの
で、これら双方の設定により2重の非連動状態の設定が
出来る。従って、特定の防排煙機器を個別に非連動状態
に設定した状態で、一括非連動設定手段による設定をオ
ン/オフすることで、全ての防排煙機器の一括非連動状
態と、上記特定の防排煙機器のみの非連動状態とを容易
に切り替えることが出来る。この切り替えにより、例え
ばシステムの調整時、特定の防排煙機器は常に非連動状
態に、その他の防排煙機器は時間をあけて非連動状態に
したいといった要請に容易に対応することが出来る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の防災システムにおいて、前記一括非
連動設定手段による設定状態を表示する表示部を備え、
該表示部が、前記一括非連動設定手段による非連動状態
の設定が行われていないときに、前記個別非連動設定手
段による非連動状態の設定があるか否かを識別可能な表
示を行うという構成とした。
【0015】この請求項5記載の発明によれば、上記表
示部の表示によって、一括非連動設定手段による一括非
連動状態の設定を解除したときに、まだ個別の非連動状
態の設定が残っているか否かが識別できる。従って、例
えばシステムの調整を終えて、全ての非連動状態の設定
を解除する場合などに、確実な解除を確認することが出
来る。即ち、個別非連動設定手段による非連動状態の設
定があるのに、一括非連動設定手段の設定の解除だけ
で、全ての非連動状態が解除されたといった誤解を未然
に防止できる。
【0016】ここで、表示部は、例えば、1個の表示灯
(例えば発光ダイオード、電球、電灯など)から構成可
能であるが、その他、7セグメント型の表示器、液晶デ
ィスプレーやブラウン管ディスプレー等の画像表示を用
いても良い。上記の識別可能な表示は、3種類の表示が
できれば実現可能であり、例えば、表示部として1個の
表示灯を用いた場合には、点灯、点滅、消灯といった表
示で実現できる。また、表示部を一括非連動設定手段の
操作部(例えばスイッチ)の近傍に設けることで、操作
入力をしながら表示が確認できるので、より効果的であ
る。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の防災システムにおいて、前記個別非
連動設定手段の設定状態を表示する表示手段を備え、該
表示手段が、前記一括非連動設定手段および個別非連動
設定手段による二重の非連動状態の設定が行われている
か、或いは、前記一括非連動設定手段又は個別非連動設
定手段のいずれか一方による非連動状態の設定が行われ
ているかを識別可能な表示を行うという構成とした。
【0018】この請求項6記載の発明によれば、上記表
示手段の表示により、個別非連動設定手段の設定を連動
に切り替えるときに、二重の設定から一重の設定に切り
替わるのか、一重の設定から設定解除になるのか、識別
することが出来る。また、個別非連動設定手段の設定を
非連動状態に切り替えるときに、連動状態から一重の非
連動状態の設定になるのか、一重の設定から二重の設定
になるのか、識別することが出来る。即ち、個別非連動
状態の設定を切り替えるときに、実際にその設定が有効
になるか否かが識別できる。また、個別非連動設定手段
による設定パターンを変更する際に、一旦、変更の間に
一括非連動設定手段による一括した非連動状態を挟ん
で、設定パターンを変更し、その後、一括非連動設定手
段の設定を解除することで、変更した設定パターンを一
遍に有効にするといった変更の仕方が有り得るが、この
ような場合の一括非連動設定手段の介入を、確実に認識
した状態で設定変更の操作を行うことが出来る。
【0019】ここで、表示手段は、例えば、液晶ディス
プレーやブラウン管ディスプレーの画像表示により構成
可能であるし、その他、複数の表示灯などを用いても構
成可能である。上記の識別可能な表示は、例えば、色や
表示パターンにより識別可能としても良いし、文字表示
により識別可能としても良く、さまざまな形式で実現可
能である。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項6記載の防
災システムにおいて、前記個別非連動設定手段が、前記
火災信号に基づく前記防排煙機器の作動制御を所定の設
定単位毎に非連動状態に設定可能であり、前記表示手段
に、前記所定の設定単位の各々に対応した複数の表示窓
部が設けられ、これら表示窓部の各々に、各表示窓部に
対応した前記所定の設定単位についての設定状態が表示
されると共に、これら表示窓部の各々に、タッチ操作に
より操作入力可能で、各表示窓部に対応した前記所定の
設定単位の非連動状態の設定を行うタッチ操作入力手段
が設けられている構成とした。
【0021】この請求項7記載の発明によれば、表示手
段に設けられた複数の表示窓部により、個別非連動状態
による個別の設定の全体像をまとめて認識することが出
来る。また、表示窓部にタッチ操作入力手段が設けられ
ているので、設定を変更する際に間違いのない操作入力
ができる。即ち、設定単位の全体の認識や操作が確実に
行えることとなり、それ故、個別に設定できる設定単位
の数を多くすることが出来る。また、表示窓部の数は、
画像表示用の制御プログラムを書き換えることで変更可
能であるので、システムに接続される火災感知器や防排
煙機器の変更に容易に対応することが出来る。
【0022】ここで、表示窓部は、例えば、液晶ディス
プレーやブラウン管ディスプレーの画像表示により構成
可能であるし、その他、透明パネルなどで1個ずつ表示
窓部を構成するなど、どのような形式のものでも良い。
タッチ操作入力手段は公知の技術である。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の防災システムにおいて、システム立
ち上げ時に、前記一括連動設定手段の設定を非連動状態
に、前記個別非連動設定手段の設定を設定可能な全ての
防排煙機器について非連動状態にする構成とした。
【0024】この請求項8記載の発明によれば、システ
ム立ち上げ時において火災感知器の誤動作(火災でない
のに火災信号が出力される等)による防排煙機器の制御
を未然に防ぐことが出来る。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれか1項に記載の防災システムにおいて、前記一括連
動設定手段および個別非連動設定手段のそれぞれの設定
状態を記憶する設定状態記憶手段を備えたことを特徴と
する。
【0026】この請求項9記載の発明によれば、設定状
態記憶手段に一括連動設定手段および個別非連動設定手
段の設定状態が記憶されるので、例えば、システムの調
整時などに一括連動設定手段や個別非連動設定手段の電
源が切れたとしても、電源を入れ直したときに設定状態
を復元させることが可能となる。
【0027】ここで、設定状態記憶手段は、例えば、不
揮発性メモリ等により構成可能であるし、また、電源が
オフになる時間が長期でない場合にはスタティックRA
M(Random Access Memory)でも構成可能である。
【0028】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
防災システムにおいて、システムの再起動時に、前記一
括連動設定手段および個別非連動設定手段の設定を、前
記設定状態記憶手段に記憶してある設定状態にする構成
とした。
【0029】この請求項10記載の発明によれば、例え
ばシステム調整時などに、一旦システムの電源が落ちて
再び電源が投入された場合でも、連動/非連動の設定が
電源が落ちる前と変わらないので、始めから設定し直す
必要がなく便利である。また、電源の再投入で、非連動
状態の設定が連動の設定に変わることがないので、電源
の再投入時における、火災感知器の誤動作(火災でない
のに火災信号が出力されるなど)による防排煙機器の制
御を未然に防ぐことが出来る。
【0030】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
防災システムにおいて、システムの再起動時に、前記一
括非連動設定手段および個別非連動設定手段の設定を、
全て非連動状態にするか、或いは、前記設定状態記憶手
段に記憶してある設定状態にするかを選択設定できる第
1の制御状態設定手段を設けた構成とした。
【0031】この請求項11記載の発明によれば、第1
の制御状態設定手段の設定を後者にすることで、請求項
10記載の発明の作用効果が奏されるし、第1の制御状
態設定手段の設定を前者にすることで、電源の再投入時
における、火災感知器の誤動作(火災でないのに火災信
号が出力されるなど)による防排煙機器の制御を確実に
防ぐことが出来る。従って、電源の再投入時のシステム
の状態が、電源が切れたときと大差ない場合と、電源が
切れたときと大きく変わる可能性がある場合とに、第1
の制御状態設定手段の設定を変えることで対応できる。
【0032】ここで、第1の制御状態設定手段は、様々
な形式で構成可能であるが、過って電源再投入時の制御
状態を変更してしまうといったことを防ぐため、簡単に
設定を変更できない箇所に設けると効果的である。
【0033】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の防災システムにおいて、システムの再起動時に、前記
一括非連動設定手段の設定を非連動状態に、前記個別非
連動設定手段の設定を前記設定状態記憶手段に記憶して
ある設定状態にそれぞれ選択設定できる第2の制御状態
設定手段を設けた構成とした。
【0034】この請求項12記載の発明によれば、請求
項11記載の発明の作用効果に加え、第2の制御状態設
定手段により上記のように設定することで、様々な設定
状態が有り得る個別非連動設定手段については、電源が
落ちる前と変わらないので、始めから設定し直す必要が
なく便利であり、且つ、設定状態が非連動状態か否かし
かない一括非連動設定手段については、非連動状態にな
るので、電源の再投入時における、火災感知器の誤動作
による防排煙機器の制御を確実に防ぐことが出来る。
【0035】ここで、第2の制御状態設定手段は、第1
の制御状態設定手段と同様、様々な形式で構成可能であ
るが、過って電源再投入時の制御状態を変更してしまう
といったことを防ぐため、簡単に設定を変更できない箇
所に設けると効果的である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の防
災システムについて、図面を参照しながら説明する。図
1は、この発明の実施の形態である防災システム1の全
体を示す構成図である。
【0037】この発明の実施の形態である防災システム
1は、受信機REに、信号線(伝送線)3を介して、火
災感知器S1,S2…、並びに、防排煙機器ER1,E
R2…等を接続して構成される。また、受信機REに
は、図示しないベルやエレベーター等に移信信号SIG
を送信する信号線が接続されている。
【0038】これら火災感知器S1,S2…および防排
煙機器ER1,ER2…は、複数の区域にそれぞれ配置
され、これら火災感知器S1,S2…および防排煙機器
ER1,ER2…と受信機REとで、受信機REをホス
ト局としたポーリング方式の通信が行われている。防排
煙機器ER1,ER2…は、火や煙の広がりを防止し、
また、充満した煙を室外等に排出するためのもので、例
えば、排煙ダンパ、排煙ファン、垂れ壁、防火ダンパ、
防火シャッター、防火扉などが含まれる。これら防排煙
機器ER1,ER2…は、詳細には、図示しない制御端
末機を介して信号線3に接続され、これら制御端末機は
受信機REからの制御信号に基づき防排煙機器ER1,
ER2…をそれぞれ作動制御するようになっている。
【0039】図2には、受信機REの操作パネルを示す
平面図を、図3には、受信機REの構成を示したブロッ
ク図を示す。受信機REの正面側に設けられた操作パネ
ル50には、図2に示すように、7セグメント型表示器
を備えた地区表示部51、液晶表示部52、火災確認ス
イッチ53、各種スイッチが設けられた主操作表示部6
0、並びに、プリンタ62や音響装置63などが設けら
れている。
【0040】主操作表示部60には、操作スイッチ54
…、55…、移信停止スイッチ56、消火栓非連動スイ
ッチ57,第1の一括非連動スイッチSW1、並びに、
複数の電灯からなる表示灯59が設けられている。第1
の一括非連動スイッチSW1は、この発明に係るもの
で、オン/オフすることで、火災感知器S1,S2…の
火災信号に基づく全ての防排煙機器ER1,RE2…の
作動制御を一括して非連動状態/連動状態に切り替える
ものである。移信停止スイッチ56や消火栓非連動スイ
ッチ57は、火災信号に基づく移信信号SIGの送信や
消火栓の作動制御をそれぞれ一括して非連動状態に設定
するものである。
【0041】上記の火災確認スイッチ53、操作スイッ
チ54…、55…、移信停止スイッチ56、消火栓非連
動スイッチ57、並びに、第1の一括非連動スイッチS
W1の内部には、それぞれLED(発光ダイオード)が
配設され、スイッチの設定状態(オン/オフ)を点灯/
消灯で示すようになっている。また、第1の一括非連動
スイッチSW1内のLEDは、第1の一括非連動スイッ
チSW1による設定状態がオフで、且つ、下記に示す個
別非連動スイッチ501〜516による個別の非連動状
態の設定があるときに、点滅表示を行い、上記個別の非
連動状態の設定があるか否かを表示するようになってい
る。
【0042】液晶表示部52は、液晶ディスプレー52
Aとタッチ操作により信号入力可能なタッチパネル52
Bとから構成される。液晶ディスプレー52Aには各種
操作キーに対応する表示窓部が画像表示され、該表示窓
部をタッチ操作することで、タッチパネル52Bから操
作キーに対応する信号が入力されるようになっている。
【0043】例えば、液晶表示部52の表示画像の一例
である図4に示すように、液晶表示部52には、日時を
示す表示や、スイッチ呼出キー520、画面コピーキー
521、印字停止キー522、音響停止キー523、地
区音響停止キー524、戻りキー525、メニューキー
526、画面消去キー527などの、各種制御キー、並
びに、その他の操作キー529,529…が表示されて
おり、これらの制御キーや操作キーを用いて所定のキー
操作を行うことで(例えば、スイッチ呼出キー520を
オン操作するなど)、防排煙機器ER1,ER2…を個
別に非連動状態に設定するための「防排煙非連動」の表
示画面(図4)が呼び出されようになっている。
【0044】この「防排煙非連動」の表示画面では、該
画面モードになっていることを示す「防排煙非連動」の
表示がされると共に、個別非連動スイッチ501〜51
6の表示が行われるようになっている。これら個別非連
動スイッチ501〜516は、本発明の特徴であり、こ
の防災システム1に備わる防排煙機器ER1,ER2…
の内、火災信号に基づく作動制御を所定の設定単位毎に
個別に非連動状態に設定するものである。例えば、個別
非連動スイッチ501をオン/オフすることで、該スイ
ッチに対応した防排煙機器ER1,ER2,ER3の作
動制御(火災信号に基づく作動制御)が個別に非連動状
態に設定/解除されるようになっている。
【0045】これら個別非連動スイッチ501〜516
により個別に非連動状態に設定可能な設定単位には、防
排煙機器ER1,ER2…の配置区域毎に区分けした設
定単位や、防排煙機器ER1,ER2…の種類毎に区分
けした設定単位などがある。例えば、防排煙機器ER
1,ER2,ER3,ER4,ER5,ER6,ER
7,ER8がA〜G地区にそれぞれ配置されているとし
て、個別非連動スイッチ501はA地区に配置された防
排煙機器ER1,ER2,ER3に対応し、個別非連動
スイッチ502はB地区に配置された防排煙機器ER4
に対応するなどして、個別非連動スイッチ501〜50
7がA〜Gの地区毎の防排煙機器ER1,ER2…にそ
れぞれ対応している。また、例えば、防排煙機器ER
1,ER2,ER3,ER4,ER5,ER6,ER
7,ER8の種類がH〜Jの3種類(例えば、防火ダン
パ、防火シャッター、防火ダンパなど)あるとして、個
別非連動スイッチ508はHの種類の防排煙機器ER
1,ER4,ER7に対応し、個別非連動スイッチ50
9はIの種類の防排煙機器ER2,ER5に対応するな
どして、個別非連動スイッチ508〜510がH〜Jの
種類毎の防排煙機器ER1,ER2…にそれぞれ対応し
ている。
【0046】なお、個別に非連動状態に設定可能な設定
単位は、上記具体的に示したものに限られず、設定単位
として区分けされる範疇や条件はどのようなものでも良
く、例えば、防排煙機器ER1,ER2…を一個毎に個
別に非連動状態に設定可能としても良い。また、防排煙
機器の種類も、上記のものに限られず、例えば、型式の
種類などを防排煙機器の種類としても良い。また、同一
の防排煙機器が複数の設定単位にまたがって含まれるよ
うにも設定可能である。
【0047】これら個別非連動スイッチ(表示窓部)5
01〜516には、対応する各防排煙機器ER1,ER
2…の設定状態がそれぞれ表示されるようになってい
る。また、第1の一括非連動スイッチSW1の設定によ
り2重の非連動状態の設定が行われた場合には、該2重
の設定状態を識別可能な次のような表示が行われるよう
になっている。
【0048】次の表は、上記の第1の一括非連動スイッ
チSW1および個別非連動スイッチ501〜516の設
定状態と、第1の一括非連動スイッチSW1内のLED
および個別非連動スイッチ501〜516の表示窓部の
表示内容との対応を示すものである。
【表1】 表中、「個別非連動画面(モノクロ)」の縦列には、液
晶ディスプレー52Aの表示がモノクロである場合の、
各個別非連動スイッチ501〜516の表示窓部の表示
内容を示し、「個別非連動画面(カラー)」の縦列に
は、液晶ディスプレー52Aの表示がカラーである場合
の、各個別非連動スイッチ501〜516の表示窓部の
表示内容を示している。「正常」とは例えば背景色のこ
とであり、「反転」とは背景色の反転のことである。
【0049】受信機REの内部には、図3に示すよう
に、受信機REの主制御を行うメイン制御回路20、主
に主操作表示部60の制御を行う操作表示用制御回路3
0、液晶表示部52の制御を行う液晶用制御回路40な
どが設けられている。液晶用制御回路40は、インター
フェース(I/F)37,44を介して操作表示用制御
回路30と接続され、メイン制御回路20は、デュアル
ポートRAM38を介して操作表示用制御回路30およ
び液晶用制御回路40側に接続されている。
【0050】また、受信機RE内部には、本発明の特徴
である第2の一括非連動スイッチSW2が設けられてい
る。この第2の一括非連動スイッチSW2の入力状態
は、電源投入時に操作表示用制御回路30により読み込
まれ、例えば、後述する電源投入時の制御状態を決定す
るようになっている。この第2の一括非連動スイッチS
W2は、例えば、受信機REの保守管理者が設定操作す
るためのものであり、受信機REの操縦者(一般の者)
には簡単に操作できないようになっている。
【0051】メイン制御回路20は、メインCPU(Ce
ntral Processing Unit )21、第1ROM(Read Onl
y Memory)22、第1RAM(Random Access Memory)
23、本発明の特徴であるディップスイッチ24、移信
用インターフェース(I/F)25、および、伝送用イ
ンターフェース(I/F)26等を、それぞれデータバ
ス27に接続して構成される。第1RAM23は、スタ
ティックRAMやEAROM(Electrically Alterable
ROM)などから構成され、電源が落ちても少なくとも所
定期間は記憶状態が維持されるようになっている。伝送
用インターフェース26には信号線3が接続されてい
る。
【0052】メインCPU21は、第1RAM23を作
業領域に、第1ROM22に記憶された制御プログラム
や制御データに基づき制御処理を実行するようになって
いる。その制御処理には、主に、移信用インターフェー
ス25からの移信信号の出力、火災感知器S1,S2…
および防排煙機器ER1,ER2…との通信制御、デュ
アルポートRAM38からのデータの読み書き処理など
がある。上記の通信は、伝送用インターフェース26を
介して行われる。
【0053】ディップスイッチ24は、メインCPU2
1の制御状態、例えば、後述の電源投入時の制御状態を
設定するためのものであり、受信機REの隠れた箇所に
配設されている(例えば、受信機REの裏に凹部を設け
その内部にディップスイッチ24を配設し蓋をする
等)。このディップスイッチ24は、例えば、受信機R
Eの保守管理者が設定操作するためのものであり、受信
機REの操縦者(一般の者)には簡単に操作できないよ
うになっている。
【0054】操作表示用制御回路30は、操作表示用C
PU31、デュアルポートRAM(DR)38、第2R
OM32、第2RAM33、並びに、インターフェース
34〜37を、それぞれデータバス39に接続して構成
される。インターフェース34〜37には、操作パネル
50に設けられた第1の一括非連動スイッチSW1(ス
イッチ内のLEDも含む。)や表示灯59、第2の一括
非連動スイッチSW2などが接続されている。また図3
には示さないが、この操作表示用制御回路30には、火
災確認スイッチ53、操作スイッチ54…,55…、移
信停止スイッチ56、消火栓非連動スイッチ57、プリ
ンタ62、並びに、音響装置63等も接続されている。
【0055】操作表示用CPU31は、第2RAM33
を作業領域に、第2ROM32に記憶された制御プログ
ラムや制御データに基づき制御処理を実行するようにな
っている。その制御処理には、主に、各種操作スイッチ
(第1の一括非連動スイッチSW1、第2の一括非連動
スイッチSW2、火災確認スイッチ53、操作スイッチ
54…,55…、移信停止スイッチ56、消火栓非連動
スイッチ57)の入力制御やこれら各種操作スイッチ内
のLEDの作動制御、表示灯59の作動制御、プリンタ
62や音響装置63の制御、液晶用駆動回路40からの
データの入出力処理、デュアルポートRAM38へのデ
ータの書き込み処理などがある。
【0056】液晶用制御回路40は、LCD用CPU4
1、第3ROM42、第3RAM43、LCD表示出力
回路45、LCDスイッチ入力回路46、並びに、イン
ターフェース44を、それぞれデータバス47に接続し
て構成される。LCD表示出力回路45は液晶ディスプ
レー52Aに表示駆動信号を出力するものであり、ま
た、LCDスイッチ入力回路46は、タッチ操作スイッ
チ52Bのタッチ信号を所定の信号に変換するものであ
る。
【0057】液晶用CPU41は、第3RAM43を作
業領域に、第3ROM42に記憶された制御プログラム
や制御データに基づき制御処理を実行するようになって
いる。その制御処理は、液晶ディスプレー52Aの表示
制御とタッチ操作スイッチ52Bからの入力処理、操作
表示用制御回路30との信号の入出力処理などである。
【0058】図5には、第1の一括非連動スイッチSW
1および個別非連動スイッチ501〜516の設定状態
を記憶したデータ記憶部分を示す第1RAM23のメモ
リ構成図を、図6には、火災感知器S1,S2…および
防排煙機器ER1,ER2…の各種情報を記憶したデー
タ記憶部分を示す第1ROM22のメモリ構成図を、図
7には、火災感知器S1,S2…および防排煙機器ER
1,ER2…の各種情報を記憶したデータ記憶部分を示
す第1ROM22のメモリ構成図のその他の例を示す。
【0059】図5に示すように、第1RAM23には、
第1の一括非連動スイッチSW1の設定状態を記憶する
メモリ領域A1が設けられ、このメモリ領域A1に第1
の一括非連動スイッチSW1のオン/オフのデータが記
憶されるようになっている。また、第1RAM23に
は、メモリ領域A1と並んで、個別非連動スイッチ50
1〜516の設定状態を記憶する一連のメモリ領域A
2,A3…が設けられ、これらメモリ領域A2,A3…
に、オン操作された個別非連動スイッチ501〜516
に対応する地区情報又は種別情報が記憶されるようにな
っている。地区情報とは、各個別非連動スイッチ501
〜513が個別に非連動状態に設定可能な地区を示した
データであり、種別情報とは、個別非連動スイッチ51
4〜516が個別に非連動状態に設定可能な防排煙機器
ER1,ER2…の種類を示したデータである。
【0060】図6に示すように、第1ROM22には、
火災感知器S1,S2…および防排煙機器S1,S2…
のデータが記憶される一連のメモリ領域A10,A1
1,A12…が設けられている。この実施の形態のメモ
リ構成では、それぞれの火災感知器S1,S2,S3…
に対応させて一連のメモリ領域A10,A11,A12
…が割り当てられ、これらメモリ領域A10,A11,
A12…の中に防排煙機器ER1,ER2…のデータが
記憶された構成となっている。
【0061】例えば、火災感知器S1の情報として、受
信機REと火災感知器S1,S2…のポーリング通信で
使用されるアドレスデータ、火災感知器S1の種類を示
す種別情報、火災感知器S1の設置されている地区情
報、火災感知器S1が火災を感知した場合にどの防排煙
機器ER1,ER2…を連動させるかを示す連動データ
等が、メモリ領域A10に記憶されている。そして、こ
の連動データの中に、連動される防排煙機器ER1,E
R2,ER3のデータとして、各防排煙機器ER1,E
R2,ER3のポーリング通信で使用されるアドレスデ
ータ、各防排煙機器ER1,ER2,ER3の種類を示
した種別情報および配置された地区を示す地区情報が、
それぞれ記憶されている。他の火災感知器S2,S3…
についても同様である。
【0062】このように、防排煙機器ER1,ER2…
の情報データ(アドレス、種別情報、地区情報)が火災
感知器S1,S2…の連動データの中に書かれているの
で、火災感知器S1,S2…の火災信号に連動される防
排煙機器ER1,ER2…が、個別に非連動状態にする
条件に当てはまるか否かを判断する際に、データの読み
出し処理を一括して行えるようになっている。
【0063】なお、火災感知器S1,S2…および防排
煙機器ER1,ER2…のデータを記憶するメモリ構成
は、上記のものに限られず、図7に示すような構成にし
ても良い。即ち、火災感知器S1,S2…および防排煙
機器ER1,ER2…のそれぞれに、受信機REとのポ
ーリング通信で使用されるアドレスコード(図7中、
「01H(ヘキサ)」〜「05H(ヘキサ)」…で示
す。)に対応させてメモリ領域A20〜A25…を割り
当て、これら各メモリ領域A20〜A25に火災感知器
S1,S2…および防排煙機器ER1,ER2…それぞ
れのデータを記憶させる構成である。
【0064】例えば、アドレスコード「01H」に対応
したメモリ領域A20に、該アドレスコードを持つ火災
感知器S1のデータ(種別情報、地区情報、連動デー
タ)が記憶され、また、アドレスコード「02H」に対
応したメモリ領域A21に、該アドレスコードを持つ防
排煙機器ER1のデータ(種別情報、地区情報)が記憶
される。その他の、火災感知器S2,S3…、防排煙機
器S2,S3…についても同様である。なお、ここでの
連動データには、連動される防排煙機器ER1,ER
2,ER3の識別データのみが記憶されている。このよ
うなメモリ構成にすることで、記憶するデータ量を最小
にすることが出来る。
【0065】この実施の形態の防災システム1は、上記
のように構成されており、通常は、従来通りの火災監視
を行っているが、例えば、システム立ち上げ時やシステ
ムの調整時に、第1の一括非連動スイッチSW1,SW
2やディップスイッチ24、並びに、液晶表示部52の
個別非連動スイッチ501〜516等の操作により、火
災信号に基づく防排煙機器ER1,ER2…の作動制御
をさまざまなパターンで非連動状態に設定できるように
なっている。次に、これらの動作について説明する。
【0066】通常時には、メインCPU21は、第1R
OM22の制御プログラムを実行して、複数の火災感知
器S1,S2…からの信号を受信し火災監視を行ってい
る。火災感知器S1,S2…の何れかから(例えば火災
感知器S1から)火災信号が送られると、メインCPU
21はデュアルポートRAM38を介して操作表示用C
PU31に操作データを送信し、操作表示用CPU31
は、該操作データに基づき、操作パネル50の地区表示
部51、表示灯59およびスピーカー63等に信号を出
力して、地区表示部51にどの地区で火災が発生したか
を表示させ、表示灯59に火災発生の表示を行わせ、並
びに、スピーカー63から火災警報を出力させる。
【0067】また、火災信号が送られると、メインCP
U21は、第1ROM22のメモリ領域A10,A11
‥の中から、火災信号を発した火災感知器S1のデータ
を読み込み、該データ内の連動データに記された防排煙
機器ER1,ER2‥に制御信号を送信する。この制御
信号により防排煙機器ER1,ER2‥が起動する。但
し、メインCPU21が火災感知器S1のデータを読み
込む際に、メインCPU21は、第1RAM23のメモ
リ領域A1(第1の一括非連動スイッチSW1の設定デ
ータが記憶されている。)のデータを読み込み、該デー
タがオン状態を示すデータであった場合には、防排煙機
器ER1,ER2‥に制御信号を送信しない。また、メ
モリ領域A1のデータがオフ状態を示すものであった場
合には、メモリ領域A2,A3‥(個別非連動スイッチ
501〜516の設定データが記憶されている。)のデ
ータを読み込んで、該データと、上記の連動データに記
された防排煙機器ER1,ER2‥のデータ(種別情報
と地区情報)との比較を行う。この比較の結果、種別情
報又は地区情報が一致している場合には、該一致した種
別情報又は地区情報を有した防排煙機器ER1,ER2
‥については制御信号を送信しない。
【0068】つまり、第1RAM23のメモリ領域A1
(第1の一括非連動スイッチSW1の設定データが記憶
されている。)のデータにより、第1の一括非連動スイ
ッチSW1の設定がオン状態のときには、火災信号が送
られても全ての防排煙機器ER1,ER2‥が作動制御
されないようになっており、第1RAM23のメモリ領
域A2,A3‥(個別非連動スイッチ501〜516の
設定データが記憶されている。)のデータにより、個別
非連動スイッチ501〜516のオンに設定された設定
単位に含まれる防排煙機器ER1,ER2‥について
は、火災信号が送られても個別に作動制御されないよう
になっている。
【0069】システムの調整時などに、火災信号に基づ
く防排煙機器ER1,ER2…の作動制御をさまざまな
パターンで非連動状態する必要がある場合には、第1の
一括非連動スイッチSW1、並びに、液晶表示部52の
個別非連動スイッチ501〜516等を適宜操作して設
定を行う。
【0070】第1の一括非連動スイッチSW1をオン/
オフ操作すると、その操作信号は操作表示用CPU31
に入力され、該操作表示用CPU31はデュアルポート
RAM38の所定のメモリ領域に上記オン/オフ操作の
操作データを書き込む。メインCPU21はデュアルポ
ートRAM38内のデータを逐次読み込み、第1の一括
非連動スイッチSW1のオン/オフ状態を示す最新のデ
ータを第1RAM23のメモリ領域A1に書き込む。こ
の書き込みにより、火災信号が送られても全ての防排煙
機器ER1,ER2‥が作動制御されないように設定さ
れる。
【0071】個別非連動スイッチ501〜516をオン
/オフ操作すると、その操作信号はLCD用CPU41
に入力され、該LCD用CPU41はこの操作信号を操
作表示用CPU31に送信する。該操作信号が操作表示
用CPU31に受信されると、操作表示用CPU31は
デュアルポートRAM38の所定のメモリ領域に個別非
連動スイッチ501〜516のオン/オフ操作の操作デ
ータを書き込む。メインCPU21はデュアルポートR
AM38内のデータを逐次読み込み、個別非連動スイッ
チ501〜516のオン/オフ状態を示す最新のデータ
(種別情報又は地区情報)を、第1RAM23のメモリ
領域A2,A3‥に書き込む。この書き込みにより、火
災信号が送られても所定の防排煙機器ER1,ER2‥
については個別に作動制御されないように設定される。
【0072】また、上記の第1の一括非連動スイッチS
W1又は個別非連動スイッチ501〜516の操作が行
われると、操作表示用CPU31は、デュアルポートR
AM38中のデータ(第1の一括非連動スイッチSW1
および個別非連動スイッチ501〜516の操作デー
タ)を読み込み、第1の一括非連動スイッチSW1内の
LEDに所定の表示信号を出力する。と同時に、LCD
用CPU41に所定のデータを送信し、該データに基づ
きLCD用CPU41はLCD表示出力回路45に所定
の信号を出力する。これらの出力信号により、第1の一
括非連動スイッチSW1内のLED、および、個別非連
動スイッチ501〜516の表示窓部に、表1に示した
ような、第1の一括非連動スイッチSW1又は個別非連
動スイッチ501〜516の設定状態に基づく表示がな
される。
【0073】システムの立ち上げ時には、次に示す制御
プログラムにより、第1の一括非連動スイッチSW1お
よび個別非連動スイッチ501〜516が全てオン状態
で起動する。また、システムの電源の再投入時には、次
に示す制御プログラムにより、ディップスイッチ24と
受信機RE内の第2の一括非連動スイッチSW2との設
定状態に基づいて、次に示す3種類の状態の何れかで起
動する。すなわち、ディップスイッチ24と第2の一括
非連動スイッチSW2が、本発明の特徴である第1およ
び第2の制御状態設定手段を構成している。
【0074】図8には、受信機REのメイン制御回路2
0により行われるシステム立ち上げ時のメイン制御処理
のフローチャートの一部を、図9には、受信機REのメ
イン制御回路20により行われるシステム再起動時のメ
イン制御処理のフローチャートの一部を示す。
【0075】受信機REに電源が投入されると、先ず、
メイン制御回路20が作動され、メインCPU21によ
り図8のステップS1,S2‥の設定処理か、或いは、
図9のステップS11,S12‥の設定処理が行われ
る。これら2つの設定処理へ移行する分岐は、例えば、
第1RAM23の記憶状態により、電源投入が初めての
ものか再度のものかが判定されて決定される。
【0076】即ち、システムの立ち上げ時には(即ち、
システムをセットしてから初めて電源を投入すると)、
図8の設定処理に分岐され、順次、第1RAM23への
データロード処理(ステップS1)、メインCPU21
のリセット処理(ステップS2)、受信機RE内の各装
置の起動処理(ステップS3)を行ってステップS4に
移行する。ステップS4では、第1RAM23の所定の
メモリ領域A1に第1の一括非連動スイッチSW1のオ
ン状態を示すデータを書き込むと共に、デュアルポート
RAM38の所定のメモリ領域に、第1の一括非連動ス
イッチSW1内のLEDを点灯させる操作データを書き
込む処理をしてステップS5に移行する。デュアルポー
トRAM38に上記の操作データが書き込まれることに
より、操作表示用CPU31が該操作データを読込み、
第1の一括非連動スイッチSW1内のLEDを点灯させ
る。
【0077】ステップS5では、第1RAM23の所定
のメモリ領域A2,A3…に個別非連動スイッチ501
〜516のスイッチオン状態を示すデータを書き込むと
共に、デュアルポートRAM38の所定のメモリ領域
に、個別非連動スイッチ501〜516の表示窓部の表
示態様をフリッカ(赤フリッカ)にさせる操作データを
書き込む処理をする。そして、この設定処理が終了し
て、通常のメイン制御処理に移行される。デュアルポー
トRAM38に上記の操作データが書き込まれることに
より、操作表示用CPU31が該操作データを読込ん
で、LCD用CPU41に送信し、LCD用CPU41
は該操作データに基づき、LCD表示出力回路45に所
定の信号を出力して、液晶ディスプレー52Aの個別非
連動スイッチ501〜516の表示窓部でフリッカ(赤
フリッカ)の表示が行われる。
【0078】一方、システムの電源が一旦落とされた
後、再度の電源が投入された時には、図9の設定処理に
分岐され、先ず、ステップS11においてメインCPU
21のリセット処理が行われステップS12に移行され
る。ステップS12では、ディップスイッチ24の設定
が「0」か「1」かの判定が行われ、「0」であればス
テップS13に移行し、「1」であればステップS14
に移行する。その結果、ステップS13に移行すると、
第2の一括非連動スイッチSW2がオンかオフかが判定
され、オンであればステップS15に移行し、オフであ
ればステップS16に移行する。
【0079】ステップS12およびステップS13の分
岐処理の結果、ステップS14に移行したときには、第
1RAM23の記憶領域A1,A2‥(第1の一括非連
動スイッチSW1および個別非連動スイッチ501〜5
16の設定状態を記憶している。)のデータをクリアし
て、該記憶領域A1,A2‥のすべてにオン状態を示す
データを書き込み、同時に、デュアルポートRAM38
の所定の領域に第1の一括非連動スイッチSW1内のL
EDを点灯させるデータと、個別非連動スイッチ501
〜516の表示窓部の表示態様をフリッカ(赤フリッ
カ)にさせる操作データを書き込む処理をする。つま
り、このステップS14の処理により、第1の一括非連
動スイッチSW1および個別非連動スイッチ501〜5
16の設定状値がすべてオンの状態(非連動状態)で起
動される。
【0080】また、ステップS15に移行したときに
は、第1RAM23の記憶領域A1(第1の一括非連動
スイッチSW1の設定常態を記憶している。)のデータ
をクリアして、オン状態を示すデータを書き込むと共
に、記憶領域A2,A3‥(個別非連動スイッチ501
〜516の設定状態を記憶している。)のデータはその
ままにして、該記憶領域A1,A2…のデータに対応し
た操作データをデュアルポートRAM38の所定の領域
に書き込む処理をする。つまり、このステップS15の
処理により、第1の一括非連動スイッチSW1の設定状
態はオン状態で、個別非連動スイッチ501〜516の
設定状値は電源が落ちたときの設定で起動される。
【0081】また、ステップS16に移行したときに
は、記憶領域A1,A2…のデータをすべてそのままに
して、これら記憶領域A1,A2…のデータに対応した
操作データをデュアルポートRAM38の所定の領域に
書き込む処理をする。つまり、このステップS16の処
理により、第1の一括非連動スイッチSW1および個別
非連動スイッチ501〜516の設定状値は電源が落ち
たときの設定で起動される。そして、ステップS14,
S15、S16のいずれかの処理が行われた後、この設
定処理が終了して、通常のメイン制御処理に移行され、
前述した通常時の火災監視の処理が行なわれる。
【0082】以上のように、この実施の形態の防災シス
テム1によれば、第1の一括非連動スイッチSW1の設
定により、全ての防排煙機器ER1,ER2‥を一括し
て火災信号に連動させない状態に設定できるので、シス
テムの立ち上げ時やシステムの調整時などに、火災感知
器S1,S2‥の誤動作(火災でないのに火災信号が出
力される等)による防排煙機器ER1,ER2‥の制御
を未然に防ぐことが出来る。更に、個別非連動スイッチ
501〜516の設定により、防排煙機器ER1,ER
2‥を区域毎や種類毎に個別に火災信号と連動させない
状態に設定できるので、例えば、区域毎にシステムの調
整を行う際や、特定の種類の防排煙機器ER1,ER2
‥の調整を行う際などに都合が良い。
【0083】また、任意の防排煙機器ER1,ER2‥
を非連動状態にする設定が一括非連動スイッチSW1と
個別非連動スイッチ501〜516との双方から行え、
更に、これら双方の設定により2重の非連動状態の設定
が出来るので、特定の防排煙機器ER1,ER2‥を個
別に非連動状態に設定した状態で、第1の一括非連動ス
イッチSW1による設定をオン/オフすることにより、
例えば、システムの調整時、特定の防排煙機器ER1,
ER2‥は常に非連動状態に、その他の防排煙機器ER
1,ER2‥は時間をあけて非連動状態にするといった
切り替え操作を容易に行うことが出来る。
【0084】また、第1の一括非連動スイッチSW1内
のLEDの点滅表示により、第1の一括非連動スイッチ
SW1による非連動状態の設定を解除したときに、まだ
個別の非連動状態の設定があるか否かが識別できるの
で、個別非連動スイッチ501〜516による非連動状
態の設定があるのに、第1の一括非連動スイッチSW1
の設定の解除だけで、全ての非連動状態が解除されたと
いった誤解を未然に防止できる。
【0085】また、個別非連動スイッチ501〜516
の表示窓部の表示により、個別非連動スイッチ501〜
516の設定を連動に切り替えるときに、二重の設定か
ら一重の設定に切り替わるのか、一重の設定から設定解
除になるのか、識別することが出来る。また、個別非連
動スイッチ501〜516の設定を非連動状態に切り替
えるときに、連動状態から一重の非連動状態の設定にな
るのか、一重の設定から二重の設定になるのか、識別す
ることが出来る。即ち、個別非連動状態の設定を切り替
えるときに、実際にその設定が有効になるか否かが識別
できる。従って、例えば、個別非連動スイッチ501〜
516による設定パターンを変更する際に、一旦、変更
の間に第1の一括非連動スイッチSW1による一括した
非連動状態を挟んで、設定パターンを変更し、その後、
第1の一括非連動スイッチSW1の設定を解除すること
で、変更した設定パターンを一遍に有効にするといった
変更を行う場合、このような第1の一括非連動スイッチ
SW1の介入を確実に認識した状態で、設定変更の操作
を行うことが出来る。
【0086】また、システム立ち上げ時において、第1
の一括非連動スイッチSW1の設定と、個別非連動スイ
ッチ501〜516の設定が、共に非連動状態の設定状
態で起動するので、システム立ち上げ時の火災感知器の
誤動作(火災でないのに火災信号が出力される等)によ
る防排煙機器ER1,ER2‥の連動制御を未然に防ぐ
ことが出来る。
【0087】また、システムの電源再投入時における、
第1の一括非連動スイッチSW1の設定、および、個別
非連動スイッチ501〜516の設定を、電源が切れた
ときの設定状態に復元するように設定できるので、そう
することにより、設定を始めからし直す必要がなく便利
であり、また、電源の再投入で、非連動状態の設定が連
動の設定に変わることがないので、電源の再投入時にお
ける、火災感知器の誤動作(火災でないのに火災信号が
出力されるなど)による防排煙機器ER1,ER2‥の
制御を未然に防ぐことが出来る。また、電源の再投入時
に、第1の一括非連動スイッチSW1の設定、および、
個別非連動スイッチ501〜516の設定を、すべてオ
ン状態(非連動状態)にして起動させるようにも設定で
きるので、そうすることにより、電源の再投入時におけ
る、火災感知器の誤動作による防排煙機器ER1,ER
2‥の制御を確実に防ぐことが出来る。また、電源の再
投入時に、第1の一括非連動スイッチSW1の設定のみ
をオン状態に、個別非連動スイッチ501〜516の設
定を電源が切れたときの設定状態に復元するようにも設
定できるので、そうすることにより、電源の再投入時に
おける、火災感知器の誤動作による防排煙機器ER1,
ER2‥の制御を確実に防ぐことが出来ると共に、細か
い設定が行われる個別非連動スイッチ501〜516の
設定を始めからし直す必要がなく便利である。そして、
これら3種類の起動の仕方を、第2の一括非連動スイッ
チSW2とディップスイッチ24の設定により選択する
ことが出来るので、さまざまな再起動の状態に対応する
ことが出来る。
【0088】なお、本発明は、この実施の形態の防災シ
ステム1に限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更可能である。例えば、防排煙機器と
して、防火ダンパ、防火シャッター、防火扉などの例を
挙げたが、これらに限られず、火や煙の広がりを防ぐ機
器で火災感知器の火災信号に連動させて制御する機器で
あれば、全てが含まれる。また、個別非連動設定手段に
より個別に非連動状態にできる所定の防排煙機器の設定
単位は、防排煙機器の設置地区や種類に限られず、どの
ような範疇、条件でくくられた設定単位でも良い。ま
た、一括非連動設定手段や個別非連動設定手段の設定状
態を表す、表示部や表示手段の表示態様は、上記表1の
内容に限られたものではなく、例えば、文字表示などに
より設定状態が表示されるようにしても良いし、さまざ
まな態様が可能である。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、全ての防
排煙機器を一括して火災信号に連動させない状態に設定
できるので、システムの立ち上げ時やシステムの調整時
などに、火災感知器の誤動作(火災でないのに火災信号
が出力される等)による防排煙機器の制御を未然に防ぐ
ことが出来る。更に、所定の防排煙機器を個別に火災信
号に連動させない状態に設定できるので、所定の防排煙
機器を個別に調整する際などに都合が良い。例えば、請
求項2記載の発明によれば、区域毎にシステムの調整を
行う際などに都合が良いし、請求項3記載の発明によれ
ば、特定の種類の防排煙機器の調整を行う際などに都合
が良い。
【0090】請求項4記載の発明によれば、任意の防排
煙機器を非連動状態にする設定が一括非連動設定手段と
個別非連動設定手段との双方から行え、更に、これら双
方の設定により2重の非連動状態の設定が出来る。従っ
て、特定の防排煙機器を個別に非連動状態に設定した状
態で、一括非連動設定手段による設定をオン/オフする
ことで、例えば、システムの調整時、特定の防排煙機器
は常に非連動状態に、その他の防排煙機器は時間をあけ
て非連動状態にするといった切り替え操作を容易に行う
ことが出来る。
【0091】請求項5記載の発明によれば、一括非連動
設定手段による非連動状態の設定を解除したときに、ま
だ個別の非連動状態の設定があるか否かが識別できる。
従って、個別非連動設定手段による非連動状態の設定が
あるのに、一括非連動設定手段の設定の解除だけで、全
ての非連動状態が解除されたといった誤解を未然に防止
できる。
【0092】請求項6記載の発明によれば、個別非連動
設定手段の設定を連動に切り替えるときに、二重の設定
から一重の設定に切り替わるのか、一重の設定から設定
解除になるのか、識別することが出来る。また、個別非
連動設定手段の設定を非連動状態に切り替えるときに、
連動状態から一重の非連動状態の設定になるのか、一重
の設定から二重の設定になるのか、識別することが出来
る。即ち、個別非連動状態の設定を切り替えるときに、
実際にその設定が有効になるか否かが識別できる。従っ
て、例えば、個別非連動設定手段による設定パターンを
変更する際に、一旦、変更の間に一括非連動設定手段に
よる一括した非連動状態を挟んで、設定パターンを変更
し、その後、一括非連動設定手段の設定を解除すること
で、変更した設定パターンを一遍に有効にするといった
変更を行う場合、このような一括非連動設定手段の介入
を確実に認識した状態で、設定変更の操作を行うことが
出来る。
【0093】請求項7記載の発明によれば、表示手段に
設けられた複数の表示窓部により、設定単位の全体の認
識や操作が確実に行えることとなって、個別に設定でき
る設定単位の数を多くすることが出来る。
【0094】請求項8記載の発明によれば、システム立
ち上げ時において火災感知器の誤動作(火災でないのに
火災信号が出力される等)による防排煙機器の制御を未
然に防ぐことが出来る。
【0095】請求項9記載の発明によれば、システムの
調整時などに一括連動設定手段や個別非連動設定手段の
電源が切れたとしても、電源を入れ直したときに設定状
態を復元させることが可能となる。
【0096】請求項10記載の発明によれば、例えばシ
ステム調整時などに、一旦システムの電源が落ちて再び
電源が投入された場合でも、連動/非連動の設定が電源
が落ちる前と変わらないので、始めから設定し直す必要
がなく便利である。また、電源の再投入で、非連動状態
の設定が連動の設定に変わることがないので、電源の再
投入時における、火災感知器の誤動作(火災でないのに
火災信号が出力されるなど)による防排煙機器の制御を
未然に防ぐことが出来る。
【0097】請求項11記載の発明によれば、第1の制
御状態設定手段の設定を後者にすることで、請求項10
記載の発明の作用効果が奏されるし、第1の制御状態設
定手段の設定を前者にすることで、電源の再投入時にお
ける、火災感知器の誤動作(火災でないのに火災信号が
出力されるなど)による防排煙機器の制御を確実に防ぐ
ことが出来る。従って、第1の制御状態設定手段の設定
を変えることで、電源の再投入時のシステムの状態が、
電源が切れたときと大差ない場合と、電源が切れたとき
と大きく変わる可能性がある場合とに対応させることが
できる。
【0098】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明の作用効果に加え、第2の制御状態設定手
段による設定にすることで、電源の再投入時に、一括非
連動設定手段の設定は一括した非連動状態になるので、
火災感知器の誤動作による防排煙機器の制御を確実に防
ぐことができ、且つ、色々な設定状態が有り得る個別非
連動設定手段については、始めから設定し直す必要がな
いので便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である防災システムの全
体を示す構成図である。
【図2】図1の受信機の操作パネルを示す平面図であ
る。
【図3】同、受信機の構成を示すブロック図である。
【図4】図3のLCDに映し出された個別非連動スイッ
チの表示画像図である。
【図5】第1の一括非連動スイッチSW1および個別非
連動スイッチの設定状態を記憶したデータ記憶部分の一
例を示す受信機の第1RAMのメモリ構成図である。
【図6】火災感知器および防排煙機器の各種情報を記憶
したデータ記憶部分の一例を示す受信機の第1ROMの
メモリ構成図である。
【図7】火災感知器および防排煙機器の各種情報を記憶
したデータ記憶部分のその他の例を示す受信機の第1R
OMのメモリ構成図である。
【図8】受信機のメイン制御回路により行われるシステ
ム立ち上げ時のメイン制御処理のフローチャートの一部
である。
【図9】受信機のメイン制御回路により行われるシステ
ム再起動時のメイン制御処理のフローチャートの一部で
ある。
【符号の説明】
1 防災システム RE 受信機 20 メイン制御回路 23 第1RAM(設定状態記憶手段を構成
している。) 24 ディップスイッチ(第1および第2の
制御状態設定手段を構成している。) 30 操作表示用制御回路 40 液晶用制御回路 50 操作パネル 52 液晶表示部 60 主操作表示部 SW1 第1の一括非連動スイッチ(一括非
連動設定手段を構成している。) SW2 第2の一括非連動スイッチ(第1お
よび第2の制御状態設定手段を構成している。) 501〜516 個別非連動スイッチ(個別非連動設
定手段を構成している。) S1,S2‥ 火災感知器 ER1,ER2‥ 防排煙機器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災を感知して火災信号を出力する複数
    の火災感知器と、 火や煙の広がりを防ぐための複数の防排煙機器と、 前記火災感知器から信号を受信すると共に前記防排煙機
    器側に信号を送信可能な受信機とを備え、 前記火災感知器の火災信号に連動させて予め定められた
    防排煙機器を作動制御する防災システムにおいて、 操作入力により、前記火災信号に基づく防排煙機器の作
    動制御を、全ての防排煙機器について一括して非連動状
    態に設定する一括非連動設定手段と、 操作入力により、前記火災信号に基づく防排煙機器の作
    動制御を、所定の防排煙機器について個別に非連動状態
    に設定する個別非連動設定手段と、 を具備したことを特徴とする防災システム。
  2. 【請求項2】 前記複数の防排煙機器は複数の区域に設
    けられ、 前記個別非連動設定手段は、前記火災信号に基づく防排
    煙機器の作動制御を防排煙機器の設けられた区域毎に非
    連動状態に設定可能であることを特徴とする請求項1記
    載の防災システム。
  3. 【請求項3】 前記防排煙機器は複数種類あり、 前記個別非連動設定手段は、前記火災信号に基づく防排
    煙機器の作動制御を防排煙機器の種類毎に非連動状態に
    設定可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の防災システム。
  4. 【請求項4】 前記火災信号に基づく防排煙機器の作動
    制御の内、任意の防排煙機器の作動制御は、前記一括非
    連動設定手段および前記個別非連動設定手段の双方によ
    り非連動状態に設定可能であり、 前記一括非連動設定手段および前記個別非連動設定手段
    のどちらか一方で非連動状態の設定が行われているとき
    には前記任意の防排煙機器について作動制御が行われな
    いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の防災システム。
  5. 【請求項5】 前記一括非連動設定手段による設定状態
    を表示する表示部を備え、 該表示部は、前記一括非連動設定手段による非連動状態
    の設定が行われていないときに、前記個別非連動設定手
    段による非連動状態の設定があるか否かを識別可能な表
    示を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の防災システム。
  6. 【請求項6】 前記個別非連動設定手段の設定状態を表
    示する表示手段を備え、 該表示手段は、前記一括非連動設定手段および個別非連
    動設定手段による二重の非連動状態の設定が行われてい
    るか、或いは、前記一括非連動設定手段又は個別非連動
    設定手段のいずれか一方による非連動状態の設定が行わ
    れているかを識別可能な表示を行うことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の防災システム。
  7. 【請求項7】 前記個別非連動設定手段は、前記火災信
    号に基づく前記防排煙機器の作動制御を所定の設定単位
    毎に非連動状態に設定可能であり、 前記表示手段には、前記所定の設定単位の各々に対応し
    た複数の表示窓部が設けられ、 これら表示窓部の各々に、各表示窓部に対応した前記所
    定の設定単位についての設定状態が表示され、 これら表示窓部の各々に、タッチ操作により操作入力可
    能で、各表示窓部に対応した前記所定の設定単位の非連
    動状態の設定を行うタッチ操作入力手段が設けられてい
    ることを特徴とする請求項6記載の防災システム。
  8. 【請求項8】 システム立ち上げ時において、 前記一括連動設定手段の設定を非連動状態に、 前記個別非連動設定手段の設定を、設定可能な全ての防
    排煙機器について非連動状態にすることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載の防災システム。
  9. 【請求項9】 前記一括連動設定手段および個別非連動
    設定手段のそれぞれの設定状態を記憶する設定状態記憶
    手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか
    1項に記載の防災システム。
  10. 【請求項10】 システムの再起動時において、 前記一括連動設定手段および個別非連動設定手段の設定
    を、前記設定状態記憶手段に記憶してある設定状態にす
    ることを特徴とする請求項9記載の防災システム。
  11. 【請求項11】 システムの再起動時に、前記一括非連
    動設定手段および個別非連動設定手段の設定を全て非連
    動状態にするか、或いは、前記設定状態記憶手段に記憶
    してある設定状態にするかを選択設定できる第1の制御
    状態設定手段を設けたことを特徴とする請求項9記載の
    防災システム。
  12. 【請求項12】 システムの再起動時に、前記一括非連
    動設定手段の設定を非連動状態に、前記個別非連動設定
    手段の設定を前記設定状態記憶手段に記憶してある設定
    状態にそれぞれ選択設定できる第2の制御状態設定手段
    を設けたことを特徴とする請求項11記載の防災システ
    ム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011028532A (ja) * 2009-07-27 2011-02-10 Hochiki Corp 警報器
JP2014016682A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Nohmi Bosai Ltd 火災受信機

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