JPH03218341A - 新規抗生物質nk372135、その製造法及びその用途 - Google Patents

新規抗生物質nk372135、その製造法及びその用途

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JPH03218341A
JPH03218341A JP2099272A JP9927290A JPH03218341A JP H03218341 A JPH03218341 A JP H03218341A JP 2099272 A JP2099272 A JP 2099272A JP 9927290 A JP9927290 A JP 9927290A JP H03218341 A JPH03218341 A JP H03218341A
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JP
Japan
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formula
antibiotic
culture
formulas
nk372135c
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JP2099272A
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English (en)
Inventor
Masaichi Nishimoto
允一 西元
Tomio Morino
富夫 森野
Kimihiko Takada
高田 公彦
Masaya Sato
佐藤 真弥
Kenkichi Takagi
健吉 高木
Kenji Seya
瀬谷 賢二
Takaaki Nishigori
錦織 隆昭
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規抗生物質NK3 7 2 1 3 5A
, B,CあるいはDの製造法及びその用途に関する。
本発明の化合物は、抗菌、抗真菌活性、及び5−リポキ
シゲナーゼ阻害活性を有し、細菌及び真菌の感染症に対
する化学療法剤又は、アレルギー性疾患、喘息、及び虚
血性疾患に対する治療薬、農園芸用抗真菌剤として期待
される。
〔従来の技術〕
従来、抗真菌剤としては、アンホテリシンB、フルシト
シン、ミコナゾール等が使用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらは、毒性の点や効力の点などと満足すべ
きものでないため、これらの用途に適する新規化合物の
発見が待望されている。
〔課題を解決するだめの手段〕
そこで、本発明者らは微生物の代謝産物について種々検
索した結果、糸状菌のネオザルトリア属に属する菌株が
、抗真菌作用や5−リポキシゲナーゼ阻害活性等を有す
る抗生物質NK372135A,B,CおよびDを産出
する事を見い出した。
本発明は上記知見に基づいて完成されたものである。
本発明の抗生物質は、式 味する。)で表わされる。
本発明の化合物の理化学的性質を下記に示す。
(a)  抗生物質NK−372135A1)外 観;
黄色粉末 2)分子量: FD−MS m/z 3 1 8 (M
+)3)示性式; C20 HI8 02 N24)溶
解性;低級アルコール クロロホルム 酢酸エステルに可溶 5)シリカゲル薄層(メルク社Art. 5 7 1 
5 )クロマトグラフィーによるRf値 クロロホルム;メタノール(100:2)及びヘキサン
;アセトン(3:1)の展開溶媒で、各々、0.66,
 0.23を示す。
6)紫外部吸収スペクトル;第1図に示す。
7)赤外部吸収スペクトル:臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを第2図に示す。
8)水素核磁気共鳴スペクトル;重メタノール中で測定
したスペクトルを第3図に示す。
9)炭素核磁気共鳴スペクトル;重メタノール中で測定
したスペクトルを第4図に示す。
10)呈色反応;リンモリブデン酸反応、硫酸、ヨウ素
に陽性、ニンヒドリンに陰性 (b)  抗生物質NK372135B1)外 観;黄
色粉末 2)分子量; F D−M S m/z 3 /I8 
( t’vl+)5 3)示性式: C21 H20 03 N24)溶解性
;低級アルコール クロロホルム 酢酸エステルに可溶 5)シリカゲル薄層(メルク社Art.5715)クロ
マトグラフィーによるRf値 クロロホルム:メタノール(100:2)及びヘキサン
;アセトン(3:1)の展開溶媒で、各々、0.40,
 0.16を示す。
剤で測定したスペクトルを第6図に示す。
8)水素核磁気共鳴スペクトル;重クロロホルム中で測
定したスペクトルを第7図に示す。
9)炭素核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中で測
定したスペクトルを第8図に示す。
10)呈色反応;リンモリブデン酸反応、硫酸、ヨウ素
に陽性、ニンヒドリンに陰性。
6 (C)  抗生物質NK372135C1)外 観;黄
色粉末 2)分子量; FD−MS m/z 3 3 4 (M
+)3)示性式; C20 HI8 03 N24)溶
解性;低級アルコール クロロホルム 酢酸エステルに可溶 5)シリカゲル薄層(メルク社Art. 5 7 1 
5 )クロマトグラフィーによるRf値 クロロホルム;メタノール(100:2)及びヘキサン
;アセトン(3:1)の展開溶媒で、各々, 0.13
, 0.14を示す。
6)紫外部吸収スペクトル;第9図に示す。
7)赤外部吸収スペクトル;臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを第10図に示す。
8)水素核磁気共鳴スペクトル:重クロロ、ホルム中で
測定したスペクトルを第11図に示す。
9)炭素核磁気共鳴スペクトル;重クロロホルム中で測
定したスペクトルを第]2図に?す。
10)呈色反応;リンモリブデン酸反応、硫酸、ヨウ素
に陽性。ニンヒドリンに陰性。
(d)  抗生物質NK372135D1)外 観:黄
色粉末 2)分子量: FD−MS m/z 3 0 4 (M
+)3)示性式; CI9 H+60■N24)溶解性
;低級アルコール クロロホルム 酢酸エステルに可溶 5)シリカゲル薄層(メルク社Art. 5 7 1 
5 )クロマトグラフィーによるRf値 クロロホルム;メタノール(100:2)及びヘキサン
;アセトン(3:1)の展開溶媒で、各々、0.56,
 0.14を示す。
6)紫外部吸収スペクトル;第13図に示す。
7)赤外部吸収スペクトル;臭化カリウム錠剤で測定し
たスペクトルを第14図に示す。
8)水素核磁気共鳴スペクトル:重クロロホルム中で測
定したスペクトルを第15図に示す。
9)炭素核磁気共鳴スペクトル;重クロロホルム中で測
定したスペクトルを第16図に示す。
10)呈色反応;リンモリブデン酸反応、硫酸、ヨウ素
に陽性、ニンヒドリンに陰性。
次にNK372135A,B,CおよびDの構造式を下
記する。
NK372135A NK372135B NK372135C Ill   Ill CC 9 NK372135D 本発明の化合物のNK372135A,B,C又はDを
産生する糸状菌のネオザルトリア属に属する菌株として
はネオザルトリア フィシェリヴア−グラブラ(IFO
9875 Tubaki, K. etal.,Ann
.Micr.24:199(1974))が挙げられる
この発明で使用するネオザルトリア フイシェリヴア−
グラブラ株は、例えば紫外線:OCO等の照射処理、ナ
イトロジェンマスタード、亜硝酸,N−メチルーN−二
トローニトロソグアニジン(NTG)、2アミノブリン
等の変異誘起剤Kよる変異処理、形質導入、形質転換あ
るいは細胞融合等の通常用いられる育種手段によってN
K372135A,B,C又はDの生産能力を高める事
ができる。
本発明のNK372135A,B,C又はDを製造1〇
一 するにはネオザルトリア属に属するNK372135A
, B, C又はDを産生する能力を有する微生物を栄
養培地中で培養し、培養物中に抗生物質NK37213
5A,B,Cあるいは(および)Dを生成蓄積せしめ、
次いでこれを採取すれば良い。
培養法は、原則的には糸状菌の培養方法に準ずるが、通
常は液体培養による深部培養法が有利である。培養に用
いられる培地としては、ネオザルトリア フィシェリヴ
アーグラプラ株が利用する栄養源を含有する培地であれ
ば良い。
栄養源としては、従来から糸状菌の培養に利用されてい
る公知のものが使用でき、例えば、炭素源としては、グ
ルコース、ガラクトース、シヨ糖、乳糖、グリセロール
、デキストリン、澱粉、水飴(澱粉麦芽糖化物)、大豆
油など単独または組み合せて用いることができる。無機
および有機窒素源としては塩化アンモニウム、硫酸アン
モニウム、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸ソーダ、ベプ
トン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・スチ
ープ・リカー、大豆粉、ファーマメディア、オートミル
、カザミノ酸、バクトソイトン、ソリブル・ベジタブル
・プロテインなど単独または組合せて用いることができ
る。その他必要に応じて食塩、硫酸マグネシウム、硫酸
銅、硫酸亜鉛、塩化マンガン、炭酸カルシウム、燐酸塩
などの無機塩を加えることができるほか本菌の生育やN
K372135A,B,CあるいはDの生産を促進する
有機物、例えば核酸類、アミノ酸、ビタミン類や無機物
を適当に添加することができる。培養中、発泡が著しい
時には、例えば大豆油、亜麻仁油等の植物油やブロナー
ル1(東邦化学社製)、シリコンKM−70(信越化学
工業社製)等の石油系消泡剤を適宜添加すればよい。培
養温度は20〜30℃、pI−1は中性ないし微酸性で
培養を行うことが望ましい。液体培養では通常3〜8日
間培養を行うとNK372135A,B,Cあるいは(
および)Dが培養物中に生成蓄積される。培養物中の生
成量が最大に達したとき培養を停止し菌体をP別し、得
られた菌体及び済液より目的物を精製、単離する。
培養物より本物質の精製、単離には一般に微生物代謝生
産物をその培養物から単離するために用いられる分離、
精製の方法が利用される。
NK372135A,B,CあるいはDはメタノール、
アセトン、酢酸エチル、エタノールをはじめとする有機
溶媒には溶けるが、水に溶けにくい物質で、その精製に
は脂溶性物質の精製に用いられる方法により行われる。
すなわち、各種有機溶媒による抽出、シリカゲルクロマ
トグラフィー ゲルろ過など適宜組み合わせて用いる事
ができる。
例えば、培養物を沖過し、菌体と炉液に別ける。菌体か
らの抽出は、メタノールで2回行ない、メタノール溶液
を減圧濃縮乾固する。F液からの抽出は、ブタノールで
行ない、ブタノール溶液を減圧濃縮乾固する。得られた
各々の褐色の粗粉末をクロロホルム:メタノール(1:
1)に溶解し、シリカゲル力ラムクロマトグラフィーよ
り精製する。展開溶媒は、クロロホル13 ムーメタノールを用い段階的に(100:0.100:
2,2:1)溶出し、活性区分I,IIおよび■を得た
。活性画分をそれぞれ集め濃縮、乾固することにより褐
色粉末を得る。
各活性区分から得られたそれぞれの粉末をクロロホルム
:メタノール(1:1)に溶解し、シリカゲルプレート
を使用したクロマトグラフイーのかき取り法により抽出
、精製した。展開溶媒は、ヘキサンーアセトン(3:1
)を用い、抽出には、クロロホルム:メタノール(1:
1)を用いてそれぞれ活性区分■よりNK372135
A,活性区分■よりNK372135B,活性区分■よ
りNK372135C及びDの黄色粉末を得た。
この粉末をさらにそれぞれメタノールに溶解し、LH−
20クロマトグラフィーにより精製しそれぞれ黄色粉末
を得た。
尚、培養及び粗分画中のNK372135A,B,Cお
よびDの力価はCandida albicans株を
用い増殖阻止を寒天平板培地にて側定した。
本発明化合物NK372135A,B,Cあるいは14 Dは後記の如く、抗真菌剤、抗菌剤あるいは、アレルギ
ー疾患、喘息、虚血性心疾患などの医薬品として、又、
農園芸用抗真菌剤として期待される。
本発明化合物を医薬品として使用する場合には、単独ま
たは賦形剤として注射剤、経口剤、坐剤等として投与す
る。賦形剤は薬剤学的に許容されるものであればいずれ
でもよく、その種類および組成は投与経路や投与方法に
よって決まる。例えば、液状賦形剤としては水、アルコ
ールもしくは大豆油、ピーナツツ油、ゴマ油、ミネラル
油等の動植物油または合成油を用いることができる。固
体賦形剤としてはマルトース、シュクロースなどの糖類
、各種アミノ酸類、ヒド Xロキシプ口ビルセルロースなどのセルロース誘導体、
ステアリン酸マグネシウムなどの有機酸塩類などを使用
することができる。
注射剤の場合には、賦形剤としては、生埋食塩水、各種
緩衝液、グルコース、イノシトール、マンニトール等の
糖類溶液、エチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル等のグリコール類溶液が望ましい。また、イノシトー
ル、マンニトール、クルコース、マンノース、マルトー
ス、シュクロース等の糖類やフエニルアラニン等のアミ
ノ酸類の賦形剤と共に凍結乾燥剤となし、投与時に注射
用の適当な溶剤、例えば、滅菌水、ブドウ糖溶液、電解
質溶液、アミノ酸溶液等に溶解して静脈および筋肉内に
投与することもできる。
経口剤の場合には、前記液状賦形剤もしくは固体賦形剤
とともに錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、液剤、ドラ
イシロップ剤等の形態にするのがよい。また、ペレット
剤として経皮、粘膜剤などの局所投与剤としてもよい。
製剤中における本化合物の含量は、通常o.ooi〜1
重量%であり、好ましくは0.01〜01重量%である
。例えば、注射剤の場合には、通常001〜0,05重
量%がよい。経口剤の場合には0.005〜1重量%、
好ましくは005〜05重量%とし、残部を賦形剤とす
る。
投与量は、患者の年令、体重、症状、治療目的等により
決定されるが、一般的には、非経口投与で0.1〜5μ
g/kg/日、経口投与で0.5〜30μg/kg/日
である。
本発明化合物をアレルギー疾患、喘息及び虚血性心疾患
に対する有用な治療薬として使用する場合、経口投与あ
るいは非経口投与いずれでも投与することができる。投
与量は、投与の方法によっても異なるが、通常0.01
〜20μg/kg/日が好ましい。
本発明化合物は、適当な製剤用担体と混合して調製した
製剤の形で投与される。製剤の形としては、例えば錠剤
、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル剤、坐剤、注射剤、
軟膏、エアゾール剤等が用いられる。
本発明化合物を農園芸用抗真菌剤として使用する場合、
使用目的に応じてそのまま単体で使用できるが効果を助
長あるいは安定にするために農薬補助剤を配合して製剤
とし、これを直接使用するか必要に応じ希釈するなどし
て適用す17 るのが一般的である。本発明化合物の製剤化にあたって
は何ら特別の条件を必要とせず、農薬製造分野において
一般的に行われている方法により、粉剤、粒剤、微粒剤
、水和剤、フロアブル剤、乳剤、マイクロカプセル剤、
油剤、エアゾール、加熱燻蒸剤(蚊取線香、電気蚊取な
ど)、フォッキングなどの煙霧剤、非加熱燻蒸剤、毒餌
などの任意の製剤形態にして使用できる。
ここに言う農薬補助剤としては担体(希釈剤)およびそ
の他の補助剤、たとえば展着剤、乳化剤、湿展剤、分散
剤、固着剤、崩壊剤などを挙げることができる。
又、その使用量は剤形、施用する方法、時期その他の条
件によって変るが、農園芸用剤は通常10アール当り有
効成分量で10〜3 0 0 g,好ましくは15〜2
00gが使用される。
(作 用) 次にNK372135A,B,CおよびDの作用につい
て説明する。
18 試験例1. 本発明化合物の抗菌スペクトルを検討した。
NK372135A,CおよびDの抗菌スペクトルを第
一表に示す。
NK372135A,C又はDを1 0 0 pg/m
lの濃度で含む溶液を、直径8問のペーパーディスクに
浸し、被験菌を含む寒天培地上に乗せ、第一表の上部4
菌株及びカンジダアルビカンスについては、37℃でそ
の他は25℃で一昼夜培養し、阻止ゾーンの直径を測定
した。NK3 7 213 5A,CおよびDはエッシ
ーリシアコーライやバチルスズブチリス等の細菌をはじ
め人畜の真菌症の主要病原菌として知られるアスベルギ
ルス、トリコフィトン、カンジダ属の真菌及び植物の灰
色カビ病の原因菌として知られるポトリチス属の真菌等
に強い生育阻止作用を示した。従来真菌に対する満足す
べき薬剤はないので抗真菌剤として特に期待されるもの
である。
試験例2. 本発明化合物の5−リポキシゲナーゼml害活性につい
て検討した。
NK372135A,BおよびCの阻害活性を第二表に
示す。
5−リボキシゲナーゼ阻害活性は、モルモット腹腔細胞
のイオノフオア刺激に対する阻害活性にて評価した。以
下に手法を記述する。
ハートレイ系モルモット(体重250〜350g)に2
%カゼインを腹腔内投与し、投与18時間後の腹腔細胞
を採取する。混在する赤血球を溶血させたのち、遠心し
得られた細胞分画に1 mM EDTA, 0. 1%
ゼラチン、14mMインドメタシンを含む50mM燐酸
緩衝液( pH 7. 0 )を加えて、腹腔細胞IX
107個/mlに調製する。上記細胞懸濁液1.Q m
lに各種濃度の供試化合物を最終濃度が100μMとな
るように加え、37°05分間インキーペートする。イ
オノフオアA23187(1.0μg)、アラキドン酸
(10μg)を加えて反応を開始する。20分後エタノ
ール21 4 mlを加え反応を停止し、反応上清を天野らの方法
(ビタミン:59,211〜219.1985)Kした
がってHPLC分析し、アラキドン酸の代縮物〔5−ヒ
ドロキシエイコサテトラエノイック酸(5−HETE)
)を検出した。
第二表 試験の結果、NK3 7 2 1 3 5A,Bおよび
Cに5リポキシゲナーゼ阻害活性を見い出した。
試験例3,抗Candida活性: 次にNK372135Bの抗Candida活性を、類
似化合物であるmethoxy−Xanthocill
in x dimethyletherと比較した結果
を示す。96穴プレートに、Candida albi
cams株を2X103:I/穴となる様に0.2cc
のブイヨン培地を用いて接種した。これ22 ?各濃度の薬剤を加え、30℃で16時間培養後、各穴
の5 9 5 nmにおける吸光度を測定した。
Dose response Curveより、ICs
oを算出した。コノ結果NK372135BのI Cs
oは、1. 5 ttg/mlであるのに対し、met
hoxy−Xanthocillin x dimet
hyletherは、9.Opg/ml!であった。こ
れよ.りmethoxyXanthocillin x
 dimethyletherの二重結合が飽和される
事により抗Cand ida活性が強くなる事が判明し
た。
試験例4.細胞毒性 次にNK3 7 2 1 3 5のA, B及びC成分
及び類似化合物methoxy − Xan thoc
 ill in monomethylether(X
TM )の細胞毒性を調べた。
G361,SW1116,PC−3及びL1−7株細胞
2000コを各々96穴プレートへ播種し、37℃、5
%CO■下で24時間インキーベートした。
培地は、RPMI1640に10%牛胎児血清を加えた
ものを用いた。
24時間インキーベート後、各濃度の薬剤を加え、更に
2〜4日間培養した。培養後Methylenblue
染色法で細胞数を求め、増殖阻害度を見た。
この結果を表■に示した。
表■細胞毒性 G  361    2.13   2,40   2
.52SW1116    1.65   2,55 
  5.89PC −  3   .1.05   0
.76   1.23Li  −  7    1.4
5   1.80   1.70   0.57”XT
M : methoxy −Xanthoc if l
in monomethyletherこれよりNK3
72135は、methoxy −Xanthocil
linmonomethyletherより細胞毒性が
弱くなっている事が判明した。
以上の結果からNK372135A,B,CおよびDは
、抗真菌、抗細菌、5−リポキシゲナーゼ阻害活性作用
を有し、新規な医療用、家畜用及び農園芸用抗真菌剤や
抗菌剤及びアレルギー疾患、喘息、虚血性心疾患に対す
る治療薬とじて期待される。
以下本発明の化合物の製法を実施例により示す。
実施例1. 500ml容三角フラスコに、グルコース2%、グリセ
ロール1%、ラクトース1%、シュクロース1%、大豆
粉3%、ポリペプトン0. 8%、硝酸ナトリウム02
%、硫酸マグネシウム01%の培地( pH6.8 )
 1 0 0mlを分注し、120℃、20分間オート
クレープ滅菌した。これにIFO’ 9 8 5 7株
の一白金耳を接種し、ロータリーシェーカーにて200
回転/分、27℃の条件下で2日間振盪培養した。これ
とは別に、500ml容三角フラスコに前記培地100
mlを分注し、120°C120分間オートクレープに
より滅菌した。これに前記培養液1 mlを移殖しロー
タリーシェーカーにて3日間振盪培養した。
次に、301ジャーファーメンターに前記培地を202
分注し、120°C,30分滅菌した。
このジャーファーメンターに、前記培養液20025 mlを移殖し、25℃で4日間通気撹拌培養した。
(通気 201/分、300回転/分)培養物301を
戸過し、菌体画分は18ぷのメタノールを加え撹拌して
抽出を行ない、E液画分には、184のブタノールを加
えて撹拌して抽出を行なった。
以上のようにして得られたメタノール、ブタノール抽出
物を減圧下、濃縮して凍結乾燥物105gの褐色粉末を
得る。
これをクロロホルム:メタノール(1:1)に溶解した
後、あらかじめクロロホルムで平衡化したシリカゲルカ
ラム5.01にかけ、クロロホルム:メタノール濃度を
100 : 1, 100 : 2,2=1と段階的に
かえ、溶出を行なった。
活性画分(I) , [Dおよび(II)をそれぞれ集
め減圧下濃縮乾固し、淡褐色の粉末(I) 1. 2 
g, [])0.3gおよび(III) 0. 7 g
を得る。これらを再びクロロホルム:メタノール(1:
1)に溶解しシリカゲルカラムにかけクロマトグラフィ
ーをクロロホルム:メタノール(100:2)の展開2
6− 4. 溶媒で行なった。各々のカラムより活性画分をそれぞれ
集め、減圧下、濃縮乾固し活性画分(I)より黄色粉末
(A)200■、活性画分但より(B)501T@、活
性画分(III)より(Q80n+lよび■)3011
1gを得る。これをメタノールに溶解後、セファデソク
スLH−20のゲル済過クロマトグラフィーを行なった
。活性画分を集め、減圧下濃縮乾固し、NK37213
5Aを120mg,NK372135Bを30mg、N
K372135Cを46+11gおよびNK37213
5Dを15mgを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図及び第4図はそれぞれ抗生物質
NK372135Aの紫外部吸収スペクトル、赤外部吸
収スペクトル、水素核磁気共鳴スペクトル、炭素核磁気
共鳴スペクトルであり第5図、第6図、第7図および第
8図はそれぞれ抗生物質NK372135Bの紫外部吸
収スペクトル、赤外部吸収スペクトル、水素核磁気共鳴
スペクトル、炭素核磁気共鳴スペクトルを示す。 第9図、第10図、第11図及び第12図はそれぞれ抗
生物質NK372135Cの紫外部吸収スペクトル、赤
外部吸収スペクトル、水素核磁気共鳴スペクトル、炭素
核磁気共鳴スペクトルであり第13図、第14図、第1
5図および第16図はそれぞれ抗生物質NK37213
5Dの紫外部吸収スペクトル、赤外部吸収スペクトル、
水素核磁気共鳴スペクトル、炭素核磁気共鳴スペクトル
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Yは▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等
    があります▼又は▲数式、化学式、表等があります▼で
    示される基を示す。) で示される抗生物質NK372135A、NK3721
    35B、NK372135C及びNK372135D又
    はその塩 2、ネオザルトリア属に属し、抗生物質NK37213
    5A、NK372135B、NK372135Cあるい
    は抗生物質NK372135Dを産性する能力を有する
    微生物を培地中で培養し、培養物中に抗生物質NK37
    2135A、NK372135B、NK372135C
    あるいはNK372135Dを生成蓄積せしめ、次いで
    、これを採取する事を特徴とする抗生物質NK3721
    35A、NK372135B、NK372135Cある
    いはNK372135Dの製造法 3、抗生物質NK372135A、B、CおよびDから
    選ばれる少なくとも1種の化合物を有効成分とする抗菌
    剤、抗真菌剤又は5−リポキシゲナーゼ阻害剤
JP2099272A 1989-04-26 1990-04-17 新規抗生物質nk372135、その製造法及びその用途 Pending JPH03218341A (ja)

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JP1-104713 1989-04-26
JP10471389 1989-04-26
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