JP3202331B2 - 中間調記録装置 - Google Patents
中間調記録装置Info
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- JP3202331B2 JP3202331B2 JP16118492A JP16118492A JP3202331B2 JP 3202331 B2 JP3202331 B2 JP 3202331B2 JP 16118492 A JP16118492 A JP 16118492A JP 16118492 A JP16118492 A JP 16118492A JP 3202331 B2 JP3202331 B2 JP 3202331B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白黒2値だけでなくそ
の中間の濃淡を表現可能な中間調記録を行なう中間調記
録装置に係り、その中間調記録を記録の内容変化、およ
びサーマル(感熱)ヘッドの構造に起因する濃度変動に
対して安定に記録を行なうサーマルヘッドを使用した中
間調記録装置に関する。
の中間の濃淡を表現可能な中間調記録を行なう中間調記
録装置に係り、その中間調記録を記録の内容変化、およ
びサーマル(感熱)ヘッドの構造に起因する濃度変動に
対して安定に記録を行なうサーマルヘッドを使用した中
間調記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドを用いた中間調記録装置
の場合、サーマルヘッドの構造に起因したコモンドロッ
プ電圧による濃度変動がある。このコモンドロップにつ
いて、図を参照して説明する。図3は感熱転写記録装置
によく用いられるサーマルヘッドの外観図である。図に
おいて、サーマルヘッドは、セラミック基板803上に
形成された発熱抵抗体アレイ804と、それぞれ対応す
る抵抗体に印刷配線部805に形成されたパターンとボ
ンディングワイヤ806を介して接続されたドライバと
してのシフトレジスタ、ラッチ、ドライバ等からなる集
積回路807と、厚膜プロセス等で製造されるコモン電
極801と、薄膜プロセス等で製造されるコモン電極8
02と、通電データの入力コネクタ808と、抵抗体印
加用電源の入力コネクタ809とから基本的に構成され
ている。
の場合、サーマルヘッドの構造に起因したコモンドロッ
プ電圧による濃度変動がある。このコモンドロップにつ
いて、図を参照して説明する。図3は感熱転写記録装置
によく用いられるサーマルヘッドの外観図である。図に
おいて、サーマルヘッドは、セラミック基板803上に
形成された発熱抵抗体アレイ804と、それぞれ対応す
る抵抗体に印刷配線部805に形成されたパターンとボ
ンディングワイヤ806を介して接続されたドライバと
してのシフトレジスタ、ラッチ、ドライバ等からなる集
積回路807と、厚膜プロセス等で製造されるコモン電
極801と、薄膜プロセス等で製造されるコモン電極8
02と、通電データの入力コネクタ808と、抵抗体印
加用電源の入力コネクタ809とから基本的に構成され
ている。
【0003】このような構造のサーマルヘッドでは、薄
膜等で製造されるコモン電極802と厚膜等で製造され
るコモン電極803の先に複数の抵抗体が接続されてい
る。そのため前記2種類のコモン電極802,803を
流れる電流により電圧降下が発生する。このコモン電極
802,803で生じる電圧降下を一般にコモンドロッ
プと呼んでいる。発熱抵抗体アレイ804に印加される
電圧はコモンドロップによって生じた電圧降下分だけ低
下し、発熱抵抗体の発熱量低下を招く。結果として同時
に印画している印画濃度が低下し、印画品位の劣化を招
くことになる。
膜等で製造されるコモン電極802と厚膜等で製造され
るコモン電極803の先に複数の抵抗体が接続されてい
る。そのため前記2種類のコモン電極802,803を
流れる電流により電圧降下が発生する。このコモン電極
802,803で生じる電圧降下を一般にコモンドロッ
プと呼んでいる。発熱抵抗体アレイ804に印加される
電圧はコモンドロップによって生じた電圧降下分だけ低
下し、発熱抵抗体の発熱量低下を招く。結果として同時
に印画している印画濃度が低下し、印画品位の劣化を招
くことになる。
【0004】図4にサーマルヘッドの抵抗体付近の回路
図を示す。図中、RH0,RH1,・・・RHn・・・
が印画用の発熱抵抗体で(図では一部分省略して示
す)、発熱抵抗体RH0,RH1,・・・RHn・・・
のそれぞれに対応して各々オン、オフするためのスイッ
チ素子SW1,SW2,・・・SWn・・・が接続され
ている。RA,RB,R1,R2,・・・Rn・・・が
コモン抵抗である。これらはコモン電極の抵抗値として
分布定数的に存在する。
図を示す。図中、RH0,RH1,・・・RHn・・・
が印画用の発熱抵抗体で(図では一部分省略して示
す)、発熱抵抗体RH0,RH1,・・・RHn・・・
のそれぞれに対応して各々オン、オフするためのスイッ
チ素子SW1,SW2,・・・SWn・・・が接続され
ている。RA,RB,R1,R2,・・・Rn・・・が
コモン抵抗である。これらはコモン電極の抵抗値として
分布定数的に存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図5を用いて
従来装置におけるコモンドロップによる濃度変動につい
て説明する。例えば図5に示すような斜線で示す一定の
濃度の中に階段状の白エリアがあるような印画を行なう
と図中のa−a’線上の濃度はグラフの実線の様にな
る。なお、点線で示される濃度は、印画の目標濃度であ
る。ここでは印画はaからa’方向に進み、サーマルヘ
ッドの抵抗体アレイ804の並んでいる方向はそれと垂
直方向である。通電している抵抗体の数が多いほどコモ
ンドロップ量が多く発生し、抵抗体アレイ804に印加
される電圧が下がってしまい濃度変動となる。すなわ
ち、通電している抵抗体の数が多いとコモン電極80
1,802を流れる電流が増加し、コモン電極801,
802の抵抗による電圧降下が増大することになる。そ
の結果、抵抗体に印加される電圧が低下し、印画濃度が
低下することになり、このコモンドロップ量の変化が濃
度変動となって現われる。
従来装置におけるコモンドロップによる濃度変動につい
て説明する。例えば図5に示すような斜線で示す一定の
濃度の中に階段状の白エリアがあるような印画を行なう
と図中のa−a’線上の濃度はグラフの実線の様にな
る。なお、点線で示される濃度は、印画の目標濃度であ
る。ここでは印画はaからa’方向に進み、サーマルヘ
ッドの抵抗体アレイ804の並んでいる方向はそれと垂
直方向である。通電している抵抗体の数が多いほどコモ
ンドロップ量が多く発生し、抵抗体アレイ804に印加
される電圧が下がってしまい濃度変動となる。すなわ
ち、通電している抵抗体の数が多いとコモン電極80
1,802を流れる電流が増加し、コモン電極801,
802の抵抗による電圧降下が増大することになる。そ
の結果、抵抗体に印加される電圧が低下し、印画濃度が
低下することになり、このコモンドロップ量の変化が濃
度変動となって現われる。
【0006】コモンドロップによる濃度変動は主として
コモン抵抗RAおよびRBによって生じる。この二つは
抵抗値がコモン抵抗R1,R2・・・Rn・・・に比較
して大きいためである。すなわち、コモン抵抗R1,R
2・・・Rn・・・は隣接する抵抗体RH0,RH1,
・・・RHn・・・を接続しているコモン導体の抵抗値
であり、隣接している抵抗体は1ミリあたり6個程度の
密度で作成されるためコモン抵抗RA,RBに比べて短
く、小さな抵抗値しか持たない。
コモン抵抗RAおよびRBによって生じる。この二つは
抵抗値がコモン抵抗R1,R2・・・Rn・・・に比較
して大きいためである。すなわち、コモン抵抗R1,R
2・・・Rn・・・は隣接する抵抗体RH0,RH1,
・・・RHn・・・を接続しているコモン導体の抵抗値
であり、隣接している抵抗体は1ミリあたり6個程度の
密度で作成されるためコモン抵抗RA,RBに比べて短
く、小さな抵抗値しか持たない。
【0007】この発明は、このような従来技術の実状に
鑑みてなされたもので、その目的は、主としてコモン抵
抗RA,RBに起因するコモンドロップを抑え、コモン
ドロップに起因する濃度変動を実用上十分なレベルまで
低減し、視覚的に目だたなくなるように補正可能な中間
調記録装置を提供することにある。
鑑みてなされたもので、その目的は、主としてコモン抵
抗RA,RBに起因するコモンドロップを抑え、コモン
ドロップに起因する濃度変動を実用上十分なレベルまで
低減し、視覚的に目だたなくなるように補正可能な中間
調記録装置を提供することにある。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、発熱により記録を行なう複数の抵抗体よ
りなるサーマルヘッドと、サーマルヘッドの個々の抵抗
体の通電のオン、オフを制御するデータ制御手段と、抵
抗体の通電時間を制御する通電時間制御手段とを有する
中間調記録装置において、データ制御手段の出力からオ
ン、オフする抵抗体の数の少なくともいずれか一方を計
数する計数手段と、サーマルヘッドおよび環境の温度を
検出する温度検出手段と、階調番号と計数手段の出力と
温度検出手段の出力で参照される所定数の抵抗体毎に構
成された補正データテーブルと、補正データテーブルの
出力から補正信号を発生する補正信号発生手段とを備
え、前記通電時間制御手段は、階調番号によって異なる
長さのストローブ信号を発生し、前記補正信号発生手段
の出力でストローブ信号を補正し、補正したストローブ
信号でサーマルヘッドの抵抗体の通電時間を制御するよ
うに構成した。
め、本発明は、発熱により記録を行なう複数の抵抗体よ
りなるサーマルヘッドと、サーマルヘッドの個々の抵抗
体の通電のオン、オフを制御するデータ制御手段と、抵
抗体の通電時間を制御する通電時間制御手段とを有する
中間調記録装置において、データ制御手段の出力からオ
ン、オフする抵抗体の数の少なくともいずれか一方を計
数する計数手段と、サーマルヘッドおよび環境の温度を
検出する温度検出手段と、階調番号と計数手段の出力と
温度検出手段の出力で参照される所定数の抵抗体毎に構
成された補正データテーブルと、補正データテーブルの
出力から補正信号を発生する補正信号発生手段とを備
え、前記通電時間制御手段は、階調番号によって異なる
長さのストローブ信号を発生し、前記補正信号発生手段
の出力でストローブ信号を補正し、補正したストローブ
信号でサーマルヘッドの抵抗体の通電時間を制御するよ
うに構成した。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】上記のように構成すると、補正データテーブル
を計数手段の出力と温度検出手段の出力からのみ参照す
るのではなく階調番号の出力も対象になり、この三者を
もとに参照した補正データテーブルの補正データから補
正信号を発生し、この補正信号に基づいて同様にしてサ
ーマルヘッドの抵抗体の通電時間が制御される。その
際、補正データテーブルを所定数の抵抗体毎、例えば8
個あるいは16個毎に補正データテーブルを構成する。
これによって、機器の構成を簡単にすることができる。
を計数手段の出力と温度検出手段の出力からのみ参照す
るのではなく階調番号の出力も対象になり、この三者を
もとに参照した補正データテーブルの補正データから補
正信号を発生し、この補正信号に基づいて同様にしてサ
ーマルヘッドの抵抗体の通電時間が制御される。その
際、補正データテーブルを所定数の抵抗体毎、例えば8
個あるいは16個毎に補正データテーブルを構成する。
これによって、機器の構成を簡単にすることができる。
【0018】
【0019】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0020】図1は実施例に係るサーマルヘッドを使用
した中間調記録装置の全体の構成を示すブロック図であ
る。同図においてサーマルヘッド208の前段には、シ
ステムコントローラ209によって制御される入力イン
タフェース回路202、画像データメモリ203、ライ
ンメモリ304、中間調制御手段205、およびコモン
ドロップ補正手段206が設けられている。システムコ
ントローラ209は印画のための機械的動作を行う印画
機構部210の制御も司る。なお、サーマルヘッドには
電源207が接続され、入力インタフェース回路202
にはデータを入力が入力される入力端子201が接続さ
れている。
した中間調記録装置の全体の構成を示すブロック図であ
る。同図においてサーマルヘッド208の前段には、シ
ステムコントローラ209によって制御される入力イン
タフェース回路202、画像データメモリ203、ライ
ンメモリ304、中間調制御手段205、およびコモン
ドロップ補正手段206が設けられている。システムコ
ントローラ209は印画のための機械的動作を行う印画
機構部210の制御も司る。なお、サーマルヘッドには
電源207が接続され、入力インタフェース回路202
にはデータを入力が入力される入力端子201が接続さ
れている。
【0021】画像データメモリ203は印画する画像に
対応したメモリ容量を有し、ラインメモリ204は印画
に用いるサーマルヘッド1ラインに対応したデータを記
憶する。中間調制御手段205はラインメモリ204の
データを濃淡を有する中間調で印画するための制御を司
る。サーマルヘッド208は複数の抵抗体を前述のよう
に直線上に配置したもので、電源207から発熱用の電
力の供給を受ける。以下、同等と見なせる構成要素には
同一の参照符号を付し、重複する各部の説明は省略す
る。
対応したメモリ容量を有し、ラインメモリ204は印画
に用いるサーマルヘッド1ラインに対応したデータを記
憶する。中間調制御手段205はラインメモリ204の
データを濃淡を有する中間調で印画するための制御を司
る。サーマルヘッド208は複数の抵抗体を前述のよう
に直線上に配置したもので、電源207から発熱用の電
力の供給を受ける。以下、同等と見なせる構成要素には
同一の参照符号を付し、重複する各部の説明は省略す
る。
【0022】このように構成された中間調記録装置で
は、入力端子201から入力された信号は信号に合致し
た入力インタフェース回路202で処理され、1画面の
大きさを持った画像データメモリ203に記録される。
記録された画像データは印画に用いるサーマルヘッド2
08に対応した大きさを持ったラインメモリ204に呼
び出される。中間調制御手段205ではラインメモリ2
04から1ライン分のデータを読み出し、サーマルヘッ
ド208の各々の抵抗体1ドットごとに通電を断続制御
するような通電断続制御データを作成し、サーマルヘッ
ド208に転送する。その後、通電時間を制御するスト
ローブ信号を発生してサーマルヘッド208に通電す
る。これを所定の階調数だけ繰り返し中間調印画を行
う。これらは、印画機構210の動作と同調して行われ
る。ここで用いられるサーマルヘッド208自体は、図
3ないし図5を用いて説明したような原因でコモンドロ
ップによる印画濃度変動を発生してしまうような特性を
有しているが、この特性から生じる濃度変動をコモンド
ロップ補正手段206によって補正する。
は、入力端子201から入力された信号は信号に合致し
た入力インタフェース回路202で処理され、1画面の
大きさを持った画像データメモリ203に記録される。
記録された画像データは印画に用いるサーマルヘッド2
08に対応した大きさを持ったラインメモリ204に呼
び出される。中間調制御手段205ではラインメモリ2
04から1ライン分のデータを読み出し、サーマルヘッ
ド208の各々の抵抗体1ドットごとに通電を断続制御
するような通電断続制御データを作成し、サーマルヘッ
ド208に転送する。その後、通電時間を制御するスト
ローブ信号を発生してサーマルヘッド208に通電す
る。これを所定の階調数だけ繰り返し中間調印画を行
う。これらは、印画機構210の動作と同調して行われ
る。ここで用いられるサーマルヘッド208自体は、図
3ないし図5を用いて説明したような原因でコモンドロ
ップによる印画濃度変動を発生してしまうような特性を
有しているが、この特性から生じる濃度変動をコモンド
ロップ補正手段206によって補正する。
【0023】次いで、図2に中間制御手段205と、コ
モンドロップ補正手段の詳細を示し、同図を参照してコ
モンドロップ補正手段206の構成について説明する。
モンドロップ補正手段の詳細を示し、同図を参照してコ
モンドロップ補正手段206の構成について説明する。
【0024】ラインメモリ204の後段の中間調制御手
段205は、データ制御部102、通電時間制御部10
3、階調制御部104とからなり、中間調制御手段20
5の後段のコモンドロップ補正手段206は、オン数計
数部105、ゲート106、補正信号出力部107、お
よび補正データテーブル108からなっている。
段205は、データ制御部102、通電時間制御部10
3、階調制御部104とからなり、中間調制御手段20
5の後段のコモンドロップ補正手段206は、オン数計
数部105、ゲート106、補正信号出力部107、お
よび補正データテーブル108からなっている。
【0025】データ制御部102は通電を断続制御する
データを制御し、通電時間制御部205は通電時間を制
御するストローブ信号を発生し、階調制御部104はタ
イミングと階調数を制御する。オン数計数部105は中
間調からサーマルヘッドへの通電ドット数を積算し、補
正データテーブル108はリードオンリーメモリ(以下
ROM)等で構成され、中間調の階調制御のための補正
データが書き込まれている。ゲート部106はストロー
ブ信号と補正信号から補正したストローブ信号を得るた
めのものである。なお、符号208はサーマルヘッド、
符号109はサーマルヘッドや環境温度を検出する温度
検出手段、符号101は端子、符号110はシステムコ
ントローラ209から出力される色指定信号を示す。
データを制御し、通電時間制御部205は通電時間を制
御するストローブ信号を発生し、階調制御部104はタ
イミングと階調数を制御する。オン数計数部105は中
間調からサーマルヘッドへの通電ドット数を積算し、補
正データテーブル108はリードオンリーメモリ(以下
ROM)等で構成され、中間調の階調制御のための補正
データが書き込まれている。ゲート部106はストロー
ブ信号と補正信号から補正したストローブ信号を得るた
めのものである。なお、符号208はサーマルヘッド、
符号109はサーマルヘッドや環境温度を検出する温度
検出手段、符号101は端子、符号110はシステムコ
ントローラ209から出力される色指定信号を示す。
【0026】引き続き、上述のように構成された中間調
記録装置の動作について説明する。図1に示した画像デ
ータメモリ203からの画像データは、図2の端子10
1を通りラインメモリ204にサーマルヘッド208に
対応した1ラインの画像として記録される。中間調制御
手段205のデータ制御部102ではラインメモリ20
4の内容を所定の階調数繰り返して読み出す。データ制
御部102では、さらに、読み出したデータに応じてサ
ーマルヘッド208の個々の抵抗体の通電を断続制御す
る通電断続制御データを作成し、サーマルヘッド208
へ転送する。サーマルヘッド208は、通常、数百から
数千個の発熱体を有するためシリアルデータをシフトレ
ジスタに入力し、パラレルに変換するよう構成されてい
る。
記録装置の動作について説明する。図1に示した画像デ
ータメモリ203からの画像データは、図2の端子10
1を通りラインメモリ204にサーマルヘッド208に
対応した1ラインの画像として記録される。中間調制御
手段205のデータ制御部102ではラインメモリ20
4の内容を所定の階調数繰り返して読み出す。データ制
御部102では、さらに、読み出したデータに応じてサ
ーマルヘッド208の個々の抵抗体の通電を断続制御す
る通電断続制御データを作成し、サーマルヘッド208
へ転送する。サーマルヘッド208は、通常、数百から
数千個の発熱体を有するためシリアルデータをシフトレ
ジスタに入力し、パラレルに変換するよう構成されてい
る。
【0027】通電時間制御部103では、階調ごとに通
電時間を制御するストローブ信号を発生し、サーマルヘ
ッド208を発熱させる。
電時間を制御するストローブ信号を発生し、サーマルヘ
ッド208を発熱させる。
【0028】コモンドロップ補正手段206中のオン数
計数部105ではサーマルヘッド208に転送される通
電断続制御データ中の通電を示す「オン」を計数する。
補正データテーブル108には、予め「オン」数、およ
び階調番号に応じた補正データが記録されており、オン
数計数部105、および階調制御部104からの信号に
より補正データを補正信号出力部107に出力する。補
正信号出力部107では、補正データテーブル108か
らのデータに応じた補正信号を出力する。ゲート部10
6では、通電時間制御部103で発生したストローブ信
号と補正信号出力部107で発生した補正信号より、補
正されたストローブ信号を合成する。
計数部105ではサーマルヘッド208に転送される通
電断続制御データ中の通電を示す「オン」を計数する。
補正データテーブル108には、予め「オン」数、およ
び階調番号に応じた補正データが記録されており、オン
数計数部105、および階調制御部104からの信号に
より補正データを補正信号出力部107に出力する。補
正信号出力部107では、補正データテーブル108か
らのデータに応じた補正信号を出力する。ゲート部10
6では、通電時間制御部103で発生したストローブ信
号と補正信号出力部107で発生した補正信号より、補
正されたストローブ信号を合成する。
【0029】サーマルヘッド208では、データ制御部
102からの個々の抵抗体の通電断続制御データで通電
する抵抗体が決定し、ゲート部106からの補正された
ストローブ信号で通電時間が決定し、実際に通電が行わ
れる。たとえば、階調数が256階調なら階調番号1番
から順に256番まで、256回制御が繰り返される。
102からの個々の抵抗体の通電断続制御データで通電
する抵抗体が決定し、ゲート部106からの補正された
ストローブ信号で通電時間が決定し、実際に通電が行わ
れる。たとえば、階調数が256階調なら階調番号1番
から順に256番まで、256回制御が繰り返される。
【0030】図7は、このときの動作波形を示すタイミ
ングチャートである。図中、符号701はデータ制御部
102よりサーマルヘッド208へ転送される通電断続
制御データのためのクロックのタイミングを示す波形、
符号702はデータ制御部102よりサーマルヘッド2
08へ転送される通電断続制御データのタイミングを示
す波形、符号703はサーマルヘッド208内のシフト
レジスタのシリアルデータを各々の抵抗体に対応するよ
うにパラレルに変換するタイミングを示すラッチパル
ス、符号704はオン数計数部105の計数結果を出力
するタイミングを示す波形、符号705は通電時間制御
部103の出力するストローブ信号波形、符号706は
ストローブ信号波形705と補正信号出力部107の出
力からゲート部106が合成した補正されたストローブ
信号である。
ングチャートである。図中、符号701はデータ制御部
102よりサーマルヘッド208へ転送される通電断続
制御データのためのクロックのタイミングを示す波形、
符号702はデータ制御部102よりサーマルヘッド2
08へ転送される通電断続制御データのタイミングを示
す波形、符号703はサーマルヘッド208内のシフト
レジスタのシリアルデータを各々の抵抗体に対応するよ
うにパラレルに変換するタイミングを示すラッチパル
ス、符号704はオン数計数部105の計数結果を出力
するタイミングを示す波形、符号705は通電時間制御
部103の出力するストローブ信号波形、符号706は
ストローブ信号波形705と補正信号出力部107の出
力からゲート部106が合成した補正されたストローブ
信号である。
【0031】続いて図7を図2と関連づけて動作を説明
する。図7における期間1の通電のための通電断続制御
データの転送は、期間1の始まるまでにバースト的に行
われる。符号701,702で示した波形の斜線を施し
た部分では、それぞれサーマルヘッド208の発熱体の
数に応じた複数のクロックとデータが出力されている。
たとえば図2に示したサーマルヘッド208は2つのシ
フトレジスタを有している。各々のシフトレジスタが2
56段で構成されるとすれば、符号701のクロック波
形の各々の斜線を施した部分には256個のクロックが
出力されている(このクロックは、図2では図示してい
ない)。
する。図7における期間1の通電のための通電断続制御
データの転送は、期間1の始まるまでにバースト的に行
われる。符号701,702で示した波形の斜線を施し
た部分では、それぞれサーマルヘッド208の発熱体の
数に応じた複数のクロックとデータが出力されている。
たとえば図2に示したサーマルヘッド208は2つのシ
フトレジスタを有している。各々のシフトレジスタが2
56段で構成されるとすれば、符号701のクロック波
形の各々の斜線を施した部分には256個のクロックが
出力されている(このクロックは、図2では図示してい
ない)。
【0032】期間1のための通電断続制御データの転送
が終わりラッチ703(図2中には図示せず)によりパ
ラレルに変換され、サーマルヘッド208の各々の抵抗
体の電流の断続状態が決定される。転送が終わるとオン
数計数部105がサーマルヘッド208全体で通電され
る抵抗体の総数を出力する。この抵抗体の総数と階調制
御部104からの階調番号を示す信号、システムコント
ローラ209からの印画色を示す信号、温度検出手段1
09からの温度を示す信号により補正データが決定す
る。このようにして補正データが決定されると、この補
正データは補正信号出力部107から補正信号として出
力される。
が終わりラッチ703(図2中には図示せず)によりパ
ラレルに変換され、サーマルヘッド208の各々の抵抗
体の電流の断続状態が決定される。転送が終わるとオン
数計数部105がサーマルヘッド208全体で通電され
る抵抗体の総数を出力する。この抵抗体の総数と階調制
御部104からの階調番号を示す信号、システムコント
ローラ209からの印画色を示す信号、温度検出手段1
09からの温度を示す信号により補正データが決定す
る。このようにして補正データが決定されると、この補
正データは補正信号出力部107から補正信号として出
力される。
【0033】ゲート部106は通電時間制御部103か
らのストローブ信号705と、補正信号出力部107か
らの補正信号とから補正ストローブ信号706を得る。
補正ストローブ信号706は、通電される抵抗体の数に
応じた補正をされている。
らのストローブ信号705と、補正信号出力部107か
らの補正信号とから補正ストローブ信号706を得る。
補正ストローブ信号706は、通電される抵抗体の数に
応じた補正をされている。
【0034】図7で示されるように期間1の通電抵抗数
がN個、期間2の通電抵抗数がM個で、 M>N の関係が成り立つような場合には、期間2の方が多く補
正され、通電を示すストローブ信号の通電を示すハイレ
ベルの期間がより短い補正ストローブ706を発生させ
る。そして、ストローブのハイレベルが短くなるように
補正することにより印画濃度は低くなる。
がN個、期間2の通電抵抗数がM個で、 M>N の関係が成り立つような場合には、期間2の方が多く補
正され、通電を示すストローブ信号の通電を示すハイレ
ベルの期間がより短い補正ストローブ706を発生させ
る。そして、ストローブのハイレベルが短くなるように
補正することにより印画濃度は低くなる。
【0035】このように通電抵抗数が多い場合にはサー
マルヘッドで発生するコモンドロップ量が多いため補正
は少なく、通電抵抗数が少ない場合にはコモンドロップ
量が少ないため補正を多くする。すなわち、コモンドロ
ップによる濃度低下量と補正による濃度低下の和が常に
ほぼ等しくなるように補正量を制御する。
マルヘッドで発生するコモンドロップ量が多いため補正
は少なく、通電抵抗数が少ない場合にはコモンドロップ
量が少ないため補正を多くする。すなわち、コモンドロ
ップによる濃度低下量と補正による濃度低下の和が常に
ほぼ等しくなるように補正量を制御する。
【0036】図7では中間調制御手段205が発生する
ストローブ705の開始タイミング側からストローブ信
号を減じて補正ストローブ706を得ているが、補正を
行うのは終わり側のタイミングでもよく、ストローブ7
05それぞれの期間における通電時間を減じるように構
成すれば良い。
ストローブ705の開始タイミング側からストローブ信
号を減じて補正ストローブ706を得ているが、補正を
行うのは終わり側のタイミングでもよく、ストローブ7
05それぞれの期間における通電時間を減じるように構
成すれば良い。
【0037】本説明では補正データテーブル108に
は、予め補正データが記憶されているROM等を使用す
るように説明したが、読み書き可能なメモリであるRA
Mを用いて補正に先立ちマイクロコンピュータ等を用い
て補正データを計算した結果を書き込むようにしてもよ
い。また、演算速度が十分に高速な素子を用いることが
可能であれば通電抵抗数から直接補正データを演算して
求めてもかまわない。
は、予め補正データが記憶されているROM等を使用す
るように説明したが、読み書き可能なメモリであるRA
Mを用いて補正に先立ちマイクロコンピュータ等を用い
て補正データを計算した結果を書き込むようにしてもよ
い。また、演算速度が十分に高速な素子を用いることが
可能であれば通電抵抗数から直接補正データを演算して
求めてもかまわない。
【0038】本実施例では、通電抵抗体の「オン」の数
を計数するように構成したが全体の抵抗数は予めわかっ
ているので「オフ」の抵抗体の数を計数しても同様の効
果を得られることは明らかである。
を計数するように構成したが全体の抵抗数は予めわかっ
ているので「オフ」の抵抗体の数を計数しても同様の効
果を得られることは明らかである。
【0039】また、図2に示した実施例では、従来の中
間調制御に後から追加する形で補正を実現しているの
で、発明を実施し易いという特徴がある。
間調制御に後から追加する形で補正を実現しているの
で、発明を実施し易いという特徴がある。
【0040】図6により具体的に構成したコモンドロッ
プ補正手段の実施例を示す。コモンドロップ補正手段2
06は、足し算器608、アダー回路607,608、
ラッチ609,610,611、補正データテーブル6
12、比較器613、カウンタ614、およびクロック
信号発生器(発振器)615とから基本的に構成されて
いる。中間調制御手段205は前述のようにデータ制御
部102、通電時間制御部103、階調制御部104か
らなる。なお。符号601はラインメモリ101からの
画像データの入力端子、符号620は温度検出手段10
9からの信号入力端子である。
プ補正手段の実施例を示す。コモンドロップ補正手段2
06は、足し算器608、アダー回路607,608、
ラッチ609,610,611、補正データテーブル6
12、比較器613、カウンタ614、およびクロック
信号発生器(発振器)615とから基本的に構成されて
いる。中間調制御手段205は前述のようにデータ制御
部102、通電時間制御部103、階調制御部104か
らなる。なお。符号601はラインメモリ101からの
画像データの入力端子、符号620は温度検出手段10
9からの信号入力端子である。
【0041】上記足し算器606はROMで構成した1
ビット多入力のもので、アダー回路607,608では
2つの2進数を足し算し、ラッチ609,610,61
1では信号を一時的に記憶する。補正データテーブル6
12はROMで構成され、クロック信号発生器615で
は基準時間となるクロック信号を発生する。カウンタ6
14はストローブ信号の出力端子604からのストロー
ブ信号でカウントを始め、一定のカウント値に達すると
カウントを停止するように構成されている。比較器61
3では補正データテーブル612の出力とカウンタ61
4の出力を比較する。
ビット多入力のもので、アダー回路607,608では
2つの2進数を足し算し、ラッチ609,610,61
1では信号を一時的に記憶する。補正データテーブル6
12はROMで構成され、クロック信号発生器615で
は基準時間となるクロック信号を発生する。カウンタ6
14はストローブ信号の出力端子604からのストロー
ブ信号でカウントを始め、一定のカウント値に達すると
カウントを停止するように構成されている。比較器61
3では補正データテーブル612の出力とカウンタ61
4の出力を比較する。
【0042】また、前記出力端子602はサーマルヘッ
ド208への通電断続制御データを、出力端子603は
印画する階調番号を示す階調データを、出力端子604
は中間調が発生するサーマルヘッド208の通電時間を
制御するストローブ信号を、出力端子605は通電断続
制御データをサーマルヘッド208へ転送する転送クロ
ックをそれぞれ出力する。
ド208への通電断続制御データを、出力端子603は
印画する階調番号を示す階調データを、出力端子604
は中間調が発生するサーマルヘッド208の通電時間を
制御するストローブ信号を、出力端子605は通電断続
制御データをサーマルヘッド208へ転送する転送クロ
ックをそれぞれ出力する。
【0043】引き続き図6に示したコモンドロップ補正
手段206の動作について説明する。
手段206の動作について説明する。
【0044】本実施例で用いるサーマルヘッド208
は、8分割入力で各々が64段のシフトレジスタが内部
で接続されているような形式のサーマルヘッドである。
そのため、中間調制御部205からの通電断続制御デー
タ線は8本ある。
は、8分割入力で各々が64段のシフトレジスタが内部
で接続されているような形式のサーマルヘッドである。
そのため、中間調制御部205からの通電断続制御デー
タ線は8本ある。
【0045】そこで、サーマルヘッド208の個々の抵
抗体の「オン」状態を計数するために転送クロック1ク
ロックごとに8本のデータ線中の「オン」の数を計数す
る。足し算器606はROMで構成したデータ幅1ビッ
ト8入力の足し算器である。図10に足し算器606に
用いるROMの内容を示す。8本のデータ線は、各々R
OMのアドレス制御端子に接続される。ROMのデータ
としてアドレス端子の「ハイ」(図10では「1」で示
し通電「オン」を意味する)の数を予め記録しておく。
これにより8本のデータ線中の「オン」の数を計数する
ことができる。これをサーマルヘッド208内のシフト
レジスタの段数だけ(本実施例の例では64回)繰り返
し、アダー607,608、ラッチ609,610を用
いて加算してゆけばサーマルヘッド208全体の1ライ
ン分の「オン」数を計数できる。1ライン分の計数が終
わったら計数結果をラッチ611にラッチする。ラッチ
609,610は次の1ライン分の計数のためにクリア
される(クリア制御は図示せず)。
抗体の「オン」状態を計数するために転送クロック1ク
ロックごとに8本のデータ線中の「オン」の数を計数す
る。足し算器606はROMで構成したデータ幅1ビッ
ト8入力の足し算器である。図10に足し算器606に
用いるROMの内容を示す。8本のデータ線は、各々R
OMのアドレス制御端子に接続される。ROMのデータ
としてアドレス端子の「ハイ」(図10では「1」で示
し通電「オン」を意味する)の数を予め記録しておく。
これにより8本のデータ線中の「オン」の数を計数する
ことができる。これをサーマルヘッド208内のシフト
レジスタの段数だけ(本実施例の例では64回)繰り返
し、アダー607,608、ラッチ609,610を用
いて加算してゆけばサーマルヘッド208全体の1ライ
ン分の「オン」数を計数できる。1ライン分の計数が終
わったら計数結果をラッチ611にラッチする。ラッチ
609,610は次の1ライン分の計数のためにクリア
される(クリア制御は図示せず)。
【0046】ラッチ611にラッチされた1ライン分の
「オン」数計数結果は補正データテーブル612のデー
タを指示するのに用いられる。このとき中間調制御手段
205より得られる現在印画している階調番号も補正デ
ータの指示に用いる。階調番号も補正データを指示する
のに用いることにより階調番号ごとにストローブの長さ
が異なる可変長のストローブ方式にも対応できる。スト
ローブ長が一定の長さの固定長ストローブ方式の場合は
特に階調番号を使用しなくともよい。指示された補正デ
ータは比較器613に入力される。比較器613のもう
1つの入力端子には、カウンタ614の出力を接続す
る。カウンタ614は、中間調制御手段205の出力端
子604から出力されるストローブ信号の通電開始のタ
イミングからクロック信号発生器(発振器)615の出
力をカウント開始する。比較器613は、2つの信号を
比較し、ストローブ信号の通電開始タイミングから補正
データの示す値の長さを持った補正信号を出力する。こ
の補正信号と中間調制御部205の発生するストローブ
信号をゲート部106で合成し、図7の706に示した
ような補正ストローブを得る。
「オン」数計数結果は補正データテーブル612のデー
タを指示するのに用いられる。このとき中間調制御手段
205より得られる現在印画している階調番号も補正デ
ータの指示に用いる。階調番号も補正データを指示する
のに用いることにより階調番号ごとにストローブの長さ
が異なる可変長のストローブ方式にも対応できる。スト
ローブ長が一定の長さの固定長ストローブ方式の場合は
特に階調番号を使用しなくともよい。指示された補正デ
ータは比較器613に入力される。比較器613のもう
1つの入力端子には、カウンタ614の出力を接続す
る。カウンタ614は、中間調制御手段205の出力端
子604から出力されるストローブ信号の通電開始のタ
イミングからクロック信号発生器(発振器)615の出
力をカウント開始する。比較器613は、2つの信号を
比較し、ストローブ信号の通電開始タイミングから補正
データの示す値の長さを持った補正信号を出力する。こ
の補正信号と中間調制御部205の発生するストローブ
信号をゲート部106で合成し、図7の706に示した
ような補正ストローブを得る。
【0047】図8に可変長ストローブの中間調制御部を
用いた場合の実施例の波形を示す。図中、符号851は
データ制御部102よりサーマルヘッド208へ転送さ
れる通電断続制御データのためのクロックのタイミング
を示す波形、符号852はデータ制御部102よりサー
マルヘッド208へ転送される通電断続制御データのタ
イミングを示す波形、符号853はサーマルヘッド20
8内のシフトレジスタのシリアルデータを各々の抵抗体
に対応するようにパラレルに変換するタイミングを示す
ラッチパルス、符号854はオン数計数部105の計数
結果を出力するタイミングを示す波形、符号855は通
電時間制御部103の出力するストローブ信号波形、符
号856はストローブ信号波形855と補正信号出力手
段107の出力からゲート部106が合成した補正され
たストローブ信号である。
用いた場合の実施例の波形を示す。図中、符号851は
データ制御部102よりサーマルヘッド208へ転送さ
れる通電断続制御データのためのクロックのタイミング
を示す波形、符号852はデータ制御部102よりサー
マルヘッド208へ転送される通電断続制御データのタ
イミングを示す波形、符号853はサーマルヘッド20
8内のシフトレジスタのシリアルデータを各々の抵抗体
に対応するようにパラレルに変換するタイミングを示す
ラッチパルス、符号854はオン数計数部105の計数
結果を出力するタイミングを示す波形、符号855は通
電時間制御部103の出力するストローブ信号波形、符
号856はストローブ信号波形855と補正信号出力手
段107の出力からゲート部106が合成した補正され
たストローブ信号である。
【0048】期間Aは、期間Bよりも中間調制御部20
5の出力するストローブ信号が長い。また通電抵抗数は
期間Aと期間Bで等しい。このような場合の補正は、期
間Bの方が多くなるように補正データテーブル612を
設定する。図6で示したように中間調制御部205より
通電する階調番号を知ることができるので階調番号ごと
に補正量を変えることが可能である(図8ではそれぞれ
の期間がある1階調に相当する)。また、図6では図示
していないが、カラー印画の場合は印画の色によっても
補正量を変えた方がより高精度の補正が行える。さら
に、サーマルヘッド208の温度や環境温度によっても
印画濃度が変動する。そこで例えば図6に示したように
温度検出手段109の出力で基準時間を発生するクロッ
ク発生器615の発振周波数を電圧制御発振器等の手段
で制御し、温度変化に対して補正精度をあげることもで
きる。あるいは、補正データを温度ごとに用意し補正デ
ータテーブル612を温度方向に拡張し、温度検出手段
109の出力で補正データテーブル612を切り替える
ように構成しても温度変化に対する精度が向上する。
5の出力するストローブ信号が長い。また通電抵抗数は
期間Aと期間Bで等しい。このような場合の補正は、期
間Bの方が多くなるように補正データテーブル612を
設定する。図6で示したように中間調制御部205より
通電する階調番号を知ることができるので階調番号ごと
に補正量を変えることが可能である(図8ではそれぞれ
の期間がある1階調に相当する)。また、図6では図示
していないが、カラー印画の場合は印画の色によっても
補正量を変えた方がより高精度の補正が行える。さら
に、サーマルヘッド208の温度や環境温度によっても
印画濃度が変動する。そこで例えば図6に示したように
温度検出手段109の出力で基準時間を発生するクロッ
ク発生器615の発振周波数を電圧制御発振器等の手段
で制御し、温度変化に対して補正精度をあげることもで
きる。あるいは、補正データを温度ごとに用意し補正デ
ータテーブル612を温度方向に拡張し、温度検出手段
109の出力で補正データテーブル612を切り替える
ように構成しても温度変化に対する精度が向上する。
【0049】補正量には、ほぼ次式で示されるような関
係がある。
係がある。
【0050】 T(N,L,C)=(N/No)・k・Ton(L,C) (1) 但し、T(N,L,C)…補正量 N …ある階調での通電抵抗体の総数 No …抵抗体の最大数 k …サーマルヘッド固有の定数 Ton(L,C)…補正前のストローブの通電時間 L …階調番号 C …印画色 また、実験によれば補正量は、最大で補正前のストロー
ブ時間の数%から十数%程度であった。
ブ時間の数%から十数%程度であった。
【0051】図2に関する説明中で述べたように高速な
演算素子を用いて通電抵抗体の数から直接補正値を求め
る場合には(1)式の関係式を用いれば良い。
演算素子を用いて通電抵抗体の数から直接補正値を求め
る場合には(1)式の関係式を用いれば良い。
【0052】補正データテーブル612は原理的にはサ
ーマルヘッド208の抵抗体の数と同じだけの刻みを有
している必要がある。しかしながら1ライン分の加算結
果が1異なっただけでは補正量に大きな差は生じない。
例えば上記の最大の補正量を5%と仮定し、使用してい
るサーマルヘッド208の抵抗体数が512個だとす
る。すると抵抗体1個あたりの補正量は概略5%の51
2分の1の0.0098%となりかなり小さい値とな
る。そこで、実際の補正データテーブルは抵抗体8個あ
るいは16個ごとに補正データテーブルを構成しても十
分な性能が得られ、さらに機器の構成が簡単になる効果
もある。これを図6で説明するなら1ラインの通電抵抗
体数の和を示すラッチ611の出力を全ビット使用せ
ず、上位から数ビット使用して補正データテーブル61
2を指示するように構成し、補正データテーブルの容量
を低減することが可能である。
ーマルヘッド208の抵抗体の数と同じだけの刻みを有
している必要がある。しかしながら1ライン分の加算結
果が1異なっただけでは補正量に大きな差は生じない。
例えば上記の最大の補正量を5%と仮定し、使用してい
るサーマルヘッド208の抵抗体数が512個だとす
る。すると抵抗体1個あたりの補正量は概略5%の51
2分の1の0.0098%となりかなり小さい値とな
る。そこで、実際の補正データテーブルは抵抗体8個あ
るいは16個ごとに補正データテーブルを構成しても十
分な性能が得られ、さらに機器の構成が簡単になる効果
もある。これを図6で説明するなら1ラインの通電抵抗
体数の和を示すラッチ611の出力を全ビット使用せ
ず、上位から数ビット使用して補正データテーブル61
2を指示するように構成し、補正データテーブルの容量
を低減することが可能である。
【0053】図9に他の実施例を示す。本実施例は、図
6に示した実施例における比較器613とカウンタ61
4をプリセットカウンタ951に置換したもので、その
他の構成要素はすべて図6に示したものと同様である。
なお、このプリセットカウンタ951は減算タイプもの
である。本実施例では、図6の実施例と同様にして補正
データを補正データテーブル612より読み出す。読み
出したた補正データはプリセットカウンタ951にロー
ドされ、中間調制御手段205からのストローブ信号で
減算カウントを開始する。このカウント開始からカウン
ト値がゼロになるまでの期間の信号を補正信号とする。
本実施例では図6の実施例のカウンタ614および比較
器613と同様の効果をプリセットタイプの減算カウン
タ951で得るようにしたものである。
6に示した実施例における比較器613とカウンタ61
4をプリセットカウンタ951に置換したもので、その
他の構成要素はすべて図6に示したものと同様である。
なお、このプリセットカウンタ951は減算タイプもの
である。本実施例では、図6の実施例と同様にして補正
データを補正データテーブル612より読み出す。読み
出したた補正データはプリセットカウンタ951にロー
ドされ、中間調制御手段205からのストローブ信号で
減算カウントを開始する。このカウント開始からカウン
ト値がゼロになるまでの期間の信号を補正信号とする。
本実施例では図6の実施例のカウンタ614および比較
器613と同様の効果をプリセットタイプの減算カウン
タ951で得るようにしたものである。
【0054】図11にさらに他の実施例を示す。すでに
図2に示した実施例が中間調制御手段205でコモンド
ロップを補正していないストローブ信号を発生し、それ
を補正して実際に通電に用いるストローブ信号を得てい
るが、本実施例では、直接、補正されたストローブ信号
を得るように構成してある。具体的には、本実施例で
は、図2に示した実施例における通電時間制御部103
の代わりにストローブ信号発生部1101と通電時間テ
ーブル1102を設け、補正信号出力部107およびゲ
ート106を削除した構成になっている。この構成によ
って、通電時間テーブル1102と補正データテーブル
108の両方の値を使用して中間調制御手段205のス
トローブ信号発生部1102でストローブを発生する。
すなわち、オン数計数部105の出力で補正データを決
定し、階調に応じた通電時間を通電時間テーブル110
2より決定する。そして、通電時間と補正データを演算
し、(簡単には、例えば通電時間から補正データを引く
と補正された通電時間となるよう構成する)直接補正さ
れたストローブ信号を発生する。本実施例では、図1の
実施例より構成が簡単になる。
図2に示した実施例が中間調制御手段205でコモンド
ロップを補正していないストローブ信号を発生し、それ
を補正して実際に通電に用いるストローブ信号を得てい
るが、本実施例では、直接、補正されたストローブ信号
を得るように構成してある。具体的には、本実施例で
は、図2に示した実施例における通電時間制御部103
の代わりにストローブ信号発生部1101と通電時間テ
ーブル1102を設け、補正信号出力部107およびゲ
ート106を削除した構成になっている。この構成によ
って、通電時間テーブル1102と補正データテーブル
108の両方の値を使用して中間調制御手段205のス
トローブ信号発生部1102でストローブを発生する。
すなわち、オン数計数部105の出力で補正データを決
定し、階調に応じた通電時間を通電時間テーブル110
2より決定する。そして、通電時間と補正データを演算
し、(簡単には、例えば通電時間から補正データを引く
と補正された通電時間となるよう構成する)直接補正さ
れたストローブ信号を発生する。本実施例では、図1の
実施例より構成が簡単になる。
【0055】図12にさらに他の実施例を示す。この実
施例では、図11におけるオン数計数部105を、ライ
ンメモリ204の出力から通電抵抗体のオン、あるい
は、オフ数を計数するオン数計数部1201に置換した
ものである。このように構成すると、補正処理を毎階調
ごとに行わず、多少補正性能が劣化するが数階調まとめ
て処理するような場合に特に有効である。
施例では、図11におけるオン数計数部105を、ライ
ンメモリ204の出力から通電抵抗体のオン、あるい
は、オフ数を計数するオン数計数部1201に置換した
ものである。このように構成すると、補正処理を毎階調
ごとに行わず、多少補正性能が劣化するが数階調まとめ
て処理するような場合に特に有効である。
【0056】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、本発
明によれば、コモンドロップによる濃度変動を低減する
ことができ、濃度変動が少なく、コモンドロップが視覚
的に目立ち難い高画質な中間調感熱記録装置を提供する
ことができる。その際、補正データテーブルを所定数の
抵抗体毎に構成することによって、機器の構成を簡単に
することができる。
明によれば、コモンドロップによる濃度変動を低減する
ことができ、濃度変動が少なく、コモンドロップが視覚
的に目立ち難い高画質な中間調感熱記録装置を提供する
ことができる。その際、補正データテーブルを所定数の
抵抗体毎に構成することによって、機器の構成を簡単に
することができる。
【0057】また、階調番号番号も補正データを指示す
ることに用いるので、階調番号ごとにストローブの長さ
が異なる可変長のストローブ方式にも対応できる。
ることに用いるので、階調番号ごとにストローブの長さ
が異なる可変長のストローブ方式にも対応できる。
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【図1】本発明の実施例を用いた中間調記録装置の全体
の構成図である。
の構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す構成図である。
【図3】サーマルヘッドの外観図である。
【図4】サーマルヘッドの発熱体付近の等価回路図であ
る。
る。
【図5】従来の装置でのコモンドロップによる濃度変動
を説明する図である。
を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図7】本発明の動作を説明する波形図である。
【図8】本発明の動作を説明する波形図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す構成図であ
る。
る。
【図10】本発明に用いる加算器のROM内容を示す図
である。
である。
【図11】本発明のさらに他の実施例を示す構成図であ
る。
る。
【図12】本発明のさらに他の実施例を示す構成図であ
る。
る。
102 データ制御部 103 通電時間制御部 104 階調制御部 105 オン数計数手段 106 ゲート部 107 補正信号出力部 108 補正データテーブル 109 温度検出手段 201 入力端子 202 入力インタフェース 203 画像データメモリ 204 ラインメモリ 205 中間調制御手段 206 コモンドロップ補正手段 208 サーマルヘッド 209 システムコントローラ 210 印画機構 606 足し算器 607,608 アダー回路 612 補正データテーブル 613 比較器 614 カウンタ 615 クロック信号発生器 801,802 サーマルヘッドのコモン電極 804 発熱用抵抗体列 951 プリセットカウンタ 1101 ストローブ信号発生部 1102 通電時間テーブル 1201 オン数計数部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小堀 康功 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (72)発明者 戸祭 孝一 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社 日立製作所 AV機器事業部内 (72)発明者 中野 哲夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (72)発明者 小俣 隆 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 映像メディア研 究所内 (56)参考文献 特開 平2−260969(JP,A) 特開 昭63−159069(JP,A) 特開 平2−263664(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/37 B41J 2/36 H04N 1/23
Claims (1)
- 【請求項1】 発熱により記録を行なう複数の抵抗体よ
りなるサーマルヘッドと、サーマルヘッドの個々の抵抗
体の通電のオン、オフを制御するデータ制御手段と、抵
抗体の通電時間を制御する通電時間制御手段とを有する
中間調記録装置において、 データ制御手段の出力からオン、オフする抵抗体の数の
少なくともいずれか一方を計数する計数手段と、 サーマルヘッドおよび/または環境の温度を検出する温
度検出手段と、 階調番号と計数手段の出力と温度検出手段の出力で参照
される所定数の抵抗体毎に構成された補正データテーブ
ルと、 補正データテーブルの出力から補正信号を発生する補正
信号発生手段と、 を備え、前記通電時間制御手段は、前記階調番号によっ
て異なる長さのストローブ信号を発生し、前記補正信号
発生手段の出力でストローブ信号を補正し、補正したス
トローブ信号でサーマルヘッドの抵抗体の通電時間を制
御することを特徴とする中間調記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16118492A JP3202331B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 中間調記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16118492A JP3202331B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 中間調記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06989A JPH06989A (ja) | 1994-01-11 |
JP3202331B2 true JP3202331B2 (ja) | 2001-08-27 |
Family
ID=15730188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16118492A Expired - Fee Related JP3202331B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 中間調記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3202331B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69508329T2 (de) * | 1994-09-23 | 1999-07-15 | Hewlett-Packard Co., Palo Alto, Calif. | Verminderung der Leistungsschwankungen in thermischen Tintenstrahldruckköpfen |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP16118492A patent/JP3202331B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06989A (ja) | 1994-01-11 |
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