JPH07137328A - 中間調記録装置 - Google Patents

中間調記録装置

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JPH07137328A
JPH07137328A JP5290248A JP29024893A JPH07137328A JP H07137328 A JPH07137328 A JP H07137328A JP 5290248 A JP5290248 A JP 5290248A JP 29024893 A JP29024893 A JP 29024893A JP H07137328 A JPH07137328 A JP H07137328A
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JP
Japan
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correction
data
energization
strobe
output
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Application number
JP5290248A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Ito
英明 伊藤
Takashi Komata
隆 小俣
Yoshiaki Mochimaru
芳明 持丸
Junichi Shoji
順一 庄司
Tatsuya Ishitobi
竜哉 石飛
Hiroyuki Kimura
寛之 木村
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、感熱ヘッドを用いた中間調記
録装置に関し、特に感熱ヘッドのコモン抵抗による濃度
変動を低減した中間調記録装置を提供することにある。 【構成】通電する抵抗体の数を計測する手段と、その計
測結果に応じて通電時間を増減させる構成を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白黒2値だけでなく、
その中間の濃淡を表現可能な中間調記録を行なう中間調
記録装置に関わり、その中間調記録での記録の内容変化
及び、感熱ヘッドの構造に起因する濃度変動に対して安
定に記録を行なう中間調記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の装置には、特開平1−15055
7号公報に記載の「サーマルプリンタ装置」のようにな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】感熱ヘッドを用いた中
間調記録装置の場合、感熱ヘッドの構造に起因した濃度
変動がある。これをコモンドロップと呼んでいる。
【0004】これは同一階調を印画しても感熱ヘッド内
の発熱抵抗体が通電の状態の数(以下、オンデータ数と
称す)によって濃度差が生じてしまう現象である。
【0005】この現象は発熱抵抗体のオンデータ数によ
り、発熱抵抗体までの電流量が変化し、発熱抵抗体両端
の電圧が変動し、発熱量が変化する。結果として濃度差
となって現れるものである。
【0006】以下、コモンドロップ現象についてその詳
細を説明する。
【0007】図4,図5を用いて説明する。
【0008】図4に感熱転写記録装置によく用いられる
感熱ヘッドの外観図の例を示す。
【0009】図4において 401は厚膜プロセス等で製造されるコモン電極、40
2は薄膜プロセス等で製造されるコモン電極、403は
セラミック基板、404はライン状に作成された複数の
発熱抵抗体アレイ、405はぞれぞれの抵抗体と対応す
るドライバを接続する印刷配線部、406は配線405
とドライバを接続するボンディングワイア、407は抵
抗体をドライブするためのシフトレジスタ,ラッチ,ド
ライバ等の集積回路、408は通電断続データの入力コ
ネクタ、409は抵抗体印加用電源の入力コネクタ、で
ある。
【0010】このような構造の感熱ヘッドでは、薄膜等
で製造されるコモン電極402と厚膜等で製造されるコ
モン電極401の先に複数の発熱抵抗体が接続されてい
る。そのため前記2種類のコモン電極を流れる電流によ
り電圧降下が発生する。
【0011】このコモン電極で生じる電圧降下をコモン
ドロップと呼ぶ。コモンドロップによる電圧降下は、オ
ンデータ数によって変化する。そのため発熱抵抗体に印
加される電圧がコモンドロップ分だけ低下し、発熱抵抗
体の発熱量低下を招く。
【0012】結果として同時に印画している印画濃度の
低下となり、印画品位を低下させる。
【0013】図5に感熱ヘッドの抵抗体付近の回路図を
示す。
【0014】図中、RH0,RH1・・・RHnが印画用の発
熱抵抗体である。(図では一部分省略して示す。)発熱
抵抗体1つ1つに対応してオン・オフするためのスイッ
チ素子SW0,SW1,…,SWn、が接続されている。
【0015】Ra,Rb,R1,R2・・・Rn、がコモン
抵抗である。これらはコモン電極の抵抗値として分布定
数的に存在する。
【0016】コモンドロップによる濃度変動は主として
Ra及びRbによって生じる。この2つは抵抗値がR1,
R2・・・Rnに比較して大きい為である。R1,R2・・
・Rnは隣接する抵抗体を接続しているコモン導体の抵
抗値である。
【0017】隣接している抵抗体は例えば1ミリメート
ルあたり6個程度の密度で作成されるため、RaとRbに
比べて短いため小さな抵抗値しか持たない。
【0018】発熱抵抗体は並列に接続されているので、
オンデータ数にほぼ逆比例するように全発熱抵抗体の抵
抗値は変化する。
【0019】並列に接続された発熱抵抗体群とコモン抵
抗Ra,Rbは直列に接続されている。
【0020】オンデータ数によって、全発熱抵抗体とコ
モン抵抗の抵抗比が変化し、電圧比も変化する。
【0021】従って、コモンドロップの主な原因はR
a,Rbによるものであり、この電圧降下分を補正する事
により十分な効果が得られる。
【0022】図6を用いて従来装置におけるコモンドロ
ップによる濃度変動を説明する。
【0023】高い濃度領域と低い濃度領域の各々でコモ
ンドロップによる濃度変動が異なる。
【0024】図6の上部に示すような画像のプリントを
例に説明する。
【0025】図6において、501の実線はプリント
紙、502の点線はプリント紙の中でプリントされる領
域、503の斜線部は高い濃度のプリント領域、504
の斜線部は低い濃度のプリント領域、505は1点鎖線
A−A’線上の濃度を示すグラフ、である。
【0026】例えば図6の上部に示すような、高い濃度
領域503と低い濃度領域504をプリントする。
【0027】プリントの際には、感熱ヘッドの抵抗体ア
レイはA−A’線上に対し垂直なので縦ライン毎に順次
通電する。縦ライン毎にみると印画面積に段差があるの
で、縦ライン毎にオンデータ数が異なる。
【0028】このため、A−A’線上の濃度は505の
実線で示されるような濃度になる。
【0029】505の実線で示すように、縦ライン毎の
オンデータ数が少ないとコモンドロップによる電圧低下
量が少ないので、コモンドロップの影響が少ない濃度に
なる。例えば、高い濃度領域ではアの濃度、低い濃度領
域ではウの濃度になる。
【0030】オンデータ数が多いとコモンドロップによ
る電圧低下量が多いのでコモンドロップの影響が多い濃
度になる。例えば、高い濃度領域ではイの濃度、低い濃
度領域ではエの濃度になる。
【0031】つまり、オンデータ数によってコモンドロ
ップの影響が異なる。
【0032】また、階調毎に通電するので、階調毎にコ
モンドロップによる電圧低下がある。そのため、高い濃
度である高階調でコモンドロップの影響は階調番号分だ
け蓄積する。
【0033】高い濃度、つまり、階調番号が大きいと各
階調毎のコモンドロップの影響が蓄積し、低い濃度領域
よりコモンドロップの影響が多くなる。
【0034】すなわち、オンデータ数が多いとコモン電
極を流れる電流が増加しコモン電極の抵抗による電圧降
下が増大、その結果、抵抗体に印加される電圧が低下し
印画濃度が低下する。
【0035】オンデータ数の変化が直接コモンドロップ
量の変化となり濃度変動となって現われる。
【0036】以上がコモンドロップによる濃度変動であ
り印画画質を低下させる原因となっている。
【0037】本発明の目的は、これらによる濃度変動を
実用上十分なレベルまで低減、あるいは視覚的に目だた
なくなるように補正した中間調記録装置を提供すること
である。
【0038】
【課題を解決するための手段】第1の手段は、ストロー
ブデータと通電断続データとから通電時間を制御するス
トローブ信号を補正する補正信号を作成する手段を設け
る。
【0039】この出力の補正信号と、ストローブ信号を
合成する手段を設け、補正したストローブ信号を得る。
【0040】補正ストローブ信号で感熱ヘッドの発熱抵
抗体の通電時間を制御する。
【0041】第2の手段は、データ制御手段の出力から
の発熱抵抗体の通電断続状態がオンあるいはオフの少な
くともどちらか一方の数を計数する計数手段を設ける。
【0042】またストローブ信号のパルス幅やデューテ
ィをあらかじめ定められた比率で変化させるための補正
率発生手段を設ける。
【0043】計数結果と、ストローブデータと、補正率
とから補正量を求める補正量算出手段を設ける。
【0044】さらに補正量から補正信号を作成する補正
信号発生手段を設ける。
【0045】補正信号発生手段の出力で前記ストローブ
信号を補正するゲート手段を設ける。
【0046】ゲート手段の出力の補正ストローブ信号で
感熱ヘッドの抵抗体の通電時間を制御する。
【0047】第3の手段は、データ制御手段の出力から
発熱抵抗体の通電断続状態がオンかオフの数の少なくと
もどちらか一方を計数する計数手段を設ける。
【0048】またストローブ信号のパルス幅やデューテ
ィを一定率で変化させる補正率発生手段を設ける。
【0049】計数手段の計数結果と、前記の通電時間制
御手段の出力からのストローブデータと、補正率発生手
段の出力からの補正率とから補正されたストローブデー
タを求める手段を備える。
【0050】補正されたストローブデータから、補正ス
トローブ信号を発生する手段を設ける。
【0051】補正ストローブ信号により、前記感熱ヘッ
ドの抵抗体の通電時間を制御する。
【0052】第4の手段は1ライン分の画像データが記
憶されているラインメモリ手段を有する中間調記録装置
において、ラインメモリ手段に記憶されている画像デー
タについて各階調毎に感熱ヘッドの各発熱抵抗体の通電
断続状態がオンかオフの数の少なくともどちらか一方を
計数する手段と階調番号を制御する手段を設ける。
【0053】この加算手段の出力を全階調分だけ加算す
る。
【0054】全階調の計数結果と階調番号とから、発熱
抵抗体の通電断続データの階調番号補正量を求める補正
量算出手段を設ける。
【0055】補正量算出手段の出力を階調毎に加算する
加算手段を設ける。
【0056】この加算手段の出力である全階調の加算結
果を前記ラインメモリ手段の画像データに合成する手段
を備える。
【0057】こうする事で1ライン毎の画像データの階
調番号を増減しコモンドロップを補正する。
【0058】以上の発明を実施する事により濃度変動の
少ない中間調記録装置を実現できる。
【0059】
【作用】第1の手段では、階調毎に通電時間を決定する
ストローブデータ及び通電断続を制御する通電断続デー
タに応じて通電パルスの通電時間やデュティーを変化さ
せる。
【0060】上記作用によりコモンドロップによる濃度
変動を打ち消すように通電パルスを変化させ、この通電
パルスの変化に基づいて濃度を制御し濃度変動を低減す
ることが出来る。
【0061】第2の手段では、階調毎に発熱抵抗体のオ
ンデータ数を計数する。
【0062】この計数結果と、ストローブ信号のパルス
幅を決定するストローブデータと、ストローブ信号のパ
ルス幅やデューティを変化させる補正率とから補正量を
算出する。
【0063】この補正量からクロック信号を用いて補正
信号を発生する。
【0064】この補正信号とストローブ信号を合成する
ことで補正ストローブ信号が得られ、発熱抵抗体の通電
時間を制御する。
【0065】上記作用によりコモンドロップによる濃度
変動を打ち消すように通電パルスを変化させ、この通電
パルスの変化に基づいて濃度を制御し濃度変動を低減す
ることが出来る。
【0066】第3の手段では、階調毎に発熱抵抗体のオ
ンデータ数を計数する。
【0067】この計数結果と、ストローブ信号のパルス
幅やデューティを示すストローブデータと、ストローブ
信号のパルス幅やデューティを変化させる補正率とか
ら、直接補正されたストローブデータを算出する。
【0068】補正されたストローブデータから補正スト
ローブ信号を発生させ、この補正ストローブ信号で発熱
抵抗体の通電時間を制御する。
【0069】上記作用によりコモンドロップによる濃度
変動を打ち消すように通電パルスを変化させ、この通電
パルスの変化に基づいて濃度を制御し濃度変動を低減す
ることが出来る。
【0070】第4の手段では、ラインメモリ手段の画像
データを通電に先立ちあらかじめ階調毎に通電断続状態
がオンかオフの少なくともどちらか一方を計数してお
く。
【0071】この計数結果と階調番号から例えばデータ
テーブル等で構成した補正量算出手段にて階調番号の情
報の補正データを決定する。
【0072】この補正データを各階調毎に加算する。
【0073】ラインメモリ手段内の画像データは各発熱
抵抗体を通電する階調番号の情報を持つので、1ライン
毎の各発熱抵抗体の補正データの加算結果は画像データ
の階調番号の情報を増減するような階調番号の補正デー
タである。
【0074】1ライン分の加算結果を前記ラインメモリ
手段の出力の画像データに合成する事で、データ制御手
段に送られる画像データの階調番号の情報を増減するよ
うに補正する。
【0075】上記作用によりコモンドロップによる濃度
変動を打ち消すように画像データの階調番号の情報を変
化させる。
【0076】画像データの階調番号の情報を変化させる
事で通電時間を変化する事ができる。
【0077】結果的に通電時間を変化させ、この通電パ
ルスの変化に基づいて濃度を制御し濃度変動を低減する
ことが出来る。
【0078】
【実施例】図1と図2を用いて本発明の第1の実施例を
説明する。
【0079】まず、従来の中間調記録装置について、図
2を用いて説明する。
【0080】図2は従来の、本発明におけるコモンドロ
ップ補正を含まない従来の中間調記録装置を示す図であ
る。
【0081】図2において、101は画像データの入力
端子、102は入力されている画像データを記憶(以下
メモリと称す)する画像メモリ手段、103は画像メモ
リ手段102にメモリされた画像データを1ライン分ず
つメモリするラインメモリ手段、104はストローブ信
号と通電断続データを発生する中間調制御手段、105
は感熱ヘッド、106は中間調制御手段104へ通電時
間を決定するストローブデータを転送する通電時間発生
手段、107は感熱ヘッドや周囲の温度を検出する温度
検出手段、108は中間調制御手段104や感熱ヘッド
105の動作と同調し機械的な印画動作を行い、色とイ
ンクの感熱濃度特性の情報を検出する印画機構、109
は画像メモリ手段,ラインメモリ手段,中間調制御手
段,印画機構、を制御するシステムコントローラ(以
下、シスコンと称す)、110は通電時間発生手段より
中間調制御手段へ転送されるストローブデータ、111
は中間調制御手段で作成され、感熱ヘッドへ転送される
通電断続データ、112は中間調制御手段で作成され、
感熱ヘッドへ転送されるストローブ信号、である。
【0082】動作について説明する。
【0083】まず、プリントしたい画像信号を入力10
1に入力する。
【0084】プリントする画像信号をメモリするために
メモリボタンを押すと、画像メモリ手段102は、入力
101に入力されている画像データをメモリする。
【0085】メモリした画像をプリントするために、プ
リントボタンを押すと、ラインメモリ手段103は画像
メモリ手段にメモリしてある中の1ライン分のデータを
順次メモリする。
【0086】中間調制御手段104はラインメモリ手段
103にメモリしてある1ライン分の画像データを、ラ
インメモリ手段が次のラインをメモリする前に、階調数
だけ順次読み込む。
【0087】中間調制御手段104は読み込んだ1ライ
ン分の画像データから、各階調毎に発熱抵抗体の通電断
続を制御する通電断続データ111を作成し、感熱ヘッ
ドへ送る。
【0088】この通電断続データは感熱ヘッドの発熱抵
抗体の通電断続を制御する。
【0089】これの他に発熱抵抗体の通電時間を制御す
る必要がある。
【0090】中間調制御手段は通電時間を制御するスト
ローブ信号の通電時間を決定するために、通電時間発生
手段106に、ストローブデータを要求する信号を送
る。
【0091】通電時間発生手段106は、通電断続デー
タの階調番号と、印画機構108からの色とインクの特
性の情報と温度検出手段107からの温度によりストロ
ーブデータを決定し中間調制御手段へ送る。
【0092】中間調制御手段はストローブデータから感
熱ヘッドの発熱抵抗体の通電時間を制御するストローブ
信号112を発生し感熱ヘッドへ送る。
【0093】感熱ヘッドでは、階調毎に中間調制御手段
から送られてきた通電断続データとストローブ信号に従
い、印画機構の動作と同調してプリントを行う。
【0094】所定階調分だけ終わると、次のラインデー
タのプリントを行う。
【0095】全ライン分のプリントが終わると1画面分
のプリントが終わる。
【0096】もし、3色カラープリントなら、3色分プ
リントを繰り返す。
【0097】ここで用いられる感熱ヘッドは、図4,
5,6を用いて説明したような原因でコモンドロップに
よる印画濃度変動を発生してしまうような特性を有して
いる。
【0098】図1を用いてコモンドロップ補正の実施例
について説明する。
【0099】図1において説明する本実施例は、発熱抵
抗体のオンデータ数により生じる濃度変動をストローブ
信号のパルス幅あるいはデューティを加減する事で濃度
変動を低減する特徴を持つ。
【0100】図1にコモンドロップ補正を含む中間調制
御装置を示す。
【0101】図1において、201はコモンドロップ補
正手段、202は補正ストローブ信号、である。
【0102】図1では、コモンドロップ補正手段201
は図2中の中間調制御手段104と感熱ヘッド105の
間に挿入してある。
【0103】コモンドロップ補正手段201は、通電時
間発生手段106のストローブデータ110と、中間調
制御手段104からの通電断続データ111を用いてス
トローブ信号112を補正し、補正ストローブ信号20
2を出力する。
【0104】補正ストローブ信号は、発熱抵抗体のオン
データ数に従って通電時間を制御するストローブ信号の
パルス幅やデューティを変化させたものである。
【0105】補正ストローブ信号は、中間調制御手段の
出力のストローブ信号のパルス幅やデューティを加減す
る事で、コモンドロップによる濃度変動を補正する様な
特徴を持つ。
【0106】このように、感熱ヘッドの発熱抵抗体の通
電断続を制御する通電断続データと、通電時間を制御す
るストローブ信号と、このストローブ信号を決定するス
トローブデータから補正ストローブ信号を発生するよう
なコモンドロップ補正手段を中間調制御手段と感熱ヘッ
ドの間に挿入することを特徴とする構成である。
【0107】図3を用いて、本発明の別の実施例を説明
する。
【0108】図3を用いて、コモンドロップ補正の動作
について説明する。
【0109】図3は、図1の中間調制御手段とコモンド
ロップ補正手段の詳細な構成を示す。
【0110】図中、104は中間調制御手段、301は
通電断続を制御する通電断続データを発生するデータ制
御手段、303は通電断続データの階調番号を検出する
階調制御手段、304はストローブ信号を発生するスト
ローブ信号発生手段、201はコモンドロップ補正手
段、302は感熱ヘッドの発熱抵抗体の通電断続状態が
オンかオフの数の少なくともどちらか一方を計数するデ
ータ計数手段、305はストローブ信号の補正量を算出
する補正量算出手段、306は一定の補正率を出力する
補正率発生手段、307は補正量から補正信号を作成す
る補正信号発生手段、308はストローブ信号と補正信
号とから補正ストローブ信号を作成するゲート手段、1
05は感熱ヘッド、106は通電時間発生手段、107
は環境温度と感熱ヘッド温度のどちらか少なくとも一方
を検出する温度検出手段、である。
【0111】続いてこの動作を説明する。
【0112】図1に示した画像データメモリ手段102
からの1ラインの画像データは、ラインメモリ手段10
3で感熱ヘッドの発熱抵抗体に対応した1ラインの画像
としてメモリされる。
【0113】中間調制御手段104のデータ制御手段3
01ではラインメモリ手段103にメモリされている画
像データを所定の階調数繰り返して読み込む。
【0114】読み込んだ画像データに応じて感熱ヘッド
105の個々の発熱抵抗体の通電断続状態がオンかオフ
かを制御する通電断続データを作成し、感熱ヘッド10
5へ転送する。
【0115】この通電断続データは階調毎に作成される
ので、階調制御手段303では通電断続データの階調番
号を検出する。
【0116】中間調制御手段104では、通電断続デー
タを作成した後、階調制御手段303から通電時間発生
手段106にその階調番号のストローブデータを転送す
るように要求信号が送る。
【0117】通電時間発生手段106では、この要求信
号を受け、ストローブ信号発生手段304と、補正量算
出手段305にストローブデータを転送する。
【0118】データ計数手段302では感熱ヘッドに転
送される通電断続データのオンデータ数を階調毎に計数
する。
【0119】このデータ計数結果は補正量算出手段30
5へ送られる。
【0120】補正率発生手段は一定の補正率を出力する
データテーブルである。
【0121】データ計数結果と、ストローブ信号を発生
させるためのストローブデータと、補正率発生手段30
6による補正率とから補正量算出手段305で補正量を
算出する。
【0122】補正信号発生手段では、補正量算出手段3
05の出力に応じた補正信号を作成し、出力する。
【0123】ゲート手段308では、ストローブ信号発
生手段304で発生したストローブ信号と、補正信号発
生手段307で発生した補正信号とを合成し、補正スト
ローブ信号を発生する。
【0124】感熱ヘッド105では、通電断続データで
通電断続状態がオンかオフの発熱抵抗体が決定し、ゲー
ト手段308の出力の補正されたストローブ信号で通電
時間を制御し、実際に発熱が行われる。
【0125】階調毎に、通電断続データ作成からここま
での動作を階調数だけ繰り返す。
【0126】さらに、次のラインについても繰り返す。
【0127】所定のライン数繰り返し、1画面分のプリ
ントを得る。
【0128】また、カラー印画なら、色の数だけ繰り返
す。
【0129】例えば、階調数が256階調なら階調番号
1番から順に256番まで、256回制御が繰り返さ
れ、イエロー,マゼンタ,シアンの三色カラー印画では
3回繰り返される事になる。
【0130】本実施例は、既存の中間調記録装置に付加
する事によりその性能をあげる事が可能な構成である。
【0131】図7,図8でコモンドロップ補正を具体的
に信号波形で説明する。
【0132】両図とも、コモンドロップによって発熱抵
抗体で消費する電力分が下がっているので、通電時間を
加減する事で濃度差を無くす事を特徴とする。
【0133】図7を用いて、具体的な実施例1を説明す
る。
【0134】図7においてストローブ信号オン時間を増
やしてコモンドロップを補正する場合について述べる。
【0135】601はストローブデータ、602は通電
断続データを転送するための転送用クロック、603は
通電断続データ、604は階調毎に中間調制御手段より
出力されるラッチ信号(図1,図3に示さず)、605
はデータ計数結果の出力、606はコモンドロップ補正
前のストローブ信号、607は補正信号発生手段より発
生するコモンドロップの補正信号、608はコモンドロ
ップ補正後の補正ストローブ信号、である。
【0136】図7を図3と関連づけて動作を説明する。
【0137】601で示す信号波形の斜線を施した部分
ではストローブデータが出力されている。
【0138】このストローブデータは、通電断続データ
が中間調制御手段から感熱ヘッドへ出力されるまでに、
階調毎に中間調制御手段に転送される。
【0139】603で示す信号波形は感熱ヘッドの発熱
抵抗体の数に応じた通電断続データである。
【0140】通電断続データ603が転送用クロック6
02で感熱ヘッドに転送されると、通電断続データは感
熱ヘッドの各々の抵抗体の通電断続の状態のオンオフを
決定する。
【0141】コモンドロップ補正回路で、まず、データ
計数手段302で通電断続状態がオンのデータ数を計数
する。
【0142】通電時間発生手段106からのストローブ
データと、補正率発生手段306からの補正率と、ラッ
チ604で出力したデータ計数結果605の出力との3
つの情報が補正量作成手段305に送られる。
【0143】この後、補正量算出手段で補正量を作成し
て、補正信号発生手段で補正信号607を作成し、この
補正信号607とストローブ信号606とをゲート30
8で合成する事で、補正ストローブ信号608を得る。
【0144】通電断続状態がオンの発熱抵抗体数が多い
場合には感熱ヘッドで発生するコモンドロップ量が多い
ため補正量は多く、通電断続状態がオンの発熱抵抗体数
が少ない場合にはコモンドロップ量が少ないため補正量
を少なくする。
【0145】すなわち、コモンドロップによる濃度低下
量と補正した濃度量の和が常にほぼ等しくなるように補
正量を制御する。
【0146】図7ではストローブ信号のオン時間を増や
す部分はストローブ信号のオン時間の終わりの部分で行
っているが、ストローブ信号のオン時間の始まりの部分
でも良い。
【0147】本実施例では、ストローブデータを毎階調
毎に転送しているが、データの変更点のみ転送するよう
に構成してもかまわない。
【0148】コモンドロップによる濃度差を低減する方
法は、ストローブ信号のオン時間を増やす事の他に、次
に述べるストローブ信号のオン時間を減らす方法があ
る。
【0149】これは、コモンドロップの影響が少ない部
分の濃度をコモンドロップの影響が多い部分の濃度まで
引き下げ低減する。
【0150】これによりコモンドロップによる濃度差を
無くす事ができる。
【0151】図8を用いて別の実施例について説明す
る。
【0152】図8にストローブ信号のオン時間を減らす
場合について述べる。
【0153】651はストローブデータ、652は通電
断続データの転送用クロック、653は通電断続デー
タ、654は階調毎に中間調制御手段より出力されるラ
ッチ信号(図1,図3に示さず)、655はデータ計数
手段の出力、656はコモンドロップ補正前のストロー
ブ信号、657は補正信号発生手段より発生するストロ
ーブを補正する補正信号、658はコモンドロップ補正
後の補正ストローブ信号、である。
【0154】動作について説明する。
【0155】651で示す信号波形の斜線を施した部分
ではストローブデータが出力されている。
【0156】このストローブデータは、通電断続データ
が中間調制御手段から感熱ヘッドへ出力されるまでに、
階調毎に中間調制御手段に転送される。
【0157】653で示す信号波形は感熱ヘッドの発熱
抵抗体の数に応じた通電断続データである。
【0158】通電断続データ653が転送用クロック6
52で感熱ヘッドに転送されると、通電断続データは感
熱ヘッドの各々の抵抗体の通電断続の状態のオンオフを
決定する。
【0159】データ計数手段302で通電断続状態がオ
ンのデータ数を計数する。
【0160】通電時間発生手段106からのストローブ
データと、補正率発生手段306からの補正率と、ラッ
チ654で出力したデータ計数結果655の出力との情
報が補正量算出手段305に送られる。
【0161】この後、補正量算出手段で補正量を作成
し、補正信号発生手段で補正信号657を作成し、この
補正信号657とストローブ信号656とをゲート手段
308で合成する事で、補正ストローブ信号658を得
る。
【0162】濃度差を無くすには、通電断続状態がオン
の発熱抵抗体の数が少なくてコモンドロップの影響が少
ない部分の濃度を、通電断続状態がオンの発熱抵抗体の
数が多くてコモンドロップの影響が多い部分の濃度まで
引き下げる事である。
【0163】このようにする事で濃度差を無くす。
【0164】オンデータ数が少ない場合にはコモンドロ
ップの影響が少ないが、補正量は多くする。
【0165】オンデータ数が多い場合にはコモンドロッ
プの影響が多いが、補正量を少なくする。
【0166】これによりコモンドロップの影響が少ない
部分の濃度を、コモンドロップの影響が多い部分の濃度
まで下げる。
【0167】すなわち、コモンドロップによる濃度低下
量を補正した結果、濃度差を視覚的に目立たなくする事
できる。
【0168】図8ではストローブ信号のオン時間の始ま
り側から減らしているが、終わり側でも良い。
【0169】本実施例では発熱抵抗体の通電断続状態が
「オン」の数を計数するように構成したが、全体の発熱
抵抗数はあらかじめわかっているので通電断続状態が
「オフ」の抵抗体の数を計数しても同様の効果を得られ
る事は明かである。
【0170】また、補正率発生手段はヘッド等の特性に
よって定まるほぼ一定の補正率を決定するデータテーブ
ルである。
【0171】図9に、より具体的に構成した本発明の実
施例を示す。
【0172】図9はストローブ信号のオン時間の始まり
を減らす方法である。
【0173】図9において 104は中間調制御手段、359は感熱ヘッドへの通電
断続データの出力端子、360は印画する階調番号毎に
ラッチ信号を出す階調制御信号出力端子、361は通電
断続データを感熱ヘッドへ転送する転送クロックの出力
端子、362は中間調制御手段が発生するストローブ信
号の出力端子、363は通電時間発生手段へストローブ
データを要求する信号の出力端子、302はデータ計数
手段、351は転送用クロック毎にオンデータの数を加
算するアダー、352はオンデータの数を前の積算結果
と積算するアダー、353はアダー352の出力を転送
クロック毎にアダー352の入力へ送り返すラッチ、3
54は1ライン分の積算結果を補正量算出手段305へ
送るラッチ、305はオンデータの積算値と、通電時間
と補正率とを乗算して補正量を算出する補正量算出手
段、306は一定の補正率を出力する補正率発生手段、
307は補正信号発生手段、355は補正量から補正信
号を発生するための基準クロック発生器であるOSC、
356はストローブ信号の通電開始から基準クロックを
計数するカウンタ、357は補正量算出手段305の出
力とカウンタ356が一致したらパルスを出す一致検出
手段 358は補正信号を発生させるためのRSラッチ、30
8は補正前のストローブ信号と補正信号を合成するゲー
ト手段、105は感熱ヘッド、309,310,311
はシフトレジスタ、106は通電時間発生手段、364
は中間調制御手段へストローブデータを転送する出力端
子、である。
【0174】続いて図9の動作を説明する。
【0175】本実施例で用いる感熱ヘッドは、8分割入
力で各々が64段のシフトレジスタが内部で接続されて
いるような感熱ヘッドである。
【0176】そのため、中間調制御手段104からの通
電断続データ線は8本ある。
【0177】感熱ヘッドは通常数百から数千個の発熱抵
抗体を有する場合、直列に転送された通電断続データを
シフトレジスタに入力し階調番号出力端子から出力され
た信号で並列に変換するよう構成されている。
【0178】感熱ヘッドの個々の抵抗体の「オン」状態
を計数するために転送クロック1クロック毎に8本のデ
ータ線中のオンデータ数を計数する。
【0179】アダー351はデータ幅1ビット8入力の
足し算器である。
【0180】これにより8本のデータ線中の「オン」の
数を計数する事ができる。
【0181】この加算結果を感熱ヘッド内のシフトレジ
スタの段数だけ(本実施例の例では64回)繰り返す。
【0182】アダー352とラッチ353を用いて、ク
ロック毎にアダー352でアダー351の出力を加算し
ていくと1ラインの階調毎のオンデータ数が得られる。
【0183】1ラインの階調毎のオンデータ数をラッチ
354で出力する様にすれば、階調毎に感熱ヘッド全体
の各発熱抵抗体のオンデータ数を計数できる。
【0184】ラッチ353は次の階調のオンデータ数の
計数のために階調毎にクリアする。(クリア制御は図示
せず。)ラッチ354から出力された1階調分のデータ
計数手段の結果は補正量を算出するため、補正量算出手
段305で用いられる。
【0185】中間調制御手段からのストローブ信号は現
在印画している階調番号と色と温度とインクの感熱濃度
特性によって異なる長さの通電時間を持つので、このス
トローブ信号と1階調分のデータ計数結果、そして補正
率発生手段の補正率から、補正量が定まる。
【0186】作成した補正量は一致検出手段357に入
力される。
【0187】一致検出手段357のもう1つの入力端子
には、ストローブ信号のオン時間開始より基準クロック
発振器355から出力されるクロックをカウントするカ
ウンタ356の出力を接続する。
【0188】カウンタ356は、中間調出力手段のスト
ローブ信号の通電開始のタイミングから基準クロック3
55の出力のカウントを開始する。
【0189】一致検出手段は、2つの信号を比較してカ
ウンタの出力と補正データの示す値の一致を表すパルス
を出力する。RSラッチにて、ストローブの通電開始で
始まり、一致検出手段の一致出力で終わる補正信号を出
力する。
【0190】この補正信号と中間調制御手段104の発
生するストローブ信号をゲート部308で合成し図8の
658に示したような補正ストローブ信号を得る。
【0191】また、ストローブの長さは、カラー印画の
場合はインクの色によって、あるいは、階調番号や環境
温度、感熱ヘッドの温度によっても異なる。
【0192】補正量には、概略式1のような関係があ
る。
【0193】 (補正量)=(HO)×(ST)×(CO)/(AL)/(CK) HO:補正率 ST:ストローブ信号オン時間 CO:通電断続状態がオフの計数値 AL:感熱ヘッドの総抵抗数 CK:補正データから補正信号を発生するための基準と
なるクロック周期 また、実験によれば補正量は、最大で補正前のストロー
ブ信号のオン時間の数%程度であった。
【0194】次に本発明の別の実施例を図10を用いて
説明する。
【0195】701はコモンドロップ補正手段を含む中
間調制御手段、301はデータ制御手段、302はデー
タ計数手段、303は階調制御手段、306は補正率発
生手段、105は感熱ヘッド、106は通電時間発生手
段、107は温度検出手段、702はデータ計数手段と
通電時間発生手段と補正率発生手段とから、補正された
ストローブデータを算出する補正ストローブデータ算出
手段、703は補正ストローブデータ発生手段の出力か
ら補正ストローブ信号を発生する補正ストローブ信号発
生手段、である。
【0196】続いて動作を説明する。
【0197】コモンドロップ補正手段を含む中間調制御
手段701では、通電断続データを発生させるデータ制
御手段301で感熱ヘッドの抵抗体のオンオフを制御す
る。
【0198】図3の実施例と同様に通電断続状態がオン
かオフの数の少なくともどちらか一方をデータ計数手段
302で計数する。
【0199】本実施例では、補正されたストローブ信号
を直接発生する。
【0200】補正ストローブデータ算出手段702で
は、通電時間発生手段106からのストローブデータを
データ計数手段302の出力と補正率発生手段306の
出力に従い補正する。補正ストローブ信号発生手段70
3では、補正ストローブデータより直接補正ストローブ
を発生する。
【0201】この補正ストローブ信号で感熱ヘッドの抵
抗体の通電時間を制御する。
【0202】本実施例では図3に示した実施例に比べ、
回路規模が少なくなる特徴がある。
【0203】本発明の別の実施例を図11を用いて説明
する。
【0204】図中、801はラインメモリ手段、802
は画像データと補正データを合成する合成手段、803
はラインメモリ手段801と同等の容量の補助ラインメ
モリ手段、804は画像データの階調毎の通電断続状態
がオンかオフの少なくともどちらか一方を計数するデー
タ計数手段、805は階調を制御する階調番号制御手
段、806はデータ計数手段の出力と階調番号制御手段
の出力から補正データを持つ補正量算出手段、807は
階調毎の補正量算出手段の出力を加算する加算手段、8
08は階調番号の情報を持つ画像データ、809は補正
データ、810は階調毎にすべての階調での補正データ
が加算された補正データ、104は中間調制御手段、3
01はデータ制御手段、304はストローブ信号発生手
段、105は感熱ヘッド、である。
【0205】続いて動作を説明する。
【0206】ラインメモリ手段801は1ライン分の発
熱抵抗体に相当する画像データをメモリしている。
【0207】本実施例では、画像データの階調番号の情
報を加減する事で、発熱抵抗体の通電時間を加減し、濃
度を補正し、濃度変動を軽減する。
【0208】ラインメモリの画像データの階調毎の通電
断続状態のオンあるいはオフの少なくともどちらか一方
をデータ計数手段804で計数する。
【0209】階調番号制御手段805は、ラインメモリ
手段の階調毎の読みだしを制御する。また、階調番号を
補正量算出手段へ出力する。
【0210】補正量算出手段806は階調毎にあらかじ
め定められた補正データをデータ計数手段の出力により
出力する。
【0211】この補正データは階調毎に出力されるの
で、階調毎に各発熱抵抗体の補正データを加算し、1ラ
イン分の各発熱抵抗体の補正データとする。
【0212】1ライン分の補正データが得られた後に、
この1ライン分の補正データと前記画像データ808を
演算手段802で演算し補正された画像データを得る。
【0213】この補正された画像データを803の補助
ラインメモリ手段に蓄え中間調制御手段へ送る。
【0214】続いて、従来の中間調記録装置と同様にデ
ータ調制御手段301、ストローブ信号発生手段304
により感熱ヘッド105を制御しプリントする。
【0215】補正データは感熱ヘッドや周囲の温度、イ
ンクや印画紙の種類によって異なるので、これらの情報
によりさらに適切な補正データを決定するようにする
と、より高精度の補正効果が得られる。
【0216】画像メモリ手段の画像データについて任意
の1ラインの画像データを所定の階調分だけ繰り返し読
み出せる構成なら、図11のラインメモリ手段801を
設けずとも同様の結果が得られる。
【0217】本発明の別の実施例を図12を用いて説明
する。
【0218】図中、901はストローブデータにより異
なる基準クロックを発生する補正用クロック発生手段、
である。
【0219】続いて動作について説明する。
【0220】中間調制御手段701では、通電断続デー
タを発生させるデータ制御手段301で感熱ヘッドの抵
抗体のオンオフを制御する。
【0221】図3の実施例と同様に通電断続状態がオン
かオフの数の少なくともどちらか一方をデータ計数手段
302で計数する。
【0222】このデータ計数結果は補正量算出手段30
5へ送られる。
【0223】補正率発生手段は一定の補正率を出力する
データテーブルである。
【0224】データ計数結果と補正率発生手段306に
よる補正率とから補正量算出手段305で補正量を算出
する。
【0225】補正用クロック発生手段はストローブデー
タにより異なる基準クロックを決定する。
【0226】補正信号発生手段では、補正量算出手段3
05の出力から補正用クロック発生手段の出力で補正信
号を作成し、出力する。
【0227】この補正信号を請求項2記載のゲート手段
308に送り、合成手段の出力により補正ストローブ信
号を発生する。
【0228】感熱ヘッド105では、通電断続データで
通電断続状態がオンかオフの発熱抵抗体が決定し、ゲー
ト手段308の出力の補正されたストローブ信号で通電
時間を制御し、実際に発熱が行われる。
【0229】補正量発生手段の出力は、例えば256段
階で示される様な、データ計数結果で決まる補正量であ
る。これは、階調が異なり、通電時間を決定するストロ
ーブデータが異なっても、データ計数結果が同じなら補
正量は同じになる。
【0230】この出力をストローブデータで決定する補
正用クロックにより異なる補正信号を発生する。
【0231】
【発明の効果】本発明によれば、感熱ヘッドを用いた中
間調記録装置のコモンドロップによる濃度変動を低減で
きる。
【0232】これにより濃度変動が少なく、コモンドロ
ップが視覚的に目立ちにくい高画質な中間調記録装置を
提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図2】従来の中間調記録装置の全体の構成図である。
【図3】本発明の第2の発明の実施例を示す構成図であ
る。
【図4】従来の装置での感熱ヘッドの外観図である。
【図5】従来の装置での感熱ヘッドのコモン抵抗と発熱
する抵抗体の回路図である。
【図6】従来の装置でのコモンドロップが生じる図形と
その濃度グラフを示す図である。
【図7】本発明の第2の発明の実施例1の波形図であ
る。
【図8】本発明の第2の発明の実施例2の波形図であ
る。
【図9】本発明の第2の発明の詳細な実施例を示す構成
図である。
【図10】本発明の第3の発明の実施例を示す中間調制
御手段の全体の構成図である。
【図11】本発明の第4の発明の実施例を示す中間調制
御手段の構成図である。
【図12】本発明の第5の発明の実施例を示す中間調制
御手段の構成図である。
【符号の説明】
101…入力端子、102…画像データメモリ、103
…ラインメモリ、104…中間調制御、105…サーマ
ルヘッド、106…通電時間発生手段、107…サーマ
ルヘッド温度検出手段、108…印画機構、109…シ
ステムコントローラ、201…コモンドロップ補正部、
301…データ制御手段、302…データ計数手段、3
03…階調検出手段、304…ストローブ信号発生手
段、305…補正量算出手段、306…補正率発生手
段、307…補正信号発生手段、308…ゲート部、3
09…シフトレジスタ1、310…シフトレジスタ2、
311…シフトレジスタ3。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 持丸 芳明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 庄司 順一 茨城県勝田市稲田1410番地株式会社日立製 作所AV機器事業部内 (72)発明者 石飛 竜哉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 木村 寛之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱により記録を行う複数の抵抗体よりな
    る感熱ヘッドと、 感熱ヘッドの個々の抵抗体の通電断続を制御する通電断
    続データ及び通電時間を制御するストローブ信号を発生
    する中間調制御手段と、 ストローブ信号の通電時間を決定するストローブデータ
    を出力する通電時間発生手段とで構成される中間調記録
    装置において、 ストローブデータ及び通電断続データからストローブ信
    号を補正する補正信号を作成する手段を有し、補正信号
    とストローブ信号から補正ストローブ信号を合成する手
    段からなるコモンドロップ補正手段を備え、補正ストロ
    ーブ信号で感熱ヘッドの抵抗体の通電時間を制御する様
    に構成したことを特徴とする中間調記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の中間調記録装置においてコ
    モンドロップ補正手段は、 前記中間調制御手段から発生する通電断続データの通電
    断続状態のオンかオフの少なくともどちらか一方を計数
    するデータ計数手段と、 ストローブ信号のパルス幅あるいはデューティーを変化
    させるための補正率を発生する補正率発生手段と、 データ計数手段の出力及び前記の通電時間発生手段の出
    力のストローブデータ及び補正率発生手段の出力から補
    正量を求める補正量算出手段と、 補正量から補正信号を作成する補正信号発生手段と、 補正信号発生手段の出力で前記ストローブ信号を補正す
    る様に合成するゲート手段を有する事を特徴とする中間
    調記録装置。
  3. 【請求項3】発熱により記録を行う複数の抵抗体よりな
    る感熱ヘッドと、 感熱ヘッドの個々の抵抗体の通電断続を制御する通電断
    続データ及び通電時間を制御するストローブ信号を発生
    する中間調制御手段と、 ストローブ信号の通電時間を決定するストローブデータ
    を出力する通電時間発生手段とで構成される中間調記録
    装置において、 前記中間調制御手段から発生する通電断続データの通電
    断続状態がオンかオフの少なくともどちらか一方を計数
    するデータ計数手段と、 ストローブ信号のパルス幅やデュティーを変化させる補
    正率を発生する補正率発生手段と、 前記、通電時間制御手段からのストローブデータ及びデ
    ータ計数手段の出力及び補正率発生手段の出力より、補
    正ストローブデータを求める手段と、 補正ストローブデータから補正ストローブ信号を発生す
    る補正ストローブ信号発生手段を有し、補正ストローブ
    信号で感熱ヘッドの抵抗体の通電時間を制御する様に構
    成した事を特徴とする中間調記録装置。
  4. 【請求項4】発熱により記録を行う複数の抵抗体よりな
    る感熱ヘッドと、 1ライン分の画像データが記録されているラインメモリ
    手段と、 感熱ヘッドの個々の抵抗体の通電断続を制御する通電断
    続データ及び通電時間を制御するストローブ信号を発生
    する、前記感熱ヘッドと前記ラインメモリを接続した中
    間調制御手段と、 前記中間調制御手段に接続した、ストローブ信号の通電
    時間を決定するストローブデータを出力する通電時間発
    生手段とで構成される中間調記録装置において、 ラインメモリに記憶されている画像データについて各階
    調毎に抵抗体の通電断続状態がオンかオフの数の少なく
    ともどちらか一方を計数するデータ計数手段と、 階調番号を制御する階調番号制御手段と、 データ計数手段の出力及び階調番号制御手段の出力か
    ら、各抵抗体の通電断続データの階調番号補正量を求め
    る補正量算出手段と、 補正量算出手段の出力を階調毎に加算する加算手段と、 全階調の加算後の加算手段の出力を、前記ラインメモリ
    手段の出力の画像データと演算する演算手段とを有し、
    演算手段の出力で前記中間調制御手段を動作させる様に
    構成したことを特徴とする中間調記録装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の中間調記録装置においてコ
    モンドロップ補正手段は、 前記中間調制御手段から発生する通電断続データの通電
    断続状態のオンかオフの少なくともどちらか一方を計数
    するデータ計数手段と、 ストローブ信号のパルス幅あるいはデューティーを変化
    させるための補正率を発生する補正率発生手段と、 データ計数手段の出力及び補正率発生手段の出力から補
    正量を求める補正量算出手段と、 前記通電時間発生手段の出力のストローブデータで決定
    する補正用クロックを発生する補正用クロック発生手段
    と、 前記補正量算出手段の出力及び前記補正用クロック発生
    手段の出力から補正信号を作成する補正信号発生手段
    と、 補正信号発生手段の出力で前記ストローブ信号を補正す
    る様に合成するゲート手段を有する事を特徴とする中間
    調記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003097367A1 (fr) * 2002-05-22 2003-11-27 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Systeme d'impression

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