JPH1138730A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及び画像形成装置

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JPH1138730A
JPH1138730A JP7833498A JP7833498A JPH1138730A JP H1138730 A JPH1138730 A JP H1138730A JP 7833498 A JP7833498 A JP 7833498A JP 7833498 A JP7833498 A JP 7833498A JP H1138730 A JPH1138730 A JP H1138730A
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茂雄 大野
Ichiro Yoshida
一郎 吉田
Takeshi Saikawa
健 済川
Yoshinori Yamaguchi
義紀 山口
Yoshitaka Nagamori
由貴 長森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無端状のフィルムを被帯電体に当接し、当接
部近傍の微小空隙内で生じる放電により被帯電体の表面
を一様に帯電する帯電装置又はこれを用いた画像形成装
置において、均一な帯電電位を得る。 【解決手段】 可撓性フィルムからなる円筒状の帯電電
極2と、該帯電電極2内に挿通され、電荷受容体1と近
接して固定支持される支持部材3と、該支持部材3と離
隔して配置され、帯電電極2と接触しながら回転する回
転補助部材4とを設ける。回転補助部材4は、電荷受容
体1の周回方向下流側で支持部材3と帯電電極2との間
に空間部7bを形成し、該空間部を電荷受容体1との間
に挟み込むように帯電電極2の外周面に押圧されるもの
である。また帯電電極2の偏りを防止するため、帯電電
極2の回転を継続したまま電圧の印加を間欠的に停止し
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、 静電記
録、 イオノグラフィー、 磁気潜像等を応用した複写機、
プリンター等の画像形成装置であって、感光体の表面を
一様に帯電させる帯電装置及びこの帯電装置を備える画
像形成装置に係り、特に帯電電極を感光体表面に接触す
るように配置して微小空隙で放電を起こさせる帯電装置
及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンターなどの画像形成装置
では、電荷受容体である感光体を帯電装置により帯電さ
せ、像光の照射により表面に静電潜像を形成し、現像剤
の付着によりこの静電潜像を可視化する。このような画
像形成装置で用いられる帯電装置としては、従来よりコ
ロナ放電を利用したものと、帯電ローラなどを用いた接
触帯電方式によるものが知られている。
【0003】コロナ放電を利用した帯電装置は、シール
ドケース内に電荷受容体の表面と近接・離間させてワイ
ヤーを張架し、これに高電圧を印加してコロナ放電を起
こさせ、電荷受容体に所定の電荷を付与するものであ
る。このような帯電装置は均一な帯電には優れているも
のの、オゾンなどの放電生成物が大量に生成するため、
この放電生成物が感光体表面に付着して感光体を劣化さ
せ、 画質トラブルを発生するという欠点がある。また、
オゾンなどの環境衛生上好ましくないガスを処理するた
めの付加装置が必要となり、 装置の複雑化、高コスト化
を招きやすい。
【0004】そのため、最近では、電荷受容体に帯電電
極を直接接触させて帯電する接触帯電方式を利用した帯
電装置が用いられている。この帯電装置は、電荷受容体
に接触させて導電性の弾性ローラやブラシを配置し、こ
の導電性の部材に帯電電圧を印加して、接触部近傍の微
小間隙で放電を起こさせることにより帯電を行うもので
ある。この他、特開昭1−93760号公報、特開平3
−203754号公報に開示されるように、電荷受容体
に押圧されるブレード状の帯電電極を用い、電荷受容体
表面の残留トナーを除去するクリーニングブレードと兼
用させるようにした装置も知られている。さらに特開平
4−249270号公報に開示されるように、帯電電極
として可撓性を有するフィルム状部材を用い、その先端
部を電荷受容体表面に接触させるように配置した帯電装
置も知られている。このような帯電装置では、コロナ放
電を利用しないためオゾンなどの放電生成物の発生量が
極めて少なく、導電性部材を電荷受容体に接触するよう
に配置するため装置の小型・簡素化、低コスト化に適し
ているという利点がある。
【0005】しかし、 上記接触方式の帯電装置のうち導
電性のローラを用いるものでは、均一な帯電を行うため
には、帯電電極と電荷受容体との密着性を良くして安定
した微小空隙を形成する必要があり、ゴム硬度を低くす
るなど対策が必要となる。そのため、ゴム中に多量のオ
イルを含有させる必要があり、このオイルが電荷受容体
に転移して画質に悪影響を及ぼし易いという欠点があ
る。一方、このような欠点を解消するためにローラの外
形精度を上げる方法があるが、ゴム等の外形精度を上げ
ることは非常に難しく、歩留まりの低下等によりコスト
アップにつながる。
【0006】また、上記帯電装置のうち導電ブラシを用
いるものでは、上記弾性ローラに比べて接触を均一化す
ることは容易であるものの、ブラシの制作に手間がかか
る上、ブラシの掃き目が帯電ムラとなり、画質を低下さ
せるという欠点がある。
【0007】また、ブレード状の帯電電極をクリーニン
グブレードと兼用する方式では、良好なクリーニング性
と、均一帯電に必要な微小の空隙設定との両立が非常に
困難な上に、トナー等の汚れにより帯電が不均一にな
り、画質を低下させるという欠点がある。
【0008】一方、フィルム状の帯電電極を用いるもの
では、他の導電性部材に比べて簡単な構成で、安定した
接触が得やすく、部品の製造コストも安価であるという
利点がある。しかし、フィルム状部材の先端部と電荷受
容体とが接触するため、摩擦帯電によって帯電電極に振
動が起こり、放電を行う空隙が変動して、帯電電位が不
安定になり易い。また、電荷受容体との接触部にトナー
や外添剤などの異物が詰まってしまうため、縦筋状の帯
電不良が発生し、画質を低下させてしまうという欠点も
ある。このような欠点を改善するための手段として、フ
ィルム状部材に直流と交流とを重畳した帯電電圧を印加
する方法もあるが、フィルム状部材に交流の周波数に応
じた振動が起こり、帯電音が発生するという欠点があ
る。
【0009】そこで、上記欠点を回避するために、特開
平4−268584号公報、特開平5−72869号公
報等に開示される帯電装置が提案されている。この帯電
装置は、可撓性を有するフィルム状部材を円筒状に形成
した帯電電極を用い、支持ローラを該帯電電極を介して
電荷受容体に押し付けることにより、帯電電極を電荷受
容体に接触させ、 接触部近傍に微小空隙の放電空間を形
成するようにしたものである。
【0010】また、特開平4−232977号公報、特
開平5−188733号公報、特開平8−220836
号公報、特開平8−240964号公報等には、支持ロ
ールと電荷受容体とを離間した状態で配置するととも
に、可撓性のフィルム状部材からなる円筒状の帯電電極
を該支持ロールの周面に当接させるように支持し、帯電
電極を撓ませた状態で電荷受容体に接触させるようにし
た帯電装置が提案されている。このような帯電装置で
は、支持ローラが回転駆動することにより、もしくは電
荷受容体との従動により帯電電極が周回移動するように
なっており、その移動方向が電荷受容体との接触部で同
方向になるように設定されている。また、周回移動する
帯電電極を支持ロールの周面に安定して当接させるた
め、帯電電極の外周面にガイド部材やガイドロール等を
接触させる場合もある。
【0011】この他、特開平8−240963号公報、
特開平9−6090号公報においては、上記回転型のフ
ィルム状の帯電電極を用いる方式とほぼ同様な構成であ
るが、帯電電極を電荷受容体との静電気力により回転さ
せるようにした帯電装置が提案されている。
【0012】上記のような円筒状のフィルム状部材から
なる帯電電極を用いる帯電装置では、帯電電極と電荷受
容体との摩擦帯電による振動が防止され、また放電部近
傍でのトナーや外添剤などの異物の滞留が少なくなるこ
とにより、帯電不良が減少するという利点がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような回転型のフィルム状帯電電極を用いる帯電装置で
は以下に示すような問題点がある。上記のような帯電装
置において、支持ローラを回転駆動させる方式では、支
持ローラに偏心があると帯電電極がばたつき、また静電
気力で回転させる方式では、帯電電極の成型精度(真直
度、両端部内周径の寸法差など)が悪いと帯電電極のば
たつきが発生する。この帯電電極のばたつきにより放電
部の微小空隙が変動し、帯電が不均一になってしまう。
【0014】また、 帯電電極を支持ローラで押し付ける
ことにより電荷受容体に接触させ、電荷受容体の回転に
従動して周回移動させる方式では、電荷受容体に対して
大きな圧力が生じるため、トナー等の異物が接触部に進
入すると、電荷受容体や帯電電極に傷が付き、画質欠陥
が発生してしまう。
【0015】さらに、上記の支持ローラ回転駆動型、接
触従動型、静電気力回転型のいずれの帯電装置でも、長
期間使用しているうちに円筒状フィルムからなる帯電電
極が軸方向にウォークし、 帯電電極の縁部に力が加わ
リ、よれ、ねじれなどの変形を生じたりして、 帯電電極
を損傷させてしまう。この大きな原因は、帯電電極の成
型精度( 真直度、両縁部内周径の寸法差など) によるも
のであるが、可撓性の円筒状フィルムの成型精度を向上
させるには製造上困難を伴う。
【0016】また、帯電電極のウォークは、 電荷受容体
と帯電電極の摩擦力及び静電吸着力が大きい場合に起こ
るが、逆に摩擦力及び静電吸着力が小さい場合の問題点
として、接触従動型、静電気力回転型の帯電装置では、
帯電電極の回転スリップが生じてしまう。この回転スリ
ップは、クリーニング不良トナーやクリナーレスプロセ
スなどのような転写残留トナーが電荷受容体上に多量に
存在する場合に発生し、画像上に縦筋状の欠陥を発生さ
せてしまう。
【0017】次に、回転型の円筒状フィルムを用いる帯
電装置に限らず、前述した接触式の帯電装置の共通の問
題点として、帯電装置の汚れによる画質欠陥がある。 こ
れらの欠点を解決するために、特開平4−157483
号公報、特開平4−303861号公報、特開平4−3
11972号公報、特開平6−266206号公報、特
開平7−49605号公報、特公平7−99442号公
報等では、 帯電装置の表面層を非粘着材料で形成または
被覆したり、層状固体潤滑剤で形成するなどして、帯電
装置表面にトナー等の異物が付着するのを防止してい
る。更には、 帯電電極の表面の摩擦係数を低減するた
め、帯電電極表面に粉末を塗布するものがある。
【0018】しかしながら、上記のような帯電装置は、
クリナーレスプロセスに適用させた場合に、長期間の使
用に対して、またはジャム時の転写未了トナー等による
突発的な汚れに対して極めて不十分であり、 帯電電極の
汚れを回避できず、 画質欠陥を発生させてしまう。 さら
に、汚れが十分に防止できないことから、可撓性の円筒
状フィルムを回転させる帯電装置に適用しても、前述の
ような摩擦力低下により帯電電極の回転スリップが発生
してしまう。
【0019】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、長期間に渡り、可
撓性フィルムからなる円筒状の帯電電極の回転を安定さ
せ、放電部である微小空隙の空隙距離の変動、帯電電極
の軸方向へのウォーク、帯電電極の変形・損傷を防止す
るとともに、帯電電極表面の汚れが少なく、高信頼性お
よび帯電均一性に優れるオゾンレスの帯電装置を提供す
ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、 可撓性を有する円筒状
のフィルム状部材からなり、周面が周回移動する電荷受
容体と接触して無端移動可能に支持される帯電電極と、
この帯電電極に帯電用の電圧を印加する電源とを備え、
前記電荷受容体と前記帯電電極との接触部分の近傍に
おける微小間隙で放電を生じさせて前記電荷受容体を帯
電する帯電装置において、 前記帯電電極の内側の、
前記電荷受容体と近接する位置に支持され、前記帯電電
極の内周長よりも短い外周長を有する支持部材と、 該
支持部材と近接・離隔して配置され、前記電荷受容体の
周回方向下流側において前記支持部材と前記帯電電極と
の間に空間部を形成し、前記帯電電極が前記電荷受容体
と当接するように、該帯電電極の前記空間部の外周面を
押圧する押圧手段とを有するものとする。
【0021】このような帯電装置では、例えば図11に
示されるように、可撓性の円筒状フイルムからなる帯電
電極の内側に、 帯電電極の内周長よりも径が小さい支持
部材を挿入してあり、帯電電極が電荷受容体との静電吸
着力により、電荷受容体の回転方向に引かれるため帯電
電極のプレニップ部が支持部材の外周に沿うように回転
する。その際、 プレニップ部の帯電電極と電荷受容体と
の間に形成される微小空隙放電部の空隙距離を微小に保
つように、支持部材を電荷受容体に極力近接する。
【0022】上記支持部材と電荷受容体との距離は非常
に重要であり、 支持部材を電荷受容体に近接・配置する
ことにより帯電電極のばたつきは飛躍的に減少し、均一
な帯電が可能となる。また、電荷受容体に大きな圧力が
かからないように、支持部材と電荷受容体との距離は2
00μm〜1 mm、好ましくは500μm以下に設定す
る。このとき、帯電電極の厚みは、30〜200μm、
好ましくは約50μmのものを用いることが望ましい。
【0023】なお、上記帯電電極の材料としては、 半導
電性の材料で、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リエチレン、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリ
ウレタン、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、PE
N、PEK、PES、PPS、PFA、PVdF、 ET
FE、CTFE等の樹脂、 もしくはシリコーンゴム、 エ
チレンプロピレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウ
レタンゴム、ニトルゴム等の合成ゴムにカーボンブラッ
クや金属粉末等の導電性の微粉末を混入したものを用い
ることができる。好ましい体積抵抗率としては、102
Ω・cm以下では火花放電を起こしやすく、 1011Ω・
cm以上ではドット状の放電不良を起こしやすいため、
103 〜1010Ω・cmの範囲になるように導電性の微
粉末の混入量で体積抵抗率を調整することが好ましい。
【0024】次に、帯電電極の外周面への押圧手段は、
帯電電極に大きな圧力がかかり、傷などの損傷を防止す
るため、支持部材に当接しないように設置するととも
に、支持部材上部と帯電電極との間の空間及び電荷受容
体の回転方向下流側の支持部材と帯電電極との間の空間
が形成されるように、帯電電極を前記押圧手段と電荷受
容体とが挟み込むように空間部を押圧して配置してあ
る。このような方式であれば、電荷受容体に帯電電極を
十分にニップさせることができ、帯電電極の回転スリッ
プを軽減できる。また、電荷受容体の回転方向下流側の
空間で帯電電極が挟み込まれるため、帯電電極のプレニ
ップ部の放電領域では、帯電電極が支持部材に沿うよう
に、可撓性の帯電電極の弾性により適当なテンションが
かかり、帯電電極の成型精度が悪くても、帯電電極のば
たつきが減少し、帯電均一性が向上する。
【0025】上記押圧手段の形状は、ロール状、ブラシ
状、ベルト状、チューブ状、パイプ状、帯電電極の外周
面を囲むハウジング等のいずれの部材を用いてもよく、
押圧可能なものであれば、適宜に変更して差し支えな
い。
【0026】また上記押圧手段は、請求項5に記載の発
明のように、帯電電極の外周面と接触しながら回転し、
該帯電電極の周回移動を補助する回転補助手段とするこ
とができる。
【0027】このような構成では、帯電電極は支持部材
に支持されながら、回転補助手段と電荷受容体との間に
挟み込まれた状態で、回転補助手段及び電荷受容体の回
転にともなって周回移動する。これにより、 帯電電極を
電荷受容体に十分にニップさせることができる。 また、
上記回転補助手段が帯電電極と接触しながら回転駆動さ
れることにより、帯電電極の回転を安定化させることが
できる。このため、例えば、低帯電電位のプロセスに適
用したときに静電吸着力が減少したり、或いはクリーニ
ング不良トナーやクリーナレスプロセスで転写残留トナ
ーが電荷受容体上に多量に存在する場合でも、摩擦力減
少による帯電電極の回転スリップは発生しない。このほ
か、回転スリップによる電荷受容体と帯電電極とのこす
れも同時に防止できるため、電荷受容体および帯電電極
の機械的なダメージも低減できる。このときの回転補助
手段の周速は、 電荷受容体の周速に対して、0.5〜
1.5倍、好ましくは1.0倍がよい。帯電電極が電荷
受容体とほぼ等速に回転することにより、回転スリップ
が発生することがない。
【0028】また、上記構成では、支持部材を非回転に
することが望ましい。これにより支持部材の偏心による
帯電電極のばたつきがなくなり、 プレニップ部の帯電電
極と電荷受容体との間に形成される微小空隙放電部の距
離がほぼ一定に保たれる。このため、放電が常に安定化
し、均一な帯電が可能となる。さらに、支持部材の偏心
精度を考えなくてすむので、支持部材を電荷受容体に極
力近接して配置することができる。
【0029】また、上記支持部材の形状は、円形、楕円
形、半円形等のロールやパイプ等のいずれを用いてもよ
く、帯電電極の回転を妨げないものであれば、適宜変更
して差し支えない。支持部材の材質に関しては、支持部
材と電荷受容体とが微小空隙距離で保持されるため、電
荷受容体に対してピンホールリークしにくいように、摩
擦帯電しにくい絶縁体、もしくは半導電性で帯電電極の
抵抗率よりも低い抵抗体を用い、強度を持たせるため
に、金属に前記材質を被覆し、電気的にフロートにして
おくことが好ましい。さらに、テフロン、ジュラコン等
のように帯電電極との摺動摩擦が少ない材質を用いるこ
とが望ましい。但し、これらは支持部材の形状及び材質
を何ら制限するものではなく、 上記の機能を有していれ
ば、適宜変更して差し支えない。
【0030】次に、 帯電電圧の給電方法は、帯電電極の
外周面より行うことが望ましい。 これにより、先に説明
した絶縁性もしくは半導電性の支持部材と合わせて電荷
受容体へのピンホールリークが格段に減少する。実際の
給電方法としては、 導電性の押圧手段を用いて帯電電圧
を印加する構成の他、別途、導電性のロール状、ブラシ
状、ベルト状、チューブ状、 パイプ状等の給電部材を用
いて帯電電圧を印加する構成、又は上記両者を組み合わ
せて帯電電圧を印加する構成等、いずれの方法で行って
もよい。この給電方法も、上記の機能を有していれば、
何らの制限はなく、 適宜変更しても差し支えない。
【0031】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の帯電装置において、 前記押圧手段および前記帯電電極
の外周面に当接又は近接する部材は、帯電電極に印加さ
れる電圧と同電位であるものとする。
【0032】押圧手段および帯電電極の外周面に近接又
は当接する部材が、帯電電極に印加される電位と等しく
ない場合は、帯電電極に対して不要な静電吸着力が生じ
るため、帯電電極の回転が不安定になったり、帯電電極
の回転が停止したりする現象が起こる。例えば、図11
に示される構成で、帯電電極の外周面に絶縁性の部材を
用い、帯電電極の回転補助手段を有しない場合では、帯
電電位ムラが生じるとともに、経時で帯電電極が時々停
止することがあった。その原因は接触時の摩擦帯電であ
る。そこで、帯電電極と同電位にしておくことで上記問
題は回避される。また、導電性の部材を帯電電極に当接
させる場合は、帯電電極の給電と兼用しても構わない。
【0033】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の帯電装置において、前記押圧手段および
前記帯電電極の外周面および内周面に当接する部材は、
導電性または半導電性の部材からなり、電気的にフロー
トとなっているものとする。
【0034】帯電電極の外周面より帯電電圧を給電する
場合は、押圧手段や回転補助手段等の帯電電極外周面に
当接する部材、及び支持部材等の帯電電極内周面に当接
する部材を導電性または半導電性とし、電気的にフロー
トにしておくことで、前記給電された電圧は、前記各部
材では同電位となるとともに摩擦帯電を生じず、帯電電
極に対して不要な静電吸着力が発生しない。その結果、
帯電電極の回転は極めてスムーズになり、帯電均一性が
向上する。また、ピンホールリールに関しては、帯電電
極の外周面から給電されるため、一旦、帯電電極を経由
して電流が支持部材に流れるため、支持部材を電荷受容
体と微小空隙距離で保持しても、ピンホールリールは発
生しない。さらに、給電する部材や支持部材を半導電性
にしておくことで、より確実なものとなる。半導電性部
材の抵抗率は、帯電均一性に影響を及ぼさないように、
帯電電極の抵抗よりも小さくしておくことが好ましい。
【0035】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3までのいずれかに記載の帯電装置において、 前
記押圧手段は、前記帯電電極と当接する位置が、プロセ
ス方向における前記帯電電極の下流側最端部より上流側
であるものとする。
【0036】上記押圧手段は、図11に示されるよう
に、プロセス方向の下流側最端部より上流側で帯電電極
周面を押圧することにより、帯電電極がプロセス方向上
流側に押し出されるのを防止している。図中のプロセス
方向上流側に位置する帯電電圧付与手段を強い押圧力に
より帯電電極に当接させておくことで、上記問題は軽減
されるものの、帯電電極の回転に対して抵抗力が生じ、
帯電電極の回転のスムーズさを欠いてしまうといった2
次障害が起こる。したがって、先に述べた位置に押圧手
段を設置することで、2次障害なしに帯電電極の押し出
しを回避することが可能となる。
【0037】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の帯電装置において、 前記電荷受容体がドラム状の部
材であり、その中心と前記支持部材の中心とを結ぶ直線
と、前記押圧手段の中心と前記支持部材の中心とを結ぶ
直線とが形成する角度τをθ(°)としたとき、90°
<θ<180°を満足するように設定されているものと
する。
【0038】このような帯電装置では、押圧手段の位置
を適切に設定することにより、押圧手段の押圧力によっ
て帯電電極に適度なテンションをかけることができ、帯
電電極のばたつきが減少し、帯電均一性が向上する。実
験によれば、上記角度が90°より小さい時は、帯電電
極との摩擦が強くなり、帯電電極の回転は悪くなる。ま
た、上記角度が180°より大きい場合は、逆に摩擦力
が下がり、帯電電極はプレニップ部で支持部材に沿って
張られずに弛むため、帯電電極にテンションがかからな
くなり、ばたつきは増加する。従って、90°<θ<1
80°の範囲に設定することにより、帯電電極がプレニ
ップの放電領域で張られ、安定して回転するため、帯電
均一性を向上させることが可能となる。
【0039】請求項7に記載の発明は、請求項1から請
求項6までのいずれかに記載の帯電装置において、 前
記支持部材の直径をd1 、前記帯電電極の直径をd2 と
したときに、これらの比が、d1 /d2 ≦0.8の関係
を満足するように設定されているものとする。
【0040】支持部材の直径d1 と帯電電極の直径d2
との比は、帯電均一性及び帯電電極の回転安定性につい
て、本発明者らが実験的に鋭意検討し、導き出したもの
である。これらの比d1 /d2 は、0.8以下にするこ
とで、帯電均一性及び帯電電極の回転安定性の両者を改
善することができる。一方、d1 /d2 が0.8を越え
ると、支持部材と帯電電極の内周面との接触面積が増加
すると同時に、押圧手段で帯電電極を電荷受容体に十分
にニップさせることができなくなり、帯電電極の停止が
発生し、回転が不安定になる。
【0041】請求項8に記載の発明は、請求項1から請
求項7までのいずれかに記載の帯電装置において、 前
記帯電電極の表面上に、 トナーより小粒径で、体積抵抗
率が1012Ω・cm以下の半導電性の微粒子がほぼ一様
に付着されているものとする。
【0042】これにより、トナーは該微粒子を介して帯
電電極に付着するため、トナーとのvan der W
aals力が減少し、トナーは帯電電極表面に付着しに
くくなる。このため、帯電電極の汚れによる帯電不良の
発生が防止される。なお、微粒子の体積抵抗率を1012
Ω・cm以下としたのは、これより大きな体積抵抗率の
ものを使用すると、図8に示すように、 帯電電極表面の
微粒子が帯電し、異常放電を起こしやすくなり、帯電電
位が増加したり、帯電均一性が不安定になるためであ
る。
【0043】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の帯電装置において、 前記微粒子は、 扁平な形状であ
り、長軸方向の寸法を1、 厚さをtとしたときに、1/
tがほぼ2以上となる形状を有しているものとする。
【0044】このような微粒子として、例えば図9に示
すような扁平状(薄片状)の微粒子を用いることができ
る。この微粒子の長軸方向の寸法は、0.01〜1μ
m、好ましくは0.1μm以下で、厚さは長軸方向の寸
法の1/2以下であり、10平方μm中に少なくとも1
個、好ましくは2個以上存在するようにする。通常使用
されるトナーの粒径は、5〜10μm程度であり、微粒
子をほぼ一様に付与することにより、図10に示すよう
に、トナーと帯電電極表面との間に微粒子の厚み分のス
ペースを空けることができる。これにより、トナーのv
an der Waals力が減少するため、トナーは
帯電電極に付着しにくくなり、帯電電極の汚れによる帯
電不良の発生を防止できる。
【0045】さらに、帯電電極に対する微粒子のvan
der Waals力は増加し、微粒子は帯電電極か
ら剥がれることが少なく、帯電電極の汚れ防止の維持性
が向上する。さらに、扁平状の微粒子であるため、球形
状の微粒子のように転がりが少なく、しかも、電荷受容
体に対して点で接触することがないため、帯電電極のス
リップがなくなる。これにより、帯電電極の回転スリッ
プによる画質欠陥や、電荷受容体及び帯電電極の損傷を
確実に防止できる。
【0046】なお、扁平状かつ体積抵抗率が1012Ω・
cm以下の微粒子としては、例えば、酸化チタンにメタ
ノールウェッタビリティが80vol.%以下になるよ
うに疎水化処理することにより得ることができる。ま
た、 微粒子の材料及び体積抵抗率の調整等は、何らこれ
に限定されるものではなく、上記条件を満たしていれば
適宜変更して差し支えない。
【0047】この他、紡錘状、針状等の他の微粒子にお
いても、上記寸法を満たしていれば、ほぼ同等の効果が
得れるため、何らこれに限定されるものではなく、適宜
変更して差し支えない。
【0048】請求項10に記載の発明は、周回移動する
表面に静電電位の差による潜像が形成される像担持体
と、この像担持体にトナーを選択的に転移して前記潜像
を可視化する現像装置とを備え、 請求項1から請求項
9までのいずれかに記載の帯電装置が、前記像担持体を
電荷受容体とするように設けられた画像形成装置であっ
て、 画像形成のための帯電を行う前、又は一枚もしく
は複数枚の画像形成のための帯電を行った後、前記帯電
電極の回転を補助するように前記押圧手段の回転を継続
するとともに、帯電電圧の印加を一旦OFF状態とする
時間を設けるように設定されているものとする。
【0049】このような画像形成装置は、画像形成のた
めの帯電を行う前、又は一枚もしくは複数枚の画像形成
のための帯電を行った後、帯電電圧をOFF状態とする
時間を設けることで、帯電電極と電荷受容体との間の静
電吸着力を解除しようとするものである。一般に、帯電
電極のウォークによるトラブルは、主に帯電電極の成型
精度( 真直度、両縁部内周径の寸法差) が一次原因とな
り、長期間使用しているうちに、可撓性の円筒状フィル
ムからなる帯電電極が強い静電吸着力に引かれながら軸
方向外側に移動することにより起こる。つまり、帯電電
極の移動により偏りが生じるため、帯電電極の縁部に力
が加わリ、 よれ、ねじれなどの変形を生じ、 帯電電極の
損傷に至る。そこで、上記のように静電吸着力を間欠的
に解除することにより、連続的に帯電電極縁部に力がか
かるのを回避するとともに、帯電電極の軸方向における
偏りを修正する。すなわち、帯電電極と電荷受容体との
間の静電吸着力を解除したときに、帯電電極の回転を継
続することにより、フィルム自身の弾性によって帯電電
極の偏りを規制または修正することができる。
【0050】また、静電吸着力が解除された時に、回転
補助手段である押圧手段の回転を停止しないことによ
り、静電吸着力がなくても帯電電極を確実に周回移動さ
せることができるため、帯電電極の回転スリップは発生
しない。このため、電荷受容体及び帯電電極を傷つける
ことなく帯電電極のウォークを修正できる。
【0051】請求項11に記載の発明は、周回移動する
表面に静電電位の差による潜像が形成される像担持体
と、この像担持体にトナーを選択的に転移して前記潜像
を可視化する現像装置とを備え、 請求項1から請求項
9までのいずれかに記載の帯電装置が、前記像担持体を
電荷受容体とするように設けられた画像形成装置であっ
て、 前記像担持体の表面に、トナーより小粒径の微
粒子がほぼ一様に塗布されており、 前記トナーは、現
像時に前記微粒子の上に転移されるものであり、前記像
担持体上のトナー像が転写された後は、前記像担持体上
に残留する微粒子を、該像担持体上に維持したまま次の
潜像の形成及びトナー像の形成を行うようになってお
り、 前記像担持体の表面に塗布される微粒子の一部
は、電界または前記帯電電極との接触時の圧力により、
前記帯電電極の表面にほぼ一様に供給されるものとす
る。
【0052】このような画像形成装置は、請求項1から
請求項9までのいずれかに記載した帯電装置を、像担持
体の表面に予めトナーより小粒径な微粒子を付着するこ
とにより、クリーナレスの画像形成装置の帯電装置とし
て使用するものである。帯電電極のトナー汚れを防止す
るため、帯電電極表面に予め請求項8又は請求項9に記
載される微粒子が付与されるが、長期間に渡って使用す
ると、若干づつであるが、帯電電極表面の微粒子が減少
し、汚れの防止効果が低下してくる。そこで、像担持体
に塗布された微粒子の一部を、帯電時の電界または帯電
電極との接触時の圧力の少なくとも一方を用いて、帯電
電極上に転移させながら、供給するようにしている。本
発明者らの実験によれば、放電時の電界強度において、
微粒子は極性にかかわらず飛翔または転移する現象があ
ることを見出した。さらに、可撓性の帯電電極は像担持
体に密着して回転するため、微粒子は帯電電極に極めて
均一に塗布されると共に、像担持体上の微粒子も十分に
ならされ、微粒子がしっかりと付着する。これにより、
新たに帯電電極へ微粒子を付与する微粒子付与手段を設
ける必要がなくなる。さらに、像担持体上の微粒子を介
してトナー像が形成されるため、ほぼ100%に近い転
写効率を達成することができるとともに、転写効率の維
持性も同時に向上させることができる。
【0053】請求項12に記載の発明は、周回移動する
表面に静電電位の差による潜像が形成される像担持体
と、この像担持体にトナーを選択的に転移して前記潜像
を可視化する現像装置とを備え、 請求項8又は請求項
9に記載の帯電装置が、前記像担持体を電荷受容体とす
るように設けられた画像形成装置であって、 前記像
担持体の表面に、トナーより小粒径の微粒子がほぼ一様
に塗布されており、 前記トナーは、現像時に前記微粒
子の上に転移されるものであり、 前記像担持体上のト
ナー像が転写された後は、前記像担持体上に残留する微
粒子を、該像担持体上に維持したまま次の潜像の形成及
びトナー像の形成を行うようになっており、 前記帯電
電極の表面に塗布される微粒子の一部は、電界または前
記像担持体との接触時の圧力により、前記像担持体の表
面にほぼ一様に供給されるものとする。
【0054】このような画像形成装置では、帯電電極の
表面に予め請求項8又は請求項9に記載の微粒子が付着
されているが、帯電電極に付着される微粒子の一部を、
帯電時の電界または像担持体との接触時の圧力のどちら
か一方により、像担持体の表面に転移させようとするも
のである。これにより、像担持体へ微粒子を付与する微
粒子付与手段を新たに設ける必要がなくなり、クリーナ
レスの画像形成装置の低コスト化を実現できる。さら
に、請求項11に記載の発明と同様の作用により、帯電
電極上の微粒子が均されるとともに、微粒子が像担持体
表面にしっかりと付着するため、帯電電極の汚れ防止と
高転写効率とを長期間に渡って維持することができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求
項7に記載される発明の一実施形態である帯電装置を示
す概略構成図であり、図2は、この帯電装置を示す側面
図の一例である。
【0056】この帯電装置は、図1に示す矢印方向に移
動可能なOPC感光体1との対向位置に支持されてお
り、半導電性のフィルム状部材を無端移動可能な周面を
有するように、円筒状に形成した帯電電極2と、この帯
電電極2の内側に挿入され、帯電電極2をOPC感光体
1と接触させるように支持する円筒状の支持部材3とを
有している。この帯電電極2の内周長は、支持部材3の
外周長よりも長くなるように形成されており、該支持部
材3と離隔して対向する位置には、帯電電極2の外周面
と接触しながら回転するローラ状の回転補助部材(押圧
手段)4を備えている。また、帯電電極2の上方部に
は、導電性ブラシからなる帯電電圧付与部材6が帯電電
極2の外周面と当接するように支持されており、該帯電
電圧付与部材6及び回転補助部材4には直流電源5が接
続されている。
【0057】上記支持部材3は、OPC感光体1と近接
する位置に非回転状態で支持されており、表面が絶縁性
材料で形成されている。本実施形態では、支持部材3と
OPC感光体1との対向面の距離は250μmに設定さ
れており、支持部材3の材料として、SUS304にジ
ュラコン(ポリアセタール)を被覆した円筒状のシャフ
トが用いられている。
【0058】上記回転補助部材4は、帯電電極2の外周
面を押圧することによって、図1に示すように、支持部
材3の上部と帯電電極2との間の空間部7aが凸状にな
るとともに、OPC感光体1の回転方向下流側の支持部
材3と帯電電極2との間の空間部7bが凹状になるよう
に配置されている。そして、空間部7bの下側で帯電電
極2がOPC感光体1と接触するようになっている。こ
の回転補助部材4は、図示しないモータによってOPC
感光体1と等速に回転しており、この回転補助部材4が
帯電電極2の外周面を押圧力を付与しながら回転するこ
とにより、帯電電極2は空間部7a,7bを挟み込むよ
うにして周回移動するようになっている。
【0059】また、回転補助部材4は、 帯電電極2に適
度なテンションがかかるように、支持部材3の中心と回
転補助部材4の中心を結ぶ直線と、支持部材3の中心と
OPC感光体1の中心を結ぶ直線とのなす角度θが、1
20゜になるように設定されている。この回転補助部材
4と帯電電極2とが当接する位置は、プロセス方向にお
ける帯電電極2の下流側最端部より上流側となってい
る。この回転補助部材4は、図2に示すように、シャフ
ト4aの周囲にゴム等からなる導電性の弾性部材4bが
軸方向に輪切り状に配列されたものであり、この輪切り
状の弾性部材4bの周面が帯電電極2の外周面に接触す
るように配置されている。本実施形態では、回転補助部
材4として、SUS304の円筒状のシャフトに、カー
ボンブラックを混入したEPDMゴムを取り付けたもの
が用いられている。また、前記EPDMゴムなしのSU
S304の円筒状シャフトだけでもよい。この時、帯電
電極2への給電は、直流電源5が接続されたブラシ状の
帯電電圧付与手段6及び導電性の回転補助部材4により
行われるようになっている。
【0060】上記OPC感光体1は、導体基体1 a上に
電荷発生層1bが積層され、さらにその上に、電荷輸送
層1cを有する積層型の感光体であり、導体基体1 aは
電気的に接地されている。そして、帯電電極2とOPC
感光体1とが接触するプレニップ近傍の微小空隙8で放
電が生じることによって、OPC感光体1の表面が帯電
されるようになっている。
【0061】上記帯電電極2を構成するフィルム部材と
しては、ポリフッ化ビニリデンにカーボンブラックを分
散させ、体積抵抗率を106 Ω・cmとした、厚さ50
μmのものを用いている。さらに、帯電電極2の表面に
は、扁平状の微粒子として酸化チタンを予めほぼ一様に
塗布している。この微粒子は、長軸方向の寸法が約0.
1μm、 厚さが約0.05μm以下、体積抵抗率が10
12Ω・cmとなっている。なお、微粒子の塗布方法は、
上記微粒子を綿性のポーチ内に入れ、帯電電極2を軽く
押し付けた後、凝集した微粒子を除くため、写真用のハ
ンディタイプのブロワで飛ばすようにして行った。
【0062】また、図2に示すように、帯電電極2の軸
方向両端には、帯電電極2のウォークを修正するウォー
ク修正手段9が設けられている。このウォーク修正手段
9は、帯電電極2の縁部と対向するように配置された板
状部材9aからなり、該板状部材9aは外側からバネ9
bで付勢されている。これにより、帯電電極2のウォー
クによって帯電電極2の縁部が板状部材9aに当接して
も、該板状部材9aの押圧力により帯電電極2を中央部
へ向かって押し戻すことができる。また、前記SUS3
04からなる円筒状シャフトの半導電性EPDMゴムの
弾性力も併せて帯電電極を押し戻すように作用する。
【0063】このような帯電装置では、帯電電極2は、
電源5から印加された帯電電圧とOPC感光体1の電位
差によって生ずる静電吸着力と、図示しないモータによ
ってOPC感光体1と等速に回転する回転補助部材4と
により、OPC感光体1の移動方向に引っ張られ、OP
C感光体1と等速に回転を始める。そして、帯電電極2
は、支持部材3の上部と帯電電極2との間に空間部7a
が形成され、感光体1の回転方向下流側の支持部材3と
帯電電極2との間に空間部7bが形成された状態で、支
持部材3のプレニップ側の外周面に沿うように周回移動
する。
【0064】このような帯電装置では、支持部材3が非
回転状態で感光体1と近接して配置されているので、支
持部材3の偏心による帯電電極2のばたつきがなくな
り、帯電電位の変動を防止することができる。また、回
転補助部材4が支持部材2と間隔をおいて、帯電電極2
の周回移動を補助するように回転するとともに、感光体
1と支持部材2の中心とを結ぶ直線と、回転補助部材4
と支持部材2との中心とを結ぶ直線とが形成する角度θ
が120°に設定されている。この回転補助部材4によ
り帯電電極2は適度に押圧されるようになり、帯電電極
2の周回移動をより安定化させることができる。さら
に、帯電電極2の回転スリップを防止することができ、
均一な帯電電位を得ることができる。
【0065】また、帯電電極2の表面に扁平状の微粒子
が塗布されているので、トナーとの付着力が減少し、帯
電電極の汚れを防止できる。また、扁平状の微粒子を用
いることにより、微粒子と帯電電極2との接触面積が大
きくなり、球状の微粒子と比較して、帯電電極2とのフ
ァンデルワールス力及び静電気力が増加する。このた
め、扁平状微粒子を長期にわたり帯電電極2上に付着さ
せておくことが可能となり、長期にわたり帯電電極の汚
れを防止できる。
【0066】さらに、帯電電極2の軸方向両端に板状部
材9aが設けられており、その板状部材9aを介して帯
電電極2を軸方向中心部に向かって押すようにしてい
る。これにより、帯電電極2が一時的にウォークして
も、バネ9bの縮みで帯電電極2の縁部にかかる力を吸
収するとともに、バネ9bの反発力で、帯電電極2を軸
方向中心部に向かって押し戻することができる。さら
に、図2に示すように、回転補助部材4をゴム等の弾性
部材4bが軸方向に輪切り状に配列された構造にするこ
とで、帯電電極2が周回移動する際に各輪切り状の弾性
部材4bの弾性力によって、帯電電極のウォークを規制
または修正することができる。
【0067】次に、感光体1と支持部材3の中心を結ぶ
直線と、回転補助部材4と支持部材3の中心を結ぶ直線
とが形成する角度θを変えて、帯電電極のばたつき、帯
電均一性を評価した結果について説明する。表1は上記
角度を段階的に変化させたときの帯電電極のばたつき、
回転スリップ、及び帯電ムラの発生状態を示したもので
ある。
【0068】
【表1】
【0069】表1に示すように、上記角度が90°より
小さいときは、帯電電極との摩擦が強くなり、帯電電極
の回転は悪くなる。また、180°より大きい場合は、
逆に摩擦力が下がり、帯電電極はプレニップ部で支持部
材に沿って張られずに弛むため、帯電電極にテンション
がかからなくなり、ばたつきは増加する。したがって、
上記角度を90°から180°の範囲内に設定すること
によって、帯電電極がプレニップの放電領域で張られて
安定に回転し、帯電均一性が向上することが分かる。
【0070】図11は、請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4又は請求項7に記載の発明の一実施形態で
ある帯電装置を示す概略構成図である。この帯電装置で
は、図1に示す帯電装置で用いられる回転補助部材4に
代えて、帯電電極202を押圧するための湾曲した周面
を有する固定型の押圧部材204が設けられている。こ
の押圧部材204は、帯電電極202の外周面と当接す
る位置が、プロセス方向における帯電電極の下流側最端
部より上流側となるように設置されている。本実施形態
の押圧部材204は、体積抵抗率が103 Ω・cmの半
導電性のジュラコンを用いている。また支持部材203
は、φ5のSUSのシャフトに、押圧部材と同様の半導
電性のジュラコンを肉厚1mmで被覆して、φ6の支持
部材としている。なお、この帯電装置の他の構成は、図
1に示す帯電装置と同じである。
【0071】このような帯電装置では、電源205から
印加された帯電電圧と感光体201の電位差によって生
ずる静電吸着力により、帯電電極202は感光体201
の移動方向に引っ張られ、感光体210と等速に周回移
動する。このとき押圧部材204の位置を上記のように
設定することにより、帯電電極202の外周面が適度に
押圧され、帯電電極の周回移動が安定化する。
【0072】次に、図1および図11に示す帯電装置を
用い、支持部材の直径d1 と帯電電極の直径d2 との比
を変化させて、帯電電極の回転安定性及び帯電均一性に
ついて評価した実験について説明する。下記に、これら
の実験条件を示す。 (1)帯電電極の直径d2 :φ12.5(膜厚50μm) φ10(膜厚30μm) (2)帯電電極の材料:PVdFにカーボンを分散 (3)帯電電極の抵抗:106 Ω・cm (4)給電電圧/帯電電圧:−1.3kV/−650V (5)感光体と支持部材の距離:250μm (6)プロセス速度:160mm/s (7)感光体ドラム:OPC(φ84) (8)ランモード:帯電・除電の繰り返しを1kCycleラン
【0073】これらの実験の結果を表2〜表4に示す。
【表2】
【0074】
【表3】
【0075】
【表4】
【0076】上記表に示すように、支持部材の直径と帯
電電極の直径との比d1 /d2 が0.8以下の関係にな
るように設定することで、帯電均一性及び帯電電極の回
転安定性の両者を改善できることが分かった。また、支
持部材が絶縁性でも帯電電極の停止が起こりにくいの
は、支持部材が感光体と帯電電極との間で発生する大き
な静電吸着力が作用するニップ部の近傍に位置し、帯電
電極を静電吸着力によりプロセス方向下流側に引くこと
で、帯電電極の回転が安定して行われるためである。但
し、d1 /d2 が0.8を超えると、支持部材と帯電電
極の内周面との接触面積が増加すると同時に、押圧部材
で帯電電極を感光体に十分にラップさせることができな
くなり、帯電電極の停止が発生し、回転が不安定にな
る。
【0077】図3は、請求項10又は請求項11に記載
される発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略
構成図である。この画像形成装置は、 OPC感光体11
の表面にトナーより小粒径の微粒子を予め塗布し、帯電
電極2にOPC感光体11上に予め塗布された微粒子の
一部を電界または圧力により一様に供給するクリーナレ
ス方式の画像形成装置である。以下、画像形成装置の構
成を図8に基づいて具体的に説明する。
【0078】この画像形成装置は、一様帯電後に像光を
照射することにより表面に静電潜像が形成されるOPC
感光体11と、この感光体11の周囲に、感光体11の
表面を一様に帯電する帯電装置12と、一様帯電した後
の感光体11に微粒子をほぼ一様に付着させる微粒子付
着装置13と、画像データに基づき感光体11に像光を
照射して潜像を形成する像書き込み装置14と、前記潜
像にトナーを選択的に転移して可視化する現像装置15
と、ペーパーガイド19より供給される記録用紙に感光
体表面のトナー像を転写する転写帯電器16と、転写さ
れた用紙を感光体11から剥離する剥離用帯電器17
と、剥離された用紙を搬送する搬送ベルト20と、感光
体11を除電する除電露光装置18とを有している。な
お、この画像形成装置はクリーナレス方式であり、クリ
ーニング装置は設けられていない。
【0079】上記帯電装置12は、図1に示す帯電装置
と同じものであり、帯電電極2の表面には予め扁平状の
微粒子が一様に塗布されている。この微粒子も図1に示
す帯電装置と同じく、体積抵抗率が1012Ω・cmの酸
化チタンが用いられている。
【0080】上記現像装置15は、図4に示すように、
現像剤を収容するハウジング26内に、感光体1と近接
して対向するように配置された現像ロール21と、該現
像ロール21上に現像剤を供給するパドル24と、現像
ロール21上の現像剤量を規制する現像剤規制部材25
とを備えている。さらに、パドル24の後方には、第1
の攪拌室28aおよび第2の攪拌室29aが配置され、
各攪拌室内には、それぞれ現像剤を攪拌しながら現像ロ
ールの軸線方向に搬送する第1のオーガー28および第
2のオーガー29が備えられている。
【0081】上記現像ロール21は、周方向に7極の磁
極を有するマグネットロール22と、この周囲で回転可
能に支持された非磁性の中空円筒状のスリーブ23とか
らなるものであり、スリーブ23の周面に現像剤を磁気
的に吸着して搬送することができるようになっている。
【0082】この現像装置15で用いられる現像剤は磁
性キャリアとトナーとを混合したものである。また、外
添剤を加えたものであってもよい。この現像剤について
は後で詳述する。
【0083】このような現像装置15では、ハウジング
26内の現像剤は、パドル24によりミキシングされて
帯電されるとともに、スリーブ23の周面に供給され
る。スリーブ23上では、マグネットロール22の磁力
によって現像剤が穂状に連なった磁気ブラシが形成さ
れ、現像剤規制部材25により均されて所定の厚みの現
像剤層が形成される。この現像剤層は感光体11との対
向領域に搬送され、現像に供されるようになっている。
【0084】上記微粒子付着装置13は、上記現像装置
15と同じ構成を有するものである。ただし、この装置
は上記現像剤に代えて、磁性キャリアと光透過性の微粒
子とを混合した微粒子供給剤が収容されており、感光体
1と対向して回転する微粒子供給剤担持ロール27によ
り、感光体11の表面に微粒子を供給するようになって
いる。この微粒子については後で詳述する。
【0085】上記画像形成装置では、画像形成プロセス
で帯電・露光・現像による印字がなされる前もしくは
後、又は、次の像の印字がなされるまでの間に、感光体
11が約半回転するインターイメージ間があり、図3に
示すように、このインターイメージ間では、帯電電圧の
印加を一旦OFFにするように設定している。また、画
像形成プロセスの印字開始前および停止前も同様に帯電
電圧の印加をOFFにする。回転補助部材4は、感光体
11が回転している間は、 図示しないモータにより回転
駆動されており、帯電電圧のオン・オフにかかわらず、
帯電電極2の回転を継続させるようになっている。そし
て、感光体11の停止と同時にモータをオフにし、帯電
電極2の回転を停止させる。
【0086】このような画像形成装置の主要部材のデー
タおよび設定は次のとおりである。 感光ドラム: OPC(φ84) ROS: 半導体レーザ(400dpi) プロセス速度: 160mm/s 潜像電位: 背景部=−650V、画像部=−150V 帯電装置: 接触式回転フィルム(静電吸着力&外周駆動により回転) 給電電圧=DC−1.3kV(定電圧) 感光体流入電流=−1.2μA/cm フィルム外径=φ12.5 回転補助部材の回転速度=160mm/s 感光体と支持部材の対向面の距離= 250μm 支持部材の直径=φ6 現像ロール及び微粒子供給剤担持ロール: マグネット固定、スリーブ回転式 マグネット磁束密度=500G(スリーブ上) スリーブ外径=φ25 感光体とスリーブの対向面の距離= 500μm 現像バイアスおよび微粒子供給剤担持ロールに印加するバイアス: DC−500V、AC1.5kVp−p(8kHz) 転写条件: コロトロン転写(ワイヤ径=85μm)
【0087】次に、図4に示す現像装置15で用いられ
る現像剤について説明する。 〈トナー〉トナーは、例えば次のようにして作成したも
のを用いることができる。ポリエステル(数平均分子
量:4300、重量平均分子量:9800、Tg=58
゜C)94wt%、シアニンブルー4938(大日精
化)6wt%を混練粉砕し、平均粒径7μmの着色粒子
を得る。この着色粒子に対し、OPC感光体11及び帯
電電極2に塗布した微粒子と同じ酸化チタン微粒子(平
均粒径0.075μm)をトナー表面積に対する被覆率
30%の割合で外添してサイアントナーとする。このト
ナーの帯電極性は負極性であり、平均粒径は、コールタ
ーカウンタ( コ―ルター社) で測定した値である。
【0088】なお、被覆率f(%)は、トナー平均粒径
をdt(m)、酸化チタン微粒子の平均粒径(長軸方向
寸法と短軸方向寸法の平均)をda(m)、トナーの比
重をρt(=1.0)、 酸化チタン微粒子の比重をρa
(=4.5)、トナー重量をWt(kg)、酸化チタン
微粒子の重量をWa(kg)とすると、次式で与えられ
る。
【数1】
【0089】〈キャリア〉キャリアは、例えば次のよう
なものである。スチレン−アクリル共重合体(数平均分
子量:23000、重量平均分子量:98000、Tg
=78゜C)30wt%、カーボンブラック(塩基性カ
ーボンブラック:pH=8.5)3wt%、粒状マグネ
タイト( 最大磁化80emu/g、粒径0.5μm) 6
7wt%を混練、粉砕、分級して平均粒径を45μmと
したものである。このキャリアの帯電極性は正極性で、
電気抵抗値は1012Ω・cmであり、比重は2.2であ
る。なお、平均粒径は、マイクロトラック(日機装社
製)で測定した値である。
【0090】〈現像剤〉上記トナーとキャリアとを混合
した現像剤としては、例えば、現像剤中のトナー濃度
(TC:Toner Concentration)を
15wt%、現像剤中のトナーの帯電量の値を−15〜
−20μC/gとしたものを用いることができる。ここ
でTCは次式で示される。
【数2】
【0091】〈微粒子供給剤〉次に、微粒子付着装置1
3で用いられる微粒子供給剤について説明する。この微
粒子供給剤は、上記トナーより粒径の小さい微粒子と上
記現像剤に用いられているものと同じキャリアとを混合
したものである。感光体11に付着させる微粒子として
は、帯電電極2に予め塗布する微粒子と同じく、長軸方
向の寸法が約0.1μm、 厚さが約0.05μm以下、
体積抵抗率が1012Ω・cmの扁平状の酸化チタン微粒
子が用いられている。このとき、酸化チタン微粒子の被
覆率は、100%になるように調製している。
【0092】なお、被覆率f(%)は、キャリア平均粒
径をD(m)、酸化チタン微粒子の平均粒径(長軸方向
寸法と短軸方向寸法の平均)をd(m)、キャリア比重
をρc(=2.2)、 酸化チタン微粒子の比重をρt
(=4.5)、キャリア重量をWc(kg)、酸化チタ
ン微粒子の重量をWt(kg)とすると、次式で求めら
れる。
【数3】
【0093】次に、上記のような構成の画像形成装置の
動作について説明する。OPC感光体11は回転駆動さ
れ、帯電装置12によって一様に帯電された感光体11
の表面が微粒子付着装置13との対向位置に移動する。
微粒子付着装置13が有する微粒子供給剤担持ロール2
7の表面にはマグネットロールの磁力によってキャリア
の磁気ブラシが形成されており、このキャリアに酸化チ
タン微粒子が付着している。そして、磁気ブラシが感光
体11に接触することにより、微粒子が擦り付けられ、
感光体1の表面にほぼ一様に微粒子が塗布される。その
際、微粒子と感光体11とが接触したときにその接触面
で鏡像力やファンデルワールス力等の付着力が作用し、
この力によって微粒子が付着する。
【0094】像書き込み装置14との対向位置では、像
担持体上の微粒子の上から像光が照射されるが、使用し
ている微粒子は光を透過するものであり、感光体11の
電荷輸送層の電荷は露光によって低減され、静電電位の
差による潜像が形成される。
【0095】この潜像は現像装置15と対向する位置に
移動し、現像ロール21から転移されるトナーが微粒子
の上に重ねて付着され、潜像が可視化される。このよう
にして形成されたトナー像は、転写帯電器16によって
記録用紙に転写される。このとき、トナーは微粒子を介
して感光体11上に付着しており、ファンデルワールス
力等の非電気的な付着力が小さくなっているので、転写
帯電器16による電界で容易に脱離し、記録用紙に転写
される。
【0096】上記のようにして記録用紙にトナー像が転
写された後、感光体11上には微粒子が残る。この画像
形成装置ではクリーニング装置は設けられておらず、微
粒子が感光体11上に維持されたまま次の画像形成工程
に入り、感光体11の表面及びその上の微粒子が帯電装
置12との対向位置を通過する。このとき、感光体11
上の微粒子と帯電電極2とが接触するとともに、感光体
11と帯電電極2との間に電界が作用しており、これに
より感光体11上の微粒子の一部が帯電電極2上に転移
される。この現象は本願発明者らの実験により見出され
ており、帯電電極2の放電時の電界強度において、微粒
子は極性にかかわらず飛翔又は転移することが確認され
ている。さらに、帯電電極2は、感光体11に密着して
周回移動するため、微粒子は帯電電極2に極めて均一に
塗布されるとともに、感光体11上の微粒子も十分に均
され、微粒子がしっかりと付着する。これにより、帯電
電極2との対向位置に新たな微粒子付着装置を設ける必
要がなくなる。
【0097】また、扁平状の微粒子を用いることによ
り、微粒子と感光体11との接触面積が大きくなり、球
状の微粒子と比較して、感光体11とのファンデルワー
ルス力及び静電気力が増加する。このため、扁平状の微
粒子を長期にわたり感光体11上に付着させておくこと
が可能となり、トナー像の転写効率を良好に維持するこ
とができる。これとともに、帯電電極2上の微粒子が脱
離するのを抑止することが可能となり、長期にわたり帯
電電極2の汚れを防止できる。このため、クリーナレス
方式の画像形成プロセスにおいても、画質劣化等のトラ
ブルを防止することができる。
【0098】また、画像形成プロセスにおいて、印字と
印字の間のインターイメージ間に、回転補助部材4の回
転を継続したまま、帯電電極2への電圧の印加を停止し
ており、帯電電極2と感光体11との静電吸着力を間欠
的に解除するようにしている。これにより、帯電電極2
の縁部に連続的に力がかかるのを回避するとともに、帯
電電極2の軸方向へのウォークを修正することができ
る。すなわち、上記帯電装置12では、帯電電極2の軸
方向両端に板状部材9aが設けられており、その板状部
材がバネ9bによって外側から付勢されているので、帯
電電極2が一時的にウォークしても、バネ9bの縮みで
帯電電極2の縁部にかかる力を吸収することができる。
さらに、インターイメージ間に、帯電電極2と感光体1
1との静電吸着力が解除されると、バネ9bの反発力
で、帯電電極2が軸方向中心部に向かって押し戻され
る。これにより、帯電電極2のウォークを修正すること
ができる。
【0099】さらに、図2に示すように、回転補助部材
4は、軸方向に導電性もしくは半導電性のゴム等の弾性
部材4bが輪切り状に配列されているので、帯電電極2
が周回移動するときに、各輪切り状の弾性部材の弾性力
によって帯電電極2のウォークを規制または修正するこ
とができる。
【0100】また、帯電電圧をOFFにしたときにも、
回転補助部材4の回転が停止されないので、帯電電極2
と感光体11との静電吸着力がなくても、帯電電極2は
確実に周回移動するため、帯電電極2の回転スリップは
発生しない。このため、感光体11及び帯電電極2を傷
つけることなく帯電電極2のウォークを修正できる。
【0101】なお、上記画像形成装置では、図1に示す
帯電装置12が用いられているが、図12に示すよう
に、これに代えて図11に示す帯電装置212を用いる
こともできる。図12に示す画像形成装置は、帯電電極
202の外周面が固定型の押圧部材204により押圧さ
れているが、押圧部材204の形状及び位置を適切に設
定することによって、帯電電極202の周回移動が安定
化する。このため、図3に示す画像形成装置と同様に、
帯電ムラの発生を防止することができ、良好な画像を得
ることができる。
【0102】図6は、請求項12に記載の発明の一実施
形態である画像形成装置を示す概略構成図である。この
画像形成装置は、 図3に示す画像形成装置とは逆に、微
粒子付与手段47により帯電電極42に微粒子を塗布し
た後、帯電電極42上の微粒子の一部を電界または圧力
によりOPC感光体31の表面に供給するクリーナレス
方式の画像形成装置を示したものである。図3に示す画
像形成装置との構成の違いは、図6に示すように、帯電
電極42へ微粒子を付与する微粒子付与手段47を有し
ている事と、OPC感光体31へ微粒子を付与する微粒
子付着装置がないところである。その他の構成は、同一
条件に設定してある。
【0103】なお、 帯電電極42の初期状態は、図3に
示す画像形成装置と同様な方法で予め微粒子を塗布した
状態からスタートする。また、OPC感光体31の初期
状態も同様に予め微粒子を塗布した状態からスタートす
る。
【0104】上記微粒子付着手段47は、帯電電極42
の外周面と対向するように配置されたマグネット47a
からなり、図3に示す微粒子付与装置13で用いた微粒
子供給剤をマグネット47aの表面に吸着させて磁気ブ
ラシを形成したものである。そして、磁気ブラシを帯電
電極42に接触させることにより、微粒子を供給するよ
うになっている。また、 磁気ブラシの接触を確実なもの
とするため、帯電電極42の内側に上記マグネット47
aと対向するようにもう一つのマグネット47bを設置
している。これにより、帯電電極42の表面に安定して
微粒子を供給することができる。
【0105】このような画像形成装置では、帯電電極4
2が周回移動するとともに、帯電電極42がマグネット
47aに形成された磁気ブラシと接触し、磁気ブラシ中
の微粒子が帯電電極42の表面にほぼ一様に供給され
る。帯電電極42の表面に供給された微粒子は、OPC
感光体31と接触したときの圧力や放電時の電界の作用
により、その一部がOPC感光体31の表面に供給され
る。このような画像形成装置では、帯電電極42の表面
に微粒子がほぼ均一に塗布されるとともに、図3に示す
微粒子付着装置を用いなくても、帯電電極42から感光
体31の表面に微粒子を供給することができ、感光体3
1上の微粒子が減少するのを防止できる。このため、帯
電電極42の汚れによる帯電不良の発生を防止できると
ともに、感光体31上のトナー像の転写効率を向上する
ことができ、維持性の良好な画像形成装置を実現でき
る。なお、本実施形態では、上記マグネット47a,4
7bからなる微粒子付着手段47を採用したが、安定し
て供給できるものであれば、適宜変更して差し支えな
い。
【0106】次に、本願発明の効果を確認するため、図
3に示す画像形成装置、図6に示す画像形成装置、及び
図12に示す画像形成装置を用いて、6万枚( A3縦)
の連続ランテストを実施した結果を示す。この実験にお
ける環境条件は、22゜C/55%RH,28゜C/8
5%RH,10゜C/33%RHとし、各環境にて2万
枚づつ画像形成を行った。評価は以下の5項目について
実施した。 (1)帯電電位均一性、(2)帯電電極の回転スリップ
による画質欠陥(縦筋)、(3)帯電電極の汚れよる帯
電電位変動及び画質欠陥、(4)ウォークによる帯電電
極縁部の損傷、(5)転写率
【0107】なお、転写率は下式によって算出した。
【数4】 このとき、転写率はソリッドパッチ1.6の反射濃度の
原稿を用いて求めた。
【0108】上記の条件にて、図3に示す画像形成装
置、図6に示す画像形成装置、及び図12に示す画像形
成装置について評価を行った結果を表2に示す。また比
較のため、図7に示されるように、帯電電極に微粒子が
付与されない従来の回転型の帯電装置を、クリーナレス
方式の画像形成装置に適用した場合にも同様の評価も行
った。図7に示される画像形成装置は、OPC感光体1
01の表面に微粒子を塗布しておらず、感光体101と
離隔して配置される支持ロール113により、円筒状の
帯電電極112を感光体101と接触させるように支持
したものである。そして、支持ロール113を介して帯
電電極112へ帯電電圧を印加するようになっている。
また、帯電電極112を支持ロール113の周面に当接
させるとともに、帯電電極112の回転にともなって従
動するロール114が配置されている。これにより、帯
電電極112は感光体101との静電気力により感光体
101の移動方向に引っ張られ、感光体101の回転に
従動して周回移動するようになっている。
【0109】
【表5】
【0110】表5の結果より、図3に示す画像形成装
置、図6に示す画像形成装置、及び図12に示す画像形
成装置のいずれも、 従来の画像形成装置に比べて(1)
から(5)の全ての点で優れており、良好な画像が得ら
れることが確認された。これにより、本願発明に係る帯
電装置および画像形成装置の効果が実証された。
【0111】なお、本願発明に係る画像形成装置は、コ
ロトロン転写を用いた電子写真方法を例にとり、説明し
てきたが、中間転写体を用いても同様な効果が得られ
る。また、電子写真に限らず、イオノグラフィ、磁気記
録等を応用した複写機、プリンター等に適用できるもの
であり、何ら制限するものではない。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、 長期間に渡り、可撓性の円筒状フィルムからなる帯
電電極の回転を安定させることが可能であり、放電部で
ある微小空隙距離の変動、帯電電極の軸方向へのウォー
ク、帯電電極の変形・損傷を防止することができる。さ
らに、帯電電極の表面の汚れを防止することができ、帯
電電位がほぼ均一で信頼性に優れるオゾンレスの帯電装
置を実現できる。また、該帯電装置をクリーナレス方式
の画像形成装置に適用しても、長期間に渡り、高転写効
率を維持することが可能であり、トナー汚れによる画質
欠陥の発生を防止して良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
求項5、請求項6又は請求項7に記載の発明の一実施形
態である帯電装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す帯電装置の側面図である。
【図3】請求項8、請求項9、請求項10又は請求項1
1に記載の発明の一実施形態であって、図1に示す帯電
装置が用いられる画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図4】上記画像形成装置で用いられる現像装置を示す
概略構成図である。
【図5】上記画像形成装置における帯電電圧を印加する
タイミングおよび回転補助部材の駆動状態を示す図であ
る。
【図6】請求項10又は請求項12に記載の発明の一実
施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。
【図7】比較例である従来の画像形成装置を示す概略構
成図である。
【図8】微粒子の体積抵抗率による帯電性の違いを説明
する図である。
【図9】本願発明の画像形成装置で用いられる微粒子の
形状を説明する図である。
【図10】感光体上に微粒子を介してトナーを付着させ
た時の、感光体、微粒子、トナー相互間の付着状態を示
す図である。
【図11】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又
は請求項7に記載される発明の一実施形態である帯電装
置を示す概略構成図である。
【図12】図11に示す帯電装置が用いられる画像形成
装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 OPC感光体 1a 導体基体 1b 電荷発生層 1c 電荷輸送層 2 帯電電極 3 支持部材 4 回転補助部材 5 直流電源 6 帯電電圧付与部材 7a、7b 空間部 8 微小空隙(放電領域) 9 ウォーク修正手段 9a 板状部材 9b バネ 11、31、211 OPC感光体 12、32、212 帯電装置 13、213 微粒子付着装置 14、34、214 像書き込み装置 15、35、215 現像装置 16、36、216 転写帯電器 17、37、217 剥離用帯電器 18、38、218 除電ランプ 19、39、219 用紙搬送路 20、40、220 用紙搬送ベルト 21 現像ロール 22 マグネットロール 23 現像スリーブ 24 パドル 25 現像剤規制部材 26 ハウジング 27 微粒子供給剤担持ロール 28 第1のオーガー 29 第2のオーガー 201 感光体 202 帯電電極 203 支持部材 204 押圧部材 205 直流電源 206 帯電電圧付与部材 208 微小空隙(放電領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 義紀 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 長森 由貴 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する円筒状のフィルム状部
    材からなり、周面が周回移動する電荷受容体と接触して
    無端移動可能に支持される帯電電極と、この帯電電極に
    帯電用の電圧を印加する電源とを備え、 前記電荷受容体と前記帯電電極との接触部分の近傍にお
    ける微小間隙で放電を生じさせて前記電荷受容体を帯電
    する帯電装置において、 前記帯電電極の内側の、前記電荷受容体と近接する位置
    に支持され、前記帯電電極の内周長よりも短い外周長を
    有する支持部材と、 該支持部材と近接・離隔して配置され、前記電荷受容体
    の周回方向下流側において前記支持部材と前記帯電電極
    との間に空間部を形成し、前記帯電電極が前記電荷受容
    体と当接するように、該帯電電極の前記空間部の外周面
    を押圧する押圧手段とを有することを特徴とする帯電装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の帯電装置において、
    前記押圧手段および前記帯電電極の外周面に当接又は近
    接する部材は、帯電電極に印加される電圧と同電位であ
    ることを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の帯電装
    置において、前記押圧手段および前記帯電電極の外周面
    および内周面に当接する部材は、導電性または半導電性
    の部材からなり、電気的にフロートとなっていることを
    特徴とする帯電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか
    に記載の帯電装置において、前記押圧手段は、前記帯電
    電極と当接する位置が、プロセス方向における前記帯電
    電極の下流側最端部より上流側であることを特徴とする
    帯電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載の帯電装置において、前記支持部材は、非回転状
    態で支持されており、 前記押圧手段は、前記帯電電極の外周面と接触しながら
    回転し、該帯電電極の周回移動を補助する回転補助手段
    であることを特徴とする帯電装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の帯電装置において、
    前記電荷受容体がドラム状の部材であり、その中心と前
    記支持部材の中心とを結ぶ直線と、前記押圧手段の中心
    と前記支持部材の中心とを結ぶ直線とが形成する角度τ
    をθ(°)としたとき、 90°<θ<180° を満足するように設定されていることを特徴とする帯電
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか
    に記載の帯電装置において、前記支持部材の直径をd1
    、前記帯電電極の直径をd2 としたときに、これらの
    比が、 d1 /d2 ≦0.8 の関係を満足するように設定されていることを特徴とす
    る帯電装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記
    載の帯電装置において、前記帯電電極の表面上に、 トナ
    ーより小粒径で、体積抵抗率が1012Ω・cm以下の半
    導電性の微粒子がほぼ一様に付着されていることを特徴
    とする帯電装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の帯電装置において、
    前記微粒子は、 扁平な形状であり、長軸方向の寸法を
    1、 厚さをtとしたときに、1/tがほぼ2以上となる
    形状を有していることを特徴とする帯電装置。
  10. 【請求項10】 周回移動する表面に静電電位の差に
    よる潜像が形成される像担持体と、この像担持体にトナ
    ーを選択的に転移して前記潜像を可視化する現像装置と
    を備え、 請求項5から請求項9までのいずれかに記載の帯電装置
    が、前記像担持体を電荷受容体とするように設けられた
    画像形成装置であって、 画像形成のための帯電を行う前、又は一枚もしくは複数
    枚の画像形成のための帯電を行った後、前記帯電電極の
    回転を補助するように前記押圧手段の回転を継続すると
    ともに、帯電電圧の印加を一旦OFF状態とする時間を
    設けるように設定されていることを特徴とする画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 周回移動する表面に静電電位の差に
    よる潜像が形成される像担持体と、この像担持体にトナ
    ーを選択的に転移して前記潜像を可視化する現像装置と
    を備え、 請求項1から請求項9までのいずれかに記載の帯電装置
    が、前記像担持体を電荷受容体とするように設けられた
    画像形成装置であって、 前記像担持体の表面に、トナーより小粒径の微粒子がほ
    ぼ一様に塗布されており、 前記トナーは、現像時に前記微粒子の上に転移されるも
    のであり、 前記像担持体上のトナー像が転写された後は、前記像担
    持体上に残留する微粒子を、該像担持体上に維持したま
    ま次の潜像の形成及びトナー像の形成を行うようになっ
    ており、 前記像担持体の表面に塗布される微粒子の一部は、電界
    または前記帯電電極との接触時の圧力により、前記帯電
    電極の表面にほぼ一様に供給されるものであることを特
    徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 周回移動する表面に静電電位の差に
    よる潜像が形成される像担持体と、この像担持体にトナ
    ーを選択的に転移して前記潜像を可視化する現像装置と
    を備え、 請求項8又は請求項9に記載の帯電装置が、前記像担持
    体を電荷受容体とするように設けられた画像形成装置で
    あって、 前記像担持体の表面に、トナーより小粒径の微粒子がほ
    ぼ一様に塗布されており、 前記トナーは、現像時に前記微粒子の上に転移されるも
    のであり、 前記像担持体上のトナー像が転写された後は、前記像担
    持体上に残留する微粒子を、該像担持体上に維持したま
    ま次の潜像の形成及びトナー像の形成を行うようになっ
    ており、 前記帯電電極の表面に塗布される微粒子の一部は、電界
    または前記像担持体との接触時の圧力により、前記像担
    持体の表面にほぼ一様に供給されるものであることを特
    徴とする画像形成装置。
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