JPH10133642A - 地図表示装置 - Google Patents

地図表示装置

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JPH10133642A
JPH10133642A JP8305469A JP30546996A JPH10133642A JP H10133642 A JPH10133642 A JP H10133642A JP 8305469 A JP8305469 A JP 8305469A JP 30546996 A JP30546996 A JP 30546996A JP H10133642 A JPH10133642 A JP H10133642A
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Eiji Takahashi
栄治 高橋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール開始時中心地点と現在の表示画面
中の領域との相対位置の明確化し、さらに表示縮尺を自
動変更するための条件、および表示縮尺を自動変更した
ときの表示位置の設定を効率化する地図表示装置を提供
する。 【解決手段】 制御手段3が、スクロール方向指示手段
1からスクロール方向の情報を受け取り、スクロール開
始時中心地点が常に地図表示手段5の表示画面中に表示
されるように、地図読み出し手段4に表示縮尺と表示位
置の情報を与え、これに基づき表示地図データ記憶手段
2から表示領域の地図データを抽出し、これを地図表示
手段5によって画面に表示する。スクロール開始時中心
地点を常に画面内に表示しながら、スクロールを継続す
るため、スクロール目標地点の確認が容易、かつ高速
に、地図のスクロールができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図情報をモニタ
ー画面上に表示する地図表示装置に関し、特にスクロー
ル目標位置の容易かつ的確な確認、および表示速度を向
上させるようにした地図表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地図データが記憶されたCD−ROM等
の記憶媒体から道路、地名、施設名等の情報を読み出
し、モニター画面上に表示する地図表示装置が従来より
知られている。
【0003】従来の地図表示装置においてモニター画面
上に表示された地図をスクロールするには、スクロール
キーを操作することによって、縦、横、斜め方向等へ直
線的にスクロールする。
【0004】しかし、スクロールを高速に行なうと、画
面に表示された地図を高速に移動させるようにするた
め、スクロール途中に画面上に表示された地図がどの地
域を表しているのかを確認しながら、かつ高速にスクロ
ールを行なうのは困難であった。
【0005】そこで、例えば、特開平7−280577
号公報「ナビゲーション装置における地図スクロール
法」に記載されているように、スクロールキーの押圧状
態の経過時間によって、地図の表示縮尺を自動的に広域
化する方法が考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モニタ
ー画面上に表示された地図のスクロールでは、スクロー
ル開始地点からより遠い地域までスクロールしようとし
た場合、スクロール開始時中心地点が画面内に表示され
なくなり、結果的に、どちらの方向へ、どれだけ移動し
た地点なのか容易に判別できなくなる。より広域な地域
が表示されるように手動で表示縮尺を変更してスクロー
ルを行ない、スクロール後に元の表示縮尺に戻す方法も
あるが、縮尺の変更は自動化する方が望ましい。
【0007】スクロールにおける表示縮尺の自動変更に
際し、変更の回数を少なくし、さらに変更後の画面上に
は、これからスクロールによって通過しようとする地域
を画面中央に表示することによって、スクロールの高速
化を図ることができる。
【0008】さらに、スクロールにおける表示縮尺の自
動変更の後に、スクロールの方向が変更される場合の対
応も必要である。
【0009】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、複数の縮尺をもった地図データを表示す
る地図表示装置を対象として、スクロール開始時中心地
点と現在の表示画面中の領域との相対位置の明確化と、
表示縮尺を自動変更するための条件、および表示縮尺を
自動変更したときの表示位置の設定を効率化することに
より、スクロール目標位置の的確な確認、および表示速
度を向上させることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記従来の問題点を解決
するために本発明の地図表示装置では、任意の領域を表
示できる地図表示手段と、複数の縮尺の地図データを記
憶した表示用地図データ記憶手段と、前記表示用地図デ
ータ記憶手段から地図データを読み出して前記地図表示
手段に送る地図データ読み出し手段と、前記地図表示手
段において表示される地図のスクロールする方向を指定
するスクロール方向指示手段と、前記スクロール方向指
示手段からスクロール指示有り、スクロール指示無し、
スクロール方向の情報を受け取り、前記地図データ読み
出し手段に表示縮尺と表示位置の情報を与える制御手段
とを備え、前記スクロール方向指示手段からの情報によ
るスクロールの際、前記制御手段がスクロール開始時中
心地点と表示画面の大きさと現在の表示縮尺と現在の表
示画面の中心位置とから、次の時点での表示縮尺と表示
画面の中心位置を決定して、スクロール開始時中心地点
を常に画面内に表示しながら、スクロールを継続するこ
とを特徴とする。
【0011】したがって、スクロール開始時中心地点を
常に画面内に表示しながらスクロールを継続することよ
り、スクロールの目標地点との相対位置関係を把握しな
がらスクロールを行なうことができるので、スクロール
の目標とする地点の表示画面上での判別が容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、任意の領域を表示できる地図表示手段と、複数の縮
尺の地図データを記憶した表示用地図データ記憶手段
と、前記表示用地図データ記憶手段から地図データを読
み出して前記地図表示手段に送る地図データ読み出し手
段と、前記地図表示手段において表示される地図のスク
ロールする方向を指定するスクロール方向指示手段と、
前記スクロール方向指示手段からスクロール指示有り、
スクロール指示無し、スクロール方向の情報を受け取
り、前記地図データ読み出し手段に表示縮尺と表示位置
の情報を与える制御手段とを備え、前記スクロール方向
指示手段からの情報によるスクロールの際、前記制御手
段がスクロール開始時中心地点と表示画面の大きさと現
在の表示縮尺と現在の表示画面の中心位置とから、次の
時点での表示縮尺と表示画面の中心位置を決定して、ス
クロール開始時中心地点を常に画面内に表示しながら、
スクロールを継続することを特徴とする地図表示装置と
したものであり、スクロール開始時中心地点を常に画面
内に表示しながら、スクロールを継続することより、ス
クロールの目標地点との相対位置関係を把握しながら、
スクロールを行なうことができるので、スクロールの目
標とする地点の表示画面上での判別が容易であるという
作用を有する。
【0013】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
前記制御手段において、スクロール開始時中心地点が表
示画面上の周辺部を含むある一定の領域内に含まれた場
合のみ、次の時点での表示縮尺として現在の表示縮尺よ
り小さい縮尺を設定し、より広域な地図を表示すること
を特徴とする請求項1記載の地図表示装置としたもので
あり、表示縮尺をより小さな縮尺に設定する際に、不必
要な表示縮尺の自動変更を制限することにより、より高
速なスクロールを行なうことができるという作用を有す
る。
【0014】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
前記制御手段において、スクロール開始時中心地点が表
示画面上の周辺部を含むある一定の領域をさらに分割し
た領域のどれに含まれるかによって、次の時点での表示
画面の中心位置を決定することを特徴とする請求項2記
載の地図表示装置としたものであり、表示縮尺の自動変
更に際し、以後スクロールで通過しようとする地域を表
示画面の中心部に表示することにより、より効率的なス
クロールを行なうことができるという作用を有する。
【0015】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
前記請求項1の構成に加えてタイマーを備え、前記制御
手段において、前記スクロール方向指示手段からの情報
がスクロール指示有りからスクロール指示無しに変化し
た時に前記タイマーをセットし、前記タイマーから一定
時間経過の情報を受け取る以前に前記スクロール方向指
示手段からの情報がスクロール指示有りに変化した場合
は、前記タイマーをリセットし、前記スクロール方向指
示手段からの情報であるスクロール方向を受け取り、現
在の表示画面の表示縮尺と現在の表示画面の中心位置か
らスクロールを再開し、前記タイマーからの一定時間経
過の情報を受け取った場合には、タイマーをリセット
し、次の時点の表示縮尺としてスクロール開始時の表示
縮尺を設定し、次の時点での表示画面の中心位置として
現在の表示画面の中心位置を設定し、スクロールの継続
を終了することを特徴とする請求項1記載の地図表示装
置としたものであり、スクロールキーがある一定の時間
内に離されたとしてもスクロールを継続することによ
り、スクロールを一時的に停止することができるので、
より的確なスクロールを行なうことができ、さらにスク
ロール途中の方向転換も可能になるという作用を有す
る。
【0016】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
前記制御手段において、スクロール開始時中心地点が表
示画面上の中心部を含むある一定の領域内に含まれた場
合のみ、次の時点での表示縮尺として現在の表示縮尺よ
り大きな縮尺を設定し、より狭域な地図を表示すること
を特徴とする請求項4記載の地図表示装置としたもので
あり、スクロール途中の方向転換によって、表示縮尺を
より大きな縮尺に設定する際に、不必要な表示縮尺の自
動変更を制限することにより、より高速なスクロールを
行なうことができるという作用を有する。
【0017】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
前記制御手段において、スクロール開始時中心地点が表
示画面上の中心部を含むある一定の領域をさらに分割し
た領域のどれに含まれるかによって、次の時点での表示
画面の中心位置を決定することを特徴とする請求項5記
載の地図表示装置としたものであり、スクロール途中の
方向転換によって、表示縮尺をより大きな縮尺に設定す
る際に、以後スクロールで通過しようとする地域を表示
画面の中心部に表示することにより、より効率的なスク
ロールを行なうことができるという作用を有する。
【0018】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
前記請求項4の構成に加えてスクロール終了指示手段を
備え、前記制御手段において、前記スクロール方向指示
手段からの情報がスクロール指示有りからスクロール指
示無しに変化した時に前記タイマーをセットし、しかる
のち前記タイマーからの一定時間経過の情報を受け取る
毎に、前記タイマーをリセットし、次の時点の表示縮尺
として現在の表示縮尺より大きな縮尺を設定し、次の時
点での表示画面の中心位置として現在の表示画面の中心
位置を設定し、現在の表示縮尺がスクロール開始時の縮
尺と同一となる時点でスクロールの継続を終了し、前記
タイマーから一定時間経過の情報を受け取る以前に前記
スクロール終了指示手段からスクロール終了の情報を受
け取った場合には、次の時点の表示縮尺としてスクロー
ル開始時の表示縮尺を設定し、次の時点の表示画面の中
心位置として現在の表示画面の中心位置を設定し、スク
ロールの継続を終了することを特徴とする請求項4記載
の地図表示装置としたものであり、スクロールキーを離
したときの動作として、一定時間間隔で表示縮尺を段階
的に大きくすることにより、現在の表示中心位置がスク
ロールの目標とする地点であるのかどうかの確認が容易
となるという作用を有する。また、スクロール終了キー
を利用することにより、効率的にスクロールを終了させ
ることができるという作用を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0020】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態の地図表示装置は、図1に示すように、任意の領
域の地図を表示できる地図表示手段5と、複数の縮尺の
地図データを記憶した表示用地図データ記憶手段2と、
表示用地図データ記憶手段2から地図データを読み出し
て地図表示手段5に送る地図データ読み出し手段4と、
地図表示手段5に表示される地図の表示方向を指定する
スクロール方向指示手段1と、スクロール方向指示手段
1からの情報を受け取り、地図データ読み出し手段4に
表示縮尺と表示位置を指定する制御手段3とを備えてい
る。
【0021】表示用地図データ記憶手段2は複数の縮尺
の地図データを持ち、例えば、図1では1/4万の地図
データ21と1/2万の地図データ22と1/1万の地図デ
ータ23の3つの地図データが示されている。ある地図デ
ータ1枚分は、その地図データの縮尺の1/2の縮尺を
もつ地図データ1枚分の長さ方向で1/2(面積で1/
4)の大きさである。さらにある地図データは、より小
さな縮尺をもつ地図データに対してより道路種別のラン
クの低い、または細い道路のデータを持っている。道路
種別のランクとは、高速自動車国道を最高とし、以下、
都市高速道、国道、主要地方道路都道府県道、主要地方
道路指定市道、一般都道府県道、指定市の一般道、その
他の順でランクが低く設定されている。
【0022】制御手段3においては、表示中心位置決定
手段31と表示縮尺決定手段32とを備えている。表示中心
位置決定手段31では、スクロール方向指示手段1からス
クロール指示の情報を受け取ると、スクロール方向指示
手段1からのスクロール方向の情報、表示中心位置記憶
手段33に記憶されている現在の表示画面の中心位置、お
よび表示縮尺記憶手段36に記憶されている現在の表示縮
尺とから次の時点の表示画面の中心位置を決定し、それ
を表示中心位置記憶手段33に記憶する。
【0023】次に、表示縮尺決定手段32では、表示中心
位置記憶手段33に記憶されている次の時点の表示画面の
中心位置、スクロール開始地点記憶手段34に記憶されて
いるスクロール開始時中心地点、表示画面の大きさ記憶
手段35に記憶されている表示画面の大きさ、および表示
縮尺記憶手段36に記憶されている現在の表示縮尺とか
ら、次の時点の表示縮尺を決定し、それを表示縮尺記憶
手段36に記憶する。
【0024】このように制御手段3において決定された
表示中心位置と表示縮尺が、地図データ読み出し手段4
に送られる。
【0025】この第1の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を図2のフローチャートを用いて説明する。
【0026】ステップ10:制御手段3が設定する表示
画面の中心位置と表示縮尺に従って、地図データ読み出
し手段4が表示用地図データ記憶手段2から地図データ
を抽出し、地図表示手段5に表示する。ただし、STA
RTの直後にステップ10を実行する場合には、制御手
段3は、ステップ12およびステップ13には関係な
く、適当な表示画面の中心位置と表示縮尺を設定する。
【0027】ステップ11:スクロール方向指示手段1
のスクロールキーが押されているかどうか、つまりスク
ロール指示有りかスクロール指示無しかを判断する。ス
クロール指示無しならば、スクロール開始地点記憶手段
34の値をクリアし、ステップ11をループする。スクロ
ール指示有りかつ、かつスクロール開始地点記憶手段34
に値が記憶されていなければ、現在の表示画面の中心位
置をスクロール開始時中心地点としてスクロール開始地
点記憶手段34に記憶する。
【0028】ステップ12:現在の表示画面の中心位
置、現在の表示縮尺、およびスクロール方向から、次の
時点の表示画面の中心位置を求める。スクロールの速度
に関しては、ステップ10、ステップ11、ステップ1
2、ステップ13のループ1回(約10msec)につ
き、表示画面上で1ドットスクロールするものとする。
まず、現在の表示画面の中心位置を表す経度と緯度、お
よび現在の表示縮尺から、表示画面の局所座標(x,
y)から地図データ上の経度・緯度(lon,lat)
へ変換する式(lon,lat)=f1(x,y)が一
意に決定される。スクロール方向指示手段1から表示画
面の下方向へのスクロール指示があった場合、表示画面
の中心位置から1ドット下方向へ移動した点の局所座標
を(x1,y1)とすると、次の時点の表示画面の中心
位置の経度・緯度はf1(x1,y1)となり、この値
が表示中心位置記憶手段33に記憶される。
【0029】ステップ13:ステップ12で決定した表
示画面の中心位置とスクロール開始時中心地点が共に地
図表示手段5の表示画面に表示されるように表示縮尺を
決定する。まず、現在の表示画面の中心位置を表す経度
と緯度、および現在の表示縮尺から、地図データ上の経
度・緯度(lon,lat)から表示画面の局所座標
(x,y)へ変換する式(x,y)=f2(lon,l
at)が一意に決定される。スクロール開始地点記憶手
段34に記憶されているスクロール開始時中心地点の経度
・緯度を(lon_sp,lat_sp)とすると、そ
れを表示画面の局所座標へ変換した式f2(lon_s
p,lat_sp)が、表示画面中に含まれない場合に
は必ず、表示縮尺記憶手段36に記憶されている現在の表
示縮尺より1段下の表示縮尺を設定する。フローチャー
トのステップ13で「必要に応じて」とあるのは、スク
ロール開始時中心地点が必ず表示画面中に含まれるよう
に表示縮尺を設定するという意味である。
【0030】具体的な例で説明する。ステップ10で地
図表示手段5の表示画面に図3の上段に示すような地図
が表示されたとする。図3では表示画面の中心位置を十
字で示す。
【0031】スクロール方向指示手段1の上方向を示す
スクロールキーが押されるとステップ11では、表示画
面中の中心地点をスクロール開始時中心地点(図3中で
は”SP”の文字で示す)を設定し、画面の上方向へス
クロールを開始する。ステップ12では画面中心位置を
現在の画面中心位置よりも上に設定する。ステップ13
では必要に応じて表示縮尺を現在の表示縮尺より1段下
に設定する。設定された表示画面の中心位置、および表
示縮尺に従ってステップ10で地図表示手段5の表示画
面に地図が表示される。スクロールキーが連続して押さ
れている間は、ステップ10、ステップ11、ステップ
12、ステップ13をループする。
【0032】図3の中段はスクロール開始の時点から表
示縮尺が変更されずに、地図が上方向へスクロールして
いる様子を示す。図3の下段はステップ13によって表
示縮尺が1段下に設定され、より広域の地図が表示され
ている様子を示す。これらのスクロールの過程におい
て、スクロール開始時中心地点は常に表示画面中に表示
されている。
【0033】このように、第1の実施の形態の地図表示
装置では、スクロールの過程において表示縮尺を自動的
に変更して、より広域の地図を表示することにより、常
にスクロール開始時中心地点を表示画面中に表示するの
で、小型の表示画面でもスクロール開始時中心地点とス
クロールの目標地点との相対位置関係を把握しながら、
スクロールを継続することできる。
【0034】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態の地図表示装置の構成は、前記第1の実施の形態
(図1)と変わりはない。
【0035】ただし制御手段3において、地図表示縮尺
を1段下に設定するか、変更しないか、を決定する条件
として、スクロール開始時中心地点が地図表示手段5の
表示画面の周辺から一定の距離内に含まれるかどうかを
考慮する。
【0036】この第2の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を図4のフローチャートを用いて説明する。ステ
ップ10、ステップ11、およびステップ12における
動作内容は前記第1の実施の形態と同様である。
【0037】ステップ21:ステップ12で決定した表
示画面の中心位置と、現在の表示縮尺から、スクロール
開始時中心地点が表示画面の周辺から一定の距離内に含
まれるかどうかを判別する。ステップ13と同様に、ス
クロール開始地点記憶手段34に記憶されるているスクロ
ール開始時中心地点の経度・緯度を表示画面の局所座標
へ変換し、それが表示画面の周辺から一定の距離内に含
まれるかどうかを判別する。含まれるならばステップ2
2を実行する。含まれないならば、表示縮尺としては現
在の表示縮尺を設定し、表示画面の中心位置としては、
ステップ12で決定した位置を設定して、ステップ10
を実行する。
【0038】ステップ22:表示縮尺としては現在の表
示縮尺より1段下の値を設定し、表示画面の中心位置と
しては、ステップ12で決定した位置を設定して、ステ
ップ10を実行する。図中で「可能ならば」とあるの
は、”表示用地図データ記憶手段2に現在の表示縮尺よ
り小さい地図データが存在するならば”という意味であ
る。
【0039】第2の実施の形態の表示画面の具体例を図
5を用いて説明する。前記第1の実施の形態の表示画面
の具体例を説明した図3では、表示縮尺を1段下げる条
件として、スクロール開始地点は常に表示画面中に表示
されていること以外は特に設定されていなかった。
【0040】それに対し、第2の実施の形態では、図5
の上段、および中段の表示画面中の斜線部分で示す領域
00のように、表示画面の周辺から一定の距離内の領域
を考慮し、スクロール開始地点SPが領域00に含まれ
るかどうかをステップ21で判断し、領域00に含まれ
るならば、ステップ22によって表示縮尺を現在より1
段下に設定する。
【0041】このように、第2の実施の形態の地図表示
装置では、前記第1の実施の形態の地図表示装置に加え
て、表示縮尺を変更する条件を設定することによって、
スクロール開始時中心地点が常に表示画面内にあるとい
う条件を満たしながら、表示縮尺の変更の回数を制限す
るので、より高速なスクロールを行なうことができる。
【0042】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態の地図表示装置の構成は、前記第1の実施の形態
(図1)と変わりはない。ただし、前記第2の実施の形
態と同様に、制御手段3において、地図表示縮尺を1段
下に設定するか、変更しないか、を決定する条件とし
て、スクロール開始時中心地点が地図表示手段5の表示
画面の周辺から一定の距離内に含まれるかどうかを考慮
する。さらに地図表示縮尺を1段下に設定した場合の表
示中心位置を決定する際、地図表示手段5の表示画面の
周辺から一定の距離内の領域をさらに8分割した領域で
ある、領域01から領域08までのどれに含まれるかを
考慮する。
【0043】この第3の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を図6のフローチャートを用いて説明する。ステ
ップ10、ステップ11、ステップ12における動作内
容は前記第1の実施の形態と同様である。また、ステッ
プ21、ステップ22における動作内容は前記第2の実
施の形態と同様である。
【0044】ステップ31:スクロール開始時中心地点
が、表示画面中の領域01から領域08のどれに含まれ
るかによって表示中心位置を再設定する。ステップ13
と同様に、スクロール開始地点記憶手段34に記憶されて
いるスクロール開始時中心地点の経度・緯度を表示画面
の局所座標へ変換し、それが領域01から領域08まで
のどれに含まれるかを判別する。そして表示画面の中心
位置からある方向へ一定の距離だけ移動した点の局所座
標を、地図データ上の経度・緯度へ変換し、それを表示
中心位置記憶手段33に記憶する。ここで表示画面の中心
位置を移動させる方向は、スクロール開始時中心地点が
含まれていた領域の表示画面の中心から見た方向と逆の
方向である。
【0045】第3の実施の形態の表示画面の具体例を図
7を用いて説明する。前記第2の実施の形態の表示画面
の具体例を説明した図5では、ステップ22において表
示縮尺を1段下に設定した場合、表示画面の中心位置は
ステップ12で設定したものであり、表示縮尺が現在の
ままでも、現在の表示縮尺より1段下に設定されても、
表示画面の中心位置には相違はなかった。
【0046】それに対し、第3の実施の形態では、図7
の上段の表示画面のように、表示画面中の斜線部分で示
す領域01から領域08を考慮し、スクロール開始地点
SPが、そのどれに含まれるかによって、表示中心位置
を再設定する。
【0047】図7の例では図7の中段の表示画面におい
て、スクロール開始時中心地点SPが領域07に含まれ
る様子を示す。領域07は領域01から領域08中で左
下に位置するので、表示中心位置を領域07の位置とは
逆の右上の方向に再設定し、地図を表示する。
【0048】このように、第3の実施の形態の地図表示
装置では、前記第2の実施の形態の地図表示装置に加え
て、表示縮尺の変更後の表示中心位置を、表示画面内の
スクロール開始時中心地点が存在する位置の逆方向へオ
フセットすることにより、表示の縮尺変更直後はスクロ
ール方向の地図が表示画面中のより大きな領域を占め、
スクロールによって通過した領域は表示画面中になるべ
く表示されないことになるので、より効率的なスクロー
ルを行なうことができる。
【0049】また、第3の実施の形態の地図表示装置
は、特に、各表示縮尺の間隔が大きい場合や、ステップ
13で1段以上の表示縮尺を設定する場合に有効であ
る。
【0050】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態の地図表示装置の構成は、図8に示すように、あ
る時間を設定し、セットされてから設定時間が経過する
際に警告を発するタイマー6を備え、さらに制御手段3
においてスクロール開始時縮尺記憶手段37を備える。そ
の他の構成は前記第1の実施の形態(図1)と変わりは
ない。
【0051】前記第1の実施の形態ではスクロール方向
指示手段1からの情報がスクロール指示有りからスクロ
ール指示無しに変化すると、その時点でスクロール開始
地点記憶手段34に記憶されていたスクロール開始時中心
地点はクリアされ、スクロールは終了する。
【0052】それに対し、第4の実施の形態では、スク
ロール方向指示手段1からの情報がスクロール指示有り
からスクロール指示無しに変化すると、表示中心位置決
定手段31はタイマー6をセットする。表示縮尺決定手段
32がタイマー6からの2秒経過の警告を受ける以前にス
クロール方向指示手段1からの情報がスクロール指示有
りに変化した場合は、タイマー6をリセットし、現在の
表示画面の中心位置からスクロールを再開する。
【0053】表示縮尺決定手段32がタイマー6からの2
秒経過の情報を受け取った場合には、タイマー6をリセ
ットし、スクロール開始時縮尺記憶手段37に記憶されて
いた表示縮尺を次の時点の表示縮尺として決定し、表示
画面に地図を表示し、スクロールを終了する。
【0054】この第4の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を図9のフローチャートを用いて説明する。ステ
ップ10、ステップ12、ステップ13における動作内
容は前記第1の実施の形態と同様である。
【0055】ステップ11:スクロール方向指示手段1
のスクロールキーが押されているかどうか、つまりスク
ロール指示有りかスクロール指示無しかを判断する。ス
クロール指示無しならば、スクロール開始地点記憶手段
34の値、およびスクロール開始時縮尺記憶手段37の値を
クリアし、ステップ11をループする。スクロール指示
有りかつ、かつスクロール開始地点記憶手段34に値が記
憶されていなければ、現在の表示画面の中心位置をスク
ロール開始時中心地点としてスクロール開始地点記憶手
段34に記憶し、さらにスクロール開始時縮尺記憶手段37
に値が記憶されていなければ、現在の表示縮尺をスクロ
ール開始時縮尺記憶手段37に記憶する。
【0056】ステップ41:ステップ10と同様に、制
御手段3によって設定された表示画面の中心位置と表示
縮尺に従って、地図データ読み出し手段4が表示用地図
データ記憶手段2から地図データを抽出し、地図表示手
段5に表示する。
【0057】ステップ42:スクロール方向指示手段1
のスクロールキーが押されているかどうか、つまりスク
ロール指示有りかスクロール指示無しかを判断する。ス
クロール指示有り、または2秒以内にスクロール指示無
しからスクロール指示有りに変化した場合は、ステップ
12へ進む。つまり、1度スクロールキーが押されてか
ら、スクロールキーが連続して押されている、またはス
クロールキーが離されている時間が2秒以内の場合はス
テップ12、ステップ13、ステップ41、ステップ4
2をループする。また、スクロール指示無しの状態が2
秒以上継続した場合は、ステップ43を実行する。
【0058】ステップ43:表示縮尺として、スクロー
ル開始時縮尺記憶手段37に記憶されているスクロール開
始時の表示縮尺を設定する。
【0059】ステップ44:ステップ10と同様に、制
御手段3によって設定された表示画面の中心位置と表示
縮尺に従って、地図データ読み出し手段4が表示用地図
データ記憶手段2から地図データを抽出し、地図表示手
段5に表示する。
【0060】第4の実施の形態の表示画面の具体例を図
10を用いて説明する。図10の上段の表示画面をスク
ロール開始時とし、ステップ13によって表示縮尺がス
クロール開始時の表示縮尺より下に設定された様子を図
10の中段に示す。その後、スクロール方向指示手段1
のスクロールキーが押されないまま2秒が経過すると、
ステップ43により、表示縮尺がスクロール開始時の表
示縮尺と同一に設定され、図10の下段の表示画面のよ
うになる。
【0061】このように、第4の実施の形態の地図表示
装置では、スクロールキーがある一定の時間内に離され
たとしてもスクロールを継続することにより、スクロー
ルを一時的に停止することができるので、より的確なス
クロールを行なうことができる。また、スクロール途中
の方向転換も可能になる。さらに、スクロール後に自動
的にスクロール開始時の表示縮尺に戻される。
【0062】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態の地図表示装置の構成は、前記第4の実施の形態
(図8)と変わりはない。ただし制御手段3において、
スクロール開始時中心地点が地図表示手段5の表示画面
の中心から一定の距離内の領域に含まれるかどうかを考
慮し、それに含まれる場合は、地図縮尺を1段上に設定
する。
【0063】この第5の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を図11のフローチャートを用いて説明する。ス
テップ10、ステップ11、ステップ12、ステップ1
3、ステップ41、ステップ42、ステップ43、およ
びステップ44における動作内容は前記第4の実施の形
態と同様である。
【0064】ステップ51:表示縮尺記憶手段36に記憶
されている現在の表示縮尺が、スクロール開始時縮尺記
憶手段37に記憶されているスクロール開始時の表示縮尺
より小さいかを判断する。これはスクロールによる表示
縮尺の変化において、スクロール開始時表示縮尺より大
きい縮尺を設定しないためである。
【0065】ステップ52:ステップ12で決定した表
示画面の中心位置と、現在の表示縮尺から、スクロール
開始時中心地点が表示画面の中心から一定の距離の領域
内に含まれるかどうかを判別する。ステップ13と同様
に、スクロール開始地点記憶手段34に記憶されているス
クロール開始時中心地点の経度・緯度を表示画面の局所
座標へ変換し、それが表示画面の中心から一定の距離内
に含まれるかどうかを判別する。含まれるならばステッ
プ53を実行する。含まれないならば、ステップ13を
実行する。
【0066】ステップ53:表示縮尺として、表示縮尺
記憶手段36に記憶されている現在の表示縮尺より1段上
の縮尺を設定する。
【0067】第5の実施の形態の表示画面の具体例を図
12を用いて説明する。図12の上段、および中段の表
示画面中の斜線部分で示す領域10のように、表示画面
の中心から一定の距離内に領域を考慮し、スクロール開
始時中心地点SPが領域10に含まれるかどうかをステ
ップ52で判断し、領域10に含まれるならば、ステッ
プ53によって表示縮尺を現在より1段上に設定する。
図12の上段の表示画面の状態から下方向へスクロール
し、図12の中段の表示画面のようにスクロール開始地
点SPが領域10内に含まれたとき、表示縮尺を1段上
に設定し、図12の下段の表示画面のように表示する。
【0068】このように、第5の実施の形態の地図表示
装置では、表示画面の中心位置がスクロール開始時中心
地点に近付く場合を考慮し、その場合には表示縮尺をよ
り大きなものに設定することにより、スクロールの過程
においてスクロールの方向を変更し、スクロール開始時
中心地点の近辺に戻ることがあっても、自動的に表示縮
尺が変更されるので、より高速なスクロールを行なうこ
とができる。
【0069】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態の地図表示装置の構成は、前記第4の実施の形態
(図8)と変わりはない。ただし、前記第5の実施の形
態と同様に、制御手段3において、地図表示縮尺を1段
上に設定するか、変更しないか、を決定する条件とし
て、スクロール開始時中心地点が地図表示手段5の表示
画面の中心から一定の距離の領域内に含まれるかどうか
を考慮する。さらに地図表示縮尺を1段上に設定した場
合の表示中心位置を決定する際、地図表示手段5の表示
画面の中心から一定の距離内の領域をさらに8分割した
領域である、領域11から領域18までのどれに含まれ
るかを考慮する。
【0070】この第6の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を図13のフローチャートを用いて説明する。ス
テップ10、ステップ11、ステップ12、ステップ1
3、ステップ41、ステップ42、ステップ43、ステ
ップ44、ステップ51、ステップ52、およびステッ
プ53における動作内容は前記第5の実施の形態と同様
である。
【0071】ステップ61:スクロール開始時中心地点
が、表示画面中の領域11から領域18のどれに含まれ
るかによって表示画面の中心位置を再設定する。ステッ
プ13と同様に、スクロール開始地点記憶手段34に記憶
されているスクロール開始時中心地点の経度・緯度を表
示画面の局所座標へ変換し、それが領域11から領域1
8までのどれに含まれるかを判別する。そして表示画面
の中心位置からある方向へ一定の距離だけ移動した点の
局所座標を、地図データ上の経度・緯度へ変換し、それ
を表示中心位置記憶手段33に記憶する。ここで表示画面
の中心位置を移動させる方向は、スクロール開始時中心
地点が含まれていた領域の表示画面の中心から見た方向
と同じ方向である。
【0072】第6の実施の形態の表示画面の具体例を図
14を用いて説明する。前記第5の実施の形態の表示画
面の具体例を説明した図12では、ステップ53におい
て表示縮尺を1段上に設定した場合、表示画面の中心位
置はステップ12で設定したものであり、表示縮尺が現
在のままでも、現在の表示縮尺より1段上に設定されて
も、表示画面の中心位置には相違はなかった。
【0073】それに対し、第6の実施の形態では、図1
4の上段の表示画面のように、表示画面中の斜線部分で
示す領域11から領域18を考慮し、スクロール開始時
中心地点SPが、そのどれに含まれるかによって、表示
中心位置を再設定する。図14の例では図14の中段の
表示画面において、スクロール開始時中心地点SPが領
域17に含まれる様子を示す。領域17は領域11から
領域18の中で左下に位置するので、表示中心位置を領
域17の位置と同様に左下の方向に再設定して、地図を
表示する。
【0074】このように、第6の実施の形態の地図表示
装置では、前記第5の実施の形態の地図表示装置に加え
て、表示縮尺の変更後の表示中心位置を、表示画面内の
スクロール開始時中心地点が存在する位置の同方向へオ
フセットすることにより、表示の縮尺変更直後はスクロ
ール方向の地図が表示画面中のより広域な領域を占め、
スクロールによって通過した領域は表示画面中になるべ
く表示されないことになるので、より効率的なスクロー
ルを行なうことができる。
【0075】また、第6の実施の形態の地図表示装置
は、特に、各表示縮尺の間隔が大きい場合や、ステップ
13で1段以上の表示縮尺を設定する場合に有効であ
る。
【0076】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態の地図表示装置の構成は、図15に示すように、
スクロール終了指示手段7を備える。その他の構成は前
記第4の実施の形態(図8)と変わりはない。
【0077】前記第4の実施の形態では、スクロール方
向指示手段1からの情報がスクロール指示有りからスク
ロール指示無しに変化すると、タイマー6をセットし、
タイマー6からの一定時間経過の情報を受け取った場合
には、表示縮尺としてスクロール開始時の表示縮尺を設
定し、表示画面に地図を表示し、スクロールを終了す
る。
【0078】それに対し、第7の実施の形態では、スク
ロール方向指示手段1からの情報がスクロール指示有り
からスクロール指示無しに変化すると、表示中心位置決
定手段31はタイマー6をセットする。表示縮尺決定手段
32がタイマー6からの一定時間経過の情報を受け取った
場合には、タイマー6をリセットし、表示縮尺記憶手段
36に記憶されている現在の表示縮尺より大きい縮尺を設
定し、地図を表示する。スクロール方向指示手段1から
の情報がスクロール指示無しの間、これを一定時間間隔
で繰り返し、表示縮尺がスクロール開始時縮尺記憶手段
37に記憶されているスクロール開始時の表示縮尺と同一
になった時点でスクロールを終了する。この表示縮尺の
自動的な変化を一定時間間隔で繰り返す際、表示中心位
置記憶手段33に記憶されている表示中心位置は変化しな
い。
【0079】また、スクロール方向指示手段1からの情
報がスクロール指示無しの間、表示縮尺の自動的な変化
を一定時間間隔で繰り返す際、表示縮尺決定手段32がス
クロール終了指示手段7からスクロール終了の情報を受
け取った場合には、表示縮尺としてスクロール開始時縮
尺記憶手段37に記憶されているスクロール開始時の表示
縮尺を設定し、表示画面に地図を表示し、スクロールを
終了する。
【0080】この第7の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を図16のフローチャートを用いて説明する。ス
テップ10、ステップ11、ステップ12、ステップ1
3、ステップ41、ステップ43、ステップ44におけ
る動作内容は前記第4の実施の形態と同様である。
【0081】ステップ71:スクロール方向指示手段1
のスクロールキーが押されているかどうか、およびスク
ロール終了指示手段7が押されているかどうかを判断す
る。スクロール指示有り、または1秒以内にスクロール
指示無しからスクロール指示有りに変化した場合、また
はスクロール終了指示有りの場合は、ステップ75へ進
む。
【0082】ステップ72:表示縮尺記憶手段36に記憶
されている現在の表示縮尺がスクロール開始時縮尺記憶
手段37に記憶されているスクロール開始時の表示縮尺よ
り小さいかを判断する。これはスクロールによる表示縮
尺の変化において、スクロール開始時表示縮尺より大き
い縮尺を設定しないためである。
【0083】ステップ73:表示縮尺として、表示縮尺
記憶手段36に記憶されている現在の表示縮尺より1段上
の縮尺を設定し、タイマー6をリセットする。
【0084】ステップ74:ステップ10と同様に、制
御手段3によって設定された表示画面の中心位置と表示
縮尺に従って、地図データ読み出し手段4が表示用地図
データ記憶手段2から地図データを抽出し、地図表示手
段5に表示する。
【0085】ステップ75:スクロール終了指示手段7
からの情報がスクロール終了指示有りか、スクロール終
了指示無しかを判別する。スクロール終了指示有りの場
合には、ステップ43へ進んでスクロールを終了し、ス
クロール終了指示無しの場合には、ステップ12へ進ん
でスクロールを継続する。
【0086】第7の実施の形態の表示画面の具体例を図
17を用いて説明する。前記第4の実施の形態の表示画
面の具体例を説明した図10では、スクロールキーが一
度押された後、スクロールキーが押されずに2秒以上経
過すると、ステップ43において、表示縮尺としてスク
ロール開始時の表示縮尺を設定する。これに対し、第7
の実施の形態では、スクロールキーが押されずに1秒経
過する毎に、ステップ73において、表示縮尺として現
在の表示縮尺よりも1段上の縮尺が設定される。
【0087】図17の左上段の表示画面をスクロール開
始状態として、図17の左中段、左下段とスクロールを
継続するに従い、表示レベルが1段毎に小さくなり、図
17左下段の表示画面の時点でスクロールキーを離す
と、1秒経過する毎に図17右上段、右中段の表示画面
のように1段階毎に表示縮尺が大きくなり、現在の表示
縮尺がスクロール開始時の表示縮尺と同一になった時点
でスクロールの過程を終了する。また、図17左下段の
表示画面の時点でスクロール終了キーを押すと、その次
には図17右中段の表示画面となり、スクロールの過程
を終了する。
【0088】このように、第7の実施の形態の地図表示
装置では、前記第4の実施の形態の地図表示装置に加え
て、スクロールキーを離したときの動作として、表示縮
尺がスクロール開始時の表示縮尺と同一になるまで、一
定時間間隔で1段ずつ戻すことにより、現在の表示中心
位置がスクロールの目標とする地点であるのかどうかの
確認が容易となる。また、表示縮尺がスクロール開始時
の表示縮尺と同一になるまでに、現在の表示中心位置が
スクロールの目標とする地点であると確認できた場合に
は、スクロール終了キーを押すことにより、効率的にス
クロールの過程を終了させることができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1に記載さ
れた発明では、スクロール開始時中心地点を常に画面内
に表示しながら、スクロールを継続することより、スク
ロールの目標地点との相対位置関係を把握しながら、ス
クロールを行なうことができるので、スクロールの目標
とする地点の表示画面上での判別が容易であるという優
れた効果が得られる。
【0090】また、本願の請求項2に記載された発明で
は、表示縮尺をより小さな縮尺に設定する際に、不必要
な表示縮尺の自動変更を制限することにより、より高速
なスクロールを行なうことができるという優れた効果が
得られる。
【0091】また、本願の請求項3に記載された発明で
は、表示縮尺の自動変更に際し、以後スクロールで通過
しようとする地域を表示画面の中心部に表示することに
より、より効率的なスクロールを行なうことができると
いう優れた効果が得られる。
【0092】また、本願の請求項4に記載された発明で
は、スクロールキーがある一定の時間内に離されたとし
てもスクロールを継続することにより、スクロールを一
時的に停止することができるので、より的確なスクロー
ルを行なうことができ、さらにスクロール途中の方向転
換も可能になるという優れた効果が得られる。
【0093】また、本願の請求項5に記載された発明で
は、スクロール途中の方向転換によって、表示縮尺をよ
り大きな縮尺に設定する際に、不必要な表示縮尺の自動
変更を制限することにより、より高速なスクロールを行
なうことができるという優れた効果が得られる。
【0094】また、本願の請求項6に記載された発明で
は、スクロール途中の方向転換によって、表示縮尺をよ
り大きな縮尺に設定する際に、以後スクロールで通過し
ようとする地域を表示画面の中心部に表示することによ
り、より効率的なスクロールを行なうことができるとい
う優れた効果が得られる。
【0095】また、本願の請求項7に記載された発明で
は、スクロールキーを離したときの動作として、一定時
間間隔で表示縮尺を段階的に大きくすることにより、現
在の表示中心位置がスクロールの目標とする地点である
のかどうかの確認が容易となるという優れた効果が得ら
れる。また、スクロール終了キーを利用することによ
り、効率的にスクロールを終了させることができるとい
う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1乃至第3の実施の形態の地図表示
装置の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第1の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を説明するフローチャート、
【図3】本発明の第1の実施の形態の表示画面の具体例
を示す図、
【図4】本発明の第2の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を説明するフローチャート、
【図5】本発明の第2の実施の形態の表示画面の具体例
を示す図、
【図6】本発明の第3の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を説明するフローチャート、
【図7】本発明の第3の実施の形態の表示画面の具体例
を示す図、
【図8】本発明の第4乃至第6の実施の形態の地図表示
装置の構成を示すブロック図、
【図9】本発明の第4の実施の形態の地図表示装置の動
作手順を説明するフローチャート、
【図10】本発明の第4の実施の形態の表示画面の具体
例を示す図、
【図11】本発明の第5の実施の形態の地図表示装置の
動作手順を説明するフローチャート、
【図12】本発明の第5の実施の形態の表示画面の具体
例を示す図、
【図13】本発明の第6の実施の形態の地図表示装置の
動作手順を説明するフローチャート、
【図14】本発明の第6の実施の形態の表示画面の具体
例を示す図、
【図15】本発明の第7の実施の形態の地図表示装置の
構成を示すブロック図、
【図16】本発明の第7の実施の形態の地図表示装置の
動作手順を説明するフローチャート、
【図17】本発明の第7の実施の形態の表示画面の具体
例を示す図である。
【符号の説明】
1 スクロール方向指示手段 2 表示用地図データ記憶手段 3 制御手段 4 地図データ読み出し手段 5 地図表示手段 6 タイマー 7 スクロール終了指示手段 21 第1の縮尺の地図データ 22 第2の縮尺の地図データ 23 第3の縮尺の地図データ 31 表示中心位置決定手段 32 表示縮尺決定手段 33 表示中心位置記憶手段 34 スクロール開始地点記憶手段 35 表示画面の大きさ記憶手段 36 表示縮尺記憶手段 37 スクロール開始時縮尺記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G01C 21/00 G01C 21/00 B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の領域を表示できる地図表示手段
    と、複数の縮尺の地図データを記憶した表示用地図デー
    タ記憶手段と、前記表示用地図データ記憶手段から地図
    データを読み出して前記地図表示手段に送る地図データ
    読み出し手段と、前記地図表示手段において表示される
    地図のスクロールする方向を指定するスクロール方向指
    示手段と、前記スクロール方向指示手段からスクロール
    指示有り、スクロール指示無し、スクロール方向の情報
    を受け取り、前記地図データ読み出し手段に表示縮尺と
    表示位置の情報を与える制御手段とを備え、前記スクロ
    ール方向指示手段からの情報によるスクロールの際、前
    記制御手段がスクロール開始時中心地点と表示画面の大
    きさと現在の表示縮尺と現在の表示画面の中心位置とか
    ら、次の時点での表示縮尺と表示画面の中心位置を決定
    して、スクロール開始時中心地点を常に画面内に表示し
    ながら、スクロールを継続することを特徴とする地図表
    示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段において、スクロール開始
    時中心地点が表示画面上の周辺部を含むある一定の領域
    内に含まれた場合のみ、次の時点での表示縮尺として現
    在の表示縮尺より小さい縮尺を設定し、より広域な地図
    を表示することを特徴とする請求項1記載の地図表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段において、スクロール開始
    時中心地点が表示画面上の周辺部を含むある一定の領域
    をさらに分割した領域のどれに含まれるかによって、次
    の時点での表示画面の中心位置を決定することを特徴と
    する請求項2記載の地図表示装置。
  4. 【請求項4】 さらに、タイマーを備え、前記制御手段
    において、前記スクロール方向指示手段からの情報がス
    クロール指示有りからスクロール指示無しに変化した時
    に前記タイマーをセットし、前記タイマーから一定時間
    経過の情報を受け取る以前に前記スクロール方向指示手
    段からの情報がスクロール指示有りに変化した場合は、
    前記タイマーをリセットし、前記スクロール方向指示手
    段からの情報であるスクロール方向を受け取り、現在の
    表示画面の表示縮尺と現在の表示画面の中心位置からス
    クロールを再開し、前記タイマーからの一定時間経過の
    情報を受け取った場合には、タイマーをリセットし、次
    の時点の表示縮尺としてスクロール開始時の表示縮尺を
    設定し、次の時点での表示画面の中心位置として現在の
    表示画面の中心位置を設定し、スクロールの継続を終了
    することを特徴とする請求項1記載の地図表示装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段において、スクロール開始
    時中心地点が表示画面上の中心部を含むある一定の領域
    内に含まれた場合のみ、次の時点での表示縮尺として現
    在の表示縮尺より大きな縮尺を設定し、より狭域な地図
    を表示することを特徴とする請求項4記載の地図表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段において、スクロール開始
    時中心地点が表示画面上の中心部を含むある一定の領域
    をさらに分割した領域のどれに含まれるかによって、次
    の時点での表示画面の中心位置を決定することを特徴と
    する請求項5記載の地図表示装置。
  7. 【請求項7】 さらに、スクロール終了指示手段を備
    え、前記制御手段において、前記スクロール方向指示手
    段からの情報がスクロール指示有りからスクロール指示
    無しに変化した時に前記タイマーをセットし、しかるの
    ち前記タイマーからの一定時間経過の情報を受け取る毎
    に、前記タイマーをリセットし、次の時点の表示縮尺と
    して現在の表示縮尺より大きな縮尺を設定し、次の時点
    での表示画面の中心位置として現在の表示画面の中心位
    置を設定し、現在の表示縮尺がスクロール開始時の縮尺
    と同一となる時点でスクロールの継続を終了し、前記タ
    イマーから一定時間経過の情報を受け取る以前に前記ス
    クロール終了指示手段からスクロール終了の情報を受け
    取った場合には、次の時点の表示縮尺としてスクロール
    開始時の表示縮尺を設定し、次の時点の表示画面の中心
    位置として現在の表示画面の中心位置を設定し、スクロ
    ールの継続を終了することを特徴とする請求項4記載の
    地図表示装置。
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