JP2759426B2 - ラベル - Google Patents
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Description
ン、ポリプロピレン等のプラスチック製中空容器などの
成形時に金型内で同時に該容器に貼着されるプロピレン
系重合体より構成されたラベルに関する。
器などを成形する際、金型内で同時に該容器に貼着され
るラベルが使用されることが多くなったが、シャンプー
やリンス、化粧品等の容器には、金属光沢を有する美麗
なラベルが好んで使用されるため、前記ラベルにおいて
も、アルミニウム等の金属を蒸着させるようになった。
金属蒸着を有するラベルでは、成形の際の貼着時に、該
蒸着による金属光沢が失われて白化する問題が生じ、充
分な金属光沢が得られないものであった。
ためになされたもので、容器などの成形時に金型内で同
時に該容器に貼着されるプロピレン系重合体より構成さ
れ、且つ金属蒸着が施されてなるラベルであって、成形
の際の貼着時に、該蒸着による金属光沢が失われて白化
することがないラベルを提供することを課題とする。
決するために、次の技術的手段を講じる。
着剤層8 を介して該容器B に貼着されるラベルA であっ
て、プロピレン系重合体より構成されるラベル基材3
と、該ラベル基材3 の裏面側に設けられた印刷層4 とか
らなり、且つ該印刷層4 に金属蒸着が施されたラベルA
において、前記ラベル基材3 は、前記容器B 対して上下
方向(Y) の屈折率が1.513〜1.520であり、且
つ該容器B に対して左右方向(X) の屈折率が1.493
〜1.500であることを特徴とするものである。
ベルA は、容器B の成形時に金型内で同時に貼着するも
のであるが、該ラベルA のラベル基材3 は、前記容器B
対して上下方向(Y) の屈折率が1.513〜1.520
であり、且つ該容器B に対して左右方向(X) の屈折率が
1.493〜1.500であるように構成されているの
で、たとえ、前記印刷層4 に金属蒸着を施しても、蒸着
面が白濁して金属光沢が失われることも、また、該ラベ
ルA に皺,膨れ,曲がり, 弛み等を生じることもなくな
る。
る側2 の平均表面粗さ(Ra ) を0.2〜2.0μmとし
たものにおいては、該ラベルA の裏面7 側がかなり粗面
化しているので、容器B と該ラベルA との隙間9 から空
気が抜けやすくなり、気泡を抱き込むことがなくなる。
従って、容器B への貼着性が非常に良くなり、ラベルA
の膨れを防止すると共に、該容器B の変形や割れ、ひび
などの発生を抑制することができる。
ーティング層5 が設けられたものにおいては、該ラベル
A に擦り傷等の微細な傷が付くことを充分防止できる。
構成され、図1で示すように、プラスチック製等の中空
状の容器B の成形時に、金型内で同時に該容器B の表面
1に外嵌貼着され、該容器B の表面1 とラベルの表面2
が略面一に設けられる、所謂インモールドラベルであっ
て、特に該ラベルA に金属蒸着が施されたものである。
(以下、単にYという。)の屈折率が1.513〜1.
520、好ましくは1.514〜1.519であると共
に、該容器B に対して左右方向(以下、単にXとい
う。)の屈折率が1.493〜1.500、好ましくは
1.494〜1.499であるラベル基材3 と、該基材
3の裏面側に設けられた印刷層4 とから構成されている
と共に、該ラベル基材3 の表面側、即ちラベルA の表面
2 には傷防止のための保護用コーティング層5 が設けら
れ、また前記印刷層4 にはアルミニウム等の金属が蒸着
された蒸着層6 が設けられ、更に、該蒸着層6 の表面、
即ち、ラベルA の裏面7 側には容器B との貼着を施すた
めに接着剤層8 が設けられている。
る光の速度と前記ラベルA のラベル基材3 中における光
の通過速度との比を求めたもので、入射角の正弦と屈折
角の正弦の比で表される。
ラベルA を容器B に貼着後、前記蒸着層6 が白濁して美
麗性が消失するし、また、逆に前記屈折率の値が上記範
囲より高くなると、容器B に貼着される際、該ラベルA
自体に、皺が入ったり、歪みが出たりして容器B に貼着
後の外観が劣化する。
レン系重合体としては、結晶性を有するポリプロピレ
ン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテ
ン-1共重合体、或いはプロピレン・エチレン・ブテン-1
共重合体など、プロピレンを主成分とする結晶性重合体
が挙げられるが、これらの中で、本発明に係るラベルの
素材として最も好ましいものは、プロピレン・エチレン
・ランダム共重合体であり、特に、エチレン含有量2〜
5重量%のものである。
に、容器B に貼着される側2 の平均表面粗さ(以下、単
にRa という。)が0.2〜2.0μm、好ましくは
0.5〜1.5μmの範囲内のものであり、且つその最
大表面粗さ(以下、単にRmaxという。) が4〜20μ
m、好ましくは5〜15μmの範囲内のものである。
器B とラベルA の間9 に気泡が残りやすくなり、外観不
良となることが多く、また、そのために、前記容器B と
ラベルA との密着性も悪くなる。また、逆に前記Ra が
上記範囲を越えると、容器B が衝撃のため割れる確率が
高くなり、この傾向は、容器B が薄肉化されることに伴
って顕著となる。
に左右され、該Rmax が上記範囲より 大きくなると、
薄肉化された容器においては、容器B とラベルA との間
隙9から該容器B が割れたり、ひびが入ったりする確率
が高くなる。
面、即ち、ラベルA の表面2 のRa’及びRmax ’は小
さい方が良く、具体的には、前記貼着される側、即ち、
ラベルA の表面7 のRa 及びRmax の半分以下であるこ
とが望ましい。
側が目視される側であり、該ラベルA 及び容器B の外観
価値を上げるため、光沢や艶がある方が良いからであ
る。
具体的に、前記ラベル基材3 に結晶性プロピレン・エチ
レン・ランダム共重合体を用いた場合の実施例を挙げ、
詳述する。
ダム共重合体(エチレン含有量4.0重量%,メルトフ
ローインデックス3.0g/10min)に、公知の酸
化防止剤、有機スリップ剤、無機アンチブロッキング剤
を微量づつ含有させたものよりなるペレットを用意し、
該ペレットを押出機に供給して、約250°Cの温度に
て溶融押出する。
ットT型ダイスから流出し、溶融シートを成形する。
°Cの冷却ドラムに巻き付けて冷却固化し、厚さ約30
0μmの未延伸シートを成形する。
Cに予熱した後、赤外線ヒーターにて加熱しつつ、長手
方向に3.0〜4.0倍の延伸倍率で延伸し、一旦50
°Cの冷却ロールに巻き付けて冷却して、一軸配向シー
トとし、次に再度100〜110°Cに加熱して、幅方
向に1.0〜1.2倍延伸する。
Cに加熱して、15秒間緊張熱固定し、常温となるまで
冷却した後に、該シートの片面にコロナ放電処理を施
し、該表面の濡れ張力を約50ダイン/cmまで上昇さ
せ、巻き取り、フィルムを成形する。
て、製品ロールの形状とした後、該フィルムをグラビア
印刷機にかけて、前記コロナ放電処理を施した側の表面
に、例えば2〜6色からなる印刷を施し、文字、絵柄、
各種デザイン等を印刷して、印刷層4 を設け、更に、そ
の上面に、アルミニウムを約0.05μm の厚さに真空
蒸着し、蒸着層6 を設ける。
は、クリアな部分10(インキが付いていない部分)が存
在するため、その部分10においてはラベルA の表面2 側
から蒸着層6 を目視することができる。
性を向上させるために、該蒸着の前に、印刷などによっ
て透明なアンダーコート層を設けても良い。
チルアクリレートを主剤とする接着剤を塗布し、接着剤
層8 を設ける。
m のシリカ粒子を各種比率で添加して、容器B に貼着さ
れる側、即ちラベルA の裏面7 の平均表面粗さ(Ra ) を
0.20〜2.00μmに調整する。
基材3 の上面に透明なインキ等を塗布し、保護用コーテ
ィング層5 を設ける。また、該保護用コーティング層5
中に帯電防止剤を含有させることによって、ラベルの
埃、汚れ等を防止することも可能となる。
ィルムを、ラベル用打抜機にかけて、該フィルムの一軸
配向の方向を容器B に貼着する際の上下方向の長さに適
合させ、該フィルムのYの長さを略105mm、Xの長
さを略60mmの寸法にて適宜打抜き、長方形状のラベ
ルA を得る。
ベル基材3 は、前記Y方向の屈折率が1.513〜1.
520であり、且つX方向の屈折率が1.493〜1.
500を有するものとなる。
し、ここから1枚づつ吸着カップで取り出し、中空容器
成型金型に移送させる。尚、前記ラベルA の裏面7 の平
均表面粗さ(Ra ) を0.20〜2.00μmに調整して
いるため、取り出し時に、2枚取りがなされるなどの支
障は生じない。
ソン(樹脂温度約210°C)をブロー成形して、金型
内で前記ラベルA の接着剤層8 をボトル容器B の表面1
に接着させる。
従来の屈折率の異なるラベルを用いて、図3に示すよう
に、前記中空容器B に貼着したまま、長時間に渡って、
その外観を評価してみた。その結果を下記表1に示す。
良, ×を不良として3段評価したものである。
実施例3におけるラベルでは、皺、ひきつれ、膨れ、密
着性不良、気泡の混入、容器B の変形などはなく、良好
な状態を保持することができることがわかった。
におけるラベルの屈折率、表面粗さ等の特性値の測定法
については下記測定法を用いてなされるものである。
K 7105に準じて測定する。
く平均表面粗さ(Ra ) と最大表面粗さ(Rmax)の測
定法にて測定する。
長さは4.5mmとし、ラベルの表面をランダムに5ヵ
所測定し、その5ヵ所の各々のRa ,Rmax を単純に算
術平均して、その表面の表面粗さとする。
M D 1238の条件Lにて測定する。
720cm-1と、900cm-1の吸光度比(A720/
A900)から換算する。
ベル基材は、容器対して上下方向(Y)の屈折率が1.5
13〜1.520であり、且つ該容器に対して左右方向
(X) の屈折率が1.493〜1.500であるように構
成されているので、たとえ、前記印刷層に金属蒸着を施
しても、蒸着面が白濁して金属光沢が失われることも、
また、該ラベルに皺,膨れ,曲がり, 弛み等を生じるこ
ともなくなる。
の平均表面粗さ(Ra ) を0. 2〜2.0μmとしたも
のにおいては、該ラベルの裏面側がかなり粗面化してい
るので、容器と該ラベルとの隙間から空気が抜けやすく
なり、気泡を抱き込むことがなくなる。従って、容器へ
の貼着性が非常に良くなり、ラベルの膨れを防止すると
共に、該容器の変形や割れ、ひびなどの発生を抑制する
ことができる。
ィング層が設けられたものにおいては、該ラベルに擦り
傷等の微細な傷が付くことを充分防止できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 容器(B) の成形時に金型内で同時に接着
剤層(8) を介して該容器(B) に貼着されるラベル(A) で
あって、プロピレン系重合体より構成されるラベル基材
(3) と、該ラベル基材(3) の裏面側に設けられた印刷層
(4) とからなり、且つ該印刷層(4) に金属蒸着が施され
たラベル(A) において、前記ラベル基材(3) は、前記容
器(B) 対して上下方向(Y) の屈折率が1.513〜1.
520であり、且つ該容器(B) に対して左右方向(X) の
屈折率が1.493〜1.500であることを特徴とす
るラベル。 - 【請求項2】 前記ラベル(A) において、容器(B) に貼
着される側の平均表面粗さ(Ra ) が0.20〜2.00
μmである請求項1記載のラベル。 - 【請求項3】 前記ラベル基材(3) の表面側には、保護
用コーティング層(5)が設けられてなる請求項1又は2
記載のラベル。
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1994
- 1994-08-10 JP JP6188007A patent/JP2759426B2/ja not_active Expired - Fee Related
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