JP3577803B2 - 遠隔制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、共通の通信回線を介して接続された複数の制御装置及び設定器により構成され、設定器から制御装置に与えられる設定値に基づいて制御装置が被制御機器の動作制御を行う遠隔制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、共通の通信回線を介して接続された複数の制御装置及び設定器により構成され、設定器から制御装置に与えられる設定値に基づいて制御装置が被制御機器の動作制御を行う遠隔制御システムが種々提案されている。このような遠隔制御システムは、例えば、ビル内に配設される各種空調機器を被制御機器とする空調システムなどに応用されている。
【0003】
図4は上記遠隔制御システムの構築例を示し、空調機器のような被制御機器301 …の動作制御を行う制御装置101 …と、これら制御装置101 …に被制御機器301 …の動作制御のための設定値(例えば、被制御機器301 …が空調機器であれば、運転・停止あるいは温度・湿度・風量などを設定するための値)を制御装置101 …に与える設定器201 …とを共通の通信回線Lを介して通信親局1に接続してある。なお、通信親局1には適宜上位の通信回線L’を介してホストコンピュータ装置2などが接続され、通信親局1を介してホストコンピュータ装置2から各制御装置101 …へ設定値を与えることも可能である。つまり、上記ホストコンピュータ装置2も制御装置101 …から見れば設定器となっている。
【0004】
制御装置101 …は、それぞれ1乃至2台の被制御機器301 …が接続され、予め各制御装置101 …ごとに割り付けられた設定器201 …から送信されてくる設定値に基づいて被制御機器301 …の運転・停止などの動作制御を行う。
一方、設定器201 …は、使用者が設定値の入力を行うための入力手段(例えば、キースイッチなど)を備えており、入力された設定値を通信回線L及び通信親局1を介して予め割り付けられている制御装置301 …に送信する。
【0005】
ここで、制御装置101 …と設定器201 …との間の上記通信は次のように行う。なお、以下では制御装置101 と設定器201 との間で通信を行う場合を例として説明する。
通信親局1は、各設定器201 …が内部メモリなどに有している通信要求フラグを常時順次サイクリックに監視しており、上記通信要求フラグがオンになっている設定器201 に対してデータ(設定値)を送信させる制御指令(データ要求コマンド)を送信する。この制御指令を受信した設定器201 は、要求されたデータ(制御装置101 に与える設定値)を通信回線Lを介して通信親局1に送信する。
【0006】
そして、通信親局1は設定器201 から受け取ったデータを通信回線Lを介して制御装置101 に送信する。制御装置101 では、受信したデータ(設定値)に基づいて被制御機器301 の運転・停止といった動作制御を行なうとともに、被制御機器301 の動作状態(運転中あるいは停止中など)を示すデータを通信親局1に送信する。通信親局1は受信した上記データ(被制御機器301 の動作状態を表すデータ)を設定器201 に送信する。そして、設定器201 では、受信したデータに基づいて被制御機器301 の動作状態を表示手段により表示して使用者に報知するのである。なお、通信回線Lは一対の信号線から成り、信号線間のハイレベル及びローレベルによるパルス列で構成されたデータがシリアルに伝送される。
【0007】
ところで、上述のように通信親局1から設定器201 に対してデータ送信を要求する制御指令を与えたときに、設定器201 はその制御指令が自己に対する指令であることを識別する必要がある。また、通信親局1からのデータを受信する制御装置101 でも、そのデータが自己に対して送信されたデータであることを識別する必要がある。このため、各制御装置101 …及び設定器201 …には個別にアドレスが設定してあり、通信親局1は制御指令及びデータに送信先の制御装置101 …や設定器201 …を特定するアドレスデータを付加して送信し、制御装置101 …や設定器201 …ではアドレスデータと自己に設定されたアドレスとが一致したときのみ、通信親局1からの伝送信号を受信する。また、制御装置101 …や設定器201 から送信されるデータにも、送信元のアドレスと、受信先のアドレスと、送信するデータを格納する受信先のメモリ上のメモリ番地とが付加されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例システムにおいては、1つの制御装置101 …に対して複数の設定器201 …が割り付けられている場合に、受信したデータ(設定値)が書き込まれる書込エリアを制御装置101 …が1つしか有していなかったため、複数の設定器201 …からの設定値は上記書込エリアに上書きされ、常に、後から通信を行う設定器201 …からの設定値が有効となっていた(いわゆる後指令優先)。したがって、1つの制御装置101 …に対して割り付けられている複数の設定器201 …のうちで、特定の設定器201 …からの設定値にのみ基づいて制御装置101 …が被制御機器301 …の動作制御を行うようにすることができないという問題があった。
【0009】
本発明は上記問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、特定の設定器からの設定値にのみ基づいて被制御機器の動作制御を行うことができる使い勝手のよい遠隔制御システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、1乃至複数の被制御機器の動作制御を行う制御装置と、この制御装置に被制御機器の動作制御のための設定値を与える設定器とを共通の通信回線を介して各々複数接続するとともに各制御装置に1乃至複数の設定器をそれぞれ割り付け、各制御装置が割り付けられた設定器から与えられる設定値に基づいて被制御機器の動作制御を行う遠隔制御システムであって、複数の設定器が割り付けられた制御装置は、自己に割り付けられた複数の設定器からの設定値のうちの少なくとも1つを所定の優先順位に従って有効とし、有効とした設定値に基づいて被制御機器の動作制御を行って成り、設定器は、使用者が設定値を入力するための入力手段と、被制御機器の動作状態、設定器の優先順位及び入力手段により入力された設定値に対応した表示内容が記憶された記憶手段と、記憶手段に記憶された表示内容に基づいて自己が割り付けられた制御装置に対応する被制御機器の動作状態を表示する表示手段とを備えて成るから、優先順位の上位にある特定の設定器によってのみ被制御機器の動作制御の設定が可能となる。その結果、所定の設定器からのみ被制御機器の起動や停止などの動作制御を行うことができ、被制御機器の動作制御を行い得る場所や使用者の制限などが自由に行える。また、使用者による操作と設定器の優先順位と実際の被制御機器の動作状態とに対応した適切な表示を行うことができ、使用者に誤解を招くことを防止できる。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記制御装置が、自己に割り付けられた複数の設定器からの設定値が各別に書き込まれる複数の書込エリアを有する記憶手段を備え、複数の書込エリアのうちで所定の優先順位に従って有効となる少なくとも1つの書込エリアに書き込まれた設定値に基づいて被制御機器を制御して成るから、制御装置において各設定器に対して容易に優先順位を設定することができる。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、上記書込エリアには、少なくとも被制御機器の起動・停止に関する設定値が書き込まれて成るから、被制御機器の起動・停止を行ない得る設定器を特定のものに容易に制限することができる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記表示手段が、記憶手段に記憶された表示内容に応じて点灯・消灯する1個の発光ダイオードを備えて成るから、簡単な構成にて適切な表示を行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記表示手段が2個の発光ダイオードを備え、記憶手段に記憶された表示内容に応じて各発光ダイオードを選択的に点灯させて成るから、表示内容をより明確に表すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1乃至図3を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態の遠隔制御システムの基本構成は図4に示した従来のものとほぼ共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明及び図示は省略する。
本実施形態における制御装置101 …は、従来例と同じく自己に割り付けられた複数の設定器201 …から送信されてくる設定値が書き込まれる書込エリアを有するメモリ部11を備えている。いま、複数の制御装置101 …のうちで制御装置101 を例にとって説明すると、この制御装置101 は、図1に示すようにホストコンピュータ装置2及び設定器201 ,202 から送信されてくる設定値が各々書き込まれる書込エリアA,B,Cをメモリ部11に有している。そして、これらの書込エリアA〜Cには、ホストコンピュータ装置2あるいは設定器201 ,202 から通信親局1及び通信回線Lを介して送信されてくる設定値が随時上書きして書き込まれ、制御装置101 がこれらの設定値に基づいて自己に接続された被制御機器301 の動作制御を行うのである。
【0015】
ところで、本実施形態においては、ホストコンピュータ装置2からの設定値が書き込まれる書込エリアAの値(設定値)に応じて他の書込エリアB,Cの設定値の有効・無効が決定されるようになっている。つまり、上記書込エリアAの設定値が”0”又は”1”の場合には書込エリアAに書き込まれる設定値が有効であって、例えば、設定値が”0”の場合には制御装置101 は被制御機器301 を停止させ、設定値が”1”の場合には制御装置101 は被制御機器301 を起動させるのであり、他の書込エリアB,Cの設定値は無効であって無視される。一方、書込エリアAの設定値が”2”の場合には設定器201 により書き込まれる書込エリアBの設定値が有効となり、また、書込エリアAの設定値が”3”の場合には設定器202 により書き込まれる書込エリアCの設定値が有効となる。そして、制御装置101 は、有効となった書込エリアB(又はC)の設定値の”0”,”1”に応じて被制御機器301 を停止及び起動させる。なお、書込エリアB,Cが有効とされている場合であっても、ホストコンピュータ装置2によって書込エリアAの設定値が”2”又は”3”以外の値に書き換えられたときには、書込エリアAの設定値が有効となって被制御機器301 が起動又は停止される。
【0016】
すなわち、本実施形態においては、制御装置101 と通信可能な複数の設定器201 ,202 (ホストコピュータ装置2を含む)のなかで、ホストコンピュータ装置2からの設定値を他の設定器201 ,202 からの設定値より最優先に扱うようにしており、被制御機器301 の操作が可能な設定器201 …を優先順位の高い設定器(本実施形態では、ホストコンピュータ装置2)のみに制限することができる。このため、被制御機器301 …の動作制御を行い得る場所や使用者の制限などを自由に行えるようになる。
【0017】
なお、本実施形態では外部システムのホストコンピュータ装置2によって設定器201 …の優先順位が決定されるようになっているが、制御装置101 …が自己の書込エリアA…に自ら優先順位を決定するようにしてもよい。例えば、時間的に有効とする書込エリアA…を変更したり、何らかのスイッチによって使用者が優先順位を設定可能とするなどの種々の態様が考えられることは言うまでもない。また、本実施形態では3つの書込エリアA〜Cのうちで何れか1つのみを有効とし、他を無効としているが、同時に有効とする書込エリアA…の数は2以上の複数であってもよく、例えば、別途パラメータを設けてそのパラメータの値に応じて複数の書込エリアA…を有効とすることが可能である。この場合、同時に有効となった複数の書込エリアA…の設定値は後から書き込まれた方の設定値が優先される。
【0018】
一方、図2は本実施形態における設定器201 …の構成を示すブロック図であり、使用者が設定値を入力するためのキースイッチのような入力手段21と、被制御機器301 …の動作状態、設定器201 …の上記優先順位及び入力手段21により入力された設定値に対応した表示内容(後述する)が記憶されたメモリなどの記憶手段22と、記憶手段22に記憶された表示内容に基づいて自己が割り付けられた制御装置101 …に対応する被制御機器301 …の動作状態を表示する発光ダイオード(図示せず)を1乃至2個具備した表示手段23と、通信回線Lに接続されて通信親局1との間でデータの送受信を行う通信手段24と、上記入力手段21から入力された設定値を通信手段24により通信回線Lに送出させたり、通信手段24により受信した被制御機器301 …の動作状態を示すデータや自己に対応する制御装置101 …の書込エリアA…が有効か無効かを示すデータ、および入力手段21から入力された設定値のデータに基づき、記憶手段22に記憶されている表示内容を表示手段23に表示させるなどの処理を行う演算処理手段25とを備えている。
【0019】
ところで、従来は1台の制御装置101 …に対して1台の設定器201 …が1対1に割り付けられていたため、単純に対応する制御装置101 …により動作制御される被制御機器301 …が動作中であれば動作中の表示(例えば、発光ダイオードの点灯)を行ない、被制御機器301 …が停止していれば停止中の表示(例えば、発光ダイオードの消灯)を行っており、被制御機器301 …の動作状態と表示の内容とに誤解を招くことはなかった。
【0020】
しかしながら、本発明の如く1台の制御装置101 に対して複数の設定器201 ,202 (ホストコンピュータ装置2を含む。以下同じ。)が割り付けられ、しかも、割り付けられた複数の設定器201 ,202 の間に優先順位が設定されている場合には以下のような不都合が生じる。すなわち、被制御機器301 の動作状態を示すデータが随時制御装置101 から割り付けられた複数の設定器201 ,202 に対して通信親局1を介して送信されているため、例えば、ある時点で有効となっている設定器201 によって被制御機器301 が起動されたときには、設定器201 のみならず設定器202 においても動作中の表示が行われることになり、設定器202 を使用する使用者にとっては起動の入力を設定器202 に入力していないにもかかわらず被制御機器301 が勝手に起動したというような誤解を与えてしまう恐れがある。また、被制御機器301 が設定器201 によって起動されて動作している間に設定器202 が有効となった場合、使用者が設定器202 に起動・停止の設定値の入力を行っていなければ、設定値としては初期値である「停止」を示す値が有効となるため、被制御機器301 が停止し、設定器202 の表示も突然停止に変わってしまい、使用者に違和感を与える場合がある。このように、単純に被制御機器301 …の動作状態のみを表示していたのでは使用者に誤解を与えるなどの不都合が生じることがある。
【0021】
そこで、本実施形態においては、優先順位が存在する複数の設定器201 …に対して、自己の設定値の有効・無効、実際の被制御機器301 …の動作状態、および使用者による設定器201 …への設定値の入力の有無の各条件に応じて設定器201 …の表示手段23にどのように表示するかという対応関係を表したテーブル(図3参照)を、設定器201 …の記憶手段22に予め用意しておくようにしている。
【0022】
以下、図3を参照し設定器201 を例にとって動作表示の内容を説明する。まず、設定器201 の設定値が制御装置101 において無効である場合について説明する。設定器201 には使用者によって設定値が入力されておらずその時の設定値がオフ(被制御機器301 を停止させる設定値)で、且つ被制御機器301 が動作中(オン)のときには、設定器201 の演算処理手段25は表示手段23にオフ(停止中)の表示、例えば、1個の発光ダイオードを消灯させたり、2個の発光ダイオードのうちの停止表示用の1個を点灯し且つ動作表示用の1個を消灯させる。同様に、設定器201 への設定値の入力が無く、その時の設定値がオンで被制御機器301 が停止状態のときには、演算処理手段25は表示手段23にオフ表示を行う。また、被制御機器301 が動作中(オン)で設定器201 の設定値がオフの時、設定器201 に設定値の入力(オン入力)があると演算処理手段25は、表示手段23に動作中(オン)の表示、例えば、1個の発光ダイオードを消灯させたり、2個の発光ダイオードのうちの動作表示用の1個を点灯させるとともに停止表示用の1個を消灯させる表示を行わせる。同様に、被制御機器301 が動作中(オン)で設定器201 の設定値がオンのとき、設定器201 への設定値の入力(オフ入力)があれば、被制御機器301 は停止せず、演算処理手段25も表示手段23に動作中(オン)の表示を行わせる。一方、設定器201 の設定値が制御装置101 において有効となった場合も、図3に示すテーブルに従って演算処理手段25が表示手段23に動作表示を行わせる。なお、設定器201 への設定値の入力がある場合、演算処理手段25は図3のテーブルに従って表示内容を決定して表示手段23により表示させ、被制御機器301 の動作状態が変化するまでの時間だけ経過した後、設定器201 の設定値が無効の場合のテーブル(図3参照)に従って表示を行う。
【0023】
上記構成によれば、設定器201 …の表示手段23における被制御機器301 …の動作表示は、使用者による操作(設定値の入力の有無や入力した設定値)と設定器201 …の優先順位と実際の被制御機器301 …の動作状態とに対応した適切な表示を行うことができ、使用者に誤解を招くことを防止できる。
なお、本実施形態では制御装置101 …と設定器201 …との間の通信は、通信親局1を介して行うようになっているが、複数の制御装置101 …のそれぞれに上記通信親局1の機能を組み込めば、通信親局1を用いることなく、上述の場合と同様の通信が可能となる。また、1台の制御装置101 に対して複数の設定器201 …を割り付けるようにしているが、例えば、1台の設定器201 …を複数の制御装置101 …に割り付けるようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
請求項1の発明は、1乃至複数の被制御機器の動作制御を行う制御装置と、この制御装置に被制御機器の動作制御のための設定値を与える設定器とを共通の通信回線を介して各々複数接続するとともに各制御装置に1乃至複数の設定器をそれぞれ割り付け、各制御装置が割り付けられた設定器から与えられる設定値に基づいて被制御機器の動作制御を行う遠隔制御システムであって、複数の設定器が割り付けられた制御装置は、自己に割り付けられた複数の設定器からの設定値のうちの少なくとも1つを所定の優先順位に従って有効とし、有効とした設定値に基づいて被制御機器の動作制御を行って成り、設定器は、使用者が設定値を入力するための入力手段と、被制御機器の動作状態、設定器の優先順位及び入力手段により入力された設定値に対応した表示内容が記憶された記憶手段と、記憶手段に記憶された表示内容に基づいて自己が割り付けられた制御装置に対応する被制御機器の動作状態を表示する表示手段とを備えて成るので、優先順位の上位にある特定の設定器によってのみ被制御機器の動作制御の設定が可能となり、その結果、所定の設定器からのみ被制御機器の起動や停止などの動作制御を行うことができ、被制御機器の動作制御を行い得る場所や使用者の制限などが自由に行え、使い勝手を向上させることができるという効果がある。また、使用者による操作と設定器の優先順位と実際の被制御機器の動作状態とに対応した適切な表示を行うことができ、使用者に誤解を招くことを防止できるという効果がある。
【0025】
請求項2の発明は、上記制御装置が、自己に割り付けられた複数の設定器からの設定値が各別に書き込まれる複数の書込エリアを有する記憶手段を備え、複数の書込エリアのうちで所定の優先順位に従って有効となる少なくとも1つの書込エリアに書き込まれた設定値に基づいて被制御機器を制御して成るので、制御装置において各設定器に対して容易に優先順位を設定することができるという効果がある。
【0026】
請求項3の発明は、上記書込エリアには、少なくとも被制御機器の起動・停止に関する設定値が書き込まれて成るので、被制御機器の起動・停止を行ない得る設定器を特定のものに容易に制限することができるという効果がある。
【0027】
請求項4の発明は、上記表示手段が、記憶手段に記憶された表示内容に応じて点灯・消灯する1個の発光ダイオードを備えて成るから、簡単な構成にて適切な表示を行うことができるという効果がある。
請求項5の発明は、上記表示手段が2個の発光ダイオードを備え、記憶手段に記憶された表示内容に応じて各発光ダイオードを選択的に点灯させて成るから、表示内容をより明確に表すことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における制御装置の動作を説明する説明図である。
【図2】同上における設定器を示すブロック図である。
【図3】同上における設定器の動作を説明するための説明図である。
【図4】遠隔制御システムの構築例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1 通信親局
2 ホストコンピュータ装置
101 制御装置
201 設定器
301 被制御機器
L 通信回線
Claims (5)
- 1乃至複数の被制御機器の動作制御を行う制御装置と、この制御装置に被制御機器の動作制御のための設定値を与える設定器とを共通の通信回線を介して各々複数接続するとともに各制御装置に1乃至複数の設定器をそれぞれ割り付け、各制御装置が割り付けられた設定器から与えられる設定値に基づいて被制御機器の動作制御を行う遠隔制御システムであって、複数の設定器が割り付けられた制御装置は、自己に割り付けられた複数の設定器からの設定値のうちの少なくとも1つを所定の優先順位に従って有効とし、有効とした設定値に基づいて被制御機器の動作制御を行って成り、設定器は、使用者が設定値を入力するための入力手段と、被制御機器の動作状態、設定器の優先順位及び入力手段により入力された設定値に対応した表示内容が記憶された記憶手段と、記憶手段に記憶された表示内容に基づいて自己が割り付けられた制御装置に対応する被制御機器の動作状態を表示する表示手段とを備えて成ることを特徴とする遠隔制御システム。
- 上記制御装置は、自己に割り付けられた複数の設定器からの設定値が各別に書き込まれる複数の書込エリアを有する記憶手段を備え、複数の書込エリアのうちで所定の優先順位に従って有効となる少なくとも1つの書込エリアに書き込まれた設定値に基づいて被制御機器を制御して成ることを特徴とする請求項1記載の遠隔制御システム。
- 上記書込エリアには、少なくとも被制御機器の起動・停止に関する設定値が書き込まれて成ることを特徴とする請求項2記載の遠隔制御システム。
- 上記表示手段は、記憶手段に記憶された表示内容に応じて点灯・消灯する1個の発光ダイオードを備えて成ることを特徴とする請求項1記載の遠隔制御システム。
- 上記表示手段は2個の発光ダイオードを備え、記憶手段に記憶された表示内容に応じて各発光ダイオードを選択的に点灯させて成ることを特徴とする請求項1記載の遠隔制御システム。
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