JPH05271215A - 新規なポリエンマクロライド化合物及びそれを有効成分とする抗真菌剤 - Google Patents

新規なポリエンマクロライド化合物及びそれを有効成分とする抗真菌剤

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JPH05271215A
JPH05271215A JP7095392A JP7095392A JPH05271215A JP H05271215 A JPH05271215 A JP H05271215A JP 7095392 A JP7095392 A JP 7095392A JP 7095392 A JP7095392 A JP 7095392A JP H05271215 A JPH05271215 A JP H05271215A
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JP
Japan
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polyene macrolide
compound
macrolide compound
substance
antifungal agent
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JP7095392A
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Toshimasa Yasuhara
利正 安原
Yoko Higaki
洋子 檜垣
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rはメチル基、カルボキシル基又はアルコキシ
カルボニル基を示す)で表されるポリエンマクロライド
化合物又はその医薬的に許容し得る塩、及びそれを有効
成分として含有する抗真菌剤。 【効果】 本発明の新規ポリエンマクロライド化合物
は、優れた抗真菌作用を有し、これを有効成分として含
有する抗真菌剤は、多くの真菌症の治療に有用なもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なポリエンマクロ
ライド化合物及びそれを有効成分として含有する抗真菌
剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】1950年
代以降の抗生物質に関する研究開発の急速な進歩及びそ
の広範な普及により、細菌性の感染症はその殆どが駆逐
されるに至っている。その一方で、平素は無害な弱病原
性微生物による感染症(日和見感染)が近年大きな問題
となりつつある。日和見感染は、(1)免疫不全症や悪性
腫瘍等の疾病又は免疫抑制剤や抗炎症剤等の投与によっ
て免疫機能が低下した場合、(2)抗生物質投与による共
生菌の抑制から生じる菌交代、(3)医療機関内における
所謂院内感染などが原因とされる。このような日和見感
染の中でも真菌症がその多くを占めている。
【0003】現在使用されている主な抗真菌剤として
は、ポリエンマクロライド(polyenemacrolide)系、ア
ゾール(azole)系およびフルシトシン(flucytosine)
等がある。浅在性真菌症の治療には、主に外用剤が使用
され、それらには多種のイミダゾール(imidazole)系
薬剤をはじめ、フルシトシン、ポリエンマクロライドの
ナイスタチン(nystatin)等が用いられている。一方、
深在性真菌症の治療においては、今日でもポリエンマク
ロライドであるアムホテリシンB(amphotericin B)が
全身に投与でき、かつ確実な効果の得られる唯一の抗真
菌剤となっている。また多くの慢性真菌症においてポリ
エンマクロライド系、アゾール系およびフルシトシン等
の併用療法が効果を上げることが知られている。
【0004】しかしながら、前述のように近年、真菌症
の増大する状況下で、より有効な抗真菌物質の開発が望
まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる実情において、本
発明者らは、より効果的な抗真菌物質について鋭意検索
を行った結果、後記一般式(1)で表される新規なポリ
エンマクロライド化合物が抗真菌作用を有することを見
出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Rはメチル基、カルボキシル基又
はアルコキシカルボニル基を示す)で表されるポリエン
マクロライド化合物又はその医薬的に許容し得る塩及び
それを有効成分として含有する抗真菌剤を提供するもの
である。
【0009】本発明の化合物は、前記一般式(1)で表
され、式中、Rはメチル基、カルボキシル基又はアルコ
キシカルボニル基を示すが、これらのうち、アルコキシ
カルボニル基としては、例えばメトキシカルボニル基、
エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基等の低
級アルコキシカルボニル基が挙げられる。また、本発明
化合物の医薬的に許容し得る塩としては、例えばナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグ
ネシウム等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、ア
ンモニウム塩、有機アンモニウム塩等が挙げられる。
【0010】前記一般式(1)で表される本発明のポリ
エンマクロライド化合物は、ストレプトベルティシリウ
ム(Streptoverticillium)属の菌株を一般培地に培養
し、菌体中に産生・蓄積させることにより、製造するこ
とができる。ストレプトベルティシリウム属の菌株とし
ては、例えばStreptoverticillium sp. MA-2664(微工
研寄託番号 FERM P-12649;以下、MA-2664株という)を
用いることができる。このMA-2664株は、以下のような
微生物学的性状を有する。
【0011】(種々の寒天培地における形態) 1. シュークロース硝酸銀:淡橙白色。コロニー表面は
白色基中菌糸。 2. グルコース・アスパラギン:コロニーは淡黄褐色で
中央が盛り上がる。裏面は淡黄褐色。 3. グリセリン・アスパラギン:淡緑黄白色で艶のない
コロニー。裏面は淡黄褐色。 4. スターチ・無機塩:白色で表面は粉状のコロニー。
裏面は黄白色。 5. チロシン:淡緑黄白色。裏面は黄褐色。 6. 栄養:淡黄白色で表面は光沢のあるコロニー。裏面
は淡黄白色。 7. イースト・麦芽:全面白色〜桃紫色。裏面は茶褐
色。 8. オートミール:白色気菌糸で生育良好。表面は白色
〜灰白色。裏面は黄白色。 以上の1〜8の全培地において、培地中への拡散性色素
の産生は認められない。
【0012】(生育温度範囲) 4℃: − 10℃: + 15℃: + 20℃: ++ 25℃: ++ 32℃: ++ 37℃: + 42℃: −
【0013】(ゼラチンの液化) やや液化 (スターチ加水分解) + (リトマスミルク凝固・ペプトン化) 凝固なし、ペプトン化なし (メラニン様色素生成) チロシン寒天培地:生成なし ペプトン・イースト鉄寒天培地:生成なし (糖資化性) L−アラビノース:− D−キシロース:− D−グルコース:+ D−フラクトース:− シュークロース:− イノシトール:+ L−ラムノース:− ラフィノース:− D−マンニット:−
【0014】培養は、例えば、炭素源としてグルコー
ス、シュークロース、マルトース、デキストリン、澱
粉、グリセリン等を、窒素源としてペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、麦芽エキス等を用い、更に無機塩とし
て、NaCl、K2HPO4、Na2HPO4、MgSO4等を加えた液体培地
中で、通気攪拌することにより行うことができる。培地
のpHは5〜8、特に6付近で培養するのが好ましく、培
養温度は通常、20〜35℃の範囲であるが、特に25℃付近
が好ましい。例えばグルコース 1%、ペプトン 0.5
%、酵母エキス 0.3%、麦芽エキス 0.3%を含むpH6.2
の液体培地で 25℃、4日間培養することにより、本発
明化合物を生産させることができる。
【0015】菌体からの本発明化合物の採取は、例えば
有機溶媒を用いて菌体より本発明化合物を抽出した後、
有機溶媒抽出法、イオン交換樹脂法、吸着剤を用いた吸
脱着法、高速液体クロマトグラフィー法等を用いて行う
ことができる。例えば乾燥菌体よりメタノールで本発明
化合物を抽出し、この菌体抽出物をセライトにまぶした
後、クロロホルムで平衡化したシリカゲルカラムに乗
せ、クロマトグラフィーを行い、メタノール/クロロホ
ルムによる溶出を行うと、メタノール濃度10%付近より
本発明化合物の溶出が始まる。この溶出液を乾固した
後、メタノール等に再溶解し、ODSゲルの逆相カラムを
用いた高速液体クロマトグラフィーを行うことにより、
本発明化合物を得ることができる。
【0016】また、前記一般式(1)においてRがカル
ボキシル基又はアルコキシカルボニル基である化合物
は、それぞれ対応するカチオンを含む塩基又はエステル
化剤を常法により反応させることにより、得ることがで
きる。
【0017】また、本発明のポリエンマクロライド化合
物(1)は、通常用いられる化学合成法又は酵素を用い
る合成法によっても得ることができる。
【0018】このようにして得られる本発明のポリエン
マクロライド化合物(1)は、従来使用されているアム
ホテリシンB以上の抗真菌作用を有し、しかも当該化合
物(1)は、以下に示す単回投与毒性試験から明らかな
ように、安全性にも優れたものである。従って、深在性
真菌症等の治療用の抗真菌剤として有用である。
【0019】本発明の抗真菌剤は、前記ポリエンマクロ
ライド化合物(1)に製薬上許容し得る希釈剤又は担
体、及び必要に応じて他の賦形剤を加え、常法により、
液剤、注射剤、点眼剤、クリーム剤、軟膏、坐剤、膣剤
等の非経口投与用の剤型、又は散剤、顆粒剤、錠剤、カ
プセル剤、丸剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤、水剤等の
経口投与用の剤形で用いることができる。
【0020】本発明のポリエンマクロライド化合物
(1)の投与量は、投与される化合物の性状、投与経
路、剤型、所望の処置期間及びその他の要因により異な
るが、経口投与の場合は成人一日当り約1mg〜10g、
特に約10mg〜1g、静注投与の場合は0.01〜10
0mg/kg、特に0.1〜10mg/kgが好ましい。また、
所望によりこの一日量を2〜4回に分割して投与するこ
ともできる。
【0021】本発明の抗真菌剤は、前記ポリエンマクロ
ライド化合物(1)又はその医薬的に許容し得る塩を配
合し、通常の方法に従って製造することができる。
【0022】
【実施例】次に、実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説
明する。高圧滅菌したグルコース 1%、ペプトン 0.5
%、酵母エキス 0.3%、麦芽エキス 0.3%を含むpH6.2
の液体培地18l(1.5lずつ 5lの三角フラスコに分
注)に同組成培地で前培養したMA-2664株を25℃、4日
間往復振とう培養した。培養終了後、菌体と培養液を濾
過により分離して暗緑色の菌体618g湿重量を得、続い
て、凍結乾燥によって79gの乾燥菌体を得た。この乾燥
菌体を1lのメタノールに懸濁し、ポリトロンホモジナ
イザーにより菌体をホモジナイズして菌体成分を抽出し
た。濾過により抽出液を残査から分離し、減圧濃縮後16
gの乾燥菌体抽出物を得た。
【0023】得られた乾燥菌体抽出物を200mlのメタノ
ールに溶解し、50gのセライトに少量づつメタノールを
気化させながら吸着させた。2本のシリカゲルカラム
(カラム体積250ml、クロロホルムにて平衡化)にセラ
イトに吸着させた菌体抽出物を半分量づつ乗せてカラム
クロマトグラフィーを行った。カラムからの溶離はメタ
ノール濃度を順次増加させたメタノール/クロロホルム
溶液(メタノール濃度が0、5、10、15、20、25、30、4
0、60、100%の10段階;各段階2.5l)で行った。メタ
ノール濃度30及び40%の溶出画分を集め、減圧濃縮して
3.2gの乾固物を得た。
【0024】得られたシリカゲルカラム溶出乾固物を20
0mlのメタノールに溶解して高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)に供した。20%アセトニトリル/10mM ギ酸−
アンモニア、pH6.5(A液)で平衡化したODSゲル(CAPC
ELL、C18 SG120、S-15/30、資生堂)を充填した逆相カ
ラム(20×250mm)に、20mlのシリカゲルカラム溶出乾
固物のメタノール溶解液を2mlづつ10回に分けてA液を
交互にカラムに通過させながら吸着させた後、5分間の
A液から40%B液(80%アセトニトリル/10mMギ酸−ア
ンモニア、pH6.5)への直線濃度勾配、引き続く30分間
の100%B液への直線濃度勾配、さらに5分間の100%B
液により溶出を行った。流速は10ml/minとし、溶出液は
220nm及び350nmにおける吸光度でモニターした。アセト
ニトリル濃度約54%(約14分)及び約67%(約25分)に
溶出されるピークI及びIIの両画分を回収した。このよ
うにして得られたI及びII画分を減圧濃縮し、目的物質
I(441mg)、II (365mg)を得た。
【0025】(1)物質I及びIIをメタノールに溶解
し、紫外吸収スペクトル分析を行った(図1)。その結
果、物質I、II共に302nm、316nm、331nm、349nmに吸収
極大を示すペンタエン構造を持つことが分かった。吸収
の強さはE(1%-MeOH)で表すと物質Iでは、394 (302n
m)、751 (316nm)、1107 (331nm)及び1090 (349nm)とな
り、物質IIでは、361 (302nm)、689 (316nm)、1049 (33
1nm)及び1035 (349nm)となった。 (2)物質I及びIIについて高分解能質量分析(FABS-MA
S)を行ったところ、物質Iは分子量608、元素組成C33H
52O10、物質IIは分子量578、元素組成C33H54O8であるこ
とが分かった。 (3)物質I及びIIをそれぞれ重水素置換ジメチルスル
ホキシド (DMSO-d6) に溶解して核磁気共鳴スペクトル
分析を行った。400MHzの1H核磁気共鳴スペクトル(内部
標準物質はテトラメチルシラン)、100MHzの13C核磁気
共鳴スペクトル(内部標準物質はDMSO-d6)、13C-DEPT
測定、1H-1Hシフト相関二次元核磁気共鳴スペクトル、1
H-13Cシフト相関二次元核磁気共鳴スペクトル、及び1H-
1H HOHAHA分析を行い、各物質の構造は一般式(1)に
おいて、R=COOH(物質I)、R=CH3(物質II)で示
されるものであることを決定した。
【0026】試験例1 (1) 寒天平板拡散法により抗菌活性を測定した。被
検菌として Aspergillusoryzae JCM 2239 及び Trichop
hyton mentagrophytes JCM 1891を、GMY培地(グルコー
ス2%、麦芽エキス1%、酵母エキス0.5%、可溶性澱粉1
%、食塩0.2%、K2HPO4 0.005%、3N NaOH 0.05%、pH
7.3)で30℃、1日間培養した。下層寒天培地として、
寒天末1%を含むGMY培地プレートを作製した。滅菌生
理的食塩水5mlに被検菌1白金耳を懸濁し、その2.5ml
を60℃に保温したソフト寒天末0.7%を含むGMY培地100m
lに懸濁し、4mlを下層寒天培地に重層した。円形濾紙
(直径8mm、薄手0.7mm、Toyo)にメタノールに溶解し
た各量 (1、2、10μg) の検体を滲み込ませ、乾燥後上
層寒天培地上に置き25℃で2日間培養した後、増殖阻止
ゾーンの直径を測定した。比較対照物質として、ポリエ
ンマクロライド抗真菌物質フィリピン(Filipin)III及
びアムホテリシンBを用いた。 (2) 物質I、II及び比較対照物質による増殖阻止ま
たは抑制の結果は以下の如くであった。 i) Aspergillus oryzae に対し物質I及びIIによる増殖
阻止ゾーンはフィリピンIII、アムホテリシンBより広
範囲であり、2μg/diskにおける阻止ゾーンの直径は、
物質I(15.0 mm) > 物質II(11.9 mm) > アムホテリシ
ンB (10.7 mm)> フィリピンIII(9.7 mm)であった。 ii) Trichophyton mentagrophytes に対し物質I及びII
は明確な増殖阻止ゾーンは形成しないが、増殖抑制ゾー
ン(turbidゾーン)を形成し、2μg/diskにおけるゾー
ンの径はそれぞれ17.9mm及び15.8mmであった。これに対
し、アムホテリシンB及びフィリピンIIIの2μg/disk
における増殖阻止ゾーンは、それぞれ11.8mm(turbidゾ
ーン)及び10.2mm(明確な増殖抑制ゾーン)であった。
【0027】試験例2 単回投与毒性試験 試験動物として雄性ICRマウス(日本チャールズリバ
ー)を4週令で購入し、7週令で用いた。本発明物質II
をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、DMS
Oが10%となるように生理的食塩水を加え、静脈内に2.
5、5.0及び10.0mg/kg単回投与した。対照群へはDMS
O10%を静脈内投与した。投与後14日間生死及び体重の
変化を観察した。その結果、5.0mg/kgまでは死亡例が
なく、全例が生存し、体重推移も対照群と差がなかっ
た。
【0028】製剤例1(注射剤) 物質I 5重量部 精製水 物質Iに精製水を全量が100部となるように加えて物
質Iを溶解後、メンブレンフィルターにより除菌濾過す
る。この濾液1mlを10mlバイアル瓶にとって凍結乾燥
し、1バイアルに物質I 50mgを含む凍結乾燥注射剤
を得た。
【0029】製剤例2(錠剤) 物質I 10重量部 結晶乳糖 130重量部 結晶セルロース 157重量部 ステアリン酸マグネシウム 3重量部 以上をV型混合機で打錠し、1錠100mgの錠剤を得
た。
【0030】製剤例3(クリーム剤) 物質I 1重量部 プロピレングリコール 10重量部 バニシングクリーム基剤 88重量部 以上を混合溶解してクリームを得た。
【0031】製剤例4(軟膏) 物質II 2重量部 ポリエチレングリコール 40重量部 ポリエチレングリコール1500 58重量部 以上を加温下で混合溶解した後、冷却して軟膏とした。
上記の製剤例以外に、製剤上通常用いられている注射
剤、錠剤、坐剤、膣剤等の製剤を行うこともできる。
【0032】
【発明の効果】本発明の新規ポリエンマクロライド化合
物は、優れた抗真菌作用を有し、これを有効成分として
含有する抗真菌剤は、多くの真菌症の治療に有用なもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化合物(物質I、物質II)の紫外吸収ス
ペクトルを示す図面である。
【図2】本発明化合物(物質I)の13C核磁気共鳴スペ
クトルを示す図面である。
【図3】本発明化合物(物質II)の13C核磁気共鳴スペ
クトルを示す図面である。
【図4】本発明化合物(物質I)の1H核磁気共鳴スペク
トルを示す図面である。
【図5】本発明化合物(物質II)の1H核磁気共鳴スペク
トルを示す図面である。
【図6】本発明化合物(物質I)の1H-1Hシフト相関二
次元核磁気共鳴スペクトルを示す図面である。
【図7】本発明化合物(物質II)の1H-1Hシフト相関二
次元核磁気共鳴スペクトルを示す図面である。
【図8】本発明化合物(物質I)の1H-13Cシフト相関二
次元核磁気共鳴スペクトルを示す図面である。
【図9】本発明化合物(物質II)の1H-13Cシフト相関二
次元核磁気共鳴スペクトルを示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) 7804−4B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、Rはメチル基、カルボキシル基又はアルコキシ
    カルボニル基を示す)で表されるポリエンマクロライド
    化合物又はその医薬的に許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエンマクロライド化
    合物又はその医薬的に許容し得る塩を有効成分として含
    有する抗真菌剤。
  3. 【請求項3】 ストレプトベルティシリウム(Streptov
    erticillium)属に属する請求項1記載のポリエンマク
    ロライド化合物生産菌を培養し、該培養物から請求項1
    記載のポリエンマクロライド化合物を採取することを特
    徴とする請求項1記載のポリエンマクロライド化合物又
    はその塩の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のポリエンマクロライド化
    合物を産生する能力を有するStreptoverticillium sp.
    MA-2664(FERM P-12649)。
JP7095392A 1992-03-27 1992-03-27 新規なポリエンマクロライド化合物及びそれを有効成分とする抗真菌剤 Pending JPH05271215A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998023767A1 (fr) * 1996-11-25 1998-06-04 Takara Shuzo Co., Ltd. Antibiotique tkr 459, son procede de production et micro-organisme
US6337410B2 (en) * 1996-11-25 2002-01-08 Takara Shuzo Co., Ltd. Antibiotic TKR459, production method, and microorganism
WO2004033702A1 (ja) * 2002-10-11 2004-04-22 The Kitasato Institute 新規k99−5278物質類およびその製造法

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