JPH10129116A - 立体画像の形成方法および立体画像形成体 - Google Patents
立体画像の形成方法および立体画像形成体Info
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- JPH10129116A JPH10129116A JP8292536A JP29253696A JPH10129116A JP H10129116 A JPH10129116 A JP H10129116A JP 8292536 A JP8292536 A JP 8292536A JP 29253696 A JP29253696 A JP 29253696A JP H10129116 A JPH10129116 A JP H10129116A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】立体階調性を有する立体画像の形成方法、およ
び立体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法
を提供する。また、立体階調性を有する立体画像を形成
せしめた立体画像形成体、および立体階調性に色彩表現
を加味した立体画像を形成せしめた立体画像形成体を提
供する。 【解決手段】支持体上に発泡性カプセルを含有する立体
画像形成層を設けた立体画像形成用の被記録材料の立体
画像形成層の上に、該発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑
剤を塗布または印刷した後、加熱発泡せしめる。また、
可塑剤に着色剤、特に水溶性染料または水分散性顔料を
混合せしめる。更に、立体画像形成層に吸水性樹脂また
は多孔質顔料を含有せしめる。また、可塑剤の塗布また
は印刷をインクジェット記録方式で行う。これらの立体
画像の形成方法を用いて立体画像を形成せしめた立体画
像形成体を提供する。
び立体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法
を提供する。また、立体階調性を有する立体画像を形成
せしめた立体画像形成体、および立体階調性に色彩表現
を加味した立体画像を形成せしめた立体画像形成体を提
供する。 【解決手段】支持体上に発泡性カプセルを含有する立体
画像形成層を設けた立体画像形成用の被記録材料の立体
画像形成層の上に、該発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑
剤を塗布または印刷した後、加熱発泡せしめる。また、
可塑剤に着色剤、特に水溶性染料または水分散性顔料を
混合せしめる。更に、立体画像形成層に吸水性樹脂また
は多孔質顔料を含有せしめる。また、可塑剤の塗布また
は印刷をインクジェット記録方式で行う。これらの立体
画像の形成方法を用いて立体画像を形成せしめた立体画
像形成体を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体画像の形成方
法に関するものであり、特に立体階調性を有する立体画
像の形成方法に関するものである。また、本発明は、立
体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法に関
するものである。
法に関するものであり、特に立体階調性を有する立体画
像の形成方法に関するものである。また、本発明は、立
体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法に関
するものである。
【0002】更に、本発明は立体画像を形成せしめた立
体画像形成体に関するものであり、特に立体階調性を有
する立体画像を形成せしめた立体画像形成体に関するも
のである。また、本発明は、立体階調性に色彩表現を加
味した立体画像を形成せしめた立体画像形成体に関する
ものである。
体画像形成体に関するものであり、特に立体階調性を有
する立体画像を形成せしめた立体画像形成体に関するも
のである。また、本発明は、立体階調性に色彩表現を加
味した立体画像を形成せしめた立体画像形成体に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来から紙、フィルム、合板、不織布、
皮製品、セラミック製品等の支持体上に立体画像を形成
させる方法が提案されている。
皮製品、セラミック製品等の支持体上に立体画像を形成
させる方法が提案されている。
【0004】立体画像を形成させる方法のうち、支持体
上に発泡性カプセルを含有する立体画像形成層を設けた
立体画像形成用の被記録材料を用いる方法は、熱によっ
て簡便に立体画像を形成できることから種々提案されて
いる。
上に発泡性カプセルを含有する立体画像形成層を設けた
立体画像形成用の被記録材料を用いる方法は、熱によっ
て簡便に立体画像を形成できることから種々提案されて
いる。
【0005】例えば、特開昭55−28855号公報に
は、発泡性カプセルを含む立体画像形成層の上に、カプ
セルの殻壁を溶解させる発泡抑制インクを塗布または印
刷することによって発泡性カプセルを破壊し、その後加
熱して未破壊の発泡性カプセルのみを膨張させることに
よって、立体画像を形成する方法が提案されている。し
かしながら、この方法では、発泡抑制インクを塗布また
は印刷された箇所は全く発泡しなくなり、未破壊部分は
全て発泡する為、単に凹凸が認められるだけの立体階調
性の乏しい立体画像しか得られない。
は、発泡性カプセルを含む立体画像形成層の上に、カプ
セルの殻壁を溶解させる発泡抑制インクを塗布または印
刷することによって発泡性カプセルを破壊し、その後加
熱して未破壊の発泡性カプセルのみを膨張させることに
よって、立体画像を形成する方法が提案されている。し
かしながら、この方法では、発泡抑制インクを塗布また
は印刷された箇所は全く発泡しなくなり、未破壊部分は
全て発泡する為、単に凹凸が認められるだけの立体階調
性の乏しい立体画像しか得られない。
【0006】特開昭63−48629号公報には、発泡
性カプセルを含む立体画像形成層の任意の箇所にサーマ
ルヘッドで熱を加えることにより立体画像を形成する方
法が提案されている。しかしながら、この方法では得ら
れる立体画像は未発泡部と同じ色であり、色彩表現を加
味することはできない。また、サーマルヘッドは立体画
像形成層に常に接触しているため、サーマルヘッドによ
って発泡した部分が削られて、支持体から離脱すること
がある。
性カプセルを含む立体画像形成層の任意の箇所にサーマ
ルヘッドで熱を加えることにより立体画像を形成する方
法が提案されている。しかしながら、この方法では得ら
れる立体画像は未発泡部と同じ色であり、色彩表現を加
味することはできない。また、サーマルヘッドは立体画
像形成層に常に接触しているため、サーマルヘッドによ
って発泡した部分が削られて、支持体から離脱すること
がある。
【0007】特開平1−253789号公報には、支持
体上に発泡性カプセルの他に赤外光−熱変換物質とを含
む立体画像形成層を設け、任意の箇所に集光した光を照
射することにより立体画像を形成する方法が提案されて
いる。しかしながら、赤外光−熱変換物質は一般に着色
染料や着色顔料(カーボンブラック等)である。それ
故、任意の色彩の立体画像を得ることはできない。ま
た、熱変換させるほどのエネルギーを集光する光学系を
組まなければならず、簡便な方法ではない。
体上に発泡性カプセルの他に赤外光−熱変換物質とを含
む立体画像形成層を設け、任意の箇所に集光した光を照
射することにより立体画像を形成する方法が提案されて
いる。しかしながら、赤外光−熱変換物質は一般に着色
染料や着色顔料(カーボンブラック等)である。それ
故、任意の色彩の立体画像を得ることはできない。ま
た、熱変換させるほどのエネルギーを集光する光学系を
組まなければならず、簡便な方法ではない。
【0008】また、発泡性カプセルを支持体上に設けた
シートとしては、特開平2−258246号公報に防滑
性シートの製造方法が開示されている。該特開平には発
泡前に印刷を施すとの記載もあるが、インク中には可塑
剤を含有していないため、立体階調性のある立体画像を
得ることはできない。むしろ、優れた防滑性を有するた
めには、加熱した部分は印刷部、未印刷部の区別なく均
一に発泡することが望ましい。
シートとしては、特開平2−258246号公報に防滑
性シートの製造方法が開示されている。該特開平には発
泡前に印刷を施すとの記載もあるが、インク中には可塑
剤を含有していないため、立体階調性のある立体画像を
得ることはできない。むしろ、優れた防滑性を有するた
めには、加熱した部分は印刷部、未印刷部の区別なく均
一に発泡することが望ましい。
【0009】以上の如く、発泡性カプセルを用いること
により、熱により簡便に立体画像を得ることができるに
も拘わらず、発泡性カプセルを用いた方法では、立体階
調性を有する立体画像を簡便に得る立体画像の形成方法
は提案されていない。また、立体階調性に色彩表現を加
味した立体画像の形成方法も提案されていない。
により、熱により簡便に立体画像を得ることができるに
も拘わらず、発泡性カプセルを用いた方法では、立体階
調性を有する立体画像を簡便に得る立体画像の形成方法
は提案されていない。また、立体階調性に色彩表現を加
味した立体画像の形成方法も提案されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、立体
画像の形成方法を提供することである。更に詳しくは、
立体階調性を有した立体画像の形成方法を提供すること
である。また、本発明の課題は、立体階調性に色彩表現
を加味した立体画像の形成方法を提供することである。
画像の形成方法を提供することである。更に詳しくは、
立体階調性を有した立体画像の形成方法を提供すること
である。また、本発明の課題は、立体階調性に色彩表現
を加味した立体画像の形成方法を提供することである。
【0011】更に、本発明の課題は、立体画像を形成せ
しめた立体画像形成体を提供することであり、更に詳し
くは立体階調性を有する立体画像を形成せしめた立体画
像形成体を提供することである。また、本発明の課題
は、立体階調性に色彩表現を加味した立体画像を形成せ
しめた立体画像形成体を提供することである。
しめた立体画像形成体を提供することであり、更に詳し
くは立体階調性を有する立体画像を形成せしめた立体画
像形成体を提供することである。また、本発明の課題
は、立体階調性に色彩表現を加味した立体画像を形成せ
しめた立体画像形成体を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の課題の一つであ
る立体階調性を有した立体画像の形成方法は以下に述べ
る手段によって解決される。すなわち、支持体上に少な
くとも1種の発泡性カプセルを含有する立体画像形成層
を設けた立体画像形成用の被記録材料の立体画像形成層
に、該発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布または
印刷した後、加熱発泡せしめることにより、立体階調性
を有した立体画像の形成方法を提供することができた。
る立体階調性を有した立体画像の形成方法は以下に述べ
る手段によって解決される。すなわち、支持体上に少な
くとも1種の発泡性カプセルを含有する立体画像形成層
を設けた立体画像形成用の被記録材料の立体画像形成層
に、該発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布または
印刷した後、加熱発泡せしめることにより、立体階調性
を有した立体画像の形成方法を提供することができた。
【0013】また、本発明の課題である立体階調性に色
彩表現を加味した立体画像の形成方法は以下に述べる手
段によって提供することができた。すなわち、立体画像
形成層に発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布また
は印刷した後、加熱発泡せしめる立体画像の形成方法に
おいて、該可塑剤に着色剤を混合せしめることにより、
立体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法を
提供することができた。
彩表現を加味した立体画像の形成方法は以下に述べる手
段によって提供することができた。すなわち、立体画像
形成層に発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布また
は印刷した後、加熱発泡せしめる立体画像の形成方法に
おいて、該可塑剤に着色剤を混合せしめることにより、
立体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法を
提供することができた。
【0014】着色剤としては水溶性染料を用いると、容
易に可塑剤と着色剤とを混合することができ、簡便に立
体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法を提
供することができた。
易に可塑剤と着色剤とを混合することができ、簡便に立
体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法を提
供することができた。
【0015】また、着色剤として水分散性顔料を用いる
ことによっても、容易に可塑剤と着色剤とを混合するこ
とができ、簡便に立体階調性に色彩表現を加味した立体
画像の形成方法を提供することができた。
ことによっても、容易に可塑剤と着色剤とを混合するこ
とができ、簡便に立体階調性に色彩表現を加味した立体
画像の形成方法を提供することができた。
【0016】更に、立体画像形成層が少なくとも1種の
吸水性樹脂を含有せしめることにより、より立体階調性
および色彩表現に優れた立体画像の形成方法を提供する
ことができた。
吸水性樹脂を含有せしめることにより、より立体階調性
および色彩表現に優れた立体画像の形成方法を提供する
ことができた。
【0017】また、立体画像形成層が少なくとも1種の
多孔質顔料を含有せしめることによって、精細で緻密な
立体画像を形成することができる、立体階調性および色
彩表現に優れた立体画像の形成方法を提供することがで
きた。
多孔質顔料を含有せしめることによって、精細で緻密な
立体画像を形成することができる、立体階調性および色
彩表現に優れた立体画像の形成方法を提供することがで
きた。
【0018】更に、可塑剤の塗布または印刷をインクジ
ェット記録方式で行うことにより、より精細で緻密な立
体画像を形成する立体画像の形成方法を提供することが
できた。
ェット記録方式で行うことにより、より精細で緻密な立
体画像を形成する立体画像の形成方法を提供することが
できた。
【0019】また、本発明の課題は、立体階調性を有す
る立体画像を形成せしめた立体画像形成体を提供するこ
と、および立体階調性に色彩表現を加味した立体画像を
形成せしめた立体画像形成体を提供することであるが、
立体画像の形成方法として上述に記載した方法を用いる
ことにより、これらの課題を解決することができた。
る立体画像を形成せしめた立体画像形成体を提供するこ
と、および立体階調性に色彩表現を加味した立体画像を
形成せしめた立体画像形成体を提供することであるが、
立体画像の形成方法として上述に記載した方法を用いる
ことにより、これらの課題を解決することができた。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上に少なくとも
1種の発泡性カプセルを含有する立体画像形成層を設け
た立体画像形成用の被記録材料の立体画像形成層の上に
該発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布または印刷
した後、加熱発泡せしめる立体画像の形成方法に関する
ものである。
1種の発泡性カプセルを含有する立体画像形成層を設け
た立体画像形成用の被記録材料の立体画像形成層の上に
該発泡性カプセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布または印刷
した後、加熱発泡せしめる立体画像の形成方法に関する
ものである。
【0021】本発明において、発泡性カプセルとは、熱
によりガス化またはガスを発生する物質を熱可塑性樹脂
の殻壁で内包したものである。
によりガス化またはガスを発生する物質を熱可塑性樹脂
の殻壁で内包したものである。
【0022】発泡性カプセルの殻壁に用いられる熱可塑
性樹脂としては、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリル
系樹脂、スチレン等の芳香族ビニル化合物を主成分とす
る熱可塑性樹脂等があげられるが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
性樹脂としては、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリル
系樹脂、スチレン等の芳香族ビニル化合物を主成分とす
る熱可塑性樹脂等があげられるが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0023】また、内包される、熱によりガス化または
ガスを発生する物質としては、n−ブタン、イソブタ
ン、ペンタン、ネオペンタン等の低沸点の炭化水素が好
ましく用いられるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
ガスを発生する物質としては、n−ブタン、イソブタ
ン、ペンタン、ネオペンタン等の低沸点の炭化水素が好
ましく用いられるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0024】この様な発泡性マイクロカプセルの市販品
としては、例えば、マツモトマイクロスフェアーF−3
0、同F−50、同F−80(以上松本油脂製)エクス
パンセルWU−642、同WU−551、同WU−46
1(以上日本フェライト製)等を例示することができ
る。
としては、例えば、マツモトマイクロスフェアーF−3
0、同F−50、同F−80(以上松本油脂製)エクス
パンセルWU−642、同WU−551、同WU−46
1(以上日本フェライト製)等を例示することができ
る。
【0025】本発明は、立体画像形成層の上に発泡性カ
プセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布または印刷することに
より、該可塑剤が発泡性カプセルの殻壁樹脂に浸透し、
殻壁樹脂を可塑化させるものである。更に詳しく言え
ば、該殻壁樹脂の可塑剤を塗布または印刷された箇所
は、殻壁樹脂の熱軟化温度が低下する為、未塗布、未印
刷箇所よりも低温で発泡(膨張)する。
プセルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布または印刷することに
より、該可塑剤が発泡性カプセルの殻壁樹脂に浸透し、
殻壁樹脂を可塑化させるものである。更に詳しく言え
ば、該殻壁樹脂の可塑剤を塗布または印刷された箇所
は、殻壁樹脂の熱軟化温度が低下する為、未塗布、未印
刷箇所よりも低温で発泡(膨張)する。
【0026】また、発泡性カプセルを加熱せしめること
により、発泡性カプセルに内包されている物質はガス化
するか、またはガスを発生しようとする。殻壁樹脂の軟
化温度が高い場合には発泡性カプセル内の内圧が一旦は
高くなるが、加熱を長時間継続しない限り、殻壁樹脂が
硬いために十分に発泡しないまま発泡性カプセルは徐々
に冷え、内圧が低下すると共に殻壁樹脂は更に硬くな
る。一方、殻壁樹脂の軟化温度が低い場合には、同じ熱
量であっても、殻壁樹脂が柔らかいために発泡性カプセ
ルは短時間で十分に発泡することができる。発泡性カプ
セルは発泡すると元の形状には戻らないため、殻壁樹脂
の軟化温度が低い場合には発泡性カプセルの見かけの膨
張率が高くなる。言い換えれば、可塑剤により殻壁樹脂
の軟化温度を低くし、殻壁樹脂を柔らかくすることによ
って、発泡性カプセルの見かけの膨張率(以下、単に膨
張率と言う)を高くすることができる。
により、発泡性カプセルに内包されている物質はガス化
するか、またはガスを発生しようとする。殻壁樹脂の軟
化温度が高い場合には発泡性カプセル内の内圧が一旦は
高くなるが、加熱を長時間継続しない限り、殻壁樹脂が
硬いために十分に発泡しないまま発泡性カプセルは徐々
に冷え、内圧が低下すると共に殻壁樹脂は更に硬くな
る。一方、殻壁樹脂の軟化温度が低い場合には、同じ熱
量であっても、殻壁樹脂が柔らかいために発泡性カプセ
ルは短時間で十分に発泡することができる。発泡性カプ
セルは発泡すると元の形状には戻らないため、殻壁樹脂
の軟化温度が低い場合には発泡性カプセルの見かけの膨
張率が高くなる。言い換えれば、可塑剤により殻壁樹脂
の軟化温度を低くし、殻壁樹脂を柔らかくすることによ
って、発泡性カプセルの見かけの膨張率(以下、単に膨
張率と言う)を高くすることができる。
【0027】可塑剤を塗布または印刷する時の可塑剤の
量に伴い、殻壁樹脂の軟化温度は低下し、発泡性カプセ
ルの膨張率は増大する。それ故、加熱により発泡する際
には、塗布または印刷のパターンに従って発泡させるこ
とができ、且つ塗布または印刷する時の可塑剤の量に伴
って、発泡性カプセルの膨張率が変化する為、立体階調
性を有した立体画像を得ることができる。
量に伴い、殻壁樹脂の軟化温度は低下し、発泡性カプセ
ルの膨張率は増大する。それ故、加熱により発泡する際
には、塗布または印刷のパターンに従って発泡させるこ
とができ、且つ塗布または印刷する時の可塑剤の量に伴
って、発泡性カプセルの膨張率が変化する為、立体階調
性を有した立体画像を得ることができる。
【0028】殻壁樹脂の可塑剤としては、例えば、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、
チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリン等の多価アルコール類。エチレ
ングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコール
の低級アルキルエーテル類等の水溶性の可塑剤。
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、
チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレン
グリコール、グリセリン等の多価アルコール類。エチレ
ングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコール
の低級アルキルエーテル類等の水溶性の可塑剤。
【0029】フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル
酸ジイソオクチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ
ブチル等のフタル酸エステル類。アジピン酸ジオクチ
ル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオクチル
等の二塩基酸エステル類。ジエチレングリコールジベン
ゾエート、トリエチレングリコールジ−(2−エチルヘ
キソエート)等のグリコールエステル類。ステアリン酸
ブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪酸エステル類。エポ
キシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチ
ル等のエポキシ類。リン酸トリ−2−エチルヘキシル等
のリン酸エステル類等の油溶性の可塑剤等をあげること
ができるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
酸ジイソオクチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジ
ブチル等のフタル酸エステル類。アジピン酸ジオクチ
ル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジオクチル
等の二塩基酸エステル類。ジエチレングリコールジベン
ゾエート、トリエチレングリコールジ−(2−エチルヘ
キソエート)等のグリコールエステル類。ステアリン酸
ブチル、オレイン酸ブチル等の脂肪酸エステル類。エポ
キシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチ
ル等のエポキシ類。リン酸トリ−2−エチルヘキシル等
のリン酸エステル類等の油溶性の可塑剤等をあげること
ができるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0030】なお、本発明において、特に断りがない限
り、可塑剤とは本発明に係わる発泡性カプセルの殻壁樹
脂の可塑剤を表すことにする。
り、可塑剤とは本発明に係わる発泡性カプセルの殻壁樹
脂の可塑剤を表すことにする。
【0031】なお、可塑剤は一般に粘度が高い為、本発
明で用いる可塑剤は、水、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、N,N−ジメチル
ホルムアミド等の溶剤で希釈して粘度を下げて用いるこ
とが好ましい。可塑剤を溶剤で希釈する割合は、可塑剤
の種類、粘度、溶剤の種類によって異なるが、可塑剤の
含有量が少ないと発泡性カプセルの殻壁樹脂を可塑化さ
せるのに十分な可塑剤を供給するのが困難になり、逆に
可塑剤の含有量が多いと、粘度が高くなるため、発泡性
カプセルの殻壁樹脂に可塑剤が浸透し難く、殻壁樹脂が
十分に可塑化されなくなる。
明で用いる可塑剤は、水、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール、N,N−ジメチル
ホルムアミド等の溶剤で希釈して粘度を下げて用いるこ
とが好ましい。可塑剤を溶剤で希釈する割合は、可塑剤
の種類、粘度、溶剤の種類によって異なるが、可塑剤の
含有量が少ないと発泡性カプセルの殻壁樹脂を可塑化さ
せるのに十分な可塑剤を供給するのが困難になり、逆に
可塑剤の含有量が多いと、粘度が高くなるため、発泡性
カプセルの殻壁樹脂に可塑剤が浸透し難く、殻壁樹脂が
十分に可塑化されなくなる。
【0032】溶剤で希釈した可塑剤の粘度は、可塑剤を
発泡性カプセルの殻壁樹脂に浸透し易くする為、100
mPa・s以下、好ましくは30mPa・s以下である
ことが好ましい。なお、可塑剤の種類によって異なる
が、ほとんどの可塑剤では、一般に溶剤で希釈した可塑
剤の全量に対し、可塑剤の含有量が50重量%以下であ
れば、粘度が100mPa・s以下になり、可塑剤の含
有量が25重量%以下であれば、粘度が30mPa・s
になるものが多い。
発泡性カプセルの殻壁樹脂に浸透し易くする為、100
mPa・s以下、好ましくは30mPa・s以下である
ことが好ましい。なお、可塑剤の種類によって異なる
が、ほとんどの可塑剤では、一般に溶剤で希釈した可塑
剤の全量に対し、可塑剤の含有量が50重量%以下であ
れば、粘度が100mPa・s以下になり、可塑剤の含
有量が25重量%以下であれば、粘度が30mPa・s
になるものが多い。
【0033】一方、発泡性カプセルの殻壁樹脂を可塑化
させるのに十分な可塑剤を供給する為には、可塑剤の含
有量が多い方が好ましい。従って、溶剤等で希釈した可
塑剤の全量に対し、可塑剤の含有量は1重量%以上50
重量%以下、好ましくは3重量%以上25重量%以下の
範囲で用いるのがよい。この範囲であれば、一般に発泡
性カプセルの殻壁樹脂を可塑化させるのに十分な量の可
塑剤を供給でき、かつ殻壁樹脂に可塑剤が浸透し易くな
り、効率的に発泡性カプセルを膨張させることができ
る。
させるのに十分な可塑剤を供給する為には、可塑剤の含
有量が多い方が好ましい。従って、溶剤等で希釈した可
塑剤の全量に対し、可塑剤の含有量は1重量%以上50
重量%以下、好ましくは3重量%以上25重量%以下の
範囲で用いるのがよい。この範囲であれば、一般に発泡
性カプセルの殻壁樹脂を可塑化させるのに十分な量の可
塑剤を供給でき、かつ殻壁樹脂に可塑剤が浸透し易くな
り、効率的に発泡性カプセルを膨張させることができ
る。
【0034】なお、本発明の課題は、立体階調に色彩表
現を加味した立体画像の形成方法の提供でもある。
現を加味した立体画像の形成方法の提供でもある。
【0035】前述した如く、可塑剤を塗布または印刷す
る時の可塑剤の量に伴い、殻壁の軟化温度は低下し、発
泡性カプセルの膨張率は増大する。
る時の可塑剤の量に伴い、殻壁の軟化温度は低下し、発
泡性カプセルの膨張率は増大する。
【0036】該可塑剤に着色剤を混合せしめ、可塑剤に
着色剤を混合せしめた混合物を塗布または印刷すること
により、可塑剤と着色剤の混合比を変化させない限り、
可塑剤と着色剤は一定の混合比で同時に塗布または印刷
される。従って、塗布または印刷される可塑剤の量と着
色剤の量とが比例し、着色濃度が高い程、発泡性カプセ
ルの殻壁樹脂の軟化温度が低下し、且つ膨張率も増して
いく。それ故、色調の階調に合わせて立体的な階調を得
ることができ、立体階調性に色彩表現を加味した立体画
像の形成方法を提供することができる。
着色剤を混合せしめた混合物を塗布または印刷すること
により、可塑剤と着色剤の混合比を変化させない限り、
可塑剤と着色剤は一定の混合比で同時に塗布または印刷
される。従って、塗布または印刷される可塑剤の量と着
色剤の量とが比例し、着色濃度が高い程、発泡性カプセ
ルの殻壁樹脂の軟化温度が低下し、且つ膨張率も増して
いく。それ故、色調の階調に合わせて立体的な階調を得
ることができ、立体階調性に色彩表現を加味した立体画
像の形成方法を提供することができる。
【0037】言い換えれば、着色剤と可塑剤とを含有す
るインクを調製し、このインクを用いて立体画像形成用
の被記録材料を着色した後、加熱発泡せしめることによ
り、立体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方
法を提供することができる。
るインクを調製し、このインクを用いて立体画像形成用
の被記録材料を着色した後、加熱発泡せしめることによ
り、立体階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方
法を提供することができる。
【0038】着色剤としては、水溶性染料、水分散性顔
料、疎水性染料を溶解した有機溶剤等を用いることがで
きるが、水溶性染料、水分散染料が可塑剤と混合し易い
ため、特に好ましい。
料、疎水性染料を溶解した有機溶剤等を用いることがで
きるが、水溶性染料、水分散染料が可塑剤と混合し易い
ため、特に好ましい。
【0039】本発明で用いる水溶性染料としては、直接
染料、酸性染料、反応性染料、食用染料、塩基性染料等
をあげることができる。
染料、酸性染料、反応性染料、食用染料、塩基性染料等
をあげることができる。
【0040】下記に水溶性染料の具体例をあげるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
発明はこれらに限定されるものではない。
【0041】直接染料としては、例えば、C.I.ダイ
レクトレッド2、4、9、23、26、31、39、6
2、63、72、75、76、79、80、81、8
3、84、89、92、95、111、173、18
4、207、211、212、214、218、22
1、223、224、225、226、227、23
2、233、240、241、242、243、24
7、
レクトレッド2、4、9、23、26、31、39、6
2、63、72、75、76、79、80、81、8
3、84、89、92、95、111、173、18
4、207、211、212、214、218、22
1、223、224、225、226、227、23
2、233、240、241、242、243、24
7、
【0042】C.I.ダイレクトバイオレット7、9、
47、48、51、66、90、93、94、95、9
8、100、101、
47、48、51、66、90、93、94、95、9
8、100、101、
【0043】C.I.ダイレクトイエロー8、9、1
1、12、27、28、29、33、35、39、4
1、44、50、53、58、59、68、86、8
7、93、95、96、98、100、106、10
8、109、110、130、132、142、14
4、161、163、
1、12、27、28、29、33、35、39、4
1、44、50、53、58、59、68、86、8
7、93、95、96、98、100、106、10
8、109、110、130、132、142、14
4、161、163、
【0044】C.I.ダイレクトブルー1、10、1
5、22、25、55、67、68、71、76、7
7、78、80、84、86、87、90、98、10
6、108、109、151、156、158、15
9、160、168、189、192、193、19
4、199、200、201、202、203、20
7、211、213、214、218、225、22
9、236、237、244、248、249、25
1、252、264、270、280、288、28
9、291、
5、22、25、55、67、68、71、76、7
7、78、80、84、86、87、90、98、10
6、108、109、151、156、158、15
9、160、168、189、192、193、19
4、199、200、201、202、203、20
7、211、213、214、218、225、22
9、236、237、244、248、249、25
1、252、264、270、280、288、28
9、291、
【0045】C.I.ダイレクトブラック9、17、1
9、22、32、51、56、62、69、77、8
0、91、94、97、108、112、113、11
4、117、118、121、122、125、13
2、146、154、166、168、173、199
等。
9、22、32、51、56、62、69、77、8
0、91、94、97、108、112、113、11
4、117、118、121、122、125、13
2、146、154、166、168、173、199
等。
【0046】酸性染料としては、例えば、C.I.アシ
ッドレッド35、42、52、57、62、80、8
2、111、114、118、119、127、12
8、131、143、151、154、158、24
9、254、257、261、263、266、28
9、299、301、305、336、337、36
1、396、397、
ッドレッド35、42、52、57、62、80、8
2、111、114、118、119、127、12
8、131、143、151、154、158、24
9、254、257、261、263、266、28
9、299、301、305、336、337、36
1、396、397、
【0047】C.I.アシッドバイオレット5、34、
43、47、48、90、103、126、
43、47、48、90、103、126、
【0048】C.I.アシッドイエロー17、19、2
3、25、39、40、42、44、49、50、6
1、64、76、79、110、127、135、14
3、151、159、169、174、190、19
5、196、197、199、218、219、22
2、227、
3、25、39、40、42、44、49、50、6
1、64、76、79、110、127、135、14
3、151、159、169、174、190、19
5、196、197、199、218、219、22
2、227、
【0049】C.I.アシッドブルー9、25、40、
41、62、72、76、78、80、82、92、1
06、112、113、120、127:1、129、
138、143、175、181、205、207、2
20、221、230、232、247、258、26
0、264、271、277、278、279、28
0、288、290、326、
41、62、72、76、78、80、82、92、1
06、112、113、120、127:1、129、
138、143、175、181、205、207、2
20、221、230、232、247、258、26
0、264、271、277、278、279、28
0、288、290、326、
【0050】C.I.アシッドブラック7、24、2
9、48、52:1、172等。
9、48、52:1、172等。
【0051】反応性染料としては、例えば、C.I.リ
アクティブレッド3、13、17、19、21、22、
23、24、29、35、37、40、41、43、4
5、49、55、
アクティブレッド3、13、17、19、21、22、
23、24、29、35、37、40、41、43、4
5、49、55、
【0052】C.I.リアクティブバイオレット1、
3、4、5、6、7、8、9、16、17、22、2
3、24、26、27、33、34、C.I.リアクテ
ィブイエロー2、3、13、14、15、17、18、
23、24、25、26、27、29、35、37、4
1、42、
3、4、5、6、7、8、9、16、17、22、2
3、24、26、27、33、34、C.I.リアクテ
ィブイエロー2、3、13、14、15、17、18、
23、24、25、26、27、29、35、37、4
1、42、
【0053】C.I.リアクティブブルー2、3、5、
8、10、13、14、15、17、18、19、2
1、25、26、27、28、29、38、
8、10、13、14、15、17、18、19、2
1、25、26、27、28、29、38、
【0054】C.I.リアクティブブラック4、5、
8、14、21、23、26、31、32、34等。
8、14、21、23、26、31、32、34等。
【0055】塩基性染料としては、例えば、C.I.ベ
ーシックレッド12、13、14、15、18、22、
23、24、25、27、29、35、36、38、3
9、45、46、
ーシックレッド12、13、14、15、18、22、
23、24、25、27、29、35、36、38、3
9、45、46、
【0056】C.I.ベーシックバイオレット1、2、
3、7、10、15、16、20、21、25、27、
28、35、37、39、40、48、
3、7、10、15、16、20、21、25、27、
28、35、37、39、40、48、
【0057】C.I.ベーシックイエロー1、2、4、
11、13、14、15、19、21、23、24、2
5、28、29、32、36、39、40、
11、13、14、15、19、21、23、24、2
5、28、29、32、36、39、40、
【0058】C.I.ベーシックブルー1、3、5、
7、9、22、26、41、45、46、47、54、
57、60、62、65、66、69、71、
7、9、22、26、41、45、46、47、54、
57、60、62、65、66、69、71、
【0059】C.I.ベーシックブラック8等があげら
れる。
れる。
【0060】また、本発明で用いる水分散性顔料として
は、顔料として無機顔料(カーボンブラック)、有機顔
料(不溶性アゾ顔料、油性アゾ顔料、フタロシアニン系
顔料、イソインドリン系顔料、キナクリドン系顔料、ペ
リノン・ペリレン系顔料)等を用いることができる。ま
た、顔料表面を樹脂等で処理した加工顔料(グラフトカ
ーボン等)を用いることができる。
は、顔料として無機顔料(カーボンブラック)、有機顔
料(不溶性アゾ顔料、油性アゾ顔料、フタロシアニン系
顔料、イソインドリン系顔料、キナクリドン系顔料、ペ
リノン・ペリレン系顔料)等を用いることができる。ま
た、顔料表面を樹脂等で処理した加工顔料(グラフトカ
ーボン等)を用いることができる。
【0061】なお、本発明で言う水分散性顔料とは、所
望により分散剤を用いて、水を主成分とした溶媒に分散
し得る非水溶性顔料を表すことにする。
望により分散剤を用いて、水を主成分とした溶媒に分散
し得る非水溶性顔料を表すことにする。
【0062】これら水分散性顔料の分散方法としては、
公知の方法を用いることができる。具体例としては、ボ
ールミル、メディアミル、ロールミル、高速ラインミ
ル、ホモミキサー、サンドグライダー、高速ディスクイ
ンペラー、サンドミル、バッチ粉砕機等を用いることが
できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
公知の方法を用いることができる。具体例としては、ボ
ールミル、メディアミル、ロールミル、高速ラインミ
ル、ホモミキサー、サンドグライダー、高速ディスクイ
ンペラー、サンドミル、バッチ粉砕機等を用いることが
できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0063】また、水分散性顔料を水を主成分とする溶
媒に分散するには、分散剤を用いることが多い。分散剤
の具体例としては、例えば、アルキル硫酸塩、ジオクチ
ルスルホこはく酸塩、ポリオキシアルキルフェニルエー
テル等の界面活性剤、ポリビニルアルコール、アニオン
変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、アクリ
ル酸と無水マレイン酸の共重合物、スチレンとアクリル
酸の共重合物等の高分子分散剤等をあげることができ
る。また、特許公報第2512861号公報に記載され
ている如き、顔料分散用の疎水性の高分子と親水性の高
分子からなるブロックポリマー等をあげることができる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
媒に分散するには、分散剤を用いることが多い。分散剤
の具体例としては、例えば、アルキル硫酸塩、ジオクチ
ルスルホこはく酸塩、ポリオキシアルキルフェニルエー
テル等の界面活性剤、ポリビニルアルコール、アニオン
変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、アクリ
ル酸と無水マレイン酸の共重合物、スチレンとアクリル
酸の共重合物等の高分子分散剤等をあげることができ
る。また、特許公報第2512861号公報に記載され
ている如き、顔料分散用の疎水性の高分子と親水性の高
分子からなるブロックポリマー等をあげることができる
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0064】インク中の着色剤の種類や添加量は、要求
特性等によって決定されるが、インク全重量に対し、
0.2重量%以上10重量%以下、好ましくは0.5重
量%以上5重量%以下の範囲で添加するのがよい。
特性等によって決定されるが、インク全重量に対し、
0.2重量%以上10重量%以下、好ましくは0.5重
量%以上5重量%以下の範囲で添加するのがよい。
【0065】インク中の着色剤の添加量が多すぎると、
少量のインクで着色濃度が非常に高くなる為、色調の濃
度階調をとるのが難しくなる。一方、添加量が少なすぎ
ると十分な着色濃度を得ることができなくなる。
少量のインクで着色濃度が非常に高くなる為、色調の濃
度階調をとるのが難しくなる。一方、添加量が少なすぎ
ると十分な着色濃度を得ることができなくなる。
【0066】発泡性カプセルを含有する立体画像形成層
は、発泡性カプセルを支持体上に保持する為に、バイン
ダーを用いることが好ましい。
は、発泡性カプセルを支持体上に保持する為に、バイン
ダーを用いることが好ましい。
【0067】バインダーの総量は発泡性カプセルに対し
て2重量%以上300重量%以下の範囲であることが好
ましく、特に10重量%以上200重量%以下の範囲で
あることが好ましい。バインダーの量が少ないと発泡性
カプセルの支持体への接着強度が弱くなり、発泡性カプ
セルの支持体からの脱離を起こし易くなる。一方、バイ
ンダーの量が多すぎると、相対的に発泡性カプセルの量
が少なくなり、加熱しても十分な立体画像が得られなく
なる。
て2重量%以上300重量%以下の範囲であることが好
ましく、特に10重量%以上200重量%以下の範囲で
あることが好ましい。バインダーの量が少ないと発泡性
カプセルの支持体への接着強度が弱くなり、発泡性カプ
セルの支持体からの脱離を起こし易くなる。一方、バイ
ンダーの量が多すぎると、相対的に発泡性カプセルの量
が少なくなり、加熱しても十分な立体画像が得られなく
なる。
【0068】バインダーとしては、水溶性バインダー、
ラテックス系バインダー、油溶性バインダーが一般に用
いられる。また、電子線または紫外線で硬化する場合に
はエチレン性不飽和結合を有するモノマー、オリゴマー
あるいはプレポリマー等が使用される。
ラテックス系バインダー、油溶性バインダーが一般に用
いられる。また、電子線または紫外線で硬化する場合に
はエチレン性不飽和結合を有するモノマー、オリゴマー
あるいはプレポリマー等が使用される。
【0069】バインダーとしては、完全ケン化または部
分ケン化のポリビニルアルコール、でんぷんおよび変性
でんぷん、ゼラチンおよび変性ゼラチン、カゼイン、プ
ルラン、アラビアゴム、カラヤゴム、アルブミン等の天
然高分子樹脂またはこれらの誘導体、カチオン変性、シ
ラノール変性等のポリビニルアルコールの変性物、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
イミン、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、無水マレイン酸またはその共重合体等の水溶性
バインダー、
分ケン化のポリビニルアルコール、でんぷんおよび変性
でんぷん、ゼラチンおよび変性ゼラチン、カゼイン、プ
ルラン、アラビアゴム、カラヤゴム、アルブミン等の天
然高分子樹脂またはこれらの誘導体、カチオン変性、シ
ラノール変性等のポリビニルアルコールの変性物、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン
イミン、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、無水マレイン酸またはその共重合体等の水溶性
バインダー、
【0070】SBRラテックス、NBRラテックス、メ
チルメタクリレート−ブタジエン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のラテックス類等をあげることが
できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
チルメタクリレート−ブタジエン共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体等のラテックス類等をあげることが
できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0071】本発明の立体画像の形成方法では、立体画
像形成層が少なくとも1種の吸水性樹脂を含有させるこ
とにより、より立体階調および色彩表現により優れた立
体画像の形成方法を提供することができる。
像形成層が少なくとも1種の吸水性樹脂を含有させるこ
とにより、より立体階調および色彩表現により優れた立
体画像の形成方法を提供することができる。
【0072】本発明で言う吸水性樹脂とは、前述の水溶
性バインダーを含む。また、非水溶性バインダーや架橋
性バインダー(ゲル状態の樹脂)では、自重に対して3
0重量%以上の水を吸収できるものが好ましく、自重に
対して100重量%以上の水を吸収できるものが特に好
ましい。
性バインダーを含む。また、非水溶性バインダーや架橋
性バインダー(ゲル状態の樹脂)では、自重に対して3
0重量%以上の水を吸収できるものが好ましく、自重に
対して100重量%以上の水を吸収できるものが特に好
ましい。
【0073】また、吸水性を高める為、吸水性樹脂はそ
の構成単位にアクリルアミド、メタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリ
ルアミド、アクリロイルモルホリン、ジアセトンアクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ビニル
ピロリドン、2−メトキシエチルアクリレートのいずれ
かを含んでいることが好ましい。
の構成単位にアクリルアミド、メタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリ
ルアミド、アクリロイルモルホリン、ジアセトンアクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ビニル
ピロリドン、2−メトキシエチルアクリレートのいずれ
かを含んでいることが好ましい。
【0074】本発明における吸水性樹脂は、塗布または
印刷した可塑剤を一時的に保持することができる為、可
塑剤がにじんだり流れ出したりするのを抑制することが
でき、精細な立体画像を形成することができる。
印刷した可塑剤を一時的に保持することができる為、可
塑剤がにじんだり流れ出したりするのを抑制することが
でき、精細な立体画像を形成することができる。
【0075】特に可塑剤を水に希釈して用いる時、ある
いは可塑剤を水溶性染料または水分散性顔料とともに混
合して用いる時は、水吸収性樹脂が水を素早く吸収する
ため、可塑剤が流れるのを抑制することができる。ま
た、吸水性樹脂は膨潤するため、可塑剤が発泡性カプセ
ルの殻壁樹脂に浸透し易くなるので、発泡性カプセルを
より効果的に発泡させることができる。
いは可塑剤を水溶性染料または水分散性顔料とともに混
合して用いる時は、水吸収性樹脂が水を素早く吸収する
ため、可塑剤が流れるのを抑制することができる。ま
た、吸水性樹脂は膨潤するため、可塑剤が発泡性カプセ
ルの殻壁樹脂に浸透し易くなるので、発泡性カプセルを
より効果的に発泡させることができる。
【0076】なお、吸水性樹脂はバインダーとしても作
用する為、立体画像形成層が吸水性樹脂を含有する場合
にも、吸水性樹脂とその他のバインダーとを合わせた総
量が発泡性カプセルに対して、2重量%以上300重量
%以下の範囲であることが好ましく、特に10重量%以
上200重量%以下の範囲であることが好ましい。
用する為、立体画像形成層が吸水性樹脂を含有する場合
にも、吸水性樹脂とその他のバインダーとを合わせた総
量が発泡性カプセルに対して、2重量%以上300重量
%以下の範囲であることが好ましく、特に10重量%以
上200重量%以下の範囲であることが好ましい。
【0077】本発明の立体画像の形成方法では、立体画
像形成層に少なくとも1種の多孔質顔料を含有させるこ
とによって、精細で緻密な立体画像を形成することがで
きる、立体階調性および色彩表現に優れた立体画像の形
成方法を提供することができる。
像形成層に少なくとも1種の多孔質顔料を含有させるこ
とによって、精細で緻密な立体画像を形成することがで
きる、立体階調性および色彩表現に優れた立体画像の形
成方法を提供することができる。
【0078】多孔質顔料は毛細管現象により、素早く可
塑剤を吸収する。また、可塑剤を水に希釈して用いる
時、あるいは可塑剤を水溶性染料または水分散性顔料と
ともに混合して用いる時でも、可塑剤は水および染料あ
るいは顔料とともに素早く吸収される。従って、可塑剤
がにじんだり流れたりするのを抑制することができ、可
塑剤の印刷パターンに近い精細な立体画像を形成するこ
とができる。
塑剤を吸収する。また、可塑剤を水に希釈して用いる
時、あるいは可塑剤を水溶性染料または水分散性顔料と
ともに混合して用いる時でも、可塑剤は水および染料あ
るいは顔料とともに素早く吸収される。従って、可塑剤
がにじんだり流れたりするのを抑制することができ、可
塑剤の印刷パターンに近い精細な立体画像を形成するこ
とができる。
【0079】この様な多孔質顔料としては、クレー、タ
ルク、けいそう土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、
酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ケイ酸ア
ルミニウム、酸化ケイ素(シリカ)、ケイ酸カルシウ
ム、酸化アルミニウム(アルミナ)、水酸化ケイ酸アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、ゼオライト等があげら
れるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
ルク、けいそう土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸バリウム、
酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、ケイ酸ア
ルミニウム、酸化ケイ素(シリカ)、ケイ酸カルシウ
ム、酸化アルミニウム(アルミナ)、水酸化ケイ酸アル
ミニウム、水酸化アルミニウム、ゼオライト等があげら
れるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0080】また、白色度、分散性、物質の安定性の点
から、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、酸化けい素(シリカ)、酸化アルミニ
ウム(アルミナ)が特に好ましい。
から、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、酸化チタン、酸化けい素(シリカ)、酸化アルミニ
ウム(アルミナ)が特に好ましい。
【0081】多孔質顔料の量は発泡性カプセルに対して
2重量%以上100重量%以下であることが好ましく、
特に5重量%以上50重量%以下であることが好まし
い。多孔質顔料の量が少ないと十分な毛細管現象の効果
が現れず、可塑剤の吸収速度があまり速くならない。一
方、多孔質顔料の量が多すぎると、可塑剤の多くが多孔
質顔料に吸収、保持される為、逆に発泡性カプセルの殻
壁樹脂への可塑剤の浸透が阻害される。
2重量%以上100重量%以下であることが好ましく、
特に5重量%以上50重量%以下であることが好まし
い。多孔質顔料の量が少ないと十分な毛細管現象の効果
が現れず、可塑剤の吸収速度があまり速くならない。一
方、多孔質顔料の量が多すぎると、可塑剤の多くが多孔
質顔料に吸収、保持される為、逆に発泡性カプセルの殻
壁樹脂への可塑剤の浸透が阻害される。
【0082】本発明で用いる可塑剤を塗布または印刷す
る方法の具体例を以下にあげるが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
る方法の具体例を以下にあげるが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0083】塗布方法としては、例えばグラビア方式、
スライドホッパー方式、カーテン方式、エクストルージ
ョン方式、エアナイフ方式、バーコーティング方式、ブ
レードコーティング方式、ロールコーティング方式、ロ
ッドバーコーティング方式等の通常用いられている塗布
方法が用いられる。
スライドホッパー方式、カーテン方式、エクストルージ
ョン方式、エアナイフ方式、バーコーティング方式、ブ
レードコーティング方式、ロールコーティング方式、ロ
ッドバーコーティング方式等の通常用いられている塗布
方法が用いられる。
【0084】印刷方法としては、活版印刷等の凸版方
式、ダイレクト平版印刷等の平版方式、グラビア印刷等
の凹版方式、スクリーン印刷等の孔版方式等の通常用い
られている印刷方法が用いられる。また、コンピュータ
ーの急速な普及に伴って拡大してきたオンデマンド印刷
で用いられることが多い、電子写真方式、インクジェッ
ト方式等の印刷方法を用いることができる。
式、ダイレクト平版印刷等の平版方式、グラビア印刷等
の凹版方式、スクリーン印刷等の孔版方式等の通常用い
られている印刷方法が用いられる。また、コンピュータ
ーの急速な普及に伴って拡大してきたオンデマンド印刷
で用いられることが多い、電子写真方式、インクジェッ
ト方式等の印刷方法を用いることができる。
【0085】なお、一般にはインクを用いるものを印刷
と称して区別することが多いが、方式によっては塗布と
印刷の区別が明確ではないものもある。それ故、本発明
では、具体例にあげた塗布方法および印刷方法等を特に
区別せず、塗布または印刷する方法と総括して称するこ
とにする。
と称して区別することが多いが、方式によっては塗布と
印刷の区別が明確ではないものもある。それ故、本発明
では、具体例にあげた塗布方法および印刷方法等を特に
区別せず、塗布または印刷する方法と総括して称するこ
とにする。
【0086】本発明で用いる可塑剤を塗布または印刷す
る方法としては、インクジェット記録方式が、簡便に精
細で緻密な立体画像を形成することができることから、
特に好ましい。
る方法としては、インクジェット記録方式が、簡便に精
細で緻密な立体画像を形成することができることから、
特に好ましい。
【0087】インクジェット記録方式とは、種々の作動
原理(例えば、サーマルインクジェット方式、バブルジ
ェット方式、積層ピエゾ方式、荷電制御方式等)により
インクの微小液滴を飛翔させて紙等の被記録材料に付着
させ、画像・文字等の記録を行なうものである。
原理(例えば、サーマルインクジェット方式、バブルジ
ェット方式、積層ピエゾ方式、荷電制御方式等)により
インクの微小液滴を飛翔させて紙等の被記録材料に付着
させ、画像・文字等の記録を行なうものである。
【0088】インクジェットプリンターやプロッター
は、高速印字性や低騒音性に優れ、記録パターンの融通
性が大きく、現像−定着が不要等の特長があり、複雑な
画像を正確、且つ迅速に形成することができる点で注目
されている。特にコンピューターにより作成した文字や
各種図形等の画像情報のハードコピー作成装置として、
種々の用途において、近年急速に普及している。又、複
数個のインクノズルを使用することにより、多色記録を
行うことも容易である。多色インクジェット方式によ
り、形成されるカラー画像は、製版方式による多色印刷
やカラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記
録を得ることが可能であり、更に作成部数が少ない用途
においては、印刷技術や写真技術によるよりも安価で済
むことから広く応用されつつある。
は、高速印字性や低騒音性に優れ、記録パターンの融通
性が大きく、現像−定着が不要等の特長があり、複雑な
画像を正確、且つ迅速に形成することができる点で注目
されている。特にコンピューターにより作成した文字や
各種図形等の画像情報のハードコピー作成装置として、
種々の用途において、近年急速に普及している。又、複
数個のインクノズルを使用することにより、多色記録を
行うことも容易である。多色インクジェット方式によ
り、形成されるカラー画像は、製版方式による多色印刷
やカラー写真方式による印画に比較して、遜色のない記
録を得ることが可能であり、更に作成部数が少ない用途
においては、印刷技術や写真技術によるよりも安価で済
むことから広く応用されつつある。
【0089】インクジェット記録方式では、装置によっ
て異なるが、記録媒体に印字される最小ドット径は40
μm〜200μm程度であり、非常に精細で緻密な画像
を得ることができる。従って、本発明に係わる可塑剤の
塗布または印刷をインクジェット記録方式で行うことに
より、簡便に精細で緻密な立体画像を形成することがで
きる。
て異なるが、記録媒体に印字される最小ドット径は40
μm〜200μm程度であり、非常に精細で緻密な画像
を得ることができる。従って、本発明に係わる可塑剤の
塗布または印刷をインクジェット記録方式で行うことに
より、簡便に精細で緻密な立体画像を形成することがで
きる。
【0090】なお、インクジェット記録方式の市販のイ
ンクには、可塑剤を含有しているものもあり、必要であ
れば市販のインクジェット記録方式用のインクを使用し
て可塑剤を塗布または印刷してもよい。
ンクには、可塑剤を含有しているものもあり、必要であ
れば市販のインクジェット記録方式用のインクを使用し
て可塑剤を塗布または印刷してもよい。
【0091】発泡性カプセルを発泡させるための加熱方
法としては、特に限定される必要はなく、適当な熱源を
用いればよい。熱源としては例えば、赤外線ランプやハ
ロゲンランプ等の熱光源、レーザー光、サーマルヘッ
ド、熱ロール、熱スタンプ、高周波加熱、電熱ヒーター
からの輻射熱、熱風等を用いることができる。
法としては、特に限定される必要はなく、適当な熱源を
用いればよい。熱源としては例えば、赤外線ランプやハ
ロゲンランプ等の熱光源、レーザー光、サーマルヘッ
ド、熱ロール、熱スタンプ、高周波加熱、電熱ヒーター
からの輻射熱、熱風等を用いることができる。
【0092】本発明において立体画像形成用の被記録材
料を製造する場合に、用いられる支持体としては、例え
ばポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、塩
化ビニール等の樹脂フィルム、普通紙、コート紙等の
紙、樹脂被覆紙、合成紙等が用いられるが、ガラス、ア
ルミニウム箔、蒸着紙、蒸着フィルム、不織布、革製
品、セラミック製品等立体画像形成層を設けることがで
きる支持体であれば特に限定されるものではない。
料を製造する場合に、用いられる支持体としては、例え
ばポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、塩
化ビニール等の樹脂フィルム、普通紙、コート紙等の
紙、樹脂被覆紙、合成紙等が用いられるが、ガラス、ア
ルミニウム箔、蒸着紙、蒸着フィルム、不織布、革製
品、セラミック製品等立体画像形成層を設けることがで
きる支持体であれば特に限定されるものではない。
【0093】また、立体画像形成層は、支持体の少なく
とも片面に設けられるが、カールを防止する等の目的
で、支持体の両面に設けてもよい。
とも片面に設けられるが、カールを防止する等の目的
で、支持体の両面に設けてもよい。
【0094】本発明に用いる支持体の厚さは特に制限す
る必要はないが、支持体として樹脂フィルム、樹脂被覆
紙、合成紙等を用いる際には、ハンドリング性から10
〜300μm程度のものが好ましい。
る必要はないが、支持体として樹脂フィルム、樹脂被覆
紙、合成紙等を用いる際には、ハンドリング性から10
〜300μm程度のものが好ましい。
【0095】本発明に用いる支持体として、紙を用いる
際には、一般に用いられている紙を使用することができ
る。紙を構成するパルプとしては、天然パルプ、再生パ
ルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用
いられる。この紙には、一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等の添加剤が配合される。更に、表面サイズ剤、表
面紙力剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤
等が表面塗布されていてもよい。
際には、一般に用いられている紙を使用することができ
る。紙を構成するパルプとしては、天然パルプ、再生パ
ルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用
いられる。この紙には、一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等の添加剤が配合される。更に、表面サイズ剤、表
面紙力剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤
等が表面塗布されていてもよい。
【0096】なお、紙は抄造中または抄造後、あるいは
表面にコート層を設けた後、カレンダー等にて圧力を印
加して圧縮する等した表面平滑性の良いものが好まし
く、JIS−P−8119で測定したベックの平滑度が
200秒以上のものが特に好ましい。また、その坪量は
30〜300g/m2が好ましい。
表面にコート層を設けた後、カレンダー等にて圧力を印
加して圧縮する等した表面平滑性の良いものが好まし
く、JIS−P−8119で測定したベックの平滑度が
200秒以上のものが特に好ましい。また、その坪量は
30〜300g/m2が好ましい。
【0097】紙としてコート紙を用いる際、一般に用い
られているコート紙を使用することができる。コート紙
のコート層に用いられている素材としては、一般に製紙
業界で用いられている素材であれば特に限定されず、ケ
イソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化ケイ素、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂
等の顔料類、でんぷん、ポリビニルアルコール等の水溶
性バインダー、ラテックス類、界面活性剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤、染料等が用いられていてもよい。
られているコート紙を使用することができる。コート紙
のコート層に用いられている素材としては、一般に製紙
業界で用いられている素材であれば特に限定されず、ケ
イソウ土、タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化ケイ素、水酸化アルミニウム、尿素−ホルマリン樹脂
等の顔料類、でんぷん、ポリビニルアルコール等の水溶
性バインダー、ラテックス類、界面活性剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤、染料等が用いられていてもよい。
【0098】また、紙の白色度は、JIS−P−812
3で測定したハンター白色度が65%以上であると白色
度が高く、高級感のある立体画像形成体が得られるが、
目的により求める白色度は異なり、天然パルプとして未
晒しパルプを用いた茶褐色の原紙を用いてもよい。ま
た、染料等の着色剤を用いて着色した紙を用いてもよ
い。
3で測定したハンター白色度が65%以上であると白色
度が高く、高級感のある立体画像形成体が得られるが、
目的により求める白色度は異なり、天然パルプとして未
晒しパルプを用いた茶褐色の原紙を用いてもよい。ま
た、染料等の着色剤を用いて着色した紙を用いてもよ
い。
【0099】本発明に係わる支持体として、樹脂フィル
ムを用いる際には、樹脂フィルムは透明フィルム、半透
明フィルム、着色フィルムのいずれであってもよく、ロ
ール延伸、テンター延伸、インフレーション延伸等の処
理により、配向処理されていてもよい。
ムを用いる際には、樹脂フィルムは透明フィルム、半透
明フィルム、着色フィルムのいずれであってもよく、ロ
ール延伸、テンター延伸、インフレーション延伸等の処
理により、配向処理されていてもよい。
【0100】また、樹脂フィルムの白色度を高める為
に、硫酸バリウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、二
酸化珪素、酸化アルミニウム、カオリン、タルク等の無
機微粒子を樹脂フィルム内部に含有させる方法や、白色
塗料を表面に塗布する方法等を用いてもよい。
に、硫酸バリウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、二
酸化珪素、酸化アルミニウム、カオリン、タルク等の無
機微粒子を樹脂フィルム内部に含有させる方法や、白色
塗料を表面に塗布する方法等を用いてもよい。
【0101】なお、ポリエステルの具体例としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンブチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートおよび
これらに他成分を共重合したもの等があげられるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
エチレンテレフタレート、ポリエチレンブチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートおよび
これらに他成分を共重合したもの等があげられるが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
【0102】また、ポリオレフィンの具体例としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン等があげられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。また、ポリオレ
フィンには低密度、中密度、高密度の樹脂があり、これ
らを混合して用いてもよい。
ポリプロピレン、ポリエチレン等があげられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。また、ポリオレ
フィンには低密度、中密度、高密度の樹脂があり、これ
らを混合して用いてもよい。
【0103】更に、樹脂フィルムとして、クッション性
や隠蔽性を付与する為に、フィルム内部に多数の空洞を
含有する空洞含有フィルム、例えば発泡ポリエステルフ
ィルム等も用いることができる。
や隠蔽性を付与する為に、フィルム内部に多数の空洞を
含有する空洞含有フィルム、例えば発泡ポリエステルフ
ィルム等も用いることができる。
【0104】樹脂被覆紙とは紙の片面あるいは両面をポ
リオレフィン等の樹脂で被覆したものを言う。
リオレフィン等の樹脂で被覆したものを言う。
【0105】樹脂被覆紙用の原紙は、特に制限はなく、
一般に用いられている紙が使用できるが、好ましくは、
例えば、写真用支持体に用いられているような平滑な原
紙が好ましい。この原紙には、製紙で一般に用いられて
いる添加剤あるいは薬剤が通常は添加あるいは塗布され
る。
一般に用いられている紙が使用できるが、好ましくは、
例えば、写真用支持体に用いられているような平滑な原
紙が好ましい。この原紙には、製紙で一般に用いられて
いる添加剤あるいは薬剤が通常は添加あるいは塗布され
る。
【0106】樹脂被覆紙用の被覆樹脂としては、ポリオ
レフィン樹脂が好ましく、特にポリエチレン樹脂が好ま
しい。また、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレンまたはこれらの混合物が使用で
きる。ここで言う低密度ポリエチレンとは、密度が0.
915〜0.930g/cm3のものであり、通常高圧
法で製造されるものである。一方、高密度ポリエチレン
とは、密度が0.950g/cm3以上のものであり、
通常低圧法あるいは中圧法で製造されるものである。こ
れらのポリエチレン樹脂は、各種の密度及びメルトフロ
ーレートを有するものを単独にまたはそれらの二種以上
を混合して用いることができる。
レフィン樹脂が好ましく、特にポリエチレン樹脂が好ま
しい。また、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレンまたはこれらの混合物が使用で
きる。ここで言う低密度ポリエチレンとは、密度が0.
915〜0.930g/cm3のものであり、通常高圧
法で製造されるものである。一方、高密度ポリエチレン
とは、密度が0.950g/cm3以上のものであり、
通常低圧法あるいは中圧法で製造されるものである。こ
れらのポリエチレン樹脂は、各種の密度及びメルトフロ
ーレートを有するものを単独にまたはそれらの二種以上
を混合して用いることができる。
【0107】樹脂被覆紙の樹脂層の構成は、単層、二層
以上の多層のいずれであっても良い。この場合にも、上
記のポリオレフィン樹脂を単独に又は2種以上を混合し
て用いることができる。また、多層の各層を互いに異な
る組成とすることも同一の組成とすることもできる。多
層からなる樹脂層を形成する方法としては、共押出コー
ティング法と逐次コーティング法のいずれを採用しても
よい。
以上の多層のいずれであっても良い。この場合にも、上
記のポリオレフィン樹脂を単独に又は2種以上を混合し
て用いることができる。また、多層の各層を互いに異な
る組成とすることも同一の組成とすることもできる。多
層からなる樹脂層を形成する方法としては、共押出コー
ティング法と逐次コーティング法のいずれを採用しても
よい。
【0108】一方、樹脂被覆紙の樹脂層は膜形成能のあ
るラテックスをコーテイングすることによって形成する
ことができる。例えば、最低成膜温度(MFT)の低い
ラテックスを、樹脂被覆紙用の原紙にコーテイングした
後、最低成膜温度以上の温度に過熱することによっても
形成することができる。
るラテックスをコーテイングすることによって形成する
ことができる。例えば、最低成膜温度(MFT)の低い
ラテックスを、樹脂被覆紙用の原紙にコーテイングした
後、最低成膜温度以上の温度に過熱することによっても
形成することができる。
【0109】樹脂被覆紙の被覆樹脂層の厚みとしては特
に制限はないが、一般に5〜50μmの厚みに表面の
み、または表裏両面にコーティングされる。
に制限はないが、一般に5〜50μmの厚みに表面の
み、または表裏両面にコーティングされる。
【0110】樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタン、酸
化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等の白色顔料、ステア
リン酸アミド、アラキジン酸アミド等の脂肪酸アミド、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の脂肪
酸金属塩、イルガノックス1010、イルガノックス1
076等の酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セシリ
アンブルー、フタロシアニンブルー等のブルーの顔料や
染料、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、
マンガン紫等のマゼンタの顔料や染料、蛍光増白剤、紫
外線吸収剤等の各種の添加剤を適宜組み合わせて加える
ことができる。
化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等の白色顔料、ステア
リン酸アミド、アラキジン酸アミド等の脂肪酸アミド、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等の脂肪
酸金属塩、イルガノックス1010、イルガノックス1
076等の酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セシリ
アンブルー、フタロシアニンブルー等のブルーの顔料や
染料、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、
マンガン紫等のマゼンタの顔料や染料、蛍光増白剤、紫
外線吸収剤等の各種の添加剤を適宜組み合わせて加える
ことができる。
【0111】本発明において、立体画像形成用の被記録
材料を製造する場合には、界面活性剤を添加しなくても
良好な塗布性を得ることができる場合が多いが、より塗
布性を改善するため、あるいは可塑剤が付着した時の表
面ぬれ性を調整することを目的として、界面活性剤を添
加することができる。用いられる界面活性剤は、ノニオ
ン性のものが好ましいが、必要に応じてアニオン系、カ
チオン系、ノニオン系、ベタイン系のいずれのタイプか
ら選択してもよく、又、低分子のものでも高分子のもの
でもよい。1種もしくは2種以上界面活性剤を組み合わ
せて用いてもよい。界面活性剤の添加量は、固形分量で
立体画像形成層の全固形分成分に対して0.001重量
%以上5重量%以下が好ましく、より好ましくは0.0
1重量%以上3重量%以下である。
材料を製造する場合には、界面活性剤を添加しなくても
良好な塗布性を得ることができる場合が多いが、より塗
布性を改善するため、あるいは可塑剤が付着した時の表
面ぬれ性を調整することを目的として、界面活性剤を添
加することができる。用いられる界面活性剤は、ノニオ
ン性のものが好ましいが、必要に応じてアニオン系、カ
チオン系、ノニオン系、ベタイン系のいずれのタイプか
ら選択してもよく、又、低分子のものでも高分子のもの
でもよい。1種もしくは2種以上界面活性剤を組み合わ
せて用いてもよい。界面活性剤の添加量は、固形分量で
立体画像形成層の全固形分成分に対して0.001重量
%以上5重量%以下が好ましく、より好ましくは0.0
1重量%以上3重量%以下である。
【0112】更に、立体画像形成層には、上記の界面活
性剤の他に、無機顔料、着色染料、着色顔料、インク染
料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散
剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度
安定剤、pH調節剤等の公知の各種添加剤を添加するこ
ともできる。
性剤の他に、無機顔料、着色染料、着色顔料、インク染
料の定着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散
剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度
安定剤、pH調節剤等の公知の各種添加剤を添加するこ
ともできる。
【0113】本発明において、立体画像形成層塗液の塗
布方法としては、例えば、スライドホッパー方式、カー
テン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、
バーコーティング方式、ブレードコーティング方式、ロ
ールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式等
の通常用いられている塗布方法が用いられる。
布方法としては、例えば、スライドホッパー方式、カー
テン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、
バーコーティング方式、ブレードコーティング方式、ロ
ールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式等
の通常用いられている塗布方法が用いられる。
【0114】また、支持体には、立体画像形成層と支持
体との接着性向上等の目的でアンカー層を設けてもよ
い。アンカー層にはゼラチン等の親水性バインダー、ブ
チラール等の溶剤可溶性バインダー、ラテックス、硬化
剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて添加せしめ
ることができる。
体との接着性向上等の目的でアンカー層を設けてもよ
い。アンカー層にはゼラチン等の親水性バインダー、ブ
チラール等の溶剤可溶性バインダー、ラテックス、硬化
剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて添加せしめ
ることができる。
【0115】更に支持体には、帯電防止性、搬送性、カ
ール防止性、筆記性、糊付け性等のために、各種のバッ
クコート層を塗設することができる。バックコート層に
は、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダ
ー、ラテックス、硬化剤、顔料、滑剤、界面活性剤等を
適宜組み合わせて添加せしめることができる。
ール防止性、筆記性、糊付け性等のために、各種のバッ
クコート層を塗設することができる。バックコート層に
は、無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダ
ー、ラテックス、硬化剤、顔料、滑剤、界面活性剤等を
適宜組み合わせて添加せしめることができる。
【0116】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限定されるものではない。
なお、立体画像は熱光源(赤外線)を用いて非接触で加
熱することによって形成させた。
が、本発明の内容は実施例に限定されるものではない。
なお、立体画像は熱光源(赤外線)を用いて非接触で加
熱することによって形成させた。
【0117】(立体画像形成用の被記録材料の作製例)
下記に本発明で用いた立体画像形成用の被記録材料の作
製例を示したが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
下記に本発明で用いた立体画像形成用の被記録材料の作
製例を示したが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0118】作製例1 アクリル酸エステルエマルジョン(固形分濃度40%、
テイサンレジンPT−850、帝国産業製)72.5g
に発泡性カプセル(マツモトマイクロスフェアーF−3
0、最高膨張倍率:約70倍、粒子径:10〜20μ
m、松本油脂製)10gを加えて塗液を調製し、硫酸バ
リウムをフィルム内部に含有することによって白色度を
高めた白色ポリエステルフィルム(U2、厚さ100μ
m、帝人製)を用い、この白色ポリエステルフィルムの
表面をコロナ処理した後、コロナ処理面に乾燥後の重量
が30g/m2になるように塗液を塗布し乾燥させ、立
体画像形成用の被記録材料を作製した。
テイサンレジンPT−850、帝国産業製)72.5g
に発泡性カプセル(マツモトマイクロスフェアーF−3
0、最高膨張倍率:約70倍、粒子径:10〜20μ
m、松本油脂製)10gを加えて塗液を調製し、硫酸バ
リウムをフィルム内部に含有することによって白色度を
高めた白色ポリエステルフィルム(U2、厚さ100μ
m、帝人製)を用い、この白色ポリエステルフィルムの
表面をコロナ処理した後、コロナ処理面に乾燥後の重量
が30g/m2になるように塗液を塗布し乾燥させ、立
体画像形成用の被記録材料を作製した。
【0119】作製例2 ポリビニルピロリドン(K−90、BASF社製)の1
0%水溶液50gとゼラチンの10%水溶液50gとを
混合し、これに作製例1で用いた発泡性カプセル(マツ
モトマイクロスフェアーF−30)100gを加えて塗
液を調製し、作製例1で用いた白色ポリエステルフィル
ムを用い、この白色ポリエステルフィルムの表面をコロ
ナ処理した後、コロナ処理面に乾燥後の重量が10g/
m2になるように塗液を塗布し乾燥させ、立体画像形成
層に吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形成用の被記録
材料を作製した。
0%水溶液50gとゼラチンの10%水溶液50gとを
混合し、これに作製例1で用いた発泡性カプセル(マツ
モトマイクロスフェアーF−30)100gを加えて塗
液を調製し、作製例1で用いた白色ポリエステルフィル
ムを用い、この白色ポリエステルフィルムの表面をコロ
ナ処理した後、コロナ処理面に乾燥後の重量が10g/
m2になるように塗液を塗布し乾燥させ、立体画像形成
層に吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形成用の被記録
材料を作製した。
【0120】作製例3 作製例2におけるゼラチンの10%水溶液の代わりにポ
リビニルアルコール(GM14L、日本合成化学製)の
10%水溶液を用いた以外は、作製例2と同様にして立
体画像形成層に吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形成
用の被記録材料を作製した。
リビニルアルコール(GM14L、日本合成化学製)の
10%水溶液を用いた以外は、作製例2と同様にして立
体画像形成層に吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形成
用の被記録材料を作製した。
【0121】作製例4 作製例2におけるポリビニルピロリドン(K−90、B
ASF社製)の10%水溶液50gの代わりにカルボキ
シメチルセルロースの5%水溶液(セロゲン5A、第一
工業製薬製)100gを用い、更にムコクロル酸の10
%イソプロピルアルコール溶液0.5gを加えて塗液を
調製し、支持体に塗布後、40℃で24時間加温処理を
行った以外は、作製例2と同様にして立体画像形成層に
吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形成用の被記録材料
を作製した。
ASF社製)の10%水溶液50gの代わりにカルボキ
シメチルセルロースの5%水溶液(セロゲン5A、第一
工業製薬製)100gを用い、更にムコクロル酸の10
%イソプロピルアルコール溶液0.5gを加えて塗液を
調製し、支持体に塗布後、40℃で24時間加温処理を
行った以外は、作製例2と同様にして立体画像形成層に
吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形成用の被記録材料
を作製した。
【0122】作製例5 作製例2における白色ポリエステルフィルムの代わり
に、厚手のコート紙(坪量120g/m2)を用い、コ
ロナ処理を行わなかった以外は、作製例2と同様にして
立体画像形成層に吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形
成用の被記録材料を作製した。
に、厚手のコート紙(坪量120g/m2)を用い、コ
ロナ処理を行わなかった以外は、作製例2と同様にして
立体画像形成層に吸水性樹脂を含有せしめた立体画像形
成用の被記録材料を作製した。
【0123】作製例6 作製例2における白色ポリエステルフィルムの代わり
に、下記に示した樹脂被覆紙を用いた以外は、作製例2
と同様にして樹脂被覆紙の表面に立体画像形成層を形成
させ、立体画像形成層に吸水性樹脂を含有せしめた立体
画像形成用の被記録材料を作製した。
に、下記に示した樹脂被覆紙を用いた以外は、作製例2
と同様にして樹脂被覆紙の表面に立体画像形成層を形成
させ、立体画像形成層に吸水性樹脂を含有せしめた立体
画像形成用の被記録材料を作製した。
【0124】樹脂被覆紙の作製:LBKPからなる坪量
100g/m2の原紙の両面をコロナ処理した後、表面
に低密度ポリエチレン85gと二酸化チタン15gから
なる樹脂組成物を25g/m2塗布し、裏面に高密度ポ
リエチレン50gと低密度ポリエチレン50gからなる
樹脂組成物を20g/m2塗布して、樹脂被覆紙を作製
した。
100g/m2の原紙の両面をコロナ処理した後、表面
に低密度ポリエチレン85gと二酸化チタン15gから
なる樹脂組成物を25g/m2塗布し、裏面に高密度ポ
リエチレン50gと低密度ポリエチレン50gからなる
樹脂組成物を20g/m2塗布して、樹脂被覆紙を作製
した。
【0125】作製例7 作製例1における塗液に、更に多孔質顔料である無定型
シリカ(ファインシールX37、トクヤマ製)5gを加
えたものを塗液とした以外は、作製例1と同様にして、
立体画像形成層に多孔質顔料を含有せしめた立体画像形
成用の被記録材料を得た。
シリカ(ファインシールX37、トクヤマ製)5gを加
えたものを塗液とした以外は、作製例1と同様にして、
立体画像形成層に多孔質顔料を含有せしめた立体画像形
成用の被記録材料を得た。
【0126】作製例8 作製例2における塗液に、更に多孔質顔料である無定型
シリカ(ファインシールX37、トクヤマ製)5gを加
えたものを塗液とした以外は、作製例2と同様にして、
立体画像形成層に吸水性樹脂と多孔質顔料を含有せしめ
た立体画像形成用の被記録材料を得た。
シリカ(ファインシールX37、トクヤマ製)5gを加
えたものを塗液とした以外は、作製例2と同様にして、
立体画像形成層に吸水性樹脂と多孔質顔料を含有せしめ
た立体画像形成用の被記録材料を得た。
【0127】(立体画像の形成) 実施例1 可塑剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテル
をイオン交換水で希釈し、1、5、10、20、40重
量%の水溶液を調製した。作製例1で得られた被記録材
料に各水溶液を4g/m2になるように塗布し、120
℃で3秒間加熱して、立体画像を形成させた。
をイオン交換水で希釈し、1、5、10、20、40重
量%の水溶液を調製した。作製例1で得られた被記録材
料に各水溶液を4g/m2になるように塗布し、120
℃で3秒間加熱して、立体画像を形成させた。
【0128】実施例2 可塑剤であるグリセリンをイソプロピルアルコールで希
釈し、1、5、10、20、40重量%の水溶液を調製
した。作製例1で得られた被記録材料に各水溶液を4g
/m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱し
て、立体画像を形成させた。
釈し、1、5、10、20、40重量%の水溶液を調製
した。作製例1で得られた被記録材料に各水溶液を4g
/m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱し
て、立体画像を形成させた。
【0129】比較例1 作製例1で得られた被記録材料にイオン交換水を4g/
m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱したが
全く発泡しなかった。
m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱したが
全く発泡しなかった。
【0130】比較例2 作製例1で得られた被記録材料にイソプロピルアルコー
ルを4g/m2になるように塗布し、120℃で3秒間
加熱したが全く発泡しなかった。
ルを4g/m2になるように塗布し、120℃で3秒間
加熱したが全く発泡しなかった。
【0131】比較例3 作製例1で得られた被記録材料を120℃で3秒間加熱
したが全く発泡しなかった。
したが全く発泡しなかった。
【0132】評価1 実施例1〜2の方法で得られた立体画像形成体の未発泡
部と発泡部の凹凸の差(mm)を測定した。なお、測定
はノギスを用いて未発泡部および発泡部の任意の箇所5
点の厚み(支持体を含む)を測定し、その算術平均の差
を未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)とした。測定結
果を表1に記す。
部と発泡部の凹凸の差(mm)を測定した。なお、測定
はノギスを用いて未発泡部および発泡部の任意の箇所5
点の厚み(支持体を含む)を測定し、その算術平均の差
を未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)とした。測定結
果を表1に記す。
【0133】表1中、可塑剤濃度(重量%)の増加に伴
なって、未発泡部と発泡部の凹凸の差が増加するものほ
ど、立体階調性に優れている。
なって、未発泡部と発泡部の凹凸の差が増加するものほ
ど、立体階調性に優れている。
【0134】
【表1】
【0135】実施例3 可塑剤であるグリセリン5gをイオン交換水92gで希
釈し、水溶性染料であるダイレクトブラック199を3
g加えて可塑剤を含有するインクを作製した。作製例1
で得られた被記録材料に、このインクを1、4、8、1
6g/m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱
して、立体画像を形成させた。
釈し、水溶性染料であるダイレクトブラック199を3
g加えて可塑剤を含有するインクを作製した。作製例1
で得られた被記録材料に、このインクを1、4、8、1
6g/m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱
して、立体画像を形成させた。
【0136】比較例4 実施例3におけるグリセリンをイオン交換水に代えた以
外は、実施例3と同様にした。
外は、実施例3と同様にした。
【0137】評価2 実施例3および比較例4の方法で得られた立体画像形成
体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同
様の方法で測定した。また、発泡前の塗布部の着色濃度
(OD:光学濃度)をマクベス濃度計(TR−122
4)で測定した。測定結果を表2に記す。
体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同
様の方法で測定した。また、発泡前の塗布部の着色濃度
(OD:光学濃度)をマクベス濃度計(TR−122
4)で測定した。測定結果を表2に記す。
【0138】表2中、着色濃度(OD)の増加に伴なっ
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
【0139】
【表2】
【0140】実施例4 分散剤としてメタクリル酸(MAA)とメチルメタクリ
レート(MMA)との共重合体にブチルメタクリレート
(BMA)を共重合させたブロック共重合体(MAA/
MMA/BMAモル比、10/5/10)の46重量%
溶液を特許公報第2512861号公報の記載に従って
合成した。
レート(MMA)との共重合体にブチルメタクリレート
(BMA)を共重合させたブロック共重合体(MAA/
MMA/BMAモル比、10/5/10)の46重量%
溶液を特許公報第2512861号公報の記載に従って
合成した。
【0141】上記のブロック共重合体の46重量%溶液
326g、カーボンブラック150g、ジエチレングリ
コール75g、イソプロピルアルコール75gをロール
ミルで混合して顔料の混合液を得た。
326g、カーボンブラック150g、ジエチレングリ
コール75g、イソプロピルアルコール75gをロール
ミルで混合して顔料の混合液を得た。
【0142】この混合液をロールミルで溶剤を揮発させ
ながら粉砕し、顔料の粉砕物を得た。なお、この粉砕物
からは可塑剤であるジエチレングリコールの残留物は検
出されなかった。
ながら粉砕し、顔料の粉砕物を得た。なお、この粉砕物
からは可塑剤であるジエチレングリコールの残留物は検
出されなかった。
【0143】次に、この粉砕物20g、45重量%水酸
化カリウム水溶液4g、イオン交換水74gを混合撹拌
し、顔料の粒子径100nm、顔料濃度10重量%の水
分散性顔料の分散液を得た。
化カリウム水溶液4g、イオン交換水74gを混合撹拌
し、顔料の粒子径100nm、顔料濃度10重量%の水
分散性顔料の分散液を得た。
【0144】可塑剤であるトリエチレングリコールモノ
メチルエーテル5gをイオン交換水55gで希釈し、上
記の水分散性顔料の分散液40gを加えて可塑剤を含有
するインクを作製した。作製例1で得られた被記録材料
に、このインクを1、4、8、16g/m2になるよう
に塗布し、120℃で3秒間加熱して、立体画像を形成
させた。
メチルエーテル5gをイオン交換水55gで希釈し、上
記の水分散性顔料の分散液40gを加えて可塑剤を含有
するインクを作製した。作製例1で得られた被記録材料
に、このインクを1、4、8、16g/m2になるよう
に塗布し、120℃で3秒間加熱して、立体画像を形成
させた。
【0145】比較例5 実施例4におけるトリエチレングリコールモノメチルエ
ーテルをイオン交換水に代えた以外は、実施例4と同様
にした。
ーテルをイオン交換水に代えた以外は、実施例4と同様
にした。
【0146】評価3 実施例4および比較例5の方法で得られた立体画像形成
体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)および発泡前
の塗布部の着色濃度(光学濃度)を評価2と同様の方法
で測定した。測定結果を表3に記す。
体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)および発泡前
の塗布部の着色濃度(光学濃度)を評価2と同様の方法
で測定した。測定結果を表3に記す。
【0147】表3中、着色濃度(OD)の増加に伴なっ
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
【0148】
【表3】
【0149】実施例5〜7 可塑剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテル
をイオン交換水で希釈し、1、5、10、20重量%の
水溶液を調製した。作製例2〜4で得られた被記録材料
に各水溶液を4g/m2になるように塗布し、120℃
で3秒間加熱して、立体画像を形成させた。
をイオン交換水で希釈し、1、5、10、20重量%の
水溶液を調製した。作製例2〜4で得られた被記録材料
に各水溶液を4g/m2になるように塗布し、120℃
で3秒間加熱して、立体画像を形成させた。
【0150】比較例6〜8 作製例2〜4で得られた被記録材料にイオン交換水を4
g/m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱し
たが、いずれの被記録材料も全く発泡しなかった。
g/m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱し
たが、いずれの被記録材料も全く発泡しなかった。
【0151】比較例9〜11 作製例2〜4で得られた被記録材料を120℃で3秒間
加熱したが、いずれの被記録材料も全く発泡しなかっ
た。
加熱したが、いずれの被記録材料も全く発泡しなかっ
た。
【0152】評価4 実施例5〜7の方法で得られた立体画像形成体の未発泡
部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方法で
測定した。測定結果を表4に記す。
部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方法で
測定した。測定結果を表4に記す。
【0153】表4中、可塑剤濃度(重量%)の増加に伴
なって、未発泡部と発泡部の凹凸の差が増加するものほ
ど、立体階調性に優れている。
なって、未発泡部と発泡部の凹凸の差が増加するものほ
ど、立体階調性に優れている。
【0154】
【表4】
【0155】実施例8〜10 可塑剤であるグリセリン5gをイオン交換水92gで希
釈し、水溶性染料であるダイレクトブラック199を3
g加えて可塑剤を含有するインクを作製した。作製例2
〜4で得られた被記録材料に、このインクを1、4、
8、16g/m2になるように塗布し、120℃で3秒
間加熱して、立体画像を形成させた。
釈し、水溶性染料であるダイレクトブラック199を3
g加えて可塑剤を含有するインクを作製した。作製例2
〜4で得られた被記録材料に、このインクを1、4、
8、16g/m2になるように塗布し、120℃で3秒
間加熱して、立体画像を形成させた。
【0156】比較例12〜14 実施例8〜10におけるグリセリンをイオン交換水に代
えた以外は、実施例8〜10と同様にした。
えた以外は、実施例8〜10と同様にした。
【0157】評価5 実施例8〜10および比較例12〜14の方法で得られ
た立体画像形成体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(m
m)および発泡前の塗布部の着色濃度(光学濃度)を評
価2と同様の方法で測定した。測定結果を表5に記す。
た立体画像形成体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(m
m)および発泡前の塗布部の着色濃度(光学濃度)を評
価2と同様の方法で測定した。測定結果を表5に記す。
【0158】表5中、着色濃度(OD)の増加に伴なっ
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
【0159】
【表5】
【0160】実施例11〜13 作製例2〜4で得られた被記録材料に、実施例4で調製
したインクを1、4、8、16g/m2になるように塗
布し、120℃で3秒間加熱して、立体画像を形成させ
た。
したインクを1、4、8、16g/m2になるように塗
布し、120℃で3秒間加熱して、立体画像を形成させ
た。
【0161】比較例15〜17 実施例11〜13におけるトリエチレングリコールモノ
メチルエーテルをイオン交換水に代えた以外は、実施例
11〜13と同様にした。
メチルエーテルをイオン交換水に代えた以外は、実施例
11〜13と同様にした。
【0162】評価6 実施例11〜13および比較例15〜17の方法で得ら
れた立体画像形成体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(m
m)および発泡前の塗布部の着色濃度(光学濃度)を評
価2と同様の方法で測定した。測定結果を表6に記す。
れた立体画像形成体の未発泡部と発泡部の凹凸の差(m
m)および発泡前の塗布部の着色濃度(光学濃度)を評
価2と同様の方法で測定した。測定結果を表6に記す。
【0163】表6中、着色濃度(OD)の増加に伴なっ
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
て、未発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)が増加するも
のほど、立体階調性に色彩表現が加味された立体画像形
成体である。
【0164】
【表6】
【0165】実施例14 可塑剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテル
をイオン交換水で希釈し、1、5、10、20重量%の
水溶液を調製した。作製例7で得られた被記録材料に各
水溶液を4g/m2になるように塗布し、120℃で3
秒間加熱して、立体画像を形成させた。
をイオン交換水で希釈し、1、5、10、20重量%の
水溶液を調製した。作製例7で得られた被記録材料に各
水溶液を4g/m2になるように塗布し、120℃で3
秒間加熱して、立体画像を形成させた。
【0166】比較例18 作製例7で得られた被記録材料にイオン交換水を4g/
m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱したが
全く発泡しなかった。
m2になるように塗布し、120℃で3秒間加熱したが
全く発泡しなかった。
【0167】比較例19 作製例7で得られた被記録材料を120℃で3秒間加熱
したが全く発泡しなかった。
したが全く発泡しなかった。
【0168】評価7 実施例14の方法で得られた立体画像形成体の未発泡部
と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方法で測
定した。測定結果を表7に記す。
と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方法で測
定した。測定結果を表7に記す。
【0169】表7中、可塑剤濃度(重量%)の増加に伴
なって、未発泡部と発泡部の凹凸の差が増加するものほ
ど、立体階調性に優れている。
なって、未発泡部と発泡部の凹凸の差が増加するものほ
ど、立体階調性に優れている。
【0170】
【表7】
【0171】実施例15〜22 可塑剤であるグリセリン7gをイオン交換水73.5g
で希釈し、水溶性染料であるアシッドレッド23を4g
加えて可塑剤の希釈液を着色した。更に、チオジグリコ
ール7g、尿素7g、アセチレングリコール1.5gを
加えて表面張力が約40dyne/cmの可塑剤を含有
するインクを作製した。
で希釈し、水溶性染料であるアシッドレッド23を4g
加えて可塑剤の希釈液を着色した。更に、チオジグリコ
ール7g、尿素7g、アセチレングリコール1.5gを
加えて表面張力が約40dyne/cmの可塑剤を含有
するインクを作製した。
【0172】このインクを市販のインクジェットプリン
ター(キヤノン製、BJC600J)のインクカートリ
ッジに入れ、作製例1〜8で得られた被記録材料に36
0dpiの解像度で約0.2mm、約0.5mmおよび
約1mmの細線を印字し、120℃で3秒間加熱して、
立体画像を形成させた。
ター(キヤノン製、BJC600J)のインクカートリ
ッジに入れ、作製例1〜8で得られた被記録材料に36
0dpiの解像度で約0.2mm、約0.5mmおよび
約1mmの細線を印字し、120℃で3秒間加熱して、
立体画像を形成させた。
【0173】評価8 実施例15〜22の方法で得られた立体画像形成体の未
発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方
法で測定した。また、発泡後の画像部細線の線幅を顕微
鏡で観察して測定した。測定結果を表8に記す。表8
中、印字時の線幅(mm)と発泡後の線幅(mm)の近
いものほど、精細で緻密な立体画像である。また、印字
時の線幅の増加に伴って、未発泡部と発泡部の凹凸の差
(mm)が増加するものほど、立体階調性に優れた立体
画像形成体である。
発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方
法で測定した。また、発泡後の画像部細線の線幅を顕微
鏡で観察して測定した。測定結果を表8に記す。表8
中、印字時の線幅(mm)と発泡後の線幅(mm)の近
いものほど、精細で緻密な立体画像である。また、印字
時の線幅の増加に伴って、未発泡部と発泡部の凹凸の差
(mm)が増加するものほど、立体階調性に優れた立体
画像形成体である。
【0174】
【表8】
【0175】実施例23〜30 市販のインクジェット用インク(セイコーエプソン製、
MJIC2Cカラーインクカートリッジに搭載されてい
るシアンインク)にトリエチレングリコールモノメチル
エーテルをインクの総量に対して20重量%になるよう
に加えた。市販のインクジェットプリンター(セイコー
エプソン製、MJ5000C)を用い、作製例1〜8で
得られた被記録材料に、360dpiの解像度で約0.
2mm、約0.5mm、約1mmの細線を5mm間隔で
印字し、120℃で3秒間加熱して、立体画像を形成さ
せた。
MJIC2Cカラーインクカートリッジに搭載されてい
るシアンインク)にトリエチレングリコールモノメチル
エーテルをインクの総量に対して20重量%になるよう
に加えた。市販のインクジェットプリンター(セイコー
エプソン製、MJ5000C)を用い、作製例1〜8で
得られた被記録材料に、360dpiの解像度で約0.
2mm、約0.5mm、約1mmの細線を5mm間隔で
印字し、120℃で3秒間加熱して、立体画像を形成さ
せた。
【0176】評価9 実施例23〜30の方法で得られた立体画像形成体の未
発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方
法で測定した。また、発泡後の画像部細線の線幅を顕微
鏡で観察して測定した。測定結果を表9に記す。
発泡部と発泡部の凹凸の差(mm)を評価1と同様の方
法で測定した。また、発泡後の画像部細線の線幅を顕微
鏡で観察して測定した。測定結果を表9に記す。
【0177】表9中、印字時の線幅(mm)と発泡後の
線幅(mm)の近いものほど、精細で緻密な立体画像で
ある。また、印字時の線幅の増加に伴って、未発泡部と
発泡部の凹凸の差(mm)が増加するものほど、立体階
調性に優れた立体画像形成体である。
線幅(mm)の近いものほど、精細で緻密な立体画像で
ある。また、印字時の線幅の増加に伴って、未発泡部と
発泡部の凹凸の差(mm)が増加するものほど、立体階
調性に優れた立体画像形成体である。
【0178】
【表9】
【0179】
【発明の効果】実施例から明かな様に、立体階調性を有
した立体画像の形成方法を提供することができた。立体
階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法も提供
することができた。更に、立体階調性を有した立体画像
形成体被記録材料および立体階調性に色彩表現を加味し
た立体画像形成体を提供することができた。
した立体画像の形成方法を提供することができた。立体
階調性に色彩表現を加味した立体画像の形成方法も提供
することができた。更に、立体階調性を有した立体画像
形成体被記録材料および立体階調性に色彩表現を加味し
た立体画像形成体を提供することができた。
Claims (8)
- 【請求項1】 支持体上に少なくとも1種の発泡性カプ
セルを含有する立体画像形成層を設けた立体画像形成用
の被記録材料の立体画像形成層の上に、該発泡性カプセ
ルの殻壁樹脂の可塑剤を塗布または印刷した後、加熱発
泡せしめることを特徴とする立体画像の形成方法。 - 【請求項2】 該可塑剤に着色剤を混合せしめたことを
特徴とする請求項1記載の立体画像の形成方法。 - 【請求項3】 着色剤が水溶性染料であることを特徴と
する請求項2記載の立体画像の形成方法。 - 【請求項4】 着色剤が水分散性顔料であることを特徴
とする請求項2記載の立体画像の形成方法。 - 【請求項5】 該立体画像形成層に少なくとも1種の吸
水性樹脂を含有せしめることを特徴とする請求項1〜4
のいずれかに記載の立体画像の形成方法。 - 【請求項6】 該立体画像形成層に少なくとも1種の多
孔質顔料を含有せしめることを特徴とする請求項1〜5
のいずれかに記載の立体画像の形成方法。 - 【請求項7】 該可塑剤の塗布または印刷をインクジェ
ット記録方式で行うことを特徴とする請求項1〜6のい
ずれかに記載の立体画像の形成方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の立体画
像の形成方法によって立体画像を形成せしめたことを特
徴とする立体画像形成体。
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---|---|---|---|
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JP29253696A JP3474374B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 立体画像の形成方法および立体画像形成体 |
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ID=17783066
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JP29253696A Expired - Fee Related JP3474374B2 (ja) | 1996-11-05 | 1996-11-05 | 立体画像の形成方法および立体画像形成体 |
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- 1996-11-05 JP JP29253696A patent/JP3474374B2/ja not_active Expired - Fee Related
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