JPH10130266A - 新規抗腫瘍物質、該物質を製造するための微生物及び方法、並びに該物質を有効成分とする細胞周期阻害剤及び抗腫瘍剤 - Google Patents
新規抗腫瘍物質、該物質を製造するための微生物及び方法、並びに該物質を有効成分とする細胞周期阻害剤及び抗腫瘍剤Info
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- JPH10130266A JPH10130266A JP9188749A JP18874997A JPH10130266A JP H10130266 A JPH10130266 A JP H10130266A JP 9188749 A JP9188749 A JP 9188749A JP 18874997 A JP18874997 A JP 18874997A JP H10130266 A JPH10130266 A JP H10130266A
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Abstract
異的な高い増殖阻害活性を有する新規抗腫瘍物質NSC
L−96F037、次式(I): 【化1】 で示される化合物又はその薬学的に許容される塩、及び
それらの製造方法、前記化合物を生産する能力を有する
アスペルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus)、並び
に前記化合物を有効成分とする細胞周期阻害剤及び抗腫
瘍剤。 【効果】 本発明の化合物は、動物細胞特異的な高い増
殖阻害活性、及び細胞周期阻害活性を有するので、細胞
周期阻害剤及び抗腫瘍剤として有用である。
Description
該物質を製造するための微生物及び方法、並びに該物質
を有効成分とする細胞周期阻害剤及び抗腫瘍剤に関す
る。
た抗腫瘍物質としては、DNAと結合することによって
抗腫瘍活性を示すアントラサイクリン類、マイトマイシ
ン類等の抗腫瘍抗生物質が知られており、実際に抗腫瘍
剤として用いられてきた(上野芳夫、大村智編:微生物
薬品化学(改訂第二版)、南江堂(1986年))。ま
た作用機序を異にする微生物代謝産物から単離精製され
た抗腫瘍物質としては、トリコスタチンA、リゾキシ
ン、グリセオフルビン等が知られている(吉田稔、別府
輝彦:蛋白質核酸酵素、第38巻11号、1753頁
(1993年)、岩崎成夫:化学と生物、第32巻3
号、153頁(1994年))。しかし、更に高い抗腫
瘍性と、選択性の観点から、特に動物細胞特異的な増殖
阻害活性を備える微生物代謝産物由来の新規な化合物が
求められている。
するためにその増殖と分化は厳密に制御されている。細
胞は、M期・G1期・S期・G2期という一連の過程か
らなる細胞周期を回転することにより分裂、増殖を行
う。この細胞周期の制御機構に異常が生じると癌や免疫
疾患になる。最近では、細胞周期の調節機構が分子レベ
ルで解明されつつあり、細胞周期を調節する物質には、
抗腫瘍剤、免疫抑制剤の可能性が知られている。
異的な増殖阻害活性、及び細胞周期阻害活性を備える新
規な抗腫瘍物質、該物質を製造するための微生物及び方
法、並びに該物質を有効成分とする細胞周期阻害剤及び
抗腫瘍剤を提供することを目的とする。
を達成すべく鋭意努力した結果、アスペルギルス(Asper
gillus) 属に属する微生物の培養物中に新規抗腫瘍物質
が生産され、これが動物細胞特異的な増殖阻害活性、及
び細胞周期阻害活性を有することを見い出し、この物質
をNSCL−96F037と命名した。
する抗腫瘍物質NSCL−96F037を提供するもの
である。 (i)分子量:350 (FABMS M/Z 351 (M+H) ) (ii)分子式:C20H22N4O2 (iii)赤外線吸収スペクトル:図1のとおり (iv)1H−核磁気共鳴スペクトル(図2参照)(500MH
z、CDCl3 中で測定、内部標準としてCHCl3 の化学シフ
ト値を7.24ppm とした。):δ (ppm) 1.47(6H,s),2.94(1H,dd,J=14,10Hz),3.45(1H,dd,J=14,4
Hz),4.33(1H,brd,J=10Hz),5.10(1H,d,J=17Hz),5.14(1H,
d,J=11Hz),5.88(1H,br),6.00(1H,dd,J=17,11Hz),6.86(1
H,s),7.21-7.26(3H,m),7.31(2H,t,J=8Hz),7.53(1H,s),
9.61(1H,br),12.08(1H,br)
参照)(400MHz、CDCl3 中で測定、内部標準としてCDCl
3 の化学シフト値を77.10ppmとした。):δ (pp
m) 28.07(CH3),28.07(CH3),37.
69(C),41.33(CH2),57.24(C
H),105.67(CH),113.46(C
H2),123.77(CH),127.56(C
H),129.18(CH),129.18(CH),
129.62(CH),129.62(CH),13
2.29(C),132.64(C),135.55
(C),136.88(C),144.75(CH),
160.04(C),164.85(C)
0MHz、CDCl3 中で測定、内部標準としてアンモニアの化
学シフト値を0ppm とした。):δ (ppm) 112,134,161,253 (vii)メタノール中での紫外スペクトルの吸収極大値
は、中性条件下で323nm で、230nm にピークを持つ(図
4参照)。
〜340nm の紫外線によって励起され、395 〜400nm に極
大値を持ち、350 〜550nm の波長幅を持つ蛍光を発す
る。 (ix)酢酸エチル、クロロホルム、メタノール、ピリジ
ンに可溶、水、ベンゼン、トルエンに難溶 (x)ニンヒドリン反応陰性、亜硝酸イオンとの呈色反
応陽性(橙色) (xi)物質の色:白色 また、本発明者らは、前記理化学的性質を有する抗腫瘍
物質の構造解析を行った結果、次式(I):
従って、本発明は、更に、次式(I):
れる塩を提供するものである。また、本発明は、抗腫瘍
物質NSCL−96F037又は前記式(I)で示され
る化合物を生産する能力を有するアスペルギルス・ウス
ツス(Aspergillus ustus) 、好ましくは、直径18mm、
長さ180mmの試験管1本あたり、生産培地(生産培
地:グルコース5g/l 、グリセリン20ml/l、綿実かす
20g/l 、酵母エキストラクト2g/l 、塩化ナトリウム
2.5g/l、炭酸カルシウム4g/l (pH6. 5))5mlを入
れて準備した試験管各々に、該菌株の分生子を滅菌水で
懸濁させて調製した菌懸濁液を50μ接種し、27℃、
往復振盪(260rpm )で5日間培養せしめ、該培養液
に試験管1本あたり10mlのアセトンを添加し、室温で
1日間抽出後、濾過によって不溶物を除去した濾液を減
圧濃縮し、アセトンを留去した残水層に酢酸エチル5ml
を3回添加、抽出し、減圧濃縮乾固したものをメタノー
ルに溶解させて調製したものについて、標準として純粋
な抗腫瘍物質NSCL−96F037又は前記式(I)
で示される化合物を用いて、高速液体クロマトグラフィ
ーにより測定した場合に、生産培地1L当たり、2mg以
上、好ましくは8mg以上の量で抗腫瘍物質NSCL−9
6F037又は前記式(I)で示される化合物を生産す
るアスペルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) 、並
びにアスペルギルス(Aspergillus) 属に属し、抗腫瘍物
質NSCL−96F037又は前記式(I)で示される
化合物を生産する能力を有する微生物を培地に培養し、
その培養物から該化合物を採取することを特徴とする抗
腫瘍物質NSCL−96F037又は前記式(I)で示
される化合物の製造方法を提供するものである。更に本
発明は、抗腫瘍物質NSCL−96F037又は前記式
(I)で示される化合物を有効成分として含有する細胞
周期阻害剤及び抗腫瘍剤を提供するものである。
6F037又は前記式(I)で示される化合物を生産す
る微生物としては、抗腫瘍物質NSCL−96F037
又は前記式(I)で示される化合物を生産する能力を有
するアスペルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) で
あれば特に制限はないが、好ましい具体例としては、神
奈川県川崎市の土壌から分離されたアスペルギルス・ウ
スツス(Aspergillus ustus) NSC−F037及びアス
ペルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) NSC−F
038が挙げられる。また、本発明の微生物は、抗腫瘍
物質NSCL−96F037又は前記式(I)で示され
る化合物を生産する能力を有するアスペルギルス・ウス
ツス(Aspergillus ustus) を、エチルメタンスルホネー
ト、紫外線照射、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニト
ロソグアニジン等の変異原で処理した変異株も包含す
る。
stus) NSC−F037及びアスペルギルス・ウスツス
(Aspergillus ustus) NSC−F038は、通商産業省
工業技術院生命工学工業技術研究所に平成8年9月3日
付けで寄託され、それぞれFERM P−15829及
びFERM P−15830の受託番号が付されてい
る。
stus) NSC−F037及びアスペルギルス・ウスツス
(Aspergillus ustus) NSC−F038は、いずれも次
の菌学的性質を有する。 (1)各種培地における生育形態 ツァペック酵母エキス寒天培地(25℃)での生育は、
速く、7日間で45〜46mmである。ツァペック酵母エ
キス寒天培地(37℃)での生育は、それよりやや遅
く、7日間で39〜41mmである。麦芽エキス寒天培地
での集落表面の色調は灰色、裏面は灰緑色である。
4〜7μm 頂のう:球形〜フラスコ形で、直径11〜15μm 、上
部2/3 〜1/2 よりメトレを形成 メトレ:5〜7×4〜7μm フィアライド:アンプル形で、5〜8×3〜4μm 分生子:褐色で、球形、壁面は粗面、3×5μm
スペルギルス(K.B. Raper and D.I. Fennel, "The gen
us Aspergillus", Wiliams and Wilkins (1965) )に従
い、不完全菌亜門、線菌目、アスペルギルス(Aspergill
us) 属ウスツス(ustus) 種に属することが明らかとな
り、本菌株をアスペルギルス・ウスツス(Aspergillus u
stus) NSC−F037及びアスペルギルス・ウスツス
(Aspergillus ustus) NSC−F038と命名した。
stus) に属する公知の菌株には、抗腫瘍物質NSCL−
96F037又は前記式(I)で示される化合物を生産
する能力を有するものはなく、アスペルギルス・ウスツ
ス(Aspergillus ustus) NSC−F037及びアスペル
ギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) NSC−F03
8は、いずれも新菌株であると結論した。
llus ustus) NSC−F038は、アスペルギルス・ウ
スツス(Aspergillus ustus) NSC−F037の約4倍
の抗腫瘍物質NSCL−96F037又は前記式(I)
で示される化合物の生産能を有する。
抗腫瘍物質NSCL−96F037又は前記式(I)で
示される化合物を生産する能力を有する微生物を培地に
培養し、その培養物から該化合物を採取することによ
り、本発明の抗腫瘍物質NSCL−96F037又は前
記式(I)で示される化合物を製造することができる。
前記微生物は、常法に従って培養することができ、培養
の形態は、液体培養でも固体培養でもよいが、工業的に
有利に培養するためには、前記微生物の菌懸濁液を液体
培地に接種し、通気撹拌培養を行えばよい。培地の栄養
源としては特に限定されることはないが、微生物の培養
に通常用いられる炭素源、窒素源、その他の培地成分を
含有させることができる。炭素源としては、デンプン、
グリセリン、グルコース、シュークロース、ガラクトー
ス等が、窒素源としては、ペプトン、大豆粉、肉エキ
ス、コーンスティープリカー、綿実かす、アンモニウム
塩、硝酸塩、その他有機又は無機の窒素化合物が用いら
れる。その他、無機塩、微量栄養源を適宜添加してもよ
い。培養温度、培養時間等の培養条件は、使用する菌の
発育に適し、しかもNSCL−96F037又は前記式
(I)で示される化合物の生産が最高となるような条件
を選ぶことが好ましい。例えば、培地のpHは、4〜9が
適当であり、5〜8が好ましく、培養温度は、15〜3
5℃が適当であり、23〜28℃が好ましい。培養時間
は、48〜192時間が適当であり、72〜192時間
が好ましい。しかし、これらの培地組成、培地のpH、培
養温度、培養時間等の培養条件は使用する菌株の種類
や、外部の条件等に応じて、所望の結果が得られるよう
に適宜調整されるべきことはいうまでもない。前記のよ
うな培養物から、代謝産物を採取するのに通常使用され
る手段を適宜用いてNSCL−96F037又は前記式
(I)で示される化合物を採取することができる。例え
ば、NSCL−96F037又は前記式(I)で示され
る化合物と培養物中に含まれる他の物質との有機溶媒に
対する親和性の差を利用する手段、溶解度の差を利用す
る手段、各種樹脂に対する吸着親和力の差を利用する手
段のいずれかを、それぞれ単独で、又は適宜組み合わせ
て、あるいは反復して使用することができる。具体的に
は、イオン交換クロマトグラフィー、非イオン性吸着樹
脂を用いたクロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラ
フィー、活性炭、アルミナ、シリカゲル等の吸着剤によ
るクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等
の各種の液体クロマトグラフィー、あるいは、結晶化、
減圧濃縮、凍結乾燥等の手段を、それぞれ単独で、又は
適宜組み合わせて、あるいは反復して使用することがで
きる。
F037の理化学的性質は前記のとおりであり、新規化
合物であることが明らかになった。本発明の抗腫瘍物質
NSCL−96F037及び前記式(I)で示される化
合物は、塩基性物質であり、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫
酸塩、硝酸塩、酢酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエン
スルホン酸塩、クエン酸塩等の薬学的に許容される塩と
して用いることもできる。
7及び前記式(I)で示される化合物は、動物細胞特異
的な高い増殖阻害活性、及び細胞周期阻害活性を有し、
細胞周期阻害剤及び抗腫瘍剤として有用である。
7又は前記式(I)で示される化合物を有効成分として
含有する細胞周期阻害剤及び抗腫瘍剤は、経口及び非経
口投与のいずれの投与経路でも使用可能であり、経口投
与する場合は、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、散剤、シロ
ップ剤等の剤形で投与することができ、また、非経口投
与する場合は、水溶性懸濁液、油性製剤等の皮下あるい
は静脈注射剤、点滴剤、坐薬、塗布薬、軟膏のような剤
形で投与することができる。
7又は前記式(I)で示される化合物を細胞周期阻害剤
又は抗腫瘍剤として製剤化するために、界面活性剤、賦
形剤、滑沢剤、佐剤及び薬学的に許容される被膜形成物
質、コーティング助剤等を適宜使用することができる。
例えば、界面活性剤としては、アルコール類、エステル
類、硫酸化脂肪族アルコール類等を挙げることができ
る。また、賦形剤としては、ショ糖、乳糖、デンプン、
結晶セルロース、マンニット、軽質無水ケイ酸、アルミ
ン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウ
ム、合成ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸水
素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム等を挙げることができる。滑沢
剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルク、硬化
油等を挙げることができ、懸濁剤や潤滑剤のごとき佐剤
としては、ココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生
油、大豆リン脂質等を挙げることができる。被膜形成物
質としては、セルロースや糖類等の炭水化物の誘導体と
して、酢酸フタル酸セルロース、また、ポリビニル誘導
体としてアクリル酸メチル・メタクリル酸共重合体が挙
げられる。コーティング助剤としては、フタル酸エステ
ル類等の可塑剤を挙げることができる。前記の成分の他
に、甘味料、香料、着色料、保存料等を添加してもよ
い。
成人の患者に対して、有効成分であるNSCL−96F
037又は前記式(I)で示される化合物として0.1
mg〜1g/日を1回又は数回に分けて経口又は非経口
投与する。この投与量は、病状、患者の年齢、体重によ
り適宜増減することができる。
験用試薬として使用する場合、有機溶媒又は含水有機溶
媒に溶解して各種培養細胞系へ直接適用すると、細胞周
期の進行をG2/M期で阻止する。使用可能な有機溶媒
としては、例えば、メタノールやジメチルスルホキシド
等を挙げることができる。剤形としては、例えば、粉末
もしくは顆粒等の固形剤又は有機溶媒もしくは含水有機
溶媒に溶解した液剤等を挙げることができる。通常、本
発明の細胞周期阻害剤の効果的な使用量範囲は1〜100
μg/mlであるが、適切な使用量は培養細胞系の種類や使
用目的により異なる。また、必要により前記の範囲外の
量を用いることもできる。
に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらにより何
ら制限されるものではない。
SCL−96F037の製造 種菌としてアスペルギルス・ウスツス(Aspergillus ust
us) NSC−F037を用いた。直径18mm、長さ18
0mmの試験管1本あたり滅菌済生産培地(生産培地:グ
ルコース5g/l 、グリセリン20ml/l、綿実かす20g/
l 、酵母エキストラクト2g/l 、塩化ナトリウム2.5g/
l、炭酸カルシウム4g/l (pH6. 5))5mlを入れて
準備した試験管1700本(生産培地計8. 5L)各々
に、該菌株の分生子を滅菌水で懸濁させて調製した菌懸
濁液を50μ接種し、27℃、往復振盪(260rpm )
で5日間培養した。該培養液に試験管1本あたり10ml
のアセトンを添加し、室温で1日間抽出した。ついで、
濾過によって不溶物を除去した濾液(20L)を減圧濃
縮し、アセトンを留去した。残った水層に酢酸エチル9
Lを添加し抽出した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで
脱水、減圧濃縮乾固後、シリカゲルオープンカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム−メタノール系)に供
し、抗腫瘍活性画分を分取した。本画分を減圧濃縮乾固
後、少量の70%メタノールに溶解させ、センシューパ
ックODS-5251-SS 20mmφ×250mm((株)センシュ
ー科学)を用いる高速液体クロマトグラフィーにより、
70%メタノールのイソクラティック条件で精製し、抗
腫瘍活性画分を分取した。更に、本画分を減圧濃縮乾固
後、センシューパック アクアシルSS-5251(60) 20mm
φ×250mm((株)センシュー科学)を用いる高速液
体クロマトグラフィーにより、クロロホルム:メタノー
ル=95:5のイソクラティック条件で精製し、抗腫瘍
活性画分を分取した。本画分を減圧濃縮し、透明な油状
物質を得た。これを少量のベンゼンにて懸濁させ、減圧
濃縮乾固することにより、25mgのNSCL−96F0
37を白色粉末として得た。
SCL−96F037の製造 アスペルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) NSC
−F037の代わりにアスペルギルス・ウスツス(Asper
gillus ustus) NSC−F038を用いる以外は、実施
例1と同様に処理した結果、アスペルギルス・ウスツス
(Aspergillus ustus) NSC−F038は、アスペルギ
ルス・ウスツス(Aspergillus ustus) NSC−F037
の約4倍の抗腫瘍物質NSCL−96F037生産能を
有することが判明した。結果を表1に示す。
発明化合物(I)の製造 グルコース0. 5%、グリセリン2%、酵母エキストラ
クト0. 2%、綿実かす2%、塩化ナトリウム0. 25
%及び寒天1. 5%(pH6. 5)からなる固形培地
(直径9cmシャーレに20mlの前記培地)にアスペ
ルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) NSC−F0
38を5点接種し26℃で7日間、暗所にて培養し、胞
子を形成させた。0. 05%の濃度になるようにツゥイ
ーン20を加えた滅菌水5mlにて胞子を回収し胞子懸
濁液を得た。この胞子懸濁液を前記固形培地20mlを
含むシャーレ400枚に0. 1mlずつ接種し、26℃
で8日間、暗所にて培養を行った。この培養物をミキサ
ーにて破砕し、8Lの酢酸エチルを加え、2日間放置
し、抽出した。回収した酢酸エチルを減圧濃縮し、褐色
のシロップ15gを得た。
解し、酢酸エチルで調製したシリカゲルカラム(ベッド
容積:直径8cm、長さ20cm)に浸潤させ、アセト
ン−酢酸エチル(1:5)にて溶出を行った。溶出液を
500mlずつ溶出順に従って分画した。本化合物は5
〜10番目の分画に溶出され、この溶出物を減圧濃縮す
ることにより計4. 65gの濃茶色粉末を得た。
にて溶解し、クロロホルムで調製したシリカゲルカラム
(ベッド容積:直径4cm、長さ30cm)に浸潤さ
せ、最初にクロロホルム500mlで溶出し、次にクロ
ロホルム−メタノール(50:1)にて溶出した。
(50:1)溶液にて溶出され、計1. 05gの茶色粉
末を得た。この茶色粉末に酢酸エチルを加え、よく撹拌
し2日間静置することにより、本化合物を含む白色粉末
(A)628mgを析出させた。この白色粉末(A)を
加水分解し、得られたフェニルアラニンを光学活性カラ
ムを用いた高速液体クロマトグラフィーに付したとこ
ろ、R体及びS体のフェニルアラニンの存在が確認さ
れ、前記白色粉末(A)は、前記式(I)で示される化
合物のR体及びS体の両者を含むことが判明した。
含む酢酸エチルにて溶解し、7日間放置した。この結
果、淡黄色結晶性固体として前記式(I)で示される化
合物のR体、即ち、次式(I’):
得た。表2及び表3に精製標品の物性値等を示す。
清の組成からなる培地に105 細胞/mlに調整したヒト肺
癌由来A−549細胞を100 μl ずつ96穴マイクロタ
イタープレートの各穴に分注した。最上段の穴に、実施
例1で得たNSCL−96F037のメタノール溶液を
添加し、半対数希釈法で検体の希釈、添加を行い、該プ
レートを炭酸ガス細胞培養器内で、37℃、48時間培
養した。これにMTT試薬(3−(4,5−ジメチル−
2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル−2H−テトラ
ゾリウムブロミド)(1mg/ml・PBS)を10μl ずつ
加え、炭酸ガス細胞培養器内で、37℃、6時間培養
し、培地を捨てた後、細胞内に生じたホルマザンの結晶
を100 μl/穴のジメチルスルホキシドで溶解した。続い
てマイクロプレートリーダーにより、595nm の吸光度を
測定した。無処理細胞と既知濃度の検体で処理した細胞
の吸光度を比較することにより、細胞の増殖を50%阻
害する検体濃度(IC50)を算出し、IC50= 0.3μg/
mlを得た。
としてBacillus natto菌、カビとしてAspergillus nige
r IFO 6341 株を用いて、ろ紙ディスク寒天平板法
(検体100 μg を直径9mmのろ紙に添加、風乾。細菌は
標準寒天培地、カビはポテトデキストロース寒天培地を
使用)で抗菌試験を行ったが、抗菌活性は観察されなか
った。また、酵母Saccharomyces cerevisiae HF7C株を
用いて、液体培地希釈法で抗菌試験を行ったが、抗菌活
性は観察されなかった。以上のことより、本発明の抗腫
瘍物質NSCL−96F037は、動物細胞特異的な高
い増殖阻害活性を有することが分かる。
活性 ヒト肺癌由来細胞株A431細胞を用いた。A431細
胞は37℃で10%牛胎児血清、1%MEM非必須アミ
ノ酸溶液(シグマM2025)を含むEMEM培地にて
5%炭酸ガスと水蒸気を飽和させた培養器内で培養し、
対数増殖期にある細胞に実施例3で得た本発明化合物
(I’)の精製標品を添加して、フローサイトメーター
と顕微鏡観察により細胞周期の進行を解析した。結果を
表4に示す。
る。 有 :50%以上の細胞が細胞周期をG2/M期で停止
した。 軽微:10%以上50%未満の細胞が細胞周期をG2/
M期で停止した。 無 :10%未満の細胞が細胞周期をG2/M期で停止
した。 表4の結果は本発明の化合物が細胞周期阻害剤として有
用であることを示している。
効果 ヒト慢性骨髄性白血病細胞K−562をRPMI164
0培地(10%の牛胎児血清を含む)で培養、またヒト
外陰部扁平上皮癌細胞A−431をDMEM培地(10
%の牛胎児血清を含む)で培養した。これらに一連の希
釈系列の実施例3で得た本発明化合物(I’)の精製標
品を加え、48時間培養した後、MTT試薬を加えて生
育を計測した。結果を表5に示す。
して有用であることを示している。 (製剤例1)注射・点滴剤 本発明の化合物10mgを含有するように、粉末ブドウ
糖5gを加えてバイアルに無菌的に分配し密封した上、
窒素、ヘリウム等の不活性ガスを封入して冷暗所に保存
した。使用前にエタノールに溶解し、0. 85%生理食
塩水100mlを添加して静脈内注射剤とし、1日10
〜100mlを症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与
する。
により軽症用静脈内注射剤とし、1日10〜100ml
を症状に応じて静脈内注射又は点滴で投与する。 (製剤例3)顆粒剤 本発明の化合物1g、乳糖98g及びヒドロキシプロピ
ルセルロース1gを各々とり、よく混合した後、常法に
従って粒状に成形し、これをよく乾燥して篩別してビ
ン、ヒートシール包装等に適した顆粒剤を製造した。1
日100〜1000mgを症状に応じて経口で投与す
る。
製造方法、当該物質を生産する能力を有するアスペルギ
ルス・ウスツス(Aspergillus ustus) が提供された。本
発明の化合物は、動物細胞特異的な高い増殖阻害活性、
及び細胞周期阻害活性を有するので、細胞周期阻害剤及
び抗腫瘍剤として有用である。
赤外線吸収スペクトルを示す図である。
1H−核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
13C−核磁気共鳴スペクトルを示す図である。
紫外スペクトルを示す図である。
品のメタノール中の紫外線吸収スペクトルを示す図であ
る。
品の赤外線吸収スペクトル(KBr)を示す図である。
品の1H−核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 )を示す
図である。
品の13C−核磁気共鳴スペクトル(CDCl3 )を示す
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 次の理化学的性質を有する抗腫瘍物質N
SCL−96F037。 (i)分子量:350 (FABMS M/Z 351 (M+H) ) (ii)分子式:C20H22N4O2 (iii)赤外線吸収スペクトル:図1のとおり (iv)1H−核磁気共鳴スペクトル(500MHz、CDCl3 中
で測定、内部標準としてCHCl3 の化学シフト値を7.24pp
m とした。):δ (ppm) 1.47(6H,s),2.94(1H,dd,J=14,10Hz),3.45(1H,dd,J=14,4
Hz),4.33(1H,brd,J=10Hz),5.10(1H,d,J=17Hz),5.14(1H,
d,J=11Hz),5.88(1H,br),6.00(1H,dd,J=17,11Hz),6.86(1
H,s),7.21-7.26(3H,m),7.31(2H,t,J=8Hz),7.53(1H,s),
9.61(1H,br),12.08(1H,br) (v)13C−核磁気共鳴スペクトル(400MHz、CDCl3 中
で測定、内部標準としてCDCl3 の化学シフト値を77.10p
pmとした。):δ (ppm) 28.07(CH3),28.07(CH3),37.69(C),41.33(CH2),57.24(C
H),105.67(CH),113.46(CH2),123.77(CH),127.56(CH),12
9.18(CH),129.18(CH),129.62(CH),129.62(CH),132.29
(C),132.64(C),135.55(C),136.88(C),144.75(CH),160.0
4(C),164.85(C) (vi)15N−核磁気共鳴スペクトル(600MHz、CDCl3 中
で測定、内部標準としてアンモニアの化学シフト値を0
ppm とした。):δ (ppm) 112,134,161,253 (vii)メタノール中での紫外スペクトルの吸収極大値
は、中性条件下で323nm で、230nm にピークを持つ。 (viii)中性条件下、メタノール中で、320 〜340nm の紫
外線によって励起され、395 〜400nm に極大値を持ち、
350 〜550nm の波長幅を持つ蛍光を発する。 (ix)酢酸エチル、クロロホルム、メタノール、ピリジ
ンに可溶、水、ベンゼン、トルエンに難溶 (x)ニンヒドリン反応陰性、亜硝酸イオンとの呈色反
応陽性(橙色) (xi)物質の色:白色 - 【請求項2】 次式(I): 【化1】 で示される化合物又はその薬学的に許容される塩。
- 【請求項3】 請求項1又は2記載の化合物を生産する
能力を有するアスペルギルス・ウスツス(Aspergillus u
stus) 。 - 【請求項4】 直径18mm、長さ180mmの試験管1本
あたり、生産培地(生産培地:グルコース5g/l 、グリ
セリン20ml/l、綿実かす20g/l 、酵母エキストラク
ト2g/l 、塩化ナトリウム2.5g/l、炭酸カルシウム4g/
l (pH6. 5))5mlを入れて準備した試験管各々に、
該菌株の分生子を滅菌水で懸濁させて調製した菌懸濁液
を50μ接種し、27℃、往復振盪(260rpm )で5
日間培養せしめ、該培養液に試験管1本あたり10mlの
アセトンを添加し、室温で1日間抽出後、濾過によって
不溶物を除去した濾液を減圧濃縮し、アセトンを留去し
た残水層に酢酸エチル5mlを3回添加、抽出し、減圧濃
縮乾固したものをメタノールに溶解させて調製したもの
について、標準として純粋な請求項1又は2記載の化合
物を用いて、高速液体クロマトグラフィーにより測定し
た場合に、生産培地1L当たり、2mg以上の量で請求項
1又は2記載の化合物を生産する請求項3記載のアスペ
ルギルス・ウスツス(Aspergillus ustus) 。 - 【請求項5】 アスペルギルス(Aspergillus) 属に属
し、請求項1又は2記載の化合物を生産する能力を有す
る微生物を培地に培養し、その培養物から該化合物を採
取することを特徴とする請求項1又は2記載の化合物の
製造方法。 - 【請求項6】 請求項1又は2記載の化合物を有効成分
として含有する細胞周期阻害剤。 - 【請求項7】 請求項1又は2記載の化合物を有効成分
として含有する抗腫瘍剤。
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