JPH10128999A - インクジェット装置 - Google Patents

インクジェット装置

Info

Publication number
JPH10128999A
JPH10128999A JP8287830A JP28783096A JPH10128999A JP H10128999 A JPH10128999 A JP H10128999A JP 8287830 A JP8287830 A JP 8287830A JP 28783096 A JP28783096 A JP 28783096A JP H10128999 A JPH10128999 A JP H10128999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
tank
buffer tank
ink
carriage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8287830A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Asai
直人 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8287830A priority Critical patent/JPH10128999A/ja
Publication of JPH10128999A publication Critical patent/JPH10128999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が複雑で必要に応じて液体を確実に供給
することが困難である。 【解決手段】 プリント媒体に沿って走査移動するキャ
リッジ11と、このキャリッジ11に交換可能に搭載さ
れるプリントヘッド15から吐出するための液体12を
蓄える液体タンク24と、前記キャリッジ11に設けら
れ、前記プリントヘッド15に接続可能な液体導出部1
4を有すると共に前記キャリッジ11の走査移動方向一
端側に設定された液体補給位置にて前記液体タンク24
からの液体を受ける液体導入部19を有するバッファタ
ンク13と、このバッファタンク13内を減圧可能な減
圧手段20とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体供給系のメン
テナンスが容易で高速プリント作業を連続的に行い得る
インクジェット装置に関し、特にプリント媒体に沿って
走査移動するキャリッジを具えた捺染などの各種産業用
インクジェットプリンタに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】プリントヘッドから液滴を吐出してプリ
ント媒体に画像情報をプリントする画像形成装置は、一
般に、プリント媒体を第1の方向に間欠的に走査移動す
る一方、プリントヘッドを第1の方向と直交する第2の
方向にプリント媒体に沿って走査移動させる形態のもの
が多い。
【0003】このような形態の画像形成装置において、
短時間でプリント作業を終了するためには、プリントヘ
ッドをできるだけ高速で走査移動させる必要がある。ま
た、これと同時にプリントヘッドから吐出されるインク
などの液体を蓄えた液体タンクを容量の大きなものにす
ることも有効である。また、熱エネルギーを液体に作用
させ、液体を急激に加熱することによって気泡を発生さ
せ、この気泡の体積膨張によって液路内の液体を吐出口
から液滴として噴射し、気泡の消滅時に液室から液路内
に液体を導入するようにした形態のインクジェットヘッ
ドは、プリント信号に対する応答性が良いことから、高
速プリントに最適なものの一つとして注目されている。
【0004】通常、このようなインクジェット装置にお
けるインクジェットヘッドおよび液体タンクは、これら
を可撓性の配管を介して別体に設けた形式のものや、こ
れらを一体化してキャリッジに搭載した形式のものや、
さらには米国特許第4967207号に記載されている
ように、一体化したものであっても、液体タンク内の液
体の残量が少なくなった場合に液体タンク内を減圧して
液体を自動的に液体タンク内に補給できるようにした形
式のものなどが知られており、装置自体の大きさや、画
像形成にかかる時間および使い勝手などに応じて適宜選
択されている。
【0005】特に、捺染などの各種産業用の大型インク
ジェット装置では、高稼働で装置を動かすため、液体の
補給を頻繁に行う必要がある上、インクジェットヘッド
を頻繁に交換する必要があるため、比較的多くのインク
が供給できると共にインクジェットヘッドをその使用可
能な限度まで有効に使うことができる別体形式のものが
採用される。
【0006】このような従来のインクジェット装置の概
念を表す図4に示すように、図示しないプリント媒体に
沿って走査移動可能なキャリッジ101には、液体10
2を吐出するインクジェットヘッド103と、このイン
クジェットヘッド103に接続して液体102の吐出に
伴う消費によってインクジェットヘッド103内の圧力
変動が発生するのを抑制するためのバッファタンク10
4と、このバッファタンク104に接続して所定量の液
体102を蓄えるサブタンク105とが搭載される。
【0007】サブタンク105には液体102を蓄える
主タンク106が可撓性の液体供給配管107を介して
連通しており、この液体供給配管107の途中には、主
タンク106内の液体102をサブタンク105側に供
給するための液体供給ポンプ108が設けられている。
この主タンク106には、開閉弁109を具えた大気連
通管110が連結されている。また、バッファタンク1
04には、このバッファタンク104内の液体102を
主タンク106に戻すための循環用配管111が接続
し、この循環用配管111の途中には、バッファタンク
104内の余剰の液体102を主タンク106側に戻す
ための液体戻しポンプ112が設けられている。
【0008】なお、バッファタンク104には、開閉弁
113を具えた大気連通管114が連結されている。ま
た、インクジェットヘッド103は、ヘッド回復処理位
置にて回復手段115により回復処理が行われるように
なっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来のイ
ンクジェット装置では、インクジェットヘッド103の
移動を妨げないように主タンク106とキャリッジ10
1に搭載されたバッファタンク104やサブタンク10
5とを接続する可撓性の配管107, 111がキャリッ
ジ101の走査移動に伴って折れ曲がったりつぶれたり
しないように、充分な長さに設定されている。このた
め、配管107, 111の長さが極めて長くなり、配管
作業が煩雑となる傾向を持つ。また、配管107, 11
1の端部での液体102の漏出を防止するための工夫
や、配管107, 111内で液体102が固化したり変
質したりしないようにする必要があることはもちろん、
仮に配管107, 111内で液体102が固化したり変
質した場合における配管107,111の修理や交換の
手間も煩雑となってしまう。
【0010】特に、産業用の大型インクジェット装置で
は、上述した配管107, 111の総量がインクの種類
に応じて膨大になるため、組み立て時の配管作業はもち
ろん、修理などのいわゆるメンテナンス性を良好に保つ
ことが困難となる。しかも、捺染などに使用する顔料系
インクや非水系インクの場合には、これが配管107,
111内で固まったり変質し易いため、インクジェット
装置を使用しないで長期放置する場合には、配管10
7, 111内でインクが固まったり変質しないようにす
るための工夫が複雑となり、仮に配管107, 111内
でインクが固まったり変質した場合に配管107, 11
1を交換することも容易ではなくなる。
【0011】液体タンクとインクジェットヘッドとを一
体化したものでは、上述した配管の取り回しがなくなる
ため、液体供給系の構造を極めて簡単にすることができ
る反面、液体タンク内の液体がなくなった時点でこれを
インクジェットヘッドと共に交換する必要がある。一般
に、液体タンクと一体化した形態を採るインクジェット
ヘッドの寿命は、液体タンク内に貯溜された液体を使い
切ってもさらに使用に耐えるものであることが普通であ
り、液体タンク中の液体を使い切った時点でこのような
インクジェットヘッドを液体タンクと共に交換すること
は、ランニングコストの増大を招くこととなる上、交換
作業を頻繁に行う必要があるため、産業用の大型インク
ジェット装置には不向きである。
【0012】なお、インクジェットヘッドと共にキャリ
ッジに搭載された液体タンクのみをインクジェットヘッ
ドに対して交換可能としたものは、上述したランニング
コストに関する問題を解消することができるが、液体タ
ンクの交換を頻繁に行う必要があることに変わりはな
く、産業用の大型インクジェット装置には不向きであ
る。
【0013】また、液体タンクとインクジェットヘッド
とを一体化し、液体タンク内を減圧して液体タンク内に
液体を補充するようにした米国特許第4967207号
明細書に記載のものでは、液体タンク内の減圧時にイン
クを吐出するインクジェットヘッドの吐出口を確実に密
閉することが困難であり、実際には液体タンク内を完全
に減圧することができず、この結果、液体タンク内を液
体で充分に満たすことができない。しかも、インクジェ
ットヘッドの寿命に伴う交換の際に、液体タンクもイン
クジェットヘッドと共に交換しなければならず、経済的
ではない。
【0014】
【発明の目的】本発明の目的は、構造が簡単であり、必
要に応じて液体を確実に供給することが可能なインクジ
ェット装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ット装置は、プリント媒体に沿って走査移動するキャリ
ッジと、このキャリッジに交換可能に搭載されるプリン
トヘッドから吐出するための液体を蓄える液体タンク
と、前記キャリッジに設けられ、前記プリントヘッドに
接続可能な液体導出部を有すると共に前記キャリッジの
走査移動方向一端側に設定された液体補給位置にて前記
液体タンクからの液体を受ける液体導入部を有するバッ
ファタンクと、このバッファタンク内を減圧可能な減圧
手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0016】本発明によると、バッファタンクに液体を
供給する必要が生じた場合、キャリッジを液体補給位置
に移動して液体タンクと液体導入部とを接続状態とし、
バッファタンク内を減圧手段にして減圧したのち、液体
タンク内の液体を液体導入部からバッファタンク内に吸
引することにより、液体がバッファタンク内にまんべん
なく行き渡る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明によるインクジェット装置
において、液体タンクをキャリッジの走査方向一端側に
配置してもよく、減圧手段をキャリッジに設けてもよ
く、液体導入部側を閉鎖し得る第1の開閉手段と、液体
導出部側を閉鎖し得る第2の開閉手段とをさらに具え、
減圧手段は、これら二つの開閉手段で塞がれたバッファ
タンク内を減圧するものであってもよい。この場合、バ
ッファタンク内が完全に密閉状態となり、液体が効率よ
く吸引される。
【0018】同様に、バッファタンク内の液体の残量を
検出するための液体検出手段をさらに具えることも可能
であり、この場合、液体検出手段によるバッファタンク
内の液体の残量に応じて第1および第2の開閉手段によ
り液体導入部側および液体導出部側を閉鎖させ、キャリ
ッジを液体補給位置に移動させ、減圧手段によりバッフ
ァタンク内を減圧させた後、第1の開閉手段により液体
導入部側を開放させて液体タンク内の液体をバッファタ
ンク内に吸引させるための制御手段をさらに具え、液体
を瞬間的にバッファタンク内に補充することも有効であ
る。
【0019】また、バッファタンクが、液体導入部に接
続して液体タンクからの液体を受容する液体受容部をさ
らに有するものであってもよく、この場合、液体タンク
内の液体を液体受容部に供給しつつ、バッファタンク内
を減圧して液体受容部に供給された液体をバッファタン
ク内に吸引し、液体を補充する際のタイムラグを少なく
する。
【0020】液体が反応性染料や分散性染料を含む捺染
インクであってもよく、バッファタンク内にインク吸収
体を収容してもよく、この場合、インク吸収体が多孔質
体または繊維質材料であることがインクジェットヘッド
側への液圧の影響を緩和する上で有効である。
【0021】
【実施例】本発明によるインクジェット装置を捺染装置
に応用した一実施例について、その概略構造を表す図1
および液体供給時の概略構造を表す図2を参照しながら
詳細に説明する。
【0022】すなわち、図示しないプリント媒体移動装
置によって図中、上下方向に搬送される図示しない布帛
などのプリント媒体を横切るように、キャリッジ11が
図示しないキャリッジ移動装置によって図中、左右方向
に往復動自在となっている。このキャリッジ11には、
反応性染料または分散性染料を包含する捺染インク、あ
るいはプリント媒体に対する捺染インクの付着性などを
改善するための処理液などの液体12を保持するバッフ
ァタンク13が搭載され、さらに、このバッファタンク
13に設けた液体導出部14を介して当該バッファタン
ク13に着脱可能に連結されるプリントヘッド15が交
換自在に搭載される。バッファタンク13の液体導出部
14の途中には、図示しない制御装置によってその開閉
を制御される非通電時開放型の電磁開閉弁16が介装さ
れている。
【0023】前記プリントヘッド15には、バッファタ
ンク13から供給される液体12を吐出するための多数
の図示しない吐出口がプリント媒体の搬送方向に沿って
配列している。これら吐出口にそれぞれ連通する図示し
ない液路には、各液路内の液体12を対応する吐出口か
ら吐出させるための図示しない吐出エネルギー発生素子
がそれぞれ組み込まれている。
【0024】図示しないフェルトなどの多孔質体からな
るインク吸収体が収容されたバッファタンク13には、
途中にフィルタ17と先の制御装置によってその開閉を
制御される非通電時開放型の電磁開閉弁18とを直列に
組み込んだ液体導入部19が設けられている。また、こ
のバッファタンク13と電磁開閉弁18との間の液体導
入部19には、制御装置によって作動が制御される真空
ポンプ20を一端に連結した分岐管21の他端が接続し
ており、この分岐管21の途中には、制御装置によって
その開閉を制御される非通電時閉塞型の電磁開閉弁22
が設けられている。さらに、このバッファタンク13に
は、当該バッファタンク13内に残留する液体の量が所
定以下になったことを検出してこれに対応した液体補充
信号を制御装置に出力する液体残量センサ23が設けら
れている。
【0025】この液体残量センサ23は、プリントヘッ
ド15からの液体吐出のパルスをカウントしたり、バッ
ファタンク13の重量を計ったり、あるいはバッファタ
ンク13内に突出する一対の電極間を流れる電流の変化
によって、このバッファタンク13内に残留する液体の
量を検出するものである。
【0026】キャリッジ移動装置によるキャリッジ11
の走査移動方向一端側には、液体導入部19を介してバ
ッファタンク13に液体12を補給するための液体補給
位置が設定されている。図2に示す液体補給位置に位置
決めされたキャリッジ11の直近には、液体導入部19
を介してバッファタンク13に供給するための液体タン
ク24が設けられており、この液体タンク24には、イ
ンクジェット装置の稼働に充分な量の液体12が蓄えら
れている。フィルタ25と可変絞り弁26とを直列に組
み込んだ大気連通管27が上端部に連結された液体タン
ク24の下端には、制御装置によってその開閉を制御さ
れる非通電時閉塞型の電磁開閉弁28を途中に組み込ん
だ液体供給管29が取り付けられ、キャリッジ11が図
2に示す液体補給位置にある時、液体供給管29の下端
とバッファタンク13の液体導入部19の先端とが連通
状態となる。
【0027】なお、液体タンク24内へのインクの補充
は、絞り弁26の開度を全開状態にして大気連通管27
を介して行われ、通常は開度を最小にしてインクの蒸発
を抑制する。また、液体補給位置に位置決めされたキャ
リッジ11上のプリントヘッド15の吐出口と対向する
方向に移動自在に設けられて、これら吐出口を覆って流
路および吐出口などに残留している液体を吸引するため
の回復手段30が設けられており、この回復手段30は
制御装置によって作動を制御される図示しない回復手段
駆動装置によって、液体補給位置に位置決めされたキャ
リッジ11上のプリントヘッド15の吐出口と対向する
方向に駆動されるようになっている。
【0028】上述したプリントヘッド15の吐出エネル
ギー発生部や、プリント媒体移動装置, キャリッジ移動
装置, 各電磁開閉弁16, 18, 22, 28, 真空ポン
プ20, 回復手段駆動装置などの作動は、各種プリント
情報や液体残量センサ23などからの検出信号に基づ
き、制御装置によってあらかじめ設定された手順に従っ
て適切に制御される。
【0029】例えば、液体残量センサ23がバッファタ
ンク13内の液体が所定以下の残量になったことを検出
すると、キャリッジ移動装置が作動して図2に示すよう
にキャリッジ11を液体補給位置に移動し、電磁開閉弁
16, 18に通電して液体導出部14および液体導入部
18をそれぞれ塞ぐ一方、電磁開閉弁22に通電して分
岐管21を開き、この状態にて真空ポンプ20を作動し
てバッファタンク13内を真空引きする。
【0030】所定時間経過後、あるいはバッファタンク
13内が所定の真空度に達した時点で、真空ポンプ20
を停止して電磁開閉弁22を閉状態に切り換えると共に
電磁開閉弁18, 28を開状態に切り換える。これによ
り、液体タンク24内の液体12が液体供給管29およ
び液体導入部19を通ってバッファタンク13内全域に
瞬間的に吸引され、インク吸収体に含浸状態で保持され
る。
【0031】所定時間経過後、電磁開閉弁28を閉じる
と共に電磁開閉弁16を開状態に切り換え、回復手段駆
動装置を作動して回復手段30をプリントヘッド15に
押し当て、その回復処理を行うことにより、プリントヘ
ッド15に対する液体の補充作業を終える。
【0032】プリント作業中において、液体導入部19
はバッファタンク13内の液体の消費に伴う減圧状態を
回避するための大気連通路として機能する。この場合、
大気中の塵埃などがフィルタ17にて捕捉され、バッフ
ァタンク13内へ混入するような不具合は発生しない。
【0033】上述した実施例では、バッファタンク13
の減圧終了後に直ちに液体タンク24内の液体12をバ
ッファタンク13内に吸引できるように、キャリッジ1
1を液体補給位置に移動しておくようにしたが、このバ
ッファタンク13の減圧中に液体タンク24内の液体1
2を一時的に蓄える液体受容部を設け、液体12を補充
する際のタイムラグを少なくすることも有効である。
【0034】このような本発明によるインクジェット装
置の他の実施例の概略構造を図3に示すが、先の実施例
と同一機能の要素には、これと同一符号を記すに止め、
重複する説明は省略するものとする。
【0035】すなわち、バッファタンク13には、この
バッファタンク13とほぼ等しい液体受容量の液体受容
部31が連結され、この液体受容部31の上端部にはフ
ィルタ32が装着されている。キャリッジ11が液体補
充位置にある時、液体供給管29の直下には液体受容部
31の開口端が位置するようになっている。
【0036】図3に示す液体補充状態では、電磁開閉弁
28を開いて液体タンク24内のインク12を所定量だ
け液体受容部31に供給しつつ、電磁開閉弁16, 18
を閉じて真空ポンプ20を作動させ、液体受容部31内
に供給された液体12をバッファタンク13内に吸引す
ればよく、これによって液体をバッファタンク13内に
補充する際の待ち時間を短縮することができる。
【0037】なお、本発明は、特にインクジェット方式
の中でも、液体の吐出を行わせるために利用されるエネ
ルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば、電
気熱変換体やレーザ光など)を具え、前記熱エネルギー
により液体の状態変化を生起させる方式のインクジェッ
トヘッドが交換可能に搭載されるインクジェット装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。かかる方式に
よれば、プリントの高密度化および高精細化が達成でき
るからである。
【0038】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書や、同第474
0796号明細書に開示されている基本的な原理を用い
て行うものが好ましい。この方式は、いわゆるオンデマ
ンド型およびコンティニュアス型の何れにも適用可能で
あるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体が保持
されているシートや流路に対応して配置される電気熱変
換体に、プリント情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生
させ、インクジェットヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じ
させ、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体内
の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長お
よび収縮により、吐出口を介してインクを吐出させ、少
なくとも1つの液滴を形成する。この駆動信号をパルス
形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体の吐出が達成でき、より好
ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許
第4463359号明細書や、同第4345262号明
細書に記載されているようなものが適している。なお、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、さらに優れたプリントを行うことができる。
【0039】また、インクジェットヘッドの構成として
は、上述の各明細書に開示されているような吐出口と流
路と電気熱変換体との組合せ構成(直線状液流路または
直角液流路)の他に、熱作用部が屈曲する領域に配置さ
れている構成を開示する米国特許第4558333号明
細書や、米国特許第4459600号明細書を用いた構
成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の電気
熱変換体に対し、共通するスリットを電気熱変換体の吐
出部とする構成を開示する特開昭59−123670号
公報や、熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部
に対応させる構成を開示した特開昭59−138461
号公報に基いた構成としても、本発明の効果は有効であ
る。すなわち、インクジェットヘッドの形態がどのよう
なものであっても、本発明によればプリントを確実に効
率良く行うことができるようになるからである。
【0040】また、本発明のインクジェット装置の構成
として、インクジェットヘッドの吐出回復手段や、予備
的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安
定できるので、好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、インクジェットヘッドに対してのキャッピン
グ手段や、クリーニング手段, 加圧あるいは吸引手段,
電気熱変換体やこれとは別の加熱素子あるいはこれらの
組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、プリント
とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができ
る。
【0041】また、搭載されるインクジェットヘッドの
種類や個数についても、例えば単色のインクに対応して
1個のみが設けられたものの他、プリント色や濃度を異
にする複数のインクに対応して複数個数設けられるもの
であってもよい。すなわち、例えばインクジェット装置
のプリントモードとしては黒色等の主流色のみのプリン
トモードだけではなく、インクジェットヘッドを一体的
に構成するか、複数個の組み合わせによるか何れでもよ
いが、異なる色の複色カラーまたは混色によるフルカラ
ーの各プリントモードの少なくとも一つを備えた装置に
も本発明は極めて有効である。
【0042】さらに加えて、本発明にかかるインクジェ
ット装置の形態としては、捺染装置やコンピュータ等の
情報処理機器の画像出力端末として用いられるものの
他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能
を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であって
もよい。
【0043】
【発明の効果】本発明のインクジェット装置によると、
キャリッジに交換可能に搭載されるプリントヘッドと液
体タンクとを分離し、プリントヘッドが連結されるキャ
リッジ上のバッファタンクに必要に応じて液体タンク内
の液体を供給するようにしたので、配管系を簡略化する
ことが可能であり、インクジェット装置のメンテナンス
を容易にすることができる。
【0044】また、液体導入部側を閉鎖し得る第1の開
閉手段と、液体導出部側を閉鎖し得る第2の開閉手段と
を設け、減圧手段は、これら二つの開閉手段で塞がれた
バッファタンク内を減圧手段によって減圧するようにし
た場合には、バッファタンク内が完全に密閉状態とな
り、液体を加圧注入するよりも効率よく吸引することが
でき、バッファタンク内に液体がまんべんなく行き渡
り、充填効率を高めることができる。しかも、液体を補
充する際の接続部からの漏れや、バッファタンクの防爆
性を考慮する必要がなくなるので、これらの設計を容易
に行うことができる。
【0045】さらに、液体導入部に接続して液体タンク
からの液体を受容する液体受容部を設けた場合には、バ
ッファタンク内の減圧中に液体タンク内の液体を液体受
容部に供給することができるため、液体を補充する際の
タイムラグを少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット装置の一実施例の
概念図である。
【図2】図1に示した実施例における液体補充作業状態
の概念図である。
【図3】本発明によるインクジェット装置の他の実施例
の概念図である。
【図4】従来のインクジェット装置の概念図である。
【符号の説明】
11 キャリッジ 12 液体 13 バッファタンク 14 液体導出部 15 プリントヘッド 16 電磁開閉弁 17 フィルタ 18 電磁開閉弁 19 液体導入部 20 真空ポンプ 21 分岐管 22 電磁開閉弁 23 液体残量センサ 24 液体タンク 25 フィルタ 26 可変絞り弁 27 大気連通管 28 電磁開閉弁 29 液体供給管 30 回復手段 31 液体受容部 32 フィルタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント媒体に沿って走査移動するキャ
    リッジと、 このキャリッジに交換可能に搭載されるプリントヘッド
    から吐出するための液体を蓄える液体タンクと、 前記キャリッジに設けられ、前記プリントヘッドに接続
    可能な液体導出部を有すると共に前記キャリッジの走査
    移動方向一端側に設定された液体補給位置にて前記液体
    タンクからの液体を受ける液体導入部を有するバッファ
    タンクと、 このバッファタンク内を減圧可能な減圧手段とを具えた
    ことを特徴とするインクジェット装置。
  2. 【請求項2】 前記液体タンクは、前記キャリッジの走
    査方向一端側に配置されていることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット装置。
  3. 【請求項3】 前記減圧手段は、前記キャリッジに設け
    られていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のインクジェット装置。
  4. 【請求項4】 前記液体導入部側を閉鎖し得る第1の開
    閉手段と、前記液体導出部側を閉鎖し得る第2の開閉手
    段とをさらに具え、前記減圧手段は、これら二つの開閉
    手段で塞がれたバッファタンク内を減圧するものである
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載
    のインクジェット装置。
  5. 【請求項5】 前記バッファタンク内の液体の残量を検
    出するための液体検出手段をさらに具えたことを特徴と
    する請求項1から請求項4の何れかに記載のインクジェ
    ット装置。
  6. 【請求項6】 前記液体検出手段による前記バッファタ
    ンク内の液体の残量に応じて前記第1および第2の開閉
    手段により前記液体導入部側および前記液体導出部側を
    閉鎖させ、前記キャリッジを前記液体補給位置に移動さ
    せ、前記減圧手段により前記バッファタンク内を減圧さ
    せた後、前記第1の開閉手段により前記液体導入部側を
    開放させて前記液体タンク内の液体を前記バッファタン
    ク内に吸引させるための制御手段をさらに具えたことを
    特徴とする請求項5に記載のインクジェット装置。
  7. 【請求項7】 前記バッファタンクは、前記液体導入部
    に接続して前記液体タンクからの液体を受容する液体受
    容部をさらに有することを特徴とする請求項1から請求
    項3の何れかに記載のインクジェット装置。
  8. 【請求項8】 前記液体は、捺染インクであることを特
    徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のインク
    ジェット装置。
  9. 【請求項9】 前記捺染インクは、反応性染料または分
    散性染料を包含することを特徴とする請求項8に記載の
    インクジェット装置。
  10. 【請求項10】 前記バッファタンク内には、インク吸
    収体が収容されていることを特徴とする請求項1から請
    求項9の何れかに記載のインクジェット装置。
  11. 【請求項11】 前記インク吸収体は、多孔質体である
    ことを特徴とする請求項10に記載のインクジェット装
    置。
  12. 【請求項12】 前記インク吸収体は、繊維質材料にて
    形成されていることを特徴とする請求項10に記載のイ
    ンクジェット装置。
JP8287830A 1996-10-30 1996-10-30 インクジェット装置 Pending JPH10128999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8287830A JPH10128999A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 インクジェット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8287830A JPH10128999A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 インクジェット装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10128999A true JPH10128999A (ja) 1998-05-19

Family

ID=17722322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8287830A Pending JPH10128999A (ja) 1996-10-30 1996-10-30 インクジェット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10128999A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999041083A1 (fr) * 1998-02-13 1999-08-19 Seiko Epson Corporation Imprimante a jet d'encre, sous-unite reservoir pour ladite imprimante, et procede permettant de retablir la capacite de decharge des gouttelettes d'encre
EP1120257A2 (en) * 2000-01-26 2001-08-01 Seiko Epson Corporation Print head unit
US6447084B1 (en) 1999-05-31 2002-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing apparatus, ink-supplying apparatus and method for supplying ink
EP1270237A2 (en) * 2001-06-18 2003-01-02 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and ink supplying method
US6540321B1 (en) 1999-05-31 2003-04-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink tank, ink-jet cartridge, ink-supplying apparatus, ink-jet printing apparatus and method for supplying ink
KR20140103550A (ko) * 2013-02-18 2014-08-27 주식회사 탑 엔지니어링 액정 공급 시스템 및 이를 구비한 액정 적하 장치
DE102015104584A1 (de) 2015-03-26 2016-09-29 Océ Printing Systems GmbH & Co. KG Anordnung zur Entgasung von Tinte für eine Druckkopfeinheit bei einem Tintendruckgerät
KR20160138347A (ko) * 2015-05-25 2016-12-05 캐논 가부시끼가이샤 잉크젯 인쇄 장치 및 제어 방법

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6390611B1 (en) 1998-02-13 2002-05-21 Seiko Epson Corporation Ink jet recording apparatus, sub-tank unit adapted thereto, and ink droplet ejection capability recovery method
WO1999041083A1 (fr) * 1998-02-13 1999-08-19 Seiko Epson Corporation Imprimante a jet d'encre, sous-unite reservoir pour ladite imprimante, et procede permettant de retablir la capacite de decharge des gouttelettes d'encre
US6540321B1 (en) 1999-05-31 2003-04-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink tank, ink-jet cartridge, ink-supplying apparatus, ink-jet printing apparatus and method for supplying ink
US6447084B1 (en) 1999-05-31 2002-09-10 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing apparatus, ink-supplying apparatus and method for supplying ink
EP1120257A2 (en) * 2000-01-26 2001-08-01 Seiko Epson Corporation Print head unit
EP1120257A3 (en) * 2000-01-26 2002-01-16 Seiko Epson Corporation Print head unit
US6460986B2 (en) 2000-01-26 2002-10-08 Seiko Epson Corporation Head unit for an ink jet printer
EP1270237A2 (en) * 2001-06-18 2003-01-02 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and ink supplying method
EP1270237A3 (en) * 2001-06-18 2003-01-08 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and ink supplying method
US6663233B2 (en) 2001-06-18 2003-12-16 Canon Kabushiki Kaisha Inkjet printing apparatus and ink supplying method
KR20140103550A (ko) * 2013-02-18 2014-08-27 주식회사 탑 엔지니어링 액정 공급 시스템 및 이를 구비한 액정 적하 장치
DE102015104584A1 (de) 2015-03-26 2016-09-29 Océ Printing Systems GmbH & Co. KG Anordnung zur Entgasung von Tinte für eine Druckkopfeinheit bei einem Tintendruckgerät
DE102015104584B4 (de) 2015-03-26 2018-08-30 Océ Printing Systems GmbH & Co. KG Anordnung und Verfahren zur Entgasung von Tinte für eine Druckkopfeinheit bei einem Tintendruckgerät
KR20160138347A (ko) * 2015-05-25 2016-12-05 캐논 가부시끼가이샤 잉크젯 인쇄 장치 및 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0803362B1 (en) Liquid refilling method, liquid supplying apparatus, and liquid jet recording apparatus
US7874656B2 (en) Ink-feeding device and pressure-generating method
EP0714779B1 (en) Ink-jet printing apparatus
JP2006264133A (ja) インクジェット方式画像形成装置
JPH11348300A (ja) プリント装置
JPH1158786A (ja) 画像形成方法およびその装置
JP2010137510A (ja) 記録装置
JPH10128999A (ja) インクジェット装置
JP3363760B2 (ja) インク供給装置およびプリント装置
JPH11179932A (ja) 画像形成方法およびその装置
JPH0834122A (ja) インクジェットカートリッジ及びそれを備えたインクジェット記録装置
JP3993765B2 (ja) 液体給排機構および画像形成装置
JP4944566B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3253178B2 (ja) インクジェット記録装置
JPH10114084A (ja) 画像形成装置およびこれに用いるプリントヘッド
JP2001001536A (ja) インクジェット式記録装置
JPH0516384A (ja) インクジエツト記録装置
JP2000043293A (ja) 画像形成方法およびその装置
JP3199466B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004249631A (ja) インクジェット記録装置
JPH05338196A (ja) インク注入方法およびその装置
WO2023182070A1 (ja) インクジェット記録装置
JP3307601B2 (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるサブタンクの減圧制御方法
JPH11192717A (ja) インク供給装置およびプリント装置
JPH05229139A (ja) インクジェット記録装置