JP3785278B2 - 地下構造物用蓋 - Google Patents
地下構造物用蓋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3785278B2 JP3785278B2 JP29099198A JP29099198A JP3785278B2 JP 3785278 B2 JP3785278 B2 JP 3785278B2 JP 29099198 A JP29099198 A JP 29099198A JP 29099198 A JP29099198 A JP 29099198A JP 3785278 B2 JP3785278 B2 JP 3785278B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- convex
- small
- convex portion
- concave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下構造物用蓋に係り、特に自動二輪等の車輌のタイヤのスリップをより一層効果的に防止できるようにした地下構造物用蓋に関する。
【0002】
なお、本願明細書でいう「地下構造物用蓋」とは、下水道における地下埋設物、地下構造施設等と地上とを通じる開口部を閉塞するマンホール蓋、大型鉄蓋、汚水桝蓋、電力・通信における地下施設機器や地下ケーブル等を保護する開閉可能な共同溝用鉄蓋、送電用鉄蓋、配電用鉄蓋、上水道やガス配管における路面下の埋設導管およびその付属機器と地上とを結ぶ開閉扉としての機能を有する消火栓蓋、制水弁蓋、仕切弁蓋、空気弁蓋、ガス配管用蓋、量水器蓋等を総称する。
【0003】
【従来の技術】
歩道や車道等に配置される地下構造物用蓋の蓋本体の表面には、雨天時等に歩行者や車輌がスリップするのを防止するための凹凸模様が装飾を兼ねて形成されている。
【0004】
スリップ防止を図るために表面模様を改良した蓋本体としては、たとえば実開昭58−42252号公報や実開昭63−86156号公報に記載されたものがある。
【0005】
これらの公報に記載のものは、蓋本体の表面に凸部を形成し、これらの凸部の上面に小さな凹凸を設けたり、凸部以外の凹んだ部分にも小さな凸部を形成したものである。すなわち、蓋本体の表面の凹凸模様に加えて更に小さな凹凸を設けることによって連続する凸部または凹部の表面粗度を大きくし、摩擦抵抗を高めることによって耐スリップ性能の向上を図ろうとするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この蓋本体表面の凸部の上面に設けられる小さな凹凸は、車輌が通過する度にタイヤと接触してこすれ合うので、設置後の時間の経過に連れこの小さな凹凸が摩耗し摩擦抵抗が失われていくので、スリップの防止効果が低下してしまう。
【0007】
また、設置した直後においても、土砂や雨水等が小さな凹凸の凹みの部分に溜まると、タイヤに対する摩擦抵抗が有効に作用しなくなり、同様にスリップの防止効果が損なわれてしまう。
【0008】
このように、従来の構造では、蓋本体の表面粗度を大きくして摩擦抵抗を高めるというものであるが、単に小さな凹凸を設けるだけでは、耐スリップ性能を長期間に亘って維持することはできず、また土砂や雨水等が介在した場合は当初より耐スリップ性能を発揮できないという問題点がある。
【0009】
本発明において解決すべき課題は、蓋本体の表面に設ける凸部の配置のパターンおよび凸部の形状を最適化することにより設置環境にかかわらず長期間に亘って耐スリップ性能を良好に維持することができる地下構造物用蓋を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、蓋本体の表面に凹部と凸部とによる凹凸模様を形成した地下構造物用蓋において、前記蓋本体の表面の少なくとも一部分には、外縁に鋭角状のエッジ部を有する凸部を配置してなることを特徴とする。また、本発明では、凸部のうちの一部または全部にはその上面に一段または複数段の小凸部を形成し、蓋本体の表面の少なくとも一部分に配置される凸部および/または小凸部の外縁には、鋭角状のエッジ部を形成することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の実施の形態を示しており、それぞれ凸部の形状を改善することにより、タイヤとの係合力を向上させてスリップ防止を図るようにした例である。
【0012】
図1の例は、平面形状が六角形の凸部15の中央部に環状に配列した3個の小凸部15aを形成すると共に、外縁を鋭角状のエッジ部15cとしたものである。
【0013】
エッジ部15cは小凸部15aとの境目を基端とする上向き勾配の傾斜面の縁に位置し、その高さは同図(b)に示すように小凸部15aの上端面よりも少し低い。また、小凸部15aは、凸部15の中央部の上面にほぼ円形状の小凹部15dが形成されるように配置される。
【0014】
このような鋭角状のエッジ部15cを備えることによって、タイヤに対する係合力を増強することができる。そして、中央側に上に突き出る小凸部15aを形成していることから、これらの小凸部15aの突き出しによってもタイヤに対する係合力を強めることができる。
【0015】
また、小凹部15dの中に雨水や土砂等が溜まるようになっても、排出溝15 bを凸部15の外縁に向けて形成していることから、これらを速やかに外に排出することができ、スリップ防止の効果を損ねることもない。
【0016】
また、図2の例は、凸部16の中央部に3個の小凸部16aを配置したものであり、小凸部16aの上面にその外縁が高くなるような傾斜面を形成し、外縁を鋭角状のエッジ部16cとしたものである。
【0017】
この例でも、小凸部16aどうしの間の排出溝16bから雨水や土砂の排出を促進させることができる。また、小凸部16aに形成した鋭角状のエッジ部16cの効果によってタイヤに対する係合力を強めることができ、スリップ防止が効果的に達成される。
【0018】
これらの図1および図2の例のように、凸部や小凸部の外縁にエッジ部を形成すると、タイヤに対する係合力がかなり増強されることから、所期のスリップ防止の目的は達成され得る。また、例えば凸部15を蓋本体に部分的に配置したりしてバリエーションを持たせることができる。ただし、鋭角状のエッジ部を有する凸部を部分的に配置するときは、蓋本体の表面に一様に配置するのがスリップ防止の面から好ましい。
【0019】
【発明の効果】
本発明では、その鋭角状の部分によってタイヤに係合する力が増強されるため、単に平坦な凸部や小凸部を蓋本体の表面に配列するものに比べると、スリップ防止効果が高く維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 凸部の上面の3か所に小凸部を形成すると共に凸部の外縁をエッジ部とした具体例を示す図である。
【図2】 凸部の上面の3か所に小凸部を形成してその外縁をエッジ部とした具体例を示す図である。
【符号の説明】
15:凸部
15a:小凸部
15b:排出溝
15c:エッジ部
16:凸部
16a:小凸部
16b:排出溝
16c:エッジ部
Claims (2)
- 蓋本体の表面に凹部と凸部とによる凹凸模様を形成した地下構造物用蓋において、前記蓋本体の表面の少なくとも一部分には、外縁に鋭角状のエッジ部を有する凸部を配置してなる地下構造物用蓋。
- 蓋本体の表面に凹部と凸部とによる凹凸模様を形成した地下構造物用蓋において、前記凸部のうちの一部または全部にはその上面に一段または複数段の小凸部を形成し、前記蓋本体の表面の少なくとも一部分に配置される凸部および/または小凸部の外縁には、鋭角状のエッジ部を形成してなる地下構造物用蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29099198A JP3785278B2 (ja) | 1996-07-29 | 1998-10-13 | 地下構造物用蓋 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-199313 | 1996-07-29 | ||
JP19931396 | 1996-07-29 | ||
JP29099198A JP3785278B2 (ja) | 1996-07-29 | 1998-10-13 | 地下構造物用蓋 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9049409A Division JP2878663B2 (ja) | 1996-07-29 | 1997-03-04 | 地下構造物用蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11193540A JPH11193540A (ja) | 1999-07-21 |
JP3785278B2 true JP3785278B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=16405733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29099198A Expired - Lifetime JP3785278B2 (ja) | 1996-07-29 | 1998-10-13 | 地下構造物用蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3785278B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4986231B2 (ja) * | 2006-07-27 | 2012-07-25 | 株式会社グラウンドデザイン研究所 | 地下構造物用蓋 |
DE102012108392A1 (de) * | 2012-09-10 | 2014-05-28 | ACO Severin Ahlmann GmbH & Co Kommanditgesellschaft | Abdeckung |
-
1998
- 1998-10-13 JP JP29099198A patent/JP3785278B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11193540A (ja) | 1999-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2878663B2 (ja) | 地下構造物用蓋 | |
JP3785278B2 (ja) | 地下構造物用蓋 | |
CN204125974U (zh) | 井盖 | |
KR100241323B1 (ko) | 지하구조물용 뚜껑 및 그 뚜껑본체와 수납틀 | |
JP2796087B2 (ja) | 地下構造物用蓋の蓋本体 | |
JP2960706B2 (ja) | 地下構造物用蓋の蓋本体 | |
KR101191138B1 (ko) | 미끄럼 방지용 맨홀 뚜껑 | |
JP2758589B2 (ja) | 地下構造物用蓋ならびにその蓋本体および受枠 | |
JP4722498B2 (ja) | マンホール蓋用受枠 | |
KR100522295B1 (ko) | 맨홀뚜껑의 잠금장치 | |
KR200402141Y1 (ko) | 맨홀 뚜껑 구조물 | |
JPH08326146A (ja) | 排水桝 | |
KR200279872Y1 (ko) | 소음방지용 맨홀 | |
KR100509961B1 (ko) | 맨홀뚜껑 | |
CN219671438U (zh) | 一种防移位隐形井盖 | |
JP3071031U (ja) | 地下構造物の蓋 | |
KR200309979Y1 (ko) | 맨홀뚜껑의 잠금장치 | |
KR20040025553A (ko) | 맨홀뚜껑 | |
JP3263653B2 (ja) | 地下構造物用蓋 | |
CN211256527U (zh) | 一种道路排水砖及道路排水系统 | |
KR200450394Y1 (ko) | 가로수 보호덮개 | |
CA1145572A (fr) | Bague d'egouttage amovible pour puits d'acces ou boyau de ventilation | |
KR20040108006A (ko) | 맨홀의 결합 및 이탈방지 장치 | |
JPS5920440Y2 (ja) | 地下構造物用蓋の浮上防止構造 | |
JP2002180492A (ja) | 球面を持つ鉄の蓋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060217 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |