JPH10128846A - 筒状積層フィルムの製造法 - Google Patents

筒状積層フィルムの製造法

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JPH10128846A
JPH10128846A JP8288050A JP28805096A JPH10128846A JP H10128846 A JPH10128846 A JP H10128846A JP 8288050 A JP8288050 A JP 8288050A JP 28805096 A JP28805096 A JP 28805096A JP H10128846 A JPH10128846 A JP H10128846A
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JP
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thermoplastic resin
resin
layer
film
laminated film
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JP8288050A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kido
嘉之 紀戸
Kazuo Take
充亮 嶽
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Inabata and Co Ltd
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Inabata and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下向水冷方式のインフレ−ション成形法におい
て、筒状積層フィルムの一つとして芳香族系結晶性熱可
塑性樹脂を用いた場合においても、成形が容易で、シワ
がなく透明性に優れた筒状積層フィルムの製造法を提供
する。 【解決手段】筒状積層フィルムの下向水冷インフレ−シ
ョン成形法において、樹脂として少なくともオレフィン
系熱可塑性樹脂とメルトフロ−レ−トが3〜8の芳香族
系結晶性熱可塑性樹脂とを用いると共に、オレフィン系
熱可塑性樹脂フィルムが筒状積層フィルムの最外層とな
るようにし、かつ芳香族系結晶性熱可塑性樹脂用ダイス
層の設定温度を該芳香族系結晶性熱可塑性樹脂の融点付
近〜融点以下にして成形することにより筒状積層フィル
ムを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状積層フィルム
の製造法、更に詳しくは下向水冷インフレ−ション成形
法による筒状積層フィルムの製造法に関するものであ
り、特に少なくとも芳香族系結晶性熱可塑性樹脂を用い
る筒状積層フィルムの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香族系結晶性熱可塑性樹脂とオ
レフィン系熱可塑性樹脂を用いる筒状積層フィルムのイ
ンフレ−ション成形法は、芳香族系結晶性熱可塑性樹脂
のインフレ−ション成形に次のような問題があり、行わ
れていない。すなわち、芳香族系結晶性熱可塑性樹脂に
おいては、第1に、下向き水冷インフレ−ション方式に
すると、まず、急冷によりバブル表面が平滑にならず、
クレ−タ−状になりシワが発生しやすいという難点があ
った。第2に、従来の上向空冷インフレ−ション成形法
を用いると溶融樹脂の粘度が十分でないためバブルを上
向きに引き上げることが極めて困難であり、一方、下向
空冷インフレ−ション成形法を用いても、押出機の従来
の温度設定方法では、溶融樹脂の粘度が十分でないため
に膜切れ等が生じ易くバブルの形成が困難であった。更
に空冷による徐冷だとフィルムが不透明になる傾向にあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、下
向水冷方式のインフレ−ション成形法において、筒状積
層フィルムの一つとして少なくとも芳香族系結晶性熱可
塑性樹脂を用いた場合においても、フィルム成形が容易
であり、しかもシワのない透明性に優れた筒状積層フィ
ルムを製造できる方法を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、鋭意研究した結果、本発明を完成させた。すなわ
ち、本発明のうち請求項1記載の発明は、複数の押出機
8のそれぞれのシリンダ−、クロスヘッド内において樹
脂を溶融後、それぞれの溶融樹脂を積層ダイス1より下
向きに押出して形成される積層された複数のバブル3を
空冷し、続いてサイジングリング部5で水冷し、さらに
安定板6で偏平にしてピンチロ−ル7により引き取るよ
うにした筒状積層フィルムの下向水冷インフレ−ション
成形法において、樹脂として少なくともオレフィン系熱
可塑性樹脂とメルトフロ−レ−ト(以下、MFRとい
う)が3〜8の芳香族系結晶性熱可塑性樹脂とを用いる
と共に、オレフィン系熱可塑性樹脂フィルムが筒状積層
フィルムの最外層となるようにし、かつ芳香族系結晶性
熱可塑性樹脂用ダイス層の設定温度を該芳香族系結晶性
熱可塑性樹脂の融点付近〜融点以下にして成形すること
を特徴とする筒状積層フィルムの製造法である。
【0005】ここで、芳香族系結晶性熱可塑性樹脂(以
下、芳香族系樹脂という)としては、ポリエチレンテレ
フタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリカ−ボ
ネ−ト、等が例示される。また、MFR(測定法は、J
IS K 6760による)が3〜8の芳香族系樹脂と
するのは、MFRが8を越えると積層ダイスからでた樹
脂の粘度が低すぎるため正常なバブル形成が困難とな
り、MFRが3未満だと押出シリンダ−内でのスクリュ
−による溶融樹脂の送りが困難となるからである。オレ
フィン系熱可塑性樹脂とは、オレフィンの重合体又は共
重合体であって、熱可塑性のものをいい、具体的には低
密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン
(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(EVA)等が例示される。
【0006】また、積層ダイスとは、複数のダイス層か
らなるダイスをいい、筒状積層フィルムのフィルム数に
対応した数のダイス層が設けられるのが好ましいが、そ
れ以上設けられても良い。例えば、5層の筒状積層フィ
ルムを成形する場合は、少なくとも5層のダイス層が設
けられればよい。この場合、各原料の各溶融樹脂はそれ
ぞれ5層のうちの個々のダイス層に導かれそれぞれのバ
ブルを形成する。
【0007】芳香族系樹脂は、設定温度が融点より数十
度高い押出機シリンダ−内では溶融粘度が低くなりすぎ
るが、芳香族系樹脂用のダイス層では該ダイス層の温度
が芳香族系樹脂の融点付近〜融点以下に設定されている
ので、正常なバブルを形成するに必要な粘度範囲となる
温度に冷却されている。したがって、積層ダイスから出
た樹脂はダイス中央の穴から噴出される空気によりスム
−ズにブロ−アップし、適正なインフレ−ションバブル
を形成する。なお、融点付近とは融点から上下2〜3℃
の範囲を含むことを意味し、融点以下とは融点から溶融
樹脂が積層ダイス内で固化する前の設定温度までの範囲
を含むこと、すなわち溶融樹脂が積層ダイス内で固化す
る前の温度まで積層ダイスの設定温度を下げることがで
きることを意味する。この場合、芳香族系以外の樹脂に
用いるダイス層の設定温度は、芳香族系樹脂が正常なバ
ルブを形成することに支障のない範囲内において、適宜
その芳香族系以外の樹脂の成形に適した設定温度に変更
することが可能である。
【0008】また、筒状積層バルブの最外層はオレフィ
ン系熱可塑性樹脂であることを必要とする。水冷方式で
あるため直接芳香族系樹脂バルブに水が触れると、バブ
ルにシワが生じるため、水に触れてもシワが生じないオ
レフィン系熱可塑性系樹脂バルブで保護するためであ
る。以上のように形成することにより、インフレ−ショ
ン成形の困難な芳香族系樹脂(融点が高く、溶融粘度が
低く、結晶化しやすい)とそれ以外の樹脂との同時成形
が容易となり、シワがなく透明性にも優れた筒状積層フ
ィルムが容易に製造できる。
【0009】なお、本発明において、芳香族系樹脂の押
出機クロスヘッドとダイス部分の設定温度差は、20℃
〜30℃とするのが好ましい。このような温度差を設け
ることにより、溶融芳香族系樹脂の積層ダイス部分への
送りがスム−ズに行われると共に、温度降下による積層
ダイス内の溶融樹脂の粘度増加をもたらし、バブル形成
を容易にするからである。
【0010】また、前記樹脂の一つとして接着性樹脂を
用い、請求項2記載の発明ように、前記オレフィン系熱
可塑性樹脂フィルムと前記芳香族系樹脂フィルムとの間
若しくは前記オレフィン系熱可塑性樹脂フィルム同志間
又は芳香族系樹脂フィルム同志間に接着性樹脂層を形成
することができる。ここで、接着性樹脂とは、オレフィ
ン系熱可塑性樹脂フィルムと芳香族系樹脂フィルムとの
間若しくはオレフィン系熱可塑性樹脂フィルム同志間又
は芳香族系樹脂フィルム同志間を接着するのに適した樹
脂のことであり、適用フィルムに応じて公知の接着性樹
脂の中から適宜選択して用いればよい。具体的には酢酸
オレフィン系、ポリビニルアルコ−ル系、ポリビニルア
セタ−ル系、塩化オレフィン系、アクリル系、ポリアミ
ド系、セルロ−ス系等の熱可塑性の接着性樹脂が例示さ
れる。以上のように形成することにより各フィルム間を
接着した筒状積層フィルムを容易に製造できる。
【0011】また、このような接着層を含む筒状積層フ
ィルムとしては、請求項3記載の発明のように最外層が
前記オレフィン系熱可塑性樹脂フィルム、中間層が前記
芳香族系結晶性熱可塑性樹脂フィルム、最内層が前記オ
レフィン系熱可塑性樹脂フィルムであって各層間に接着
性樹脂層を形成した5層とすることもできるし、また請
求項4記載の発明のように最外層が前記オレフィン系熱
可塑性樹脂フィルム、中間層が前記芳香族系結晶性熱可
塑性樹脂フィルム、最内層が前記オレフィン系熱可塑性
樹脂フィルムであって中間層と最内層間に接着剤層を形
成した4層とすることもできる。後者の場合最外層のフ
ィルムは、芳香族系樹脂フィルムに対する剥離可能な保
護用フィルムとして使用される。
【0012】
【実施の形態】以下、本考案の実施の形態について図面
を参照しつつ説明する。図1の部分拡大図に示すよう
に、例えば芳香族系樹脂フィルムを中間層とし、オレフ
ィン系樹脂フィルムを最内層及び最外層に用いる3つの
フィルム層と該内外層フィルムと中間層のフィルムを接
着する2層の接着層からなる5層の筒状積層フィルムを
製造する場合、図4に示す5台の押出機8を用いそれぞ
れの押出し機から押し出された溶融樹脂は、図2に示す
5層に積み重ねられた筒状積層ダイス1に導かれる。筒
状積層ダイス1に導かれた溶融樹脂は最上段1aの樹脂
から順に筒状スリット1fに導かれそこから下向きに押
し出されてバブル3を形成するので、最上段1aの樹脂
が最内層のバブルを、そして順に次段1bが最内層より
2層目を3段1cが中間層を4段1dが最内層より4層
目を最下段1eの樹脂が最外層のバブルを形成すること
になる。
【0013】したがって、前記5層の筒状積層バブルを
形成するためには、筒状積層ダイスの最上段1aと最下
段1eにはオレフィン系熱可塑性樹脂が、2、4段には
接着性樹脂が、3段には芳香族系樹脂が導かれるように
押出機8a〜8eに各原料樹脂を仕込む必要がある。こ
こで、各ダイス層は図3のように構成されており、押出
機8からの溶融樹脂は筒状積層ダイスの1つの入口1A
からダイス内に入り、八つの末端に分岐された通路を経
て周囲を八等分された筒状スリット入口(分岐通路の出
口)から筒状スリット1f内に導入される。
【0014】このようにして形成された筒状積層バブル
はダイス先端に近設されたエア−リング2にて少し冷却
されるが、その際ダイス中央の空気吹出口がある部分1
gより吹き出された空気により所定の大きさにバブルア
ップした後、エア−リング2に近設された水槽4のサイ
ジングリング部分5を通り最外層のフィルムが水に接触
しながら冷却され、続いて安定板6に導かれて、筒状の
積層バブルは平らにされつつピンチロ−ル7によって引
き取られる。このようにして筒状積層フィルムが製造さ
れる。この時、芳香族系樹脂は樹脂融点より数十度高く
設定されたシリンダ−やクロスヘッド内を通過するが、
融点付近に温度設定されたダイス層1cで急冷されて粘
度を増加させながら筒状スリットより下向きに押し出さ
れバブル3を形成するので、粘度不十分による膜切れ等
を生じない。
【0015】この場合、芳香族系以外の樹脂用ダイス層
の設定温度は、芳香族系樹脂が正常なバルブを形成する
ことに支障のない範囲内において、適宜その芳香族系以
外の樹脂の成形に適した設定温度に変更することが可能
である。図2の筒状積層ダイス(各層間に断熱用の空間
1hがある)においては、芳香族系樹脂の設定温度から
100℃程度低下させる変更も十分可能である。また、
オレフィン系熱可塑性樹脂が最外層にくるように構成し
ているので、冷却水が直接芳香族系樹脂バルブに接する
ことはなく、芳香族系樹脂フィルムにシワは発生しな
い。
【0016】なお、結晶化度の高い結晶性のオレフィン
樹脂(例えばPP樹脂)を用いる場合は、これを最外層
とするのが好ましい。水と直接接触させて急冷しないと
不透明化しやすいからである。以上の製造方法によれ
ば、芳香族系樹脂フィルムを中間層に含むものの、透明
に優れ、しかもカ−ル、ブロッキング、耳じわ等のな
い、きれいな筒状積層フィルムが簡単に製造できる。ま
た、この様な積層フィルムは、光沢性等の美感や透明性
に優れ、また物理的強度及び耐薬品性にも優れているの
で、食品、建材、建具、家具、電気器具分野等の保護用
・美装用フィルムとして多用される。
【0017】
【実施例】
実施例1 押出機8eは65mmφ、L/D=28であ
って、低密度ポリエチレン樹脂(融点108℃)を仕込
み、シリンダ−の入口温度を150℃、中間温度を16
5℃、出口温度を170℃、クロスヘッド温度を170
℃に設定する。押出機8dは50mmφ、L/D=24
であって、接着樹脂(三井石油化学株式会社製、アドマ
−SF740、融点108℃)を仕込み、シリンダ−の
入口温度を185℃、中間温度を190℃、出口温度を
195℃、クロスヘッド温度を200℃に設定する。押
出機8cは50mmφ、L/D=26であって、結晶性
ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂(MFR:5、融点2
41℃)を仕込み、シリンダ−の入口温度を260℃、
中間温度を265℃、出口温度を275℃、クロスヘッ
ド温度を285℃に設定する。押出機8bは50mm
φ、L/D=26であって、接着樹脂(三井石油化学株
式会社製、アドマ−SF740、融点108℃)を仕込
み、シリンダ−の入口温度を185℃、中間温度を19
0℃、出口温度を195℃、クロスヘッド温度を195
℃に設定する。押出機8aは55mmφ、L/D=28
であって、低密度ポリエチレン樹脂(融点108℃)を
仕込み、シリンダ−の入口温度を150℃、中間温度を
165℃、出口温度を165℃、クロスヘッド温度を1
70℃に設定する。
【0018】筒状積層ダイスの各層はいずれもスリット
径が250mmφ、スリット間隔が2mm程度であり、
上記5台の押出機から供給された5つの溶融樹脂は最上
段ダイス層1aから順に下向きに押し出して5層の円筒
形状のバブルを形成する。この場合、押出機8aは最上
段のダイス層1a(設定温度:170℃)に、8bは次
段1b(設定温度:190℃)に、8cは三段1c(設
定温度:260℃)に、8dは四段1d(設定温度:1
90℃)に、8eは最下段1e(設定温度:170℃)
に連結されており、最上段の樹脂から順にスリット1f
内に入るので1aの樹脂は最内層のバブルを、1b・1
dは次層と四層を、1cは中間層を、1eは最外層を形
成する。
【0019】これを内径300mmのスリット式エアリ
ング装置2に導き空冷し、サイジングリング部分5で水
冷する。その際、筒状積層ダイス中央部の空気吹出口が
ある部分1gより空気を吹き出して1.5倍にバブルを
ブロ−アップする。この時、バブルはサイジングリング
5に入る付近でフロストラインを形成しつつ、安定板6
に導かれ折り畳まれながら、ピンチロ−ル7で引き取ら
れる。得られた中間層に結晶性ポリエチレンテレフタレ
−トフィルムを含む5層の積層フィルムは、透明性に優
れ、しかも耳じわ、折れじわ、カ−ル、偏肉、密着等が
ないきれいなものであった。
【0020】実施例2 前記押出機8cは50mmφ、
L/D=26であって、結晶性ポリカ−ボネ−ト樹脂
(MFR:3、融点253℃)を仕込み、シリンダ−入
口温度を270℃、中間温度を285℃、出口温度を2
85℃、クロスヘッド温度を290℃に設定し、上から
三段目のダイス層1cの設定温度を260℃とした以外
は実施例1と同様にして筒状積層フィルムを製造した。
得られた中間層にポリカ−ボネ−トフィルムを含む5層
の筒状積層フィルムは、透明性に優れ、しかも耳じわ、
折れじわ、カ−ル、偏肉等がないきれいなものであっ
た。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る筒状
積層フィルムの製造法は、下向水冷方式のインフレ−シ
ョン成形法において、筒状積層フィルムの一つとして芳
香族系結晶性熱可塑性樹脂を用いる場合においても、フ
ィルム成形が容易であり、しかもシワもなく、しなやか
な、透明性に優れた筒状積層フィルムを提供できる。な
お、食品衛生法の基準を満たすフィルムを使用すれば、
フィルムの積層化により、安全性の極めて高い包装用フ
ィルムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒状積層フィルムの製造法の実施
例の説明図である。
【図2】本発明に係る筒状積層フィルムの製造法の実施
例に使用する筒状積層ダイスの縦断面図である。
【図3】図2の筒状積層ダイスの一つのダイス層のA−
A断面図である。
【図4】本発明に係る筒状積層フィルムの製造法の実施
例に使用する押出機と筒状積層ダイスの配置関係を示す
説明図である。
【符号の説明】
1;筒状積層ダイス、2;エア−リング、3;バブル、
4;水槽、5;サイジングリング、6;安定板、7;ピ
ンチロ−ル、8;押出機。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 67:00 B29L 7:00 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の押出機8のそれぞれのシリンダ
    −、クロスヘッド内において樹脂を溶融後、それぞれの
    溶融樹脂を積層ダイス1より下向きに押出して形成され
    る積層された複数のバブル3を空冷し、続いてサイジン
    グリング部5で水冷し、さらに安定板6で偏平にしてピ
    ンチロ−ル7により引き取るようにした筒状積層フィル
    ムの下向水冷インフレ−ション成形法において、樹脂と
    して少なくともオレフィン系熱可塑性樹脂とメルトフロ
    −レ−トが3〜8の芳香族系結晶性熱可塑性樹脂とを用
    いると共に、オレフィン系熱可塑性樹脂フィルムが筒状
    積層フィルムの最外層となるようにし、かつ芳香族系結
    晶性熱可塑性樹脂用ダイス層の設定温度を該芳香族系結
    晶性熱可塑性樹脂の融点付近〜融点以下にして成形する
    ことを特徴とする筒状積層フィルムの製造法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂として接着性樹脂を用い、前記
    オレフィン系熱可塑性樹脂フィルムと前記芳香族系結晶
    性熱可塑性樹脂フィルムとの間若しくは前記オレフィン
    系熱可塑性樹脂フィルム同志間又は芳香族系結晶性熱可
    塑性樹脂フィルム同志間に接着性樹脂層を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の筒状積層フィルムの製造
    法。
  3. 【請求項3】 最外層が前記オレフィン系熱可塑性樹脂
    フィルム、中間層が前記芳香族系結晶性熱可塑性樹脂フ
    ィルム、最内層が前記オレフィン系熱可塑性樹脂フィル
    ムであって各層間に接着性樹脂層を形成した5層からな
    ることを特徴とする請求項2記載の筒状積層フィルムの
    製造法。
  4. 【請求項4】 最外層が前記オレフィン系熱可塑性樹脂
    フィルム、中間層が前記芳香族系結晶性熱可塑性樹脂フ
    ィルム、最内層が前記オレフィン系熱可塑性樹脂フィル
    ムであって中間層と最内層間に接着剤層を形成した4層
    からなることを特徴とする請求項2記載の筒状積層フィ
    ルムの製造法。
JP8288050A 1996-10-30 1996-10-30 筒状積層フィルムの製造法 Pending JPH10128846A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007210158A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 筒状フィルム製造装置

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