JPH10129026A - 素子駆動用集積回路 - Google Patents

素子駆動用集積回路

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JPH10129026A
JPH10129026A JP8285286A JP28528696A JPH10129026A JP H10129026 A JPH10129026 A JP H10129026A JP 8285286 A JP8285286 A JP 8285286A JP 28528696 A JP28528696 A JP 28528696A JP H10129026 A JPH10129026 A JP H10129026A
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JP
Japan
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circuit
voltage
heating element
energizing time
control circuit
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JP8285286A
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English (en)
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Takanari Nagahata
▲隆▼也 長畑
Yutaka Tatsumi
豊 巽
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の変動に起因する各素子への印加エ
ネルギの変動を十分に精度良く補正できる素子駆動用集
積回路を提供する。 【解決手段】 複数の素子に各々対応して設けられ、駆
動データに従って素子に選択的に通電するための複数の
スイッチ回路を備えた素子駆動用集積回路であって、素
子に印加される電圧を測定する電圧測定回路31と、電
圧測定回路31による測定結果に基づいて素子への通電
時間を制御する通電時間制御回路32とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、複数の素子に選
択的に通電するための素子駆動用集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、一般的なサーマルプリントヘ
ッドにおいては、抵抗膜からなる多数の発熱素子に選択
的に通電することにより、各ライン毎に黒画素と白画素
とを形成して、画像を記録している。
【0003】そして、多数の発熱素子への通電は、所定
数のスイッチ回路を備えた複数の素子駆動用集積回路に
より、駆動データとしての記録画像データに基づいて制
御している。
【0004】ところで、サーマルプリントヘッドを備え
たプリンタ、あるいはそのプリンタを備えたファクシミ
リ装置などは、小型化が進み、携帯型の製品が増加して
いる。このような携帯型のプリンタやファクシミリ装置
などは、充電式の電池で駆動されることが多く、電池の
種類、充電の状態、使用継続時間、あるいは気温などに
より、電池電圧が大きく変動する。
【0005】このため従来、サーマルプリントヘッドの
外部に、電池の電圧を測定する電池電圧測定回路と、こ
の電池電圧測定回路による測定結果に基づいて発熱素子
への通電時間を制御する通電時間制御回路とを設け、電
池電圧に応じて通電時間を制御することが提案されてい
る。
【0006】しかしながら、電池の電圧は、リード線、
コネクタ、およびサーマルプリントヘッドの基板のプリ
ント配線などを介して発熱素子に供給されるので、各発
熱素子毎に電池との間の電流経路の抵抗値が若干異なっ
ており、電池電圧の変動と各発熱素子に印加される電圧
の変動との関係も各発熱素子毎に若干異なることにな
る。
【0007】このため、上記従来の装置のように、電池
電圧を測定して各発熱素子への通電時間を一律に制御す
る構成では、電池電圧の変動に起因する各発熱素子への
印加エネルギの変動を十分に精度良く補正することがで
きなかった。
【0008】なお、このような問題は、サーマルプリン
トヘッドに限らず、たとえば電子写真プロセスにおいて
発光ダイオードなどの発光素子により感光体表面に静電
潜像を形成させるための露光ヘッドの場合にも同様に発
生する。
【0009】また、このような問題は、充電電池を用い
た場合に限らず、たとえば商用電源から直流電源を得る
場合でも、電源回路の構成によっては同様に発生し得
る。
【0010】
【発明の開示】本願発明は、上記した事情のもとで考え
出されたものであって、電源電圧の変動に起因する各素
子への印加エネルギの変動を十分に精度良く補正できる
素子駆動用集積回路を提供することを、その課題とす
る。
【0011】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0012】本願発明の第1の側面によれば、複数の素
子に各々対応して設けられ、駆動データに従って素子に
選択的に通電するための複数のスイッチ回路を備えた素
子駆動用集積回路であって、素子に印加される電圧を測
定する電圧測定回路と、電圧測定回路による測定結果に
基づいて素子への通電時間を制御する通電時間制御回路
とを備えたことを特徴とする、素子駆動用集積回路が提
供される。
【0013】このようにすれば、素子駆動用集積回路に
電圧測定回路を設けたので、各素子と電源との間の電流
経路の抵抗値にかかわらず、各素子に印加される電圧を
ほぼ正確に測定できることから、電源電圧の変動に起因
する各素子への印加エネルギの変動を十分に精度良く補
正できる。しかも、電源と素子駆動用集積回路との間の
電流経路の抵抗値が何らかの原因で変化した場合であっ
ても、素子への印加エネルギをほぼ一定に維持できる。
【0014】また、素子駆動用集積回路に電圧測定回路
および通電時間制御回路を組み込んだので、ヘッドの外
部に電池電圧測定回路や通電時間制御回路を設ける必要
がなく、ヘッドの使用が容易になる。
【0015】電圧測定回路の設置数は任意であって、1
個でもよいし、複数個でもよい。
【0016】好ましい実施の形態によれば、電圧測定回
路は、複数個設けられており、それぞれ所定個数の素子
に印加される電圧を測定する。
【0017】たとえば、1728個の発熱素子を18個
の発熱素子駆動用集積回路で駆動する場合、各発熱素子
駆動用集積回路に1個の電圧測定回路を設けると、96
個の発熱素子に印加される電圧を1個の電圧測定回路で
測定することになる。もちろん、各発熱素子駆動用集積
回路に2個の電圧測定回路を設けると、48個の発熱素
子に印加される電圧を1個の電圧測定回路で測定するこ
とになり、各発熱素子駆動用集積回路に96個の電圧測
定回路を設けると、1個の発熱素子に印加される電圧を
1個の電圧測定回路で測定することになる。このように
電圧測定回路の設置数を多くするほど、電圧測定位置と
発熱素子との間の平均距離を短くでき、発熱素子に印加
される電圧をより正確に測定できる。なお、電圧測定回
路毎に通電時間制御回路を設けることはもちろんであ
る。
【0018】他の好ましい実施の形態によれば、電圧測
定回路を、複数個直列に接続された抵抗器と、これら抵
抗器同士の各接続点の電位と基準電位とをそれぞれ比較
していずれが大きいかを判別する比較回路とにより構成
する。
【0019】このようにすれば、簡単な回路構成により
電圧測定回路を実現できる。
【0020】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0022】図1は、本願発明に係る素子駆動用集積回
路を備えたサーマルプリントヘッドの概略平面図であっ
て、基板1上には、幅方向一側寄りに多数の発熱素子2
が列状に形成されており、また、幅方向他側寄りに複数
(本実施形態では18個)の発熱素子駆動制御用集積回
路(以下「ドライバIC」と記す)3が列状に取付けら
れている。このドライバIC3は、本願発明に係る素子
駆動用集積回路の一例である。また、基板1の長手方向
両端部には、幅方向他側側の端面にコネクタ4a,4b
が取り付けられている。これらコネクタ4a,4bは、
サーマルプリントヘッドの外部からドライバIC3に各
種の信号や電源を伝送するためのケーブル(図示せず)
が接続されるものである。
【0023】図2は、基板1の長手方向両端部の要部拡
大平面図であって、基板1上には、一側縁に沿うように
して、発熱素子2を構成するための発熱抵抗体6が直線
状に設けられており、発熱素子2を所定個数(本実施形
態では96個)毎に分担して駆動するためのドライバI
C3が、基板1上の他側縁に沿うようにして搭載されて
いる。
【0024】図3は、発熱抵抗体6の一部の拡大平面図
であって、発熱抵抗体6の外側には、これと平行に延び
るようにして共通電極配線7が形成されている。この共
通電極配線7からは、発熱抵抗体6の下層にもぐり込む
ようにして基板1の幅方向に櫛歯状のコモンパターン8
が延ばされている。また、このコモンパターン8の各間
の領域には、櫛歯状の個別電極パターン9が入り込まさ
れている。この個別電極パターン9の基端部は、ドライ
バIC3の一側近傍まで延ばされており、各個別電極パ
ターン9は、ドライバIC3の出力パッドに対してワイ
ヤボンディングによって結線されている。さらに、共通
電極配線7からは、複数(本実施形態では4本)の電圧
測定用パターン11がドライバIC3の一側近傍まで延
ばされており、各電圧測定用パターン11は、ドライバ
IC3のパッドに対してワイヤボンディングによって結
線されている。これら電圧測定用パターン11は、発熱
抵抗体6の下側を通過しており、各電圧測定用パターン
11と発熱抵抗体6との間には絶縁膜12が介装されて
いる。これら4本の電圧測定用パターン11は、等間隔
に配置されている。
【0025】各ドライバIC3は、これに入力される記
録画像データにしたがって、選択した個別電極パターン
9に電流を流す。そうすると、発熱抵抗体6において、
当該個別電極パターン9を挟んで両側に位置するコモン
パターン8間の領域に電流が流れ、この領域が発熱す
る。すなわち、発熱抵抗体6は、図3に詳示するよう
に、その下にもぐり込んでのびる櫛歯状のコモンパター
ン8によって、長手方向に微小領域毎に区画され、各区
画された領域が発熱素子2として機能する。
【0026】以下、ドライバIC3の構成について、さ
らに詳しく述べる。
【0027】図4は、ドライバIC3の回路ブロック図
であって、このドライバIC3は、入力用のシフトレジ
スタ21、4個の印字エネルギ制御回路22a〜22
d、4個のシフトレジスタ23a〜23d、ラッチ回路
24、ドライバ回路部25、およびシステムコントロー
ラ26を備えている。
【0028】入力用のシフトレジスタ21は、サーマル
プリントヘッドの外部から、パッドCLKを介してクロ
ック信号が供給されるとともに、パッドDIを介して記
録画像データがシリアルに供給され、たとえば96ビッ
トの記録画像データを記憶する。印字エネルギ制御回路
22a〜22dは、発熱素子2への印加電圧に応じて、
発熱素子2への通電時間を制御することにより、発熱素
子2に供給される印字エネルギを電源電圧の変動に係わ
らず一定に維持するものであって、シフトレジスタ21
からの記録画像データが「1」の場合に、発熱素子2へ
の印加電圧に応じた駆動データを出力する。シフトレジ
スタ23a〜23dは、印字エネルギ制御回路22a〜
22dからシリアルに出力された駆動データを記憶す
る。ラッチ回路24は、システムコントローラ26から
のラッチタイミング信号に基づいて、シフトレジスタ2
3a〜23dからの駆動データをラッチし、96ビット
の駆動データを駆動制御信号として出力する。ドライバ
回路部25は、多数のMOS・FETあるいはバイポー
ラトランジスタからなり、ラッチ回路24からの駆動制
御信号に基づいて発熱素子2への通電を制御する。シス
テムコントローラ26は、サーマルプリントヘッドの外
部からパッドLATを介して入力されるラッチ信号と、
サーマルプリントヘッドの外部からパッドCLKを介し
て入力されるクロック信号とに基づいて、レベルタイミ
ング信号LTa〜LTfを生成して印字エネルギ制御回
路22a〜22dに供給するとともに、ラッチタイミン
グ信号を生成してラッチ回路24に供給する。パッドD
1 〜DO96は、図3の個別電極パターン9にワイヤボ
ンディングを用いて接続されており、パッドVI1 〜V
4 は、図3の電圧測定用パターン11にワイヤボンデ
ィングを用いて接続されている。
【0029】図5は、印字エネルギ制御回路22aの回
路ブロック図であって、他の印字エネルギ制御回路22
b〜22dも同様の構成である。この印字エネルギ制御
回路22aは、抵抗器R1 〜R6 からなる電圧測定回路
31と、通電時間制御回路32とを備えている。
【0030】電圧測定回路31は、発熱素子2に印加さ
れる電圧を測定する。通電時間制御回路32は、電圧測
定回路31による測定結果に基づいて発熱素子2への通
電時間を制御する。この通電時間制御回路32には、電
圧測定用パターン11およびパッドVI1 を介して入力
された発熱素子2への印加電圧を抵抗器R1 〜R6 によ
り分圧した電圧V1 〜V5 が入力されるとともに、シス
テムコントローラ26から6個のレベルタイミング信号
LTa〜LTfが入力される。これらレベルタイミング
信号LTa〜LTfは、図6に示すように、アクティブ
になるタイミングが順次ずれている。通電時間制御回路
32は、電圧V1 〜V5 と所定の基準電圧とをそれぞれ
比較して発熱素子2への印加電圧を判断し、その判断結
果とシフトレジスタ21からの記録画像データとに基づ
いて駆動データを生成する。この駆動データは、各レベ
ルタイミング信号LTa〜LTfに同期して出力され、
記録画像データがアクティブのビットについては、発熱
素子2への印加電圧に応じてアクティブになる回数が異
なっており、このアクティブになる回数により発熱素子
2への通電時間が制御される。
【0031】次に動作を説明する。いま、電源投入時の
初期状態で、各種レジスタなどの内容は全てクリアされ
ているものとする。パッドCLKを介して入力されるク
ロック信号のタイミングに同期して、パッドDIを介し
て入力用のシフトレジスタ21に記録画像データが順次
シリアルに入力されると、これらの記録画像データはシ
フトレジスタ21からシリアルに出力され、パッドDO
と基板1上の配線パターンとを介して次段のドライバI
C3のパッドDIにシリアルに入力される。すなわち、
サーマルプリントヘッドの外部から初段のドライバIC
3にシリアルに入力される記録画像データは、順次次段
のドライバIC3に送られ、1ライン分の記録画像デー
タの先頭ビットが最終段のドライバIC3の最終ビット
に至った時点で、記録画像データの記憶が開始される。
このようにして、1ライン分1728ビットの記録画像
データが、96ビットずつ18個のドライバIC3に格
納される。なお、これら1728ビットの記録画像デー
タは、1ビットが1つの画素すなわち発熱素子2に対応
しており、1個のドライバIC3により96個の発熱素
子2の制御が実行される。したがって、18個のドライ
バIC3により1728個の発熱素子2が制御され、こ
の1728個の発熱素子2により1ライン分が同時に印
字されることになる。
【0032】各印字エネルギ制御回路22a〜22dの
通電時間制御回路32は、電圧測定回路31からの電圧
1 〜V5 と所定の基準電圧とをそれぞれ比較して、発
熱素子2への通電時間を図7に示すように決定する。図
7において、○は電圧V1 〜V5 が基準電圧以上である
ことを表し、×は電圧V1 〜V5 が基準電圧よりも低い
ことを表している。また、通電時間の数字は、正規化さ
れたものであり、この数字と通電時間とが正比例するこ
とになる。
【0033】電圧測定回路31に抵抗器R1 を設けたの
は、通電時間制御回路32に入力される電圧を制限して
論理回路で扱うのに適した電圧にするためである。たと
えば、抵抗器R2 〜R6 の抵抗値の合計と抵抗器R1
抵抗値とが等しいとすると、パッドVI1 〜VI4 に入
力される電圧が8.5ボルトの場合、電圧V1 は4.2
5ボルトになる。そして、パッドVI1 〜VI4 に入力
される電圧がたとえば8.5ボルトから4.5ボルトの
範囲で変動するものとすると、抵抗器R2 〜R 6 の各抵
抗値および基準電圧を適切に設定することにより、発熱
素子2への通電時間を印加電圧に応じて6段階に分けて
印字エネルギをほぼ一定に維持することができる。
【0034】さらに各印字エネルギ制御回路22a〜2
2dの通電時間制御回路32は、システムコントローラ
26から各レベルタイミング信号LTa〜LTfが入力
される毎に、正規化された通電時間とシフトレジスタ2
1からの記録画像データとに応じて、1ビット分の駆動
データをシフトレジスタ23a〜23dに出力するとい
う処理を、24回繰り返すことにより、24ビットの処
理を行う。結局、6個のレベルタイミング信号LTa〜
LTfが入力されている間に、各印字エネルギ制御回路
22a〜22dは、24ビットの駆動データを6回出力
することになる。
【0035】ここで、駆動データについて詳述する。駆
動データは、6個のレベルタイミング信号LTa〜LT
fのうちのいずれの1個が入力されている間にも、通電
時間制御回路32により24ビット出力され、シフトレ
ジスタ23a〜23dにシリアルに入力される。そし
て、駆動データのビットが「1」であるということは、
そのビットに対応する発熱素子2に通電され、印字され
るということである。また、1ラインの印字に駆動デー
タが6回出力されるのは、通電時間を6段階に調節する
ためである。すなわち、図7の通電時間が6に該当する
発熱素子2の場合、それに対応する駆動データのビット
が図8に示すように6回とも「1」になり、駆動データ
の6周期の期間、ラッチ回路24から出力される駆動制
御信号が図9に示すようにアクティブになるので、発熱
素子2の通電時間が長くなり、印加電圧が低くてもほぼ
所定の印加エネルギを付与されるのである。また、図7
の通電時間が1に該当する発熱素子2の場合、それに対
応する駆動データのビットが図8に示すように1回だけ
「1」になり、駆動データの1周期の期間、ラッチ回路
24から出力される駆動制御信号が図9に示すようにア
クティブになるので、発熱素子2の通電時間が短くな
り、印加電圧が高くてもほぼ所定の印加エネルギを付与
されるのである。すなわち、駆動データの各ビットは、
記録画像データが「1」である場合に、発熱素子2への
印加電圧に応じてアクティブすなわち「1」になる回数
が決定される。なお、1個のドライバIC3について4
個の印字エネルギ制御回路22a〜22dが設けられて
いるので、24個の発熱素子2毎に印加電圧が測定され
て通電時間の制御が行われる。
【0036】印字エネルギ制御回路22a〜22dの通
電時間制御回路32からシリアルに出力される駆動デー
タは、シフトレジスタ23a〜23dに順次記憶され、
各シフトレジスタ23a〜23dに24ビットの駆動デ
ータが記憶されると、システムコントローラ26からラ
ッチ回路24に入力されるラッチタイミング信号に基づ
いて、ラッチ回路24により96ビットの駆動データが
ラッチされる。ラッチタイミング信号の周期は、レベル
タイミング信号LTa〜LTfの周期と同じである。そ
して、ラッチ回路24にラッチされた96ビットの駆動
データは、駆動制御信号としてドライバ回路部25に出
力される。すなわち駆動制御信号は、図9に示すよう
に、発熱素子2への印加電圧に応じて、具体的には駆動
データのアクティブになる回数に応じて、オン期間が決
定される。この駆動制御信号がオンの期間は、ドライバ
回路部25により発熱素子2が駆動制御され、駆動制御
信号に応じた印字がなされる。具体的には、電源の陽極
から共通電極配線7、コモンパターン8、発熱抵抗体
6、個別電極パターン9、およびドライバ回路部25の
スイッチング素子などを介して電源の陰極に至る閉ルー
プが形成され、発熱抵抗体6により構成される発熱素子
2に通電される。すなわち、18個のドライバIC3の
各ドライバ回路部25から合計1728ビットの駆動制
御信号が出力され、1ライン分1728個の発熱素子2
による印字が同時に実行される。この動作は上述のよう
に1ラインの印字について駆動データの出力が6回繰り
返されることにより実現され、1ラインの印字が終了す
ると、サーマルプリントヘッドと記録用紙との相対位置
が副走査方向に所定距離変化させられ、次のラインが上
述の説明と同様に処理される。
【0037】このように、24個のコモンパターン8毎
に1個の電圧測定用パターン11を共通電極配線7から
導出させることにより、24個の発熱素子2毎に印加電
圧を測定して、その測定結果に応じて発熱素子2への通
電時間を制御するので、電源から各発熱素子2までの電
流経路の抵抗値の差異に係わらず、発熱素子2に印加さ
れる電圧をほぼ正確に測定できることから、電源電圧の
変動に係わらず発熱素子2への印加エネルギをほぼ一定
に維持できる。また、電源とドライバIC3との間の電
流経路の抵抗値が何らかの原因で変化した場合であって
も、発熱素子2への印加エネルギをほぼ一定に維持でき
る。さらには、ドライバIC3に電圧測定回路31およ
び通電時間制御回路32を組み込んだので、サーマルプ
リントヘッドの外部に電池電圧測定回路や通電時間制御
回路を設ける必要がなく、サーマルプリントヘッドの使
用が容易になる。
【0038】もちろん、各ドライバIC3における印字
エネルギ制御回路22a〜22dの設置数は任意であ
り、各ドライバIC3に1個の印字エネルギ制御回路を
設けてもよいし、1個の発熱素子2毎に1個の印字エネ
ルギ制御回路を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る素子駆動用集積回路を備えたサ
ーマルプリントヘッドの概略平面図である。
【図2】図1に示すサーマルプリントヘッドに備えられ
た基板の長手方向両端部の要部拡大平面図である。
【図3】図1に示すサーマルプリントヘッドに備えられ
た発熱抵抗体の一部の拡大平面図である。
【図4】図1に示すサーマルプリントヘッドに備えられ
たドライバICの回路ブロック図である。
【図5】図4に示すドライバICに備えられた印字エネ
ルギ制御回路の回路ブロック図である。
【図6】レベルタイミング信号の説明図である。
【図7】発熱素子への印加電圧と通電時間との関係の説
明図である。
【図8】駆動データの説明図である。
【図9】駆動制御信号の説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 発熱素子 3 ドライバIC 6 発熱抵抗体 7 共通電極配線 8 コモンパターン 9 個別電極パターン 11 電圧測定用パターン 12 絶縁膜 21 シフトレジスタ 22a〜22d 印字エネルギ制御回路 23a〜23d シフトレジスタ 24 ラッチ回路 25 ドライバ回路 26 システムコントローラ 31 電圧測定回路 32 通電時間制御回路 R1 〜R6 抵抗器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子に各々対応して設けられ、駆
    動データに従って前記素子に選択的に通電するための複
    数のスイッチ回路を備えた素子駆動用集積回路であっ
    て、 前記素子に印加される電圧を測定する電圧測定回路と、 前記電圧測定回路による測定結果に基づいて前記素子へ
    の通電時間を制御する通電時間制御回路とを備えたこと
    を特徴とする、素子駆動用集積回路。
  2. 【請求項2】 前記電圧測定回路は、複数個設けられて
    おり、それぞれ所定個数の前記素子に印加される電圧を
    測定する、請求項1に記載の素子駆動用集積回路。
  3. 【請求項3】 前記電圧測定回路は、複数個直列に接続
    された抵抗器と、これら抵抗器同士の各接続点の電位と
    基準電位とをそれぞれ比較していずれが大きいかを判別
    する比較回路とにより構成されている、請求項1または
    請求項2に記載の素子駆動用集積回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000076776A1 (fr) * 1999-06-14 2000-12-21 Rohm Co., Ltd. Tete d'impression thermique
KR20060044379A (ko) * 2004-11-05 2006-05-16 삼성전자주식회사 열전사헤드의 에너지 편차 보상 방법 및 장치

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