JP2886434B2 - ラベル - Google Patents

ラベル

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JP2886434B2 JP5325130A JP32513093A JP2886434B2 JP 2886434 B2 JP2886434 B2 JP 2886434B2 JP 5325130 A JP5325130 A JP 5325130A JP 32513093 A JP32513093 A JP 32513093A JP 2886434 B2 JP2886434 B2 JP 2886434B2
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のプラスチック製中空容器の成形
時に金型内で同時に該容器に装着されるプロピレン系重
合体より構成されたラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプロピレン系重合体より構成され
たラベルで、且つ容器の成形時に金型内で同時に該容器
に装着されるものとしては、例えば、特開平1-25520 号
公報に記載の熱収縮率を規制したものや、特開平2-1324
87号公報に記載の無機粒子を含有せしめて、表面を粗に
した層を積層したものなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ラベルは容器に貼着される側の裏面が平滑な面であるの
で、容器への接着性が悪く、容器に装着した時、該ラベ
ル自体に皺,膨れなどの外観不良が生じ易くなったり、
また、容器が変形したり、或いは容器が割れやすくなる
など多々トラブルが発生するという問題がある。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ラベルの熱収縮率や表面粗さを
特定範囲にすることにて、ラベル自体に皺,膨れなどの
外観不良をなくすと共に、容器の変形や割れ、ひびなど
の発生を抑制したラベルを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の技術的手段を講じる。
【0006】即ち、請求項1記載の発明は、プロピレン
系重合体より構成され、且つ容器(B)の成形時に金型内
で同時に該容器(B)に装着されるラベル(A)において、ラ
ベル本体(7)は、ベース層(5)と、前記容器(B)に接着さ
れる内層(6)とが共押出法により積層された後、延伸に
より、120℃での、前記容器(B)対して上下方向(Y)
の熱収縮率が20〜50%、且つ該容器(B)に対して
左右方向(X)の熱収縮率が2〜10%に形成され、しか
も前記内層(6)には粗面化用微粒子が含有されてなるこ
とにより前記容器(B)に装着される側の平均表面粗さ(R
a)が0.2〜2.0μm、且つその最大表面粗さ(Rm
ax)が4〜20μmに形成されてなることを特徴とす
る。 また、請求項2記載の発明は、プロピレン系重合体
より構成され、且つ容器(B)の成形時に金型内で同時に
該容器(B)に装着されるラベル(A)において、ラベル本体
(7)は、ベース層(5)と、前記容器(B)に接着される内層
(6)とが共押出法により積層された後、延伸により、1
20℃での、前記容器(B)に対して上下方向(Y)の熱収縮
率が20〜50%で、且つ該容器(B)に対して左右方向
(X)の熱収縮率が2〜10%に形成され、しかも前記内
層(6)がプロピレン・エチレン・ブロック共重合体で形
成されてなることにより前記容器(B)に装着される側の
平均表面粗さ(Ra)が0.2〜2.0μmで、且つその
最大表面粗さ(Rmax)が4〜20μmに形成されてなる
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明のラベルAは、容器Bの成形時に金型内で
同時に装着するものであるが、該ラベルAの120℃で
の、該容器Bに対して上下方向(Y)の熱収縮率が20〜5
0%、且つ該容器Bに対して左右方向(X)の熱収縮率が
2〜10%に形成されているので、該ラベルに皺、膨
れ、曲がり、弛み等を生じることがなくなる。また、ベ
ース層5と内層6とが、共押出法により積層された後に
延伸されてなるため、内層6もベース層5と同程度の収
縮性がある。
【0008】また、前記ラベルA は、容器B に装着され
る側2 の平均表面粗さ(Ra ) を0.2〜2.0μm、且
つその最大表面粗さ(Rmax ) を4〜20μmと、かなり
粗面化しているので、容器B と該ラベルA との隙間3 か
ら空気が抜けやすくなり、気泡を抱き込むことがなくな
る。従って、容器B への貼着性が非常に良くなり、ラベ
ルの膨れを防止すると共に、該容器の変形や割れ、ひび
などの発生を抑制することができる。
【0009】
【実施例】本発明のラベルA はプロピレン系重合体より
構成され、図1で示すように、中空状の容器B の成形時
に、金型内で同時に該容器B の表面1 に外嵌装着され、
例えば、その状態にて熱収縮されて該容器B の表面1 と
略面一に設けられるものである。
【0010】前記ラベルA は、120°Cでの、該容器
B に対して上下方向(以下、単にYという。)の熱収縮
率が20〜50%、好ましくは25〜45%となるよう
に構成されていると共に、該容器B に対して左右方向
(以下、単にXという。)の熱収縮率が2〜10%、好
ましくは3〜8%となるように特定素材が使用されて構
成されている。
【0011】尚、前記熱収縮率の値が上記範囲より低い
と、容器B に装着後に貼付されたラベルA に、皺や膨れ
が発生しやすく、外観不良を生じやすい。また、逆に前
記熱収縮率の値が上記範囲より高いと、容器B に貼着さ
れた際、該ラベルA 自体に、ひきつれが発生したり、容
器を変形させたりするという欠点が生じやすい。
【0012】前記ラベルA の素材として使用されるプロ
ピレン系重合体としては、結晶性を有するポリプロピレ
ン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテ
ン-1共重合体、或いはプロピレン・エチレン・ブテン-1
共重合体など、プロピレンを主成分とする結晶性重合体
が挙げられるが、これらの中で、本発明に係るラベルの
素材として最も好ましいものは、プロピレン・エチレン
・ランダム共重合体であり、特に、エチレン含有量2〜
5重量%のものである。エチレンの量がこの範囲内のラ
ンダム共重合体を用いると、本発明に必要な熱収縮率を
得ることが比較的容易となる。
【0013】また、前記素材のプロピレン系重合体に上
記熱収縮性を施すためには、該プロピレン系重合体から
なる無配向シートを特定条件で一軸延伸し、熱固定する
ことが好ましい。
【0014】この場合、一軸延伸した方向を、Yと一致
させるようにする。
【0015】本発明に係るラベルA は、更に、図2に示
すように、容器B に装着される側2の平均表面粗さ(以
下、単にRa という。)が0.2〜2.0μm、好まし
くは0.5〜1.5μmの範囲内のものであり、且つそ
の最大表面粗さ(以下、単にRmax という。) が4〜2
0μm、好ましくは5〜15μmの範囲内のものとされ
るものである。
【0016】尚、前記Ra が上記範囲より小さいと、容
器B とラベルA の間3 に気泡が残りやすくなり、外観不
良となることが多く、また、そのために、前記容器B と
ラベルA との密着性も悪くなる。また、逆に前記Ra
上記範囲を越えると、容器B が衝撃のため割れる確率が
高くなり、この傾向は、容器B が薄肉化されることに伴
って顕著となる。
【0017】更に、前記Rmax は、前記容器B の薄肉化
に左右され、該Rmax が上記範囲より 大きくなると、
薄肉化された容器においては、容器B とラベルA との間
隙3から該容器B が割れたり、ひびが入ったりする確率
が高くなる。
【0018】ただし、前記ラベルA の外面側4 、即ち容
器B に装着された際の表面側のRa’及びRmax ’は小
さい方が良く、具体的には、前記装着される側2 のRa
及びRmax の半分以下であることが望ましい。
【0019】これは、前記ラベルA においては、外面側
4 が目視される側であり、該ラベルA 及び容器B の外観
価値を上げるため、光沢や艶がある方が良いからであ
る。
【0020】以下、本発明に係るラベルA の構成におけ
る具体的実施例を詳述する。
【0021】本発明の一実施例であるラベルAは、図に
示すように、プロピレン・エチレン・ランダム共重合体
よりなるベース層5と、その一面に積層され、且つ前記
容器Bに装着される側2とされる、プロピレン・エチレ
ン・ブロック共重合体よりなる内層6とを備えてなるラ
ベル本体7にて構成されている。
【0022】前記ベース層5 及び内層6 よりなるラベル
本体7 のRa 及びRmax は、内層6を構成するブロック
共重合体のブロックの程度や、エチレンの含有量、或い
は前記ベース層5 と内層6 を積層させる時の溶融配向の
程度や、延伸する場合の該延伸の温度, 倍率を適宜組み
合わせて上記範囲内に特定されている。
【0023】前記ラベル本体7 には、そのベース層5 の
他面側に印刷や蒸着、或いはそれらの組み合わせによる
絵柄層8 が設けられ、更にその表面に該絵柄層8 の表面
を保護する保護層9 が設けられている。
【0024】次に、前記ラベルA の製造方法について、
実施例を挙げ、詳述する。
【0025】先ず、前記ベース層5 を形成させる素材と
して、結晶性プロピレン・エチレン・ランダム共重合体
(エチレン含有量3.8重量%,メルトフローインデッ
クス2.5g/10min)に、公知の酸化防止剤、有
機スリップ剤、無機アンチブロッキング剤を微量づつ含
有したものよりなるペレットを用意し、該ペレットを第
一の押出機に供給して、約270°Cの温度にて溶融押
出する。
【0026】一方、別途用意された第二の押出機に内層
6 を形成させる素材として、プロピレン・エチレン・ブ
ロック共重合体(エチレン含有量22重量%,メルトフ
ローインデックス1.8g/10min)ペレット90
重量部に、高密度ポリエチレン(ポリマー全重量基準
で、炭酸カルシウム粒子(平均粒径2.6μm)を含有
したもの)ペレット10重量部を添加し、均一混合した
ものを用意し、該ペレットを第二の押出機に供給し、前
記同様約270°Cの温度にて溶融押出する。
【0027】前記第一及び第二の押出機から押出された
溶融ポリマーをダブルマンホルドタイプのT型ダイスの
中で合流させて、前記積層溶融シートを成形させる。
【0028】次に、前記T型ダイスから流出した積層溶
融シートを、表面温度約30°Cの冷却ドラムに巻き付
けて冷却固化し、厚さ約360μmの共押出積層シート
を形成する。
【0029】この際、前記ランダム共重合体層の厚さが
約340μm、ブロック共重合体層の厚さが約20μm
程度に調整する。
【0030】次に、前記共押出シートを約88°Cに予
熱した後、赤外線ヒーターにて加熱しつつ、長手方向に
3.6倍延伸し、一旦50°Cの冷却ロールに巻き付け
て冷却し、厚さ約100μm(ランダム共重合体層の厚
さが約95μm、ブロック共重合体層の厚さが約5μ
m)の一軸配向積層シートとする。
【0031】次に、このシートの両側端部をテンターの
クリップで把持し、該シートの収縮を阻止しつつ、再度
100°Cで加熱して、15秒間緊張熱固定し、常温と
なるまで冷却した後に、前記ランダム共重合体側の表面
にコロナ放電処理を施し、該表面の濡れ張力を約50ダ
イン/cmまで上昇させ、巻き取る。
【0032】次に、前記シートを所定幅にスリットし
て、製品ロールの形状とした後、該シートをグラビア印
刷機にかけて、前記コロナ放電処理を施した側の表面
に、6色からなる印刷を施し、その絵柄層8 の上に、光
沢を出し、且つ該絵柄層8 を保護するためのニスをコー
ティングし、保護層9 とする。
【0033】次に、前記得られた印刷処理後のシートフ
ィルムを、ラベル用打抜機にかけて、該シートフィルム
の一軸配向の方向を容器B に貼着する際の上下方向及び
左右方向の長さに適合させて、シートフィルムのYの長
さを105mm、Xの長さを60mmの寸法にて適宜打
抜き、長方形状のラベルA を得る。
【0034】以上のように製造されたラベルA は、12
0°Cでの熱収縮率が、Y=30.5%、X=4.3%
のものとなると共に、ラベルA の容器B に装着される側
2 のRa =0.2〜2.0μmで、且つRmax =4〜2
0μmを有するものとなる。
【0035】前記ラベルA の複数枚をマカジンに収納
し、ここから1枚づつ吸着カップで取り出し、中空容器
成型金型に移送させる。尚、前記ラベルA の取り出し時
に、2枚取りがなされるなどの支障は一切生じない。
【0036】次に、プロピレン・エチレン共重合体パリ
ソン(樹脂温度約210℃)をブロー成形して、金型内
で前記ラベルAの内層6(ブロック共重合体側の層)
容器Bに接着させる。このとき、本実施例のラベルAは、
容器Bに接着される側(内層6の表面)が粗面化されて
なるため、容器Bへの貼着性が非常に良くなり、ラベルA
の膨れを防止すると共に、該容器の変形や割れ、ひびな
どの発生を抑制することができる。 しかも、内層6が、
上述の如きプロピレン・エチレン・ブロック共重合体で
形成されてなることにより容器Bに接着される側が粗面
化されるため、前記ベース層5と内層6とを積層延伸
後、何ら粗面化処理を施すことなく上記膨れ防止等の効
果を得ることができる。
【0037】上述のようにして製造されたラベルA を、
図3に示すように、前記中空容器Bに貼着したまま、長
時間に渡って、その外観を評価してみたが、該ラベルA
の皺、ひきつれ、膨れ、密着性不良、気泡の混入、容器
B の変形などはなく、良好な状態を保持することができ
ることがわかった。
【0038】また、前記中空容器B に液体洗剤等の内容
物を充填し、該容器を落下させて容器の割れやひび入り
の有無を評価したが全く問題なく、非常に良好であっ
た。
【0039】以上のように製造されたラベルAは、前記
ベース層5と内層6とが、共押出法により積層された後
に延伸されてなるため、内層6もベース層5と同程度の
収縮性があり、結果、カール等の障害を極力少ない非常
に品質の向上したものとなった。
【0040】
【0041】尚、本発明のラベルAは、上記実施例に限
定されるものではなく、上記内層6を形成するプロピレ
ン・エチレン・ブロック共重合体の代わりに、ポリプロ
ピレンやプロピレン・エチレン・ランダム共重合体に、
有機微粒子(粒径0.5〜5μmのもので、ポリシロキ
サン粒子、エポキシ粒子、ジビニルベンゼンで架橋した
ポリスチレン粒子、或いはその他の熱硬化性樹脂をベー
スとする粒子など)や、無機微粒子(粒径0.5〜5μ
mのもので、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、シリカ、酸化
チタン、クレイ、タルク、硫酸バリウム、珪藻土な
ど)、或いはそれらの組み合わせによるものを添加混合
したものを用いてもよい。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】また、前記共押出シートを長手方向に3.
6倍延伸した後、続けて、或いは同時に幅方向へも若干
延伸させておいても良い。
【0047】上述したように、本発明に係るラベルA は
種々の方法にて製造することが可能であるが、何れにお
いても、その熱収縮率(120°Cで、Y=20〜50
%,X=2〜10%)、及び表面粗さ(Ra =0.2〜
2.0μm,Rmax =4〜20μm)は、本発明の意図
する範囲内のものである。
【0048】尚、上記製造の際に必要とされる、本発明
におけるラベルの前記熱収縮率、表面粗さ等の特性値の
測定法については下記測定法を用いてなされるものであ
る。
【0049】<熱収縮率>ラベル本体7 の縦(Y)と横
(X)の端部から端部までの長さを夫々測り、該長さ
(l0(Y),l0(X))を原長とする。
【0050】前記ラベル本体7 を120°Cのグリセリ
ン中に1分間浸し、引き上げて水で洗浄した後、該ラベ
ルのY及びXを測定し、その長さを各々l(Y) ,l(X)
とする。
【0051】前記測定によって得られた数値を下記数式
に当てはめることにてY及びXの夫々熱収縮率を求め
る。
【0052】
【数1】
【0053】<表面粗さ>JIS B 0601に基づ
く平均表面粗さ(Ra ) と最大表面粗さ(Rmax)の測
定法にて測定する。
【0054】この際、カットオフは0.80mm、測定
長さは4.5mmとし、ラベルの表面をランダムに5ヵ
所測定し、その5ヵ所の各々のRa ,Rmax を単純に算
術平均して、その表面の表面粗さとする。
【0055】<メルト・フロー・インデックス>AST
M D 1238の条件Lにて測定する。
【0056】<エチレン含有量>赤外線スペクトルで、
720cm-1と、900cm-1の吸光度比(A720/
A900)から換算する。
【0057】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係るラベルは、
プロピレン系重合体より構成され、且つ容器の成形時に
金型内で同時に該容器に外嵌装着されるラベルであっ
て、該ラベルのラベル本体は、ベース層と、前記容器に
接着される内層とが共押出法により積層された後、延伸
により、120℃での、前記容器に対して上下方向(Y)
の熱収縮率が20〜50%、且つ該容器に対して左右
方向(X)の熱収縮率が2〜10%に形成され、しかも前
記内層(6)には粗面化用微粒子が含有されてなることに
より前記容器に装着される側の平均表面粗さ(Ra)が
0.2〜2.0μm、且つその最大表面粗さ(Rmax)
が4〜20μmに形成されてなるので、該特定範囲内に
て該ラベルが製造されると、該ラベルの容器への貼着時
に皺、ひきつれ、膨れ、密着性不良、カール等の外観不
良トラブルや、前記容器自体の変形や割れ、ひび入り等
のトラブルを大幅に減少することができ、品質のより向
上したものとなり得る。しかも、ベース層と内層とが、
共押出法により積層後、延伸処理されてなるため、内層
もベース層と同程度の収縮性があり、結果、より一層確
実に上記カール等の外観不良トラブルを減少することが
できる。また、ベース層と内層とを積層延伸後、何ら粗
面化処理を施すことなく上記容器に装着される側を特定
範囲の平均表面粗さ(Ra)及び最大表面粗さ(Rmax)に粗
面化できるため、容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベルを装着した容器を示す断面図。
【図2】同、要部拡大断面図。
【図3】同、ラベルを装着した容器を示す斜視図。
【符号の説明】
1 容器 2 ラベルの容器装着側 3 容器とラベルの隙間 4 ラベルの外面側 5 ベースフィルム 6 内層フィルム 7 ラベル本体 8 絵柄層 9 保護層 A ラベル B 容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:16 (56)参考文献 特開 平1−255520(JP,A) 特開 平3−260689(JP,A) 特開 平2−84319(JP,A) 特開 平2−244189(JP,A) 特開 平2−132487(JP,A) 特開 平5−96620(JP,A) 実開 平2−83566(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/24 B29C 47/06 B32B 27/32 G09F 3/02 - 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン系重合体より構成され、且つ
    容器(B)の成形時に金型内で同時に該容器(B)に装着され
    るラベル(A)において、ラベル本体(7)は、ベース層(5)
    と、前記容器(B)に接着される内層(6)とが共押出法によ
    り積層された後、延伸により、120℃での、前記容器
    (B)対して上下方向(Y)の熱収縮率が20〜50%
    且つ該容器(B)に対して左右方向(X)の熱収縮率が2〜1
    0%に形成され、しかも前記内層(6)には粗面化用微粒
    子が含有されてなることにより前記容器(B)に装着され
    る側の平均表面粗さ(Ra)が0.2〜2.0μm、且
    つその最大表面粗さ(Rmax)が4〜20μmに形成され
    てなることを特徴とするラベル。
  2. 【請求項2】 プロピレン系重合体より構成され、且つ
    容器(B)の成形時に金型内で同時に該容器(B)に装着され
    るラベル(A)において、ラベル本体(7)は、ベース層(5)
    と、前記容器(B)に接着される内層(6)とが共押出法によ
    り積層された後、延伸により、120℃での、前記容器
    (B)に対して上下方向(Y)の熱収縮率が20〜50%で、
    且つ該容器(B)に対して左右方向(X)の熱収縮率が2〜1
    0%に形成され、しかも前記内層(6)がプロピレン・エ
    チレン・ブロック共重合体で形成されてなることにより
    前記容器(B)に装着される側の平均表面粗さ(Ra)が0.
    2〜2.0μmで、且つその最大表面粗さ(Rmax)が4
    〜20μmに形成されてなることを特徴とするラベル。
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EP2741900B1 (en) * 2011-08-12 2016-10-05 Innovia Films Limited In-mould labelling

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