JPH10131603A - ドアクローザ用閉扉速度調整弁 - Google Patents
ドアクローザ用閉扉速度調整弁Info
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- JPH10131603A JPH10131603A JP30592996A JP30592996A JPH10131603A JP H10131603 A JPH10131603 A JP H10131603A JP 30592996 A JP30592996 A JP 30592996A JP 30592996 A JP30592996 A JP 30592996A JP H10131603 A JPH10131603 A JP H10131603A
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Abstract
た場合でも、調整弁を調整することなくクローザの閉扉
時間が変らないようにする。 【解決手段】 V字溝31を母線に沿って形成したスプ
ール軸32と、このスプール軸32と嵌合するスプール
孔24を有するスプール軸受23とから構成されたダッ
シュポット式調整弁において、スプール軸32の先端部
が挿入される開口端部を除いて、スプール孔24の内孔
を拡径する。
Description
ダッシュポット式スプリング緩衝機構を有するドアクロ
ーザの閉扉速度調整弁(以下単に調整弁という)の改良
に関する。
るものとしては、例えば、実開平2−85780号公報
に記載されている形式のものを挙げることができる。
慣性による過大な閉鎖力を作動油の流体抵抗により減衰
させて緩衝するようにしたもので、作動油が封入された
シリンダと、シリンダを前方の第1室と後方の第2室と
に仕切るピストンと、オリフィスを介して第1室と第2
室とを連通された導通路と、ピストンを第1室に向け付
勢させる戻しばねと、ピストンに設けられたラックと、
ラックに噛み合うピニオンと、シリンダに支承されると
共に、ピニオン及びアームが固定される回転軸とから成
る。
た従来のクローザは、作動油がオリフィスを通過する際
の流体抵抗を利用してクローザの閉鎖運動を緩衝するよ
うにしているため、環境の温度変化により作動油の粘度
も大きく変化し、従って扉の閉鎖時間を略一定に保持す
るには、環境の温度変化に応じて調整弁の調整をするこ
とが不可欠であった。
方部に取付けられていること、及び調整弁の調整には特
殊工具を必要とすること等から、一般のユーザには調整
弁を操作することは不可能に近く、已むを得ず、扉の閉
鎖時間は季節の移り変りによって変化するままに放置さ
れていたというのが実態である。
改善して、環境の温度変化による作動油の粘性が変って
も扉の閉鎖時間が大きく変らないようにすることを目的
として提案されたものである。
め、この発明は、軸先端部に、軸端位置において深さが
最も深く、軸の基部に向けて直線的に浅くなるV字溝を
母線に沿って形成したスプール軸と、このスプール軸と
嵌合するスプール孔を有するスプール軸受とから構成さ
れたダッシュポット式調整弁において、スプール軸の先
端部が挿入される開口端部を除いて、スプール孔の内孔
を拡径したことを特徴とする。
この発明について説明する。図1は、ドアクローザのダ
ッシュポット式の調整弁を内蔵したシリンダキャップ1
0の縦断面図で、ハウジング20及び調整軸30を有し
ている。
成され、図示しない筒状のドアクローザ本体に螺着され
て取付けられる。
しないシリンダ内に臨んでおり、その端面に形成された
付番しない凹陥部にはフィルター22とスプール軸受2
3とが嵌着されている。
貫通するようにして、後述するスプール軸と嵌合するス
プール孔24が形成されている。
5及び収納孔26が同軸に連設され、また、ハウジング
20の中央部には、これを半径方向に貫通して内端がね
じ孔25に開口する導油孔27が穿設されている。
納される調整軸30は、先端(図1で右端)にその母線
に沿ってV字溝31を形成したスプール軸32と、外周
面に上記ねじ孔25に螺合する雄ねじを形成した基部3
3と、パッキン34を嵌装した頭部35とを連設してな
る。
具を係合させるためのスリワリ36が形成され、このス
リワリに工具の先端を係合させて回転させることによ
り、調整軸30を回転させることができる。
螺合しているから、調整軸30を回動することにより調
整軸30をシリンダキャップ10内で前後方向(図1で
左右方向)に移動させることができる。
よりシリンダー内のピストンは左方向に押され、ピスト
ンに押された作動油はフィルター22を通過して矢印4
1に示したようにスプール軸受23のスプール孔24内
に流入する。
字溝31を通ってねじ孔25とスプール軸32の間のス
ペース28内に入り、矢印42に示すように、導油孔2
7及び図示しない導通路を経由してシリンダの低圧側に
戻される。
溝31の横断面積は非常に小さいため、ここにおいて大
きな流体抵抗が生じ、ピストンの移動速度を、実用上充
分な速度にまで減少させることが可能となっている。
23a(図2参照)とスプール軸32の先端面32aと
の距離、すなわち、スプール軸32の挿入長さは、前述
したように調整軸30の頭部35を回転させることによ
り調整可能である。
2aにおいて最も深く、基部33に向けて直線的に浅く
なるように形成されている。
増減させることにより、作動油が通過するスプール孔2
4内のV字溝31の長さ、及びスプール軸受23の端面
23aによって切断されるV字溝の断面積を増減させる
ことにより作動油の流体抵抗を調節できるから、その結
果として扉閉鎖速度を調節することができる。
れ方向が図1の矢印41及び42とは反対の調整弁があ
る。
弁の一般的な構造であって、ドアクローザに関する工業
分野においては公知のものであり、更に詳細な説明は省
略する。
な構成は、スプール孔24の内孔が、スプール軸32が
挿入される開口端部(図1で左端部)を除いて拡径され
ていることである。
孔24は大径部24aと小径部24bとを連設してな
る。
方向においてその端面23aから例えば0.5mmの奥
行きまでの部分に形成され、その内径はスプール軸32
の外径よりも0.001mm乃至0.02mm大きく設
定されており、スプール軸32としっくり嵌合してスプ
ール外周面との間の隙間が極力小さくなるように設定さ
れている。
プール軸受け23の材質及び作動油の圧力を勘案し、作
動油の圧力によって塑性変形しない程度に定めるものと
するが、後述の管摩擦抵抗を小さくするため、なるべく
小さい方が望ましい。
て右側)の部分に形成され、その内径は、スプール軸3
2の外径よりも十分に大きく、例えば小径部24bの内
径よりも2mm以上大きく設定されている。
されているから、その流体抵抗は従来の調整弁のそれと
比較して次に述べるように変化する。
類あり、その一つは流体が細い管中を通るときの抵抗
で、管摩擦抵抗(チョーク抵抗)と呼ばれている。
に、上部が大径部24aの円弧、下部がV字状溝により
囲まれた扇形状の断面を有する管路を作動油が流れると
きの管摩擦抵抗R1である。
管摩擦抵抗R1は次式で示される。
流速、管内径及び管の表面粗度に大きく関係し、粘性が
大きいほどλの値は大きい。また、lは管の長さ、dは
管の内径、vは流速、gは重力の加速度である。
いので上式がそのままでは当てはまらないが、内径dの
値をV字溝に相当する値に選ぶことにより適用可能であ
る。
衝立の小開口(オリフィス)を流体が通るときの抵抗
で、断面急変部抵抗(オリフィス抵抗)と呼ばれてい
る。
うに、スプール軸受端面23aがV字状溝31を切断す
る溝断面から形成される開口部37から作動油がスペー
ス28に流出するときの断面急変部抵抗R2である。
上部がスプール孔24の小径部24bの円弧で、下部は
V字状の扇形となっている。
ば、断面急変部抵抗R2は次式で示される。
る定数であるが、ほぼ1に等しいとされている。又、v
1、v2は断面急変部の前後における流体の流速、gは重
力の加速度である。
抵抗R1は、前述したように流体の粘性に関係するが、
断面急変部抵抗R2は粘性には関係しないことが、上記
の2つの式によって明らかである。
は、小径部24bの部分を除き、大径部24aの部分は
スプール軸32の外周に大きな空間を形成している。
しく大きな値となっており、流体の流速vは著しく小さ
くなる。その結果、管摩擦抵抗R1は断面急変部抵抗R
2に比較して非常に小さく粘性の変化による閉扉速度の
変化を小さく押さえることができる。
相違について実用寸法を用いて説明する。
スプール軸32とスプール孔24との配置を示し、スプ
ール軸の直径は4.5mm、V字溝31の水平長さは
3.5mm、V字溝31の最大深さは1.7mm、V字
溝31のV字の角度は60°である。
面の円弧と、V字溝31の側面のV字とから構成される
扇形の断面内を流れてスプール軸端面23aの外部に流
出する。
ール軸の先端面32aの位置において、約1.5mm2
である。
に示すように、スプール軸のV字状31の大部分は、ス
プール孔の大径部24a内に挿入されているので、扇形
の断面積は著しく大きい。
し、小径部の直径よりも2mm大きくして、6.5mm
とした場合でも、計算によれば扇形の断面積はスプール
軸の先端面32aの位置において約3.8mm2であ
る。
比べて扇形の断面積は約2.5倍に増大し、逆に流速は
1/2.5に減少する。
明の調整弁では、粘性に影響される管摩擦抵抗RIが従
来に比較して著しく減少し、主として粘性に影響されな
い断面急変化抵抗R2のみによって流体の速度を制御す
るので、季節変化等による作動油の粘性変化の影響を小
さくすることができる。
明の調整弁は、従来から使用されている調整弁のスプー
ル孔に大径部を形成させるだけで環境温度変化による閉
扉時間の影響を小さくすることができ、使用にあたって
格段の効果を奏する。
の調整弁の構造を変えることなく、製造コストの面でも
何ら変るところがないという利点もある。
縦断面図。
の拡大断面図。
の横断面図。
大縦断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 軸先端部に、軸端位置において深さが最
も深く、軸の基部に向けて直線的に浅くなるV字溝を母
線に沿って形成したスプール軸と、このスプール軸と嵌
合するスプール孔を有するスプール軸受とから構成され
たダッシュポット式調整弁において、スプール軸の先端
部が挿入される開口端部を除いて、スプール孔の内孔を
拡径したことを特徴とするドアクローザ用閉扉速度調整
弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30592996A JP3996661B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ドアクローザ用閉扉速度調整弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30592996A JP3996661B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ドアクローザ用閉扉速度調整弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10131603A true JPH10131603A (ja) | 1998-05-19 |
JP3996661B2 JP3996661B2 (ja) | 2007-10-24 |
Family
ID=17951004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30592996A Expired - Fee Related JP3996661B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | ドアクローザ用閉扉速度調整弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3996661B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9121217B1 (en) | 2001-07-13 | 2015-09-01 | Steven M. Hoffberg | Intelligent door restraint |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30592996A patent/JP3996661B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9121217B1 (en) | 2001-07-13 | 2015-09-01 | Steven M. Hoffberg | Intelligent door restraint |
US9995076B1 (en) | 2001-07-13 | 2018-06-12 | Steven M. Hoffberg | Intelligent door restraint |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3996661B2 (ja) | 2007-10-24 |
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