JPH10133717A - シーケンサ用シミュレータ - Google Patents

シーケンサ用シミュレータ

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JPH10133717A
JPH10133717A JP28495596A JP28495596A JPH10133717A JP H10133717 A JPH10133717 A JP H10133717A JP 28495596 A JP28495596 A JP 28495596A JP 28495596 A JP28495596 A JP 28495596A JP H10133717 A JPH10133717 A JP H10133717A
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JP
Japan
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sequencer
simulator
ladder circuit
basic
scenario
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JP28495596A
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Shigeru Tanizawa
滋 谷澤
Atsushi Shiose
敦司 塩瀬
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーケンサの開発者の労力を軽減することが
できるシーケンサ用シミュレータを提供する。 【解決手段】 検査対象シーケンサ10の基本動作の検
査を行うための複数の基本ラダー回路を記憶する記憶部
22と、基本ラダー回路の実行順序及び前記基本ラダー
回路の少なくとも入出力データの内容と入出力データの
アドレスを設定することができるシナリオを作成するパ
ーソナルコンピュータ30と、シナリオの記述に基づい
て、記憶部から基本ラダー回路を読み出してシミュレー
ション用のラダー回路を作成するラダー回路作成部24
と、を具備する。パーソナルコンピュータにより、基本
ラダー回路の実行順序及び基本ラダー回路の少なくとも
入出力データの内容と入出力データのアドレスを設定す
る。その作成したシナリオに基づいて、シミュレーショ
ン用のラダー回路を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーケンス制御を
行うためのシーケンサの動作を検査するシーケンサ用シ
ミュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シーケンサを用いた制御システムでは、
システムを開発するにあたり、新たに製作したシーケン
サの動作を確認する必要がある。このため、シーケンサ
のラダー回路の開発者は、自身が開発したシーケンサを
検査するために、シーケンサ用シミュレータのシミュレ
ーション用ラダー回路を作成する必要がある。
【0003】図8は、従来のシーケンサ用シミュレータ
を説明するための図である。図8(a)において、50
は検査対象シーケンサ、52はシーケンサ用シミュレー
タである。図8(a)に示すように、検査対象シーケン
サとシーケンサ用シミュレータとは、ネットワーク接続
されている。同図には、示していないが、各設備は、そ
の設備を制御する制御用のシーケンサ(設備制御用シー
ケンサ)を持っている。検査対象シーケンサは、この設
備制御用シーケンサとの間で、ネットワークを介して、
信号の授受を行うことにより、設備をシーケンス制御す
る。シーケンサ用シミュレータは、検査対象シーケンサ
の動作試験を行うためのラダー回路を有する。図8
(b)は、検査対象シーケンサとシーケンサ用シミュレ
ータとの信号授受のタイミングを示す図である。シーケ
ンサ用シミュレータは、検査対象シーケンサの出力をモ
ニターし、検査対象シーケンサのモータ駆動命令がON
になれば(アドレスB0001が「1」であれば)、モ
ータを駆動している旨の信号を検査対象シーケンサに返
す(アドレスB101に「1」をセットする。)。一
方、検査対象シーケンサも、シーケンサ用シミュレータ
をモニターし、モータ駆動中の信号を受ければ(アドレ
スB101が「1」であれば)、モータの駆動命令をO
FFにする(アドレスB001を「0」にセットす
る。)。シーケンサ用シミュレータと検査対象シーケン
サとは、このような信号の授受を行うので、このための
シミュレーション用のラダー回路が、シーケンサ用シミ
ュレータに必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シーケンサ用シミュレ
ータのラダー回路は、検査対象シーケンサの機能使用書
に基づいて、その動作を検査するために作成されるの
で、通常、検査対象シーケンサを熟知している検査対象
シーケンサの開発者によって作成される。したがって、
シーケンサのラダー回路の開発者は、シーケンサの開発
の他に、その開発したシーケンサを試験するためのシー
ケンサ用シミュレータのラダー回路をも作成しなればな
らず、このことがラダー回路の開発者にとって大きな負
担となっていた。
【0005】一方、新たに製作したシーケンサの動作を
検査する他の方法として、実際の設備を使用して行う試
験がある。この実機試験を行うことができれば、シーケ
ンサ用シミュレータは、必要なくなる。しかしながら、
シーケンサとそのシーケンサが制御する設備とは、同時
進行で並行して製作されるので、通常は、実機試験はで
きないことが多い。また、実機試験ができる場合でも、
シーケンサのテストの段階で実際の設備を使用するの
は、誤動作した場合の設備への影響が大きいので、適当
でない。このため、実際には、新たに作成したシーケン
サには、その動作を検査するためのシーケンサ用シミュ
レータのラダー回路が必要となる。また、このシーケン
サ用シミュレータのラダー回路は、各シーケンサに専用
のものであり、汎用性がない。このため、開発者は各シ
ーケンサ毎に、シミュレーション用のラダー回路を作成
しなければならい。
【0006】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、シーケンサの開発者の労力を軽減することがで
きるシーケンサ用シミュレータを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明に係るシーケンサ用シミュレータは、検査対
象シーケンサの基本動作の検査を行うための複数の基本
ラダー回路を記憶する記憶手段と、前記基本ラダー回路
の実行順序及び前記基本ラダー回路の少なくとも入出力
データの内容と前記入出力データのアドレスを設定する
ことができるシナリオを作成するシナリオ作成手段と、
前記シナリオの記述に基づいて、前記記憶手段から前記
基本ラダー回路を読み出してシミュレーション用のラダ
ー回路を作成するラダー回路作成手段と、を具備するこ
とを特徴とするものである。
【0008】シナリオ作成手段により、基本ラダー回路
の実行順序及び基本ラダー回路の少なくとも入出力デー
タの内容と入出力データのアドレスを設定する。ラダー
回路作成手段は、その作成したシナリオに基づいて、記
憶手段から基本ラダー回路を読みだしてシミュレーショ
ン用のラダー回路を作成する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第一実施形
態であるシーケンサ用シミュレータを用いたネットワー
ク図である。図1のネットワークには、LAN用の伝送
路1を介して検査対象シーケンサ10と、検査対象シー
ケンサ10の動作を検査するためのシーケンサ用シミュ
レータ20と、検査対象シーケンサ10及びシーケンサ
用シミュレータ20等によって共通的に使用される入出
力情報テーブル30等、が接続されている。尚、検査対
象シーケンサ及びシーケンサ用シミュレータ等は、図示
しないが、LANボードを介して、伝送路1に接続され
ている。また、シーケンサ用シミュレータ20には、シ
ーケンサ用シミュレータ20のシナリオを作成するため
のパーソナルコンピュータ30がRS232Cコネクタ
ーを介して接続されている。入出力情報テーブル30
は、シーケンサ専用であり、シーケンサでなければアク
セスできないので、パーソナルコンピュータは上記のL
ANには接続されていない。
【0010】検査対象シーケンサ10は、新たに製作し
たシーケンサであり、シーケンサ用シミュレータによっ
て検査されるものである。シーケンサ用シミュレータ2
0は、検査対象シーケンサ10の基本動作の検査を行う
ための複数の基本ラダー回路を記憶する記憶部22と、
シナリオの記述に基づいてシミュレーション用のラダー
回路を作成するラダー回路作成部24と備える。
【0011】入出力情報テーブル40には、LAN上で
授受可能なデータが格納されている。また、入出力情報
テーブル40は、ON(「1」)かOFF(「0」)の
ビットデータが記述される領域(以下B領域とも称す
る。)と、数値等のワードデータが記述される領域(以
下W領域とも称する。)と有する。図2及び図3は本実
施形態で使用する基本ラダー回路の一例を示す図であ
る。図2及び図3には、5つの基本ラダー回路が示して
ある。尚、図2及び図3において、(対)は検査対象シ
ーケンサを、(シ)はシーケンサ用シミュレータを意味
する。また、伝送手順の欄の図は、検査対象シーケンサ
とシーケンサ用シミュレータとの信号授受のタイミング
を示す図である。シーケンスの欄の回路図は、シーケン
サ用シミュレータの基本ラダー回路を示す図である。
【0012】図2に示す基本ラダー回路TYPE1は、
検査対象シーケンサからのモータ稼働指令を受けて、シ
ーケンサ用シミュレータがモータ稼働中の信号を返すも
のである。基本ラダー回路TYPE2は、検査対象シー
ケンサからのモータ起動指令を受けて、シーケンサ用シ
ミュレータがモータ起動中の信号を返すものである。こ
こで、モータ起動中とは起動を始めて回転数が安定する
までの状態をいい、モータ稼働中とは安定した回転数で
回転している状態をいう。図3に示す基本ラダー回路T
YPE3は、シーケンサ用シミュレータがモータ起動可
能状態の信号を発し、この状態のときに検査対象シーケ
ンサがモータ稼働指令を発し、シーケンサ用シミュレー
タがモータ稼働中の信号を発するものである。基本ラダ
ー回路TYPE4は、シーケンサ用シミュレータがモー
タ起動可能状態の信号を発し、この状態のときに検査対
象シーケンサがモータ起動指令を発し、シーケンサ用シ
ミュレータがモータ起動中の信号を発するものである。
基本ラダー回路TYPE5は、シーケンサ用シミュレー
タがモータ起動可能状態の信号を発し、この状態のとき
に検査対象シーケンサがモータ起動指令を発し、シーケ
ンサ用シミュレータがモータ起動中の信号を発し、この
起動中の信号を受けて検査対象シーケンサが起動中のブ
ザーを鳴らすものである。なお、図2及び図3では、モ
ータをシーケンス制御するときの基本ラダー回路の一部
を表示している。実際には、シーケンサ用シミュレータ
は、各設備をシーケンス制御するための各種の多数の基
本ラダー回路を有する。これらの各種の基本ラダー回路
を組み合わせることにより、複雑なシミュレーション用
のラダー回路を作成する。この基本ラダー回路は、予め
作成してシーケンサ用シミュレータの記憶部22に格納
しておく。
【0013】シーケンスの欄の各回路は、上記の信号の
授受を行うためのシミュレーション用の基本ラダー回路
である。本実施形態では、便宜上、一のシナリオに同一
の基本ラダー回路を10個まで使用できることとしてい
る。このため、各基本ラダー回路を使用するときには、
使用する都度、アドレス等の値を書き替える必要がある
ので、各基本ラダー回路を一般的に表記するときには、
変数V,X,Y,Zを使用している。各基本ラダー回路
は、各使用毎に、変数V,X,Y,Zの値が設定され
る。例えば図3の基本ラダー回路TYPE3では、Xは
「003」、Yは「103」、Zは「104」に設定さ
れている。また、同図の基本ラダー回路TYPE5で
は、Vは「007」、Xは「008」、Yは「10
7」、Zは「108」に設定されている。ここで、V,
Xは出力データのアドレスを動的に割り付けるための変
数であり、Y,Zは入力データのアドレスを動的に割り
付けるための変数である。なお、図2及び図3では、説
明の便宜上、変数を設定した後の基本ラダー回路を示
し、変数V,X,Y,Zは括弧内に記述している。ま
た、PLSはパルス信号の意味である。各基本ラダー回
路毎のシーケンスを実行するのに、基本ラダー回路TY
PE1,及びTYPE2は検査対象シーケンサから始ま
るので、シーケンサ用シュミレータは、‘待ち’の状態
であり、始まりをシーケンサ用シュミレータで意識する
必要はない。一方、基本ラダー回路TYPE3,TYP
E4,TYPE5はシーケンサ用シュミレータ側が事前
に何らかの準備をしなければならない。例えば基本ラダ
ー回路TYPE3の場合、「モーター起動可能状態」で
ある。この準備状態を設定するのにシーケンサ用シュミ
レータはPLSを利用している。このPLSは基本ラダ
ー回路の始まり時に「ON」して、すぐ「OFF」とな
る。このPLSにより、基本ラダー回路の始まりをラダ
ー回路上で容易に認識できる。
【0014】次に、パーソナルコンピュータでシナリオ
を作成する方法について説明する。シナリオは、先ず基
本ラダー回路のタイプを指定し、次にそのタイプで使用
するアドレス等の変数の値を設定することにより、作成
される。図4はパーソナルコンピュータ30でシナリオ
を作成するときの、パーソナルコンピュータのシナリオ
設定画面を示す図である。尚、同図において、カギ括弧
[×××]の部分はシナリオの作成者が記述する変数の
部分である。また、等の丸付き数字は説明の便宜上、
シナリオ設定画面に付したものであり、実際のシナリオ
設定画面にはない。同図のシナリオ設定画面では、No.1
からNo.5までの5個の基本ラダー回路が設定されてい
る。「No. 」はシナリオの順番を示すものである。No.1
ののTYPE[1−01]の始めの「1」は基本ラダ
ー回路のタイプの種類を示す番号である。「01」は同
一シナリオ中で使用する基本ラダー回路TYPE1の各
回の使用を識別するための番号であり、この番号はシナ
リオ内での使用順に付与される。のt[××]は、N
o. 1 の何秒後に、No. 2 をを実行するかを定めるもの
であり、実時間を設定する。「××」は、2桁、すなわ
ち0〜99までの数値を記入することができることを示
し、その単位は秒である。のADD(I)は入力アド
レスを示し、B[×××]の「×××」には入出力情報
テーブル上のアドレス番号を設定する。「×××」には
16進数で3桁、すなわち0〜FFFまで設定できる。
のADD(O)は出力アドレスを示し、B[×××]
の「×××」には入出力情報テーブル上のアドレス番号
を設定する。例えば、図2のTYPE1の場合、のA
DD(I)にB[001]と、のADD(O)にB
[101]と記述したときには、シーケンサ用シミュレ
ータは、入出力情報テーブルのB領域の001番地(B
001とも記述される。)にON信号を読みに行き、そ
の信号を得て、出力信号を入出力情報テーブルのB領域
の101番地(B101とも記述される。)に送ること
を意味する。
【0015】No. 2 ののTYPE[000B]は、図
2及び図3には表示していないが、基本ラダー回路の一
つであり、単にON又はOFFの信号を発するものであ
る。のB[×××]の「×××」には、その信号を格
納する入出力情報テーブルのアドレス番号を記述する。
またの[×]はその信号の状態を示す「1」又は
「0」のビットデータを設定する。
【0016】No. 3 ののTYPE[000W]も同様
に、図2及び図3には表示していないが、基本ラダー回
路の一つである。このTYPE[000W]は、ビット
データではなく、数値等のワードデータを記述するもの
である。のW[×××]には、3桁の16進数を記述
することができる。例えば、設定温度が100°Cの場
合、数値「100」を設定する。また、丸付数字11で示
すVAR「××」には、図5に示すように設定した数
値、例えば100°Cの振れ幅の半分の値を10進数で
設定する。例えば、振れ幅の半分を10°Cにしたいと
きには、「10」を設定する。丸付数字12で示すT「×
××」には、図5に示すように、信号の周期を10進数
で設定する。例えば、周期を50秒にしたいときには、
「50」を設定する。このように、詳細な設定を行うこ
とにより、実機試験と略同様の試験を行うことができ
る。
【0017】上記のようにして作成されたシナリオは、
パーソナルコンピュータの記憶部にファイルとして格納
される。したがって、シナリオは幾つでも作成すること
ができる。図6は、入出力情報テーブルのB領域を示す
図である。同図において左側の欄は番地を、右側の欄は
信号の状態を示す。なお、図示していないが、W領域も
同様に、番地とデータの欄を有する。検査対象シーケン
サ及びシーケンサ用シミュレータの入出力信号は、この
入出力情報テーブルを介して、授受される。検査対象シ
ーケンサ及びシーケンサ用シミュレータは各々のラダー
回路をサイクリックに実行し、必要な信号を入出力情報
テーブルに格納したり、入出力情報テーブルから読み出
したりする。これにより、検査対象シーケンサとシーケ
ンサ用シミュレータとの間で必要となる信号の授受を行
って、検査対象シーケンサの検査を行う。
【0018】次に、図7を参照して、本実施形態のシー
ケンサ用シミュレータを用いて、検査対象シーケンサを
検査するときの動作について説明する。パーソナルコン
ピュータ30を用いて、シナリオを作成した後、検査対
象シーケンサを検査するときには、先ず、作成したシナ
リオをRS230Cコネクターを介してシーケンサ用シ
ミュレータに送る。これにより、図7の処理手順が実行
される。シーケンサ用シミュレータは、送られたシナリ
オに基づいて、先ず基本ラダー回路のタイプを判断する
(ステップS10)。次にそのタイプの基本ラダー回路
を記憶部22から呼び出し(ステップS12)、変数、
例えば基本ラダー回路TYPE1であれば、シナリオに
基づいてY(=001)と、Z(=101)の値をセッ
トする(ステップS14)。これにより、入力のアドレ
スB001及び出力のアドレスB101がセットされ
る。一の基本ラダー回路のセットが終了したら、ステッ
プS16で全ての基本ラダー回路の変数のセットを終了
したか否かを判断する。まだ、セットされていない基本
ラダー回路が残っていれば、次の基本ラダー回路を呼び
出して、同様に変数をセットする。通常、一のシナリオ
中で、同一の基本ラダー回路を複数回使用するので、使
用する各回毎に、その変数をセットする。全ての基本ラ
ダー回路について、変数をセットしたら、この処理を終
了する。以上の処理により、シーケンサ用シミュレータ
内に検査対象シーケンサのシミュレーションに必要なラ
ダー回路が作成される。
【0019】次に、上記のようにして作成されたシミュ
レーション用のラダー回路を用いて、検査対象シーケン
サをシミュレーションする動作について説明する。シー
ケンサ用シミュレータは、上記のようにしてシナリオに
基づいてシミュレーション用のラダー回路を作成した
後、このラダー回路に基づいて、シミュレーションを開
始する。すなわち、検査対象シーケンサ及びシーケンサ
用シミュレータは、各自のラダー回路をサイクリックに
スキャンし、相互に信号を送受して、シミュレーション
を実行する。シーケンサ用シミュレータは、シナリオの
順番に従って所定の時間間隔で、各基本ラダー回路の処
理を実行する。たとえば、図2に示す基本ラダー回路T
YPE1を実行する場合は、入出力情報テーブルのアド
レスB001に信号を読みに行き、信号が有れば入出力
情報テーブルのアドレスB101にON信号を出力する
(「1」をセットする。)。アドレスB001に信号が
なければ、シナリオの次の基本ラダー回路の処理を実行
する。このようにして、次々に、シナリオに記述されて
いる基本ラダー回路の処理を実行し、シミュレーション
用ラダー回路をスキャンし終わったら、また始めからス
キャンを行う。通常、一回のスキャン時間は数ミリ秒で
ある。検査対象シーケンサも同様にして、必要な信号を
入出力情報テーブルから得たり、逆に入出力情報テーブ
ルに信号を送ったりして、自身のラダー回路をスキャン
して、処理を行う。このようにして、シーケンサ用シミ
ュレータは、入出力情報テーブルを介して検査対象シー
ケンサとの間で信号を送受して、検査対象シーケンサの
動作を試験する。このシミュレーションの方法は従来の
シーケンサ用シミュレータと同様であるので、これ以上
の詳細な説明は省略する。なお、基本ラダー回路に当て
はまらない動作についてシミュレーションを行うときに
は、新たにその動作を基本ラダー回路として加えてもよ
いし、或いはその部分だけ、別個に動作確認用のラダー
回路を従来と同じ方法で作成してもよい。
【0020】上記の本実施形態によれば、複数の基本的
なシミュレーション動作を行うための基本ラダー回路を
用いて、シナリオを記述することにより、シミュレーシ
ョン用のラダー回路を作成するので、従来のシミュレー
ション用のラダー回路を作成する場合に比べて、シミュ
レータの開発者の労力を軽減することができる。すなわ
ち、従来のシーケンサ用シミュレータのラダー回路は、
各シーケンサに専用のものであり、汎用性がない。この
ため、開発者は各シーケンサ毎に、シミュレーション用
のラダー回路を一から作成しなければならい。これに対
して、本実施形態では、予め記憶された基本ラダー回路
を用いてシミュレーション用のラダー回路を作成するの
で、従来の方法に比べて、シミュレーション用のラダー
回路の作成作業を大幅に簡素化・省労力化することがで
きる。また、本実施形態の基本ラダー回路及びシナリオ
は汎用性があり、略全ての種類のシーケンサのシミュレ
ーションに使用することができる。
【0021】また、従来、シミュレーションしたい内容
を変更・修正するときには、シーケンサ用シミュレータ
のラダー回路を変更・修正しなければならないが、通
常、ラダー回路は外部接点の数が数千と多いので、かか
る変更・修正作業も容易ではなかった。これに対して、
本実施形態では、開発者はシナリオの内容を変更・修正
することにより、シーケンサ用シミュレータのラダー回
路自体を変更・修正することなく、容易にシミュレーシ
ョンの内容の変更・修正を行うことができる。さらに、
シナリオは、ファイルに格納して保存することができる
ので、幾つでも、作成することができる。
【0022】尚、本発明は上記の実施形態に限定される
ものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が
可能である。例えば、上記の実施形態では、シナリオを
パーソナルコンピュータにより、作成したが、このシナ
リオを作成する作業をシーケンサで行えるようにしても
よい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の基本的な検査動作を行うための基本ラダー回路を用
いて、シナリオを記述することにより、シミュレーショ
ン用のラダー回路を作成するので、従来のシミュレーシ
ョン用のラダー回路を作成する方法に比べて、シーケン
サの開発者の労力を軽減することができ、また基本ラダ
ー回路及びシナリオは汎用性があるので、略全ての種類
のシーケンサに使用することができるシーケンサ用シミ
ュレータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施形態であるシーケンサ
用シミュレータを用いたネットワーク図である。
【図2】本実施形態で使用する基本ラダー回路の一例を
示す図である。
【図3】本実施形態で使用する基本ラダー回路の一例を
示す図である。
【図4】パーソナルコンピュータ30でシナリオを作成
するときの、パーソナルコンピュータのシナリオ設定画
面を示す図である。
【図5】ワードデータの可変幅及び周期を説明するため
の図である。
【図6】入出力情報テーブルのB領域を示す図である。
【図7】検査対象シーケンサを検査するときの動作につ
いて説明するための図である。
【図8】従来のシーケンサ用シミュレータを説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 LAN用伝送路 10 検査対象シーケンサ 20 シーケンサ用シミュレータ 22 記憶部 24 ラダー回路作成部 30 パーソナルコンピュータ 40 入出力情報テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象シーケンサの基本動作の検査を
    行うための複数の基本ラダー回路を記憶する記憶手段
    と、 前記基本ラダー回路の実行順序及び前記基本ラダー回路
    の少なくとも入出力データの内容と前記入出力データの
    アドレスを設定することができるシナリオを作成するシ
    ナリオ作成手段と、 前記シナリオの記述に基づいて、前記記憶手段から前記
    基本ラダー回路を読み出してシミュレーション用のラダ
    ー回路を作成するラダー回路作成手段と、 を具備することを特徴とするシーケンサ用シミュレー
    タ。
  2. 【請求項2】 同一の前記基本ラダー回路を一の前記シ
    ナリオ内で複数回使用するときには、前記シナリオを記
    述する際に各回の使用を識別するために前記基本ラダー
    回路に識別情報を付与することを特徴とする請求項1記
    載のシーケンサ用シミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記シナリオは、前記基本ラダー回路間
    の実行時間間隔を設定できるものであることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のシーケンサ用シミュレータ。
  4. 【請求項4】 前記入出力データは、ON信号又はOF
    F信号を表すビットデータ、及び複数のビットからなる
    ワードデータを含むものであることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載のシーケンサ用シミュレータ。
JP28495596A 1996-10-28 1996-10-28 シーケンサ用シミュレータ Withdrawn JPH10133717A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005063425A (ja) * 2003-07-25 2005-03-10 Omron Corp シミュレーション支援ツールおよびラダープログラムの検証システムならびにプログラム製品およびテスト入力ラダープログラム生成方法ならびにラダープログラムの検証方法
JP2017130139A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 東芝三菱電機産業システム株式会社 インタフェース試験システム

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