JPS5935332B2 - 多層フイルムの製造方法 - Google Patents

多層フイルムの製造方法

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JPS5935332B2
JPS5935332B2 JP52091107A JP9110777A JPS5935332B2 JP S5935332 B2 JPS5935332 B2 JP S5935332B2 JP 52091107 A JP52091107 A JP 52091107A JP 9110777 A JP9110777 A JP 9110777A JP S5935332 B2 JPS5935332 B2 JP S5935332B2
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JP
Japan
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multilayer film
layer
film
polyamide
temperature
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JP52091107A
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恭弘 大村
征一郎 丸山
好富 浦部
正 西村
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多層フィルムの製造方法、詳しくはポリアミド
層とポリオレフィン層を有する透明性の優れた、カール
現象等の変形のない多層フィルムを能率的に製造する方
法に関するものである。
従来、この種の多層フィルムを製造する方法としては、
積層しようとする各々の樹脂を別々の押出機により溶融
し、Tダイ、インフレーシヨン用リングダイ等のダイ内
又はダイ外で積層する共押出法や、一方のフィルムに他
方樹脂を溶融状態でラミネートするラミネート法等が用
いられている。しかるにこの種の多層フィルムを製造す
るに当つては、同種の樹脂同志を積層する場合にはそれ
ほど問題はないが、異種の樹脂同志、例えばポリオレフ
ィンとポリアミド等を積層しようとする場合には、各樹
脂の収縮率の差、固化速度の差等により各樹脂間の相溶
性(接着性)積層フィルムの透明性、カール現象(積層
フィルムの端部が湾曲する現象)等に問題が残り、全て
の点で満足する良好なフィルムを得ることは、困難であ
つた。本発明者等は、このような従来の多層フィルム特
にポリオレフィンとポリアミドの多層フィルムの製造方
法上の問題を解消し、良好なる多層フィルムを製造する
方法につき種々検討を行なつた結果、各樹脂を積層して
多層フィルムとした後、該多層フィルムに特殊の後処理
を加えることにより問題を解決し本発明を完成するに至
つた。すなわち、本発明の要旨は、フィルムの一表層を
構成するポリアミド層と該ポリアミド層と積層されたポ
リオレフィン層とからなる多層フィルムを製造するに当
り、ポリアミド層とポリオレフィン層を融着させて多層
フィルムを形成させた後、ポリアミド層側から急冷し、
該多層フィルムを同1 化させ、次いで該多層フィルム
を0〜1000Cの温度で縦方向に1.01〜1.30
倍延伸することを特徴とする多層フィルムの製造方法に
存する。
本発明方法に用いるポリアミドとしてはナイロン6、ナ
イロン6−6、ナイロン6−10)ナイj ロン10)
ナイロン11、ナイロン12、及びこれらの樹脂を構成
する単量体を主成分とする共重合体樹脂、並びにこれら
樹脂の混合物等が挙げられる。
またポリオレフインとしては例えばポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン〜プロピレン共重合体、ポリブデ
ン一1等市販のポリオレフインが挙げられる。
その他に、接着性オレフイン共重合体、すなわちオレフ
インと他の単量体との共重合体であつて接着性を有する
ものも挙げられる。接着性オレフイン共重合体としては
、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体のケン化物、エチレンまたはプロピレンと
アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等との共重合体
またはこれに金属カチオンを作用させたもの、エチレン
と金属メタクリレートとアクリル酸またはメタクリル酸
との共重合体等が良好に用いられる。これらの共重合体
は、グラフト共重合によつて得たものであつても良い。
また、これらのポリオレフインはそれ同志で混合して用
いても良い。
例えばポリエチレンに上述の接着性オレフイン共重合体
を添加混合したものは、好適に用いられる。勿論これら
の樹脂には酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、帯電
防止剤、難燃剤、染料、顔料、有機充填剤、無機充填剤
等を添加混合して用いても良い。
以下、本発明の方法を図面を用いて更に詳細に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り以下に説明するも
ののみに限定されるものではない。
添付図面は本発明の方法に用いる装置の一例を概略的に
示す図面であり、図中1はダイ、2は多層フイルム、3
は冷却装置、4はガイド板、5,5/は第一ニツプロー
ル、6は第一ガイドロール、7,7/は第二ニツプロー
ル、8は第二ガイドロール、9はフイルム温度調節装置
、10,1『は第三ニツプロール、11は製品、Aは外
層用樹脂、Bは内層用樹脂をそれぞれ示す。ダイ1は多
層押出成形用のインフレーシヨンダイであり、押出機(
図示せず)により各々溶融混練された外層用樹脂A及ひ
内層用樹脂Bを導入し、その内部で積層して円筒状の多
層フイルム2として押出すものである。
勿論このダイ2は得ようとする製品によつて二層以上の
複数層のフイルムを押出すようにしても良い。ダイ1か
ら押出された多層フイルム2は、外方から冷却装置3に
より急冷される。
本発明においては、多層フイルムはその一表層がポリア
ミド層とされており、そのポリアミド層側から急冷する
。このようにすることによりフイルムの透明性が向土す
る。この急冷をポリアミド層側から行なわない場合には
、ポリアミド層が白化し、透明性の良い製品は得られな
いっこの急冷を行なうに当つては、多層フイルム2を良
好に急冷することができる装置であればどのような構造
、機能を有するものであつても良いが、通常30℃程度
以下、10〜25゜C程度すなわち常温の水をフイルム
表面に接触させるようなものが良好に用いられる。
図の冷却装置3は、多層フイルム2の周囲を取り巻く環
状の構造とされ、その上部から導入された冷却水が溢れ
多層フイルム2の外層側、すなわちポリアミド層側に接
触し、急冷を行なうものである。
また、この急冷の速度としては、多層フイルム2の厚み
、多層フイルム2の内のポリアミド層の厚み割合等によ
り変化し、一概に決定できないが、通常多層フイルム2
に50〜100定C/秒の温度降下を与えれは良い。
多層フイルム2はポリアミド層側から急冷され、固化さ
れた後、ガイド板4を経て第一ニツプロール5,51に
より偏平化され平滑なフイルムとされる。
この時点で一応多層フイルムはできているが、このフイ
ルムは、各樹脂の固化温度の相違や、収縮差等により、
縦方向(押出方向)においてポリアミド層側に湾曲する
現象、すなわちカール現象を起す。
このため、例えば自動包装機等にこの多層フイルムを使
用すると機械内部で引つかかつたりすることもあり、ま
た、包装後の外見上も好ましくない。
本発明においてはこの多層フイルム2に特殊な後処理を
施してこのカール現象を防止する。
この後処理はすなわち、得られた多層フイルム2に対し
、押出方向と同一方向に延伸を施すことである。この延
伸は通常の延伸とは異なリカール現象を防止するための
ものであるから、その条件も特殊なものとなつている。
延伸条件は、多層フイルムの温度にしてO〜100℃、
好ましくは20〜70℃の温度で、1.01〜1.30
倍、好ましくは1.05〜1.25倍の延伸倍率である
延伸時における多層フイルムの温度が上記の温度より高
い場合には、フイルムのプロツキングや黄変を起し、ま
た上記温度より低い場合には、ポリアミドの弾性が高く
なるので、実質的に延伸が行なえず、カール防止効果は
少ない。
また延伸倍率が上記より大きい場合には多層フイルムの
延伸方向に白い筋が表われ透明性が損なわれるので製品
外観上好ましくなく、延伸倍率が上記より小さい場合に
はカール防止効果は得られない。
なお、本発明の方法により製造しようとするポリアミド
とポリオレフインの多層フイルムは雰囲気の湿度によつ
てカール現象が影響を受けるので、一般に低温度の時に
は延伸倍率を大きくするのが好ましく、通常相対湿度{
雰囲気の水蒸気分圧/雰囲気温度の飽和水蒸気圧×10
0(至)}の10%増減(温度23℃、相対湿度65%
を基準)につき延伸倍率を0.03倍程度増減するのが
好ましい。
延伸を施す方法としては図面に示すように、第ニツプロ
ール5,5′により偏平化したフイルムを、第一ガイド
ロール6を経て第二ニツプロール7,7/に挟持し、第
二ガイドロール8、フイルム温度調節装置9を経て第二
ニツプロール7,71より速く回転する第三ニツプロー
ル10,107により引き取ることにより行なわれる。
本発明の方法に用いられるフイルム温度調節装置として
は、延伸を施す際のフイルム温度を調節し得るようなも
のであれば、どのような構造のものでも良いが、通常、
熱風や冷風を吹き付けるような装置、電熱ヒーターを内
蔵した装置、所定温度の水浴等が用いられる。
このようにして得られた多層フイルム2は巻き取られて
製品11とされる。
以上図面に従つて説明したが、本発明の方法では前述の
二層のフイルムに限られず、二層以上の複数層のフイル
ムとしても良いことは勿論であり、ポリアミド層が一表
層を構成し、他層としてポリオレフイン層が積層されて
いれば良く、両層の間もしくはポリアミド層と反対側の
表層に他の樹脂層を設けても良い。
他の樹脂の例としてはポリ塩化ビニリデン一塩化ビニル
共重合体、エチレン一酢酸ビニル共重合体のケン化物、
熱可塑性ポリエステル等が挙げられる。なお、ポリアミ
ド層を構成するポリアミドには、前述の接着性オレフイ
ン共重合体を添加すれば、接着性が向上するので好まし
い。
また、ポリオレフイン層はそれ自身で二層を構成しても
良い。
その場合には、中間層となるポリオレフインとして前述
の接着性オレフイン共重合体を使用するのが接着効果の
上で好ましい。また、本発明方法により製造される多層
フイルムの厚さは、製造の容易さ、延伸により良好にカ
ールの防止が発揮されること等のため、製品とした際の
多層フイルムの総厚が40〜150μ程度であることが
望ましく、またフイルム総厚に対するポリアミド層の厚
み割合は1/2〜1/16程度であることが好ましい。
このように、本発明の方法によれば、簡単な操作によつ
てカール現象のないポリアミドとポリオレフインからな
る多層フイルムを製造することができ、しかも、得られ
る多層フイルムは透明性や表面光沢の優れたものであり
、包装用資材、特に自動包装等の機械に使用して大変好
適である。
以下実施例により本発明の具体例を更に詳細に説明する
が本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定
されるものではない。実施例 1 使用装置:直径1207!LlL(7)環状スリツトを
有するダイ内接着方式の三層共押出インフレーシヨン装
置。
内層用樹脂:低密度ポリエチレン(メルトインデツクス
:0.8、密度:0.924、三菱化成工業(株)製、
商標ノバテツク一L,Fl2l)。
接着層用樹脂:アイオノマ一(ベース共重合体:エチレ
ンーメタアクリル酸、亜鉛タイプ、メルトインデツクス
:2.0、密度0.95、デユポン社製、商標サーリン
、1650)。外層用樹脂:ナイロン6(ηRel−3
,5、三菱化成工業(株)製、商標ノバミツド、102
0CA2)。
を用いて、樹脂温度250℃、ブロー比1.3倍で押出
し、図に示したと同様な冷却装置に20℃の水を供給し
て外層であるナイロン6側から急冷し、内層一接着層一
外層の厚さが各々50μm20μ30μの厚さであり、
折径2507nの三層フイルムを得た。次いで、500
Cの空気雰囲気中で、この多層フイルムを押出方向と同
一方向に1.07倍延伸し、製品を得た。
得られた多層フイルムを延伸方向に対し直角方向に切断
し、その切断部のカール状態を23℃、相対湿度65%
の空気中で観察した所、カール現象はほとんど認められ
ず、カール現象の最も大きい個所(フイルム中央部)で
もその曲率半径は1001L7!L以上であつた。
比較のため、延伸を行なわず、他は全く同様にして製造
した多層フイルムは、ポリアミド側に著しいカール現象
が認められ、フイルム中央部ではその曲率半径が10m
mであつた。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明方法に用いる装置の一例を概略的に示
す図面である。 図中1はダイ、2は多層フイルム、3は冷却装置、5,
5′は第一ニツプロール、7,71は第二ニツプロール
、9はフイルム温度調節装置、10,1『は第三ニツプ
ロール、11は製品、Aは外層用樹脂、Bは内層用樹脂
をそれぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フィルムの一表層を構成するポリアミド層と該ポリ
    アミド層と積層されたポリオレフィン層とからなる多層
    フィルムを製造するに当り、ポリアミド層とポリオレフ
    ィン層を融着させて多層フィルムを形成させた後、ポリ
    アミド層側から急冷し、該多層フィルムを固化させ、次
    いで該多層フィルムを0〜100℃の温度で縦方向に1
    .01〜1.30倍延伸することを特徴とする多層フィ
    ルムの製造方法。
JP52091107A 1977-07-29 1977-07-29 多層フイルムの製造方法 Expired JPS5935332B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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