JPH10131063A - 審美性のある光沢布帛およびその製造方法 - Google Patents

審美性のある光沢布帛およびその製造方法

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JPH10131063A
JPH10131063A JP28426096A JP28426096A JPH10131063A JP H10131063 A JPH10131063 A JP H10131063A JP 28426096 A JP28426096 A JP 28426096A JP 28426096 A JP28426096 A JP 28426096A JP H10131063 A JPH10131063 A JP H10131063A
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reflective
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JP28426096A
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Tokiuke Shibano
時受 柴野
Tetsuo Taniguchi
哲雄 谷口
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Urase Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行光による充分な反射性と、柔らかい風合
いと衣料性とを有する審美性のある光沢布帛およびその
製造方法を提供する。 【解決手段】 生地布帛2の片面に反射性物質の粉末を
含む反射樹脂層3と、透明ビース5を布帛面の1〜50
%の範囲で散布固定した接着樹脂層4とを有する審美性
のある光沢布帛1および生地布帛2の片面に前記反射樹
脂層3を形成し、その上に接着性のある合成樹脂液を塗
布し、前記樹脂液が乾燥するまでに透明ビーズ5を布帛
面の1〜50%の範囲に散布し、合成樹脂液を加熱硬化
して、透明ビーズ5を固定した接着樹脂層4を形成する
審美性のある光沢布帛の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光反射性と柔らか
い風合いとを有する審美性のある光沢布帛およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在光沢布帛として以下のものが公知で
ある。 (1)光沢糸を用いた布帛。 (2)アルミニウムなどの金属を真空蒸着したフィルム
を細く切った糸(いわゆるラメ糸)を用いた布帛。 (3)アルミニウムやステンレス鋼などを真空蒸着、ス
パッタ蒸着などによって加工した布帛。 (4)加熱された鏡面ロールを用いて適切な条件でカレ
ンダ加工を行った布帛。 (5)片面にアルミニウム等の金属箔を接着剤で貼付け
た布帛。 (6)アルミニウム箔片等を混合した樹脂をコーティン
グした布帛。 (7)アルミニウムやステンレス鋼などを真空蒸着、ス
パッタ蒸着したフィルムをラミネートした布帛。 (8)接着樹脂によってビーズを全面に密に散布した布
帛(再帰性反射布帛)。
【0003】前記のうち(1)〜(6)に記載の布帛
は、光反射性と柔らかい風合いを有するが、夜間の視認
性が悪く、自動車のヘッドライトによっても視認が困難
である。また(7)に記載の布帛は、風合いが硬く夜間
の視認性もよくない。このため光沢布帛として夜間には
あまり用いられていない。
【0004】(8)に記載の布帛は、再帰反射性布帛と
呼ばれている。これは図5、図6の断面図に示されるよ
うに生地布帛12にアンダ層17によって反射性物質の
粉末を含んだ反射樹脂層13を接着し、ビース埋没樹脂
層14の中に透明ビーズ15を最密充填に近い80〜9
0%の面積散布率で一層に散布した再帰反射性布帛11
a,11b(総称するときは符号11)である。図5に
示す再帰性反射布帛11aは、生地布帛12の片面に前
記3層をコーティングしたビーズ露出型であり、図6に
示す再帰性反射布帛11bは前記3層の上にさらに透明
樹脂層16をコーティングしたビーズ封入型である。図
7は、再帰反射性布帛11の平面図である。再帰反射性
布帛11の表面に投射された光は、ビーズによって投射
方向に反射されるいわゆる再帰反射をする。そして再帰
反射の輝度を高めるために、各層は精度高く作る必要が
ある。特にビース埋没層のビースを最密充填状態で一層
に散布する必要がある。このため製造コストが高くな
る。また多層構造である上、ビーズが密にビース埋没層
に散布されるため、目付が多くなり硬い風合いのものし
かできない。このため、たとえばタスキ状のものを肩に
掛けたり、ワッペン状のものを胸部やヘルメットに貼付
けて用いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】再帰反射性布帛は、夜
間の視認性が良好なため、現在主として用いられてい
る。しかし、自動車のヘッドライトのような平行光が当
たった場合、再帰反射性布帛を貼付けた部分だけが強く
再帰反射し、部分的な視認は良好であるが、このためか
えって全体像の視認が困難になり、たとえば子供か大人
かの区別が困難である。また乱射光によって、昼間や明
るい商店街などではギラギラする。
【0006】本発明の目的は、平行光による充分な反射
性と、衣服としての柔らかい風合いとを有し、乱射光に
よってギラギラした感じのない審美性のある光沢布帛お
よびその製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、染色加工され
た生地布帛の片面に、反射性物質の粉末を含む合成樹脂
から成る反射樹脂層と、透明ビースを布帛面の1〜50
%の範囲で散布固定した接着樹脂層とを有することを特
徴とする審美性のある光沢布帛である。本発明に従え
ば、光沢布帛は生地布帛の片面を、反射性物質の粉末を
含む反射樹脂層と、透明ビーズを布帛面の1〜50%の
範囲で散布した接着樹脂層(以下面積散布率1〜50%
の接着樹脂層のようにいう)とによってコーティングし
たものである。生地布帛上のコーティング樹脂層の数が
少なく、透明ビースの面積散布率が低いことによって、
目付が少なく充分柔らかい布帛となり、普通に用いられ
る上着(ここでは下着に対する上着であって、最も外側
に着用する衣服の総称)と同様に縫製して着用すること
ができる。面積散布率が50%を超えると、柔らかい風
合いが得られず、またこれが1%未満では夜間の視認性
が悪い。面積散布率が1〜50%の範囲では、夜間自動
車のヘッドライトなどの平行光が当たった場合、その光
は布帛表面の1〜50%から再帰反射し、残りの99〜
50%の部分から反射性物質の粉末によって乱射され、
全体が薄明るいという感じとなり、これを着用している
人物像が視認できる。このため夜間の歩行者、特にお年
寄りや身体障害者、ジョギング中の人、自転車に乗った
人などが着用して有効である。またこの布帛で作った上
着は、昼間や商店街など乱射光の多いときに使用しても
再帰反射光が少なく、ギラギラした感じがしない。また
接着樹脂層によって透明ビースが反射樹脂層に強く接着
され、耐摩耗性に優れ、洗濯やクリーニングが可能であ
る。
【0008】また本発明は、前記接着樹脂層上に、さら
に透明合成樹脂から成る透明樹脂層を有することを特徴
とする。本発明に従えば、生地布帛の片面に、反射樹脂
層と接着樹脂層と透明樹脂層とをコーティングしたもの
である。接着樹脂層が透明樹脂層で保護されることによ
って、透明ビーズの面積散布率が高いものに対して耐摩
耗性が向上される。
【0009】また本発明は、接着樹脂層に散布される透
明ビースが30〜60μmの径を有する球体であること
を特徴とする。本発明に従えば、透明ビースは従来の再
帰反射性布帛に用いられるものと同じで、このものが最
も再帰反射が良いことが確認されている。また透明ビー
スの材質は屈折率2.1〜2.2のガラスが最も好まし
いが、アクリル樹脂性ビーズやウレタン樹脂性ビーズの
ように樹脂性ビーズであってもよい。
【0010】また本発明は、前記反射樹脂層がさらに顔
料を含むことを特徴とする。本発明に従えば、反射樹脂
層は、生地布帛の染色の色調との関係で、好ましい顔料
を加えて着色される。顔料としては、グンジョウ、カド
ミウムイエロー、ベンガラ、クロムイエロー、鉛白、チ
タン白、硫酸バリウム白、カーボンブラックなどの無機
顔料と、アゾ系トリフェニルメタン系、キノリン系、ア
ントラキノン系、フロタロシアニン系等の有機顔料など
が含まれる。これによって、昼間や商店街など明るく乱
射光の多い状態で、好みの色調を有する光沢布帛が得ら
れる。
【0011】また本発明は、染色加工された布帛の片面
に、反射性物質の粉末を含む合成樹脂液を塗布する工程
と、接着性のある合成樹脂液を塗布する工程と、前記接
着性のある合成樹脂液が乾燥するまでに、透明ビーズを
布帛の表面の1〜50%の範囲に散布し、前記接着性の
ある合成樹脂液を加熱硬化する工程とを含むことを特徴
とする審美性のある光沢布帛の製造方法である。本発明
に従えば、生地布帛は前処理として染色加工される。生
地布帛は、ナイロン、ポリエステル、アクリロニトリル
などの合成繊維、アセテート、レーヨンなどの半合成繊
維、綿、絹、毛などの天然繊維、およびこれらの混合繊
維から成る織物、編物、ならびに不織布などを用途に応
じて用いることができる。染色加工は、前記生地布帛に
精練、染色、加工仕上げを施すことを含み、これらの処
理の一部は省略されることもある。染色加工は、公知の
ものであり、詳細は省略する。なお加工仕上げには生地
布帛の内部に樹脂類が浸透することを防止する目的で、
フッ素系撥水剤を用いて撥水処理をすることを含むが、
本発明では撥水処理は有効である。布帛に樹脂類が浸透
すると風合いが悪くなる。反射樹脂層および接着樹脂層
を構成する樹脂類はアクリル系やウレタン系の市販の合
成樹脂原料を希釈剤に溶解し、架橋剤を加えたものが用
いられる。反射樹脂層の樹脂にはさらに反射性物質の粉
末が加えられ、顔料を加えてもよい。希釈剤は、普通に
用いられる有機溶剤であり、一般にメチルエチルケト
ン、トルエン、酢酸エチル、N,Nジメチルホルムアミ
ド、ジオキサン、イソプロピルアルコール、水などが用
いられる。架橋剤としては、イソシアネート架橋剤が樹
脂原料に対し1〜4%用いられる。反射性物質の粉末と
しては、アルミニウム箔などの金属箔の小片、金属粉
末、雲母粉末などが用いられる。これらの粉末の混合割
合は3〜70%、好ましくは10〜50%である。これ
が3%未満では光の反射量が少なく光沢布帛とならな
い。またこれが70%を超えると、樹脂としての接着性
が悪くなる。これらの反射性物質の粉末は、ペースト状
で樹脂成分に混ぜ込まれる。また反射樹脂層の樹脂に
は、この他に顔料を加えてもよいが、顔料も樹脂の接着
性を悪くするので、顔料を加えた分だけ、反射性物質の
粉末の混合量を減ずる必要がある。反射性物質を含む合
成樹脂液は、ナイフコーティング法、コンマコーティン
グ法などで生地布帛上に塗布される。塗布量は、乾燥重
量で3〜40g/m2 、好ましくは5〜20g/m2
ある。これが3g/m2未満では、接着樹脂層の接着が
悪く、また40g/m2 を超えると目付が多くなり、柔
らかい風合いが得られない。次に接着樹脂層を構成する
合成樹脂液が、同様の方法によって、塗布される。この
合成樹脂液は、反射性物質を含まない点を除いて前記反
射樹脂層と同じである。次の工程として、透明ビーズを
ノズルから空気によって散布する。ノズルからの吐出量
と、ノズル下の布帛の走行スピードによって、透明ビー
ズの散布割合が決まるから、布帛の全面積に対し1〜5
0%になるように透明ビーズを散布する。これは再帰反
射性布帛のように最密充填状態に散布するのと違い、高
い工程管理を要しない。透明ビーズを散布した接着樹脂
液は、加熱乾燥することによって硬化され、圧着するこ
とによって透明ビーズは接着樹脂層に固定される。
【0012】また本発明は、前記合成樹脂液を加熱硬化
する工程の後に、さらに透明合成樹脂液を塗布し、該透
明合成樹脂液を加熱硬化することを特徴とする。本発明
に従えば、接着樹脂層の上にさらに透明樹脂液が前と同
様に塗布され、乾燥硬化される。透明ビーズの面積散布
率が比較的多い場合でも、透明ビーズの接着性が良好に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態によっ
て、より具体的に示す。なお実施の形態に用いた布帛
は、経糸、緯糸の両方にナイロンフィラメント70デニ
ールを用いた平織物で、経糸密度123本/インチ、緯
糸密度85本/インチのものである。また染色加工は、
任意の色に染色した後、フッ素系撥水剤(旭硝子株式会
社製、アサヒガードAG710)の7%水乳化液を絞り
率20%でパッティングして、130℃で1分間乾燥
し、170℃で1分間熱処理を行う撥水加工と、しわを
消し平滑化するカレンダ加工とをした。
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態である
審美性のある光沢布帛1aの断面図である。本布帛1a
は、生地布帛2上に反射樹脂層3と接着樹脂層4とをコ
ーティングした構成である。反射樹脂層3には反射性物
質の粉末、本実施の形態ではアルミニウムペースト(東
洋アルミニウム株式会社製、アルペースト0200M、
固形分65%)が混合されている。また接着樹脂層4に
は、ガラス製またはアクリル製のビーズ5が散布されて
いる。本実施の形態の布帛1aは、以下に述べる実施例
1,5,6,7の方法で製造される。
【0015】図2は、本発明の第2の実施の形態である
審美性のある光沢布帛1bの断面図である。本実施の形
態の布帛1bは、生地布帛2上に反射樹脂層3と接着樹
脂層4と透明樹脂層6とをコーティングした構成であ
る。反射樹脂層3に反射性物質の粉末が混合されている
こと、および接着樹脂層4にビース5が分散されている
ことは第1の実施の形態と同じである。本実施の形態の
布帛1bは、以下に述べる実施例2,3,8の方法で製
造される。
【0016】図3は、本発明の第3の実施の形態である
審美性のある光沢布帛1cの断面図である。本実施の形
態の布帛1cは、生地布帛2と反射樹脂層3との間に合
成樹脂から成るアンダー層7が設けられている。反射樹
脂層3、接着樹脂層4および透明樹脂層6の構成は第2
の実施の形態と同じである。本実施の形態の布帛1c
は、以下に述べる実施例4の方法で製造される。
【0017】図4は、本発明の第1〜第3の実施の形態
である審美性のある光沢布帛1a,1b,1c(総称し
て1)の平面図である。光沢布帛1は、透明ビースが散
布している部分(円で囲まれた部分)の面積が、全面積
の1〜50%になっている。
【0018】実施例1 表1に示す反射樹脂層をナイフコーターで固形分重量8
g/m2 になるように塗布し、表1に示す接着樹脂層を
ナイフコーターで固形分重量8.5g/m2 になるよう
に塗布し、この樹脂が乾燥するまでにガラスビーズHG
B231(東芝バロティーニ株式会社製、粒径53〜3
7μm、比重4.3、屈折率1.93)を面積散布率
9.9%で散布し、加熱乾燥し、充分熱いうちにニップ
ルロールでプレス圧着した。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 ガラスビーズ(実施例1と同じ、以下の実施例でも同
じ)の面積散布率を増加し、これを保護するために、接
着樹脂層上に透明樹脂層を設けた。すなわち表2に示す
反射樹脂層をナイフコーターで固形分重量9.5g/m
2 になるように塗布し、表2に示す接着樹脂層をナイフ
コーターで固形分重量12.0g/m2 になるように塗
布し、ガラスビーズを面積散布率44.4%で散布し、
加熱乾燥後、まだ表面が充分熱い間にニップルロールで
プレス圧着し、さらにその上に表2に示す透明樹脂層を
ナイフコーターで固形分重量6.8g/m2になるよう
に塗布し、透明樹脂層を乾燥硬化した。
【0021】
【表2】
【0022】実施例3 製品の耐洗濯性を向上するためカレンダ加工を低温(6
0℃、圧力100kg/cm2、通常は160℃、15
0kg/cm2)で行った。カレンダ加工を低温で行う
ことによって、布帛表面に若干の凹凸を残し、洗濯によ
る剥離を少なくできた。また反射樹脂層の架橋硬化のた
めに、架橋剤と架橋促進剤とを使う2液型を用いた。す
なわち表3に示す反射樹脂層をナイフコーターで固形分
重量9.8g/m2 になるように塗布し、表3に示す接
着樹脂層をナイフコーターで固形分重量10.0g/m
2 になるように塗布し、ガラスビーズを面積散布率2
4.7%で散布し、加熱乾燥後、まだ表面が充分熱い間
にニップルロールでプレス圧着し、さらにその上に表3
に示す透明樹脂層をナイフコーターで固形分重量5.0
g/m2 になるように塗布し、透明樹脂層を乾燥硬化し
た。
【0023】
【表3】
【0024】実施例4 耐洗濯性を一層向上させる目的で布帛と接着樹脂層との
間に透明樹脂から成るアンダ層を設けた。また透明ビー
ズにアクリルビーズAR650MZ(東洋紡績株式会社
製、平均粒径60μm、比重1.2)を用いた。なおカ
レンダ加工は実施例3と同様に低温で行った。すなわち
表4に示すアンダー層をナイフコーターで固形分重量
4.5g/m2 になるように塗布し、表4に示す反射樹
脂層をナイフコーターで固形分重量6.0g/m2 にな
るように塗布し、表4に示す接着樹脂層をナイフコータ
ーで固形分重量8.0g/m2 になるように塗布し、前
期アクリルビースを面積散布率49.1%で散布し、加
熱乾燥後、まだ表面が充分熱い間にニップルロールでプ
レス圧着し、さらにその上に表4に示す透明樹脂層をナ
イフオンロールコーターで固形分重量5.2g/m2
なるように塗布して透明樹脂を乾燥硬化した。
【0025】
【表4】
【0026】実施例5 実施例1〜4の製品は汗などを通す透湿性があまりよく
ない(たとえば実施例1の透湿性は200g/m2
日)。これをよくするために反射樹脂層と接着樹脂層と
にW/Oエマルジョン樹脂を用いた。また透明ビーズに
は、実施例4と同じアクリル樹脂製のものを用いた。す
なわち表5に示す反射樹脂層をナイフコーターで固形分
重量が8.0g/m2 になるように塗布し、表5に示す
接着樹脂層をコンマコーターで固形分重量12.0g/
2 になるように塗布し、この樹脂が乾燥しないうちに
アクリル製ビーズを面積散布率21.2%で散布し、加
熱乾燥し、充分熱いうちにニップルロールでプレス圧着
し、ビーズを固着した。これによって透湿性4,800
g/m2 /日のものが得られた。
【0027】
【表5】
【0028】実施例6 実施例5のW/Oエマルジョン樹脂を用いる代わりに、
接着樹脂層に透湿性ウレタン樹脂を用いた。すなわち表
6に示す反射樹脂層をナイフコーターで固形分重量が
7.5g/m2 になるように塗布し、表6に示す接着樹
脂層をコンマコーターで固形分重量9.5g/m2 にな
るように塗布し、この樹脂が乾燥しないうちにガラスビ
ースを面積散布率2.0%で散布し、加熱乾燥し、充分
熱いうちにニップルロールでプレス圧着し、ビーズを固
着した。これによって透湿性3,200g/m2 /日の
ものが得られた。
【0029】
【表6】
【0030】実施例7 前記各実施例の製品は、撥水性があまり良くないので接
着樹脂層を構成する樹脂に撥水剤を加えた。すなわち表
7に示す反射樹脂層をナイフコーターで固形分重量が
9.5g/m2 になるように塗布し、表7に示す接着樹
脂層をコンマコーターで固形分重量10.0g/m2
なるように塗布し、この樹脂が乾燥しないうちにガラス
ビースを面積散布率7.4%で散布し、加熱乾燥し、充
分熱いうちにニップルロールでプレス圧着し、ビーズを
固着した。
【0031】
【表7】
【0032】実施例8 実施例7の撥水性の耐久性を増すために、撥水剤を接着
樹脂層に混ぜずに、透明樹脂層を形成した上に、表8に
示す溶剤系撥水剤をスプレー塗布し、乾燥した。また、
反射樹脂層は、架橋剤と架橋促進剤とを使う2液型を用
いた。すなわち表8に示す反射樹脂層をナイフコーター
で固形分重量11.5g/m2 になるように塗布し、表
8に示す接着樹脂層をナイフコーターで固形分重量1
2.5g/m2 になるように塗布し、ガラスビーズを面
積散布率29.6%で散布し、加熱乾燥後、まだ表面が
充分熱い間にニップルロールでプレス圧着し、さらにそ
の上に表8に示す透明樹脂層をナイフコーターで固形分
重量7.5gm2 になるように塗布し、透明樹脂層を乾
燥硬化し、表8に示す撥水剤をスプレー塗布して乾燥し
た。
【0033】
【表8】
【0034】表1〜表8において、N社は根上工業株式
会社、D社は大日本インキ化学工業株式会社、S社はセ
イコー化成株式会社、T社はトーヨーポリマー株式会
社、NP社は日本ポリウレタン工業株式会社、DN社は
大日精化工業株式会社、A社は旭硝子株式会社である。
【0035】表9に前記実施例と、図5(比較例1)、
図6(比較例2)で示す再帰反射性布帛の性状を示す。
生地布帛の単位面積当たりに付着される樹脂量を示す目
付は、本発明の光沢布帛が、比較例に示す再帰反射性布
帛に比し格段に少なく、風合い、衣料性に優れているこ
とがわかる。
【0036】
【表9】
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、布帛の表
面に対し透明ビーズが1〜50%の割合で散布されてい
るので、再帰性反射と乱反射とが適度にあり、夜間平行
光が投射された場合、良好な視認性が得られるととも
に、乱射光によるギラギラ感がない。また目付が少な
く、風合いが柔らかく、衣料性に優れ、上着として用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の審美性のある光沢
布帛1aの断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の審美性のある光沢
布帛1bの断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の審美性のある光沢
布帛1cの断面図である。
【図4】審美性のある光沢布帛1の平面図である。
【図5】ビース露出型再帰反射性布帛11aの断面図で
ある。
【図6】ビース封入型再帰反射性布帛11bの断面図で
ある。
【図7】再帰反射性布帛11の平面図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 審美性のある光沢布帛 2 生地布帛 3 反射樹脂層 4 接着樹脂層 5 透明ビーズ 6 透明樹脂層 7 アンダー層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染色加工された生地布帛の片面に、反射
    性物質の粉末を含む合成樹脂から成る反射樹脂層と、透
    明ビースを布帛面の1〜50%の範囲で散布固定した接
    着樹脂層とを有することを特徴とする審美性のある光沢
    布帛。
  2. 【請求項2】 前記接着樹脂層上に、さらに透明合成樹
    脂から成る透明樹脂層を有することを特徴とする請求項
    1記載の審美性のある光沢布帛。
  3. 【請求項3】 接着樹脂層に散布される透明ビースが3
    0〜60μmの径を有する球体であることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の審美性のある光沢布帛。
  4. 【請求項4】 前記反射樹脂層がさらに顔料を含むこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載
    の審美性のある光沢布帛。
  5. 【請求項5】 染色加工された布帛の片面に、反射性物
    質の粉末を含む合成樹脂液を塗布する工程と、 接着性のある合成樹脂液を塗布する工程と、 前記接着性のある合成樹脂液が乾燥するまでに、透明ビ
    ーズを布帛の表面の1〜50%の範囲に散布し、前記接
    着性のある合成樹脂液を加熱硬化する工程とを含むこと
    を特徴とする審美性のある光沢布帛の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂液を加熱硬化する工程の後
    に、さらに透明合成樹脂液を塗布し、該透明合成樹脂液
    を加熱硬化することを特徴とする請求項5に記載の審美
    性のある光沢布帛の製造方法。
JP28426096A 1996-10-25 1996-10-25 審美性のある光沢布帛およびその製造方法 Pending JPH10131063A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030034966A (ko) * 2001-10-29 2003-05-09 박영우 장식용 원단의 제조방법
KR20040009485A (ko) * 2002-07-24 2004-01-31 김태일 현수막
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WO2009048233A1 (en) * 2007-10-10 2009-04-16 Jong Heon Kim Adhesive type accessory using fiber fabric having cubics adhered thereon
KR100972236B1 (ko) 2008-03-14 2010-07-23 김태일 빛반사형 광고표시물
WO2019235872A1 (ko) * 2018-06-08 2019-12-12 Kim O Zzyn 의류용 재귀반사원단 코팅장치 및 코팅방법

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