JPH10131225A - 地下構造物用蓋の蓋本体 - Google Patents

地下構造物用蓋の蓋本体

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JPH10131225A
JPH10131225A JP9333360A JP33336097A JPH10131225A JP H10131225 A JPH10131225 A JP H10131225A JP 9333360 A JP9333360 A JP 9333360A JP 33336097 A JP33336097 A JP 33336097A JP H10131225 A JPH10131225 A JP H10131225A
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洋吉 高田
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耕次 寺田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水や土砂等の滞留物を速やかに排出でき
るようにし、滞留物によってスリップが倍加されるのを
防止できる地下構造物用蓋ならびにその蓋本体および受
枠を提供すること。 【解決手段】上端面が受枠の上端面とほぼ一致する高さ
のそれぞれ独立した複数の凸部とこれらの凸部を囲むよ
うにする凹部とによって凹凸模様を表面に形成した地下
構造物用蓋の蓋本体において、凹部を蓋本体の中央部か
ら外周に向けて漸次深くなるようにし、一方受枠につい
ては上端面の周方向の一部または全周に凹部を設け、こ
の凹部には受枠の外周へ向けて上向きの傾斜とした排出
ガイドを設け、これらの蓋本体と受枠との組合せによっ
て地下構造物用蓋を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下構造物用蓋な
らびにその蓋本体および受枠に係り、特に雨水や土砂等
を蓋本体および受枠から速やかに排出して歩行者が滑っ
たり車輌のタイヤがスリップしたりするのを効果的に防
止できるようにした地下構造物用蓋ならびにその蓋本体
および受枠に関する。
【0002】なお、本願明細書でいう「地下構造物用
蓋」とは、下水道における地下埋設物,地下構造施設等
と地上とを通じる開口部を閉塞する大型鉄蓋,マンホー
ル蓋,汚水桝蓋、電力・通信における地下施設機器や地
下ケーブル等を保護する開閉可能な共同溝用鉄蓋,送電
用鉄蓋,配電用鉄蓋、上水道やガス配管における路面下
の埋設導管およびその付属機器と地上とを結ぶ開閉扉と
しての機能を有する消火栓蓋,制水弁蓋,仕切弁蓋,空
気弁蓋,ガス配管用蓋,量水器蓋等を総称する。
【0003】
【従来の技術】歩道や車道等に設置される地下構造物用
蓋の蓋本体や受枠の表面には、その装飾を兼ねた凹凸模
様が形成され、雨天等の際に歩行者が足を滑らせたり車
輌がスリップするのを防止するようにしている。
【0004】このスリップ防止を図るために表面模様を
改良した蓋本体や受枠としては、たとえば実開昭60−
27160号公報および実公平7−39964号に記載
されたものがある。
【0005】前者は蓋本体に関するものであり、蓋本体
の表面に平面形状が六角形の凸部とY字状の凸部を相互
に一定の模様パターンとなるように一様に分布させて形
成し、これらの凸部の周りを凹部としたものである。
【0006】このような凸部と凹部との組合せによる表
面模様のパターンによれば、歩行者や車輌がいずれの方
向から進行してきた場合でも、足の滑りやタイヤのスリ
ップを防止できるとしている。そして、凸部の周りに形
成されている凹部はその全てが連なっているので、土砂
等が表面に堆積しても、この凹部を通路のようにして排
出できる等の利点もあるとされている。
【0007】また、後者の公報は受枠のフランジ壁の上
面に滑り止め模様を形成したものであって、この滑り止
め模様としてフランジ壁に沿って周回状に設けた波形溝
とこの波形溝の山部および谷部に対応して形成された単
孔とを設けることによって、スリップ防止を図るように
したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
60−27160号公報に記載のものでは、蓋本体の外
周に外縁部が形成されているので、凹部自体は全てが連
なっていても、蓋本体を全体としてとらえれば、この凹
部は外縁部によって包囲された格好になる。しかも、凹
部は上面レベルに対して一様な深さで凹ませた平坦面を
形成するだけであり、凹部と外縁部との間の段差もほぼ
直角或るいは鋳造による場合の抜き勾配が設けられた程
度であるので、凹部に溜まった雨水や土砂等を外周側ま
で導いて蓋本体の外に排出するには、或る程度は人為的
な処理が必要であり、時間の経過とともに自然に排出さ
れることを期待することはできない。
【0009】また、凸部の上面も一様な高さの平坦面な
ので、この凸部の上面にも雨水や土砂が付着して堆積し
たままになる。
【0010】一方、実公平7−39964号公報に記載
の受枠についても、そのフランジ壁の上面に形成した滑
り止め模様は周りに対しては凹んでいて閉ざされた凹部
となっているので、同様に雨水や土砂が溜まったままと
なりやすい。
【0011】このように、従来の構造では、蓋本体や受
枠の表面に雨水や土砂が溜まってしまうとその速やかな
排出が困難であり、表面に溜まったままとなりやすい。
これらの表面上の雨水や土砂等の滞留物は、車輌等が通
過する際にタイヤ等と蓋本体や受枠の表面との間に介在
したとえばコロのような作用をするので、たとえ蓋本体
や受枠の表面にスリップ防止のための凹凸模様を設けて
いても、その効果が著しく低下するという問題点があ
る。
【0012】本発明において解決すべき課題は、雨水や
土砂等の滞留物を速やかに排出できるようにし、滞留物
によってスリップが倍加されるのを防止できるようにし
た地下構造物用蓋ならびにその蓋本体および受枠を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の地下構造物用蓋
の蓋本体は、上端面が受枠の上端面とほぼ一致する高さ
のそれぞれ独立した複数の凸部とこれらの凸部を囲むよ
うにする凹部とによって凹凸模様を表面に形成した地下
構造物用蓋の蓋本体において、前記凹部を蓋本体の中央
部から外周に向けて漸次深くなるようにしたことを特徴
とする。
【0014】このように凹部を外周に向けて漸次深くな
るように形成することで、雨水等を蓋本体の外周側に導
きやすくなる。
【0015】また、本発明の地下構造物用蓋の蓋本体
は、表面に凹凸模様を形成すると共に外周に外縁部を形
成した地下構造物用蓋の蓋本体において、外縁部に隣接
する凹部の底面から当該外縁部の上面までの間に、蓋本
体の外周に向けて上向きの傾斜とした案内面を設けたこ
とを特徴とする。
【0016】このような案内面を設けることで凹部に溜
まった雨水や土砂等を蓋本体の外に導きやすくすること
ができ、これらの雨水や土砂の速やかな排出が促され
る。
【0017】さらに、本発明の地下構造物用蓋の蓋本体
は、凸部の上面に、この凸部の外周に向けて下向きに傾
斜する傾斜面および/または凸部の外周で開口する排出
溝を設けたことを特徴とする。
【0018】凸部の上面にそれ自体の外周に向けて下向
きの傾斜面や排出溝を形成することによって、凸部自体
に付着した雨水や土砂の凹部側への排出が可能なので、
凸部表面によるスリップ防止効果が高く維持される。
【0019】また、本発明の地下構造物用蓋の受枠は、
受枠の上端面の周方向の一部または全周に凹部を設け、
この凹部には受枠の外周に向けて上向きの傾斜とした排
出ガイドを設けたことを特徴とする。
【0020】排出ガイドを凹部に設けることにより、蓋
本体の案内面の場合と同様に受枠上の雨水や土砂の排出
を速やかに促すことが可能となる。
【0021】そして、これらの蓋本体と受枠との組合せ
によって本発明の地下構造物用蓋を構成することができ
る。
【0022】このような地下構造物用蓋では、蓋本体お
よび受枠のそれぞれについての滞留物に対する排出効果
が相乗的に作用して地下構造物用蓋全体からより一層速
やかに滞留物を排出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の地下構造物用蓋の蓋本体
では、案内面を蓋本体の外縁部の周方向に間隔をおいて
形成し、これらの案内面どうしの間に、蓋本体の中央部
に向けて突き出る突起を設けたものとすることができ
る。
【0024】このような突起を設けることで、タイヤへ
の摩擦力を増強させることができ、案内面による滞留物
の排出効果との組合せにより、スリップ防止効果が向上
する。
【0025】また、蓋本体に形成した凸部には、それ自
体に傾斜面や排出溝を設けると共に、これらの凸部のう
ちの全部または一部には、その上面に小凸部および/ま
たは小凹部を設けるようにしてもよい。
【0026】このように、凸部の上面に小凸部や小凹部
を設けるものでは、各凸部によるタイヤ等への摩擦力が
増強される。
【0027】さらに、凹部を蓋本体の中央部から外周に
向けて漸次深くすると共に外縁部に案内面を設けたもの
に対して、傾斜面や排水溝または小凸部や小凹部を形成
した凸部を設けることによって、より一層速やかな雨水
や土砂の排出が可能となると同時に、タイヤへの摩擦力
も増強される。
【0028】一方、受枠についても、その上端面の凹部
に排出ガイドを設けると共に、凹部を形成する外周壁お
よび/または内周壁には、凹部の内方に向けて突き出る
突部を設けるようにしてもよい。このような構成であれ
ば、蓋本体の外縁部に案内面と突起とを設けた場合と同
様にスリップ防止の効果が向上する。
【0029】
【実施例】図1は本発明の地下構造物用蓋の蓋本体を受
枠に載置した状態の要部を示す縦断面図である。
【0030】図において、その上端面を路面のレベルに
合わせて地中に設置される受枠1に対し、蓋本体2が従
来周知のテーパ嵌合されている。蓋本体2は、後述する
ように、その表面に凹凸模様を持つが、凸部はいずれも
その上端面の高さが受枠1の上端面の高さとほぼ同一と
なるように形成されている。
【0031】図2は蓋本体2の平面図であり、平面形状
を六角形とした凸部3を各々独立に配置した表面模様を
持ち、外周には外縁部4を形成している。これらの凸部
3の上端面および外縁部4の上面の高さは、先に述べた
ように、受枠1の上端面の高さとほぼ同一である。
【0032】蓋本体2の表面には、凸部3による模様の
ほか、同心円状に5個の凹部5a,5b,5c,5d,
5eを階段状に形成する。図3は蓋本体2表面の要部を
示す一部破断斜視図である。図示のように凹部5a〜5
eの各々の底面は水平であるが、中央部の凹部5aが最
も浅く、外縁部4に隣接する凹部5eが最も深くなるよ
うに形成されている。凹部5a〜5eをこのような構成
とすることにより、降雨の際に雨水を被ったときには、
雨水は蓋本体2の中央部から外周に向けて流れやすくな
る。また、蓋本体2の表面に被った土砂についても、降
雨によって雨水とともに、あるいは車輌通過の風圧等に
よって同様に中央部から外周に向けて導くことができ、
蓋本体2の中央部分に雨水や土砂が滞留することがない
のでスリップを防止できる。
【0033】さらに、外周側の凹部5eに隣接する外縁
部4との境界部分には、この凹部5eからの雨水や土砂
の排出を円滑にするための案内面6を設ける。
【0034】図4は案内面6の詳細を示す部分斜視図で
あって、凹部5eの底面に連なって蓋本体2の外周に向
けて上向きに傾斜して緩やかに立ち上がる案内面6は周
方向に間隔をおいて形成されたもので、それぞれの間に
は外縁部4の上面と同じ高さで蓋本体2の中央部に向け
て突き出した突起4aが位置している。これらの突起4
aは、蓋本体2の中央部を向く面を三角形状に突き出し
てその2面を両隣りの案内面6位置に雨水や土砂を導く
ガイド面4b、4cとしている。
【0035】この案内面6を設けることにより、蓋本体
2の中央部から外周側の凹部5eに導かれた雨水や土砂
は、車輌のタイヤの通過等によって案内面6を介して円
滑かつ速やかに蓋本体2の外に排出されるので、スリッ
プをさらに効果的に防止できる。
【0036】さらに、本実施例においては、案内面6ど
うしの間に蓋本体2の中央部に向けて突き出した突起4
aを形成しているので、これらの突起4aの角部および
直線部によって歩行者の靴や車輌のタイヤ等に対する摩
擦力を高いものとすることができ、スリップを効果的に
防止することができる。
【0037】また、蓋本体2の凸部3はいずれもその上
端面の高さが受枠1の上端面の高さとほぼ一致するよう
に形成されており、道路に設置された場合には、それら
の上端面の高さが路面の高さとほぼ一致するようになる
ので、歩行者や車輌の進行に対して障害となることはな
く、通行の際の安全性が確保される。
【0038】図5は蓋本体の表面に設ける凸部の形状を
改善し、凸部自体に雨水や土砂の排出機能を持たせるこ
とによって、スリップ防止を図るようにした実施例の平
面図である。
【0039】図において、蓋本体7はその外縁部7aを
全体で最も高いレベルとして形成すると共に、この外縁
部7aで囲まれた領域を一様深さの凹部8としたもので
ある。そして、外縁部7aが凹部8に隣接する部分に
は、先の実施例において図4で説明したものと同様に、
凹部8の底面から外縁部7aの上面までにかけて上向き
に傾斜させた案内面7dを周方向に間隔をおいて形成
し、それぞれの間には蓋本体7の中央部を向く面をガイ
ド面7cとした突起7bを設けている。
【0040】凹部8には、図示の実施例では平面形状が
六角形であってその上端面を外縁部7aの上面高さと同
じか僅かに低くした凸部9を各々独立して設ける。
【0041】図6は凸部9の具体的な形状の実施例をそ
れぞれ示すものである。
【0042】同図の(a)は、上面の中央部を除いて6
面の傾斜面9aをそれぞれ形成したものである。これら
の傾斜面9aは、それぞれの指向方向は異なるものの、
いずれも凸部9の外周に向けて下向きに傾斜しているの
で、凸部9の上面に付着した雨水や土砂は傾斜面9aを
介して凹部8に向けて排出されやすくなり、凸部9によ
るスリップ防止の効果が維持される。
【0043】同図の(b)は、上面をほぼ平坦とすると
共に、3か所に排出溝9bを刻んだものである。これら
の排出溝9bは、上面の中央側では幅が狭くて浅く外周
に向かうにつれて幅が広くて次第に深くなり、凸部9の
外周で開口するように形成されている。
【0044】これらの排出溝9bによって、凸部9の上
面に小さな凹凸を持たせてスリップの防止効果を向上さ
せると共に、付着した雨水や土砂の凹部8側への排出を
促進させることができる。そして、図示の実施例のよう
に、排出溝9bを凸部9の外周に向けて幅が広く且つ深
くすることによって、雨水や土砂の排出をさらに効果的
に促進させることができる。
【0045】同図の(c)は、凸部9の上面全体を緩や
かな曲面状の傾斜面9cとし、同図(b)の実施例と同
様に3か所に排出溝9dを形成したものである。
【0046】この実施例では、傾斜面9cに加えて排出
溝9dが形成されているので、同図(a)および(b)
の実施例の場合よりも雨水や土砂の排出効果が高くな
る。
【0047】さらに、同図の(d)は凸部9の上面を傾
斜面9eとすると共に中央に小凹部9fを設けてこれに
連通する3本の排出溝9gを外周まで形成し、さらにこ
れらの排出溝9gに挟まれた部分に半球形状の小凸部9
hを設けたものである。
【0048】この実施例では、同図(c)の実施例と同
様に傾斜面9eと排出溝9gとによる雨水や土砂の排出
効果に加えて、小凹部9fと小凸部9hとによる小さな
凹凸によってタイヤに対する摩擦力を増すことができ、
スリップ防止効果の向上が図られる。
【0049】以上のような凸部9に代えて、凸部は図7
〜図9に示すような形状のものとすることもできる。
【0050】図7における凸部10は、6面の下向きの
勾配を持つ傾斜面10aと中央に配置した扁平な小凸部
10bとを形成したものであり、これらの6面で形成さ
れる傾斜面10aの外郭と凸部10と小凸部10bの平
面形状は正六角形であり、それぞれの各辺を互いに平行
に位置させている。この実施例では、小凸部10bが傾
斜面10aから立ち上がっているため、タイヤとの摩擦
力を向上させてスリップ防止に効果を持たせることがで
きると共に、傾斜面10aによる雨水や土砂の速やかな
排出が可能である。
【0051】なお、小凸部10bは同図(a)において
一点鎖線で示すように、30度回転させた姿勢とするこ
ともできる。この場合では、6面の傾斜面10aの外郭
の角部との組合せで12方向に角部ができる平面形状と
することができるので、タイヤの進行方向が様々であっ
ても摩擦力を高く維持することができる。
【0052】図8に示す凸部11は、図7の実施例と同
様に6面の傾斜面11aを備えると共に、中央部の上面
の3か所に小凸部11bを形成したものである。この実
施例では、小凸部11bが複数であることから、図7の
実施例に比べるとタイヤに対する摩擦力がさらに強化さ
れ、スリップ防止に有効である。また、各小凸部11b
どうしの間には隙間を持たせているので、これらの小凸
部11bによって囲まれた凹み部分に雨水や土砂が溜ま
るようになっても、この小凸部11bどうしの隙間から
傾斜面11aに速やかに排出することが可能である。
【0053】図9に示す凸部12は、傾斜面を備える代
わりに3か所に排出溝12aを形成すると共に、中央部
には図8の実施例と同様の形状の小凸部12bを設けた
ものである。この実施例では、排出溝12aによって中
央部から雨水や土砂を速やかに排出することが可能であ
り、全体に傾斜面を形成していなくても雨水や土砂の溜
まりを防止することができる。そして、小凸部12bに
よってタイヤに対する摩擦力を高く維持できる点は、図
8の実施例と同様である。
【0054】なお、図7から図9に示した小凸部につい
ては、上面を平坦面としているが、上面には傾斜面や排
出溝を形成したものとしてもよい。
【0055】また、図6から図9に示した各凸部9〜1
2については、図5の蓋本体7の凹部8の上に形成する
ようにしているが、これに代えて図2に示した階段状に
凹部を設けたものにも適用することができる。
【0056】たとえば、図5においては、図6の(a)
に示した形状の凸部9を平坦な凹部8の上に形成してい
るが、同図5中に一点鎖線の同心円で示すように階段状
の凹部8a〜8eを形成したものについてこれらの凸部
9を独立させて形成することもできる。凹部8a〜8e
は、図2および図3で示したものと同様に、中央部の凹
部8aが最も浅くて外周側の凹部8eに向けて階段状に
漸次深くなるように形成されたものである。
【0057】このような階段状の凹部8a〜8eを持つ
ものであれば、凸部9からその傾斜面9aによって排出
された雨水や土砂は、外縁部7aから外へ速やかに排出
される。このように、凹部8a〜8eとその上面に設け
る凸部9は、それぞれ雨水や土砂の排出機能を有してい
るので、その相乗効果によりスリップ防止の面でより一
層好ましいものとなる。
【0058】なお、図2および図5の実施例において、
凹部を同心円状の段差で仕切り、各凹部の底面は水平面
としているが、各底面を蓋本体の中央部から外周に向け
て下り勾配としてもよいし、段差は同心円状ではなくた
とえば同心の六角形状(多角形状)に形成してもよい。
【0059】また、凹部を段差で仕切らずに連続的に形
成し、その底面を下り勾配としてもよい。一方、本発明
において、凸部の平面形状については特に限定されるも
のではなく、いかなる形状であってもよい。さらに、凸
部の配置方法についても、限定されるものではなく、た
とえば図6から図9の各凸部9〜12の幾つかを組み合
せて配置してもよいし、これらを蓋本体の表面全体では
なく一部分に配置し、その他の部分には装飾もかねて従
来から知られているような凸模様を配置してもよい。
【0060】図10〜図13は受枠にも雨水や土砂の速
やかな排出のための好適な構成を備えた実施例であり、
図10はその平面図、図11および図12はそれぞれ受
枠の上部の要部を示す斜視図および平面図である。
【0061】図10において、蓋本体2は図1〜図4に
示したものと同じであり、蓋本体2はその外縁部4の上
端面が受枠13のそれと同じ高さとなるように嵌合支持
される。
【0062】また、図11および図12に示すように、
受枠13の上部のフランジ部13aの上面には、一様な
深さの凹部13bを設け、この凹部13bの内周壁13
cには凹部13bの内方に向けて突き出るほぼ四角形の
横断面形状を持つ突部13dを設けるとともに、凹部1
3bの外周壁13eにも凹部13bの内方に向けて突き
出るほぼ三角形の横断面形状を持つ突部13fを設け
る。これらの突部13d,13fのそれぞれはいずれも
一定のピッチで円周方向に配置されたものであり、互い
に半ピッチずらして交互に巡るように配列されている。
【0063】さらに、外周壁13eの突部13fどうし
の間には、雨水や土砂の排出を円滑にするための排出ガ
イド13gを設ける。この排出ガイド13gは図12の
平面図に示すように、突部13d,13fに比べて周方
向を長く形成しており、受枠13の外周に向けて上向き
の傾斜面とすると共に裾側を少し広くしたほぼ台形の平
面形状として形成されたものである。
【0064】図13は受枠13に蓋本体2を嵌合したと
きの要部を示す斜視図である。
【0065】先に説明したように、蓋本体2を受枠13
に嵌合したときにはその上端面どうしすなわち蓋本体2
の外縁部4の上面と受枠13のフランジ部13aの上面
は同じ高さとする。なお、受枠13に対する蓋本体2の
周方向の位置関係は或る程度任意であり、蓋本体2の案
内面6と受枠13の排出ガイド13gとの位置を整合さ
せたりしなければならない制約は全くない。
【0066】また、蓋本体2についてはその凹部5a〜
5eの深さの関係によって雨水や土砂を外縁部4側まで
導きやすく、案内面6から速やかに排出できることは先
の実施例と同様である。そして、蓋本体2から排出され
る雨水や土砂は受枠13側にもたらされるが、この受枠
13にも蓋本体2の案内面6と同様に外周に向けて上向
きの傾斜とした排出ガイド13gを形成しているので、
蓋本体2側から流れ込んだ雨水や土砂は、車輌のタイヤ
の通過等によってこの排出ガイド13gを介して同様に
速やかに外に排出されることになる。
【0067】さらに、本実施例では、排出ガイド13g
を一定のピッチで間隔を開けて配置し、これらの排出ガ
イド13gどうしの間に突部13fを設けると共に、凹
部13bの内周壁13cにも突部13dを一定のピッチ
で設けているので、排出ガイド13gによって雨水や土
砂等の滞留物が速やかに排出されると共に、突部13
d,13fによってタイヤ等への摩擦力が増し、スリッ
プ防止の効果を高めることができる。
【0068】なお、排出ガイド13gと突部13d,1
3fの配置方法は実施例に限定されるものではなく、た
とえば、排出ガイド13gを凹部13bの外周壁13e
の全周にわたって設け、突部13dだけを一定のピッチ
で凹部13bの内周壁13c側に設けるようにしてもよ
い。また、突部13d,13fを設けずに排出ガイド1
3gだけを設けてもよく、この場合でも排出ガイド13
gによる滞留物の排出効果によって、スリップ防止を図
ることができる。
【0069】さらに、実施例では丸型の受枠と蓋本体に
ついて説明したが、これに代えて角型のものであっても
よいことは無論である。
【0070】
【発明の効果】本発明の地下構造物用蓋の蓋本体では、
その凹部を蓋本体の中央部から外周に向けて漸次深くな
るようにしたので、凹部に溜まった雨水や土砂等を円滑
に蓋本体の外周側に導くことができるので、雨水や土砂
に起因するスリップを防ぐことができる。
【0071】また、蓋本体の外縁部に案内面を設けたも
のでは、凹部に溜まった雨水や土砂を円滑かつ速やかに
蓋本体の外へ排出できるので、スリップをさらに効果的
に防止できる。
【0072】さらに、凸部の上面に傾斜面や排出溝等を
設けることによって、スリップ防止のために有効な複雑
な凹凸形を凸部に持たせていても、凸部自体からの雨水
や土砂の排出も速やかに行われ、スリップ防止に有効な
表面の状態に維持することができる。また、凸部の上面
に小凸部や小凹部を形成したものにおいても、スリップ
防止の効果をさらに向上させることができる。
【0073】また、凹部を外周に向けて漸次深くしてい
くと共に外縁部に案内面を形成した蓋本体に対して、傾
斜面や排出溝および小凸部や小凹部を形成した凸部を配
置することによって、雨水や土砂の排出が速やかに行わ
れると同時に凸部によるスリップ防止効果をより一層向
上させることができる。
【0074】そして、本発明の地下構造物用蓋の受枠に
よれば、その凹部に設けた排出ガイドによって、蓋本体
に設けた案内面と同様の機能によって凹部に溜まった雨
水や土砂を速やかに外へ排出することができ、受枠自体
についてもスリップ防止の効果が高められる。
【0075】さらに、これらの蓋本体と受枠とから構成
される本発明の地下構造物用蓋では、蓋本体や受枠自体
の表面からの雨水や土砂の排出が効果的に行われ、地下
構造物用蓋全体としてスリップ防止の効果をより一層高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地下構造物用蓋の蓋本体の一実施例
を示す概略縦断面図である。
【図2】 蓋本体の平面図である。
【図3】 蓋本体の表面の凹部の段差形状および外縁部
を示す要部の一部破断斜視図である。
【図4】 案内面の詳細を示す部分斜視図である。
【図5】 蓋本体の別の実施例を示す平面図であって、
階段状の凹部を同心円状に形成する構成も併せて示す図
である。
【図6】 凸部の4つの実施例を示す概略斜視図であ
る。
【図7】 凸部の別の実施例を示す図であって、同図の
(a)はその斜視図、同図の(b)は要部の縦断面図で
ある。
【図8】 凸部のさらに別の実施例を示す図であって、
同図の(a)はその斜視図、同図の(b)は要部の縦断
面図である。
【図9】 排出溝を形成した凸部の実施例を示す図であ
って、同図の(a)はその斜視図、同図の(b)は要部
の縦断面図である。
【図10】 本発明の受枠に蓋本体を嵌合したときの平
面図である。
【図11】 図10の実施例における受枠の要部を示す
斜視図である。
【図12】 図10の実施例における受枠の要部を示す
平面図である。
【図13】 受枠に蓋本体を嵌合したときの要部を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 :受枠 2 :蓋本体 3 :凸部 4 :外縁部 4a:突起 4b,4c:ガイド面 5a〜5e:凹部 6 :案内面 7 :蓋本体 7a:外縁部 7b:突起 7c:ガイド面 7d:案内面 8 :凹部 8a〜8e:凹部 9 :凸部 9a:傾斜面 9b:排出溝 9c:傾斜面 9d:排出溝 9e:傾斜面 9f:小凹部 9g:排出溝 9h:小凸部 10 :凸部 10a:傾斜面 10b:小凸部 11 :凸部 11a:傾斜面 11b:小凸部 12 :凸部 12a:排出溝 12b:小凸部 13 :受枠 13a:フランジ部 13b:凹部 13c:内周壁 13d:突部 13e:外周壁 13f:突部 13g:排出ガイド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 地下構造物用蓋の蓋本体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下構造物用蓋の
蓋本体に係り、特に雨水や土砂等を蓋本体から速やかに
排出して歩行者が滑ったり車輌のタイヤがスリップした
りするのを効果的に防止できるようにした地下構造物用
蓋の蓋本体に関する。
【0002】なお、本願明細書でいう「地下構造物用
蓋」とは、下水道における地下埋設物,地下構造施設等
と地上とを通じる開口部を閉塞する大型鉄蓋,マンホー
ル蓋,汚水桝蓋、電力・通信における地下施設機器や地
下ケーブル等を保護する開閉可能な共同溝用鉄蓋,送電
用鉄蓋,配電用鉄蓋、上水道やガス配管における路面下
の埋設導管およびその付属機器と地上とを結ぶ開閉扉と
しての機能を有する消火栓蓋,制水弁蓋,仕切弁蓋,空
気弁蓋,ガス配管用蓋,量水器蓋等を総称する。
【0003】
【従来の技術】歩道や車道等に設置される地下構造物用
蓋の蓋本体の表面には、その装飾を兼ねた凹凸模様が形
成され、雨天等の際に歩行者が足を滑らせたり車輌がス
リップするのを防止するようにしている。
【0004】このスリップ防止を図るために表面模様を
改良した蓋本体としては、たとえば実開昭60−271
60号公報に記載されたものがある。
【0005】これは、蓋本体の表面に平面形状が六角形
の凸部とY字状の凸部を相互に一定の模様パターンとな
るように一様に分布させて形成し、これらの凸部の周り
を凹部としたものである。
【0006】このような凸部と凹部との組合せによる表
面模様のパターンによれば、歩行者や車輌がいずれの方
向から進行してきた場合でも、足の滑りやタイヤのスリ
ップを防止できるとされている。そして、凸部の周りに
形成されている凹部はその全てが連なっているので、土
砂等が表面に堆積しても、この凹部を通路のようにして
排出できる等の利点もあるとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
60−27160号公報に記載のものでは、蓋本体の外
周に外縁部が形成されているので、凹部自体は全てが連
なっていても、蓋本体を全体としてとらえれば、この凹
部は外縁部によって包囲された格好になる。しかも、凹
部は上面レベルに対して一様な深さで凹ませた平坦面を
形成するだけであり、凹部と外縁部との間の段差もほぼ
直角或るいは鋳造による場合の抜き勾配が設けられた程
度であるので、凹部に溜まった雨水や土砂等を外周側ま
で導いて蓋本体の外に排出するには、或る程度は人為的
な処理が必要であり、時間の経過とともに自然に排出さ
れることを期待することはできない。
【0008】このように、従来の構造では、蓋本体の
面に雨水や土砂が溜まってしまうとその速やかな排出が
困難であり、表面に溜まったままとなりやすい。これら
の表面上の雨水や土砂等の滞留物は、車輌等が通過する
際にタイヤ等と蓋本体の表面との間に介在したとえばコ
ロのような作用をするので、たとえ蓋本体の表面にスリ
ップ防止のための凹凸模様を設けていても、その効果が
著しく低下するという問題点がある。
【0009】本発明において解決すべき課題は、雨水や
土砂等の滞留物を速やかに排出できるようにし、滞留物
によってスリップが倍加されるのを防止できるようにし
た地下構造物用蓋の蓋本体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の地下構造物用蓋
の蓋本体は、表面に凹凸模様を形成すると共に外周に外
縁部を形成した地下構造物用蓋の蓋本体において、外縁
部に隣接する凹部の底面から当該外縁部の上面までの間
に、蓋本体の外周に向けて緩やかに立ち上がる案内面を
設けたことを特徴とする。
【0011】このような案内面を設けることで凹部に溜
まった雨水や土砂等を蓋本体の外に導きやすくすること
ができ、これらの雨水や土砂の速やかな排出が促され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の地下構造物用蓋の蓋本体
では、案内面を蓋本体の外縁部の周方向に間隔をおいて
形成したものとすることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の地下構造物用蓋の蓋本体を受
枠に載置した状態の要部を示す縦断面図である。
【0014】図において、その上端面を路面のレベルに
合わせて地中に設置される受枠1に対し、蓋本体2が従
来周知のテーパ嵌合されている。蓋本体2は、後述する
ように、その表面に凹凸模様を持つが、凸部はいずれも
その上端面の高さが受枠1の上端面の高さとほぼ同一と
なるように形成されている。
【0015】図2は蓋本体2の平面図であり、平面形状
を六角形とした凸部3を各々独立に配置した表面模様を
持ち、外周には外縁部4を形成している。これらの凸部
3の上端面および外縁部4の上面の高さは、先に述べた
ように、受枠1の上端面の高さとほぼ同一である。
【0016】蓋本体2の表面には、凸部3による模様の
ほか、同心円状に5個の凹部5a,5b,5c,5d,
5eを階段状に形成する。図3は蓋本体2表面の要部を
示す一部破断斜視図である。図示のように凹部5a〜5
eの各々の底面は水平であるが、中央部の凹部5aが最
も浅く、外縁部4に隣接する凹部5eが最も深くなるよ
うに形成されている。凹部5a〜5eをこのような構成
とすることにより、降雨の際に雨水を被ったときには、
雨水は蓋本体2の中央部から外周に向けて流れやすくな
る。また、蓋本体2の表面に被った土砂についても、降
雨によって雨水とともに、あるいは車輌通過の風圧等に
よって同様に中央部から外周に向けて導くことができ、
蓋本体2の中央部分に雨水や土砂が滞留することがない
のでスリップを防止できる。
【0017】さらに、外周側の凹部5eに隣接する外縁
部4との境界部分には、この凹部5eからの雨水や土砂
の排出を円滑にするための案内面6を設ける。
【0018】図4は案内面6の詳細を示す部分斜視図で
あって、凹部5eの底面に連なって蓋本体2の外周に向
けて上向きに傾斜して緩やかに立ち上がる案内面6は周
方向に間隔をおいて形成されたもので、それぞれの間に
は外縁部4の上面と同じ高さで蓋本体2の中央部に向け
て突き出した突起4aが位置している。これらの突起4
aは、蓋本体2の中央部を向く面を三角形状に突き出し
てその2面を両隣りの案内面6位置に雨水や土砂を導く
ガイド面4b、4cとしている。
【0019】この案内面6を設けることにより、蓋本体
2の中央部から外周側の凹部5eに導かれた雨水や土砂
は、車輌のタイヤの通過等によって案内面6を介して円
滑かつ速やかに蓋本体2の外に排出されるので、スリッ
プをさらに効果的に防止できる。
【0020】さらに、本実施例においては、案内面6ど
うしの間に蓋本体2の中央部に向けて突き出した突起4
aを形成しているので、これらの突起4aの角部および
直線部によって歩行者の靴や車輌のタイヤ等に対する摩
擦力を高いものとすることができ、スリップを効果的に
防止することができる。
【0021】また、蓋本体2の凸部3はいずれもその上
端面の高さが受枠1の上端面の高さとほぼ一致するよう
に形成されており、道路に設置された場合には、それら
の上端面の高さが路面の高さとほぼ一致するようになる
ので、歩行者や車輌の進行に対して障害となることはな
く、通行の際の安全性が確保される。
【0022】なお、図2において、凹部を同心円状の段
差で仕切り、各凹部の底面は水平面としているが、各底
面を蓋本体の中央部から外周に向けて下り勾配としても
よいし、段差は同心円状ではなくたとえば同心の六角形
状(多角形状)に形成してもよい。
【0023】また、凹部を段差で仕切らずに連続的に形
成し、その底面を下り勾配としてもよい。一方、本発明
において、凸部の平面形状については特に限定されるも
のではなく、いかなる形状であってもよいし、凸部の配
置方法についても、限定されるものではない。
【0024】さらに、実施例では丸型の蓋本体について
説明したが、これに代えて角型のものであってもよいこ
とは無論である。
【0025】
【発明の効果】本発明の地下構造物用蓋の蓋本体では
本体の外縁部に隣接する凹部の底面から当該外縁部の
上面までの間に、蓋本体の外周に向けて緩やかに立ち上
がる案内面を設けているので、凹部に溜まった雨水や土
砂を円滑かつ速やかに蓋本体の外へ排出でき雨水や土砂
に起因するスリップを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の地下構造物用蓋の蓋本体の一実施例
を示す概略縦断面図である。
【図2】 蓋本体の平面図である。
【図3】 蓋本体の表面の凹部の段差形状および外縁部
を示す要部の一部破断斜視図である。
【図4】 案内面の詳細を示す部分斜視図である。
【符号の説明】 1 :受枠 2 :蓋本体 3 :凸部 4 :外縁部 4a:突起 4b,4c:ガイド面 5a〜5e:凹部 6 :案内面
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西谷 敦 福岡市博多区堅粕5丁目8番18号 日之出 水道機器株式会社内 (72)発明者 寺田 耕次 横浜市保土ヶ谷区釜台町5番1−309号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端面が受枠の上端面とほぼ一致する高
    さのそれぞれ独立した複数の凸部とこれらの凸部を囲む
    ようにする凹部とによって凹凸模様を表面に形成した地
    下構造物用蓋の蓋本体において、前記凹部を蓋本体の中
    央部から外周に向けて漸次深くなるようにしたことを特
    徴とする地下構造物用蓋の蓋本体。
  2. 【請求項2】 蓋本体の外周に外縁部を形成し、この外
    縁部に隣接する凹部の底面から当該外縁部の上面までの
    間に、蓋本体の外周に向けて上向きの傾斜とした案内面
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の地下構造物用
    蓋の蓋本体。
  3. 【請求項3】 案内面を蓋本体の外縁部の周方向に間隔
    をおいて形成し、これらの案内面どうしの間に、蓋本体
    の中央部に向けて突き出る突起を設けたことを特徴とす
    る請求項2記載の地下構造物用蓋の蓋本体。
  4. 【請求項4】 表面に凹凸模様を形成すると共に外周に
    外縁部を形成した地下構造物用蓋の蓋本体において、外
    縁部に隣接する凹部の底面から当該外縁部の上面までの
    間に、蓋本体の外周に向けて上向きの傾斜とした案内面
    を設けたことを特徴とする地下構造物用蓋の蓋本体。
  5. 【請求項5】 案内面を蓋本体の外縁部の周方向に間隔
    をおいて形成し、これらの案内面どうしの間に、蓋本体
    の中央部に向けて突き出る突起を設けたことを特徴とす
    る請求項4記載の地下構造物用蓋の蓋本体。
  6. 【請求項6】 それぞれ独立した複数の凸部とこれらの
    凸部を囲むようにする凹部とによって凹凸模様を表面に
    形成した地下構造物用蓋の蓋本体において、前記凸部
    は、その上面に凸部の外周に向けて下向きに傾斜する傾
    斜面および/または凸部の外周で開口する排出溝を設け
    ていることを特徴とする地下構造物用蓋の蓋本体。
  7. 【請求項7】 前記凸部は、その全部または一部の上面
    に小凸部および/または小凹部を設けていることを特徴
    とする請求項6記載の地下構造物用蓋の蓋本体。
  8. 【請求項8】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    地下構造物用蓋の蓋本体であって、凸部のうちの少なく
    とも一部を請求項6または7記載の凸部としたことを特
    徴とする地下構造物用蓋の蓋本体。
  9. 【請求項9】 蓋本体を載置する地下構造物用蓋の受枠
    において、受枠の上端面の周方向の一部または全周に凹
    部を設け、この凹部には受枠の外周に向けて上向きの傾
    斜とした排出ガイドを設けたことを特徴とする地下構造
    物用蓋の受枠。
  10. 【請求項10】 凹部を形成する外周壁および/または
    内周壁には、凹部の内方に向けて突き出る突部を設けた
    ことを特徴とする請求項9記載の地下構造物用蓋の受
    枠。
  11. 【請求項11】 請求項1から8のいずれか1項に記載
    の蓋本体と、請求項9または10記載の受枠とから構成
    される地下構造物用蓋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070328A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Tlv Co Ltd 被検出物の構造
JP2010261306A (ja) * 2010-07-20 2010-11-18 Asahi Tec Environmental Solutions Corp 地下構造物用蓋
JP2012140861A (ja) * 2012-04-27 2012-07-26 Aquaintech Corp 地下構造物用蓋

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JP2010261306A (ja) * 2010-07-20 2010-11-18 Asahi Tec Environmental Solutions Corp 地下構造物用蓋
JP2012140861A (ja) * 2012-04-27 2012-07-26 Aquaintech Corp 地下構造物用蓋

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