JPH10128936A - 蒸着ポリエステルフイルム - Google Patents

蒸着ポリエステルフイルム

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JPH10128936A
JPH10128936A JP25417497A JP25417497A JPH10128936A JP H10128936 A JPH10128936 A JP H10128936A JP 25417497 A JP25417497 A JP 25417497A JP 25417497 A JP25417497 A JP 25417497A JP H10128936 A JPH10128936 A JP H10128936A
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JP
Japan
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water
vapor
polyester film
film
polyester
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Application number
JP25417497A
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English (en)
Inventor
Shigenobu Yoshida
重信 吉田
Yuzo Otani
雄三 大谷
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Diafoil Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボイル処理、印刷加工後の蒸着膜の接着性およ
びガスバリアー性の優れた蒸着ポリエステルフイルムを
提供する。 【解決手段】ポリエステルフイルムの少なくとも片面に
塗布層が形成され且つ当該塗布層の表面に金属および/
または金属酸化物を蒸着して成る蒸着ポリエステルフイ
ルムであって、前記塗布層は、塗布液の塗布後に少なく
とも1方向に延伸して形成され、そして、水溶性もしく
は水分散性ポリウレタン(A)及び/又は水溶性もしく
は水分散性ポリエステル(B)並びに乳化剤を含まない
水性アクリル系樹脂(C)及び2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ化合物(D)から成り、且つ、各(A)
〜(D)成分の配合割合が下記式(1)〜(3)を同時
に満足する。 【数1】 30≦(A+B)≦90(重量%) ………(1) 5≦ C ≦50(重量%) ………(2) 5≦ D ≦40(重量%) ………(3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸着ポリエステル
フイルムに関し、詳しくは、ボイル処理後の接着性およ
びバリアー性ならびに印刷加工後の各種の物性などが改
良された蒸着ポリエステルフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】蒸着ポリエステルフイルムは、蒸着する
金属および/または金属酸化物を選択することにより、
ガスバリアー性、水分不透過性、可視・紫外光の遮蔽
性、熱線反射性、導電性、透明導電性、磁気記録性など
の特性を種々に変更し得るため、各種の用途に利用され
ている。例えば、包装材料、装飾用材料、窓ガラスの遮
蔽用材料、金・銀糸用材料、コンデンサー材料、表示材
料、配線基板材料、磁気記録材料などに利用されてい
る。
【0003】しかしながら、蒸着ポリエステルフイルム
は、基材フイルムと蒸着膜との接着性、特に、水中に浸
漬された場合や高温高湿処理後の接着性(所謂ボイル後
の接着性)が悪いという欠点がある。また、蒸着面に印
刷を行う場合、ガスバリアー性および導電性が低下する
問題がある。
【0004】上記の接着性を改良するため、ポリエステ
ルフイルムと蒸着膜との間に下塗り層を設けるのが有効
である。従来、下塗り層としては、各種ポリウレタン、
各種ポリエステル、また、ポリウレタンとポリエステル
の併用物が知られている(例えば特開平2−50837
号公報)。本発明者らは、特殊なポリウレタン、ポリエ
ステル及びエポキシ化合物を含有する塗布液を塗布する
ことにより、耐水接着性および耐溶剤性の改良された蒸
着ポリエステルフイルムの作製が可能であることを見い
出した(特開平4−176858号公報)。
【0005】しかしながら、上記の公報に記載された樹
脂組成物は、ボイル処理および印刷加工後のガスバリア
ー性の劣化を改良するには、必ずしも十分ではない。ま
た、蒸着ポリエステルフイルムの用途が広がるにつれ、
より強い接着性や信頼性の高いバリアー性を有する蒸着
ポリエステルフイルムが求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、ボイル処理、印
刷加工後などの蒸着薄膜の接着性およびガスバリアー性
に優れた蒸着ポリエステルフイルムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
達成のために種々検討を重ねた結果、ある特定の塗布層
を形成することにより、優れた特性を有する蒸着ポリエ
ステルフイルムが提供されることを見い出し、本発明を
完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、ポリエステル
フイルムの少なくとも片面に塗布層が形成され且つ当該
塗布層の表面に金属および/または金属酸化物を蒸着し
て成る蒸着ポリエステルフイルムであって、前記塗布層
は、塗布液の塗布後に少なくとも1方向に延伸して形成
され、そして、水溶性もしくは水分散性ポリウレタン
(A)及び/又は水溶性もしくは水分散性ポリエステル
(B)並びに乳化剤を含まない水性アクリル系樹脂
(C)及び2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合
物(D)から成り、且つ、各(A)〜(D)成分の配合
割合が下記式(1)〜(3)を同時に満足することを特
徴とする蒸着ポリエステルフイルムに存する。
【0009】
【数2】 30≦(A+B)≦90(重量%) ………(1) 5≦ C ≦50(重量%) ………(2) 5≦ D ≦40(重量%) ………(3)
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリエステルとは、その構成単位の80
モル%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレ
ンテレフタレート、その構成単位の80モル%以上がエ
チレンナフタレートであるポリエチレンナフタレート、
その構成単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレートであるポリ−1,4−シク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート等である。
【0011】そして、上記の構成成分以外の共重合成分
としては、例えば、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール等のジオール
成分、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸およびそのエステル形成性誘導
体のジカルボン酸成分、オキシ安息香酸およびそのエス
テル形成性誘導体のオキシモノカルボン酸などを使用す
ることが出来る。
【0012】本発明におけるポリエステルフイルムは、
フイルム表面の突起を形成する添加粒子、析出粒子、そ
の他の触媒残渣を用途に応じて当業者が常用する量の範
囲で含有していてもよい。また、上記の突起形成剤以外
の添加剤として、必要に応じて、帯電防止剤、安定剤、
潤滑剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、着
色剤、光線遮断剤、紫外線吸収剤などを含有していても
よい。
【0013】本発明における塗布層は、水溶性もしくは
水分散性ポリウレタン(A)及び/又は水溶性もしくは
水分散性ポリエステル(B)並びに乳化剤を含まない水
性アクリル系樹脂(以下、無乳化剤アクリル系樹脂
(C)ともいう)及び2個以上のエポキシ基を有するエ
ポキシ化合物(D)を含有する塗布液を使用して形成さ
れる。
【0014】上記のポリウレタン(A)は、ポリヒドロ
キシ化合物とポリイソシアネート化合物とを常法に従っ
て反応させることにより製造される。ポリウレタンは、
水媒体との親和性を高めたり、エポキシ基との反応性を
高めるため、カルボキシル基またはその塩(以下、単に
カルボキシル基と省略)を含有するものが好ましい。
【0015】上記のポリヒドロキシ化合物としては、例
えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリエチレン・プロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、テ
トラメチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
カプロラクトン、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリ
ヘキサメチレンセバケート、ポリテトラメチレンアジペ
ート、ポリテトラメチレンセバケート、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトー
ル、グリセリン等が挙げられる。
【0016】上記のポリイソシアネート化合物として
は、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネートとトリメチロールプロパンの付加物、ヘキサメチ
レンジイソシアネートとトリメチロールエタンの付加物
などが挙げられる。
【0017】ポリウレタン側鎖へのカルボキシル基の導
入は、例えば、ポリウレタン合成の際、原料ポリヒドロ
キシ化合物の1つとしてカルボキシル基含有ポリヒドロ
キシ化合物を使用するか、または、未反応イソシアネー
ト基を有するポリウレタンのイソシアネート基に水酸基
含有カルボン酸やアミノ基含有カルボン酸を反応させ、
次いで、反応生成物を高速撹拌下でアルカリ水溶液中に
添加して中和する等の方法によって容易に行うことが出
来る。
【0018】上記のカルボキシル基含有ポリヒドロキシ
化合物としては、例えば、ジメチロールプロピオン酸、
ジメチロール酢酸、ジメチロール吉草酸、トリメリット
酸ビス(エチレングリコール)エステル等が挙げられ
る。また、水酸基含有カルボン酸としては、例えば、3
−ヒドロキシプロピオン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、p−
(2−ヒドロキシエチル)安息香酸、リンゴ酸など、ア
ミノ基含有カルボン酸としては、例えば、β−アミノプ
ロピオン酸、γ−アミノ酪酸、P−アミノ安息香酸など
が挙げられる。
【0019】本発明で塗布層に使用するポリエステル
(B)は、飽和または不飽和ポリエステルの何れをも使
用し得る。上記の飽和ポリエステルのジカルボン酸成分
としては、テレフタル酸、イソフタル酸、2,5−ナフ
タレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸、オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸およびそ
れらのエステル形成性誘導体などを使用することが出来
る。グリコール成分としては、エチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール等の脂肪族グリコール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、p−
キシレンジオール等の芳香族ジオール、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール等のポリ(オキシアルキレン)グリコー
ル等を使用することが出来る。
【0020】上記の飽和ポリエステルは線状構造である
が、3価以上のエステル形成成分を使用して分枝状ポリ
エステルとすることも出来る。一方、上記の不飽和ポリ
エステルとしては、例えば、次の(1)及び(2)で示
されるものが挙げられる。
【0021】(1)特公昭45−2201号公報、46
−2050号公報、44−7134号公報、特開昭48
−78233号公報、50−58123号公報などで知
られている様に、共重合性不飽和基を含有する原料成分
と他の原料成分とを反応させて得られる樹脂骨格中に共
重合性不飽和基を有する不飽和ポリエステル。
【0022】(2)特公昭49−47916号公報、5
0−6223号公報などで知られている様に、共重合性
不飽和基を持たない飽和ポリエステルを得た後、その飽
和ポリエステル中に存在する水酸基またはカルボキシル
基などの官能基と反応性を有する官能基とビニル基を有
するビニル系モノマーを飽和ポリエステルに付加して得
られる不飽和ポリエステル。
【0023】上記のビニル系モノマーとしては、例え
ば、(a)グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキ
シ基とビニル基を有する化合物、(b)ビニルメトキシ
シラン、(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラ
ン等のアルコキシシラノール基とビニル基を有する化合
物、(c)無水マレイン酸、テトラヒドロ無水フタル酸
などの酸無水基とビニル基を有する化合物、(d)2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート−ヘキサメチ
レンジイソシアネート付加物などのイソシアネート基と
ビニル基を有する化合物などが挙げられる。
【0024】上記の飽和または不飽和ポリエステルは、
水媒体との親和性を高めたり、エポキシ基との反応性を
高めるため、カルボキシル基を含有するものが好まし
い。飽和または不飽和ポリエステルの側鎖へのカルボキ
シル基の導入は、カルボン酸を有するジオキサン化合物
をポリエステルと反応させる方法(特開昭61−228
030号公報)、不飽和カルボン酸をポリエステルにラ
ジカル的にグラフトする方法(特開昭62−22551
0号公報)、ポリエステルとハロゲノ酢酸を反応させて
芳香族環に置換基を導入する方法(特開昭62−225
527号公報)、ポリエステルと多価無水カルボン酸化
合物とを反応させる方法(特開昭62−240318号
公報)等により容易に行うことが出来る。
【0025】本発明で使用するポリウレタン及びポリエ
ステルのカルボキシル基は対イオンを有していてもよ
く、斯かる対イオンとしては、通常一価イオン、好まし
くは水素イオン又はアンモニウムイオンを含むアミン系
オニウムイオンが挙げられる。
【0026】本発明における塗布液に含まれる水溶性ま
たは水分散性のポリウレタン(A)及び/又はポリエス
テル(B)の合計の配合割合は、塗布液の乾燥固形分
中、30〜90重量%、好ましくは40〜80重量%で
なければならない。前記の合計配合割合が30重量%未
満の場合は、上塗り層との接着性が悪化し、90重量%
を超える場合は、ボイル処理および印刷加工に対するバ
リアー性や接着性の耐久性が悪化して好ましくない。ポ
リウレタン及びポリエステルの配合比は、任意の割合を
選択できるが、ポリウレタン/ポリエステルの配合比を
20/80〜80/20の範囲に選定することにより、
蒸着層に対してより優れた接着性を発揮することが出来
る。
【0027】本発明で使用する無乳化剤アクリル系樹脂
(C)とは、自己分散タイプの水溶性または水分散性ア
クリル樹脂のことであり、アルキルアクリレート及び/
又はアルキルメタクリレートを主要な成分とするものが
好ましい。具体的には、アルキルアクリレート及び/又
はアルキルメタクリレート成分の含有割合が通常40〜
80モル%、共重合可能で且つ官能基を有するビニル単
量体成分の含有割合が通常20〜60モル%の水溶性ま
たは水分散性樹脂が好ましい。
【0028】アルキルアクリレート及び/又はアルキル
メタクリレートと共重合可能で且つ官能基を有するビニ
ル単量体は、樹脂に親水性を付与して樹脂の水分散性を
良好にし、樹脂とポリエステルフイルム又は塗布層上に
設ける他の塗布層との接着性を良好にし、塗布層に配合
するポリエステル系樹脂との親和性を良好にする官能基
を有するものが好ましい。斯かる官能基としては、カル
ボキシル基、酸無水物基、スルホン酸基またはその塩、
アミド基またはアルキロール化されたアミド基、アミノ
基(置換アミノ基を含む)、アルキロール化されたアミ
ノ基またはそれらの塩、水酸基、エポキシ基などが挙げ
られ、特に、カルボキシル基、酸無水物基、エポキシ基
などが好ましい。これらの基は、樹脂中に二種類以上含
有されていてもよい。
【0029】アクリル系樹脂中のアルキルアクリレート
及び/又はアルキルメタクリレートが40モル%以上の
場合、塗布性、塗膜の強度、耐ブロッキング性が特に良
好になる。アクリル系樹脂中のアルキルアクリレート及
び/又はアルキルメタクリレートを80モル%以下と
し、共重合成分として特定の官能基を有する化合物をア
クリル系樹脂に20モル%以上導入することにより、水
溶化ないし水分散化し易くなると共にその状態を長期に
わたり安定化することが出来、塗布層とポリエステルフ
イルム層との接着性の改善、塗布層内での反応による塗
布層の強度、耐水性、耐薬品性の改善、さらに、本発明
におけるポリエステルフイルムと他の材料との接着性の
改善などを図ることが出来る。
【0030】アルキルアクリレート及びアルキルメタク
リレートのアルキル基としては、例えば、メチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリ
ル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。カルボキシ
ル基や酸無水物などを有する化合物としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸などのアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩など
又は無水マレイン酸が挙げられる。スルホン酸基または
その塩を有する化合物としては、ビニルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸、これらスルホン酸のナトリウム等の
金属塩、アンモニウム塩などが挙げられる。
【0031】アミド基またはアルキロール化されたアミ
ド基を有する化合物としては、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチルメタクリルアミド、メチロール
化アクリルアミド、メチロール化メタクリルアミド、ウ
レイドビニルエーテル、β−ウレイドイソブチルビニル
エーテル、ウレイドエチルアクリレート等が挙げられ
る。
【0032】アミノ基やアルキロール化されたアミノ基
またはそれらの塩を有する化合物としては、ジエチルア
ミノエチルビニルエーテル、2−アミノエチルビニルエ
ーテル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2−アミ
ノブチルビニルエーテル、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、それ
らのアミノ基をメチロール化したもの、ハロゲン化アル
キル、ジメチル硫酸、サルトン等により4級化したもの
等が挙げられる。
【0033】水酸基を有する化合物としては、β−ヒド
ロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、β
−ヒドロキシプロピルメタクリレート、β−ヒドロキシ
ビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテ
ル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテル、ポリエチ
レングリコールモノアクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタク
リレート等が挙げられる。エポキシ基を有する化合物と
しては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レート等が挙げられる。
【0034】更に、併用し得る化合物としては、アクリ
ロニトリル、スチレン類、ブチルビニルエーテル、マレ
イン酸モノ又はジアルキルエステル、フマル酸モノ又は
ジアルキルエステル、イタコン酸モノ又はジアルキルエ
ステル、メチルビニルケトン、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、ビニルピリジン、ビニルピロリド
ン、ビニルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0035】前記のアクリル系樹脂の製造方法は、「水
溶性高分子・水分散型樹脂総合技術資料」(経営開発セ
ンター出版部編集、経営開発センター出版部昭和56年
1月発行、第309頁)又は「〜最新の研究成果から将
来を展望する〜エマルジョンの新展開と今後の技術課
題」(産業技術研究会主催講演会テキスト、昭和56年
12月)に示された方法を使用することが出来る。例え
ば、低分子量体の界面活性剤の代わりにオリゴマー又は
高分子界面活性剤の利用、過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウム等の重合開始剤の利用による親水基の重合体中
への導入、親水基を有するモノマーの共重合、分散体粒
子の内部層と外部層の組織を変化させた所謂シェル−コ
ア型重合などの技術は、水分散性アクリル系樹脂の製造
技術として使用することが出来る。
【0036】本発明における塗布液に含まれる無乳化剤
アクリル系樹脂(C)の配合割合は、塗布液の乾燥固形
分中、5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%で
なければならない。5重量%未満の場合は、ボイル処理
によるバリアー性や接着性などの劣化が著しく、50重
量%を超える場合は、蒸着層との接着性が悪化する。
【0037】エポキシ化合物(D)は、上記のカルボキ
シル基を側鎖に有するポリウレタン及び/又はポリエス
テルと架橋して蒸着膜との接着性を高める。2個以上の
エポキシ基を有するエポキシ化合物としては、例えば、
下記に例示する式(a)〜(k)の脂肪族エポキシ化合
物が挙げられる。
【0038】
【化1】
【0039】
【化2】
【0040】
【化3】
【0041】エポキシ化合物(D)の配合割合は、塗布
液の乾燥固形分中、5〜40重量%、好ましくは5〜3
0重量%でなければならない。エポキシ化合物の配合割
合が5重量%未満の場合は、耐水接着性や耐印刷加工性
の改善効果が十分に発現されず、また、エポキシ化合物
の配合割合が40重量を超える場合は、未反応で残存す
るエポキシ化合物によると推定される耐水接着性が低下
する。
【0042】本発明における塗布液は、前記のポリウレ
タン(A)及び/又はポリエステル(B)並びに前記の
アクリル系樹脂(C)及び2個以上のエポキシ基を有す
るエポキシ化合物(D)を含有して成るが、エポキシ基
の反応性を高めるため、第三アミノ基を有するグアニジ
ン、ビクアニド、イミダゾール等の第三アミン、ホウ素
錯塩、ルイス酸、無機酸、短鎖アミド、ジヒドラジド、
チタン酸エステル等を触媒として含有していてもよい。
【0043】本発明における塗布液は、塗布層の固着性
(ブロッキング性)、耐水性、耐溶剤性、機械的強度の
改良のため、エポキシ以外の架橋剤として、メチロール
化またはアルキロール化した尿素系、メラミン系、グア
ナミン系、アクリルアミド系、ポリアミド系などの化合
物、アジリジン化合物、ブロックポリイソシアネート化
合物、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、
ジルコーアルミネートカップリング剤、過酸化物、光反
応性のビニル化合物や感光性樹脂などを接着性を悪化さ
せない範囲内で少量含有していてもよい。
【0044】また、本発明における塗布液は、固着性や
滑り性の改良のため、無機系微粒子として、例えば、シ
リカ、シリカゾル、アルミナ、アルミナゾル、ジルコニ
ウムゾル、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、バリウム塩、カーボンブラック、硫化モリブデ
ン、酸化アンチモンゾル等を含有してもよく、さらに、
必要に応じて、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、帯電防
止剤、有機系潤滑剤、有機系高分子粒子、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料などを含有していて
もよい。更に、前記以外のポリウレタン、ポリエステ
ル、アクリル樹脂などを含有していてもよい。これら
は、何れも、前記と同様に、耐水接着性を悪化させない
範囲内の量で使用される。
【0045】ポリエステルフイルムに塗布液を塗布する
方法としては、「コーティング方式」(原崎勇次著、槙
書店、1979年発行)に示されるリバースロールコー
ター、グラビアコーター、ロッドコーター、エアドクタ
コーター又はこれら以外の塗布装置を使用してフイルム
製造工程内で塗布を行う。例えば、二軸延伸ポリエステ
ルフイルムに塗布層を設ける場合は、縦方向に一軸延伸
したフイルムに水溶液または水分散体とされた塗布液を
塗布し、乾燥または未乾燥の状態で横方向に延伸し、次
いで、熱処理を施す。
【0046】上記の方法は、製膜、塗布および乾燥を同
時に行えることから、製造コスト面においてメリットが
大きく、特に好ましく採用される。塗布層は、片面また
は両面に設けることが出来、また、両面に設ける場合、
塗布層は同一でも異なっていてもよい。なお、フイルム
への塗布性、接着性を改良するため、塗布前にフイルム
の表面に化学処理、放電処理などを施してもよい。
【0047】塗布層の厚さは、通常0.01〜5μmの
範囲、好ましくは0.02〜1μmの範囲とされる。樹
脂層の厚さが0.01μm未満の場合は、均一な樹脂層
が得難い傾向にあり、また、5μmを超える場合は、滑
り性が低下してフイルムの取扱いが困難となる傾向にあ
る。上記の様にして形成された塗布層の水滴接触角は、
特に制限されないが、好ましくは60゜以上とされる。
上記の水滴接触角を得るため、エポキシ化合物の分子量
や配合量を適宜選択すればよい。また、乳化剤、親水性
化合物、親水性基が多量に含まれた水溶性樹脂塗布層
は、水滴接触角を低下させ、蒸着膜との耐水接着性を悪
化させるので注意を要する。
【0048】本発明において、蒸着する金属および/ま
たは金属酸化物としては、アルミニウム、珪素、マグネ
シウム、パラジウム、亜鉛、錫、ニッケル、銀、銅、
金、インジウム、ステンレス鋼、クロム、チタン等の金
属、これらの各金属の酸化物またはそれらの混合物が挙
げられる。蒸着の方法は、一般には真空蒸着によるが、
イオンプレーティング、スパッタリング、CVD等の方
法によってもよい。蒸着膜は、塗布層の表面に形成され
る。蒸着膜の厚さは、蒸着フイルムの最終用途によって
適宜選択される。なお、蒸着後に接着性、特に、耐水接
着性や耐擦傷性などを付与するため、蒸着面に樹脂保護
層を設けてもよい。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定
されない。以下の各例中の評価方法は次の通りである。
【0050】(1)接着性評価:蒸着フイルムの蒸着面
に基材ポリエステルフイルムと同一厚さのポリエステル
フイルムを通常のドライミネート法により積層した後、
エージング処理を行った。得られた積層体を幅15mm
の短冊状の試料とし、90〜95℃の熱水中に30分間
浸漬した(ボイル処理)。上記のボイル処理試料および
ボイル未処理試料の端部を一部剥離し、剥離試験機によ
り100mm/分の速度でT型剥離を行った。場合によ
っては、同様の剥離試験を剥離界面に水を付けつつ行っ
た。接着性評価は、下記の表1に示す基準で判定した。
【0051】
【表1】 A:200g以上 (優良) B:100g以上200g未満 (良) C:100g未満 (不良)
【0052】(2)水滴接触角:蒸着する前のサンプル
の蒸着予定面について、接触角計(協和界面化学(株)
社製「CA−DT−A型接触角計」)により、温度23
℃、湿度50%RHで試料フイルムと蒸留水との接触角
を測定した。接触角は、左右2点、試料数3で計6点測
定し、平均値を求め接触角とした。なお、水滴の直径は
2mmとし、滴下後1分後の数値を読み取った。
【0053】(3)酸素バリアー性:酸素バリアー性
は、試料1として蒸着後の試料、試料2として試料1の
蒸着面にグラビアインキを2μ厚印刷した試料(東洋イ
ンキ製「NEW LP スーパー白」)、試料3として試料
2をボイル処理(90℃、30分)した試料を使用し
た。試料1〜3について、酸素透過率測定装置(モダン
コントロールズ社製「OX−TRN100」)により、
温度30℃、湿度90%RHの条件で酸素透過率(cc
/m2 24hrs・atm)を測定した。酸素バリア
ー性評価は、下記の表2に示す基準で判定した。
【0054】
【表2】 A:2未満 (優良) B:2以上10未満 (良) C:10以上 (不良)
【0055】(4)ブロッキング性:ブロッキング性の
試験は、ASTM−D−1893の方法により、12c
m×10cmのサンプルを恒温恒湿槽内で熱プレスし、
温度40℃、湿度80%RH、荷重10kgf/cm2
で20時間処理して得たフイルムの剥離強度を求めた。
ブロッキング性の評価は、下記の表3に示す基準で判定
した。
【0056】
【表3】 A:10(g/10cm幅)未満 (優良) B:10以上50未満 (良) C:50以上 (不良)
【0057】(5)耐電圧特性:JIS C−2319
に準じて行った。すなわち、10kV直流耐電圧試験機
を使用し、温度23℃、湿度50%RHの雰囲気下、1
00V/秒の昇圧速度で上昇させ、フイルムが破壊して
短絡した際の電圧を読み取った。耐電圧特性の評価は、
温度60℃、湿度90%RH雰囲気下、500時間のエ
ージング前後で行った。
【0058】実施例1〜4及び比較例1〜4 固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートを28
0〜300℃の温度で押出機の口金より押し出し、静電
密着法を併用しつつ冷却ドラム上にキャストし、厚さ約
150μmの無定形ポリエステルシートを得た。上記の
シートを87℃で縦方向に3.5倍延伸した後、下記の
成分から成り、且つ、固形分が下記表4に示す配合割合
になる水媒体塗布液をフイルムの片面に塗布し、さら
に、110℃で横方向に3.5倍延伸し、230℃で熱
処理して、塗布層の厚さ0.1μm、基体のポリエステ
ルフイルムの厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフイ
ルムを得た。上記のフイルムの塗布面に、抵抗加熱型蒸
着装置を使用し、減圧室の圧力を10-4Torr以下として
アルミニウムを450Åの厚さに蒸着した。得られた蒸
着フイルムの接着性、酸素バリアー性などの評価結果を
下記の表4に示す。
【0059】<ポリウレタンA>次の方法で得られたポ
リエステルポリウレタンを使用した。すなわち、先ず、
テレフタル酸664部、イソフタル酸631部、1,4
−ブタンジオール472部、ネオペンチルグリコール4
47部から成るポリエステルポリオールを得た。次い
で、得られたポリエステルポリオールに、アジピン酸3
21部、ジメチロールプロピオン酸268部を加え、ペ
ンダントカルボキシル基含有ポリエステルポリオールA
を得た。更に、上記のポリエステルポリオールA188
0部にヘキサメチレンジイソシアネート160部を加え
てポリエステルポリウレタンを得た。
【0060】<カルボキシル基を有する水分散型ポリエ
ステル>日本合成化学工業社製の「ポリエスターWR−
961」を使用した。
【0061】<アクリル樹脂A>次の方法で得られたア
クリル樹脂を使用した。すなわち、アクリル酸エチル4
0重量部、メタクリル酸メチル30重量部、メタクリル
酸20重量部、グリシジルメタクリレート重量10部の
混合物をエチルアルコール中で溶液重合し、重合後水を
加えつつ加熱しエチルアルコールを除去した。アンモニ
ア水でpH7.5に調節し、アクリル樹脂水溶液を得
た。
【0062】<エポキシ樹脂>トリエチレングリコール
ジグリシジルエーテルを使用した。
【0063】
【表4】
【0064】実施例5 実施例1において、アルミニウムの代わりにケイ素酸化
物を蒸着した以外は、実施例1と同様にして蒸着ポリエ
ステルフイルムを得た。得られた蒸着フイルムの接着
性、酸素バリアー性などの評価結果を下記の表5に示
す。
【0065】比較例5 比較例1において、アルミニウムの代わりにケイ素酸化
物を蒸着した以外は、比較例1と同様にして蒸着ポリエ
ステルフイルムを得た。得られた蒸着フイルムの接着
性、酸素バリアー性などの評価結果を下記の表5に示
す。
【0066】比較例6 実施例2において、アクリル樹脂Aの代わりに下記のア
クリル樹脂Bを使用した以外は、実施例2と同様にして
蒸着ポリエステルフイルムを得た。得られた蒸着フイル
ムの接着性、酸素バリアー性などの評価結果を下記の表
5に示す。
【0067】<アクリル樹脂B>次の方法で得られたア
クリル樹脂を使用した。すなわち、アクリル酸エチル4
0重量部、メタクリル酸メチル30重量部、メタクリル
酸20重量部、グリシジルメタクリレート10重量部、
乳化剤ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1重量部の混
合物を水媒体中で乳化重合し、アンモニア水でpH7.
5に調節し、アクリル樹脂エマルジョンを得た。
【0068】実施例6 実施例2において、アクリル樹脂Aの代わりに下記のア
クリル樹脂Cを使用した以外は、実施例2と同様にして
蒸着ポリエステルフイルムを得た。得られた蒸着フイル
ムの接着性、酸素バリアー性などの評価結果を下記の表
5に示す。
【0069】<アクリル樹脂C>次の方法で得たアクリ
ル樹脂を使用した。すなわち、アクリル酸エチル20重
量部、メタクリル酸メチル10重量部、メタクリル酸4
0重量部、グリシジルメタクリレート30重量部の混合
物をエチルアルコール中で溶液重合し、重合後水を加え
つつ加熱しエチルアルコールを除去した。アンモニア水
でpH7.5に調節し、アクリル樹脂水溶液を得た。
【0070】実施例7 実施例2において、アクリル樹脂Aの代わりに下記のア
クリル樹脂Dを使用した以外は、実施例2と同様にして
蒸着ポリエステルフイルムを得た。得られた蒸着フイル
ムの接着性、酸素バリアー性などの評価結果を下記の表
5に示す。
【0071】<アクリル樹脂D>次の方法で得たアクリ
ル樹脂を使用した。すなわち、アクリル酸エチル40重
量部、メタクリル酸メチル50重量部、メタクリル酸1
0重量部の混合物をエチルアルコール中で溶液重合し、
重合後水を加えつつ加熱しエチルアルコールを除去し
た。アンモニア水でpH7.5に調節し、アクリル樹脂
水溶液を得た。
【0072】
【表5】
【0073】実施例8 固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートを28
0〜300度の温度で押出機の口金より押し出し、静電
密着法を併用しつつ冷却ドラム上にキャストし、厚さ約
80μmの無定形ポリエステルフイルムを得た。得られ
たフイルムを87℃で縦方向に3.7倍延伸した後、固
形分が下記表6に示す配合割合になる水媒体塗布液をフ
イルムの両面に塗布し、さらに、110℃で横方向に
3.9倍延伸し、230℃で熱処理して、塗布層の厚さ
0.1μm、基体のポリエステルフイルムの厚さ5μm
の二軸延伸ポリエステルフイルムを得た。塗布層の水滴
接触角は63゜であった。
【0074】
【表6】 (*:実施例1で使用したものと同じ)
【0075】次いで、上記のフイルムの片面に、抵抗加
熱型蒸着装置を使用して減圧室の圧力を10-4Torr以下
としてアルミニウムを450Åの厚さに蒸着した。得ら
れたフイルムの接着性および耐電圧特性を下記の表8に
示す。実施例8の蒸着ポリエステルフイルムは、金属と
基材ポリエステルフイルムの層間接着性、特に、耐水接
着性に優れ、耐電圧特性にも優れており、コンデンサー
用途にも適している。
【0076】比較例7 実施例8において、固形分が下記表7に示す配合割合に
なる水媒体塗布液を使用した以外は、実施例8と同様に
して蒸着ポリエステルフイルムを得た。得られたフイル
ムの接着性および耐電圧特性を下記の表8に示す。
【0077】
【表7】 (*:実施例1で使用したものと同じ)
【0078】
【表8】
【0079】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、基材フイ
ルムと蒸着膜の接着性やガスバリアー性、特に、ボイル
処理および印刷加工による特性の低下を改良した蒸着ポ
リエステルフイルムが提供され、本発明の工業的価値は
大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/40 B32B 27/40 C23C 14/20 C23C 14/20 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少なくとも片面
    に塗布層が形成され且つ当該塗布層の表面に金属および
    /または金属酸化物を蒸着して成る蒸着ポリエステルフ
    イルムであって、前記塗布層は、塗布液の塗布後に少な
    くとも1方向に延伸して形成され、そして、水溶性もし
    くは水分散性ポリウレタン(A)及び/又は水溶性もし
    くは水分散性ポリエステル(B)並びに乳化剤を含まな
    い水性アクリル系樹脂(C)及び2個以上のエポキシ基
    を有するエポキシ化合物(D)から成り、且つ、各
    (A)〜(D)成分の配合割合が下記式(1)〜(3)
    を同時に満足することを特徴とする蒸着ポリエステルフ
    イルム。 【数1】 30≦(A+B)≦90(重量%) ………(1) 5≦ C ≦50(重量%) ………(2) 5≦ D ≦40(重量%) ………(3)
  2. 【請求項2】 アクリル系樹脂(C)がアルキルアクリ
    レート及び/又はアルキルメタクリレート40〜80モ
    ル%とこれに共重合可能で且つ官能基を有するビニル単
    量体20〜60モル%とから得られる水溶性または水分
    散性樹脂である請求項1記載の蒸着ポリエステルフイル
    ム。
  3. 【請求項3】 塗布層の水滴接触角が60゜以上である
    請求項1記載の蒸着ポリエステルフイルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006192901A (ja) * 2006-02-06 2006-07-27 Toppan Printing Co Ltd ボイル殺菌、レトルト殺菌用並びに水分を含む内容物を収容する包装容器用蒸着フィルムおよびこの蒸着フィルムを用いた包装材料
JP2007021880A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Dainippon Printing Co Ltd バリア性フィルムおよびそれを使用した積層材
JP2010105173A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Toyobo Co Ltd 被覆フィルムおよび蒸着フィルム
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