JPH10133454A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

Info

Publication number
JPH10133454A
JPH10133454A JP28824896A JP28824896A JPH10133454A JP H10133454 A JPH10133454 A JP H10133454A JP 28824896 A JP28824896 A JP 28824896A JP 28824896 A JP28824896 A JP 28824896A JP H10133454 A JPH10133454 A JP H10133454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charged
tube
film tube
film
support member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28824896A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Yamaguchi
義紀 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP28824896A priority Critical patent/JPH10133454A/ja
Publication of JPH10133454A publication Critical patent/JPH10133454A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】被帯電体に対し軽接触を維持しながら安定した
微小ギャップ領域を形成することができ、異物侵入時に
おいても被帯電体へのダメージが小さく、優れた帯電均
一性を保つことのできる帯電装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】被帯電体11に接触し被帯電体11を帯電
させる、筒状の開口が被帯電体11の移動方向に対し交
わる方向を向くように配置されてなるフィルムチューブ
12と、フィルムチューブ12の筒内に遊挿された状態
に被帯電体11に近接して配置されたチューブ支持部材
3と、チューブ支持部材3を介して被帯電体11に電圧
を印加する電圧印加手段とを備えた帯電装置において、
チューブ支持部材13が、被帯電体11の移動方向に平
行な方向の寸法L1が被帯電体11の移動方向に垂直な
方向の寸法L2より長い断面形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子写真
方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置に用いられ
る帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
などの画像形成装置では、感光体ドラムなどの被帯電体
表面を帯電装置により一様に帯電させた後、被帯電体表
面を像露光することにより静電潜像を形成し、その静電
潜像を現像剤で現像することにより可視画像を形成し、
その可視画像を記録紙などに転写し定着するというプロ
セスが行われる。このような画像形成装置に用いられる
帯電装置としては、コロナ放電などを利用した非接触帯
電方式と、微小ギャップ放電を利用した帯電ロールなど
による接触帯電方式とがある。
【0003】コロナ放電などによる非接触帯電方式は、
帯電均一性に優れているもののオゾンなどの放電生成物
が大量に発生するためその処理が必要となり、装置の大
型化、高コスト化を招きやすい。そこで、最近では、電
荷を持たせた導電性部材を被帯電体に直接接触させて帯
電する接触帯電方式の研究が盛んに進められている。接
触帯電方式は、直流電圧あるいは直流と交流との重畳電
圧を印加したロールやブラシなどの導電性部材を被帯電
体に接触させることにより、接触部近傍の微小空隙で放
電を行わせて被帯電体を帯電させるものである。この方
式では、コロナ放電を利用しないため、オゾンなどの放
電生成物の発生量が極めて低いという利点がある。ま
た、ロールやブラシなどの導電性部材を被帯電体に接触
させて配置するため装置の小型・軽量化に適しており、
現在ではロール型、ブラシ型の接触帯電装置を用いた画
像形成装置が製品化されている。このほか、クリーニン
グブレードに帯電機能を兼用させるもの(特開平1−9
3760号公報、2−282279号公報など)も提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の各接触帯電装置
のうち、ロール型の導電性部材を用いるものでは、均一
な帯電を行うためには被帯電体とロールとの密着性をよ
くして安定した微小空隙を形成する必要があり、ロール
に一定の荷重を与えてロールを被帯電体に押し付ける
か、あるいはロール材質(通常はゴムが用いられる)の
硬度を低下させるなどの対策が必要になる。しかし、ロ
ールと被帯電体との加圧力が原因で、転写後の被帯電体
上に付着している残留トナーや外添剤などにより、被帯
電体が傷つきやすく画質欠陥を生じる恐れがある。ま
た、ゴムの硬度を低下させるためには多量のプロセスオ
イルを含有させる必要があり、プロセスオイルが被帯電
体に転移して画質に悪影響を及ぼしやすい。また、ロー
ルの外形精度を向上させるという方法もあるが、弾性体
の外形精度を向上させることは難しく、製造歩留りの低
下などによりコストアップ要因につながりやすい。ま
た、ブラシ型の導電性部材を用いるものは、ブラシの製
作に手間がかかる上、ブラシの掃き目が帯電ムラとして
画像に出やすいという問題がある。一方、クリーニング
ブレード兼用方式では、クリーニング精度と帯電に必要
な十分な長さの微小空隙の形成とを両立させることが困
難である。
【0005】これらの、ロールやブラシなどの導電性部
材の欠点を解決するために、特開平4−249270号
公報などには、可撓性のフィルムよりなる薄板状の導電
性部材を被帯電体に押し付ける構造の帯電装置が開示さ
れている。この方式の帯電装置では、上述のロールやブ
ラシなどの導電性部材の問題点は解決され、かつ、導電
性部材自体のコストも安価であるものの、薄板状の導電
性部材を所定の圧力で被帯電体に押し付けながら帯電を
行なう方式であるため、摩擦帯電や帯電器の振動により
帯電電位が不安定になりやすいという問題点を有する。
また、接触ニップにトナーなどの異物が付着して帯電電
位が不均一になりやすいという問題点も有している。電
位の均一性に関しては、フィルムに交流電圧を重畳した
直流電圧を印加することにより、ある程度改善すること
はできるが、その一方でフィルム自体が柔らかいため、
交流の周波数に応じてフィルムが振動し帯電音が発生す
るという問題もある。
【0006】以上のような問題点を改善するため、特開
平5−72869号公報などには、回転する導電性ロー
ラに、導電性ローラの外周長より長い内周長を有するフ
ィルムチューブを外挿させ、このフィルムチューブを導
電性ローラで被帯電体に押し付けたまま導電性ローラを
回転させることによりフィルムチューブと被帯電体との
接触を、線接触でなく、被帯電体の表面形状に追従する
湾曲接触とし、帯電に必要な十分な長さの微小空隙を形
成させるという帯電装置が開示されている。この帯電装
置では、前述のロール型の導電性部材を用いた接触帯電
装置と同様、被帯電体に大きな荷重がかかることにより
不具合が発生したり、フィルム自体が柔らかいためフィ
ルムチューブの押当て部にかかる無理な力によってフィ
ルムチューブが歪み、使用中にフィルムチューブがよれ
たり、ねじれたり、あるいはしわなどが発生したりして
長期間安定的に使用することは難しい。
【0007】導電性部材と被帯電体との軽接触を実現す
るために、特開平4−232977号公報その他には、
円柱状のチューブ支持部材をチューブ支持部材の外周長
より長い内周長を有するフィルムチューブに挿入し、チ
ューブ支持部材と被帯電体との間に空間部を設けること
により被帯電体と接触するフィルムチューブにたるみ部
分を形成させ、フィルムチューブを被帯電体(例えば、
感光体ドラム)の回転に従動回転させる帯電装置が開示
されている。ここで、フィルムチューブのたるみ部分を
被帯電体に付着させるために、フィルムチューブをチュ
ーブ支持部材に押し当てるガイド部材を用いる方式やフ
ィルムチューブと被帯電体との間の静電吸着力を利用す
る方式などがある。
【0008】しかし、このような構成の接触帯電装置で
は、フィルムチューブのたるみ部分でフィルムのばたつ
きが発生し、放電可能な微小ギャップ領域の大きさや位
置が一定せず、均一な帯電が得られないという問題があ
る。チューブ支持部材の外周長をフィルムチューブの内
周長に近づけてフィルムチューブの遊びを減少すること
によって微小ギャップ領域の変動を抑えることはできる
が、フィルムチューブと被帯電体とのニップ入口におい
てフィルムチューブが被帯電体から急峻に立ち上がるこ
ととなるため、広範囲な放電可能な微小ギャップ領域が
得られず、放電が不安定になるという問題が生じる。フ
ィルムチューブの内周長をチューブ支持部材の外周長に
近付けていくとフィルムチューブの遊びは減少しフィル
ムのばたつきも少なくなるが、広範囲な微小ギャップ領
域が得られなくなるのはもとより、フィルムチューブ本
来の軽接触のメリットを失うこととなる。
【0009】図4は、チューブ支持部材の外周長より長
い内周長を有するフィルムチューブを用いた帯電装置に
おける被帯電体とフィルムチューブの接触状態を示す図
である。図4に示すように、直径8mmの円柱状のチュ
ーブ支持部材3の外周長より長い内周長を有するフィル
ムチューブ2がチューブ支持部材3を囲繞している。こ
の場合のフィルムチューブ2を円として測定した場合の
直径は12.5mmである。チューブ支持部材3はフィ
ルムチューブ2を支持すると共に図示しない直流または
交流を重畳した直流の高圧電源と接続されており、フィ
ルムチューブ2と接触してフィルムチューブ2に電圧を
印加する電圧印加電極を兼ねている。フィルムチューブ
2のたるみ部分は回転する被帯電体1に部分的に接触し
て帯電装置を構成している。フィルムチューブ2は厚さ
30〜200μm程度、体積抵抗率103 〜1010Ω・
cmのシームレスの半導電性の可撓性フィルムよりなる
チューブである。フィルムチューブ2に対向する被帯電
体1は、例えば導体部材上に光導電層が形成された円筒
状の感光体であり、導体部材は接地されている。フィル
ムチューブ2は、静電吸着力のみで対向する被帯電体1
と軽接触している。この状態で被帯電体1が矢印方向に
回転すると、フィルムチューブ2も被帯電体1につれて
回転すると同時に被帯電体1の回転方向に引っ張られ、
図4に示すようにニップ入口付近に広い放電可能微小ギ
ャップ領域Gが形成される。
【0010】このようにして形成されたギャップ領域G
において次のように放電が行われる。すなわち、フィル
ムチューブ2にチューブ支持部材3を介して電圧が印加
されると、フィルムチューブ2と被帯電体1との間に形
成される微小なギャップ領域Gにおいて空気がイオン化
される。チューブ支持部材3にマイナスの電圧が印加さ
れていれば、マイナスのイオンまたは電子がフィルムチ
ューブ2を介して被帯電体1側へ流れ、これを帯電させ
る。また、フィルムチューブ2は電気抵抗が十分大きい
ため放電は安定し、火花放電に至ることはなく、また、
フィルムチューブ2の材質として半導電性抵抗体を用い
ることによりギャップ領域Gのどの部分にも過大な電流
が流れるのを防止することができる。
【0011】ところで、被帯電体1、フィルムチューブ
2、およびチューブ支持部材3は、偏芯しておりかつ伸
直度が十分ではないため、被帯電体1およびフィルムチ
ューブ2の回転に伴い、放電可能な微小ギャップ領域G
において、矢印Aに示す部分でフィルムチューブ2のば
たつきが発生し、これが放電特性、ひいては被帯電体1
の帯電均一性に悪影響を及ぼす。
【0012】図5は、チューブ支持部材の外周長に近い
長さの内周長を有するフィルムチューブを用いた帯電装
置における被帯電体とフィルムチューブの接触状態を示
す図である。図5に示すように、円として測定した場合
の直径が12.5mmであるフィルムチューブ2の内側
に、フィルムチューブ2の内周長に極めて近い外周長を
有する直径12mmの円柱状のチューブ支持部材3が遊
挿されている。このような帯電装置では、フィルムチュ
ーブ2の微小ギャップ領域gでのばたつきは抑えられる
が、微小ギャップ領域gの幅が狭まり、僅かなフィルム
チューブ2のばたつきによっても放電性が劣化し、目標
とする帯電均一性は得られない。微小ギャップ領域gが
狭いと、残留トナーなどの異物が微小ギャップ領域gに
侵入した際などの放電不良をリカバリーする機会が減少
するため帯電不良は加速され問題は一層大きくなる。
【0013】本発明は、上記の事情に鑑み、被帯電体に
対し軽接触を維持しながら安定した微小ギャップ領域を
形成することができ、異物侵入時においても被帯電体へ
のダメージが小さく、優れた帯電均一性を保つことので
きる帯電装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の帯電装置は、所定の方向に移動する被帯電体に接
触し被帯電体を帯電させる、筒状の開口が被帯電体の移
動方向に対し交わる方向を向くように配置されてなるフ
ィルムチューブと、そのフィルムチューブ内に遊挿され
た状態に上記被帯電体に近接して配置されたチューブ支
持部材と、そのチューブ支持部材を介して上記被帯電体
に電圧を印加する電圧印加手段とを備えた帯電装置にお
いて、上記チューブ支持部材が、上記被帯電体の移動方
向の寸法が被帯電体の移動方向に垂直な方向の寸法より
長い断面形状を有するものであることを特徴とする。
【0015】ここで、上記チューブ支持部材が、楕円形
の断面形状を有するものであってもよく、また、上記チ
ューブ支持部材が、上記被帯電体に対向する部分に、被
帯電体の表面に沿った形状を有するものであってもよ
い。上記のように、チューブ支持部材が被帯電体の移動
方向に平行な方向の寸法が被帯電体の移動方向に垂直な
方向の寸法より長い断面形状を有するものであるか、ま
たは、チューブ支持部材が楕円形の断面形状を有するも
のであるか、あるいは、チューブ支持部材が被帯電体を
向いた部分に、被帯電体の表面に沿った形状を有するも
のである場合は、チューブ支持部材と被帯電体の距離を
近接させることができ、フィルムチューブが被帯電体に
静電吸着される位置は、被帯電体の回転方向に移動する
ため、放電可能な微小ギャップ領域を広げることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の帯電装置の第1の実施形態
を示す模式図である。図1には、円柱状のチューブ支持
部材の円周の一部が直線状に切り取られて形成された平
坦部13aを有するチューブ支持部材13と、チューブ
支持部材13をその内側に遊挿する可撓性のフィルムチ
ューブ12と、フィルムチューブ12と軽接触する被帯
電体11の一部とが示されている。この場合のチューブ
支持部材13としては、前述の従来例のチューブ支持部
材3(図5参照)と同様、直径12mmの円柱を基に、
図1のような平坦部13aの加工が施されたものが用い
られる。一方、フィルムチューブ12の、円として測定
した場合の直径は図5と同じ寸法の12.5mmのもの
が用いられる。チューブ支持部材13は導電性の材料で
形成されており、フィルムチューブ12に電圧を印加す
る電極を兼ねている。チューブ支持部材13には、図示
しない直流または交流を重畳した直流の高圧電源が接続
されている。フィルムチューブ12は、体積抵抗率10
3 〜1010Ω・cm、厚さ30〜200μm程度の可撓
性フィルムから形成されている。
【0017】フィルムチューブ12は静電吸着力によっ
て被帯電体11に吸引されて軽接触しており、矢印方向
に回転する被帯電体11との軽接触によってフィルムチ
ューブ12は被帯電体11に従動回転する。チューブ支
持部材13はフィルムチューブ12の筒内に遊挿されて
おりチューブ支持部材13の外周長はフィルムチューブ
12の内周長より長いので、フィルムチューブ12と被
帯電体11との間には、広範囲な放電可能な微小ギャッ
プ領域Gが形成される。
【0018】被帯電体11は、例えば、導体部材上に光
導電層が形成されてなる円筒状の感光体であり、導体部
材は接地されている。この状態で被帯電体11が矢印方
向に回転すると、フィルムチューブ12も従動回転し、
被帯電体11の回転方向に引っ張られ、図1に示すよう
にニップ入口で放電可能な微小ギャップ領域Gが形成さ
れる。こうして形成された微小ギャップ領域Gでは次の
ようにして放電が行われる。すなわち、フィルムチュー
ブ12に導電性のチューブ支持部材13を介して電圧が
印加されるためフィルムチューブ12と被帯電体11と
の間に形成される微小ギャップ領域Gにおいて空気がイ
オン化される。通常このような帯電装置では、チューブ
支持部材13にマイナスの電源電圧が接続されており、
マイナスのイオンまたは電子がフィルムチューブ12を
介して被帯電体11側へ流れ、被帯電体11を帯電させ
る。
【0019】フィルムチューブ12の材質としては、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリカーボネ
ート、ポリオレフィン、ポリウレタン、フッ素樹脂、P
VdF(ポリビニリデンフロライド)、ナイロンなどの
高分子フィルム中に導電性微粒子、例えばカーボンブラ
ック粉末などを分散させることにより、適切な抵抗値に
なるように生成されたものを用いる。フィルムチューブ
12の体積抵抗率は、102 Ω・cm以下では火花放電
が発生しやすく、1011Ω・cm以上ではドット状の不
均一帯電になりやすいため、103 〜1010Ω・cmの
範囲で使用することが望ましい。このようにフィルムチ
ューブ12は十分高い電気抵抗を有しているため放電は
安定し火花放電に至ることはなく、さらに、半導電性の
抵抗体としたことにより、微小ギャップ領域Gのどの部
分にも過大な電流が流れるのを防止することができる。
さらに、フィルムチューブ12の体積抵抗率を103
106 Ω・cmとすることにより、使用する帯電電圧を
比較的低く設定することが可能となり省エネルギーの点
からも好ましい。
【0020】また、フィルムチューブ12は被帯電体1
1に直接接触することを考慮して、フィルム厚さは50
μm程度、引張弾性率は10〜280kg/mm2 程度
であることが望ましい。チューブ支持部材13は、フィ
ルムチューブ12への給電を兼ねるため、アルミニウ
ム、ステンレスなどの金属、あるいは体積抵抗率がフィ
ルムチューブ12の体積抵抗率以下になるように生成さ
れた導電性高分子材料などを用いることが望ましい。
【0021】このように構成した本実施形態の帯電装置
の帯電性についての評価テストの結果は次の通りであっ
た。フィルムチューブ12の体積抵抗率はそれぞれ10
3 Ω・cm、105 Ω・cm、および107 Ω・cmの
3通りとし、厚さは50μmとし、材質はポリカーボネ
ートフィルムを用いた。フィルムチューブ12の、円と
して測定した場合の直径は12.5mmのものを用い、
チューブ支持部材13は、直径12mmの円柱状部材の
下部を平担部13aとして形成したものを用いた。これ
らのチューブ支持部材13に直流電源装置より0〜−2
kVの電圧を印加したところ、いずれの体積抵抗率のフ
ィルムチューブ12の場合も、直流電源電圧が約−1.
3kVの時、被帯電体(感光体)11の表面電位は約−
650V程度であり、電位変動は10V以下であった。
比較のため、図5に示した従来のチューブ支持部材3を
用いた場合の帯電電位変動は30V以上であり、本実施
形態の帯電装置の帯電電位変動が極めて小さく抑えられ
ることが明らかである。また、フィルムチューブ12
は、被帯電体11に対して機械的に荷重をかけることな
く、静電吸着力のみで接触しているので、フィルムチュ
ーブ12と被帯電体11とは軽接触状態に維持され、残
留トナーなどの異物がニップに進入した際でも、両者の
ダメージは少なく長期に渡り安定した帯電性を得ること
ができた。
【0022】図2は、本発明の帯電装置の第2の実施形
態を示す模式図である。図2には、円柱状のチューブ支
持部材の円周の一部が円弧状に切り取られて形成された
凹部23aを有するチューブ支持部材23と、チューブ
支持部材23をその内側に遊挿する可撓性のフィルムチ
ューブ22と、フィルムチューブ22と軽接触する被帯
電体21の一部とが示されている。この場合のチューブ
支持部材23も、前述の従来例のチューブ支持部材3
(図5参照)と同様、直径12mmの円柱を基に、図2
のような凹部23aの加工が施されたものが用いられ
る。一方、フィルムチューブ22の、円として測定した
場合の直径も図5と同じ寸法12.5mmのものが用い
られる。第2の実施形態は、上記のチューブ支持部材2
3の形状が第1の実施形態におけるチューブ支持部材1
3の形状と異なる以外は第1の実施形態と基本的には同
一である。チューブ支持部材23をこのような形状とす
ることにより、チューブ支持部材13と被帯電体11と
の距離を第1の実施形態よりさらに近付けることがで
き、放電可能な微小ギャップ領域Gを一層広げることが
できる。本実施形態の帯電装置の帯電性についての評価
テストの結果も第1の実施形態におけると同様の好成績
が得られた。
【0023】図3は、本発明の帯電装置の第3の実施形
態を示す模式図である。図3には、楕円柱状のチューブ
支持部材33と、チューブ支持部材33をその内側に遊
挿する可撓性のフィルムチューブ32と、フィルムチュ
ーブ32と軽接触する被帯電体31の一部とが示されて
いる。このように、第3の実施形態では、断面が楕円形
の柱状体、すなわち図3に示すように、チューブ支持部
材33の、被帯電体31との接線に対して平行な方向の
径L1が、被帯電体31との接線に垂直な方向の径L2
より長い形状のチューブ支持部材33を用いる。こうす
ることにより、フィルムチューブ32がチューブ支持部
材33から離れ始める点Pは外側に移動し、これによ
り、フィルムチューブ32のニップ入口での立ち上がり
をなだらかなものとすることができ、フィルムチューブ
32と被帯電体31との間には、広範囲な放電可能な微
小ギャップ領域Gを確保することができる。また、チュ
ーブ支持部材33と被帯電体31の距離を、図5に示し
た円形断面のチューブ支持部材3を用いた場合よりも近
付けることができる。本実施形態の帯電装置の帯電性に
ついての評価テストの結果も第1および第2の実施形態
におけると同様の好成績が得られた。
【0024】なお、上記各実施形態では、フィルムチュ
ーブが被帯電体の回転に従動する態様について説明した
が、本発明の帯電装置は、このような態様のみに限定さ
れるものでなく、別に駆動機構を設けてフィルムチュー
ブを駆動するようにしてもよく、あるいは、駆動機構に
よる駆動と被帯電体による従動とを併用した方式でフィ
ルムチューブを回転させるようにしてもよい。
【0025】また、チューブ支持部材の形状は、上記各
実施形態で説明した形状のみに限定されるものでなく、
フィルムチューブがチューブ支持部材と滑り合って回転
可能な範囲内で、広範囲な放電可能な微小ギャップ領域
を形成することのできるものであればよく、台形などの
多角形や不定形の形状でも良く、さらに複数の形状を組
合せたものでもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の帯電装置
によれば、被帯電体に対し軽接触を維持しながら安定し
た微小ギャップ領域を形成することができ、異物侵入時
においても被帯電体へのダメージが小さく、優れた帯電
均一性を保つことのできる帯電装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電装置の第1の実施形態を示す模式
図である。
【図2】本発明の帯電装置の第2の実施形態を示す模式
図である。
【図3】本発明の帯電装置の第3の実施形態を示す模式
図である。
【図4】チューブ支持部材の外周長より長い内周長を有
するフィルムチューブを用いた帯電装置における被帯電
体とフィルムチューブの接触状態を示す図である。
【図5】チューブ支持部材の外周長に近い長さの内周長
を有するフィルムチューブを用いた帯電装置における被
帯電体とフィルムチューブの接触状態を示す図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 被帯電体 2,12,22,32 フィルムチューブ 3,13,23,33 チューブ支持部材 13a 平坦部 23a 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の方向に移動する被帯電体に接触し
    該被帯電体を帯電させる、筒状の開口が該被帯電体の移
    動方向に対し交わる方向を向くように配置されてなるフ
    ィルムチューブと、該フィルムチューブ内に遊挿された
    状態に前記被帯電体に近接して配置されたチューブ支持
    部材と、該チューブ支持部材を介して前記被帯電体に電
    圧を印加する電圧印加手段とを備えた帯電装置におい
    て、 前記チューブ支持部材が、前記被帯電体の移動方向の寸
    法が該被帯電体の移動方向に垂直な方向の寸法より長い
    断面形状を有するものであることを特徴とする帯電装
    置。
  2. 【請求項2】 前記チューブ支持部材が、楕円形の断面
    形状を有するものであることを特徴とする請求項1記載
    の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記チューブ支持部材が、前記被帯電体
    に対向する部分に、該被帯電体の表面に沿った形状を有
    するものであることを特徴とする請求項1記載の帯電装
    置。
JP28824896A 1996-10-30 1996-10-30 帯電装置 Withdrawn JPH10133454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28824896A JPH10133454A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 帯電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28824896A JPH10133454A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 帯電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10133454A true JPH10133454A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17727756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28824896A Withdrawn JPH10133454A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 帯電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10133454A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175573A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010175573A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0693150B2 (ja) 画像形成装置
JPH1073983A (ja) 画像形成装置
JP3453910B2 (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JP3306310B2 (ja) 画像形成装置
JPH10239946A (ja) 帯電装置
JPH10133454A (ja) 帯電装置
JPH08262841A (ja) 接触帯電装置、接触転写装置、接触現像装置、クリーニング装置及び画像形成装置
JP2919205B2 (ja) 帯電方法
JP3962473B2 (ja) 帯電装置
JPH07261565A (ja) ベルト除電装置及び画像形成装置
JP3013769B2 (ja) 帯電方法、帯電装置、及びこれを用いた画像形成装置
JPH07128950A (ja) 画像形成装置
JPH1138730A (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JPH10288881A (ja) 近接帯電装置
JP3535635B2 (ja) 帯電装置
JP4147835B2 (ja) 接触帯電器および画像形成装置
JP4010128B2 (ja) 画像形成装置
JPH11160955A (ja) 荷電装置
JPH08248849A (ja) クリーニング装置
JP3759835B2 (ja) 画像形成装置
JPH0954479A (ja) 帯電装置及び該帯電装置を備えた画像形成装置
JP2002268337A (ja) 荷電装置および画像形成装置
JPH11338221A (ja) 帯電装置及びこれを用いた画像形成装置
JPH07199593A (ja) 帯電方式、帯電装置、画像形成装置及び接触帯電部材の粗面化方法
JP2002055510A (ja) 帯電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040106