JPH10128105A - 窒素酸化物吸着剤および窒素酸化物の除去方法 - Google Patents
窒素酸化物吸着剤および窒素酸化物の除去方法Info
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- JPH10128105A JPH10128105A JP8291926A JP29192696A JPH10128105A JP H10128105 A JPH10128105 A JP H10128105A JP 8291926 A JP8291926 A JP 8291926A JP 29192696 A JP29192696 A JP 29192696A JP H10128105 A JPH10128105 A JP H10128105A
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Abstract
の窒素酸化物を吸着除去するに好適な窒素酸化物吸着
剤、およびこの吸着剤を用いて排ガス中の窒素酸化物を
効率よく吸着除去する方法を提供する。 【解決手段】 次のA成分、B成分およびC成分を含有
する吸着剤を用いる。A成分:白金、金、ルテニウム、
ロジウムおよびパラジウム、ならびにこれら金属の化合
物から選ばれる少なくとも1種。B成分:マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、鉛およびセリウム
の酸化物から選ばれる少なくとも1種。C成分:アルカ
リ土類金属の化合物から選ばれる少なくとも1種。
Description
びこの吸着剤を用いた窒素酸化物の除去方法に関する。
更に詳しくは、本発明は排ガス中に含まれる低濃度の窒
素酸化物(NOx:一酸化窒素および/または二酸化窒
素)、特に二酸化窒素を除去するに好適な吸着剤、およ
びこの吸着剤を用いて排ガス中の低濃度の窒素酸化物、
特に二酸化窒素を効率よく吸着除去するに好適な方法に
関する。
らの窒素酸化物の除去方法に関しては、従来から、アン
モニアを還元剤に用いて窒素酸化物を選択的に還元して
無害な窒素と水とに変換する接触還元法が最も経済的な
方法として広く用いられている。
路、大深度地下空間、道路交差点などにおける換気ガス
もしくは大気、および家庭内で使用される燃焼機器から
排出されるガスなどに含まれる窒素酸化物の濃度は、5
ppm程度とボイラ排ガス中の窒素酸化物濃度に比べて
著しく低く、またガス温度は常温であり、しかもガス量
は莫大なものである。このため、例えば道路トンネルの
換気ガスに上記接触還元法を適用して窒素酸化物を効率
よく除去するためには、この換気ガスの温度を300℃
以上にすることが必要であり、その結果、多大のエネル
ギーが必要となることから、上記接触還元法をそのまま
適用することには経済的に問題がある。このような事情
から、上記のような道路トンネルの換気ガスなど、窒素
酸化物の濃度が低い、例えば約5ppm以下の排ガスか
ら窒素酸化物を効率よく除去することが望まれている。
な低濃度の窒素酸化物含有排ガスから窒素酸化物を吸着
除去するに好適な吸着剤を提案した(特開昭7−883
63号公報参照)。
いてトンネルの換気後のガスを処理する場合、トンネル
内で処理する必要があるため、設置スペースに制限があ
り装置自体をコンパクトにする必要がある。このため、
使用する吸着剤は優れた窒素酸化物吸着能を有すること
が望ましい。
黄化合物(二酸化硫黄および/または三酸化硫黄)、水
蒸気なども含まれていることから、使用する窒素酸化物
吸着剤としては、これら共存ガスによる影響を受けにく
いものが望ましい。
優れ、しかも共存ガスによる影響を受けにくく、長時間
にわたって高性能を維持できる窒素酸化物吸着剤、特に
排ガス中の5ppm以下程度の低濃度の窒素酸化物を吸
着除去するに好適な窒素酸化物吸着剤を提供することを
目的とするものである。
の結果、下記の組成を有する吸着剤が上記課題を解決で
きることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
分およびC成分を含有する窒素酸化物吸着剤に関する。
ニウム(Ru)、ロジウム(Rh)およびパラジウム
(Pd)、ならびにこれら金属の化合物から選ばれる少
なくとも1種。
コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜
鉛(Zn)、鉛(Pb)およびセリウム(Ce)の酸化
物から選ばれる少なくとも1種。
ばれる少なくとも1種。
ガスを接触させて、この排ガス中の窒素酸化物を吸着除
去する窒素酸化物の除去方法に関する。
は白金、金、ルテニウム、ロジウムおよびパラジウム、
ならびにこれら金属の化合物から選ばれる少なくとも1
種である。そして、これら金属の化合物とは、酸化物、
水酸化物、炭酸塩、アンモニウム塩、硝酸塩、硫酸塩、
酢酸塩、シュウ酸塩、ハロゲン化物など当該金属を含有
する化合物から適宜選択された出発原料を用い、これを
300〜600℃の範囲の温度で焼成して得られるもの
を意味する。なお、吸着剤中での上記金属化合物の種類
は、使用した出発原料および吸着剤の調製条件によって
決まるものであり、吸着剤中にどのような種類の化合物
の形態で存在するかは、その含有量が少ないため分析不
可能であり、具体的に特定することはできない。例え
ば、出発原料として金属酸化物を使用する場合には、得
られる吸着剤中に当該金属は酸化物の形態で存在する
が、金属ハロゲン化物(塩化物など)の場合には、一部
ハロゲン化物の形態で存在しているとも考えられる。
ル、銅、亜鉛、鉛およびセリウムの酸化物から選ばれる
少なくとも1種である。B成分の出発原料は、各金属の
酸化物、水酸化物、炭酸塩、アンモニウム塩、硝酸塩、
硫酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、ハロゲン化物などから適
宜選択することができる。
化合物とは、アルカリ土類金属の炭酸塩、硫酸塩、酸化
物および水酸化物を意味する。C成分の出発原料は、各
金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、アンモニウム塩、硝
酸塩、硫酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、ハロゲン化物など
から適宜選択することができる。
いては、A成分は金属換算で0.01〜10重量%、好
ましくは0.01〜1重量%、B成分は5〜95重量
%、好ましくは10〜80重量%、そしてC成分は5〜
95重量%、好ましくは10〜80重量%である(合計
100重量%)。
分、B成分およびC成分の割合がそれぞれ上記の範囲に
あるときに特に効果的に発揮される。A成分の割合(金
属換算)が0.01重量%未満では窒素酸化物吸着能が
低く、一方A成分を10重量%を超える割合で使用して
も、それに見合った吸着能の更なる向上は認められず、
かえって原料コストが高くなって実用的でない。同様
に、B成分およびC成分の割合が各々5重量%未満で
は、充分な窒素酸化物吸着能が得られない。
化窒素および二酸化窒素を意味し、本発明の吸着剤は一
酸化窒素および二酸化窒素のいずれに対しても吸着能を
有するが、特に二酸化窒素の吸着能に優れている。ま
た、本発明の吸着剤は特に5ppm以下という低い濃度
の窒素酸化物の吸着に好適に用いられる。
有する吸着剤は担体に担持してもよい。この担体として
は、一般に担体として用いられているものを使用するこ
とができ、具体的にはアルミナ、シリカ、チタニア、ジ
ルコニア、アルミナ−シリカ、チタニア−シリカ、チタ
ニア−ジルコニア、ゼオライト、ケイソウ土、ソーダラ
イム、活性炭などを使用することができる。これら担体
の比表面積は通常10m2/g以上であり、特に20m2
/g以上が好ましい。
ア−シリカ:TiO2−SiO2)は、高表面積で非晶質
の複合酸化物であり、担体として優れた性質を有するこ
とから、本発明においても担体として好適に用いられ
る。
ば以下に示す方法によって調製することができる。な
お、チタン源としては、塩化チタン、硫酸チタンなどの
無機チタン化合物、テトライソプロピルチタネートなど
の有機チタン化合物などから適宜選択使用することがで
きる。また、ケイ素源としては、コロイド状シリカ、水
ガラス、四塩化ケイ素などの無機ケイ素化合物、テトラ
エチルシリケートなどの有機ケイ素化合物などから適宜
選択使用することができる。これらの原料には微量の不
純物、混入物などが含まれていることがあるが、ある程
度の量であれば、目的とするチタン−ケイ素の複合酸化
物の物性には、大きく影響を及ぼすものでないので、問
題なく使用することができる。
アンモニアを添加して沈澱を生じさせ、得られた沈澱物
を洗浄、乾燥し、次いで300〜650℃で焼成する。
溶液を添加して、反応させ、得られた沈澱物を洗浄、乾
燥し、次いで300〜650℃で焼成する。
に、エチルシリケート((C2H5O)4Si)を添加
し、次いで加水分解することにより沈澱物を生じさせ、
得られた沈澱物を洗浄、乾燥し、次いで300〜650
℃で焼成する。
エチルシリケートとの水−アルコール溶液にアンモニア
を加え、沈澱を生じさせ、得られた沈澱物を洗浄、乾燥
し、次いで300〜650℃で焼成する。
しく、具体的には、チタン源およびケイ素源としての化
合物を各々1〜100g/L(リットル)(酸化物換
算)の濃度の酸性の水溶液またはゾルの状態で10〜1
00℃にてpH2〜10に保持してチタンおよびケイ素
の共沈物を生成させ、この沈澱物をろ過し、充分洗浄し
た後、80〜140℃で10分〜3時間乾燥し、次いで
400〜700℃で1〜10時間焼成してチタン−ケイ
素複合酸化物を得る。
む吸着剤の担体への担持量については特に制限はなく、
通常、担体の重量基準で、5〜50重量%である。
を担体を使用する場合を例に挙げて説明するが本発明の
吸着剤の調製方法はこれら方法に限定されるものではな
い。 (1)A成分を含有する水溶液と、B成分およびC成分
を含有する粉体とをニーダーなどの混合機でよく混合
し、所望の形状に成形する。担体である粉体を同時に混
合、成形してもよい。成形後、必要に応じて乾燥させた
後、300〜600℃で焼成する。
属を含有する水溶液を、担体である粉体に含浸させ、蒸
発、乾燥させた後、300〜600℃で焼成し、次いで
所望の形状に成形する。担体である粉体を予め成形し、
この成形体に上記水溶液を含浸させてもよい。
属を含有する水溶液を、担体の出発原料の水溶液に添加
し、充分に混合し、次いでアンモニア、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ性溶液を添加して共
沈させ、得られた沈澱物を水洗、乾燥した後、300〜
600℃で焼成し、次いで所望の形状に成形する。
属を含有する水溶液に担体である粉体を添加してスラリ
ー状とした後、アンモニア、水酸化アンモニウム、水酸
化カリウムなどのアルカリ性溶液を添加して各成分を担
体上に沈着させ、これを水洗、乾燥した後、300〜6
00℃で焼成し、次いで所望の形状に成形する。
にしても、焼成は300〜600℃の範囲で行うのが好
ましい、特に350〜550℃の範囲の温度で焼成する
のが好ましい。。
はなく、円柱状、円筒状、球状、板状、ハニカム状、そ
の他一体に成形されたものなど適宜選択することができ
る。この吸着剤の成形は一般的な成形方法、例えば打錠
成形法、押出成形法などによって行うことができる。球
状吸着剤の場合、その平均粒径は、通常、1〜10mm
である。ハニカム状吸着剤の場合は、いわゆるモノリス
担体と同様であり、押出成形法やシート状素子を巻き固
める方法などにより製造される。そのガス通過口(セル
形状)の形は6角形、4角形、3角形またはコルゲーシ
ョン形のいずれであってもよい。セル密度(セル数/単
位断面積)は、通常、25〜800セル/平方インチで
あり、好ましくは25〜500セル/平方インチであ
る。
については特に制限はないが、担体を使用しない場合、
吸着剤の比表面積は10〜100m2/g、特に10〜
80の範囲に、また細孔容積は0.2〜0.6cc/
g、特に0.2〜0.5cc/gの範囲にあるのが好ま
しい。担体を使用する場合は、吸着剤の比表面積は10
〜400m2/g、特に10〜300m2/gの範囲に、
また細孔容積は0.2〜0.6cc/g、特に0.2〜
0.5cc/gの範囲にあるのが好ましい。
上記吸着剤に排ガスを接触させて排ガス中の窒素酸化物
を吸着除去する。ここにいう排ガスとは、窒素酸化物
(一酸化窒素および/または二酸化窒素)を含有する、
前記の道路トンネルなどからの換気ガスまたは大気ガス
を意味し、本発明の方法は、特に窒素酸化物濃度が5p
pm以下という窒素酸化物濃度が低い排ガスからの窒素
酸化物、特に二酸化窒素の吸着除去に好適に用いられ
る。
いては特に制限はなく、通常、この吸着剤からなる層中
に排ガスを導入して行う。この処理条件については、排
ガスの性状などによって異なるので一概に特定できない
が、供給する排ガスの温度は、通常、0〜100℃であ
り、特に0〜50℃の範囲にあるのが好ましい。また、
供給する排ガスの空間速度(SV)は、通常、500〜
50000hr-1(STP)であり、2000〜300
00hr-1(STP)の範囲が好ましい。
酸化窒素の吸着除去に効果的であることから、排ガス中
の窒素酸化物を吸着除去する際に、一酸化窒素をオゾン
などの酸化剤で予め酸化して二酸化窒素に変換した後、
吸着剤と接触させると排ガス中の窒素酸化物を更に効果
的に除去することができる。もちろん、排ガスをそのま
ま本発明の吸着剤と接触させて、窒素酸化物のうち主と
して二酸化窒素を吸着除去してもよい。
ば、排ガス中にオゾンなどの酸化剤を添加して排ガス中
の一酸化窒素を二酸化窒素に変換し、次いでこの排ガス
を本発明の吸着剤と接触させて二酸化窒素を吸着させる
ことにより、排ガス中の窒素酸化物を効率よく除去する
ことができる。
が好適に用いられるが、オゾンの使用量は排ガス中の一
酸化窒素の0.5〜5倍モルとするのがよい。オゾンの
使用量が0.5倍モル未満では、一酸化窒素の二酸化窒
素への酸化が十分に進まず、一方5倍モルを超える量を
使用すると有害なオゾンが未分解のまま流出するので好
ましくない。なお、本発明の吸着剤はオゾン分解能も併
せ有することから、オゾン使用量が上記範囲内であれ
ば、過剰のオゾンも分解除去され、オゾンがそのまま流
出するのを効果的に防止することができる。
気を導入して吸着剤に吸着された窒素酸化物を離脱させ
ることにより容易に再生することができる。また、本発
明の吸着剤は排ガス中に共存するガスにより影響を受け
ることなく、しかも硫黄化合物(二酸化硫黄および/ま
たは三酸化硫黄)の場合には、これを窒素酸化物ととも
に吸着する機能も有する。
説明する。
75重量%含有)80g、炭酸マンガン(MnCO3)
675.1gおよび炭酸マグネシウム(MgCO3)5
00gをニーダーでよく混合し、適量の水を加えて更に
混合した後、押出成形機で直径5mm、長さ5mmのペ
レット状に成形した。このペレットを100℃で10時
間乾燥した後、350℃で3時間空気雰囲気下で焼成し
た。
Pt:MnO2:MgCO3=0.3:49.7:50
(重量%)であった。
ルシウム、炭酸ストロンチウムおよび炭酸バリウムを用
いた以外は実施例1と同様にして表1に示す組成の吸着
剤のペレットを得た。
金水溶液、硝酸ルテニウム水溶液、硝酸ロジウム水溶液
および硝酸パラジウム水溶液を用いた以外は実施例1〜
4と同様にして表1に示す組成の吸着剤のペレットを得
た。
ム金属を4.20重量%含有)71.4g、水酸化鉄
(FeO(OH))553.3gおよび炭酸バリウム
(BaCO3)500gを適量の水を添加しつつニーダ
ーでよく混合した後、押出成形機で直径5mm、長さ5
mmのペレット状に成形した。このペレットを100℃
で10時間乾燥した後、350℃で3時間空気雰囲気下
で焼成した。
Ru:Fe2O3:BaCO3=0.3:49.7:50
(重量%)であった。
バルト、塩基性炭酸ニッケル、塩基性炭酸銅、塩基性炭
酸亜鉛、塩基性炭酸塩および炭酸セリウムを用いた以外
は実施例21と同様にして表2に示す組成の吸着剤のペ
レットを得た。 実施例28 硝酸ルテニウム水溶液(田中貴金属(株)製、ルテニウ
ム金属を4.20重量%含有)71.4g、炭酸マンガ
ン(MnCO3)264.4g、塩基性炭酸コバルト
(コバルト金属を42重量%含有)349.6gおよび
炭酸マグネシウム(MgCO3)597gを適量の水を
添加しつつニーダーでよく混合した後、押出成形機で直
径5mm、長さ5mmのペレット状に成形した。このペ
レットを100℃で10時間乾燥した後、350℃で3
時間空気雰囲気下で焼成した。
Ru:MnO2:Co3O4:MgCO3=0.3:20:
20:59.7(重量%)であった。
カルシウム、炭酸ストロンチウムおよび炭酸バリウムを
用いた以外は実施例28と同様にして表2に示す組成の
ペレットを得た。
ム金属を4.20重量%含有)71.4g、炭酸マンガ
ン1053.8gおよび塩基性炭酸コバルト(コバルト
金属を42重量%含有)349.6gを適量の水を添加
しつつニーダーでよく混合した後、押出成形機で直径5
mm、長さ5mmのペレット状に成形した。このペレッ
トを100℃で10時間乾燥した後、350℃で3時間
空気雰囲気下で焼成した。
Ru:MnO2:Co3O4=0.3:79.7:20
(重量%)であった。
吸着能を下記方法により評価した。
mのガラス製反応管に充填した。この吸着剤層に下記組
成の合成ガスを下記条件下に導入した。
O2):0.15ppm、H2O:2.5容量%、残り:
空気処理条件 ガス量:15.2NL/min、処理温度:25℃、空
間速度(SV):1200hr-1(STP)、ガス湿
度:85%RH 上記合成ガスを導入してから3時間経過後、上記吸着剤
層の入口および出口における合成ガス中の窒素酸化物
(NOx)濃度を化学発光式NOx計により測定し、次
式にしたがってNOx除去率を算出した。
−出口NOx濃度)/(入口NOx濃度)]×100 評価試験の結果を表3に示す。
更した以外は実施例32と同様にして窒素酸化物の吸着
性能(NOx除去率)を評価した。
O2):0.15ppm、H2O:2.5容量%、オゾン
(O3):3ppm、残り:空気。但し、一酸化窒素は
オゾンの添加により全て二酸化窒素(NO2)となって
いた。
び40時間経過後、上記吸着剤層の入口および出口にお
ける合成ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度を化学発光
NOx計により測定し、前式にしたがってNOx除去率
を算出し、その結果を表3に示した。
更した以外は実施例32と同様にして窒素酸化物の吸着
性能(NOx除去率)を評価した。
O2):0.15ppm、H2O:2.5容量%、オゾン
(O3):4.5ppm、残り:空気。但し、一酸化窒
素(NO)はオゾンの添加により全て二酸化窒素(NO
2)となっていた。なお、過剰のオゾン(O3)が1.5
ppm残存していた。
び40時間経過後、上記吸着層の入口および出口におけ
る合成ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度を化学発光式
NOx計により測定し、前式にしたがってNOx除去率
を算出し、その結果を表3に示した。
について、その耐SO2性を下記の方法により評価し
た。
mガラス製反応器に充填した。この吸着剤層に下記組成
の合成ガスを下記条件下に導入した。
O2):1ppm、H2O:2.5容量%、オゾン
(O3):30ppm、残り:空気。但し、一酸化窒素
(NO)はオゾンの添加により全て二酸化窒素(N
O2)となっていた。なお、過剰のオゾン(O3)が10
ppm残存していた。
間、200時間および300時間経過後に、実施例34
と同様の条件で上記吸着層の入口および出口における合
成ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度を化学発光式NO
x計により測定し、前式にしたがってNOx除去率を算
出し、その結果を表4に示した。この結果から、本発明
のC成分を含まない吸着剤は耐SO2性に劣ることが分
かる。
おりである。
二酸化窒素の吸着能に優れている。
物の吸着能に優れている。
中の共存ガス(例えば、水蒸気、硫黄化合物(二酸化硫
黄および/または三酸化硫黄))によって影響を受ける
ことが少なく、安定して窒素酸化物を吸着除去すること
ができる。
し、オゾンを用いて一酸化窒素を酸化して二酸化窒素に
変換し、これを吸着除去する場合、過剰のオゾンがその
まま流出するのを防止することができる。
化硫黄および/または三酸化硫黄)を同時に吸着する性
能を有する。
とができる。
窒素酸化物、特に低濃度の二酸化窒素を効率よく吸着除
去することができる。
一酸化窒素を予めオゾンなどの酸化剤で酸化して二酸化
窒素とし、この排ガスを吸着剤と接触させることによ
り、排ガス中の窒素酸化物を一段と効率よく吸着除去す
ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記のA成分、B成分およびC成分を含
有する窒素酸化物吸着剤。 A成分:白金(Pt)、金(Au)、ルテニウム(R
u)、ロジウム(Rh)およびパラジウム(Pd)、な
らびにこれら金属の化合物から選ばれる少なくとも1
種。 B成分:マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(C
o)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、
鉛(Pb)およびセリウム(Ce)の酸化物から選ばれ
る少なくとも1種。 C成分:アルカリ土類金属の化合物から選ばれる少なく
とも1種。 - 【請求項2】 A成分が0.01〜10重量%(金属換
算)、B成分が5〜95重量%、およびC成分が5〜9
5重量%の範囲にある請求項1記載の窒素酸化物吸着
剤。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の窒素酸化物吸着
剤に排ガスを接触させて、該排ガス中の窒素酸化物を吸
着除去する窒素酸化物の除去方法。 - 【請求項4】 排ガスを、該排ガス中の一酸化窒素を二
酸化窒素に酸化した後、窒素酸化物吸着剤に接触させる
請求項3記載の窒素酸化物の除去方法。 - 【請求項5】 排ガスにオゾンを添加して、該排ガス中
の一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する請求項4記載の窒
素酸化物の除去方法。 - 【請求項6】 オゾンの添加量が一酸化窒素(NO)の
0.5〜5倍モルである請求項5記載の窒素酸化物の除
去方法。
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