JPH10130144A - アルツハイマー病の治療および予防用の医薬を製造するための非ペプチドのブラジキニンアンタゴニストの使用 - Google Patents

アルツハイマー病の治療および予防用の医薬を製造するための非ペプチドのブラジキニンアンタゴニストの使用

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JPH10130144A
JPH10130144A JP9293192A JP29319297A JPH10130144A JP H10130144 A JPH10130144 A JP H10130144A JP 9293192 A JP9293192 A JP 9293192A JP 29319297 A JP29319297 A JP 29319297A JP H10130144 A JPH10130144 A JP H10130144A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルツハイマー病の予防および治療用の医薬
の提供。 【解決手段】 非ペプチドのブラジキニンアンタゴニス
トまたはその生理学的に許容し得る塩を使用するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】ブラジキニンおよび関連したペプチドは、
炎症および苦痛を生ずる有力な血管活性の内因性物質で
ある。EP−A 622361、US 5,212,18
2、US 5,216,165、US 5,438,064、
WO 9604251、WO 9613485および未公
告のドイツ特許出願P 19610784.9およびP1
9620508.5は、置換された縮合複素二環式系お
よびブラジキニン受容体アンタゴニストとしてのこれら
の化合物の使用およびブラジキニンにより仲介された、
誘発されたまたは支持された状態を抑制する組成物とし
てのこれらの化合物の使用を開示している。
【0002】驚くべきことには、この構造型の非ペプチ
ドのブラジキニンアンタゴニストは、さらに、アルツハ
イマー病の治療および予防に対する適当な剤であること
が見出された。これは、疾患の進行を防止しおよびすで
に起こった病状を治療する両方の意図に関する。さら
に、予防的に投与に対する上述したブラジキニンアンタ
ゴニストは、また、将来、適当な診断操作によって疾患
の後の発生を予期することが可能である場合は、アルツ
ハイマー病の起因を予防するのにも適している。 適当な化合物は、単離された内皮細胞におけるアルツハ
イマー蛋白アミロイド(β/A4)の作用を阻害する非ペ
プチドのブラジキニンアンタゴニストである。
【0003】適当な非ペプチドのブラジキニンアンタゴ
ニストは、とりわけ、式(I)
【化24】 の化合物およびその生理学的に許容し得る塩である。上
記式において、Dは、1.式(II)
【化25】 の基または
【0004】2.式(III)〜(VI)
【化26】 の基であり;Eは、1.式(VII)
【化27】 の基または
【0005】2.水素、ハロゲン、(C1〜C4)−アル
キル、(C1〜C4)−アルキルチオまたは(C1〜C4
−アルコキシ(最後の3個の基において、1個または2
個以上の水素原子は弗素によって置換されていてもよ
い)であり;X1は、窒素またはC−R4であり;X
2は、窒素またはC−R5であり;X3は、窒素またはC
−R6であり;X4は、独立して酸素、硫黄、窒素または
N−R7であり;R1、R2は、同一または異なりそして
水素、ハロゲン、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1
〜C4)−アルコキシであり;R3は、独立して水素、ハ
ロゲン、(C1〜C6)−アルキル、(C6〜C12)−ア
リール、(C1〜C3)−アルキル−(C6〜C12)−ア
リール、(C3〜C5)−アルケニル、(C1〜C4)−ア
ルコキシまたはCO211であり;R4は、水素、ハロゲ
ン、(C1〜C4)−アルキル、ヒドロキシル、(C1
4)−アルキルチオ、アミノ、(C1〜C4)−アルキ
ルアミノ、(C1〜C4)−ジアルキルアミノ、(C1
4)−アルコキシ(ここで、前記置換基いずれかのア
ルキル部分は、場合によってはヒドロキシル、(C1
4)−アルコキシ、アミノおよび(C1〜C4)−アル
キルアミノによって置換されていてもよい)または場合
によっては(C1〜C4)−アルキルまたはCO211
よって置換されていてもよい(C6〜C12)−アリール
であり;
【0006】R5は、1.水素、(C1〜C4)−アルキ
ルまたは2.
【化28】 であり;R6は、1.水素、ハロゲン、(C1〜C4)−
アルキル、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルキルチ
オ、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、(C1〜C
4)−ジアルキルアミノ、(C1〜C4)−アルコキシ
(ここで、前記置換基いずれかのアルキル部分は、場合
によってはヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシ、
アミノおよび(C1〜C4)−アルキルアミノによって置
換されていてもよい)または場合によっては(C1
4)−アルキルまたはCO211によって置換されてい
てもよい(C6〜C12)−アリールまたは
【0007】2.式(VIII)
【化29】 の基であり;R7は、(C1〜C4)−アルキル、(C6
12)−アリールまたは(C1〜C3)アルキル−(C6
12)−アリールであり;R89は、同一または異なり
そして水素、ハロゲン、(C1〜C3)−アルキルおよび
(C1〜C3)−アルコキシであり;Aは、(C1〜C3
−アルカンジイルであり;Qは、OまたはNR11であ
り;R10は、式(IX)
【化30】 の基であり;R11、R14は、独立して水素または(C1
〜C4)−アルキルであり;Wは、オキソまたは硫黄で
あり;Gは、OまたはH2であり;R12は、G=Oであ
る場合は水素そしてG=H2である場合は、水素または
16COであり;
【0008】R13は、(C1〜C4)−アルキル、(C3
7)−シクロアルキル、−(CH2)m−(C3〜C7)−シ
クロアルキル、−(CH2)m−CON(R11)2または
【化31】 であり;m、nは、同一または異なりて0〜6の数であ
り;AAは、メチオニン、アラニン、フェニルアラニ
ン、2−クロロフェニルアラニン、3−クロロフェニル
アラニン、4−クロロフェニルアラニン、2−フルオロ
フェニルアラニン、3−フルオロフェニルアラニン、4
−フルオロフェニルアラニン、チロシン、O−メチルチ
ロシン、β−(2−チエニル)−アラニン、グリシン、
シクロヘキシルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バ
リン、ノルロイシン、フェニルグリシン、セリン、シス
テイン、アミノプロピオン酸またはアミノ酪酸のような
アミノ酸であり;Yは、1.(C2〜C5)−アルケンジ
イル、2.(C1〜C8)−アルカンジイル、3.(C3
〜C10)−シクロアルカンジイルまたは4.−(CH2)p
−To−(CH2)q−(1.〜4.は、場合によっては、
O−R18、NO2、 CN、CO211、SO318、NR
2021、SO2NR2021、CONR2021のような1
個または2個以上の同一または異なる基によって置換さ
れていてもよい)であり;
【0009】Tは、O、NR21またはSであり;oは、
0または1の数であり;p、qは、同一または異なりそ
して0〜6の数を示し;R15は、独立して1.水素、
2.(C1〜C5)−アルキル、3.(C6〜C10)−ア
リールまたは4.(C1〜C9)−ヘテロアリール〔3.
および4.は、場合によっては、ハロゲン、CN、NO
2、(C1〜C6)−アルキル、(C6〜C10)−アリー
ル、(C2〜C5)−アルケニル、(C1〜C5)−アルコ
キシ(最後の4個の基は、場合によっては部分的にまた
は完全にハロゲンによって置換されていてもよい)、
(C1〜C5)−アルキルチオ、NR2021、CO
219、SO318、SO2NR2021、SO218、O−
18、NR20CO−R15のような1個または2個以上の
同一または異なる基によって置換されていてもよい〕で
あり;
【0010】R16は、独立して水素、(C1〜C4)−ア
ルキル、(C6〜C12)−アリール、(C1〜C4)−ア
ルキル−(C6〜C12)−アリールまたはペルフルオロ
−(C1〜C4)−アルキルであり;R17は、水素、ハロ
ゲン、(C1〜C4)−アルキル、(C1〜C4)−アルコ
キシ、ペルフルオロ−(C1〜C4)−アルキル、N
2、OH、NH2、CON(R16)2またはNR16CON
(R16)2であり;R18、R19、R20は、同一または異な
りそして水素、(C1〜C5)−アルキル、(C3〜C5
−アルケニル、(C6〜C12)−アリール−(C1
3)−アルキル、(C3〜C10)−シクロアルキル、
(C3〜C10)−シクロアルキル−(C1〜C3)−アル
キル、C(O)−O−(C1〜C5)−アルキルまたはC
(O)−NH−(C1〜C5)−アルキルであり;R21は、
独立して水素、C(O)−O−(C1〜C5)−アルキルま
たはC(O)−O−(C1〜C3)−アルキル−(C6〜C
10)−アリールであり;Zは、−N(R14)(R22)であ
り;
【0011】R22は、
【化32】 であり;R23は、(C1〜C4)−アルキル、
【化33】 である。
【0012】アルキルおよびアルケニルは、直鎖状また
は分枝鎖状である。同じことは、アルコキシのようなそ
れから誘導された基に適用される。アルケニルは、1,4
−ブタジエニル、8,11−ヘプタジエニル、8,11,14−ヘ
プタトリエニルおよびブテニルのようなモノ−またはポ
リ不飽和基である。同じことは、シクロアルケニルに適
用される。シクロアルキルは、一環式または二環式基、
例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、ビシクロノニルである。同じことは、シクロアルケ
ニルに適用される。(C6−C12)−アリールは、例え
ばフェニル、ナフチルまたはビフェニリル、好ましくは
フェニルである。同じことは、アルアルキルのようなそ
れから誘導された基に適用される。
【0013】ハロゲン(Hal)は、弗素、塩素、臭素ま
たは沃素、好ましくは塩素または弗素である。(C1
9)−ヘテロアリールは、1個または2個以上のCH
基がNによって置換されているおよび(または)少なく
とも2個の隣接CH基がS、NHまたはOによって置換
されている(5員の芳香族環の形成を伴う)フェニルま
たはナフチルから誘導された基を意味するものとして理
解されるべきである。さらに、二環式基の縮合部位の一
方または両方の原子は、また(インドリジニルのよう
に)窒素原子であってもよい。
【0014】ヘテロアリールは、特に、フラニル、チエ
ニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾ
リル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリ
ル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピラジニ
ル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、インダ
ゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キノ
キサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、ベンゾピラ
ノニル、クマリニル、ピラノニル、フランジオニルとみ
なされる。
【0015】式(1)の化合物の生理学的に許容し得る
塩は、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences
(A.R. Gennard Editor, Mack Publishing Co., Easton
PA, 17th Edition, 1418頁(1985))に記載されているよ
うな有機および無機塩の両方を意味するものとして理解
されるべきである。生理学的および化学的安定性および
溶解性のために、酸性基に対しては、とりわけ、ナトリ
ウム、カリウム、カルシウムおよびアンモニウム塩が好
ましく;そして塩基性に対しては、とりわけ、塩酸、硫
酸、燐酸の塩またはカルボン酸またはスルホン酸、例え
ば酢酸、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、
酒石酸およびp−トルエンスルホン酸の塩が好ましい。
【0016】適当な非ペプチドのブラジキニンアンタゴ
ニストおよびこれらの化合物の合成は、例えば特許出願
EP−A 622361、US 5,212,182、US
5,216,165、US 5,438,064、WO 9
604251、WO 9613485そしてまた未公告
のドイツ特許出願P 19610784.9およびP 1
9620508.5に記載されている。
【0017】未公告のドイツ特許出願P 196107
84.9は式(IA)
【化34】 〔式中、 (a) X1′〜X3′は、同一または異なりて、Nまたは
CR5′であり; (b) R1′およびR2′は、同一または異なりて、 1.H 2.ハロゲンであり; (c) R3′およびR4′は、同一または異なりて、 1.H 2.ハロゲン 3.(C1−C5)−アルキル 4.(C2−C5)−アルケニルであり; (d) R5′は、 1.H 2.ハロゲン 3.(C1−C6)−アルキル 4.O−R6′ 5.S−R6′ 6.NHR6′ 7.(C6−C12)−アリール 8.(C6−C12)−アリール−(C1−C3)−アルキル 9.−C(O)−OR6′ 10.−C(O)−H (3.7.8.は、場合によっては、例えばOR6′、
SR6′、NO2、CN、NHR6′、ハロゲンのような
1個または2個以上の基によって置換されていてもよ
い)であり;
【0018】(e) R6′およびR8′は、同一または異
なりて、 1.H 2.(C1−C5)−アルキル 3.(C3−C5)−アルケニル 4.(C6−C12)−アリール−(C1−C3)−アルキルで
あり; (f) R7′は、独立して 1.(C1−C5)−アルキル(水素は、部分的にまたは完
全に弗素または塩素によって置換されている) 2.(C1−C5)−アルコキシ(水素は、部分的にまたは
完全に弗素または塩素によって置換されている)であ
り; (g) B′は、アミノカルボン酸、例えばメチオニン、
アラニン、フェニルアラニン、2−クロロフェニルアラ
ニン、3−クロロフェニルアラニン、4−クロロフェニ
ルアラニン、2−フルオロフェニルアラニン、3−フル
オロフェニルアラニン、4−フルオロフェニルアラニ
ン、チロシン、O−メチル−チロシン、β−(2−チエ
ニル)アラニン、グリシン、シクロヘキシルアラニン、
ロイシン、イソロイシン、バリン、ノルロイシンまたは
フェニルグリシン、セリンまたはシステイン、アミノプ
ロピオン酸、アミノ酪酸であり; (h) D′は、 1.(C2−C5)−アルケンジイル 2.(C1−C5)−アルカンジイル 3.−(CH2)n′−Y′p′−(CH2)m′−であり; (i) E′は、 1.O 2.Sであり; (j) Y′は、 1.O 2.S 3.NR8′であり; (k) n′およびm′は、同一または異なりて0〜3の
数であり; (l) o′は、1〜3の数であり; (m) p′は、0または1の数である〕の複素環式フル
オロアルキル誘導体およびフルオロアルコキシ誘導体お
よびその生理学的に許容し得る塩を記載している。
【0019】式(IA)の化合物は、 (a) 式(XII)
【化35】 (式中、X1′〜X3′およびR3′およびR4′は、式
(IA)において上述した通りである)の化合物を、不
活性溶剤、好ましくはDMFまたはN−メチルピロリジ
ン中において、Cs2CO3またはK2CO3で脱プロトン
化し、そして室温で式
【化36】 (式中、R1′およびR2′は、式(IA)において上述
した通りである)の化合物と反応させ; (b) このようにして得られた式(XIV)
【化37】 (式中、R1′、R2′、R3′、R4′、X1′、X2′お
よびX3′は、式(IA)において上述した通りであ
る)の化合物を、遷移金属ハライド、好ましくはSnC
2、FeCl3の助けによって還元して式(XV)
【化38】 (式中、R1′、R2′、R3′、R4′、X1′、X2′お
よびX3′は、式(IA)において上述した通りであ
る)の化合物を得; (c) 式(XV)の化合物を、不活性溶剤、例えばNMP
中において場合によってはDMAPを添加して、B′
(B′−Prot)の活性化した適当に保護されたアミノカ
ルボン酸誘導体、好ましくはB′のフタロイル−保護さ
れたアミノカルボン酸誘導体の酸クロライドと反応させ
そしてこのようにして式(XVI)
【化39】 (式中、B′、R1′、R2′、R3′、R4′、X1′、
2′およびX3′は、式(IA)において上述した通り
でありそしてProtは、T. W. Greene “Protective Grou
ps in Organic Synthesis",Publishers John Wiley, 2
nd Edition 1991に記載されているようなアミノ保護
基、例えばフタロイル、ベンジルまたはp−メトキシベ
ンジルである)の化合物を得;
【0020】(d) 式(XVI)の化合物を、不活性溶
剤、好ましくはDMFまたはNMP中でアルカリ金属の
水素化物、アルカリ金属の炭酸塩またはアルコキシドと
反応させた後次いでR6′X(式中、R6′は式(IA)
において上述した通りでありそしてXは脱離基、例えば
ハロゲン、メシレートまたはトシレートである)で処理
して、式(XVII)
【化40】 (式中、B′、R1′、R2′、R3′、R4′、R6′、
1′、X2′およびX3′は、式(IA)において上述
した通りでありそしてProtは式(XVI)において上述し
た通りである)の化合物を得; (e) 式(XVII)の化合物から保護基(Prot)を除去す
るために、フタロイル基の場合においては、好ましく
は、室温と沸点との間の温度、好ましくは室温で溶剤と
してのアルコール中でヒドラジンと反応させて、式(XV
III)
【化41】 (式中、B′、R1′、R2′、R3′、R4′、R6′、
1′、X2′およびX3′は、式(IA)において上述
した通りでありそしてProtは式(XVI)において上述し
た通りである)の化合物を得; (f1) 式(XVIII)の化合物を、式(XIX)
【化42】 (式中、R7′、o′およびD′は、式(IA)におい
て上述した通りである)の活性化カルボン酸誘導体、好
ましくはクロライドまたはペプチド合成において使用さ
れるような試薬によって活性化された式(XIX)のカル
ボン酸と反応させるか、または (f2) 式(XVIII)の化合物を、好ましくは、不活性溶
剤、好ましくはジクロロメタンまたはジメトキシエタン
中において0℃と室温との間の温度で式(XX)
【化43】 (式中、R7′、o′およびD′は、式(IA)におい
て定義した通りでありそしてZ′はOHまたはNH2
ある)のアミンまたはアルコールと反応させるか(しか
しながら、はじめに、式(XVIII)または(XX)の化合
物は、二重に活性化されたカルボニル化合物、例えばカ
ルボジイミド、ホスゲンまたはクロロ炭酸エステル、好
ましくはホスゲンおよびカルボニルジイミダゾールと反
応させて尿素またはウレタン基を形成させる)、または (f3) 式(XVIII)の化合物を、不活性溶剤、好ましく
はジクロロメタンまたはジメトキシエタン中において0
℃と室温との間の温度で適当なイソシアネートまたはイ
ソチオシアネートと反応させ;そして (g) 適当である場合は、得られた式(IA)の化合物
を、既知方法によって、その生理学的に許容し得る塩に
変換することからなる方法によって製造される。
【0021】ブロモメチル化合物への変換は、60℃〜
沸点の温度で不活性溶剤、好ましくはブロモベンゼンま
たはシクロヘキサン中において相当するメチル誘導体
を、N−ブロモ−スクシンイミド、ジブロモヒダントイ
ンまたは臭素と反応させることによって実施される。ペ
プチド合成において使用されるすべての可能な活性化試
薬(例えばHouben-Weyl, Methosen der Organischen Ch
emie 〔Methoss of Organic Chemistry〕, Volume 15/
2, Georg Thieme Verlog, Stuttgart 1974参照)、特に
カルボジイミド、例えばN,N′−ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド、N,N′−ジイソプロピルカルボジイミ
ドまたはN−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−カルボジイミドをカップリング剤として使用す
ることができる。カップリングは、活性化試薬および適
当である場合は、添加剤、例えば1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(HOBt)(W. Koenig, R. Geiger, Ch
em. Ber. 103, 708(1970))または3−ヒドロキシ−4
−オキソ−3,4−ジヒドロベンゾトリアジン(HOOb
t)(W. Koenig, R. Geiger, Chem. Ber. 103, 2054
(1970))と一緒にカルボン酸誘導体を加えることによっ
て直接実施することができる、またはさもなければ、対
称無水物またはHOBtまたはHOObtエステルとし
てのカルボン酸誘導体の前活性化を別個に実施しそして
活性化化合物の溶液を、適当な溶剤中のアミンに加える
ことができる。
【0022】上述した活性化試薬の1種を使用したアミ
ノ酸誘導体のカップリングおよび活性化は、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチルピロリドンまたは塩化メチレン
またはこれらの溶剤の混合物中で実施される。フタロイ
ル基の代わりに、アミノ基の両プロトンを保護する保護
基、例えば2個のベンジル基を使用することもできる。
【0023】未公告の特許出願P 19620508.5
は、式(IB)
【化44】 {式中、 (a) X1″、X2″またはX3″の1個はC−O−R2
でありそして他のX1″、X2″、X3″およびX4″は、
それぞれの場合において同一または異なりて、 1.N 2.CR1″ であり; (b) R1″およびR3″は、同一または異なりて、 1.H 2.ハロゲン 3.(C1−C6)−アルキル 4.O−R6″ 5.S−R6″ 6.NHR6″ 7.(C6−C12)−アリール 8.(C6−C12)−アリール−(C1−C3)−アルキル 9.C(O)−OR6″ 10.C(O)−H 11.(C2−C5)−アルケニル 12.NO2 13.SO37″ 14.CN 15.C(O)−NHR8″ (3、7、8、11は、場合によっては、C(O)−(O)
o″−(C1−C5)−アルキル、OR6″、SR7″、NO
2、CN、NHR8″、ハロゲンのような1個または2個
以上の基によって置換されていてもよい)であり;
【0024】(c) R2″は式(XXII)
【化45】 の基であり; (d) R4″およびR5″は、同一または異なりて、 1.H 2.ハロゲン 3.OR6″ 4.SR6″ 5.CN 6.(C1−C5)−アルキル であり; (e) R6″、R7″およびR8″は、同一または異なり
て、 1.H 2.(C1−C5)−アルキル 3.(C3−C5)−アルケニル 4.(C6−C12)−アリール−(C1−C3)−アルキル 5.(C3−C10)−シクロアルキル 6.(C3−C10)−シクロアルキル−(C1−C3)−アル
キル 7.C(O)−(O)o″−(C1−C5)−アルキル 8.C(O)−(NH)o″−(C1−C5)−アルキル であり;
【0025】(f) A″は、アミノカルボン酸、例えば
メチオニン、アラニン、フェニルアラニン、2−クロロ
フェニルアラニン、3−クロロフェニルアラニン、4−
クロロフェニルアラニン、2−フルオロフェニルアラニ
ン、3−フルオロフェニルアラニン、4−フルオロフェ
ニルアラニン、チロシン、O−メチルチロシン、β−
(2−チエニル)アラニン、グリシン、シクロヘキシル
アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ノルロイ
シン、フェニルグリシン、セリン、システイン、アミノ
プロピオン酸またはアミノ酪酸であり; (g) R9″は、 1.H 2.C(O)−(O)o″−(C1−C5)−アルキル 3.C(O)−(O)o″−(C1−C3)−アルキル−(C6
10)−アリール であり; (h) R10″は、 1.−C(O)−D″−E″ 2.−C(S)−D″−E″ 3.−SO2−D″−E″ 4.水素 であり; (i) D″は、 1.(C2−C5)−アルケンジイル 2.(C1−C8)−アルカンジイル 3.−(CH2)n″−Y″o″−(CH2)m″− 4.(C3−C10)−シクロアルカンジイル 5.(C3−C10)−シクロアルキル−(C1−C3)−アル
カンジイル 6.(C3−C10)−シクロアルケンジイル 7.(C3−C10)−シクロアルケニル−(C1−C3)−ア
ルカンジイル (1.〜7.は、場合によっては、例えばOR6″、N
2、CN、CO27″、NR8″R9″、SO26″、
SO2NR8″R9″、SO37″またはC(O)−NR8
9″のような1個または2個以上の基によって置換さ
れていてもよい)であり; (j) E″は、 1.H 2.(C6−C10)−アリール 3.(C1−C9)−ヘテロアリール 〔2.および3.は、場合によっては、例えばNR8
9″、CN、CO26″、SO37″、NO2、SO2
NR8″R9″、SO26″、O−(C1−C5)−アルキ
ル、S−(C1−C5)−アルキル、(C1−C5)−アルキ
ル、(C2−C5)−アルケニル(O−(C1−C5)−アルキ
ルおよび(C1−C5)−アルキルは場合によっては部分的
または完全にハロゲンによって置換されていてもよい)
のような1個または2個以上の基によって置換されてい
てもよい〕であり; (k) Y″は、 1.O 2.S 3.NR8″ であり; (l) n″およびm″は、同一または異なり、0〜6の
整数であり; (m) o″は、同一または異なり0、1である}の硫黄
含有複素環式化合物およびその生理学的に許容し得る塩
を記載している。
【0026】式(IB)の化合物は、 (a1)1.式(XXIII)
【化46】 (式中、R3″、X2″、X3″およびX4″は式IBにお
いて上述した通りである)の化合物を、はじめに、0〜
20℃の間の温度で補助塩基、好ましくはトリエチルア
ミンまたはジイソプロピルエチルアミンを使用して、活
性化されたカルボン酸誘導体、好ましくはその酸クロラ
イドでアシル化し、 2.このようにして得られた式(XXIV)
【化47】 の化合物を、酢酸ブチルまたは他の不活性の高沸点溶剤
中においてLawessonの試薬または好ましくはP210
一緒に加熱沸騰させそしてこのようにして式(XXV)
【化48】 (式(XXIV)および(XXV)におけるR1″、R3″、
2″、X3″およびX4″は、式IBにおいて上述した
通りであるが、ただし、X2″またはX3″=C−O−R
2″である場合には、R2″は上述した通りではなくHま
たは(C1−C5)−アルキル、好ましくはメチルまたは
エチルである)の化合物を得、 3.このようにして得られた化合物(XXV)を、80〜
110℃の間の温度で不活性溶剤、好ましくはH2O中
において、遊離基環化によって、遊離基−生成試薬、好
ましくはK3Fe(CN)6またはBr2と反応させそして
この方法において式(XXVI)
【化49】 (式中、基R1″、R3″、X2″、X3″およびX4
は、式IBにおいて上述した通りであるが、ただし
2″またはX3″=C−O−R2″である場合には、
2″は上述した通りではなくHまたは(C1−C5)−
アルキル、好ましくはメチルまたはエチルである)の化
合物を得、
【0027】4.式(XXVI)(式中、X2″またはX3
は、C−O−R2″でありそして3において定義した通
りである)の化合物を、0℃と沸点との間の温度で不活
性溶剤中または溶剤なしにエーテル−開裂試薬、好適に
はBBr3、HI/赤燐、HBr、HBr/CH3CO2
Hと反応させてX2″またはX3″がCOR2″でありそ
してR2″=水素である式(XXVI)の化合物を得、また
は (a2)1.式(XXVII)
【化50】 (式中、R3″、X3″、X4″は、式IBにおいて上述
した通りでありそしてMはカリウム、ナトリウムまたは
セシウムである)の化合物を、増加した温度および圧
力、好ましくは100気圧および200℃におけるCO
2およびそれからNH3による連続処理によって、式(XX
VIII)
【化51】 (式中、R3″、X3″、X4″は、式IBにおいて上述
した通りである)の化合物に変換し、
【0028】2.式(XXVIII)の化合物を、ジアゾ化お
よびHS−CHR1″−CO2Hによる次の処理によって
式(XXIX)
【化52】 (式中、R1″、R3″、X3″、X4″は、式IBにおい
て上述した通りである)の化合物に変換し、 3.式(XXIX)の化合物を、好ましくは〜100℃で不
活性溶剤、好ましくはH2O中におけるまたは溶剤なし
での同時的脱カルボキシル化および水除去による環化に
よって、式(XXX)
【化53】 (式中、R1″、R3″、X3″、X4″は、式(IB)に
おいて上述した通りである)の化合物に変換し、 (b) 式(XXVI)または(XXX)
【化54】 (式中、X2″、X3″、X4″、R1″およびR3″は、
式(IB)において上述した通りであり、式(XXVI)の
化合物の場合においては、X2″またはX3″=C−O−
Hである)の化合物を、不活性溶剤、好ましくはDMF
またはN−メチルピロリジン中においてCs2CO3また
はK2CO3で脱プロトン化しそして室温で式(XXXI)
【化55】 (式中、R4″およびR5″は、式(XXII)において上述
した通りである)の化合物と反応させ、 (c) このようにして得られた式(XXXII)または(XXX
II′)
【化56】 (式中、R1″、R3″、R4″、R5″、X2″、X3″、
4″は、式(IB)および(XXII)において上述した
通りである)の化合物を、遷移金属ハライド、好ましく
はSnCl2、FeCl3の助けによって還元して、式
(XXXIII)または(XXXIII′)
【化57】 (式中、R1″、R3″、R4″、R5″、X2″、X3″お
よびX4″は、式(IB)および(XXII)において上述
した通りである)の化合物を得、
【0029】(d) 式(XXXIII)または(XXXIII′)の
化合物を、適当である場合はDMAPを添加して不活性
溶剤、例えばNMP中で、(A″)(A″−Prot)の活性化
した適当に保護されたアミノカルボン酸誘導体、好まし
くはA″のフタロイル−保護されたアミノカルボン酸誘
導体の酸クロライドと反応させそしてそれによって式
(XXXIV)または(XXXIV′)
【化58】 (式中、A″、R1″、R3″、R4″、R5″、X2″、
3″およびX4″は、式(IB)および(XXII)におい
て上述した通りでありそしてProtは、T.W. Greene, “P
rotective Groups in Organic Synthesis", Publishers
John Wiley, 2ndedition 1991に記載されているような
アミノ保護基(アミノ保護基の両プロトンが保護され
る)、例えばベンジル、p−メトキシベンジルまたはフ
タロイルである)の化合物を得、 (e) 式(XXXIV)または(XXXIV′)の化合物を、不活
性溶剤、好ましくはDMFまたはNMP中におけるアル
カリ金属の水素化物、アルカリ金属の炭酸塩またはアル
コキシドの作用後に、次いでR6″X(式中、R6″は式
(IB)において上述した通りでありそしてXは脱離
基、例えばハロゲン、メシレートまたはトシレートであ
る)で処理して、式(XXXV)または(XXXV′)
【化59】 (式中、A″、R1″、R3″、R4″、R5″、R6″、
2″、X3″およびX4″は、式(IB)において上述
した通りでありそしてProtは、式(XXXIV)において上
述した通りである)の化合物を得、 (f) 式(XXXV)または(XXXV′)の化合物から保護基
(Prot)を除去するために、フタロイル基の場合におい
ては、室温と沸点との間の温度、好ましくは室温で溶剤
としてのアルコール中でヒドラジンと反応させて、式
(XXXVI)または(XXXVI′)
【化60】 (式中、A″、R1″、R3″、R4″、R5″、R6″、
2″、X3″およびX4″は、式(IB)および(XXI
I)において上述した通りでありそしてProtは式(XXXI
V)において上述した通りである)の化合物を得、
【0030】(g1) 式(XXXVI)または(XXXVI′)の化
合物を、式(XXXVII)、(XXXVIII)または(XXXIX) E″−D″−C(O)−OH (XXXVII) E″−D″−C(S)−OH (XXXVIII) E″−D″−SO2−OH (XXXIX) (式中、D″およびE″は、式(XXII)において上述し
た通りである)の活性化された酸誘導体、好ましくはこ
れらの酸クロライド、無水物またはペプチド合成におい
て使用されているような試薬により活性化された式(XX
XVII)、(XXXVIII)または(XXXIX)のカルボン酸と反応
させるか、または (g2) 式(XXXVI)または(XXXVI′)の化合物を、好ま
しくは不活性溶剤、好ましくはジクロロメタンまたはジ
メトキシエタン中において0℃と室温との間の温度で式
(XL) E″−D″−Z″ (XL) (式中、E″およびD″は上述した通りでありそして
Z″はOHまたはNH2である)のアミンまたはアルコ
ールと反応させる(しかしながら、はじめに、式(XXX
V)、(XXXV′)または(XL)の化合物を二重に活性化
されたカルボニル化合物、例えばカルボジイミド、ホス
ゲンまたはクロロ炭酸エステル、好ましくはホスゲンお
よびカルボニルジイミダゾールと反応させて尿素または
ウレタン基を形成させる)か、または (g3) 式(XXXVI)または(XXXVI′)の化合物を、好ま
しくは不活性溶剤、好ましくはジクロロメタンまたはジ
メトキシエタン中において0℃と室温との間の温度で適
当なイソシアネートまたはイソチオシアネートと反応さ
せ、そして (h) 適当である場合は、得られた式(IB)の化合物
を、既知方法によって、その生理学的に許容し得る塩に
変換することからなる方法によって製造される。
【0031】アルコキシまたは相当するS−アルキルに
よる塩素の置換は、0℃と60℃との間の温度、好まし
くは0℃と室温との間の温度で不活性溶剤、好ましくは
DMF、NMPまたは適当なアルコール中において、適
当なアルコキシドまたはチオレート、好ましくはそのア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属塩と反応させること
によって実施される。
【0032】シアノによる塩素の置換は、不活性の高沸
点溶剤、例えばDMFまたはNMP中においてその沸点
においてシアン化物、好ましくはシアン化銅の作用によ
って実施される。ブロモメチル化合物への変換、カップ
リング試薬およびカップリングそれ自体に対してはおよ
びフタロイル基に対しては、式IAの化合物の場合に実
施された方法が適用される。
【0033】式Iの特に適当な化合物は、Dが、1.式
(Xa)
【化61】 の基または2.式(Xb)
【化62】 の基であり;Eが、1.式(XI)
【化63】 の基または2.水素、(C1〜C4)−アルキルまたは
(C1〜C4)−アルコキシであり;
【0034】R1、 R2が、同一または異なりそして水
素、ハロゲンまたは(C1〜C4)−アルキルであり;R
4が、水素、(C1〜C4)−アルキル、フェニルまたは
メトキシであり;R5が、1.水素、(C1〜C4)−ア
ルキルまたは2.
【化64】 であり;R6が、1.水素、(C1〜C4)−アルキルま
たは2.式(VIII)
【化65】 の基であり;R8、R9が、同一または異なりそして水
素、ハロゲン、(C1〜C3)−アルキルまたは(C1
3)−アルコキシであり;
【0035】Aが、−CH2−または−CH2−CH2
であり;R10が、式(IX)
【化66】 の基であり;Wが、オキソまたは硫黄であり;R11、R
14が、同一または異なりて水素、メチルまたはエチルで
あり;Gが、OまたはH2であり;R12が、GがOであ
り場合は水素、またはGがH2である場合は水素または
16COであり;R13が、(C1〜C4)−アルキル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、−(CH2)mCON(R
11)2
【化67】 であり;m、nが、同一または異なりて、0〜2の数で
あり;AAが、アミノカルボン酸グリシンまたはアラニ
ンであり;Yが、1.(C2〜C5)−アルケンジイル、
2.(C2〜C4)−アルカンジイル、3.(C3〜C6
−シクロアルカンジイルまたは4.−(CH2)p−To
(CH2)q−であり;
【0036】Tが、OまたはSであり;oが、0または
1の数であり;p、qが、同一または異なりそして0〜
2の数であり;R15が、1.水素、2.(C1〜C5)−
アルキル、3.フェニルまたは4.(C5〜C9)−ヘテ
ロアリール〔3.および4.は、場合によっては、ハロ
ゲン、NO2、(C1〜C3)−アルキル、(C1〜C3
−アルコキシ(適当である場合は、アルキルまたはアル
コキシ基の水素原子は部分的にまたは完全にハロゲンに
よって置換されていてもよい)、(C1〜C3)−アルキ
ルチオ、NR2021、NR20CO−(C1〜C5)−アル
キルおよびNR20CO−ピリジルのような1、2または
3個の同一または異なる基によって置換されていてもよ
い〕であり;R16が、水素、(C1〜C4)−アルキルま
たはフェニルであり;R17が、水素、ハロゲン、(C1
4)−アルキル、NO2またはNH2であり;R20が、水
素、(C1〜C4)−アルキルまたはベンジルであり;R
21が、水素またはC(O)−O−(C1〜C5)−アルキル
であり;Zが、−N(R14)(R22)であり;R22が、
【化68】 であり;R23が、(C1〜C4)−アルキル、
【化69】 である化合物およびその生理学的に許容し得る塩であ
る。
【0037】式(I)の特に適当な化合物は、Dが1.
式(Xa)
【化70】 の基または2.式(Xb)
【化71】 の基であり;
【0038】Eが、1.式(XI)
【化72】 の基であり;R1、 R2が、同一または異なりそして水
素、ハロゲンまたは(C1〜C4)−アルキルであり;R
4が、水素または(C1〜C4)−アルキルであり;R
5が、水素であり;R6が、水素であり;R8、R9が、同
一または異なりそして水素、塩酸、メチルまたはメトキ
シであり;Aが、−CH2−または−CH2−CH2−で
あり;R10が、式(IX)
【化73】 の基であり;Wが、オキソであり;R14が、水素、メチ
ルまたはエチルであり;AAが、アミノカルボン酸グリ
シンであり;Yが、1.(C2〜C5)−アルケンジイ
ル、2.(C2〜C4)−アルカンジイル、3.(C3
6)−シクロアルカンジイルまたは4.−(CH2)p
o−(CH2)q−であり;Tが、OまたはSであり;o
が、0または1の数であり;p、qが、同一または異な
りそして0〜2の数であり;
【0039】R15が、1.水素、2.(C1〜C3)−ア
ルキル、3.フェニルまたは4.(C5〜C9)−ヘテロ
アリール〔3.および4.は、場合によってはハロゲ
ン、NO2、(C1〜C3)−アルキル、(C1〜C3)−
アルコキシ(適当である場合は、アルキルまたはアルコ
キシ基の水素原子は部分的にまたは完全にハロゲンによ
って置換されている)、NR2021、NR20CO−(C
1〜C3)−アルキルおよびNR20CO−ピリジルのよう
な1、2または3個の同一または異なる基によって置換
されていてもよい〕であり;R20が、水素、(C1
4)−アルキルまたはベンジルであり;R21が、水素
またはC(O)−O−(C1〜C5)−アルキルである化合
物およびその生理学的に許容し得る塩である。
【0040】非常に特に適当な化合物は次の通りであ
る。N−〔1−〔4−(1,1−ジメチルエチル)フェ
ニル〕メチル−4−ピペリジニル〕−8−メトキシ−4
−〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリ
ジニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニルアミノ〕−3−
キノリンカルボキサミド;N−〔1−〔(3−クロロフ
ェニル〕メチル−4−ピペリジニル〕−8−メトキシ−
4−〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペ
リジニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニルアミノ〕−3
−キノリンカルボキサミド;8−メトキシ−N−〔1−
(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕−〔4−
〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
ニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニルアミノ〕−3−キ
ノリンカルボキサミド;N−〔2−(ジメチルアミノ)
エチル〕−8−メトキシ−4−〔〔4−〔〔〔1−(フ
ェニルメチル)−4−ピペリジニル〕アミノ〕カルボニ
ル〕フェニルアミノ〕−3−キノリンカルボキサミドト
リフルオロ酢酸塩;N−〔2−(ジメチルアミノ)エチ
ル〕−N−エチル−8−メトキシ−4−〔〔〔4−
〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕ア
ミノ〕カルボニル〕フェニルアミノ〕−3−キノリンカ
ルボキサミド;4−〔〔4−〔〔〔(3−シクロペンチ
ル−1−オキソプロピル)−〔1−〔6−(ジエチルア
ミノ)−6−オキソ−ヘキシル−4−ピペリジニルアミ
ノ〕メチルフェニル〕アミノ〕−8−メトキシ−N−
〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕−3−
キノリンカルボキサミド;4−〔〔4−〔〔(1−ブチ
ル−4−ピペリジニルアミノ〕メチル〕フェニルアミ
ノ〕−8−メトキシ−N−〔1−(フェニルメチル)−
4−ピペリジニル〕−3−キノリンカルボキサミド;N
−(1−ブチル−4−ピペリジニル)−8−メトキシ−
〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
ニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニル〕アミノ〕−3−
キノリンカルボキサミド;N−〔1−〔6−(ジエチル
アミノ)−6−オキソヘキシル−4−ピペリジニル−8
−メトキシ−4−〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)
−4−ピペリジニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニル〕
アミノ〕−3−キノリンカルボキサミド;
【0041】4−〔〔4−〔〔(1−ブチル−4−ピペ
リジニル)−(1−オキソブチル)アミノ〕メチル〕フ
ェニル〕アミノ〕−〔8−メトキシ−N−〔1−(フェ
ニルメチル)−4−ピペリジニル〕−3−キノリンカル
ボキサミド;N−〔1−〔4−〔(ジエチルアミノ)カ
ルボニル〕フェニル−4−ピペリジニル−8−メトキシ
−4−〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペ
リジニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニル〕アミノ−3
−キノリンカルボキサミド;N−〔1−(2−フェニル
エチル)−4−ピペリジニル〕−8−メトキシ−4−
〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジ
ニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニル〕アミノ〕−3−
キノリンカルボキサミド;4−〔〔4−〔〔(1−ブチ
ル−4−ピペリジニル)アミノ〕カルボニル〕フェニ
ル〕アミノ〕−8−メトキシ−N−〔1−(フェニルメ
チル)−4−ピペリジニル〕−3−キノリンカルボキサ
ミド;8−メトキシ−N−(1−メチル−4−ピペリジ
ニル)−4−〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)−
4−ピペリジニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニル〕ア
ミノ〕−3−キノリンカルボキサミド;N−〔1−
〔(3−メトキシフェニル)メチル〕−4−ピペリジニ
ル−8−メトキシ−4−〔〔4−〔〔〔1−(フェニル
メチル)−4−ピペリジニル〕アミノ〕カルボニル〕フ
ェニル〕−アミノ−3−キノリンカルボキサミド;8−
メトキシ−4−〔〔4−〔〔〔1−(フェニルメチル)
−4−ピペリジニル〕アミノ〕カルボニル〕フェニル〕
−アミノ〕−1−〔〔3−(トリフルオロメチル)フェ
ニル〕メチル〕−4−ピペリジニル〕−3−キノリンカ
ルボキサミド;または7−クロロ−N−〔1−(フェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル〕−4−〔〔4−
〔〔〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕ア
ミノ〕カルボニル〕フェニル〕アミノ〕−3−キノリン
カルボキサミド;およびこれらの化合物の生理学的に許
容し得る塩。非常に特に適当なものは、表1〜10にあ
げる実施例1〜118の化合物である。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】
【表11】
【0053】
【表12】
【0054】
【表13】
【0055】
【表14】
【0056】
【表15】
【0057】
【表16】
【0058】
【表17】
【0059】
【表18】
【0060】
【表19】
【0061】投与は、経腸的に、非経口的に、例えば皮
下的、筋肉内的または静脈内的に、鼻的に、直腸的にま
たは吸入によって実施することができる。活性化合物の
投与量は、体重、年令および投与方法に依存する。本発
明の医薬製剤は、それ自体既知の溶解、混合、顆粒化、
打錠または糖−被覆方法で製造される。非経口的投与に
際しては、必要に応じて医薬的に慣用の補助剤、例えば
等張化剤またはpH調節剤そしてまた可溶化剤、乳化剤ま
たは他の補助剤を使用して、活性化合物またはその生理
学的に許容し得る塩を溶液、懸濁液またはエマルジョン
にする。
【0062】上述した医薬に対して、注射できる徐放性
製剤の使用もまた、皮下的または筋肉内的投与に対して
有用である。医薬として、例えば油性結晶懸濁液、マイ
クロカプセル、微小粒子、ナノパーティクルまたはイン
プラントを使用することができる。後者の医薬は、組織
−許容性重合体、特に、例えばポリ乳酸/ポリグリコー
ル酸共重合体を基にした生分解性重合体から構成するこ
とができる。他の使用可能な重合体は、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリアセテートまたはポリサッカライドで
ある。
【0063】経口投与形態に対しては、活性成分を、賦
形剤、安定剤または不活性希釈剤のようなこの目的に対
して慣用の添加剤と混合しそして慣用の方法によって適
当な投与形態、例えば錠剤、被覆錠剤、乾式充填カプセ
ル、水性、アルコール性もしくは油性懸濁液または水
性、アルコール性もしくは油性溶液にする。不活性賦形
剤として例えばアラビヤゴム、酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、燐酸カリウム、ラクトース、グルコー
ス、マグネシウムステアリルフマレートまたは澱粉、特
にとうもろこし澱粉を使用することができる。この場合
において、固体の医薬の製造は、乾式および湿式顆粒と
して行なうことができる。適当な油性賦形剤または溶剤
は、例えば植物または動物油、例えばヒマワリ油および
タラ肝油である。
【0064】エンテリックコーティングを有する経口的
徐放性製剤もまた可能である。徐放性製剤は、脂肪、ワ
ックスまたは重合体封埋に基づくことができる。多層ま
たはプレス−被覆した錠剤またはペレットもまた可能で
ある。上述した医薬に対して、全身的に活性なレベルを
達成するための粘膜に対する投与もまた有用である。こ
れは、鼻内的、吸入によるおよび直腸的な投与の可能性
に関する。鼻内投与形態に対しては、化合物を、安定剤
または不活性希釈剤のようなこの目的に対して慣用の添
加剤と混合しそして慣用の方法によって適当な投与形
態、例えば粉末、水性、アルコール性もしくは油性懸濁
液または水性、アルコール性もしくは油性溶液にする。
キレート剤、例えばエチレンジアミン−N,N,N′,
N′−四酢酸および緩衝剤、例えば酢酸、燐酸、クエン
酸、酒石酸およびこれらの塩を、水性鼻内製剤に加える
ことができる。多数回使用容器は、防腐剤、例えばベン
ザルコニウムクロライド、クロロブタノール、クロルヘ
キシジン、ソルビン酸、安息香酸、PHBエステルまた
は有機水銀化合物を含有する。
【0065】鼻溶液は、計量噴霧器によってまたは粘度
増加成分を有する点鼻剤、鼻ゲルまたは鼻クリームとし
て投与することができる。吸入による投与に対しては、
不活性担体ガスを使用した噴霧器または加圧ガスパック
を使用することかできる。鼻または肺吸入に対する粉末
の投与に際しては、特殊な散布器が必要である。 本発明による方法の実施においては、上述した非ペプチ
ドのブラジキニンアンタゴニストを、ヒト、猿、犬、
猫、ラットなどのような哺乳動物に投与する。式(1)の
化合物の有効な投与量は、75kgの体重の成人を基にし
て、症状の重篤度によって、少なくとも0.01mg/kg
/日、好ましくは少なくとも0.1mg/kg/日、多くて
も30mg/kg/日、好ましくは0.3〜10mg/kg/日
である。
【0066】
【実施例】内皮細胞培養におけるアルツハイマー蛋白B
/A4により刺激されたcGMP産生対する式(I)の
化合物の作用。 試験系:牛の大動脈内皮細胞培養(BAECs=bovine
aortic endothelial cells)、血管内冠動脈ラット内皮
培養(RMCECs=rat microvascular coronary end
othelial cells)およびヒトのへそ帯内皮細胞培養(H
UVECs=human umbilical vein endothelial cell
s)。
【0067】方法:種々な動物および器官の内皮細胞培
養におけるアルツハイマー蛋白β/A4の0.1および
1μmol/リットルの投与により刺激されたcGMPの
産生に対する式(I)のブラジキニンアンタゴニストの
作用の測定。 cGMP:環状グアノシン−燐酸 内皮細胞が、ブラジキニンの作用および放出を証明する
ための適当な試験系であることは、十分に証明されてい
る(G. Wiemer等、Hypertension 1991; 18: 558-56
3)。内皮細胞内において、ブラジキニンは、放射免疫
検査によって測定されるcGMPの産生の増加をもたら
す。ブラジキニンによるcGMPの形成の増加は、内皮
細胞からのNO(一酸化窒素)の放出のインジケーター
である。
【0068】実験:3種の異なる型の内皮細胞における
βA(1〜40)によるcGMP産生の刺激および実施
例3および7(10-7mol/リットル)のブラジキニン
アンタゴニストの阻害作用。
【0069】
【表20】
【0070】結果:0.1μmol/リットルの濃度の式
(I)の化合物の代表的実施例としての実施例3および
7の化合物を使用した異なる動物および器官の上述した
細胞培養の同時的インキュベーションは、β/A4蛋白
により起こるcGMPの産生の刺激を阻止する。 評価:実施された実験は、cGMPの産生に対するアル
ツハイマー蛋白β/A4の作用が、その細胞受容体に対
するブラジキニンの結合を経て仲介されるということを
示している。内皮細胞培養は、ブラジキニンにより仲介
されるβ/A4のの作用のインジケーターとして使用さ
れる。しかしながら、内皮細胞は、ブラジキニン受容体
に対する作用のインジケーター系であるばかりでなく、
また、アルツハイマー病におけるエフェクター器官であ
る。内皮細胞は、血管の構成要素でありそしてこれらの
血管を形成する。ニューロン組織のほかに、血管それ自
体がアルツハイマー病におけるアルツハイマー蛋白アミ
ロイド(β/A4)の沈着によってはげしく影響され
る。内皮細胞は、ブラジキニンにより起こる血液脳関門
の浸透性の増加の原因である。
【0071】ますます、局在炎症の重要性が、アルツハ
イマー病の患者の脳における破損的変化について認めら
れている。炎症変化は慢性そして脳の連続的破損そして
その結果重度の痴呆をもたらす(J. Rogers, アルツハ
イマー病における病原機構としての炎症、Arzneimittel
forschung 1995; 45(3A), 439-442)。これまで、末梢
における強力な炎症メジエーターであるブラジキニン
が、アルツハイマー病における役目を果たし得るという
ことは知られていなかった。これは、アルツハイマー病
の患者の脳におけるブラジキニンの放出に対する着想が
なかったという事実に起因する。ブラジキニンが放出さ
れる不活性な高分子量のプレカーサーは、すなわち血液
脳関門の低浸透性のために、問題なしに脳(ニューロン
組織)に通過することはできない。
【0072】本発明者糖の調査は、アルツハイマー蛋白
β/A4は、血管壁の内皮からブラジキニンを放出する
ことができるということを証明する。アルツハイマー病
の本質的な病理学的変化は、アルツハイマー蛋白β/A
4に帰する(Joachim C. L.,Selkoe D. J.,“アルツハ
イマー病の病因におけるベーターアミロイドの根本的な
役割”Alzheimer-Dis-ASSOC-Disord. 1992, Spring; 6
(1): 7-34)。いったん炎症性ブラジキニンの放出がア
ルツハイマー病に特異的である機構によって示される
と、ブラジキニンは、第一のランクの病態生理学的因子
となり、それによって、アルツハイマー蛋白がその破損
作用を伝達し得る。ブラジキニンはもっとも有力な炎症
性の内因性物質の一つであるので、それは、破損的変化
の重要性がますます認識されている炎症に関して適用さ
れる。炎症作用以外に、ブラジキニンは、さらに、アル
ツハイマー病における破損的変化に寄与し得る二つの他
の性質を有している。ブラジキニンは、CNSニューロ
ンを刺激する。強力な刺激においては、これは、影響を
受けた細胞のカルシウムの過負荷をもたらし、その後細
胞は死亡する。適度な刺激においては、ブラジキニン
は、不十分にニューロンを刺激するため伝達物質とな
る。実際に全く刺激されないこのような不十分なニュー
ロンの刺激は、脳内における情報処理のプロセスを敏感
に妨害しそして典型的な脳機能障害に寄与し得る。適当
な刺激によって起こる後者の機構は、可逆性であると思
われる。
【0073】血管活性メジエーターとして、ブラジキニ
ンは、知られているように、血液脳関門の浸透性を増加
する。この結果、破損作用を示すために、ブラジキニン
のプレカーサーがはじめに血管から脳に通過できるとい
うことになる。すなわち、式(I)の非ペプチドのブラ
ジキニンアンタゴニストは、アルツハイマー病の治療的
および予防的処理に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 277/66 C07D 277/66 277/68 277/68 401/12 209 401/12 209 405/12 215 405/12 215 417/12 307 417/12 307 311 311 (72)発明者 クラウス・ヴイルト ドイツ連邦共和国65830クリフテル.ロー ベルト−シユーマン−リング104 (72)発明者 ガブリエーレ・ヴイーマー ドイツ連邦共和国61476クロンベルク.エ ルンスト−モーリツ−アルント21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルツハイマー病の治療および予防用の
    医薬を製造するための非ペプチドのブラジキニンアンタ
    ゴニストまたはその生理学的に許容し得る塩の使用。
  2. 【請求項2】 式(I) 【化1】 の非ペプチドのブラジキニンアンタゴニストおよびその
    生理学的に許容し得る塩の請求項1記載の使用。上記式
    において、 Dは、1.式(II) 【化2】 の基または2.式(III)〜(VI) 【化3】 の基であり;Eは、1.式(VII) 【化4】 の基または2.水素、ハロゲン、(C1〜C4)−アルキ
    ル、(C1〜C4)−アルキルチオまたは(C1〜C4)−
    アルコキシ(最後の3個の基において、1個または2個
    以上の水素原子は弗素によって置換されていてもよい)
    であり;X1は、窒素またはC−R4であり;X2は、窒
    素またはC−R5であり;X3は、窒素またはC−R6
    あり;X4は、独立して酸素、硫黄、窒素またはN−R7
    であり;R1、R2は、同一または異なりそして水素、ハ
    ロゲン、(C1〜C4)−アルキルまたは(C1〜C4)−
    アルコキシであり;R3は、独立して水素、ハロゲン、
    (C1〜C6)−アルキル、(C6〜C12)−アリール、
    (C1〜C3)−アルキル−(C6〜C12)−アリール、
    (C3〜C5)−アルケニル、(C1〜C4)−アルコキシ
    またはCO211であり;R4は、水素、ハロゲン、(C
    1〜C4)−アルキル、ヒドロキシル、(C1〜C4)−ア
    ルキルチオ、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、
    (C1〜C4)−ジアルキルアミノ、(C1〜C4)−アル
    コキシ(ここで、前記置換基いずれかのアルキル部分
    は、場合によってはヒドロキシル、(C1〜C4)−アル
    コキシ、アミノおよび(C1〜C4)−アルキルアミノに
    よって置換されていてもよい)または場合によっては
    (C1〜C4)−アルキルまたはCO211によって置換
    されていてもよい(C6〜C12)−アリールであり;R5
    は、1.水素、(C1〜C4)−アルキルまたは2. 【化5】 であり;R6は、1.水素、ハロゲン、(C1〜C4)−
    アルキル、ヒドロキシル、(C1〜C4)−アルキルチ
    オ、アミノ、(C1〜C4)−アルキルアミノ、(C1
    4)−ジアルキルアミノ、(C1〜C4)−アルコキシ
    (ここで前記置換基いずれかのアルキル部分は、場合に
    よってはヒドロキシル、(C1〜C4)−アルコキシ、ア
    ミノおよび(C1〜C4)−アルキルアミノによって置換
    されていてもよい)または場合によっては(C1〜C4
    −アルキルまたはCO211によって置換されていても
    よい(C6〜C12)−アリールまたは2.式(VIII) 【化6】 の基であり;R7は、(C1〜C4)−アルキル、(C6
    12)−アリールまたは(C1〜C3)アルキル−(C6
    12)−アリールであり;R89は、同一または異なり
    そして水素、ハロゲン、(C1〜C3)−アルキルおよび
    (C1〜C3)−アルコキシであり;Aは、(C1〜C3
    −アルカンジイルであり;Qは、OまたはNR11であ
    り;R10は、式(IX) 【化7】 の基であり;R11、R14は、独立して水素または(C1
    〜C4)−アルキルであり;Wは、オキソまたは硫黄で
    あり;Gは、OまたはH2であり;R12は、G=Oであ
    る場合は水素そしてG=H2である場合は、水素または
    16COであり;R13は、(C1〜C4)−アルキル、
    (C3〜C7)−シクロアルキル、−(CH2)m−(C3
    7)−シクロアルキル、−(CH2)m−CON(R11)2
    たは 【化8】 であり;m、nは、同一または異なりて0〜6の数であ
    り;AAは、メチオニン、アラニン、フェニルアラニ
    ン、2−クロロフェニルアラニン、3−クロロフェニル
    アラニン、4−クロロフェニルアラニン、2−フルオロ
    フェニルアラニン、3−フルオロフェニルアラニン、4
    −フルオロフェニルアラニン、チロシン、O−メチルチ
    ロシン、β−(2−チエニル)−アラニン、グリシン、
    シクロヘキシルアラニン、ロイシン、イソロイシン、バ
    リン、ノルロイシン、フェニルグリシン、セリン、シス
    テイン、アミノプロピオン酸またはアミノ酪酸のような
    アミノ酸であり;Yは、1.(C2〜C5)−アルケンジ
    イル、 2.(C1〜C8)−アルカンジイル、 3.(C3〜C10)−シクロアルカンジイルまたは4.
    −(CH2)p−To−(CH2)q−(1.〜4.は、場合に
    よっては、O−R18、NO2、 CN、CO211、SO3
    18、NR2021、SO2NR2021、CONR2021
    のような1個または2個以上の同一または異なる基によ
    って置換されていてもよい)であり;Tは、O、NR21
    またはSであり;oは、0または1の数であり;p、q
    は、同一または異なりそして0〜6の数を示し;R
    15は、独立して1.水素、 2.(C1〜C5)−アルキル、 3.(C6〜C10)−アリールまたは4.(C1〜C9
    −ヘテロアリール〔3.および4.は、場合によって
    は、ハロゲン、CN、NO2、(C1〜C6)−アルキ
    ル、(C6〜C10)−アリール、(C2〜C5)−アルケ
    ニル、(C1〜C5)−アルコキシ(最後の4個の基は、
    場合によっては部分的にまたは完全にハロゲンによって
    置換されていてもよい)、(C1〜C5)−アルキルチ
    オ、NR2021、CO219、SO318、SO2NR20
    21、SO218、O−R18、NR20CO−R15のよう
    な1個または2個以上の同一または異なる基によって置
    換されていてもよい〕であり;R16は、独立して水素、
    (C1〜C4)−アルキル、(C6〜C12)−アリール、
    (C1〜C4)−アルキル−(C6〜C12)−アリールま
    たはペルフルオロ−(C1〜C4)−アルキルであり;R
    17は、水素、ハロゲン、(C1〜C4)−アルキル、(C
    1〜C4)−アルコキシ、ペルフルオロ−(C1〜C4)−
    アルキル、NO2、OH、NH2、CON(R16)2または
    NR16CON(R16)2であり;R18、R19、R20は、同
    一または異なりそして水素、(C1〜C5)−アルキル、
    (C3〜C5)−アルケニル、(C6〜C12)−アリール
    −(C1〜C3)−アルキル、(C3〜C10)−シクロア
    ルキル、(C3〜C10)−シクロアルキル−(C1
    3)−アルキル、C(O)−O−(C1〜C5)−アルキ
    ルまたはC(O)−NH−(C1〜C5)−アルキルであ
    り;R21は、独立して水素、C(O)−O−(C1〜C5
    −アルキルまたはC(O)−O−(C1〜C3)−アルキル
    −(C6〜C10)−アリールであり;Zは、−N(R14)
    (R22)であり;R22は、 【化9】 であり;R23は、(C1〜C4)−アルキル、 【化10】 である。
  3. 【請求項3】Dが1.式(Xa) 【化11】 の基または2.式(Xb) 【化12】 の基であり;Eが、1.式(XI) 【化13】 の基または2.水素、(C1〜C4)−アルキルまたは
    (C1〜C4)−アルコキシであり;R1、 R2が、同一ま
    たは異なりそして水素、ハロゲンまたは(C1〜C4)−
    アルキルであり;R4が、水素、(C1〜C4)−アルキ
    ル、フェニルまたはメトキシであり;R5が、1.水
    素、(C1〜C4)−アルキルまたは2. 【化14】 であり;R6が、1.水素、(C1〜C4)−アルキルま
    たは2.式(VIII) 【化15】 の基であり;R8、R9が、同一または異なりそして水
    素、ハロゲン、(C1〜C3)−アルキルまたは(C1
    3)−アルコキシであり;Aが、−CH2−または−C
    2−CH2−であり;R10が、式(IX) 【化16】 の基であり;Wが、オキソまたは硫黄であり;R11、R
    14が、同一または異なりて水素、メチルまたはエチルで
    あり;Gが、OまたはH2であり;R12が、GがOであ
    り場合は水素、またはGがH2である場合は水素または
    16COであり;R13が、(C1〜C4)−アルキル、シ
    クロペンチル、シクロヘキシル、−(CH2)mCON(R
    11)2、 【化17】 であり;m、nが、同一または異なりて、0〜2の数で
    あり;AAが、アミノカルボン酸グリシンまたはアラニ
    ンであり;Yが、1.(C2〜C5)−アルケンジイル、 2.(C2〜C4)−アルカンジイル、 3.(C3〜C6)−シクロアルカンジイルまたは4.−
    (CH2)p−To−(CH2)q−であり;Tが、OまたはS
    であり;oが、0または1の数であり;p、qが、同一
    または異なりそして0〜2の数であり;R15が、1.水
    素、 2.(C1〜C5)−アルキル、 3.フェニルまたは4.(C5〜C9)−ヘテロアリール
    〔3.および4.は、場合によっては、ハロゲン、NO
    2、(C1〜C3)−アルキル、(C1〜C3)−アルコキ
    シ(適当である場合は、アルキルまたはアルコキシ基の
    水素原子は部分的にまたは完全にハロゲンによって置換
    されていてもよい)、(C1〜C3)−アルキルチオ、N
    2021、NR20CO−(C1〜C5)−アルキルおよび
    NR20CO−ピリジルのような1、2または3個の同一
    または異なる基によって置換されていてもよい〕であ
    り;R16が、水素、(C1〜C4)−アルキルまたはフェ
    ニルであり;R17が、水素、ハロゲン、(C1〜C4)−ア
    ルキル、NO2またはNH2であり;R20が、水素、(C1
    〜C4)−アルキルまたはベンジルであり;R21が、水
    素またはC(O)−O−(C1〜C5)−アルキルであり;
    Zが、−N(R14)(R22)であり;R22が、 【化18】 であり;R23が、(C1〜C4)−アルキル、 【化19】 である式(I)の非ペプチドのブラジキニンアンタゴニ
    ストおよびその生理学的に許容し得る塩の請求項2記載
    の使用。
  4. 【請求項4】Dが1.式(Xa) 【化20】 の基または2.式(Xb) 【化21】 の基であり;Eが、1.式(XI) 【化22】 の基であり;R1、 R2が、同一または異なりそして水
    素、ハロゲンまたは(C1〜C4)−アルキルであり;R
    4が、水素または(C1〜C4)−アルキルであり;R
    5が、水素であり;R6が、水素であり;R8、R9が、同
    一または異なりそして水素、塩酸、メチルまたはメトキ
    シであり;Aが、−CH2−または−CH2−CH2−で
    あり;R10が、式(IX) 【化23】 の基であり;Wが、オキソであり;R14が、水素、メチ
    ルまたはエチルであり;AAが、アミノカルボン酸グリ
    シンであり;Yが、1.(C2〜C5)−アルケンジイ
    ル、 2.(C2〜C4)−アルカンジイル、 3.(C3〜C6)−シクロアルカンジイルまたは4.−
    (CH2)p−To−(CH2)q−であり;Tが、OまたはS
    であり;oが、0または1の数であり;p、qが、同一
    または異なりそして0〜2の数であり;R15が、1.水
    素、 2.(C1〜C3)−アルキル、 3.フェニルまたは4.(C5〜C9)−ヘテロアリール
    〔3.および4.は、場合によってはハロゲン、N
    2、(C1〜C3)−アルキル、(C1〜C3)−アルコ
    キシ(適当である場合は、アルキルまたはアルコキシ基
    の水素原子は部分的にまたは完全にハロゲンによって置
    換されている)、NR2021、NR20CO−(C1
    3)−アルキルおよびNR20CO−ピリジルのような
    1、2または3個の同一または異なる基によって置換さ
    れていてもよい〕であり;R20が、水素、(C1〜C4
    −アルキルまたはベンジルであり;R21が、水素または
    C(O)−O−(C1〜C5)−アルキルである式(I)の
    非ペプチドのブラジキニンアンタゴニストおよびその生
    理学的に許容し得る塩の請求項3記載の使用。
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