JPH11301020A - 発光装置および画像形成装置 - Google Patents

発光装置および画像形成装置

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JPH11301020A
JPH11301020A JP11111398A JP11111398A JPH11301020A JP H11301020 A JPH11301020 A JP H11301020A JP 11111398 A JP11111398 A JP 11111398A JP 11111398 A JP11111398 A JP 11111398A JP H11301020 A JPH11301020 A JP H11301020A
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power supply
light emitting
light
voltage
unit
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JP11111398A
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Toshiyuki Sekiya
利幸 関谷
Mitsuo Shiraishi
光生 白石
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光装置および画像形成装置に関し、点灯率
が画像品位に影響を与えないようにすること。 【解決手段】 SLEDアレー・ヘッド100の複数の
SLED半導体チップSL101〜SL156は複数の
発光素子を備える。負荷電流検出部111により検出し
た負荷供給電流の値に応じた電圧制御信号を電圧制御部
110が生成し、これにより、電源部104の出力電圧
を調整し、出力電圧を可変制御する。電源部104の負
荷は、複数の発光素子の点灯率によらず安定に制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光装置および画像
形成装置に関し、特に、電子写真記録方式により記録媒
体に永久可視像を形成するための記録用発光素子として
用いられる発光装置および当該発光装置を備える画像形
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自己走査型発光素子(以下、SL
EDと呼ぶ)アレーは特開平1−238962号公報、
特開平2−208067号公報、特開平2−21217
0号公報、特開平3−20457号公報、特開平3−1
94978号公報、特開平4−5872号公報、特開平
4−23367号公報、特開平4−296579号公
報、特開平5−84971号公報及びジャパン・ハード
・コピー’91(A−17)駆動回路を集積した光プリ
ンタ用発光素子アレイの提案、電子情報通信学会(9
0.3.5)PNPNサイリスタ構造を用いた自己走査
型発光素子(SLED)の提案等で紹介されており、記
録用発光素子として注目されている。
【0003】図5はこのSLEDの一例を示し、以下に
その動作について説明する。
【0004】図5のVGAはSLEDの電源電圧に当た
り、図5の抵抗を介してスタート・パルスφSの入力端
子にカスケードに接続されているダイオードに図5のよ
うに接続されている。SLEDは、図5に示すように複
数の転送用サイリスタST1〜ST5…をアレー状に配
列したものと、同数の発光用サイリスタSL1〜SL5
…をアレー状に配列したものからなる。
【0005】それぞれのサイリスタのゲート信号は共通
に接続され、1番目のサイリスタST1、SL1のゲー
トはスタート・パルスφSの信号入力部aに接続され
る。2番目のサイリスタST2、SL2のゲートは、そ
のアノードをスタート・パルスφSの信号入力部aに接
続されたダイオードD1のカソードbに接続されて、3
番目のサイリスタST3、SL3のゲートは次のダイオ
ードD2のカソードcに接続され、というように縦続構
成とされている。
【0006】各転送用サイリスタのうち、奇数番目のも
ののカソードはドライバからのパルスφ1に、偶数番目
のもののカソードはパルスφ2に接続され、発光用サイ
リスタのカソードはすべてパルスφLに接続されてい
る。また、両サイリスタのアノードはすべて5Vに接続
されている。
【0007】図6は自己走査型LEDアレーを制御する
ためのコントロール・パルスのタイミングチャートであ
り、全素子を点灯する場合の例を示す。図6のタイミン
グチャートに従い、転送と発光のタイミングについて説
明する。
【0008】スタート・パルスφSを0Vから5Vに変
化させることにより転送を開始する。各ダイオードの順
方向降下電圧を1.3Vとすると、スタート・パルスφ
Sが5Vに変化することにより、Va=5V、Vb=
3.7V、Vc=2.4V、Vd=1.1V、Ve以降
の電圧は0Vとなり、転送用サイリスタST1とST2
のゲート信号は0Vからそれぞれ5V、3.7Vへと変
化する。
【0009】この状態でパルスφ1を5Vから0Vに変
化させることにより、転送用サイリスタST1の各端子
の電位はアノード:5V、カソード:0V、ゲート:
3.7VとなってサイリスタのON条件を満たし、転送
用サイリスタST1がONする。この状態でスタート・
パルスφSを0Vに変化させても転送用サイリスタST
1がONしているため、Va≒5Vとなる。この理由
は、スタート・パルスφSは抵抗Rを介して印加されて
おり、サイリスタはONするとアノードとゲート間の電
位がほぼ等しくなるからである。
【0010】このため、スタート・パルスφSを0Vに
しても1番目のサイリスタのON条件が保持され、1番
目のシフト動作が完了する。この状態で発光用サイリス
タ用のパルスφLを5Vから0Vに変化させると、転送
用サイリスタST1がONした条件と同じになるため発
光用サイリスタSL1がONして、1番目のLEDが点
灯することになる。1番目のLEDは、パルスφLを5
Vに戻すことにより発光用サイリスタSL1のアノード
・カソード間の電位差が無くなるためサイリスタの最低
保持電流を流せなくなって発光用サイリスタSL1がO
FFして発光を停止する。
【0011】次に、転送用サイリスタST1からST2
へのON条件の転送について説明する。
【0012】発光用サイリスタSL1がOFFしてもパ
ルスφ1は0Vのままであり、転送用サイリスタST1
はONのままなので、転送用サイリスタST1ゲート電
位はVa≒5Vであり、Vb=3.7Vである。この状
態でパルスφ2を5Vから0Vに変化させることによ
り、転送用サイリスタST2の各端子の電位はアノー
ド:5V、カソード:0V、ゲート:3.7Vとなって
サイリスタのON条件を満たし、転送用サイリスタST
2がONする。
【0013】転送用サイリスタST2がONした後にパ
ルスφ1を0Vから5Vに変化させることにより、転送
用サイリスタST1は発光用サイリスタSL1がOFF
したのと同様にしてOFFする。こうして、転送用サイ
リスタのONはST1からST2へと遷移する。そし
て、パルスφLを5Vから0Vに変化させると、発光用
サイリスタSL2がONして発光する。
【0014】なお、ONしている転送用サイリスタとゲ
ートを共通接続された発光用サイリスタのみが発光でき
る理由は、転送用サイリスタがONしていない場合、O
Nしているサイリスタの隣のサイリスタを除いてゲート
電圧が0VであるためサイリスタのON条件とならない
ためである。また隣のサイリスタについても、パルスφ
Lの電位は、発光用サイリスタがONすることにより発
光用サイリスタの順方向降下電圧分5Vよりも低い3.
4Vとなるため、隣のサイリスタは、ゲート・カソード
間の電位差がないためONすることができない。
【0015】なお、上記の記載では、パルスφLを0V
に変化させることにより発光用サイリスタがONとなり
発光すると説明したが、実際の画像形成動作において発
光するときは当然、そのタイミングで実際に発光させる
かさせないかを、画像データに対応させて制御する必要
がある。図6のφD画像データはこれを示すパルス信号
で、SLEDのΦL端子は、ヘッド・アレーの外部でパ
ルスφLと画像信号の論理和をとり、画像データが0V
の場合のみSLEDのΦL端子が実際に0Vとなって発
光し、画像データが5Vの場合はΦL端子が5Vのまま
となって発光しないようになっている。
【0016】図7は自己走査型LEDアレーの実装状態
の具体的一例の外観斜視図であり、図7を参照し、SL
EDアレー・ヘッドの構成手法について説明する。
【0017】711はSLED半導体チップ、712は
SLED半導体チップを搭載するベース基板でありガラ
ス・エポキシ材、セラミック材などのプリント配線板が
用いられる。713は外部からの制御信号、電源を受け
取るコネクタである。710はSLEDアレー・ヘッド
への電源供給を行う電源回路である。720は電源回路
710とベース基板712を接続する電源ケーブルであ
る。714は外部からの制御信号をコネクタ713を介
して受け取り、SLED半導体チップ711の点灯制御
信号を発生する点灯制御回路(ドライバーIC)であ
る。
【0018】715はボンディング・ワイヤであり、ド
ライバIC714から出力するパルスφ1、φ2、φ
S、φL、および電源回路710からの負極側電源入力
(ここでは、例えばGNDとする)を、SLED半導体
チップ711に接続する。716は、べース基板712
に形成された正極側電源パターン(ここでは、例えば+
5Vとする)である。717は銀ペーストであり、正極
側電源パターン716とSLED半導体チップ711の
裏面電極(不図示)との間の電気的導電をとり、かつ両
者を接着固定する。
【0019】上記のようなLEDアレー・ヘッドは、C
CDセンサ等を含むイメージリーダ部と、イメージリー
ダ部からの画像データに基づき電子写真方式にる画像形
成を行うプリンタ部を備える画像形成装置において、光
書き込み装置として使用される。すなわち、感光ドラム
を帯電器により一次帯電させ、画像データに基づいてL
EDアレー・ヘッドにより感光ドラム上に静電潜像を形
成し、この静電潜像を現像器により現像してトナー像を
形成し、転写装置により記録媒体に転写するものであ
る。
【0020】この場合、各ビット(素子)の発光量は出
力画像の画素濃度に直接影響をおよぼすものであり、ビ
ットごとに発光量ばらつきがあれば、そのまま画素の濃
度のばらつきにつながる。このため、例えば所定の電源
電圧で所定の時間幅だけ各ビットを発光させた場合の発
光光量のチップ平均値が所定の範囲内になるように、駆
動回路の駆動電流制限抵抗をチップごとに適正化し、駆
動電流を補償して光量むらをおさえるような駆動方式が
提案されている。
【0021】図8は従来のこのような駆動方式の一例を
示すブロック図である。
【0022】800はSLEDアレー・チップ、801
は駆動回路、802は電源回路、803は駆動電流制限
抵抗である。
【0023】まず、駆動電流制限抵抗803の抵抗値を
r1に設定する。この状態で、SLEDアレー・チップ
800の各ビットの発光光量を測定し、その平均値Lr
1を算出する。次に駆動電流制限抵抗803の抵抗値を
別の値r2に設定する。この状態で、同様にSLEDア
レー・チップ800の各ビットの発光光量を測定し、そ
の平均値Lr2を算出する。
【0024】この2種類の抵抗値r1、r2に対する平
均光量Lr1、Lr2(駆動電流に対応する)の関係を
図9のグラフのように表し、これを直線で近似する。そ
して、所望の発光量Lxを得ることができると推定され
る抵抗値rxを、直線近似にしたがって算出する。推定
された抵抗値rxをこのチップの光量ランクとして割り
当てる。
【0025】同様に、他のすベてのLEDアレー・チッ
プについてもこのような測定を実施し、光量ランクとし
ての抵抗値rxを付帯させるようにする。LEDアレー
・チップを一列に配置し固定させるLEDアレー・ヘッ
ド組み立て時には、この抵抗値rxを対応する各LED
アレー・チップの駆動回路に実装する。これにより、L
EDアレー・ヘッド全体の光量むらをチップ単位で均一
化することができる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、LED
アレー・チップごとに駆動回路の出力電圧、または電
流、または駆動時間を補償する回路構成(図8では駆動
電流制限抵抗803)を外部に付加することによって、
チップ単位の平均光量は比較的容易に補正することが可
能である。
【0027】しかしながら、このような補償のための構
成を設けた場合においても、LEDアレー・ヘッドに供
給される電源電圧そのものが変動してしまえば、この変
動に応じてLEDの駆動電流も変化してしまう。
【0028】例えば、上記した従来例で説明したような
自己走査型LEDアレー・ヘッドの場合、1ヘッドで5
6個のLEDアレー・チップ(例えば128ビットの発
光ビットを含む)を整列させたものを想定し、一つの発
光ビットの駆動電流を13mAとすると、56個のチッ
プで全て発光する時の総発光電流は13*56=728
mAとなり、1個のチップのみで発光する時の総発光電
流は13mAとなる。この時、電源ケーブルのインピー
ダンスを100mΩとすると、電源ケーブルに発生する
電圧降下は前者では72.8mV、後者では1.3mV
となる。
【0029】図10に自己走査型LEDの発光部の等価
回路を示す。
【0030】SL101〜SL156は発光用サイリス
タを示す。1つのチップは複数ビットの発光用サイリス
タを備えるが、SLEDの場合、同一チップ上の複数の
発光用サイリスタが同時に2ビット以上発光することは
ないため、各発光用サイリスタは1つのダイオードのマ
ークで表記してある。R101〜R156は発光用サイ
リタSL101〜SL156の駆動電流を制限するため
の発光電流制限抵抗であり、ここでは、ドライバICの
出力抵抗と外部直列抵抗を含んだものを表している。
【0031】104は電源部であり、SLEDヘッド・
アレー100に+5Vの電源電圧を供給する。電源部1
04からSLEDヘッド・アレー100までの配線ケー
ブルの抵抗は、R1(+5V側)とR2(GND側)で
表される。電源部104からSLEDヘッド・アレー1
00のチップに供給される電源電圧はVeで表される。
発光用サイリスタSL101〜SL156のON電圧を
1.3V、駆動電流を13mAとするために、電流制限
抵抗R101〜R156の抵抗値は(5−1.3)/1
3mA=285Ωに設定されている。
【0032】ここで、チップに実際に供給される給電部
での電源電圧Veは、前述したように各チップの発光状
態に依存し、+5Vの電源電圧から1.3mVないし7
2.8mV降下したものになる。よって、チップに実際
に流れる発光電流は電圧降下量に応じて変動し、例えば
56個のチップで全て発光する時は(5−0.0013
−1.3)/285=12.98mA、あるいは1個の
チップのみで発光する時は(5−0.0728−1.
3)/285=12.73mAとなる。
【0033】これは、ヘッド全体の56チップの中で1
チップでのみ発光が行われている場合と全チップで発光
が行われている場合で1.9%(12.73/12.9
8=0.981)の発光電流差が生じることを意味す
る。すなわち、発光素子の点灯率により発光電流差が生
じることになる。発光電流の差は発光量の差にほぼ対応
するため、形成する画像の所望品位によっては問題とな
る。なお、転送のための電流は画像データによらずほぼ
一定値となるため、ここでは上述の様な交流的な変動と
は切り離して説明した。
【0034】そこで、本発明は上述の点に鑑みて成され
たもので、上記の課題を解決した発光装置および画像形
成装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の発光装置は、複数の発光
素子を備える発光アレーと、画像データに応じた点灯制
御信号を発生して前記複数の発光素子の点灯率を制御す
る点灯制御回路と、出力電圧を可変とされ、前記発光ア
レーに電源ラインを介して駆動電源を出力する電源手段
とを備える発光装置において、前記発光アレーへの電源
電流に基づいて前記電源手段の出力電圧を可変する電圧
制御手段により、前記複数の発光素子の点灯率によらず
前記発光アレーへの供給電圧を安定に制御するようにし
たことを特徴とする。
【0036】ここで、請求項2に記載の本発明の発光装
置は、請求項1において、前記電圧制御手段は、前記発
光アレーへの電源電流を検出する手段と、前記検出した
電源電流に基づき前記電源手段の出力電圧を所定範囲に
設定する設定手段とを備えるものである。
【0037】ここで、請求項3に記載の本発明の発光装
置は、請求項1において、前記電圧制御手段は、前記画
像データをカウントして前記点灯率に依存する前記電源
電流を予測する手段と、前記予測した電源電流に基づき
前記電源手段の出力電圧を所定範囲に設定する設定手段
とを備えるものである。
【0038】ここで、請求項4に記載の本発明の発光装
置は、請求項2または3において、前記設定手段によ
り、前記電源手段の出力電圧の前記電源ラインによる電
圧降下分を補償した電圧に設定するものである。
【0039】ここで、請求項5に記載の本発明の発光装
置は、請求項1 において、前記電圧制御手段は、前記発
光アレーの発光量をモニタする手段と、当該モニタ結果
に基づき、前記電源手段の出力電圧を前記電源ラインに
よる電圧降下分を補償した電圧にフィードバック制御す
る手段とを備えるものである。
【0040】ここで、請求項6に記載の本発明の発光装
置は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記発光
アレーは、前記複数の発光素子をそれぞれ配列された複
数の半導体チップを含んで構成され、前記点灯制御回路
により、各半導体チップのいずれか一つの発光素子を選
択的に点灯させたものである。
【0041】上記目的を達成するために、請求項7に記
載の本発明の画像形成装置は、請求項1ないし6のいず
れかに記載の前記発光装置と、前記発光装置からの画像
データに応じた光を回転感光体に照射させる手段と、前
記回転感光体を帯電させる手段と、前記照射させた光に
より前記形成回転感光体にされた潜像を可視像化させる
手段と、当該可視像を記録媒体に転写する手段とを備え
ることを特徴とする。
【0042】ここで、請求項8に記載の本発明の画像形
成装置は、請求項7において、画像読み取り手段と、前
記画像読み取り手段による読み取り信号から前記画像デ
ータを生成する手段とをさらに備えるものである。
【0043】ここで、請求項9に記載の本発明の画像形
成装置は、請求項7において、前記画像データを外部か
ら入力する手段をさらに備えるものである。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0045】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態のブロック図であり、図10中と同一の構
成要素には同一符号を付してある。
【0046】第1の実施の形態は、従来と同様の構成要
素の他に、電源装置114を備える。電源装置114
は、従来と同様の出力電圧可変の電源部104と、電源
ラインの電流を検出する負荷電流検出部111と、電源
部104の電圧を調整する電圧制御部110を備える。
この構成により、負荷電流検出部111により検出した
負荷供給電流の値に応じた電圧制御信号を電圧制御部1
10が生成し、これにより、電源部104の出力電圧を
調整し、出力電圧を可変制御する。
【0047】図2は電源部104の出力電圧と負荷供給
電流の関係の一例を示す。
【0048】図2において、負荷供給電流I1はSLE
D各チップに転送動作をさせるための転送電流のSLE
Dヘッド・アレー内総和を示す。転送パルスΦ1,2は
ほぼ逆位相でON,OFFが繰り替えされ、その和は時
間平均としてほぼ直流値になる。各チップの転送電流の
SLEDヘッド・アレー内総和についても当然ほぼ直流
となり、画像の点灯率によらずほぼ一定となる。
【0049】電流I1からI2までの領域は、SLED
ヘッド・アレー内で発光するチップの数(点灯率)とと
もに負荷電流の供給量がリニアに変動する領域である。
従来例で説明した1ヘッドに56のチップを並べたSL
EDヘッド・アレーを想定した場合、電流I1は56チ
ップのうち1チップも発光しない状態での負荷供給電
流、電流I2は56チップ全てが発光する状態での負荷
供給電流であり、発光電流を1ビット当たり13mAと
した場合、I2−I1=728mAとなる。
【0050】これに対し、縦軸の電源部104の出力電
圧V1、V2については以下のように、電源ラインの配
線抵抗を往復でRcb1として、
【0051】
【数1】 V1=+5V+I1*Rcb1 (1) V2=+5V+I2*Rcb1 (2) となるように電圧制御信号を設定する。
【0052】すなわち、負荷供給電流がI1より小さい
領域ではV1に固定し、上記のリニアな領域では点灯率
に応じた出力電圧に可変制御し、I2より大きい部分で
はV2に固定するように制御する。
【0053】なお、負荷供給電流が所定値よりも大きい
ときと小さいときは出力電圧を固定する例について示し
たが、これは電源の可変幅を無用に廣く設定するのを避
けたためである。したがって、電源制御の構成によって
は必ずしも必要な処置とは限らず、負荷供給電流の大き
さに係わらず点灯率に応じた出力電圧に可変制御するよ
うにしてもよい。
【0054】以上のような式(1)、(2)の関係を構
成することにより、SLEDヘッド・アレーの給電部に
おける電圧を、負荷供給電流の大きさによらず、電源ラ
インの配線抵抗による電圧降下を補償した一定の電圧+
5Vに制御することができる。
【0055】なお、上記の制御は負荷電流が上昇した場
合に電源部104の出力電圧を上昇させる方向で制御が
かかるため、原理的にゲイン的には正帰還がかかる制御
系となる。そのため、配線抵抗による電圧降下の画像へ
の影響が目視にて頭著な周波数帯以上の周波数帯域で
は、フィード・バック・ループの時間応答性については
十分にゲインを低く設定する必要があることはいうまで
もない。
【0056】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は負荷供給電流を負荷電流検出部111によって検出
し、その結果を電圧制御部110にフィード・バックす
るように構成した。
【0057】本発明が適用されるようなアレー・ヘッド
を装備する画像形成装置の場合、諸処の画像処理、画像
形成プロセス制御の最適化のために、画像データの印字
画素数をリアルタイムに計測する手段(例えばビデオ・
カウンタ等)を備える場合がある。本実施の形態はこの
ような装置の場合に有効である。
【0058】図3は本発明の第2の実施の形態のブロッ
ク図である。
【0059】312はビデオ・カウンタであり、連続す
る画像データの中で、所定期間中にアレー・ヘッドにお
いて実際に発光を行うこととなるデータの数をカウント
する。313は電圧制御部であり、ビデオ・カウンタ3
12のカウント出力の値に応じて電圧制御信号を生成
し、電源部104の出力電圧制御回路(不図示)に対し
て出力する。
【0060】ビデオ・カウンタ312の出力によってS
LEDヘッド・アレー100の負荷供給電流を予測し、
負荷供給電流と配線ケーブルの抵抗R1、R2による電
圧降下を補償するように電源部104に電圧制御信号を
供給する。予測する負荷供給電流と出力電圧制御値の関
係は、基本的には第1の実施の形態で説明したものと同
様の関係とすればよい。
【0061】(第3の実施の形態)図4は本発明の第3
の実施の形態のブロック図である。
【0062】本実施の形態の特徴は、SLEDヘッド・
アレー100内に光量モニタ用の発光用サイリスタを用
意し、この発光用サイリスタの光量を検出し、検出値が
所定の値となるように電源部104の出力電圧制御回路
に制御信号を送るように構成した点である。
【0063】図4において、SL420は光量モニタを
行わせるための発光用サイリスタであり、他の通常のチ
ップと同じチップを1つ余分にSLEDヘッド・アレー
100に実装し、このチップには転送信号を入力せず、
スタート・パルスφSを5Vに固定し、1ビット目のみ
をパルスφLに従って毎回点灯させるように構成したも
のである。
【0064】421はSLEDヘッド・アレー100の
近傍に配設された例えばフォト・ダイオードであり、発
光用サイリスタSL420の発光光量を検出して、電源
部104の出力電圧制御回路に電圧制御信号を出力す
る。
【0065】本実施の形態では、負荷供給電流と配線ケ
ーブルの抵抗R1、R2による電圧降下の影響を、モニ
ター用の発光用サイリスタSL420の光量ダウンとし
て検出する。そして、この光量変化に応じ、電源部10
4の出力電圧を上昇させて発光光量を増大させ、SLE
Dヘッド・アレー100に所定の光量が得られるように
するという、いわゆる負帰還の制御ループとなる。従っ
て第1,2の実施の形態に比べれば、安定した制御系を
設計することが容易であるという利点を有している。
【0066】なお、上記のように通常のチップと同じチ
ップを1つ余分にSLEDヘッド・アレーに実装する構
成に限らず、モニタ用に1ビットのみ発光点を持つよう
な専用のチップを搭載する構成や、通常のチップに通常
の転送動作をさせつつ発光させ、光量モニタ側で1チッ
プの全ビットの光量を等しく検出するか、もしくは平均
的に検出するような構成を用いてもよい。また、フォト
・ダイオード421は他の光量検出手段であってもよい
ことはもちろんである。
【0067】以上説明したように、本発明の各実施の形
態によれば、SLEDアレー・ヘッドへの供給電流を検
出するか、もしくは画像データ列より負荷給電電流を予
測し、その検出値等に応じて電圧制御信号を変化させ、
出力電圧を制御することにより、SLEDアレー・ヘッ
ドへの電圧供給部において所定の範囲内の電圧となるよ
うにすることができる。あるいは、発光用サイリスタの
発光量が所定の範囲内となるように出力電圧を制御する
ことによって、SLEDアレー・ヘッドのLED点灯率
によらず、LEDアレー・チップへの供給電圧を一定に
するか、もしくは発光量を一定にすることができる。し
たがって、画像品位が点灯率に影響されることがなくな
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、複数の発光素子を備える発光アレーへの電源電流に
基づいて電源手段の出力電圧を可変する電圧制御手段に
より、発光アレーの給電部での供給電圧を複数の発光素
子の点灯率によらず安定に制御するので、複数の発光素
子の点灯率が発光強度に影響することがなく、ひいては
複数の発光素子を画像書き込みに用いた場合でも画像品
位に影響することがないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の特性説明図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図5】自己走査型LEDアレーの基本構成の一例を示
すブロック図である。
【図6】自己走査型LEDアレーを制御するためのコン
トロール・パルスのタイミングチャートである。
【図7】自己走査型LEDアレーの実装状態の一例の外
観斜視図である。
【図8】従来例のブロック図である。
【図9】従来の自己走査型LEDアレーの一例の特性説
明図である。
【図10】従来の自己走査型LEDの発光部の等価回路
のブロック図である。
【符号の説明】
100 SLEDヘッド・アレー 104 電源部 110 電圧制御部 111 負荷電流検出部 114 電源装置 312 ビデオ・カウンタ 313 電圧制御部 421 フォト・ダイオード SL101〜SL156、SL420 発光用サイリス
タ R101〜R156 電流制限抵抗 R1、R2 配線抵抗

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光素子を備える発光アレーと、 画像データに応じた点灯制御信号を発生して前記複数の
    発光素子の点灯率を制御する点灯制御回路と、 出力電圧を可変とされ、前記発光アレーに電源ラインを
    介して駆動電源を出力する電源手段とを備える発光装置
    において、 前記発光アレーへの電源電流に基づいて前記電源手段の
    出力電圧を可変する電圧制御手段により、前記複数の発
    光素子の点灯率によらず前記発光アレーへの供給電圧を
    安定に制御するようにしたことを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧制御手段は、 前記発光アレーへの電源電流を検出する手段と、 前記検出した電源電流に基づき前記電源手段の出力電圧
    を所定範囲に設定する設定手段とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の発光装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧制御手段は、 前記画像データをカウントして前記点灯率に依存する前
    記電源電流を予測する手段と、 前記予測した電源電流に基づき前記電源手段の出力電圧
    を所定範囲に設定する設定手段とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載の発光装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段により、 前記電源手段の出力電圧の前記電源ラインによる電圧降
    下分を補償した電圧に設定することを特徴とする請求項
    2または3に記載の発光装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧制御手段は、 前記発光アレーの発光量をモニタする手段と、 当該モニタ結果に基づき、前記電源手段の出力電圧を前
    記電源ラインによる電圧降下分を補償した電圧にフィー
    ドバック制御する手段とを備えることを特徴とする請求
    項1に記載の発光装置。
  6. 【請求項6】 前記発光アレーは、前記複数の発光素子
    をそれぞれ配列された複数の半導体チップを含んで構成
    され、 前記点灯制御回路により、各半導体チップのいずれか一
    つの発光素子を選択的に点灯させることを特徴とする請
    求項1ないし5のいずれかに記載の発光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の前
    記発光装置と、 前記発光装置からの画像データに応じた光を回転感光体
    に照射させる手段と、 前記回転感光体を帯電させる手段と、 前記照射させた光により前記形成回転感光体にされた潜
    像を可視像化させる手段と、当該可視像を記録媒体に転
    写する手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像読み取り手段と、 前記画像読み取り手段による読み取り信号から前記画像
    データを生成する手段とをさらに備えることを特徴とす
    る請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記画像データを外部から入力する手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005329659A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Seiko Epson Corp ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
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KR101269563B1 (ko) * 2011-07-06 2013-06-04 이동재 Led 조명기구의 사용 전압 검출이 가능한 전원공급장치

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