JPH10131507A - 仮設養生体の屋根 - Google Patents

仮設養生体の屋根

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JPH10131507A
JPH10131507A JP8292989A JP29298996A JPH10131507A JP H10131507 A JPH10131507 A JP H10131507A JP 8292989 A JP8292989 A JP 8292989A JP 29298996 A JP29298996 A JP 29298996A JP H10131507 A JPH10131507 A JP H10131507A
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JP
Japan
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roof
frame
building
living body
members
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Pending
Application number
JP8292989A
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English (en)
Inventor
Yoji Moroi
陽児 諸井
Masaaki Nakanishi
正明 中西
Makoto Kataoka
誠 片岡
Shinichiro Fujiwara
進一郎 藤原
Kenji Matsuzawa
健志 松澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH10131507A publication Critical patent/JPH10131507A/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04GSCAFFOLDING; FORMS; SHUTTERING; BUILDING IMPLEMENTS OR AIDS, OR THEIR USE; HANDLING BUILDING MATERIALS ON THE SITE; REPAIRING, BREAKING-UP OR OTHER WORK ON EXISTING BUILDINGS
    • E04G21/00Preparing, conveying, or working-up building materials or building elements in situ; Other devices or measures for constructional work
    • E04G21/24Safety or protective measures preventing damage to building parts or finishing work during construction
    • E04G21/242Safety or protective measures preventing damage to building parts or finishing work during construction for temporarily covering the whole worksite, e.g. building, trench

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  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業を円滑かつ安全に行うことができ、さら
には仮設養生体組立の工期短縮化を図ることのできる仮
設養生体の屋根を提供することを課題とする。 【解決手段】 仮設養生体2の屋根5を、棟梁51と側
部フレーム7の上端部との間に架設されたチャンネル材
52と、互いに隣接するチャンネル材52,52間に張
設された屋根ワイヤ53と、屋根ワイヤ53と直交する
フレーム材54と、その上面に張設された柔軟な材料か
らなる屋根シート55とから構成し、各チャンネル材5
2はアイナット59によって屋根ワイヤ53に沿って移
動自在に係合する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等を構築する
ときに用いて好適な仮設養生体の屋根に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ビル等の建物を施工する
に際しては、その外周部に作業足場を確保するために仮
設養生体が設けられることが通常である。仮設養生体
は、作業足場の確保以外にも、落下養生や外部への塵埃
の飛散防止、防音等を目的として建物全体を覆うシート
等の遮蔽体を取り付けるためにも利用されるものであ
る。
【0003】従来一般の仮設養生体は、いわゆる枠組足
場を用いて地上より立設する形態のものが最も一般的で
あるが、これではビル等を構築する場合には足場の組立
・解体に多大な手間とコストがかかる。このため、仮設
養生体を、地上ではなく施工中の建物に支持させて設置
し、施工の進捗にともなって仮設養生体全体を順次上方
へ盛り替えていくという工法も用いられつつある。
【0004】上記仮設養生体は施工中の建物の側方にの
み設けられるのが通常であるが、近年では、仮設養生体
に施工中の建物の上方を覆う屋根を備え、該建物上部の
施工現場の全天候化を図るものも開発されている。この
ように屋根を備えた仮設養生体を設置するには、建物の
低層部を構築するまでの間に、仮設養生体の建物の側方
を覆う部分を枠組足場材やパイプ製のトラス材等によっ
て組み上げ、この後に屋根を架設するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の仮設養生体の屋根には、以下のような問
題が存在する。すなわち、仮設養生体の屋根の架設作業
は、建物の側方を覆う養生体本体が完了した後でないと
行えないため、仮設養生体組立の工期短縮化の妨げとな
っていた。また、この屋根を架設するには、屋根を構成
する多数の部品を揚重しなければならず、その揚重及び
組み付けに手間がかかるうえ、架設作業は高所作業でも
あるため、作業を円滑かつ安全に行うことのできる屋根
の構造の開発が望まれていた。本発明は、以上のような
点を考慮してなされたもので、作業を円滑かつ安全に行
うことができ、さらには仮設養生体組立の工期短縮化を
図ることのできる仮設養生体の屋根を提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
構築中の建物を覆うように設けられて、工事進捗に伴っ
て漸次上方へ盛り替えられる仮設養生体の屋根であっ
て、該屋根が、該屋根の連続する方向において定められ
た間隔を隔てて複数本設けられたチャンネル材と、前記
屋根の連続する方向において互いに隣接する前記チャン
ネル材間に張設された複数本のレール材と、これらレー
ル材に沿って移動自在に係合されて、前記フレーム材と
略平行に延在する複数本のフレーム材と、互いに隣接す
るフレーム材間に取り付けられて柔軟性を有した屋根シ
ートとから構成されていることを特徴としている。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の仮
設養生体の屋根において、前記レール材が、テンション
を付与されて張設されたワイヤであることを特徴として
いる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る仮設養生体の
屋根の実施の形態の一例を、図1ないし図5を参照して
説明する。
【0009】図1は構築中のビル(建物)1を示すもの
であり、この図に示すように、このビル1には、施工階
の側方および上方を覆う仮設養生体2が設けられてい
る。仮設養生体2は、仮設用のトラス部材から構成され
たフレーム(養生体本体)3と、ビル1の側面に取り付
けられてフレーム3を支持する複数の支持ブラケット
(支持部材)4と、フレーム3の上面に架設された屋根
5と、資材を搬送する搬送システム6とから概略構成さ
れている。
【0010】フレーム3は、施工階の四方を囲むよう平
面視長方形のビル1の四方の各側面に配設された側部フ
レーム7と、この側部フレーム7の上端部において、ビ
ル1の短手方向に延在するよう架設された複数本の上部
ビーム8とからなっている。図2に示すように、側部フ
レーム7は、その一部がビル1の側面から側方に張り出
すよう突出形成されており、ここが資材を搬入するため
の搬入口9とされている。
【0011】図1に示したように、これらの側部フレー
ム7,上部ビーム8は、ユニットトラス材10を組み合
わせることによって立体トラス構造とされている。各ユ
ニットトラス材10は、パイプ材によって形成された所
定長の平面トラス材であり、これらのユニットトラス材
10をブレース材(図示なし)およびジョイント部材
(図示なし)で立体的に組み立てることによって、側部
フレーム7あるいは上部ビーム8を形成するようになっ
ている。なお、このようなユニットトラス材10として
は、例えば本出願人が出願した特願平6−207829
号や特願平8ー10428号の技術が好適である。
【0012】図1および図2に示したように、このよう
なフレーム3において、側部フレーム7の外周面には、
その全面に養生シート13が張設されている。この養生
シート13は、細かい穴が多数形成されたメッシュ状の
シート材からなり、落下養生や外部への塵埃の飛散防
止、防音を図るとともに、通風および採光をある程度図
れるものである。
【0013】図1に示したように、側部フレーム7の下
端部には、搬入口9の部分を除き、ビル1の側面との隙
間を塞ぐ塞ぎ板14が設けられている。この塞ぎ板14
には、工事現場の外周部を囲むためのいわゆる安全鋼板
等が好適であり、このような既製の製品を用いれば低コ
ストで塞ぎ板14を形成することが可能である。
【0014】さらに、このフレーム3には、前記各支持
ブラケット4と対向する位置にそれぞれ二本一対の縦レ
ール15,15が一体に設けられている。これら縦レー
ル15,15は、例えばH型鋼等からなり、フレーム3
の側部フレーム7の上端部から下端部にまで延在するよ
う設けられている。
【0015】図2に示したように、支持ブラケット4
は、ビル1の側面に所定間隔毎に配置されている。図3
に示すように、各支持ブラケット4は、構築すべきビル
1の例えば2階高分程度の高さを有しており、上下方向
に延在する二本一対のH型鋼材からなるブラケット本体
20,20が、これらと直交するビーム材21,21,
…によって一体に組まれた構成となっている。そして、
図4に示すように、ブラケット本体20,20には、ビ
ル1の側面と対向する側の下端部と中間部とには、それ
ぞれ、この支持ブラケット4をビル1の側面に着脱自在
に固定するための固定機構22が備えられ、反対側の下
端部と上端部とには、前記フレーム3の縦レール15,
15を摺動自在に支持する摺動部材23,23が備えら
れている。
【0016】固定機構22は、各ブラケット本体20の
下端部に配設された荷重支持ピン24と、各ブラケット
本体20の下端部および中間部の2カ所に配設されたア
ンカー固定部25,25とから構成されている。
【0017】荷重支持ピン24は、ブラケット本体20
の下端部に一体に設けられた保持部材26に、水平方向
に沿って移動自在となるよう保持されて、ブラケット本
体20からビル1側に向けて出没自在な構成となってい
る。そして、この荷重支持ピン24をビル1側に突出さ
せてその先端部をビル1の側面のプレキャストコンクリ
ート板Cの所定位置に形成された穴Hに挿入することに
より、支持ブラケット4の上下方向の荷重を支持するよ
うになっている。
【0018】また、各アンカー固定部25は、ビル1の
躯体に一端が定着されたアンカーボルト27の他端が、
定着ナット28によってブラケット本体20に定着され
るようになっている。そして、各ブラケット本体20の
ビル1と対向する側には傾斜面を有したプレート30が
設けられ、このプレート30とビル1の側面との間にク
サビ部材31が打ち込まれる構成となっている。このよ
うなアンカー固定部25においては、アンカーボルト2
7と定着ナット28とによって、各ブラケット本体20
がビル1から離される方向の力を受け、プレート30と
ビル1との間にクサビ部材31を打ち込むことによっ
て、各ブラケット本体20がビル1に接近する方向の力
を受けるようになっている。
【0019】このような固定機構22では荷重支持ピン
24を穴Hから抜き、クサビ部材31を取り外し、さら
にアンカーボルト27,定着ナット28を外すことによ
って、支持ブラケット4をビル1から切り離すことがで
きるようになっている。
【0020】前記摺動部材23は、各ブラケット本体2
0の下端部と上端部とにそれぞれ設けられており、H型
鋼からなる縦レール15を両側から挟み込み、縦レール
15を上下方向に摺動自在に支持するようになってい
る。なお、摺動部材23または縦レール15との間には
所要のクリアランスが確保されるとともに、いずれか一
方の摺動面には、例えばテフロン(登録商標)等の摩擦
低減材(図示なし)が必要に応じて配設されている。
【0021】図3に示したように、各ブラケット本体2
0の下端部に設けられた摺動部材23Aには、縦レール
15との連結を着脱自在とするための連結ピン33が備
えられている。この連結ピン33により、支持ブラケッ
ト4とフレーム3とを連結でき、フレーム3の荷重を支
持ブラケット4で支持できるようになっている。
【0022】上記のようにして、図4に示したように、
支持ブラケット4は、固定機構22によってビル1の側
面に着脱自在に固定できるようになっており、また摺動
部材23によってフレーム3を上下方向に相対移動可能
に支持し、連結ピン33によってフレーム3を着脱自在
に連結固定できる構成となっている。
【0023】また、これらフレーム3と支持ブラケット
4には、ビル1の施工の進捗にともなってこれらを上方
に盛り替えるための盛替機構40が備えられている。図
3に示したように、この盛替機構40は、チェーンブロ
ック41を駆動源とし、このチェーンブロック41から
繰り出されるチェーン42をフレーム3,支持ブラケッ
ト4に適宜掛け替えることによって、フレーム3,支持
ブラケット4の盛替を行うようになっている。
【0024】図5に示すように、前記構成からなるフレ
ーム3の上面に形成された屋根5は、ビル1の長手方向
に延在するよう設けられた棟梁51と、棟梁51と側部
フレーム7の上端部との間に架設されたチャンネル材5
2と、互いに隣接するチャンネル材52,52間に張設
された屋根ワイヤ(レール材,ワイヤ)53と、屋根ワ
イヤ53と直交するフレーム材54と、その上面に張設
された柔軟な材料からなる屋根シート55とから概略構
成されている。
【0025】図1に示したように、棟梁51は、所定間
隔ごとに設けられた上部ビーム8,8,…上に設けられ
ており、立体トラス構造とされている。図1および図5
に示したように、チャンネル材52は、その一端が棟梁
51に連結され、他端が側部フレーム7の上端部にブラ
ケット56を介して連結されている。
【0026】図5に示したように、屋根ワイヤ53は、
チャンネル材52の延在する方向において所定間隔ごと
に張設されており、各屋根ワイヤ53は、両端部がビル
1の長手方向において互いに隣接するチャンネル材5
2,52の上面に固定され、ターンバックル57によっ
てテンションが付与されている。
【0027】フレーム材54は、例えば樹脂等の弾性を
有する材料から形成されている。各フレーム材54は屋
根ワイヤ53,53,…上に配設されており、その下面
の各屋根ワイヤ53と交差する位置には先端部に穴を有
するアイナット59が備えられている。そして、各アイ
ナット59に各屋根ワイヤ53が通されることによっ
て、フレーム材54が屋根ワイヤ53に沿って移動自在
に係合されている。このようにして、テンションが付与
されている屋根ワイヤ53,53,…上に、これらと直
交するフレーム材54,54,…を配設することによっ
て、フレーム材54にもテンションが付与されるように
なっている。
【0028】ところで、図5は屋根5を架設する途中の
状態を示すものであるため、フレーム材54が不等間隔
に位置しているが、屋根5を架設し終わった状態では、
これらフレーム材54は、屋根ワイヤ53の長手方向に
おいて所定間隔ごとに配設されるようになっている。
【0029】屋根シート55は、複数枚の帯状のシート
材55aからなり、各シート材55aが互いに隣接する
フレーム材54,54間に張設されることによって構成
されている。
【0030】なお、ここで用いるフレーム材54、屋根
シート55としては、いかなるものを用いてもよいが、
例えば本出願人が先に出願した特願平7−326112
号の技術等が好適である。
【0031】次に、上記構成からなる仮設養生体2を用
いてビル1を構築するための施工方法について説明す
る。まず、ビル1の基礎部分および1〜2階程度の部分
の躯体を構築する。このとき、図4に示したように、ビ
ル1の外壁を形成する各プレキャストコンクリート板C
の所定位置には、前記支持ブラケット4の荷重支持ピン
24を差し込むための穴Hを形成しておく。さらに、支
持ブラケット4を取り付けるべき位置には、各階の柱と
梁との仕口部分にアンカーボルト27を取り付けてお
く。
【0032】次いで、支持ブラケット4,4,…を、ビ
ル1の側面に取り付ける。これには、各支持ブラケット
4の固定機構22の荷重支持ピン24をプレキャストコ
ンクリート板Cの穴Hに挿入した後、アンカーボルト2
7に定着ナット28を定着させ、さらにプレート30と
プレキャストコンクリート板Cとの間にクサビ部材31
を入れる。このようにして全ての支持ブラケット4,
4,…をビル1の側面に取り付けた後、これら支持ブラ
ケット4にフレーム3を取り付ける。このとき、フレー
ム3は、地上において側部フレーム7,上部ビーム8を
地組みしてユニット化しておくことにより、組立作業を
安全かつ効率よく行うことができる。
【0033】さらにこの段階で、図1に示したように、
フレーム3の上部ビーム8の下面側に搬送システム6の
取り付けを行う。続いて、図1に示したように、フレー
ム3の外側面に養生シート13を張設する。これによ
り、いわゆる外周足場が形成された状態となる。
【0034】この後、フレーム3の上面に屋根5を架設
する。これには、まず、図5に示したように、フレーム
3の上部ビーム8,8,…上に棟梁51を取り付けた
後、所定の位置にチャンネル材52,52を取り付け
る。次いで、ビル1の長手方向において互いに隣接する
チャンネル材52,52間に、屋根ワイヤ53を所定の
テンションを付与して張設する。
【0035】この後には、フレーム材54および屋根シ
ート55の取付を行うが、これに際しては、予め工場あ
るいはビル1の施工現場の地上等において、フレーム材
54と屋根シート55とを一体に組み立てておく。すな
わち、所定本数のフレーム材54,54,…を並べ、互
いに隣接するフレーム材54,54間にシート材55a
をそれぞれ取り付けるのである。このとき、本出願人が
先に出願した特願平7−326112号の技術を用いれ
ば、その作業を容易に行うことが可能である。
【0036】このようにして予め組み立てておいたフレ
ーム材54と屋根シート55は、フレーム材54,5
4,…が並ぶ方向に折り畳んでおき、この状態のまま、
フレーム3上に揚重する。次いで、このフレーム材54
および屋根シート55を既に張設された屋根ワイヤ5
3,53,…上に載置した後、各フレーム材54をアイ
ナット59,59,…によって各屋根ワイヤ53に係止
させる。これとともに、一方の側の端部に位置するフレ
ーム材54をこれに隣接するチャンネル材52A,52
Aに固定し、他方の側のフレーム材54には牽引ロープ
70,70を取り付ける。
【0037】次いで、牽引ロープ70,70を水平方向
に引っ張れば、各フレーム材54は屋根ワイヤ53,5
3,…に沿って摺動し、折り畳まれた屋根シート55が
広げられていく。そして、牽引ロープ70,70を取り
付けたフレーム材54をチャンネル材52B,52Bに
固定することによって、この部分の屋根5が張設され
る。
【0038】そして、上記作業を、ビル1の長手方向に
おいて互いに隣接するチャンネル材52,52間で同様
に行うことによって、フレーム3の上面全体への屋根5
の張設作業が完了する。これにより、図1に示したよう
に、仮設養生体2の組立・取付作業が完了した状態とな
り、ビル1の施工現場はその側方と上面とが覆われて全
天候化が図られる。
【0039】このようにして仮設養生体2を取り付けた
後には、その内方でビル1を積み上げ構築していく。こ
のときには、柱鉄骨S1,梁鉄骨S2や、外壁面を形成
するプレキャストコンクリート板C等の資材は、搬送シ
ステム6によって、フレーム3の側部フレーム7に形成
された搬入口9から荷揚げするようにする。そして、施
工階においては、柱鉄骨S1の建て込みおよび梁鉄骨S
2の架設を行った後、外壁面を形成するプレキャストコ
ンクリート板Cの取付を行う。さらに、梁鉄骨S2上に
は、例えばハーフプレキャストコンクリート造の床版
(図示なし)を設置する。この後、型枠を所定形状に組
み立てて、柱1a,梁1b,壁1c,床1dを形成する
ためにコンクリートを打設する。そして、打設したコン
クリートが硬化して所要の強度を発現した時点で、この
施工階の躯体が構築されたことになる。
【0040】このようにして、ビル1の1階高分の躯体
の施工が完了した後には、仮設養生体2の上方への盛替
を行う。これには、基本的に、図3に示した盛替機構4
0のチェーンブロック41を用いて、まず支持ブラケッ
ト4,4,…を盛り替えた後、チェーンブロック41の
チェーン42を適宜掛け替えてフレーム3を盛り替え
る。このときには、支持ブラケット4の固定機構22の
荷重支持ピン24、アンカー固定部25、連結ピン33
を適宜着脱させることにより、支持ブラケット4のビル
1からの切り離し,支持ブラケット4とフレーム3との
切り離し作業を行う。
【0041】そして、仮設養生体2全体を1階高分上方
に盛り替えた後には、ビル1の躯体の1階高分の施工作
業と、仮設養生体2の盛り替え作業とを交互に繰り返し
ていくことによって、ビル1を最上部まで施工してい
く。ところで、ビル1の躯体の各階の施工が完了した後
においては、設備工事、内装工事等を順次下層階から並
行して行うのは言うまでもない。
【0042】上述した仮設養生体2の屋根5は、棟梁5
1と側部フレーム7の上端部との間に架設されたチャン
ネル材52と、互いに隣接するチャンネル材52,52
間に張設された屋根ワイヤ53と、屋根ワイヤ53と直
交するフレーム材54と、その上面に張設された柔軟な
材料からなる屋根シート55とから概略構成されてい
る。そして、各チャンネル材52はアイナット59によ
って屋根ワイヤ53に沿って移動自在に設けられてい
る。これにより、施工時には屋根シート55とフレーム
材54とを予め組み立てればこれを折り畳んでおくこと
ができるので、トラックで運搬することが可能となり、
これを工場等で組み立てることによって、現場での作業
を削減して作業の効率化を図ることができる。また、屋
根ワイヤ53を張設した後においては、折り畳んだ屋根
シート55を引っ張って広げればよいので、屋根5の架
設作業を円滑かつ容易に行うことができ、また高所作業
を削減して安全性の向上を図ることもできる。さらに、
フレーム3全体が完成しない状態であっても、その一部
分が完成すればこの部分から屋根シート55を張設する
ことも可能である。このようにして、仮設養生体2の組
立工期の短縮化を図ることができる。また、屋根シート
55およびフレーム材54を屋根ワイヤ53に沿って移
動させることができ、屋根5を開閉自在とすることもで
きる。
【0043】また、上記仮設養生体2は、屋根5を含み
そのほぼ全部を仮設材の鉄骨・トラス材等で構成するこ
とができる。このような仮設材はリースが一般的である
ことから、仮設養生体2をより経済的なものとすること
ができる。
【0044】なお、上記実施の形態において、本願発明
の主旨を逸脱しない範囲内であれば、仮設養生体2の屋
根5の各部の構造、および施工方法等については他のい
かなる構成を適用してもよい。例えば、屋根5に、フレ
ーム材54を移動自在に支持するレール材として屋根ワ
イヤ53を用いる構成としたが、屋根5の規模等によっ
ては、これを鋼棒、鋼材等で構成するようにしてもよ
い。また、フレーム材54,屋根シート55について
は、折り畳み可能となるのであれば、その構造を何ら問
うものではなく他の構造を採用してもよい。さらに、チ
ャンネル材52についても、屋根5の規模によっては、
屋根5の両端部のみとすることも可能である。加えて、
屋根5は棟梁51を有するものとしたが、その形状は平
屋根等であってもよい。これ以外にも、仮設養生体2の
屋根5以外の部分の構造、さらには仮設養生体2の屋根
5を適用するビル1の規模や形状,構造等についても何
ら限定する意図はない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る仮
設養生体の屋根によれば、定められた間隔を隔てて複数
本設けられたチャンネル材と、互いに隣接するチャンネ
ル材間に張設された複数本のレール材と、これらレール
材に沿って移動自在に係合されてた複数本のフレーム材
と、互いに隣接するフレーム材間に取り付けられて柔軟
性を有した屋根シートとからなる構成となっている。ま
た、請求項2に係る仮設養生体の屋根によれば、レール
材がテンションを付与されて張設されたワイヤである構
成となっている。これにより、施工時には屋根シートと
フレーム材とを予め組み立てればこれを折り畳んでおく
ことができるので、トラックで運搬することが可能とな
り、これを工場等で組み立てることによって、現場での
作業を削減して作業の効率化を図ることができる。そし
て、この後は、折り畳んだ屋根シートを広げればよいの
で、屋根の架設作業を円滑かつ安全に行うことができ
る。さらに、仮設養生体の養生体本体全体が完成しない
状態であっても、その一部分ができていればこの部分か
ら屋根シートを張設することも可能である。このように
して、上記構成からなる屋根を採用することによって、
仮設養生体の組立工期の短縮化を図ることができる。加
えて、屋根シートおよびフレーム材をワイヤ等からなる
レール材に沿って移動させることができ、屋根を開閉自
在とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る仮設養生体の屋根を適用して施
工中の建物の一例を示す立断面図である。
【図2】 前記仮設養生体の平断面図である。
【図3】 同仮設養生体を構成する支持部材を示す側面
図である。
【図4】 前記支持部材の立断面図である。
【図5】 前記仮設養生体の屋根を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ビル(建物) 2 仮設養生体 3 フレーム(養生体本体) 4 支持ブラケット(支持部材) 5 屋根 52 チャンネル材 53 屋根ワイヤ(レール材,ワイヤ) 54 フレーム材 55 屋根シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 進一郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 松澤 健志 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築中の建物を覆うように設けられて、
    工事進捗に伴って漸次上方へ盛り替えられる仮設養生体
    の屋根であって、 該屋根が、該屋根の連続する方向において定められた間
    隔を隔てて複数本設けられたチャンネル材と、前記屋根
    の連続する方向において互いに隣接する前記チャンネル
    材間に張設された複数本のレール材と、これらレール材
    に沿って移動自在に係合されて、前記フレーム材と略平
    行に延在する複数本のフレーム材と、互いに隣接するフ
    レーム材間に取り付けられて柔軟性を有した屋根シート
    とから構成されていることを特徴とする仮設養生体の屋
    根。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の仮設養生体の屋根におい
    て、前記レール材が、テンションを付与されて張設され
    たワイヤであることを特徴とする仮設養生体の屋根。
JP8292989A 1996-11-05 1996-11-05 仮設養生体の屋根 Pending JPH10131507A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101824905A (zh) * 2010-06-04 2010-09-08 中建三局建设工程股份有限公司 装配式可变钢桁架平台及其布置方法和组装方法
CN101949211A (zh) * 2010-10-29 2011-01-19 中建三局建设工程股份有限公司 低位少支点模块化整体顶升钢平台模架体系

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