JP3341773B2 - 抗生物質tkr1912−i、tkr1912−ii及びそれらの製造方法 - Google Patents

抗生物質tkr1912−i、tkr1912−ii及びそれらの製造方法

Info

Publication number
JP3341773B2
JP3341773B2 JP52745496A JP52745496A JP3341773B2 JP 3341773 B2 JP3341773 B2 JP 3341773B2 JP 52745496 A JP52745496 A JP 52745496A JP 52745496 A JP52745496 A JP 52745496A JP 3341773 B2 JP3341773 B2 JP 3341773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tkr1912
antibiotic
strain
methanol
spectrum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP52745496A
Other languages
English (en)
Inventor
一任 竹迫
良恵 吉川
英子 小山
朋子 増田
郁之進 加藤
Original Assignee
寳酒造株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 寳酒造株式会社 filed Critical 寳酒造株式会社
Application granted granted Critical
Publication of JP3341773B2 publication Critical patent/JP3341773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P1/00Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/14Fungi; Culture media therefor
    • C12N1/145Fungal isolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P1/00Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
    • C12P1/02Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes by using fungi
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
    • C12R2001/00Microorganisms ; Processes using microorganisms
    • C12R2001/645Fungi ; Processes using fungi

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、真菌感染症の治療剤として有用な抗生物質
TKR1912−I、TKR1912−II及びこれらの製造方法並びに
これらを産生する微生物に関する。
背景技術 真菌は、ヒト、動物、植物等に感染して種々の疾病を
引き起こすことが知られている。例えば、ヒトの皮膚、
口腔等に表在性真菌症を起こし、内臓、脳等に全身性真
菌症を起し、ペット、家畜等の動物に対しても同様の感
染症を起こす。更に、果樹、野菜等の植物に対しても、
種々の病害を起こす。
このうち、ヒトに感染して、全身性真菌症を起こす原
因真菌の主なものとしては、カンジダ(Candida)、ク
リプトコッカス(Cryptococcus)、アスペルギルス(As
pergillus)等が知られ、表在性真菌症では、皮膚、口
腔、膣等に感染するカンジダ、手足の皮膚等に感染する
白癬菌等が主なものと考えられている。生活環境中には
これら以外にも多様な真菌が存在し、動植物の汚染を引
き起こす原因と考えられている。
このような真菌による感染症、汚染に対する治療、防
御の目的に使用可能である抗真菌剤は、現在のところ、
非常に少数のものが知られているに過ぎない。このう
ち、特にヒトを始めとする動物の全身性感染症に対する
治療剤としては、アンホテリシンB、フルシトシン、ミ
コナゾール、フルコナゾール等を挙げることができる。
しかし、これらのものは、効力、毒性、抗菌スペクトル
等の点で問題があり、治療剤としては充分なものではな
かった。
発明の開示 本発明の目的は、上述の現状に鑑み、真菌感染症の治
療剤として有用な真菌抗生物質を提供するところにあ
る。
本発明者らは、新規な抗生物質の探索を目的として、
多数の微生物を自然界より分離し、その産生する抗生物
質を単離し、生物学的性質を調べたところ、オーレオバ
シディウム(Aureobasidium)属に属する微生物の培養
物中に、カンジダ・アルビカンス、クリプトコッカス・
ネオホルマンス等の病原性真菌に対して抗菌活性を示す
抗生物質が存在していることを見いだした。その後、本
発明者らは、この抗生物質を単離し、その理化学的性質
を調べた結果、特有の理化学的性質を有する文献未記載
の二つの新規物質であることを確認し、これらの抗性物
質をそれぞれ、TKR1912−I、及び、TKR1912−IIと命名
した。本発明は、上記抗性物質TKR1912−I及びTKR1912
−II並びにこれらの製造方法を提供するものである。
図面の簡単な説明 図1は、抗真菌性物質TKR1912−Iの紫外線吸収スペ
クトルを示す図である。縦軸は波長(nm)を示す。
図2は、抗真菌性物質TKR1912−Iの赤外線吸収スペ
クトルを示す図である。横軸は波数(cm-1)を示す。
図3は、抗真菌性物質TKR1912−IIの紫外線吸収スペ
クトルを示す図である。縦軸は波長(nm)を示す。
図4は、抗真菌性物質TKR1912−IIの赤外線吸収スペ
クトルを示す図である。横軸は波数(cm-1)を示す。
図5は、抗真菌性物質TKR1912−Iの1H−NMRスペクト
ルを示す図である。横軸は化学シフト値(ppm)を示
す。
図6は、抗真菌性物質TKR1912−Iの13C−NMRスペク
トルを示す図である。横軸は化学シフト値(ppm)を示
す。
図7は、抗真菌性物質TKR1912−IIの1H−NMRスペクト
ルを示す図である。横軸は化学シフト値(ppm)を示
す。
図8は、抗真菌性物質TKR1912−IIの13C−NMRスペク
トルを示す図である。横軸は化学シフト値(ppm)を示
す。
図9は、抗真菌性物質TKR1912−IのHPLCでの溶出位
置を示す図である。縦軸は220nmにおける相対紫外線強
度を示し、横軸は保持時間(分)を示す。
図10は、抗真菌性物質TKR1912−IIのHPLCでの溶出位
置を示す図である。縦軸は220nmにおける相対紫外線強
度を示し、横軸は保持時間(分)を示す。
発明の詳細な開示 以下に本発明を詳述する。
本発明の抗生物質TKR1912−Iは、下記(1)、
(2)、(3)、(4)及び(5)の理化学的性質を有
する。
(1)FAB−MS法による質量スペクトルが、m/z559[M
+H]のピークを有する (2)炭素数が、26であり、窒素数が、0である (3)メタノール中における紫外線吸収スペクトルが、
図1に示す通り、末端吸収を示す (4)KBr法による赤外線吸収スペクトルの主要な吸収
波数が、図2に示す通り、3430cm-1、2920cm-1、2850cm
-1、1740cm-1、1190cm-1である (5)メタノール、クロロホルム及び水に可溶であり、
ヘキサンに難溶である 本発明の抗生物質TKR1912−IIは、下記(6)、
(7)、(8)、(9)及び(10)の理化学的性質を有
する。
(6)FAB−MS法による質量スペクトルが、m/z585[M
+H]のピークを有する (7)炭素数が、28であり、窒素数が、0である (8)メタノール中における紫外線吸収スペクトルが、
図3に示す通り、末端吸収を示す (9)KBr法による赤外線吸収スペクトルの主要な吸収
波数が、図4に示す通り、3440cm-1、2920cm-1、2850cm
-1、1740cm-1、1200cm-1である (10)メタノール、クロロホルム及び水に可溶であり、
ヘキサンに難溶である 上記TKR1912−Iは、また、図5に示す1H−NMRスペク
トル、図6に示す13C−NMRスペクトルを有し、逆相分配
高速液体クロマトグラフィーにおいて、図9示す位置に
溶出される特性を有する。
また、上記TKR1912−IIは、図7に示す1H−NMRスペク
トル、図8に示す13C−NMRスペクトルを有し、逆相分配
高速液体クロマトグラフィーにおいて、図10示す位置に
溶出される特性を有する。
上記TKR1912−I、上記TKR1912−IIは、オーレオバシ
ディウム(Aureobasidium)属に属し、上記TKR1912−
I、上記TKR1912−IIを産出する菌株を培養し、その
後、上記菌株の培養物から単離することにより製造する
ことができる。
本発明で使用される上記菌株としては、オーレオバシ
ディウム(Aureobasidium)属に属し、上記TKR1912−
I、上記TKR1912−IIを産生するものであれば特に限定
されず、例えば、オーレオバシディウム・エスピー(Au
reobasidium sp.)TKR1912株(以下「TKR1912株」とい
う)等を挙げることができる。
上記TKR1912株は、文献未記載の新菌株であって、本
発明者らによって初めて分離同定されたものであり、TK
R1912−I、TKR1912−IIを有利に産生する特性を有する
ものである。以下、上記TKR1912株の菌学的性質を詳細
に説明する。
上記TKR1912株は、各種培地におけるコロニー(以下
「集落」ともいう)の色調が、表1に示す通りである。
なお、表中の色調は、日本工業規格JIS Z 8102(198
5年)による色名を基準とし、培地に接種後25℃で培養
し、4日後、7日後及び14日後に観察した結果によって
示したものである。
上記TKR1912株は、麦芽エキス寒天培地、ポテトデキ
ストロース寒天培地、サブロー寒天培地等でよく生育
し、そのコロニーの中心部は光沢があり、通常、粘性を
呈するか又は糊状を呈するが、培養日数が経過するにつ
れて皮革状となることもある。コロニーの色調は、培養
初期においては白く、その後、次第に局部的にごくうす
い黄赤からピーチないしあんず色を呈するが、日が経過
すると、オリーブ色からうぐいす茶色を呈する。更に日
が経過すると、コロニーの色調は、褐色から黒褐色へと
変化する。この色素は不溶性である。
菌糸は2〜3μm径であって、よく発達するが、気中
菌糸は形成されず、寒天の内部に伸長する。菌糸の先端
又は側面から、しばしば、2〜4×3〜8μmの出芽型
分生子を指先状に生じ、まり状の塊に増殖するものも観
察される。若い栄養細胞は、酵母状を呈し、2〜4×8
〜14μmの大きさであり、その形状は楕円形又はレモン
形を呈し、多極出芽によって増殖を行う。大きさ4〜10
×8〜20μmの分節胞子、大きさ4〜8×8〜14μmの
厚膜胞子を形成し、子のう胞子は形成しない。
上記TKR1912株の菌学的性質のうち、生理学的性質
は、下記に示す通りである。
生育温度範囲:生育可能温度範囲が、10〜30℃であり、
生育最適温度が、25℃付近である。
生育pH範囲:生育可能pH範囲が、pH2〜pH9であり、生育
最適pHが、pH3〜pH7である。
色素の生成:メラニン様の不溶性の色素を生成する。
上述の菌学的性質を有する菌種を、ダブリュー・ビー
・クック(W.B.Cooke)著、ミコパソロジア・エト・ミ
コロジア・アプリカータ(Mycopathologia et Mycolo
gia Applicata)第17巻第1〜43頁(1962年);ジェイ
・エー・フォン・アルクス(J.A.von Arx)著、ザ・ジ
ェネラ・オブ・ファンジ・スポルレイティング・イン・
ピュア・カルチャー(The Genera of Fungi Sporul
ating in Pure Culture)、ジェイ・クラマー・レー
レ(J.Cramer Lehre);イー・ジェイ・ヘルマニデス
−ニジホフ(E.J.Hermanides−Nijhoff)著、スタディ
ズ・イン・ミコロジー(Studies in Mycology)、No.
15、第141〜166頁、シービーエス・バーン(CBS.Baar
n)(1977年)等の文献に記載されたオーレオバシディ
ウム属の菌種について検索することにより、上記TKR191
2株は、オーレオバシディウム属に属する菌株であると
同定することができる。
しかしながら、オーレオバシディウム属に属する菌株
であって、TKR1912−I、TKR1912−IIの産生能を有する
ものについては、これまで報告がなされたことはなく、
本発明者らは、これを新菌株とし、通常産業省工業技術
院生命工学工業技術研究所(あて名;日本国茨城県つく
ば市東1丁目1番3号(郵便番号305))に、FERM BP
−5368(原寄託日;平成7年2月15日、国際寄託への移
管請求日;平成8年1月19日)として寄託した。
本発明においては、上記TKR1912株の他に、TKR1912株
の自然的又は人工的変異株、その他のオーレオパシディ
ウム属に属する菌種等であって、TKR1912−I、TKR1912
−IIの産生能を有する微生物を使用することができる。
本発明においては、TKR1912−I、TKR1912−IIは、上
記TKR1912−I、TKR1912−IIを産生する菌株を、栄養源
含有培地に接種し、培養することによって製造される。
上記栄養源のうち、炭素源としては、例えば、グルコー
ス、フルクトース、サッカロース、澱粉、デキストリ
ン、グリセリン、糖蜜、水飴、油脂類、有機酸等を挙げ
ることができる。
上記栄養源のうち、窒素源としては、例えば、大豆
粉、綿実粉、コーンスチープリカー、カゼイン、ペプト
ン、酵母エキス、肉エキス、胚芽、尿素、アミノ酸、ア
ンモニウム塩等の有機窒素化合物、無機窒素化合物等を
挙げることができる。上記栄養源のうち、塩類として
は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩、りん酸塩等の無機塩類を挙げるこ
とができる。これらはそれぞれ単独で使用されてもよ
く、適宜組み合わせて使用されてもよい。
上記栄養源含有培地には、更に必要に応じて、鉄塩、
銅塩、亜鉛塩、コバルト塩等の重金属;ビオチン、ビタ
ミンB1等のビタミン類;その他、菌の生育を助け、TKR1
912−I、TKR1912−IIの産生を促進する有機物、無機物
等を適宜添加することができる。
上記栄養源含有培地には、上記栄養源の他に、更に必
要に応じて、シリコーンオイル、ポリアルキレングリコ
ールエーテル等の消泡剤、界面活性剤等を添加すること
ができる。
上記TKR1912−I、TKR1912−IIを産生する菌株を、上
記栄養源含有培地で培養するに際しては、抗生物質の産
生を微生物の培養によって行う際に一般的に使用される
方法を採用することができるが、液体培養法、中でも振
盪又は深部通気攪拌培養法を好適に使用することができ
る。
上記培養は、15〜30℃で行うことが好ましく、培地の
pHは、通常pH2〜8であるが、pH4付近であることが好ま
しい。培養期間は、通常1〜6日で充分な産生量を得る
ことができる。
上述の培養方法によって、TKR1912−I、TKR1912−II
は、培養液及び菌体に含有されて培養物中に蓄積され
る。本発明においては、培養物中に蓄積されたTKR1912
−I、TKR1912−IIは、これら抗真菌性物質の理化学的
性質を利用して培養物中から分離した後、必要に応じて
更に精製し、取得することができる。
上記分離は、培養物全体を、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、クロロホルム、ブタノール、メチルイソブチルケト
ン等の非親水性有機溶媒で抽出することにより行うこと
ができる。また、培養物を濾過又は遠心分離によって培
養液と菌体とに分離した後、培養液、菌体のそれぞれか
ら分離することもできる。
上記培養液からTKR1912−I、TKR1912−IIを分離する
には、上記非親水性有機溶媒で抽出する方法を採用する
こともでき、また、培養液を吸着性の担体に接触させ、
培養液中のTKR1912−I、TKR1912−IIを担体に吸着させ
た後、溶媒で溶出する方法を採用することもできる。上
記担体としては、例えば、活性炭、粉末セルロース、吸
着性樹脂等を挙げることができる。上記溶媒としては、
担体の種類、性質等によって適宜1種又は2種以上を組
み合わせて使用することができ、例えば、含水アセト
ン、含水アルコール類等の水溶性有機溶媒の含水溶液等
を適宜組み合わせたもの等を挙げることができる。上記
菌体からTKR1912−I、TKR1912−IIを分離するには、ア
セトン等の親水性有機溶媒で抽出する方法を採用するこ
とができる。
本発明においては、このようにして培養物中から分離
されたTKR1912−I、TKR1912−IIの粗抽出物を、必要に
応じて、更に精製する工程に付することができる。上記
精製は、脂溶性抗生物質の分離、精製に通常使用される
方法によって行うことができ、このような方法として
は、例えば、シリカゲル、活性アルミナ、活性炭、吸着
性樹脂等の担体を用いるカラムクロマトグラフィー法、
高速液体クロマトグラフィー法等を挙げることができ
る。シリカゲルを担体として用いるカラムクロマトグラ
フィー法を採用する場合は、溶出溶媒としては、例え
ば、クロロホルム、酢酸エチル、メタノール、アセト
ン、水を挙げることができ、これらは2種以上を併用す
ることができる。
上記高速液体クロマトグラフィー法を採用する場合
は、担体としては、例えば、オクタデシル基、オクチル
基、フェニル基等が結合した化学結合型シリカゲル;ポ
リスチレン系ポーラスポリマーゲル等を挙げることがで
き、移動相としては、例えば、含水メタノール、含水ア
セトニトリル等の水溶性有機溶媒の含水溶液等を使用す
ることができる。
本発明のTKR1912−I、TKR1912−IIは、そのまま、又
は、その薬理学的に許容される塩として医薬に使用する
ことができる。
上記塩としては薬理学的に許容されるものであれば特
に限定されず、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、りん酸、ふ
っ化水素酸、臭化水素酸等の鉱酸の塩;ぎ酸、酢酸、酒
石酸、乳酸、クエン酸、フマール酸、マレイン酸、コハ
ク酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン
酸、カンファースルホン酸等の有機酸の塩;ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金属又はアルカ
リ土類金属等の塩等を挙げることができる。
本発明のTKR1912−I、TKR1912−II、又は、その薬理
学的に許容される塩を医薬として投与する場合、本発明
のTKR1912−I、TKR1912−II、又は、その薬理学的に許
容される塩は、そのまま、又は、医薬的に許容される無
毒かつ不活性の担体中に、例えば、0.1〜99.5%、好ま
しくは0.5〜90%含有する医薬組成物として、ヒトを含
む動物に投与される。
上記担体としては、例えば、固形、半固形若しくは液
状の希釈剤、充填剤又はその他の処方用の助剤等を挙げ
ることができ、これらは、1種以上を用いることができ
る。
上記医薬組成物は、投与単位形態で投与することが好
ましく、経口投与、組織内投与、局所投与(経皮投与
等)又は経直腸的に投与することができる。上記医薬組
成物は、これらの投与法に適した剤型で投与されること
は当然である。
本発明のTKR1912−I、TKR1912−II、又は、その薬理
学的に許容される塩を医薬として投与する場合、抗真菌
剤としての用量は、年齢、体重等の患者の状態、投与経
路、病気の性質と程度等を考慮した上で調整することが
望ましいが、通常は、ヒトについては、成人に対して本
発明の有効成分量として、一日当たり、10〜2000mgの範
囲である。上記範囲未満の用量で足りる場合もあるが、
逆に上記範囲を超える用量を必要とする場合もある。多
量に投与するときは、一日数回に分割して投与すること
が望ましい。
上記経口投与は、固形、粉末又は液状の用量単位で行
うことができ、例えば、末剤、散剤、錠剤、糖衣剤、カ
プセル剤、ドロップ剤、舌下剤、その他の剤型等により
行うことができる。
上記非経口投与は、例えば、溶液や懸濁剤等の皮下、
筋肉内又は静脈内注射用の液状用量単位形態を用いるこ
とによって行うことができる。これらのものは、本発明
のTKR1912−I、TKR1912−II、又は、その薬理学的に許
容される塩の一定量を、例えば、水性や油性の媒体等の
注射の目的に適合する非毒性の液状担体に懸濁又は溶解
し、次いで該懸濁液又は溶液を滅菌することにより製造
される。
上記局所投与(経皮投与等)は、例えば、液、クリー
ム、粉末、ペースト、ゲル、軟膏剤等の外用製剤の形態
を用いることによって行うことができる。これらのもの
は、本発明のTKR1912−I、TKR1912−II、又は、その薬
理学的に許容される塩の一定量を、外用製剤の目的に適
合する香料、着色料、充填剤、界面活性剤、保湿剤、皮
膚軟化剤、ゲル化剤、担体、保存剤、安定剤等のうちの
一種以上と組み合わせることにより製造される。
直腸投与は、本発明のTKR1912−I、TKR1912−II、又
は、その薬理学的に許容される塩の一定量を、例えば、
パルミチン酸ミリスチルエステル等の高級エステル類、
ポリエチレングリコール、カカオ脂、これらの混合物等
の低融点の固体に混入した座剤等を用いて行うことがで
きる。
発明を実施するための最良の形態 以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明する
が、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
実施例1 TKR1912株(FERM P−14759)の斜面培養から一白金
耳を、100mlの液体培地(ディフコポテトデキストロー
スブロス2.4%(W/V))を入れた500ml容の三角フラス
コに接種し、25℃で3日間振盪し、種培養液を得た。こ
の種培養液1.0mlを、上記液体培地125mlを入れた500ml
容の三角フラスコ24本に接種し、25℃、8日間振盪培養
(振盪220rpm)を行った。このようにして得た培養液を
遠心分離し、上澄み液と菌体とに分離した。得られた上
澄み液をpH2に調整し、水で平衡化したダイヤイオンHP4
0(三菱化成社製)カラム(2L)に吸着させ、水洗後、5
Lのメタノールで溶出し、活性画分を得た。この画分を
減圧濃縮することにより、残渣2.24gを得た。
得られた残渣を水600mlに溶解し、pHを8.7に調整した
後、600mlの酢酸エチルで2回抽出し、得られた酢酸エ
チル抽出物を減圧下濃縮乾固し、残渣1.0gを得た。これ
をメタノール50mlに溶解し、分取用高速液体クロマトグ
ラフィーに付し、2つの活性画分を得た。なお、高速液
体クロマトグラフィーの条件は下記によった。
装置:デルタプレップ4000システム(ウォーターズ社
製) カラム:ソーケンパック(8.0cm×50cm)(綜研化学
社製) 移動相:80〜100%(V/V)アセトニトリル/水 これらの画分を減圧濃縮し、TKR1912−Iの粗精製物3
2mg及びTKR1912−IIの精製物172mgを白色粉末として得
た。TKR1912−Iの粗精製物を再び高速液体クロマトグ
ラフィーに付し、活性画分を得た。この画分を減圧濃縮
することによりTKR1912−Iの精製物13mgを白色粉末と
して得た。なお、高速液体クロマトグラフィーの条件は
下記によった。
装置:LC−8A(島津製作所社製) カラム:YMCpack(2.0cm×25cm)(ワイエムシー社
製) 移動相:0.05%トリフルオロ酢酸を含む70%(V/V)ア
セトニトリル/水 理化学的性質 次に、得られた白色粉末がそれぞれTKR1912−I及びT
KR1912−IIであることを確認するため、JMS−DX302型質
量分析装置(日本電子社製)を用いた質量分析、JNM−A
500核磁気共鳴装置(日本電子社製)を用いた重メタノ
ール中での1H−NMR(標準物質:テトラメチルシラ
ン)、及び13C−NMR(標準物質:重メタノール)、UV−
250型自記分光光度計(島津製作所社製)を用いた紫外
線スペクトル分析(メタノール溶液約30μg/ml中)、27
0−30型赤外分光光度計(日立製作所社製)を用いた赤
外線スペクトル分析(KBr法)に供し、それぞれの理化
学的性質を調べた。
(1)質量分析 再度の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、質量分析計によるFAB−MS測定で、m/z 559
[M+H]であることが判明した。
最初の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、質量分析計によるFAB−MS測定で、m/z 585
[M+H]であることが判明した。
(2)炭素数、窒素数 再度の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、1H−NMRスペクトル測定、13C−NMRスペクトル
測定及びその解析により、炭素数26であり、窒素数0で
あることが判った。
その1H−NMRスペクトルを図5に、13C−NMRスペクト
ルを図6に示す。
最初の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、1H−NMRスペクトル測定、13C−NMRスペクトル
測定及びその解析により、炭素数28であり、窒素数0で
あることが判った。
その1H−NMRスペクトルを図7に、13C−NMRスペクト
ルを図8に示す。
(3)紫外線スペクトル 再度の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、紫外線スペクトル測定装置によるメタノール中
における測定では、図1に示すように、末端吸収を示す
ことが判明した。
最初の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、紫外線スペクトル測定装置によるメタノール中
における測定では、図3に示すように、末端吸収を示す
ことが判明した。
(4)赤外線スペクトル 再度の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、KBr法による赤外線スペクトル測定では、図2
に示すように、主要吸収波数は下記のとおりであること
が判明した。
IR(KBR)(cm-1):3430、2920、2850、1740、1190 最初の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた
活性画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精
製物は、KBr法による赤外線スペクトル測定では、図4
に示すように、主要吸収波数は下記のとおりであること
が判明した。
IR(KBr)(cm-1):3440、2920、2850、1740、1200 また、これらのものは、いずれも、メタノール、クロ
ロホルム、水に可溶であるが、ヘキサンには難溶であっ
た。
上記分析結果により、再度の高速液体クロマトグラフ
ィーに付し、得られた活性画分を減圧濃縮することによ
り得られた白色粉末精製物は、TKR1912−Iであり、最
初の高速液体クロマトグラフィーに付し、得られた活性
画分を減圧濃縮することにより得られた白色粉末精製物
は、TKR1912−IIであることが判明した。
上記TKR1912−I及びTKR1912−IIを、LC−10A型高速
液体クロマトグラフィー装置(島津製作所社製)を用い
た逆相分配高速液体クロマトグラフィー(HPLC)による
分析に供した。なお、高速液体クロマトグラフィーの条
件は下記によった。
カラム:CAPCELLPAKC18(6mm×150mm)(資生堂社製) 移動相:0.05%トリフルオロ酢酸を含む70%(V/V)ア
セトニトリル/水 カラム温度:40℃ 検出UV波長:220nm その結果、上記TKR1912−I及びTKR1912−IIは、それ
ぞれ図9及び図10に示す位置に溶出されることが明らか
となった。
生物学的性質 得られたTKR1912−I及びTKR1912−IIを使用して各種
微生物に対する抗菌スペクトルを調べた。測定は、液体
培地希釈法により、菌の増殖をほぼ完全に阻止した濃度
を最少生育阻害濃度(μg/ml)として求めた。結果を表
2に示した。また、部分的に菌の増殖を阻害する最少濃
度を半阻止濃度(μg/ml)として求め、併せて表2の括
弧内に示した。表中、YNBGは、イーストナイトロジェン
ベース(ディフコ社製)0.67%、グルコース1.0%を含
有するYNBG培地を、BHIは、ブレインハートインヒュー
ジョンブイヨン(日水製薬社製)0.5%を含有するBHI培
地をそれぞれ表す。
表2の結果から、本発明の抗真菌性物質TKR1912−I
及びTKR1912−IIは、カンジダ・アルビカンス、カンジ
ダ・ケフィール、クリプトコッカス・ネオホルマンス等
の病原性真菌に対して抗菌活性を有することが判明し
た。
また、得られたTKR1912−I、TKR1912−IIを、それぞ
れ、CR系マウスに50mg/kgを腹腔内投与したが、毒性は
認められなかった。
産業上の利用可能性 本発明は、上述したように、真菌症の治療剤等の臨床
医薬として有用である抗真菌性物質TKR1912−I及びTKR
1912−II並びにそれらの製造方法を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C12P 1/02 C12P 1/02 C12R 1:645) (56)参考文献 特開 平2−138296(JP,A) 特開 平3−22995(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07G 11/00 C12P 1/02 C12N 1/14 BIOSIS/WPI(DIALOG) PubMed

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(1)、(2)、(3)、(4)及び
    (5)の理化学的性質を有することを特徴とする、オー
    レオバシディウム・エスピー(Aureobasidium sp.)
    TKR1912株(FERM BP−5368)より得ることのできる抗
    生物質TKR1912−I又はその薬理学的に許容される塩。 (1)FAB−MS法による質量スペクトルが、m/z559[M
    +H]のピークを有する (2)炭素数が、26であり、窒素数が、0である (3)メタノール中における紫外線吸収スペクトルが、
    末端吸収を示す (4)KBr法による赤外線吸収スペクトルの主要な吸収
    波数が、3430cm-1、2920cm-1、2850cm-1、1740cm-1、11
    90cm-1である (5)メタノール、クロロホルム及び水に可溶であり、
    ヘキサンに難溶である
  2. 【請求項2】下記(6)、(7)、(8)、(9)及び
    (10)の理化学的性質を有することを特徴とする、オー
    レオバシディウム・エスピー(Aureobasidium sp.)
    TKR1912株(FERM BP−5368)より得ることのできる抗
    生物質TKR1912−II又はその薬理学的に許容される塩。 (6)FAB−MS法による質量スペクトルが、m/z585[M
    +H]のピークを有する (7)炭素数が、28であり、窒素数が、0である (8)メタノール中における紫外線吸収スペクトルが、
    末端吸収を示す (9)KBr法による赤外線吸収スペクトルの主要な吸収
    波数が、3440cm-1、2920cm-1、2850cm-1、1740cm-1、12
    00cm-1である (10)メタノール、クロロホルム及び水に可溶であり、
    ヘキサンに難溶である
  3. 【請求項3】オーレオバシディウム(Aureobasidium)
    属に属する菌株であって、請求項1記載の抗生物質TKR1
    912−I及び請求項2記載の抗生物質TKR1912−IIのうち
    少なくとも1種を産生する菌株を培養し、その後、前記
    菌株の培養物から目的物を単離することを特徴とする請
    求項1記載の抗生物質TKR1912−I及び請求項2記載の
    抗生物質TKR1912−IIのうち少なくとも1種の製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の抗生物質TKR1912−I及び
    請求項2記載の抗生物質TKR1912−IIのうち少なくとも
    1種を産生することを特徴とする、オーレオバシディウ
    ム・エスピー(Aureobasidium sp.) TKR1912株(FER
    M BP−5368)又はその自然的若しくは人工的変異株。
JP52745496A 1995-03-10 1996-03-08 抗生物質tkr1912−i、tkr1912−ii及びそれらの製造方法 Expired - Fee Related JP3341773B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7975695 1995-03-10
JP7-79756 1995-03-10
PCT/JP1996/000565 WO1996028456A1 (fr) 1995-03-10 1996-03-08 Antibiotiques tkr1912-i et tkr1912-ii et leur procede de production

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3341773B2 true JP3341773B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=13699074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52745496A Expired - Fee Related JP3341773B2 (ja) 1995-03-10 1996-03-08 抗生物質tkr1912−i、tkr1912−ii及びそれらの製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US6068839A (ja)
EP (1) EP0814086B1 (ja)
JP (1) JP3341773B2 (ja)
AT (1) ATE221077T1 (ja)
AU (1) AU4889696A (ja)
DE (1) DE69622541T2 (ja)
WO (1) WO1996028456A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6068839A (en) 1995-03-10 2000-05-30 Takara Shuzo Co., Ltd. Antibiotics TKR1912-I and TKR1912-II and process for producing the same
US8648050B2 (en) * 2002-10-03 2014-02-11 University Of Mississippi Methods and formulations for reducing amphotericin B treatment side effects
BR112020000196A2 (pt) 2017-07-07 2020-07-07 Epicentrx, Inc. composições para administração parenteral de agentes terapêuticos

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5732286A (en) * 1980-08-06 1982-02-20 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd Novel antibiotic substance dk-7814
DK165119C (da) * 1984-06-05 1993-03-01 American Cyanamid Co Antibiotiske forbindelser betegnet ll-f28249alfa, beta, gamma, delta, epsilon, zeta, eta, theta, iota, kappa, my og ny og pharmaceutisk or pharmakologisk acceptable salte deraf samt fremgangsmaade til deres fremstilling
US5057493A (en) * 1988-07-19 1991-10-15 Takara Shuzo Co., Ltd. Novel antibiotics r106
US6068839A (en) 1995-03-10 2000-05-30 Takara Shuzo Co., Ltd. Antibiotics TKR1912-I and TKR1912-II and process for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
DE69622541T2 (de) 2003-03-20
AU4889696A (en) 1996-10-02
US6380245B1 (en) 2002-04-30
EP0814086A4 (en) 2000-07-26
ATE221077T1 (de) 2002-08-15
EP0814086B1 (en) 2002-07-24
US6068839A (en) 2000-05-30
EP0814086A1 (en) 1997-12-29
WO1996028456A1 (fr) 1996-09-19
DE69622541D1 (de) 2002-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4091130B2 (ja) 生理活性物質tkr2449類、製造方法及び微生物
JP3341773B2 (ja) 抗生物質tkr1912−i、tkr1912−ii及びそれらの製造方法
JP4132665B2 (ja) 抗生物質tkr2999、製造方法及び微生物
JP3273948B2 (ja) 生理活性物質tkr1785類、製造方法及び微生物
JP3063930B2 (ja) アロサミジン化合物及びその製造法
JP3490095B2 (ja) 抗生物質tkr2648及びその製造方法
WO1998023767A1 (fr) Antibiotique tkr 459, son procede de production et micro-organisme
JPH09249680A (ja) 抗生物質tkr842、製造方法及び微生物
US6337410B2 (en) Antibiotic TKR459, production method, and microorganism
WO1997026367A1 (fr) Antibiotiques tkr 400-a et tkr 400-b et procedes de production de ces antibiotiques
JP4256019B2 (ja) 新規抗生物質tkr2462およびその製造方法
JPH0925286A (ja) 抗生物質tkr2554及びその製造方法
JP3063941B2 (ja) ジデメチルアロサミジン及びその製造法
US5641485A (en) Caledothricins used in the treatment mycotic diseases
JP2000316592A (ja) 新規抗生物質tkr2993およびその製造方法
JPH03218341A (ja) 新規抗生物質nk372135、その製造法及びその用途
JPH05105657A (ja) 抗生物質wap−5044cおよびwap−5044a、wap−5044cをアルギナーゼで処理して得られる誘導体、それらの製造法ならびに用途
JPH1135590A (ja) 新規p4001化合物、その製造方法およびそれからなる医薬組成物
JPS6210089A (ja) 新規抗菌物質ca−31
JPH05178809A (ja) 抗生物質tan−1434、その製造法および用途
JPH05155885A (ja) 新規hp530c2 物質及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees